JP6147712B2 - 表示駆動装置、表示装置、表示データ補正方法 - Google Patents

表示駆動装置、表示装置、表示データ補正方法 Download PDF

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本発明は表示駆動装置、表示装置、表示データ補正方法に関し、特にデータ線と走査線
が複数配設され、データ線と走査線の各交差点に対応して画素が形成されている表示パネ
ルの駆動技術に関する。
特開平9−232074号公報 特開2004−309698号公報
画像を表示する表示パネルとして、OLED(Organic Light Emitting Diode:有機発光ダイ
オード)を用いる表示装置、LCD(Liquid Crystal Display:液晶ディスプレイ)を用いる
表示装置等が知られている。多くの表示装置では、列方向に並ぶ複数の画素に共通に接続
されたデータ線と、行方向に並ぶ複数の画素に共通に接続された走査線とがそれぞれ複数
配設され、データ線と走査線の各交差点に対応して画素が形成されている表示部を有する。
そしていわゆる線順次走査の場合、走査線ドライバが順次走査線を選択していきながら、
データ線ドライバが、各データ線に1ライン分のデータ線駆動信号を出力することで画素
としての各ドットの表示が制御される。
上記特許文献1にはいわゆる陰極リセット方式を利用する表示パネルの寄生容量による
画素発光の立ち上がりの遅れを改善するために、走査が次の走査線に移る際に、すべての
走査線を一旦リセット電位に接続する技術が開示されている。
上記特許文献2には、データ電極に表示信号を供給する際に、そのオーバーシュート、
アンダーシュートを低減するための手法として、すべての電極をリセット電位に接続し、
続いてプリセット電位に接続する技術が開示されている。
ここで例えばパッシブマトリクス駆動OLED表示装置として陰極リセット方式を用い、
またデータ線に対し定電流駆動を行い、階調を定電流のデータ線駆動信号の幅(オン期
間)で制御する駆動方式を考える。
この場合に、画素の階調が混在する1ラインを選択・駆動したときに、そのラインにデ
ータ線と走査線の電位変動に起因する輝度ムラが発生し、画像品質を低下させるという問
題があった。
OLED表示装置を駆動する場合、データ線は定電流駆動、走査線は選択されたライン
のみ接地状態となる。そしてデータ線と走査線間の画素には寄生容量が存在し、データ線
と走査線の電位変動に応じて寄生容量への充放電が発生する。この充放電が有機EL素子
を点灯させるための電流に影響することで輝度ムラが発生すると考えられる。
本発明では、このような輝度ムラを低減又は解消し、画像品質を向上させることを目的
とする。
発明に係る表示駆動装置は、列方向に並ぶ複数の画素に共通に接続されたデータ線と、行方向に並ぶ複数の画素に共通に接続された走査線とが、それぞれ複数配設され、前記データ線と前記走査線の各交差点に対応して画素が形成されている表示部に対し、前記データ線を対応する画素の階調値に応じて駆動する表示駆動装置である。そして前記各データ線を駆動するデータ線駆動信号が設定輝度に応じた定電流信号とされるように制御する電流設定部と、表示データの補正値を生成する補正値生成部と、表示データについて前記補正値生成部で生成した補正値を用いた補正処理を行い、補正処理後の表示データに基づいて、データ線駆動信号の駆動期間を規定する駆動制御信号を生成する駆動制御信号生成部とを備える。さらに前記補正値生成部は、前記設定輝度が設定輝度可変範囲内で決められた基準輝度より低い場合は、表示データに、前記設定輝度と前記基準輝度の差と、第1の係数と、前記走査線の1ライン分に相当する表示データ単位における点灯率とを乗算することで補正値を生成し、前記設定輝度が前記基準輝度より高い場合は、表示データに、前記設定輝度と前記基準輝度の差と、第2の係数と、前記表示データ単位における非点灯率とを乗算することで補正値を生成するものとされる。そして前記第1の係数は前記設定輝度が前記基準輝度より低い場合の輝度変化特性の値であり、前記第2の係数は前記設定輝度が前記基準輝度より高い場合の輝度変化特性の値であり、 前記点灯率は、前記表示データ単位の各表示データで示される階調値を積算し、積算値を階調数で除算した値を、前記表示データ単位の表示データ数で除算した値であり、前記非点灯率は、1−前記点灯率、であるとする。
この表示駆動装置によって、データ線には階調値に応じた駆動期間の定電流信号が与えられるが、1ラインでの点灯率や全体輝度によっては、或るラインの点灯画素の輝度が、本来の輝度より高くなったり低くなったりする輝度変化が生じ、これにより画像に輝度ムラが生ずる。この輝度変化の発生状況は設定輝度や、ラインの点灯率に応じて変わる。
より具体的には、設定輝度が基準輝度(輝度ムラが視認上問題とならない所定輝度(又は所定輝度範囲))より高い場合は、点灯率が低いラインほど、また設定輝度と基準輝度の差が大きいほど、点灯画素の輝度が上がってしまう。また設定輝度が基準輝度より低い場合は、点灯率が低いラインほど、また設定輝度と基準輝度の差が大きいほど、点灯画素の輝度が下がってしまう。
このような事象に対応するために前記設定輝度と前記基準輝度の差というパラメータと、表示データ単位における点灯率(又は非点灯率)というパラメータを用いて補正値を生成し、表示データを補正する。
この場合、点灯率は、1ラインの画素における点灯している画素の比率であるが、単に点灯画素数の比率ではなく、各点灯画素の階調も考慮した値としている。
また上記した本発明に係る表示駆動装置においては、前記駆動制御信号生成部は、前記補正処理として、データ線駆動信号の駆動期間が短くなる方向の補正を行うことが望ましい。
画面上の輝度ムラは、同じ輝度であるべき画素の間で輝度差が生じることで発生するのであるが、それを解消するには、輝度が高くなる画素の表示データ(階調)を下げるか、輝度が低くなる画素の表示データ(階調)を上げればよい。この場合に、全ての補正が、輝度が高くなる画素の階調を下げる方向、つまりデータ線駆動信号の駆動期間が短くなる方向で行うようにする。
また、上記した本発明に係る表示駆動装置においては、前記補正値生成部は、入力された所定ビット数の階調値としての表示データを対象として補正値を生成し、前記駆動制御信号生成部は、入力された所定ビット数の階調値としての表示データについて、前記補正値生成部で生成した補正値を用いた補正処理を行う。
所定ビット数で階調値を表現した段階の表示データを対象として補正値生成及び補正を行うことで、補正を行う段階を各種選択できる。
また、上記した本発明に係る表示駆動装置においては、前記補正値生成部は、入力された所定ビット数の階調値を前記駆動期間に相当するカウンタ値に変換した状態の表示データを対象として補正値を生成し、前記駆動制御信号生成部は、入力された所定ビット数の階調値を前記駆動期間に相当するカウンタ値に変換した状態の表示データについて、前記補正値生成部で生成した補正値を用いた補正処理を行う。
階調値を前記駆動期間に相当するカウンタ値に変換した状態の表示データを対象として補正値生成及び補正を行うことで、変換前の表示データの階調解像度よりも精細な階調解像度での補正が可能となる。
本発明に係る表示装置は、列方向に並ぶ複数の画素に共通に接続されたデータ線と、行
方向に並ぶ複数の画素に共通に接続された走査線とが、それぞれ複数配設され、前記デー
タ線と前記走査線の各交差点に対応して画素が形成されている表示部と、前記データ線を
対応する画素の階調値に応じて駆動する表示駆動部と、前記走査線に対して走査信号を与
える走査線駆動部とを備える。そして前記表示駆動部は、上述の表示駆動装置としての構
成を備える。
即ち上述の表示駆動装置を備えた表示装置として表示ムラを軽減又は解消できる表示装
置を実現する。
本発明に係る表示データ補正方法は、列方向に並ぶ複数の画素に共通に接続されたデータ線と、行方向に並ぶ複数の画素に共通に接続された走査線とが、それぞれ複数配設され、前記データ線と前記走査線の各交差点に対応して画素が形成されている表示部に対し、前記各データ線を駆動するデータ線駆動信号を設定輝度に応じた定電流信号として供給する場合に、前記データ線駆動信号を対応する画素の階調値に応じた駆動期間に規定する駆動制御信号を生成するための表示データの補正方法である。そして、前記設定輝度が設定輝度可変範囲内で決められた基準輝度より低い場合は、表示データに、前記設定輝度と前記基準輝度の差と、第1の係数と、前記走査線の1ライン分に相当する表示データ単位における点灯率とを乗算することで表示データの補正値を生成し、前記設定輝度が前記基準輝度より高い場合は、表示データに、前記設定輝度と前記基準輝度の差と、第2の係数と、前記表示データ単位における非点灯率とを乗算することで表示データの補正値を生成し、生成した補正値を用いて表示データの補正処理を行うようにする。
但し、前記第1の係数は前記設定輝度が前記基準輝度より低い場合の輝度変化特性の値であり、前記第2の係数は前記設定輝度が前記基準輝度より高い場合の輝度変化特性の値であり、前記点灯率は、前記表示データ単位の各表示データで示される階調値を積算し、積算値を階調数で除算した値を、前記表示データ単位の表示データ数で除算した値であり、前記非点灯率は、1−前記点灯率、である。
即ち設定輝度や点灯率に応じて生ずる輝度変化による輝度ムラの解消又は低減のため、設定輝度や点灯率に応じた補正値を生成して表示データの補正を行う。
本発明によれば、設定輝度や点灯率に応じて生ずる輝度変化による輝度ムラを、表示デ
ータの補正により解消又は低減し、もって表示品質を向上させることができる。
本発明の実施の形態の表示装置及びMPUのブロック図である。 実施の形態の表示装置におけるアノードドライバ、カソードドライバ、画素を等価的に示した説明図である。 実施の形態のアノードドライバの回路構成の説明図である。 表示上で輝度変化が生じる状況の説明図である。 全体輝度と不灯ドット数に対する輝度変化の説明図である。 輝度変化状況と輝度変化発生原因の説明図である。 実施の形態の補正動作の説明図である。 実施の形態の補正処理のための演算の説明図である。 実施の形態で用いる点灯率の説明図である。 実施の形態のコントローラIC内のブロック図である。 第1の実施の形態のタイミングコントローラのブロック図である。 実施の形態の階調テーブル、アノード出力の説明図である。 第1、第3の実施の形態の補正処理のフローチャートである。 実施の形態の補正係数の説明図である。 第2の実施の形態のタイミングコントローラのブロック図である。 第2の実施の形態の補正処理のフローチャートである。 第3の実施の形態の説明図である。
以下、本発明の実施の形態を次の順序で説明する。
<1.実施の形態の表示装置及び表示駆動装置の構成>
<2.表示上に発生する輝度変化の説明>
<3.実施の形態の補正処理>
<4.第1の実施の形態>
<5.第2の実施の形態>
<6.第3の実施の形態>
<7.まとめ及び変形例>
<1.実施の形態の表示装置及び表示駆動装置の構成>
図1は実施の形態の表示装置1と、表示装置1の表示動作制御を行うMPU(Micro
Processing Unit:演算装置)2を示している。
表示装置1は、表示画面を構成する表示部10と、コントローラIC(Integrated
Circuit)20と、カソードドライバ21を有する。
なお、表示装置1が本発明請求項の表示装置に相当する実施の形態である。またコント
ローラIC20が本発明請求項の表示駆動装置(又は表示駆動部)に相当する実施の形態
である。
表示部10は、データ線DLと、走査線SLとが、それぞれ複数配設され、データ線D
Lと走査線SLの各交差点に対応して画素が形成されている。例えば256本のデータ線
DL1〜DL256と、128本の走査線SL1〜SL128とが配設され、これに応じ
て256個の画素が水平方向に配置され、128個の画素が垂直方向に配置される。
従って表示部10は、表示画像を構成する画素として256×128=32768個の
画素を有する。本実施の形態の場合、各画素はOLEDを用いた自発光素子として形成さ
れる。なお、もちろん画素数、データ線数、走査線数は一例に過ぎない。
256本のデータ線DL1〜DL256のそれぞれは、表示部10の列方向(垂直方
向)に並ぶ128個の画素に共通に接続されている。また128本の走査線SL1〜SL
128のそれぞれは、行方向(水平方向)に並ぶ256個の画素に共通に接続されている。
走査線SLで選択されたラインの256個の画素に、データ線DLから表示データ(階
調値)に基づくデータ線駆動信号が与えられることで、当該ラインの各画素が、表示デー
タに応じた輝度(階調)で発光駆動される。
なお「ライン」とは1つの走査線や、1つの走査線に接続された256個の画素の単位
を意味するものとして用いている。
この表示部10の表示駆動のためにコントローラIC20、カソードドライバ21が設
けられる。
コントローラIC20は、駆動制御部31、表示データ記憶部32、アノードドライバ
33を有する。アノードドライバ33は、データ線DL1〜DL256を駆動する。
本例の場合、アノードドライバ33は、駆動制御部31から階調に応じた時間長のパル
ス信号(駆動制御信号ADS)が与えられることに応じて、その駆動制御信号ADSで規
定される期間にデータ線DLに対して定電流出力を行う。データ線DLに与えられる定電
流信号を「データ線駆動信号」と呼ぶ。
即ち本例の表示装置1は、パッシブマトリクス駆動OLED表示装置であり、またデー
タ線DLに対し定電流駆動を行い、階調を定電流のデータ線駆動信号の幅(オン期間)で
制御する駆動方式を採用する。
駆動制御部31は、MPU2との間でコマンドや表示データの通信を行い、コマンドに
応じた表示動作を制御する。例えば駆動制御部31は、表示開始のコマンドを受信すると、
それに応じてタイミング設定を行って、カソードドライバ制御信号CAをカソードドライ
バ21に与え、走査線SLの走査を開始させる。またカソードドライバ21による走査に
同期させてアノードドライバ33から256本のデータ線DLの駆動を実行させる。
アノードドライバ33によるデータ線DLの駆動に関しては、駆動制御部31は、MP
U2から受信した表示データを表示データ記憶部32に記憶させると共に、上記の走査タ
イミングに合わせて、表示データに基づく駆動制御信号ADSをアノードドライバ33に
供給する。これに応じてアノードドライバ33が階調に応じたデータ線駆動信号をデータ
線DLに出力する。
このような制御により、選択されているライン、つまりカソードドライバ21から選択
レベルの走査信号が与えられている1つの走査線SL上の各画素が発光駆動される。順次
各ラインが発光駆動されていくことで、フレーム画像表示が実現される。
なおアノードドライバ33が出力するデータ線駆動信号の電流値は、駆動制御部31か
らの電流値制御信号ISにより可変制御される。
カソードドライバ21は、走査線SLの一端から走査信号を与える走査線駆動部として
機能する。
カソードドライバ21は、そのQ1出力端子〜Q128出力端子が、それぞれ走査線S
L1〜SL128に接続された状態で配置されている。そして走査方向SDとして示すよ
うに、Q1出力端子からQ128出力端子に向かって選択レベルの走査信号を順次出力す
ることで、走査線SL1〜SL128を順次選択状態とする走査を行う。
図2は、表示部10、アノードドライバ33、カソードドライバ21の構成を等価回路
として示したものである。
図2に示すように表示部10においては走査線SLとデータ線DLの交点毎に画素Gが
配置され、マトリクス状に配置された画素Gによって表示画像が形成される。図2では画
素Gを、有機EL素子を表すダイオード記号と寄生容量を表す容量記号で示している。
カソードドライバ21には、各走査線SL1〜SL128を、それぞれ電圧VHCに接
続するか、グランドに接続するかを選択するスイッチSWC1〜SWC128が設けられ
ている。非選択状態の走査線SLは電圧VHCに接続されており、選択されている走査対
象の走査線SLはグランドに接続される。つまりこの場合、選択レベルの走査信号とはグ
ランド電位状態となる。走査線SL1〜SL128が順次グランド接続されることで、順
次選択状態となる。
アノードドライバ33においては、各データ線DL1〜DL256に対応して定電流源
I1〜I256と、スイッチSWA1〜SWA256が設けられている。
各データ線DL1〜DL256に対しては、選択状態の走査線SLの256個の画素G
に対し、各表示データ(階調値)に応じた期間長だけ、定電流源I1〜I256からの定
電流(データ線駆動信号)が与えられるように、スイッチSWA1〜SWA256が駆動
制御信号ADSによって制御される。
アノードドライバ33が設定された電流値による定電流のデータ線駆動信号を、各画素
の階調に応じた期間だけデータ線DL1〜DL256に供給するための、より具体的な構
成例を図3に示す。
アノードドライバ33には、基準電流生成部33aと電流出力部33bが設けられる。
基準電流生成部33aは、電圧可変部80、差動アンプ83、PチャネルのFET
(Field Effect Transistor)81、NチャネルのFET82、及び抵抗84を有する。
差動アンプ83の非反転入力には電圧可変部80からの電圧VRが印加され、反転
入力は抵抗84を介して接地されている。電圧可変部80の電圧VRは電流値制御信
号ISにより可変制御される。
差動アンプ83の出力端はFET82のゲートに接続され、FET82のソースは
差動アンプ83の反転入力に接続され、FET82のドレインはFET81のドレイ
ンに接続されている。
FET81はゲートがFET81のドレインに接続され、ソースが電圧VHAに接続
され、ドレインがFET82のドレインに接続されている。
この構成により、FET81のソース−ドレインには、電圧VRに応じた基準電流
IRが流れる。つまり基準電流IRの電流値は、電流値制御信号ISにより可変制御
されることになる。
電流出力部33bには、各データ線DL1〜DL256に対応して、データ線DLを電
流源に接続する状態とグランドに接続する状態を切り替えるためのスイッチ86、87と
PチャネルのFET85が設けられている。
各FET85はソースが電圧VHAに接続され、ドレインがスイッチ86に接続される。
各FET85のゲートはFET81のドレイン及びゲートに接続されている。
スイッチ86がオン、スイッチ87がオフとされることで、各データ線DL1〜DL2
56は、各FET85のドレインと接続される。またスイッチ86がオフ、スイッチ87
がオンとされることで、各データ線DL1〜DL256はグランドに接続される。
そしてこの場合、FET81と各FET85がカレントミラー構成を採る。従って、ス
イッチ86がオン、スイッチ87がオフのとき、データ線DLには、基準電流IRの電流
値の定電流信号とされたデータ線駆動信号が与えられる。
スイッチ86、87は駆動制御部31からの駆動制御信号ADSによりオン/オフされ
る。例えばスイッチ86がPチャネルFET、スイッチ87がNチャネルFETとされた
場合、駆動制御信号ADSがL(Low)レベルのときにデータ線DLに定電流供給が行
われ、駆動制御信号ADSがH(High)レベルのときにデータ線DLが接地される。
以上の構成から理解されるように、まずデータ線DLに与えられるデータ線駆動信号と
しての定電流値は、電流値制御信号ISによって可変設定される。またデータ線DLにデ
ータ線駆動信号が与えられる期間は、駆動制御信号ADSによって制御される。従って駆
動制御信号ADSが階調値に応じた期間長のパルス信号とされることで、データ線DLへ
の定電流(データ線駆動信号)供給期間が、階調値に応じて制御され、これによって画素
Gが階調に応じた輝度の発光を行うものとなる。
なお図3に示されるアノードドライバ33と図2に示されるアノードドライバ33との
対応でいえば、図3のスイッチ86,87の組が図2のスイッチSWA1〜SWA256
に相当し、図3の他の各部が、図2の定電流源I1〜I256に相当するといえる。
<2.表示上に発生する輝度変化の説明>
ここで表示上に発生する輝度変化について説明しておく。
図4は、表示画面の輝度設定により全体輝度を変化させた場合の様子を示している。
全体輝度とは画面全体の明るさであり、全体輝度の調整とは一般に「ディミング」や「ディマー」と呼ばれる調整のことである。
そしてこの全体輝度は、データ線駆動信号の定電流値を変化させることによって変わる。つまり目的の輝度設定に応じて電流値制御信号ISによって定電流値が可変されることで、画面の全体輝度が調整される(図3参照)。
図4では、このような輝度設定として、輝度設定値“40”〜“80”(cd/m2)の5つの場合での画面状態を模式的に示している。
また各画面では、背景部分と「ABC・・・」で示す文字部分が存在しているとしている。この画面は、高輝度の背景に黒色の文字が表示されるものであり、文字自体を形成する画素は非点灯状態で、文字以外の背景に相当する画素は点灯状態である。点灯画素は、図3で説明した動作で、輝度設定に応じた定電流(データ線駆動信号)が供給される画素である。つまり文字のないラインは全画素が点灯しており、最も点灯率が高い。表示される文字にかかるラインは、その分、非点灯画素が存在することになり点灯率が低くなる(非点灯率が高い)。また「ABCDEFG」の文字表示を行っているラインは、「ABCD」の文字表示を行っているラインよりも、点灯率が低い(非点灯率が高い)。
この図4の例のうちでは、輝度設定“80”が最も明るい画面、輝度設定“40”が最
も暗い画面としている。
輝度設定“60”の画面では、「ABC・・・」という文字(非点灯画素)が設定輝度
“60”の点灯画素を背景にして表示されているが、特に画面上の輝度ムラは生じていな
い(生じていたとしても明らかに視認できるほどではない)。ところが輝度設定が高くな
ったり、低くなると、本来の輝度とは異なる輝度として視認されてしまう画素部分が生ず
る。これを輝度変化領域M1〜M8として示している。この輝度変化領域M1〜M8は、
点灯画素と非点灯画素の混在するライン、つまり文字が表示されているラインの点灯画素
で形成される部分としている。
輝度変化領域M1〜M8が生ずることによって、輝度設定“60”の画面以外では、画
面上にスジ状の輝度ムラが生じている。
ここで輝度変化領域M1〜M8の輝度は、
M3>M1、M4>M2、M5>M7、M6>M8となっている。
またM3>M4、M1>M2、M6>M5、M8>M7となっている。
この図4に示す現象から以下の(a)(b)(c)がいえる。
(a)輝度変化が生じない輝度設定が存在する(図の例では輝度設定“60”)。なお、
このように輝度変化が生じない(又は輝度変化が目立たない)輝度設定を「基準輝度」と
呼ぶとこととする。
(b)輝度設定が基準輝度より高くなると、点灯率が低いラインの点灯画素ほど輝度が上
昇する(M3>M4、M1>M2)。
(c)輝度設定が基準輝度より低くなると、点灯率が低いラインの点灯画素ほど輝度が低
下する(M6>M5、M8>M7)。
つまり輝度変化領域M1〜M8の輝度変化の度合いは、「設定輝度と基準輝度の差」と
「点灯率(又は非点灯率)」に応じたものとなる。
この点を図5、図6で説明する。図5において領域AR1は全画素が点灯するライン、
領域AR3は非点灯画素の領域である。そして領域AR2は非点灯画素(AR3)と点灯
画素が混在するラインの点灯画素の領域であって、上記輝度変化領域M1〜M8に相当す
る輝度変化が生じている画素の領域である。また各領域の輝度を斜線の密度で表している。
斜線密度が粗いほど輝度が高いものとしている。
本来、領域AR2は、領域AR1と同じ輝度であるのであるが、図5では領域AR2の
輝度変化によって輝度ムラが生じている状態を表している。
ここで図5Aと図5Bは輝度設定が同じだが、その輝度設定が基準輝度より高い場合で
あり、図5Aは1ラインにおいて非点灯画素が比較的少ない場合、図5Bは1ラインにお
いて非点灯画素が比較的多い場合である。
また図5Cと図5Dは輝度設定が同じだが、その輝度設定が基準輝度より低い場合であ
り、図5Cは1ラインにおいて非点灯画素が比較的少ない場合、図5Dは1ラインにおい
て非点灯画素が比較的多い場合である。
図5A、図5Bのケースでは領域AR2が領域AR1より明るくなってしまう。また図
5Aの領域AR2よりも、図5Bの領域AR2の方が明るくなってしまう。
図5C、図5Dのケースでは領域AR2が領域AR1より暗くなってしまう。また図5
Cの領域AR2よりも、図5Dの領域AR2の方が暗くなってしまう。
ここでまず図5Aと図5Bの違い、及び図5Cと図5Dの違いに注目すると、領域AR
1と領域AR2の輝度の差は、1ラインにおける非点灯画素の割合に応じたものとなる。
この関係を図6Aに示している。図6Aの横軸は1ラインの全画素のうちでの非点灯画素
の割合、縦軸は領域AR1と領域AR2の輝度の差である。
非点灯画素数が多くなるほど、領域AR1と領域AR2の輝度の差は大きくなる。つま
り非点灯画素数が多くなるほど、領域AR2の輝度変化が大きくなり輝度ムラが目立つよ
うになる。
次に図5Aと図5Cの違い、及び図5Bと図5Dの違いに注目すると、領域AR1と領
域AR2の輝度の差は、輝度設定値に影響を受けることがわかる。
この関係を図6Bに示している。図6Bにおいて横軸は輝度設定値、縦軸は領域AR1
と領域AR2の輝度の差である。基準輝度としての輝度設定値を“thr”としている
(以下「基準輝度thr」と表記する)。
輝度設定値が基準輝度thrより高い場合は、輝度設定値が高くなるほど領域AR1と
領域AR2の輝度の差は大きくなる。つまり輝度設定値が高くなるほど、領域AR2の輝
度が高くなる方向への輝度変化が大きくなり、輝度ムラが目立つようになる。また、輝度
設定値が基準輝度thrより低い場合は、輝度設定値が低くなるほど領域AR1と領域A
R2の輝度の差は大きくなる。つまり輝度設定値が低くなるほど、領域AR2の輝度が低
くなる方向への輝度変化が大きくなり、輝度ムラが目立つようになる。
輝度設定値が基準輝度thrより高い場合と低い場合とで、領域AR2の輝度変化の方
向が変わるのは、次の理由によるものと考えられる。
図6Cは輝度設定値が基準輝度thrより低い場合のデータ線駆動信号の波形モデル、
図6Dは輝度設定値が基準輝度thrより高い場合のデータ線駆動信号の波形モデルであ
り、実線が領域AR1の画素に対する信号波形、破線が領域AR2の画素に対する信号波
形である。
まず基本的に、全画素が点灯している領域AR1については、全データ線DLに発光駆
動電流が与えられている状態となり、各データ線DLに与えられた電流は、実線で示すよ
うに選択中の走査線SL(図2で述べたように接地された走査線)に流れる。
一方、点灯率の低いラインに含まれる領域AR2については、一部のデータ線DLに電
流が与えられ、他のデータ線は接地されている。この場合、点灯画素に対応するデータ線
DLに与えられる電流は、非点灯画素の寄生容量を経由して非点灯画素に対応するデータ
線DLにも流れる。このため図2において容量記号で示す各画素の容量成分のうち、非点
灯画素の寄生容量に対する充電も行われることになり負荷が重くなる。この結果、データ
線駆動信号としての電流の立ち上がりが遅れるという事象が発生する。
そして輝度設定値が低い場合、つまりデータ線駆動信号としての定電流値が低い場合は、
画素の寄生容量への充電負荷が相対的に重くなり、波形の立ち上がりが図6Cのように顕
著に遅れる。これによって、領域AR2の画素では輝度が低下することになる。
これに対し、輝度設定値が基準輝度thrより高い場合、データ線駆動信号としての定
電流値が高いことで、画素の寄生容量への充電負荷が相対的に軽くなり、図6Dのように
波形の立ち上がりの遅れは少なくなる。そしてオーバーシュートが発生し、オーバーシュ
ートの期間は定電流値が大きいほど長くなり、そのオーバーシュート期間の分だけ輝度が
高くなってしまう。
以上のように、表示駆動装置によって、データ線には階調値に応じた駆動期間の定電流
信号が与えられるが、1ラインでの点灯率や全体輝度によっては、或るラインの点灯画素
の輝度が、本来の輝度より高くなったり低くなったりする輝度変化が生じ、これにより画
像に輝度ムラが生ずる。
即ち設定輝度が基準輝度thrより高い場合は、点灯率が低いラインほど、また設定輝
度と基準輝度thrの差が大きいほど、点灯画素の輝度が上がってしまう。また設定輝度
が基準輝度thrより低い場合は、点灯率が低いラインほど、また設定輝度と基準輝度t
hrの差が大きいほど、点灯画素の輝度が下がってしまう。
<3.実施の形態の補正処理>
本実施の形態では、以上のように生じる輝度ムラに対応するために設定輝度と基準輝度
thrの差というパラメータと、1ラインの点灯率(又は非点灯率)というパラメータを
用いて補正値を生成し、表示データを補正する。
なお実施の形態でいう表示データとは、MPU2からコントローラIC20に転送され
る段階の各画素の階調値を表す所定ビット数のデータ、又はコントローラIC20内で後
述するように階調に応じた時間長(目標カウンタ値)に変換された状態のデータである。
本実施の形態の表示データの補正は、常に、データ線駆動信号の駆動期間が短くなる方
向に行なう。
また本実施の形態では、輝度設定値が基準輝度thrより高い場合、領域AR2の画素
の輝度を下げる補正をすることとし、補正値の算出の際に計算式で非点灯率(=1−点灯
率)を用いる。一方、輝度設定値が基準輝度thrより低い場合、領域AR1の画素の輝
度を下げる補正をすることとし、補正値の算出の際に計算式で点灯率を用いる。
図7A,図7Bは、輝度設定値が基準輝度thrより高い場合の補正処理を示している。
例えば図5A、図5Bに示したように領域AR2の輝度が領域AR1より高くなってしま
う場合である。
この場合、領域AR2の画素について輝度を下げるように補正する。領域AR2の画素
に対する本来の階調値に応じたデータ線駆動信号の時間長(パルス幅)が、図7Aに点線
で示したものだとしたときに、補正後のパルス幅が実線で示す状態となるように表示デー
タを補正する。このように領域AR2の画素へのデータ線駆動信号の供給時間を短縮する
ことで、オーバーシュート等の原因で生ずる輝度上昇を相殺して、結果的に領域AR1と
同等の輝度となるようにする。これにより、例えば図5Bの状態の画面を図7Bのように
して輝度ムラを低減又は解消する。
図7C,図7Dは、輝度設定値が基準輝度thrより低い場合の補正処理を示している。
例えば図5C、図5Dに示したように領域AR2の輝度が領域AR1より低くなってしま
う場合である。
この場合、領域AR2ではなく領域AR1の画素について輝度を下げるように補正する。
領域AR1の画素に対する本来の階調値に応じたデータ線駆動信号の時間長(パルス幅)
が、図7Cに点線で示したものだとしたときに、補正後のパルス幅が実線で示す状態とな
るように表示データを補正する。このように領域AR1の画素へのデータ線駆動信号の供
給時間を短縮することで、領域AR1の画素について、領域AR2に生ずる輝度低下と同
等に輝度が低下するようにする。これにより、例えば図5Dの状態の画面を図7Dのよう
にして輝度ムラを低減又は解消する。
このような補正のための補正値生成方式を図8で説明する。
図8A、図8Bは、図6Bの特性に応じた式である。
まず図8Aは、輝度設定値が基準輝度thrより高い場合である。領域AR1,AR2
に生ずる輝度差は、輝度設定値と基準輝度thrの差分に、係数coefPを乗算した値
となる。係数coefPは、図6Bの基準輝度thrより高い部分の特性の傾きに相当す
る。
図8Bは、輝度設定値が基準輝度thrより低い場合である。領域AR1,AR2に生
ずる輝度差は、輝度設定値と基準輝度thrの差分に、係数coefMを乗算した値とな
る。係数coefMは、図6Bの基準輝度thrより低い部分の特性の傾きに相当する。
この図8Aの右辺を補正係数hkp、図8Bの右辺を補正係数hkmとする。補正係数
hkp,hkmは設定輝度と基準輝度thrの差の要素を含む係数となる。
次に図6Aに示した点灯率に応じた輝度変化を考える。
図8Cは輝度設定値が基準輝度thrより高い場合である。(1−点灯率)とは非点灯
率のことである。領域AR1,AR2に生ずる輝度差は、非点灯率(=1−点灯率)に補
正係数hkpを乗じたものと表すことができる。
図8Dは輝度設定値が基準輝度thrより低い場合である。領域AR1,AR2に生ず
る輝度差は、点灯率に補正係数hkmを乗じたものと表すことができる。
輝度変化量は、設定輝度と基準輝度thrの差の要素と、点灯率(又は非点灯率)の要
素を含むものとなる。
このため表示データを補正する補正値は図8E、図8Fのように求めることができる。
補正値とは設定輝度と点灯率の条件によって発生するトータルの輝度変化量であり、これ
に相当する補正量(表示データとしての階調値から減算する階調値の量)といえる。
図8Eは輝度設定値が基準輝度thrより高い場合である。補正値は、表示データに、
非点灯率(=1−点灯率)と、補正係数hkpを乗算したものとなる。
図8Fは輝度設定値が基準輝度thrより低い場合である。補正値は、表示データに、
点灯率と、補正係数hkmを乗算したものとなる。
従って補正は図8Gのように行えば良い。
即ち表示データから補正値を減算して補正後の表示データとする。
本実施の形態の補正処理は、1ライン分の表示データ単位毎の点灯率を用いて図8E、
図8Fに示す補正値を算出し、当該ラインの各画素の階調値について、図8Gのように補
正値を減算することになる。
ここで点灯率について述べておく。
本実施の形態では、1ラインの点灯率は次のように算出する。
点灯率=(1ライン分の表示データの積算値)/(階調数)/(1ラインの表示データ
数)
即ち点灯率は、表示データ単位である1ラインの各画素の表示データで示される階調値
を積算し、積算値を階調数で除算した値を、1ラインの表示データ数(画素数)で除算し
た値である。
図9で例示する。表示部10の1ラインは256ドット(256画素)であり、(1ラ
インの表示データ数)=256とする。
また1ドット分の表示データは例えば8ビットとされて「0/255」〜「255/2
55」の256段階の階調を表現し、階調数=256であるとする。
例えばラインLxにおいて、110ドットが「0/255」階調、つまり消灯され、1
46ドットが「255/255」階調、つまり最高輝度で点灯されているとする。
この場合、1ライン分の表示データの積算値は255×146となる。従ってこのライ
ンLxの点灯率は、(255×146)/255/256=0.570となる。
またラインLyにおいて、100ドットが「255/255」階調、156ドットが
「128/255」階調で点灯されているとする。
この場合、1ライン分の表示データの積算値は255×100+128×156となる。
従ってこのラインLxの点灯率は、(255×100+128×156)/255/25
6=0.697となる。
このように本実施の形態では、点灯率は、単に非点灯画素に対する点灯画素の割合では
なく、各画素の階調を反映した値としている。
非点灯率は、このように求めた点灯率から(1−点灯率)として求められ、ラインLx
の場合、非点灯率=0.430、ラインLyの場合、非点灯率=0.303となる。
<4.第1の実施の形態>
以上の補正を行うための具体的な例として第1の実施の形態を説明する。
図10は、表示駆動装置として機能するコントローラIC20の内部を示しているが、
特に駆動制御部31内を詳細に示したものである。
駆動制御部31内には、MPUインターフェース41、コマンドデコーダ42、発振回
路43、タイミングコントローラ44、電流設定部45が設けられる。
MPUインターフェース41は、上述したMPU2との間の各種通信を行うインターフ
ェース回路部である。具体的には表示データやコマンド信号、輝度設定値の送受信がMP
Uインターフェース41とMPU2の間で行われる。
コマンドデコーダ42は、MPU2から送信されてきたコマンド信号を図示しない内部
レジスタに取り込むと共に、コマンド信号のデコードを行う。そしてコマンドデコーダ4
2は、取り込んだコマンド信号の内容に応じた動作を実行させるべく、タイミングコント
ローラ44に必要な通知を行う。またコマンドデコーダ42は取り込んだ表示データを表
示データ記憶部32に記憶させる。
発振回路43は、表示駆動制御のためのクロック信号CKを発生させる。
クロック信号CKは表示データ記憶部32に供給されてデータの書込/読出動作のクロ
ックとして用いられる。またクロック信号CKはタイミングコントローラ44の処理に使
用される。
電流設定部45は、MPUインターフェース41を介してMPU2から指示された輝度
設定値を取り込む。そして指示された輝度設定値に応じて電流値制御信号ISをアノード
ドライバ33に供給する。
図3で説明したように電流値制御信号ISによってデータ線駆動信号としての定電流値
が制御される。つまりMPU2からの指示によって表示部10による画面の全体輝度が制
御(ディミング制御)される。
また電流設定部45は、MPU2から指示された輝度設定値を、補正処理に用いる情報
としてタイミングコントローラ44に伝える。
タイミングコントローラ44は、表示部10の走査線SL、データ線DLの駆動タイミ
ングを設定する。そしてタイミングコントローラ44はカソードドライバ制御信号CAを
出力して、カソードドライバ21によるライン走査を実行させる。
またタイミングコントローラ44はアノードドライバ33に駆動制御信号ADSを出力
してデータ線DLの駆動(データ線駆動信号としての定電流出力)を実行させる。またこ
の動作のために、表示データを表示データ記憶部32から読み出し、表示データに基づい
て駆動制御信号ADSを生成する。これにより、アノードドライバ33が、各走査線SL
の走査タイミングにあわせて、該当ラインの各画素に駆動制御信号に応じた定電流(デー
タ線駆動信号)の出力を行うことになる。
特に本実施の形態では、タイミングコントローラ44は、アノードドライバ33に対す
る構成として図示のように補正値生成部44a、駆動制御信号生成部44bとしての構成
を有することになる。
補正値生成部44aは、走査線SLの1ライン期間に相当する表示データ単位毎に、図
8E又は図8Fに示した演算を行って補正値を生成する。
駆動制御信号生成部44bは、表示データについて補正値生成部44aで生成した補正
値を用いた補正処理を行い、補正処理後の表示データに基づいて各データ線DLを駆動す
るための駆動制御信号ADSを生成する。
図11に、このような補正値生成部44a、駆動制御信号生成部44bとしての具体的
な構成例を示す。
図11に示す構成のうち、輝度補正量計算部65、補正計算用初期値記憶部66が補正
値生成部44aとして機能する。
またバッファ52、セレクタ53、階調テーブル記憶部54、減算器55、ラッチ回路
60(60−1〜60−256)、カウンタ61、比較回路62(62−1〜62−25
6)が駆動制御信号生成部44bとして機能する。
タイミング生成回路51は、以上の補正値生成部44aと駆動制御信号生成部44bを
構成する各部の動作タイミングを制御する。
まずこの図11の構成において、補正処理を除いた動作を説明する。
タイミングコントローラ44は上述の表示データ記憶部32に記憶された表示データD
Tを1ライン単位でバッファ52に取り込みながら、駆動制御信号ADSの生成を行う。
バッファ52には、表示データ記憶部32から読み出された1ライン分の表示データD
T(256画素の表示データ)がバッファリング(一時保存)される。表示データDTは
例えば1画素につき8ビットで256階調(「0/255」〜「255/255」)を表
現するデータである。
バッファリングされた1ライン分の表示データDT、即ち256画素分の表示データは
、1画素分(8ビット)毎に、減算器55を介してセレクタ53に供給される。セレクタ
53は、8ビットで表現される階調値に応じて、階調テーブル記憶部54に記憶された目
標カウンタ値を選択して出力する。
階調テーブル記憶部54に記憶された階調テーブルは、例えば図12Aに示すように、
8ビットバイナリデータと目標カウンタ値が対応づけられたテーブル構造とされている。
なお図12Aでは参考のため、階調値とパルス幅も加えて示しているが、これらは実際の
テーブルデータとして記憶する必要はない。階調値は8ビットバイナリデータ「0000
0000」〜「11111111」で表される256階調を「0/255」〜「255/
255」と表記したものである。「0/255」は最低輝度の黒表示階調、「255/2
55」は最高輝度の白表示階調である。パルス幅は、目標カウンタ値によって制御される
データ線駆動信号としてのパルス幅を時間値で示したもので、これはアノードドライバ出
力信号としての定電流出力の時間長となる。
この例では、あくまで一例であるが、目標カウンタ値の1カウントを0.125μs相
当としており、例えば目標カウンタ値=1024であれば、パルス幅は128.0μsと
なる。
セレクタ53は、8ビットバイナリデータで表現される表示データに応じて、この階調
テーブルを参照し、目標カウンタ値を読み出して出力する。例えば8ビットの表示データ
が「11111101」(253/255階調)である場合、目標カウンタ値=1016
を出力する。
なお、このように目標カウンタ値は、表示データとしての階調値を、時間値に変換した
ものであり、実質的には表示データDTとしての階調値に相当する値である。セレクタ5
3が目標カウンタ値として出力する表示データDTを、図11では表示データDT’と表
記する。
セレクタ53から出力された表示データDT’(目標カウンタ値)は、ラッチ回路60
にラッチされる。
ラッチ回路60は、1ライン分の各画素に対応して複数個(本例ではラッチ回路60−
1〜60−256の256個)設けられている。そして1ライン分の各画素の表示データ
DT’(目標カウンタ値)は、それぞれ対応するラッチ回路60にラッチされる。従って
、1ライン分の各画素についての目標カウンタ値が、それぞれラッチ回路60−1〜60
−256に取り込まれる。
各ラッチ回路60−1〜60−256にラッチされた目標カウンタ値は、それぞれ比較
回路62−1〜62−256において、カウンタ61のカウント値と比較され、その比較
結果として、各データ線DLについての駆動制御信号ADSが得られる。
この動作を図12Bで説明する。カウンタ61は所定のクロック信号に応じて所定上限
値までのカウントアップを繰り返す。所定上限値は走査線SLの1ライン期間に対応した
値に設定される。比較回路62の出力は、カウンタ値のリセットタイミングでLレベルに
立ち下がる。そしてカウンタ値が、ラッチされた目標カウンタ値に達すると、比較回路6
2の出力はHレベルに立ち上がる。
例えば或るラッチ回路62−xにラッチされた目標カウンタ値=Dpw1の場合、比較
回路62−xからの比較出力として駆動制御信号ADS1が得られる。また、或るラッチ
回路62−yにラッチされた目標カウンタ値=Dpw2の場合、比較回路62−yからの
比較出力として駆動制御信号ADS2が得られる。
結局、比較回路62−1〜62−256の出力は、それぞれ対応するラッチ回路60−
1〜60−256にラッチされた目標カウンタ値、つまりは表示データの階調値に応じた
時間長のパルスとなる。
このような各比較出力が各データ線DL1〜DL256についての駆動制御信号ADS
としてアノードドライバ33に供給される。図3で説明したようにアノードドライバ33
は、各駆動制御信号ADSのパルスのLレベル期間に、各データ線DL1〜DL256に
定電流(データ線駆動信号)の出力を行う。
これによって表示データDTに示された階調に応じた時間長の定電流出力が、各データ
線DLに対して行われる。
以上は、補正を考慮していない基本的なタイミングコントローラ44の動作となる。
本例の場合、補正値生成部44aで各表示データDTについての補正値SHが算出され
、減算器55で各表示データDTから補正値SHが減算されることで補正が行われる。
補正値生成部44aにおける補正計算用初期値記憶部66には、基準輝度thrの値、
係数(coefP、coefM)が記憶されている。
なお、基準輝度thr、係数(coefP、coefM)の各値は、MPU2からの書
換コマンドに応じて書換可能である。例えば図10のMPUインターフェース41を介し
てコマンドデコーダ42に書換コマンドが取り込まれた場合、コマンドデコーダ42はタ
イミングコントローラ44に基準輝度thr、係数(coefP、coefM)の書換を
指示する。この際、タイミングコントローラ44は補正計算用初期値記憶部66の記憶値
を更新する。
図11の補正値生成部44aにおける輝度補正量計算部65は、表示データDTに対す
る補正値を算出する。このために輝度補正量計算部65は補正計算用初期値記憶部66か
ら基準輝度thrの値、係数(coefP、coefM)を読み出し、また電流設定部4
5から供給される輝度設定値を取り込む。さらに輝度補正量計算部65は、1ライン分の
256個の表示データDTをバッファ52から取り込む。また輝度補正量計算部65はバ
ッファ52から減算器55に供給される1ライン内の各画素の表示データDTを順次取り
込む。
そして輝度補正量計算部65はこれらを用いて補正値SHを算出し、減算器55に供給
する。
減算器55では、表示データDTから補正値SHを減算することで表示データDTを補
正し、補正した表示データDTをセレクタ53に供給する。
この輝度補正量計算部65と減算器55によって行われる補正処理を図13を参照して
詳細に説明する。
ステップS100で輝度補正量計算部65は、基準輝度thrを読み出し、ステップS
101で基準輝度thrと、電流生成部33aから伝えられている輝度設定値を比較する
。この場合、輝度設定値>基準輝度thrであるか、輝度設定値<基準輝度thrである
か、或いは輝度設定値=基準輝度thrであるか否かを判別する。
輝度設定値>基準輝度thrの場合は、輝度補正量計算部65はステップS102で補
正計算用初期値記憶部66から係数coefPを取得し、またステップS103で1ライ
ン分の256個の表示データDTから非点灯率(=1−点灯率)を求める。点灯率は図9
で説明した演算で求める。
そしてステップS106で輝度補正量計算部65は補正値SHを算出する。この場合、
図8Eの式で補正値SHを求めることになる。
そしてステップS107で、減算器55において表示データDTから補正値SHが減算
されることで表示データDTが補正される。
なお、このステップS106,S107は簡略化して示しているが、実際にはステップ
S106,S107は1ラインにつき256回行われる。即ちセレクタ53に供給される
べき1つの表示データDT毎に、その表示データDTを用いた図8Eの演算で補正値SH
が算出され、その補正値SHが当該表示データDTから減算されるということになる。
そして、この場合の補正は、図7A、図7Bで説明した、領域AR2の輝度を低下させ
る補正となる。
ステップS101で輝度設定値<基準輝度thrと判断された場合は、輝度補正量計算
部65はステップS104で補正計算用初期値記憶部66から係数coefMを取得し、
またステップS105で1ライン分の256個の表示データDTから点灯率を図9で説明
した演算で求める。
そしてステップS106で輝度補正量計算部65は補正値SHを算出する。この場合、
図8Fの式で補正値SHを求めることになる。
そしてステップS107で、減算器55において表示データDTから補正値SHが減算
されることで表示データDTが補正される。
この場合もステップS106,S107は1ラインにつき256回行われる。即ちセレ
クタ53に供給されるべき1つの表示データDT毎に、その表示データDTを用いた図8
Fの演算で補正値SHが算出され、その補正値SHが当該表示データDTから減算される

そして、この場合の補正は、図7C、図7Dで説明した、領域AR1の輝度を低下させ
る補正となる。
ステップS101で輝度設定値=基準輝度thrと判断された場合は、補正は必要ない
。そこでステップS108で補正値SH=0とする。ステップS107での減算器55の
出力は、入力された表示データDTがそのまま出力される。
以上のように、輝度設定値が基準輝度thrより高い場合、図8Eの式で補正値SHが
求められる。即ち表示データDTに非点灯率(=1−点灯率)と補正係数hkpが乗算さ
れる。
また輝度設定値が基準輝度thrより低い場合、図8Fの式で補正値SHが求められる
。即ち表示データDTに点灯率と補正係数hkmが乗算される。
そして表示データDTは補正値SHが減算されることで補正され、補正された表示デー
タDTがセレクタ53に供給される。そして補正後の表示データDTに基づいて駆動制御
信号ADSが生成されていくことになる。
結果、データ線DLに出力されるデータ線駆動信号は、補正後の表示データDTに応じ
た時間長の定電流信号となる。
ここで補正係数hkp、hkmの具体例を図14に示す。
図14Aに示すように、基準輝度thr=60、係数coefP=1/50、係数co
efM=−1/70、レンジ(RAN)=2とする。
レンジとは、基準輝度thrを中心に補正不要とする範囲であり、この場合、基準輝度
thr=60(cd/m)を中心に、“58”〜“62”の範囲は、補正不要とすること
になる。輝度“58”〜“62”の範囲は、ほとんど輝度ムラが目立たない状態とした場
合である。なお、レンジ(RAN)=2の場合、図13の処理でいえば、輝度設定値が“
58”〜“62”の範囲であるときは、ステップS101で輝度設定値=基準輝度thr
と判定されることになる。
補正係数hkp、hkmは、図14B、図14Cに示すようになる。図14Cは、縦軸
を補正係数、横軸を輝度設定値としている。
補正係数hkpは、輝度設定値Lumと基準輝度thr(=60)の差(但しレンジ=
2としているため、thr=62とする)に係数coefPを乗算した値となり、従って
輝度設定値が高いほど補正係数hkpは大きくなる。
図8Eの式は、このような補正係数hkpと非点灯率(=1−点灯率)を表示データD
Tに乗算するため、輝度設定値と基準輝度thrの差と、ライン毎の非点灯率(=1−点
灯率)を反映した補正値が得られ、この補正値を表示データDTから減算することで、例
えば図7Bのように領域AR2の輝度を領域AR1の輝度と同等として輝度ムラを解消又
は低減できる。
補正係数hkmは、輝度設定値Lumと基準輝度thr(=60)の差(但しレンジ=
2としているため、thr=58とする)に係数coefMを乗算した値となり、従って
輝度設定値が低いほど補正係数hkpは大きくなる。
図8Fの式は、このような補正係数hkmと点灯率を表示データDTに乗算するため、
輝度設定値と基準輝度thrの差と、ライン毎の点灯率を反映した補正値が得られ、この
補正値を表示データDTから減算することで、例えば図7Dのように領域AR1の輝度を
領域AR2の輝度と同等として輝度ムラを解消又は低減できる。
<5.第2の実施の形態>
第2の実施の形態を図15で説明する。図15において図11と同一部分は同一符号を
付し、説明を省略する。
この図15はタイミングコントローラ44の他の構成例であるが、補正を表示データD
T’(目標カウンタ値)に対して行う点が上記図11の場合と異なる。このため減算器5
5はセレクタ53の出力側に設けられている。
図15の補正値生成部44aにおける輝度補正量計算部65は、表示データDT’に対
する補正値を算出する。このために輝度補正量計算部65は補正計算用初期値記憶部66
から基準輝度thrの値、係数(coefP、coefM)から読み出し、また電流設定
部45から供給される輝度設定値を取り込む。さらに輝度補正量計算部65は、1ライン
分の256個の表示データDTをバッファ52から取り込む。また輝度補正量計算部65
はセレクタ53から減算器55に供給される1ライン内の各画素の表示データDT’(目
標カウンタ値)を順次取り込む。
そして輝度補正量計算部65はこれらを用いて補正値SHを算出し、減算器55に供給
する。
減算器55では、表示データDT’から補正値SHを減算することで表示データDT’
を補正し、補正した表示データDT’をラッチ回路60に供給する。
この場合の輝度補正量計算部65と減算器55によって行われる補正処理を図16に示
す。
ステップS200で輝度補正量計算部65は、基準輝度thrを読み出し、ステップS
201で基準輝度thrと、電流生成部33aから伝えられている輝度設定値を比較する
。この場合、輝度設定値>基準輝度thrであるか、輝度設定値<基準輝度thrである
か、或いは輝度設定値=基準輝度thrであるか否かを判別する。
輝度設定値>基準輝度thrの場合は、輝度補正量計算部65はステップS202で補
正計算用初期値記憶部66から係数coefPを取得し、またステップS203で1ライ
ン分の256個の表示データDTから非点灯率(=1−点灯率)を求める。
そしてステップS206で輝度補正量計算部65は補正値SHを算出する。この場合、
図8Eの式で補正値SHを求めることになるが、図8Eの式における「表示データ」とは
表示データDT’のこととなる。つまり目標カウンタ値の補正値を求める。
そしてステップS207で、減算器55において表示データDT’から補正値SHが減
算されることで表示データDT’が補正される。
実際にはステップS206,S207は1ラインにつき256回行われる。即ちセレク
タ53から出力される1つの表示データDT’毎に、その表示データDT’を用いた図8
Eの演算で補正値SHが算出され、その補正値SHが当該表示データDT’から減算され
るということになる。
そして、この場合の補正は、図7A、図7Bで説明した、領域AR2の輝度を低下させ
る補正となる。
ステップS201で輝度設定値<基準輝度thrと判断された場合は、輝度補正量計算
部65はステップS204で補正計算用初期値記憶部66から係数coefMを取得し、
またステップS205で1ライン分の256個の表示データDTから点灯率を求める。
そしてステップS206で輝度補正量計算部65は補正値SHを算出する。この場合、
図8Fの式で補正値SHを求めることになるが、図8Fの式における「表示データ」とは
表示データDT’のこととなる。つまり目標カウンタ値の補正値を求める。
そしてステップS207で、減算器55において表示データDT’から補正値SHが減
算されることで表示データDT’が補正される。
この場合もステップS206,S207は1ラインにつき256回行われる。即ちセレ
クタ53から出力される1つの表示データDT’毎に、その表示データDT’を用いた図
8Fの演算で補正値SHが算出され、その補正値SHが当該表示データDT’から減算さ
れる。
そして、この場合の補正は、図7C、図7Dで説明した、領域AR1の輝度を低下させ
る補正となる。
ステップS201で輝度設定値=基準輝度thrと判断された場合は、補正は必要ない
。そこでステップS208で補正値SH=0とする。ステップS207での減算器55の
出力は、入力された表示データDT’がそのまま出力される。
以上の処理によっても、第1の実施の形態と同様に輝度ムラを低減又は解消するための
表示データ補正が実現される。
<6.第3の実施の形態>
第3の実施の形態を図17で説明する。第3の実施の形態は、MPU2側で表示データ
DTを補正した上で、コントローラIC20に転送するものである。
図17Aはタイミングコントローラ44の構成であるが、この場合、タイミングコント
ローラ44では補正を行う必要はないため、補正値生成部44a及び減算器55は設けら
れていない。各部はそれぞれ先に説明した通りの動作を行って駆動制御信号ADSを生成
する。
一方、この場合、図17Bに示すように、MPU2内に補正値生成部2a、表示データ
補正部2bが設けられる。
そして補正値生成部2aは、図13のステップS100〜S106と同等の処理を行い
、表示データ補正部2bは、ステップS107と同等の処理を行えば良い。
即ちMPU2がコントローラIC20に転送する前の段階で、表示データDTについて
同様の補正を行うことで、実質的に第1の実施の形態と同様の補正が行われるようにした
ものである。
<7.まとめ及び変形例>
以上のとおり実施の形態では、表示部10のデータ線DLを対応する画素の階調値に応
じて駆動するコントローラIC(表示駆動装置)は、各データ線DLを駆動するデータ線
駆動信号が設定輝度に応じた定電流信号とされるように制御する電流設定部45と、表示
データDT(又はDT’)の補正値SHを生成する補正値生成部44aと、表示データD
T(又はDT’)について補正値生成部44aで生成した補正値SHを用いた補正処理を
行い、補正処理後の表示データに基づいて、データ線駆動信号の駆動期間を規定する駆動
制御信号ADSを生成する駆動制御信号生成部44bを備えている。
そして補正値生成部44aは、設定輝度が基準輝度thrより低い場合は、設定輝度と
基準輝度thrの差と、走査線の1ライン期間に相当する表示データ単位における点灯率
を用いて補正値SHを生成し、設定輝度が基準輝度thrより高い場合は、設定輝度と基
準輝度thrの差と、表示データ単位における非点灯率(=1−点灯率)を用いて補正値
SHを生成する。
このような補正を行うことで、表示上での輝度ムラを解消又は低減でき、表示品質を向
上させることができる。
即ち設定輝度が基準輝度thrより高い場合は、点灯率が低いラインほど、また設定輝
度と基準輝度の差が大きいほど、点灯画素の輝度が上がってしまう。また設定輝度が基準
輝度thrより低い場合は、点灯率が低いラインほど、また設定輝度と基準輝度の差が大
きいほど、点灯画素の輝度が下がってしまう。このような輝度変化を相殺すべく表示デー
タDT(又はDT’)を補正することで、輝度変化が生じる状況において、画面の輝度ム
ラを解消又は低減できる。
また補正処理は、図7A、図7Cで説明したように、データ線駆動信号の駆動期間が短
くなる方向の補正を行うようにしている。具体的には減算器55で表示データDT(又は
DT’)から補正値SHを減算するという補正である。
このような補正により、階調値(データ線駆動期間)の最大値を拡張することなく補正
を行うことができ、大きな設計変更を要せず、製造上、非常に都合が良い。
また表示する文字等の輝度はゼロ(階調「0/255」)なので、輝度を下げる方向の
輝度補正は文字等の表示内容の輝度への影響を与えるものではない。
また実施の形態では図9で説明したように、点灯率は、表示データ単位の各表示データ
で示される階調値を積算し、積算値を階調数で除算した値を、表示データ単位(1ライン
)の表示データ数で除算した値としている。非点灯率は、(1−点灯率)として求められ
る。
つまり点灯率を、単に1ラインの点灯画素数の比率とするのではなく、各点灯画素の階
調も考慮した値としている。これによって補正のためのより正確なパラメータとすること
ができ、補正精度を向上させることができる。
また点灯画素/不点灯画素を数える処理は必要なく、単に表示データDTの積算値を階
調数と表示データ数で除算するのみであるため、点灯率の算出処理負担は少なくできる。
但し、点灯率を、単に発光画素(「1/255」階調以上の画素)の割合としても、あ
る程度の補正効果を得ることは可能である。
また第1、第3の実施の形態では、表示データDT、即ち所定ビット数の階調値として
の表示データを対象として補正値を生成し、表示データDTについて補正値を用いた補正
処理を行うようにしている。
所定ビット数で階調値を表現した段階の表示データDTを対象として補正値生成及び補
正を行うことで、補正を行う段階を各種選択できる。例えば第1の実施の形態のように表
示駆動段階で行っても良いし、第3の実施の形態のようにMPU2側で行っても良い。ま
たそれ以外に、表示データ記憶部32に取り込まれた段階や、表示データ記憶部32に書
き込む前の段階で補正を行うことも考えられる。
また第2の実施の形態では、入力された所定ビット数の階調値(表示データDT)を駆
動期間に相当する目標カウンタ値に変換した状態の表示データDT’を対象として補正値
を生成し、表示データDT’について補正値を用いた補正処理を行うようにしている。
階調値を駆動期間に相当する目標カウンタ値に変換した状態の表示データDT’を対象
として補正値生成及び補正を行うことで、変換前の表示データの階調解像度よりも精細な
階調解像度での補正が可能となる。表示データDTが256階調の場合、目標カウンタ値
は少なくとも256以上のカウント値が設定されるためである。例えば図12Aの例では
、目標カウンタ値(表示データDT’)は0〜1024となり、階調の解像度が高くなっ
ており、表示データDTの補正よりも精細な補正が可能となる。
また基準輝度thrについては、特定の値とする以外に、図14の例で示したように幅
(レンジ)を持たせても良い。
図4の輝度設定値60のように、輝度設定値が或る特定の値のとき、輝度ムラは最小化
されるが、その基準輝度thrの前後も、実質的に輝度ムラが視認できない程度であるこ
とが多く、そのような場合、補正を行う必要はないためである。
また補正値SHは、表示データDT(又はDT’)、点灯率(又は非点灯率)、設定輝
度と基準輝度thrの差、係数(coefP、coefM)を元に計算して求める。
これにより任意の表示パターンに対応でき、各種表示内容に対応して適切な輝度ムラの
低減又は解消が可能となる。
また補正計算用初期値記憶部66に記憶した基準輝度thr、係数(coefP、co
efM)はMPU2から書き換え可能である。基準輝度thrや適切な係数は表示装置1
の仕様毎や個体毎に変化することが想定されるため、これらの値を書き換え可能とする。
基準輝度thrや係数(coefP、coefM)適切に設定することで、表示装置1の
仕様や個体差に関わらず、輝度ムラ改善効果を最大に発揮できる。
またこれはコントローラIC20としての部品の汎用化にも好適である。
なお、例えば非点灯率を使用せずに点灯率のみを使用して補正を行うことも可能ではあ
る。ところがその場合、実際に補正すべきエリアが図5、図7に示した領域AR1,AR
2のいずれとなるかを判断することが必要になる。
例えば図13のステップS101で輝度設定値と基準輝度thrの比較判定を行った後
、ステップS107の表示データ補正の前に、実際に補正すべきエリアが領域AR1か領
域AR2かを判断する処理が必要となる。
これに対して本実施の形態では、ステップS101の結果に従って補正値計算上で点灯
率と非点灯率を使い分けるようにしているため、上述のような実際に補正すべきエリアが
領域AR1か領域AR2かを判断する処理は必要ない。即ち補正しようとする選択ライン
が領域AR1であるか領域AR2であるかを意識せずに、表示部10におけるどのライン
でも一つの式に従って補正処理の計算が可能となっている。
本実施の形態ではこの点による補正処理の負荷の低減も実現している。
さらに、上述の通り、表示データDTの積算値を階調数と表示データ数で除算するのみ
で点灯率を求めることで、点灯率、非点灯率(=1−点灯率)の処理負担も少なくできる
ことも、補正処理の処理負担の軽減に大きく寄与している。
このように補正のための処理負担を軽減できることで、本実施の形態では、線順次走査
をしながらライン毎に補正処理を行っていくことにも適している。
以上、実施の形態について説明したが、本発明の表示装置や表示駆動装置は実施の形態
に限定されず多様な変形例が考えられる。
例えば表示駆動装置の例として図1に示したコントローラIC20は、アノードドライ
バ33を内蔵するものとしたが、アノードドライバ33は別体であってもよい。
またコントローラIC20に、アノードドライバ33とカソードドライバ21の両方が
内蔵されていてもよい。
また、コントローラIC20を特定の表示パネルに専用の部品とする場合、補正計算用
初期値記憶部66はROM領域を用いてもよい。即ち基準輝度thr、係数(coefP
、coefM)の書換を行わないようにする場合である。
また、設定輝度に応じて定電流信号としてのデータ線駆動信号の電流値が可変制御され
ることで、全体輝度が調整される例としたが、設定輝度に応じて、データ線駆動信号のパ
ルス幅が調整されるような構成も考えられる。
また本発明はOLEDを用いる表示装置だけでなく、他の種の表示装置でも適用可能で
ある。特に電流駆動による自発光素子を用いた表示装置に好適である。
1…表示装置
2…MPU
10…表示部
20…コントローラIC
31…駆動制御部
32…表示データ記憶部
33…アノードドライバ
21…カソードドライバ
44…タイミングコントローラ
44a…補正値生成部
44b…駆動信号生成部
45…電流設定部
53…セレクタ
54…階調テーブル記憶部
55…減算器
65…輝度補正量計算部
66…補正計算用初期値記憶部

Claims (7)

  1. 列方向に並ぶ複数の画素に共通に接続されたデータ線と、行方向に並ぶ複数の画素に共通に接続された走査線とが、それぞれ複数配設され、前記データ線と前記走査線の各交差点に対応して画素が形成されている表示部に対し、前記データ線を対応する画素の階調値に応じて駆動する表示駆動装置であって、
    前記各データ線を駆動するデータ線駆動信号が設定輝度に応じた定電流信号とされるように制御する電流設定部と、
    表示データの補正値を生成する補正値生成部と、
    表示データについて前記補正値生成部で生成した補正値を用いた補正処理を行い、補正処理後の表示データに基づいて、データ線駆動信号の駆動期間を規定する駆動制御信号を生成する駆動制御信号生成部と、
    を備え、
    前記補正値生成部は、
    前記設定輝度が設定輝度可変範囲内で決められた基準輝度より低い場合は、表示データに、前記設定輝度と前記基準輝度の差と、第1の係数と、前記走査線の1ライン分に相当する表示データ単位における点灯率とを乗算することで補正値を生成し、
    前記設定輝度が前記基準輝度より高い場合は、表示データに、前記設定輝度と前記基準輝度の差と、第2の係数と、前記表示データ単位における非点灯率とを乗算することで補正値を生成するものとされ、
    前記第1の係数は前記設定輝度が前記基準輝度より低い場合の輝度変化特性の値であり、
    前記第2の係数は前記設定輝度が前記基準輝度より高い場合の輝度変化特性の値であり、
    前記点灯率は、前記表示データ単位の各表示データで示される階調値を積算し、積算値を階調数で除算した値を、前記表示データ単位の表示データ数で除算した値であり、
    前記非点灯率は、1−前記点灯率、である
    表示駆動装置。
  2. 前記駆動制御信号生成部は、前記補正処理として、データ線駆動信号の駆動期間が短くなる方向の補正を行う
    請求項1に記載の表示駆動装置。
  3. 前記補正値生成部は、入力された所定ビット数の階調値としての表示データを対象として補正値を生成し、
    前記駆動制御信号生成部は、入力された所定ビット数の階調値としての表示データについて、前記補正値生成部で生成した補正値を用いた補正処理を行う
    請求項1に記載の表示駆動装置。
  4. 前記補正値生成部は、入力された所定ビット数の階調値を前記駆動期間に相当するカウンタ値に変換した状態の表示データを対象として補正値を生成し、
    前記駆動制御信号生成部は、入力された所定ビット数の階調値を前記駆動期間に相当するカウンタ値に変換した状態の表示データについて、前記補正値生成部で生成した補正値を用いた補正処理を行う
    請求項1に記載の表示駆動装置。
  5. 前記基準輝度は、
    点灯画素と非点灯画素が混在する前記表示データ単位に応じて表示が行われる1ラインと、全てが点灯画素とされた前記表示データ単位に応じて表示が行われる1ラインとで、前記点灯画素についての輝度差が生じなくなるときの設定輝度の値とする
    請求項1に記載の駆動回路。
  6. 列方向に並ぶ複数の画素に共通に接続されたデータ線と、行方向に並ぶ複数の画素に共通に接続された走査線とが、それぞれ複数配設され、前記データ線と前記走査線の各交差点に対応して画素が形成されている表示部と、
    前記データ線を対応する画素の階調値に応じて駆動する表示駆動部と、
    前記走査線に対して走査信号を与える走査線駆動部と、
    を備え、
    前記表示駆動部は、
    前記各データ線を駆動するデータ線駆動信号が設定輝度に応じた定電流信号とされるように制御する電流設定部と、
    表示データの補正値を生成する補正値生成部と、
    表示データについて前記補正値生成部で生成した補正値を用いた補正処理を行い、補正処理後の表示データに基づいて、データ線駆動信号の駆動期間を規定する駆動制御信号を生成する駆動制御信号生成部と、
    を有し、
    前記補正値生成部は、
    前記設定輝度が設定輝度可変範囲内で決められた基準輝度より低い場合は、表示データに、前記設定輝度と前記基準輝度の差と、第1の係数と、前記走査線の1ライン分に相当する表示データ単位における点灯率とを乗算することで補正値を生成し、
    前記設定輝度が前記基準輝度より高い場合は、表示データに、前記設定輝度と前記基準輝度の差と、第2の係数と、前記表示データ単位における非点灯率とを乗算することで補正値を生成するものとされ、
    前記第1の係数は前記設定輝度が前記基準輝度より低い場合の輝度変化特性の値であり、
    前記第2の係数は前記設定輝度が前記基準輝度より高い場合の輝度変化特性の値であり、
    前記点灯率は、前記表示データ単位の各表示データで示される階調値を積算し、積算値を階調数で除算した値を、前記表示データ単位の表示データ数で除算した値であり、
    前記非点灯率は、1−前記点灯率、である
    表示装置。
  7. 列方向に並ぶ複数の画素に共通に接続されたデータ線と、行方向に並ぶ複数の画素に共通に接続された走査線とが、それぞれ複数配設され、前記データ線と前記走査線の各交差点に対応して画素が形成されている表示部に対し、前記各データ線を駆動するデータ線駆動信号を設定輝度に応じた定電流信号として供給する場合に、前記データ線駆動信号を対応する画素の階調値に応じた駆動期間に規定する駆動制御信号を生成するための表示データの補正方法として、
    前記設定輝度が設定輝度可変範囲内で決められた基準輝度より低い場合は、表示データに、前記設定輝度と前記基準輝度の差と、第1の係数と、前記走査線の1ライン分に相当する表示データ単位における点灯率とを乗算することで表示データの補正値を生成し、
    前記設定輝度が前記基準輝度より高い場合は、表示データに、前記設定輝度と前記基準輝度の差と、第2の係数と、前記表示データ単位における非点灯率とを乗算することで表示データの補正値を生成し、
    生成した補正値を用いて表示データの補正処理を行う
    表示データ補正方法。
    但し、前記第1の係数は前記設定輝度が前記基準輝度より低い場合の輝度変化特性の値であり、
    前記第2の係数は前記設定輝度が前記基準輝度より高い場合の輝度変化特性の値であり、
    前記点灯率は、前記表示データ単位の各表示データで示される階調値を積算し、積算値を階調数で除算した値を、前記表示データ単位の表示データ数で除算した値であり、
    前記非点灯率は、1−前記点灯率、である。
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