JP6148593B2 - 回転電機 - Google Patents

回転電機 Download PDF

Info

Publication number
JP6148593B2
JP6148593B2 JP2013215348A JP2013215348A JP6148593B2 JP 6148593 B2 JP6148593 B2 JP 6148593B2 JP 2013215348 A JP2013215348 A JP 2013215348A JP 2013215348 A JP2013215348 A JP 2013215348A JP 6148593 B2 JP6148593 B2 JP 6148593B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
brush
brush body
radial direction
commutator
metal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2013215348A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015080326A (ja
Inventor
柴田 一馬
一馬 柴田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Asmo Co Ltd
Original Assignee
Asmo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asmo Co Ltd filed Critical Asmo Co Ltd
Priority to JP2013215348A priority Critical patent/JP6148593B2/ja
Publication of JP2015080326A publication Critical patent/JP2015080326A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6148593B2 publication Critical patent/JP6148593B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Motor Or Generator Current Collectors (AREA)

Description

本発明は、回転電機に係り、特に、整流子の外表面に摺接するブラシとブラシに繋ぎ込まれた送電用導線とを備える回転電機に関する。
モータ等の回転電機の構成として、整流子の外表面に摺接するブラシを備えているものは、既によく知られている。かかるブラシを備えた回転電機では、通常、ブラシにピッグテールのような給電用導線が繋ぎ込まれており、例えば、特許文献1では、積層型のブラシのうち、低抵抗層の部分を金型で成形するにあたり、金型内において低抵抗層となる箇所にピッグテールを設置し、当該箇所にブラシの材料(具体的には黒鉛粉及び電解銅粉等)を充填して焼結することで低抵抗層とピッグテールとを一体にて成形することとしている。
特開2007−28840号公報
ところで、一般的に、回転電機において極数が大きくなるほど、ブラシの整流子との当接面については、その幅(回転方向における長さ)をより小さくする必要がある。しかしながら、特許文献1のようにブラシと給電用導線とが一体成形されている場合において、当接面の幅を小さくするためにブラシ全体を小型化すると、給電用導線の抜けに対する強度を確保し難くなる虞がある。そのため、従来の回転電機M0では、図6A及び図6Bに示すように、ブラシ100のうち、当接面が位置する側とは反対側に給電用導線であるピッグテール8を繋ぎ込み、さらに、ブラシ100のうち、ピッグテール8が繋ぎ込まれている側の端部を、当接面が位置する側の端部よりも幅広となるように「段付き」のブラシ構造となっていた。図6A及び図6Bは、従来の回転電機M0を示す図であり、図6Aは、エンドベル10の内側に配置された機器の全体像を示し、図6Bは、図6A中、ブラシ100及びその周辺の機器配置を拡大して示している。
また、上記のような「段付き」のブラシ100については、「段無し」のブラシと比較して成形加工の手間を要することになる。また、回転電機内でブラシを保持するための構造についても、「段付き」のブラシに対応し得る仕様としなければならない。換言すると、「段付き」のブラシについては、回転電機本体(回転電機のうち、ブラシを除いた部分)への搭載性の面で、「段無し」のブラシよりも劣る可能性がある。
そこで、本発明は、上記の問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、ピッグテール等の導線の抜けに対する強度を確保しつつブラシを小型化することが可能な回転電機を提供することである。
また、本発明の他の目的は、ブラシの回転電機本体への搭載性を向上させることである。
前記課題は、本発明の回転電機によれば、回転軸と一体的に回転する整流子と、該整流子の外表面に摺接するブラシ本体と、該ブラシ本体への送電経路又は前記ブラシ本体からの送電経路を構成する導線と、該導線が繋ぎ込まれ、前記回転軸の径方向における前記ブラシ本体の、前記整流子とは反対側の端部に取り付けられた金属体と、前記径方向において前記金属体を前記回転軸に向かって付勢することで前記ブラシ本体を前記整流子に押し当てる付勢部材と、を備え、前記径方向における前記ブラシ本体の前記端部、及び、前記径方向における前記金属体の、前記ブラシ本体と対向する側の端部のうち、一方の端部は、他方の端部に形成された凹部に嵌合する凸部を備えており、前記凹部に前記凸部が嵌合することで前記金属体が前記ブラシ本体の前記端部に取り付けられており、前記凸部の外表面は、前記凸部が前記凹部に嵌合した状態で前記凹部の内壁面と係合することにより、該内壁面と協働して、前記ブラシ本体に対する前記金属体の相対位置が変化するのを規制することにより解決される。
上記の回転電機では、ブラシのうち、整流子に摺接する部分(ブラシ本体)と、導線が繋ぎ込まれている部分とが別体を成し、導線が繋ぎ込まれている部分は、金属体によって構成されている。このように金属体に導線が繋ぎ込まれることにより、導線の抜けに対する強度が確保されることになる。したがって、本発明の回転電機であれば、ピッグテール等の導線の抜けに対する強度を確保しつつブラシを小型化することが可能となる。
また、上記の構成であれば、凸部を凹部に嵌め込むことで金属体がブラシ本体に取り付けられるので、ブラシ本体に対する金属体の取り付けが容易になる。
さらに、上記の構成であれば、ブラシ本体に対する金属体の相対位置の変化が規制されるので、付勢部材が金属体を介してブラシ本体を付勢する向きが安定し、結果として、ブラシ本体は、整流子の外表面と適切に当接し、かつ、その状態を良好に保つことが可能となる。
また、上記の構成において、前記凹部は、前記凸部が嵌合する穴であってもよい。
また、上記の構成において、前記金属体は、前記径方向において前記ブラシ本体と対向する側に位置する一端面から前記径方向に沿って突出した前記凸部を備え、前記径方向において前記一端面とは反対側に位置する他端面のうち、前記一端面における前記凸部の形成領域と対応する領域に窪みを備えており、前記付勢部材は、前記他端面中、前記窪みが形成された前記領域に当接して前記金属体を付勢することとしてもよい。
金属体の、ブラシと対向する側の端面に凸部を設けるためには、例えば、金属体の、ブラシと対向する側とは反対側の端面を押圧することとなる。この際、押圧された箇所には窪みが形成され、上記の構成では、当該窪みを利用して付勢部材が当接する領域を確保している。これにより、付勢部材が金属体に当接した状態が維持されるようになり、この結果、金属体を良好に付勢し続けることが可能となる。
また、上記の構成において、前記導線は、前記金属体のうち、前記径方向において前記ブラシ本体とは反対側に位置する面に溶接されていることとしてもよい。
上記の構成であれば、導線が金属体に溶接されているので、導線の抜けに対する強度をより一層確保することが可能となる。
また、上記の構成において、前記金属体は、前記回転軸の軸方向及び前記径方向の両方向と交差する交差方向における前記金属体の長さが、前記交差方向におけるブラシ本体の長さと等しくなるように成形されていることとしてもよい。
上記の構成であれば、金属体の幅(上記の交差方向における長さ)とブラシ本体の幅とが等しいので、「段無し」のブラシとなる。「段無し」のブラシについては、発明が解決しようとする課題の項で説明した通り、「段付き」のブラシよりも搭載性が高いものとなる。すなわち、上記の構成を採用することにより、ブラシの回転電機本体への搭載性を向上させることが可能となる。
本発明によれば、ブラシのうち、整流子に摺接するブラシ本体と、ピッグテール等の導線が繋ぎ込まれている部分とが別体を成し、導線が繋ぎ込まれている部分が金属体によって構成されている。このような構成により、導線の抜けに対する強度が確保されることになるので、当該強度を確保しつつブラシの小型化を図ることが可能となる。
また、本発明によれば、金属体の幅とブラシ本体の幅とが等しくなっているので「段無し」のブラシ構造となり、「段付き」のブラシ構造と比較して搭載性が高い回転電機を提供することが可能となる。
本発明の回転電機の構成例を示す図である。 図1A中、ブラシ及びその周辺の機器を示す図である。 本発明のブラシの構成を示す図である。 本発明のブラシの後端面を示す図である。 図2のA−A断面を示す図である。 図5の(A)〜(C)は、凸部及び凹部のバリエーションを示す図である。 従来の回転電機の構成を示す図である。 従来の回転電機中、ブラシ及びその周辺の機器を示す図である。
<<本発明の回転電機の構成例>>
以下、本発明の回転電機の構成例(以下、本件例)について図面を参照しながら説明する。なお、本件例では、ブラシ付きのモータMを回転電機の一例として挙げ、当該モータMの構成例について説明することとする。また、以下の説明において、「回転方向」とは、モータMの回転方向であり、厳密には後述の回転軸1の回転方向を意味し、「軸方向」とは、回転軸1の軸方向を意味し、「径方向」とは、回転軸1の径方向を意味する。
本件例のモータMは、ブラシ及びその周辺の構造に特徴を有する一方で、それ以外の構成については公知の構成となっている。具体的に説明すると、本件例のモータMは、有底筒状のハウジング(不図示)と、図1Aに図示のエンドベル10と、を備えている。図1Aは、本件例のモータMの構成を示す図であり、エンドベル10の内側に配置された各種機器を図示している。
ハウジングの開口側端部には、エンドベル10が組み付けられており開口を塞いでいる。また、ハウジングの中には、回転軸1が回転自在に支持されており、回転軸1とともに電機子を構成するコア(不図示)及び整流子2が回転軸1と一体的に回転する。また、コアの外側には、界磁としてN極及びS極のそれぞれの永久磁石(不図示)が回転方向に沿って交互に並ぶようにハウジングの内周面に貼り付けられている。
また、整流子2の外側には、回転方向において互いに離間するブラシ3、4が設けられている。一方のブラシ3は、エンドベル10にセットされた正極端子11と電気的に接続されており、正電位に帯電する。他方のブラシ4は、エンドベル10にセットされた負極端子12と電気的に接続されており、負電位に帯電する。そして、ブラシ3、4間を流れる直流電流は、整流子2を経由して、コアに形成されたコイルを流れるようになる。
ここで、本件例に係るブラシ3、4の構造について図1B乃至図4を参照しながら詳細に説明する。図1Bは、図1A中、ブラシ3及びその周辺の機器を示す図である。図2は、本件例のブラシ3の構成を示す図である。図3は、本件例のブラシ3の後端面を示す図である。図4は、図2のA−A断面を示す図である。
なお、ブラシ3、4は、回転方向における取り付け位置が異なるものの、構成については略同様であるので、以下ではブラシ3の構成のみを説明し、ブラシ4の構成に関する説明については省略するものとする。
ブラシ3は、図1B乃至図3に示すように、ブラシ本体5と、金属体としての金属プレート6と、付勢部材としての押圧スプリング7とを備えている。
ブラシ本体5は、径方向において整流子2と対向する側の端面、すなわち前端面にて整流子2の外表面と摺接するものである。ブラシ本体5は、ブラシとして好適な材質(例えば、黒鉛や金属(例えば銅)を含有する黒鉛)からなり、略直方体状に成形されている。なお、整流子2との当接面を形成するブラシ本体5の前端面については、図2に示すように整流子2の外表面に沿って円弧状の曲面となっている。また、ブラシ本体5のうち、前端から後端に向かって数ミリ程度後退した部分(前端部)については、整流子2の外表面に近付くほど高さが低くなったテーパ形状となっている。
金属プレート6は、図2に示すように、ブラシ本体5のうち、径方向において整流子2とは反対側の端部、すなわち後端部に取り付けられる部材であり、例えば銅製のプレートからなる。また、金属プレート6には、ブラシ本体5への送電経路を構成する導線としてのピッグテール8が繋ぎ込まれている。
より具体的に説明すると、ピッグテール8の一端は、通常のブラシ付きモータと同様、エンドベル10にセットされた正極端子11と電気的に接続されている。一方で、ピッグテール8の他端は、図3に示すように、金属プレート6のうち、径方向においてブラシ本体5とは反対側に位置する面、すなわち後端面に溶接されている。このように本件例では、ピッグテール8がブラシ本体5に直接繋ぎ込まれるのではなく、ブラシ本体5に取り付けられた金属プレート6に繋ぎ込まれている。この結果、ピッグテール8がブラシ本体5に直接繋ぎ込まれる構成に比して、ピッグテール8の抜けに対する強度がより高いレベルで確保されることになる。このようにピッグテール8の抜けに対する強度が確保されれば、仮にブラシ3を小型化したとしてもピッグテール8の抜けが抑えられるので、結果として、ブラシ3を効果的に小型化することが可能となる。
また、金属プレート6については、その幅がブラシ本体5の幅と等しくなるように成形されている。ここで、「幅」とは、軸方向及び径方向の両方向と交差する交差方向における長さのことである。そして、金属プレート6がブラシ本体5の後端部に取り付けられると、図3に示すように、前端から後端に亘って幅が一様となった構造のブラシ3が形成されるようになる。換言すると、本件例に係るブラシ3は、「段無し」のブラシとなり、かかる場合には、発明が解決しようとする課題の項で説明した通り、「段付き」のブラシよりも搭載性が高いものとなる。
より詳しく説明すると、エンドベル10には、ブラシ3を保持するための構造として一対の立壁13、14が形成されている。この立壁13、14の間には、ブラシ本体5の幅と略同じ大きさの隙間が形成されている。そして、ブラシ3をモータ本体(モータMのうち、ブラシ3以外の部分)に搭載する際には、ブラシ本体5の後端部と当該後端部に取り付けられた金属プレート6とを上記の隙間内に配置する。すなわち、本件例において、ブラシ3は、エンドベル10に立設された立壁13、14の間に挟まれた状態で取り付けられ、立壁13、14の間にブラシ3が挟まれることでブラシ3の位置を保持している。
ここで、「段付き」のブラシ構造になっていると、図6に示すように、立壁13、14とブラシとの間のクリアランスによってガタツキが生じ、ブラシ位置、換言すると、ブラシと整流子2との接触位置が安定しなくなる虞がある。これに対して、「段無し」のブラシ構造であれば、上記のガタツキの発生が抑えられるので、ブラシ位置を安定させることが可能となる。このように「段無し」のブラシ構造であれば、「段付き」のブラシ構造に比して搭載性が向上し、立壁13、14の間に挟まれる位置にブラシ3を適切に保持しておくことが可能となる。
押圧スプリング7は、ブラシ本体5の後端部に取り付けられた状態の金属プレート6を径方向内側、すなわち、径方向において回転軸1に向かって付勢するものである。この押圧スプリング7の付勢力は、金属プレート6を介してブラシ本体5に伝達され、この結果として、ブラシ本体5の前端面が整流子2の外表面に押し当たるようになる。本件例において、押圧スプリング7は、コイルばねにより構成されており、そのコイル部分には、エンドベル10のうち、立壁14の外側に形成された突起15が挿入されている。また、押圧スプリング7の一端部分は、上記突起15の脇位置に設けられたばね係止部16に係止されている。
一方、押圧スプリング7の他端部分は、立壁14に形成された切り欠きを通って金属プレート6の後端面へ廻り込んで当該後端面の所定領域に当接している。これにより、押圧スプリング7は、径方向に沿う付勢方向にて金属プレート6を付勢するようになる。
そして、金属プレート6は、押圧スプリング7からの付勢力を受けると、当該押圧スプリング7とブラシ本体5の後面との間に挟まれた状態となり、この結果として、ブラシ本体5の後端部に取り付けられるようになる。つまり、金属プレート6をブラシ本体5の後端部に取り付けるにあたり両部材を接着させる必要はなく、押圧スプリング7とブラシ本体5の後端面との間に金属プレート6に挟み込めばよい。
一方、前述したように、押圧スプリング7の付勢力が金属プレート6を介してブラシ本体5に伝達されることで、ブラシ本体5は、整流子2の外表面に押し当たるようになっている。このため、ブラシ本体5が整流子2の外表面と適切に当接し、かつ、その状態を良好に保つことが必要となり、かかる目的から、押圧スプリング7が金属プレート6を介してブラシ本体5を付勢する際の向きを安定させなければならない。
そして、本件例のモータMでは、押圧スプリング7が付勢する際の向きを安定化させる目的から、金属プレート6の位置ずれを規制する構成が採用されている。かかる構成について以下に詳しく説明する。なお、以下の説明において、金属プレート6の前端面は、金属プレート6のうち、径方向においてブラシ本体5と対向する側に位置する一端面に該当し、金属プレート6の後端面は、金属プレート6のうち、径方向において上記の一端面とは反対側に位置する他端面に該当する。
金属プレート6のうち、径方向においてブラシ本体5と対向する側の端部、すなわち、前端部には、図2に示すように、凸部としての嵌合突起6aが形成されている。この嵌合突起6aは、ブラシ本体5の前端面から径方向に沿って突出しており、同径方向から見たときに図4に示すように長円状の外形形状を現している。
なお、上記の嵌合突起6aは、金属プレート6の後端面のうち、前端面における嵌合突起6aの形成領域と対応する領域(嵌合突起6aの形成領域の真裏に位置する領域)を押圧(プレス)することで形成される。この際、金属プレート6の後端面のうち、押圧された領域には、図3に示すように窪み6bが形成されることになる。
そして、金属プレート6の後端面中、上記の窪み6bが形成された領域に押圧スプリング7の端部が当接することで、金属プレート6が押圧スプリング7からの付勢を受けるようになっている。すなわち、本件例では、金属プレート6の後端面に形成された窪み6bを利用して押圧スプリング7の当接領域を確保している。押圧スプリング7は、その一端部が窪み6b内に入り込むことで、金属プレート6の後端面に当接している状態を維持し、結果として金属プレート6を良好に付勢し続けるようになる。
一方、ブラシ本体5の後端部には、図2乃至4に示すように、上記の嵌合突起6aが嵌合する凹部としての穴5aが形成されている。この穴5aは、嵌合突起6aと略同じサイズで略同じ形状となるように形成され、具体的には、長円状の開口となるように形成されている。そして、穴5aに嵌合突起6aが嵌合することで金属プレート6がブラシ本体5の後端部に取り付けられるようになる。このように本件例では、嵌合突起6aを穴5aに嵌め込むことにより、ブラシ本体5に対して金属プレート6を容易に取り付けられることが可能となっている。
そして、嵌合突起6aと穴5aとが協働することで、金属プレート6の位置ずれが抑制されている。換言すると、嵌合突起6aが穴5aに嵌合した状態において、嵌合突起6aの外表面は、穴5aの内壁面と係合することにより、該内壁面と協働して、ブラシ本体5に対する金属プレート6の相対位置が変化するのを規制する。
より分かり易く説明すると、嵌合突起6aの外形形状、及び、穴5aの内壁面の形状は、互いに共通の形状となっており、具体的には長円状となっている。一方、嵌合突起6aは、穴5aと同様のサイズになっているので、嵌合突起6aが穴5aに嵌合すると、嵌合突起6aの外表面が穴5aの内壁面と係合(接触)するようになる。なお、図4では、図示の都合上、嵌合突起6aの外表面と穴5aの内壁面との間にクリアランスが設けられているが、実際には、クリアランスは極めて小さく、嵌合突起6aが穴5aに嵌合すると、嵌合突起6aの外表面と穴5aの内壁面とは略接触した状態となっている。
以上の構成の下では、径方向に沿った仮想軸を回動軸として金属プレート6がブラシ本体5に対して相対回動してしまうのを規制するとともに、金属プレート6がブラシ本体5に対して回転方向に相対移動してしまうのを規制することが可能となる。このようにブラシ本体5に対する金属プレート6の相対位置の変化が規制されることで、押圧スプリング7が金属プレート6を介してブラシ本体5を付勢する際の向きが安定する。この結果、ブラシ本体5は、整流子2の外表面と適切に当接し、かつ、その状態を良好に保つことが可能となる。
<<その他の実施形態>>
上記の実施形態では、本発明の回転電機の一例としてモータMを挙げ、当該モータMの構成について説明した。しかし、上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることは勿論である。
また、上記の実施形態では、金属プレート6の前端部に凸部としての嵌合突起6aが形成され、ブラシ本体5の後端部に凹部としての穴5aが形成されていることとした。ただし、これに限定されるものではなく、金属プレート6に凹部が形成され、当該凹部に嵌合する凸部がブラシ本体5に形成されていることとしてもよい。
また、上記の実施形態では、嵌合突起6aの外形形状、及び、穴5aの内壁面の形状が互いに共通の形状、具体的には長円状となっており、嵌合突起6aと穴5aとが略同様のサイズになっていることとした。ただし、嵌合突起6a及び穴5aの形状については、ブラシ本体5に対する金属プレート6の相対位置の変化を規制するものである限り、他の形状を採用することも可能である。
例えば、嵌合突起6aの外形形状、及び、穴5aの内壁面の形状が互いに同じ形状であり、いずれも正円とは異なる形状になっていれば、嵌合突起6aが穴5aに嵌合した状態において嵌合突起6aの外表面が穴5aの内壁面と係合する。したがって、嵌合突起6a及び穴5aについては、図5の(A)に示すような多角形断面の形状となっていてもよい。
また、嵌合突起6aの外形形状、及び、穴5aの内壁面の形状が互いに異なる形状となっていたとしても、嵌合突起6aが穴5aに嵌合した状態において嵌合突起6aの外表面が穴5aの内壁面と係合するような形状、例えば、図5の(B)に示すように、嵌合突起6aの外表面に形成された凹部に、穴5aの内壁面に形成された凸部が係合する形状となっていてもよい。
さらに、図5の(C)に示すように、嵌合突起6a及び穴5aがそれぞれ複数個形成されていれば、嵌合突起6aの外形形状、及び、穴5aの内壁面の形状がいずれも正円断面の形状になっている場合であっても、嵌合突起6aの外表面が穴5aの内壁面と係合し、これにより、ブラシ本体5に対する金属プレート6の相対位置の変化を規制することが可能となる。
なお、図5の(A)〜(C)は、ブラシ本体5及び金属プレート6に形成される凹凸形状についてのバリエーションを示す図であり、具体的には、嵌合突起6a及び穴5aの形状についてのバリエーションを示す図である。ちなみに、図5の(A)及び(C)では、図示の都合上、嵌合突起6aの外表面と穴5aの内壁面との間にクリアランスが設けられているが、実際には、クリアランスは極めて小さく、嵌合突起6aが穴5aに嵌合すると、嵌合突起6aの外表面と穴5aの内壁面とは略接触した状態となっている。
また、上記の実施形態では、本発明の回転電機の一例としてモータMを挙げて説明したが、これに限らず、ブラシ3、4とブラシ3、4からの送電経路を構成する導線とを用いた発電機、例えばオルタネータにも本発明は適用可能である。
M モータ(回転電機)
M0 従来の回転電機
1 回転軸、2 整流子
3,4 ブラシ
5 ブラシ本体
5a 穴(凹部)
6 金属プレート(金属体)
6a 嵌合突起(凸部)、6b 窪み
7 押圧スプリング(付勢部材)
8 ピッグテール、10 エンドベル
11 正極端子、12 負極端子
13,14 立壁
15 突起、16 ばね係止部
100 ブラシ

Claims (5)

  1. 回転軸と一体的に回転する整流子と、
    該整流子の外表面に摺接するブラシ本体と、
    該ブラシ本体への送電経路又は前記ブラシ本体からの送電経路を構成する導線と、
    該導線が繋ぎ込まれ、前記回転軸の径方向における前記ブラシ本体の、前記整流子とは反対側の端部に取り付けられた金属体と、
    前記径方向において前記金属体を前記回転軸に向かって付勢することで前記ブラシ本体を前記整流子に押し当てる付勢部材と、を備え
    前記径方向における前記ブラシ本体の前記端部、及び、前記径方向における前記金属体の、前記ブラシ本体と対向する側の端部のうち、一方の端部は、他方の端部に形成された凹部に嵌合する凸部を備えており、
    前記凹部に前記凸部が嵌合することで前記金属体が前記ブラシ本体の前記端部に取り付けられており、
    前記凸部の外表面は、前記凸部が前記凹部に嵌合した状態で前記凹部の内壁面と係合することにより、該内壁面と協働して、前記ブラシ本体に対する前記金属体の相対位置が変化するのを規制することを特徴とする回転電機。
  2. 前記凹部は、前記凸部が嵌合する穴であることを特徴とする請求項1に記載の回転電機。
  3. 前記金属体は、前記径方向において前記ブラシ本体と対向する側に位置する一端面から前記径方向に沿って突出した前記凸部を備え、前記径方向において前記一端面とは反対側に位置する他端面のうち、前記一端面における前記凸部の形成領域と対応する領域に窪みを備えており、
    前記付勢部材は、前記他端面中、前記窪みが形成された前記領域に当接して前記金属体を付勢することを特徴とする請求項1又は2に記載の回転電機。
  4. 前記導線は、前記金属体のうち、前記径方向において前記ブラシ本体とは反対側に位置する面に溶接されていることを特徴とする請求項1乃至のいずれか一項に記載の回転電機。
  5. 前記金属体は、前記回転軸の軸方向及び前記径方向の両方向と交差する交差方向における前記金属体の長さが、前記交差方向におけるブラシ本体の長さと等しくなるように成形されていることを特徴とする請求項1乃至のいずれか一項に記載の回転電機。
JP2013215348A 2013-10-16 2013-10-16 回転電機 Expired - Fee Related JP6148593B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013215348A JP6148593B2 (ja) 2013-10-16 2013-10-16 回転電機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013215348A JP6148593B2 (ja) 2013-10-16 2013-10-16 回転電機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015080326A JP2015080326A (ja) 2015-04-23
JP6148593B2 true JP6148593B2 (ja) 2017-06-14

Family

ID=53011305

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013215348A Expired - Fee Related JP6148593B2 (ja) 2013-10-16 2013-10-16 回転電機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6148593B2 (ja)

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58136970U (ja) * 1982-03-10 1983-09-14 三菱電機株式会社 電刷子
JPS6094787U (ja) * 1983-12-02 1985-06-28 松下電器産業株式会社 ブラシ
JPH02219438A (ja) * 1989-02-17 1990-09-03 Hitachi Ltd 回転電機のセラミックスブラシ
JP3451742B2 (ja) * 1994-09-27 2003-09-29 株式会社デンソー 電機ブラシ及びその製造方法
JP3661784B2 (ja) * 2001-10-25 2005-06-22 トライス株式会社 金属黒鉛質ブラシ

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015080326A (ja) 2015-04-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2264872B1 (en) Dc motor
US9583995B2 (en) Motor
CN106026533B (zh) 马达以及风扇
KR101712081B1 (ko) 회전-전기 기계용 브러시 홀더 조립체
JP2018182909A (ja) 回転電機
US20160156243A1 (en) Motor apparatus
JP2018182912A (ja) 回転電機
JP2018182910A (ja) 回転電機
US10038350B2 (en) DC motor
US20190006918A1 (en) Brush Holder and DC Motor Provided with Same
JP6148593B2 (ja) 回転電機
US11942740B2 (en) Motor having columnar brush
JP6691346B2 (ja) モータ
US11632012B2 (en) Motor and structure of connecting motor and member to be connected
JP6027449B2 (ja) 電動モータ
JP2018198475A (ja) モータの給電装置及びモータ
KR20180014619A (ko) 브러시 케이스 및 이를 포함하는 모터
JP4876009B2 (ja) モータ
JP4485889B2 (ja) 電動機
JP6536249B2 (ja) 回転電機
JP2018074725A (ja) 直流モータ及びその製造方法
JP2013258875A (ja) ブラシホルダ
JP5829057B2 (ja) モータ
JP2015023665A (ja) ブラシ装置及びモータ
JP2019009893A (ja) モータ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160225

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20161220

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20161221

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170210

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170509

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170519

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6148593

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R360 Written notification for declining of transfer of rights

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360

R360 Written notification for declining of transfer of rights

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360

R371 Transfer withdrawn

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R371

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees