JP5635976B2 - 検眼装置 - Google Patents

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Description

この発明は、視標データに基づく視標を切り替え表示可能な視標表示装置が左検査ユニット及び右検査ユニット内の検査光学系に組み込まれている検眼装置に関するものである。
この種の検眼装置としては、被検眼の他覚的な屈折力測定光学系を左右の検査ユニット内の検査光学系にそれぞれ組み込むと共に、この左右の検査ユニット内の検査光学系に液晶表示器をそれぞれ組み込んで、この液晶表示器に視標データに基づく視標を表示させるようにしたものが知られている(例えば特許文献1参照)。
この検眼装置においては、被検眼の屈折力等を屈折力測定光学系で他覚的に測定することができる。一方、この検眼装置においては、視標を液晶表示器に表示させて被検眼に視認させ、この視標の表示大きさを順次切り換えて、被検者に見え方を問い合わせることにより、被検眼の屈折力を被検者の応答から知ることができるようになっている。
また、この検眼装置では、三次元方向に駆動可能な左右のベースが設けられ、この左右のベースに左右の検査ユニットが水平方向に旋回(回動)可能に設けられている。しかも、左右の検査ユニットはユニット旋回用の旋回パルスモータにより個別に旋回駆動可能に設けられていて、この旋回により左右の検査ユニットが個別又は同時に輻輳可能に設けられている。
この構成では、左右の検査光学系の光軸のうち検査ユニットの覗き窓の部分の光軸部を視認光軸部とすると、被検者の瞳孔間距離PDと検査距離から視認光軸部を適切な角度に輻輳させることができる。ここで、被検眼の眼内レンズは検査光学系を用いない場合に視認距離に応じて焦点距離を変化させられるが、左右の検査光学系は別々の液晶表示器を視認しているので、左右の検査ユニットを輻輳させても眼内レンズの焦点距離は変化しない。
従って、被検眼の眼内レンズの焦点距離が輻輳したときの焦点距離となって、焦点距離を変えたときに液晶表示器と被検眼の眼底とが共役となるように、合焦レンズによる合焦操作を行わせることで、検査距離に応じて適切な調節刺激をあたえることができる。これにより、検査距離の視標を両眼で自然に見ている状態を作り出すことができる。この状態で、他覚屈折測定を行うことで、設定された検査距離における屈折力を他覚的に測定することができる。
また、この検眼装置においては、液晶表示器に表示させる視標を順次切り換えて、被検者に見え方を問い合わせることにより、設定された検査距離における被検眼の屈折状態を自覚的に測定できる。
ところで、このような検眼装置において正確な測定を行うためには、設定した検査距離に応じた輻輳角に正確に輻輳する必要がある。被検者が遠方視している状態、すなわち被検者の左右の被検眼(左右眼)の視軸が略平行な状態において被検眼の屈折力を正確に測定するには、左右の被検眼が検査光学系の液晶表示器の視標を視認したときに、左右眼の視軸が略平行な状態を維持する状態となっている必要がある。
また、この検眼装置では、被検者が近距離の部分を視認している状態、すなわち左右の被検眼が設定された所定角度に輻輳している状態において被検眼の屈折力を正確に測定するには、左右の被検眼が検査光学系の液晶表示器の視標を視認したときに、左右の被検眼の視軸が設定された所定角度に輻輳した状態を維持する状態となっている必要がある。
WO2003/041571号公報
しかしながら、この検眼装置では、液晶表示器を検査光学系に組み付ける際の組付誤差等により、検査光学系の光軸と液晶表示器の中心がずれるために、検査光学系の光軸が液晶表示器に表示される視標の中心に対してずれることも考えられる。この場合には、光学系の輻輳角を視認したときの眼の輻輳角に不一致が生じる。
また、旋回パルスモータの旋回力は検査ユニットへ歯車伝達機構等を介して行われるために、所定の駆動パルス数で駆動される旋回パルスモータの旋回力を歯車伝達機構を介して検査ユニットに伝達させて停止させることにより、検査ユニットを所定角度だけ旋回させて所定の輻輳角度の位置で停止させようとしても、歯車伝達機構の遊びおよび部品の個体差により、同様の制御を行うにしても装置毎に異なる。
このため、検査光学系の光軸が液晶表示器(画像表示装置)に表示される視標の中心に対して一致して、左右の検査光学系の光軸が液晶表示器に表示される視標の中心に一致した場合であっても、旋回パルスモータで検査ユニットを所定角度だけ旋回させて所定の輻輳角度の位置で停止させようとしても、検査ユニットが所定の停止位置に停止せずに、停止位置がずれる状態が生じる。
この場合には、左右の検査光学系の視認光軸部を所定角度に設定しても、左右の被検眼が左右の検査光学系の視標を視認したときに、左右の被検眼の視軸の輻輳角が設定した輻輳角とならない状態が生じる。
そこで、この発明は、画像表示装置や検査ユニット等の寸法誤差や画像表示装置の組付誤差が生じても、簡易に検査光学系の光軸と画像表示装置の視標の中心を一致させることができると共に、或いは検査ユニットの旋回時の停止位置のずれ等が生じても、被検眼の視軸を設定した所定の輻輳角に設定できる検眼装置を提供することを目的とするものである。
この目的を達成するため、この発明は、検査光学系がそれぞれ内蔵され且つ少なくとも左右の間隔及び前後位置が調整可能且つ被検眼の眼球の回旋旋回中心軸を軸として水平旋回可能に設けられた左右の検査ユニットと、前記左右の検査ユニットの検査光学系にそれぞれ組み込まれた画像表示装置と、前記左右の検査ユニットをそれぞれ水平方向に旋回駆動させるのに用いる回転駆動装置と、複数の視標を記録させた視標記録装置と、前記視標記録装置に記録させた視標を選択する視標選択装置と、前記視標選択装置により選択された視標を前記画像表示装置に表示させる演算制御回路とを、備える検眼装置であって、
前記検査ユニットの旋回角度に対する前記画像表示装置の視標の表示位置のズレ角度を検出するズレ角検出部と、前記画像表示装置に表示させる視標の表示位置を調整させる表示位置調整装置と、前記画像表示装置に表示される視標の表示位置を記録させる表示位置記録装置とを備えると共に、前記演算制御回路は、前記ズレ角検出部で検出される表示位置のズレ角度に基づいてズレ量を求めると共に、前記ズレ量に基づいて前記画像表示装置に表示させる視標の表示位置のズレを補正して、補正された表示位置を前記表示位置記録装置に基準画像表示位置として記録させる検眼装置としたことを特徴とする。
この構成によれば、画像表示装置や検査ユニット等の寸法誤差や画像表示装置の組付誤差が生じても、簡易に検査光学系の光軸と画像表示装置の視標の中心を一致させることができると共に、或いは検査ユニットの旋回時の停止位置のずれ等が生じても、被検眼の視軸を設定した所定の輻輳角に設定できる。
本発明に係わる検眼装置の概要を示す説明図である。 図1に示す検眼装置の外観図である。 図2の検査ユニットの旋回中心を説明する概略説明図である。 図1に示す検眼装置の光学系を示す図である。 図3に示す光学系の左眼用のものを拡大して示す図である。 図4に示す左眼用光学系の平面図である。 図3に示す光学系の右眼用のものを拡大して示す図である。 図6に示す右眼用光学系の平面図である。 この発明に係る検眼装置の検査光学系の他の例を示す説明図である。 本発明に係わる検眼装置の制御系のブロック図である。 本発明に係わる検眼装置の他の制御系を示すブロック図である。 本発明に係わる検眼装置の更に他の制御系を示すブロック図である。 検眼装置の近傍に配設したレンズメータ及びモニター装置と検眼装置との接続状態を示す説明図である。 図9Aのレンズメータを検眼装置から遠くに置いてレンズメータとモニター装置とを接続した状態を示す説明図である。 図9Aの検眼装置とモニター装置とを複数台設置し、レンズメータをLANを介してモニター装置に接続した状態を示す説明図である。 図9A〜図9Cに示すレンズメータの外観図である。 図2の検眼装置へのレチクルの取付の概略説明図である。 図11のレチクルの作用説明図である。 図11のレチクルの概略説明図である。 被検眼の輻輳の説明図である。 被検眼の輻輳時の片眼の輻輳角のズレ角の説明図である。 図15のズレ角に基づく補正のためのシフト量の説明図である。
以下、この発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
[構成]
図1において、1は高さが上下調節可能な検眼テーブル、2は検眼テーブル1に配設された検眼装置、3は検眼テーブル1で用いられる検眼椅子、4は検眼椅子に着座した被検者である。
この検眼装置2は、図2に示すように台座部5aと、この台座部5a上に配設された検査ユニット駆動装置5bと、検査ユニット駆動装置5bの左右上にそれぞれ配設された左眼用検査ユニット5L及び右眼用検査ユニット5Rを有する。この左眼用検査ユニット5Lおよび右眼用検査ユニット5Rの装置本体内には、後述する左眼用測定光学系(左眼用検査光学系)及び右眼用測定光学系(右眼用検査光学系)がそれぞれ内蔵されている。
以下の説明では説明の便宜上、左眼用検査ユニット5Lおよび右眼用検査ユニット5Rを単に検査ユニット5Lおよび検査ユニット5Rと省略して説明に用い、左眼用測定光学系(左眼用検査光学系)及び右眼用測定光学系(右眼用検査光学系)を測定光学系(検査光学系)と省略して説明に用いる。尚、以下の説明では、必要に応じて、左眼用検査ユニット5Lおよび右眼用検査ユニット5Rや左眼用測定光学系(左眼用検査光学系)及び右眼用測定光学系(右眼用検査光学系)を用いることもある。
更に、以下の説明では、左眼用検査ユニット5Lおよび右眼用検査ユニット5Rに用いる各部品について左眼用および右眼用の区別をしない用語を用いて説明しているが、左眼用検査ユニット5Lに用いる各部品の用語に左眼用を加え、右眼用検査ユニット5Rに用いる各部品の用語に右眼用を加えて、左右の区別を付けるようにすることもできる。
また、検眼装置2は、鉛直方向に延びて検査ユニット5L,5Rを検査ユニット駆動装置5bにそれぞれ支持させる支柱5p,5qと、被検者4の顔を検査ユニット5L,5Rによる検査位置に支持させる顔受け装置6を有する。
顔受け装置6には、一対の支柱6a、6bと顎受け6dとが設けられている。一対の支柱6a、6bには円弧状の額当て6cが設けられている。顎受け6dはノブ6eにより上下方向に調節可能である。また、額当て6cも前後方向に調節可能である。
図1,図2及び図2Aの検眼装置2は左右の検査ユニット5L,5Rを有する。この図1,図2の検眼装置2と図2Aの検眼装置2は、検査ユニット5L,5R内の光学系の構成および検査ユニット駆動装置5b内の後述する駆動機構は同じである。尚、図1,図2の検眼装置2と図2Aの検眼装置2は、検査ユニット5L,5Rを検査ユニット駆動装置5bに水平回動可能に支持させる構成が相違している。即ち、この図1,図2の検査ユニット5L,5Rは、支柱5p,5qで検査ユニット駆動装置5bに水平回動可能に直接支持されている。また、図2Aの検査ユニット5L,5Rは、水平方向に延びるアームAL,ARの一端部に取り付けられ、このアームAL,ARの他端部を支柱5p,5qで検査ユニット駆動装置5bに水平回動可能に支持させることにより、支柱5p,5qを中心に水平回動可能に設けられている。
また、図1,図2及び図2Aの検眼装置2は、検査ユニット駆動装置5bの装置本体5b1内に後述する演算制御回路を設けると共に、モニター装置64qを設けている。一方、図2Aの検眼装置2では、図1,図2のモニター装置64qを設ける代わりに、パソコン等の被検者応答入力装置6LRの表示部Dspを設けた例を示したものである。そして、図2Aでは、後述するように装置本体5b1内の演算制御回路(図2Aでは図示せず)にパソコン等の被検者応答入力装置6LRを接続するようにしている。
上述したように図1,図2の検眼装置2と図2Aの検眼装置2は、検査ユニット5L,5R内の光学系の構成および検査ユニット駆動装置5b内の後述する駆動機構は同じであるので、図1,図2及び図2Aを用いて光学系及び駆動機構等を以下に説明する。
図1,図2では図示されていないが、検査ユニット駆動装置5bの装置本体5b1内には図2Aに示した左支持ベースBL,右支持ベースBRが左右に間隔をおいて配設されている。この左支持ベースBL及び右支持ベースBRは、三次元方向(前後・左右・上下)にそれぞれ独立して移動可能に設けられている。そして、この左支持ベースBL,右支持ベースBRには、上述した鉛直方向に延びる支柱5p,5qが図2Aの鉛直軸(軸線)UoL,UoR周りにそれぞれ回転可能に取り付けられ(支持、保持され)ている。この鉛直軸(軸線)UoL,UoRは、被検者が顎受け6dに顔の顎を載せると共に額当て6cに顔の額を当てるように支持されたときに、被検者の左右の被検眼の眼球回旋軸(眼球旋回中心軸、眼球中心位置)となるように配置されている。
また、検査ユニット駆動装置5bの装置本体5b1内には、左支持ベースBL,右支持ベースBRをそれぞれ三次元方向に駆動させる左右のXYZ駆動機構(具体的に図示せず)と、支柱5p,5qを左右の支持ベース(図示せず)に対してそれぞれ独立に水平方向に旋回駆動(回転駆動)させる旋回駆動機構としての回転駆動機構(具体的に図示せず)が内蔵されている。
このXYZ駆動機構には、例えばパルス駆動モータ等の駆動モータを備える三次元駆動装置(三次元駆動手段)、及び、この三次元駆動装置で回転駆動される送りネジ等が用いられている。このXYZ駆動機構には公知の構成が採用できる。
また、回転駆動機構(旋回駆動機構)には、例えばパルスモータ(旋回駆動モータ)等の旋回用駆動モータ(旋回用駆動装置)を備える旋回用駆動手段と、この旋回用駆動手段により作動させられるギアとの組み合わせが用いられている。この回転駆動機構(旋回駆動機構)にも公知の構成が採用できる。
このような構成により、検査ユニット5L,5Rはそれぞれ独立して三次元方向に駆動可能になっていると共に、水平方向に旋回可能になっている。
また、検査ユニット5L,5Rは、両眼同時の他覚眼屈折力測定及び自覚眼屈折力測定の機能を有し、左右被検眼の眼球回旋点を中心として回転される。
台座部5aには被検者応答入力装置6LRが設けられている。この被検者応答入力装置6LRは、ジョイスティックレバー6hと、このジョイスティックレバー6hに設けられたボタン6gを有する。
更に、上述した検査ユニット5Lの測定光学系(検査光学系)は、図3〜図5に示した前眼部撮影光学系30Lと、図3,図4に示したアライメント用の輝点像形成に用いるXYアライメント光学系31Lと、図5に示した固視光学系32Lおよび屈折力測定光学系33Lと、を有する。
検査ユニット5Rの測定光学系(検査光学系)は、図3、図6に示した前眼部撮影光学系30Rと、アライメント用の輝点像形成に用いるXYアライメント光学系31Rと、図7に示した固視光学系32R、屈折力測定光学系33Rと、を有する。
尚、検査ユニット5Lの測定光学系と検査ユニット5Rの測定光学系は、左右対称であると共に、構成が同一である。先ず、この検査ユニット5Lの測定光学系について説明する。
(検査ユニット5L)
この検査ユニット5Lの前眼部撮影光学系30Lは、図3に示した前眼部照明光学系34と、撮影光学系35を有する。前眼部照明光学系34は、前眼部照明用の照明光源36、絞り36a、照明光源36からの光を被検眼Eの前眼部に投影する投影レンズ37を有する。
撮影光学系35は、被検眼Eの前眼部からの反射光が入射するプリズムP、対物レンズ38、ダイクロイックミラー39、絞り40、ダイクロイックミラー41、リレーレンズ42、43、ダイクロイックミラー44、CCDレンズ(結像レンズ)45、CCD(撮像手段である固体撮像装置)46を有する。
XYアライメント光学系31Lは、アライメント照明光学系47と、アライメント受光光学系としての撮影光学系35を有する。アライメント照明光学系47は、図4に示したように、アライメント用の照明光源48、アライメント視標としての絞り49、リレーレンズ50、ダイクロイックミラー41、絞り40、ダイクロイックミラー39、対物レンズ38、プリズムPを有する。
固視光学系32Lは、図5に示した固視標や自覚式検眼用のチャート(斜位検査用の十字斜位チャートを含む)等を表示させるカラーの液晶表示器(左眼用画像表示装置である左眼用液晶表示器)53、ハーフミラー54、コリメータレンズ55、ロータリープリズム55A、55B、反射ミラー56、移動レンズ57、リレーレンズ58、59、クロスシリンダレンズ(VCCレンズ)59A、59B、反射ミラー60、ダイクロイックミラー61、39、対物レンズ38、プリズム(ミラーでも良い)Pを有する。
ロータリープリズム55A,55Bやクロスシリンダレンズ(VCCレンズ)59A,59B等には特許文献1に開示されたような公知のものが用いられる。
固視光学系32Lにおいては、移動レンズ57が被検眼の屈折力に応じてパルスモータPMaにより光軸方向に移動可能となっている。これにより、被検眼に固視雲霧させることができる。
その固視光学系32Lには、図5に示した融像視標提示光学系32L′が設けられている。融像視標提示光学系32L′は、照明光源としてのLED53A、コリメータレンズ53B、融像枠チャート53D、全反射ミラー53Eを備えている。
尚、図5の測定光学系を用いてこの発明の視標表示位置の調整操作を実行することができるが、図5の融像視標提示光学系32L′及び液晶表示器(画像表示装置)53を省略して、これらに代えて図7Aに示したように3LCD300を画像表示装置として設けることもできる。この3LCD300は、3つのLCD(画像表示装置である液晶表示器)を組み合わせて、3つのLCD(液晶表示器)によりカラーで視標等の画像を表示できるようにしたものである。上述したロータリープリズム55A,55Bを図7Aのように省略することもできる。尚、図7Aでは、図5,図7の光学部品の一部を概略的に図示している。このような図7Aの構成とした場合には、光学部品を多数省略できるので、全体を小型化できる。以下、図5,図7の測定光学系を用いた場合においてこの発明の視標表示位置の調整操作を説明する。
屈折力測定光学系33Lは、図5に示した測定光束投影光学系62、測定光束受光光学系63を有する。測定光束投影光学系62は、赤外LED等の測定用光源64、コリメータレンズ65、円錐プリズム66、リング視標67、リレーレンズ68、リング状絞り69、中央に透孔70aが形成された穴あきプリズム70、ダイクロイックミラー61、39、対物レンズ38、プリズムPを有する。
また、測定光束受光光学系63は、被検眼Eの眼底Efからの反射光を受光するプリズムP、対物レンズ38、ダイクロイックミラー39、61、穴あきプリズム70の透孔70a、反射ミラー71、リレーレンズ72、移動レンズ73、反射ミラー74、ダイクロイックミラー44、CCDレンズ45、CCD46を有する。
(検査ユニット5R)
また、右眼用の検査ユニット5Rの測定光学系(検査光学系)は、上述したように検査ユニット5Lの測定光学系(検査光学系)と同一であるので、検査ユニット5Lに用いた符号を付して、その詳細な説明は省略する。尚、右眼用の検査ユニット5Rの測定光学系に用いられる液晶表示器53は右眼用液晶表示器(右眼用画像表示装置)である。
(XYZ駆動機構)
検査ユニット5L,5Rは、上述したように左右のXYZ駆動機構によりそれぞれ三次元方向に独立に駆動されるようになっている。この左右のXYZ駆動機構は、図8に示した左三次元駆動装置(三次元駆動手段)と、右三次元駆動装置(三次元駆動手段)を備えている。
この左三次元駆動装置(三次元駆動手段)は、左ユニット駆動装置(左ユニット駆動手段)Ldと、この左ユニット駆動装置Ldを作動制御するサブ(補助)の左制御回路(左制御手段)である演算制御回路62′(L)を有する。また、右三次元駆動装置(三次元駆動手段)は、右ユニット駆動装置(左ユニット駆動手段)Rdと、この右ユニット駆動装置Rdを作動制御するサブ(補助)の右制御回路(右制御手段)である演算制御回路62′(R)を有する。
また、左ユニット駆動装置Ldは、支持ベース(図示せず)を左右方向(X方向)に駆動させる駆動装置(X駆動装置)20、支持ベース(図示せず)を上下方向(Y方向)に駆動させる駆動装置(Y駆動装置)24、及び支持ベース(図示せず)を前後方向(Z方向)に駆動させる駆動装置(Z駆動装置)26を備えている。この各駆動装置20,24,26は、パルス駆動モータ等の図示を省略した駆動モータ及びこの駆動モータで回転駆動される送りネジをそれぞれ備えている。
(旋回駆動機構)
更に、上述したように検査ユニット5L,5Rは、左右の回転駆動機構(旋回駆動機構)は、図8の水平回転駆動装置(水平旋回駆動装置)28,28によりそれぞれ図2の支柱5p,5qの鉛直軸の周りに旋回駆動されるようになっている。
この各水平回転駆動装置(水平旋回駆動装置)28には、上述したようにパルスモータ(旋回駆動モータ)等の旋回用駆動モータと、この旋回用駆動モータにより作動させられるギアとの組み合わせが用いられている。
<制御回路>
更に、検査ユニット5L,5Rを備える図2の検眼装置2は、図8に示した制御系である制御回路(制御手段)を備えている。この制御回路は、上述した左右の演算制御回路62′(L),62′(R)と、左右の演算制御回路62′(サブの演算制御回路)を作動制御するメインの演算制御回路(メインの制御手段)63′を備えている。
(演算制御回路62′(L),62′(R))
このサブ(補助)の演算制御回路62′(L)は、メインの演算制御回路63′により動作制御されて、駆動装置20,24,26,28の図示しないパルスモータ等の駆動モータを駆動制御するようになっている。
更に、図8に示した演算制御回路62′は、前眼部観察用の照明光源36、液晶表示器(固視標光源)53、測定用光源64、パルスモータPMa等を作動制御するようになっている。また、演算制御回路62′にはCCD46からの検出信号が入力される。
また、上述したように検査ユニット5L,5Rは内部に左右の検査光学系をそれぞれ有していて、この検査ユニット5L,5Rが初期位置に位置させられたときには、左右の検査光学系の光軸のうちプリズムP,Pより手前側(顔受け装置6側)の光軸部が互いに平行になるように設定されている。
この初期位置では、被検者の左右眼が検査ユニット5L,5Rの検査光学系を介して左右の検査ユニット5L,5R内の液晶表示器53,53を視認させたときに、左右の被検眼の視軸が互いに平行となって無限遠方視できる状態になるように設定される。
この初期位置は、回転角度検出センサPsL,PsRで支柱5p、5qの回転角等を検出することで、検出することができる。この回転角度検出センサPsL,PsRからの初期位置検出信号は演算制御回路62′(62′L),62′(62′R)にそれぞれ入力されるようになっている。この回転角度検出センサPsL,PsRには、ロータリーエンコーダやポテンショメータ等を用いることができる。
尚、上述したように演算制御回路62′(L),62′(R)は、それぞれ同じ構成要素等を作動制御するようになっている。従って、以下に説明する検査ユニット5L,5Rの動作説明において、演算制御回路62′(L),演算制御回路62′(R)における(L)や(R)等の記載は説明の必要に応じて用いる。
(演算制御回路63′)
(a).接続関係
この演算制御回路(メインの制御手段)63′は、図8に示すように、検査ユニット5L,5Rの演算制御回路62′、62′を制御するようになっている。
また、図2に示したように、台座部5aには、被検者応答入力装置6LRが被検者応答手段として設けられている。この被検者応答入力装置6LRは、ジョイスティックレバー6hと、ジョイスティックレバー6hの上端部に設けられたボタン(スイッチ)6gを有する。このジョイスティックレバー6hは、傾動操作可能かつ軸線周りに回転可能に設けられている。また、ボタン(スイッチ)6gは、メニューや視標の選択や撮影等に用いる。しかも、被検者応答入力装置6LRは、図8に示したように、ジョイスティックレバー6hの傾動操作を検出する傾動検出センサ12b、ジョイスティックレバー6hの軸線回りへの回動操作を検出する回転センサ12cを有する。この被検者応答入力装置6LRは、図8の演算制御回路63′に接続されていて、ボタン6gのON・OFF操作信号,傾動検出センサ12bからの傾動信号,回転センサ12cからの回転信号等が演算制御回路63′に入力されるようになっている。この演算制御回路63′は、ズレ角検出部63′aおよび制御部63′bを有する。
更に、図2Aに示した検眼装置2では、図8Aに示したように、演算制御回路63′に視標表示状態補正手段としての視標操作装置CLRが接続されている。この視標操作装置CLRには、図2Aに示したようなパソコン等からなる入力操作装置Pcが用いられている。即ち、この入力操作装置Pcは、表示部Dspと検者操作部Kを有する。この検者操作部Kは、カーソルボタンや複数の選択ボタン等を備えるキーボードKbや、ダイヤルDaを有する。尚、図8の演算制御回路(メインの制御手段)63′のズレ角検出部63′aや制御部63′bの機能は、図8Bに示したように視標操作装置CLRにも設けることもできる。
また、演算制御回路63′にはモニター装置64qが接続されている。このモニター装置64qは、図2に示したように台座部5aに立設された支柱64sに取り付けられている。そのモニター装置64qは、そのモニター画面64q′に検査データや呈示するチャート,被検眼前眼部像など検査に必要な情報を表示する。
更に、演算制御回路(メインの制御手段)63′には、視標記録手段(視標記録装置)としてのメモリMが接続されている。このメモリMには、視標として風景チャートや、屈折力の測定に用いる多数の視標や、両眼視機能や斜位検査等に用いる多数の視標やチャート等その他が記録(記憶)されている。これらの視標やチャート等は、被検者応答入力装置6LRのジョイスティックレバー6hにより選択できる。
また、図2Aの検眼装置2では、視標やチャート等を視標選択装置(視標選択手段)としての視標操作装置CLRの内部のメモリに設けておいて、視標やチャート等を視標操作装置CLRにより選択して液晶表示器53,53に表示させるようにしている。更に、視標操作装置CLRは、視標表示位置調整装置を兼用していて、表示位置を調整操作可能となっている。
尚、この視標操作装置CLRとしては、図2Aに示したようにダイヤル式(ダイヤルDa)のものを用いても良いし、キーボードKbのカーソルキーを用いても良いし、マウスやタッチペン等を用いても良いし、タッチパネルを用いても良い。また、視標やチャート等は、検者が任意に選択できる他、検眼プログラム等に従って順次選択表示されるようになっている。この検眼プログラム等は、例えば演算制御回路63′の図示しないメモリに記録(記憶)されている。更に、視標操作装置CLRは一つで左右の液晶表示器53,53の視標の操作を検眼プログラムに従って行うことができるようになっているが、左右の液晶表示器53,53の視標の操作を別々の視標操作装置で行うようにすることもできる。
以下の説明では、図2Aに示した一つの視標操作装置CLR及び被検者応答入力装置6LRのジョイスティックレバー6hとボタン6gの操作による視標操作の例を説明する。
(b).初期設定の構成
ところで、検査ユニット5L,5Rの各部品や部品組付部、この検査ユニット5L,5R内に部品の一部としてそれぞれ組み込まれた液晶表示器53,53等は、寸法公差の範囲内で高い精度で製造されている。しかし、寸法公差の範囲内とはいっても部品組付部や液晶表示器53等には寸法バラツキが生じる。このような部品の寸法バラツキに加えて、この様な部品を検査ユニット5L,5R等に組み込むときに生じる調整バラツキが特に問題となる。即ち、検眼装置の小型化に伴い液晶表示器53を小型化して、この液晶表示器53に表示されるチャート部を小さくすると共に、このチャート部を光学系のレンズを介して拡大して被検者に呈示しているため、液晶表示器53,53の検査ユニット5L,5Rへの組付時に液晶表示器53の表示中心と検査ユニット5L(5R)の光学系の光軸とを一致させる調整(組付調整)が非常に難しくなっている。
このような部品組付部に液晶表示器53を組み付けた場合に、液晶表示器53や部品組付部の寸法バラツキのために液晶表示器53の表示中心と検査ユニット5L(5R)内の検査光学系の光軸とが光軸と直交する方向にずれる。
また、検査ユニット5L(5R)が水平方向に所定角度だけ旋回するように、水平回転駆動装置28の旋回用駆動モータ(図示せず)を演算制御回路63′により所定の駆動パルスで駆動制御して停止させたときにも、水平回転駆動装置28のギア(図示せず)や旋回用駆動モータ等の個体差により検査ユニット5L(5R)の停止位置が所定角度からズレる。
このようなずれ(ズレ)の補正は、検査ユニット5L,5Rに対してそれぞれ実行する。
この補正のために演算制御回路63′は、検眼装置2の電源をONさせて起動させたときに、モニター装置64qのモニター画面(表示部)64q′に操作メニュー等を表示させるようになっている。この操作メニューには、初期設定メニュー等も含まれている。
しかも、演算制御回路63′は、初期表示設定のために操作メニューから初期設定メニューをジョイスティックレバー6hの傾動操作で選択すると、モニター画面64q′に初期設定画面を表示させるようになっている。この初期設定画面には、遠方視状態の表示位置補正メニュー(項目)、輻輳状態の表示位置補正メニュー(項目)等を表示させることができる。
また、モニター画面64q′には、表示位置補正メニュー(項目)を選択したときに、左の検査ユニット5Lの液晶表示器53に表示される視標等の画像の表示中心位置を補正するめための左表示位置補正メニュー(項目)、右の検査ユニット5Rの液晶表示器53に表示される視標等の画像の表示中心位置を補正するめための右側表示位置補正メニュー(項目)等が表示されるようにできる。
そして、演算制御回路63′は、ジョイスティックレバー6hの傾動操作により補正メニュー(項目)から左表示位置補正メニュー(項目)を選択すると、演算制御回路62′(L)を動作制御して、演算制御回路62′(L)により左の検査ユニット5Lの液晶表示器53に初期の表示中心位置を示すマークMcを図13のように基準点として表示させるようになっている。
一方、演算制御回路63′は、ジョイスティックレバー6hの傾動操作により補正メニュー(項目)から右表示位置補正メニュー(項目)を選択すると、演算制御回路62′(R)を動作制御して、演算制御回路62′(R)により右の検査ユニット5Lの液晶表示器53に初期の表示中心位置を示すマークMcを図13のように表示させるようになっている。
このような表示状態において演算制御回路63′は、ジョイスティックレバー6hの傾動操作で表示中心位置を示すマークMcを移動制御すると共に、移動制御後にボタン6gを押すことで表示中心位置を示すマークMcを移動位置に設定することができるようになっている。尚、この初期表示設定の操作は、パソコン等のマウスやキーボード等の入力装置で行うこともできる。
<表示位置補正のための構成>
また、顔受け装置6の顎受け6dに、図13のレチクル200を有する図11の望遠鏡201を水平旋回可能に取り付ける。尚、図2Aの右側の検査ユニットRに対しても望遠鏡201が図11と同様に配置されるが、図示の便宜上、図11では左側の検査ユニット5Lと望遠鏡201との関係のみを図示している。
ここで、標準の瞳孔間距離や標準の大きさ(直径)の被検眼を有する被検者の顔を顔受け装置6の顎受け6dに載せると共に、この被検者の額を額当に当接させて、被検者の左右の被検眼に輻輳させる際の、標準の被検眼の旋回中心を標準旋回中心位置とすると、レチクル200の水平旋回中心が標準旋回中心位置になるように望遠鏡201を顎受け6dに取り付ける。
即ち、検査ユニット5Lの液晶表示器53の表示補正の場合には図11に示したように望遠鏡201を支柱5pの鉛直軸UoLを中心に旋回可能に顎受け6d取り付ける。同様に、検査ユニット5Rの液晶表示器53の表示補正の場合には、望遠鏡201を支柱6qの鉛直軸UoRを中心に旋回可能に顎受け6dに取り付ける。
尚、図11では、望遠鏡201の旋回中心が検査ユニット5Lの支柱5pの旋回中心と一致しているのを模式的に示すために、望遠鏡201の旋回軸201aを支柱5pと一致させている。
このレチクル200には、図13に示した光学中心を示す目盛り付の十字マーク201Mが設けられている。また、望遠鏡201の取付部には、角度センサ付きの望遠鏡工具(図12参照)が水平輻輳角度を検出する輻輳角度検出装置(輻輳角度検出手段)として設けられている。この輻輳角度検出装置には、目盛り等が用いられるが、ポテンショメータやロータリーエンコーダ等の回転角検出センサ(図示せず)を用いることもできる。
<検眼装置2と他の機器との接続関係>
検眼装置2には、他の機器としてレンズメータ1000が接続されている。このレンズメータ1000の接続態様は図9A〜図9Cのいずれでも良い。そのレンズメータ1000の外観が例えば図10に示されている。このレンズメータ1000は眼鏡1006の左右のフレーム入り眼鏡レンズ1006L、1006Rの光学特性を同時に測定する機能を有する。
この図10において、1007L、1007Rは眼鏡レンズ1006L、1006Rの押さえレバーである。眼鏡1006をこのレンズメータ1000の眼鏡セット台1001に置くと、眼鏡セット台1001に設置の検出ピン(図示を略す)が眼鏡1006のセットを検出する。
これにより、自動的に押さえレバー1007L、1007Rが下降して、押さえ爪1008L、1008Rにより眼鏡1006が固定され、レンズメータ1000に内蔵の測定光学系により左右の眼鏡レンズ1006L、1006Rの光学特性データが同時に得られる。また、左右の眼鏡レンズ1006L、1006Rの光学特性データに基づき、被検者(眼鏡装用者)の瞳孔間距離であるPD値が得られる。
このレンズメータ1000の測定光学系の構造については、原理的には2つの公知の測定光学系を用いて構成することができ、詳細構成は例えば特開2002−202219号に記載されている。本発明の実施の形態では、図10に示すレンズメータとしたが、PD測定機能を有する公知のオートレンズメータを用いることもできる。
そのレンズメータ1000の眼鏡レンズの光学特性データは、演算制御回路63′に入力される。演算制御回路63′はモニター装置64qのモニター画面64q′に眼鏡レンズの光学特性値、PD値を表示させる役割も果たす。このPD値を用いて、眼鏡レンズ装用者の場合には、検査ユニット5L,5Rの初期設定を行うようにするのが望ましい。
[作用]
次に、このような構成の図2Aに示した検眼装置2の演算制御回路63′による制御作用について説明する。
尚、この演算制御回路63′は上述したようにズレ角検出部63′aおよび制御部63′bを有していて、このズレ角検出部63′aは検査ユニット5L,5Rを制御部63′bにより水平回動制御したときのズレ角やズレ量を検出する。以下の説明では、ズレ角検出部63′aがズレ角やズレ量を検出し、制御部63′bが各部の駆動装置(モータ等)の制御や液晶表示器53への表示位置の表示制御をしているものとして、ズレ角検出部63′aや制御部63′bの明記を省略する。
(1).検査ユニット5L,5Rの検査光学系の初期位置へのセット
この様な構成において、検眼装置2の左の検査ユニット5Lの検査光学系の光軸のうちプリズムPより手前側(顔受け装置6側)の光軸部を左顔受け側光軸部とし、右の検査ユニット5Rの検査光学系の光軸のうちプリズムPより手前側(顔受け装置6側)の光軸部を右顔受け側光軸部として、検査ユニット5L,5Rの検査光学系の初期位置のセット状態を説明する。
この検眼装置2の電源をONさせて起動させると演算制御回路63′は、XYZ駆動機構の左ユニット駆動装置(左ユニット駆動手段)Ld及び右ユニット駆動装置(左ユニット駆動手段)Rdを駆動制御すると共に、左右の水平回転駆動装置28,28を駆動制御して、検査ユニット5L,5Rを初期位置に復帰させる。この検査ユニット5L,5Rが初期位置に位置させられたときには、左右の検査光学系の光軸のうちプリズムP,Pより手前側(顔受け装置6側)の光軸部が互いに平行になる。
この制御において、演算制御回路63′は、左ユニット駆動装置(左ユニット駆動手段)Ldによる検査ユニット5Lの三次元方向への駆動量を左ユニット駆動装置(左ユニット駆動手段)Ldの駆動パルス数から検出すると共に、右ユニット駆動装置(左ユニット駆動手段)Rdによる検査ユニット5Rの三次元方向への駆動量を右ユニット駆動装置(左ユニット駆動手段)Rdの駆動パルス数から検出する。尚、図8Aに示したように、検査ユニット5L,5Rの三次元方向への移動量を検出する移動量検出センサ(X方向移動量検出センサXs,Y方向移動量検出センサYs,Z方向移動量検出センサZs)を設けて、この移動量検出センサから検査ユニット5L,5Rの三次元方向への駆動量(移動量)を検出することもできる。そして、演算制御回路63′は、この駆動量(移動量)等から検査ユニット5L,5Rの三次元方向の位置を求める。一方、演算制御回路63′は、支柱5p,5qの回転角等を回転角度検出センサPsL,PsRで検出して、支柱5p,5qとそれぞれ一体の検査ユニット5L,5Rの旋回角度(旋回位置)等を検知する。
そして、演算制御回路63′は、初期位置への検査ユニット5L,5Rの復帰制御に際して、検出した検査ユニット5L,5Rの三次元方向の位置から左顔受け側光軸部と右顔受け側光軸部との間隔を被検者の標準瞳孔間距離(例えば、64mm)にセットすると共に、検査ユニット5L,5Rの旋回角度(旋回位置)から左顔受け側光軸部と右顔受け側光軸部とが互いに平行(遠方視状態となる遠方視位置)にセットする。
尚、この初期位置のセットは、演算制御回路63′から検眼装置2の演算制御回路62′にリセット命令を発信したときに実行させることもできる。
(2).液晶表示器53への画像表示位置の補正
ところで、検眼装置2では、検査ユニット5L,5Rの液晶表示器53,53により左右眼(左右の被検眼)に別々に視標を提示する構成となっている。このためこの検眼装置2で正しく両眼視させるためには、正確な角度で検眼装置2の検査ユニット5L,5Rを輻輳させる必要がある。
この検査ユニット5L,5Rの輻輳角は、被検者の瞳孔間距離(PD)と検査距離により一意に決定する。後述する表1(眼位に異常が無い場合の値を示す表)に各PD、検査距離における片眼の輻輳角の値を示す。尚、ここで眼位とは眼の位置を意味し、眼位に異常が無い場合とは斜位や斜視等が無い場合を意味する。
そして、検査ユニット5L,5Rを輻輳させるためには、支柱(測定器回旋軸)5p,5qで検査ユニット5L,5R(測定器)を所定の角度回転させれば良い。
尚、演算制御回路63′は、被検者の瞳孔間距離(PD)と検査距離に基づいて輻輳角を求める。しかも、演算制御回路63′は、検査ユニット5L,5Rの輻輳制御に際し、被検者の瞳孔間距離(PD)と求められた輻輳角とに基づいて、XYZ駆動機構(図示せず)を制御して、このXYZ駆動機構(図示せず)によりベースBL,BRを前後・左右に移動制御すると共に左右の検査ユニット5L,5Rの水平回転駆動装置28,28により支柱5p,5qをそれぞれ旋回させることにより、被検眼の回旋中心(旋回中心)を中心に検査ユニット5L,5Rが旋回して、検査ユニット5L,5Rが輻輳するように制御する。即ち、演算制御回路63′は、支柱5p,5qの鉛直軸(軸線)UoL,UoRが被検者の左右の眼(眼球)の回旋中心(又は略回旋中心)となるようにベースBL,BRのXYZ駆動機構(図示せず)及び水平回転駆動装置28を作動制御する。
しかし、この時に、上述したように検眼装置2の組み立て時に発生する個体差や、部品そのものの個体差などの影響により、水平回転駆動装置(水平旋回駆動装置)28のモータやギアを計算通りに動かしたとしても、必ずしも希望の位置(設計上の正確な位置)にセットされるとは限らず、ずれることもある。
また、動作速度を速くするためには水平回転駆動装置28のギア(図示せず)の分解能を下げると良い。しかし、この場合、検査ユニット5L(5R)を所定角度水平旋回させて停止させるための水平回転駆動装置28のモーター(図示せず)への駆動パルス数は、水平回転駆動装置28のギア(図示せず)の分解能が高い場合における駆動パルス数よりも少なくなる。即ち、水平回転駆動装置28のギア(図示せず)の分解能を下げた場合には、単位駆動パルス(1駆動パルス)による検査ユニット5L,5Rの回転角が水平回転駆動装置28のギア(図示せず)の分解能が高い場合に比べると大きくなるので、微小な回転角の制御を行う検査ユニット5L,5Rの水平旋回角にずれが生じることになる。
これらのずれは、検査に大きな影響を与えることとなる。例えば、標準のPD64mmの被検者が検査距離(以下、視距離ともいう。)30cmの近方検査を行う場合、0.5度の回旋角のずれで約2.5cmの視距離のずれを発生させることになり、左右眼の視距離のずれは5cmになる。
また、検査距離5mでは、0.1度のずれでも1m以上の視距離のずれを発生させ、左右眼の視距離のずれは2m以上になる。
更に、検査ユニット5L,5Rを的確(正確)な位置に回旋(旋回)させるためには、水平回転駆動装置28のモータやギア(図示せず)の分解能をあげることで実現可能であるが、その代償として検査ユニット5L,5Rの動作速度が遅くなる。
このような水平回転駆動装置28のモータやギアの分解能をあげることなく、検査ユニット5L,5Rを的確(正確)な位置に迅速に回旋(旋回)させて、動作速度を早くするのが望ましい。このためには、検査ユニット5L,5Rの水平回転駆動装置28の水平回動・停止等に伴い生ずるズレ角Δθの個体差を考慮して、検査ユニット5L,5Rの停止位置における画像表示位置を補正することで、解消可能である。以下に、この画像表示位置の補正について説明する。
(a).遠方視位置における画像表示位置の補正
(a−1).左の検査ユニット5Lにおける液晶表示器53への画像表示中心位置(画像表示位置)の補正
(i).画像表示中心位置示すマークMcの表示
また、検眼装置2の電源をONさせて起動させると、演算制御回路63′はモニター装置64qのモニター画面(表示部)64q′に操作メニュー等を表示させる。
この操作メニューから初期設定メニューをジョイスティックレバー6hの傾動操作で選択すると、演算制御回路63′はモニター画面64q′に初期設定画面を表示させる。この初期設定画面には、遠方視状態の表示位置補正メニュー(項目)、輻輳状態の表示位置補正メニュー(項目)等が表示される。この初期設定画面から遠方視状態の表示位置補正メニュー(項目)をジョイスティックレバー6hの傾動操作で選択する。
この選択により演算制御回路63′は、左の検査ユニット5Lの液晶表示器53に表示される視標等の画像の画像表示中心位置を補正するための左表示位置補正メニュー(項目)、右の検査ユニット5Rの液晶表示器53に表示される視標等の画像の画像表示中心位置を補正するための右側表示位置補正メニュー(項目)等をモニター画面64q′に表示させる。
そして、この状態からジョイスティックレバー6hの傾動操作により初期設定画面から左表示位置補正メニュー(項目)を選択する。これにより演算制御回路63′は、演算制御回路62′(L)を動作制御して、検査ユニット5Lの液晶表示器53に初期の画像表示中心位置を示すマークMcを表示させる。
尚、上述したように検眼装置2の電源をONさせて起動させときには、検査ユニット5L,5Rの検査光学系が初期位置へセットされて、左顔受け側光軸部と右顔受け側光軸部とが互いに平行(無限遠方視状態となる位置)になっている。
(ii).図2Aの検眼装置2の表示位置補正に用いるレチクル200のセット
図2Aの検眼装置2では、レチクル200を有する望遠鏡201を用いて表示位置補正を行うことができる。即ち、図13のレチクル200を有する図11の望遠鏡201を図2Aの顎受け6dに取り付ける(取付状態の図示は省略)。ここで、上述したように標準の瞳孔間距離や標準の大きさ(直径)の被検眼を有する被検者の顔を顔受け装置6の顎受け6dに載せると共に、この被検者の額を額当に当接させて、被検者の左右を被検眼に輻輳させる際の、標準の被検眼の旋回中心を標準旋回中心位置とすると、レチクル200の水平旋回中心が標準旋回中心位置になるようにレチクル200を顎受け6dに取り付ける。即ち、検査ユニット5Lの液晶表示器53の表示補正の場合には図11に示したように望遠鏡201を支柱5pの鉛直軸UoLを中心に旋回可能に顎受け6d取り付ける。また、検査ユニット5Rの液晶表示器53の表示補正の場合には、望遠鏡201を支柱6qの鉛直軸UoRを中心に旋回可能に顎受け6d取り付ける。
また、レチクル200の取付部に設けた水平輻輳角度を検出する輻輳角度検出手段(輻輳角度検出装置)により確認しながら、レチクル200を有する望遠鏡201を鉛直軸UoLを中心に水平方向に旋回させて、この望遠鏡の輻輳角すなわちレチクル200の輻輳角度を「0」にする。
尚、この望遠鏡201の輻輳角度検出手段(輻輳角度検出装置)には、上述したように目盛り等が用いられるが、図8Aのようにポテンショメータやロータリーエンコーダ等の回転角検出センサ400(左右別々)を用いることもできる。
(iii).画像表示中心位置を示すマークMcの表示位置補正(Δθ2の補正)
このような(i),(ii)の状態でジョイスティックレバー6hを傾動操作すると、演算制御回路63′は液晶表示器53に表示されたマークMc(中心位置画像)が移動制御する。
従って、液晶表示器53のマークMcがレチクル200の十字マーク201Mの中心Omに一致するように、ジョイスティックレバー6hを傾動操作して画像表示中心位置を示すマークMcを移動させると共に、マークMcが十字マーク201Mの中心Omに一致した位置でボタン6gを押すことにより、検査ユニット5Lの液晶表示器53への視標等の画像表示中心が検査ユニット5Lの光軸に一致させられることになる。
このマークMcが十字マーク201Mの中心Omに一致した位置へのマークMcの移動位置は、演算制御回路63′によりメモリMに基準画像表示中心位置(基準画像表示位置)として記憶される。そして、演算制御回路63′は、マークMc(中心マーク)を中心に液晶表示器53に視標等の画像を表示させる。
(a−2).右の検査ユニット5Rにおける液晶表示器53の画像表示中心位置(画像表示位置)の補正
この右の検査ユニット5Rにおける液晶表示器53の画像表示中心位置の補正も、左の検査ユニット5Lにおける液晶表示器53の画像表示中心位置の補正と同様にして行う。
(b).輻輳位置における画像表示中心位置(画像表示位置)の補正(Δθ1の補正)
(i).検査ユニット5L,5Rの輻輳停止位置のズレ角度(誤差角)Δθ
また、上述したモニター画面(表示部)64q′の初期設定画面には、遠方視状態の表示位置補正メニュー(項目)すなわち初期位置補正のメニュー、輻輳状態の表示位置補正メニュー(項目)等が表示される。この初期設定画面から輻輳状態の表示位置補正メニュー(項目)をジョイスティックレバー6hの傾動操作で選択する。
この選択により、演算制御回路63′は、左の演算制御回路62′を作動制御して、左の演算制御回路62′から駆動パルスを左の水平回転駆動装置28に入力して、左の水平回転駆動装置28を駆動制御し、支柱5pを鉛直軸の周りに回転させ、左の検査ユニット5Lを支柱5pと一体に水平旋回させる。同様に、演算制御回路63′は、右の演算制御回路62′を作動制御して、右の演算制御回路62′から駆動パルスを右の水平回転駆動装置28に入力して、右の水平回転駆動装置28を駆動制御し、支柱6qを鉛直軸の周りに回転させ、右の検査ユニット5Rを支柱6qと一体に水平旋回させる。
この回転制御において演算制御回路63′は、プログラム上で設定された所定数の駆動パルスを水平回転駆動装置28に入力することで、検査ユニット5L,5Rの水平回動(水平旋回)を設定された角度回動させて停止させるようになっている。
このような回転制御に伴い、検査ユニット5L,5Rが所定数の駆動パルスで所定回転角(設定上の回転角)で停止させられたときに、検査ユニット5L,5Rの停止した回動角度(旋回角度)が設計上の回動角度(旋回角度)からズレ角度(誤差角)ΔθL,ΔθRだけそれぞれずれ(ズレ)る。このズレは、検眼装置2の水平回転駆動装置28の部品寸法バラツキや、部品組付位置のバラツキ等のために装置毎に異なる。また、このズレは、検眼装置2の左右の水平回転駆動装置28、28でも異なる。
従って、上述した(a)の遠方視位置における画像表示位置の補正で、表示中心を示すマークMcを検査ユニット5L,5Rの検査光学系の光軸に一致させても、所定の駆動パルス数毎で検査ユニット5L,5Rを水平回動させて所定の回動角度(旋回角度)毎に停止させたときに、検査ユニット5L,5Rの回動角度(旋回角度)は設計上の回動角度(旋回角度)からズレ角度(誤差角)ΔθL,ΔθRだけずれ(ズレ)ることになる。このズレ角度(誤差角)ΔθL,ΔθRは、左右の検査ユニット5L,5Rで異なるものであり、検査ユニット5L,5Rの旋回角によっても異なるものである。
尚、例えば図12に示すように、望遠鏡201を旋回させたときの輻輳角度の測定は、角度センサ付きの望遠鏡工具を用いることで行える。この望遠鏡201は、回転軸を中心として回転させることが可能で、回転角をセンサ(図示せず)により測定できる。望遠鏡201の取り付けは、装置の基準面となる非可動部、例えば額当て6cや顎受け6dに対して行い、取り付け位置は望遠鏡201の回転軸が装置(検査ユニット5L,5R)の回旋軸すなわち鉛直軸(UoL又はUoR)と一致する位置とする。
この望遠鏡201には、光学中心部に十字のレチクルが十字マーク201Mとして見えるようになっており、液晶表示器53(視標ディスプレイ)に視標の中心位置を示す点をマークMc(基準点)として描画させ、レチクル200の中心Omと液晶表示器53(視標ディスプレイ)に描画された点が一致するように望遠鏡201を回転させ、そのときの角度を角度センサから読み取る。このような方法で、装置に指示した回旋角度と、実際の回旋角度との差の、2点以上のサンプルを取得する。
これらのサンプルから、装置の回旋機構に合った誤差の近似式を求める。例えば、装置の回旋(回転)が単純に回旋軸(回転軸)に配置されたモータにより行われているのであれば、線形の近似式で求められる。即ち、パルスでαのずれなら、Δθ=α×パルス数で求められる。この近似式から、各回旋角(回転角)における誤差を液晶表示器53(視標ディスプレイ)上のずれに換算し、そのずれ量分をシフトして視標を描画することで、回旋角のずれを補正できる。この近似式及び補正については以下に詳述する。
(ii).ズレ角度(誤差角)Δθが生じたときの画像表示中心位置の補正
このように検査ユニット5L,5Rが所定の輻輳角になるように、水平回転駆動装置28をプログラム上の設定された所定数の駆動パルスで駆動制御して、検査ユニット5L,5Rを水平回動(水平旋回)させて停止させたときに、左右の検査ユニット5L,5Rの回動角度(旋回角度)は設計上の回動角度(旋回角度)からズレ角度(誤差角)ΔθL,ΔθRだけずれ(ズレ)ることになる。尚、このズレ角ΔθL,ΔθRは、上述したように検査ユニット5L,5Rの旋回角によって異なるものである。
このズレ角度(誤差角)ΔθL,ΔθRが生じた状態で、左右の検査ユニット5L,5Rの液晶表示器(画像表示装置)53,53に表示された視標等の画像を左右の検査ユニット5L,5Rの検査光学系を介して被検者の左右の被検眼により視認させて、左右の被検眼の視軸をズレ角度(誤差角)ΔθL,ΔθRだけずれた位置の画像表示中心に一致させときに、左右の被検眼の輻輳角もズレ角度(誤差角)ΔθL,ΔθRだけずれることになる。
この状態では、左右の被検眼が設定された視認距離の視標等の画像を視認するために輻輳角を設定しても、左右の被検眼の視軸が設定された輻輳角度にならないので、輻輳に伴う左右の被検眼による視認距離を正確に設定するためには、左右の検査ユニット5L,5Rの液晶表示器53,53に表示される視標等の画像の画像表示中心を補正する必要がある。
・補正量算出条件
ここで、被検者の被検眼の角膜から眼の回旋中心(旋回中心)までの距離をEdmmとし、図14のように被検者の左右の被検眼EL,ERを検査ユニット5L,5Rと共に輻輳角αだけ輻輳させたときの検査距離(視距離)をDmm(図14参照)とする。尚、輻輳角αは、検査距離Dと被検者の瞳孔間距離PDとから求めることができる。表1は、瞳孔間距離PD,検査距離D,輻輳角α等の関係を示したものである。また、表2は、輻輳角のずれが視距離にどれだけ影響を与えるかを示したものである。
Figure 0005635976
Figure 0005635976
また、検査ユニット5L,5Rを所定数の駆動パルスで輻輳(旋回)させて停止させたときの検査ユニット5L,5Rの輻輳角度を実輻輳角度とし、この輻輳に伴う実輻輳角度の検査ユニット5L,5Rにおける液晶表示器53,53の画像表示中心位置を補正前画像表示中心位置とする。
更に、検査ユニット5L,5Rの設計上の回動角度(旋回角度)における液晶表示器53の画像表示中心位置を設計画像表示中心位置(上述の基準画像表示中心位置と一致)とし、この設計画像表示中心位置と補正前画像表示中心位置とのズレ量をシフト量dmmとする(図16参照)。尚、シフト量dは左右の検査ユニット5L,5Rで個別に求められる。また、本実施例において回旋、旋回、回動等は同じ意味で用いられる。
・補正量算出
このような条件において、被検者の片眼の輻輳時のズレ角度(誤差角)を図15のようにΔθとすると、このズレ角度Δθは上述した検査ユニット5L,5Rの旋回停止に伴うズレ角度(誤差角)ΔθL又はΔθRから得られる。そして、ズレ角度Δθから被検者の片眼(及び検査ユニット5L又は5Rの一方)の輻輳時の補正量であるシフト量dを求める。このシフト量dは、検査距離D,被検眼の角膜から眼の回旋中心までの距離とズレ角Δθを用いた近似式、
Figure 0005635976
として求めることができる。ここで、被検眼の標準の直径Edを13mmとして、(1)式に代入すると、
Figure 0005635976
となる。尚、視標として使用される液晶表示器(ディスプレイ)53の、1ピクセルの見かけ上の大きさ(実際のサイズ×倍率)がx(mm)なら、シフトするピクセル数はd/xと計算される。また、ズレ角(誤差角)Δθを求める方法は、工具・近似式を使わず、角度センサを直に装置の回旋軸に取り付け、回旋角度を常にモニターするようにしてもよい。
このように検査ユニット5L,5Rを所定数の駆動パルスで輻輳制御(回動制御)して輻輳させた後は、輻輳後のズレ角度Δθに伴うシフト量dだけ液晶表示器53の画像表示中心位置を補正する必要がある。
このシフト量dは、回旋パルス(水平回転駆動装置28のモータの駆動パルス数)に伴うズレ角Δθと検査距離Dから演算制御回路63′によって求められる。
そして、演算制御回路63′は、瞳孔間距離PDの被検眼の検査距離(視距離)Dと検査距離(視距離)Dにおける輻輳角に対応して求めたシフト量dのデータを、メモリMに補正量データとして記憶させる。尚、求めたシフト量dは、メモリMに記憶させることなく、そのつど計算により求めるようにしても良い。
・画像表示中心位置(画像表示位置)の補正
演算制御回路63′は、被検者の瞳孔間距離PDと検査距離が入力されると輻輳角を算出して、この算出した輻輳角に基づく水平回転駆動装置28のモータの駆動パルス数を算出すると共に、この駆動パルス数で水平回転駆動装置28のモータを作動制御(駆動制御)したときの検査ユニット5L(5R)の輻輳時のズレ角度Δθを算出する。そして、演算制御回路63′は、算出したズレ角度Δθからシフト量dを算出すると共に、水平回転駆動装置28のモータを算出した駆動パルス数で作動制御(駆動制御)して、液晶表示器53への視標の描画位置(描画中心を含む)をシフト量dだけ液晶表示器53の中心からシフトさせる表示補正を行う。
尚、表1のデータをメモリMに輻輳角算出データ(輻輳角算出テーブル)として記憶させると共に、瞳孔間距離PDと検査距離Dに基づく輻輳角に対応するシフト量dを予め求めておいてメモリMに記憶させておき、瞳孔間距離PDと検査距離Dが入力されたときメモリMから輻輳角とシフト量dを読み出して、検査ユニット5L(5R)の輻輳制御と液晶表示器53への視標の描画位置を補正するようにすることもできる。
・屈折力測定のための瞳孔間距離PDの入力
演算制御回路63′には、被検者の瞳孔間距離PDが入力される。この瞳孔間距離PDは、レンズメータ1000でメガネの左右の眼鏡レンズの光学中心間距離(メガネ装用者の瞳孔間距離PD)を測定することにより得られ、或いはPDメータ等で測定される。このレンズメータ1000で得られた瞳孔間距離PDは、レンズメータ1000から演算制御回路63′にデータ線等の接続線を介して入力される。また、PDメータ等で測定された瞳孔間距離PDは、検眼装置2に接続されるパソコン(データ入力装置)から演算制御回路63′に入力することができ、又は検眼装置2にキーボード(データ入力装置)を設けておいて、このキーボードから演算制御回路63′に入力することができる。また、瞳孔間距離PDは、モニター装置64qのモニター画面64q′にPD入力画面を表示させておいて、ジョイスティックレバー6hの傾動操作等で入力画面のPD入力枠に入力することもできる。尚、パソコンの場合、パソコンのキーボードやマウス等がデータ入力装置となる。
また、演算制御回路63′により左右の演算制御回路62′(L),62′(R)を作動制御して、演算制御回路62′(L),62′(R)により左右の検査ユニット5L,5Rの液晶表示器53,53の中心に視標を表示させると共に、この液晶表示器53,53の視標が見える位置まで左ユニット駆動装置Ld,右ユニット駆動装置Rdで検査ユニット5L,5Rを左右に移動制御させることにより、この移動制御量から検査ユニット5L,5R間の距離を被検者の瞳孔間距離PDとして演算制御回路63′に入力することができる。
・輻輳時の表示位置補正データに基づく画像表示
演算制御回路63′は、上述したように被検者の瞳孔間距離PDと検査距離が入力又は選択されると、左右の検査ユニット5L,5Rの検査光学系の左顔受け側光軸部と右顔受け側光軸部との間隔が入力された瞳孔間距離PDとなるまで左ユニット駆動装置Ld,右ユニット駆動装置Rdを作動制御して、左ユニット駆動装置Ld,右ユニット駆動装置Rdにより検査ユニット5L,5Rを左右に移動させる。この制御は、瞳孔間距離PDを検査ユニット5L,5Rの移動により求めて演算制御回路63′に入力する場合には必要がない。
また、演算制御回路63′は、屈折力測定のための検査距離入力画面をモニター装置64qのモニター画面64q′に表示させることができるようになっていて、任意の検査距離を指定できる。尚、眼位ずれの無い場合、輻輳角は検査距離Dと被検者の瞳孔間距離PDにより一義的に決まる値である。
そして、演算制御回路63′は、検査距離の入力や選択が行われると、算出される輻輳角に対応するシフト量dに基づいて、左右の検査ユニット5L,5Rの液晶表示器53,53に表示させる視標等の画像の画像表示中心位置(画像表示位置)を補正する。この際、画像表示中心位置(画像表示位置)を表示位置のずれ方向とは反対方向にシフト量dだけ移動させることにより、画像表示中心位置(画像表示位置)の補正が行われる。この補正に基づいて、液晶表示器53に視標等の画像を表示させる。
また、シフト量dに基づく表示位置補正データが予め求められてメモリMに記憶されている場合には、演算制御回路63′は表示位置補正データに基づいて液晶表示器53に視標等の画像を表示させる。
(3).眼屈折力測定の遠方視状態及び輻輳状態の設定
演算制御回路63′は、被検者の瞳孔間距離PDが入力されると、左右の検査ユニット5L,5Rの検査光学系の左顔受け側光軸部と右顔受け側光軸部との間隔が入力された瞳孔間距離PDとなるまで左ユニット駆動装置Ld,右ユニット駆動装置Rdを作動制御して、左ユニット駆動装置Ld,右ユニット駆動装置Rdにより検査ユニット5L,5Rを左右に移動させる。この状態では、無限遠方視状態における眼屈折力の測定ができる。
また、演算制御回路63′は、有限の視距離における眼屈折力等を測定するために、瞳孔間距離PDが入力されると共に上述したように検査距離の入力や選択が行われると、検査ユニット5L,5Rをその間隔が瞳孔間距離PDになるまで移動させると共に、瞳孔間距離PDの検査距離Dに対応する輻輳角になるように左右の水平回転駆動装置(水平旋回装置)28,28を作動制御して停止させると共に、液晶表示器53への視標の描画位置(表示位置)の補正をシフト量dに基づいて補正する。この視標等の画像表示位置の補正が行われている状態で、眼屈折力等の測定(検査)が行われる。この眼屈折力等の測定(検査)は、周知であるので、その説明は省略する。
(4).変形例
Figure 0005635976
表3の必要輻輳角に示したのは、PD64mmの被検者の場合に各検査距離に装置を設定するために必要な輻輳角を一例として示したものである。仮に回旋分解能を0.5度として装置設計した場合、表3の機械輻輳角に示した量でしか輻輳できない。つまり、正しく輻輳させるためには表3の必要補完角に示した角度だけ回旋を補完しないといけない。
この角度補完は、視標の描画位置(画像表示位置)をシフトすることで行える。この際の視標のシフト量は式(1)を用いてシフト量dとして算出でき、その産出値は表3の視標シフト量に示した値となる。
(5).他の実施例(図1,図2,図2Aの望遠鏡201以外の装置による表示位置のズレ検出と補正)
上述したように検査ユニット5L,5Rが所定の輻輳角になるように、水平回転駆動装置28をプログラム上の設定された所定数の駆動パルスで駆動制御して、検査ユニット5L,5Rを水平回動(水平旋回)させて停止させたときに、左右の検査ユニット5L,5Rの回動角度(旋回角度)は設計上の回動角度(旋回角度)からズレ角度(誤差角)ΔθL,ΔθRだけずれ(ズレ)ることになる。
このズレ角度は、支柱5p,5qの水平回動角度を検出する回転角度検出センサPsL,PsRにより求めることができる。即ち、支柱5p,5qの水平回動角度を回転角度検出センサPsL,PsRによりそれぞれ検出させて、この回転角度検出センサPsL,PsRにより検査ユニット5L,5Rの実際の輻輳角度を求めることにより、実際の輻輳角度と設定された輻輳角との差からズレ角度を求めることができる。この場合にも、ズレ角検出部63′aにより求めることができる。この回転角度検出センサPsL,PsRには、上述したようにポテンショメータやロータリーエンコーダ等の回転角検出センサが用いられている。
そして、演算制御回路63′は、求められたズレ角度に基づいて、制御部63′bにより液晶表示器53,53の画像表示中心位置をズレ方向とは反対方向にズレ角度分だけ移動させる補正をさせることで、設定した輻輳角度の位置に視標等を正確に表示できる。
以上説明したように、この発明の実施の形態の検眼装置は、検査光学系がそれぞれ内蔵され且つ前記少なくとも左右の間隔及び前後位置が調整可能且つ被検眼の眼球の回旋旋回中心軸を軸として水平旋回可能に設けられた左右の検査ユニット5L,5Rと、前記左右の検査ユニット5L,5Rの検査光学系にそれぞれ組み込まれた画像表示装置(液晶表示器53,53)と、前記左右の検査ユニット5L,5Rをそれぞれ水平方向に旋回駆動させるのに用いる回転駆動装置(水平回転駆動装置28,28)と、複数の視標を記録させた視標記録装置(メモリM)と、前記視標記録装置(メモリM)に記録させた視標を選択する視標選択装置(ジョイスティックレバー6h)と、前記視標選択装置(ジョイスティックレバー6h)により選択された視標を前記画像表示装置(液晶表示器53,53)に表示させる演算制御回路63′とを、備えている。しかも、検眼装置は、前記検査ユニット5L,5Rの旋回角の旋回角度に対する前記画像表示装置(液晶表示器53,53)の視標の表示位置のズレ角を検出する(演算制御回路63′)と、前記画像表示装置(液晶表示器53,53)に表示させる視標の表示位置を調整させる表示位置調整装置(演算制御回路63′)と、前記画像表示装置(液晶表示器53,53)に表示される視標の表示位置を記録させる表示位置記録装置(メモリM)とを備えている。また、前記演算制御回路63′は、前記ズレ角検出部(63′a)で検出される表示位置のズレ角度に基づいてズレ量を求めると共に、前記ズレ量に基づいて前記画像表示装置(液晶表示器53,53)に表示させる視標の表示位置のズレを補正して、補正された表示位置を前記視標記録装置(メモリM)に基準画像表示位置として記録させるようになっている。
この構成によれば、画像表示装置や検査ユニット等の寸法誤差や画像表示装置の組付誤差が生じても、簡易に検査光学系の光軸と画像表示装置の視標の中心を一致させることができると共に、或いは検査ユニットの旋回時の停止位置のずれ等が生じても、被検眼の視軸を設定した所定の輻輳角に設定できる。
また、この発明の実施の形態の検眼装置において、前記ズレ角検出部(63′a)は、前記検査ユニット5L,5Rを所定角度旋回させて設定角度位置に停止させる制御信号を前記回転駆動装置に入力して前記回転駆動装置を作動制御することにより、前記検査ユニットを旋回させて停止させたときの前記検査ユニット5L,5Rの前記設定角度に対する停止角度のズレ角度を検出することにより、前記検査ユニット5L,5Rの旋回角の旋回角度に対する前記画像表示装置の視標の表示位置のズレ角を検出するようになっている。
この構成によれば、検査ユニット5L,5Rの旋回時の停止位置のずれ等が生じても、被検眼の視軸を設定した所定の輻輳角に設定できる。
更に、この発明の実施の形態の検眼装置において、前記演算制御回路63′は、前記回転駆動装置(水平回転駆動装置28)を単位駆動パルスで駆動制御して前記検査ユニット(5L,5R)の旋回角を前記回転駆動装置(水平回転駆動装置28)により旋回させたときに、前記検査ユニット(5L,5R)を旋回させることが可能な旋回角を前記回転駆動装置(水平回転駆動装置28)の分解能としたとき、前記分解能に基づいて前記ズレ角を補完するようになっている。
尚、単位駆動パルスは1駆動パルスである。また、回転駆動装置(水平回転駆動装置28)を所定駆動パルスで駆動制御して、検査ユニット(5L,5R)の旋回角を前記回転駆動装置(水平回転駆動装置28)により旋回させたときに、検査ユニット(5L,5R)を旋回させることが可能な旋回角を回転駆動装置(水平回転駆動装置28)の分解能としたとき、この分解能に基づいて前記ズレ角を補完するようにすることもできる。ここで、所定駆動パルスは、単位駆動パルスや設定されたパルス数の駆動パルスを意味する。
この構成によれば、回転駆動装置(水平回転駆動装置28)の分解能を低くして、検査ユニット(5L,5R)の旋回制御の速度を速くしたときに、検査ユニット5L,5Rの旋回時の停止位置に大きなずれ等が生じても、被検眼の視軸を設定した所定の輻輳角に設定できる。
また、この発明の実施の形態の検眼装置において、前記ズレ角検出部(63′a)は、前記検査ユニット(5L,5R)の水平旋回角を初期位置の無限遠方視状態にしたときに、前記画像表示装置(左右の液晶表示器53,53)の視標表示部(視標が表示されている部分すなわち視標の描画位置)と前記検査ユニット(5L,5R)の光軸とのズレ角度を検出するようになっている。
この構成によれば、検査ユニット(5L,5R)の水平旋回角を初期位置の無限遠方視状態にしたときに、画像表示装置(左右の液晶表示器53,53)の検査ユニット(5L,5R)への組付誤差があっても、画像表示装置(左右の液晶表示器53,53)への視標表示部(視標の描画位置)の中心を検査ユニット(5L,5R)の光軸と一致するように容易補正して、被検眼の視軸を設定した所定の輻輳角に設定できる。
また、この発明の実施の形態の検眼装置において、前記ズレ角検出部(63′a)は、前記検査ユニット(5L,5R)の水平旋回角を初期位置の無限遠方視状態にしたときに、前記画像表示装置(左右の液晶表示器53,53)の前記検査ユニット(5L,5R)への組付誤差を前記画像表示装置(左右の液晶表示器53,53)の視標表示部と前記検査ユニット(5L,5R)の光軸とのズレ角度として検出するようになっている。
この構成によれば、検査ユニット(5L,5R)の水平旋回角を初期位置の無限遠方視状態にしたときに、画像表示装置(左右の液晶表示器53,53)の検査ユニット(5L,5R)への組付誤差があっても、この組付誤差を簡易に検出できる。
上述した実施例では、この発明をレフ系の光学系(屈折力測定光学系33L,33R等)が設けられた検査ユニット5L,5Rを備える検眼装置2に適用した例を示したが、必ずしもこれに限定されるものではない。この発明は、検査ユニット2の検査ユニット5L,5Rからレフ系の光学系(屈折力測定光学系33L,33R等)を除いた構成に適用しても良い。
また、この発明の実施の形態の検眼装置において、前記画像表示装置は液晶表示器53,53である。
更に、この発明の実施の形態の検眼装置において、前記演算制御回路(63′)は、ズレ角検出部63′aを有すると共に、前記ズレ角検出部63′aで検出される表示位置のズレ角度に基づいてズレ量を求めると共に、前記ズレ量に基づいて前記画像表示装置(液晶表示器53,53)に表示させる視標の表示位置のズレを補正して、補正された表示位置を前記表示位置記録装置(メモリM)に基準画像表示位置として記録させるようになっている。このようなズレ量は、回転駆動装置(水平回転駆動装置28)や左右の検査ユニットの部費寸法バラツキ,重量,組付精度等により検眼装置ごとに異なる固有のものであり、検査ユニットの回動制御に伴う回動量や回動位置毎に異なる。従って、このようなズレの補正は回動角度や回動量等に基づいて一度行うことで、演算制御回路(63′)は次回からは表示位置記録装置(メモリM)に記録された基準画像表示位置となるように迅速に制御できる。
また、この発明の実施の形態の検眼装置において、前記視標選択装置はジョイスティックレバー6hである。更に、この発明の実施の形態の検眼装置において、表示位置調整装置は演算制御回路63′の制御部63′bである。
尚、以上説明した実施例では、画像表示装置として液晶表示器53,53を用いているが、画像表示装置としてはEL表示装置を用いることもできる。
[関連出願への相互参照]
本出願は、2009年4月16日に日本国特許庁に出願された特願2009−99586に基づいて優先権を主張し、その全ての開示は完全に本明細書で参照により組み込まれる。

Claims (7)

  1. 検査光学系がそれぞれ内蔵され且つ少なくとも左右の間隔及び前後位置が調整可能且つ被検眼の眼球の回旋旋回中心軸を軸として水平旋回可能に設けられた左右の検査ユニットと、
    前記左右の検査ユニットの検査光学系にそれぞれ組み込まれた画像表示装置と、前記左右の検査ユニットをそれぞれ水平方向に旋回駆動させるのに用いる回転駆動装置と、
    複数の視標を記録させた視標記録装置と、
    前記視標記録装置に記録させた視標を選択する視標選択装置と、
    前記視標選択装置により選択された視標を前記画像表示装置に表示させる演算制御回路とを、備える検眼装置であって、
    前記検査ユニットの旋回角度に対する前記画像表示装置の視標の表示位置のズレ角度を検出するズレ角検出部と、
    前記画像表示装置に表示させる視標の表示位置を調整させる表示位置調整装置と、
    前記画像表示装置に表示される視標の表示位置を記録させる表示位置記録装置とを備えると共に、
    前記演算制御回路は、前記ズレ角検出部で検出される表示位置のズレ角度に基づいてズレ量を求めると共に、前記ズレ量に基づいて前記画像表示装置に表示させる視標の表示位置のズレを補正して、補正された表示位置を前記表示位置記録装置に基準画像表示位置として記録させることを特徴とする検眼装置。
  2. 請求項1に記載の検眼装置において、前記ズレ角検出部は、前記検眼ユニットを所定角度旋回させて設定角度位置に停止させる制御信号を前記回転駆動装置に入力して前記回転駆動装置を作動制御することにより、前記検査ユニットを旋回させて停止させたときの前記検査ユニットの前記設定角度に対する停止角度のズレ角度を検出することにより、前記検査ユニットの旋回角度に対する前記画像表示装置の視標の表示位置のズレ角を検出することを特徴とする検眼装置。
  3. 請求項2に記載の検眼装置において、前記演算制御回路は、前記回転駆動装置を単位駆動パルスで駆動制御して前記検査ユニットを前記回転駆動装置により旋回させたときに、前記検査ユニットを旋回させることが可能な旋回角を前記回転駆動装置の分解能としたとき、前記被検眼の瞳孔間距離と検査距離とにより決定される必要輻輳角に対して前記分解能に起因するズレ角度前記視標の表示位置をシフトさせることにより補完することを特徴とする検眼装置。
  4. 請求項1に記載の検眼装置において、前記ズレ角検出部は、前記検眼ユニットの水平旋回角を初期位置の無限遠方視状態にしたときに、前記画像表示装置の視標表示部と前記検査ユニットの光軸とのズレ角度を検出することを特徴とする検眼装置。
  5. 請求項4に記載の検眼装置において、前記ズレ角検出部は、前記検査ユニットの水平旋回角を初期位置の無限遠方状態にしたときに、前記画像表示装置の前記検査ユニットへの組付誤差を前記画像表示装置の視標表示部と前記検査ユニットの光軸とのズレ角度として検出することを特徴とする検眼装置。
  6. 請求項1に記載の検眼装置において、前記画像表示装置は液晶表示器であることを特徴とする検眼装置。
  7. 請求項1に記載の検眼装置において、前記演算制御回路は、ズレ角検出部を有すると共に、前記ズレ角検出部で検出される表示位置のズレ角度に基づいてズレ量を求めると共に、前記ズレ量に基づいて前記画像表示装置に表示させる視標の表示位置のズレを補正して、補正された表示位置を前記表示位置記録装置に基準画像表示位置として記録させることを特徴とする検眼装置。
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