JP6149363B2 - 生体成分測定用の試験片、測定装置本体、およびそれらを含む生体成分測定装置 - Google Patents

生体成分測定用の試験片、測定装置本体、およびそれらを含む生体成分測定装置 Download PDF

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Description

この発明は、測定装置本体に関し、より詳しくは、被験者の体液中の特定成分の濃度を測定するために、体液が付着される試験片が装着される測定装置本体に関する。
また、この発明は、生体成分測定用の試験片に関し、より詳しくは、被験者の体液中の特定成分の濃度を測定するために体液が付着される試験片に関する。
また、この発明は、そのような試験片と、その試験片が装着される測定装置本体とを備え、被験者の体液中の特定成分の濃度を測定する生体成分測定装置に関する。
従来、この種の生体成分測定装置としては、例えば特許文献1(特開2006−038841号公報)に開示されているように、使用済みの試験片を測定装置本体に装着した場合に、その試験片の電気的特性に基づいてその試験片が使用済みであるか否かを測定装置本体が検出して認識し、ユーザ(被験者を含む。以下同様。)に対してエラーメッセージを出力するものが知られている。
また、例えば特許文献2(特開2009−063324号公報)に開示されているように、使用済みであるか否かを示すために、試験片のセンサ部(血液等が付着されて反応する部分)のカバーを透明にして、センサ部とカバーとの間の血液等を視認できるようにしたものが知られている。
特開2006−038841号公報 特開2009−063324号公報
しかしながら、特許文献1(特開2006−038841号公報)の方式では、試験片が使用済みであるか否かを測定装置本体に装着して認識させなければならず、手間がかかるという問題がある。
また、特許文献2(特開2009−063324号公報)の方式では、近年、用いられる血液の量が少なくなっていることから、センサ部に血液等が付着しているか否か、つまり使用済みであるか否かが、ユーザにとって、特に視力が弱いユーザにとって、分かりづらくなっているという問題がある。
そこで、この発明の課題は、生体成分測定用の試験片が使用済みであるか否かを、再装着などの手間をかけることなく簡単に、かつユーザにとって分かり易く示すことができる測定装置本体を提供することにある。
また、この発明の課題は、被験者の体液中の特定成分の濃度を測定するために体液が付着される試験片であって、使用済みであるか否かを、再装着などの手間をかけることなく簡単に、かつユーザにとって分かり易く示すことができる試験片を提供することにある。
また、この発明の課題は、そのような試験片と、その試験片が装着される測定装置本体とを備え、その試験片が使用済みであるか否かを、再装着などの手間をかけることなく簡単に、かつユーザにとって分かり易く示すことができる生体成分測定装置を提供することにある。
上記課題を解決するため、この発明の測定装置本体は、被験者の体液中の特定成分の濃度を測定するために、体液が付着される試験片が装着される測定装置本体であって、
上記試験片は、
基板と、
上記基板上で、互いに離間して延在する作用極および対極を備え、これらの作用極および対極がそれぞれ電極端子を有し、
上記基板上で、上記作用極と上記対極との間にまたがって形成され、被験者の体液によって電気化学反応を起こして電気特性の変化を生ずるセンサ部を備え、
上記基板上で上記センサ部に接する体液の量を規定するように、上記基板上に、互いに対向する側壁を形成するスペーサと、上記スペーサの上記互いに対向する側壁の間にまたがって上記センサ部を覆う平坦なカバーとを有し、
上記測定装置本体は、
上記試験片のうち少なくとも上記電極端子を含む部分が挿入されるべき受け部と、
上記受け部に設けられ、上記作用極および上記対極の電極端子とそれぞれ接触すべき検出用接点と、
上記センサ部の出力を上記電極端子と上記検出用接点を介して受けて、上記体液中の特定成分の濃度を測定する測定部と、
上記試験片のうち上記受け部に挿入された挿入部分を不可逆的に変形させる作用部を備え
上記作用部は、上記試験片の上記電極端子を含む部分が上記受け部に挿入されるのに伴って、上記カバーのうち上記受け部に挿入された挿入部分を上記スペーサから剥離して変形させる楔状部材を有することを特徴とする。
本明細書で、被験者の体液中の特定成分とは、例えば血糖(グルコース)、コレステロール、乳酸などを指す。
また、測定装置本体の検出用「接点」とは、「接点」、「端子」、「電極」、「電極端子」などの名称を問わず、上記作用極、上記対極の電極端子と接触して導通する部材を広く指す。
上記センサ部の「電気特性の変化」とは、起電流を生ずることや、電気抵抗が無限大から有限値になることなどを含む。
また、「不可逆的に変形させる」とは、上記試験片が上記測定装置本体から取り外された後も、上記試験片のうち上記受け部に挿入された挿入部分に変形残ることを意味する。後述の「破壊」、「変色」についても同様である。
この発明の測定装置本体では、上記試験片が装着されることで、被験者の体液中の特定成分の濃度が、例えば次のようにして測定される。
まず、被験者の体液が上記試験片(のセンサ部)に付着されていない体液未付着状態で、上記試験片が測定装置本体の受け部に挿入されて装着される。これにより、上記基板上の上記作用極、上記対極のそれぞれの電極端子が、測定装置本体の対応する検出用接点に接触する。体液未付着状態では、上記センサ部の電気抵抗は、通常は実質的に無限大である。
次に、被験者の体液が上記試験片に付着されて上記センサ部に接触する(これを「体液付着状態」と呼ぶ。)。これにより、上記センサ部は、上記体液と電気化学反応を起こして、電気特性の変化を生ずる。例えば起電流を生ずる。上記センサ部の電気特性の変化後に、測定装置本体の測定部は、体液付着状態での上記センサ部の電気特性を検出し、上記センサ部の電気特性に基づいて上記体液中の特定成分の濃度を算出する。これにより、濃度測定を行うことができる。
ここで、上記測定装置本体の作用部は、上記試験片のうち上記受け部に挿入された挿入部分を不可逆的に変形させる具体的には、上記試験片が上記受け部に挿入されるのに伴って、上記作用部の楔状部材は、上記カバーのうち上記受け部に挿入された挿入部分を上記スペーサから剥離して変形させる。濃度測定が完了してユーザが上記試験片を上記測定装置本体から取り外すと、上記試験片の上記カバーのうち上記受け部に挿入された挿入部分が上記スペーサから剥離して変形した状態になり、変形残っている。したがって、その試験片が使用済みであるか否かを、再装着などの手間をかけることなく簡単に、かつユーザにとって分かり易く示すことができる。
また、ユーザがその使用済みの試験片を誤って測定装置本体に再装着しようとしても、上記カバーのうち剥離した部分が測定装置本体の受け部に挿入されないか、または少なくとも挿入され難い。したがって、ユーザは、その試験片が使用済みであることに気付くことができる。
なお、上記試験片では、上記スペーサと上記カバーとによって、上記基板上で上記センサ部に接する体液の量が規定される。したがって、正確な濃度測定を行うことができる。
一実施形態の測定装置本体では、
上記試験片の上記カバーは、上記受け部に挿入される挿入方向の端面が、上記基板に対して逆テーパに傾斜しており、
上記作用部の上記楔状部材は、上記受け部に挿入される上記カバーの上記端面に当接して、上記カバーの挿入部分を上記スペーサから剥離させることを特徴とする。
この一実施形態の測定装置本体では、上記試験片が上記受け部に挿入されるとき、上記作用部の上記楔状部材は、上記カバーの上記受け部に挿入される挿入方向の端面、つまり上記基板に対して逆テーパに傾斜している端面に当接する。上記楔状部材が上記カバーの上記端面に当接したとき、上記楔状部材によって上記カバーの上記端面は上記スペーサから離れる向きの力を受ける。したがって、上記作用部の上記楔状部材は、上記カバーの挿入部分を上記スペーサから確実に剥離させることができる。
一実施形態の測定装置本体では、さらに、
上記試験片の上記スペーサは、上記受け部に挿入される挿入方向の端面が、上記基板に対して順テーパに傾斜しており、
上記作用部の上記楔状部材は、上記試験片の厚さ方向に関して、上記試験片の上記カバーと上記スペーサとの間の界面近傍に当接することを特徴とする。
この一実施形態の測定装置本体では、上記試験片が上記受け部に挿入されるとき、上記作用部の上記楔状部材は、上記試験片の厚さ方向に関して、上記試験片の上記カバーと上記スペーサとの間の界面近傍に当接する。ここで、上記試験片の上記カバーは、上記受け部に挿入される挿入方向の端面が、上記基板に対して逆テーパに傾斜している。したがって、上記カバーの上記端面が位置バラツキにより上記作用部の上記楔状部材に当接した場合、上記試験片の挿入部分は、厚さ方向に関して、上記カバーと上記スペーサとの間の界面が上記楔状部材に近づく向きに力を受ける。一方、上記試験片の上記スペーサは、上記受け部に挿入される挿入方向の端面が、上記基板に対して順テーパに傾斜している。したがって、上記スペーサの上記端面が位置バラツキにより上記作用部の上記楔状部材に当接した場合、上記試験片の挿入部分は、厚さ方向に関して、上記カバーと上記スペーサとの間の界面が上記楔状部材に近づく向きに力を受ける。いずれの場合も、上記試験片の挿入部分は、厚さ方向に関して、上記スペーサと上記カバーシートとの間の界面が上記楔状部材に接近する向きに案内される。この結果、上記作用部の上記楔状部材は、上記カバーと上記スペーサとの間の界面に容易に入り込むことができる。したがって、上記カバーの挿入部分を上記スペーサからさらに確実に剥離させることができる。
一実施形態の測定装置本体では、
上記試験片の上記カバーは、上記受け部に挿入される挿入方向の端面に、上記挿入方向と反対の側へ向かうにつれて次第に内径が小さくなり、かつ上記スペーサに対して開いた略半円錐状の形態をもつ穴を有し、
上記作用部の上記楔状部材は、上記カバーの上記穴に対応して、上記受け部の入口に向けられた略半円錐状の突起を有することを特徴とする。
この一実施形態の測定装置本体では、上記試験片が上記受け部に挿入されるのに伴って、上記作用部の上記楔状部材の上記突起は、上記試験片の上記カバーの上記穴に入り、上記カバーの挿入部分が上記スペーサから剥離するのを助ける。したがって、上記作用部の上記楔状部材は、上記カバーの挿入部分を上記スペーサからさらに確実に剥離させることができる。
一実施形態の測定装置本体では、上記カバーのうち上記楔状部材によって剥離された部分を、上記試験片の挿入方向に対して傾斜した方向へ案内する案内路を有することを特徴とする。
この一実施形態の測定装置本体では、上記試験片が測定装置本体の受け部に挿入されて装着されると、上記試験片の上記カバーのうち上記楔状部材によって剥離された部分が、上記案内路に沿って、上記試験片の挿入方向に対して傾斜した方向へ案内される。したがって、上記カバーの挿入部分を上記スペーサからさらに確実に剥離させることができる。
一実施形態の測定装置本体では、
上記試験片の上記カバーのうち上記楔状部材によって剥離されるべき部分の内面または外面に、上記試験片の感度を含む属性情報を表す電気抵抗をもつ抵抗部が設けられ、この抵抗部は一対の較正用端子を有し、
上記案内路に、上記抵抗部の上記一対の較正用端子とそれぞれ接触すべき較正用接点が設けられ、
上記試験片の上記抵抗部の電気抵抗を上記一対の較正用端子と上記較正用接点を介して取得して、上記属性情報を認識する第1の属性情報認識部を備え、
上記測定部は、上記センサ部の電気特性に加えて上記属性情報に基づいて、上記体液中の特定成分の濃度を算出することを特徴とする。
本明細書で、試験片の「属性情報」とは、例えば、上記試験片のセンサ部の感度(例えば、上記体液中の特定成分の濃度と上記センサ部が生ずる起電流との対応関係)を表す情報や、測定すべき成分に適合する検量線を選択するための情報などを含むことができる。
この一実施形態の測定装置本体では、上記試験片が測定装置本体の受け部に挿入されて装着されると、上記試験片の上記カバーのうち上記楔状部材によって剥離され、かつ上記受け部の案内路に沿って案内された部分の内面または外面に、上記試験片の属性情報(感度を含む。)を表す電気抵抗をもつ抵抗部が存在する状態になる。この状態で、上記抵抗部の上記一対の較正用端子が、測定装置本体の上記案内路に設けられた対応する較正用接点に接触する。第1の属性情報認識部が、上記試験片の上記抵抗部の電気抵抗を上記一対の較正用端子と上記較正用接点を介して取得して、上記属性情報を認識する。上記測定部は、上記センサ部の電気特性に加えて上記属性情報に基づいて、上記体液中の特定成分の濃度を算出する。これにより、正確に濃度測定を行うことができる。
一実施形態の測定装置本体では、
上記試験片の上記カバーのうち上記楔状部材によって剥離されるべき部分の内面または外面に、上記試験片の感度を含む属性情報を表すマークが設けられ、
上記案内路に面して、上記マークを光学的に読み取るための光学的読取部が設けられ、
上記光学的読取部の出力に基づいて上記属性情報を認識する第2の属性情報認識部を備え、
上記測定部は、上記センサ部の電気特性に加えて上記属性情報に基づいて、上記体液中の特定成分の濃度を算出することを特徴とする。
この一実施形態の測定装置本体では、上記試験片が測定装置本体の受け部に挿入されて装着されると、上記試験片の上記カバーのうち上記楔状部材によって剥離され、かつ上記受け部の案内路に沿って案内された部分の内面または外面に、上記試験片の属性情報(感度を含む。)を表すマークが存在する状態になる。この状態で、光学的読取部が上記マークを光学的に読み取り、第2の属性情報認識部が、上記光学的読取部の出力に基づいて上記属性情報を認識する。上記測定部は、上記センサ部の電気特性に加えて上記属性情報に基づいて、上記体液中の特定成分の濃度を算出する。これにより、正確に濃度測定を行うことができる。
一実施形態の測定装置本体では、
上記案内路の末端は、この測定装置本体の外部へ向かって開放されており、
上記試験片の上記カバーのうち上記受け部に挿入された挿入部分の先端が、上記案内路を通して、この測定装置本体の外部へ突出するようになっていることを特徴とする。
この一実施形態の測定装置本体では、上記案内路の末端は、この測定装置本体の外部へ向かって開放されている。そして、上記試験片の上記カバーのうち上記受け部に挿入された挿入部分の先端が、上記案内路を通して、この測定装置本体の外部へ突出する。したがって、ユーザは、上記試験片の上記カバーのうち上記案内路を通してこの測定装置本体の外部へ突出している上記先端を、指を使って測定装置本体に対して押し戻すことで、上記試験片を上記測定装置本体から容易に取り外すことができる。このことは、例えばユーザとしての看護師が使用済みの試験片を測定装置本体から取り外す場合に、被験者の体液が付着したセンサ部やその近傍部分を看護師が指で引っ張る必要を無くすか、または少なくとも引っ張る力を軽減する。したがって、看護師が被験者の体液に接触して感染を受けるような事態を防止することが容易になる。
一実施形態の測定装置本体では、
上記試験片は、上記基板上で上記センサ部に接する体液の量を規定するように、上記基板上に、互いに対向する側壁を形成するスペーサと、上記スペーサの上記互いに対向する側壁の間にまたがって上記センサ部を覆う平坦なカバーとを有し、
上記試験片の上記スペーサおよび/またはカバーが上記電極端子を覆っており、
上記作用部の上記楔状部材は、上記受け部に挿入される上記スペーサおよび/またはカバーの上記端面に当接して、上記スペーサおよび/またはカバーの挿入部分を上記基板から剥離させることを特徴とする。
この一実施形態の測定装置本体では、上記試験片が上記受け部に挿入されるとき、上記作用部の上記楔状部材は、上記受け部に挿入される上記スペーサおよび/またはカバーの上記端面に当接して、上記スペーサおよび/またはカバーの挿入部分を上記基板(上記電極端子を含む。)から剥離させる。したがって、濃度測定が完了してユーザが上記試験片を上記測定装置本体から取り外すと、上記スペーサおよび/またはカバーのうち上記受け部に挿入された挿入部分が上記基板から剥離して変形した状態になる。したがって、その試験片が使用済みであるか否かを、さらに簡単に、かつユーザにとって分かり易く示すことができる。
また、ユーザがその使用済みの試験片を誤って測定装置本体に再装着しようとしても、上記スペーサおよび/またはカバーのうち剥離した部分が測定装置本体の受け部に挿入されないか、または少なくとも挿入され難い。したがって、ユーザは、その試験片が使用済みであることに気付くことができる。
別の局面では、この発明の測定装置本体は、被験者の体液中の特定成分の濃度を測定するために、体液が付着される試験片が装着される測定装置本体であって、
上記試験片は、
基板と、
上記基板上で、互いに離間して延在する作用極および対極を備え、これらの作用極および対極がそれぞれ電極端子を有し、
上記基板上で、上記作用極と上記対極との間にまたがって形成され、被験者の体液によって電気化学反応を起こして電気特性の変化を生ずるセンサ部を備え、
上記測定装置本体は、
上記試験片のうち少なくとも上記電極端子を含む部分が挿入されるべき受け部と、
上記受け部に設けられ、上記作用極および上記対極の電極端子とそれぞれ接触すべき検出用接点と、
上記センサ部の出力を上記電極端子と上記検出用接点を介して受けて、上記体液中の特定成分の濃度を測定する測定部と、
上記試験片のうち上記受け部に挿入された挿入部分を不可逆的に破壊する作用部を備え、
上記作用部は、上記試験片の上記電極端子を含む部分が上記受け部に挿入されるのに伴って、上記試験片のうち上記受け部に挿入された挿入部分に切り込みを形成して破壊する切込部材を有することを特徴とする。
この発明の測定装置本体では、上記試験片の上記電極端子を含む部分が上記受け部に挿入されるのに伴って、上記作用部の切込部材は、上記試験片のうち上記受け部に挿入された挿入部分に切り込みを形成して破壊する。したがって、濃度測定が完了してユーザが上記試験片を上記測定装置本体から取り外すと、上記試験片のうち上記受け部に挿入された挿入部分に切り込みが形成されて破壊された状態になる。したがって、その試験片が使用済みであるか否かを、さらに簡単に、かつユーザにとって分かり易く示すことができる。
さらに別の局面では、この発明の測定装置本体は、被験者の体液中の特定成分の濃度を測定するために、体液が付着される試験片が装着される測定装置本体であって、
上記試験片は、
基板と、
上記基板上で、互いに離間して延在する作用極および対極を備え、これらの作用極および対極がそれぞれ電極端子を有し、
上記基板上で、上記作用極と上記対極との間にまたがって形成され、被験者の体液によって電気化学反応を起こして電気特性の変化を生ずるセンサ部を備え、
上記測定装置本体は、
上記試験片のうち少なくとも上記電極端子を含む部分が挿入されるべき受け部と、
上記受け部に設けられ、上記作用極および上記対極の電極端子とそれぞれ接触すべき検出用接点と、
上記センサ部の出力を上記電極端子と上記検出用接点を介して受けて、上記体液中の特定成分の濃度を測定する測定部と、
上記試験片のうち上記受け部に挿入された挿入部分を不可逆的に変形または破壊する作用部を備え、
上記作用部は、上記試験片のうち上記受け部に挿入された挿入部分に窪みを形成して変形または破壊する窪み形成部材を有することを特徴とする。
本明細書で、「窪み」とは、窪み、穴、凹部などの名称を問わず、凹んでいる要素を指す。
この発明の測定装置本体では、上記試験片が上記受け部に挿入されるのに伴って、上記作用部の窪み形成部材は、上記試験片のうち上記受け部に挿入された挿入部分に窪みを形成して変形または破壊する。したがって、濃度測定が完了してユーザが上記試験片を上記測定装置本体から取り外すと、上記試験片のうち上記受け部に挿入された挿入部分に窪みが形成されて変形または破壊された状態になる。したがって、その試験片が使用済みであるか否かを、さらに簡単に、かつユーザにとって分かり易く示すことができる。
一実施形態の測定装置本体では、さらに、上記試験片が上記受け部に或る位置まで挿入されたとき、上記窪み形成部材が上記試験片の上記挿入部分へ向かって移動するのを許容するスライドスイッチ機構有することを特徴とする。
この一実施形態の測定装置本体では、スライドスイッチ機構は、上記試験片が上記受け部に或る位置まで挿入されたとき、上記窪み形成部材が上記試験片の上記挿入部分へ向かって移動するのを許容する。したがって、上記試験片の挿入部分のうち試験片の端部から離れた箇所に上記窪みが形成され得る。その場合、その試験片が使用済みであるか否かを、ユーザにとってさらに分かり易く示すことができる。
また、別の局面では、この発明の測定装置本体は、被験者の体液中の特定成分の濃度を測定するために、体液が付着される試験片が装着される測定装置本体であって、
上記試験片は、
基板と、
上記基板上で、互いに離間して延在する作用極および対極を備え、これらの作用極および対極がそれぞれ電極端子を有し、
上記基板上で、上記作用極と上記対極との間にまたがって形成され、被験者の体液によって電気化学反応を起こして電気特性の変化を生ずるセンサ部を備え、
上記測定装置本体は、
上記試験片のうち少なくとも上記電極端子を含む部分が挿入されるべき受け部と、
上記受け部に設けられ、上記作用極および上記対極の電極端子とそれぞれ接触すべき検出用接点と、
上記センサ部の出力を上記電極端子と上記検出用接点を介して受けて、上記体液中の特定成分の濃度を測定する測定部と、
上記試験片のうち上記受け部に挿入された挿入部分を不可逆的に変色させる作用部を備え、
上記作用部は、上記試験片のうち上記受け部に挿入された挿入部分にインキを付着して変色させるインキ付着部材を有することを特徴とする。
この発明の測定装置本体では、上記試験片が上記受け部に挿入されるのに伴って、上記作用部のインキ付着部材は、上記試験片のうち上記受け部に挿入された挿入部分にインキを付着して変色させる。したがって、濃度測定が完了してユーザが上記試験片を上記測定装置本体から取り外すと、上記試験片のうち上記受け部に挿入された挿入部分にインキが付着して変色した状態になる。したがって、その試験片が使用済みであるか否かを、さらに簡単に、かつユーザにとって分かり易く示すことができる。
一実施形態の測定装置本体では、上記インキ付着部材は、上記試験片の挿入方向に対して交差した回転軸を有するローラ状のインキ浸透印からなり、上記試験片のうち上記受け部に挿入された挿入部分に従動回転しながら接触してインキを付着させることを特徴とする。
本明細書で、「インキ浸透印」とは、印面がスポンジ状の多孔質部材(多孔質ゴムなど)からなり、この多孔質部材の内部にインキを染込ませることで朱肉やスタンプ台なしでのインキ付着を可能にした印を意味する。
この一実施形態の測定装置本体では、上記インキ付着部材は、上記試験片の挿入方向に対して交差した回転軸を有するローラ状のインキ浸透印からなり、上記試験片のうち上記受け部に挿入された挿入部分に従動回転しながら接触してインキを付着させる。したがって、インキ付着のために、上記インキ付着部材を動かす駆動源、朱肉やスタンプ台などを要しない。したがって、その試験片が使用済みであるか否かを、さらに簡単に示すことができる。
この発明の試験片は、被験者の体液中の特定成分の濃度を測定するために、測定装置本体の受け部に装着されるとともに、上記体液が付着される生体成分測定用の試験片であって、
基板と、
上記基板上で、互いに離間して延在する作用極および対極を備え、これらの作用極および対極がそれぞれ上記受け部に設けられた検出用接点に接触すべき電極端子を有し、
上記基板上で、上記作用極と上記対極との間にまたがって形成され、被験者の体液によって電気化学反応を起こして電気特性の変化を生ずるセンサ部と、
上記基板上で上記センサ部に接する体液の量を規定するように、上記基板上に、互いに対向する側壁を形成するスペーサと、上記スペーサの上記互いに対向する側壁の間にまたがって上記センサ部を覆う平坦なカバーとを備え、
上記カバーの上記受け部に挿入される挿入方向の端面が、上記基板に対して逆テーパに傾斜しており、上記受け部に挿入されるとき上記カバーの上記端面が上記受け部の内部に当接して、上記カバーの挿入部分が上記スペーサから剥離して不可逆的に変形することを特徴とする。
本明細書で、受け部の「内部」に当接するとは、上記受け部の内部に設けられた部材に当接する場合を含む意味である。
この発明の試験片は、測定装置本体の受け部に挿入されるとき、上記カバーの上記受け部に挿入される挿入方向の端面、つまり上記基板に対して逆テーパに傾斜している端面が、上記受け部の内部に当接する。これにより、上記カバーの上記端面は上記スペーサから離れる向きの力を受けて、上記カバーの挿入部分が上記スペーサから剥離して不可逆的に変形する。したがって、濃度測定が完了してユーザが上記試験片を上記測定装置本体から取り外すと、上記試験片の上記カバーのうち上記受け部に挿入された挿入部分に変形が残っている。したがって、その試験片が使用済みであるか否かを、再装着などの手間をかけることなく簡単に、かつユーザにとって分かり易く示すことができる。
一実施形態の試験片では、さらに、上記スペーサの上記受け部に挿入される挿入方向の端面が、上記基板に対して順テーパに傾斜していることを特徴とする。
この一実施形態の試験片は、測定装置本体の受け部に挿入されるとき、例えば上記受け部の内部に設けられた楔状部材が、上記試験片の上記カバーと上記スペーサとの間の界面近傍に当接する。ここで、上記試験片の上記カバーは、上記受け部に挿入される挿入方向の端面が、上記基板に対して逆テーパに傾斜している。したがって、上記カバーの上記端面が位置バラツキにより上記楔状部材に当接した場合、上記試験片の挿入部分は、厚さ方向に関して、上記カバーと上記スペーサとの間の界面が上記楔状部材に近づく向きに力を受ける。一方、上記試験片の上記スペーサは、上記受け部に挿入される挿入方向の端面が、上記基板に対して順テーパに傾斜している。したがって、上記スペーサの上記端面が位置バラツキにより上記楔状部材に当接した場合、上記試験片の挿入部分は、厚さ方向に関して、上記カバーと上記スペーサとの間の界面が上記楔状部材に近づく向きに力を受ける。いずれの場合も、上記試験片の挿入部分は、厚さ方向に関して、上記スペーサと上記カバーシートとの間の界面が上記楔状部材に接近する向きに案内される。この結果、上記作用部の上記楔状部材は、上記カバーと上記スペーサとの間の界面に容易に入り込むことができる。したがって、上記カバーの挿入部分を上記スペーサからさらに確実に剥離させることができる。
別の局面では、この発明の試験片は、被験者の体液中の特定成分の濃度を測定するために、測定装置本体の受け部に装着されるとともに、上記体液が付着される生体成分測定用の試験片であって、
基板と、
上記基板上で、互いに離間して延在する作用極および対極を備え、これらの作用極および対極がそれぞれ上記受け部に設けられた検出用接点に接触すべき電極端子を有し、
上記基板上で、上記作用極と上記対極との間にまたがって形成され、被験者の体液によって電気化学反応を起こして電気特性の変化を生ずるセンサ部と、
上記基板上で上記センサ部に接する体液の量を規定するように、上記基板上に、互いに対向する側壁を形成するスペーサと、上記スペーサの上記互いに対向する側壁の間にまたがって上記センサ部を覆う平坦なカバーとを備え、
上記スペーサおよび/またはカバーが上記電極端子を覆っており、上記電極端子を覆っている上記スペーサおよび/またはカバーの上記受け部に挿入される挿入方向の端面が、上記受け部に挿入されるとき上記受け部の内部に当接して、上記スペーサおよび/またはカバーの挿入部分が上記基板から剥離して不可逆的に変形することを特徴とする。
この発明の試験片は、測定装置本体の受け部に挿入されるとき、上記電極端子を覆っている上記スペーサおよび/またはカバーの上記受け部に挿入される挿入方向の端面が、上記受け部の内部に当接する。これにより、上記スペーサおよび/または上記カバーの上記端面は上記基板(電極端子を含む。)から離れる向きの力を受ける。これにより、上記スペーサおよび/または上記カバーの挿入部分が上記基板から剥離して不可逆的に変形する。したがって、濃度測定が完了してユーザが上記試験片を上記測定装置本体から取り外すと、上記試験片の上記カバーのうち上記受け部に挿入された挿入部分に変形が残っている。したがって、その試験片が使用済みであるか否かを、再装着などの手間をかけることなく簡単に、かつユーザにとって分かり易く示すことができる。
また、別の局面では、この発明の生体成分測定装置は、被験者の体液中の特定成分の濃度を測定するために体液が付着される試験片と、上記試験片が装着される測定装置本体とを備え、被験者の体液中の特定成分の濃度を測定する生体成分測定装置であって、
上記試験片は、
基板と、
上記基板上で、互いに離間して延在する作用極および対極を備え、これらの作用極および対極がそれぞれ電極端子を有し、
上記基板上で、上記作用極と上記対極との間にまたがって形成され、被験者の体液によって電気化学反応を起こして電気特性の変化を生ずるセンサ部を備え、
上記基板上で上記センサ部に接する体液の量を規定するように、上記基板上に、互いに対向する側壁を形成するスペーサと、上記スペーサの上記互いに対向する側壁の間にまたがって上記センサ部を覆う平坦なカバーとを有し、
上記測定装置本体は、
上記試験片のうち少なくとも上記電極端子を含む部分が挿入されるべき受け部と、
上記受け部に設けられ、上記作用極および上記対極の電極端子とそれぞれ接触すべき検出用接点と、
上記センサ部の出力を上記電極端子と上記検出用接点を介して受けて、上記体液中の特定成分の濃度を測定する測定部と、
上記試験片のうち上記受け部に挿入された挿入部分を不可逆的に変形させる作用部を備え
上記作用部は、上記試験片の上記電極端子を含む部分が上記受け部に挿入されるのに伴って、上記カバーのうち上記受け部に挿入された挿入部分を上記スペーサから剥離して変形させる楔状部材を有することを特徴とする。
この発明の生体成分測定装置では、上記試験片が上記測定装置本体に装着されることで、被験者の体液中の特定成分の濃度が、例えば次のようにして測定される。
まず、被験者の体液が上記試験片(のセンサ部)に付着されていない体液未付着状態で、上記試験片が測定装置本体の受け部に挿入されて装着される。これにより、上記基板上の上記作用極、上記対極のそれぞれの電極端子が、測定装置本体の対応する検出用接点に接触する。体液未付着状態では、上記センサ部の電気抵抗は、通常は実質的に無限大である。
次に、被験者の体液が上記試験片に付着されて上記センサ部に接触する(これを「体液付着状態」と呼ぶ。)。これにより、上記センサ部は、上記体液と電気化学反応を起こして、電気特性の変化を生ずる。例えば起電流を生ずる。上記センサ部の電気特性の変化後に、測定装置本体の測定部は、体液付着状態での上記センサ部の電気特性を検出し、上記センサ部の電気特性に基づいて上記体液中の特定成分の濃度を算出する。これにより、濃度測定を行うことができる。
ここで、上記測定装置本体の作用部は、上記試験片のうち上記受け部に挿入された挿入部分を不可逆的に変形させる具体的には、上記試験片が上記受け部に挿入されるのに伴って、上記作用部の楔状部材は、上記カバーのうち上記受け部に挿入された挿入部分を上記スペーサから剥離して変形させる。濃度測定が完了してユーザが上記試験片を上記測定装置本体から取り外すと、上記試験片の上記カバーのうち上記受け部に挿入された挿入部分が上記スペーサから剥離して変形した状態になり、変形残っている。したがって、その試験片が使用済みであるか否かを、再装着などの手間をかけることなく簡単に、かつユーザにとって分かり易く示すことができる。
別の局面では、この発明の生体成分測定装置は、被験者の体液中の特定成分の濃度を測定するために体液が付着される試験片と、上記試験片が装着される測定装置本体とを備え、被験者の体液中の特定成分の濃度を測定する生体成分測定装置であって、
上記試験片は、
基板と、
上記基板上で、互いに離間して延在する作用極および対極を備え、これらの作用極および対極がそれぞれ電極端子を有し、
上記基板上で、上記作用極と上記対極との間にまたがって形成され、被験者の体液によって電気化学反応を起こして電気特性の変化を生ずるセンサ部を備え、
上記測定装置本体は、
上記試験片のうち少なくとも上記電極端子を含む部分が挿入されるべき受け部と、
上記受け部に設けられ、上記作用極および上記対極の電極端子とそれぞれ接触すべき検出用接点と、
上記センサ部の出力を上記電極端子と上記検出用接点を介して受けて、上記体液中の特定成分の濃度を測定する測定部と、
上記試験片のうち上記受け部に挿入された挿入部分を不可逆的に破壊する作用部を備え、
上記作用部は、上記試験片の上記電極端子を含む部分が上記受け部に挿入されるのに伴って、上記試験片のうち上記受け部に挿入された挿入部分に切り込みを形成して破壊する切込部材を有することを特徴とする。
さらに別の局面では、この発明の生体成分測定装置は、被験者の体液中の特定成分の濃度を測定するために体液が付着される試験片と、上記試験片が装着される測定装置本体とを備え、被験者の体液中の特定成分の濃度を測定する生体成分測定装置であって、
上記試験片は、
基板と、
上記基板上で、互いに離間して延在する作用極および対極を備え、これらの作用極および対極がそれぞれ電極端子を有し、
上記基板上で、上記作用極と上記対極との間にまたがって形成され、被験者の体液によって電気化学反応を起こして電気特性の変化を生ずるセンサ部を備え、
上記測定装置本体は、
上記試験片のうち少なくとも上記電極端子を含む部分が挿入されるべき受け部と、
上記受け部に設けられ、上記作用極および上記対極の電極端子とそれぞれ接触すべき検出用接点と、
上記センサ部の出力を上記電極端子と上記検出用接点を介して受けて、上記体液中の特定成分の濃度を測定する測定部と、
上記試験片のうち上記受け部に挿入された挿入部分を不可逆的に変形または破壊する作用部を備え、
上記作用部は、上記試験片のうち上記受け部に挿入された挿入部分に窪みを形成して変形または破壊する窪み形成部材を有することを特徴とする。
さらに別の局面では、この発明の生体成分測定装置は、被験者の体液中の特定成分の濃度を測定するために体液が付着される試験片と、上記試験片が装着される測定装置本体とを備え、被験者の体液中の特定成分の濃度を測定する生体成分測定装置であって、
上記試験片は、
基板と、
上記基板上で、互いに離間して延在する作用極および対極を備え、これらの作用極および対極がそれぞれ電極端子を有し、
上記基板上で、上記作用極と上記対極との間にまたがって形成され、被験者の体液によって電気化学反応を起こして電気特性の変化を生ずるセンサ部を備え、
上記測定装置本体は、
上記試験片のうち少なくとも上記電極端子を含む部分が挿入されるべき受け部と、
上記受け部に設けられ、上記作用極および上記対極の電極端子とそれぞれ接触すべき検出用接点と、
上記センサ部の出力を上記電極端子と上記検出用接点を介して受けて、上記体液中の特定成分の濃度を測定する測定部と、
上記試験片のうち上記受け部に挿入された挿入部分を不可逆的に変色させる作用部を備え、
上記作用部は、上記試験片のうち上記受け部に挿入された挿入部分にインキを付着して変色させるインキ付着部材を有することを特徴とする。
以上より明らかなように、この発明の測定装置本体によれば、生体成分測定用の試験片が使用済みであるか否かを、再装着などの手間をかけることなく簡単に、かつユーザにとって分かり易く示すことができる。
また、この発明の試験片によれば、被験者の体液中の特定成分の濃度を測定するために体液が付着される試験片であって、使用済みであるか否かを、再装着などの手間をかけることなく簡単に、かつユーザにとって分かり易く示すことができる。
また、この発明の生体成分測定装置によれば、そのような試験片と、その試験片が装着される測定装置本体とを備え、その試験片が使用済みであるか否かを、再装着などの手間をかけることなく簡単に、かつユーザにとって分かり易く示すことができる。
生体成分測定用の一般的な試験片とその試験片が装着される測定装置本体とを備えた、この発明の一実施形態の生体成分測定装置を示す斜視図である。 上記試験片を分解状態で示す図である。 図3(A)は上記試験片を示す平面図、図3(B)は上記試験片の等価回路を示す図である。 上記生体成分測定装置の機能的なブロック構成を示す図である。 上記生体成分測定装置による体液中の特定成分の濃度を測定する回路を示す図である。 図6(A)は一般的な試験片とその試験片が挿入される受け部をもつ測定装置本体の具体的な構成例を示す平面図、図6(B)は図6(A)に示すものを側方から見たのに相当する断面図である。 図7(A)は図6に示した試験片が受け部に挿入される前の状態を示す断面図、図7(B)はその試験片が受け部に挿入された状態を示す断面図、図7(C)はその試験片が受け部から取り外された状態を示す断面図である。 図8(A)は一実施形態の試験片を示す平面図、図8(B)はその試験片を側方から見たところを示す側面図である。 図9(A)は図8に示した試験片が受け部に挿入される前の状態を示す断面図、図9(B)はその試験片が受け部に挿入される途中の状態を示す断面図、図9(C)はその試験片が受け部に挿入された状態を示す断面図である。 図10(A)は別の実施形態の試験片を示す側面図、図10(B)は更に別の実施形態の試験片を示す側面図、図10(C)は更に別の実施形態の試験片を示す側面図である。 図11(A)は更に別の実施形態の試験片を示す側面図、図11(B)は図11(A)に示すものを右端面側から見た図、図11(C)はその試験片に適した測定装置本体の具体的な構成例を示す平面図、図11(D)はその測定装置本体を側方から見たのに相当する断面図である。 図12(A)は更に別の実施形態の試験片を示す平面図、図12(B)はその試験片を側方から見たところを示す側面図、図12(C)はその試験片に適した測定装置本体を側方から見たところを示す断面図である。 図13(A)は更に別の実施形態の試験片を示す平面図、図13(B)はその試験片を側方から見たところを示す側面図、図13(C)はその試験片に適した測定装置本体を側方から見たところを示す断面図である。 図14(A)は更に別の実施形態の試験片を示す平面図、図14(B)はその試験片を側方から見たところを示す側面図、図14(C)はその試験片に適した測定装置本体を側方から見たところを示す断面図である。 図15(A)は一般的な試験片とその試験片が挿入される受け部をもつ変形例の測定装置本体とを示す平面図、図15(B)は図15(A)に示すものを側方から見たのに相当する断面図である。 図16(A)は図15に示した試験片が受け部に挿入される前の状態を示す断面図、図16(B)はその試験片が受け部に挿入された状態を示す断面図、図16(C)はその試験片が受け部から取り外された状態を示す断面図である。 図17(A)は一般的な試験片とその試験片が挿入される受け部をもつ別の変形例の測定装置本体とを示す平面図、図17(B)は図17(A)に示すものを側方から見たのに相当する断面図である。 図18(A)は図17に示した試験片が受け部に挿入された状態を示す平面図、図18(B)は図18(A)に示すものを側方から見たのに相当する断面図である。 図19(A)は図18に示した試験片が受け部から取り外された状態を示す平面図、図19(B)はその試験片を側方から見たのに相当する断面図である。 図20(A)は一般的な試験片とその試験片が挿入される受け部をもつ更に別の変形例の測定装置本体とを示す平面図、図20(B)は図20(A)に示すものを側方から見たのに相当する断面図である。 図21(A)は図20に示した試験片が受け部に挿入される前の状態を示す断面図、図21(B)はその試験片が受け部に挿入される途中の状態を示す断面図である。 図22(A)は図21(B)に続いてその試験片が受け部に挿入される途中の状態を示す断面図、図22(B)はその試験片が受け部に挿入された状態を示す断面図である。 図23(A)は図22(B)に続いてその試験片が受け部から取り外される途中の状態を示す断面図、図23(B)は図23(A)に続いてその試験片が受け部から取り外される途中の状態を示す断面図である。 図24(A)は図23(B)に続いてその試験片が受け部から取り外される途中の状態を示す断面図、図24(B)は図24(A)に続いてその試験片が受け部から取り外される途中の状態を示す断面図である。 図25(A)は図24に示した試験片が受け部から取り外された状態を示す平面図、図25(B)はその試験片を側方から見たのに相当する断面図である。 図26(A)は一般的な試験片とその試験片が挿入される受け部をもつ更に別の変形例の測定装置本体とを示す平面図、図26(B)は図26(A)に示すものを側方から見たのに相当する断面図である。 図27(A)は図26に示した試験片が受け部に挿入された状態を示す平面図、図27(B)は図27(A)に示すものを側方から見たのに相当する断面図である。 図28(A)は図27に示した試験片が受け部から取り外された状態を示す平面図、図28(B)はその試験片を側方から見たのに相当する断面図である。
以下、この発明の実施の形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、この発明の一実施形態の生体成分測定装置(全体を符号1で示す。)を斜めから見たところを示している。この生体成分測定装置1は、大別して、被験者の体液中の特定成分の濃度を測定するために体液が付着される試験片10と、その試験片10が装着される測定装置本体(以下、単に「本体」という。)50とを備えている。体液中の特定成分としては、例えば血糖(グルコース)、コレステロール、乳酸などが挙げられる。
(一般的な試験片の構成)
一般的な試験片10は、図2(分解状態を示す。)によって良く分かるように、基板11と、スペーサ16と、カバーシート18とを含んでいる。なお、図2中には、XYZ直交座標を併せて示している。
基板11は、この例では絶縁性のプラスチック材料からなり、一方向(図2におけるX方向)に細長く延在する矩形の形状を有している。
基板11の上面11a(図2における+Z側の面)に、作用極12および対極13が、互いに離間して、X方向に沿って細長く帯状に延在して設けられている。これらの作用極12および対極13は、導電性カーボンペースト等をスクリーン印刷することにより形成されている。これらの作用極12、対極13は、X方向に関して基板11の一方の端部11eの側(−X側)の領域で、それぞれX方向に対して垂直な+Y方向、−Y方向に屈曲して、全体としてL字状の形態とされている。X方向に関して基板11の一方の端部11eと反対の他方の端部11fの側(+X側)の領域で、作用極12、対極13の端部12f,13fが電極端子として設定されている。これらの電極端子12f,13fは、この試験片10が本体50に装着されたとき、それぞれ本体50に設けられた後述する検出用接点62,63に接触することが予定されている。
作用極12、対極13の端部(L字の短辺)12e,13eは、X方向に関して互いに離間している。それらの作用極12、対極13の端部12e,13eの間にまたがって、この例では円形の試薬層からなるセンサ部15が設けられている。
このセンサ部15は、メディエータ(電子伝達物質)に対して酸化還元酵素を分散させた固形のものとして形成されている。電子伝達物質としては、フェリシアン化カリウムなどの鉄錯体や、NH3を配位子とするRu錯体が用いられる。酸化還元酵素は、測定の対象となる特定成分の種類によって選択される。例えば、血糖(グルコース)を測定する場合は、酸化還元酵素としてグルコースデヒドロゲナーゼ、グルコースオキシダーゼなどが用いられる。コレステロールを測定する場合は、酸化還元酵素としてコレステロールデヒドロゲナーゼ、コレステロールオキシダーゼなどが用いられる。乳酸を測定する場合は、酸化還元酵素として乳酸デヒドロゲナーゼ、乳酸オキシダーゼなどが用いられる。
この例では、センサ部15は、血糖(グルコース)を測定するために、鉄錯体またはRu錯体に、グルコースデヒドロゲナーゼまたはグルコースオキシダーゼを分散させて構成されているものとする。
図2中に示すように、基板11上には、さらに、略平板状のスペーサ16と、平坦なカバーとしてのカバーシート18とが、この順に接着して設けられている。
スペーサ16とカバーシート18は、それぞれ絶縁性のプラスチック材料からなり、概ね、X方向に細長く延在する矩形の形状を有している。スペーサ16とカバーシート18のY方向寸法は、基板11のY方向寸法と一致している。スペーサ16とカバーシート18のX方向寸法は、基板11のX方向寸法よりも短く設定されている。具体的には、X方向に関して基板11の一方の端部11eの側(−X側)の領域で、スペーサ16とカバーシート18の端部16e,18eが基板11の端部11eと同じ位置にあるが、X方向に関して基板11の一方の端部11eと反対の他方の端部11fの側(+X側)の領域で、スペーサ16とカバーシート18の端部16f,18fが基板11の端部11fよりも後退した位置にある。これにより、作用極12、対極13の端部12f,13fが電極端子として露出している。したがって、これらの電極端子12f,13fは、この試験片10が本体50に装着されたとき、それぞれ本体50の後述する検出用接点62,63に接触することができる。
スペーサ16の−X側の端部16eは、基板11の端部11eからセンサ部15までの流路17を構成するように、略コの字状に窪んでいる。これにより、スペーサ16は、互いに対向する側壁16a,16bと、それらをつなぐ側壁16cとを有している。
カバーシート18の−X側の端部18e近傍の領域は、スペーサ16の互いに対向する側壁16a,16bにまたがってセンサ部15を覆う。
これにより、基板11の−X側の端部11eに付着された体液は、例えば毛細管現象により流路17を通してセンサ部15に達する。そして、センサ部15上に、体液の層が、スペーサ16の高さに応じた一定の層厚をもつ状態に形成される。したがって、基板11上でセンサ部15に接触して測定対象となる体液の量が定まって、正確な濃度測定を行うことができる。
なお、カバーシート18のうち、流路17に面する側壁16c近傍で、かつセンサ部15に直に対向しない部分に、空気抜き用の貫通孔を設けておいても良い。これにより、基板11の−X側の端部11eに付着された体液が毛細管現象により流路17に浸入するときに、流路17に存在していた空気がその貫通孔を通して逃げる。したがって、体液が流路17に容易に浸入することが可能になる。
完成状態では、試験片10は、図3(A)の平面図のように構成され、図3(B)の等価回路のように表される。
被験者の体液(血液)が試験片10のセンサ部15に付着されていない状態(これを「体液未付着状態」と呼ぶ。)では、センサ部15の電気抵抗は、実質的に無限大である。 一方、被験者の血液が試験片10に付着されてセンサ部15に接触した状態(これを「体液付着状態」と呼ぶ。)では、図3(B)中に示すように、センサ部15は電流源として起電流を生ずる。血糖値とセンサ部15の起電流との対応関係は、一例として、次の表1のレベルである。
(表1)
Figure 0006149363
この表1は、例えば、血糖値が90mg/dLであれば、センサ部15は0.1nAの電流を発生することを表す。血糖値が180mg/dLであれば、センサ部15は1.3nAの電流を発生する。血糖値が600mg/dLであれば、センサ部15は7.0nAの電流を発生する。
ただし、現状の量産技術では、この血糖値とセンサ部15の起電流との対応関係(この例では、これを検量線として表す。)は、例えば試験片の製造ロット毎にバラツキを有する。起電流から血糖値を精度良く算出するためには、センサ部15の感度に応じた検量線を用いるのが望ましい。
(本体の基本的構成と動作)
図1に示すように、本体50は、ユーザ(典型的には、被験者)が片手で持つことができるような略直方体状のケーシング50Mを備えている。ケーシング50Mの前面(図1における上面)に、報知部として働く表示部55と、ユーザが操作するための操作部56とが設けられている。
ケーシング50Mの端面には、矢印Aに示すように試験片10(基板11)の端部11fが挿入されるべき受け部61が設けられている。試験片10の端部11fが受け部61に挿入されると、試験片10の作用極12、対極13の電極端子12f,13fがそれぞれ受け部61に設けられた検出用接点62,63と接触して導通する。
また、本体50のケーシング50M内には、図4のブロック図に示すように、出力検出部51と演算部52とが測定部として搭載されている。
出力検出部51は、受け部61の検出用接点62,63を介して試験片10の出力を検出する。
演算部52は、制御部としてのCPU(Central Processing Unit)53と、メモリ54とを含んでいる。
メモリ54は、この生体成分測定装置1を制御するためのプログラムのデータ、血糖値とセンサ部15の起電流との間の対応関係を表す検量線のデータ、および、測定結果のデータなどを記憶する。この例では、検量線のデータは、試験片10(センサ部15)の感度のバラツキ(つまり、血糖値とセンサ部15の起電流との間の対応関係のバラツキ)に対応できるように、16種類記憶されている。また、このメモリ54は、プログラムが実行されるときのワークメモリとしても用いられる。
CPU(Central Processing Unit)53は、メモリ54に記憶されたプログラムに従って、この生体成分測定装置1を制御する。
表示部55は、この例では、液晶ディスプレイまたはEL(エレクトロルミネッセンス)ディスプレイからなっている。この表示部55は、演算部52によって制御されて、体液中の特定成分の濃度(この例では、血糖値)に関する測定結果や、その他の情報を表示する。
操作部56は、図1中に示すように、3つの押しボタンスイッチ57,58,59を含んでいる。中央の押しボタンスイッチ58は、この生体成分測定装置1の動作をオン、オフするためなどに用いられる。両側の押しボタンスイッチ57,59は、メモリ54に記録された過去の測定結果を繰り下げたり、繰り上げたりして表示部55上に表示させるために用いられる。
図5中に示すように、出力検出部51は、具体的には、電源電位VCCとその電源電位Vccよりも低い電位VEEとの間に接続された演算増幅器(以下「オペアンプ」と呼ぶ。)68と、このオペアンプ68の反転入力端子(−)と出力端子(出力電圧Voutを出力する端子)との間に接続された帰還抵抗(抵抗値をR2とする。)69と、試験片10の作用極12に所定の電圧Vinを印加する電源(図示せず)とを含んでいる。試験片10の対極13からの出力電流が、試験片10の出力として、オペアンプ68の反転入力端子(−)に入力される。オペアンプ68の非反転入力端子(+)は接地されている。この構成により、出力検出部51は、試験片10の出力(出力電流)に応じた出力電圧Voutを出力する。
ここで、試験片10の電気抵抗をR1とすると、オペアンプ68の出力電圧は、一般的に、
Vout=−(R2/R1)×Vin …(1)
として表される。
この試験片10が本体50に装着されたとしても、体液未付着状態では、センサ部15の電気抵抗R1は実質的に無限大であるから、試験片10(したがって、帰還抵抗69)を通して電流が流れることがない。したがって、出力検出部51の出力電圧Voutは実質的にゼロである。
体液付着状態では、センサ部15が起電流(これをiとする。)が生ずることから、電圧Vinの印加により、試験片10の基板上の作用極12、センサ部15、対極13、帰還抵抗69を介して、電流iが流れる。この体液付着状態で、CPU53は、電流iに応じた出力検出部51の出力電圧Voutを検出することができる。
(本体の具体的な構成例)
図6(A)、図6(B)は、それぞれ、一般的な試験片10とその試験片10が挿入される受け部61を持つ本体(符号50Aで示す。)の具体的な構成例を上方、側方から見たところを模式的に示している。
この本体50Aでは、受け部61は、概ね、矩形状の上壁61a,下壁61b,側壁61c,側壁61dおよび奥壁61fで区画された直方体状の空間である。受け部61の開口(幅と高さ)の寸法は、試験片10の幅と厚さ(図2における基板11のY方向寸法およびZ方向寸法)と略一致している。なお、実際には、受け部61の開口の寸法は、挿入の際のマージンを設けるため、試験片10の幅と厚さよりも若干大きく設定される。受け部61の奥行きの寸法は、この例では、試験片10の長手方向の寸法(図2における基板11のX方向寸法)の略1/3乃至略1/2に設定されている。この結果、受け部61は、試験片10の端部11fが奥壁61fに当接するまで挿入されると、試験片10の長手方向の一部、この例では略1/3乃至略1/2の部分を収容するようになっている。
受け部61の上壁61aには、検出用接点62,63が設けられている。試験片10の端部11fが受け部61に挿入されると、試験片10の作用極12、対極13の電極端子12f,13fがそれぞれ検出用接点62,63と接触して導通する。これらの検出用接点62,63は、弾性を有する略くの字状の金属板からなり、その金属板の屈曲箇所(くの字の頂点)が試験片10の電極端子12f,13fと接触するように下方へ向けられている。
また、受け部61の内部には、上壁61aに沿って、作用部としての楔状部材71が設けられている。この楔状部材71は、概ね、矩形の板状の部材(検出用接点62,63が存在する部分は切り欠かれている。)であり、受け部61の入口側に向かった先端(この例では辺)71eが鋭角の断面を有している。この先端71eの鋭角は、水平な下面と、右上(図6(B)において)に延びる傾斜面とで形成されている。楔状部材71の幅は、試験片10の幅と略一致している。楔状部材71の厚さは、試験片10のカバーシート18の厚さと略一致している。この楔状部材71は、先端71eによって、試験片10のカバーシート18のうち受け部61に挿入された挿入部分をスペーサ16から剥離するために設けられている。
また、受け部61の上方には、楔状部材71の先端71eの直上から右上(図6(B)において)へ傾斜して延びる案内路80が設けられている。なお、図6(A)では、理解の容易のために、楔状部材71よりも上方に相当する部分(案内路80を含む。)の図示が省略されている。案内路80の入口80eは、受け部61の内部で、かつ楔状部材71の先端71eの直上にある。案内路80の末端80fは、この例では本体50Aの内部で止まっている。この案内路80は、カバーシート18のうち楔状部材71によって剥離された部分を、試験片10の挿入方向に対して傾斜した方向へ案内するために設けられている。
図7(A)は、上記試験片10が本体50Aの受け部61に挿入される前の状態を示している。被験者の体液が試験片10(のセンサ部15)に付着されていない体液未付着状態で、図7(B)に示すように、その試験片10が受け部61に挿入されて本体50Aに装着される。これにより、基板11上の作用極12、対極13のそれぞれの電極端子12f,13fが、本体50Aの対応する検出用接点62,63に接触する。体液未付着状態では、センサ部15の電気抵抗は、実質的に無限大であることから、出力検出部51の出力電圧Voutは実質的にゼロである。次に、被験者の体液が試験片10に付着されてセンサ部15に接触する(これを「体液付着状態」と呼ぶ。)。これにより、センサ部15は、体液と電気化学反応を起こして、電気特性の変化として起電流を生ずる。センサ部15の電気特性の変化後に、本体50Aの出力検出部51と演算部52は、体液付着状態でのセンサ部15の電気特性を検出し、センサ部15の電気特性に基づいて体液中の特定成分の濃度を算出する。これにより、濃度測定を行うことができる。
ここで、試験片10が受け部61に挿入されるのに伴って、楔状部材71の先端71eが、試験片10のカバーシート18の端面18fの根元(スペーサ16の上面16aに近い部分)に当接して、カバーシート18のうち受け部61に挿入された挿入部分18iをスペーサ16の上面16aから剥離して変形させる。カバーシート18のうち楔状部材71によって剥離された部分18iは、案内路80に案内される。したがって、カバーシート18の挿入部分18iをスペーサ16の上面16aからさらに確実に剥離させることができる。
この後、図7(C)に示すように、試験片10が受け部61から取り外される。この取り外し過程で、カバーシート18の挿入部分18iが撓んで一旦スペーサ16の上面16aに接近(または接触)するが、取り外し後は、カバーシート18のうち受け部61に挿入された挿入部分18iがスペーサ16から剥離して不可逆的に変形した状態になる。したがって、その試験片10が使用済みであるか否かを、簡単に、かつユーザにとって分かり易く示すことができる。
また、ユーザがその使用済みの試験片10を誤って本体50Aに再装着しようとしても、カバーシート18のうち剥離した部分18iが本体50Aの受け部61に挿入されないか、または少なくとも挿入され難い。したがって、ユーザは、その試験片10が使用済みであることに気付くことができる。
(試験片の幾つかの構成例)
図8(A)、図8(B)は、それぞれ、上述の本体50Aに装着されるのに適した一実施形態の試験片(符号10Aで示す。)を上方、側方から見たところを模式的に示している。
この試験片10Aは、一般的な試験片10に対して、カバーシート18の受け部61に挿入される挿入方向の端面(符号18f′で示す。)が、スペーサ16の端面16fの直上から右上(図8(B)において)に向かって、基板11に対して逆テーパに傾斜している点が異なっている。この試験片10Aのその他の構成は、一般的な試験片10の構成と同じである。
図9(A)は、上記試験片10Aが本体50Aの受け部61に挿入される前の状態を示している。被験者の体液が試験片10A(のセンサ部15)に付着されていない体液未付着状態で、その試験片10Aが受け部61に挿入される。ここで、図9(B)に示すように、試験片10Aが受け部61に挿入されるのに伴って、楔状部材71の先端71eが、試験片10Aのカバーシート18の端面18f′、つまり基板11に対して逆テーパに傾斜している端面18f′の根元(スペーサ16の上面16aに近い部分)に当接する。楔状部材71がカバーシート18の端面18f′に当接したとき、楔状部材71の先端71eによってカバーシート18の端面18f′はスペーサ16の上面16aから離れる向きの力Fを受ける。したがって、楔状部材71は、カバーシート18の挿入部分18iをスペーサ16から確実に剥離させることができる。カバーシート18のうち楔状部材71によって剥離された部分18iは、先の例と同様に、案内路80に案内される。
したがって、濃度測定が完了してユーザが試験片10Aを本体50Aから取り外すと、先の例と同様に、カバーシート18のうち受け部61に挿入された挿入部分18iがスペーサ16から剥離して不可逆的に変形した状態になる。したがって、その試験片10Aが使用済みであるか否かを、簡単に、かつユーザにとって分かり易く示すことができる。
また、ユーザがその使用済みの試験片10Aを誤って本体50Aに再装着しようとしても、カバーシート18のうち剥離した部分18iが本体50Aの受け部61に挿入されないか、または少なくとも挿入され難い。したがって、ユーザは、その試験片10Aが使用済みであることに気付くことができる。
なお、濃度測定は、図9(C)に示すように、試験片10Aの端部11fが奥壁61fに当接するまで挿入され、その試験片10Aが本体50Aに装着された状態で、先の例と同様に行われる。
図10(A)は、上述の本体50Aに装着されるのに適した別の実施形態の試験片(符号10Bで示す。)を側方から見たところを模式的に示している。
この試験片10Bは、上述の試験片10Aに対して、カバーシート18の受け部61に挿入される挿入方向の端面18f′が、スペーサ16の端面16fよりも左側の位置から右上(図8(B)において)に向かって、基板11に対して逆テーパに傾斜している点が異なっている。この試験片10Bのその他の構成は、上述の試験片10Aの構成と同じである。
この試験片10Bでは、試験片10Bが受け部61に挿入されるのに伴って、楔状部材71の先端71eが、スペーサ16の端面16fの直上を通って、スペーサ16の上面16aに沿ってカバーシート18の挿入方向の端面18f′の根元(スペーサ16の上面16aに近い部分)まで到達する。したがって、楔状部材71の先端71eがスペーサ16とカバーシート18との間の界面に容易に入り込むことができる。したがって、楔状部材71は、カバーシート18の挿入部分18iをスペーサ16の上面16aからさらに確実に剥離させることができる。
図10(B)は、上述の本体50Aに装着されるのに適した更に別の実施形態の試験片(符号10Cで示す。)を側方から見たところを模式的に示している。
この試験片10Cは、上述の試験片10Bに対して、さらに、スペーサ16の受け部61に挿入される挿入方向の端面(16f′で示す。)が、基板11に対して順テーパに傾斜している点が異なっている。この試験片10Cのその他の構成は、上述の試験片10Bの構成と同じである。
受け部61の開口の高さ寸法が、実際には、挿入の際のマージンを設けるため、試験片10Cの厚さよりも若干大きく設定されている。このため、試験片10Cが受け部61に挿入されるとき、楔状部材71の先端71eは、試験片10Cのカバーシート18とスペーサ16との間の界面近傍に、厚さ方向に関して位置バラツキをもって当接する。ここで、図10(B)中に2点鎖線71uで示すように、カバーシート18の端面18f′が位置バラツキにより楔状部材71の先端に当接した場合、カバーシート18の端面18f′は上向きの力F1を受ける。一方、1点鎖線71vで示すように、スペーサ16の端面16f′が位置バラツキにより作用部の楔状部材71の先端に当接した場合、スペーサ16の端面16f′は下向きの力F2を受ける。いずれの場合も、試験片10Cの挿入部分は、厚さ方向に関して、スペーサ16とカバーシート18との間の界面が楔状部材71の先端71eに接近する向きに案内される。したがって、楔状部材71の先端71eがスペーサ16とカバーシート18との間の界面に容易に入り込むことができる。したがって、楔状部材71は、カバーシート18の挿入部分18iをスペーサ16の上面16aからさらに確実に剥離させることができる。
図10(C)は、上述の本体50Aに装着されるのに適した更に別の実施形態の試験片(符号10Dで示す。)を側方から見たところを模式的に示している。
この試験片10Dは、一般的な試験片10に対して、スペーサ16とカバーシート18の平面寸法が基板11の平面寸法と略一致しており、スペーサ16とカバーシート18が電極端子12f,13fを覆っている点が異なっている。なお、スペーサ16とカバーシート18の挿入方向の端面をそれぞれ符号16f″,18f″で表している。この試験片10Dのその他の構成は、一般的な試験片10の構成と同じである。
なお、本体50Aでは、楔状部材71の厚さは、試験片10Dのスペーサ16とカバーシート18との合計の厚さと略一致しているものとする。
この試験片10Dでは、試験片10Dが受け部61に挿入されるのに伴って、楔状部材71の先端71eが、スペーサ16の端面16f″の根元(基板11の上面11aに近い部分)に当接する。これにより、スペーサ16とカバーシート18のうち受け部61に挿入された挿入部分を、基板11の上面11aから剥離して変形させる。スペーサ16とカバーシート18のうち楔状部材71によって剥離された部分は、案内路80に案内される。
したがって、濃度測定が完了してユーザが試験片10Dを本体50Aから取り外すと、スペーサ16とカバーシート18のうち受け部61に挿入された挿入部分が基板11から剥離して不可逆的に変形した状態になる。したがって、その試験片10Dが使用済みであるか否かを、簡単に、かつユーザにとって分かり易く示すことができる。
なお、スペーサ16とカバーシート18のうちいずれか一方のみが電極端子12f,13fを覆っている構成にしても良い。その場合、楔状部材71は、スペーサ16とカバーシート18のうち電極端子12f,13fを覆っている一方を、基板11の上面11aから剥離して不可逆的に変形させる。したがって、同様に、その試験片が使用済みであるか否かを、簡単に、かつユーザにとって分かり易く示すことができる。
図11(A)は、更に別の実施形態の試験片(符号10Eで示す。)を側方から見たところを模式的に示している。図11(B)は、図11(A)に示すものを右端面側から見たところを模式的に示している。
この試験片10Eは、一般的な試験片10に対して、カバーシート18の受け部61に挿入される挿入方向の端面18fに、略半円錐状の形態をもつ穴18hが設けられている点が異なっている。穴18hは、挿入方向と反対の側へ向かうにつれて次第に内径が小さくなり、かつスペーサ16に対して開いた形態を有している。この試験片10Eのその他の構成は、一般的な試験片10の構成と同じである。
図11(C)、図11(D)は、それぞれ、その試験片10Eに適した本体(符号50Bで示す。)の具体的な構成例を上方、側方から見たところを模式的に示している。
この本体50Bでは、受け部61の内部に設けられた楔状部材71は、平坦で略鉛直な前面71gに、カバーシート18の穴18hに対応して、受け部61の入口に向けられた略半円錐状の突起71hを有している。この本体50Bのその他の構成は、上述の本体50Aの構成と同じである。
この本体50Bでは、試験片10Eが受け部61に挿入されるのに伴って、楔状部材71の突起71h、試験片10のカバーシート18の穴18hに入り、カバーシート18の挿入部分18iがスペーサ16の上面16aから剥離するのを助ける。したがって、楔状部材71は、カバーシート18の挿入部分18iをスペーサ16からさらに確実に剥離させることができる。
なお、この本体50Bでは、楔状部材71の前面71gは平坦で鉛直であるものとしたが、これに限られるものではない。楔状部材71の前面71gは、左下から右上に向かって少し傾斜していても良い。
図12(A)、図12(B)は、それぞれ、更に別の実施形態の試験片(符号10Fで示す。)を上方、側方から見たところを模式的に示している。
この試験片10Fは、一般的な試験片10に対して、カバーシート18の外面としての上面18aに、試験片10Fの属性情報(感度を含む。)を表す電気抵抗をもつ抵抗部40Aが設けられている点が異なっている。抵抗部40Aは、この例では、試験片10Fの長手方向(挿入方向)に対して細長く延在する抵抗層41と、それぞれこの抵抗層41の両端に重なって導通し、かつ作用極12、対極13に沿って延在する一対の較正用端子42,43とからなっている。抵抗層41の電気抵抗は、試験片10Fの属性情報を表すように、16段階で可変して設定されている。この試験片10Fのその他の構成は、一般的な試験片10の構成と同じである。
図12(C)は、その試験片10Fに適した本体(符号50Cで示す。)の具体的な構成例を側方から見たところを模式的に示している。
この本体50Cでは、案内路80の上方に、抵抗部40Aの一対の較正用端子42,43と接触すべき一対の較正用接点82A,83Aと、これらの較正用接点82A,83Aを支持する支持部81Aとを備えている。これらの較正用接点82A,83Aは、検出用接点62,63と同様に、弾性を有する略くの字状の金属板からなり、その金属板の屈曲箇所(くの字の頂点)が較正用端子42,43と接触するように案内路80へ突出している。
なお、受け部61の奥行きは、基本的な本体50Aに比して幾分長く設定されている((それに伴って、検出用接点62,63が楔状部材71よりも奥に配置されている。後述の図13、図14において同様。)。
図12(C)中に示すように、その試験片10Fが受け部61に挿入された状態では、既述のように、基板11上の作用極12、対極13のそれぞれの電極端子12f,13fが、本体50Cの対応する検出用接点62,63に接触する。したがって、本体50Cの出力検出部51と演算部52は、センサ部15の電気特性を検出することができる。それとともに、カバーシート18の案内路80に沿って案内された部分の上面18aに、抵抗部40Aが存在する状態になる。この状態で、演算部52は、第1の属性情報認識部として働いて、試験片10Fの抵抗部40A(抵抗層41)の電気抵抗を一対の較正用端子42,43と較正用接点82A,83Aを介して取得する。これにより、その試験片10Fの属性情報を認識する。そして、演算部52は、センサ部15の電気特性に加えてその属性情報に基づいてメモリ54に記憶されている検量線を選択して、体液中の特定成分の濃度を算出する。これにより、正確に濃度測定を行うことができる。
濃度測定が完了してユーザが試験片10Fを本体50Cから取り外すと、先の例と同様に、カバーシート18のうち受け部61に挿入された挿入部分18iがスペーサ16から剥離して不可逆的に変形した状態になる。したがって、その試験片10Fが使用済みであるか否かを、簡単に、かつユーザにとって分かり易く示すことができる。
また、ユーザがその使用済みの試験片10Fを誤って本体50Cに再装着しようとしても、カバーシート18のうち剥離した部分18iが本体50Cの受け部61に挿入されないか、または少なくとも挿入され難い。したがって、ユーザは、その試験片10Fが使用済みであることに気付くことができる。
図13(A)、図13(B)は、それぞれ、更に別の実施形態の試験片(符号10Gで示す。)を上方、側方から見たところを模式的に示している。
この試験片10Gは、一般的な試験片10に対して、カバーシート18の内面としての下面18bに、試験片10Gの属性情報(感度を含む。)を表す電気抵抗をもつ抵抗部40Bが設けられている点が異なっている。抵抗部40Bは、この例では、試験片10Gの長手方向(挿入方向)に対して細長く延在する抵抗層41と、それぞれこの抵抗層41の両端に重なって導通し、かつ作用極12、対極13に沿って延在する一対の較正用端子42,43とからなっている。抵抗層41の電気抵抗は、試験片10Gの属性情報を表すように、16段階で可変して設定されている。この試験片10Gのその他の構成は、一般的な試験片10の構成と同じである。言い換えれば、この試験片10Gは、先に述べた試験片10Fにおいてカバーシート18の上面18aに設けられた抵抗部40Aに代えて、カバーシート18の下面18bに同じ構成の抵抗部40Bを設けたものと言える。
図13(C)は、その試験片10Gに適した本体(符号50Dで示す。)の具体的な構成例を側方から見たところを模式的に示している。
この本体50Dでは、案内路80の下方に、抵抗部40Bの一対の較正用端子42,43と接触すべき一対の較正用接点82B,83Bと、これらの較正用接点82B,83Bを支持する支持部81Bとを備えている。これらの較正用接点82B,83Bは、検出用接点62,63と同様に、弾性を有する略くの字状の金属板からなり、その金属板の屈曲箇所(くの字の頂点)が較正用端子42,43と接触するように案内路80へ突出している。
図13(C)中に示すように、その試験片10Gが受け部61に挿入された状態では、既述のように、基板11上の作用極12、対極13のそれぞれの電極端子12f,13fが、本体50Dの対応する検出用接点62,63に接触する。したがって、本体50Dの出力検出部51と演算部52は、センサ部15の電気特性を検出することができる。それとともに、カバーシート18の案内路80に沿って案内された部分の下面18bに、抵抗部40Bが存在する状態になる。この状態で、演算部52は、第1の属性情報認識部として働いて、試験片10Gの抵抗部40B(抵抗層41)の電気抵抗を一対の較正用端子42,43と較正用接点82B,83Bを介して取得する。これにより、その試験片10Gの属性情報を認識する。そして、演算部52は、センサ部15の電気特性に加えてその属性情報に基づいてメモリ54に記憶されている検量線を選択して、体液中の特定成分の濃度を算出する。これにより、正確に濃度測定を行うことができる。
濃度測定が完了してユーザが試験片10Gを本体50Dから取り外すと、先の例と同様に、カバーシート18のうち受け部61に挿入された挿入部分18iがスペーサ16から剥離して不可逆的に変形した状態になる。したがって、その試験片10Gが使用済みであるか否かを、簡単に、かつユーザにとって分かり易く示すことができる。
また、ユーザがその使用済みの試験片10Gを誤って本体50Dに再装着しようとしても、カバーシート18のうち剥離した部分18iが本体50Dの受け部61に挿入されないか、または少なくとも挿入され難い。したがって、ユーザは、その試験片10Gが使用済みであることに気付くことができる。
図14(A)、図14(B)は、それぞれ、更に別の実施形態の試験片(符号10Hで示す。)を上方、側方から見たところを模式的に示している。
この試験片10Hは、一般的な試験片10に対して、カバーシート18の外面としての上面18aに、試験片10Hの属性情報(感度を含む。)を表すマーク40Cが設けられている点が異なっている。マーク40Cは、この例では、試験片10Hの長手方向(挿入方向)に沿って配列されたバーコード44からなっている。バーコード44は、試験片10Hの属性情報を表すように、16段階で可変して設定されている。この試験片10Hのその他の構成は、一般的な試験片10の構成と同じである。
図14(C)は、その試験片10Hに適した本体(符号50Eで示す。)の具体的な構成例を側方から見たところを模式的に示している。
この本体50Eでは、案内路80に面してその上方に、光学的読取部として、マーク40Cのバーコード44を光学的に読み取るためのイメージセンサ85が設けられている。イメージセンサ85は、バーコード44へ向けて光Lを照射する発光部87と、バーコード44からの反射光を受けてその反射光に応じた電気信号を出力する受光部88とからなっている。これらの発光部87および受光部88は、案内路80に沿って、支持部86によって支持されている。
図14(C)中に示すように、その試験片10Hが受け部61に挿入された状態では、既述のように、基板11上の作用極12、対極13のそれぞれの電極端子12f,13fが、本体50Eの対応する検出用接点62,63に接触する。したがって、本体50Eの出力検出部51と演算部52は、センサ部15の電気特性を検出することができる。それとともに、カバーシート18の案内路80に沿って案内された部分の上面18aに、マーク40Cが存在する状態になる。この状態で、演算部52は、第2の属性情報認識部として働いて、イメージセンサ85の出力(反射光に応じた電気信号)に基づいて、その試験片10Hの属性情報を認識する。そして、演算部52は、センサ部15の電気特性に加えてその属性情報に基づいてメモリ54に記憶されている検量線を選択して、体液中の特定成分の濃度を算出する。これにより、正確に濃度測定を行うことができる。
濃度測定が完了してユーザが試験片10Hを本体50Eから取り外すと、先の例と同様に、カバーシート18のうち受け部61に挿入された挿入部分18iがスペーサ16から剥離して不可逆的に変形した状態になる。したがって、その試験片10Hが使用済みであるか否かを、簡単に、かつユーザにとって分かり易く示すことができる。
また、ユーザがその使用済みの試験片10Hを誤って本体50Eに再装着しようとしても、カバーシート18のうち剥離した部分18iが本体50Eの受け部61に挿入されないか、または少なくとも挿入され難い。したがって、ユーザは、その試験片10Hが使用済みであることに気付くことができる。
なお、マーク40Cは、この例ではバーコード44であるものとしたが、これに限られるものではない。マーク40Cは、試験片の属性情報を表せれば良く、例えば数字、記号などであっても良い。
(本体の幾つかの変形例)
図15(A)、図15(B)は、それぞれ、一般的な試験片10とその試験片10が挿入される受け部61をもつ変形例の本体(符号50Fで示す。)を上方、側方から見たところを示している。
この本体50Fでは、基本的な本体50Aに比して、受け部61の上方に設けられた案内路(符号81で示す。)の末端がこの本体50Fの外部へ向かって開放されている点が異なっている。具体的には、案内路81の入口81eは、本体50Aにおけるのと同様に、受け部61の内部で、かつ楔状部材71の先端71eの直上にある。案内路81の出口81fは、この例では楔状部材71の略中央部の上方にある。なお、理解の容易のために、図15(A)中に、案内路81の入口81eと出口81fの位置を破線で示している。
また、受け部61の奥行きは、基本的な本体50Aに比して幾分長く設定されている(それに伴って、検出用接点62,63が楔状部材71よりも奥に配置されている。)。
この本体50Fのその他の構成は、基本的な本体50Aの構成と同じである。
図16(A)は、上記試験片10が本体50Fの受け部61に挿入される前の状態を示している。被験者の体液が試験片10(のセンサ部15)に付着されていない体液未付着状態で、その試験片10が受け部61に挿入される。試験片10が受け部61に挿入されるのに伴って、先の例と同様に、楔状部材71の先端71eが、試験片10のカバーシート18の端面18fの根元(スペーサ16の上面16aに近い部分)に当接して、カバーシート18の挿入部分18iをスペーサ16から剥離させる。カバーシート18のうち楔状部材71によって剥離された部分18iは、案内路81に案内される。図16(B)に示すように、試験片10の端部11fが受け部61の奥壁61fに当接するまで挿入されると、基板11上の作用極12、対極13のそれぞれの電極端子12f,13fが、本体50Fの対応する検出用接点62,63に接触する。また、試験片10のカバーシート18のうち受け部61に挿入された挿入部分18iの端面18fが、案内路81を通して、この本体50Fの外部へ突出する。
この状態で、被験者の体液が試験片10に付着されてセンサ部15に接触する。そして、濃度測定は、先の例と同様に行われる。
濃度測定が完了してユーザが試験片10を本体50Fから取り外すとき、ユーザは、図16(B)中に矢印Bで示すように、試験片10のカバーシート18のうち案内路81を通して本体50Fの外部へ突出している端面18fを、指を使って本体50Fに対して押し戻す。これにより、試験片10を本体50Fから容易に取り外すことができる。このことは、例えばユーザとしての看護師が使用済みの試験片10を本体50Fから取り外す場合に、被験者の体液が付着したセンサ部15やその近傍部分を看護師が指で引っ張る必要を無くすか、または少なくとも引っ張る力を軽減する。したがって、看護師が被験者の体液に接触して感染を受けるような事態を防止することが容易になる。
図16(C)に示すように、試験片10が本体50Fから取り外された後は、先の例と同様に、カバーシート18のうち受け部61に挿入された挿入部分18iがスペーサ16から剥離して不可逆的に変形した状態になる。したがって、その試験片10が使用済みであるか否かを、簡単に、かつユーザにとって分かり易く示すことができる。
また、ユーザがその使用済みの試験片10を誤って本体50Fに再装着しようとしても、カバーシート18のうち剥離した部分18iが本体50Fの受け部61に挿入されないか、または少なくとも挿入され難い。したがって、ユーザは、その試験片10が使用済みであることに気付くことができる。
図17(A)、図17(B)は、それぞれ、一般的な試験片10とその試験片10が挿入される受け部61をもつ変形例の本体(符号50Gで示す。)を上方、側方から見たところを模式的に示している。
この本体50Gは、基本的な本体50Aに比して、楔状部材71に代えて、受け部61の内部に、作用部としての切込部材72を備えた点が異なっている。この切込部材72は、試験片10の電極端子12f,13fを含む部分が受け部61に挿入されるのに伴って、試験片10のうち受け部61に挿入された挿入部分に切り込みを形成するための板状の部材であり、図17(A)中に示すように受け部61の幅方向に関して略中央で、かつ図17(B)中に示すように受け部61の上壁61aと下壁61bとの間に取り付けられている。この切込部材72は、受け部61の入口に向かった先端に、図17(B)において左下から右上へ斜めに傾斜した刃72eを有している。
また、この本体50Gでは、基本的な本体50Aに比して、案内路80は省略されている。この本体50Gのその他の構成は、基本的な本体50Aの構成と同じである。
図18(A)(上方から見たところ)、図18(B)(側方から見たところ)に示すように、試験片10の電極端子12f,13fを含む部分が受け部61に挿入されるのに伴って、切込部材72は、試験片10のうち受け部61に挿入された挿入部分、この例では基板の挿入部分11i、スペーサの挿入部分16i、カバーシートの挿入部分18iに対して、力を加えて切り込みを形成して破壊する。試験片10の端部11fが受け部61の奥壁61fに当接するまで挿入されると、基板11上の作用極12、対極13のそれぞれの電極端子12f,13fが、本体50Gの対応する検出用接点62,63に接触する。
この状態で、被験者の体液が試験片10に付着されてセンサ部15に接触する。そして、濃度測定は、先の例と同様に行われる。
濃度測定が完了してユーザが試験片10を本体50Gから取り外すと、図19(A)(上方から見たところ)、図19(B)(側方から見たところ)に示すように、試験片10のうち受け部61に挿入された挿入部分に切り込み73が形成されて破壊された状態になっている。したがって、その試験片10が使用済みであるか否かを、さらに簡単に、かつユーザにとって分かり易く示すことができる。
図20(A)、図20(B)は、それぞれ、一般的な試験片10とその試験片10が挿入される受け部61をもつ更に別の変形例の本体(符号50Hで示す。)を上方、側方から見たところを模式的に示している。
この本体50Hは、基本的な本体50Aに比して、楔状部材71に代えて、受け部61の内部に、作用部としての窪み形成部材91、およびスライドスイッチ機構93を備えた点が異なっている。
窪み形成部材91は、試験片10のうち受け部61に挿入された挿入部分に窪みを形成するために設けられた、この例では円錐状の部材である。この窪み形成部材91は、後述の作用アーム98の端部98eに、先端を下方へ、つまり受け部61へ向けて取り付けられている。
スライドスイッチ機構93は、受け部61に対してスライド可能に設けられた外筒部94と、外筒部94の奥側(図20(B)における右側)に連なって設けられたフック部95と、本体50Hに支持された揺動軸97と、この揺動軸97に一体に取り付けられた作用アーム98および係合アーム99と、コイルばね92,96とを含んでいる。
外筒部94は、上板部94a、下板部94b、側板部94c,94dを有し、受け部61を取り囲む略角筒状の部材であり、受け部61に対して相対的にスライド可能に設けられている。この外筒部94の下板部94bの奥側の端部には、受け部61の下壁61bに設けられた開口61wを通して、受け部61の内部へ突出した突起94fが設けられている。試験片10が受け部61に挿入されると、試験片10の端部11fが突起94fに当接して外筒部94を押す。これにより、外筒部94は、受け部61に対して相対的に奥側へスライドする。
フック部95は、外筒部94の奥側に連なって水平に延在する水平部95aと、この水平部95aの奥側の端部から上方へ延在する鉛直部95bと、この鉛直部95bの上端から入口側(図20(B)における左側)へ向かって延在する戻り部95cとを含んでいる。
係合アーム99は、揺動軸97から下方へ延在する鉛直部99aと、この鉛直部99aの下端から奥側(図20(B)における右側)へ延在する係合部99bとを含んでいる。試験片10が受け部61に挿入されていない状態では、この係合部99bは、フック部95の戻り部95cの下に重なって当接している。
揺動軸97は、受け部61よりも奥側で上方の位置に設けられ、試験片10の挿入方向に対して交差する方向に延在している。この揺動軸97は、自らの中心の周りに揺動自在に、本体50Hに設けられた側壁50c,50dによって支持されている。
作用アーム98は、揺動軸97を貫通して略水平に延びる水平部98aと、この水平部98aの左端(図20(B)において)から斜め左上へ延在する傾斜部98bと、水平部98aの右端(図20(B)において)から上方へ延在する鉛直部98cとを含んでいる。
傾斜部98bの端部(図20(B)における左端)98eの下面には、上述のように、窪み形成部材91が先端を下方へ向けて取り付けられている。
鉛直部98cの上端98fは、本体50Hに設けられた開口82を通して本体50Hの外部へ突出している。
コイルばね92は、窪み形成部材91を試験片10の挿入部分へ向かって付勢するために設けられている。このコイルばね92は、作用アーム98の端部98eと本体50Hに設けられた上壁50a(下壁50bに対向している)との間に、略鉛直方向に延在して設けられている。試験片10が受け部61に挿入されていない状態では、コイルばね92は圧縮されており、作用アーム98の端部98eを下方へ付勢している。しかし、試験片10が受け部61に挿入されていない状態では、係合アーム99の係合部99bがフック部95の戻り部95cによって係止されているので、係合アーム99と作用アーム98が揺動軸97とともに回転することはない。
コイルばね96は、フック部95の鉛直部95bと本体50Hに設けられた奥壁50fとの間に、略水平方向に延在して設けられている。試験片10が受け部61に挿入されていない状態では、コイルばね96は概ね非圧縮状態になっている。
なお、この本体50Hでは、基本的な本体50Aに比して、案内路80は省略されている。この本体50Hのその他の構成は、基本的な本体50Aの構成と同じである。
図21(A)は、上記試験片10が本体50Hの受け部61に挿入される前の状態を示している。被験者の体液が試験片10(のセンサ部15)に付着されていない体液未付着状態で、図21(B)に示すように、その試験片10が受け部61に挿入される。試験片10が受け部61に挿入されるのに伴って、試験片10の挿入方向の端部11fが突起94fに当接して外筒部94を押す。これにより、外筒部94は、フック部95とともに、コイルばね96の付勢力に抗して、受け部61に対して相対的に奥側へスライドする。
図22(A)に示すように、試験片10が受け部61に或る位置、この例では試験片10の端部11fが受け部61の奥壁61fに当接するまで挿入されたとき、フック部95の戻り部95cが係合アーム99の係合部99bから離れる。これにより、図22(B)に示すように、コイルばね92の付勢力によって、係合アーム99と作用アーム98が揺動軸97とともに左回り(図22(B)において)に回転するのが許容される。これにより、窪み形成部材91は、試験片10のうち受け部61に挿入された挿入部分、この例ではカバーシート18の上面18aに窪み90を形成して変形または破壊する。この構成例では、窪み形成部材91を付勢部材としてのコイルばね92によって付勢しているので、カバーシート18の上面18aに比較的深い窪み90を形成することができる。
試験片10の端部11fが受け部61の奥壁61fに当接するまで挿入されると、基板11上の作用極12、対極13のそれぞれの電極端子12f,13fが、本体50Hの対応する検出用接点62,63に接触する。この状態で、被験者の体液が試験片10に付着されてセンサ部15に接触する。そして、濃度測定は、先の例と同様に行われる。
濃度測定が完了してユーザが試験片10を本体50Hから取り外すときは、図23(A)中に矢印Cで示すように、ユーザは、作用アーム98のうち本体50Hの外部へ突出している鉛直部98cの上端98fを本体50Hの内部へ押し込むように押す。すると、図23(B)に示すように、係合アーム99と作用アーム98が揺動軸97とともに右回り(図23(B)において)に回転して、係合アーム99の係合部99bがフック部95の戻り部95cよりも下方へ移動する。この状態で、図24(A)、図24(B)に示すように、試験片10を受け部61から引き出す。すると、外筒部94が、フック部95とともに、コイルばね96の付勢力によって、受け部61に対して相対的に入口側へスライドする。これにより、図21(A)に示したような、挿入前の状態に戻る。
このようにして本体50Hから取り外された試験片10では、図25(A)(上方から見たところ)、図25(B)(側方から見たところ)に示すように、試験片10のうち受け部61に挿入された挿入部分、この例ではカバーシート18の上面18aに、逆円錐状の窪み90が形成されて不可逆的に変形または破壊された状態になっている。しかも、この構成例では、窪み90が形成される箇所は、作用アーム98の長さに応じて窪み形成部材91が下りる位置を調節することによって、試験片10の端部11fから離れた箇所(この例では、カバーシート18の上面18a)に設定できる。したがって、その試験片10が使用済みであるか否かを、ユーザにとってさらに分かり易く示すことができる。
図26(A)、図26(B)は、それぞれ、一般的な試験片10とその試験片10が挿入される受け部61をもつ変形例の本体(符号50Iで示す。)を上方、側方から見たところを模式的に示している。
この本体50Iは、基本的な本体50Aに比して、楔状部材71に代えて、受け部61の内部に、作用部としてのインキ付着部材76を備えた点が異なっている。インキ付着部材76は、回転軸75を有するローラ状のインキ浸透印からなっている。回転軸75は、受け部61の入口付近で上壁61aに沿って配置され、試験片10の挿入方向に対して交差する方向に延在している。この回転軸75は、自らの中心の周りに回転自在に、本体50Iによって支持されている。この例では、インキ付着部材76の半径は、カバーシート18の厚さを超えない寸法に設定されている。また、インキ付着部材76の軸方向寸法は、作用極12と対極13との間の隙間の寸法よりも小さく設定されている。インキ付着部材76としてのインキ浸透印は、この例では、多孔質ゴムの内部に朱色のインキを染込ませることで朱肉やスタンプ台なしでのインキ付着を可能にした部材である。
また、この本体50Iでは、基本的な本体50Aに比して、案内路80は省略されている。この本体50Iのその他の構成は、基本的な本体50Aの構成と同じである。
図27(A)(上方から見たところ)、図27(B)(側方から見たところ)に示すように、試験片10の電極端子12f,13fを含む部分が受け部61に挿入されるのに伴って、インキ付着部材76は、試験片10のうち受け部61に挿入された挿入部分、この例ではカバーシート18の上面18aに従動回転しながら接触してインキ77を付着して変色させる。試験片10の端部11fが受け部61の奥壁61fに当接するまで挿入されると、基板11上の作用極12、対極13のそれぞれの電極端子12f,13fが、本体50Iの対応する検出用接点62,63に接触する。
この状態で、被験者の体液が試験片10に付着されてセンサ部15に接触する。そして、濃度測定は、先の例と同様に行われる。
濃度測定が完了してユーザが試験片10を本体50Iから取り外すと、図28(A)(上方から見たところ)、図28(B)(側方から見たところ)に示すように、試験片10のうち受け部61に挿入された挿入部分、この例ではカバーシート18の上面18aにインキ77が付着して不可逆的に変色した状態になっている。したがって、その試験片10が使用済みであるか否かを、さらに簡単に、かつユーザにとって分かり易く示すことができる。しかも、この構成例では、インキ77が付着される箇所は、インキ付着部材76の位置や寸法を調節することによって、試験片10の端部11fから離れた箇所(この例では、カバーシート18の上面18a)に設定できる。したがって、その試験片10が使用済みであるか否かを、ユーザにとってさらに分かり易く示すことができる。
以上の実施形態は例示であり、この発明の範囲から離れることなく様々な変形が可能である。上述の試験片の様々な特徴、本体の様々な特徴を組み合わせても良い。
上の例では、体液中の特定成分として主に血液中の血糖(グルコース)を測定する試験片に着目して説明したが、これに限られるものではない。センサ部15の試薬層を公知材料から適切に選択することによって、血液中のコレステロール、乳酸の濃度を測定することもできる。
また、上の例では、生体成分測定装置1をスタンドアローンの装置として構成したが、これに限られるものではない。本体は、通信部を有していても良い。この通信部は、CPU53による測定結果(血液中の血糖値など)を表す情報を、ネットワークを介して外部の装置に送信したり、外部の装置からの情報を、ネットワークを介して受信して制御部に受け渡したりする。これにより、例えば被験者がネットワークを介して医師のアドバイス等を受けることが可能になる。このネットワークを介した通信は、無線、有線のいずれでも良い。
1 生体成分測定装置
10,10A,10B,10C,10D,10E 試験片
11 基板
12 作用極
13 対極
12f,13f 電極端子
15 センサ部
40A,40B 抵抗部
40C マーク
50,50A,50B,50C,…,50I 本体
61 受け部
62,63 検出用接点
71 楔状部材
72 切込部材
76 インキ付着部材
80,81 案内路
91 窪み形成部材
93 スライドスイッチ機構

Claims (21)

  1. 被験者の体液中の特定成分の濃度を測定するために、体液が付着される試験片が装着される測定装置本体であって、
    上記試験片は、
    基板と、
    上記基板上で、互いに離間して延在する作用極および対極を備え、これらの作用極および対極がそれぞれ電極端子を有し、
    上記基板上で、上記作用極と上記対極との間にまたがって形成され、被験者の体液によって電気化学反応を起こして電気特性の変化を生ずるセンサ部を備え、
    上記基板上で上記センサ部に接する体液の量を規定するように、上記基板上に、互いに対向する側壁を形成するスペーサと、上記スペーサの上記互いに対向する側壁の間にまたがって上記センサ部を覆う平坦なカバーとを有し、
    上記測定装置本体は、
    上記試験片のうち少なくとも上記電極端子を含む部分が挿入されるべき受け部と、
    上記受け部に設けられ、上記作用極および上記対極の電極端子とそれぞれ接触すべき検出用接点と、
    上記センサ部の出力を上記電極端子と上記検出用接点を介して受けて、上記体液中の特定成分の濃度を測定する測定部と、
    上記試験片のうち上記受け部に挿入された挿入部分を不可逆的に変形させる作用部を備え、
    上記作用部は、上記試験片の上記電極端子を含む部分が上記受け部に挿入されるのに伴って、上記カバーのうち上記受け部に挿入された挿入部分を上記スペーサから剥離して変形させる楔状部材を有することを特徴とする測定装置本体。
  2. 請求項に記載の測定装置本体において、
    上記試験片の上記カバーは、上記受け部に挿入される挿入方向の端面が、上記基板に対して逆テーパに傾斜しており、
    上記作用部の上記楔状部材は、上記受け部に挿入される上記カバーの上記端面に当接して、上記カバーの挿入部分を上記スペーサから剥離させることを特徴とする測定装置本体。
  3. 請求項に記載の測定装置本体において、さらに、
    上記試験片の上記スペーサは、上記受け部に挿入される挿入方向の端面が、上記基板に対して順テーパに傾斜しており、
    上記作用部の上記楔状部材は、上記試験片の厚さ方向に関して、上記試験片の上記カバーと上記スペーサとの間の界面近傍に当接することを特徴とする測定装置本体。
  4. 請求項に記載の測定装置本体において、
    上記試験片の上記カバーは、上記受け部に挿入される挿入方向の端面に、上記挿入方向と反対の側へ向かうにつれて次第に内径が小さくなり、かつ上記スペーサに対して開いた略半円錐状の形態をもつ穴を有し、
    上記作用部の上記楔状部材は、上記カバーの上記穴に対応して、上記受け部の入口に向けられた略半円錐状の突起を有することを特徴とする測定装置本体。
  5. 請求項に記載の測定装置本体において、
    上記カバーのうち上記楔状部材によって剥離された部分を、上記試験片の挿入方向に対して傾斜した方向へ案内する案内路を有することを特徴とする測定装置本体。
  6. 請求項に記載の測定装置本体において、
    上記試験片の上記カバーのうち上記楔状部材によって剥離されるべき部分の内面または外面に、上記試験片の感度を含む属性情報を表す電気抵抗をもつ抵抗部が設けられ、この抵抗部は一対の較正用端子を有し、
    上記案内路に、上記抵抗部の上記一対の較正用端子とそれぞれ接触すべき較正用接点が設けられ、
    上記試験片の上記抵抗部の電気抵抗を上記一対の較正用端子と上記較正用接点を介して取得して、上記属性情報を認識する第1の属性情報認識部を備え、
    上記測定部は、上記センサ部の電気特性に加えて上記属性情報に基づいて、上記体液中の特定成分の濃度を算出することを特徴とする測定装置本体。
  7. 請求項に記載の測定装置本体において、
    上記試験片の上記カバーのうち上記楔状部材によって剥離されるべき部分の内面または外面に、上記試験片の感度を含む属性情報を表すマークが設けられ、
    上記案内路に面して、上記マークを光学的に読み取るための光学的読取部が設けられ、
    上記光学的読取部の出力に基づいて上記属性情報を認識する第2の属性情報認識部を備え、
    上記測定部は、上記センサ部の電気特性に加えて上記属性情報に基づいて、上記体液中の特定成分の濃度を算出することを特徴とする測定装置本体。
  8. 請求項からまでのいずれか一つに記載の測定装置本体において、
    上記案内路の末端は、この測定装置本体の外部へ向かって開放されており、
    上記試験片の上記カバーのうち上記受け部に挿入された挿入部分の先端が、上記案内路を通して、この測定装置本体の外部へ突出するようになっていることを特徴とする測定装置本体。
  9. 請求項に記載の測定装置本体において、
    上記試験片は、上記基板上で上記センサ部に接する体液の量を規定するように、上記基板上に、互いに対向する側壁を形成するスペーサと、上記スペーサの上記互いに対向する側壁の間にまたがって上記センサ部を覆う平坦なカバーとを有し、
    上記試験片の上記スペーサおよび/またはカバーが上記電極端子を覆っており、
    上記作用部の上記楔状部材は、上記受け部に挿入される上記スペーサおよび/またはカバーの上記端面に当接して、上記スペーサおよび/またはカバーの挿入部分を上記基板から剥離させることを特徴とする測定装置本体。
  10. 被験者の体液中の特定成分の濃度を測定するために、体液が付着される試験片が装着される測定装置本体であって、
    上記試験片は、
    基板と、
    上記基板上で、互いに離間して延在する作用極および対極を備え、これらの作用極および対極がそれぞれ電極端子を有し、
    上記基板上で、上記作用極と上記対極との間にまたがって形成され、被験者の体液によって電気化学反応を起こして電気特性の変化を生ずるセンサ部を備え、
    上記測定装置本体は、
    上記試験片のうち少なくとも上記電極端子を含む部分が挿入されるべき受け部と、
    上記受け部に設けられ、上記作用極および上記対極の電極端子とそれぞれ接触すべき検出用接点と、
    上記センサ部の出力を上記電極端子と上記検出用接点を介して受けて、上記体液中の特定成分の濃度を測定する測定部と、
    上記試験片のうち上記受け部に挿入された挿入部分を不可逆的に破壊する作用部を備え、
    上記作用部は、上記試験片の上記電極端子を含む部分が上記受け部に挿入されるのに伴って、上記試験片のうち上記受け部に挿入された挿入部分に切り込みを形成して破壊する切込部材を有することを特徴とする測定装置本体。
  11. 被験者の体液中の特定成分の濃度を測定するために、体液が付着される試験片が装着される測定装置本体であって、
    上記試験片は、
    基板と、
    上記基板上で、互いに離間して延在する作用極および対極を備え、これらの作用極および対極がそれぞれ電極端子を有し、
    上記基板上で、上記作用極と上記対極との間にまたがって形成され、被験者の体液によって電気化学反応を起こして電気特性の変化を生ずるセンサ部を備え、
    上記測定装置本体は、
    上記試験片のうち少なくとも上記電極端子を含む部分が挿入されるべき受け部と、
    上記受け部に設けられ、上記作用極および上記対極の電極端子とそれぞれ接触すべき検出用接点と、
    上記センサ部の出力を上記電極端子と上記検出用接点を介して受けて、上記体液中の特定成分の濃度を測定する測定部と、
    上記試験片のうち上記受け部に挿入された挿入部分を不可逆的に変形または破壊する作用部を備え、
    上記作用部は、上記試験片のうち上記受け部に挿入された挿入部分に窪みを形成して変形または破壊する窪み形成部材を有することを特徴とする測定装置本体。
  12. 請求項11に記載の測定装置本体において、さらに、
    上記試験片が上記受け部に或る位置まで挿入されたとき、上記窪み形成部材が上記試験片の上記挿入部分へ向かって移動するのを許容するスライドスイッチ機構有することを特徴とする測定装置本体。
  13. 被験者の体液中の特定成分の濃度を測定するために、体液が付着される試験片が装着される測定装置本体であって、
    上記試験片は、
    基板と、
    上記基板上で、互いに離間して延在する作用極および対極を備え、これらの作用極および対極がそれぞれ電極端子を有し、
    上記基板上で、上記作用極と上記対極との間にまたがって形成され、被験者の体液によって電気化学反応を起こして電気特性の変化を生ずるセンサ部を備え、
    上記測定装置本体は、
    上記試験片のうち少なくとも上記電極端子を含む部分が挿入されるべき受け部と、
    上記受け部に設けられ、上記作用極および上記対極の電極端子とそれぞれ接触すべき検出用接点と、
    上記センサ部の出力を上記電極端子と上記検出用接点を介して受けて、上記体液中の特定成分の濃度を測定する測定部と、
    上記試験片のうち上記受け部に挿入された挿入部分を不可逆的に変色させる作用部を備え、
    上記作用部は、上記試験片のうち上記受け部に挿入された挿入部分にインキを付着して変色させるインキ付着部材を有することを特徴とする測定装置本体。
  14. 請求項13に記載の測定装置本体において、
    上記インキ付着部材は、上記試験片の挿入方向に対して交差した回転軸を有するローラ状のインキ浸透印からなり、上記試験片のうち上記受け部に挿入された挿入部分に従動回転しながら接触してインキを付着させることを特徴とする測定装置本体。
  15. 被験者の体液中の特定成分の濃度を測定するために、測定装置本体の受け部に装着されるとともに、上記体液が付着される生体成分測定用の試験片であって、
    基板と、
    上記基板上で、互いに離間して延在する作用極および対極を備え、これらの作用極および対極がそれぞれ上記受け部に設けられた検出用接点に接触すべき電極端子を有し、
    上記基板上で、上記作用極と上記対極との間にまたがって形成され、被験者の体液によって電気化学反応を起こして電気特性の変化を生ずるセンサ部と、
    上記基板上で上記センサ部に接する体液の量を規定するように、上記基板上に、互いに対向する側壁を形成するスペーサと、上記スペーサの上記互いに対向する側壁の間にまたがって上記センサ部を覆う平坦なカバーとを備え、
    上記カバーの上記受け部に挿入される挿入方向の端面が、上記基板に対して逆テーパに傾斜しており、上記受け部に挿入されるとき上記カバーの上記端面が上記受け部の内部に当接して、上記カバーの挿入部分が上記スペーサから剥離して不可逆的に変形することを特徴とする試験片。
  16. 請求項15に記載の試験片において、
    上記スペーサの上記受け部に挿入される挿入方向の端面が、上記基板に対して順テーパに傾斜していることを特徴とする試験片。
  17. 被験者の体液中の特定成分の濃度を測定するために、測定装置本体の受け部に装着されるとともに、上記体液が付着される生体成分測定用の試験片であって、
    基板と、
    上記基板上で、互いに離間して延在する作用極および対極を備え、これらの作用極および対極がそれぞれ上記受け部に設けられた検出用接点に接触すべき電極端子を有し、
    上記基板上で、上記作用極と上記対極との間にまたがって形成され、被験者の体液によって電気化学反応を起こして電気特性の変化を生ずるセンサ部と、
    上記基板上で上記センサ部に接する体液の量を規定するように、上記基板上に、互いに対向する側壁を形成するスペーサと、上記スペーサの上記互いに対向する側壁の間にまたがって上記センサ部を覆う平坦なカバーとを備え、
    上記スペーサおよび/またはカバーが上記電極端子を覆っており、上記電極端子を覆っている上記スペーサおよび/またはカバーの上記受け部に挿入される挿入方向の端面が、上記受け部に挿入されるとき上記受け部の内部に当接して、上記スペーサおよび/またはカバーの挿入部分が上記基板から剥離して不可逆的に変形することを特徴とする試験片。
  18. 被験者の体液中の特定成分の濃度を測定するために体液が付着される試験片と、上記試験片が装着される測定装置本体とを備え、被験者の体液中の特定成分の濃度を測定する生体成分測定装置であって、
    上記試験片は、
    基板と、
    上記基板上で、互いに離間して延在する作用極および対極を備え、これらの作用極および対極がそれぞれ電極端子を有し、
    上記基板上で、上記作用極と上記対極との間にまたがって形成され、被験者の体液によって電気化学反応を起こして電気特性の変化を生ずるセンサ部を備え、
    上記基板上で上記センサ部に接する体液の量を規定するように、上記基板上に、互いに対向する側壁を形成するスペーサと、上記スペーサの上記互いに対向する側壁の間にまたがって上記センサ部を覆う平坦なカバーとを有し、
    上記測定装置本体は、
    上記試験片のうち少なくとも上記電極端子を含む部分が挿入されるべき受け部と、
    上記受け部に設けられ、上記作用極および上記対極の電極端子とそれぞれ接触すべき検出用接点と、
    上記センサ部の出力を上記電極端子と上記検出用接点を介して受けて、上記体液中の特定成分の濃度を測定する測定部と、
    上記試験片のうち上記受け部に挿入された挿入部分を不可逆的に変形させる作用部を備え
    上記作用部は、上記試験片の上記電極端子を含む部分が上記受け部に挿入されるのに伴って、上記カバーのうち上記受け部に挿入された挿入部分を上記スペーサから剥離して変形させる楔状部材を有することを特徴とする生体成分測定装置。
  19. 被験者の体液中の特定成分の濃度を測定するために体液が付着される試験片と、上記試験片が装着される測定装置本体とを備え、被験者の体液中の特定成分の濃度を測定する生体成分測定装置であって、
    上記試験片は、
    基板と、
    上記基板上で、互いに離間して延在する作用極および対極を備え、これらの作用極および対極がそれぞれ電極端子を有し、
    上記基板上で、上記作用極と上記対極との間にまたがって形成され、被験者の体液によって電気化学反応を起こして電気特性の変化を生ずるセンサ部を備え、
    上記測定装置本体は、
    上記試験片のうち少なくとも上記電極端子を含む部分が挿入されるべき受け部と、
    上記受け部に設けられ、上記作用極および上記対極の電極端子とそれぞれ接触すべき検出用接点と、
    上記センサ部の出力を上記電極端子と上記検出用接点を介して受けて、上記体液中の特定成分の濃度を測定する測定部と、
    上記試験片のうち上記受け部に挿入された挿入部分を不可逆的に破壊する作用部を備え、
    上記作用部は、上記試験片の上記電極端子を含む部分が上記受け部に挿入されるのに伴って、上記試験片のうち上記受け部に挿入された挿入部分に切り込みを形成して破壊する切込部材を有することを特徴とする生体成分測定装置。
  20. 被験者の体液中の特定成分の濃度を測定するために体液が付着される試験片と、上記試験片が装着される測定装置本体とを備え、被験者の体液中の特定成分の濃度を測定する生体成分測定装置であって、
    上記試験片は、
    基板と、
    上記基板上で、互いに離間して延在する作用極および対極を備え、これらの作用極および対極がそれぞれ電極端子を有し、
    上記基板上で、上記作用極と上記対極との間にまたがって形成され、被験者の体液によって電気化学反応を起こして電気特性の変化を生ずるセンサ部を備え、
    上記測定装置本体は、
    上記試験片のうち少なくとも上記電極端子を含む部分が挿入されるべき受け部と、
    上記受け部に設けられ、上記作用極および上記対極の電極端子とそれぞれ接触すべき検出用接点と、
    上記センサ部の出力を上記電極端子と上記検出用接点を介して受けて、上記体液中の特定成分の濃度を測定する測定部と、
    上記試験片のうち上記受け部に挿入された挿入部分を不可逆的に変形または破壊する作用部を備え、
    上記作用部は、上記試験片のうち上記受け部に挿入された挿入部分に窪みを形成して変形または破壊する窪み形成部材を有することを特徴とする生体成分測定装置。
  21. 被験者の体液中の特定成分の濃度を測定するために体液が付着される試験片と、上記試験片が装着される測定装置本体とを備え、被験者の体液中の特定成分の濃度を測定する生体成分測定装置であって、
    上記試験片は、
    基板と、
    上記基板上で、互いに離間して延在する作用極および対極を備え、これらの作用極および対極がそれぞれ電極端子を有し、
    上記基板上で、上記作用極と上記対極との間にまたがって形成され、被験者の体液によって電気化学反応を起こして電気特性の変化を生ずるセンサ部を備え、
    上記測定装置本体は、
    上記試験片のうち少なくとも上記電極端子を含む部分が挿入されるべき受け部と、
    上記受け部に設けられ、上記作用極および上記対極の電極端子とそれぞれ接触すべき検出用接点と、
    上記センサ部の出力を上記電極端子と上記検出用接点を介して受けて、上記体液中の特定成分の濃度を測定する測定部と、
    上記試験片のうち上記受け部に挿入された挿入部分を不可逆的に変色させる作用部を備え、
    上記作用部は、上記試験片のうち上記受け部に挿入された挿入部分にインキを付着して変色させるインキ付着部材を有することを特徴とする生体成分測定装置。
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