JP6146682B2 - 駆動装置及びこれを備えた画像形成装置 - Google Patents
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Description
しかしながら、上記特許文献1に記載の駆動装置を含む従来の駆動装置は、一般に、潤滑剤貯留部材の貯留室形状を、作製容易性(低コスト化)等の観点から単なる直方体状あるいは立方体状とし、潤滑剤から潤滑剤貯留部材への伝熱効率を考慮していなかった。そのため、噛み合い箇所から熱を奪った潤滑剤の放熱が不十分となる場合がある。このような場合、上述したウォームギヤの駆動負荷が増大するなどの不具合が発生するおそれがある。
図1は、本発明を適用可能な電子写真方式の画像形成装置の一例を示す概略構成図である。
同図において、タンデム型中間転写式の画像形成装置の本体100は、記録材である用紙を収容して供給する記録材供給手段としての給紙部(給紙テーブル)200上に載せられている。図中の符号の添え字Y、M、C、Kはそれぞれ、イエロー、シアン、マゼンタ、ブラック(黒)の各色をそれぞれ示す。
定着加圧機構は、定着ベルト26との間で用紙を加圧するための加圧ローラ27を支持する支持レバー101と、加圧ローラ27を加圧脱圧動作(往復動作)させるための脱圧機構カム80と、回転する脱圧機構カム80を保持するカム軸84、脱圧機構カム80のホームポジション(基準回転角度)を検出するためのセンサーフィラー83及び透過型フォトセンサ82とを備えている。
図4は、加圧ローラ27の軸方向外側から駆動部を見たときの斜視図である。
図5は、加圧ローラ27の軸方向外側(図4中右側)から駆動部を見た側面図である。
図6は、駆動部の下面図である。
図7は、駆動部の上面図である。
図8は、ウォームホイール軸77を通るように鉛直面に沿って駆動部を切断したときの断面図である。
図9は、ウォームホイール軸77を通るように水平面に沿って駆動部を切断したときの断面図である。
駆動ユニットケース86は、潤滑剤貯留部材として機能し、その内部が潤滑剤85を貯留する貯留室になっている。この開口部112は、図4〜図9に示したように、横蓋部材104によって閉塞されている。開口部112の下端位置よりも上側まで潤滑剤85が貯留されている場合、横蓋部材104を開けた際に開口部112から潤滑剤85が駆動ユニットケース86の外部へとこぼれ落ちる。このように潤滑剤85がこぼれ落ちてしまうことを防止するために、本実施形態では、図10に示すように、顎受部材113が設けている。また、このような顎受部材113を設けることで、開口部112から漏れ出した潤滑剤85がこぼれ落ちるにしても、そのこぼれ落ちる箇所を、開口部112の真下ではなく、別の場所にすることができる。よって、顎受部材113から潤滑剤85がこぼれ落ちる箇所として、潤滑剤85によって汚染されても害の無い箇所となるように構成すれば、潤滑剤85がこぼれ落ちても実質的な弊害をなくすことができる。
図11は、駆動ユニット70の構成を模式的に表した斜視図である。
図12は、図11中右側から駆動ユニット70を見たときの右側面図である。
図13は、駆動ユニット70の上面図である。
図14は、駆動ユニット70の正面図である。
この潤滑剤供給機構は、ウォーム75とウォームホイール76との噛み合い箇所に流動性を有する潤滑剤85を供給するものである。本実施形態の潤滑剤供給機構では、潤滑剤貯留部材としての駆動ユニットケース86の内部(貯留室)に潤滑剤85が貯留されており、その貯留された潤滑剤85にウォーム75の下端部(ウォーム回転軸方向一端部)が浸るようにウォーム75が配置されている。本実施形態で使用する潤滑剤85としては、例えば、半固形状態のグリスや液体状のオイルなどが挙げられる。
駆動モータ71が逆転方向71bへ回転駆動すると、ウォーム75も逆転方向75bに回転駆動する。本実施形態ではウォーム75の外周面に形成されている螺旋状溝(谷)が右ねじれであるので、ウォーム75が逆転方向75bへ回転すると、ウォーム75の螺旋状溝を形成する下側壁面(斜め上方を向いている壁面)がウォーム75の回転方向進行側を向くことになる。その結果、潤滑剤85に浸っているウォーム75の下端部では、潤滑剤85が螺旋状溝の下端開口部分から螺旋状溝に沿って順次汲み上げられる。その結果、ウォーム75が逆転方向75bへ回転駆動することにより、図中矢印74bに示すように、潤滑剤85はウォーム75の螺旋状溝に沿って上昇していき、ウォーム75とウォームホイール76との噛み合い箇所まで搬送される。
駆動モータ71が正転方向71aに回転駆動すると、ウォーム75も正転方向75aに回転駆動する。本実施形態ではウォーム75の外周面に形成されている螺旋状溝(谷)が右ねじれであるので、ウォーム75が正転方向75aへ回転すると、ウォーム75の螺旋状溝を形成する下側壁面(斜め上方を向いている壁面)がウォーム75の回転方向進行側とは逆側を向くことになる。この場合、潤滑剤85に浸っているウォーム75の下端部で、潤滑剤85が螺旋状溝に沿って順次汲み上げられることがない。
図19は、加圧動作時における駆動ユニットケース内の潤滑剤の流れを、図18中左側から見て説明した説明図である。
図20は、脱圧動作時における駆動ユニットケース内の潤滑剤の流れを、駆動ユニットケース86の内部を上方から見て説明した説明図である。
図21は、脱圧動作時における駆動ユニットケース内の潤滑剤の流れを、図20中左側から見て説明した説明図である。
図22は、加圧ローラが脱圧状態にあるときの脱圧機構カム80及び加圧ローラ27の関係を示す説明図である。
図23(a)は、加圧ローラが脱圧状態にあるときのセンサーフィラー83及び透過型フォトセンサ82の位置関係を示す説明図であり、図23(b)は、加圧ローラが脱圧状態にあるときのウォームホイール76の回転位置(回転角度)を示す説明図である。
加圧ローラが脱圧状態にあるとき、脱圧機構カム80の回転位置(回転角度)がホームポジション(P=0)となるように設定されている。脱圧機構カム80がホームポジションにあるとき、センサーフィラー83が透過型フォトセンサ82によって検出される。よって、透過型フォトセンサ82の出力によって脱圧機構カム80の回転位置がホームポジション(P=0)であるか否かを把握することができる。
図25(a)は、加圧ローラが遷移状態にあるときのセンサーフィラー83及び透過型フォトセンサ82の位置関係を示す説明図であり、図25(b)は、加圧ローラが遷移状態にあるときのウォームホイール76の回転位置(回転角度)を示す説明図である。
脱圧状態と加圧状態とのちょうど中間にあるとき、脱圧機構カム80の回転位置(回転角度)はポジション1(P=1)となる。本実施形態において、ポジション1は、ホームポジションからウォームホイール76が90°回転した地点となるように構成されているが、任意に設定可能である。
図27(a)は、加圧ローラが加圧状態にあるときのセンサーフィラー83及び透過型フォトセンサ82の位置関係を示す説明図であり、図27(b)は、加圧ローラが加圧状態にあるときのウォームホイール76の回転位置(回転角度)を示す説明図である。
加圧ローラが加圧状態にあるとき、脱圧機構カム80の回転位置(回転角度)はポジション2(P=2)となる。本実施形態において、ポジション2は、ホームポジションからウォームホイール76が180°回転した地点となるように構成されているが、任意に設定可能である。
駆動モータ71が正転駆動して加圧ローラを加圧状態から脱圧状態にしてから、駆動モータ71が逆転駆動して加圧ローラを脱圧状態から加圧状態にした後、次に駆動モータ71が正転駆動して加圧ローラを加圧状態から脱圧状態にするまでの間で、ウォーム75及びウォームホイール76が1往復移動する。駆動モータ71の逆転駆動時の駆動時間は適宜制御され、所定時間経過後あるいは所定の入力信号の受信後に、正転駆動へ切り替わる。同様に、駆動モータ71の正転駆動時の駆動時間は適宜制御され、所定時間経過後あるいは所定の入力信号の受信後に、逆転駆動へ切り替わる。
次に、上記実施形態における駆動ユニットケース86に設けられる突出部を変形した一変形例(以下、本変形例を「変形例1」という。)について説明する。
図29は、本変形例1において、加圧ローラを定着ベルトに向けて加圧させる方向へ動作させる加圧動作時における潤滑剤の動きを説明するための説明図である。
図30は、本変形例1において、加圧動作時における駆動ユニットケース内の潤滑剤の流れを上方から見て説明した説明図である。
図31は、本変形例1において、加圧動作時における駆動ユニットケース内の潤滑剤の流れを図30中左側から見て説明した説明図である。
具体的には、例えば、このような傾斜突出部86bが潤滑剤85の液面下に形成されていることで、駆動ユニットケース86の外形寸法を大きくしなくても、潤滑剤85と駆動ユニットケース86の内壁との接触面積を増やすことができ、ウォームギヤの駆動負荷が増大するといった不具合を軽減できる。
特に、本変形例1では、摩耗粉が傾斜突出部86bの傾斜面の下端側に寄せられて堆積するので、上記実施形態の突出部86aの両側に位置する2つの凹部に分散して堆積する場合と比べて、メンテナンス時に摩耗粉を取り出す際の作業が容易になるといった効果が得られる。
次に、上記実施形態における駆動ユニットケース86に設けられる突出部を変形した他の変形例(以下、本変形例を「変形例2」という。)について説明する。
図32は、本変形例2において、加圧ローラを定着ベルトに向けて加圧させる方向へ動作させる加圧動作時における潤滑剤の動きを説明するための説明図である。
図33は、本変形例2において、加圧動作時における駆動ユニットケース内の潤滑剤の流れを上方から見て説明した説明図である。
具体的には、例えば、このような側面突出部86cが潤滑剤85の液面下に形成されていることで、駆動ユニットケース86の外形寸法を大きくしなくても、潤滑剤85と駆動ユニットケース86の内壁との接触面積を増やすことができ、ウォームギヤの駆動負荷が増大するといった不具合を軽減できる。
次に、上記実施形態における駆動ユニットケース86の更に他の変形例(以下、本変形例を「変形例3」という。)について説明する。
図35は、本変形例3において、駆動ユニットケース86の開口部112が開口した状態の説明図である。
本変形例3は、顎受部材113上に潤滑剤吸収材114を追加したものである。このような潤滑剤吸収材114を設けることで、開口部112から漏れ出た潤滑剤85を顎受部材113上に保持できる量を増大させることができる。なお、本変形例3においては、開口部112からの潤滑剤吸収材114の突出量が、顎受部材113と同一となっているが、潤滑剤吸収材114の突出量は、顎受部材113上に保持させたい潤滑剤の量に応じて、顎受部材113よりも長くしたり短くしたりしてもよい。
本変形例3において、開口部112の穴径をMとし、ウォームホイール76の外径をYとしたとき、M>Yの関係が成立するように構成されている。これにより、開口部112から駆動ユニットケース86内にウォームホイール76を入れて組み込む作業が容易となる。また、メンテナンス時や異常発生時に、あるいは、装置のリサイクルや廃棄のための分解分別作業時に、ウォームホイール76を駆動ユニットケース86内から取り出す作業も容易になる。
本変形例3では、開口部112の穴径Mと、その開口部112に嵌り込む横蓋部材104の挿入蓋部の外形Nとの関係がM>Nとなっている。このままでは、開口部112と横蓋部材104の挿入蓋部との間に隙間ができ、横蓋部材104で開口部112を閉じていても潤滑剤85が漏れ出てしまう。そこで、本変形例3では、横蓋部材104の挿入蓋部の外周に溝104aを設け、その溝にオーリング105を取り付けている。横蓋部材104の挿入蓋部に取り付けられたときのオーリング105の外形は、横蓋部材104で開口部112を閉じていない状態ではKであるが、横蓋部材104で開口部112を閉じた状態では、開口部112の穴径MにならってG(=M)となる。これにより、開口部112と横蓋部材104の挿入蓋部との隙間D(=M−N)は、オーリング105によって埋められる。
次に、上記実施形態における駆動ユニットケース86の更に他の変形例(以下、本変形例を「変形例4」という。)について説明する。
図38は、本変形例4において、駆動ユニットケース86の開口部112が開口した状態の説明図である。
本変形例4は、上記顎受部材113に代えて、開口部112から漏れだした潤滑剤を収容する潤滑剤収容部が形成された顎受部材115を設けたものである。具体的には、顎受部材115は、底部からその四方を囲むような壁部を起立させ、その上面が開口した構造となっている。これにより、開口部112から漏れだした潤滑剤が上面開口から壁部に囲まれた空間(潤滑剤収容部)に収容される。
本変形例4において、顎受部材115の潤滑剤収容部に収容可能なオイルの量をLとし、駆動ユニットケース86内に貯留される潤滑剤85の総量をQとしたとき、L>Qとなるように顎受部材115を構成することで、駆動ユニットケース86から排出されるすべての潤滑剤85を顎受部材115に一時的に保持することが可能となり、装置内及び装置外を潤滑剤85で汚染したり部品を汚染したりする可能性がより少なくなる。
(態様A)
外周面に螺旋状溝が形成されたウォーム75と該ウォームの螺旋状溝と噛み合うはす歯歯車で構成されるウォームホイール76とから構成されるウォームギヤを用いて駆動モータ71などの駆動源からの駆動力を駆動対象へ伝達する駆動ユニット70等の駆動力伝達機構と、潤滑剤85を貯留する貯留室を形成する駆動ユニットケース86等の潤滑剤貯留部材とを有し、上記貯留室に貯留された潤滑剤85が上記ウォーム75と上記ウォームホイール76との噛み合い箇所に供給され、該噛み合い箇所に供給された潤滑剤85が該貯留室に回収されるように構成された駆動装置において、上記潤滑剤貯留部材は、上記貯留室に貯留される潤滑剤の液面下で該貯留室の内壁から該貯留室内へ突出する突出部86a,86b,86cを有する。
これよれば、上述したように、貯留室に貯留されている潤滑剤85と貯留室内壁との接触面積を増やすことができるので、駆動ユニットケース86等の潤滑剤貯留部材を大型化せずとも、潤滑剤から潤滑剤貯留部材への伝熱効率を高めることができる。これにより、潤滑剤85の温度上昇を抑制でき、潤滑剤の温度上昇に起因した不具合を軽減することができる。
上記態様Aにおいて、上記ウォームホイール76は、その外周面の一部が上記貯留室に貯留される潤滑剤85に浸るように配置されており、上記突出部86a,86bは、上記ウォームホイールの潤滑剤に浸っている部分に向けて突出している。
これよれば、上記実施形態及び上記変形例1で説明したように、ウォームホイール76の回転によって、貯留室内の潤滑剤85に流れが生じる。このとき、潤滑剤85に浸っているウォームホイール76の部分に向かって突出部86a,86bが突出していることで、このような突出部86a,86bが無い構成よりも、ウォームホイール76の回転によって貯留室内を移動する潤滑剤85の流速が高まる。その結果、潤滑剤と駆動ユニットケース86等の潤滑剤貯留部材の内壁との接触面の表面流速が上がるので、潤滑剤85から潤滑剤貯留部材への伝熱効率が向上する。
上記態様Bにおいて、上記突出部86a,86bは、上記貯留室の底部内壁から突出している。
これよれば、ウォームホイール76に潤滑剤が汲み上げられる箇所が底上げされ、より少ない貯留量でウォームホイール76に対する安定した潤滑剤供給を実現できる。
上記態様Cの駆動装置において、上記突出部86bは、その外面に傾斜面を備えている。
これよれば、上記変形例1で説明したように、噛み合い箇所で摩耗粉が発生して潤滑剤中に摩耗粉が沈殿する際、その摩耗粉は突出部86bの上面(傾斜面)に沿って移動してその傾斜面の下端部に寄せられて堆積する。これにより、潤滑剤中に摩耗粉が分散して沈殿している場合と比較して、メンテナンス時等に摩耗粉を取り出す際の作業が容易になる。
上記態様Dにおいて、上記傾斜面は、上記噛み合い箇所に供給される潤滑剤85が上記貯留室から汲み上げられる箇所から離れる方向に向かって下方へ傾斜している。
これよれば、上記変形例1で説明したように、沈殿した摩耗粉の堆積箇所(傾斜面の下端部)が、ウォームホイール76から離れた箇所となるので、摩擦粉がウォームホイール76に汲み上げられにくく、回収した摩擦粉が噛み合い箇所へ供給されることに起因した不具合を引き起こしにくい。
上記態様A〜Eのいずれか1つにおいて、上記ウォーム75は、その外周面の一部が上記貯留室に貯留される潤滑剤に浸るように配置されており、上記突出部86cは、上記ウォーム75の潤滑剤に浸っている部分の近傍に設けられている。
これよれば、上記変形例2で説明したように、潤滑剤85が駆動ユニットケース86等の潤滑剤貯留部材に触れる接触面積が増大することによる潤滑剤昇温抑制効果だけでなく、ウォーム75から潤滑剤貯留部材への伝熱効率の向上による潤滑剤昇温抑制効果も加わり、潤滑剤の温度上昇が更に抑制されて、ウォームギヤの駆動負荷が増大するといった不具合が更に軽減される。
上記態様A〜Fのいずれか1つにおいて、上記潤滑剤貯留部材の外壁に外方へ突出する放熱部87が設けられている。
これよれば、駆動ユニットケース86等の潤滑剤貯留部材が吸収した熱を潤滑剤貯留部材外へ効率的に放熱することができる。
外周面に螺旋状溝が形成されたウォーム75と該ウォームの螺旋状溝と噛み合うはす歯歯車で構成されるウォームホイール76とから構成されるウォームギヤを用いて駆動モータ71などの駆動源からの駆動力を駆動対象へ伝達する駆動ユニット70等の駆動力伝達機構と、潤滑剤85を貯留する貯留室を形成する駆動ユニットケース86等の潤滑剤貯留部材とを有し、上記貯留室に貯留された潤滑剤85が上記ウォーム75と上記ウォームホイール76との噛み合い箇所に供給されるように構成された駆動装置において、上記潤滑剤貯留部材の側壁には、上記貯留室を該潤滑剤貯留部材の外部と連通させる開口部112が形成されており、開口部112から漏れ出た潤滑剤を受ける顎受部材113等の潤滑剤受け部材が設けられている。
これによれば、上記実施形態や上記変形例3や上記変形例4で説明したように、開口部112から漏れ出た潤滑剤を潤滑剤受け部材で受け取ることができ、潤滑剤が駆動装置からこぼれ落ちることを抑制できる。
上記態様Hにおいて、上記潤滑剤受け部材は、上記潤滑剤貯留部材と一体形成されたものである。
これによれば、追加部品コストの発生を防ぐことができる。
上記態様H又はIにおいて、上記潤滑剤受け部材は、開口部112の下端部から潤滑剤貯留部材の外方へ延出するように設けられている。
これによれば、上記実施形態で説明したように、潤滑剤受け部材が受けた潤滑剤を、潤滑剤受け部材の延出先へ誘導することが可能となる。これにより、例えば、潤滑剤が付着しても害が無い場所へ潤滑剤を誘導することが可能となり、汚染領域を限定できるメリットがある。
上記態様H〜Jのいずれか1つにおいて、上記潤滑剤受け部材には、潤滑剤を吸収保持する潤滑剤吸収材114等の潤滑剤吸収保持部材が設けられている。
これによれば、上記変形例3で説明したように、上記潤滑剤受け部材上に保持できる潤滑剤の量を増やすことができるので、潤滑剤が駆動装置から更にこぼれ落ちにくくなる。また、上記潤滑剤受け部材の上に潤滑剤を単に貯留するだけの構成では、その潤滑剤が液体(半粘性体も含む。)の状態であると揮発や振動による飛散の可能性がある。これに対し、本態様Kによれば、そのような飛散を抑制できる。なお、潤滑剤吸収保持部材は、例えば、シート状のものでも、粉状のものでもよい。
上記態様H〜Kのいずれか1つにおいて、上記潤滑剤受け部材は、その底部から四方を囲むような壁部を起立させてその壁部に囲まれた空間内に開口部112から漏れ出た潤滑剤を収容する構成を備えている。
これによれば、上記変形例4で説明したように、潤滑剤受け部材で受けた潤滑剤が潤滑剤受け部材からこぼれ落ちにくくなり、潤滑剤が駆動装置から更にこぼれ落ちにくくなる。
上記態様H〜Lのいずれか1つにおいて、上記潤滑剤貯留部材に形成されている上記開口部112の寸法は、ウォームホイール76の外形よりも大きい。
これにより、その開口部112を介してウォームホイール76を挿脱する作業が容易になる。
態様A〜Mのいずれか1つにおいて、上記駆動力伝達機構は、駆動側と従動側とを連結する駆動力伝達経路上に脱着継手78,79を備えている。
(態様O)
未定着画像を担持した記録材を定着部材との間で挟持して加圧する加圧部材を加圧状態と脱圧状態とに切り替える駆動手段を備えた定着加圧機構において、上記駆動手段として、上記態様A〜Mのいずれか1つの駆動装置を用いる。
(態様P)
被加圧対象に対して加圧ローラ27等の加圧部材を加圧状態と脱圧状態とに切り替える駆動手段を備えた画像形成装置において、上記駆動手段として、上記態様A〜Mのいずれか1つの態様に係る駆動装置を用いる。
18Y,18M,18C,18K トナー像形成手段
25 定着装置
26 定着ベルト
27 加圧ローラ
70 駆動ユニット
71 駆動モータ
72 駆動モータギヤ
73 ウォーム駆動ギヤ
74 ウォーム軸
75 ウォーム
76 ウォームホイール
77 ウォームホイール軸
78 駆動側継手
79 従動側継手
80 脱圧機構カム
81 当接部材
82 透過型フォトセンサ
83 センサーフィラー
84 カム軸
85 潤滑剤
86 駆動ユニットケース
86a,86b,86c 突出部
87 放熱用フィン
101 支持レバー
104 横蓋部材
105 オーリング
112 開口部
113,115 顎受部材
114 潤滑剤吸収材
Claims (10)
- 外周面に螺旋状溝が形成されたウォームと該ウォームの螺旋状溝と噛み合うはす歯歯車で構成されるウォームホイールとから構成されるウォームギヤを用いて駆動源からの駆動力を駆動対象へ伝達する駆動力伝達機構と、
潤滑剤を貯留する貯留室を形成する潤滑剤貯留部材とを有し、
上記貯留室に貯留された潤滑剤が上記ウォームと上記ウォームホイールとの噛み合い箇所に供給され、該噛み合い箇所に供給された潤滑剤が該貯留室に回収されるように構成された駆動装置において、
上記潤滑剤貯留部材は、上記貯留室に貯留される潤滑剤の液面下で該貯留室の底壁から該貯留室内へ突出し、かつ、少なくとも一部が上記ウォームホイールの直下に位置する突出部を有しており、
上記突出部は、単一の突起部で構成されていることを特徴とする駆動装置。 - 請求項1に記載の駆動装置において、
上記突出部における上記ウォームホイールとの対向面は、該ウォームホイールの外周部との間隔が、該ウォームホイールの最下端から該ウォームホイールの周方向へ向けて広がるように、形成されていることを特徴とする駆動装置。 - 外周面に螺旋状溝が形成されたウォームと該ウォームの螺旋状溝と噛み合うはす歯歯車で構成されるウォームホイールとから構成されるウォームギヤを用いて駆動源からの駆動力を駆動対象へ伝達する駆動力伝達機構と、
潤滑剤を貯留する貯留室を形成する潤滑剤貯留部材とを有し、
上記貯留室に貯留された潤滑剤が上記ウォームと上記ウォームホイールとの噛み合い箇所に供給され、該噛み合い箇所に供給された潤滑剤が該貯留室に回収されるように構成された駆動装置において、
上記潤滑剤貯留部材は、上記貯留室に貯留される潤滑剤の液面下で該貯留室の内壁から該貯留室内へ突出する突出部を有しており、
上記突出部の少なくとも一部は、上記ウォームホイールの直下に位置しており、
上記突出部における上記ウォームホイールとの対向面は、該ウォームホイールの外周部との間隔が、該ウォームホイールの最下端から該ウォームホイールの周方向へ向けて広がるように、形成されていることを特徴とする駆動装置。 - 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の駆動装置において、
上記突出部における上記ウォームホイールとの対向面は、該ウォームホイールの外周部との間隔が、該ウォームホイールの軸方向中心位置から該ウォームホイールの軸方向外側へ向けて広がるように、形成されていることを特徴とする駆動装置。 - 外周面に螺旋状溝が形成されたウォームと該ウォームの螺旋状溝と噛み合うはす歯歯車で構成されるウォームホイールとから構成されるウォームギヤを用いて駆動源からの駆動力を駆動対象へ伝達する駆動力伝達機構と、
潤滑剤を貯留する貯留室を形成する潤滑剤貯留部材とを有し、
上記貯留室に貯留された潤滑剤が上記ウォームと上記ウォームホイールとの噛み合い箇所に供給され、該噛み合い箇所に供給された潤滑剤が該貯留室に回収されるように構成された駆動装置において、
上記潤滑剤貯留部材は、上記貯留室に貯留される潤滑剤の液面下で該貯留室の内壁から該貯留室内へ突出する突出部を有しており、
上記突出部の少なくとも一部は、上記ウォームホイールの直下に位置しており、
上記突出部における上記ウォームホイールとの対向面は、該ウォームホイールの外周部との間隔が、該ウォームホイールの軸方向中心位置から該ウォームホイールの軸方向外側へ向けて広がるように、形成されていることを特徴とする駆動装置。 - 請求項4又は5に記載の駆動装置において、
上記突出部における上記ウォームホイールとの対向面は、該ウォームホイールの外周部との間隔が、該ウォームホイールの軸方向中心位置から該ウォームホイールの軸方向外側へ向けて、該ウォームホイールの歯面に沿って広がるように、形成されていることを特徴とする駆動装置。 - 請求項1乃至6のいずれか1項に記載の駆動装置において、
上記突出部における上記ウォーム側の端部は、上記ウォームホイールの直下であって上記ウォームホイールの回転軸よりも前記ウォーム側に位置していることを特徴とする駆動装置。 - 請求項1乃至7のいずれか1項に記載の駆動装置において、
上記突出部の全体が上記ウォームホイールの直下に位置していることを特徴とする駆動装置。 - 請求項1乃至8のいずれか1項に記載の駆動装置において、
上記ウォームは、その外周面の一部が上記貯留室に貯留される潤滑剤に浸るように配置されており、
上記突出部は、上記ウォームの潤滑剤に浸っている部分の近傍に設けられていることを特徴とする駆動装置。 - 被加圧対象に対して加圧部材を加圧状態と脱圧状態とに切り替える駆動手段を備えた画像形成装置において、
上記駆動手段として、請求項1乃至9のいずれか1項に記載の駆動装置を用いることを特徴とする画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015242163A JP6146682B2 (ja) | 2015-12-11 | 2015-12-11 | 駆動装置及びこれを備えた画像形成装置 |
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