JP6149115B2 - 液体相におけるアミンのホスゲン化によるイソシアネートの製造方法 - Google Patents

液体相におけるアミンのホスゲン化によるイソシアネートの製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、液体相における対応するアミンのホスゲン化による芳香族又は脂肪族イソシアネートの製造方法に関する。
イソシアネートを製造する典型的な経路としてのアミンの液体相のホスゲン化は、何度も文献に記載され、工業的な規模で行われてきた(例えば、「ウルマン工業化学辞典」(第7巻(ポリウレタン)、第3改訂版、Carl Hanser Verlag、 Munich−Vienna、76ページ(1993年)参照)。特に、芳香族イソシアネートTDI(トルエンジイソシアネート)、MDI(メチレンジ(フェニルイソシアネート))、脂肪族イソシアネートヘキサメチレンジイソシアネート(HDI)及びイソホロンジイソシアネート(IPDI)は、工業的規模で世界中で製造される。
芳香族ジイソシアネートMDI、TDI、脂肪族ジイソシアネートHDI及びIPDIの現代の工業的な合成は、実際に専ら連続的プロセスによって行われる。
出発物質であるアミンとホスゲンの反応は、一般的にいくつかの工程で行われる。高い化学収率、高い空時収率、及び低いホスゲン滞留量を伴うような多段階プロセスは、EP1575904に記載されている。文献によると、有機アミンとホスゲンの反応は、不活性溶媒、好ましくはトルエン、クロロベンゼン、ジクロロベンゼン、又は後者2つの混合物中で、過剰のホスゲンを使用して、3以上の工程で行われ、それぞれの工程を超えて減圧が行われ、第一のホスゲン化工程は、静的ミキサー、好ましくはノズルを含み、第二の工程は、滞留装置中で行われ、第三の工程は、一以上の(反応)カラム内で行われる。ノズルの上流の圧力は、好ましくは3〜70バール(0.3〜7MPa)である。第二の工程の滞留反応器は、好ましくは2.5〜35バール(0.25〜3.5MPa)の圧力で操作される。ノズルの下流で、反応混合物は、弁又は他の好適な装置によって第二の工程の圧力に減圧される。しかし、ノズル又はノズルと滞留反応器の結合部の自然な圧力降下も減圧のために利用することができる。第一工程の反応器である一般的に静的ミキサーは、第二の工程の反応器である滞留反応器に組み込むことができる。第三のホスゲン化工程の反応器である反応カラムは、好ましくは、2〜20バール(0.2〜2MPa)の圧力で操作される。第二の工程の反応器の下流では、反応混合物は、弁又は他の好適な装置によって第三の工程の反応器の圧力に減圧される。自然な圧力の降下も減圧をするためには十分である。
残っているイソシアネート含有生成混合物は、その後、さらに後処理(溶媒除去、純粋な蒸留)が行われる。副生成物として生成するHCl、過剰のホスゲン及び溶媒の残渣は、例えば、WO2004056758に記載されているように、反応及び蒸留工程から気体状の蒸気として分離され、熱分離される。
混合装置から滞留反応器、反応カラム、ホスゲンストリッパー及びHCl−ホスゲン分離器(HCl-phosgene separation)へと、連続的に圧力が減少する。収率に悪影響を及ぼすホスゲンストリッパーの下部で温度が過剰に高くなるのを避けるために、このカラム中の圧力は、好ましくは非常に低い状態(1〜4バール(0.1〜0.4MPa))に保たれる。HCl−ホスゲン分離器は、蒸気流を介してこれに結合され、わずかに低い圧力で操作されなければならない。したがって、適切なことには、HCl流からホスゲンを熱分離するためには低い温度(−40〜−20℃)が必要である。しかし、これに必要な冷却エネルギーは、高い資本コストと運用コストがかかる。
EP1575904 WO2004056758
ウルマン工業化学辞典」(第7巻(ポリウレタン)、第3改訂版、Carl Hanser Verlag、 Munich−Vienna、76ページ(1993年)
この従来技術に鑑み、本発明の目的は、簡潔な方法で、大幅な資本コストと運用コストの削減を可能とする対応するアミンの液体相のホスゲン化によるイソシアネートの向上した製造方法を提供することであった。
本発明の目的は、
a)液体のアミン含有出発物質流及び液体のホスゲン含有出発物質流を混合することで供給流を生成する工程と、
b)滞留反応器において、工程a)からの前記供給流を反応させることで、2つの相、すなわち、気体/液体反応混合物を生成する工程であって、
前記2つの相が、直接に又は下流セパレータにおいて気体相を除去した後のいずれかで反応カラムに供給される工程と、
c)前記反応カラムにおいて、前記2つの相、すなわち、気体/液体反応混合物又はその液体相のみを反応させることで、オーバーヘッド流及びボトム流を生成する工程であって、
前記ボトム流が、ホスゲン/塩化水素ストリッピングカラムに供給される工程と、
d)前記ホスゲン/塩化水素ストリッピングカラムからの前記オーバーヘッド流を介してホスゲン及び塩化水素を蒸留することによって除去することで、前記ホスゲン/塩化水素ストリッピングカラムからボトム流を生成する工程であって、
前記ボトム流が、工程内で前記イソシアネート及び前記溶媒を含む工程と、
e)工程内で、蒸留によって前記溶媒を除去することで、所望のイソシアネート生成物を生成する工程と、
f)分離カラムにおいて、前記ホスゲン/塩化水素ストリッピングカラムからの前記蒸気を熱分離することで、塩化水素含有蒸気流を上部で生成し、及び、ホスゲン並びに溶媒を含み、工程a)に回収されるボトム流を生成する工程と、
を含み、
工程f)における前記熱分離が、前記分離カラムの上部で、前記ホスゲン/塩化水素ストリッピングカラムの上部における圧力よりも高い所定の圧力で行われることを特徴とする液体相においてアミンとホスゲンを反応させることによるイソシアネートの製造方法によって達成される。
塩化水素が上方で分離され、ホスゲンが下流で分離される分離カラムは、驚くことに、比較的高い圧力で、それに対応して比較的低い温度で、それに対応して冷却するためのエネルギーを抑えながら操作することができることがわかる。
塩化水素が、他の工程、例えば、1,2−ジクロロエタンを製造するためにオキシクロロ化される工程のために、圧縮されなければならないときに、比較的高い圧力で塩化水素ホスゲンの分離をすることができるというさらなる利点が得られる。この場合、必要とされる圧縮及びこれに対応する圧縮機のための資本並びに運用コストが削減される。
本発明は、EP1575904に記載されたイソシアネートの製造方法に由来する。
しかしながら、塩化水素とホスゲンを分離するための分離カラムは、ホスゲン/塩化水素ストリッピングカラムの上流の圧力よりも高い圧力で操作される。
ホスゲン/塩化水素ストリッピングカラムは、特に、上流で、1〜4バール(0.1〜0.4MPa)の範囲の所定の圧力で操作される。
好ましくは、ホスゲン/塩化水素ストリッピングカラムと分離カラムの間に供給される圧力を積極的に減少させる装置を必要としないことである。
ホスゲン/塩化水素ストリッピングカラムと比較してカラムの上部の高い圧力は、好ましくは、ホスゲン/塩化水素ストリッピングカラムからのオーバーヘッド流又は蒸気流によって実現される。その蒸気流は、凝縮器(W2)において、ホスゲン/塩化水素ストリッピングカラム(K2)からのオーバーヘッド流を分縮することによって凝縮物流とともに生成され、分離カラム(K3)に加える流れを生成するために、分離カラム(K3)に供給される前に、排出装置(E)で圧縮される。
その方法は、それによって製造されるイソシアネートに限定されない。イソシアネートは、好ましくは、芳香族イソシアネートTDI(トリレンジイソシアネート)、MDI(メチレンジ(フェニルイソシアネート))、脂肪族イソシアネートヘキサメチレンジイソシアネート(HDI)及びイソホロンジイソシアネート(IPDI)である。
排出装置のドライビング流として、使用されるのは、特に、反応カラム(K1)からのオーバーヘッド流、又は反応カラムからの分縮されたオーバーヘッド流の気体相、好ましくは、反応カラム(K1)からの分縮されたオーバーヘッド流の気体相である。
特に、下流セパレータ(A)における滞留反応器(R)からの気体/液体反応混合物からの蒸気流であって、反応カラム(K1)に供給される液体流に加えて生成される蒸気流は、排出装置(E)のドライビング流として利用される。
更に、凝縮器において、ホスゲン/塩化水素ストリッピングカラム(K2)からのオーバーヘッド流を分縮することによって生成される凝縮物流は、好ましくは、他の排出装置で圧縮されて、凝縮物流を生成する。その凝縮物流は、排出装置を利用して分離カラムに、ドライビング流、すなわち、凝縮器において反応カラムからのオーバーヘッド流を分縮した後に蒸気流に加えて生成される凝縮物流として加えられる。しかしながら、ホスゲン/塩化水素ストリッピングカラムからのオーバーヘッド流を分縮することによって生成する凝縮物流は、ポンプによって上部で高い圧力で操作する分離カラムに運ばれる。
他のバリエーションにおいては、ホスゲン/塩化水素ストリッピングカラムと比較して分離カラムの上部の高い圧力は、ホスゲン/塩化水素ストリッピングカラムからのオーバーヘッド流又は蒸気流によって実現される。その蒸気流は、凝縮器においてホスゲン/塩化水素ストリッピングカラムからのオーバーヘッド流を分縮することによって凝縮物流に加えて生成され、分離カラムに加えられる前に、排出装置内で圧縮されて流れを生成し、その流れは、ドライビング流として滞留反応器又は反応混合物から分離された蒸気流を利用する排出装置を用いて分離カラムに加えられる流れを生成する。
滞留反応器又は任意に下流セパレータからの気体排出管の後に、好ましくはイソシアネートの残留跡を分離するための固体を使用する気体洗浄が続く。
以下に、本発明を図と実施例を用いて説明する。
各図において:
図1は、従来技術によるアミンの液体相のホスゲン化によるイソシアネートの製造プラントを模式的に示す。 図2は、本発明に係る方法を行うためのプラントの好ましい実施形態を模式的に示す。 図3は、本発明に係る方法を行うための他の好ましいプラントを模式的に示す。
図において、同一の参照符号は、それぞれの場合、同一の又は対応する特徴を示す。
先行技術による液体相のホスゲン化を行うための図1に示すプラントは、アミン含有流1とホスゲン含有流2が供給される滞留反応器Rを有する。滞留反応器Rからの反応混合物3は反応カラムK1に供給され、そこで、オーバーヘッド流4とボトム流5に分離される。オーバーヘッド流4は、第一の凝縮器W1で蒸気流8と凝縮物流9に分離され、それぞれ分離カラムK3に供給される。反応カラムK1からのボトム流5は、ホスゲン/塩化水素ストリッピングカラムK2に供給され、その中で流れ6に分離され、その流れ6は、第二の凝縮器W2において蒸気流10と凝縮物流11に分離され、それらはそれぞれ分離カラムK3に供給され、ボトム流7は、イソシアネートと溶媒を含み、そこから図には示されていない装置で蒸留して溶媒を除去することによってイソシアネートが生成される。分離カラムK3において、第三の凝縮器W3で分縮されるオーバーヘッド流13と、本発明の方法で再利用されるボトム流14が分離される。
本発明による好ましいプラントの図2に示す模式図は、図1に示す先行技術によるプラントと比べると排出装置Eを含む。排出装置Eにおいては、第二の凝縮器W2中で、ホスゲン/塩化水素ストリッピングカラムK2からのオーバーヘッド流6から生成される蒸気相10は、第一の凝縮器W1において反応カラムK1からのオーバーヘッド流4を分縮することによって生成される蒸気相9によって圧縮されて、分離カラムK3に供給される流れ12を生成する。図2に示す好ましいバリエーションにおいては、第二の凝縮器W2においてホスゲン/塩化水素ストリッピングカラムK2からのオーバーヘッド流6を分縮することによって生成される凝縮物流11は、ポンプPによって分離カラムK3に供給される。
図3は、本発明に係る方法を行うためのプラントの他の好ましい実施形態を示しており、それによると、図2に示した変形例とは対照的に、排出装置Eは、反応カラムK1に供給され、セパレータ中の滞留反応器Rからの反応混合物3から生成する液体流16に加えて生成される気体のドライビング流15によって操作される。図2に示したプラントと比較して、第1の凝縮器W1からのオーバーヘッド流9は、排出装置Eにドライビング流として供給されるのではなく、代わりに、分離カラムK3に加えられる。
比較例
トリレンジイソシアネートを製造するための図1で示されたプラントに相当するプラントにおいて、アミン含有流1とホスゲン含有流2は、滞留反応器R内で約20バール(2MPa)で混合される。滞留反応器R内でアミンが反応することで相当するイソシアネートと塩化水素を生成する。その後の反応カラムK1において、任意に生成される中間体(カルバモイルクロリド)は、5.5バール(0.55MPa)で熱分解してイソシアネートと塩化水素を生成する。
塩化水素と過剰のホスゲンは、反応カラムK1からオーバーヘッド流4を介して分離される。反応カラムK1からのボトム流5は、ホスゲン/塩化水素ストリッピングカラムK2に供給され、その中で、塩化水素とホスゲンの残留物と溶媒の部分は2.5バール(0.25MPa)で分離される。ホスゲン/塩化水素ストリッピングカラムK2からのボトム流7は、ほとんどホスゲンと塩化水素を含まない。主に、塩化水素、ホスゲン及び溶媒を含む2つのカラムK1、K2からのオーバーヘッド流、すなわち、流れ4、流れ6は、それぞれ、−5℃で、下流凝縮器W1とW2において分縮される。凝縮物流9と11、残留蒸気、流れ8と流れ10は、結果的に、2.45バール(0.245MPa)で塩化水素とホスゲンを分離するための他の分離カラムK3に供給される。ここでは、分離カラムK3の上部における凝縮器W3において、−25℃の復水温度が達成されなければならない。
実施例1(本発明による)
図2に示すプラントにおいて、ホスゲン/塩化水素ストリッピングカラムK2からの残留蒸気10は、反応カラムK1からの残留蒸気8によってドライビングジェットノズルE(排出装置)内で4バールの圧力に圧縮され、分離カラムK3に供給される。これは、比較例のように2.45バール(0.245MPa)に代わって4バール(0.4MPa)で操作される。ホスゲン/塩化水素ストリッピングカラムK2からの凝縮も、同様に、ポンプPによって4バール(0.4MPa)にされる。カラムの圧力が上昇することによって、分離カラムK3からの蒸気流13の凝縮温度は、−5℃に上昇する。比較例で要求される−25℃での低温凝縮は、この場合は不要であり、より高く、それゆえにより安いレベルでの冷却に置き換えされる。
実施例2(本発明による)
図3に示すプラントにおいて、滞留反応器Rで生成された高圧気体相は、ホスゲン/塩化水素ストリッピングカラムK2からの残留蒸気を圧縮するために利用される。この目的のために、気体相と液体相が分離されているセパレータAは、反応混合物3を減圧する前に反応カラムK1に供給されなければならない。ホスゲン/塩化水素ストリッピングカラムK2からの残留蒸気は、高圧気体相、流れ15によって5.5バール(0.55MPa)に圧縮される。これに対応して、分離カラムK3からの蒸気流13の凝縮温度は、約5℃に上昇する。分離カラムK3の上部の圧力は、5.5バール(0.55MPa)である。
実施例に示した圧力は絶対圧である。

Claims (7)

  1. a)液体のアミン含有出発物質流(1)及び液体のホスゲン含有出発物質流(2)を混合することで供給流を生成する工程と、
    b)滞留反応器(R)において、工程a)からの前記供給流を反応させることで、2つの相、すなわち、気体/液体反応混合物(3)を生成する工程であって、
    前記2つの相が、直接に又は下流セパレータ(A)において気体相を除去した後のいずれかで反応カラム(K1)に供給される工程と、
    c)前記反応カラム(K1)において、前記2つの相、すなわち、気体/液体反応混合物(3)又はその液体相のみを反応させることで、オーバーヘッド流(4)及びボトム流(5)を生成する工程であって、
    前記ボトム流(5)が、ホスゲン/塩化水素ストリッピングカラム(K2)に供給される工程と、
    d)前記ホスゲン/塩化水素ストリッピングカラム(K2)からの前記オーバーヘッド流(6)を介してホスゲン及び塩化水素を蒸留することによって除去することで、前記ホスゲン/塩化水素ストリッピングカラム(K2)からボトム流(7)を生成する工程であって、
    前記ボトム流(7)が、工程内でイソシアネート及び溶媒を含む工程と、
    e)工程内で、蒸留によって前記溶媒を除去することで、所望のイソシアネート生成物を生成する工程と、
    f)分離カラム(K3)において、前記ホスゲン/塩化水素ストリッピングカラム(K2)からの蒸気を熱分離することで、塩化水素含有蒸気流(13)を上部で生成し、並びに、ホスゲン及び溶媒を含み、工程a)に回収されるボトム流(14)を生成する工程と、
    を含み、
    工程f)における前記熱分離が、前記分離カラム(K3)の上部で、前記ホスゲン/塩化水素ストリッピングカラム(K2)の上部における圧力よりも高い圧力で行われることを特徴とする液体相においてアミンとホスゲンを反応させることによるイソシアネートの製造方法。
  2. 前記ホスゲン/塩化水素ストリッピングカラム(K2)と比較して前記分離カラム(3)の上部の高い圧力は、前記ホスゲン/塩化水素ストリッピングカラム(K2)からの前記オーバーヘッド流(6)又は蒸気流(10)によって実現され、該蒸気流(10)は、第二の凝縮器(W2)において、前記ホスゲン/塩化水素ストリッピングカラム(K2)からの前記オーバーヘッド流(6)を分縮することによって凝縮物流(11)とともに生成され、前記分離カラム(K3)に供給して前記分離カラム(K3)に加える流れ(12)を生成する前に、排出装置(E)で圧縮されることを特徴とする請求項1に記載の方法。
  3. 前記反応カラム(K1)からの前記オーバーヘッド流(4)又は前記反応カラムからの前記分縮されたオーバーヘッド流(4)の前記気体相を、前記排出装置(E)のドライビング流として利用することを特徴とする請求項2に記載の方法。
  4. 前記反応カラム(K1)に供給される液体流(16)に加えて、前記下流セパレータ(A)において前記滞留反応器(R)からの前記気体/液体反応混合物(3)から生成される前記蒸気流(15)を、前記排出装置(E)のドライビング流として利用することを特徴とする請求項2に記載の方法。
  5. 前記第二の凝縮器(W2)において前記ホスゲン/塩化水素ストリッピングカラム(K2)からの前記オーバーヘッド流(6)を分縮することによって生成される前記凝縮物流(11)を、排出装置(E)内で圧縮して、凝縮物流を生成し、該凝縮物流は、前記第一の凝縮器(W1)において、前記反応カラム(K1)からの前記オーバーヘッド流(4)を分縮した後に、前記蒸発流(9)に加えて生成される凝縮物流(8)をドライビング流として利用して排出装置(E)で、前記分離カラム(K3)に加えられることを特徴とする請求項3又は4に記載の方法。
  6. 前記滞留反応器(R)からの前記気体/液体反応混合物(3)又は、前記下流セパレータ(A)で生成される前記蒸気流(15)を、溶媒を用いてイソシアネートの残渣を除去するガス洗浄することを特徴とする請求項4に記載の方法。
  7. 前記ホスゲン/塩化水素ストリッピングカラム(K2)の上部の前記圧力が、1〜4バール(0.1〜0.4MPa)であることを特徴とする請求項1〜6の何れか一項に記載の方法。
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