JP6145996B2 - 検眼装置、検眼ユニット移動機構 - Google Patents
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Description
(2) 検査窓に光学素子を切り換え配置する左右一対のレンズ室ユニットを備える検眼ユニットと前記検眼ユニットを吊り下げ保持するための保持アームとを連結するための連結アームと、を備える検眼ユニット移動機構であって、前記連結アームは、一端が基台によって固定された前記保持アームの他端側に前記検眼ユニットを連結し、被検者が視線を水平方向に向けて自覚検査を行うときの前記検眼ユニットの位置から、前記被検者が上体を傾けて視線を水平方向から下方に傾斜させて自覚検査を行うときの前記検眼ユニットの位置に移動させるため、前記連結アームは前記検眼ユニットを前記保持アームに対して前記被検者の前方方向に移動させ、傾斜させる移動機構を備え、前記移動機構は、前記連結アームの長手方向に延びるガイド部材と、前記検眼ユニットを支持し前記ガイド部材に沿って摺動自在に係合されたスライダと、を有すること特徴とする。
本発明の第1実施形態を図面を用いて以下に説明する。図1は本実施形態の検眼システム全体を示した概略図、図2は本実施形態の検眼装置を被検者側から見た外観概略図、図3は本実施形態の制御系ブロック図である。図4は本実施形態に係るレンズディスクの一例を示す図である。図5は本実施形態の検眼装置を被検者の右側と反対側から見たときの概略構成図である。なお、本件発明の検眼装置は第1実施形態の構成に限定されない。
図2に示す検眼ユニット1は、左右対称な一対のレンズ室ユニット60と、この左右のレンズ室ユニット60を吊下げ支持する移動ユニット6と、を備える。レンズ室ユニット60内には、レンズディスク64が回転可能に保持されている(図2参照)。レンズディスク64には、多数の光学素子(球面レンズ、円柱レンズ、分散プリズム、等)が同一円周上に配置されている。レンズディスク64が駆動部(アクチュエータ)50によって回転制御されることにより、検者が所望する光学素子が検査窓(検眼窓)61に配置される。また、検査窓61に配置された光学素子(例えば、円柱レンズ、クロスシリンダレンズ、ロータリープリズム等)が駆動部51によって回転制御されることにより、検者が所望する回転角度にて光学素子が配置される。検査窓61に配置される光学素子の切り換え等は、入力手段(操作手段)であるコントローラ9(図1参照)の操作によって行われる。レンズディスク64(図2参照)を回転させるための駆動部50は、駆動源を有し、駆動源としては、例えば、モータ、ソレノイド等が用いられるが、これに限定されない。また、駆動部50の機構としては、周知の構成が用いられる。
図1に示す視標呈示装置20は、遠用検査視標を呈示する視標呈示部21を備えている。視標呈示装置20は、リレーユニット12を介してコントローラ9と接続(好ましくは無線)されており、視標呈示部21に表示される視標の切り換え等がコントローラ9の操作によって行われる。
図1に示すコントローラ9は、検眼ユニット1、視標呈示装置20の少なくともいずれかを操作する。コントローラ9は、複数の操作ボタンが配置された操作パネル31とタッチパネル機能を有する表示パネル30を有し、操作パネル31及び表示パネル30に対する検者の操作を検出する。コントローラ9は、検者の操作に基づいて検眼ユニット1、視標呈示装置20に駆動信号を出力する。コントローラ9は、例えば、眼前に配置される光学素子の切り換えを指示するために用いられる。
図1に示すリレーユニット12は、検眼ユニット1の電源、コントローラ9からの検眼ユニット1と視標呈示装置20に対する通信を制御するユニットである。リレーユニット12は、コントローラ9、検眼ユニット1、視標呈示装置20と接続されている。接続は、無線又は有線にて行われる。リレーユニット12は、CPU等からなる制御部200(図3参照)を備え、コントローラ9の制御指令を受け、検眼ユニット1、視標呈示装置20を制御する。なお、リレーユニット12は、必ずしも必須の構成ではなく、コントローラ9からの制御指令を検眼ユニット1、視標呈示装置20が受信する構成であってもよい。
本件発明の第2実施形態を図7を用いて説明する。なお、第1実施形態と同様の機能を果たす構成には、同一の番号を用いる。本実施形態は、第1実施形態に対して連結アーム80の構成が異なる。図7に示すように、連結アーム80は、ガイド部材82、スライダ83、回転機構84、固定部材85等を備える。ただし、回転機構84は連結アーム80の保持アーム5側の端部でなく、連結アーム80の途中に設けられている。途中とは、連結アーム80の検眼ユニット1の手前から連結アーム80の保持アーム5側の端部手前までをいう。このような場合でも、連結アーム80は、検眼ユニット1を保持アーム5に対して被検者の前方方向に移動させ、傾斜させることができる。また、不図示の固定部材を用いて、検眼ユニット1を所望の傾斜角度に固定できるようにしてもよいし、あるいは所定の傾斜角度まで回転するようにしてもよい。本実施形態の連結アーム80以外の構成は、第1実施形態と同様の構成であるため、説明は省略する。
本件発明の第3実施形態を図8を用いて説明する。なお、第1実施形態と同様の機能を果たす構成には、同一の番号を用いる。本実施形態は、第1実施形態に対して連結アーム80の構成が異なる。図8に示すように、連結アーム80はガイド部材82、スライダ83、固定部材85を備える。ただし、ガイド部材82は直線状の構造ではなく、図8に示すように、直線と円弧が滑らかに繋がった曲線状の構造である。これにより、スライダ83をガイド部材82に沿わせて前方方向にスライドさせるだけで、スライダ83に支持された検眼ユニット1を保持アーム5に対して被検者の前方方向に移動させ、傾斜させることができる。そのため、回転機構84を省略でき、より簡単な連結アーム80の構成を実現できる。このように、ガイド部材82の構造は直線状の構造だけでなく、曲線状の構造であっても本件発明の効果を発揮する。ここで曲線形状とは、円弧、楕円弧または折れ曲がった直線も含む。
本件発明の第4実施形態を図9を用いて説明する。なお、第1実施形態と同様の機能を果たす構成には、同一の番号を用いる。本実施形態は、第1実施形態に対して連結アーム80の構成が異なる。図9(a)に示すように、連結アーム80はいくつかの関節を持つ伸縮アーム87を備える。これにより、検者は伸縮アーム87の可動範囲内で検眼ユニット1を保持アーム5に対して被検者の前方方向に移動、傾斜させ、所望の位置に配置することができる(図9(b)参照)。本実施形態の連結アーム80のように、伸縮アーム87のような伸縮機構を備える構成であっても、本発明の効果が発揮される。伸縮機構としては、例えば、多関節アーム、テレスコピックパイプ、あるいはピン接合したラチス構造などが挙げられる。
2 ロッド
4 近用視標呈示ユニット
5 保持アーム
6 移動ユニット
9 コントローラ
10 基台
12 リレーユニット
20 視標呈示装置
21 表示提示部
30 表示パネル
31 操作パネル
60 レンズ室ユニット
61 検査窓
64 レンズディスク
70 額当て
80 連結アーム
82 ガイド部材
83 スライダ
84 回転機構
85 固定部材
86 固定部材
87 伸縮アーム
Claims (2)
- 検査窓に光学素子を切り換え配置する左右一対のレンズ室ユニットを備える検眼ユニットと、前記検眼ユニットを吊り下げ保持するための保持アームと、を備える検眼装置であって、
一端が基台によって固定される前記保持アームの他端側に前記検眼ユニットを連結するための連結アームを備え、前記連結アームは、被検者が視線を水平方向に向けて自覚検査を行うときの前記検眼ユニットの位置から、前記被検者が上体を傾けて視線を水平方向から下方に傾斜させて自覚検査を行うときの前記検眼ユニットの位置に移動させるため、前記検眼ユニットを前記保持アームに対して前記被検者の前方方向に移動させ、傾斜させる移動機構を備え、
前記移動機構は、前記連結アームの長手方向に延びるガイド部材と、前記検眼ユニットを支持し前記ガイド部材に沿って摺動自在に係合されたスライダと、を有することを特徴とする検眼装置。 - 検査窓に光学素子を切り換え配置する左右一対のレンズ室ユニットを備える検眼ユニットと前記検眼ユニットを吊り下げ保持するための保持アームとを連結するための連結アームと、を備える検眼ユニット移動機構であって、
前記連結アームは、一端が基台によって固定された前記保持アームの他端側に前記検眼ユニットを連結し、被検者が視線を水平方向に向けて自覚検査を行うときの前記検眼ユニットの位置から、前記被検者が上体を傾けて視線を水平方向から下方に傾斜させて自覚検査を行うときの前記検眼ユニットの位置に移動させるため、前記連結アームは前記検眼ユニットを前記保持アームに対して前記被検者の前方方向に移動させ、傾斜させる移動機構を備え、前記移動機構は、前記連結アームの長手方向に延びるガイド部材と、前記検眼ユニットを支持し前記ガイド部材に沿って摺動自在に係合されたスライダと、を有すること特徴とする検眼ユニット移動機構。
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