JP6146684B1 - 筐体構造、電子機器及び画像形成装置 - Google Patents

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【課題】開閉カバーを備える筐体構造で、音漏れを抑制することができる筐体構造、電子機器及び画像形成装置を提供する。【解決手段】カバー部材として、回動軸を中心に回動する開閉カバーである給紙部開閉カバー35と、給紙部開閉カバー35の回動軸の側の縁部と隣接する縁部を有する隣接カバーである給紙部固定カバー9とを備え、給紙部開閉カバー35と給紙部固定カバー9との間に奥側隙間910を形成する筐体構造である複写機1の外装カバーにおいて、外装カバーの内部から奥側隙間910を通過して外部に向かう経路が複数箇所の迂回部を有し、給紙部開閉カバー35から給紙部固定カバー9に向けて突出し、給紙部固定カバー9との間に複数箇所の迂回部を形成する開閉カバー奥方向突部35cを備え、開放動作の際に、開閉カバー奥方向突部35cは、給紙部固定カバー9から離れる方向に移動する。【選択図】図1

Description

本発明は、筐体構造、電子機器及び画像形成装置に関するものである。
電子写真方式の画像形成装置では、筐体の内部に配置された画像を形成するための各装置を覆い、内部と外部とを空間的に仕切る外装カバーを備えている。この種の画像形成装置として、特許文献1には、外装カバーとして、筐体本体に対して回動軸を中心に回動する開閉カバーを備えた構成が記載されている。この外装カバーによって、筐体の内部から外部への音の伝達を抑制し、音漏れの発生を抑制することができるとされている。
しかしながら、特許文献1に記載の画像形成装置のように開閉カバーを備える構成では、開閉カバーにおける回動軸を設けた側の縁部と、この縁部に隣接する縁部を有する隣接カバーとの間に隙間を設けることが一般的である。この隙間から音漏れが発生するおそれがあった。
上述した課題を解決するために、本発明は、筐体の内部と外部とを空間的に仕切る複数のカバー部材を備え、前記カバー部材として、回動軸を中心に回動する開閉カバーと、前記開閉カバーの前記回動軸の側の縁部と隣接する縁部を有する隣接カバーとを備え、前記開閉カバーの前記回動軸の側の縁部と、前記隣接カバーの縁部との間に隙間を形成する筐体構造において、前記筐体の内部から前記隙間を通過して外部に向かう経路が、複数箇所の迂回部を有し、前記開閉カバーから前記隣接カバーに向けて突出し、前記隣接カバーとの間に前記複数箇所の迂回部を形成する開閉カバー突出部を備え、前記開閉カバーが閉鎖状態から開放状態になるように回転すると、前記開閉カバー突出部は、前記隣接カバーから離れる方向に移動する構成で、前記開閉カバーは複数の部材から構成され、前記複数の部材がそれぞれ前記開閉カバー突出部を備えることを特徴とするものである。
本発明によれば、開閉カバーを備える筐体構造で、音漏れを抑制することができるという優れた効果がある。
実施形態に係る給紙部開閉カバーと給紙部固定カバーとの水平断面説明図。 実施形態に係る複写機の概略正面図。 実施形態に係る複写機の概略斜視図。 給紙部開閉カバーと給紙部固定カバーとの斜視説明図。 給紙部固定カバーに取り付ける前の給紙部開閉カバーの図4中の右下部近傍の拡大斜視図。 図1中のH−H断面における断面説明図。 変形例1に係る給紙部開閉カバーと給紙部固定カバーとの水平断面説明図。 、変形例2に係る給紙部開閉カバーの説明図、(a)は、給紙部開閉カバーと給紙部固定カバーとの水平断面説明図、(b)は、(a)中のJ−J断面における断面説明図。 変形例3に係る給紙部開閉カバーと給紙部固定カバーとの水平断面説明図。 変形例3に係る給紙部開閉カバーと給紙部固定カバーとの奥側隙間を形成する部分の斜視断面図。 変形例4に係る給紙部開閉カバーの説明図、(a)は、給紙部開閉カバーと給紙部固定カバーとの水平断面説明図、(b)は、(a)中のL−L断面における断面説明図。 変形例5に係る給紙部開閉カバーと給紙部固定カバーとの水平断面説明図。 参考例に係る給紙部開閉カバーと給紙部固定カバーとの水平断面説明図。
以下、本発明を適用した画像形成装置について説明する。
図2は、本実施形態に係る画像形成装置である複写機1の概略正面図である。
図2に示すように、複写機1は、タンデム型のカラー複写機である。また、複写機1は、自動原稿搬送装置(以下、ADFという)10と、装置本体11とから構成されている。また、装置本体11は、記録媒体である用紙に画像を形成する画像形成部5と、画像形成部5に用紙を給紙する給紙部3と、画像読取部4とから構成されている。
ADF10は、原稿トレイ20と、原稿給紙ローラ21と、原稿搬送ベルト22と、原稿排紙ローラ23と、原稿排紙トレイ24とを含んで構成されている。ADF10は、画像読取部4に対して開閉自在に取り付けられている。画像読取部4は、読取筐体40と、走査光学ユニット41と、コンタクトガラス42とを含んで構成されている。コンタクトガラス42は、画像読取部4の読取筐体40の上部に設けられ、読取筐体40の上面部を構成している。
給紙部3は、給紙カセット30と、給紙装置31とを備えている。三つの給紙カセット30は用紙サイズの異なる記録媒体としての用紙を収容する。給紙装置31は、給紙カセット30に収納された用紙を画像形成部5の主搬送路70まで搬送する。
画像形成部5の側面には、複写機1本体に対して回動軸を中心に回転させることで手差しトレイとして機能する外装開閉カバー6が画像形成部5に対して開閉可能に配設されている。外装開閉カバー6を開放した状態で、その上面に手差しされた紙束における一番上の用紙が、送出ローラによって主搬送路70に向けて送り出される。
主搬送路70には、レジストローラ対70aが配設されており、レジストローラ対70aは、主搬送路70内を搬送されてくる用紙をローラ間に挟み込んだ後、所定のタイミングで二次転写ニップに向けて送り込む。
画像形成部5は、露光ユニット51、タンデム画像形成部50、中間転写ベルト44、中間転写ローラ55、二次転写装置52、定着ユニット53、主搬送路70、反転搬送路73、及び、排紙路60などを有している。
図2に示すように、露光ユニット51は、タンデム画像形成部50に隣接して配置され。各色に対応した四つの感光体74のそれぞれに露光を行う。
タンデム画像形成部50は、中間転写ベルト44の上であって、中間転写ベルト44の回転方向に沿ってイエロー、シアン、マゼンタ、ブラックの四つの作像部75から構成されている。個々の作像部75は、感光体74の周りに帯電装置、現像装置、感光体クリーニング装置、除電装置などを備え、一体的に支持するプロセスカートリッジを構成し、装置本体11に対して着脱可能となっている。
タンデム画像形成部50では、画像読取部4によって読み取られて色別分解された画像情報に基づいて、それぞれの感光体74に色分けしてトナー像を形成するようになっている。また、それぞれの感光体74に形成されたトナー像は、中間転写ベルト44に転写されるようになっている。
一方、中間転写ベルト44を挟んでタンデム画像形成部50の反対側には、二次転写装置52が設けられている。二次転写装置52は、転写部材である二次転写ローラ521を有し、二次転写ローラ521を中間転写ベルト44に押し当てることにより、二次転写ニップを形成している。この二次転写ニップでは、中間転写ベルト44に転写されたトナー像を、給紙部3から搬送された用紙に転写する。
二次転写ニップでトナー画像が転写された用紙は、二つの支持ローラ57に張架された用紙搬送ベルト56により定着ユニット53へ送り込まれる。
定着ユニット53は、無端ベルトである定着ベルト58に加圧ローラ59を押し当てて構成している。定着ユニット53では、加圧ローラ59により用紙に熱と圧力を加えることにより、用紙に転写されたトナー像のトナーを溶融して、用紙に定着する。
トナー像が定着された用紙は、排紙搬送路としての排紙路60を経由して機外の排紙トレイ61上にスタックされる。
図2に示すように、二次転写装置52および定着ユニット53の下側には反転搬送路73が設けられている。反転搬送路73は、用紙の両面に画像を形成するために、定着ユニット53から排出された用紙の表裏を反転させて、用紙を再び主搬送路70を介して二次転写装置52に供給するためのものである。
図3は、複写機1の概略斜視図である。
図3中の矢印「D」で示すように、外装開閉カバー6は、回動軸6aを中心に回転することで、複写機1の右側面の外装の一部を開放し、矢印「D」とは逆方向に回転することで開放した部分を閉鎖する構成となっている。
また、図3中の矢印「F」で示すように、給紙部開閉カバー35は、鉛直回動軸35aを中心に回転することで、複写機1の給紙部3の右側面の外装の一部を開放し、矢印「F」とは逆方向に回転することで開放した部分を閉鎖する構成となっている。
図3に示すように、給紙部3の右側の外装面は、給紙部開閉カバー35と給紙部固定カバー9とによって形成される。
図4は、給紙部開閉カバー35を閉鎖した状態の給紙部開閉カバー35と給紙部固定カバー9との斜視説明図である。図5は、給紙部固定カバー9に取り付ける前の給紙部開閉カバー35の図4中の右下部近傍の拡大斜視図である。
図1は、給紙部開閉カバー35と給紙部固定カバー9との図3中のG−G断面における水平断面説明図である。
図5に示すように、給紙部開閉カバー35の奥側の下部近傍には、給紙部開閉カバー35の下部の縁よりも下方に突き出した円柱状の鉛直回動軸突部35dを備える。また、給紙部開閉カバー35の奥側の上部近傍にも、同様に給紙部開閉カバー35の上部の縁よりも上方に突き出した円柱状の鉛直回動軸突部35dを備える。給紙部固定カバー9に設けた鉛直回動軸係合穴9bに鉛直回動軸突部35dが入り込むように、給紙部固定カバー9に対して給紙部開閉カバー35を取り付ける。これにより、図1及び図3中の矢印「F」に示すように、給紙部固定カバー9に対して給紙部開閉カバー35が回動可能となる。
また、円柱状の鉛直回動軸突部35dの中心線となる仮想線が給紙部開閉カバー35の回動軸である鉛直回動軸35aとなる。
給紙部開閉カバー35を複写機1本体に対して閉鎖して図1の状態とすることで、給紙部開閉カバー35によって複写機1の内部と外部とが空間的に仕切られる。図1では、給紙部開閉カバー35を挟んで左側が複写機1の内部であり、右側が複写機1の外部である。
本実施形態では、給紙部固定カバー9が、給紙部開閉カバー35と隣接する隣接カバーを構成し、さらに、給紙部開閉カバー35を回動可能に支持する開閉カバー支持体を構成する。
複写機1では、各種ローラに回転駆動を伝達する駆動モータの駆動音や、各種ローラ等の移動部材の移動音、走査光学ユニット41のポリゴンミラーの回転音等の様々な音が発生する。このような音が複写機1の外部に伝達し、周辺の人に不快感を与える騒音となるおそれがある。複写機1の外部と内部とを空間的に仕切る給紙部固定カバー9及び給紙部開閉カバー35等の外装カバーは、内部で発生した音が外部に伝達することを抑制し、騒音の発生を抑制することができる。
図1及び図4に示すように、閉鎖状態の給紙部開閉カバー35の先端側(図1中の下側)となる装置の手前側縁部と、給紙部固定カバー9の手前側枠部92との間には隙間(以下、「手前側隙間920」と呼ぶ)が形成されている。また、図4に示すように、給紙部開閉カバー35の上方の縁と、給紙部固定カバー9の上側枠部93との間には隙間(以下、「上側隙間930」と呼ぶ)が形成されている。また、図4に示すように、給紙部開閉カバー35の下方の縁と、給紙部固定カバー9の下側枠部94との間には隙間(以下、「下側隙間940」と呼ぶ)が形成されている。さらに、図1及び図4に示すように、給紙部開閉カバー35における鉛直回動軸35a側(図1中の上側)となる装置の奥側縁部と、給紙部固定カバー9の奥側枠部91との間には隙間(以下、「奥側隙間910」と呼ぶ)が形成されている。
本実施形態では、手前側枠部92と奥側枠部91とが給紙部固定カバー9の一部であり、一つの部材から構成されているが、手前側枠部92と奥側枠部91とを異なる部材で構成してもよい。
本実施形態では、給紙部開閉カバー35の上下及び手前奥の四辺の縁部と給紙部固定カバー9との間に隙間を設ける。これにより、給紙部開閉カバー35を開閉するときに、給紙部固定カバー9が干渉することを防止できる。
しかし、手前側隙間920、上側隙間930、下側隙間940及び奥側隙間910は、複写機1の外装カバーを挟んだ内部と外部とを連通する隙間があるため、複写機1の内部で発生した音がこれらの隙間から外部に漏れ出るおそれがある。
また、給紙部開閉カバー35のように回動軸を中心に本体に対して回動可能な開閉カバーを備える筐体構造では、開閉カバーにおける回動軸を設けた側の縁部と、この縁部と隣接する縁部を有する隣接カバーとの間に隙間を設ける必要がある。
これは以下の理由による。
すなわち、開閉カバーを閉鎖した状態で開閉カバーの回動軸側の縁部を、隣接カバーに接触させることで、隙間を設けない構成とすることが考えられる。しかしながら、開閉カバーと、隣接カバーとには厚みがある。このため、開閉カバーの回動軸側の端面を隣接カバーに接触させた状態で、開閉カバーを回転させようとしても、上記端面の回転軌跡上に隣接カバーが位置することとなる。これにより、開閉カバーの開閉が行えない構成や、開閉を行うたびに開閉カバーの回動軸側の縁部と隣接カバーの縁部とが接触して破損し易い構成となってしまう。また、部品公差や組み付け公差、開閉時の操作性も考慮すると、隙間を設けない構成は現実的ではない。
このため、開閉カバーにおける回動軸側の縁部と、この縁部に隣接する隣接カバーとの間には隙間を設ける必要がある。
しかしながら、この隙間を通過して筐体構造の内部で発生した音が外部に漏れ出て騒音となるおそれがある。
これに対して、本実施形態の複写機1では、開閉カバーとしての給紙部開閉カバー35の回動軸側の縁部と、給紙部固定カバー9の奥側枠部91との間に形成された隙間である奥側隙間910が、複数箇所の迂回部を有するラビリンス形状となっている。このため、複写機1の内部で発生し、奥側隙間910を通過して外部に向かおうとする音は、複数回回折する。
これにより、給紙部開閉カバー35の回動軸側の縁部と給紙部固定カバー9の奥側枠部91との間に隙間を形成する構成で、音漏れを抑制することができる。
図1に示すように、給紙部開閉カバー35は、奥側の縁部に複写機1の内部側に向けて延在する開閉カバー内部方向延在部35bを備え、さらに、開閉カバー内部方向延在部35bから奥側に向けて突出した開閉カバー奥方向突部35cを備える。また、給紙部固定カバー9の奥側枠部91は、給紙部開閉カバー35の奥側の縁部と対向する開口奥端面91cから手前側に向けて突出する突出部として、奥固定カバー先端対向突部91aと奥固定カバー側面対向突部91bとを備える。給紙部開閉カバー35が閉鎖状態のときに、奥固定カバー先端対向突部91a及び奥固定カバー側面対向突部91bの表面と、開口奥端面91cとによって形成される凹部の内側に、開閉カバー奥方向突部35cが入り込む構成となっている。奥固定カバー先端対向突部91a及び奥固定カバー側面対向突部91bの表面と、開口奥端面91cとが開閉カバー奥方向突部35cの表面に接触せずに、開閉カバー奥方向突部35cの先端部の三方を囲むように対向することで奥側隙間910が形成される。
このような構成により、奥側隙間910によって形成される複写機1の内部から奥側隙間910を通過して外部に向かう空気の経路が、複数箇所の屈曲部を有する形状となっている。
図1中の矢印「a」で示すように進行する音のうち、奥側隙間910における開閉カバー奥方向突部35cの先端と、奥固定カバー側面対向突部91bの側面との間の部分である第一回折口910aで、回折した音が矢印「b」で示すように進行する。
また、矢印「b」で示すように進行する音のうち、奥側隙間910における開閉カバー奥方向突部35cの先端面と開口奥端面91cとの間の部分である第二回折口910bで、回折した音が矢印「c」で示すように進行する。
さらに、矢印「c」で示すように進行する音のうち、奥側隙間910における奥固定カバー先端対向突部91aの先端と開閉カバー奥方向突部35cの側面との間の部分である第三回折口910cで、回折した音が矢印「d」で示すように進行する。
このように、複写機1の内部で発生し、外部に向かおうとする音は、奥側隙間910内で複数回回折するため、遮音効果を発揮することができる。
また、図1に示すように、給紙部開閉カバー35は、手前側の縁部に複写機1の内部側に向けて突出した開閉カバー先端突部35eを備える。また、給紙部固定カバー9の手前側枠部92は、給紙部開閉カバー35の手前側の縁部と対向する開口手前端面92cから奥側向けて突出し、図1中の右側に折れ曲がった手前固定カバー突部92aを備える。
給紙部開閉カバー35が閉鎖状態のときに、開口手前端面92cと手前固定カバー突部92aの表面とによって形成される凹部の内側に、開閉カバー先端突部35eが入り込む構成となっている。そして、閉鎖状態のときに、開口手前端面92cと手前固定カバー突部92aの表面とが開閉カバー先端突部35eの表面に接触せずに開閉カバー先端突部35eの三方を囲むように対向することで、手前側隙間920が形成されている。手前側隙間920も奥側隙間910と同様に複数箇所の迂回部を有するラビリンス形状となっており、遮音効果を発揮することができる。
さらに、上側隙間930及び下側隙間940もラビリンス形状とする。これにより、給紙部開閉カバー35の四辺すべての縁と給紙部固定カバー9との間に隙間を設けた構成で、装置内部で発生した音が外部に漏れ出ることを抑制できる。
図13は、給紙部開閉カバー35と給紙部固定カバー9との間の奥側隙間910をラビリンス形状とした構成で、給紙部開閉カバー35を開閉することができない不具合が生じる参考例の説明図である。
上述したように、複写機1の内で発生した音は、外装カバー同士の隙間から複写機1の外部に伝達し、音漏れとなることがある。特に、給紙部開閉カバー35のような開閉カバーは、ほかの外装カバーとの境目で隙間が生じ易い。この外装カバー同士の境目の隙間をラビリンス構造にすることで、音漏れを抑制できる。
開閉カバーは、他の外装カバーとの境目となる四辺の縁部のうち、回動軸側の縁部以外の三辺の縁部は、他の外装カバーとの隙間をラビリンス構造とすることは比較的容易である。しかし、開閉カバーの先端を、回動軸を中心に装置の外側に向けて回動させて開閉カバーを開放しようとすると、開閉カバーの回動軸側の縁部は、回動軸を挟んで開閉カバーの先端に対して反対側に位置するため、装置の内側に向けて回動する。このとき、開閉カバーの回動軸側の縁部のラビリンス形状を形成する部分と、本体側のラビリンス形状を形成する部分とが干渉して、開閉カバーの開閉が行えない構成となることがある。
図13に示す参考例では、給紙部開閉カバー35は、奥側の縁部に複写機1の内部側に向けて突出した開閉カバー内部方向突部35fを備える。また、給紙部固定カバー9の奥側枠部91は、開口奥端面91cから手前側に向けて突出し、図1中の右側に折れ曲がった奥固定カバー屈曲突部91gを備える。そして、開閉カバー内部方向突部35fの先端を奥固定カバー屈曲突部91gが囲むことでラビリンス形状の奥側隙間910が形成されている。
図13に示す参考例で、給紙部開閉カバー35を、鉛直回動軸35aを中心に図13中の矢印「F」で示すように複写機1の外側に向けて回動させて開放する場合について考える。この場合、開閉カバー内部方向突部35fは図13中の矢印「F’」で示すように複写機1の内側に向けて回動する。しかし、図13に示す参考例の構成では、給紙部開閉カバー35の回動軸側の縁部のラビリンス形状を形成する部分である開閉カバー内部方向突部35fの回転軌跡上に本体側のラビリンス形状を形成する部分である奥固定カバー屈曲突部91gが位置する。これは、給紙部開閉カバー35を閉鎖状態から開放状態に回転させる開放動作のときの回転方向(矢印「F’」で示す方向)に対して、開閉カバー内部方向突部35fが上流側から下流側に向けて突出しているためである。このため、開閉カバー内部方向突部35fと奥固定カバー屈曲突部91gとが干渉し、図13中の一点鎖線で示す開放状態の位置に給紙部開閉カバー35を変位させることができない構成となる。
これに対して、本実施形態の複写機1では次のような構成を備える。すなわち、給紙部開閉カバー35の回動軸側の縁部のラビリンス形状を形成する部分である開閉カバー奥方向突部35cは、給紙部開閉カバー35の開放動作のときの回転方向(図1中の矢印「I」方向)に対して下流側から上流側に向けて突出している。
給紙部開閉カバー35は鉛直回動軸35aを中心に図1中の矢印「F」で示すように複写機1の外側に向けて回動させて開放する際に開閉カバー奥方向突部35cは鉛直回動軸35aを中心に図1中の矢印「I」で示す方向に回転する。開閉カバー奥方向突部35cは、上述したように矢印「I」で示す回転方向に対して、下流側から上流側に向けて突出している。
これにより、開放動作時に、開閉カバー奥方向突部35cの先端がその根元側に向かうように移動する。そして、開閉カバー奥方向突部35cが本体側のラビリンス形状を形成する部分である奥固定カバー先端対向突部91a及び奥固定カバー側面対向突部91bの突出方向に向けて離れるように移動する。このため、給紙部開閉カバー35は給紙部固定カバー9の奥側枠部91と干渉することなく回転することができる。よって、給紙部開閉カバー35の鉛直回動軸35a側の縁部と給紙部固定カバー9の奥側枠部91との間の奥側隙間910にラビリンス形状を形成する構成を実現することができる。
よって、給紙部開閉カバー35の回動に必要な隙間(奥側隙間910)を確保しつつ、音漏れを抑制することができる。
図6は、図1中のH−H断面における断面説明図である。
図1中のH−H断面は、給紙部開閉カバー35の鉛直回動軸35aの側の縁部と給紙部開閉カバー35の先端側の縁部とを繋ぐ仮想直線(Y軸に平行な直線)に対して直交する仮想平面である。また、本実施形態では、給紙部開閉カバー35の外装面である給紙部開閉カバー外装面35gがY−Z平面に対して平行な平面である。このため、図1中のH−H断面は、給紙部開閉カバー外装面35gに対して垂直で、且つ、鉛直回動軸35aに平行な仮想平面(Z−X平面)である。
そして、実施形態の複写機1は、図1及び図6に示すように、H−H断面には、開閉カバー奥方向突部35cと、奥固定カバー先端対向突部91aと、奥固定カバー側面対向突部91bとの三つの突出部が位置する構成となっている。
図6に示すY軸に直交する断面(X−Z平面)内では、開閉カバー奥方向突部35cと、これを囲む凹部形状を形成する奥固定カバー先端対向突部91a及び奥固定カバー側面対向突部91bとが配置された構成となっている。これにより、奥側隙間910は複数箇所の迂回部を有するラビリンス形状となり、給紙部開閉カバー外装面35gに直交する方向(X軸方向)に直線的に音が漏れ出ることを防止できる。
図1に示すように、給紙部開閉カバー35が備える開閉カバー奥方向突部35cは、その先端面及び図1中の左右の側面が奥側隙間910を挟んで奥側枠部91の表面と対向する。奥側枠部91が備える奥固定カバー側面対向突部91bは、図1中の右側面が奥側隙間910を挟んで給紙部開閉カバー35の開閉カバー奥方向突部35cの図1中の左側面と対向する。奥側枠部91が備える奥固定カバー先端対向突部91aは、図1中の左側面が奥側隙間910を挟んで給紙部開閉カバー35の開閉カバー奥方向突部35cの図1中の右側面と対向する。さらに、奥固定カバー先端対向突部91aの先端面が奥側隙間910を挟んで給紙部開閉カバー35の開閉カバー内部方向延在部35bの奥側の面(図1中の上側の面)と対向する。
このように、給紙部開閉カバー35と奥側枠部91とに奥側隙間910を形成する開閉カバー奥方向突部35cと、奥固定カバー先端対向突部91a及び奥固定カバー側面対向突部91bとをそれぞれ備える。また、装置の奥側から手前側に向けて突出する奥固定カバー先端対向突部91a及び奥固定カバー側面対向突部91bの先端面は、装置の手前側から奥側に向けて突出する開閉カバー奥方向突部35cの先端面よりも開閉カバー奥方向突部35cの根元側に位置する。
これより、装置の手前−奥方向(図1中の上下方向、Y軸方向)において、開閉カバー奥方向突部35cの先端面と奥固定カバー先端対向突部91aの先端面との間のH−H断面が図6で示す状態となる。すなわち、H−H断面内に開閉カバー奥方向突部35cと、奥固定カバー先端対向突部91aと、奥固定カバー側面対向突部91bとの三つの突出部が位置する構成を実現できる。
また、開閉カバー奥方向突部35cは、給紙部開閉カバー35の開閉カバー内部方向延在部35bにおける鉛直回動軸35aよりも筐体の内部側(図1中の左側)の位置から装置の奥方向(図1中の上方向)に向けて突出している。開放動作時に、開閉カバー内部方向延在部35bにおける鉛直回動軸35aよりも筐体の内部側(図1中の左側)の位置は、まず装置の奥側から手前側(図1中の上から下)に向けて移動する。このため、開放動作時に、開閉カバー奥方向突部35cの先端がその根元側に向かうように移動し、開閉カバー奥方向突部35cが奥固定カバー先端対向突部91a及び奥固定カバー側面対向突部91bの突出方向に向けて離れるように移動する構成を実現できる。
〔変形例1〕
次に、本実施形態に係る複写機1の一つ目の変形例(以下、「変形例1」と呼ぶ)について説明する。
図7は、変形例1に係る複写機1の給紙部開閉カバー35と給紙部固定カバー9との水平断面説明図である。
図7に示す変形例1の複写機1は、図1に示す実施形態の複写機1に対して奥固定カバー側面対向突部91bを備えない構成である。
変形例1の構成では、図7中の矢印「a」で示すように進行する音のうち、回折した音が矢印「b」で示すように進行し、さらに、矢印「b」で示すように進行する音のうち、回折した音が矢印「c」で示すように進行して装置外部に伝達する。
このように、変形例1の構成では、複写機1の内部で発生し、外部に向かおうとする音は、奥側隙間910内で二回回折するため、遮音効果を発揮することができる。
〔変形例2〕
次に、本実施形態に係る複写機1の二つ目の変形例(以下、「変形例2」と呼ぶ)について説明する。
図8は、変形例2に係る複写機1の給紙部開閉カバー35の説明図である。図8(a)は、給紙部開閉カバー35と給紙部固定カバー9との水平断面説明図であり、図8(b)は、図8(a)中のJ−J断面における断面説明図である。
図8に示す変形例2の構成では、装置の手前側から奥側に向けて突出する開閉カバー奥方向突部35cを備え、装置の奥側から手前側に向けて突出する奥固定カバー先端対向突部91a及び奥固定カバー側面対向突部91bを備える。そして、これら三つの突出部が図8(b)に示すJ−J断面内に位置する構成となっている。図8(a)中のJ−J断面は図1中のH−H断面と同様に、給紙部開閉カバー外装面35gに対して垂直で、且つ、鉛直回動軸35aに平行な仮想平面(Z−X平面)である。
図8に示す変形例2の複写機1は、奥固定カバー先端対向突部91a及び奥固定カバー側面対向突部91bが開閉カバー奥方向突部35cに対して筐体内部側(図8中の左側)に位置している。さらに、開閉カバー内部方向延在部35bは、開閉カバー奥方向突部35cを設けた位置よりも筐体内部側(図8中の左側)に延長した延長部35b1を備える。延長部35b1は、奥固定カバー先端対向突部91aの先端面と対向する位置まで延長されており、奥固定カバー先端対向突部91aの先端面との間で奥側隙間910を形成する。
さらに、延長部35b1の筐体内部側(図8中の左側)の先端面は、奥固定カバー側面対向突部91bの図8中の右側面と対向し、奥側隙間910を形成する。
変形例2の複写機1では、奥固定カバー先端対向突部91a、奥固定カバー側面対向突部91b、延長部35b1及び開閉カバー奥方向突部35cにより奥側隙間910が形成されている。そして、奥側隙間910は、複写機1の内部で発生して外部に向かおうとする音が、図8(a)中の矢印「a」〜「d」で示すように奥側隙間910内で複数回折するラビリンス形状となっている。よって、上述した実施形態の構成と同様に、給紙部開閉カバー35の回動に必要な隙間を確保しつつ、音漏れを抑制することができる。
〔変形例3〕
次に、本実施形態に係る複写機1の三つ目の変形例(以下、「変形例3」と呼ぶ)について説明する。
図9は、変形例3に係る複写機1の給紙部開閉カバー35と給紙部固定カバー9との水平断面説明図である。図10は、変形例3に係る複写機1の給紙部開閉カバー35と給紙部固定カバー9との奥側隙間910を形成する部分の斜視断面図である。
図9に示すように、変形例3では、給紙部開閉カバー35の内部側に開閉カバー別体部材36を取り付け、開閉カバー別体部材36から奥側に向けて突出した別体カバー奥方向突部36aを備える。別体カバー奥方向突部36aと、開閉カバー奥方向突部35cと、開閉カバー内部方向延在部35bとが、奥固定カバー先端対向突部91aの先端部の三方を囲むように対向することで奥側隙間910が形成される。
図9に示す変形例3の構成では、装置の手前側から奥側に向けて突出する別体カバー奥方向突部36a及び開閉カバー奥方向突部35cと、装置の奥側から手前側に向けて突出する奥固定カバー先端対向突部91aとを備える。そして、これら三つの突出部が図9中のK−K断面内に位置する構成となっている。図9中のK−K断面は図1中のH−H断面と同様に、給紙部開閉カバー外装面35gに対して垂直で、且つ、鉛直回動軸35aに平行な仮想平面(Z−X平面)である。
変形例3の複写機1では、別体カバー奥方向突部36a、開閉カバー奥方向突部35c、開閉カバー内部方向延在部35b及び奥固定カバー先端対向突部91aにより奥側隙間910が形成されている。そして、奥側隙間910は、複写機1の内部で発生し、外部に向かおうとする音が、図9中の矢印「a」〜「e」で示すように奥側隙間910内で複数回折するラビリンス形状となっている。よって、上述した実施形態の構成と同様に、給紙部開閉カバー35の回動に必要な隙間を確保しつつ、音漏れを抑制することができる。
また、変形例3では、開閉カバーとして鉛直回動軸35aを中心に回動する部材が、給紙部開閉カバー35と開閉カバー別体部材36との二つの部材から構成される。そして、給紙部開閉カバー35及び開閉カバー別体部材36がそれぞれ開閉カバー突出部としての開閉カバー奥方向突部35c及び別体カバー奥方向突部36aを備える。
二つの開閉カバー突出部を別々の部材から突出させることにより、奥固定カバー先端対向突部91aの先端部を囲む凹部形状を容易に形成することが可能となる。
また、変形例3の複写機1では、図9に示すように、奥側枠部91の装置の手前側の縁部に奥側枠部外装面91dに対して傾斜した奥側枠部傾斜部91fを備える。奥側枠部傾斜部91fを設けることで、給紙部開閉カバー35の奥側端部と奥側枠部91とを干渉させずに給紙部開閉カバー35を回動できる角度の範囲を90[°]よりも大きくすることが可能となる。
これにより、給紙部開閉カバー35の開放時の内部に対する操作性及び視認性の向上を図ることが出来る。
給紙部開閉カバー35の回動範囲の角度が大きいほど、給紙部開閉カバー35の回動軸側の縁部と、奥側枠部91との隙間は広くなり、音が漏れ易くなる傾向がある。これに対して、変形例3では、奥側枠部傾斜部91fを設けることで、奥側隙間910における外装カバーの外部側の端部近傍が、内部側(図9の左側)ほど狭くなるテーパー状となる。これにより、給紙部開閉カバー35の回動軸側の縁部と奥側枠部91とが最も近づく位置における隙間を狭くしつつ、給紙部開閉カバー35の回動範囲の角度を90[°]よりも大きくすることが可能となる。よって、給紙部開閉カバー35の回動範囲の角度を大きくしつつ、音漏れを抑制する性能を維持することができる。
〔変形例4〕
次に、本実施形態に係る複写機1の四つ目の変形例(以下、「変形例4」と呼ぶ)について説明する。
図11は、変形例4に係る複写機1の給紙部開閉カバー35の説明図である。図11(a)は、給紙部開閉カバー35と給紙部固定カバー9との水平断面説明図であり、図11(b)は、図11(a)中のL−L断面における断面説明図である。
図11に示す変形例4の構成では、装置の手前側から奥側に向けて突出する開閉カバー奥方向突部35cを一つ備え、装置の奥側から手前側に向けて突出する奥固定カバー先端対向突部91aを二つ備える。さらに、装置の奥側から手前側に向けて突出する奥固定カバー側面対向突部91bを備える。そして、これら四つの突出部が図11(b)に示すL−L断面内に位置する構成となっている。図11(a)中のL−L断面は図1中のH−H断面と同様に、給紙部開閉カバー外装面35gに対して垂直で、且つ、鉛直回動軸35aに平行な仮想平面(Z−X平面)である。
図11に示す変形例4の複写機1は、二つの奥固定カバー先端対向突部91aと奥固定カバー側面対向突部91bとが開閉カバー奥方向突部35cに対して筐体内部側(11(a)中の左側)に位置している。さらに、開閉カバー内部方向延在部35bは、開閉カバー奥方向突部35cを設けた位置よりも筐体内部側(図11(a)中の左側)に延長した延長部35b1を備える。延長部35b1は、二つの奥固定カバー先端対向突部91aの先端面と対向する位置まで延長されており、これら二つの奥固定カバー突部91aの先端面との間で奥側隙間910を形成する。
さらに、延長部35b1の筐体内部側(図11(a)中の左側)の先端面は、奥固定カバー側面対向突部91bの図11(a)中の右側面と対向し、奥側隙間910を形成する。
変形例4の複写機1では、二つの奥固定カバー先端対向突部91a、奥固定カバー側面対向突部91b、延長部35b1及び開閉カバー奥方向突部35cにより奥側隙間910が形成されている。そして、奥側隙間910は、複写機1の内部で発生し、外部に向かおうとする音が、図11(a)中の矢印「a」〜「d」で示すように奥側隙間910内で複数回折するラビリンス形状となっている。よって、上述した実施形態の構成と同様に、給紙部開閉カバー35の回動に必要な隙間を確保しつつ、音漏れを抑制することができる。
また、変形例4では、図11に示すように二つの奥固定カバー先端対向突部91a同士を繋ぐ形状として奥固定カバー突部補強リブ91eを備えている。図11(a)の紙面に直交する方向(Z軸方向、図11(b)中の上下方向)の複数箇所に奥固定カバー突部補強リブ91eを設けることで、強度及び遮蔽性の向上を図るとともに、奥側隙間910の幅の適正化を行っている。
〔変形例5〕
次に、本実施形態に係る複写機1の五つ目の変形例(以下、「変形例5」と呼ぶ)について説明する。
図12は、変形例5に係る複写機1の給紙部開閉カバー35と給紙部固定カバー9との水平断面説明図である。
図12に示すように、変形例5の複写機1は、給紙部開閉カバー35を閉鎖した状態では、給紙部開閉カバー35に覆われ、給紙部開閉カバー35を開放することで露出する内装部材としての給紙部インナーカバー80を備える。給紙部インナーカバー80は、奥側枠部91を備える外装カバーである給紙部固定カバー9とは別部材である。また、給紙部インナーカバー80に装置の奥側から手前側に向けて突出したインナーカバー突部80aを備える。インナーカバー突部80aと、開口奥端面91cと、奥固定カバー先端対向突部91aとが、開閉カバー奥方向突部35cの先端部の三方を囲むように対向することで奥側隙間910が形成される。
図12に示す変形例5の構成では、装置の手前側から奥側に向けて突出する一つの開閉カバー奥方向突部35cと、装置の奥側から手前側に向けて突出する奥固定カバー先端対向突部91a及びインナーカバー突部80aとを備える。そして、これら三つの突出部が図12中のM−M断面内に位置する構成となっている。図12中のM−M断面は図1中のH−H断面と同様に、給紙部開閉カバー外装面35gに対して垂直で、且つ、鉛直回動軸35aに平行な仮想平面(Z−X平面)である。
変形例5の複写機1では、インナーカバー突部80a、開閉カバー奥方向突部35c、開口奥端面91c及び奥固定カバー先端対向突部91aにより奥側隙間910が形成されている。そして、奥側隙間910は、複写機1の内部で発生し、外部に向かおうとする音が、図12中の矢印「a」〜「d」で示すように奥側隙間910内で複数回折するラビリンス形状となっている。よって、上述した実施形態の構成と同様に、給紙部開閉カバー35の回動に必要な隙間を確保しつつ、音漏れを抑制することができる。
また、変形例5の給紙部インナーカバー80は、給紙部固定カバー9とともに複写機1本体のフレームに固定されており、隣接カバーの一部である。変形例5では、隣接カバーを構成する複数の隣接部材である給紙部インナーカバー80及び給紙部固定カバー9のそれぞれが、隣接カバー突出部であるインナーカバー突部80a及び奥固定カバー先端対向突部91aを備える構成である。
二つの隣接カバー突出部を別々の部材から突出させることにより、開閉カバー奥方向突部35cの先端部を囲む凹部形状を容易に形成することが可能となる。
上述した実施形態及び各変形例では、鉛直方向に延在する鉛直回動軸35aを中心に横方向に開閉する横開き型の給紙部開閉カバー35について説明した。
上述した奥側隙間910、手前側隙間920、上側隙間930及び下側隙間940をラビリンス形状にする構成は、水平方向に延在する回動軸6aを中心に縦方向に開閉する縦開き型の外装開閉カバー6(図3参照)にも適用可能である。
上述した実施形態及び各変形例の複写機1が有する奥側隙間910は、外装カバーの内部と外部とを直線的に結び得る空気の経路に複数箇所の迂回部を設け、経路を複数回迂回させる形状である。このように、気体の経路を複数回迂回させることで、複写機1の内部で発生し、気体の経路である奥側隙間910を通過して外部に向かおうとする音は複数回回折する。そして、複数回回折させることで音を減衰させることができ、音漏れを抑制することができる。
上述した実施形態及び各変形例では、空気の経路を迂回させる形状の迂回部を、カバー部材を直角に曲げることで形成している。迂回部を形成するカバー部材の形状としては、連続的に湾曲した形状としてもよい。
上述した実施形態及び各変形例では、開閉カバーである給紙部開閉カバー35と固定された外装カバーである給紙部固定カバー9またはインナーカバーとの間にラビリンス形状の奥側隙間910を形成する構成である。ラビリンス形状の奥側隙間910を形成する部材としては、外装カバーやインナーカバーに限らず、複写機1の本体フレームの一部が奥側隙間910の一部を形成する構成としてもよい。この場合、本体フレームが隣接カバーとして機能する。
また、開閉カバーの回動軸側の隙間を形成する開閉カバーとしては、給紙部開閉カバー35のように複写機1の外装を形成する部材に限るものではない。他の外装カバーを取り外すことによって露出する、または、開閉可能な外装カバーを開放することによって露出する、内装カバー(「インナーカバー」ともいう)で開閉する部材であってもよい。
また、開閉カバーの回動軸側の隙間を形成する開閉カバーとしては、画像形成装置の外装カバーや内装カバーに限らず、走査光学ユニット41や駆動装置等の画像形成装置の内部に配置された装置の筐体構造のカバー部材であってもよい。
本実施形態では、開閉カバーを備える筐体構造が画像形成装置の筐体である場合について説明した。しかし、動作時に音を発生する音源部と、この音源部が配置された内部と外部とを空間的に仕切る開閉カバーとを備える構成であれば画像形成装置以外の電子機器でも同様の構成を適用可能である。
さらに、電子機器に限らず、内部から外部への音漏れの抑制を求められる筐体構造であれば開閉カバーの回動軸側の隙間にラビリンス形状を形成する構成は適用可能である。
以上に説明したものは一例であり、次の態様毎に特有の効果を奏する。
(態様A)
筐体の内部と外部とを空間的に仕切る給紙部開閉カバー35及び給紙部固定カバー9等の複数のカバー部材を備え、カバー部材として、鉛直回動軸35a等の回動軸を中心に回動する給紙部開閉カバー35等の開閉カバーと、開閉カバーの回動軸の側の縁部と隣接する縁部を有する給紙部固定カバー9等の隣接カバーとを備え、開閉カバーの回動軸の側の縁部と、隣接カバーの縁部との間に奥側隙間910等の隙間を形成する複写機1の外装カバー等の筐体構造において、筐体の内部から隙間を通過して外部に向かう経路が複数箇所の迂回部を有し、開閉カバーから隣接カバーに向けて突出し、隣接カバーとの間に複数箇所の迂回部を形成する開閉カバー奥方向突部35c等の開閉カバー突出部を備え、開閉カバーが閉鎖状態から開放状態になるように回転すると、開閉カバー突出部は、隣接カバーから離れる方向に移動する。
これによれば、上記実施形態について説明したように、隙間における複数箇所の迂回部を通過して外部に向かおうとする音は複数回回折する。複数回回折する際に音は小さくなるため、隙間を設けた構成であってもこの隙間からの音漏れを抑制することができる。また、開放状態になるときに、複数の迂回部を形成する開閉カバー突出部が隣接カバーから離れる方向に移動することにより、開閉カバー突出部が隣接カバーと干渉することなく、開閉カバーの開閉動作を行うことができる。よって、態様Aでは、開閉カバーを備える筐体構造で、音漏れを抑制することができる。
なお、迂回部は、直線的に結び得る経路に設けた屈曲部または湾曲部であり、音が伝達する経路を直線的に結ぶよりも遠回りさせる部分である。上述した実施形態では、経路が直角に屈曲する屈曲部を複数有する構成であるが、経路が曲線状に向きが変わる湾曲部を複数有する構成であってもよい。
(態様B)
筐体の内部と外部とを空間的に仕切る給紙部開閉カバー35及び給紙部固定カバー9等の複数のカバー部材を備え、カバー部材として、鉛直回動軸35a等の回動軸を中心に回動する給紙部開閉カバー35等の開閉カバーと、開閉カバーの回動軸の側の縁部と隣接する縁部を有する給紙部固定カバー9等の隣接カバーとを備え、開閉カバーの回動軸の側の縁部と、隣接カバーの縁部との間に奥側隙間910等の隙間を形成する複写機1の外装カバー等の筐体構造において、開閉カバーにおける回動軸よりも筐体の内部側の位置(開閉カバー内部方向延在部35b等)から隣接カバーに向けて突出して、その先端面と隣接カバーとの間に隙間を形成する開閉カバー奥方向突部35c等の開閉カバー突出部と、隣接カバーから開閉カバー突出部とは逆方向に突出して、その先端面が開閉カバー突出部の先端面よりも開閉カバー突出部の根元側に位置し、その先端面と開閉カバーとの間に隙間を形成する奥固定カバー先端対向突部91a等の隣接カバー先端対向突出部とを備える。
これによれば、上記実施形態について説明したように、開閉カバー突出部の先端面と、隣接カバー先端対向突出部の先端面とが、隙間を形成する表面となる。筐体の内部から隙間を通過して外部に向かう経路は、開閉カバー突出部及び隣接カバー先端対向突出部のうちの一方の先端面に対向する経路を通過後、開閉カバー突出部の側面と隣接カバー先端対向突出部の側面とに挟まれた経路を通過する。その後、開閉カバー突出部及び隣接カバー先端対向突出部のうちの他方の先端面に対向する経路を通過することとなる。よって、この経路は一方の先端面に対向する経路と側面同士に挟まれた経路との間、及び、側面同士に挟まれた経路と他方の先端面に対向する経路との間、の少なくとも二箇所の迂回部を有し、複数箇所の迂回部を有する。筐体内部で発生し、隙間における複数箇所の迂回部を通過して外部に向かおうとする音は複数回回折する。複数回回折する際に音は小さくなるため、隙間を設けた構成であってもこの隙間からの音漏れを抑制することができる。また、開閉カバーにおける回動軸よりも筐体の内部側の位置から隣接カバーに向けて突出する開閉カバー突出部は、開放動作の際に、隣接カバーにおける隙間を形成する部分から離れる方向に移動する。このため、開閉カバー突出部が隣接カバーと干渉することなく、開閉カバーの開閉動作を行うことができる。よって、態様Bでは、開閉カバーを備える筐体構造で、音漏れを抑制することができる。
(態様C)
態様AまたはBにおいて、給紙部固定カバー9等の隣接カバーから給紙部開閉カバー35等の開閉カバーに向けて突出する奥固定カバー先端対向突部91a及び奥固定カバー側面対向突部91b等の隣接カバー突出部を備え、隣接カバー突出部の先端は、開閉カバー奥方向突部35c等の開閉カバー突出部の先端よりも開閉カバー突出部の根元側に位置する。
これによれば、上記実施形態について説明したように、隣接カバー突出部と開閉カバー突出部との間に形成される奥側隙間910等の隙間が、複数箇所の迂回部を有する経路を形成する構成を実現することができる。
(態様D)
態様Cにおいて、隣接カバーは給紙部インナーカバー80及び給紙部固定カバー9等の複数の隣接部材から構成され、複数の隣接部材のそれぞれが、インナーカバー突部80a及び奥固定カバー先端対向突部91a等の隣接カバー突出部を備える。
これによれば、上記変形例5について説明したように、複数の隣接カバー突出部を別々の部材から突出させることにより、複数の隣接カバー突出部を備える形状を容易に形成することが可能となる。
(態様E)
態様C乃至Dの何れかの態様において、開閉カバー奥方向突部35c等の開閉カバー突出部と奥固定カバー先端対向突部91a及び奥固定カバー側面対向突部91b等の隣接カバー突出部との少なくとも一方の突出部を複数備え、複数の突出部同士を繋げる奥固定カバー突部補強リブ91e等の突出部間接続部を備える。
これによれば、上記実施形態について説明したように、給紙部固定カバー9等の隣接カバーまたは給紙部開閉カバー35等の開閉カバーの強度の向上、及び、開閉カバー及び隣接カバーによる遮蔽性の向上を図ることが可能となる。
(態様F)
態様A乃至Eの何れかの態様において、隣接カバーの少なくとも一部が、筐体の内部と外部とを空間的に仕切る給紙部固定カバー9等の外装カバーである。
これによれば、上記実施形態について説明したように、給紙部開閉カバー35等の開閉カバーを備える筐体構造で、音漏れを抑制する構成を実現することができる。
(態様G)
態様A乃至Fの何れかの態様において、隣接カバーの少なくとも一部が、給紙部開閉カバー35等の開閉カバーを閉鎖した状態では、開閉カバーに覆われる給紙部インナーカバー80等の内装部材である。
これによれば、上記変形例5について説明したように、開閉カバーを備える筐体構造で、音漏れを抑制する構成を実現することができる。
(態様H)
態様A乃至Gの何れかの態様において、開閉カバーは給紙部開閉カバー35及び開閉カバー別体部材36等の複数の部材から構成され、複数の部材がそれぞれ開閉カバー奥方向突部35c及び別体カバー奥方向突部36a等の前記開閉カバー突出部を備える。
これによれば、上記変形例3について説明したように、複数の開閉カバー突出部を別々の部材から突出させることにより、複数の開閉カバー突出部を備える形状を容易に形成することが可能となる。
(態様I)
態様A乃至Hの何れかの態様において、給紙部開閉カバー35等の開閉カバーの回動角度が90[°]以上である。
これによれば、上記変形例3について説明したように、開閉カバーの開閉動作の操作性の向上と、開閉カバーの開放時の内部に対する操作性及び視認性の向上を図ることが出来る。
(態様J)
態様A乃至Iの何れかの態様において、奥側隙間910等の隙間における複写機1の外装カバー等の筐体の外部側の端部近傍は、内部側ほど狭くなるテーパー状である。
これによれば、上記変形例3について説明したように、開閉カバーの回動範囲の角度を大きくしつつ、音漏れを抑制する性能を維持することができる。
(態様K)
態様A乃至Jの何れかの態様において、給紙部開閉カバー35等の開閉カバーにおける鉛直回動軸35a等の回動軸の側の縁部以外の縁部である非回動軸側縁部と、給紙部固定カバー9等の隣接カバーにおける非回動軸側縁部に隣接する縁部との間の隙間として手前側隙間920、上側隙間930及び下側隙間940等の非回動軸側隙間を形成し、非回動軸側隙間によって形成される複写機1の外装カバー等の筐体の内部から非回動軸側隙間を通過して外部に向かう経路が、複数箇所の迂回部を有する形状となる。
これによれば、上記実施形態について説明したように、非回動軸側隙間を備えることで、開閉カバーを開閉するときに、隣接カバーが干渉することを防止できる。また、非回動軸側隙間における複数箇所の迂回部を通過して外部に向かおうとする音は複数回回折する。複数回回折する際に音は小さくなるため、装置内部で発生した音が非回動軸側隙間から外部に漏れ出ることを抑制できる。上述した実施形態では、開閉カバーにおける回動軸側の縁部以外の三辺の縁に突出部を備える。そして、これら三辺の縁部との間に非回動軸側隙間を形成する隣接カバーの部分(手前側枠部92、上側枠部93及び下側枠部94等)に突出部の先端部を囲むように非回動軸側隙間を形成する凹部を備える構成となっている。これにより、開閉カバーの全周の縁部の隙間が、複数箇所の迂回部を有する構成となり、隙間を設けた構成であってもこの隙間からの音漏れを抑制することができ、装置内部で発生した音が外部に漏れ出ることを抑制できる。
(態様L)
態様A乃至Kの何れかの態様において、給紙部開閉カバー35等の開閉カバーは、鉛直回動軸35a等の回動軸が鉛直方向に延在して、横開きに開閉する
これによれば、上記実施形態について説明したように、横開きの開閉カバーで、音漏れを抑制する構成を実現することができる。
(態様M)
態様A乃至Kの何れかの態様において、外装開閉カバー6等の開閉カバーは、回動軸6a等の回動軸が水平方向に延在して、縦開きに開閉する。
これによれば、上記実施形態について説明したように、縦開きの開閉カバーで、音漏れを抑制する構成を実現することができる。
(態様N)
動作時に音を発生する駆動モータや走査光学ユニット41等の音源装置と、音源装置を覆う外装カバー等の筐体とを備えた複写機1等の電子機器において、筐体として、態様A乃至Mの何れかの態様に係る筐体構造を用いる。
これによれば、上記実施形態について説明したように、給紙部開閉カバー35等の開閉カバーを備える電子機器の動作時に生じる音が外部に漏れ出ることを抑制できる。
(態様O)
複写機1等の画像形成装置において、態様Nに係る電子機器の構成を備える。
これによれば、上記実施形態について説明したように、給紙部開閉カバー35等の開閉カバーを備える画像形成装置の画像形成時に生じる音が外部に漏れ出ることを抑制できる。
1 複写機
3 給紙部
4 画像読取部
5 画像形成部
6 外装開閉カバー
6a 回動軸
9 給紙部固定カバー
9b 鉛直回動軸係合穴
10 ADF
11 装置本体
20 原稿トレイ
21 原稿給紙ローラ
22 原稿搬送ベルト
23 原稿排紙ローラ
24 原稿排紙トレイ
30 給紙カセット
31 給紙装置
35 給紙部開閉カバー
35a 鉛直回動軸
35b 開閉カバー内部方向延在部
35b1 延長部
35c 開閉カバー奥方向突部
35d 鉛直回動軸突部
35e 開閉カバー先端突部
35f 開閉カバー内部方向突部
35g 給紙部開閉カバー外装面
36 開閉カバー別体部材
36a 別体カバー奥方向突部
40 読取筐体
41 走査光学ユニット
42 コンタクトガラス
44 中間転写ベルト
50 タンデム画像形成部
51 露光ユニット
52 二次転写装置
53 定着ユニット
55 中間転写ローラ
56 用紙搬送ベルト
57 支持ローラ
58 定着ベルト
59 加圧ローラ
60 排紙路
61 排紙トレイ
70 主搬送路
70a レジストローラ対
73 反転搬送路
74 感光体
75 作像部
80 給紙部インナーカバー
80a インナーカバー突部
91 奥側枠部
91a 奥固定カバー先端対向突部
91b 奥固定カバー側面対向突部
91c 開口奥端面
91d 奥側枠部外装面
91e 奥固定カバー突部補強リブ
91f 奥側枠部傾斜部
91g 奥固定カバー屈曲突部
92 手前側枠部
92a 手前固定カバー突部
92c 開口手前端面
93 上側枠部
94 下側枠部
521 二次転写ローラ
910 奥側隙間
910a 第一回折口
910b 第二回折口
910c 第三回折口
920 手前側隙間
930 上側隙間
940 下側隙間
特開2015−181157号公報

Claims (15)

  1. 筐体の内部と外部とを空間的に仕切る複数のカバー部材を備え、
    前記カバー部材として、回動軸を中心に回動する開閉カバーと、
    前記開閉カバーの前記回動軸の側の縁部と隣接する縁部を有する隣接カバーとを備え、
    前記開閉カバーの前記回動軸の側の縁部と、前記隣接カバーの縁部との間に隙間を形成する筐体構造において、
    前記筐体の内部から前記隙間を通過して外部に向かう経路が複数箇所の迂回部を有し、
    前記開閉カバーから前記隣接カバーに向けて突出し、前記隣接カバーとの間に前記複数箇所の迂回部を形成する開閉カバー突出部を備え、
    前記開閉カバーが閉鎖状態から開放状態になるように回転すると、前記開閉カバー突出部は、前記隣接カバーから離れる方向に移動する構成で、
    前記開閉カバーは複数の部材から構成され、
    前記複数の部材がそれぞれ前記開閉カバー突出部を備えることを特徴とする筐体構造。
  2. 筐体の内部と外部とを空間的に仕切る複数のカバー部材を備え、
    前記カバー部材として、回動軸を中心に回動する開閉カバーと、
    前記開閉カバーの前記回動軸の側の縁部と隣接する縁部を有する隣接カバーとを備え、
    前記開閉カバーの前記回動軸の側の縁部と、前記隣接カバーの縁部との間に隙間を形成する筐体構造において、
    前記開閉カバーにおける前記回動軸よりも前記筐体の内部側の位置から前記隣接カバーに向けて突出して、その先端面と前記隣接カバーとの間に前記隙間を形成する開閉カバー突出部と、
    前記隣接カバーから前記開閉カバー突出部とは逆方向に突出して、その先端面が前記開閉カバー突出部の先端面よりも前記開閉カバー突出部の根元側に位置し、その先端面と前記開閉カバーとの間に前記隙間を形成する隣接カバー先端対向突出部と、を備える構成で、
    前記開閉カバーは複数の部材から構成され、
    前記複数の部材がそれぞれ前記開閉カバー突出部を備えることを特徴とする筐体構造。
  3. 請求項1または2の筐体構造において、
    前記隣接カバーから前記開閉カバーに向けて突出する隣接カバー突出部を備え、
    前記隣接カバー突出部の先端は、前記開閉カバー突出部の先端よりも前記開閉カバー突出部の根元側に位置することを特徴とする筐体構造。
  4. 請求項3の筐体構造において、
    前記隣接カバーは複数の隣接部材から構成され、
    前記複数の隣接部材のそれぞれが、前記隣接カバー突出部を備えることを特徴とする筐体構造。
  5. 筐体の内部と外部とを空間的に仕切る複数のカバー部材を備え、
    前記カバー部材として、回動軸を中心に回動する開閉カバーと、
    前記開閉カバーの前記回動軸の側の縁部と隣接する縁部を有する隣接カバーとを備え、
    前記開閉カバーの前記回動軸の側の縁部と、前記隣接カバーの縁部との間に隙間を形成する筐体構造において、
    前記筐体の内部から前記隙間を通過して外部に向かう経路が複数箇所の迂回部を有し、
    前記開閉カバーから前記隣接カバーに向けて突出し、前記隣接カバーとの間に前記複数箇所の迂回部を形成する開閉カバー突出部を備え、
    前記開閉カバーが閉鎖状態から開放状態になるように回転すると、前記開閉カバー突出部は、前記隣接カバーから離れる方向に移動する構成で、
    前記隣接カバーから前記開閉カバーに向けて突出する隣接カバー突出部を備え、
    前記隣接カバー突出部の先端は、前記開閉カバー突出部の先端よりも前記開閉カバー突出部の根元側に位置し、
    前記隣接カバーは複数の隣接部材から構成され、
    前記複数の隣接部材のそれぞれが、前記隣接カバー突出部を備えることを特徴とする筐体構造。
  6. 筐体の内部と外部とを空間的に仕切る複数のカバー部材を備え、
    前記カバー部材として、回動軸を中心に回動する開閉カバーと、
    前記開閉カバーの前記回動軸の側の縁部と隣接する縁部を有する隣接カバーとを備え、
    前記開閉カバーの前記回動軸の側の縁部と、前記隣接カバーの縁部との間に隙間を形成する筐体構造において、
    前記開閉カバーにおける前記回動軸よりも前記筐体の内部側の位置から前記隣接カバーに向けて突出して、その先端面と前記隣接カバーとの間に前記隙間を形成する開閉カバー突出部と、
    前記隣接カバーから前記開閉カバー突出部とは逆方向に突出して、その先端面が前記開閉カバー突出部の先端面よりも前記開閉カバー突出部の根元側に位置し、その先端面と前記開閉カバーとの間に前記隙間を形成する隣接カバー先端対向突出部と、を備える構成で、
    前記隣接カバーから前記開閉カバーに向けて突出する隣接カバー突出部を備え、
    前記隣接カバー突出部の先端は、前記開閉カバー突出部の先端よりも前記開閉カバー突出部の根元側に位置し、
    前記隣接カバーは複数の隣接部材から構成され、
    前記複数の隣接部材のそれぞれが、前記隣接カバー突出部を備えることを特徴とする筐体構造。
  7. 請求項3乃至6何れかに記載の筐体構造において、
    前記開閉カバー突出部と前記隣接カバー突出部との少なくとも一方の突出部を複数備え、
    複数の前記突出部同士を繋げる突出部間接続部を備えることを特徴とする筐体構造。
  8. 請求項1乃至の何れかに記載の筐体構造において、
    前記隣接カバーの少なくとも一部が、前記筐体の内部と外部とを空間的に仕切る外装カバーであることを特徴とする筐体構造。
  9. 請求項1乃至の何れかに記載の筐体構造において、
    前記隣接カバーの少なくとも一部が、前記開閉カバーを閉鎖した状態では、前記開閉カバーに覆われる内装部材であることを特徴とする筐体構造
  10. 求項1乃至9の何れかに記載の筐体構造において、
    前記隙間における前記筐体の外部側の端部近傍は、内部側ほど狭くなるテーパー状であることを特徴とする筐体構造。
  11. 請求項1乃至10の何れかに記載の筐体構造において、
    前記開閉カバーにおける前記回動軸の側の縁部以外の縁部である非回動軸側縁部と、前記隣接カバーにおける前記非回動軸側縁部に隣接する縁部との間の隙間として非回動軸側隙間を形成し、
    前記筐体の内部から前記非回動軸側隙間を通過して外部に向かう経路が、複数箇所の迂回部を有することを特徴とする筐体構造。
  12. 請求項1乃至11の何れかに記載の筐体構造において、
    前記開閉カバーは、前記回動軸が鉛直方向に延在して、横開きに開閉することを特徴とする筐体構造。
  13. 請求項1乃至11の何れかに記載の筐体構造において、
    前記開閉カバーは、前記回動軸が水平方向に延在して、縦開きに開閉することを特徴とする筐体構造。
  14. 動作時に音を発生する音源装置と、前記音源装置を覆う筐体構造とを備えた電子機器において、
    前記筐体構造として、請求項1乃至13の何れかに記載の筐体構造を用いることを特徴とする電子機器。
  15. 画像形成装置において、
    請求項14に記載の電子機器の構成を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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