JP6139146B2 - トンネル用のプレキャスト板の設置方法 - Google Patents

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本発明は、トンネル用のプレキャスト板の設置方法に関するものである。
PCL(Precast Concrete Lining)工法は、コンクリート製の複数枚のプレキャスト板をトンネルの内壁面に据え付けることにより、トンネルの内装、仕上げ、補修または補強を行う工法である。
プレキャスト板は、フォークリフト等のような運搬車両により一枚ずつトンネル内の設置位置に運び込まれ、そこで専用のジャッキ等により上下横方向の位置合わせが行われてトンネルの内壁面に設置されている。なお、PCL工法によるトンネル補強技術については、例えば特許文献1に記載がある。
特開平5−295992号公報
しかし、プレキャスト板をフォークリフト等でトンネル内の設置位置まで運び、そこで組み立てる方法の場合、作業車の高所で人力による作業が必要となる。
また、トンネル内は暗く閉ざされた空間なので、プレキャスト板をトンネルの内壁に当たらないように細心の注意を払いながら運び設置しなければならない。その上、暗く閉ざされたトンネル内において、プレキャスト板を高い位置精度で組み立てなければならない。これらにより、プレキャスト板をフォークリフト等でトンネル内に運び、そこで組み立てる方法は、時間と労力とを要する困難な作業になっている。
特に都内では、既設の隣接するトンネルとの間隔が狭く、プレキャスト板の設置位置に高い精度が要求される場合がある。また、トンネルが傾斜している場合はプレキャスト板の組立位置での足場が不安定になる。さらに、トンネルが小径になればプレキャスト板の取り扱いにさらに注意が必要になる。したがって、これらの場合は、上記した問題が顕著になる。
本発明は、上述の技術的背景からなされたものであって、その目的は、トンネル用のプレキャスト板を簡易かつ短時間で組み立てることが可能な技術を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、請求項1記載の本発明のトンネル用のプレキャスト板の設置方法は、(a)トンネルの外部にコンクリート製の複数のプレキャスト板のパーツを搬送する工程と、(b)前記トンネルの外部に配置された自走式の架台上において前記複数のプレキャスト板のパーツを用い、1枚の最小単位のプレキャスト板を複数組み立てた後、複数の前記最小単位のプレキャスト板同士を仮組みした単位プレキャスト板を組み立てる工程と、(c)前記単位プレキャスト板を搭載した前記架台を前記トンネルの外部から前記トンネル内の設置位置に搬送する工程と、(d)前記架台上の前記単位プレキャスト板を前記トンネルの内部奥から前記外部に向かって順に複数設置して相互間をボルトで連結する工程と、(e)前記トンネル内に設置、連結された複数の前記単位プレキャスト板の脚部を固定材で一括して固定する工程と、(f)前記トンネル内に設置、連結された複数の前記単位プレキャスト板の背面を固定材で一括して固定する工程と、を有することを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、上記請求項1記載の発明において、前記(a)〜(d)工程を、前記単位プレキャスト板の設置作業時間、前記単位プレキャスト板の設置距離または前記単位プレキャスト板の設置個数が予め決められた値になるまで繰り返すことを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、上記請求項1または2に記載の発明において、前記(e)工程後に、前記(f)工程を行うことを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、上記請求項1、2または3記載の発明において、前記架台は、門型の架台であることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、上記請求項1〜4のいずれか1項に記載の発明において、前記架台は、路面上を走行するための駆動輪を備えていることを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、上記請求項1〜4のいずれか1項に記載の発明において、前記架台は、前記トンネルの外部から前記トンネル内に連続して敷設されたレール上を走行するための駆動輪を備えていることを特徴とする。
請求項1記載の発明によれば、単位プレキャスト板をトンネルの外部で組み立ててから、トンネルの内部に運び設置することにより、トンネル用のプレキャスト板を簡易かつ短時間で組み立てることが可能になる。
また、請求項2記載の発明によれば、単位プレキャスト板を複数枚設置した後に、その複数枚の単位プレキャスト板の脚部を固定することにより、単位プレキャスト板の脚部を固定する作業の効率を向上させることが可能になる。
また、請求項3記載の発明によれば、単位プレキャスト板の脚部を固定した後に、単位プレキャスト板の背面を固定することにより、単位プレキャスト板の背面に充填した固定材が単位プレキャスト板の脚部側に流れ出る不具合を回避することが可能になる。
また、請求項4記載の発明によれば、架台を門型としたことにより、交通遮断をすることなく、トンネル用のプレキャスト板を組み立てることが可能になる。
また、請求項5記載の発明によれば、架台の走行位置の自由度を向上させることが可能になる。
また、請求項6記載の発明によれば、架台の走行位置精度を向上させることができる。また、単位プレキャスト板を容易にトンネル内に搬送することができる。したがって、単位プレキャスト板を高い設定位置精度で容易にトンネル内に設置することが可能になる。
トンネル用のプレキャスト板の組立フロー図である。 立坑およびトンネルの断面図である。 図2のトンネルの外部に設置された架台の正面図である。 側壁部の形成後のトンネルおよび架台の正面図である。 立坑内にプレキャスト板のパーツを搬入する工程時における立坑およびトンネルの断面図である。 プレキャスト板の組立工程時における立坑およびトンネルの断面図である。 図6のプレキャスト板の組立工程時における架台の正面図である。 トンネル内にプレキャスト板を搬送する工程時における立坑およびトンネルの断面図である。 トンネル内にプレキャスト板を搬送する工程時における立坑およびトンネルの断面図である。 図9の工程時におけるトンネルおよび架台の正面図である。 トンネル内にプレキャスト板を設置する工程時におけるトンネルおよび架台の正面図である。 トンネル内にプレキャスト板を設置した後における立坑およびトンネルの断面図である。 プレキャスト板の脚部を固定材で固定した後のトンネルの正面図である。 プレキャスト板の背面を固定材で固定した後のトンネルの正面図である。
以下、本発明の一例としての実施の形態について、図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施の形態を説明するための図面において、同一の構成要素には原則として同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
本実施の形態のトンネル用のプレキャスト板の設置方法を図1の組立フロー図に沿って図2〜図14を参照して説明する。
図2は立坑およびトンネルの断面図、図3は図2のトンネルの外部に設置された架台の正面図である。
図2に示すように、地上面にほぼ垂直に掘られた立坑Haの底部側の内壁面には、その内壁面に交差する方向に延びるトンネルHbが形成されている。
このトンネルHbは、例えば道路用のトンネルであり、例えば5.7%程度の勾配を持つように形成されている。また、トンネルHbは、図3に示すように、例えば正面から見て馬蹄形のように湾曲状に形成されており、その高さは、例えば7.780m程度、その幅は、例えば8.644m程度である。
図2および図3に示すように、立坑HaおよびトンネルHbの底面には、2本のレール1が、トンネルHbの幅方向に予め決められた距離を隔てて、立坑HaからトンネルHb内に向かって連続して延在した状態で敷設されている。
この2本のレール1上には、自走式の門型の架台2がレール1に沿って移動可能な状態で設置されている。この架台2は、後述の単位プレキャスト板をトンネルHb内に運搬する手段である。架台2は、門型の鋼材間をトンネルHbの長手方向に沿って水平に鋼材で連結してなり、その正面の中央空間が開放されている。架台2の自走速度は、例えば1.8m/minである。
トンネルHbの奥で作業が行われている場合、その作業のための工具や材料等(以下、単に工具等という)を運搬する運搬車両をトンネルHb内に走行させる場合がある。しかし、フォークリフト等のような運搬車両でプレキャスト板をトンネルHb内に搬送したり設置したりする場合、フォークリフト等が邪魔になり、トンネルHbの奥に工具等を運ぶ運搬車両を走行させることができない。このため、トンネルHbの奥の作業は、プレキャスト板の搬送および設置作業が済むまで待たせるか、逆に、プレキャスト板の設置作業を一時的に中断させることになる。いずれにしてもトンネルHbの全体的な形成時間が大幅に遅れることになる。これに対して本実施の形態においては、架台2を門型としたことにより、トンネルHbの奥に工具等を運ぶ運搬車両を門型の架台2を潜って往復走行させることができるので、トンネルHbの奥の作業を待たせる必要もないし、逆に、トンネルHbでのプレキャスト板の設置作業を中断させることもない。すなわち、交通遮断をすることなく、プレキャスト板をトンネルHb内に設置することができるので、トンネルHbの全体的な形成時間を大幅に短縮させることができる。
架台2の両脚部には、レール1上を自走するための駆動輪2aが回転可能な状態で装備されている。また、両方の駆動輪2aの上部には、例えば油圧式の横送り装置2bが設置されている。横送り装置2bは、トンネルHbの幅方向における架台2の位置を微調整するための装置である。横送り装置2bのストロークは、例えば±100mm程度である。
また、両方の横送り装置2bの上部には、例えば油圧式のメインシリンダ装置2cが設置されている。メインシリンダ装置2cは、トンネルHbの高さ方向(上下方向)における架台2の位置を微調整するための装置である。メインシリンダ装置2cのセット時のストロークは、例えば150mm程度、最大ストロークは、例えば400mm程度である。
また、架台2の天井部上には、上部フレーム2dが設置されている。上部フレーム2dは、矩形の枠体の両側に複数のアーム2da,2dbが接続されることで形成されている。各アーム2da,2dbは、架台2を正面で見て左右対称に形成されており、その曲率は、トンネルHbの内壁面に衝突しないように設定されている。
また、アーム2da,2dbの端部には、図示はしないが、架台2上に搭載された単位プレキャスト板をトンネルHbの長手方向に移動させるジャッキや単位プレキャスト板をトンネルHbの幅方向に移動させるときの微調整用の横おくりジャッキが設置されている。
さらに、上部フレーム2d上には、組立ジャッキ2eが設置されている。組立ジャッキ2eは、架台2の走行時に単位プレキャスト板を支持したり、先行の単位プレキャスト板との高さを微調整したりする装置である。
なお、立坑Haのすぐ脇の地上面に待機しているクレーン車3は、単位プレキャスト板のパーツを立坑Ha内に搬入するための重機車両である。
次に、図4は側壁部の形成後のトンネルおよび架台の正面図、図5は立坑内にプレキャスト板のパーツを搬入する工程時における立坑およびトンネルの断面図、図6はプレキャスト板の組立工程時における立坑およびトンネルの断面図、図7は図6のプレキャスト板の組立工程時における架台の正面図である。
まず、図4に示すように、トンネルHb内の両側壁面に側壁部4を打設する。側壁部4は、例えばコンクリートによって形成されており、トンネルHbの高さ方向の中央よりも低い高さで、かつ、トンネルHbの長手方向に沿って連続して形成されている。
続いて、図5に示すように、プレキャスト板のパーツ5aをクレーン車3により立坑Ha内に搬入する(図1の工程101)。プレキャスト板のパーツ5aは、最小単位のプレキャスト板の半分の部分である。
続いて、図6および図7に示すように、トンネルHbの外部の立坑Ha内の架台2上において、例えば2枚のパーツ5aを接続して1枚の最小単位のプレキャスト板(単位プレキャスト板)5を組み立て、さらに、2枚の最小単位のプレキャスト板5同士を仮組みする。そして、例えば2枚の最小単位のプレキャスト板5で1組とするもの(単位プレキャスト板)を架台2上に2組搭載する(図1の工程102)。なお、プレキャスト板5には、その内面と背面との間を貫通する複数の注入口Tが形成されている。
このように本実施の形態においては、立坑Ha内の架台2上でプレキャスト板5を仮組みするので、プレキャスト板5をフォークリフト等によりトンネルHb内に運び組み立てる場合よりも低く安定した位置でプレキャスト板5を組み立てることができる。このため、プレキャスト板5の組立作業の安全性を向上させることができる。
また、立坑Ha内は、トンネルHb内に比べて明るく広い上、足場も平坦に施行されているので、プレキャスト板5の組立精度を向上させることができる。また、プレキャスト板5の組立作業において架台2を足場として利用できるため、プレキャスト板5の施工性に富み、プレキャスト板5の施工期間を短縮することができる。
次に、図8および図9はトンネル内にプレキャスト板を搬送する工程時における立坑およびトンネルの断面図、図10は図9の工程時におけるトンネルおよび架台の正面図、図11はトンネル内にプレキャスト板を設置する工程時におけるトンネルおよび架台の正面図である。
まず、図8および図9に示すように、プレキャスト板5を搭載した架台2をレール1に沿ってトンネルHb内に搬送する(図1の工程103)。この際、図10に示すように、プレキャスト板5を組立ジャッキ2eで支持し、その形状を保持しながら搬送する。
本実施の形態においては、プレキャスト板5がトンネルHbの内壁に接触しないように架台2上に搭載されているので、暗く閉ざされたトンネルHbの空間内でも架台2を比較的速く容易に走行させることができる。
また、プレキャスト板をフォークリフト等のような運搬車両で運搬する場合、路面の状況等によりフォークリフト等の走行位置が変わってしまう。これに対して本実施の形態においては、架台2がレール1に沿って移動するので、架台2の搬送位置精度を向上させることができる。このため、プレキャスト板5を高い位置精度で容易に設置することができる。このため、既設の隣接するトンネルとの間隔が狭く、プレキャスト板5の設置位置に高い精度が要求される場合やトンネルHbが小径の場合でも容易に対応できる。
続いて、図11に示すように、架台2上の2枚で1組とするプレキャスト板5に対し、ジャッキアップ、トンネルHbの長手方向への移動、高さ調整、ジャッキダウンおよび固定等のようなプレキャスト板5の架設に必要な一連の作業を施すことにより、プレキャスト板5をトンネルHbの内壁面に設置する(図1の工程104)。ここで、最小単位のプレキャスト板5を1枚ずつ設置しても良いが、予め2枚で1組として仮組みされたプレキャスト板5を設置することにより、プレキャスト板5の設置上の作業効率を向上させることができる。
プレキャスト板5の固定では、プレキャスト板5の脚部の底面と側壁部4の上面との間にボルト6を介在させる他、運ばれたプレキャスト板5と既設のプレキャスト板5とをボルト(図示せず)で連結する。なお、上記ボルト6は、プレキャスト板5の幅方向の2箇所に離れて配置されている。このボルト6により、プレキャスト板5の高さが調整されるとともに、プレキャスト板5が固定される。
このように本実施の形態においては、高い精度が必要なプレキャスト板5の組立作業を、トンネルHb内よりも広く、かつ、平坦な立坑Ha内で行うので、プレキャスト板5を簡易かつ短時間で組み立てることができる。また、高い精度が必要な作業は、トンネルHbの外部の立坑Haで行っているので、トンネルHbが傾斜している場合やトンネルHbが小径の場合でも対応できる。
次に、図12はトンネル内にプレキャスト板を設置した後における立坑およびトンネルの断面図、図13はプレキャスト板の脚部を固定材で固定した後のトンネルの正面図、図14はプレキャスト板の背面を固定材で固定した後のトンネルの正面図である。
図12に示すように、トンネルHb内にプレキャスト板5を設置した後、架台2を立坑Haに戻し、上記工程101〜104を繰り返すことにより、トンネルHbの内部奥から立坑Haに向かって順にプレキャスト板5を設置していく。そして、例えば作業開始から1日が経過したか否か(すなわち、プレキャスト板5の設置作業時間が予め決められた時間を過ぎたか否か)を判断する(図1の工程105)。ここでは、プレキャスト板5の設置作業時間を判断基準としたが、これに限定されるものではなく、例えばプレキャスト板5の設置距離または設置個数を判断基準としても良い。
ここで、判断基準を超えていない場合は、上記工程101〜104を繰り返す一方、判断基準を超えた場合は、図13に示すように、トンネルHb内に設置済みの複数枚のプレキャスト板5の脚部と側壁部4との間に、例えば無収縮モルタル(電気化学工業株式会社、デンカプレタスコン(登録商標)TYPE-1等)のような固定材7aを充填する。これにより、設置済みの複数枚のプレキャスト板5の脚部を固定する(図1の工程106)。
このように複数枚のプレキャスト板5の設置後に、その複数枚のプレキャスト板5の脚部を固定することにより、プレキャスト板5の脚部を固定する作業の効率を向上させることができる。また、固定材7aとして無収縮モルタルを使用することにより、プレキャスト板5の荷重に耐え、プレキャスト板5の高さ等の設定位置を維持することができる。
続いて、プレキャスト区間(予め決められたプレキャスト板5の設置距離または設置個数)までプレキャスト板5の設置が終了したか否かを判断し(図1の工程107)、終了していない場合は、上記工程101〜106を繰り返す。一方、プレキャスト区間までプレキャスト板5の設置が終了した場合は、図14に示すように、プレキャスト板5の内側面から注入口Tを通じて背面側にモルタル等のような固定材7bを充填する。これにより、設置済みの複数枚のプレキャスト板5の背面を固定する(図1の工程108)。この背面充填用のモルタルは、例えば、セメントが477kg/m、水が300kg/m、第1細骨材が903kg/mおよび第2細骨材が513kg/mのものが使用されている。
このプレキャスト板5の背面の固定材7bを、プレキャスト板5の脚部の固定材7aの充填前に行うと、プレキャスト板5の背面に充填した固定材7bがプレキャスト板5の脚部から流れ出てしまう。これに対して、プレキャスト板5の脚部の固定材7aの充填後にプレキャスト板5の背面の固定材7bを充填することにより、上記のような不具合を回避することができる。
このようにしてトンネルHb内にプレキャスト板5を設置する作業を終了する。
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本明細書で開示された実施の形態はすべての点で例示であって、開示された技術に限定されるものではないと考えるべきである。すなわち、本発明の技術的な範囲は、前記の実施の形態における説明に基づいて制限的に解釈されるものでなく、あくまでも特許請求の範囲の記載に従って解釈されるべきであり、特許請求の範囲の記載技術と均等な技術および特許請求の範囲の要旨を逸脱しない限りにおけるすべての変更が含まれる。
例えば、前記実施の形態においては、最小単位のプレキャスト板を立坑内で組み立てる場合について説明したが、これに限定されるものではなく、最小単位のプレキャスト板はトンネルの外部で組み立てれば良く、立坑が無い場合はトンネルの坑口で組み立てるようにしても良い。
また、前記実施の形態においては、架台がレール上を走行するための駆動輪を備える構造としたが、これに限定されるものではなく、架台が路面上を走行するための駆動輪を備える構造にしても良い。この場合、架台の走行位置の自由度を向上させることができる。
以上の説明では、本発明を道路用のトンネルの内壁面の補強に適用した場合について説明したが、鉄道用、水路用等、他の用途のトンネルの内壁面の補強に適用することもできる。
1 レール
2 架台
2a 駆動輪
2b 横送り装置
2c メインシリンダ装置
2d 上部フレーム
2da,2db アーム
2e 組立ジャッキ
3 クレーン車
5 プレキャスト板
5a パーツ
6 ボルト
7a,7b 固定材
Ha 立坑
Hb トンネル
T 注入口

Claims (6)

  1. (a)トンネルの外部にコンクリート製の複数のプレキャスト板のパーツを搬送する工程と、
    (b)前記トンネルの外部に配置された自走式の架台上において前記複数のプレキャスト板のパーツを用い、1枚の最小単位のプレキャスト板を複数組み立てた後、複数の前記最小単位のプレキャスト板同士を仮組みした単位プレキャスト板を組み立てる工程と、
    (c)前記単位プレキャスト板を搭載した前記架台を前記トンネルの外部から前記トンネル内の設置位置に搬送する工程と、
    (d)前記架台上の前記単位プレキャスト板を前記トンネルの内部奥から前記外部に向かって順に複数設置して相互間をボルトで連結する工程と、
    (e)前記トンネル内に設置、連結された複数の前記単位プレキャスト板の脚部を固定材で一括して固定する工程と、
    (f)前記トンネル内に設置、連結された複数の前記単位プレキャスト板の背面を固定材で一括して固定する工程と、
    を有することを特徴とするトンネル用のプレキャスト板の設置方法。
  2. 前記(a)〜(d)工程を、前記単位プレキャスト板の設置作業時間、前記単位プレキャスト板の設置距離または前記単位プレキャスト板の設置個数が予め決められた値になるまで繰り返すことを特徴とする請求項1記載のトンネル用のプレキャスト板の設置方法。
  3. 前記(e)工程後に、前記(f)工程を行うことを特徴とする請求項1または2記載のトンネル用のプレキャスト板の設置方法。
  4. 前記架台は、門型の架台であることを特徴とする請求項1、2または3記載のトンネル用のプレキャスト板の設置方法。
  5. 前記架台は、路面上を走行するための駆動輪を備えていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のトンネル用のプレキャスト板の設置方法。
  6. 前記架台は、前記トンネルの外部から前記トンネル内に連続して敷設されたレール上を走行するための駆動輪を備えていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のトンネル用のプレキャスト板の設置方法。
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