JP6146660B2 - 光学装置、光書込装置および画像形成装置 - Google Patents

光学装置、光書込装置および画像形成装置 Download PDF

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Description

本発明は、結像素子をアレイ状に配置した結像素子アレイを有する光学装置、光書込装置および画像形成装置に関するものである。
従来から、結像素子をアレイ状に配置した結像素子アレイを用いた潜像担持体などの感光体表面に潜像を書き込む書込装置が知られている(例えば、特許文献1)。また、結像素子をアレイ状に配置した結像素子アレイを用いたスキャナなどの画像読取装置も知られている。(特許文献2)。
結像素子は、凸レンズ状の入射面、略直角をなす一対のプリズム面からなるプリズム部、入射面に対して直交する凸レンズ状出射面とで構成されている。結像素子アレイを、結像素子並び方向から見たとき、プリズム部4の稜線部(一対のプリズム面の連結部)は、入射光軸に対して45度傾いている。結像素子の入射面に入射した光は、一対のプリズム面で順に反射された後、出射面から出射し、入射面に対して直交する結像面に光を結像する。
特許文献1には、結像素子アレイを有する光学装置を用いた書込装置が記載されている。特許文献1に記載の書込装置は、複数の発光素子が配列された発光素子アレイからの光を、アパーチャの結像素子アレイの結像素子に対応して設けられた複数の開口部に通して整形した後、結像素子アレイに入射させる。そして、結像素子アレイにより感光体上に光スポットとして、各発光素子の光を結像することで、潜像を書き込む。
また、特許文献2には、結像素子アレイを有する光学装置を用いた画像読取装置が記載されている。特許文献2に記載の画像読取装置は、原稿から反射した光を、アパーチャの結像素子アレイの各結像素子に対応して設けられた複数の開口部に通して整形した後、結像素子アレイに入射させる。そして、結像素子アレイにより撮像素子に原稿からの反射光を結像することで、原稿画像を読み取る。
上記特許文献1、特許文献2に記載の装置においては、いずれも、アパーチャの各結像素子に対応して設けられた複数の開口部に通して整形した後、結像素子アレイに入射させている。
しかしながら、アパーチャに形成された各開口は、製造誤差などにより寸法がばらつき、結像素子アレイに入射する光量にばらつきが生じ、光を結像させる結像面(特許文献1では、感光体表面、特許文献2では、撮像素子の受光面)において、結像素子の並び方向に光量がばらついてしまうという課題があった。
本発明は以上の課題に鑑みなされたものであり、その目的は、結像素子アレイに入射する光量にばらつきを抑えることができる光学装置、書込装置および画像形成装置を提供することである。
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、光が入射する入射面、一対の反射面を有する反射部、および、結像面に向けて光が出射される出射面を有し前記結像面に光スポットとして結像するための複数の結像素子が配列された結像素子アレイと、前記結像素子の入射面と対向配置され、開口部に光を通過させることで前記入射面に入射する光を整形するアパーチャとを備えた光学装置において、前記アパーチャは、前記結像素子の配列方向における一端側の結像素子から他端側の結像素子まで横断するように設けたひとつの開口部を有し、前記結像素子アレイの各結像素子は、前記結像素子の並び方向に複数の反射部を有するものであることを特徴とするものである。

本発明によれば、アパーチャの開口部を、結像素子の配列方向における一端側の結像素子から他端側の結像素子まで横断するように設けたひとつの開口部のみにしたので、アパーチャに複数の結像素子に対応させて複数の開口部を設けたものに比べて、結像素子アレイに入射する光量のばらつきを抑えることができる。これにより、発光素子並び方向に均一な光量の光を結像面に照射することが可能となる。
本実施形態の画像形成装置の概略図。 結像素子アレイを模式的に示した図。 露光ユニットの概略構成図。 露光ユニットを感光体ドラムとともに示す斜視図。 結像素子アレイを保持するホルダを、結像素子アレイと感光体ドラムとともに示す斜視図。 ホルダに結像素子アレイを組み付ける様子を示す斜視図。 ホルダに結像素子アレイを組み付ける様子を示す断面図。 結像素子アレイをホルダに固定した様子を示す斜視図。 図8の一点鎖線で示す箇所の断面図。 図2に示した結像素子アレイの課題について説明する図。 本実施形態の結像素子アレイについて説明する図。 本実施形態のアパーチャ部の開口部について説明する図。 調整部材によるの開口部の開口形状の調整について示す斜視図。 調整部材を開口部に嵌め込んだ状態を示す斜視図。 変形例の調整部材を、開口部にはめ込む様子を示す斜視図。 変形例の調整部材を、開口部に嵌め込んだ様子を示す斜視図。 変形例の調整部材に遮光シートを貼付する形態を示す斜視図。 変形例の調整部材に遮光シートを貼付する様子を示す斜視図。 変形例の調整部材と、遮光シートと、ホルダとを示す斜視図。 遮光シートが貼付された変形例の調整部材を開口部にはめ込んだ状態を示す図。 アパーチャの開口部の主走査方向一端と、中央部と、他端との寸法関係について説明する斜視図。 アパーチャの開口部の変形例を示す斜視図。 アパーチャの開口部の変形例において、変形例の調整部材をはめ込んだ様子を示す斜視図。
図1は、本発明の一実施形態を適用可能な電子写真プロセスを用いた画像形成装置としてのプリンタ99を示している。同図においてプリンタ99は像担持体である感光体ドラム72を有しており、その周囲には帯電ユニット90、発光素子アレイと結像素子アレイとを有する光書込ヘッドで構成された露光ユニット91が配設されている。さらに感光体ドラム72の周囲には、現像ユニット92、転写ユニット93、除電ユニット95、クリーナユニット96等が配設されている。周知のように電子写真プロセスにおいては、露光ユニット91が有する光書込ヘッドからの光スポットを帯電ユニット90によって一様に帯電された感光体ドラム72上に照射して、感光体ドラム72上に静電潜像を形成する(露光工程)。そして、形成した静電潜像に対し現像ユニット92によってトナーを付着させてトナー像を形成する(現像工程)。次に、給紙ユニット97から給紙された記録紙に、形成したトナー像を転写ユニット93によって転写する(転写工程)。その後、定着ユニット94において熱や圧力により記録紙にトナー像を定着させる(定着工程)ことによって画像を形成している。画像形成後の感光体ドラム72は、除電ユニット95によって除電された後、クリーナユニット96によって残存したトナーのクリーニングが行われて次の画像形成に備えられる。
図2は、結像素子アレイの一種であるルーフプリズムレンズアレイ1(結像素子アレイ1ともいう)の構造を模式的に示したものである。図2(a)は、結像素子アレイ1の結像素子配列方向における断面を模式的に示す図であり、図2(b)は配列方向と直交する方向(配列直交方向)における断面を模式的に示したものである。
樹脂により形成されたルーフプリズムレンズアレイ1は、一列の直線状に並べて一体的に形成された同一構造からなる多数の結像素子1a,1a・・・により構成されている。各結像素子1aは、凸レンズ状の入射面3aと、プリズム部4と、凸レンズ状の出射面3bとを備えている。プリズム部4は、光を全反射する一対の反射面としてのプリズム面4aを有している。一方のプリズム面と他方のプリズム面との成す角は、略90°となっている。入射面3aはプリント基板8上に搭載された発光素子アレイ2側に面したレンズ面であり、出射面3bは感光体ドラム72の表面である被走査面72a側に面したレンズ面である。
入射面3aと出射面3bとは、入射光束6aと出射光束6bとがほぼ直交するように構成されている。発光素子アレイ2の発光素子面2a上の各点である各発光素子7(図2には1つのみ示す)から出射された光束は、対向する各結像素子1aの入射面3aからルーフプリズムレンズアレイ1に入射する。入射した光束は、一方のプリズム面4aで全反射した後、他方のプリズム面4aで全反射することにより光軸がほぼ直角に曲げられる。そして、出射面3bから出射されて感光体ドラム72の被走査面72aに至る。その際に、入射面3aと出射面3bとによる結像作用と一対のプリズム面4aでの像の反転作用とにより、各発光素子7から出射された光束が被走査面72a上の対応する各点にそれぞれ正立像としてスポット照射される。
ルーフプリズムレンズアレイ1は、感光体ドラム72の長手方向である主走査方向に延びる非常に細長い形状の部材である。A4またはA3といった一般的な用紙サイズに対応したデジタル出力機器の書込装置では、その長さが200〜300mm程度となる。このように細長い部材は成形や加工の過程で主走査方向と直交する方向に反りや撓みが発生し易いため、長手方向に高い真直度を得ることが難しい。結像素子の真直性が確保されないと、結像素子により結像される光スポットのスポット径にばらつきが生じたり、光スポットの位置にずれが生じたりして出力画像の劣化を招くことになる。
次に、ルーフプリズムレンズアレイ1を備えた書込装置としての露光ユニット91について説明する。
図3は、露光ユニット91の概略構成図であり、図4は、露光ユニット91を感光体ドラム72とともに示す斜視図である。また、図5は、ルーフプリズムレンズアレイ1を保持するホルダ31を、ルーフプリズムレンズアレイ1と感光体ドラム72とともに示す斜視図である。なお、以下の説明においては、書込装置の光照射位置における感光体ドラム72の表面移動方向(副走査方向)をX方向、感光体ドラム72の軸方向(各結像素子1aの配列方向)である主走査方向をY方向とする。また、副走査方向、主走査方向いずれにも直交する方向をZ方向とする。
図3に示すように、露光ユニット91は、筐体20、筐体20の内部に設けられた光学装置100、筐体20に固定されたプリント基板8、プリント基板8に搭載された発光素子アレイ2等を有している。光学装置100は、ルーフプリズムレンズアレイ1と、ルーフプリズムレンズアレイ1を保持するホルダ31、ホルダ31に一体成形されたアパーチャ35で構成されている。図3に示す矢印は、光束の進む方向を示している。発光素子アレイ2から出射した光は、光学装置100のアパーチャ35の開口35aを通って、結像素子アレイ1に到達する。そして、透明な樹脂内部を通って一対のプリズム面4aで反射し、図5に示すように90°下方に偏向する。筐体20の開口部26に接着された防塵ガラス25を通過した光束は感光体ドラム72に到達する。
発光素子アレイ2を搭載したプリント基板8は、図4,図5に示すように、主走査方向両端がねじ22a,22bによって筐体20に固定されている。発光素子アレイ2が搭載されている面と逆側の面に電子部品やパターンが配線されている場合には、樹脂薄板等を挟み込んで耐圧を確保する。また、ねじ22a,22bとして段ねじやナット等を用いることにより、発光素子アレイ2と筐体20とのX,Y,Z方向における位置がそれぞれ固定され、筐体20を基準として発光点を規定することができる。
図3に示すように、ホルダ31の上面34が、筐体20の突き当て面28に突き当たって、ホルダ31は、筐体20に対してZ方向に位置決めされる。
図5に示すように、ホルダ31の上面中央部に設けられた図示しない穴部には、ホルダ31を、Z方向回りに回転自在に保持するためのピン24が圧入等の方法によって固定されている。また、このピン24は図4に示すように、筐体20に設けられた穴部23に嵌入される。穴部23の位置やホルダ31の図示しない穴部の位置は精度よく加工することができ、ピン24は、精度よく主走査方向(Y方向)中央部に設けられる。これにより、ホルダ31の保持された結像素子アレイ1は、主走査方向(Y方向)中央部を支点にして、Z方向回りに回動可能に精度よく筐体20に保持される。また、プリント基板8の取付面である筐体20の側面も押し出し加工等によって精度よく主走査方向に平行に製作することが可能である。従って、下記する傾き調整を容易に、精度よく行うことができる。
ここで、結像素子アレイ1の筐体20に対するZ方向回りの傾き補正(スキュー補正)について説明する。この傾き補正は、穴部23を中心として基準ピン24を回転させることにより行うことができる。基準ピン24はホルダ31に固定されているので、基準ピン24が回転するとホルダ31が、Z方向回りに回転し、ホルダ31に固定されている結像素子アレイ1もZ方向回りに回転する。これにより、結像素子アレイ1の筐体20に対するZ方向回りの傾きが補正される。結像素子アレイ1の筐体20に対するZ方向回りの傾きが補正されたら、図4に示すように、筐体20の上面に形成されているX方向(副走査方向)に延びる長穴27a,27bとホルダ31の上面に形成された図示しないねじ穴とを合わせる。そして、図5に示すように、ねじ21a,21bによって筐体20とホルダ31とを固定する。
図6は、ホルダ31に結像素子アレイ1を組み付ける様子を示す斜視図であり、図7は、ホルダ31に結像素子アレイ1を組み付ける様子を示す断面図である。
図7に示すように、結像素子アレイ1は、主走査方向(Y方向)に長い形状を呈しており、入射面3a側端部からZ方向に延びるように設けられたリブ形状部11を有している。リブ形状部11は、図6に示すように結像素子アレイ1の全幅にわたって(Y方向一端から他端まで)設けられている。リブ形状部11の入射面3a側の面には、Z方向に2個並べて設けられた弾性変形可能な突起部12が、主走査方向(Y方向)に所定の間隔を開けて、5箇所、設けられている。
また、リブ形状部11の入射面3a側の面と反対側の面には、図7に示すように、ホルダ31と面接触する基準面13が、主走査方向(Y方向)に所定の間隔を開けて5箇所、設けられている。すなわち、図6に示す突起部12の真裏に各基準面13が形成されている。各基準面13は、X方向に対して垂直な面であり、かつ、Z方向に対して平行な面である。
基準面13は、リブ形状部11の主走査方向全域に設けられていてもよい。主走査方向(Y方向)に基準面13を複数設ける場合は、少なくとも主走査方向中央部と両端近傍部との計3箇所に設けられていればよい。
突起部12は、基準面13が主走査方向(Y方向)に複数形成されている場合には各基準面13と対応する位置に形成される。これに対して、基準面13がリブ形状部11の主走査方向全域に設けられている場合には、リブ形状部11がホルダ31によって断続的に挟持されるように、リブ形状部11の少なくとも主走査方向中央部と両端近傍部との計3箇所に突起部12を形成する。
図7に示す矢印Z1に示すように、結像素子アレイ1を上方に移動させてリブ形状部11をホルダ31に圧入して、結像素子アレイ1が、ホルダ31に挟持固定される。
図8は、光学装置100の斜視図であり、図9は、図8の一点鎖線で示す箇所の断面図である。
結像素子アレイ1がリブ形状部11を有し、リブ形状部11に設けられた突起部12と基準面13とにより主走査方向における少なくとも中央部及び両端近傍部が、ホルダ31により断続的に挟持固定される。これにより、結像素子アレイ1のX方向の反りをホルダ31で矯正することができ、発光素子アレイ2との距離を一定に保つことができる。
また、上述の構成によれば、ホルダ31とリブ形状部11とはリブ形状部11の一方の面において基準面13により面接触すると共に他方の面において突起部12により面接触よりも微小な面積で接触している。これにより面接触側に合わせて基準を取ることができ、ホルダ31に倣わせるように結像素子アレイ1を組み付けることが可能となる。これにより、結像素子アレイ1と他の光学部品との組み付け精度を向上することができる。また環境変化により結像素子アレイ1の温度が上昇しても一面は微小な面積でホルダ31に接しているので、主走査方向への伸び(移動)に対応することができ熱変形による画像不良の発生を防止することができる。
また、基準面13が主走査方向において限定された領域でホルダ31に接するので、全面でホルダ31に接する場合に比して挿入力を低減することができる。これにより細長い結像素子アレイ1の変形や応力集中を回避することができる。また、リブ形状部11の全域ではなく限定した範囲に基準面13を設けたので、厚みムラがなく精度のよいリブ形状部11を成形することができる。
また、リブ形状部11をホルダ31に圧入すると、弾性変形可能な突起部12が潰される。このように、突起部12を弾性変形可能に構成し、リブ形状部11をホルダ31に圧入する際、突起部12が潰れるようにすることで、ホルダ31に対する挿入力を低減することができる。これにより、細長い結像素子アレイ1の変形や応力集中を回避することができる。さらに、突起部12はホルダ31に対するリブ形状部11の挿入方向と同方向に複数個設けられている。この構成により、ホルダ31のリブ形状部11を圧入するときの抵抗を、主走査方向(Y方向)に均一にできる。その結果、結像素子アレイ1が斜めに傾いた状態で固定されることを防止できる。
また、本実施形態の光学装置100においては、結像素子アレイ1を保持するホルダ31にアパーチャ部35が設けられている。アパーチャ部35は、射出成型などにより一体成形されるものである。アパーチャをホルダ31とは別体として、ネジなどによりアパーチャをホルダ31に固定する場合は、アパーチャとホルダ31との組付け公差が積み上がる。従って、アパーチャと結像素子アレイ1との位置精度が悪い。しかし、本実施形態のように、アパーチャとホルダとが一体成形で構成されることにより、アパーチャとホルダ31との組付け公差が生じない。これにより、アパーチャをホルダ31とは別体とした場合に比べて、アパーチャと結像素子アレイ1との位置精度を高めることができ、感光体ドラムの表面に所望のスポット径を形成することができ、かつ、所望の光量の光を感光体ドラムに照射することができる。これにより、良好な潜像を得ることができる。また、アパーチャとホルダとを別体とした場合に比べて、組付け工数を低減することができ、製造のコストダウンを図ることができる。また、ネジなどのアパーチャをホルダに組み付ける部材が不要となり、部品点数の削減を図ることができ、装置のコストダウンを図ることができる。
ところで、先の図2に示すルーフプリズムレンズアレイ1は、結像素子1aに対して、プリズム部4を一つ有する構成である。すなわち、図2に示すルーフプリズムレンズアレイ1一対のプリズム面ピッチが、入射面ピッチ及び出射面ピッチと同じピッチで形成されている。かかる構成のルーフプリズムレンズアレイ1においては、以下の課題が生じる。
図10は、先の図2に示したルーフプリズムレンズアレイ1の課題について説明する図である。
配列方向に関して同じ位置にある入射面3aの端部と出射面3bの端部とを結ぶ仮想平面(結像素子1aの境界)を通過するある光線aを考えると、この光線aは、感光体ドラム72における所望の位置H1とは異なる位置H2に到達し、いわゆるゴースト光となる。これは、プリズム面4a上での軸方向に関する光線の位置ずれにより、光線aが入射した入射面3aと、光線aを射出した出射面3bとが対になっていないことによる。すなわち、ある結像素子1aの入射面3aに入射した光線aが、隣接する結像素子の一対のプリズム面4aで全反射されて、隣接する結像素子の出射面3bから出射するのである。従って、図2示したルーフプリズムレンズアレイ1を用いた場合は、アパーチャの開口を、結像素子1aに対応して設け、上記光線aを遮光して、上記光線aが、ルーフプリズムレンズアレイ1に入射させないようにする必要がある。しかしながら、製造誤差などにより、アパーチャの各開口の開口面積がばらついてしまう。その結果、感光体ドラム72表面に照射される光量が、主走査方向にばらついてしまい、良好な潜像を形成できないという課題が生じる。
そこで、本実施形態の光学装置100においては、図11に示すように、プリズム部4が複数、アレイ状に配設された結像素子1aからなるルーフプリズムレンズアレイ1を用いた。すなわち、一対のプリズム面ピッチが、入射面ピッチ及び出射面ピッチに比べて、狭いピッチとなっているルーフプリズムレンズアレイ1を用いたのである。
本実施形態のルーフプリズムレンズアレイ1の入射面ピッチ及び出射面ピッチが、0.8〜1.0mm、プリズム部4(一対のプリズム面ピッチは0.1mm)である。
図11に示すように、入射面ピッチ及び出射面ピッチよりもプリズム部4のピッチを狭くすることにより、配列方向に関して同じ位置にある入射面3aの端部と出射面3bの端部とを結ぶ仮想平面(結像素子1aの境界)を通過する光線aを、所望の位置H1に照射することができる。このように、プリズム部4のピッチを入射面および出射面ピッチよりも小さくすることにより、ゴースト光を抑制しつつ、所望の位置に結像する光量を増大させることが可能である。すなわち、光利用効率を向上させることができ、プリズム部4のピッチが入射面および出射面ピッチと同じ図2に示したルーフプリズムレンズアレイ1に比べて、1.5倍以上の光利用効率を得ることができる。また、ロッドレンズに対しても取り込み角が広くでき、光利用効率は1.5倍以上向上している。
なお、一対のプリズム面ピッチが小さくなりすぎると、回折光が発生し、それによって光量損失が生じる。そのため、一対のプリズム面ピッチは、入射する光の波長の20倍以上であることが好ましい。
また、図11に示す構成とすることで、ゴースト光を抑制することができ、アパーチャ35として、各結像素子1aに対応して開口を設ける必要がなくなる。このため、本実施形態の光学装置100においては、図12に示すように、アパーチャ部35の開口35aが、ホルダ31の主走査方向一端から他端まで延びるような開口35aにすることができる。これにより、感光体ドラム72表面に照射される光量の主走査方向のばらつきを抑えることができ、良好な潜像を形成することができる。
しかしながら、アパーチャ35の開口部35aは、厚みが薄く、Z方向に比べてY方向(主走査方向)が極端に長いスリット状の形状となる。このため、成型品であっても切削加工等の非成型品の場合でも、長手方向にわたり開口部35aのZ方向の距離(以下、単に開口幅という)を高精度に維持することは難しい。一般的には、開口部35aの主走査方向端部の開口幅に比べて、中央の開口幅が狙いの値よりも小さくなる傾向にある。開口部35aは発光素子アレイ2から射出される光束を所望の形状に成形し、感光体ドラム上に高品位な光量特性、結像特性(ビームスポット径)を得るための機能を有するため、その形状において高精度が要求される。狙いの開口幅よりも小さい部分が存在すると、その箇所の感光体ドラム上でのビームスポット径が狙いよりも小さくなる。また、所望の光量よりも低下する。その結果、良好な潜像を形成できない。そこで、本実施形態の光学装置100においては、アパーチャ35の開口部35aが所望の開口形状となるように、調整手段としての調整部材を用いて、調整するようにした。
図13は、調整部材52によるの開口部35aの開口形状の調整について示す斜視図であり、図14は、調整部材52を開口部35aに嵌め込んだ状態の光学装置100の斜視図である。
図13、図14に示すように、アパーチャ35の開口部35aの主走査方向両端に調整部材52を嵌め込む。かかる構成においては、アパーチャ35の開口部35aは、発光素子アレイ2の両端よりもそれぞれ、主走査方向に延設されている。そして、上記調整部材52は、開口部35aの光束通過領域外にはめ込む。調整部材52を開口部35aに嵌め込んだ後、接着、ネジ止め、熱溶着により固定してもよい。このように調整部材52を開口部35aの主走査方向両端にはめ込むことで、開口部35aが狭くなろうとする力を抑制することができ、主走査方向中央部の開口幅が狭くなるのを抑制することができ、所望の開口形状を得ることが可能となる。これにより、主走査方向(長手方向)に均一なビームスポット径、均一な光量で、感光体ドラム72表面を露光することができ、良好な潜像を得ることができる。また、加工直後に撓んで開口部35a寸法が規定公差から外れていても、調整部材52で、開口部35a寸法を規定公差内にできる可能性がある。従って、歩留まりを上げることができる。さらに、加工工程を分割して開口部35aの寸法精度を上げていくなどの手段を採らなくても、調整部材52で、開口部35a寸法を規定公差内にできる。これにより製造コストを下げることが可能になる。さらに、光束が通過する部分には調整部材52を置いていないので、感光体ドラム72への光量が低下せず、良好な画像を得ることができる。
次に、調整部材53の変形例について説明する。
図15は、変形例の調整部材53を、開口部35aにはめ込む様子を示す斜視図であり、図16は、変形例の調整部材53を、開口部35aに嵌め込んだ様子を示す斜視図である。
図15、図16に示すように変形例の調整部材53は、ガラスなどの透明な部材(光透過性の部材)で構成されており、主走査方向に長尺な形状をしている。そして、開口部35aの光束通過領域に、調整部材53を嵌め込む。かかる構成とすることで、開口幅が規定よりも狭くなる開口部の主走査方向中央部に直接、調整部材53をはめ込んで、開口部の主走査方向中央部を広げることができる。これにより、開口部35a両端の光束非通過領域に調整部材をはめ込むものに比べて、容易に、かつ、精度よく開口部35aの形状を所望の形状にすることができる。また、調整部材53の表面にマルチコートなどの反射防止膜を形成して、調整部材53の表面反射を抑えることで、透過率の低下を抑えることができる。これにより、光源の光量を大幅に増加させなくても、所望の光量を得ることが可能となり好ましい。また、透光性部材は単純な構成なので、開口部35a自身を寸法確保のため加工するよりも、透過性部材を、開口部35aの寸法確保のため加工した方が、コストは低く抑えることができる。また、調整部材を、開口部35aにはめ込む工程が増えるが、調整部材は、開口部35aに容易にはめ込むことができるので、生産性を著しく低下させることはない。また、この変形例1の調整部材53においても、調整部材53を開口部35aに嵌め込んだ後、接着、ネジ止め、熱溶着により固定してもよい。
また、図17〜図20に示すように、調整部材53に遮光シート54を貼付して開口部35aの遮光シート54により開口形状を所望の開口形状にしてもよい。図17、図18に示すように、遮光シート54は、主走査方向に長尺な形状であり、矩形状の空隙部54aを有している。遮光シート54に両面テ−プや接着剤を塗布して、遮光シート54を調整部材53に貼付後、アパーチャ35の開口部35aに調整部材53をはめ込む。遮光シート54の空隙部54aは高精度に加工が可能であり、これを調整部材53に貼り付けることで、精度よく所望の開口形状にすることができる。これにより、開口部35a通過後の光束を所望の形状にすることができ、感光体ドラム72表面のビームスポット径および光量を、規定値にすることができ、良好な潜像を得ることができる。
また、調整部材53を加工して、開口形状を所望の形状にする場合に比べて、遮光シート54を加工する方がコストは低く抑えることができる。
また、上記では、空隙部54aを形成した遮光シートを用いたが、空隙部54aのところを透明シートにして、透明部分と、透明部分の周囲に遮光部分とを有するシートを用いてもよい。また、調整部材53に遮光部材を塗装、印刷を行なうことにより、調整部材53に遮光部分を形成して、開口形状を所望の開口形状にしてもよい。調整部材53に遮光部材を塗装、印刷を行なうことで、遮光シート54を貼り付ける構成と比べ、より高精度に開口形状を所望の形状にすることができる。また、生産数が多い場合には、遮光シートを貼り付ける場合に比べて、コスト的にも有利となる。
また、上述では、空隙部54aを有した遮光シート54を貼付しているが、調整部材53のZ方向一端と他端に遮光シート54を貼り付けてもよい。また、上述では、調整部材53の発光素子の光が出射する出射面(結像素子1aの入射面3aと対向する面)に遮光シート54を貼り付けているが、発光素子の光が入射する入射面(発光素子アレイ2と対向する面)に遮光シート54を貼付してもよい。
また、上述では、調整部材53に遮光シート54を貼り付けているが、透明部分と透明部分の周囲に遮光部分と設けた遮光シート54を、ホルダ31のアパーチャ部35に貼り付けて、開口形状を所望の開口形状にしてもよい。この場合、少なくともアパーチャ部35の開口部35aのZ方向(短手方向)の寸法は、遮光シート54の透明部分54aのZ方向(短手方向)の寸法よりも大きくなるように設定することが必要となる。また、図示はしていないが、遮光シート54に位置決め穴を設け、ホルダ31のアパーチャ部35に位置決め突起を設けて、上記位置決め穴を位置決め突起にはめ込んで、位置関係を決めるようにしてもよい。具体的には、遮光シート54に丸穴状の主基準穴と、長穴状の従基準穴を設ける。ホルダ31のアパーチャ部35に円柱状の位置決め突起を主基準穴と、従基準穴に対応して、設ける。そして、主基準穴と、従基準穴をそれぞれ位置決め突起にはめ込んで、遮光シート54をアパーチャ部35に位置決めして、アパーチャ部35に遮光シート54を貼り付ける。このように、遮光シート54を位置決めして、貼り付けることで、高精度に遮光シート54の貼り付けが可能となる。
また、感光体ドラム72の主走査方向(長手方向)の感度ばらつき、現像プロセスのもつ現像性能の主走査方向の特性傾向、発光素子アレイ2の持つシェーディング特性など、特性のばらつきにより感光体ドラム72上のトナー像の主走査方向に濃度のばらつきが生じる。これら特性ばらつきによるトナー像の主走査方向の濃度のばらつきに基づいて、アパーチャ部の開口部35の開口形状を調整してもよい。
上記感光体ドラム上のトナー像の画像濃度は、反射型光学センサを用いた公知の方法で把握することができる。
例えば、トナー像が、主走査方向一端から他端に向かって、画像濃度が高くなるような特性を有している場合、アパーチャ部の開口部35aの開口形状を以下のような開口形状にする。すなわち、図21に示すように、開口部35aの主走査方向一端の開口幅(Z方向寸法)をZ1、開口部35aの主走査方向中央部の開口幅(Z方向寸法)をZ2、開口部35aの主走査方向他端の開口幅(Z方向寸法)をZ3としたとき、Z1>Z2>Z3となるような、開口形状にするのである。例えば、遮光シート54の空隙部54aを、上記関係になるような形状にする。また、先の図13に示した構成においては、開口部35aの主走査方向一端側にはめ込む調整部材52のZ方向長さを、開口部35aの主走査方向他端側にはめ込む調整部材52のZ方向長さよりも長くする。また、先の図16に示すように、開口部35aの光束通過領域に調整部材53をはめ込む形態においては、調整部材53の主走査方向一端側のZ方向長さを、調整部材53の主走査方向他端側のZ方向長さよりも長くする。
このように、上記のような特性を加味して、発光素子アレイ2から射出される光束を、開口部形状の主走査方向(長手方向)において必要な形状に設定することで、主走査方向の画像濃度ムラが抑制された高品位な画像を得ることができる。
また、図22に示すように、主走査方向(Y方向)と直交する断面において、開口部35aは、結像素子アレイ1側から発光素子アレイ2側に向けて傾斜するように形成するのが好ましい。この図22に示す例では、開口部35aの開口面積が、結像素子アレイ側に向けて徐々に狭くなるような形状となっている。上述したように、アパーチャ部35は、射出成型によってホルダ31と一体成形されるものである。図22に示すような開口部35aにすることで、開口部35aを形成する金型に抜き勾配を設けることができ、開口部35aにワレや変形が生じるのを抑制することができる。なお、図22に示す構成においては、開口部の傾斜部分351に発光素子の光が当り、その傾斜部分351での反射光がフレア光となって、感光体ドラムに照射するおそれがある。従って、このようなフレア光が生じないように、傾斜部分351の形状を適正となるように設定する。
図23は、図22に示す形状の開口部35aに先の図17〜図20を用いて説明した調整部材53を嵌め込んだ様子を示す図である。
図23に示すように、開口部35aにはめ込む調整部材53も、主走査方向(Y方向)と直交する断面において、結像素子アレイ1側から発光素子アレイ2側に向けて傾斜するように形成する。これにより、調整部材53を開口部35aにはめ込むことができ、開口部35aの開口形状を所望の開口形状に調整することができる。
また、上述では、ルーフプリズムレンズアレイを用いているが、結像素子アレイ1に入射した光を、一対のミラー面で全反射して、出射面へ折り返えすルーフミラーレンズアレイを用いることができる。この場合も、一対のミラー面のピッチを入射面および出射面ピッチよりも狭くすることにより、ゴースト光が生じることがない。従って、結像素子の一端側から他端側へ横断するような一つの開口を有するアパーチャを用いることができ、光量を、主走査方向に均一にすることができる。
また、本発明は、原稿面に光を照射して、原稿の画像を読み取るスキャナなどの画像読取装置にも適用することができる。この画像読取装置においては、原稿画像からの反射光をCCDなどの撮像素子に結像するために、複数の結像素子が配列された結像素子アレイを備えている。原稿画像の反射光をアパーチャの開口部を通して整形した光を結像素子アレイに入射させている。かかる構成の画像読取装置において、先の図11に示すような、プリズム部4のピッチが入射面および出射面ピッチよりも狭い結像素子アレイを用いる。これにより、上述したように、アパーチャの開口を、結像素子アレイの各結像素子に対応して複数設ける必要がなくなり、アパーチャの開口を、結像素子の配列方向に長尺な開口にすることができる。これにより、各開口のばらつきによる光量のばらつきを抑制することができ、結像素子並び方向に均一な光量の光をCCDに入射させることができる。これにより、良好な読取画像を得ることができる。
以上に説明したものは一例であり、本発明は、以下の態様毎に特有の効果を奏する。
(態様1)
光が入射する入射面3a、プリズム面4aなどの一対の反射面を有するプリズム部4などの反射部、および、感光体ドラム表面や撮像素子の受光面などの結像面に向けて光が出射される出射面3bを有し結像面に光スポットとして結像するための複数の結像素子1aが、配列された結像素子アレイ1と、結像素子の入射面に対向に配置され、開口部35aに光を通過させることで光を整形するアパーチャ35とを備えた光学装置において、アパーチャは、結像素子の配列方向における一端側の結像素子から他端側の結像素子まで横断するように設けたひとつの開口部を有する。
かかる構成とすることで、実施形態で説明したように、感光体ドラム72表面や原稿面などの照射面に照射される光の光量を、発光素子の並び方向(主走査方向)にばらつくのを抑制することができる。
(態様2)
(態様1)において、結像素子アレイ1の各結像素子1aは、結像素子の並び方向にプリズム部4などの複数の反射部を有するものである。
かかる構成を備えることで、図11を用いて説明したように、結像素子1a間を跨ぐ光aを、規定の箇所H1に照射することができる。これにより、アパーチャの開口を各結像素子1aに対応して複数設けずとも、ゴースト光を抑制することができる。
(態様3)
また、(態様1)または(態様2)において、アパーチャ35と、結像素子アレイ1を保持するホルダ31とを、同一材料からなる一体成形品とした。
かかる構成とすることで、実施形態で説明したように、アパーチャとホルダとを別体とした場合に比べて、結像素子アレイ1に対するアパーチャ35の位置精度を高めることができる。これにより、感光体ドラムの表面などの結像面に所望のスポット径を形成することができ、かつ、所望の光量の光を結像面に照射することができる。また、アパーチャとホルダとを別体とした場合に比べて、組付け工数を低減することができ、製造のコストダウンを図ることができる。また、ネジなどのアパーチャをホルダに組み付ける部材が不要となり、部品点数を削減を図ることができ、装置のコストダウンを図ることができる。
(態様4)
また、(態様1)乃至(態様3)において、開口部35aの開口形状が、規定の形状となるように調整する調整部材52などの調整手段を備えた。
かかる構成を備えることで、実施形態で説明したように、開口部35aの開口形状を規定形状にすることができ、主走査方向に均一なビームスポット径、均一な光量で、感光体ドラム72などの照射面に光を照射することができる。
(態様5)
また、(態様4)において、調整手段は、開口部35aに嵌め込んで、開口部35aの形状を調整する調整部材52である。
かかる構成を備えることで、実施形態で説明したように、開口部35aの規定の寸法よりも狭まっている部分を、調整部材52により広げて、開口部35aを所望の開口形状にすることができる。
(態様6)
また、(態様5)において、調整部材は、透光性部材である。
かかる構成とすることで、実施形態で説明したように、開口部35の光束通過領域に調整部材53を設けることができる。これにより、開口部35aの規定の寸法よりも狭まっている部分(本実施形態では、主走査方向中央部)に、調整部材53をはめ込んで、開口部35aの規定の寸法よりも狭まっている部分を直接、調整部材53により広げることができる。これにより、開口部35aの光束非通過領域に調整部材52をはめ込む場合に比べて、高精度に開口部35aの形状を所望の形状にすることができる。また、開口部35aの光束非通過領域に調整部材52をはめ込む場合に比べて、容易に、開口部35aの形状を所望の形状にすることができる。
(態様7)
また、(態様6)において、透光性部材の光が入射する入射面または、光が出射する出射面の結像素子の配列方向に対して直交する方向の両端に、遮光部を設けた。
かかる構成を備えることで、図17〜図20を用いて説明したように、精度よく所望の開口形状にすることができる。
(態様8)
また、(態様7)において、塗布または印刷により透光性部材に遮光部を設けた。
かかる構成を備えることで、実施形態で説明したように、透光性部材に遮光シートを貼付して遮光部を形成する場合に比べて、より高精度に開口形状を所望の形状にすることができる。また、生産数が多い場合には、遮光シートを貼り付ける場合に比べて、コスト的にも有利となる。
(態様9)
また、(態様4)において、調整手段は、開口部35aの縁に貼付する遮光シート54である。
かかる構成を備えることで、実施形態で説明したように、開口部35aの開口形状を、所望の開口形状にすることができる。
(態様10)
また、(態様1)乃至(態様9)いずれかにおいて、開口部35aは、結像素子の配列方向と直交する断面において、光入射側から結像素子アレイ1側に向けて傾斜させた。
かかる構成とすることで、図22を用いて説明したように、開口部35aを形成する金型に抜き勾配を設けることができ、開口部35aにワレや変形が生じるのを抑制することができる。
(態様11)
また、感光体ドラム72などの潜像担持回転体の回転軸方向に配列された複数の発光素子7と、複数の発光素子7の光を潜像担持回転体の表面で光スポットとして結像させる光学装置100などの光学手段とを備えた光書込装置において、光学手段として(態様1)乃至(態様10)いずれかの光学装置を用いた。
かかる構成を備えることで、実施形態で説明したように、良好な潜像を形成することができる。
(態様12)
また、感光体ドラム72などの潜像担持体と、潜像担持体表面に潜像を書き込む露光ユニット91などの光書込手段と、潜像担持体表面に形成された潜像にトナーを付着させて、現像する現像ユニット92などの現像手段とを備えた画像形成装置であって、光書込手段として、(態様11)の光書込装置を用いた。
かかる構成を備えることで、良好な画像を形成することができる。
(態様13)
また、(態様12)において、開口部35aの開口形状が、規定の形状となるように調整する調整手段を備え、規定の形状は、潜像担持体表面に形成されたトナー像に基づいて決められたものである。
かかる構成を備えることで、実施形態で説明したように、高画質な画像品質を得ることができる。
1:ルーフプリズムレンズアレイ(結像素子アレイ)
1a:結像素子
2:発光素子アレイ
2a:発光素子面
3a:入射面
3b:出射面
4:プリズム部(反射部)
4a:プリズム面(反射面)
7:発光素子
8:プリント基板
11:リブ形状部
12:突起部
13:基準面
20:筐体
31:ホルダ
35:アパーチャ
35a:開口部
52:調整部材
53:調整部材
54:遮光シート
54a:空隙部(透明部分)
72:感光体ドラム
91:露光ユニット
92:現像ユニット
特許第4107363号公報 特開平11−191827号公報

Claims (11)

  1. 光が入射する入射面、一対の反射面を有する反射部、および、結像面に向けて光が出射される出射面を有し前記結像面に光スポットとして結像するための複数の結像素子が配列された結像素子アレイと、
    前記結像素子の入射面と対向配置され、開口部に光を通過させることで前記入射面に入射される光を整形するアパーチャとを備えた光学装置において、
    前記アパーチャは、前記結像素子の配列方向における一端側の結像素子から他端側の結像素子まで横断するように設けたひとつの開口部を有し
    前記結像素子アレイの各結像素子は、前記結像素子の並び方向に複数の反射部を有するものであることを特徴とする光学装置。
  2. 請求項1に記載の光学装置において、
    前記アパーチャと、前記結像素子アレイを保持するホルダとを、同一材料からなる一体成形品としたことを特徴とする光学装置。
  3. 請求項1または2に記載の光学装置において、
    前記開口部の開口形状が、規定の形状となるように調整する調整手段を備えたことを特徴とする光学装置。
  4. 請求項に記載の光学装置において、
    前記調整手段は、前記開口部に嵌め込んで、前記開口部の形状を調整する調整部材であることを特徴とする光学装置。
  5. 請求項に記載の光学装置において、
    前記調整部材は、透光性部材であることを特徴とする光学装置。
  6. 請求項に記載の光学装置において、
    前記透光性部材の光が入射する入射面または、光が出射する出射面の前記結像素子の配列方向に対して直交する方向の両端に、遮光部を設けたことを特徴とする光学装置。
  7. 請求項に記載の光学装置において、
    塗布または印刷により前記透光性部材に遮光部を設けたことを特徴とする光学装置。
  8. 請求項に記載の光学装置において、
    前記調整手段は、前記開口部の縁に貼付する遮光シートであることを特徴とする光学装置。
  9. 請求項1乃至いずれかの光学装置において、
    前記開口部は、前記結像素子の配列方向と直交する断面において、光入射側から前記結像素子アレイ側に向けて傾斜させたことを特徴とする光学装置。
  10. 潜像担持回転体の回転軸方向に配列された複数の発光素子と、
    前記複数の発光素子の光を前記潜像担持回転体の表面で光スポットとして結像させる光学手段とを備えた光書込装置において、
    前記光学手段として請求項1乃至いずれかに記載の光学装置を用いたことを特徴とする光書込装置。
  11. 潜像担持体と、
    前記潜像担持体表面に潜像を書き込む光書込手段と、
    前記潜像担持体表面に形成された潜像にトナーを付着させて、現像する現像手段とを備えた画像形成装置であって、
    前記光書込手段として、請求項10に記載の光書込装置を用いたことを特徴とする画像形成装置。
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