JP6146281B2 - 気体漏れ検出装置 - Google Patents

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本発明は、気密性が検査される検査対象の内部に封入された気体の漏れ量を検出する気体漏れ検出装置に関する。
従来、気密性が要求される熱交換器部品や燃料噴射系部品などの気密性を検査するとき、これら検査対象の内部に高圧の気体を封入し、検査対象から漏れている気体の漏れ量を検出する気体漏れ検出装置が知られている。特許文献1には、検査対象を収容するチャンバ、検査対象内に検出対象の気体であるトレーサガスを供給する気体供給手段、チャンバ内の気体の濃度を検出する気体濃度検出手段、及び、チャンバの内部の気体を吸引するポンプを備える気体漏れ検出装置が記載されている。
特許5050139号明細書
特許文献1に記載の気体漏れ検出装置では、チャンバ内及び検査対象内を真空引きした後、検査対象内に気体を封入する。その後、チャンバ内の気体の濃度を気体濃度検出手段によって検出し、検査対象の気密性を検査する。特許文献1に記載の気体漏れ検出装置では、検査対象と気体供給手段とを接続する接続管の内壁に付着する気体をポンプによって十分に除去することができないため、接続管が検査対象から外れたとき、チャンバ内に気体が拡散するおそれがある。このため、気密検査を連続して行うと、チャンバ内の気体のバックグランド濃度が上昇し、検査対象の気密性を精度よく検査することができない。
本発明の目的は、検出精度を向上する気体漏れ検出装置を提供することにある。
本発明は、気密性が検査される検査対象の内部に封入された気体の漏れを検出する気体漏れ検出装置である。本発明の気体漏れ検出装置は、検査対象を収容するチャンバ、チャンバ内の特定の気体の濃度を検出し気体の濃度に応じた信号を出力する濃度検出手段、濃度検出手段が検出可能な気体を供給する気体供給部、一方のポート、及び、他方のポートを備える。
一方のポートは、気体供給部に接続されている。一方のポートは、筒状の一方のポートハウジング、一方の弁部材、一方の突出部、及び、一方の付勢部材から形成されている。一方の弁部材は、一方のポートハウジングに往復移動可能に収容され、一方のポートハウジング内を一方の第1空間と一方の第2空間とに区画しつつ一方の第1空間と一方の第2空間とを連通可能な一方の連通路を有する。一方の突出部は、一方の弁部材の端面に設けられ一方の第2空間と外部とを連通する一方のポートハウジングの開口から外部に突出する。一方の付勢部材は、一方の連通路の一方の第2空間側の開口を形成する一方の弁部材の端面が一方のポートハウジングの内壁に当接し一方の第1空間と一方の第2空間とを遮断するよう一方の弁部材を付勢する。一方のポートは、、気体供給部が供給する気体が流通可能である。
他方のポートは、検査対象及び一方のポートに接続可能に設けられている。他方のポートは、筒状の他方のポートハウジング、他方の弁部材、他方の突出部、及び、他方の付勢部材から形成されている。他方の弁部材は、他方のポートハウジングに往復移動可能に収容され、他方のポートハウジング内を他方の第1空間と他方の第2空間とに区画しつつ他方の第1空間と他方の第2空間とを連通可能な他方の連通路を有する。他方の突出部は、他方の弁部材の端面に設けられ、他方の第2空間と外部とを連通する他方のポートハウジングの開口から外部に突出する。他方の付勢部材は、他方の連通路の他方の第2空間側の開口を形成する他方の弁部材の端面が他方のポートハウジングの内壁に当接し他方の第1空間と他方の第2空間とを遮断するよう他方の弁部材を付勢する。他方のポートは、一方のポートに接続すると気体供給部が供給する気体が流通可能である。
本発明の気体漏れ検出装置は、一方の突出部と他方の突出部との当接によって、一方の弁部材が一方のポートハウジングの内壁から離間し、かつ、他方の弁部材が他方のポートハウジングの内壁から離間すると、一方の第1空間と他方の第1空間が連通することを特徴とする。
本発明の気体漏れ検出装置では、一方のポートは、一方のポートハウジング内を一方の第1空間と一方の第2空間とに区画しつつ一方の第1空間と一方の第2空間とを連通可能な一方の連通路を有する一方の弁部材を備えている。また、一方のポートに接続可能な他方のポートは、他方のポートハウジング内を他方の第1空間と他方の第2空間とに区画しつつ他方の第1空間と他方の第2空間とを連通可能な他方の連通路を有する他方の弁部材を備えている。これら二つの弁部材は、付勢部材の付勢力によって連通路の第2空間側の開口を形成する弁部材の端面がそれぞれのポートハウジングの内壁に当接しており、第1空間と第2空間とは遮断されている。弁部材に付勢部材の付勢力に抗する力が作用すると、弁部材はポートハウジングの内壁から離間し、連通路を介して第1空間と第2空間とが連通する。
検査対象の気密検査において、検査対象内に気体を供給するとき、弁部材に付勢部材の付勢力に抗する力を作用させ連通路を介して第1空間と第2空間とを連通する。また、気密性の検査を終了しポートを気体供給部または検査対象から外すとき、弁部材に作用する力を解除し第1空間と第2空間とを遮断する。これにより、第1空間に残留する気体がチャンバ内に排出されることを防止し、チャンバ内の気体濃度のバックグランドの上昇を防止する。したがって、検査対象の気密検査における検査対象からの気体の漏れを高精度に検出することができる。また、検出誤差によって検査対象の気密性の検査ミスを防止することができる。
本発明の一実施形態による気体漏れ検出装置の概略構成を説明する模式図である。 本発明の一実施形態による気体漏れ検出装置の導入ポートの断面図である。 本発明の一実施形態による気体漏れ検出装置の供給ポートの断面図である。 本発明の一実施形態による気体漏れ検出装置を用いた検査対象の気密検査の第1のフローチャートである。 本発明の一実施形態による気体漏れ検出装置を用いた検査対象の気密検査の第2のフローチャートである。 本発明の一実施形態による気体漏れ検出装置の作用を説明する断面図である。 本発明の一実施形態による気体漏れ検出装置の作用を説明する断面図であって、図6とは異なる作用を説明する断面図である。 本発明の他の実施形態による気体漏れ検出装置の供給ポートの断面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
(一実施形態)
本発明の一実施形態による気体漏れ検出装置について、図1〜図7に基づいて説明する。気体漏れ検出装置1は、例えば、熱交換器の配管やラジエータなどの「検査対象」の気密性を検査する気密検査において用いられる。気体漏れ検出装置1は、「搭載部」としてのパレット10、「他方のポート」としての導入ポート15、チャンバ20、「濃度検出手段」としてのガスセンサ30、算出部35、制御部36、気体供給部40、「一方のポート」としての供給ポート45、ポンプ50、駆動部60など備える。なお、図1、図2(a)、及び図3(a)において、紙面の上側を「天」側、紙面の下側を「地」側とする。
パレット10は、「検査対象」としての熱交換器部品3を固定するステージ12、パレット10に設けられる導入ポート15と熱交換器部品3とを接続する接続管13などを備える。接続管13は、導入ポート15の内部と熱交換器部品3の内部とを連通する接続通路131を有する。パレット10は、白抜き矢印D1の方向に移動するベルトコンベアなどの搬送手段11上に一定の間隔で搭載され、チャンバ20の内部に出入りする。
導入ポート15は、パレット10上のステージ12とは異なる位置に設けられている。導入ポート15は、接続管13を介して供給ポート45が供給する気体を熱交換器部品3の内部に供給する。導入ポート15は、図2に示すように、「他方のポートハウジング」としてのポートハウジング16、「他方の弁部材」としての弁部材17、「他方の突出部」としての突出部18、「他方の付勢部材」としてのスプリング19などから構成されている。
ポートハウジング16は、略筒状に形成に形成されている。ポートハウジング16は、内部に接続通路131と連通する通路161、通路161の内径より大きい内径を有する内部空間162、内部空間162と連通可能な「他方の第2空間」としての通路151を有する。内部空間162の天側に位置し通路151を形成する端部164には通路151と外部とを連通する開口165が形成されている。また、内部空間162の通路161側には、ポートハウジング16の内壁に固定されている支持部166が収容されている。支持部166の通路161側の端部には通路167が形成され、内部空間162と通路161とは通路167を介して連通する。通路161及び内部空間162は、特許請求の範囲に記載の「他方の第1空間」に相当する。
弁部材17は、ポートハウジング16の支持部166に支持されつつ、内部空間162を天地方向に往復移動可能に収容されている。弁部材17は、摺動部171、平板部172、シール部173などから形成されている。
摺動部171は、支持部166のポートハウジング16の内壁に固定されている側とは反対側の端部に設けられる。摺動部171は、支持部166の外壁と摺動可能なよう形成されている。
平板部172は、摺動部171の天側に設けられる。平板部172は、内径が内部空間162の内径より小さくなるよう形成されている。
シール部173は、略環状に形成され、平板部172の天側に設けられる。弁部材17が天側に移動するとき、シール部173は、端部164の内部空間162側の内壁に当接する。
平板部172の径方向外側の端面174及びシール部173の径方向外側の端面175とポートハウジング16の天地方向に形成される内壁163との間には内部空間162と通路151とを連通可能な連通路176が形成される。
突出部18は、シール部173の径内方向に平板部172の略中央から通路151、開口165を介してポートハウジング16の外部に突出するよう設けられる。突出部18には、図2(b)に示すように、断面が十字状の「他方の連通路」としての溝181が形成されている。
スプリング19は、一端を弁部材17の平板部172に当接している。また、他端をポートハウジング16の内部空間162を形成する内壁に当接している。スプリング19は、弁部材17をポートハウジング16の端部164側に付勢する。スプリング19は、連通路176の天側の開口177を形成するシール部173の端面178がポートハウジング16の内壁160に当接するよう弁部材17を付勢する。
チャンバ20は、箱状に形成されている。チャンバ20は、熱交換器部品3を搭載するパレット10をチャンバ20内に導入する導入口201、気密検査が終了したチャンバ20内の熱交換器部品3をパレット10とともに外部に導出する導出口202を有する。チャンバ20の外側には、導入口201を開閉するチャンバ扉21、導出口202を開閉するチャンバ扉22が設けられている。
ガスセンサ30は、チャンバ20の外壁に設けられる。ガスセンサ30は、チャンバ20内の「特定の気体」としてのトレーサガス、例えば、ヘリウムガスの濃度を検出する。ガスセンサ30は、検出した濃度に応じた電気信号を算出部35に出力する。
圧力センサ31は、チャンバ20の外壁に設けられる。圧力センサ31は、チャンバ20内の圧力を検出する。圧力センサ31は、検出した圧力に応じた電気信号を算出部35に出力する。
算出部35は、ガスセンサ30が出力する信号に基づいてチャンバ20内のヘリウムガスの濃度を算出する。また、算出部35は、圧力センサ31が出力する信号に基づいてチャンバ20内の圧力を算出する。算出部35は、算出した結果を制御部36に出力する。
制御部36は、気体供給部40、ポンプ50、駆動部60と電気的に接続している。制御部36は、算出部35が出力する算出結果に応じてこれらの駆動を制御する。
気体供給部40は、可撓性を有する供給管41を介して供給ポート45に接続している。気体供給部40は、熱交換器部品3内に封入されるヘリウムガスを供給ポート45に供給する。
供給ポート45は、チャンバ20に対して白抜き矢印D2のように往復移動可能なよう設けられている。供給ポート45は、図3に示すように、「一方のポートハウジング」としてのポートハウジング46、「一方の弁部材」としての弁部材47、「一方の突出部」としての突出部48、「一方の付勢部材」としてのスプリング49などから構成されている。
ポートハウジング46は、第1ポートハウジング461、及び、第2ポートハウジング462から形成されている。
第1ポートハウジング461は、筒状に形成されている。第1ポートハウジング461の一方の端部は供給管41と接続している。第1ポートハウジング461の他方の端部には第2ポートハウジング462が設けられている。第1ポートハウジング461は、一方の端部側から、通路463、464、内部空間465を有する。それぞれの内径は、通路463、通路464、内部空間465の順に大きくなるよう形成されている。通路463、464、及び、内部空間465は、特許請求の範囲に記載の「一方の第1空間」に相当する。
第2ポートハウジング462は、略有底筒状に形成されている。第2ポートハウジング462は、第1ポートハウジング461の外径より大きい外径を有する。第2ポートハウジング462の地側に位置する底部466には、内部空間465と連通可能な「一方の第2空間」としての通路451を有する。通路451の外部側には外部と通路451とを連通する開口467が形成されている。底部466の地側には、導入ポート15と当接可能な当接部材468が設けられている。
弁部材47は、略円柱状に形成されている。弁部材47は、第1ポートハウジング461の内部空間465に往復移動可能に設けられている。弁部材47は、外径が第2ポートハウジング462の通路451の内径より大きくなるよう形成されている。弁部材47は、最も地側に移動すると、第2ポートハウジング462の内壁に設けられているシール部材469に当接する。弁部材47には、図3(b)に示すように、径方向外側の外壁に複数の「一方の連通路」としての溝471が形成されている。一実施形態では、四個の溝471が等間隔に形成されている。溝471の通路451側の開口472は、シール部材469の径外方向に形成される。
突出部48は、弁部材47の通路451側の端面473に設けられている。弁部材47がシール部材469に当接しているとき、突出部48は第2ポートハウジング462に設けられている当接部材468の地側の端面から突出するよう形成されている。
スプリング49は、一端を弁部材47に当接している。また、スプリング49の他端は通路463と通路464とが接続する部位に形成される段差に当接している。スプリング49は、溝471の開口472を形成する弁部材47の端面473が第2ポートハウジング462の内壁460に当接するよう弁部材47を付勢する。
ポンプ50は、第1ポンプ管51を介して供給管41と接続している。ポンプ50は、制御部36からの指令に応じて駆動し、供給ポート45、導入ポート15を介して熱交換器部品3の内部を減圧する。また、ポンプ50は、第2ポンプ管52を介してチャンバ20内と接続している。ポンプ50は、制御部36からの指令に応じて駆動し、チャンバ20内を減圧する。
駆動部60は、チャンバ20の外側に設けられる。駆動部60は、チャンバ20に対する供給ポート45の位置を制御部36からの指令に応じて駆動する。
次に、一実施形態による気体漏れ検出装置1を用いた熱交換器部品3の気密検査の方法について説明する。
最初にステップ(以下、略して「S」とする)101において、熱交換器部品3を搭載するパレット10をチャンバ20に搬入する。チャンバ扉21の移動によって導入口201が開き、導入口201を介してパレット10がチャンバ20内に搬入される。
次にS102において、チャンバ扉21が移動し、導入口201が閉じられる。
次にS103において、制御部36からの指令に応じて駆動部60によって供給ポート45を下降し、供給ポート45と導入ポート15とを接続する。S103では、気体漏れ検出装置1は、熱交換器部品3を搭載するパレット10が所定の位置に移動した後、駆動部60によって供給ポート45を地側に移動させる。地側に移動する供給ポート45は導入ポート15に当接する。
供給ポート45が下降すると、図6に示すように、供給ポート45の突出部48と導入ポート15の突出部18とが当接する。供給ポート45の突出部48が導入ポート15の突出部18に当接すると、弁部材47には、スプリング49の付勢力に抗する力が作用し、内部空間465において天側に移動する。これにより、図6に示すように、弁部材47がシール部材469から離間し、内部空間465と通路451とが連通する。
また、導入ポート15の突出部18が供給ポート45の突出部48に当接すると、図6に示すように、弁部材17には、スプリング19の付勢力に抗する力が作用し、内部空間162において地側に移動する。これにより、図6に示すように、弁部材17のシール部173が端部164から離間し、内部空間162と通路151が連通する。
供給ポート45及び導入ポート15のこれらの動きにより、気体供給部40と熱交換器部品3とが、供給管41、通路463、464、内部空間465、溝471、通路451、151、連通路176、内部空間162、通路161、接続管13を介して接続する。
次にS104において、制御部36からの指令に応じてポンプ50を駆動し、チャンバ20内を真空引きする。次にS105において、チャンバ20内の圧力を圧力センサ31によって検出し、算出部35に出力する。算出部35では、圧力センサ31が出力する信号に基づいてチャンバ20内の圧力を算出する。算出された結果が入力される制御部36では、チャンバ20内の圧力が所定の真空度に達しているか否かを判定する。チャンバ20内の圧力が所定の真空度に達している場合、S109に進む。チャンバ20内の圧力が所定の真空度に達していない場合、S112に進み、S112において気密検査の結果がNGであるフラグを立てる。
また、S104、S105と並行して、S106において、駆動しているポンプ50によって熱交換器部品3内を真空引きする。一定程度減圧した後、S107において、制御部36からの指令に応じて気体供給部40によってヘリウムガスを熱交換器部品3内に供給する。このとき、比較的高い圧力のヘリウムガスを熱交換器部品3内に供給する。次にS108において、熱交換器部品3内がヘリウムガスによって加圧されているか否かを判定する。気体供給部40が供給するヘリウムガスが所定の圧力以上で供給されている場合、熱交換器部品3内は加圧されていると判定され、S109に進む。気体供給部40が供給するヘリウムガスが所定の圧力より小さい圧力で供給されている場合、熱交換器部品3内は加圧されていないと判定され、S112に進み、S112において気密検査の結果がNGであるフラグを立てる。
次にS109において、熱交換器部品3からのヘリウムガスの漏れ量を検出する。減圧されているチャンバ20に収容されている熱交換器部品3には加圧されたヘリウムガスが封入されている。一定程度の時間経過後、ガスセンサ30によってチャンバ20内のヘリウムガスの濃度を検出する。ガスセンサ30は、検出されたヘリウムガスの濃度に応じた電気信号を算出部35に出力する。これにより、熱交換器部品3からのヘリウムガスの漏れ量が検出される。
次にS110において、S109において検出されたチャンバ20内のヘリウムガスの濃度が所定の濃度以下であるか否かを判定する。ガスセンサ30によって検出されたチャンバ20内のヘリウムガスの濃度が規格値以下である場合、熱交換器部品3からの漏れ量は規定値以下であると判定し、S111において気密検査の結果がOKであるフラグを立てる。また、ガスセンサ30によって検出されたチャンバ20内のヘリウムガスの濃度が規定値より大きい場合、熱交換器部品3からの漏れ量は規格値より大きいと判定し、S112において気密検査の結果がNGであるフラグを立てる。
次にS113において、チャンバ20内を大気圧に戻す。
また、S113と並行して、S114において、熱交換器部品3内に封入されているヘリウムガスを大気に開放する。その後、S115において、熱交換器部品3内を減圧し、熱交換器部品3内に残留するヘリウムガスを排出する。その後、S116において、熱交換器部品3内を大気圧に戻す。
次に、S117において、制御部36からの指令に応じて駆動部60によって供給ポート45を上昇させ、供給ポート45と導入ポート15とを離間させる。このとき、図7に示すように、供給ポート45の突出部48と導入ポート15の突出部18とが離間すると、供給ポート45では、突出部48に作用する押圧力が解除され、スプリング49の付勢力によって弁部材47がシール部材469に当接する。これにより、内部空間465と通路451とが遮断される。また、導入ポート15では、突出部18に作用する押圧力が解除され、スプリング19の付勢力によって弁部材17のシール部173が端部164に当接する。これにより、内部空間162と通路151とが遮断される。
供給ポート45及び導入ポート15のこれらの動きにより、気体供給部40と熱交換器部品3とは遮断される。
次に、S118において、チャンバ扉22が移動し、導出口202が開かれる。
最後に、S119において、チャンバ20内のパレット10が導出口202から外部に搬出される。
従来の気密検査では、検査対象からのトレーサガスの漏れ量を検出した後、トレーサガスが封入されていた検査対象内を減圧し検査対象内に残留するトレーサガスを除去する。しかしながら、短時間の減圧では、気体供給部と検査対象との間を接続する接続管の内壁に付着するトレーサガスを除去することは難しい。このため、気体供給部と検査対象とが離れるとき、接続管の内壁に付着するトレーサガスがチャンバ内に流出し、チャンバ内のトレーサガスの濃度が上昇する。気密検査では、チャンバ内のトレーサガスの濃度を検出するため、気密検査を連続して繰り返すと、チャンバ内のトレーサガスのバックグラウンド濃度が上昇する。このため、検査対象からの漏れ量が規格値以下であるにも関わらず、チャンバ内のバックグラウンド濃度が高いため、気密検査の結果がNGとなるおそれがある。
一実施形態による気体漏れ検出装置1では、S117において、供給ポート45と導入ポート15とが離間するとき、供給ポート45では、弁部材47がシール部材469に当接することによって、内部空間465と外部と連通する通路451とが遮断される。また、導入ポート15では、弁部材17のシール部173が端部164と当接することによって、内部空間162と外部と連通する通路151とが遮断される。これにより、接続管13、内部空間465、162などの内壁に付着しているヘリウムガスのチャンバ20内への流出を防止し、チャンバ20内のヘリウムガスのバックグラウンド濃度の上昇を防止する。したがって、検査対象の気密検査における検査対象からの気体の漏れを高精度に検出することができ、検出誤差による熱交換器部品3の気密性の検査ミスを防止することができる。
また、従来の気密検査では、真空引きを長時間行うことで気体供給管の内壁に付着するトレーサガスを除去することが可能である。しかしながら、一つの検査対象に対して長時間の真空引きを行うと気密検査に工数が増加し、検査対象の製造コストが増加する。一実施形態による気体漏れ検出装置1では、接続管13、内部空間465、162の内壁に付着しているヘリウムガスのチャンバ20内への流出を防止することができるため、真空引きの時間を比較的短い時間とすることができる。これにより、工数を減少し、熱交換器部品3の製造コストを低減することができる。
また、気体漏れ検出装置1では、供給ポート45を駆動する駆動部60や気体供給部40、ポンプ50などをチャンバ20内の圧力やヘリウムガス濃度に応じて制御部36が制御する。これにより、熱交換器部品3の気密検査を自動で行うことができる。
(他の実施形態)
(ア)上述の実施形態では、気体供給部側とパレット側との両方にそれぞれ「ポート」としての供給ポート及び導入ポートが接続するとした。しかしながら、いずれか一方に「ポート」が設けられてもよい。
(イ)上述の実施形態では、外部に連通する通路と内部空間とを連通可能な弁部材の「通路」は、弁部材の外壁と第1ポートハウジングまたはポートハウジングの内壁とにより形成されるとした。しかしながら、「通路」が形成される位置及び形状はこれに限定されない。図8に示すように、「一方のポート」としての供給ポート75が有する「一方の弁部材」としての弁部材77の軸方向に貫通する複数の「一方の連通路」としての貫通孔771であってもよい。このとき、貫通孔771の通路451側の開口772は、シール部材469の径外方向に形成される。これにより、弁部材77とシール部材469とが当接するとき、内部空間465と通路451とが遮断され、弁部材77とシール部材469とが離間するとき、貫通孔771を介して内部空間465と通路451とが連通する。
(ウ)上述の実施形態では、供給ポート及び導入ポートは、外部と連通する開口から外部に突出する突出部を有しているとした。しかしながら、突出部は有していなくてもよい。例えば、「ポート」としての供給ポートが検査対象に当接するとき、検査対象の接続口にある突出部によって供給ポートの弁部材がスプリングの付勢方向とは反対方向に押圧されてもよい。
(エ)上述の実施形態では、熱交換器部品の気密検査にはヘリウムガスを用いるとした。しかしながら、検査対象の気密性を試験するトレーサガスの種類はこれに限定されない。
(オ)上述の実施形態では、算出部が算出する算出結果に応じて、制御部が気体供給部、ポンプ、及び、駆動部の駆動を制御するとした。しかしながら、気体供給部、ポンプ、及び、駆動部の駆動を制御する方法はこれに限定されない。
(カ)上述の実施形態では、駆動部が、チャンバに対する供給ポートの位置を制御部からの指令に応じて駆動するとした。しかしながら、供給ポートの位置を制御する駆動部はなくてもよい。供給ポートに対してスプリングの付勢力に抗する方向から検査対象やパレットなどが近づくよう設けられてもよい。
以上、本発明はこのような実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の形態により実施可能である。
1 ・・・気体漏れ検出装置、
3 ・・・熱交換器部品(検査対象)、
13 ・・・接続管、
15 ・・・導入ポート(他方のポート)、
16 ・・・ポートハウジング(他方のポートハウジング)、
17 ・・・弁部材(他方の弁部材)
19 ・・・スプリング(他方の付勢部材)、
20 ・・・チャンバ、
30 ・・・ガスセンサ(濃度検出手段)、
40 ・・・気体供給部、
45、75 ・・・供給ポート(一方のポート)、
46、76 ・・・ポートハウジング(一方のポートハウジング)、
47、77 ・・・弁部材(一方の弁部材)
49 ・・・スプリング(一方の付勢部材)、
60 ・・・駆動部。

Claims (3)

  1. 気密性が検査される検査対象(3)の内部に封入された気体の漏れを検出する気体漏れ検出装置(1)であって、
    前記検査対象を収容するチャンバ(20)と、
    前記チャンバ内の特定の気体の濃度を検出し、気体の濃度に応じた信号を出力する濃度検出手段(30)と、
    前記濃度検出手段が検出可能な気体を供給する気体供給部(40)と、
    前記気体供給部に接続され、筒状の一方のポートハウジング(46)、前記一方のポートハウジングに往復移動可能に収容され前記一方のポートハウジング内を一方の第1空間(463、464、465)と一方の第2空間(451)とに区画しつつ前記一方の第1空間と前記一方の第2空間とを連通可能な一方の連通路(471、771)を有する一方の弁部材(47、77)、前記一方の弁部材の端面に設けられ前記一方の第2空間と外部とを連通する前記一方のポートハウジングの開口(467)から外部に突出する一方の突出部(48)、及び、前記一方の連通路の前記一方の第2空間側の開口(472)を形成する前記一方の弁部材の端面(473)が前記一方のポートハウジングの内壁(460)に当接し前記一方の第1空間と前記一方の第2空間とを遮断するよう前記一方の弁部材を付勢する一方の付勢部材(49)から形成され、前記気体供給部が供給する気体が流通可能な一方のポート(45、75)と、
    前記検査対象及び前記一方のポートに接続可能に設けられ、筒状の他方のポートハウジング(16)、前記他方のポートハウジングに往復移動可能に収容され前記他方のポートハウジング内を他方の第1空間(161、162)と他方の第2空間(151)とに区画しつつ前記他方の第1空間と前記他方の第2空間とを連通可能な他方の連通路(181)を有する他方の弁部材(17)、前記他方の弁部材の端面に設けられ前記他方の第2空間と外部とを連通する前記他方のポートハウジングの開口(165)から外部に突出する他方の突出部(18)、及び、前記他方の連通路の前記他方の第2空間側の開口(177)を形成する前記他方の弁部材の端面(178)が前記他方のポートハウジングの内壁(160)に当接し前記他方の第1空間と前記他方の第2空間とを遮断するよう前記他方の弁部材を付勢する他方の付勢部材(19)から形成され、前記一方のポートに接続すると前記気体供給部が供給する気体が流通可能な他方のポート(15)と、
    を備え、
    前記一方の突出部と前記他方の突出部との当接によって、前記一方の弁部材前記一方のポートハウジングの内壁から離間し、かつ、前記他方の弁部材が前記他方のポートハウジングの内壁から離間すると、前記一方の第1空間と前記他方の第1空間とが連通することを特徴とする気体漏れ検出装置。
  2. 前記連通路は、前記弁部材の径方向外側の外壁に溝状に形成されることを特徴とする請求項1に記載の気体漏れ検出装置。
  3. 前記検査対象と接続し気体を前記検査対象内に供給する接続管(13)を有し、前記検査対象を搭載する搭載部(10)と、
    前記濃度検出手段が出力する信号が入力され、入力される信号に基づいて気体濃度を算出する算出部(35)と、
    前記算出部が算出する気体の濃度に基づいて、前記搭載部及び前記ポートの少なくとも一つの移動を制御する制御部(36)と、
    を備えることを特徴とする請求項1または2に記載の気体漏れ検出装置。
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