JP6146171B2 - 試験用治具 - Google Patents

試験用治具 Download PDF

Info

Publication number
JP6146171B2
JP6146171B2 JP2013143346A JP2013143346A JP6146171B2 JP 6146171 B2 JP6146171 B2 JP 6146171B2 JP 2013143346 A JP2013143346 A JP 2013143346A JP 2013143346 A JP2013143346 A JP 2013143346A JP 6146171 B2 JP6146171 B2 JP 6146171B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
harness
harnesses
test
support member
split
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2013143346A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015017821A (ja
Inventor
啓 島倉
啓 島倉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP2013143346A priority Critical patent/JP6146171B2/ja
Publication of JP2015017821A publication Critical patent/JP2015017821A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6146171B2 publication Critical patent/JP6146171B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Tests Of Electronic Circuits (AREA)

Description

本発明は、試験対象に接続されるハーネスが固定される試験用治具に関するものである。
従来、BCI試験(バルクカレント注入試験)やアンテナ近接試験などのEMC(Electromagnetic Compatibility:電磁両立性)試験の試験時には、試験系を構成するハーネスの位置等が試験結果に影響を及ぼす可能性がある。このため、試験者等が、試験対象に接続されるハーネス等を試験の度にその試験規格に応じて所定の位置に配置して試験系レイアウトの再現性を確保していた。しかしながら、人の手で試験の度にその試験規格に応じてハーネス等を所定の位置に配置する必要があるため、試験作業効率が悪いという問題があった。
この問題を解決するため、ハーネス等を固定する試験用治具に関する技術として、下記特許文献1に開示される配線誘導ノイズ試験用治具が知られている。この配線誘導ノイズ試験用治具は、試験対象に接続される電線(ハーネス)、ノイズを電線に注入する注入用電流プローブ、注入されたノイズにより電線に誘導される誘導ノイズを測定する測定用電流プローブ等を規格通りの配置に固定するための治具である。配線誘導ノイズ試験用治具は、電線や各プローブを挟み込んで収容固定するための基台および蓋体を備えており、これら基台および蓋体には、収容した電線や各プローブを位置決めするための溝や凹所がそれぞれ形成されている。
そして、試験時には、基台の第1,第2収容凹所に注入用電流プローブおよび測定用電流プローブを配置するように収容溝に電線を配置し、収容溝および第1,第2収容凹所と第2収容溝および第3,第4収容凹所とが相対向するように基台と蓋体とで挟み込む。これにより、電線や各プローブが基台および蓋体により挟み込まれて規定位置に固定されるため、EMC試験時の試験対象に接続される電線やプローブの位置の再現性を確保している。
特開平08−015352号公報
しかしながら、上述のように基台と蓋体とによりハーネスや各プローブを挟み込んで収容する構成では、ハーネスの長さやノイズ印加位置(プローブの位置)が基台および蓋体の収容構成に依存するため、基台および蓋体を別途用意しない限り、ハーネスの長さやノイズ印加位置を変更することができない。そうすると、ハーネスの長さ等の試験条件が異なる試験を行う場合には、試験条件ごとに収容構成の異なる治具を用意する必要があるという問題がある。例えば、試験対象に接続されるハーネスが3本であり、各ハーネスそれぞれにノイズを印加するパターンと3本同時にノイズ印加するパターンの計4パターンに対してそれぞれノイズ印加位置が3パターンあると、計12種類の治具を用意しなければならない。
また、複数のハーネスが試験対象に接続されることから上述した収容溝および第2収容溝に各ハーネスを束ねて収容する場合には、各ハーネスを決められた束ね方で束ねることが困難であるため、ハーネス間における位置関係の再現性の確保が非常に困難であるという問題がある。
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、試験対象に接続される所定数のハーネスのハーネス長さを容易に変更できるだけでなく各ハーネス位置の再現性を容易に確保し得る試験用治具を提供することにある。
上記目的を達成するため、特許請求の範囲の請求項1に記載の発明は、試験対象(R)に接続される所定数のハーネス(20a〜20c)が固定される試験用治具(10)であって、前記ハーネスを試験時に要求されるハーネス長さよりも短く分断した前記所定数の分断ハーネス(21a〜21c,22a〜22c,23a〜23c,24a〜24c,25a〜25c,26a〜26c,27a〜27c,28a〜28c,51a,52a,53a〜53c,54a〜54c,55a〜55c,56a〜56c)がそれぞれ一方向に沿い所定の間隔にて同じ長さで固定される支持部材(11,11a〜11n)を、前記分断ハーネスの前記一方向の長さが異なるように複数種類備え、前記分断ハーネスの両端部には、前記所定数の端部同士をそれぞれまとめたコネクタ(30)が、他の前記支持部材に固定される前記分断ハーネスと電気的に接続するための接続手段としてそれぞれ設けられ、前記コネクタ間に接続されることで、前記コネクタ同士が直接接続される場合に接続される各分断ハーネスの接続状態と異なる接続状態に切り替えるための中継コネクタを備え、前記複数種類の支持部材の1つとして、固定される前記所定数の分断ハーネスの一部にノイズを印加するノイズ印加手段(40)を組み付けるための組付部(12a)が形成された支持部材(11g)を備えることを特徴とする。
なお、特許請求の範囲および上記手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
請求項1の発明では、ハーネスを試験時に要求されるハーネス長さ(以下、試験用ハーネス長さともいう)よりも短く分断した所定数の分断ハーネスが支持部材に対してそれぞれ一方向に沿い所定の間隔にて同じ長さで固定されており、このように構成される支持部材が、分断ハーネスの上記一方向の長さが異なるように複数種類用意されている。そして、分断ハーネスの両端部には、他の支持部材に固定される分断ハーネスと電気的に接続するための接続手段がそれぞれ設けられている。また、複数種類の支持部材の1つとして、固定される所定数の分断ハーネスの一部にノイズを印加するノイズ印加手段を組み付けるための組付部が形成された支持部材を備えている。
これにより、各支持部材が上記一方向に沿い配置されるように、接続手段を介して各分断ハーネスをそれぞれ直列に接続することで、各分断ハーネスがそれぞれ接続されてなる所定数のハーネスが、一方向に沿い所定の間隔にて同じ長さで構成される。すなわち、要求される試験用ハーネス長さに応じて適当な長さの分断ハーネスを組み合わせるように直列に接続することで、試験対象に接続される所定数のハーネスのそれぞれの長さを試験用ハーネス長さにあわせることができる。
その際、各分断ハーネスは所定の間隔にて支持部材に固定されているため、各接続手段を介した接続時に、試験用ハーネス長さに応じて選択された各支持部材を上記一方向に沿うように位置決めして配置することで、所定数のハーネスであってもハーネス長さを容易に変更できるだけでなく各ハーネス位置の再現性を容易に確保することができる。
本実施形態に係る試験用治具の概略構成を示す斜視図である。 第1支持部材の概略構成を示す斜視図である。 第2支持部材の概略構成を示す斜視図である。 第3支持部材の概略構成を示す斜視図である。 第4支持部材の概略構成を示す斜視図である。 第5支持部材の概略構成を示す斜視図である。 第6支持部材の概略構成を示す斜視図である。 図7の第6支持部材にノイズ印加用プローブが組み付けられた状態を概略的に示す断面図である。 CISPR25のALSE法に基づく試験を実施する場合に構成される試験用治具を示す斜視図である。 試験用ハーネス長さが1000mmとなるBCI試験を実施する場合に構成される試験用治具を示す斜視図である。 試験用ハーネス長さが1700mmとなるBCI試験を実施する場合に構成される試験用治具を示す斜視図である。 第7支持部材の概略構成を示す斜視図である。 図12の第7支持部材にノイズ印加用プローブが組み付けられた状態を概略的に示す断面図である。 各分断ハーネスが隣接した状態で支持部材に固定される状態を例示する断面図である。 載置面と各分断ハーネスとの間に空間が介在する支持部材を例示する断面図である。 各分断ハーネスが封止される封止材と支持台とにより構成される支持部材を例示する断面図である。 雄型端子および雌型端子を介して分断ハーネス同士を電気的に接続する構成を例示する説明図である。 パッドを介して分断ハーネス同士を電気的に接続する構成を例示する斜視図である。 図18に示す凹部と凸部とを係合してパッド同士を接続する接続方法を説明する断面図である。 U字状端子およびピン端子を介して分断ハーネス同士を電気的に接続する構成を例示する斜視図である。 U字状端子とピン端子とを接続する接続方法を説明する断面図である。 一方向の両側面に連結部がそれぞれ形成された第1支持部材を示す斜視図である。
以下、本発明の試験用治具を具現化した一実施形態について、図面を参照して説明する。図1は、本実施形態に係る試験用治具10の概略構成を示す斜視図である。
本実施形態に係る試験用治具10は、試験対象として、自動車用エレクトロニクス製品、例えば、センサ,ECU,パワーコントロールユニットなどの供試品に対して、BCI試験やアンテナ近接試験等のEMC試験を実施する際に用いられる治具である。この試験用治具10は、試験対象である供試品に接続されるハーネスに関し、EMC試験時の試験系を構成するハーネス等を位置決めする治具として機能する。本実施形態では、供試品Rに対して3つのハーネス20a〜20cが接続されるように構成されている。
図1に例示するように、試験用治具10は、予め用意される複数種類の支持部材11のうちの数個(図1の例では4個)を一方向(図1の左右方向)に沿うように連結することで構成される。すなわち、単位ブロックとして様々な種類に構成される支持部材11を複数種類組み合わせることで試験用治具10が構成される。
各支持部材11の上面には、ハーネス20a〜20cの一部を構成するための3つの分断ハーネスがそれぞれ一方向に沿い所定の間隔にて同じ長さで固定されている。試験時には、支持部材11の3つの分断ハーネスを、1または2以上の他の支持部材11の分断ハーネスに対してそれぞれ直列に接続することで、試験時に要求されるハーネス長さ(試験用ハーネス長さ)のハーネス20a〜20cが構成される。このため、各分断ハーネスは、ハーネス20a〜20cを試験用ハーネス長さよりも短く分断するようにして形成されている。また、各支持部材11は、ハーネスと試験用治具10が載置される試験ステージとの間の誘電率を決められた規定値以下(εr≦1.4)にするため、低誘電率の絶縁材料、例えば、発泡樹脂材料などにより構成されている。
本実施形態では、複数種類の支持部材11の一部として、例えば、6種類の支持部材11a〜11fが用意されている。以下、各支持部材11a〜11fの構成について、図2〜図8を用いて詳細に説明する。なお、図2は、第1支持部材11aの概略構成を示す斜視図である。図3は、第2支持部材11bの概略構成を示す斜視図である。図4は、第3支持部材11cの概略構成を示す斜視図である。図5は、第4支持部材11dの概略構成を示す斜視図である。図6は、第5支持部材11eの概略構成を示す斜視図である。図7は、第6支持部材11fの概略構成を示す斜視図である。図8は、図7の第6支持部材11fにノイズ印加用プローブ40が組み付けられた状態を概略的に示す断面図である。
図2に示すように、第1支持部材11aの上面には、3つの分断ハーネス21a〜21cが全長に渡って一方向に沿うように固定されており、各分断ハーネス21a〜21cの両端部には、接続手段として、一側端部同士、他側端部同士をそれぞれまとめたコネクタ30が接続されている。各分断ハーネス21a〜21cは、コネクタ30間の距離Laが300mmとなるようにその一方向の長さがそれぞれ設定されている。
また、図3に示すように、第2支持部材11bの上面には、両端にコネクタ30が接続される3つの分断ハーネス22a〜22cが全長に渡って一方向に沿うように固定されている。各分断ハーネス22a〜22cは、コネクタ30間の距離Laが600mmとなるようにその一方向の長さがそれぞれ設定されている。
また、図4に示すように、第3支持部材11cの上面には、両端にコネクタ30が接続される3つの分断ハーネス23a〜23cが全長に渡って一方向に沿うように固定されている。各分断ハーネス23a〜23cは、コネクタ30間の距離Laが100mmとなるようにその一方向の長さがそれぞれ設定されている。
また、図5に示すように、第4支持部材11dの上面には、両端にコネクタ30が接続される3つの分断ハーネス24a〜24cが固定されている。特に、各分断ハーネス24a〜24cは、長手部分が一方向に沿い残りの短手部分が長手部分に直交するように配置されている。各分断ハーネス24a〜24cは、長手部分と短手部分との接続点から長手部分側のコネクタ30までの距離Lbが100mmとなるようにその一方向の長さがそれぞれ設定されている。また、各分断ハーネス24a〜24cは、上記接続点から短手部分側のコネクタ30までの距離が50mmとなるようにその長さがそれぞれ設定されている。
また、図6に示すように、第5支持部材11eの上面には、両端にコネクタ30が接続される3つの分断ハーネス25a〜25cが固定されている。特に、各分断ハーネス25a〜25cは、長手部分が一方向に沿い残りの短手部分が長手部分に直交するように配置されている。各分断ハーネス25a〜25cは、長手部分と短手部分との接続点から長手部分側のコネクタ30までの距離Lbが100mmとなるようにその一方向の長さがそれぞれ設定されている。また、各分断ハーネス25a〜25cは、上記接続点から短手部分側のコネクタ30までの距離が50mmとなるようにその長さがそれぞれ設定されている。
また、図7に示すように、第6支持部材11fの上面には、両端にコネクタ30が接続される3つの分断ハーネス26a〜26cが全長に渡って一方向に沿うように固定されている。各分断ハーネス26a〜26cは、コネクタ30間の距離Laが300mmとなるようにその一方向の長さがそれぞれ設定されている。
また、第6支持部材11fには、後述するノイズ印加用プローブ40を組み付けて固定するための貫通穴12が設けられている。この貫通穴12は、図8に示すように、各分断ハーネス26a〜26cを挿通させたノイズ印加用プローブ40を位置決めするためのものであって、位置決めされたノイズ印加用プローブ40から供試品側のコネクタ30までの一方向に沿う方向の距離が150mmとなるように形成されている。なお、ノイズ印加用プローブ40は、必ずしもその挿通穴41の中心に各分断ハーネス26a〜26cが位置するように配置される必要はなく、各分断ハーネス26a〜26cとの相対位置が常に一定となるように位置決めされればよい。
そして、各支持部材11a〜11fは、その高さhが共通な数値、例えば50mmに設定されている。また、各支持部材11a〜11eは、その幅W1が例えば100mmに設定されており、第6支持部材11fは、その幅W2が例えば200mmに設定されている。なお、各分断ハーネスは、支持部材11に対して低誘電率の接着剤を用いて位置決めされた状態で固定されている。
次に、上述のように構成される試験用治具10を用いたEMC試験について、以下に説明する。
まず、EMC試験の一例として、国際無線障害特別委員会(CISPR)の規格CISPR25のALSE法に基づく試験を実施する場合に構成される試験用治具10について、図9を用いて説明する。図9は、CISPR25のALSE法に基づく試験を実施する場合に構成される試験用治具10を示す斜視図であり、図9(A)は試験用ハーネス長さが1600mmである場合を示し、図9(B)は試験用ハーネス長さが2000mmである場合を示す。
CISPR25のALSE法に基づく試験では、ハーネス20a〜20cを介して接続される供試品Rおよび電源(例えば、12Vのバッテリ等)Bを試験ステージの載置面T上に載置し、供試品Rを動作させたときに、この供試品Rから放射されるノイズ電界強度を計測する。
この試験の際、供試品Rおよび電源Bを接続するハーネス20a〜20cについて、供試品Rに接続されて直線状に配置される供試品側部分の長さと、電源Bに接続されて直線状に配置される電源側部分の長さと、供試品側部分および電源側部分の双方に直角に接続されて直線状に配置される直線部分の長さとの総計を、要求されるハーネス長さ(試験用ハーネス長さ)にあわせる必要がある。本実施形態では、上記試験用ハーネス長さとして、1600mm、2000mmの2種類について用意する。
そこで、試験用ハーネス長さが1600mmである試験用治具10を構成する場合には、図9(A)に示すように、電源側から、第4支持部材11d、第2支持部材11b、第3支持部材11c、第2支持部材11b、第5支持部材11eの5つの支持部材11が直線状に並ぶように位置決めしてコネクタ30同士を接続して連結する。これにより、各コネクタ30を介して接続された分断ハーネス24a、22a、23a、22a、25aによって試験用ハーネス長さが1600mmとなるハーネス20aが構成され、その上記直線部分が一方向に沿うように配置される。また、各コネクタ30を介して接続された分断ハーネス24b、22b、23b、22b、25bによって試験用ハーネス長さが1600mmとなるハーネス20bが構成され、その上記直線部分が一方向に沿うように配置される。また、各コネクタ30を介して接続された分断ハーネス24c、22c、23c、22c、25cによって試験用ハーネス長さが1600mmとなるハーネス20cが構成され、その上記直線部分が一方向に沿うように配置される。
このように、5つの支持部材11d、11b、11c、11b、11eを連結するように各分断ハーネスを電気的に接続することで、CISPR25のALSE法に基づく試験について、試験用ハーネス長さが1600mmとなる試験用治具10を構成することができる。
また、試験用ハーネス長さが2000mmである試験用治具10を構成する場合には、図9(B)に示すように、電源側から、第3支持部材11c、第3支持部材11c、第4支持部材11d、第2支持部材11b、第3支持部材11c、第2支持部材11b、第5支持部材11e、第3支持部材11c、第3支持部材11cの9つの支持部材11がコ字状に並ぶように位置決めしてコネクタ30同士を接続して連結する。これにより、各コネクタ30を介して接続された分断ハーネス23a、23a、24a、22a、23a、22a、25a、23a、23aによって試験用ハーネス長さが2000mmとなるハーネス20aが構成され、その上記直線部分が一方向に沿うように配置される。また、各コネクタ30を介して接続された分断ハーネス23b、23b、24b、22b、23b、22b、25b、23b、23bによって試験用ハーネス長さが2000mmとなるハーネス20bが構成され、その上記直線部分が一方向に沿うように配置される。また、各コネクタ30を介して接続された分断ハーネス23c、23c、24c、22c、23c、22c、25c、23c、23cによって試験用ハーネス長さが2000mmとなるハーネス20cが構成され、その上記直線部分が一方向に沿うように配置される。
このように、9つの支持部材11c、11c、11d、11b、11c、11b、11e、11c、11cを連結するように各分断ハーネスを電気的に接続することで、CISPR25のALSE法に基づく試験について、試験用ハーネス長さが2000mmとなる試験用治具10を構成することができる。
次に、EMC試験の一例として、規格ISO11452-4:2005に基づくBCI試験を実施する場合に構成される試験用治具10について、図10および図11を用いて説明する。図10は、試験用ハーネス長さが1000mmとなるBCI試験を実施する場合に構成される試験用治具10を示す斜視図であり、図10(A)はノイズ注入位置が150mmである場合を示し、図10(B)はノイズ注入位置が450mmである場合を示し、図10(C)はノイズ注入位置が750mmである場合を示す。図11は、試験用ハーネス長さが1700mmとなるBCI試験を実施する場合に構成される試験用治具10を示す斜視図であり、図11(A)はノイズ注入位置が150mmである場合を示し、図11(B)はノイズ注入位置が450mmである場合を示し、図11(C)はノイズ注入位置が750mmである場合を示す。なお、図10および図11では、便宜上、ノイズ印加用プローブ40等の図示を省略している。
BCI試験では、ハーネス20a〜20cを介して接続される供試品Rおよび電源Bを試験ステージの載置面T上に載置し、ハーネス20a〜20cに対して供試品Rとの接続位置から所定の距離だけ離れた位置(ノイズ注入位置)に、ノイズ印加手段としてノイズ印加用プローブ40を設置する。そして、ノイズ注入装置(図示略)にて発生させたノイズをノイズ印加用プローブ40を介してハーネス20a〜20cに対して直接印加し、この印加したノイズの影響を電源Bに接続される計測器(図示略)を用いて計測する。
この試験の際、供試品Rおよび電源Bを接続するハーネス20a〜20cを直線状に配置してその全長(直線部分の長さ)を、要求されるハーネス長さ(試験用ハーネス長さ)にあわせる必要がある。また、既定のノイズ注入位置にノイズ印加用プローブ40を配置する必要がある。本実施形態では、上記試験用ハーネス長さとして、1000mm、1700mmの2種類について用意するとともに、ノイズ注入位置として、150mm、450mm、750mmの3種類について用意する。
そこで、試験用ハーネス長さが1000mmであってノイズ注入位置が150mmである試験用治具10を構成する場合には、図10(A)に示すように、電源側から、第3支持部材11c、第2支持部材11b、第6支持部材11fの3つの支持部材11が直線状に並ぶように位置決めしてコネクタ30同士を接続して連結する。そして、ノイズ印加用プローブ40を、その挿通穴41に各分断ハーネス26a〜26cが挿通するように、第6支持部材11fの貫通穴12に位置決めして固定する。
これにより、各コネクタ30を介して接続された分断ハーネス23a、22a、26aによって試験用ハーネス長さが1000mmとなるハーネス20aが一方向に沿うように構成される。また、各コネクタ30を介して接続された分断ハーネス23b、22b、26bによって試験用ハーネス長さが1000mmとなるハーネス20bが一方向に沿うように構成される。また、各コネクタ30を介して接続された分断ハーネス23c、22c、26cによって試験用ハーネス長さが1000mmとなるハーネス20cが一方向に沿うように構成される。また、各ハーネス20a〜20cに対してノイズ注入位置が150mmとなる位置にノイズ印加用プローブ40が組み付けられる。
このように、3つの支持部材11c、11b、11fを連結するように各分断ハーネスを電気的に接続してノイズ印加用プローブ40を組み付けることで、BCI試験について、試験用ハーネス長さが1000mm、ノイズ注入位置が150mmとなる試験用治具10を構成することができる。
また、試験用ハーネス長さが1000mmであってノイズ注入位置が450mmである試験用治具10を構成する場合には、図10(B)に示すように、電源側から、第3支持部材11c、第1支持部材11a、第6支持部材11f、第1支持部材11aの4つの支持部材11が直線状に並ぶように位置決めしてコネクタ30同士を接続して連結する。そして、ノイズ印加用プローブ40を第6支持部材11fの貫通穴12に位置決めして固定する。
これにより、各コネクタ30を介して接続された分断ハーネス23a、21a、26a、21aによって試験用ハーネス長さが1000mmとなるハーネス20aが一方向に沿うように構成される。また、各コネクタ30を介して接続された分断ハーネス23b、21b、26b、21bによって試験用ハーネス長さが1000mmとなるハーネス20bが一方向に沿うように構成される。また、各コネクタ30を介して接続された分断ハーネス23c、21c、26c、21cによって試験用ハーネス長さが1000mmとなるハーネス20cが一方向に沿うように構成される。また、各ハーネス20a〜20cに対してノイズ注入位置が450mmとなる位置にノイズ印加用プローブ40が組み付けられる。
このように、4つの支持部材11c、11a、11f、11aを連結するように各分断ハーネスを電気的に接続してノイズ印加用プローブ40を組み付けることで、BCI試験について、試験用ハーネス長さが1000mm、ノイズ注入位置が450mmとなる試験用治具10を構成することができる。
また、試験用ハーネス長さが1000mmであってノイズ注入位置が750mmである試験用治具10を構成する場合には、図10(C)に示すように、電源側から、第3支持部材11c、第6支持部材11f、第2支持部材11bの3つの支持部材11が直線状に並ぶように位置決めしてコネクタ30同士を接続して連結する。そして、ノイズ印加用プローブ40を第6支持部材11fの貫通穴12に位置決めして固定する。
これにより、各コネクタ30を介して接続された分断ハーネス23a、26a、22aによって試験用ハーネス長さが1000mmとなるハーネス20aが一方向に沿うように構成される。また、各コネクタ30を介して接続された分断ハーネス23b、26b、22bによって試験用ハーネス長さが1000mmとなるハーネス20bが一方向に沿うように構成される。また、各コネクタ30を介して接続された分断ハーネス23c、26c、22cによって試験用ハーネス長さが1000mmとなるハーネス20cが一方向に沿うように構成される。また、各ハーネス20a〜20cに対してノイズ注入位置が750mmとなる位置にノイズ印加用プローブ40が組み付けられる。
このように、3つの支持部材11c、11f、11bを連結するように各分断ハーネスを電気的に接続してノイズ印加用プローブ40を組み付けることで、BCI試験について、試験用ハーネス長さが1000mm、ノイズ注入位置が750mmとなる試験用治具10を構成することができる。
また、試験用ハーネス長さが1700mmであってノイズ注入位置が150mmである試験用治具10を構成する場合には、図11(A)に示すように、電源側から、第3支持部材11c、第3支持部材11c、第2支持部材11b、第2支持部材11b、第6支持部材11fの5つの支持部材11が直線状に並ぶように位置決めしてコネクタ30同士を接続して連結する。そして、ノイズ印加用プローブ40を第6支持部材11fの貫通穴12に位置決めして固定する。
これにより、各コネクタ30を介して接続された分断ハーネス23a、23a、22a、22a、26aによって試験用ハーネス長さが1700mmとなるハーネス20aが一方向に沿うように構成される。また、各コネクタ30を介して接続された分断ハーネス23b、23b、22b、22b、26bによって試験用ハーネス長さが1700mmとなるハーネス20bが一方向に沿うように構成される。また、各コネクタ30を介して接続された分断ハーネス23c、23c、22c、22c、26cによって試験用ハーネス長さが1700mmとなるハーネス20cが一方向に沿うように構成される。また、各ハーネス20a〜20cに対してノイズ注入位置が150mmとなる位置にノイズ印加用プローブ40が組み付けられる。
このように、5つの支持部材11c、11c、11b、11b、11fを連結するように各分断ハーネスを電気的に接続してノイズ印加用プローブ40を組み付けることで、BCI試験について、試験用ハーネス長さが1700mm、ノイズ注入位置が150mmとなる試験用治具10を構成することができる。
また、試験用ハーネス長さが1700mmであってノイズ注入位置が450mmである試験用治具10を構成する場合には、図11(B)に示すように、電源側から、第3支持部材11c、第3支持部材11c、第1支持部材11a、第2支持部材11b、第6支持部材11f、第1支持部材11aの6つの支持部材11が直線状に並ぶように位置決めしてコネクタ30同士を接続して連結する。そして、ノイズ印加用プローブ40を第6支持部材11fの貫通穴12に位置決めして固定する。
これにより、各コネクタ30を介して接続された分断ハーネス23a、23a、21a、22a、26a、21aによって試験用ハーネス長さが1700mmとなるハーネス20aが一方向に沿うように構成される。また、各コネクタ30を介して接続された分断ハーネス23b、23b、21b、22b、26b、21bによって試験用ハーネス長さが1700mmとなるハーネス20bが一方向に沿うように構成される。また、各コネクタ30を介して接続された分断ハーネス23c、23c、21c、22c、26c、21cによって試験用ハーネス長さが1700mmとなるハーネス20cが一方向に沿うように構成される。また、各ハーネス20a〜20cに対してノイズ注入位置が450mmとなる位置にノイズ印加用プローブ40が組み付けられる。
このように、6つの支持部材11c、11c、11a、11b、11f、11aを連結するように各分断ハーネスを電気的に接続してノイズ印加用プローブ40を組み付けることで、BCI試験について、試験用ハーネス長さが1700mm、ノイズ注入位置が450mmとなる試験用治具10を構成することができる。
また、試験用ハーネス長さが1700mmであってノイズ注入位置が750mmである試験用治具10を構成する場合には、図11(C)に示すように、電源側から、第3支持部材11c、第3支持部材11c、第2支持部材11b、第6支持部材11f、第2支持部材11bの5つの支持部材11が直線状に並ぶように位置決めしてコネクタ30同士を接続して連結する。そして、ノイズ印加用プローブ40を第6支持部材11fの貫通穴12に位置決めして固定する。
これにより、各コネクタ30を介して接続された分断ハーネス23a、23a、22a、26a、22aによって試験用ハーネス長さが1700mmとなるハーネス20aが一方向に沿うように構成される。また、各コネクタ30を介して接続された分断ハーネス23b、23b、22b、26b、22bによって試験用ハーネス長さが1700mmとなるハーネス20bが一方向に沿うように構成される。また、各コネクタ30を介して接続された分断ハーネス23c、23c、22c、26c、22cによって試験用ハーネス長さが1700mmとなるハーネス20cが一方向に沿うように構成される。また、各ハーネス20a〜20cに対してノイズ注入位置が750mmとなる位置にノイズ印加用プローブ40が組み付けられる。
このように、5つの支持部材11c、11c、11b、11f、11bを連結するように各分断ハーネスを電気的に接続してノイズ印加用プローブ40を組み付けることで、BCI試験について、試験用ハーネス長さが1700mm、ノイズ注入位置が750mmとなる試験用治具10を構成することができる。
以上説明したように、本実施形態に係る試験用治具10では、ハーネス20a〜20cを試験用ハーネス長さよりも短く分断した所定数の分断ハーネス(21a〜21c,22a〜22c,23a〜23c,24a〜24c,25a〜25c,26a〜26c)が支持部材11(11a〜11f)に対してそれぞれ一方向に沿い所定の間隔にて同じ長さで固定されており、このように構成される支持部材11(11a〜11f)が、分断ハーネスの上記一方向の長さが異なるように複数種類用意されている。そして、分断ハーネス(21a〜21c,22a〜22c,23a〜23c,24a〜24c,25a〜25c,26a〜26c)の両端部には、他の支持部材に固定される分断ハーネスと電気的に接続するためのコネクタ30がそれぞれ設けられている。
これにより、各支持部材11が上記一方向に沿い配置されるように、コネクタ30を介して各分断ハーネスをそれぞれ直列に接続することで、各分断ハーネスがそれぞれ接続されてなる3つのハーネス20a〜20cが、一方向に沿い所定の間隔にて同じ長さで構成される。すなわち、要求される試験用ハーネス長さに応じて適当な長さの分断ハーネスを組み合わせるように直列に接続することで、供試品(試験対象)Rに接続される3本のハーネス20a〜20cのそれぞれの長さを試験用ハーネス長さにあわせることができる。
その際、各分断ハーネスは所定の間隔にて支持部材11に固定されているため、各コネクタ30を介した接続時に、試験用ハーネス長さに応じて選択された各支持部材11を上記一方向に沿うように位置決めして配置することで、3本のハーネス20a〜20cであってもハーネス長さを容易に変更できるだけでなく各ハーネス20a〜20cの位置関係(近接するハーネスとの距離、並べ方、重なり方等)の再現性を容易に確保することができる。
また、複数種類の支持部材11の1つとして、固定される分断ハーネス26a〜26cにノイズを印加するノイズ印加用プローブ40を組み付けるための貫通穴12が形成された第6支持部材11fが用意されている。
これにより、ノイズ印加用プローブ40を第6支持部材11fの貫通穴12に位置決めすることで、ノイズ印加用プローブ40と各ハーネス20a〜20cとの相対位置が一定になる、このため、各ハーネス20a〜20cに対するノイズ印加用プローブ40のノイズ印加位置だけでなく相対位置の再現性をも確保することができる。
なお、第6支持部材11fには、ノイズ印加用プローブ40等のノイズ印加手段を位置決めする構成として、貫通穴12が形成されることに限らず、例えば、ノイズ印加手段に接触等して位置決めするための凹部などの組付部が形成されてもよい。
また、接続手段として、各分断ハーネスの端部同士をそれぞれまとめたコネクタ30が採用されるため、各分断ハーネスの電気的接続を容易に実施することができる。
図12は、第7支持部材11gの概略構成を示す斜視図である。図13は、図12の第7支持部材11gにノイズ印加用プローブ40が組み付けられた状態を概略的に示す断面図である。
なお、複数種類の支持部材11の1つとして、固定される所定数の分断ハーネスのうち、一部のものに対してのみノイズを印加するノイズ印加手段を組み付けるための組付部が形成された支持部材を採用してもよい。このような支持部材として、例えば、図12に例示する第7支持部材11gを採用することができる。
図12に示すように、第7支持部材11gでは、分断ハーネス27aの中間部位と分断ハーネス27b,27cの中間部位とが互いに離れて位置するように固定されている。また、第7支持部材11gには、図13に例示するように、分断ハーネス27b,27cを除き、挿通穴41aを挿通する分断ハーネス27aの中間部位に対してノイズを印加するノイズ印加用プローブ40を組み付けて位置決めするための貫通穴12aが形成されている。
これにより、分断ハーネス27aがハーネス20aの一部を構成するとともに分断ハーネス27b,27cがそれぞれハーネス20b,20cの一部を構成するように第7支持部材11gを他の支持部材11と連結することで、ハーネス20aのみにノイズを印加する試験用治具10を構成することができる。
特に、第7支持部材11gの両コネクタ30に対して、分断ハーネス27aと分断ハーネス27bとを入れ替えるための中継コネクタをそれぞれ接続して、第7支持部材11gの分断ハーネス27a〜27cと他の支持部材11の分断ハーネスと接続することができる。この場合には、第7支持部材11gを利用してハーネス20bのみにノイズを印加する試験用治具10を構成することができる。
また、第7支持部材11gの両コネクタ30に対して、分断ハーネス27aと分断ハーネス27cとを入れ替えるための中継コネクタをそれぞれ接続して、第7支持部材11gの分断ハーネス27a〜27cと他の支持部材11の分断ハーネスと接続することができる。この場合には、第7支持部材11gを利用してハーネス20cのみにノイズを印加する試験用治具10を構成することができる。
なお、中継コネクタは、第7支持部材11gの分断ハーネスと他の支持部材11の分断ハーネスとを接続する場合に両コネクタ30間に接続されることに限らず、第7支持部材11gと異なる支持部材11同士の分断ハーネスを接続する場合に両コネクタ30間に接続されてもよい。
この場合には、中継コネクタは、コネクタ30同士が直接接続される場合に接続される各分断ハーネスの接続状態と異なる接続状態に切り替えるための中継部材として機能する。これにより、供試品Rや電源Bの端子の並び順の入れ替えが必要な場合であっても容易に対応することができる。
図14は、各分断ハーネス28a〜28cが隣接した状態で支持部材11に固定される状態を例示する断面図である。
上記実施形態の第1変形例として、各分断ハーネスは、所定の間隔として一定の隙間をあけた状態で接着剤を用いて支持部材11に固定されることに限らず、所定の間隔として互いに隣接した状態で接着剤を用いて支持部材11に固定されてもよい。例えば、図14に例示する支持部材11のように、各分断ハーネス(28a〜28c)を、所定の間隔として互いに隣接した状態で接着剤13を用いて支持部材11に固定することができる。
また、各分断ハーネスは、支持部材11に対して、接着剤13を用いて位置決めされた状態で固定されることに限らず、例えば、粘着テープを用いて位置決めされた状態で固定されもよい。この場合、各分断ハーネスは、所定の間隔として、一定の隙間をあけた状態で支持部材11に固定されてもよいし、互いに隣接した状態で支持部材11に固定されてもよい。このとき、接着剤13や粘着テープの誘電率はできるだけ支持部材11に近いものを用いるのが望ましい。
図15は、載置面Tと各分断ハーネス28a〜28cとの間に空間Sが介在する支持部材11を例示する断面図である。
上記実施形態の第2変形例として、ハーネスと試験用治具10が載置される試験ステージとの間の誘電率を決められた規定値以下にするため、支持部材11は、試験ステージの載置面Tと固定される所定数の分断ハーネスとの間に空間Sが介在するように形成されてもよい。
例えば、図15に例示する支持部材11のように、各分断ハーネス28a〜28cが粘着テープ等を用いて固定された支持片14aを2つの支柱14bにより挟み込んで構成される支持部材11により、載置面Tと各分断ハーネス28a〜28cとの間に空間Sを介在させることができる。これにより、各分断ハーネスに対する支持部材11自体の誘電率の影響が抑制されて、支持部材11として採用可能な材料の制約を緩和することができる。なお、各分断ハーネスは、図15に例示するように支持片14aの下面に固定されることに限らず、支持片14aの上面に固定されてもよい。
また、支持片14aおよび両支柱14bにより載置面Tと各分断ハーネスとの間に空間Sを形成することに限らず、例えば、支持部材11の下面のうち各分断ハーネスが投影される部位に凹部等を形成することで載置面Tと各分断ハーネスとの間に空間Sを形成してもよい。また、支持部材11自体を別の支持部材で挟み込んで支持することで、支持部材11の下面と載置面Tとの間に空間Sを形成してもよい。
図16は、各分断ハーネス28a〜28cが封止材15により封止されて固定される支持部材11を例示する断面図である。
上記実施形態の第3変形例として、図16に例示するように、各分断ハーネス(28a〜28c)は、封止材15により封止されて支持部材11に固定されてもよい。
ここで、封止材15としては、例えば、シリコーンゴムを発泡させたもの(発泡倍率30倍時のεr=1.09)やエチレンプロピレンジエンゴム(発泡倍率30倍時のεr=1.09)を採用することができる。このようにしても、ハーネスと試験用治具10が載置される試験ステージとの間の誘電率を決められた規定値以下にすることができる。特に、上述した材料では、いずれも押出成形で分断ハーネスを封止するように封止材15を製造できるため、封止材15を容易に製造することができる。
図17は、雄型端子31および雌型端子32を介して分断ハーネス同士を電気的に接続する構成を例示する説明図である。図18は、パッド33a〜33c,34a〜34cを介して分断ハーネス同士を電気的に接続する構成を例示する斜視図である。図19は、図18に示す凹部16aと凸部16bとを係合してパッド33a〜33c,34a〜34c同士を接続する接続方法を説明する断面図である。図20は、U字状端子35a〜35cおよびピン端子36a〜36cを介して分断ハーネス同士を電気的に接続する構成を例示する斜視図である。図21は、U字状端子35a〜35cとピン端子36a〜36cとを接続する接続方法を説明する断面図である。
上述した支持部材11において、各分断ハーネスは、一側端部同士、他側端部同士をそれぞれまとめたコネクタ30を介して電気的に接続されることに限らず、他の接続手段を介して電気的に接続してもよい。例えば、図17に例示する支持部材11hの分断ハーネス51aの一側端部に固定される雄型端子31と支持部材11iの分断ハーネス52aの他側端部に固定される雌型端子32とのように、分断ハーネスの一側端部に個々に固定される各雄型端子を、分断ハーネスの他側端部に個々に固定される各雌型端子にそれぞれ挿入することで、対応する分断ハーネス同士を電気的に接続することができる。なお、雄型端子31および雌型端子32の支持部材11の側面からの突出長さは、コネクタ30と同様に、端子同士の接続時に接続された分断ハーネスにより構成されるハーネスの長さが試験用ハーネス長さに等しくなるように設定されている。
また、上述した支持部材11において、各分断ハーネスは、他の接続手段として、端部に設けられるパッド同士を介して電気的に接続してもよい。具体的には、例えば、図18に例示するように、支持部材11jに形成される凹部16aの上方を閉塞して補強する補強部17の下面に対して、分断ハーネス53a〜53cの一側端部に個々に接続するパッド33a〜33cを配置する。また、凹部16aに係合可能に支持部材11kに形成される凸部16bの上面に対して、分断ハーネス54a〜54cの一側端部に個々に接続するパッド34a〜34cを配置する。
そして、図19からわかるように、パッド33a〜33cとパッド34a〜34cとを面接触させるように凹部16aと凸部16bとを係合することで、支持部材11jの分断ハーネス53a〜53cと支持部材11kの分断ハーネス54a〜54cとが電気的に接続される。このようにしても、対応する分断ハーネス同士を電気的に接続することができる。特に、凹部16aと凸部16bとが係合した状態で電気的接続がなされるため、コネクタ30や雄型端子31および雌型端子32を用いて電気的に接続する場合と比較して一方向への位置ずれが抑制されるので、ハーネスの一方向長さの変動をより小さくすることができる。
また、他の接続手段として、例えば、図20に例示する支持部材11mの分断ハーネス55a〜55cの一側端部に固定されるU字状端子35a〜35cと支持部材11nの分断ハーネス56a〜56cの他側端部に固定されるピン端子36a〜36cとのような端子を採用することができる。この場合には、分断ハーネスの一側端部に個々に固定される各U字状端子を、分断ハーネスの他側端部に個々に固定される各ピン端子に対して上方から組み付けるように接続することで(図21参照)、対応する分断ハーネス同士を電気的に接続することができる。
特に、U字状端子35a〜35cは、支持部材11mの上面の縁から外方へ突出しないように配置されており、ピン端子36a〜36cは、支持部材11nの上面の縁から一方向に沿い突出するように配置されている。このため、支持部材11mの側面と支持部材11nの側面とを当接させた状態でU字状端子およびピン端子を介して対応する分断ハーネス同士を電気的に接続することができる。これにより、コネクタ30や雄型端子31および雌型端子32を用いて電気的に接続する場合と比較して一方向への位置ずれが抑制されるので、ハーネスの一方向長さの変動をより小さくすることができる。
なお、本発明は上記各実施形態および変形例に限定されるものではなく、例えば、以下のように具体化してもよい。
(1)図22は、一方向の両側面18に連結部がそれぞれ形成された第1支持部材11aを示す斜視図である。
支持部材11は、分断ハーネス同士の電気的接続時に他の支持部材11との位置決めを容易にするため、一方向の側面に、電気的接続時(連結時)に他の支持部材11と係合するための連結部を設けてもよい。具体的には、例えば、図22に例示する第1支持部材11aのように、各支持部材11の一方向の両側面18のそれぞれに、連結時における位置決め用の連結用突起18aと連結用穴18bとが形成される。そして、各分断ハーネス同士を接続する際に、連結用突起18aおよび連結用穴18bと他の支持部材11の連結用穴18bおよび連結用突起18aとを嵌合等して連結することで、支持部材11同士の位置決めを容易に実施することができる。
(2)試験用治具10に固定されるハーネスは、ハーネス20a〜20cの3本に限らず、1本または2本でもよいし、4本以上であってもよい。この場合、各支持部材11には、ハーネスと同数の分断ハーネスが上述のようにそれぞれ固定される。
(3)本発明に係る試験用治具10は、上述したように自動車用エレクトロニクス製品のEMC試験用の治具として採用されることに限らず、他の電気製品のEMC試験等に採用することができる。
(4)上記各EMC試験では、試験内容に応じて、電源Bに代えて負荷等を接続するように構成されてもよい。
10…試験用治具
11,11a〜11n…支持部材
12,12a…貫通穴(組付部)
13…接着剤(接着部材)
15…封止材
20a〜20c…ハーネス
21a〜21c,22a〜22c,23a〜23c,24a〜24c,25a〜25c,26a〜26c,27a〜27c,28a〜28c,51a,52a,53a〜53c,54a〜54c,55a〜55c,56a〜56c…分断ハーネス
30…コネクタ(接続手段)
40…ノイズ印加用プローブ(ノイズ印加手段)

Claims (4)

  1. 試験対象(R)に接続される所定数のハーネス(20a〜20c)が固定される試験用治具(10)であって、
    前記ハーネスを試験時に要求されるハーネス長さよりも短く分断した前記所定数の分断ハーネス(21a〜21c,22a〜22c,23a〜23c,24a〜24c,25a〜25c,26a〜26c,27a〜27c,28a〜28c,51a,52a,53a〜53c,54a〜54c,55a〜55c,56a〜56c)がそれぞれ一方向に沿い所定の間隔にて同じ長さで固定される支持部材(11,11a〜11n)を、前記分断ハーネスの前記一方向の長さが異なるように複数種類備え、
    前記分断ハーネスの両端部には、前記所定数の端部同士をそれぞれまとめたコネクタ(30)が、他の前記支持部材に固定される前記分断ハーネスと電気的に接続するための接続手段としてそれぞれ設けられ、
    前記コネクタ間に接続されることで、前記コネクタ同士が直接接続される場合に接続される各分断ハーネスの接続状態と異なる接続状態に切り替えるための中継コネクタを備え、
    前記複数種類の支持部材の1つとして、固定される前記所定数の分断ハーネスの一部にノイズを印加するノイズ印加手段(40)を組み付けるための組付部(12a)が形成された支持部材(11g)を備えることを特徴とする試験用治具。
  2. 前記所定数の分断ハーネスは、接着部材(13)により前記支持部材に接着されて固定されることを特徴とする請求項に記載の試験用治具。
  3. 前記支持部材は、試験時に当該支持部材が載置される載置面(T)と固定される前記所定数の分断ハーネスとの間に空間(S)が介在するように形成されることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の試験用治具。
  4. 前記所定数の分断ハーネスは、封止材(15)により封止されて前記支持部材に固定されることを特徴とする請求項1〜のいずれか一項に記載の試験用治具。
JP2013143346A 2013-07-09 2013-07-09 試験用治具 Active JP6146171B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013143346A JP6146171B2 (ja) 2013-07-09 2013-07-09 試験用治具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013143346A JP6146171B2 (ja) 2013-07-09 2013-07-09 試験用治具

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015017821A JP2015017821A (ja) 2015-01-29
JP6146171B2 true JP6146171B2 (ja) 2017-06-14

Family

ID=52438959

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013143346A Active JP6146171B2 (ja) 2013-07-09 2013-07-09 試験用治具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6146171B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112162155A (zh) * 2020-09-29 2021-01-01 苏州万融线缆科技有限公司 一种线束快速检测系统

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5557205A (en) * 1978-10-25 1980-04-26 Tokyo Shibaura Electric Co Cable connecting system
JPH0815352A (ja) * 1994-06-30 1996-01-19 Matsushita Electric Works Ltd 配線誘導ノイズ試験用治具
JP2001265403A (ja) * 2000-03-21 2001-09-28 Toshiba Corp プラント監視制御装置
JP5430145B2 (ja) * 2008-12-25 2014-02-26 富士通テン株式会社 ノイズ計測装置およびノイズ計測方法
CN102455387A (zh) * 2010-10-20 2012-05-16 鸿富锦精密工业(深圳)有限公司 电磁辐射探测装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015017821A (ja) 2015-01-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9310400B2 (en) Current sensor
US8917085B2 (en) Current sensor
US9241431B2 (en) Electromagnetic shielding tool and wire harness
US10048143B2 (en) Sensor unit and magnetism collecting module and sensor apparatus
US20180268959A1 (en) Electrical cable, terminal-equipped electrical cable, and method of manufacturing terminal-equipped electrical cable
CN110169212B (zh) 印刷电路板组合物及其生产方法
JP2012122793A (ja) 電流センサ
CN103855477A (zh) 联接装置的装配
JP6146171B2 (ja) 試験用治具
US9410991B2 (en) Attachment structure of current sensor and electric conductive member
KR20220073681A (ko) 자기장 측정 센서를 수용하기 위한 전기 장치
KR101049052B1 (ko) 멀티형 전류센서
JPWO2019117170A1 (ja) 電流センサ
CN103427193B (zh) 连接器
JP2023048139A (ja) 充電インレットの少なくとも1本の電気ピンに接触するための基板
KR101225514B1 (ko) 전류센서 조립체
JP6533411B2 (ja) バスバ組付け型電流センサ
CN111313171B (zh) 用于车辆的电线连接器
JP2018191452A (ja) 電気接続箱
JP2012235555A (ja) 電線保護具の装着方法および保護具付電線
KR20120017543A (ko) 전류센서 조립체
KR101868610B1 (ko) 케이블의 고정장치 및 이를 이용한 센싱조립체
JP2016164491A (ja) 半導体装置検査用治具
KR200419545Y1 (ko) 차량용 와이어링의 전기적 성능을 확인하기 위한 벤치 시험구조
JPH09182242A (ja) ワイヤハーネス分岐部用ピース

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20151020

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160826

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160913

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20161026

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20170131

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170228

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20170307

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170418

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170501

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6146171

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250