JP6144632B2 - ケーブル配索構造 - Google Patents

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Description

本明細書が開示する技術は、電気自動車の車両前部のエンジンコンパートメントにおいて、走行用モータに電力を供給する高電圧ケーブルの配索構造に関する。本明細書における「電気自動車」には、走行用モータとエンジンの双方を備えるハイブリッド車や燃料電池車を含む。
走行用モータに電力を供給する高電圧ケーブルの配索構造に関する技術として、例えば、下記特許文献1に開示される技術がある。この技術では、走行用モータを収容するモータケースに金属製の保護部材を固定する。この保護部材は、サイドメンバとモータのコネクタとの間であってコネクタと隣接する部位に位置する。これにより、衝突時におけるサイドメンバの変形によってサイドメンバとコネクタが接触することを防止する。
特開2013−66327号公報
電気自動車の走行用モータには、典型的には、インバータで数百ボルトに昇圧された交流電力が高電圧ケーブルを介して供給される。前述のコネクタは、高電圧ケーブルの端部に設けられてモータとの電気的な接続を可能にする。電気自動車には、このような高電圧が供給されて動作するものの他に、カーナビゲーション装置やルームランプ等、十数ボルトの低電圧で動作する補機がある。インバータの制御基板も補機に含まれる。補機は、走行用のモータに比べて桁違いに低い電圧で動作することから、高電圧ケーブルから放射されるスイッチングノイズ等が補機の動作に影響を与える虞がある。そのため、補機に接続される低電圧ケーブルと高電圧ケーブルとの干渉はない方が望ましい。本明細書は、高電圧ケーブル自体の保護に加えて、低電圧ケーブルとの干渉を抑制する技術を提供する。
本明細書が開示するケーブル配索構造では、エンジンコンパートメントに、走行用モータに電力を供給するパワーコントロールユニットが配置されているとともに、パワーコントロールユニットの後方にリザーブタンクが配置されている。パワーコントロールユニットから走行用モータへ電力を供給する高電圧ケーブルがリザーブタンク前方のパワーコントロールユニットの後面から延びているとともに、高電圧ケーブルの前方にパワーコントロールユニットへ電力を供給する低電圧ケーブルが位置している。高電圧ケーブルのパワーコントロールユニット側の付け根にて外側の防食用シースが除かれて露出した三相交流伝送用の3本の芯線の夫々が保護シートで覆われているとともに、保護シートで覆われた3本の芯線が編組線にてひとまとめに覆われている。編組線で覆われた芯線と低電圧ケーブルとの間に板部材が位置している。典型的には、走行用モータは、数百ボルトの高電圧で動作するのに対して、補機は、十数ボルトの低電圧で動作する。
これにより、パワーコントロールユニットとリザーブタンクの間の隙間空間を通る高電圧ケーブルの芯線を保護シートで覆うことから、例えば、衝突等による衝撃によって高電圧ケーブルが挟まれても、高電圧ケーブルの芯線は保護シートで覆われているので、挟まれることによって生じ得る損傷から保護される。また、近接して位置する低電圧ケーブルに対しては、芯線と低電圧ケーブルとの間に板部材が存在する。そのため、例えば、低電圧ケーブルの方向に向けて高電圧ケーブルが変形する場合、板部材が、高電圧ケーブル自体の保護に加えて、低電圧ケーブルとの干渉を抑制する。
本明細書が開示する技術の詳細、及び、さらなる改良は、発明の実施の形態で説明する。
エンジンコンパートメント内の配置例を示す模式的平面図である。 第1実施例の保護部材を装着したMGケーブルと、MGケーブルが接続されるPCU、リザーブタンクや低電圧ハーネス等の位置関係を示す説明図である。図2(A)は上方から見た図であり、図2(B)は車両の側方から見た図である。 第1実施例の補強パーツの構成例を示す斜視図である。 第2実施例の保護部材等の構成例を示す説明図である。 第2実施例の改変例による保護部材等の構成例を示す説明図である。 第3実施例の保護部材を装着したMGケーブルと、MGケーブルが接続されるパワーコントロールユニット(以下「PCU」と称する)、リザーブタンクや低電圧ハーネス等の位置関係を示す説明図である。図6(A)は上方から見た図であり、(図6B)は車両側方から見た図である。 第3実施例の保護部材の構成例を示す説明図である。
図面を参照して実施例の高電圧ケーブルを説明する。まず、これから説明する各実施例の高電圧ケーブルを搭載するハイブリッド車のエンジンコンパートメント内のデバイスの配置について図1を参照して説明する。図1にエンジンコンパートメント内のデバイス配置を示す模式的平面図を示す。なお、図1、2、4において、X軸の矢印先端方向が車両の前方(根元方向が車両の後方)に対応する。また、Y軸が車両の幅方向(横方向)に対応し、Z軸が車両の上下方向に対応する。
ハイブリッド車2のボディ100には、その前部にエンジンコンパートメント100aが設けられる。エンジンコンパートメント100aには、エンジン3、トランスミッション4、サブバッテリ5、PCU6、ラジエータ7、リザーブタンク8、リレーボックス91、エアコン用コンプレッサ93等が収容されており、これらは、サイドメンバ101やフロントメンバ103等のフレームに固定される。ハイブリッド車2は、駆動力の発生源としてエンジン3と走行用モータを搭載する。走行用モータは、トランスミッション4に収容されている。トランスミッション4は、走行用モータとプラネタリギアとディファレンシャルギアを含む。トランスミッション4は、エンジン3と走行用モータのそれぞれから発生する駆動力を合成/分配する。エンジン3とトランスミッション4は、エンジンコンパートメント100aのほぼ中央に配置される。トランスミッション4の上部には、PCU6が設けられている。なお、トランスミッション4の上面が車両前方に向けて前傾しており、そのため、PCU6も車両の前方にやや前傾している(図2(B)参照)。
走行用モータに駆動電力を供給するメインバッテリは、エンジンコンパートメント100aではなく、リアコンパートメント又は後部座席下に配置されている。その出力電圧は、例えば200ボルト以上である。PCU6は、典型的には、昇圧コンバータ、インバータ等を内蔵しており、メインバッテリから出力される直流電力を数百ボルト以上(例えば600ボルト)に昇圧した後、交流電力に変換して走行用モータに駆動電力を供給する。昇圧コンバータ及びインバータは、スイッチング素子(例えばIGBT)によるスイッチング動作によって昇圧や直流・交流変換を行う。走行用モータとPCU6は、MGケーブル10により接続されており、PCU6は、このMGケーブル10を介して走行用モータに交流電力を供給する。MGケーブル10は、三相交流の電力線であり、UVW三相の3本の芯線が一束にまとめられたものである。後述する図2(B)、図4(A)、図5(A)では、グレーで示した3本の芯線がUVW各相の芯線を示しており、それらを束ねるチューブがMGケーブル10に相当する。なお、詳しくは後述するが、グレーで示した部分は、UVW各相の芯線を覆ってこれを保護するための保護シート13を示している。また、詳しくは後述するが、保護シート13で覆われた3本の芯線は、まとめて編組線14によって覆われている。
PCU6には、補機用のサブバッテリ5から低電圧ハーネス9を介して駆動電力が供給される。サブバッテリ5の出力電圧は、例えば12ボルトであり、PCU6をはじめ、カーナビゲーション装置、カーオーディオ装置やルームランプ等の補機に直流電力を供給する。ところで、PCU6は、インバータクーラも内蔵している。インバータクーラは、昇圧コンバータやインバータを冷却する冷却装置であり、リザーブタンク8に蓄えられた冷却液によってこれらを冷却する。即ち、インバータクーラを含む冷却システムは、電動ポンプにより圧送される冷却液が、ラジエータ7、インバータクーラやオイルクーラを循環することによって、昇圧コンバータ及びインバータのスイッチング素子や、オイルクーラを流れるエンジンオイルを冷却する。
このようにエンジンコンパートメント100a内には、様々なデバイスが収容されている。図1では図示を省略しているが、この他にもハイブリッド車2においては、排気対策や安全対策の面で必要とされる種々のデバイスが収容される。そのため、エンジンコンパートメント100a内に収容されるデバイス同士の空きスペースが減少する傾向にある。図1に示す例では、トランスミッション4の上に設けられるPCU6と、その車両後方に位置するリザーブタンク8の間は、空きスペースSPがあまり確保されていない。それにもかかわらず、空きスペースSP内にはMGケーブル10が配置されており、またMGケーブル10の車両前方には、PCU6に駆動電力を供給する低電圧ハーネス9が位置する。
このため、例えば、MGケーブル10をPCU6に取り付ける際にMGケーブル10の一部が低電圧ハーネス9の方向に曲がるような変形をした場合には、その変形部分が低電圧ハーネス9と干渉(接触)する虞がある。高電圧系のMGケーブル10が低電圧ハーネス9に接触したときには、インバータ等のスイッチング動作に伴い発生するスイッチングノイズ等がMGケーブル10から放射されると、低電圧ハーネス9を経由してPCU6や他の補機の動作に影響を与え得る。また、ハイブリッド車2がその前方の障害物等に衝突した場合には、PCU6が車両後方に押し込まれ得る。そのため、ハイブリッド車2が衝突した場合にPCU6とリザーブタンク8の間の空きスペースSPが狭まると、これらにMGケーブル10が挟まれる虞がある。そこで、以下説明する第1実施例〜第3実施例のMGケーブル10では、それぞれ特徴のある保護部材を装着して上述の技術的課題を解決する。
(第1実施例)第1実施例を図2及び図3を参照して説明する。図2に、第1実施例の保護部材を装着したMGケーブル10と、MGケーブル10が接続されるPCU6、リザーブタンク8や低電圧ハーネス9等の位置関係を表した説明図を示す。図3に第1実施例の補強パーツ20の構成例を表した斜視図を示す。図2に示すように、MGケーブル10は、その先端に保護部材が装着されている。第1実施例では、保護部材は、保護シート13と補強パーツ20により構成される。保護シート13は、絶縁性であり、例えば、PET(ポリエチレンテレフタラート)の材糸を織り込んだ柔軟性のあるメッシュ状の樹脂シートを筒状に成形したものである。この保護シート13は、MGケーブル10の外側シースが除かれて芯線が露出する部分(以下「芯線部分」と称する)を覆う。なお、シースは、ケーブルの最外側を覆う防食層のことである。第1実施例では、コネクタハウジング19には、2本のMGケーブル10が接続されている。そのため、1本ごとに、それぞれの芯線部分に保護シート13が被せられる。なお、MGケーブルには外部の電磁波を遮断する電磁シールドとして編組線14が用いられている。編組線14は、保護シート13で覆われた3本の芯線をひとまとめに覆っている。保護シート13は、PCU6とリザーブタンク8の間の空きスペースSPが狭まった場合にこれらの補機とMGケーブル10の芯線部分の間に介在する。それゆえ、PCU6等の補機が導電性の編組線14を芯線に押し付けるようになっても、保護シート13が、編組線14が芯線部分に直接接触するのを防ぐ。また保護シート13は、外側シースの代りに芯線部分の剛性を高める。保護シート13は、MGケーブル10の先端部分であって、リザーブタンク8などのPCU6の周囲のデバイスに近い部分にて芯線を覆う。他のデバイスから強い荷重を受ける可能性が小さい箇所では、保護シート13を取り付ける必要はない。図2の例では、保護シート13は、後述する保護リング21よりも先端側で芯線を覆っている。保護リング21の付近では芯線は保護リング21により保護されるので、保護シート21で覆わなくともよい。
図3に示すように、補強パーツ20は、保持リング21、固定リング22及び補整リブ23により構成されている。保持リング21は、円環形状に形成されており、本第1実施例では、MGケーブル10の芯線部分を環状に囲んで2本のMGケーブル10を束ねる。そのため、保持リング21の開口部21aは、MGケーブル10を2本並列に並べたそれらの芯線部分が通り得る小判形状に形成されている。MGケーブル10が1本の場合には、開口部21aは、それに対応した芯線部分が通り得る円形状に形成される。保持リング21には、途中の2箇所で屈曲しており、全体としてカーブした形状の補整リブ23の先端(一端)23bが接続されている。保持リング21は、2本のMGケーブル10を束ねる機能の他に、補整リブ23を芯線部分に沿わせた姿勢で保持する機能を有する。
固定リング22は、補整リブ23の基端(他端)23aに接続されており、補整リブ23を挟んで保持リング21と反対側に位置している。固定リング22は、コネクタハウジング19のスリーブ17の周囲に取り付け可能な環状に形成される。即ち、固定リング22の開口部22aは、それが取り付けられるスリーブ17の形状に適合可能に適宜設定される。本第1実施例では、2本のMGケーブル10に対応してコネクタハウジング19にはスリーブ17が2本並列に並ぶ。そのため、開口部22aは、スリーブ17を2本並列に並べて合わせた外周形状とほぼ同じ矩形状に形成される。これにより、これらの並んだ2本のスリーブ17に固定リング22を嵌入させてコネクタハウジング19に取り付け可能に構成する。固定リング22は、コネクタハウジング19に直接取り付け可能に構成してもよい。
補整リブ23は、細長の棒体であり、MGケーブル10の芯線部分を所定の形状に保持する機能を有する。補整リブ23の基端23aは、固定リング22の短手方向ほぼ中央に接続されており、また先端23bは保持リング21の短手方向ほぼ中央に接続されている。本第1実施例では、MGケーブル10の芯線部分を、例えば、緩やかに折れ曲がる形状に整えるため、補整リブ23はそれに合わせた湾曲形状(屈曲形状)をなしている。
補強パーツ20を構成する保持リング21、固定リング22、及び、補整リブ23は、例えば、難燃ABS樹脂等の合成樹脂により一体に構成されて、MGケーブル10の保護シート13で覆われた3本芯線部分をまとめて覆う編組線14の上に取り付けられる。このとき補整リブ23が低電圧ハーネス9の方向に位置するように補強パーツ20を取り付ける。即ち、図2に示すように、MGケーブル10がPCU6に接続された状態において、補強パーツ20が低電圧ハーネス9に対向し、かつMGケーブル10の芯線部分の配線方向に沿うように位置決めをして補強パーツ20をスリーブ17に取り付ける。このような取り付けは、例えば、MGケーブル10の末端加工処理を施す工程において、保護シート13や編組線14やコネクタハウジング19の取り付けとともに行われる。
このように本第1実施例の保護部材は、MGケーブル10の芯線部分の外周を環状に囲む保護シート13と、コネクタハウジング19に取り付けられる補強パーツ20とを有し、補強パーツ20の補整リブ23が低電圧ハーネス9に対向してMGケーブル10の芯線部分の配線方向に沿って伸びる。これにより、エンジンコンパートメント100a内における配置の都合上、MGケーブル10の芯線部分が、PCU6やリザーブタンク8等の補機同士の空きスペースSPを通るように位置しても、MGケーブル10の芯線部分の外周を保護シート13が筒状に囲む。そのため、例えば、衝突等による衝撃によってこれらの補機がMGケーブル10の芯線部分を挟み込んだ場合であっても、補機と芯線部分の間には保護部材の保護シート13が介在する。また、先に述べたように、MGケーブル10の芯線の電磁的な保護のため、編組線14が3本の芯線(保護シート13が巻かれた芯線)をまとめて覆っている。保護シート13は、MGケーブル10の外側シース相当の保護材として機能し剛性を高めるので、MGケーブル10の剛性が向上する。そのため、MGケーブル10は、このような補機により挟まれることによって生じ得る損傷から保護される。特に、保護シート13は、編組線14と芯線が接触することを防止する。また、近接して位置する低電圧ハーネス9に対しては、MGケーブル10の芯線部分の配線方向に沿って伸びる補強パーツ20の補整リブ23が低電圧ハーネス9に対向する。そのため、MGケーブル10をPCU6に取り付ける際にMGケーブル10の一部が低電圧ハーネス9の方向に曲がるような変形をして、その形状にバラツキがあっても、この補整リブ23により一定形状に補整される。つまり、補強パーツ20の補整リブ23が形状を修正して変形形状のバラツキを抑制する。したがって、MGケーブル10自体の保護に加えて、低電圧ハーネス9との干渉を抑制する。
(第2実施例)次に、図4及び図5を参照して第2実施例を説明する。図4(A)に第2実施例の保護部材の構成例を表した説明図、図4(B)に補強パーツ30の構成例を表した説明図、図4(C)に図4(B)の4C−4C線に沿った断面図、をそれぞれ示す。図5(A)〜(C)に第2実施例の改変例による保護部材等の構成例を表した説明図を示す。第2実施例の保護部材は、第1実施例の補強パーツ20の補整リブ23に代えて、板状の補整パネル33を採用した点が第1実施例の保護部材と異なる。そのため、図4及び図5において、第1実施例の補強パーツ20と実質的に同一の構成部分については同じ符号を付してそれらの説明を省略する。
図4(A)に示すように、第2実施例の保護部材を構成する補強パーツ30は、保持リング31、固定リング32及び補整パネル33により構成されている。図4(B)、(C)に示すように、補整パネル33は、厚みの薄い平板であり、MGケーブル10の芯線部分を所定形状に保持する機能を有する。補整パネル33の基端33aは、固定リング32の長手方向部分に接続されており、また先端33bは保持リング31の長手方向部分に接続されている。本第2実施例では、MGケーブル10の芯線部分を、例えば、緩やかに折れ曲がる形状に整えるため、補整パネル33は、MGケーブル10の芯線部分が配線されるべき方向に沿って湾曲しながら拡がる形状に形成される。なお、保持リング31及び固定リング32は、第1実施例のものとほぼ同様に構成されており、それぞれの長手方向部分(長手方向辺)に対して補整パネル33が線状に接続される。
補強パーツ30も、第1実施例の補強パーツ20と同様に、保持リング31、固定リング32及び補整パネル33が、例えば、難燃ABS樹脂等の合成樹脂により一体に構成されて、MGケーブル10の編組線14の上に取り付けられる。なお、第1実施例と同様に、MGケーブル10の各芯線には保護シート13が巻きつけられており、その保護シート13が巻き付けられた3本の芯線がひとまとめに編組線14によって覆われている。補整パネル33は、金属板で構成して保持リング31や固定リング32と別体にしてもよい。そして、補整パネル33の裏側(MGケーブル10の芯線部分が存在しない側)が低電圧ハーネス9の方向を向くように補強パーツ30を取り付ける。即ち、MGケーブル10がPCU6に接続された状態において、補強パーツ30が低電圧ハーネス9に対向し、かつMGケーブル10の芯線部分の配線方向に沿うように位置決めをして補強パーツ30をスリーブ17に取り付ける。このような取り付けは、例えば、MGケーブル10の末端加工処理を施す工程において、保護シート13、編組線14、カバー13、及び、コネクタハウジング19の取り付けとともに行われる。
このように本第2実施例の保護部材は、MGケーブル10の芯線部分の外周を環状に囲む保護シート13と、コネクタハウジング19に取り付けられる補強パーツ30とを有し、補強パーツ30の補整パネル33が低電圧ハーネス9に対向してMGケーブル10の芯線部分の配線方向に沿って伸びて拡がる。これにより、補整パネル33は、第1実施例の補強パーツ20の補整リブ23に比べて、構造的に強度が向上するため、MGケーブル10の補整をより確実にする。また、MGケーブル10の芯線部分が存在しない裏側を低電圧ハーネス9に向けるため、補整パネル33が低電圧ハーネス9とMGケーブル10の間に介在する。これにより、MGケーブル10が低電圧ハーネス9にさらに干渉し難くなる。さらに、干渉を防ぐべき補機(PCU6やリザーブタンク8等)の方向に補整パネル33の裏側を向けた構成を採ることにより、たとえこれらの補機に干渉しても、MGケーブル10に対しては面当たりで力が加わるため、衝突時におけるMGケーブル10に対する入力荷重を低減する。したがって、MGケーブル10が受けるダメージが一層軽減される。
このような補強パーツ30の改変例として、例えば、図5に示すように複数のリブ45を備えた補強パーツ40を構成してもよい。図5(A)に第2実施例の保護部材の改変例を表した説明図、図5(B)に補強パーツ40の構成例を表した説明図、図5(C)に図5(B)の5C−5C線による断面図、をそれぞれ示す。図5(A)に示すように、補強パーツ40には、複数のリブ45が形成されている。
これらのリブ45は、例えば、MGケーブル10の芯線部分の先端が配線される方向に沿って伸びるように形成される。また、リブ45は、板状の補整パネル43をリブの形成位置で凹状又は凸状に折り畳むように繰り返し形成されている。そのため、MGケーブル10の芯線部分が存在する補整パネル43の表側は、線条溝44が現れるほぼ平坦面に形成され、またMGケーブル10の芯線部分が存在しない補整パネル43の裏側は、線条凸のリブ45が現れて凸凹面に形成されている。固定リング32が接続される基端43aはリブ45が形成されることなく平坦面に成形されている。補整パネル43の基端43aは、固定リング32の長手方向部分に接続されており、また先端43bは保持リング31の長手方向部分に接続されている。
このように構成される補強パーツ40では、前述の補整パネル33に比べて、面当たりに対する補整パネル43の強度がさらに向上する。そのため、PCU6やリザーブタンク8等の補機に補整パネル43が干渉した場合、MGケーブル10に対する入力荷重をさらに低減する。したがって、MGケーブル10が受けるダメージがより一層軽減される。
(第3実施例)続いて、図6及び図7を参照して第3実施例を説明する。図6に、第3実施例の保護部材50を装着したMGケーブル10と、MGケーブル10が接続されるPCU6、リザーブタンク8や低電圧ハーネス9等の位置関係を表した説明図を示す。図7に第3実施例の保護部材50の構成例を表した説明図を示す。図6に示すように、第3実施例の保護部材50は、第1実施例の補整リブ23や第2実施例の補整パネル33、43に代えて、保護シート13を改良した保護部材50に線条に伸びる重複部を形成する。この点が第1、第2実施例の保護部材と異なる。そのため、図6において、実質的に同一の構成部分については同じ符号を付してそれらの説明を省略する。なお、編組線14が、保護部材50で覆われた3本の芯線をひとまとめに覆っている。
図7(A)に示すように、保護部材50は、シート51を二重に重ねて円筒形状に巻回したものであり、巻回の始端と終端が重複するように構成されている。図7(B)に示すように、紙面上下方向に帯状をなすシート51をその短手方向に折り畳んだ後、図7(C)に示すように、一端部51aと他端部51bの重なり部分を溶着して切断する。このように折り畳んだシート51を、図7(D)に示すように、その折曲部52が外側に位置し、一端部51aと他端部51bの重なり部分が内側に位置するように円筒形状に巻回するロール加工を行う。これにより、一端部51aと他端部51bの重なり部分にさらに折曲部52が重なる重複部53が形成される。重複部53は、一端部51a及び他端部51bと折曲部52が互いに離れないように両者が接着剤又は溶着により固定される。
このように形成される保護部材50の重複部53は、他の部位に比べて剛性が高い。例えば、図7(D)に示すJ軸を中心にした撓みに対する剛性は、K軸を中心にした撓みに対する剛性よりも高い。保護部材50の長手方向に線条に伸びる重複部53が形成されたことにより、重複部53の短手方向(幅方向)に対する保護部材50の変形を生じ難くしている。このような保護部材50によりMGケーブル10の芯線部分をほぼすべて覆い、かつ、保護部材50の長手方向に伸びる重複部53が、MGケーブル10に近接して存在する低電圧ハーネス9の方向に向けて位置するように位置決めをしてMGケーブル10に保護部材50を固定する。
これにより、前述の保護シート13と同様に、MGケーブル10の芯線部分の外周を保護部材50が筒状に囲む。これにより、保護部材50がMGケーブル10の外側シース相当の保護材として機能し剛性が増加するので、MGケーブル10の剛性が向上する。そのため、MGケーブル10は、PCU6やリザーブタンク8等の補機により挟まれることによって生じ得る損傷から保護される。特に、保護部材50は、MGケーブル10の芯線が導電性の編組線14と接触することを防止する。また、近接して位置する低電圧ハーネス9に対しては、MGケーブル10の配線方向(保護部材50の長手方向)に沿って伸びる重複部53が低電圧ハーネス9に対向する。そのため、例えば、低電圧ハーネス9の方向に向けて芯線部分が変形する場合、保護部材50の重複部53が芯線部分の形状を修正するので、変形形状にバラツキがあっても一定形状に補整されて変形形状のバラツキを抑制する。したがって、MGケーブル10自体の保護に加えて、低電圧ハーネス9との干渉を抑制する。
実施例技術に関する留意点を述べる。ハイブリッド車2が電気自動車の一例に相当する。低電圧ハーネス9が低電圧ケーブルの一例に相当する。MGケーブル10が高電圧ケーブルの一例に相当する。保護シート13及びシート51が、環状部の一例に相当する。補整リブ23、補整パネル33、43及び重複部53が、補強部の一例に相当する。エンジンコンパートメント100aが車内空間の一例に相当する。空きスペースSPが補機同士の隙間空間の一例に相当する。MGケーブル10の芯線部分が「高電圧ケーブルの一部」の一例に相当する。
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示にすぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。また、本明細書又は図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書又は図面に例示した技術は複数目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
2:ハイブリッド車
3:エンジン
4:トランスミッション
5:サブバッテリ
6:PCU
8:リザーブタンク
9:低電圧ハーネス
10:MGケーブル
13:保護シート
14:編組線
15:コネクタピン
17:スリーブ
19:コネクタハウジング
20、30、40:補強パーツ
21、31、41:保持リング
22、32、42:固定リング
23:補整リブ
33、43:補整パネル
44:線状溝
45:リブ
50:保護部材
51:シート
53:重複部
100:ボディ
100a:エンジンコンパートメント
SP:空きスペース

Claims (1)

  1. 電気自動車の車両前部のエンジンコンパートメントにおけるケーブル配索構造であり、
    前記エンジンコンパートメントに、走行用モータに電力を供給するパワーコントロールユニットが配置されているとともに、前記パワーコントロールユニットの後方にリザーブタンクが配置されており、
    前記パワーコントロールユニットから前記走行用モータへ電力を供給する高電圧ケーブルが前記リザーブタンク前方の前記パワーコントロールユニットの後面から延びているとともに、前記高電圧ケーブルの前方に前記パワーコントロールユニットへ電力を供給する低電圧ケーブルが位置しており、
    前記高電圧ケーブルの前記パワーコントロールユニット側の付け根にて外側の防食用シースが除かれて露出した三相交流伝送用の3本の芯線の夫々が保護シートで覆われているとともに、前記保護シートで覆われた3本の前記芯線が編組線にてひとまとめに覆われており、
    前記編組線で覆われた前記芯線と前記低電圧ケーブルとの間に板部材が位置している、ケーブル配索構造。
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