JP6141226B2 - コンバイン - Google Patents

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Description

本発明は、刈取部で刈り取った穀稈を穀稈搬送装置によって脱穀装置に搬送して脱穀するコンバインに関する。
このようなコンバインでは、通常は刈取り脱穀作業として、走行しながら刈取部で刈り取った穀稈を搬送装置によって脱穀装置に送り込んで脱穀する。但し、圃場のコーナ部などに植立されている穀稈はコンバインによって刈り取ることができないので、作業者が手作業で刈り取る。そして、停車させたコンバインの脱穀装置を駆動させ、先に手作業で刈り取られた穀稈を搬送装置に載せて脱穀装置に送り込むことで脱穀が行われる。このような手作業を伴う脱穀作業は枕扱き作業または手扱き作業と呼ばれる。
この枕扱き作業の安全性と利便性を向上させるため、特許文献1によるコンバインでは、搬送装置に手刈り穀稈を投入する作業範囲として設定した所定範囲内に作業者が存在することを検出する人感センサが設けられ、この人感センサによる検出を条件として搬送装置を起動可能とするとともに、作業者が所定範囲の外に出たことが人感センサ(サーモグラフィが例示されている)によって検出されると搬送装置を停止するように構成されている。
特開2012−130289号公報
特許文献1で示されているようなコンバインでは、予め設定された穀稈投入作業範囲に作業者が存在するかしないかによって、枕扱き穀稈を搬送する搬送装置の駆動制御を行っている。しかしながら、作業者が穀稈投入作業範囲にいる限り正常な枕扱き作業が行われるとは限られず、穀稈投入作業範囲にいても、搬送装置の駆動部位や脱穀装置の駆動部位に近すぎる姿勢をとる可能性があり、そのような場合には、搬送装置の駆動を停止も含めて適切に制御しなければならない。また、通常の刈取り脱穀作業から枕扱き作業に移行する場合には、予め搬送装置の搬送速度を高速の刈取り脱穀用速度から低速の枕扱き用速度に変更しておくことも重要である。
このような実情から、枕扱き作業がより適切な制御下で行われるコンバインが求められている。
本発明によるコンバインは、刈取部で刈り取った穀稈を脱穀装置に搬送する穀稈搬送装置と、前記穀稈搬送装置の搬送速度及び前記脱穀装置の回転速度を制御する脱穀制御部と、枕扱き作業時に作業者が手動で穀稈を前記穀稈搬送装置に供給するための枕扱き穀稈供給部と、前記作業者の位置及び前記作業者の人体部分の位置を推定する作業者位置推定部と、前記作業者位置推定部の推定結果に基づいて、前記枕扱き穀稈供給部を含む第1エリアに前記作業者の存在を検知すると、前記脱穀制御部に第1制御指令を出力し、かつ、前記第1エリアより前記脱穀装置の近くに設定された第2エリアに前記作業者の人体部分の存在を検知すると、前記脱穀制御部に第2制御指令を出力する枕扱き制御指令出力部とを備え、前記脱穀制御部は、前記第1制御指令に応答して前記穀稈搬送装置の搬送速度を、刈取り脱穀用速度から枕扱き用速度に変更し、前記第2制御指令に応答して前記穀稈搬送装置を停止する。
本発明では、枕扱き作業時に穀稈を穀稈搬送装置に供給するための枕扱き穀稈供給部を含む第1エリアが設定されるだけではなく、さらに枕扱き穀稈供給部の近くに第2エリアが設定されている。この第1エリアで人体としての作業者の存在が検知されると、穀稈搬送装置の搬送速度を枕扱き用速度に変更することで、枕扱き作業者の利便を図る。さらに、第2エリアで腕や足や頭部などの人体部分が検知されると、枕扱き作業を行っている作業者の姿勢や位置が異常であるとみなして、穀稈搬送装置を停止することで、枕扱き作業者の安全を図る。その際、脱穀装置の停止、例えば扱胴を停止してもよい。
なお、第1エリアや第2エリアには作業者以外にも、動物や農作物など種々の物体が進入する可能性がある。作業者位置推定部がそのような枕扱き作業者以外の物体の存在に反応して穀稈搬送装置や脱穀装置の駆動制御を変更すれば、刈取り脱穀作業や枕扱き作業に支障がでる。このような不都合を低減するため、本発明の好適な実施形態の1つでは、前記コンバインの運転状態を検出する運転状態検出部と、前記運転状態検出部による検出結果に基づいて、刈取り脱穀作業から枕扱き作業への移行を判定する枕扱き作業判定部とが備えられ、前記枕扱き作業判定部によって前記枕扱き作業への移行が判定されたときにのみ、枕扱き制御指令出力部が機能するように構成されている。運転状態の検出結果から枕扱き作業の準備が完了していることが推定されるときにのみ、上述した人体検知をトリガーとする制御変更が実行されないので、人体の誤検知による問題が低減する。
感知対象となる作業者領域から離れた位置から作業者を感知するサーモグラフィなどのような人感センサからの信号に基づいて、作業者が特定のエリアに存在しているかどうかを推定することは可能であるが、作業者の姿勢や挙動を推定することは困難である。特に作業者の特定人体部分の位置を推定することは困難となる。本発明の好適な実施形態の1つでは、前記作業者位置推定部は、前記作業者の動きに追従する信号を発信するように前記作業者に付与された少なくとも一種類の発信体からの前記信号に基づいて、前記作業者の位置及び前記作業者の人体部分の位置を推定する。つまり、作業者における注目したい部位に付与されている発信体からの信号が位置推定に用いられるので、その作業者の注目すべき人体部分の位置推定が容易となる。
そのような発信体の好適な1つは、自らあるいはスキャン信号に応答して、ID(識別データ)を含む応答信号を発する非接触読み取りID記録体である。したがって、本発明の好適実施形態の1つでは、前記作業者位置推定部は、前記作業者に装着されている非接触読み取りID記録体からのタグ信号を受信するタグ受信器の受信結果に基づいて前記作業者の位置または前記作業者の人体部分の位置あるいはその両方の位置を推定するように構成されている。そのような非接触読み取りID記録体の一例はICタグと呼ばれるよく知られた発信モジュールであり、ここでは、便宜上、以後この非接触読み取りID記録体を単にICタグと称する。このICタグを採用することで、作業者位置推定部は、作業者の存在だけでなく、作業者の注目すべき人体部分の位置を容易に推定することができる。特に複数のICタグを作業者に装着させることで、作業者の複雑な姿勢や人体部分の位置も検知することができ、より適切な枕扱き制御が可能となる。
また、ほとんどの作業者が外部との連絡用として、スマートフォンなどのようなWiFi通信機能を有する携帯型WiFi通信端末を持参している。このようなスマートフォンを発信体として、WiFi信号を送信することができる。そのWiFi信号の受信強度に基づいて送信位置を推定することも可能であるので、本発明における発信体として、携帯型WiFi通信端末は好適である。したがって、本発明の好適実施形態の1つでは、前記作業者位置推定部は、前記作業者が持参する携帯型WiFi通信端末と通信する通信部からのWiFi通信強度から前記作業者の位置を推定するように構成されている。
さらに、磁性体は、検出可能となる範囲は小さくなるが、その分正確な位置検出が可能となる極小の発信体である。磁性体から発せられる磁気は、磁気センサのような磁性体検出器によって検出されるので、この磁性体検出器を第1エリアまたは第2エリアの適切な箇所に配置することで、磁性体を装着した作業者の人体部分の位置を推定することが可能となる。したがって、本発明の好適実施形態の1つでは、前記作業者位置推定部は、前記作業者に装着されている磁性体を検出する磁性体検出器の検出結果に基づいて前記作業者の人体部分の位置を推定するように構成されている。
なお、上述した複数種の発信体は、組み合わせて用いるとさらに効果的である。例えば、発信体からの信号を検出する検出手段と作業者との距離が遠い場合、つまり作業者が枕扱き穀稈供給部から離れて位置している場合には、通信距離の長いWiFiの通信強度を利用する携帯型WiFi通信端末が好適であり、作業者が枕扱き穀稈供給部を構成する部材に近接する状態ではICタグが好適である。さらに、作業者の特定の人体部分に磁性体を装着し、当該人体部分が接近してはいけない場所に磁性体検出器を配置することで、特定場所に近接する特定の人体部分の正確な位置検出が可能となるので、先の携帯型WiFi通信端末やICタグの機能を補完することができる。
本発明における刈取り脱穀制御と枕扱き制御との間の移行における基本的な制御の流れを説明する模式図である。 第1エリア及び第2エリアにおける作業者の位置検出をより詳しく説明する模式図である。 本発明によるコンバインの具体的な実施形態の1つを示す側面図である。 刈取部と穀稈搬送装置と枕扱き穀稈供給部とを示す平面図である。 走行系動力伝達路と作業系動力伝達路とを示す模式図である。 枕扱き穀稈供給部を示す正面図である。 供給禁止状態での枕扱きゲートを示す側面図である。 供給可能状態での枕扱きゲートを示す側面図である。 枕扱き作業時に機能する機能部の具体的な構成と、枕扱き作業時の制御の流れを示す機能ブロック図である。
本発明によるコンバインの具体的な実施形態を説明する前に、図1と図2とを用いて、本発明のコンバインにおける枕扱き作業時の基本的な制御の流れを説明する。図1では、模式的に示されているだけであるが、本発明によるコンバインには、エンジン40の回転動力によって駆動される刈取部3、脱穀装置7、刈取部3で刈り取った穀稈を脱穀装置7に搬送する穀稈搬送装置FAが備えられている。エンジン40の回転動力は、同時に変速機構などの走行系機器2Aに伝達され、図1では図示されていないクローラや車輪を回転させることで、コンバインが走行する。脱穀制御部51は穀稈搬送装置FAの搬送速度及び脱穀装置7の回転速度を制御する。
枕扱き作業の際に手動で穀稈を穀稈搬送装置FAに供給するための枕扱き穀稈供給部8が刈取部3と脱穀装置7との間の領域に形成されている。枕扱き穀稈供給部8は、チェーンコンベヤなどで構成される穀稈搬送装置FAに手刈りした穀稈を積み込み易いように構成されている。この枕扱き穀稈供給部8の周辺に、枕扱き穀稈供給部8を含む第1エリアA1が設定されており、さらにこの第1エリアA1より脱穀装置7の近くに第2エリアA2が設定されている。ここで示された例では、第1エリアA1に入った作業者の存在を検知するために、及び第2エリアA2における作業者の人体部分の存在を検知するために検知器9が備えられている。本発明では、そのような検知器9の種類は特に限定されていない。
枕扱き作業が適切に実施されるように、作業者位置推定部66と枕扱き制御指令出力部64とを有する枕扱き管理部60が備えられている。作業者位置推定部66は、検知器9からの検出信号等に基づいて、作業者の位置及び作業者の人体部分の位置を推定する機能を有する。作業者位置推定部66は、枕扱き穀稈供給部8を含む第1エリアA1における作業者の存在または非在を推定するとともに、第2エリアA2への作業者の人体部分の存在をないしは接近を推定する。枕扱き制御指令出力部64の1つの機能は、作業者位置推定部66の推定結果に基づいて、枕扱き穀稈供給部8を含む第1エリアA1に作業者の存在を検知すると、脱穀制御部51に第1制御指令を出力することである。枕扱き制御指令出力部64の他の1つの機能は、第2エリアA2に作業者の人体部分の存在ないしは接近を検知すると、脱穀制御部51に第2制御指令を出力することである。なお、第1エリアA1と第2エリアA2とは模式的に例示されているだけであり、そこでは、第2エリアA2は比較的大きな面積をもって描かれているが、実際には、局所的な小さな面積をもつ複数のエリアである。
第1エリアA1に作業者が存在していることは、作業者が枕扱き作業を行おうとしているか、または枕扱き作業を行っていると推定することができる。したがって、脱穀制御部51は、第1制御指令に応答して穀稈搬送装置FAの搬送速度を、刈取り脱穀用速度から枕扱き用速度に変更する。また、第2エリアA2に作業者の人体部分が位置することは、作業者が普通の枕扱き作業の状態ではないと推定することができる。したがって、脱穀制御部51は、第2制御指令に応答して少なくとも穀稈搬送装置FAを停止する。さらには、第2制御指令に応答して脱穀装置7も停止させる構成を採用してもよい。なお、図1の例では、脱穀装置7や穀稈搬送装置FAの駆動にはエンジン40からの回転動力が利用されているので、脱穀装置7や穀稈搬送装置FAの速度変更や停止にあたっては、エンジン制御部41に速度変更要求や停止要求を行う。エンジン制御部41は受け取った要求に基づいてエンジン40に速度変更指令や停止指令などの制御指令を与える。
なお、第1エリアA1に作業者が存在していることと枕扱き作業とは100%結びつくわけではない。このため、枕扱き作業の実施を別な観点から推定する方法も付加的に取り入れることが好ましい。コンバインには、本来、走行系動力伝達路や作業(刈取り・脱穀)系動力伝達路における動力伝達状態(各種クラッチの入り切り状態や変速位置など)を検出するスイッチやセンサ、エンジン回転数や機体速度や機体水平度を測定するセンサ、各種操作レバーの操作位置を検出するセンサなど、種々の運転状態(機体の停止状態、刈取部3の駆動状態、脱穀装置7の駆動状態など)を検出する検出器からなる運転状態検出部70が備えられている。刈取り脱穀作業を中断して、枕扱き作業を行う際には、運転者(作業者)がコンバインを停車させ、刈取部3も停止させるが、脱穀装置7の駆動はそのまま維持される。このことから、枕扱き管理部60には、運転状態検出部70による検出結果に基づいて、刈取り脱穀作業から枕扱き作業への移行を判定する枕扱き作業判定部61がさらに備えられ、この枕扱き作業判定部61によって枕扱き作業への移行が判定されたときにのみ、枕扱き制御指令出力部64が機能するように構成されている。しかしながら、この枕扱き作業判定部61の判定結果を、枕扱き作業への移行条件の一つとすることは、本発明の必須の要件ではないので、枕扱き作業判定部61を省略してもよい。
図2には、第1エリアA1に入った作業者の存在を検知するため及び第2エリアA2における作業者の人体部分の存在を検知する、より具体的な人感知システムの一例が示されている。この人感知システムでは、作業者の動きに追従する信号を発信するように作業者に付与された少なくとも一種類の発信体100と、この発信体100からの信号を利用する検知器9とから構成されている。なお、図2では、枕扱き穀稈供給部8の周辺を模式的に示しているだけであり、その他の機能部は省略されているが、省略された機能部は図1に示されており、それを参照することができる。
図2には、模式的に示されているだけであるが、作業者は、携帯型WiFi通信端末(以後スマートフォンと称する)101である第1の発信体100を持参しており、ICタグ(磁性体でもよい)102である第2の発信体100を帽子や衣服に取り付けている。作業者位置推定部66に検知信号を送る検知器9として、スマートフォン101からのWiFi信号を受信する第1受信器91と、ICタグ102からの信号を受信する複数の第2受信器92とが備えられている。第1受信器91は、枕扱き穀稈供給部8の中央に設けられている。第2受信器92は、脱穀装置7の搬入口や、穀稈搬送装置FAの下方など、通常の枕扱き作業では作業者の腕などの人体部分が入り込むことがない場所に取り付けられている。第1受信器91及び第2受信器92からの検知信号は作業者位置推定部66に送信される。第1受信器91は、スマートフォン101から送信されるWiFi信号を受信する。このWiFi信号の受信強度によって、作業者が枕扱き穀稈供給部8のどの辺りに位置しているか、あるいは枕扱き穀稈供給部8からどの程度離れているかを算定することができる。第2受信器92は、第2受信器92に接近したICタグ102から送信される応答信号(または磁性体からの磁気)を受信して、作業者の人体の部分を検知した検知信号を作業者位置推定部66に送信する。その際、応答信号にICタグ102のIDが含まれていれば、そのIDから作業者の特定の部分(腕や頭など)が当該第2受信器92の取付位置(第2エリアA2)に接近したと推定可能である。つまり、スマートフォン101と第1受信器91との組み合わせは第1エリアA1における作業者の位置推定に適しており、ICタグ102と第2受信器92との組み合わせは第2エリアA2における作業者の頭や手足の位置推定に適している。
枕扱き制御において実行される上述したような機能によって、枕扱き作業がより適切に実施できる。なお、上述した人感知システムに代えて、第1エリアA1を撮影視野とした撮影画像を取得する監視カメラを検知器9とし、当該撮影画像を画像処理して作業者位置を推定するようなシステムを採用してもよい。その際、監視カメラとして、バックモニタやサイドモニタとして搭載されている周辺監視カメラがあれば、それを流用してもよい。
次に、図面を用いて、本発明によるコンバインの具体的な実施形態の1つである自脱型コンバインを説明する。この自脱型コンバインの全体側面図が図3に示されており、クローラ式走行装置1を装備した走行機体2に、刈取部3が昇降自在に設けられている。刈取部3の後方には、刈取部3から刈取穀稈を脱穀する脱穀装置7と、脱穀装置7から搬出された穀粒を一時的に貯留する穀粒タンク12とが機体左右方向に並んで設けられている。刈取部3は、植立穀稈を引起す引起装置4、刈取装置5、刈取穀稈を脱穀装置7に搬送する縦搬送装置6を備えている。縦搬送装置6の横側方には、運転操縦部DAが形成されている。脱穀装置7の横外側方には、刈取穀稈を刈取部3から受け取って、脱穀装置7内に搬送する脱穀フィードチェーン10が装備されている。
図4に示すように、縦搬送装置6は、刈取穀稈を縦姿勢で挾持する株元挾持搬送機構6Aと、株元挾持搬送機構6Aの上方で穂先側を係止し株元挾持搬送機構6Aと協働して搬送する穂先係止搬送機構6Bと、脱穀装置7の直前位置で搬送穀稈の株元を脱穀フィードチェーン10に向けて案内する供給搬送装置6Cとを備えている。図5に示すように、エンジン40からの回転動力は、横向き伝動軸13と縦向き伝動軸14とを介して供給搬送装置6Cに伝達される。なお、図示されていないが、株元挾持搬送機構6A及び穂先係止搬送機構6Bも縦向き伝動軸14から動力伝達される。
脱穀フィードチェーン10は、搬送始端側から搬送後端側までガイド板によって案内され、搬送後端側で駆動スプロケット10Aによって駆動されている。このため、エンジン40の回転動力が、唐箕軸17とベルト伝動機構とを経て伝達される排塵ファン19の回転軸よりギヤ機構20を介して脱穀フィードチェーン10の駆動スプロケット10Aに伝達される。脱穀フィードチェーン10の駆動と停止とを任意に切り換える機構として、ギヤ機構20に電磁クラッチ式の搬送クラッチ28が設けられている。つまり、この実施形態では、エンジン40の回転動力によって駆動され、刈取部3で刈り取った穀稈を脱穀装置7に搬送する穀稈搬送装置FAは、縦搬送装置6と脱穀フィードチェーン10とから構成されている。
図6に示されている脱穀フィードチェーン10の上方には、図7から明らかなように挾持レール11が設けられている。挾持レール11は、支持本体11bとこの支持本体11bからピン連結で上下動自在に吊り下げられている案内レール部11aとを有する。案内レール部11aは支持本体11bとの間にバネが配置されており、このバネによって下方に、つまり脱穀フィードチェーン10に近づくように付勢されている。脱穀フィードチェーン10と案内レール部11aとの間に入り込んできた穀稈の株元が、脱穀フィードチェーン10と案内レール部11aとによって挾持されることで、その穀稈が脱穀装置7の扱室内に搬入され、扱ぎ作用を受ける。
脱穀フィードチェーン10の横側方には、それらの横側面を覆うカバー体22が設けられている。さらに、脱穀フィードチェーン10の前端よりも前方側におけるカバー体22から庇状の覆い板22Aが横側方に張り出している(図6参照)。さらに、図4から図8で模式的に示されているだけであるが、脱穀フィードチェーン10の始端領域が、脱穀フィードチェーン10に手動で刈取穀稈を供給するための枕扱き穀稈供給部8として形成されている。この枕扱き穀稈供給部8の領域において、作業者が手刈りした穀稈を脱穀フィードチェーン10の上に載せることで、穀稈は案内レール部11aと脱穀フィードチェーン10との間に入り込んで、扱き作用を受ける。脱穀フィードチェーン10のリンクプレートには、穀稈を載せて搬送しやすいように突起10aが形成されている(図7、図8参照)。
枕扱き穀稈供給部8の周辺領域には、作業者の位置を推定するため、作業者が身に着けている発信体100からの信号を受信する検知器9が配置される。この実施形態では、図6で模式的に示されているように、検知器9として、第1受信器91と第2受信器92とが採用されている。第1受信器91は脱穀装置7の上部に設置されている。第2受信器92は、枕扱き穀稈供給部8における安全上の注意を要する箇所、例えば、脱穀装置7の前壁や脱穀フィードチェーン10のカバー体22などに設置されている。第1受信器91は、第1の発信体100として用いられるスマートフォン101からのWiFi信号を受信する。第2受信器92は、第2の発信体100として作業者の帽子や作業服に縫い込まれた複数のICタグ102からの電波信号を受信する。
枕扱き穀稈供給部8における手動での枕扱き穀稈の供給を可能にする供給可能状態と、手動での枕扱き穀稈の供給を禁止にする供給禁止状態との間で選択可能な枕扱きゲート80が、この実施形態では、揺動式の枕扱き遮断バー81を有する遮断バー機構として設けられている。供給禁止状態での枕扱き遮断バー81の姿勢が図7に示され、供給可能状態での枕扱き遮断バー81の姿勢が図8に示されている。
枕扱き遮断バー81は丸棒材または平板材からなり、その上面に間隔をあけて一対の取付け部81a、81bが設けられている。挾持レール11の支持本体11bを支持するために脱穀装置7の壁体に固定されている支持部82が、枕扱き遮断バー81の支持部材としても用いられる。遮断バー機構の揺動アームとして機能する支持アーム84が、揺動軸83を介して上下揺動可能に支持部82に支持されている。枕扱き遮断バー81の一方の取付け部81aが、支持アーム84の先端側に揺動自在に連結され、他方の取付け部81bが支持ロッド85を介して往復変位可能に支持アーム84の中間部に連結されている。
支持アーム84が揺動軸83周りで揺動することによって、枕扱き遮断バー81が脱穀フィードチェーン10の搬送始端部に対して昇降して、図7に示す下降位置(枕扱き穀稈の供給禁止状態)と図8に示す上昇解除位置(枕扱き穀稈の供給可能状態)とに切り替わる。この実施形態では、この切り替えに、枕扱き遮断バー81の揺動は、揺動軸83に連動連結した電動モータ式のアクチュエータ87が採用されている。下降位置での枕扱き遮断バー81は、脱穀フィードチェーン10の搬送始端部に沿う状態になる。この下降位置で、アクチュエータ87への給電が停止して、その静止力が小さくなっても(モータの静止トルクは働く)、支持アーム84と前記支持部82とにわたって取り付けてあるスプリング86がトグルバネとして機能するように取り付けられているので、支持アーム84を下降位置に保持付勢する。さらに、支持ロッド85に取付けてある挟持ばね85aが支持ロッド85を脱穀フィードチェーン10の方に摺動付勢していることによって、枕扱き遮断バー81の下面は、脱穀フィードチェーン10の搬送始端部に当て付け付勢される状態になる。このことは二つの機能の実現を意味している。その一つは、枕扱き穀稈供給部8としての脱穀フィードチェーン10の搬送始端領域が枕扱き遮断バー81によって遮られており、上方から枕扱き穀稈を脱穀フィードチェーン10に載せることができず、枕扱きを不能とすることである。下降位置での枕扱き遮断バー81は、枕扱き阻止バーとして機能している。もう一つは、刈取り脱穀作業時における刈取部3からの刈取穀稈を脱穀フィードチェーン10へ案内することである。枕扱き遮断バー81は、刈取部3からの刈取穀稈の株元側を先端側の湾曲部81cによって枕扱き遮断バー81の下側に導入させながら上から押圧し、刈取穀稈を脱穀フィードチェーン10への受け継ぎ搬送が確実に行われるように脱穀フィードチェーン10の搬送始端部に向けて案内する。案内された刈取穀稈は、脱穀フィードチェーン10の始端部からさらに脱穀フィードチェーン10と案内レール部11aとの間に案内されていく。この枕扱き遮断バー81は、刈取穀稈案内バーとして機能している。
図8に示すように、上昇解除位置にした枕扱き遮断バー81は、全体が脱穀フィードチェーン10から上方に離間した状態になり、脱穀フィードチェーン10の搬送始端領域の上方に枕扱き穀稈を人為的に供給できるように脱穀フィードチェーン10の搬送始端領域の上方が開放する。このとき、トグルバネとして機能するスプリング86が支持アーム84の上昇揺動のために、この支持アーム84を上昇側に揺動付勢する状態に切り換わっており、このアーム付勢によって枕扱き遮断バー81は上昇解除位置に位置保持される。
刈取部3によって穀稈を刈取り処理して脱穀装置7に自動的に供給する作業(刈取り脱穀作業)を行う際には、枕扱き遮断バー81を下降位置(供給禁止状態)に切り替える制御信号がアクチュエータ87に与えられる。逆に、枕扱き作業を行う際には、枕扱き遮断バー81を上昇位置(供給可能状態)に切り替える制御信号がアクチュエータ87に与えられる。
なお、枕扱き遮断バー81の揺動をアクチュエータ87でなく、手動操作を行う場合には、誤って枕扱き遮断バー81を操作しないように、脱穀制御部51からの指令により揺動軸83などをロックする電磁式などのロック装置を設けるとよい。
図9に、枕扱き作業時に実行される枕扱き制御に関係する機能部を説明する機能ブロック図が示されている。この実施形態では、枕扱き制御のために制御される動作機器は、エンジン40と、枕扱き遮断バー81を操作するアクチュエータ87である。エンジン40の回転動力は、一方では走行系動力伝達路を通じてクローラ式走行装置1に伝達されているので、エンジン40の回転数を制御することで、クローラ式走行装置1の速度が変更される。また、エンジン40の回転動力は、他方では作業系動力伝達路を通じて脱穀フィードチェーン10に伝達されているので、エンジン40の回転速度が変更されると、脱穀フィードチェーン10の搬送速度も変更される。なお、脱穀フィードチェーン10は搬送クラッチ28(図5参照)を遮断することで、停止させることができる。刈取部3や脱穀装置7にもエンジン40の回転動力は伝達されているが、図示されていない刈取りクラッチや脱穀クラッチによって動力伝達を遮断することで、エンジン駆動中であっても、刈取部3や脱穀装置7を停止することができる。
図9で示されている、枕扱き管理部60に含まれている枕扱き作業判定部61と枕扱き制御指令出力部64、及び作業者位置推定部66は、図1を用いて説明した枕扱き制御を実行するための機能を備えているので、その機能の詳しい説明はここでは省略する。脱穀制御部51は、この実施形態においては、エンジン制御部41を通じてのエンジン回転数の調整(結果的には脱穀フィードチェーン10の速度調整)だけではなく、アクチュエータ87を通じての枕扱き遮断バー81の姿勢制御も行う。
まず、刈取り脱穀作業から枕扱き作業への移行時における制御の流れを説明する。運転者は、枕扱き作業を行うため、圃場の適切な位置にコンバインを停車させ、刈取部3の駆動を停止させるが、脱穀装置7及び脱穀フィードチェーン10の駆動はそのままにしておく(#11:枕扱き作業の準備)。この段階で、作業者位置推定部66は第1受信器91及び第2受信器92からの検知信号を受け入れて作業者位置推定を行う作業者位置推定プログラムを起動する。作業者は、枕扱き作業を行うために枕扱き穀稈供給部8に向かう。その際、作業者は、持参しているスマートフォン101にインストールされている特定アプリを起動させ、WiFi信号を送信する。第1受信器91は、このWiFi信号を受信すれば、その受信感度をWiFi検知信号(検知信号の一例)として作業者位置推定部66に送る(#12:存在検知信号の送信)。また、第2受信器92は、作業者が身に着けているICタグ102からの応答電波を受信すると、そのICタグ102のIDデータを含むICタグ検知信号(検知信号の一例)を作業者位置推定部66に送る。
作業者位置推定部66は、受け取った検知信号に基づいて、作業者が第1エリアA1に存在するとの推定結果を第1枕扱き準備完了フラグとして枕扱き制御指令出力部64に出力する(#13:第1枕扱き準備完了フラグの出力)。
さらに、この実施形態では、運転状態検出部70が、非図示の速度センサからの信号から機体(コンバイン)の停止、非図示の刈取りクラッチの状態信号から刈取部3の停止、及び非図示の脱穀クラッチの状態信号から脱穀装置7及び脱穀フィードチェーン10の駆動を検出する(#a:枕扱き作業の準備に伴う事象を検出)。このような検出結果を運転状態検出部70から受け取った枕扱き作業判定部61は、コンバインの運転状態が枕扱き作業の準備状態であると判定し、その判定結果を第2枕扱き準備完了フラグとして枕扱き制御指令出力部64に出力する(#b:第2枕扱き準備完了フラグの出力)。
枕扱き制御指令出力部64は、第1枕扱き準備完了フラグと第2枕扱き準備完了フラグとを受けると、作業者位置推定部66からの刈取り脱穀制御から枕扱き制御へ移行すべく、脱穀制御部51に、枕扱き制御への移行指令(第1制御指令)を出力する(#14:枕扱き制御への移行指令の出力)。
枕扱き制御への移行指令を受けた脱穀制御部51は、刈取り脱穀制御から枕扱き制御に移行するため枕扱き制御プログラムを起動する(#15:枕扱き制御の開始)。この枕扱き制御プログラムは、エンジン制御部41に対して、エンジン回転数を枕扱き作業に適した枕扱きエンジン回転数とすることを要求する(#16:枕扱きエンジン回転数を要求)。枕扱きエンジン回転数は、アイドリング回転数より少し高い回転数であり、通常の刈取り脱穀作業において用いられるエンジン回転数より低い。この枕扱きエンジン回転数は、枕扱き作業時に適した脱穀装置7の扱胴回転速度及び脱穀フィードチェーン10の搬送速度が得られるように予め設定されているが、調整することが可能である。さらに、枕扱き制御プログラムは、アクチュエータ87に対して、枕扱き遮断バー81を上昇解除位置に揺動させるための駆動信号を与える(#17:枕扱き穀稈の遮断解除)。以上の手順により、実際の枕扱き作業が開始可能となる。
この枕扱き作業において、作業者の異常な行動の結果、作業者の頭や腕(手)が脱穀フィードチェーン10や脱穀装置7の穀稈搬入口などに異常に接近した場合、つまり、作業者の人体部分が第2エリアA2に入ることがある。その際には、作業者位置推定部66が、ICタグ102の応答信号を受信した第2受信器92からのICタグ検知信号が作業者位置推定部66に送信される(#12z:第2エリア検知信号の送信)に基づいて、作業者の特定の人体部分が第2エリアA2に存在するという異常事態の推定結果を出力する(#13z:第2エリアA2に特定人体部分の存在)。枕扱き制御指令出力部64は、この異常事態の発生を受けて、少なくとも脱穀フィードチェーン10の停止、場合によっては脱穀装置7の停止も要求する緊急停止指令を第2制御指令として出力する(#14z:緊急停止指令)。この第2制御指令を受けて、脱穀制御部51は、少なくとも脱穀フィードチェーン10の停止、場合によっては脱穀装置7の停止を行う。この実施形態では、脱穀フィードチェーン10は、搬送クラッチ28の遮断によって停止される(#16z:搬送クラッチ遮断)。脱穀装置7を停止させるには、図示されていない脱穀クラッチを遮断してもよいし、エンジン40を停止させてもよい。
次に、刈取り脱穀作業から枕扱き作業への移行時における制御の流れを説明する。枕扱き作業が終了し、再び刈取り脱穀作業を行うため、作業者は枕扱き穀稈供給部8を離れる(#61:刈取り脱穀作業への復帰)。これにより、第2受信器92は、スマートフォン101からのWiFi信号が全く受信できなくなるか、あるいは微弱なWiFi信号を受信するだけとなる。このような状況下で第2受信器92から送られてきた検知信号に基づいて(#62:不在検知信号の送信)、作業者位置推定部66は、作業者が第1エリアA1から出たと推定し、枕扱き作業が終了したとの推定結果を第1枕扱き終了フラグとして枕扱き制御指令出力部64に出力する(#63:第1枕扱き終了フラグの出力)。
また、枕扱き作業が終了し、再び刈取り脱穀作業を行うため、コンバインが走行を開始し、刈取部3が駆動する。したがって、今度は、運転状態検出部70が、非図示の速度センサからの信号から機体(コンバイン)の停止から走行、非図示の刈取りクラッチの状態信号から刈取部3の停止から駆動を検出する(#c:刈取り脱穀作業への復帰に伴う事象を検出)。このような検出結果を運転状態検出部70から受け取った枕扱き作業判定部61は、コンバインの運転状態が枕扱き作業の準備状態であると判定し、その判定結果を第2枕扱き終了フラグとして枕扱き制御指令出力部64に出力する(#d:第2枕扱き終了フラグの出力)。
枕扱き制御指令出力部64は、第1枕扱き終了フラグと第2枕扱き終了フラグとを受けると、枕扱き制御からへ移行すべく、脱穀制御部51に、刈取り脱穀制御への移行指令を第3制御指令として出力する(#64:刈取り脱穀制御への移行指令の出力)。
枕扱き制御から刈取り脱穀制御への移行指令を受けた脱穀制御部51は、枕扱き制御プログラムを終了させる(#65:枕扱き制御の終了)。この枕扱き制御プログラムの終了時に、刈取り脱穀制御の初期処理が行われる。この初期処理ではエンジン制御部41に対して、エンジン回転数を刈取り脱穀作業に適した通常の刈取り脱穀エンジン回転数とすることが要求される(#66:刈取り脱穀エンジン回転数の要求)。刈取り脱穀エンジン回転数は、エンジン40の性能を効率よく利用するための定格エンジン回転数かまたはそれに類似する回転数であり、枕扱き作業において用いられるエンジン回転数より高い。刈取り脱穀エンジン回転数は、刈取り脱穀作業時に適した脱穀装置7の扱胴回転速度及び脱穀フィードチェーン10の搬送速度が得られるように予め設定されている。さらに、枕扱き制御部52は、アクチュエータ87に対して、枕扱き遮断バー81を下降位置に揺動させるための駆動信号を与える(#67:枕扱き穀稈の供給禁止)。これにより、正式な刈取り脱穀作業が開始可能となる。
〔別実施の形態〕
(1)上述した実施形態では、作業者が身に着ける発信体100として、スマートフォン101とICタグ102とが例示されたが、その他の発信体100と検知器9の組み合わせ、磁性体と磁性体検出器(磁気センサ)、音波発信器と音波受信器、発光体と受光器などを用いることも可能である。
(2)枕扱きゲート80は、上述した実施形態のような、揺動式の枕扱き遮断バー81以外に、スライド式や回転式など種々の形態で実現可能である。また、上述した枕扱き遮断バー81のように、刈取り脱穀作業時の刈取穀稈案内バーとしても機能することは必須ではない。刈取穀稈案内バーは別体で設けてもよい。さらに、枕扱き遮断バー81と一体的または別個に姿勢変更する枕扱き穀稈を脱穀フィードチェーン10に案内する枕扱き穀稈案内体を設けてもよい。
(3)枕扱き作業の準備を推定するための一つの条件としてコンバインの走行停止(停車)が挙げられているが、この走行停止(停車)の意味は厳密なものではなく、例えば、枕扱き作業が可能なような超低速の走行も含まれる。
(4)図1や図9で示された機能部の区分けは一例であり、それぞれの機能部の統合や、各機能部の分割は任意である。本発明の制御機能が実現するものであればどのような機能部構成でもよいし、またそれらの機能は、ハードウエアまたはソフトウエアあるいはその両方で実現させてもよい。
本発明は、枕扱き作業が可能な、コンバインに適用可能である。
1 :クローラ式走行装置
3 :刈取部
6 :縦搬送装置
7 :脱穀装置
8 :枕扱き穀稈供給部
9 :検知器
91 :第1受信器
92 :第2受信器(磁性体検出器)
10 :脱穀フィードチェーン
40 :エンジン
41 :エンジン制御部
51 :脱穀制御部
60 :枕扱き管理部
61 :枕扱き作業判定部
64 :枕扱き制御指令出力部
66 :作業者位置推定部
70 :運転状態検出部
80 :枕扱きゲート
81 :枕扱き遮断バー
100 :発信体
101 :スマートフォン(携帯型WiFi通信端末)
102 :ICタグ(非接触読み取りID記録体)
A1 :第1エリア
A2 :第2エリア
FA :穀稈搬送装置

Claims (6)

  1. 刈取部で刈り取った穀稈を脱穀装置に搬送する穀稈搬送装置と、
    前記穀稈搬送装置の搬送速度及び前記脱穀装置の回転速度を制御する脱穀制御部と、
    枕扱き作業時に作業者が手動で穀稈を前記穀稈搬送装置に供給するための枕扱き穀稈供給部と、
    前記作業者の位置及び前記作業者の人体部分の位置を推定する作業者位置推定部と、
    前記作業者位置推定部の推定結果に基づいて、前記枕扱き穀稈供給部を含む第1エリアに前記作業者の存在を検知すると、前記脱穀制御部に第1制御指令を出力し、かつ、前記第1エリアより前記脱穀装置の近くに設定された第2エリアに前記作業者の人体部分の存在を検知すると、前記脱穀制御部に第2制御指令を出力する枕扱き制御指令出力部と、
    が備えられ、
    前記脱穀制御部は、前記第1制御指令に応答して前記穀稈搬送装置の搬送速度を、刈取り脱穀用速度から枕扱き用速度に変更し、前記第2制御指令に応答して前記穀稈搬送装置を停止するコンバイン。
  2. 前記コンバインの運転状態を検出する運転状態検出部と、前記運転状態検出部による検出結果に基づいて、刈取り脱穀作業から枕扱き作業への移行を判定する枕扱き作業判定部とが備えられ、前記枕扱き作業判定部によって前記枕扱き作業への移行が判定されたときにのみ、枕扱き制御指令出力部が機能する請求項1に記載のコンバイン。
  3. 前記作業者位置推定部は、前記作業者の動きに追従する信号を発信するように前記作業者に付与された少なくとも一種類の発信体からの前記信号に基づいて、前記作業者の位置及び前記作業者の人体部分の位置を推定する請求項1または2に記載のコンバイン。
  4. 前記作業者位置推定部は、前記作業者に装着されている非接触読み取りID記録体からのタグ信号を受信するタグ受信器の受信結果に基づいて前記作業者の位置または前記作業者の人体部分の位置あるいはその両方の位置を推定する請求項3に記載のコンバイン。
  5. 前記作業者位置推定部は、前記作業者が持参する携帯型WiFi通信端末と通信する通信部からのWiFi通信強度から前記作業者の位置を推定する請求項3または4に記載のコンバイン。
  6. 前記作業者位置推定部は、前記作業者に装着されている磁性体を検出する磁性体検出器の検出結果に基づいて前記作業者の人体部分の位置を推定する請求項3から5のいずれか一項に記載のコンバイン。
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