JP6146585B2 - 非接触電力伝送システム - Google Patents

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Description

本発明は、非接触で電力を伝送する非接触電力伝送システムに関するものである。
従来、電力を伝送するための伝送コイルを含む送電装置と、伝送された電力を受け取る受電コイルを含む受電装置とを備える非接触電力伝送システムが知られている。この非接触電力伝送システムでは、伝送コイルに発生させた磁束を受電コイルに鎖交させ、電磁誘導によって、伝送コイルから受電コイルに非接触で電力が伝送されている(特許文献1参照)。
特許文献1に記載の非接触電力伝送システムでは、電力供給の要求などの情報が受電装置から送電装置に負荷変調により送信されている。また、従来、送電装置から複数の受電装置に対して電力の伝送が可能に構成された非接触電力伝送システムが知られている(特許文献2参照)。
特開2008−206305号公報 特開平7−298505号公報
受電装置から送信された情報を送電装置は正確に受信することが必要である。例えば上記特許文献2に記載のように複数の受電装置を備える非接触電力伝送システムにおいて、上記特許文献1に記載の技術を適用すると、負荷変調により受電装置から送電装置に情報が送信されることになる。この場合、ある1つの受電装置が負荷変調により送電装置に情報を送信しているときに、別の受電装置が負荷変調により送電装置に情報を送信すると、混信などにより送電装置が情報を正しく受け取れなくなることがある。
そこで、例えばBluetooth(登録商標)、ZigBee(登録商標)などの2.4GHz帯の近距離無線通信規格に準拠した通信装置を送電装置及び受電装置に設けることが考えられる。この構成によれば、複数の受電装置から同時に送信された電力供給の要求などの情報を、送電装置は正しく受信することができる。しかし、上記のような近距離無線通信規格に準拠した通信装置を用いると、装置構成の複雑化及び大型化を招き、コストも上昇してしまう。
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、簡素な構成で受電装置からの電力供給の要求を送電装置が正確に判定できる非接触電力伝送システムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の一態様は、送電装置と第1受電装置とを備える非接触電力伝送システムであって、前記送電装置は、電力を伝送するための伝送コイルと、前記伝送コイルを発振させて前記伝送コイルに交番磁界の磁束を発生させる発振部と、前記発振部を制御して、前記伝送コイルに連続発振又は所定周期での間欠発振を行わせる発振制御部と、前記伝送コイルに入力される入力電流を検出する電流検出部と、を含み、前記第1受電装置は、前記伝送コイルに発生する磁束に鎖交する受電コイルと、前記受電コイルに電流が流れる第1コイル状態と前記受電コイルに電流が流れない又は流れる電流が所定値以下である第2コイル状態との間でコイル状態を切り替えるコイル状態切替部と、前記伝送コイルが前記間欠発振を行っているときに、前記コイル状態切替部を制御して、前記所定周期に同期して、前記第1コイル状態と前記第2コイル状態との間で前記コイル状態を切り替えさせるコイル状態制御部と、を含み、前記コイル状態制御部は、前記コイル状態を、1回の前記伝送コイルの発振期間に前記第1コイル状態にさせ、続くN回(Nは予め定められた1以上の整数)の前記伝送コイルの発振期間に前記第2コイル状態にさせるコイル状態切替動作を実行し、前記発振制御部は、前記1回の前記伝送コイルの発振期間において、前記電流検出部により検出された前記入力電流が予め定められた閾値以上であると判定し、かつ、前記続くN回の前記伝送コイルの発振期間において、少なくとも1回、前記電流検出部により検出された前記入力電流が前記閾値未満であると判定すると、前記発振部を制御して、前記伝送コイルの発振を前記間欠発振から連続発振に切り替えるものである。
本態様では、伝送コイルが間欠発振を行っているときに、間欠発振の所定周期に同期して、受電コイルに電流が流れる第1コイル状態と、受電コイルに電流が流れない又は流れる電流が所定値以下である第2コイル状態との間で、コイル状態が、コイル状態制御部により切り替えられる。このとき、コイル状態が、1回の伝送コイルの発振期間に第1コイル状態にされ、続くN回(Nは予め定められた1以上の整数)の伝送コイルの発振期間に第2コイル状態にされるコイル状態切替動作が、コイル状態制御部により実行される。
1回の伝送コイルの発振期間において、電流検出部により検出された伝送コイルの入力電流が予め定められた閾値以上であると判定され、かつ、続くN回の伝送コイルの発振期間において、少なくとも1回、電流検出部により検出された入力電流が閾値未満であると判定されると、発振制御部により伝送コイルの発振が間欠発振から連続発振に切り替えられる。
コイル状態が、受電コイルに電流が流れる第1コイル状態にされると、1回の伝送コイルの発振期間に、伝送コイルに発生する磁束が受電コイルに鎖交し、受電コイルに交流電力が発生する。このため、電流検出部により検出された伝送コイルの入力電流は、予め定められた閾値以上になる。その結果、入力電流は閾値以上であると判定される。
コイル状態が、受電コイルに電流が流れない第2コイル状態にされると、伝送コイルに発生する磁束が受電コイルに鎖交しても、受電コイルに交流電力が発生しない。このため、伝送コイルの入力電流は、閾値未満に低下する。その結果、続くN回の伝送コイルの発振期間において、少なくとも1回、伝送コイルの入力電流が、閾値未満と判定される。この判定により、伝送コイルの発振は、間欠発振から連続発振に切り替えられて、伝送コイルから受電コイルに電力が伝送される。
一方、伝送コイルの近傍に金属異物が存在する場合には、伝送コイルに発生する磁束が金属異物に鎖交して交流電力が発生する。このため、コイル状態部が、受電コイルに電流が流れない又は流れる電流が所定値以下である第2コイル状態にされても、伝送コイルの入力電流は閾値未満に低下しない。その結果、入力電流が閾値未満であると判定されることはない。したがって、伝送コイルの発振は、連続発振に切り替えられずに間欠発振のままとなる。
このように、本態様によれば、受電装置のコイル状態切替部を制御するだけの簡素な構成で、受電コイルに流れる電流を制御し、伝送コイルの発振を間欠発振から連続発振に切り替えて好適に電力を伝送することができる。また、伝送コイルの近傍に金属異物が存在する場合には、伝送コイルの発振を連続発振に切り替えずに間欠発振のままとすることができる。その結果、金属異物が過度に発熱するのを防止できる。
上記態様において、例えば、前記コイル状態切替部は、前記受電コイルに並列接続され、オンオフが切り替えられる並列スイッチ素子を含み、前記コイル状態制御部は、前記コイル状態切替動作として、1回の前記伝送コイルの発振期間に前記並列スイッチ素子をオフにさせ、続くN回(Nは予め定められた1以上の整数)の前記伝送コイルの発振期間に前記並列スイッチ素子をオンにさせてもよい。
本態様では、並列スイッチ素子は、受電コイルに並列接続されている。このため、並列スイッチ素子がオフにされると、コイル状態は、受電コイルに電流が流れる第1コイル状態になる。また、並列スイッチ素子がオンにされると、コイル状態は、受電コイルに電流が流れない第2コイル状態になる。したがって、本態様によれば、上記態様と同様に、簡素な構成で、伝送コイルの発振を間欠発振から連続発振に切り替えて好適に電力を伝送することができ、金属異物が過度に発熱するのを防止できる。
上記態様において、例えば、前記コイル状態切替部は、前記受電コイルと負荷との間に直列接続され、オンオフが切り替えられる直列スイッチ素子を含み、前記コイル状態制御部は、前記コイル状態切替動作として、1回の前記伝送コイルの発振期間に前記直列スイッチ素子をオンにさせ、続くN回(Nは予め定められた1以上の整数)の前記伝送コイルの発振期間に前記直列スイッチ素子をオフにさせてもよい。
本態様では、直列スイッチ素子は、受電コイルと負荷との間に直列接続されている。このため、直列スイッチ素子がオンにされると、コイル状態は、受電コイルに電流が流れる第1コイル状態になる。また、直列スイッチ素子がオフにされると、コイル状態は、受電コイルに電流が流れない第2コイル状態になる。したがって、本態様によれば、上記態様と同様に、簡素な構成で、伝送コイルの発振を間欠発振から連続発振に切り替えて好適に電力を伝送することができ、金属異物が過度に発熱するのを防止できる。
上記態様において、例えば、Nは、予め定められた2以上の整数であり、前記第1受電装置と同一構成の(N−1)台の第2受電装置をさらに備えてもよい。
本態様によれば、第1受電装置と同一構成の、予め定められた1台以上の第2受電装置をさらに備える。例えばNが2の場合が説明される。この場合には、第1受電装置と同一構成の1台の第2受電装置をさらに備える。第2受電装置は、第1受電装置と同一構成である。このため、第1受電装置及び第2受電装置の両方において、コイル状態が、1回の伝送コイルの発振期間に第1コイル状態にされ、続く2回の伝送コイルの発振期間に第2コイル状態にされるコイル状態切替動作が、コイル状態制御部により実行される。
第1受電装置と第2受電装置とで、第1コイル状態と第2コイル状態とになる伝送コイルの発振期間が一致する場合とずれる場合とがある。しかし、伝送コイルの発振期間がずれた場合でも、続く2回の伝送コイルの発振期間のうち、少なくとも1回の発振期間において、第1受電装置及び第2受電装置の両方のコイル状態が第2コイル状態にされる。
Nが3以上の場合でも同様に、第1受電装置及び(N−1)台の第2受電装置において、コイル状態が、1回の伝送コイルの発振期間に第1コイル状態にされ、続くN回の伝送コイルの発振期間に第2コイル状態にされるコイル状態切替動作が、コイル状態制御部によって実行される。
第1受電装置と(N−1)台の第2受電装置とで、第1コイル状態と第2コイル状態とになる伝送コイルの発振期間がずれた場合でも、続くN回の伝送コイルの発振期間のうち、少なくとも1回の発振期間において、第1受電装置及び(N−1)台の第2受電装置の全てのコイル状態が第2コイル状態にされる。
第1受電装置及び(N−1)台の第2受電装置の全てのコイル状態が、受電コイルに電流が流れない又は流れる電流が所定値以下である第2コイル状態にされると、伝送コイルに発生する磁束が受電コイルに鎖交しても、受電コイルに交流電力が発生しにくい。このため、伝送コイルの近傍に金属異物が存在しない場合には、伝送コイルの入力電流は、閾値未満に低下する。その結果、伝送コイルの発振は、間欠発振から連続発振に切り替えられて、伝送コイルから受電コイルに電力が伝送される。
このように、本態様によれば、第1受電装置と、第1受電装置と同一構成の(N−1)台の第2受電装置を備える場合でも、伝送コイルの近傍に金属異物が存在しない場合に限り、伝送コイルの発振を間欠発振から連続発振に切り替えて、伝送コイルから受電コイルに電力を好適に伝送することができる。
上記態様において、例えば、前記発振制御部は、前記伝送コイルの間欠発振中の発振期間のみにおける前記電流検出部の検出値を用いて、前記入力電流が前記閾値以上であるか前記閾値未満であるかを判定してもよい。
伝送コイルが間欠発振しているときは、伝送コイルが発振している発振期間と、発振していない休止期間とを含む。このため、間欠発振中の全期間における電流検出部の検出値は、発振期間と休止期間との平均値になるため、発振期間のみにおける検出値に比べて小さくなってしまう。その結果、間欠発振中の全期間における電流検出部の検出値を用いると、入力電流が閾値以上であるか閾値未満であるかの判定精度が低くなる可能性がある。
しかし、本態様によれば、発振制御部は、伝送コイルの間欠発振中の発振期間のみにおける電流検出部の検出値を用いて、入力電流が閾値以上であるか閾値未満であるかを判定する。このため、入力電流が閾値以上であるか閾値未満であるかを精度良く判定できる。
上記態様において、例えば、前記発振制御部は、前記伝送コイルの前記発振期間における前記電流検出部の検出値に基づき前記入力電流が前記閾値以上であると判定した時点から、前記間欠発振の前記所定周期のN倍と前記伝送コイルの発振期間との和が経過する時点までに、前記伝送コイルの発振を前記間欠発振から前記連続発振に切り替えるか否かを決定してもよい。
本態様では、上述のように、コイル状態が、1回の伝送コイルの発振期間に第1コイル状態にされ、続くN回の伝送コイルの発振期間に第2コイル状態にされるコイル状態切替動作が、コイル状態制御部により実行される。1回の伝送コイルの発振期間に第1コイル状態にされているときは、入力電流が閾値以上であると判定される。
そして、伝送コイルの近傍に金属異物が存在する場合には、コイル状態が続くN回の伝送コイルの発振期間に第2コイル状態にされているときも、入力電流が閾値以上であると判定される。つまり、N回目の伝送コイルの発振期間にも、入力電流が閾値以上であると判定される。一方、伝送コイルの近傍に金属異物が存在しない場合には、続くN回の伝送コイルの発振期間に第2コイル状態にされているときに、最も遅くて、N回目の伝送コイルの発振期間に、入力電流が閾値未満であると判定される。
したがって、本態様によれば、伝送コイルの近傍に金属異物が存在する場合でも存在しない場合でも、間欠発振の所定周期のN倍と間欠発振の発振期間との和が経過する時点までに、伝送コイルの発振を間欠発振から連続発振に切り替えるか否かを決定することが可能になっている。
上記態様において、例えば、前記コイル状態制御部は、前記伝送コイルが前記連続発振を行っているときに、前記伝送コイルから前記受電コイルへの電力伝送が不要になると、前記コイル状態切替部を制御して、前記コイル状態を前記第2コイル状態にさせ、前記発振制御部は、前記伝送コイルの発振が前記連続発振に切り替えられた後、前記電流検出部により検出される前記入力電流が前記閾値未満であると判定すると、前記伝送コイルの発振を前記連続発振から前記間欠発振に戻してもよい。
本態様では、伝送コイルが連続発振を行っているときに、伝送コイルから受電コイルへの電力伝送が不要になると、コイル状態制御部により、コイル状態が第2コイル状態にされる。このため、伝送コイルに発生する磁束が受電コイルに鎖交しても、受電コイルに交流電力が発生しなくなる。したがって、伝送コイルの入力電流が閾値未満に低下する。
一方、伝送コイルの発振が連続発振に切り替えられた後、電流検出部により検出される入力電流が閾値未満であると、発振制御部により判定されると、伝送コイルの発振は、発振制御部により、連続発振から間欠発振に戻される。したがって、本態様によれば、電力伝送が不要になると、伝送コイルの発振は間欠発振に戻される。その結果、電力伝送が不要な状態での待機電力を低減することができる。
上記態様において、例えば、前記発振制御部は、前記伝送コイルの発振が前記間欠発振から前記連続発振に切り替えられた後、一定時間が経過すると、前記発振部を制御して、前記伝送コイルの発振を前記連続発振から前記間欠発振に戻し、前記コイル状態制御部は、前記伝送コイルの発振が前記連続発振から前記間欠発振に戻されると、前記コイル状態切替動作を実行し、前記発振制御部は、前記伝送コイルの発振が前記連続発振から前記間欠発振に戻されると、前記1回の前記伝送コイルの発振期間において、前記電流検出部により検出された前記入力電流が前記閾値以上であると判定し、かつ、前記続くN回の前記伝送コイルの発振期間において、少なくとも1回、前記電流検出部により検出された前記入力電流が前記閾値未満であると判定すると、前記発振部を制御して、前記伝送コイルの発振を前記間欠発振から前記連続発振に再び切り替えてもよい。
本態様では、伝送コイルの発振が間欠発振から連続発振に切り替えられた後、一定時間が経過すると、伝送コイルの発振が連続発振から間欠発振に戻される。伝送コイルの発振が間欠発振に戻されても、伝送コイルの近傍に金属異物が存在しない場合には、伝送コイルの発振は、間欠発振から連続発振に再び切り替えられる。
一方、伝送コイルの発振が連続発振から間欠発振に戻されたときに、伝送コイルの近傍に金属異物が存在する場合には、伝送コイルの発振は、連続発振に切り替えられずに間欠発振のままとなる。したがって、本態様によれば、伝送コイルの発振が間欠発振から連続発振に切り替えられた後で、伝送コイルの近傍に金属異物が置かれた場合でも、金属異物が過度に発熱するのを防止することができる。
本発明の一態様によれば、簡素な構成で、間欠発振から連続発振に切り替えて好適に電力を伝送することができる。また、伝送コイルの近傍に金属異物が存在する場合には、伝送コイルを連続発振に切り替えずに間欠発振のままとして、金属異物が過度に発熱するのを防止できる。
第1実施形態の非接触電力伝送システムの回路を概略的に示す図である。 第1実施形態の非接触電力伝送システムの構成を概略的に示す図である。 伝送コイルの平面図である。 伝送コイルの断面図である。 受電コイルの断面図である。 電気機器が送電装置に載置された状態を概略的に示す断面図である。 充電器の動作を示すタイミングチャートである。 第1実施形態のスイッチ素子のオンオフ及び充電電流を示すタイミングチャートである。 連続発振及び間欠発振における電圧波形及び電流波形を概略的に示すタイミングチャートである。 間欠発振中の充電器における電圧波形及び電流波形を概略的に示すタイミングチャートである。 第1実施形態の間欠発振中の充電器における電圧波形及び電流波形と、間欠発振中の電気機器におけるスイッチ素子のオンオフとを概略的に示すタイミングチャートである。 2台の電気機器の動作パターンを表形式で示す図である。 第1実施形態の充電器の制御部の動作手順を概略的に示すフローチャートである。 第1実施形態の充電器の制御部の図12と異なる動作手順を概略的に示すフローチャートである。 磁気共振方式の非接触電力伝送システムの回路を概略的に示す図である。 第2実施形態の非接触電力伝送システムの回路を概略的に示す図である。 第2実施形態の伝送コイルの平面図である。 第2実施形態の伝送コイルの断面図である。 電気機器が充電器に挿入された状態を概略的に示す断面図である。 第2実施形態のスイッチ素子のオンオフ及び充電電流を示すタイミングチャートである。 第2実施形態の間欠発振中の充電器における電圧波形及び電流波形と、間欠発振中の電気機器におけるスイッチ素子のオンオフとを概略的に示すタイミングチャートである。 第2実施形態の磁気共振方式の非接触電力伝送システムの回路を概略的に示す図である。 磁気共振方式の受電コイル及び集磁束コイルの断面図である。 図21と異なる、磁気共振方式の受電コイル及び集磁束コイルの断面図である。 図22Aの受電コイル及び集磁束コイルを備えた電気機器が充電器に挿入された状態を概略的に示す断面図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、以下の実施の形態は、本発明を具体化した一例であって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。また、各図面において、同じ構成要素については同じ符号が用いられている。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態の非接触電力伝送システム10の回路を概略的に示す図である。図2は、第1実施形態の非接触電力伝送システム10の構成を概略的に示す図である。図1、図2に示されるように、この第1実施形態の非接触電力伝送システム10は、充電器11(送電装置の一例)と、電気機器12(第1受電装置の一例)とを備える。
図2に示されるように、充電器11には、配線コード21を介してアダプタ22が接続されている。アダプタ22は、整流回路、DC−DCコンバータ等の公知の電源回路を含む。アダプタ22のプラグ23が商用交流電源AC100Vのコンセント24に差し込まれると、アダプタ22は、直流電源Vcc(図1)を構成する。
図1において、充電器11は、直流電源Vccと、直流電源Vccの出力電圧をオンオフするスイッチング素子Q1〜Q4と、伝送コイルL1と、コンデンサC1と、制御部13と、ゲート抵抗R1〜R4と、抵抗R5,R6と、電流検出抵抗R7(電流検出部の一例)と、発光ダイオード(LED)16,17と、トランジスタQ5,Q6とを備える。
直流電源Vccは、この実施形態では、例えばDC5Vを出力する。直流電源Vccの負側端子は、接地されている。
この実施形態では、スイッチング素子Q1〜Q4として、NチャネルMOSFETが用いられている。スイッチング素子Q1〜Q4のゲートは、それぞれ、ゲート抵抗R1〜R4を介して制御部13に接続されている。スイッチング素子Q1〜Q4により発振回路14(発振部の一例)が構成されている。
伝送コイルL1は、電力を電気機器12に伝送するためのコイルである。コンデンサC1は、伝送コイルL1と直列に接続されている。この伝送コイルL1とコンデンサC1とにより送電共振回路LC1が構成されている。この送電共振回路LC1は、スイッチング素子Q1とスイッチング素子Q4との間に直列に接続され、かつ、スイッチング素子Q2とスイッチング素子Q3との間に直列に接続されている。
抵抗R5,R6の直列回路は、直流電源Vccと並列に接続されている。抵抗R5と抵抗R6との接続点K1は、制御部13に接続されている。これによって、直流電源Vccの出力電圧が抵抗R5,R6によって分圧された電圧Viが制御部13に入力される。
電流検出抵抗R7は、スイッチング素子Q3,Q4のソースと直流電源Vccのアース側端子との間に接続されている。すなわち、電流検出抵抗R7の一端は、スイッチング素子Q3,Q4のソース側の接続点K2に接続され、電流検出抵抗R7の他端は、直流電源Vccのアース側の接続点K3に接続されている。電流検出抵抗R7の一端(接続点K2)及び他端(接続点K3)は、それぞれ、制御部13に接続されている。
LED16及びトランジスタQ5の直列回路は、直流電源Vccと並列に接続されている。すなわち、LED16のアノードは、抵抗を介して直流電源Vccの正側端子に接続され、LED16のカソードは、トランジスタQ5のコレクタに接続されている。トランジスタQ5のエミッタは、直流電源Vccのアース側端子に接続されている。トランジスタQ5のベースは、ベース抵抗を介して制御部13に接続されている。
LED17及びトランジスタQ6の直列回路は、LED16及びトランジスタQ5の直列回路と全く同様に接続されており、トランジスタQ6のベースは、ベース抵抗を介して制御部13に接続されている。LED16は、例えば緑色LEDであり、LED17は、例えば赤色LEDである。
制御部13(発振制御部の一例)は、例えばマイクロコンピュータ等を含む。制御部13は、スイッチング素子Q1〜Q4のオンオフを制御する。制御部13は、スイッチング素子Q1,Q4のオン及びスイッチング素子Q2,Q3のオフと、スイッチング素子Q1,Q4のオフ及びスイッチング素子Q2,Q3のオンとを交互に繰り返す。制御部13は、例えば駆動周波数Fc=143kHzで、スイッチング素子Q1〜Q4をオンオフさせている。これによって、直流電力が交互に反転して交流電力が送電共振回路LC1に供給される。その結果、伝送コイルL1には交番磁界による磁束が発生する。
制御部13は、電気機器12から電力供給が要求されていると判定すると、伝送コイルL1を連続発振させる。制御部13は、電気機器12から電力供給が要求されていない待機状態では、伝送コイルL1を間欠発振させる。この構成により、充電器11の待機電力を低減している。連続発振及び間欠発振については、後に詳述される。
制御部13は、抵抗R5,R6によって分圧された電圧Viに基づき、発振回路14の入力電圧を検出する。制御部13は、検出した入力電圧に基づき、入力電圧が異常であるか否かを判定する。制御部13は、例えば、検出した入力電圧が、予め定められた電圧値より低ければ、入力電圧が異常であると判定する。
制御部13は、電流検出抵抗R7の一端(接続点K2)の電圧Vsに基づき、伝送コイルL1に流れる入力電流Isを検出する。制御部13は、検出した入力電流Isに基づき、入力電流が異常であるか否かを判定する。制御部13は、例えば、検出した入力電流Isが予め定められた電流範囲から外れていれば、入力電流Isが異常であると判定する。また、制御部13は、検出した入力電流Isに基づき、電気機器12から電力供給が要求されているか否かを判定する。この判定手法については、後に詳述される。
制御部13は、伝送コイルL1を間欠発振させているときはLED16を点灯させる。制御部13は、伝送コイルL1を連続発振させているときはLED17を点灯させる。制御部13は、入力電圧又は入力電流が異常であると判定すると、LED16,17の両方を点灯させる。
電気機器12は、図2に示されるように、この実施形態では、例えば電動歯ブラシである。電気機器12は、図1に示されるように、受電コイルL2と、コンデンサC2と、ダイオードD1と、負荷LDと、スイッチ素子SW1,SW2と、抵抗R11,R12と、制御部15と、電流検出抵抗R13とを備える。図1に示されるように、充電器11と電気機器12とは、電気的に接続されておらず、電気的に非接触になっている。
コンデンサC2は、受電コイルL2と並列に接続されている。この受電コイルL2とコンデンサC2とにより受電共振回路LC2が構成されている。受電コイルL2は、伝送コイルL1で発生した交番磁界による磁束が鎖交すると、交流電力を発生する。ダイオードD1のアノードは、受電コイルL2の一端L21に接続されている。ダイオードD1は、受電コイルL2で発生した交流電力を整流する。ダイオードD1により整流回路25(図2)が構成される。
負荷LDは、この実施形態では例えば、リチウムイオン電池又はニッケル水素電池などの二次電池である。以下では、負荷LDは二次電池LDとも称される。二次電池LDは、受電コイルL2で発生した交流電力がダイオードD1により整流された直流電力によって充電される。なお、負荷LDは、二次電池に限られない。
抵抗R11,R12の直列回路は、二次電池LDと並列に接続されている。すなわち、抵抗R11,R12の直列回路は、二次電池LDの正極に接続された接続点K11と、二次電池LDの負極に接続された接続点K12との間に接続されている。抵抗R11と抵抗R12との接続点K6は、制御部15に接続されている。この構成により、二次電池LDの端子電圧が抵抗R11,R12によって分圧された電圧Vdが、制御部15に入力される。
スイッチ素子SW1,SW2は、この実施形態では、例えば電界効果トランジスタである。代替的に、スイッチ素子SW1,SW2は、機械的リレー又はバイポーラトランジスタなどであってもよい。スイッチ素子SW1,SW2のオンオフは、制御部15により制御される。
スイッチ素子SW1(コイル状態切替部の一例、並列スイッチ素子の一例)は、受電コイルL2に並列に接続されている。具体的には、スイッチ素子SW1は、受電コイルL2の他端L22に接続された接続点K4と、ダイオードD1のカソードに接続された接続点K5との間に接続されている。スイッチ素子SW1がオフの場合には、受電コイルL2のコイル状態は、受電コイルL2に電流が流れる第1コイル状態になる。スイッチ素子SW1がオンにされると、受電コイルL2及びダイオードD1の直列回路は短絡され、受電コイルL2のコイル状態は、受電コイルL2に流れる電流が所定値(例えば第1コイル状態で流れる電流値の1/10)以下である第2コイル状態になる。この第2コイル状態では、ダイオードD1の電圧降下の影響により多少の電流が流れる。また、ダイオードD1のアノード側がマイナス電圧になるときには、受電共振回路LC2に電流が流れる。このため、第2コイル状態では、所定値以下の小さい電流が受電コイルL2に流れる。スイッチ素子SW1のオンにより受電コイルL2及びダイオードD1の直列回路が短絡されると、充電器11の伝送コイルL1に流れる入力電流Isが低減する。
スイッチ素子SW2は、ダイオードD1のカソードに接続された接続点K5と、二次電池LDの正極に接続された接続点K11との間に接続されている。スイッチ素子SW2がオンにされると、二次電池LDの充電が可能になり、スイッチ素子SW2がオフにされると、二次電池LDの充電が停止される。
電流検出抵抗R13は、受電コイルL2の他端L22に接続された接続点K4と、二次電池LDの負極に接続された接続点K12との間に接続されている。電流検出抵抗R13の二次電池LDの負極(接続点K12)側の接続点K13は、制御部15に接続されている。電流検出抵抗R13の受電コイルL2の他端L22側の接続点K4は、制御部15に接続されて接地されている。
制御部15(コイル状態制御部の一例)は、例えばマイクロコンピュータ等を含む。制御部15は、接続点K6の電圧Vdに基づき、二次電池LDの充電が必要であるか否かを判定する。制御部15は、二次電池LDが満充電になっていて充電が不要であると判定すると、スイッチ素子SW1をオンにし、スイッチ素子SW2をオフにする。制御部15は、二次電池LDの残容量が減っていて充電が必要であると判定すると、スイッチ素子SW1をオフにし、スイッチ素子SW2をオンにする。
制御部15は、接続点K13の電圧Vcに基づき、二次電池LDの充電電流Icを検出する。制御部15は、二次電池LDの充電電流Icの検出結果に基づき、スイッチ素子SW1のオンオフを制御する。制御部15によるスイッチ素子SW1,SW2のオンオフ制御は、後に詳述される。
図3Aは、伝送コイルL1の平面図である。図3Bは、伝送コイルL1の断面図である。図4は、受電コイルL2の断面図である。図5は、電気機器12が充電器11に載置された状態を概略的に示す断面図である。
伝送コイルL1は、図3A、図3Bに示されるように、例えば銅線が渦巻状に巻かれて形成された、平面視で円形の平面状コイルである。図3A、図3Bに示されるように、伝送コイルL1の磁束鎖交面と平行に、平板状の磁性体(例えばフェライト)31が、伝送コイルL1に近接して配置されている。
受電コイルL2は、図4に示されるように、例えば断面H字状の磁性体(例えばフェライト)41の中心軸の周りに銅線が渦巻状に巻かれて形成されたコイルである。
図5に示されるように、充電器11の天板51の上に電気機器12の筐体52が載置されると、伝送コイルL1に発生する磁束が受電コイルL2に鎖交する。この実施形態では、伝送コイルL1と受電コイルL2との間の結合係数k12は、例えば、k12=0.02である。この実施形態では、図5に示されるように、2個の電気機器12の筐体52が、充電器11の天板51の上に載置できるように構成されている。
図6は、充電器11の動作を示すタイミングチャートである。図6のセクション(a)は、スイッチング素子Q1,Q4のオンオフを示す。図6のセクション(b)は、スイッチング素子Q2,Q3のオンオフを示す。図6のセクション(c)は、伝送コイルL1に流れる電流波形を示す。図7は、スイッチ素子SW1,SW2のオンオフ及び充電電流Icを示すタイミングチャートである。図1、図6、図7を用いて、この実施形態の非接触電力伝送システム10の充電動作及びスイッチ素子SW1の機能が説明される。
制御部15は、二次電池LDを充電するときは、図7に示されるように、スイッチ素子SW1をオフにし、スイッチ素子SW2をオンにする。この状態で、商用交流電源のAC100Vがアダプタ22によりDC5Vに変換される。このDC5Vがスイッチング素子Q1〜Q4から構成されるフルブリッジ回路に印加される。
そして、図6のセクション(a)、(b)に示されるように、制御部13からゲート抵抗R1〜R4を介して入力されるゲート電圧に応じて、周期Tc(本実施形態ではTc=3.5μsec、つまり駆動周波数Fc=143kHz)でスイッチング素子Q1〜Q4がオンオフ動作を行う。このスイッチング素子Q1〜Q4のオンオフ動作によって、伝送コイルL1には、図6のセクション(c)に示されるように、高周波の交流電流が供給されて、伝送コイルL1が励磁される。
伝送コイルL1において発生した磁束が、受電コイルL2に鎖交する。二次電池LDを充電するときは、スイッチ素子SW1がオフにされているため、スイッチ素子SW1による受電コイルL2への影響はない。したがって、受電コイルL2に鎖交した磁束により交番電力が発生する。この交番電力がダイオードD1により整流される。二次電池LDを充電するときは、スイッチ素子SW2がオンにされているため、ダイオードD1により整流された電力により、二次電池LDが充電される。
この状態で、図7に示されるように、時刻T1に、制御部15によってスイッチ素子SW1がオンにされる。すると、受電コイルL1及びダイオードD1の直列回路が、スイッチ素子SW1によって短絡される。その結果、図7に示されるように、時刻T1から充電電流Icが流れなくなる。
図8は、連続発振及び間欠発振における電圧波形及び電流波形を概略的に示すタイミングチャートである。図8のセクション(a)は、連続発振中のスイッチング素子Q4のオンオフを示す。図8のセクション(b)は、連続発振中の充電電流Icを示す。図8のセクション(c)は、間欠発振中のスイッチング素子Q4のオンオフを示す。図8のセクション(d)は、間欠発振中の充電電流Icを示す。
図8では、スイッチング素子Q4のゲート電圧のみが示されているが、スイッチング素子Q1〜Q3のゲート電圧も同じ周期で変化する。また、図8の動作では、スイッチ素子SW1はオフにされ、スイッチ素子SW2はオンにされている。図1、図8を用いて、充電器11における連続発振及び間欠発振の動作が説明される。
制御部13は、伝送コイルL1を連続発振させるときは、図8のセクション(a)に示されるように、スイッチング素子Q1〜Q4を周期7.0μsec(つまり駆動周波数143kHz)でオンオフさせる。このスイッチング素子Q1〜Q4のオンオフによって伝送コイルL1が連続発振し、二次電池LDには、図8のセクション(b)に示されるように、充電電流Icが連続的に流れる。
制御部13は、伝送コイルL1を間欠発振させるときは、図8のセクション(c)に示されるように、100msecの発振期間Tonと900msecの休止期間Toffとを繰り返す。つまり、間欠発振の周期TiはTi=1.0secになっている。100msecの発振期間Tonには、周期7.0μsec(つまり駆動周波数143kHz)でのスイッチング素子Q1〜Q4のオンオフが14286回繰り返される。このスイッチング素子Q1〜Q4のオンオフによって伝送コイルL1が間欠発振し、二次電池LDには、図8のセクション(d)に示されるように、充電電流Icが間欠的に流れる。この場合、100msecの発振期間Tonに対して、ほとんど時間遅れなしに、100msecの間、充電電流Icが流れる。
図9は、間欠発振中の充電器11における電圧波形及び電流波形を概略的に示すタイミングチャートである。図9のセクション(a)は、間欠発振中のスイッチング素子Q4のオンオフを示す。図9のセクション(b)は、間欠発振中の充電電流Icを示す。図9のセクション(c)は、間欠発振により二次電池LDが充電されているときの伝送コイルL1の入力電流Isを示す。図9のセクション(d)は、間欠発振により二次電池LDが充電されていないときの伝送コイルL1の入力電流Isを示す。図1、図9を用いて、充電器11上に電気機器12が載置されて二次電池LDの充電が行われているか否かを制御部13が判定する手法が説明される。
図9のセクション(a)、(b)は、それぞれ、図8のセクション(c)、(d)と同じである。すなわち、制御部13は、伝送コイルL1を間欠発振させるときは、図9のセクション(a)に示されるように、100msecの発振期間と900msecの休止期間とを繰り返す。このスイッチング素子Q1〜Q4のオンオフによって伝送コイルL1が間欠発振し、二次電池LDには、図9のセクション(b)に示されるように、100msecの発振期間に対して、ほとんど時間遅れなしに100msecの間、充電電流Icが流れる。
図9のセクション(b)に示されるように、二次電池LDに充電電流Icが流れているときは、図9のセクション(c)に示されるように、電流値I1(この実施形態では例えばI1=0.2A)の入力電流Isが伝送コイルL1に入力される。
一方、二次電池LDに充電電流Icが流れていないときは、図9のセクション(d)に示されるように、電流値I2(この実施形態では例えばI2=0.1A)の入力電流Isが伝送コイルL1に入力される。充電器11の上に電気機器12が載置されていない場合には、二次電池LDに充電電流Icが流れない。また、充電器11の上に電気機器12が載置されていても、スイッチ素子SW1がオンにされている場合には、二次電池LDに充電電流Icが流れない。
図9のセクション(c)、(d)から分かるように、伝送コイルL1で発生する磁束により受電コイルL2に交流電力が発生する場合には、伝送コイルL1で発生する磁束により受電コイルL2に交流電力が発生しない場合に比べて、伝送コイルL1の入力電流Isが増大する。充電器11の上に電気機器12が載置されていない場合の入力電流Isの電流値と、充電器11の上に電気機器12が載置されていても、スイッチ素子SW1がオンにされている場合の入力電流Isの電流値とは、ほぼ同じ値である。
電流値I1は、この実施形態では例えば0.2Aであり、電流値I2は、この実施形態では例えば0.1Aである。また、この実施形態では、間欠発振のデューティ比は、図9のセクション(a)に示されるように、10分の1に設定されている。したがって、入力電流Isの平均値は、例えば0.02A又は0.01Aとなり、非常に小さい値になる。このため、入力電流Isの大小を閾値で判定する場合には、閾値との差異も非常に小さい値になる。その結果、入力電流Isと閾値との大小関係を精度良く判定できない可能性がある。
そこで、この実施形態では、制御部13は、間欠発振中における100msecの発振期間のみ、入力電流Isを検出する。この構成により、検出される入力電流Isの電流値は、0.2A又は0.1Aとなる。制御部13は、スイッチング素子Q1〜Q4のオンオフを制御して伝送コイルL1を間欠発振させているため、100msecの発振期間のみ、入力電流Isを検出することができる。
また、制御部13は、入力電流Isの大きさを判定するための閾値Ithを保持する。但し、閾値Ithの大きさは、I1>Ith>I2に設定される。この実施形態では例えば、Ith=0.15Aである。
このため、この実施形態では、入力電流Isと閾値Ithとの差異を大きい値にすることができる。したがって、入力電流Isと閾値Ithとの大小関係を精度良く判定できる。その結果、制御部13は、充電器11により電気機器12の二次電池LDが充電されているか否かを精度良く判定することができる。
図10は、間欠発振中の充電器11における電圧波形及び電流波形と、間欠発振中の電気機器12におけるスイッチ素子SW1,SW2のオンオフとを概略的に示すタイミングチャートである。図10のセクション(a)は、間欠発振の発振期間を示す。括弧内の数字は、スイッチ素子SW1のオンオフを模式的に表すフラグである。図10のセクション(b)は、間欠発振中のスイッチング素子Q4のオンオフを示す。図10のセクション(c)は、間欠発振中の充電電流Icを示す。図10のセクション(d)は、間欠発振中の入力電流Isを示す。図10のセクション(e)は、間欠発振中のスイッチ素子SW1のオンオフを示す。図10のセクション(f)は、間欠発振中のスイッチ素子SW2のオンオフを示す。図1、図10を用いて、電気機器12から電力供給が要求されているか否かを制御部13が判定する手法が説明される。
図10のセクション(b)、(c)は、それぞれ、図9のセクション(a)、(b)と同じである。待機状態の充電器11では、図10のセクション(b)に示されるようなスイッチング素子Q1〜Q4のオンオフによって、伝送コイルL1は間欠発振している。この充電器11の上に、電気機器12が載せられる。
ここで、電気機器12の制御部15は、充電器11の上に載せられる前に、電圧Vdに基づき、二次電池LDの充電が必要であると判定しているものとする。したがって、充電器11の上に、電気機器12が載せられたときには、図10のセクション(e)、(f)に示されるように、スイッチ素子SW1はオフにされ、スイッチ素子SW2はオンにされている。
伝送コイルL1が間欠発振しているため、図10のセクション(c)に示されるように、間欠発振における100msecの発振期間P1に、充電電流Icが流れる。電気機器12の制御部15は、充電電流Icを検出すると、電気機器12が充電器11の上に載せられたと判定する。制御部15は、電気機器12が充電器11の上に載せられたと判定すると、図10のセクション(e)に示されるように、続く2回の100msecの発振期間P2,P3の間、スイッチ素子SW1をオンにする。なお、電気機器12の制御部15は、充電器11における間欠発振の周期Ti(この実施形態では1.0sec)、発振期間(この実施形態では100msec)及び休止期間(この実施形態では900msec)が予め分かっているものとする。
スイッチ素子SW1がオンにされるため、図10のセクション(c)に示されるように、発振期間P2,P3には、充電電流Icが流れない。したがって、図9を用いて説明されたように、伝送コイルL1の入力電流Isは、図10のセクション(d)に示されるように、発振期間P1では電流値I1であったのに対し、発振期間P2,P3では電流値I2に低下する。制御部13は、入力電流Isが閾値Ith未満であるか否かを判定して、スイッチ素子SW1のオンオフを判定する。
発振期間P4,P5,P6も、発振期間P1,P2,P3と同様の制御が行われる。すなわち、制御部15は、図10のセクション(e)に示されるように、1回の発振期間P4では、スイッチ素子SW1をオフにし、続く2回の発振期間P5,P6では、スイッチ素子SW1をオンにするスイッチ動作(コイル状態切替動作の一例)を行う。このため、伝送コイルL1の入力電流Isは、図10のセクション(d)に示されるように、発振期間P4では閾値Ith以上となり、発振期間P5,P6では閾値Ith未満となる。
図10のセクション(a)に示されるフラグは、スイッチ素子SW1がオフの場合に「1」とし、スイッチ素子SW1がオンの場合に「0」として、スイッチ素子SW1のオンオフを表している。したがって、発振期間P1〜P6のフラグは、図10のセクション(a)に示されるように、順に「1,0,0,1,0,0」となる。
図10では、充電器11に、1台の電気機器12が載せられている場合を考えているので、スイッチ素子SW1のオンオフと、入力電流Isが閾値Ith未満であるか否かとは一致している。
間欠発振中に、入力電流Isが閾値Ith以上の発振期間(つまりフラグが「1」の発振期間)に続く2回(充電器11に載置できる電気機器12の上限個数に等しい回数)の発振期間において、入力電流Isが閾値Ith未満の発振期間(つまりフラグが「0」の発振期間)が少なくとも1回存在すると、制御部13は、電気機器12から電力供給の要求があると判定する。電気機器12から電力供給の要求があると判定すると、制御部13は、伝送コイルL1の発振を間欠発振から連続発振に切り替える。
間欠発振中に、入力電流Isが閾値Ith以上の発振期間(つまりフラグが「1」の発振期間)に続く2回(充電器11に載置できる電気機器12の上限個数に等しい回数)の発振期間において、入力電流Isが閾値Ith以上の発振期間(つまりフラグが「1」の発振期間)のみが存在し、入力電流Isが閾値Ith未満の発振期間(つまりフラグが「0」の発振期間)が存在しない場合には、制御部13は、金属異物が充電器11に載せられていると判定する。金属異物が充電器11に載せられていると判定すると、制御部13は、LED16,17の両方を点灯する。
また、既に他の電気機器12が充電器11に載せられて、二次電池LDが充電されており、2台目の電気機器12として、新たに充電器11に載せられる場合がある。この場合には、充電器11は既に連続発振になっている。このため、2台目の電気機器12の二次電池LDには、連続的に充電電流Icが流れる。したがって、2台目の電気機器12の制御部15は、図7のセクション(b)に示されるように充電電流Icが連続的に流れていることを検出する。すると、2台目の電気機器12の制御部15は、充電器11が既に連続発振になっていると判断し、スイッチ素子SW1をオフのままとし、スイッチ素子SW1をオンオフさせるスイッチ動作を行わない。
さらに、1台目の電気機器12が充電器11に載せられた後、充電器11が連続発振を開始する前に、続いて2台目の電気機器12が充電器11に載せられる場合がある。この場合には、両方の電気機器12において、図10のセクション(e)に示されるように、スイッチ素子SW1がオンオフされるスイッチ動作が行われる。また、図5に示されるように、充電器11の上に2台の電気機器12が載せられた状態で、充電器11のアダプタ22のプラグ23がコンセント24に差し込まれた場合にも、両方の電気機器12において、図10のセクション(e)に示されるように、スイッチ素子SW1がオンオフされるスイッチ動作が行われる。このように、2台の電気機器12において、スイッチ素子SW1がオンオフされるスイッチ動作が行われる場合の動作パターンが、図11を用いて説明される。
図11は、2台の電気機器12の動作パターンを表形式で示す図である。図11では、1台目の電気機器12(例えば図5の左側の電気機器)は、電気機器12A(第1受電装置の一例)と記載され、2台目の電気機器12(例えば図5の右側の電気機器)は、電気機器12B(第2受電装置の一例)と記載されている。
図11では、図10のセクション(a)と同様に、フラグによって、電気機器12A,12Bのスイッチ素子SW1のオンオフを表している。すなわち、図11では、電気機器12A,12Bのスイッチ素子SW1がオフの場合にフラグを「1」とし、オンの場合にフラグを「0」としている。
また、図11では、入力電流Isが閾値Ith未満であるか否かをフラグによってあらわしている。すなわち、図11では、入力電流Isが閾値Ith未満となる場合にフラグを「1」とし、閾値Ith以上となる場合にフラグを「0」としている。
図11では、充電器11に、2台の電気機器12A,12Bが載せられている場合を考えているので、スイッチ素子SW1のオンオフと、入力電流Isが閾値Ith未満であるか否かとは、一致しない場合がある。
図11では、スイッチ素子SW1のオンオフは、図10のセクション(e)に示されるように、充電器11の間欠発振に同期して「オフ、オン、オン」が繰り返されている。つまり、フラグで表すと「1,0,0」が繰り返されている。このため、2台の電気機器12A,12Bのスイッチ素子SW1のオンオフのパターンは、互いに一致する場合と、間欠発振の1周期分ずれる場合と、間欠発振の2周期分ずれる場合との3つの場合がある。
図11の動作パターンPT1では、電気機器12A,12Bのスイッチ素子SW1のオンオフが互いに一致している。この場合には、入力電流Isが閾値Ith未満であるか否かは、スイッチ素子SW1のオンオフと一致する。このため、動作パターンPT1における入力電流Isが閾値Ith未満であるか否かは、図11に示されるように、フラグで表すと「1,0,0」が繰り返される。
動作パターンPT2では、電気機器12Aのスイッチ素子SW1のオンオフに対して、電気機器12Bのスイッチ素子SW1のオンオフは、間欠発振の1周期遅れている。動作パターンPT3では、電気機器12Aのスイッチ素子SW1のオンオフに対して、電気機器12Bのスイッチ素子SW1のオンオフは、間欠発振の2周期遅れている。
充電器11に2台の電気機器12A,12Bが載せられている場合には、例えば電気機器12Aのスイッチ素子SW1がオンにされていても、電気機器12Bのスイッチ素子SW1がオフの場合には、入力電流Isは、閾値Ith以上になる。
したがって、動作パターンPT2,PT3では、電気機器12A,12Bの一方のスイッチ素子SW1がオフの場合には、入力電流Isは、閾値Ith以上になり、電気機器12A,12Bの両方のスイッチ素子SW1がオンの場合にのみ、入力電流Isは、閾値Ith未満になる。
このため、動作パターンPT2における入力電流Isが閾値Ith未満であるか否かは、図11に示されるように、フラグで表すと「1,1,0」が繰り返される。また、動作パターンPT3における入力電流Isが閾値Ith未満であるか否かは、図11に示されるように、フラグで表すと「1,0,1」が繰り返される。
この実施形態では、2台の電気機器12A,12Bのスイッチ素子SW1のオンオフは、フラグで表すと「1,0,0」が繰り返されている。したがって、2台の電気機器12A,12Bのスイッチ素子SW1のオンオフが、一致していても、ずれていても、入力電流Isが閾値Ith以上になった発振期間に続く2回の発振期間において、少なくとも1回、入力電流Isが閾値Ith未満になる発振期間(つまりフラグで表すと「0」になる発振期間)が存在する。
また、充電器11の上に電気機器12が1台のみ載せられている場合には、図11の動作パターンPT1と同様に、入力電流Isが閾値Ith以上になった発振期間に続く2回の発振期間において、両方とも、入力電流Isが閾値Ith未満になる(つまりフラグで表すと「0」になる)。
一方、充電器11の上に金属異物が載っている場合には、常に磁束が金属異物に鎖交して交流電力が発生する。したがって、毎回の発振期間において、入力電流Isが閾値Ith以上になり、入力電流Isが閾値Ith未満になる発振期間が存在しない。つまり、フラグで表すと、毎回の発振期間において「1」になり、「0」になる発振期間が存在しない。
以上より、この実施形態では、制御部13は、間欠発振中に、発振期間において入力電流Isが閾値Ith未満であるか否かを判定し、まず、入力電流Isが閾値Ith以上になる発振期間を検出する。これによって、制御部13は、充電器11に、電気機器12又は金属異物など、何らかの物体が載せられたことを検出する。
次に、制御部13は、続く2回の発振期間において、入力電流Isが閾値Ith未満であるか否かを判定する。制御部13は、少なくとも1回、入力電流Isが閾値Ith未満であると判定すると、充電器11に載せられた電気機器12から電力供給が要求されていると判定し、間欠発振から連続発振に切り替える。
一方、制御部13は、続く2回の発振期間において、両方とも、入力電流Isが閾値Ith以上であると判定すると、充電器11に金属異物が載っていると判定し、連続発振に切り替えずに、間欠発振を継続する。
この実施形態では、制御部13は、入力電流Isが閾値Ith以上になる発振期間を検出した後に、最初に入力電流Isが閾値Ith未満になる発振期間を検出すると、間欠発振から連続発振に切り替える。
したがって、図11の動作パターンPT1,PT3の場合には、制御部13は、発振期間P2の終了時に、間欠発振から連続発振に切り替える。つまり、入力電流Isが閾値Ith以上になる発振期間を検出した時点から、間欠発振の1周期(Ti)と発振期間(Ton)との和(この実施形態では1.1sec)が経過した後に、充電が開始される。
また、図11の動作パターンPT2の場合には、制御部13は、発振期間P3の終了時に、間欠発振から連続発振に切り替える。つまり、入力電流Isが閾値Ith以上になる発振期間を検出した時点から、間欠発振の2周期(2×Ti)と発振期間(Ton)との和(この実施形態では2.1sec)が経過した後に、充電が開始される。
このように、この実施形態では、入力電流Isが閾値Ith以上になる発振期間を検出した時点から、最大で、間欠発振の2周期(2×Ti)と発振期間(Ton)との和(この実施形態では2.1sec)が経過した後に、充電が開始される。この入力電流Isが閾値Ith以上になる発振期間を検出した時点から充電開始までの時間は、間欠発振の周期Tiに依存する。したがって、間欠発振の周期Tiを短くすることにより、充電開始までの時間を短くすることができる。
図10、図11を用いて説明されたように、充電器11の制御部13は、電気機器12から電力供給が要求されたと判定すると、間欠発振から連続発振に切り替える。この連続発振によって、電気機器12の二次電池LDの充電が開始される。
電気機器12の制御部15は、二次電池LDが満充電になったと判定すると、スイッチ素子SW1をオンにする。充電器11に載せられている全ての電気機器12のスイッチ素子SW1がオンにされると、伝送コイルL1の入力電流Isは閾値Ith未満になる。
充電器11の制御部13は、連続発振中に、入力電流Isが閾値Ith未満になったことを検出すると、電気機器12からの電力供給の要求がなくなったと判定し、連続発振から間欠発振に切り替える。
図12は、この実施形態の充電器11の制御部13の動作手順を概略的に示すフローチャートである。
S1において、例えばアダプタ22のプラグ23がコンセント24に差し込まれることにより、制御部13のマイクロコンピュータが、起動されるか又はリセットされる。S2において、制御部13は、電圧Viに基づき、直流電源Vccの入力電圧を検出する。また、制御部13は、電圧Vsに基づき、伝送コイルL1の入力電流Isを検出する。
S3において、制御部13は、検出した入力電圧及び入力電流Isの値が問題ないか否かを判定する。入力電圧又は入力電流Isの値が異常であると判定すると(S3でNO)、S4において、制御部13は、間欠発振用のLED16及び連続発振用のLED17の両方を点灯させて、ユーザに異常であることを報知する。その後、処理はS2に戻る。
一方、入力電圧及び入力電流Isの両方の値が異常でなければ(S3でYES)、S5において、制御部13は、伝送コイルL1を間欠発振させる。S6において、制御部13は、間欠発振の発振期間における入力電流Isを検出する。S7において、制御部13は、検出した入力電流Isが閾値Ith以上であるか否かを判定する。検出した入力電流Isが閾値Ith未満であれば(S7でNO)、処理はS2に戻る。
一方、検出した入力電流Isが閾値Ith以上であれば(S7でYES)、S8において、制御部13は、充電器11上に、電気機器12又は金属異物の物体が載せられていると判断する。S9において、制御部13は、続く2回の発振期間の入力電流Isを検出する。
S10において、制御部13は、2回の発振期間のうち少なくとも1回、入力電流Isが閾値Ith未満であったか否かを判定する。2回の発振期間の全てにおいて、入力電流Isが閾値Ith以上であれば(S10でNO)、S11において、制御部13は、充電器11の上に金属異物が載っているという異常を検知したと判定し、処理はS4に進む。
一方、2回の発振期間のうち少なくとも1回、入力電流Isが閾値Ith未満であれば(S10でYES)、S12において、制御部13は、間欠発振から連続発振に切り替える。
S13において、制御部13は、入力電流Isが閾値Ith以上であるか否かを判定する。入力電流Isが閾値Ith以上であれば(S13でYES)、S14において、制御部13は、正常に充電が行われていると判定する。その後、処理はS13に戻る。
一方、入力電流Isが閾値Ith未満であれば(S13でNO)、S15において、制御部13は、充電器11の上から電気機器12が取り外された、又は二次電池LDの充電が完了したと判断する。その後、処理はS5に戻る。
以上説明されたように、この第1実施形態の非接触電力伝送装置10の電気機器12は、受電コイルL2に並列接続されたスイッチ素子SW1を備える。間欠発振中の発振期間において、電気機器12の制御部15は、1回の発振期間にスイッチ素子SW1をオフにし、続く2回の発振期間にスイッチ素子SW1をオンにする。充電器11の制御部13は、1回の発振期間に伝送コイルL1の入力電流Isが閾値Ith以上であると判定すると、続く2回の発振期間に入力電流Isが閾値Ith未満であるか否かを判定する。制御部13は、続く2回の発振期間のうち少なくとも1回、入力電流Isが閾値Ith未満であると判定すると、電気機器12から電力供給が要求されたと判定し、間欠発振から連続発振に切り替える。
これによって、この第1実施形態によれば、受電コイルL2に並列接続されたスイッチ素子SW1を備える簡素な構成で、制御部13は、充電器11に2台の電気機器12が載せられた場合でも、電気機器12からの電力供給の要求を判定することができる。
また、制御部13は、続く2回の発振期間のうち両方とも、入力電流Isが閾値Ith以上であると判定すると、充電器11に金属異物が載っていると判定し、連続発振に切り替えずに、間欠発振を継続する。これによって、この第1実施形態によれば、簡素な構成で、金属異物を検出することができる。
なお、上記図12では、間欠発振から連続発振に切り替えられた後は、充電器11の上から電気機器12が取り外された、又は二次電池LDの充電が完了したと判断されるまで(S15)、連続発振が継続されているが、第1実施形態の動作は、これに限られない。
図13は、第1実施形態の充電器11の制御部13の図12と異なる動作手順を概略的に示すフローチャートである。図13において、図12と同一ステップには、同一符号が付され、詳細な説明は省略される。
S10において、2回の発振期間のうち少なくとも1回、入力電流Isが閾値Ith未満であれば(S10でYES)、S21において、制御部13は、間欠発振から連続発振に切り替え、かつ経過時間のカウントを開始する。
S22において、制御部13は、連続発振に切り替え後、1分が経過したか否かを判定する。連続発振に切り替え後、1分が経過していなければ(S22でNO)、処理はS13に進む。一方、連続発振に切り替え後、1分が経過していれば(S22でYES)、処理はS5に進み、S5〜S11の処理が繰り返される。
このように、図13の動作によれば、連続発振に切り替え後、1分ごとに、間欠発振に切り替えられる。したがって、二次電池LDの充電中に、金属異物が充電器11に載った場合でも、S10,S11において異常を検知することができ、S4において、異常をユーザに報知することができる。
(第2実施形態)
上記第1実施形態では、電気機器12は、2個のスイッチ素子SW1,SW2を備えているが、以下に説明される第2実施形態のように、電気機器は、1個のスイッチ素子を備える構成でもよい。1個のスイッチ素子を備える第2実施形態の場合、2個のスイッチ素子を備える第1実施形態の場合と比較し、部品点数を低減できるため、低コスト化が可能になる。
図15は、第2実施形態の非接触電力伝送システム10Bの回路を概略的に示す図である。本実施形態は、伝送コイルL1と受電コイルL2の結合係数が大きい場合に有効である。この実施形態では、伝送コイルL1と受電コイルL2との間の結合係数k12は、例えばk12=0.2である。以下では、第1実施形態と異なる部分を中心に、第2実施形態が説明される。
第2実施形態の非接触電力伝送システム10Bは、図15に示されるように、充電器11(送電装置の一例)と、電気機器12D(第1受電装置の一例)とを備える。電気機器12Dは、図15に示されるように、受電コイルL2と、コンデンサC2と、ダイオードD1と、二次電池LDと、スイッチ素子SW3と、抵抗R11,R12と、制御部15と、電流検出抵抗R13とを備える。
スイッチ素子SW3(コイル状態切替部の一例、直列スイッチ素子の一例)は、受電コイルL2と二次電池LDとの間に直列に接続されている。具体的には、スイッチ素子SW3は、二次電池LDの正極に接続された接続点K11と、ダイオードD1のカソードとの間に接続されている。スイッチ素子SW3がオンの場合には、受電コイルL2のコイル状態は、受電コイルL2に電流が流れる第1コイル状態になる。スイッチ素子SW3がオフにされると、受電コイルL2と二次電池LDとの間が開放され、受電コイルL2のコイル状態は、受電コイルL2に流れる電流が所定値以下である第2コイル状態になる。スイッチ素子SW3のオフにより受電コイルL2と二次電池LDとの間が開放されると、充電器11の入力電流Isが低減する。
制御部15(コイル状態制御部の一例)は、二次電池LDが満充電になっていて充電が不要であると判定すると、スイッチ素子SW3をオフにする。制御部15は、二次電池LDの残容量が減っていて充電が必要であると判定すると、スイッチ素子SW3をオンにする。
図16Aは、第2実施形態の伝送コイルL1の平面図である。図16Bは、第2実施形態の伝送コイルL1の断面図である。図17は、電気機器12Dが充電器11に挿入された状態を概略的に示す断面図である。図18は、スイッチ素子SW3のオンオフ及び充電電流Icを示すタイミングチャートである。
伝送コイルL1は、図16A,16Bに示されるように、例えば銅線が円筒状に巻かれて形成されたコイルである。本実施形態では、伝送コイルL1は空芯である。
図17に示されるように、充電器11の伝送コイルL1のハウジング53の内側に受電コイルL2を備えた電気機器12Dの筐体52が挿入されると、伝送コイルL1に発生する磁束が受電コイルL2に鎖交する。本実施形態において、例えば、1個の充電器11に対して挿入可能な電気機器12Dは1個である。
制御部15は、二次電池LDを充電するときは、図18に示されるように、スイッチ素子SW3をオンにする。スイッチ素子SW3をオンにすることにより、受電コイルL2と二次電池LDとが電気的に接続される。第1実施形態と同様に、伝送コイルL1において発生した磁束が、受電コイルL2に鎖交する。受電コイルL2に鎖交した磁束により交番電力が発生する。この交番電力がダイオードD1により整流される。二次電池LDを充電するときは、スイッチ素子SW3がオンにされているため、ダイオードD1で整流された電力により、二次電池LDが充電される。
この状態で、図18に示されるように、時刻T1に、制御部15によってスイッチ素子SW3がオフにされる。すると、受電コイルL1は二次電池LDから切り離され、受電コイルL2のコイル状態は、受電コイルL2に流れる電流が所定値以下である第2コイル状態になる。その結果、図18に示されるように、時刻T1から充電電流Icが流れなくなる。
図19は、第2実施形態における間欠発振中の充電器11における電圧波形及び電流波形と、間欠発振中の電気機器12Dにおけるスイッチ素子SW3のオンオフとを概略的に示すタイミングチャートである。図19のセクション(a)は、間欠発振の発振期間を示す。括弧内の数字は、スイッチ素子SW3のオンオフを模式的に表すフラグである。図19のセクション(b)は、間欠発振中のスイッチング素子Q4のオンオフを示す。図19のセクション(c)は、間欠発振中の充電電流Icを示す。図19のセクション(d)は、間欠発振中の入力電流Isを示す。図19のセクション(e)は、間欠発振中のスイッチ素子SW3のオンオフを示す。
電気機器12Dの制御部15は、充電器11への挿入前に、電圧Vdに基づき、二次電池LDの充電が必要であると判定しているものとする。したがって、充電器11に、電気機器12Dが挿入されたときには、図19のセクション(e)に示されるように、スイッチ素子SW3はオンにされている。
伝送コイルL1が間欠発振しているため、図19のセクション(c)に示されるように、間欠発振における100msecの発振期間P1に、充電電流Icが流れる。電気機器12Dの制御部15は、充電電流Icを検出すると、電気機器12Dが充電器11に挿入されたと判定する。制御部15は、電気機器12Dが充電器11に挿入されたと判定すると、図19のセクション(e)に示されるように、続く1回の100msecの発振期間P2の間、スイッチ素子SW3をオフにする。なお、電気機器12Dの制御部15は、充電器11における間欠発振の周期Ti(この実施形態では1.0sec)、発振期間(この実施形態では100msec)及び休止期間(この実施形態では900msec)が予め分かっているものとする。
スイッチ素子SW3がオフにされるため、図19のセクション(c)に示されるように、発振期間P2には、充電電流Icが流れない。したがって、図9を用いて説明されたように、伝送コイルL1の入力電流Isは、図19のセクション(d)に示されるように、発振期間P1では電流値I1であったのに対し、発振期間P2では電流値I2に低下する。制御部13は、入力電流Isが閾値Ith未満であるか否かを判定して、スイッチ素子SW3のオンオフを判定する。
発振期間P3,P4も、発振期間P1,P2と同様の制御が行われる。すなわち、制御部15は、図19のセクション(e)に示されるように、1回の発振期間P3では、スイッチ素子SW3をオンにし、続く1回の発振期間P4では、スイッチ素子SW3をオフにするスイッチ動作(コイル状態切替動作の一例)を行う。このため、伝送コイルL1の入力電流Isは、図19のセクション(d)に示されるように、発振期間P3では閾値Ith以上となり、発振期間P4では閾値Ith未満となる。
図19のセクション(a)に示されるフラグは、スイッチ素子SW3がオンの場合に「1」とし、スイッチ素子SW3がオフの場合に「0」として、スイッチ素子SW3のオンオフを表している。したがって、発振期間P1〜P4のフラグは、図19のセクション(a)に示されるように、順に「1,0,1,0」となる。
以下、第1実施形態と同様の動作パターンによってスイッチ素子SW3がオンオフされる。そして、第1実施形態と同様に、入力電流Isと閾値Ithとの大小判定により、間欠発振と連続発振とが切り替えられる。
(その他)
(1)上記第1実施形態の非接触電力伝送システムは、図1に示される電磁誘導方式に限られず、磁気共振方式であってもよい。
図14は、磁気共振方式の非接触電力伝送システム10Aの回路を概略的に示す図である。以下では、図1との相違点を中心に、図14に示される非接触電力伝送システム10Aが説明される。
磁気共振方式の非接触電力伝送システム10Aは、図14に示されるように、充電器11(送電装置の一例)と電気機器12C(第1受電装置の一例)とを備える。電気機器12Cは、集磁束コイルL3及びコンデンサC3をさらに備える。なお、電気機器12Cは、コンデンサC2(図1)を備えない。電気機器12Cの他の構成は、図1に示される電気機器12と同じである。
図21は、図14の受電コイルL2及び集磁束コイルL3の断面図である。図21に示されるように、磁性体(例えばフェライト)41の中心軸の周りの内周に集磁束コイルL3が巻回され、その外周に受電コイルL2が巻回されている。なお、受電コイルL2と集磁束コイルL3との間は、絶縁テープ等で電気的に絶縁される。
図22Aは、図21と異なる構成の受電コイルL2及び集磁束コイルL3の断面図である。図22Bは、図22Aの構成の受電コイルL2及び集磁束コイルL3を有する電気機器12Cが充電器11に挿入された状態を概略的に示す断面図である。図21に示される構成ではなくて、図22A,22Bに示される構成でも構わない。
図14に戻って、集磁束コイルL3は、伝送コイルL1で発生した交番磁界による磁束を集めるコイルである。コンデンサC3は、集磁束コイルL3に接続されている。受電コイルL2は、集磁束コイルL3と磁気的に結合されている。集磁束コイルL3とコンデンサC3とにより受電共振回路LC3が構成されている。集磁束コイルL3は、伝送コイルL1で発生した磁束を受け取り、受電コイルL2に受け渡す。図14に示されるように、受電共振回路LC3は、受電コイルL2等と電気的に接続されていない。図14に示される磁気共振方式の非接触電力伝送システム10Aでは、集磁束コイルL3とコンデンサC3とにより構成される受電共振回路LC3によって、伝送コイルL1からの電力の伝送距離を延ばすことができる。
図14に示される磁気共振方式の非接触電力伝送システム10Aでも、図1に示される電磁誘導方式の非接触電力伝送システム10と同様に動作し、同様の効果を得ることができる。
図20は、第2実施形態における磁気共振方式の非接触電力伝送システム10Cの回路を概略的に示す図である。磁気共振方式の非接触電力伝送システム10Cは、図20に示されるように、充電器11(送電装置の一例)と電気機器12E(第1受電装置の一例)とを備える。電気機器12Eは、集磁束コイルL3及びコンデンサC3をさらに備える。なお、電気機器12Eは、コンデンサC2(図15)を備えない。電気機器12Eの他の構成は、図15に示される電気機器12Dと同じである。
図20に示される磁気共振方式の非接触電力伝送システム10Cでも、図15に示される電磁誘導方式の非接触電力伝送システム10Bと同様に動作し、同様の効果を得ることができる。
(2)上記第1実施形態では、2台の電気機器12が充電器11に載置された場合に、電気機器12からの電力供給の要求を判定できるように構成されている。上記第2実施形態では、1台の電気機器12Dが充電器11に載置された場合に、電気機器12Dからの電力供給の要求を判定できるように構成されている。代替的に、N台(Nは1以上の予め定められた整数)の電気機器12が充電器11に載置された場合に、電気機器12からの電力供給の要求を判定できるように構成してもよい。
この場合には、制御部15は、受電コイルL2のコイル状態を、1回の伝送コイルL1の発振期間にスイッチ素子SW1,SW3を制御して、受電コイルL2に電流が流れる第1コイル状態にし、続くN回の伝送コイルL1の発振期間にスイッチ素子SW1,SW3を制御して、受電コイルL2に電流が流れない又は流れる電流が所定値以下である第2コイル状態にするコイル状態切替動作を少なくとも1回繰り返す。
制御部15は、上記第1実施形態では、受電コイルL2のコイル状態を、スイッチ素子SW1をオフにすることにより第1コイル状態にし、スイッチ素子SW1をオンにすることにより第2コイル状態にする。制御部15は、上記第2実施形態では、受電コイルL2のコイル状態を、スイッチ素子SW3をオンにすることにより第1コイル状態にし、スイッチ素子SW3をオフにすることにより第2コイル状態にする。
図11を用いて説明されたように、スイッチ素子SW1,SW3のオンオフをフラグで表すと、例えばN=1の場合には「1,0」を繰り返せばよく、例えばN=3の場合には「1,0,0,0」を繰り返せばよい。
制御部13は、伝送コイルL1の入力電流Isが閾値Ith未満であるか否かを判定する。制御部13は、1回の伝送コイルL1の発振期間において入力電流Isが閾値Ith以上であると判定し、続くN回の伝送コイルL1の発振期間において、少なくとも1回、入力電流Isが閾値Ith未満であると判定すると、伝送コイルL1を間欠発振から連続発振に切り替える。
上述のように、制御部15は、受電コイルL2のコイル状態を、1回の伝送コイルL1の発振期間にスイッチ素子SW1,SW3を制御して、受電コイルL2に電流が流れる第1コイル状態にし、続くN回の伝送コイルL1の発振期間にスイッチ素子SW1,SW3を制御して、受電コイルL2に電流が流れない又は流れる電流が所定値以下である第2コイル状態にしている。このため、N台の電気機器12において、スイッチ素子SW1,SW3のオンオフが、どのようにずれても、続くN回の伝送コイルL1の発振期間のうち、少なくとも1回は、N台の全ての電気機器12のスイッチ素子SW1,SW3により、受電コイルL2のコイル状態が、受電コイルL2に電流が流れない又は流れる電流が所定値以下である第2コイル状態になる。N台の全ての電気機器12において、受電コイルL2のコイル状態が、受電コイルL2に電流が流れない又は流れる電流が所定値以下である第2コイル状態になると、伝送コイルL1の入力電流Isが閾値Ith未満になる。入力電流Isが閾値Ith未満になると、制御部13は、電力供給が要求されたと判定して、間欠発振から連続発振に切り替える。
このように、制御部13及び制御部15が制御することによって、N台(Nは1以上の予め定められた整数)の電気機器12が充電器11に載せられた場合に、電気機器12からの電力供給の要求を判定することができる。
また、この場合には、制御部13は、1回の伝送コイルL1の発振期間において入力電流Isが閾値Ith以上であると判定した時点から、間欠発振の周期TiのN倍(N×Ti)と間欠発振の発振期間(Ton)との和が経過する時点までに、伝送コイルL1を間欠発振から連続発振に切り替えるか否かを決定することになる。
(3)上記図1に示されるように、スイッチ素子SW1は、受電コイルL2の他端L22に接続された接続点K4と、ダイオードD1のカソードに接続された接続点K5との間に接続されている。代替的に、スイッチ素子SW1は、ダイオードD1のアノードと受電コイルL2の他端L22との間に接続されてもよい。
(4)上記各実施形態において、充電器11の送電共振回路LC1の駆動回路は、4個のスイッチング素子Q1〜Q4を用いたフルブリッジ回路で構成されているが、代替的に、2個のスイッチング素子を用いたハーフブリッジ回路で構成されてもよい。
(5)上記各実施形態では、電気機器12は電動歯ブラシを例示したが、これに限られない。電気機器12として、例えば、主に洗面所の周囲で使用される電動シェーバーまたは電動脱毛器をはじめとする一般に理美容家電と言われる小物家電を適用してもよい。
本発明の一態様に係る非接触電力伝送システムは、簡素な構成で受電装置からの電力供給の要求を送電装置が正確に判定できる非接触電力伝送システムとして有用である。
10,10A〜10C 非接触電力伝送システム
11 充電器
12,12A〜12E 電気機器
13 制御部
14 発振回路
15 制御部
L1 伝送コイル
L2 受電コイル
R7 電流検出抵抗
SW1,SW3 スイッチ素子

Claims (8)

  1. 送電装置と第1受電装置とを備える非接触電力伝送システムであって、
    前記送電装置は、
    電力を伝送するための伝送コイルと、
    前記伝送コイルを発振させて前記伝送コイルに交番磁界の磁束を発生させる発振部と、
    前記発振部を制御して、前記伝送コイルに連続発振又は所定周期での間欠発振を行わせる発振制御部と、
    前記伝送コイルに入力される入力電流を検出する電流検出部と、
    を含み、
    前記第1受電装置は、
    前記伝送コイルに発生する磁束に鎖交する受電コイルと、
    前記受電コイルに電流が流れる第1コイル状態と前記受電コイルに電流が流れない又は流れる電流が所定値以下である第2コイル状態との間でコイル状態を切り替えるコイル状態切替部と、
    前記伝送コイルが前記間欠発振を行っているときに、前記コイル状態切替部を制御して、前記所定周期に同期して、前記第1コイル状態と前記第2コイル状態との間で前記コイル状態を切り替えさせるコイル状態制御部と、
    を含み、
    前記コイル状態制御部は、前記コイル状態を、1回の前記伝送コイルの発振期間に前記第1コイル状態にさせ、続くN回(Nは予め定められた1以上の整数)の前記伝送コイルの発振期間に前記第2コイル状態にさせるコイル状態切替動作を実行し、
    前記発振制御部は、前記1回の前記伝送コイルの発振期間において、前記電流検出部により検出された前記入力電流が予め定められた閾値以上であると判定し、かつ、前記続くN回の前記伝送コイルの発振期間において、少なくとも1回、前記電流検出部により検出された前記入力電流が前記閾値未満であると判定すると、前記発振部を制御して、前記伝送コイルの発振を前記間欠発振から連続発振に切り替える非接触電力伝送システム。
  2. 前記コイル状態切替部は、前記受電コイルに並列接続され、オンオフが切り替えられる並列スイッチ素子を含み、
    前記コイル状態制御部は、前記コイル状態切替動作として、1回の前記伝送コイルの発振期間に前記並列スイッチ素子をオフにさせ、続くN回(Nは予め定められた1以上の整数)の前記伝送コイルの発振期間に前記並列スイッチ素子をオンにさせる請求項1に記載の非接触電力伝送システム。
  3. 前記コイル状態切替部は、前記受電コイルと負荷との間に直列接続され、オンオフが切り替えられる直列スイッチ素子を含み、
    前記コイル状態制御部は、前記コイル状態切替動作として、1回の前記伝送コイルの発振期間に前記直列スイッチ素子をオンにさせ、続くN回(Nは予め定められた1以上の整数)の前記伝送コイルの発振期間に前記直列スイッチ素子をオフにさせる請求項1に記載の非接触電力伝送システム。
  4. Nは、予め定められた2以上の整数であり、
    前記第1受電装置と同一構成の(N−1)台の第2受電装置をさらに備える請求項1〜3のいずれかに記載の非接触電力伝送システム。
  5. 前記発振制御部は、前記伝送コイルの間欠発振中の発振期間のみにおける前記電流検出部の検出値を用いて、前記入力電流が前記閾値以上であるか前記閾値未満であるかを判定する請求項1〜4のいずれかに記載の非接触電力伝送システム。
  6. 前記発振制御部は、前記伝送コイルの前記発振期間における前記電流検出部の検出値に基づき前記入力電流が前記閾値以上であると判定した時点から、前記間欠発振の前記所定周期のN倍と前記伝送コイルの発振期間との和が経過する時点までに、前記伝送コイルの発振を前記間欠発振から前記連続発振に切り替えるか否かを決定する請求項5に記載の非接触電力伝送システム。
  7. 前記コイル状態制御部は、前記伝送コイルが前記連続発振を行っているときに、前記伝送コイルから前記受電コイルへの電力伝送が不要になると、前記コイル状態切替部を制御して、前記コイル状態を前記第2コイル状態にさせ、
    前記発振制御部は、前記伝送コイルの発振が前記連続発振に切り替えられた後、前記電流検出部により検出される前記入力電流が前記閾値未満であると判定すると、前記伝送コイルの発振を前記連続発振から前記間欠発振に戻す請求項1〜6のいずれか1項に記載の非接触電力伝送システム。
  8. 前記発振制御部は、前記伝送コイルの発振が前記間欠発振から前記連続発振に切り替えられた後、一定時間が経過すると、前記発振部を制御して、前記伝送コイルの発振を前記連続発振から前記間欠発振に戻し、
    前記コイル状態制御部は、前記伝送コイルの発振が前記連続発振から前記間欠発振に戻されると、前記コイル状態切替動作を実行し、
    前記発振制御部は、前記伝送コイルの発振が前記連続発振から前記間欠発振に戻されると、前記1回の前記伝送コイルの発振期間において、前記電流検出部により検出された前記入力電流が前記閾値以上であると判定し、かつ、前記続くN回の前記伝送コイルの発振期間において、少なくとも1回、前記電流検出部により検出された前記入力電流が前記閾値未満であると判定すると、前記発振部を制御して、前記伝送コイルの発振を前記間欠発振から前記連続発振に再び切り替える請求項1〜7のいずれか1項に記載の非接触電力伝送システム。
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