JP6148447B2 - 連続鋳造の二次冷却方法 - Google Patents

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Description

本発明は、連続鋳造機において鋳片を均一に冷却するための、連続鋳造の二次冷却方法に関するものである。
鉄鋼業において、溶鋼を凝固させて鋳片を製造する際、一般に、連続鋳造設備が用いられる。連続鋳造設備は、図1に示すように、鋳型2で冷却されて表面が凝固した鋳片3を、鋳型2の下方に少しずつ引き出し、ガイドロール4で挟みながら連続して送り出し、これにより鋳片3が連続して生産される。鋳片3がガイドロール4で送り出される間、二次冷却として、鋳片3の表面に冷却水が噴射される。この二次冷却では、鋳片3の幅方向の冷却性能を均一にするために、均一な水量密度分布を有する噴射パターンとなるようにノズルが配置されている。
従来、鋳片3がほぼ鉛直下方に引き出される部分では、鋳片3の表面に噴射された冷却水の一部は、図5に示すように、排水されずにガイドロール4と鋳片3との間に滞留し、溜まり水13となっていた。
一般に、ガイドロール4に滞留する溜まり水は、幅方向中央部で最も少なく、両側方に向かって増加する分布を示す。このように、鋳片3の幅方向で溜まり水13の分布が異なると、均一な冷却ができない要因となる。さらに、ガイドロール4で鋳片3を強く押し付ける必要がある場合には、ガイドロール4の剛性を増すために、図2に示すように、ガイドロール4が鋳片3の幅方向に分割される。このような場合、分割された各ガイドロール4の間の軸受け部21の位置では、冷却水の排水による溜まり水が発生しない。したがって、鋳片3がガイドロール4と接触している位置と軸受け部21の位置とでは、溜まり水13の分布が不均一となり、鋳片3の幅方向に冷却むらができる。
このように、ガイドロール4の溜まり水13が、鋳片3の均一な冷却を阻害する大きな要因となっていることが判明した。冷却が不均一になると、鋳片3の表面性状や内部の品質に欠陥が生じる。したがって、ガイドロール4の溜まり水13を無くすか、溜まり水13の影響が幅方向に均一になるように制御して、鋳片3の品質低下を防ぐことが必要である。
このような冷却むらを低減させるために、特許文献1には、連続鋳造装置内に、高圧気体を噴射する噴射ノズルを設けたものが開示されている。また、特許文献2には、連続鋳造装置内に、残留水を吸引する吸引管を設けたものが開示されている。
特開2010−253528号公報 特開2010−253529号公報
しかしながら、上記特許文献1および2はいずれも、噴射ノズルまたは吸引管という新たな装置を取り付けたものであり、設置のためのコストやスペースを要するという問題点がある。
本発明の目的は、装置等を新設することなく低コストで、ガイドロール位置の溜まり水を低減させて鋳片を均一に冷却し、優れた品質の鋳片を製造するための連続鋳造の二次冷却方法を提供することにある。
上記問題を解決するため、本発明は、連続鋳造装置で鋳造される鋳片を、前記鋳片の幅方向に分割されたガイドロールで連続的に送り出し、前記鋳片に向けて、前記鋳片の幅方向に複数配置された二流体ノズルで空気と水とを混合したエアミストを噴射し、連続鋳造中の鋳片を冷却する二次冷却方法において、前記二流体ノズルは1本当たり5〜20リットル/分の水量を噴射し、前記エアミストは、水量密度が0.05〜0.30m/min・mであり前記エアミストの水に対する空気の重量混合比を0.10以上にすることを特徴とする、連続鋳造の二次冷却方法を提供する。
本発明によれば、冷却水の噴射時の衝突速度が増し、ガイドロール位置の溜まり水が吹き飛ばされる。つまり、冷却水の噴射とともに溜まり水を排除することができるので、専用の装置等を設けることなく、鋳片の幅方向の冷却むらを低減して均一に冷却し、優れた品質の鋳片を製造することができる。
連続鋳造設備の概要を示す側面図である。 ガイドロールの配置例を示す正面図である。 本発明の冷却水噴射の様子を示す側面図である。 気水比による溜まり水の高さを示すグラフである。 従来の冷却水噴射の様子を示す側面図である。
以下、本発明の実施の形態を、図を参照して説明する。
図1は、本発明にかかる連続鋳造設備1の概要を示す。鋳型2の上側から、タンディッシュ(図示せず)内の溶鋼が注入され、鋳型2で一次冷却されて表面が凝固した状態の鋳片3が、鋳型2の下方から少しずつ引き出される。鋳型2の下方において、鋳片3は、それぞれ対向して設置された複数対のガイドロール4で挟み込まれながら連続的に送り出され、これにより、連続した鋳片3が生産される。図1は連続鋳造設備1の一例であり、鋳片3の両側のガイドロール4により、鋳片3が鋳型2のほぼ鉛直下方へ引き抜かれた後、徐々に90度程度曲げられて、水平方向へ移動していく彎曲型である。本発明は、彎曲型の連続鋳造設備に限らず、垂直型などでも同様に適用できる。
ガイドロール4は、鋳片3の幅方向全体を押さえ付ける幅を有するものでもよいが、鋳片3を強く拘束するために剛性が必要な場合には、図2に示すように、幅方向に分割され、軸受け部21で各ガイドロール4が連結される。
鋳片3は、冷却水を噴射する二次冷却手段によって冷却されながら、ガイドロール4で連続的に送り出される。二次冷却手段は、図3に示すように、各ガイドロール4同士の隙間から鋳片3に向けてエアミスト12を噴射する二流体ノズル11からなり、二流体ノズル11内で空気と水が混合されて、エアミスト12が噴射される。二流体ノズル11は、鋳片3の幅方向に均一な水量密度分布を有する噴射パターンとなるように、鋳片3の幅方向に適宜間隔で複数、例えば2200mm程度の幅の鋳片3に対して幅方向に7〜8本配置される。そして、通常、1本の二流体ノズル当たり5〜20リットル/分程度の水量が噴射される。
このとき、エアミストの圧力が弱いと、図5に示すように、鋳片3に接触しているガイドロール4の上部に、エアミスト12の排水が滞留して溜まり水13ができる。ガイドロール4が、図2に示すように鋳片3の幅方向に分割されている場合には、ガイドロール4と鋳片3とが接触する部分のみに溜まり水13ができるが、軸受け部21には溜まり水ができない。その結果、鋳片3の幅方向に温度むらが生じ、均一な冷却ができなくなる。
そこで、本発明では、二流体ノズル内で生成されるエアミストの、水に対する空気の比率である気水比(重量混合比)A/Wを高くすることで、エアミストの圧力を高くし、溜まり水13を吹き飛ばすこととした。具体的には、従来はA/Wが0.005〜0.015程度であったが、本発明では0.10以上とした。図4は、気水比毎の、ガイドロール4の溜まり水13の高さを調べた結果を示すグラフである。図4に示すように、水量密度が0.05〜0.30m/min・mの範囲において、気水比0.02前後を境界とし、空気量を多くすると、溜まり水13の高さが急激に少なくなった。すなわち、空気量を増加し、エアミスト12を高圧噴射すると、エアミスト12の噴射面が図3に示すように広がるため、エアミスト12を噴射させることで溜まり水13を吹き飛ばすことができた。気水比A/Wの上限は特に定めないが、図4に示すように、0.20を超えても溜まり水の高さは大きく変化せず、また、従来の0.005〜0.015の範囲と比較すれば、0.20または0.10程度で十分な効果が期待できるため、0.10〜0.20以下でよい。
以上のように、本発明によれば、気水比を従来よりも大きくすることにより、従来と同じ水量を噴射すれば、エアミストの圧力を高くすることができ、溜まり水の排出が促進される。したがって、溜まり水が要因となる二次冷却むらが低減し、優れた品質の鋳片を製造することができる。また、鋳片の進行方向に配置された各ガイドロール間の隙間の限られたスペースに、新たな装置を設けることなく、二次冷却手段としての二流体ノズルを利用して、二次冷却と同時に、溜まり水の排出を行うことができる。
本発明は、二流体ノズルにより冷却水を噴射する冷却方法に適用できる。
1 連続鋳造装置
2 鋳型
3 鋳片
4 ガイドロール
11 二流体ノズル
12 エアミスト
13 溜まり水
21 軸受け部

Claims (1)

  1. 連続鋳造装置で鋳造される鋳片を、前記鋳片の幅方向に分割されたガイドロールで連続的に送り出し、前記鋳片に向けて、前記鋳片の幅方向に複数配置された二流体ノズルで空気と水とを混合したエアミストを噴射し、連続鋳造中の鋳片を冷却する二次冷却方法において、
    前記二流体ノズルは1本当たり5〜20リットル/分の水量を噴射し、
    前記エアミストは、水量密度が0.05〜0.30m/min・mであり前記エアミストの水に対する空気の重量混合比を0.10以上にすることを特徴とする、連続鋳造の二次冷却方法。
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