JP6138535B2 - 油性ゲル状化粧料 - Google Patents
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そのため、塗布時の伸び広がりに優れ、皮膚に対してべたつきが少なく、保湿感に優れ、さらに経時安定性にも優れた油性ゲル状化粧料が望まれていた。
(A)デキストリン脂肪酸エステル及び/又はイヌリン脂肪酸エステル
(B)平均分子量が300〜6000のポリエチレングリコールから選ばれる1種又は2種以上
(C)ポリグリセリン脂肪酸エステル、クエン酸アルキルエステル、乳酸アルキルエステル、リンゴ酸アルキルエステルから選ばれる、分子内に水酸基を有する油剤
(D)30℃における粘度が2000mPa・s以下の油剤(ただし成分(C)を除く)40〜95質量%
(E)疎水化処理無水ケイ酸
を配合することを特徴とする油性ゲル状化粧料を提供するものである。
本発明の油性ゲル状化粧料に用いられる成分(A)のデキストリン脂肪酸エステル及び/又はイヌリン脂肪酸エステルは、油性成分をゲル化し、幅広い範囲で粘度を付与する効果があり、経時安定性や化粧持続性を向上させる成分である。成分(A)のデキストリン脂肪酸エステルは、デキストリンと脂肪酸もしくは脂肪酸誘導体とのエステルであり、好ましくは炭素数8〜22の高級脂肪酸とのエステルが用いられ、デキストリンの平均糖重合度は3〜150が好ましく、デキストリンのグルコース単位当りの脂肪酸の置換度は1.5〜1.7が好ましい。具体的には、オクタン酸デキストリン、ラウリン酸デキストリン、パルミチン酸デキストリン、ミリスチン酸デキストリン、ステアリン酸デキストリン、ベヘニン酸デキストリン、ヤシ油脂肪酸デキストリン、(パルミチン酸/オクタン酸)デキストリン等が挙げられる。これらのデキストリン脂肪酸エステルの市販品としては、例えば、「レオパールKL2」「レオパールMKL2」「レオパールTT2」「レオパールTL2」(以上、千葉製粉社製)等が挙げられる。このうちパルミチン酸デキストリンが経時安定性や、使用性面から最も好ましい。
下記表1及び表2に示す組成の油性ゲル状化粧料を下記製造方法に従って製造し、使用感(伸び広がり、べたつきのなさ、保湿感)、経時安定性(室温、5−45℃、50℃)について評価した。結果を併せて表1及び表2に示す。なお、実施例1、2、5〜11、比較例2、3、6〜9の40℃における粘度は15000〜100000mPa・sの範囲内であり、実施例3、12、比較例4の粘度は5000〜40000mPa・sの範囲内であり、実施例4、13、の粘度は100000〜150000mPa・sの範囲内であり、比較例5の粘度は100000〜1000000mPa・sの範囲内であり、比較例1の粘度は100〜10000mPa・sの範囲内であった。なお、粘度値は芝浦システム社製単一円筒型回転粘度計ビスメトロンVS−A1を用いて、4号ローターで6回転、60秒後の粘度値を測定した。ただし、実施例4、13、比較例5の粘度は、4号ローターで0.6回転、60秒後の粘度値である。
※2 レオパールMKL2(千葉製粉社製)
※3 PERFORMALENE 500(ニュフェーズテクノロジー社製)
※4 DRAKEOL 600(ペンレコ社製)
※5 コスモール168AR(30℃の粘度:5500mPa・s)(日清オイリオグループ社製)
※6 AEROSIL R−976S(日本アエロジル社製)
※7 AEROSIL 300(日本アエロジル社製)
A:成分(4)〜(13)を80℃に加熱し、均一混合する。
B:成分(1)〜(3)、(14)〜(18)を90℃に加熱し、均一混合する。
C:AとBを均一混合する。
D:Cを90℃で溶解した後、70℃まで冷却し、樹脂容器に充填して成型し油性ゲル状化粧料を得た。
下記評価項目について下記評価方法により評価を行った。
a.伸び広がり
b.べたつきのなさ
c.保湿感
a.伸び広がりについては、15名の化粧品評価専門パネルに対して、所定の洗顔料にて洗顔した後、被験油性ゲル状化粧料を両側の頬に2gずつ塗布した際の官能を評価した。b.べたつきのなさ、c.保湿感については、塗布して10分後の状態を官能評価した。評価は下記の絶対評価基準を用いて5段階評価し、各試料の評点の平均値を4段階判定基準を用いて判定した。用いた洗顔料は、特開2005−60298号記載の実施例1を使用した。
(評点):(評価)
5点:非常に良好
4点:良好
3点:普通
2点:やや不良
1点:不良
(判定):(評点の平均値)
◎:4.5点以上
○:3.5点以上4.5点未満
△:2.5点以上3.5点未満
×:2.5点未満
下記評価項目について下記評価方法により評価を行った。
d.経時安定性
各試料を調整直後の状態を基準として、室温及び50℃にて1ヶ月、さらには5℃と45℃をそれぞれ2日間サイクル(5−45℃)で恒温槽に1ヶ月保管し、排液の有無の目視観察により各試料を4段階判定基準を用いて判定した。
(判定):(評価)
◎:排液は全く見られない
○:ごく僅かに排液が見られる
△:排液が見られる
×:かなり排液が見られる
(成分) (%)
1.流動パラフィン ※4 残 量
2.PEG−32 0.2
3.PEG−6 0.2
4.モノイソステアリン酸ジグリセリル 3.0
5.トリイソステアリン酸ジグリセリル 7.0
6.ジメチルポリシロキサン ※8 5.0
7.イソステアリン酸ポリオキシエチレン(20モル)グリセリル 20.0
8.2−エチルヘキサン酸セチル 5.0
9.パルミチン酸デキストリン ※1 3.0
10.シリル化処理無水ケイ酸 ※9 1.0
11.香料 0.1
※8:KF−96A100CS(信越化学工業社製)
※9:AEROSIL R−972(日本アエロジル社製)
A:成分(1)〜(7)を80℃に加熱し、均一混合する。
B:成分(8)、(9)を90℃に加熱し、均一混合する。
C:A、B、成分(10)、(11)を均一混合する。
D:Cを90℃で溶解した後、70℃まで冷却し、容器に充填して成型し油性ゲル状クレンジング料を得た。
(成分) (%)
1.トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル 残 量
2.トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン 20.0
3.メドウフォーム油 20.0
4.水添ポリイソブテン ※10 10.0
5.リンゴ酸ジイソステアリル 5.0
6.ジイソステアリン酸ジグリセリル 5.0
7.PEG−150 0.1
8.PEG−8 0.4
9.香料 0.1
10.ジブチルヒドロキシトルエン 0.1
11.パルミチン酸デキストリン ※1 1.0
12.シリル化処理無水ケイ酸 ※11 1.0
※10:パールリーム18(日本油脂社製)
※11:AEROSIL R−974(日本アエロジル社製)
A:成分(2)〜(8)を80℃に加熱し、均一混合する。
B:成分(1)、(11)を90℃に加熱し、均一混合する。
C:A、B、成分(9)、(10)、(12)を均一混合する。
D:Cを90℃で溶解した後、70℃まで冷却し、容器に充填して成型し油性ゲル状マッサージ料を得た。
(成分) (%)
1.2−エチルヘキサン酸セチル 残 量
2.ポリブテン ※12 5.0
3.メドウフォーム油 10.0
4.ジイソステアリン酸ジグリセリル 8.0
5.トリイソステアリン酸ジグリセリル 2.0
6.PEG−6 0.1
7.PEG−8 0.3
8.PEG−32 0.1
9.香料 0.1
10.L−メントール 0.02
11.グリチルレチン酸ステアリル 0.1
12.パルミチン酸デキストリン ※1 6.0
13.シリル化処理無水ケイ酸 ※6 1.5
※12:日石ポリブテン HV−1900F(JX日鉱日石エネルギー社製)
A:成分(2)〜(8)を80℃に加熱し、均一混合する。
B:成分(1)、(12)を90℃に加熱し、均一混合する。
C:A、B、成分(9)〜(11)、(13)を均一混合する。
D:Cを90℃で溶解した後、70℃まで冷却し、容器に充填して成型し皮脂除去用ゲル状化粧油を得た。
(成分) (%)
1.流動パラフィン ※4 残量
2.PEG−6 0.2
3.PEG−32 0.2
4.PEG−150 0.05
5.モノイソステアリン酸ジグリセリル 5.0
6.ジイソステアリン酸ジグリセリル 4.0
7.2−エチルヘキサン酸セチル 30.0
8.パルミチン酸デキストリン ※1 3.0
9.シリル化処理無水ケイ酸 ※13 1.0
10.合成金雲母 ※14 10.0
11.パーフルオロオクチルトリエトキシシラン3%処理
酸化チタン被覆マイカ ※15 2.5
12.パーフルオロオクチルトリエトキシシラン2%処理
酸化チタン被覆ガラス ※16 5.0
※13:AEROSIL R−812(日本アエロジル社製)
※14:PDM−40L 平均粒径35〜45μm(トピー社製)
※15:FLAMENCO ULTRA SPARKLE 4500 平均粒径50μm(BASF社製)にパーフルオロオクチルトリエトキシシラン3%処理を施したもの
※16:メタシャインMC1080RC−S 平均粒径80μm(日本板硝子社製)にパーフルオロオクチルトリエトキシシラン3%処理を施したもの
A:成分(1)〜(6)を80℃に加熱し、均一混合する。
B:成分(7)、(8)を90℃に加熱し、均一混合する。
C:A、B、成分(9)〜(12)を均一混合する。
D:Cを90℃で溶解した後、70℃まで冷却し、容器に充填して成型し油性ゲル状アイカラーを得た。
Claims (6)
- 次の成分(A)〜(E);
(A)デキストリン脂肪酸エステル及び/又はイヌリン脂肪酸エステル
(B)平均分子量が300〜6000のポリエチレングリコールから選ばれる1種又は2種以上
(C)ポリグリセリン脂肪酸エステル、クエン酸アルキルエステル、乳酸アルキルエステル、リンゴ酸アルキルエステルから選ばれる、分子内に水酸基を有する油剤
(D)30℃における粘度が2000mPa・s以下の油剤(ただし成分(C)を除く)40〜95質量%
(E)疎水化処理無水ケイ酸
を配合することを特徴とする、油性ゲル状化粧料。 - 前記成分(B)が、平均分子量300〜850のポリエチレングリコールと平均分子量900〜6000のポリエチレングリコールを含有することを特徴とする、請求項1に記載の油性ゲル状化粧料。
- 前記成分(B)の配合量が0.1〜5質量%であることを特徴とする、請求項1又は2に記載の油性ゲル状化粧料。
- 前記成分(D)が流動パラフィン、トリグリセリドから選ばれることを特徴とする、請求項1〜3の何れか一項に記載の油性ゲル状化粧料。
- 前記油性ゲル状化粧料の40℃における粘度が10000〜120000mPa・sであることを特徴とする、請求項1〜4の何れか一項に記載の油性ゲル状化粧料。
- 前記油性ゲル状化粧料がスキンケア用であることを特徴とする、請求項1〜5の何れか一項に記載の油性ゲル状化粧料。
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