JP5430145B2 - ノイズ計測装置およびノイズ計測方法 - Google Patents

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Description

この発明は、電子機器を接続する複数のワイヤハーネスの伝導ノイズを算出するノイズ計測装置およびノイズ計測方法に関する。
従来より、例えば、車載部品などの電子機器同士機器の接続に利用されるワイヤハーネス(ケーブルハーネス)の伝導ノイズを測定する場合には、電流プローブを測定対象となるワイヤハーネス1本ごとにクランプして、ノイズレベルを周波数領域で測定している。
具体的には、図6に示すように、測定対象のワイヤハーネスに、他からのノイズを影響を受けないようにシールド加工された電流プローブを固定して電流を供給し、その結果をスペクトルアナライザで計測する。続いて、次のワイヤハーネスに電流プローブを固定して電流を供給し、その結果をスペクトルアナライザで計測する。このように、測定対象のワイヤハーネスが10本ある場合には、1本ずつ電流プローブを固定して電流を供給し、その結果をスペクトルアナライザで計測することにより、それぞれのワイヤハーネスの伝導ノイズ(ノイズレベル)を測定していた。
特開2002−181859号公報
しかしながら、上記した従来の技術は、伝導ノイズを測定するのに非常に多くの手間と時間が必要であるとともに、測定結果が正確でないという課題があった。
具体的には、上記した従来技術では、ノイズを測定する電流プローブにシールド加工を施す必要があり、伝導ノイズを測定する準備に手間がかかる。また、上記したように、測定対象となるワイヤハーネス1本1本に電気プローブを固定した上で伝導ノイズを測定する必要があり、測定対象のワイヤハーネスが10本ある場合には上記作業を10回行う必要がある。また、測定対象となるワイヤハーネスをシールドで加工して伝導ノイズを測定することから、例えば、隣り合うワイヤハーネス間のノイズなど、周辺ノイズの影響が考慮されておらず、全体として正確な測定結果とは言えない。
そこで、この発明は、上述した従来技術の課題を解決するためになされたものであり、伝導ノイズを簡単で正確に測定することが可能であるノイズ計測装置およびノイズ計測方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、本発明は、電子機器を接続する複数のワイヤハーネスの伝導ノイズを計測するノイズ計測装置であって、前記複数のワイヤハーネスから所定の距離上で、前記複数のワイヤハーネスそれぞれに接触させることなく前記複数のワイヤハーネス全てを通過させるように、磁界を検出するセンサを移動させるセンサ移動手段と、前記複数のワイヤハーネスそれぞれに対して所望の電流を供給した状態で、前記センサ移動手段により前記センサが移動させられた場合に、前記センサが前記複数のワイヤハーネスそれぞれの上に位置する状態で検出した磁界に基づいて、前記複数のワイヤハーネスそれぞれに印加された電圧値を取得する電圧取得手段と、前記電圧取得手段により取得された前記ワイヤハーネスそれぞれの電圧値と、予め算出した前記複数のワイヤハーネスごとのインピーダンスとに基づいて、前記複数のワイヤハーネスそれぞれに流れる電流値を算出する電流値算出手段と、前記電流値算出手段により算出された前記複数のワイヤハーネスそれぞれに流れる電流値に基づいて、前記伝導ノイズを計測するノイズ計測手段と、を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、各ワイヤハーネスが周辺ノイズの影響を受けている状態で、各ワイヤハーネスの伝導ノイズを算出することができる結果、伝導ノイズを簡単で正確に測定することが可能である。
以下に添付図面を参照して、この発明に係るノイズ計測装置およびノイズ計測方法の実施例を詳細に説明する。なお、以下では、本実施例に係るノイズ計測装置の概要、ノイズ計測装置の構成および処理の流れを順に説明し、最後に本実施例に対する種々の変形例を説明する。
[ノイズ計測装置の概要]
最初に、本実施例に係るノイズ計測装置の概要を説明する。本実施例で説明するノイズ計測装置は、電子機器を接続する複数のワイヤハーネスの伝導ノイズを算出することを概要とするものであり、特に、伝導ノイズを簡単で正確に測定することが可能である。
具体的に例を挙げると、ノイズ計測装置は、測定対象となるワイヤハーネス1本に「1A(アンペア)」の電流を供給し、それ以外のワイヤハーネスは「0A(アンペア)」とする。その状態で、ノイズ計測装置は、複数のワイヤハーネスそれぞれに接触させることなく複数のワイヤハーネス全てを通過させるように、複数のワイヤハーネスから一定距離上でループアンテナなどのセンサを移動させて電圧を測定し、測定した電圧と電流(1A)をオームの法則に代入して、インピーダンスを算出する。
次に、先ほど電流を流したワイヤハーネスとは異なるハーネスに「1A(アンペア)」の電流を供給し、それ以外のワイヤハーネスは「0A(アンペア)」とする。その状態で、ノイズ計測装置は、上記したようにセンサを移動させて電圧を測定し、測定した電圧と電流(1A)をオームの法則に代入して、インピーダンスを算出する。つまり、ノイズ計測装置は、ワイヤハーネスが5本存在する場合には、上記した測定を5回繰り返し、ワイヤハーネスそれぞれが周辺ノイズを受けない状況で得られるインピーダンス(抵抗値:Z)を算出する。このように、ノイズ計測装置は、ワイヤハーネスそれぞれの「インピーダンス(抵抗値:Z)」を算出して記憶する。
その後、ノイズ計測装置は、電子機器を接続する複数のワイヤハーネスそれぞれに対して、実際に製品となったときに供給される特定周波数の電流値を供給する。その状態で、ノイズ計測装置は、複数のワイヤハーネスそれぞれに接触させることなく複数のワイヤハーネス全てを通過させるように、複数のワイヤハーネスから一定距離上でループアンテナなどのセンサを移動させる。
続いて、ノイズ計測装置は、ループアンテナなどのセンサが複数のワイヤハーネスそれぞれの上に位置する状態で検出した磁界から得られる「電圧」と、先に算出した「インピーダンス」とに基づいて(オームの法則の逆演算)、それぞれのワイヤハーネスの電流値を算出する。そして、ノイズ計測装置は、算出したワイヤハーネスごとの電流値それぞれが閾値を越えているか否かを判定することにより、ワイヤハーネスごとの伝導ノイズレベルを算出することができる。
このように、本実施例に係るノイズ計測装置は、周辺ノイズを遮断するシールドなどを施すこともなく、また、測定対象となるワイヤハーネスに対して電流プローブを次々に固定する必要もなく、ワイヤハーネス上でループアンテナを移動させることにより、各ワイヤハーネスが周辺ノイズの影響を受けている状態で、各ワイヤハーネスの伝導ノイズを算出することができる結果、伝導ノイズを簡単で正確に測定することが可能である。
[ノイズ計測装置の構成]
次に、図1を用いて、図1に示したノイズ計測装置の構成を説明する。図1は、実施例1に係るノイズ計測装置の構成を示すブロック図である。図1に示すように、このノイズ計測装置1は、ワイヤハーネス1〜5と、解析コンピュータ10と、スペクトラムアナライザ20と、アンテナ移動機22と、ループアンテナ25と、電子機器30と、電流供給機40とを有して構成される。
ここで、伝導ノイズを算出する解析コンピュータ10を説明する前に、ノイズ計測装置1を構成する他の装置について先に説明する。スペクトラムアナライザ(SPA)20は、後述する解析コンピュータ10やループアンテナ25と接続され、横軸を周波数、縦軸を電力または電圧とする二次元のグラフを画面に表示する電気計測器である。具体的には、スペクトラムアナライザ20は、ループアンテナ25により検出された磁界(または電流、電圧)を取得し、これを解析した結果として、上記した二次元グラフを表示するとともに、当該結果を解析コンピュータ10に出力する。
アンテナ移動機22は、解析コンピュータ10やループアンテナ25と接続され、解析コンピュータ10の指示に従って、ループアンテナ25を駆動させる機構である。
ループアンテナ25は、アンテナ移動機22やスペクトラムアナライザ20と接続され、磁界を検出するセンサである。具体的には、ループアンテナ25は、ワイヤハーネス1〜5に平行、かつ、ワイヤハーネス1〜5から所定の距離(例えば、5mmなど)上に位置するように設置される。そして、このような位置関係に設定されたループアンテナ25は、解析コンピュータ10の指示操作を受け付けたアンテナ移動機22の制御に従って、ワイヤハーネス1〜5上を移動するとともに、移動する上で磁界を検出してスペクトラムアナライザ20に出力する。
なお、ループアンテナ25は、ワイヤハーネス1〜5上に位置した場合にのみ、磁界を検出するようにしてもよい。また、ループアンテナ25は、プローブなど磁界を検出するセンサであればいずれのセンサを用いてもよく、形状についても、例えば、図1に示すような四角形(例えば、300mm×300mm)であってもよく、他の形であってもよい。
電子機器30は、ワイヤハーネス1〜5を用いて他の電子機器と接続される装置である。電流供給機40は、ワイヤハーネス1〜5と接続され、ユーザにより設定された値の電流をワイヤハーネス1〜5に供給する。例えば、電流供給機40は、ワイヤハーネス1に「10A」、ワイヤハーネス2に「5A」、ワイヤハーネス3に「15A」、ワイヤハーネス4に「10A」、ワイヤハーネス5に「20A」が設定された場合に、それぞれのワイヤハーネスに設定された電流を供給する。
次に、図2を用いて、解析コンピュータ10の構成について説明する。図2は、実施例1に係るノイズ計測装置における解析コンピュータの構成を示すブロック図である。かかる解析コンピュータ10は、各種の情報の入力を受付けるキーボードやマウス、マイクなどの入力部や、各種の情報を出力するモニタ(若しくはディスプレイ、タッチパネル)やスピーカなどの出力部を有するとともに、特に本実施例に密接に関連するものとしては、通信I/F部11と、記憶部12と、制御部15とを有し、これらによって伝導ノイズを算出するコンピュータである。
通信I/F部11は、接続される他の装置との間でやり取りする各種情報に関する通信を制御するインタフェースであり、例えば、スペクトラムアナライザ20が解析した結果(例えば、横軸を周波数、縦軸を電力または電圧とする二次元グラフや当該二次元グラフを構成する要素など)を受信したり、ループアンテナ25に対する位置制御をアンテナ移動機22に送信したりする。
記憶部12は、制御部15による各種処理に必要なデータおよびプログラムを格納するとともに、特に本実施例に密接に関連するものとしては、シミュレーション結果DB12aを有する。
シミュレーション結果DB12aは、予め算出された複数のワイヤハーネスごとのインピーダンスを記憶する。具体的に例を挙げると、シミュレーション結果DB12aは、測定対象となるワイヤハーネス1本ごとに「1A(アンペア)」の電流を供給し、それ以外のワイヤハーネスは「0A(アンペア)」とした状態で、ループアンテナ25を移動させて測定・解析されたワイヤハーネス1〜5それぞれのインピーダンス(抵抗値)を記憶する。つまり、シミュレーション結果DB12aは、ワイヤハーネス1〜5の5本ある場合には、ワイヤハーネス1〜5のインピーダンス(5つの値)を記憶する。
制御部15は、OS(Operating System)などの制御プログラム、各種の処理手順などを規定したプログラムおよび所要データを格納するための内部メモリを有するとともに、特に、シミュレーション実行部15aと、センサ移動制御部15bと、電圧算出部15cと、電流値算出部15dと、ノイズ計測部15eとを有する。
シミュレーション実行部15aは、通信I/F部11やシミュレーション結果DB12aと接続され、当該ノイズ計測装置を用いてシミュレーションして、その結果をシミュレーション結果DB12aに格納する。具体的には、シミュレーション実行部15aは、図示しない入力部などによりシミュレーションを実行する旨の指示操作が受け付けられた場合に、当該シミュレーションを実行し、抵抗値を算出してシミュレーション結果DB12aに格納する。
一つのシミュレーションを例にして説明すると、シミュレーション実行指示を受け付けたシミュレーション実行部15aは、測定対象となるワイヤハーネス1本(例えば、ワイヤハーネス1)に「1A(アンペア)」の電流を供給し、それ以外のワイヤハーネス(例えば、ワイヤハーネス2〜5)は「0A(アンペア)」の電流を供給した状態で、ループアンテナ25を用いて測定した磁界から得られる電圧と電流(1A)とをオームの法則に代入して、ワイヤハーネス1が周辺ノイズの影響を受けない状況を仮定したインピーダンスを算出する。
そして、シミュレーション実行部15aは、ワイヤハーネス2〜5についても、ワイヤハーネス1と同様に、周辺ノイズの影響を受けない状況を仮定したインピーダンスを算出する。そして、シミュレーション実行部15aは、算出したワイヤハーネス1〜5のインピーダンスをシミュレーション結果DB12aに格納する。
センサ移動制御部15bは、複数のワイヤハーネスそれぞれに接触させることなく、複数のワイヤハーネス全てを通過させるように、複数のワイヤハーネスから所定の距離上で、磁界を検出するループアンテナ25を移動させる。具体的には、センサ移動制御部15bは、図示しない入力部などにより測定開始の指示操作が受け付けられた場合に、ワイヤハーネス1〜5に平行、かつ、ワイヤハーネス1〜5から所定の距離(例えば、5mmなど)上に位置するように設置されたループアンテナ25を、ワイヤハーネス1からワイヤハーネス5の方向(図1の矢印a)に移動させるようにアンテナ移動機22を制御する。
電圧算出部15cは、複数のワイヤハーネスそれぞれに対して所望の電流を供給する状態で、センサ移動制御部15bによりループアンテナ25が移動させられた場合に、ループアンテナ25が複数のワイヤハーネスそれぞれの上に位置する状態で検出した磁界に基づいて、複数のワイヤハーネスそれぞれに印加された電圧を算出する。
具体的には、ワイヤハーネス1〜5それぞれに対して、実際に製品となったときに供給される特定周波数の電流値(特定周波数の信号電流)が供給された状態で、センサ移動制御部15bによりワイヤハーネスの上を移動させられたループアンテナ25は、当該電流によって発生する磁界を検出してスペクトラムアナライザ20に出力する。そして、電圧算出部15cは、スペクトラムアナライザ20が得られた磁界、周波数、電力または電圧からワイヤハーネスごとの電圧値を取得して、後述する電流値算出部15dに出力する。
ループアンテナ25が検出した情報からワイヤハーネス1〜5の電圧を特定する手法としては、例えば、ワイヤハーネス1〜5間の距離が予め決められている場合には、当該距離を用いてワイヤハーネス1〜5上に位置した場合にのみ、ループアンテナ25が磁界を検出することができる。この場合、ループアンテナ25は、ワイヤハーネス1〜5上の5つの場所のみで磁界を検出するため、電圧算出部15cは、スペクトルアナライザ20によりグラフ化された5つの場所の情報からワイヤハーネスごとの電圧値を取得して、後述する電流値算出部15dに出力する。
また、例えば、ワイヤハーネス1〜5上に位置した場合にのみ磁界を検出すると設定されておらず、移動中、磁界を検出し続けるようにしてもよい。この場合、電圧算出部15cは、ループアンテナ25が移動させられた移動時間でハーネスの位置を算出する(例えば、ハーネスが均等間隔で並んでいる場合には、移動時間を等分した時間で検出された値がハーネス上で検出された値となる)。そして、電圧算出部15cは、スペクトルアナライザ20によりグラフ化された情報から、算出した位置情報に基づいてワイヤハーネスごとの電圧値として取得し、後述する電流値算出部15dに出力する。
電流値算出部15dは、電圧算出部15cにより算出されたワイヤハーネス1〜5それぞれの電圧値と、予め算出した複数のワイヤハーネス1〜5ごとのインピーダンスとに基づいて、複数のワイヤハーネス1〜5それぞれに流れる電流値を算出する。
具体的には、電流値算出部15dは、ワイヤハーネス1〜5それぞれについて、電圧算出部15cにより実際に製品となったときの特定周波数の電流値と、シミュレーション実行部15aにより算出されたワイヤハーネス1〜5それぞれの抵抗値(インピーダンス)とを、オームの法則に代入して逆演算することにより、ワイヤハーネス1〜5の電流値(高周波数ノイズ電流)を算出する。
ノイズ計測部15eは、電流値算出部15dにより算出されたワイヤハーネス1〜5それぞれに流れる電流値に基づいて、伝導ノイズを計測する。具体的には、ノイズ計測部15eは、ワイヤハーネス1〜5それぞれについて、電流値算出部15dにより算出された電流値が閾値(限界値)を越えているか否かを判定することにより、ワイヤハーネスごとの伝導ノイズレベルを算出する。例を挙げると、ノイズ計測部15eは、電流値算出部15dにより算出された電流値の特定の周波数にパルス状の形状のノイズを検出し、このノイズが閾値(限界値)を越えているか否かを判定する。
例えば、ワイヤハーネスの番号を「j」、ワイヤハーネス「i」の上方に置かれたループアンテナの位置を「j」とした場合、ノイズ計測対象となるワイヤハーネス間の相互インダクタンスMijは、式(1)で表すことができる。そして、ワイヤハーネスに印加される電圧は、この相互インダクタンスMijを用いた式(2)で算出することができる。また、この式(2)を行列を用いた式に変換すると(例えば、j=5とすると)、式(3)のように変換することができる。
Figure 0005430145
Figure 0005430145
Figure 0005430145
この式(3)のおける「M」は、シミュレーション実行部15aにより算出された既知の値である。具体的には、シミュレーション実行部15aは、予め既知の電流をワイヤハーネス(例えば、ワイヤハーネス1〜N(Nは自然数))に供給して、ループアンテナ25を移動させてワイヤハーネスに印加される電圧を測定する。そして、シミュレーション実行部15aは、供給した既知の電流値と測定した電圧とから相互インダクタンスM(インピーダンス:抵抗値)を算出することができる。
次に、ノイズ計測部15eは、上記で算出した既知の「M」を利用して、実際に製品となった際に供給される特定周波数の電流値と、当該電流値を実際に供給してワイヤハーネスそれぞれから得られる電圧値とを用いることで、ノイズレベルを算出する。
ここで、簡単な構成を挙げて説明する。例えば、図3のように、ワイヤハーネス2本(ワイヤハーネスAとワイヤハーネスB)が接続されおり、ワイヤハーネスAには電流I、ワイヤハーネスBには電流Iが供給されている場合に伝導ノイズを算出する例について説明する。この場合、ループアンテナを介した磁界で算出されたワイヤハーネスAに印加される電圧V、ワイヤハーネスAに印加される電圧Vとすると、これらの電流と電圧とから式(4)が成立する。
Figure 0005430145
そして、「I=1(A)、I=0(A)」としてシミュレーションを行った場合、式(4)より、「V=Z11、V=Z21」と定義でき、「I=0(A)、I=1(A)」としてシミュレーションを行った場合、式(4)より、「V=Z12、V=Z22」と定義できる。つまり、ワイヤハーネスAが周辺ノイズの影響を受けない状況を仮定したインピーダンスが「V=Z11、V=Z21」であり、ワイヤハーネスBが周辺ノイズの影響を受けない状況を仮定したインピーダンスが「V=Z12、V=Z22」である。
このような状態において、製品となった場合に供給される特定周波数の電流(I、I)を供給した場合、ワイヤハーネスそれぞれに印加される電圧「V、V」が計測されたとする。その場合に、「V、V」と上記「V=Z11、V=Z21、=Z12、V=Z22」とを式(4)に代入して、演算することにより、「I、I」を算出することができる。
そして、ここで算出した電流値「I、I」が高周波ノイズ電流であり、この値が所定の閾値(限界値)を超えるか否かにより、ワイヤハーネスA、Bそれぞれのノイズレベルを計測することができる。
[ノイズ計測装置による処理]
次に、図4と図5を用いて、ノイズ計測装置による処理を説明する。図4は、実施例1に係るノイズ計測装置におけるシミュレーション処理の流れを示すフローチャートであり、図5は、実施例1に係るノイズ計測装置におけるノイズ計測処理の流れを示すフローチャートである。
(シミュレーション処理の流れ)
図4に示すように、ノイズ計測装置1は、解析コンピュータ10上に図示しない入力部などによりシミュレーションを実行する旨の指示操作が受け付けられた場合に(ステップS101肯定)、シミュレーションを行う電流値を電流供給機40に設定して、ワイヤハーネスに供給させた状態で(ステップS102)、ループアンテナ25を移動させて電圧値を測定・算出する(ステップS103)。
そして、ノイズ計測装置1は、シミュレーションを行った電流値と、ループアンテナ25で測定した電圧値とを用いたオームの法則より、ワイヤハーネスごとの抵抗値(インピーダンス)を算出する(ステップS104)。
そして、ノイズ計測装置1は、ワイヤハーネスそれぞれのシミュレーション状態における抵抗値が算出できた場合に(ステップS105肯定)、処理を終了し、ワイヤハーネスそれぞれのシミュレーション状態における抵抗値が算出できない場合に(ステップS105否定)、ステップS102に戻って上記処理を繰り返す。
例えば、ノイズ計測装置1は、測定対象となるワイヤハーネス1本(例えば、ワイヤハーネス1)に「1A(アンペア)」の電流を供給し、それ以外のワイヤハーネス(例えば、ワイヤハーネス2〜5)は「0A(アンペア)」の電流を供給した状態で、ループアンテナ25を用いて測定した磁界から得られる電圧と電流(1A)とをオームの法則に代入して、ワイヤハーネス1が周辺ノイズの影響を受けない状況を仮定したインピーダンスを算出する。この処理を接続されるワイヤハーネスそれぞれについて実行する。
(ノイズ計測処理の流れ)
図5に示すように、ノイズ計測装置1は、解析コンピュータ10上に図示しない入力部などによりノイズ計測開始の指示操作が受け付けられた場合に(ステップS201肯定)、当該ワイヤハーネスが製品となった場合に供給される実際の電流値(特定周波数の電流)を電流供給機40に設定して、ワイヤハーネスに供給させた状態で(ステップS202)、ループアンテナ25を移動させて、ワイヤハーネスそれぞれに印加された電圧を測定・算出する(ステップS203)。
そして、ノイズ計測装置1は、ワイヤハーネスそれぞれについて、図4で算出した「シミュレーション電流値が供給された場合のインピーダンス」と、図5で算出した「特定周波集の高周波電流が供給された場合のインピーダンス」とを用いて、複数のワイヤハーネスそれぞれに流れる電流値(高周波ノイズ電流)を算出する(ステップS204)。
その後、ノイズ計測装置1は、各ワイヤハーネスごとの電流値と閾値とを比較することにより、ノイズレベルを計測し、必要に応じて解析コンピュータ10上の表示部などに出力する(ステップS205)。
[実施例1による効果]
このように、実施例1によれば、周辺ノイズを遮断するシールドなどを施すこともなく、また、測定対象となるワイヤハーネスに対して電流プローブを次々に固定する必要もなく、ワイヤハーネス上でループアンテナを移動させるだけで、各ワイヤハーネスが周辺ノイズの影響を受けている状態で、各ワイヤハーネスの伝導ノイズを算出することができる結果、伝導ノイズを簡単で正確に測定することが可能である。
また、実施例1によれば、実際に電流を供給したシミュレーションや計算上で算出したシミュレーションなど様々なシミュレーション結果を用いることができ、実際のノイズ計測時には特別な処理を必要としない。その結果、伝導ノイズを簡単で正確に測定することが可能である。
さて、これまで本発明の実施例について説明したが、本発明は上述した実施例以外にも、種々の異なる形態にて実施されてよいものである。そこで、以下に示す異なる実施例を説明する。
[センサ]
例えば、実施例1では、ループアンテナを用いた場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、プローブなど磁界を検出するセンサであればいずれのセンサを用いてもよく、形状についても、例えば、四角形(例えば、300mm×300mm)であってもよく、他の形であってもよい。
[シミュレーション]
また、実施例1では、他のワイヤハーネスからのノイズを受けない状況を想定した環境下においてシミュレーションを実行したが、本発明はこれに限定されるものではなく、各ワイヤハーネスのインピーダンスを算出できるのであれば、どのような任意の環境下を想定しシミュレーションを実行してもよく、式(3)などの計算式のみを用いて算出してもよい。
[システム構成等]
また、本実施例において説明した各処理のうち、自動的におこなわれるものとして説明した処理の全部または一部を手動的におこなうこともでき、あるいは、手動的におこなわれるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的におこなうこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。さらに、各装置にて行なわれる各処理機能は、その全部または任意の一部が、CPUおよび当該CPUにて解析実行されるプログラムにて実現され、あるいは、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現され得る。
[プログラム]
なお、本実施例で説明したノイズ計測方法は、あらかじめ用意されたプログラムをパーソナルコンピュータやワークステーションなどのコンピュータで実行することによって実現することができる。このプログラムは、インターネットなどのネットワークを介して配布することができる。また、このプログラムは、ハードディスク、フレキシブルディスク(FD)、CD−ROM、MO、DVDなどのコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータによって記録媒体から読み出されることによって実行することもできる。
以上のように、本発明に係るノイズ計測装置およびノイズ計測方法は、電子機器を接続する複数のワイヤハーネスの伝導ノイズを算出することに有用であり、特に、伝導ノイズを簡単で正確に測定することに適する。
実施例1に係るノイズ計測装置の構成を示すブロック図である。 実施例1に係るノイズ計測装置における解析コンピュータの構成を示すブロック図である。 ノイズ計測例を示すための構成図である。 実施例1に係るノイズ計測装置におけるシミュレーション処理の流れを示すフローチャートである。 実施例1に係るノイズ計測装置におけるノイズ計測処理の流れを示すフローチャートである。 従来技術を説明するための図である。
符号の説明
1 ノイズ計測装置
10 解析コンピュータ
11 通信I/F部
12 記憶部
12a シミュレーション結果DB
15 制御部
15a シミュレーション実行部
15b センサ移動制御部
15c 電圧算出部
15d 電流値算出部
15e ノイズ計測部
20 スペクトラムアナライザ
22 アンテナ移動機
25 ループアンテナ
30 電子機器
40 電流供給機

Claims (5)

  1. 電子機器を接続する複数のワイヤハーネスの伝導ノイズを計測するノイズ計測装置であって、
    前記複数のワイヤハーネスから所定の距離上で、前記複数のワイヤハーネスそれぞれに接触させることなく前記複数のワイヤハーネス全てを通過させるように、磁界を検出するセンサを移動させるセンサ移動手段と、
    前記複数のワイヤハーネスそれぞれに対して所望の電流を供給した状態で、前記センサ移動手段により前記センサが移動させられた場合に、前記センサが前記複数のワイヤハーネスそれぞれの上に位置する状態で検出した磁界に基づいて、前記複数のワイヤハーネスそれぞれに印加された電圧値を取得する電圧取得手段と、
    前記電圧取得手段により取得された前記ワイヤハーネスそれぞれの電圧値と、予め算出した前記複数のワイヤハーネスごとのインピーダンスとに基づいて、前記複数のワイヤハーネスそれぞれに流れる電流値を算出する電流値算出手段と、
    前記電流値算出手段により算出された前記複数のワイヤハーネスそれぞれに流れる電流値に基づいて、前記伝導ノイズを計測するノイズ計測手段と、
    を備えたことを特徴とするノイズ計測装置。
  2. 前記電流値算出手段は、前記電圧取得手段により取得された前記ワイヤハーネスそれぞれの電圧値と、所定の状況を想定したシミュレーションにより算出した複数のワイヤハーネスごとのインピーダンスとに基づいて、前記複数のワイヤハーネスそれぞれに流れる電流値を算出することを特徴とする請求項1に記載のノイズ計測装置。
  3. 前記センサ移動手段は、前記複数のワイヤハーネスそれぞれの中心から所定の距離上で、前記センサを移動させることを特徴とする請求項1または2に記載のノイズ計測装置。
  4. 前記センサとして、エレメントを環状にしたループアンテナを用いることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載のノイズ計測装置。
  5. 電子機器を接続する複数のワイヤハーネスの伝導ノイズを計測するノイズ計測方法であって、
    前記複数のワイヤハーネスから所定の距離上で、前記複数のワイヤハーネスそれぞれに接触させることなく前記複数のワイヤハーネス全てを通過させるように、磁界を検出するセンサを移動させるセンサ移動工程と、
    前記複数のワイヤハーネスそれぞれに対して所望の電流を供給した状態で、前記センサ移動工程により前記センサが移動させられた場合に、前記センサが前記複数のワイヤハーネスそれぞれの上に位置する状態で検出した磁界に基づいて、前記複数のワイヤハーネスそれぞれに印加された電圧値を取得する電圧取得工程と、
    前記電圧取得工程により取得された前記ワイヤハーネスそれぞれの電圧値と、予め算出した前記複数のワイヤハーネスごとのインピーダンスとに基づいて、前記複数のワイヤハーネスそれぞれに流れる電流値を算出する電流値算出工程と、
    前記電流値算出工程により算出された前記複数のワイヤハーネスそれぞれに流れる電流値に基づいて、前記伝導ノイズを計測するノイズ計測工程と、
    を含んだことを特徴とするノイズ計測方法。
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