JP6138404B2 - 内視鏡 - Google Patents

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Description

本発明は、内視鏡に関する。
従来、被検体内に挿入されて被検部位の観察等を行う内視鏡が知られており、医療分野等で広く利用されている。近年の内視鏡には、被検体内の処置を行なう穿刺針等の処置具を患部へ向けるための処置具起上台を備えたものがある。例えば、特許文献1には、回転軸に回転可能に支持された処置具起上台が開示されている。この技術では、処置具起上台に接続された操作用のワイヤを基端側に引っ張ることによって回転し、処置具を起上させる。
特開2007−215634号公報
ところで、内視鏡は、感染症の伝播を予防するため、使用後に十分洗浄する必要がある。上述した処置具起上台を有する内視鏡においては、処置具起上台の回転軸の周囲に隙間を設け、この隙間にブラシを挿入して直接洗浄することで、洗浄効率を向上させることができる。
ここで、回転軸の下部(処置具が起上する方向を上部とし、その反対側を下部とする)に隙間を設けると、その分回転軸が上方に配設されることとなる。しかしながら、従来のワイヤは、回転軸の軸心より上方に接続されているため、回転軸の下部に隙間を設けると、回転軸とともにワイヤの接続部も上方に配設され、内視鏡の先端部が大型化してしまうという課題があった。
一方、内視鏡の先端部の大型化を避けるため、回転軸とワイヤの接続部との距離を近づけて配設することも考えられる。この場合、処置具を起上させる際にワイヤに加える力を大きくする必要が生じ、使用者の操作感が劣化するという課題が生じる。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、内視鏡の先端部を大型化させず、かつ使用者の操作感を劣化させずに、洗浄効率を向上させることができる内視鏡を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の一態様に係る内視鏡は、被検体内に挿入される挿入部を備え、前記挿入部の先端から処置具を突出させることが可能な内視鏡であって、前記挿入部の先端部に配設された回転軸に支持され、前記回転軸を中心とする回転により前記挿入部が伸びる方向に対して起上する処置具起上台と、前記挿入部の基端側に配設され、前記処置具起上台に対し、前記処置具を起上させる角度を変更する操作を入力する操作部と、前記操作部と接続されるとともに前記挿入部が伸びる方向に沿って配設されたワイヤと、前記ワイヤと接続されるワイヤ接続部を有し、前記操作を前記処置具起上台に伝達する機構であって、前記ワイヤ接続部は、前記挿入部が伸びる方向と前記回転軸の軸心に沿った方向とを含む基準面に対して前記処置具が起上する側と反対側に位置する操作伝達機構と、を備えることを特徴とする。
また、本発明の一態様に係る内視鏡は、前記ワイヤの前記操作部への接続部が基端側に引っ張られる前記操作が前記操作部に入力された場合に前記処置具が起上することを特徴とする。
また、本発明の一態様に係る内視鏡は、前記操作伝達機構は、前記ワイヤから入力された前記操作を、前記回転軸が前記処置具を起上させる方向に回転するように伝達することを特徴とする。
また、本発明の一態様に係る内視鏡は、前記操作伝達機構は、第1の係合部を有し、前記回転軸と一体として構成された第1部材と、前記第1部材の前記第1の係合部と係合する第2の係合部と、前記ワイヤ接続部とを有し、回転軸に対して回転可能に支持された第2部材と、を有することを特徴とする。
また、本発明の一態様に係る内視鏡は、前記挿入部の先端に配設され、前記挿入部の先端部を構成する先端硬質部を備え、前記先端硬質部には、前記処置具を起上する前の初期状態の前記処置具起上台を収容するための開口部が形成され、前記開口部の断面であって前記挿入部が伸びる方向と直交する断面は、前記開口部の開口幅が前記処置具を起上させる方向に沿って大きくなるテーパ形状をなすことを特徴とする。
また、本発明の一態様に係る内視鏡は、前記挿入部の先端に配設され、超音波を送信するとともに観察対象において反射された超音波を受信する超音波振動子を有し、前記超音波振動子に接続されるケーブルが、前記基準面に対して前記処置具が起上する側と反対側に、前記挿入部が伸びる方向に沿って配設されることを特徴とする。
本発明によれば、内視鏡の先端部を大型化させず、かつ使用者の操作感を劣化させずに、洗浄効率を向上させることができる内視鏡を実現することができる。
図1は、本発明の実施の形態1に係る超音波内視鏡を備えた超音波診断システムの構成を示す模式図である。 図2は、図1に示す超音波内視鏡の先端部の模式図である。 図3は、図1に示す超音波内視鏡の先端部の挿入方向に直交する面の模式図である。 図4は、図3のB1−B1線に沿った断面を右側から見た部分断面図である。 図5は、図4のD1−D1線に沿った断面を基端側から見た断面図である。 図6は、図2に示す先端部の先端の上面図である。 図7は、処置具起上台の起上状態を説明するための図である。 図8は、図7のE1−E1線に沿った断面を基端側から見た断面図である。 図9は、図7のF1−F1線に沿った断面を基端側から見た断面図である。 図10は、本発明の実施の形態2に係る超音波内視鏡を備えた超音波診断システムの要部の構成を示す模式図である。 図11は、図10のA2−A2線に沿った断面を基端側から見た断面図である。 図12は、処置具起上台の起上状態を説明するための図である。 図13は、図12のC2−C2線に沿った断面を基端側から見た断面図である。 図14は、本発明の実施の形態3に係る超音波内視鏡を備えた超音波診断システムの要部の構成を示す模式図である。 図15は、図14のA3−A3線に沿った断面を基端側から見た断面図である。 図16は、処置具起上台の起上状態を説明するための図である。 図17は、図16のC3−C3線に沿った断面を基端側から見た断面図である。 図18は、本発明の実施の形態4に係る超音波内視鏡を備えた超音波診断システムの要部の構成を示す模式図である。 図19は、図18のA4−A4線に沿った断面を基端側から見た断面図である。 図20は、処置具起上台の起上状態を説明するための図である。 図21は、図20のC4−C4線に沿った断面を基端側から見た断面図である。 図22は、本発明の実施の形態5に係る超音波内視鏡を備えた超音波診断システムの要部の構成を示す模式図である。 図23は、図22のA5−A5線に沿った断面を基端側から見た断面図である。 図24は、処置具起上台の起上状態を説明するための図である。 図25は、図24のC5−C5線に沿った断面を基端側から見た断面図である。 図26は、本発明の実施の形態6に係る超音波内視鏡を備えた超音波診断システムの要部の構成を示す模式図である。 図27は、図26のA6−A6線に沿った断面を基端側から見た断面図である。 図28は、処置具起上台の起上状態を説明するための図である。 図29は、図28のC6−C6線に沿った断面を基端側から見た断面図である。 図30は、操作部側に配設された操作伝達機構の動作を説明するための図である。 図31は、操作部側に配設された操作伝達機構の起上状態を説明するための図である。
以下に、図面を参照して本発明に係る内視鏡の実施の形態を説明する。なお、これらの実施の形態により本発明が限定されるものではない。以下の実施の形態においては、観察対象を超音波で観察する超音波振動子を有する超音波内視鏡を例示して説明するが、本発明は、被検体内の処置を行なうための穿刺針等の処置具を用いる内視鏡一般に適用することができる。
また、図面の記載において、同一又は対応する要素には適宜同一の符号を付している。また、図面は模式的なものであり、各要素の寸法の関係、各要素の比率などは、現実と異なる場合があることに留意する必要がある。図面の相互間においても、互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれている場合がある。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係る超音波内視鏡を備えた超音波診断システムの構成を示す模式図である。図1に示す超音波診断システム1は、超音波内視鏡2と、内視鏡観察装置3と、超音波観察装置4と、表示装置5と、光源装置6と、超音波内視鏡2と内視鏡観察装置3を接続するビデオケーブル7と、超音波内視鏡2と超音波観察装置4とを接続する超音波ケーブル8と、超音波内視鏡2と光源装置6とを接続する光源ケーブル9とを備える。
超音波内視鏡2は、観察対象を観察する観察手段として、レンズ及び撮像素子を有し、観察対象の光学的な像を撮像することによって観察する観察光学系と、超音波送受信機等で構成され観察対象を超音波で観察する超音波振動子とを備え、内視鏡観察機能及び超音波観察機能を有する内視鏡である。内視鏡観察装置3は、内視鏡観察機能を制御するとともに、内視鏡観察により超音波内視鏡2から出力された出力信号を処理する。超音波観察装置4は、超音波観察機能を制御するとともに、超音波観察により超音波内視鏡2から出力された出力信号を処理する。表示装置5は、例えば内視鏡観察装置3及び超音波観察装置4から出力された出力信号を取得し、内視鏡画像と超音波断層像とのうちの少なくとも一方を適宜表示する。光源装置6は、内視鏡観察を行なうための照明光を供給するための光源を備えている。
超音波内視鏡2は、先端に観察手段が配設され、被検体内に挿入される挿入部10と、この挿入部10の基端側に連設された操作部11と、この操作部11の側部から延出するユニバーサルコード12と、ユニバーサルコード12に連設され、ビデオケーブル7、超音波ケーブル8、及び光源ケーブル9とそれぞれ接続されるコネクタ部13とを備える。なお、本明細書において、図1に示すように、挿入部10が伸びる方向を「挿入方向」とし、以下に記載する「先端側」、「基端側」は、各図に記載した矢印の指す方向を意味する。
挿入部10は、先端側から順に、先端部10aと、操作部11の操作に応じて湾曲自在に構成された湾曲部10bと、可撓性を有する可撓管部10cとを有する。可撓管部10cの基端は、操作部11の先端側に連設されている。先端部10aの先端側には、超音波振動子14が配設されている。さらに、先端部10aには、後述する処置具の先端を起上させるための処置具起上台が配設される。
操作部11には、処置具である穿刺針等を被検体内へと導入するための処置具挿入口11aが設けられている。挿入部10の内部には処置具挿通路が設けられており、処置具挿入口11aは、処置具挿通路の挿入口になっている。また、操作部11の操作により、後述する処置具起上台に対し、処置具を起上させる角度を変更する操作を入力することができる。
超音波内視鏡2と内視鏡観察装置3とは、コネクタ部13に接続されるビデオケーブル7によって電気的に接続される。超音波内視鏡2と超音波観察装置4とは、コネクタ部13に接続される超音波ケーブル8によって電気的に接続される。光源ケーブル9は光ファイバーケーブルである。超音波内視鏡2と光源装置6とは、コネクタ部13に接続される光源ケーブル9によって光源装置6の光源からの照明光を超音波内視鏡2に導く。
図2は、図1に示す超音波内視鏡の先端部の模式図である。図3は、図1に示す超音波内視鏡の先端部の挿入方向に直交する面の模式図である。図2は、図3のA1−A1線に沿った断面を右側から見た部分断面図である。図4は、図3のB1−B1線に沿った断面を右側から見た部分断面図である。図3は、図4のC1−C1線に沿った断面を基端側から見た断面図である。図5は、図4のD1−D1線に沿った断面を基端側から見た断面図である。なお、本明細書において、以下に記載する「上方」、「下方」、「右側」、「左側」は、各図に記載した矢印の指す方向を意味する。
先端部10aは、図2に示すように、硬質部材からなる先端硬質部101と、先端硬質部101の開口部から処置具15を突出させる処置具チャンネル102と、処置具チャンネル102から突出する処置具15を起上させる処置具起上台103と、処置具起上台103を回転可能に支持する第1部材としての第1リンク104と、処置具起上台103の下方を挿入方向に沿って延伸し、超音波振動子14に接続されるケーブル105とを備える。また、先端部10aは、図4に示すように、挿入方向に沿って配設され、操作部11に入力された操作を先端部10aへ伝達するワイヤ106と、ワイヤ106からの操作を第1リンク104に伝達する第2部材としての第2リンク107と、第2リンク107を回転可能に支持する回転軸108とを備える。さらに、先端部10aは、図3に示すように、先端硬質部101と第1リンク104との間を水密に保つOリング109と、各部を水密に封止するカバー110とを備える。
図6は、図2に示す先端部の先端の上面図である。先端部10aは、先端硬質部101に保持された超音波振動子14を有する。超音波振動子14は、超音波を送信するとともに観察対象において反射された超音波(超音波エコー)を受信する。超音波振動子14は、コンベックス型の超音波振動子である。
先端硬質部101は、樹脂等の硬質部材からなる。先端硬質部101は、図3に示すように処置具15を起上する前の初期状態の処置具起上台103を収容するための開口部101aを有する。この開口部101aの断面であって挿入方向と直交する断面は、開口部101aの開口幅が処置具15を起上させる方向(図3の上方)に沿って大きくなるテーパ形状をなす。また、先端硬質部101には、図5に示すように軸孔101bが形成されている。
処置具チャンネル102は、操作部11の処置具挿入口11aから挿入された処置具15を先端硬質部101の開口部から突出させる。
処置具起上台103には、図2、図3に示すように軸孔103aが形成されている。処置具起上台103は、軸孔103aに第1リンク104の回転軸104aを接着やネジで締結されることにより、第1リンク104に回転可能に支持される。そして、処置具起上台103は、回転軸104aを中心とする回転により挿入方向に対して処置具15を起上させる角度を変更する。また、処置具起上台103と先端硬質部101との間には、隙間Gが設けられている。隙間Gの図2の上下方向の幅W1及び左右方向の幅W2は、例えば0.5mm以上2mm以下である。
第1リンク104は、回転軸104aと、図4に示すように第2リンク107と係合する第1の係合部としての係合部104bとを有する。また、第1リンク104は、図3に示すようにOリング109が嵌合される溝104cを有する。
ケーブル105は、超音波振動子14と超音波観察装置4とをユニバーサルコード12及び超音波ケーブル8を介して電気的に接続する。
ワイヤ106は、基端側で操作部11と接続され、操作部11の操作により挿入方向に沿って移動可能である。ワイヤ106の先端部106aは、図4、図5に示すように、図5の左右方向に延伸する円柱状をなし、第2リンク107のワイヤ接続部107b(図3、図4参照)と係合する。また、挿入方向と回転軸104aの軸心に沿った方向とを含む面を基準面P(図3、図4参照)とすると、ワイヤ106は、その基準面Pに対し、処置具15が起上する側(図3の上方)と反対側(図3の下方)に接続される。
第2リンク107は、回転軸108が挿通される軸孔107aが形成され、回転軸108に対して回転可能に支持される。また、第2リンク107は、図3、図4に示すようにワイヤ接続部107bを有する。ワイヤ接続部107bは、ワイヤ106の先端部106aに形成された円柱状の部分と嵌合することにより、ワイヤ106の先端部106aを摺動可能に支持する。さらに、第2リンク107には、図4に示すように第2の係合部としての長孔107cが形成されている。長孔107cは、第1リンク104の係合部104bと係合することにより、ワイヤ106からの操作を第1リンク104に伝達する。
また、第2リンク107は、図4に示すように、軸孔107aとワイヤ接続部107bとを結ぶ直線と、軸孔107aと長孔107cとを結ぶ直線とに角度が設けられている。そのため、先端部10aを大型化させることなく、軸孔107aとワイヤ接続部107bとの間の距離及び軸孔107aと長孔107cとの間の距離を十分に大きくすることができる。その結果、処置具15を起上させるためにワイヤ106に入力する操作に必要な力を小さくすることができる。
ここで、第1リンク104と第2リンク107とは、ワイヤ106から入力された操作を伝達する操作伝達機構として機能する。この操作伝達機構は、ワイヤ106から入力された操作が伝達する方向を変換し、回転軸104aが処置具15を起上させる方向に回転するように伝達する。
回転軸108は、図5に示すように一端が先端硬質部101の軸孔101bに接着等で固着され、他端が第2リンク107の軸孔107aに挿入され、第2リンク107を回転可能に支持する。
Oリング109は、弾性部材からなり、図3に示すように第1リンク104の溝104cに嵌合されて、先端硬質部101と第1リンク104との間を水密に保つ。カバー110は、先端硬質部101の開口部より一回り大きい形状を有し、先端硬質部101に接着等で固定される。そして、Oリング109とカバー110とにより、図3の第1リンク104の溝104cの右側から、係合部104b、ワイヤ106、第2リンク107を含む領域が水密に保たれる。その結果、これらの水密に保たれた領域は、超音波内視鏡2の使用時に汚れが付着することがなく、洗浄する必要がない領域となる。
次に、超音波内視鏡2の処置具起上台103を初期状態から起上状態に回転させる動作について説明する。まず、図4の初期状態において、操作部11の操作によりワイヤ106が基端側に引っ張られると、ワイヤ106に連動して、第2リンク107は、回転軸108を軸心として図4の時計回りの方向に回転する。第2リンク107が回転すると、第2リンク107の長孔107cと第1リンク104の係合部104bとが係合することにより、第1リンク104が図4の反時計回りの方向に回転する。第1リンク104が回転すると、第1リンク104の回転軸104aに固定された処置具起上台103が第1リンク104と一体となって回転することにより、処置具起上台103が起上状態となる。
図7は、処置具起上台の起上状態を説明するための図である。操作部11の操作によりワイヤ106が基端側に引っ張られると、処置具起上台103は、図4の位置から各部が図7の各矢印の方向に連動して動くことにより、図7に示すような起上状態となる。
また、超音波内視鏡2の処置具起上台103を起上状態から初期状態に回転させる場合には、操作部11の操作によりワイヤ106を先端側に押し込めばよい。ワイヤ106を先端側に押し込むと、ワイヤ106に連動して第2リンク107が図4の右方向に引っ張られる。すると、第2リンク107は、回転軸108を軸心として図4の反時計回りの方向に回転する。第2リンク107が回転すると、第2リンク107の長孔107cと第1リンク104の係合部104bとが係合することにより、第1リンク104が図4の時計回りの方向に回転する。第1リンク104が回転すると、処置具起上台103が第1リンク104と一体となって回転することにより、処置具起上台103が初期状態へと戻る。
図8は、図7のE1−E1線に沿った断面を基端側から見た断面図である。図7は、図8のG1−G1線に沿った断面を右側から見た部分断面図である。図9は、図7のF1−F1線に沿った断面を基端側から見た断面図である。図8に示すように、処置具起上台103が初期状態から起上状態に回転しても第1リンク104と先端硬質部101との間はOリング109によって水密に保たれる。
ここで、超音波内視鏡2では、図2、図3に示すように、処置具起上台103の下方と先端硬質部101との間に隙間Gが設けられている。そのため、洗浄時にこの隙間Gに直接ブラシを挿入して洗浄することができる。すなわち、この超音波内視鏡2は、洗浄効率の良好な超音波内視鏡である。なお、隙間Gの幅W1及びW2は、洗浄効率の観点からブラシが入る程度であることが好ましい。一方で隙間Gの幅W1及びW2は、先端部10aの小型化の観点から広すぎないことが好ましい。これらの要請から、隙間Gの幅W1及びW2は、0.5mm以上2mm以下とされている。
また、超音波内視鏡2では、先端硬質部101の開口部101aがテーパ形状を有することにより、ブラシが処置具起上台103の下方や回転軸104aの周囲にアクセスしやすいため、さらに洗浄効率が良好である。
超音波内視鏡2では、ワイヤ接続部107bが基準面Pより下方に位置している。そのため、先端硬質部101の開口部101aにテーパ形状を設けることができ、さらに隙間Gを設けることにより挿入部10の先端が大きくなってしまうこともない。
さらに、超音波内視鏡2は、従来の内視鏡の操作に慣れている使用者の操作感を維持し、操作時に違和感が生じないように構成されている。超音波内視鏡2では、ワイヤ106を基端側に引っ張ると処置具15が起上するため、従来の内視鏡と同様の操作を操作部11に入力することで処置具15を起上させることができる。これは、第1リンク104と第2リンク107とからなる操作伝達機構が、ワイヤ106が基端側に引っ張られたときに処置具15が起上するように操作を伝達するためである。また、超音波内視鏡2では、軸孔107aとワイヤ接続部107bとの間の距離及び軸孔107aと長孔107cとの間の距離を大きくしていることにより、処置具15を起上するためにワイヤ106に加える力が小さくてよい。従って、超音波内視鏡2では、使用者が従来の内視鏡と同様の操作を同等の力で操作部11に入力することにより処置具15を起上させることができるため、使用者の操作感が維持されている。
以上説明したように本実施の形態1に係る超音波内視鏡2は、内視鏡の先端部を大型化させず、かつ使用者の操作感を劣化させずに、洗浄効率を向上させることができる内視鏡である。
(実施の形態2)
次に、本発明の実施の形態2について説明する。図10は、本発明の実施の形態2に係る超音波内視鏡を備えた超音波診断システムの要部の構成を示す模式図である。図11は、図10のA2−A2線に沿った断面を基端側から見た断面図である。図10は、図11のB2−B2線に沿った断面を右側から見た部分断面図である。
実施の形態2に係る超音波内視鏡は、先端部20a以外は実施の形態1に係る超音波内視鏡2と同一である。さらに、実施の形態2に係る超音波内視鏡の処置具チャンネル、ケーブル等も実施の形態1に係る超音波内視鏡2と同一であるから、これらの構成要素は、適宜説明を省略する。
先端部20aは、図10に示すように、先端硬質部201と、処置具を起上させる処置具起上台202と、処置具起上台202を回転可能に支持する第1部材としての第1リンク203と、操作部11に入力された操作を先端部20aへ伝達するワイヤ204と、ワイヤ204からの操作を第1リンク203に伝達する第2部材としての第2リンク205とを備える。さらに、先端部20aは、図11に示すように、先端硬質部201と第1リンク203との間を水密に保つOリング206と、各部を水密に封止するカバー207とを備える。
先端硬質部201は、図11に示すように回転軸201aと、初期状態の処置具起上台202を収容するための開口部201bとを有する。この開口部201bの断面であって挿入方向と直交する断面は、図11の上方に向かって、図11の左右方向の幅W21が大きくなるテーパ形状をなす。
処置具起上台202には、図11に示すように軸孔202aが形成されている。処置具起上台202は、軸孔202aに第1リンク203の回転軸203aを接着やネジで締結されることにより、第1リンク203に回転可能に支持される。また、図11に示すように処置具起上台202と先端硬質部201との間には、実施の形態1と同様の隙間Gが設けられている。
第1リンク203は、回転軸203aと、図10に示すように第2リンク205と係合する第1の係合部としての係合部203bとを有する。また、第1リンク203は、図11に示すようにOリング206が嵌合される溝203cを有する。
ワイヤ204は、基端側で操作部11と接続され、操作部11の操作により挿入方向に沿って移動可能である。ワイヤ204の先端部204aは、図10に示すように第2リンク205のワイヤ接続部205bに接続される。また、ワイヤ204は、基準面P(図10、図11参照)に対し、図11の下方に接続される。
第2リンク205は、回転軸201aが挿通される軸孔205aが形成され、回転軸201aに対して回転可能に支持される。また、第2リンク205は、図10に示すようにワイヤ接続部205bを有する。ワイヤ接続部205bは、ワイヤ204の先端部204aを摺動可能に支持する。さらに、第2リンク205には、図10に示すように第2の係合部としての長孔205cが形成されている。長孔205cは、第1リンク203の係合部203bと係合することにより、ワイヤ204からの操作を第1リンク203に伝達する。
ここで、第1リンク203と第2リンク205とは、ワイヤ204から入力された操作を伝達する操作伝達機構として機能する。この操作伝達機構は、ワイヤ204から入力された操作が伝達する方向を変換し、回転軸203aが処置具を起上させる方向に回転するように伝達する。
Oリング206は、図11に示すように第1リンク203の溝203cに嵌合されて、先端硬質部201と第1リンク203との間を水密に保つ。カバー207は、先端硬質部201の開口部より一回り大きい形状を有し、先端硬質部201に接着等で固定される。そして、Oリング206とカバー207とにより、図11の第1リンク203の溝203cの右側から、係合部203b、ワイヤ204、第2リンク205を含む領域が水密に保たれる。その結果、これらの水密に保たれた領域は、超音波内視鏡の使用時に汚れが付着することがなく、洗浄する必要がない領域となる。
次に、実施の形態2に係る超音波内視鏡の処置具起上台202を初期状態から起上状態に回転させる動作について説明する。まず、図10の初期状態において、操作部11の操作によりワイヤ204が基端側に引っ張られると、ワイヤ204に連動して、第2リンク205は、回転軸201aを軸心として図10の時計回りの方向に回転する。第2リンク205が回転すると、第2リンク205の長孔205cと第1リンク203の係合部203bとが係合することにより、第1リンク203が図10の反時計回りの方向に回転する。第1リンク203が回転すると、第1リンク203の回転軸203aに固定された処置具起上台202が第1リンク203と一体となって回転することにより、処置具起上台202が起上状態となる。
図12は、処置具起上台の起上状態を説明するための図である。操作部11の操作によりワイヤ204が基端側に引っ張られると、処置具起上台202は、図10の位置から各部が図12の各矢印の方向に連動して動くことにより、図12に示すような起上状態となる。
図13は、図12のC2−C2線に沿った断面を基端側から見た断面図である。図12は、図13のD2−D2線に沿った断面を右側から見た部分断面図である。図13に示すように、処置具起上台202が初期状態から起上状態に回転しても第1リンク203と先端硬質部201との間はOリング206によって水密に保たれる。
ここで、実施の形態2に係る超音波内視鏡では、図11に示すように、処置具起上台202の下方と先端硬質部201との間に実施の形態1と同様の大きさを有する隙間Gが設けられている。そのため、洗浄時にこの隙間Gに直接ブラシを挿入して洗浄することができる。すなわち、この超音波内視鏡は、洗浄効率の良好な超音波内視鏡である。
また、この超音波内視鏡では、先端硬質部201の開口部201bがテーパ形状を有することにより、ブラシが処置具起上台202の下方や回転軸203aの周囲にアクセスしやすいため、さらに洗浄効率が良好である。
また、この超音波内視鏡では、ワイヤ接続部205bが基準面Pより下方に位置している。そのため、先端硬質部201の開口部201bにテーパ形状を設けることができ、さらに隙間Gを設けることにより挿入部10の先端が大きくなってしまうこともない。
さらに、この超音波内視鏡では、従来の内視鏡の操作に慣れている使用者の操作感を維持し、操作時に違和感が生じないように構成されている。この超音波内視鏡では、ワイヤ204を基端側に引っ張ると処置具が起上するため、従来の内視鏡と同様の操作で処置具を起上させることができる。これは、第1リンク203と第2リンク205とからなる操作伝達機構が、ワイヤ204が基端側に引っ張られたときに処置具が起上するように操作を伝達するためである。この超音波内視鏡のように、操作伝達機構は、リンクを含む構成とすることができる。また、この超音波内視鏡では、軸孔205aとワイヤ接続部205bとの間の距離及び軸孔205aと長孔205cとの間の距離を大きくしていることにより、処置具を起上するためにワイヤ204に加える力が小さくてよい。従って、この超音波内視鏡では、使用者の操作感が維持されている。
以上説明したように本実施の形態2に係る超音波内視鏡は、内視鏡の先端部を大型化させず、かつ使用者の操作感を劣化させずに、洗浄効率を向上させることができる内視鏡である。
(実施の形態3)
次に、本発明の実施の形態3について説明する。図14は、本発明の実施の形態3に係る超音波内視鏡を備えた超音波診断システムの要部の構成を示す模式図である。図15は、図14のA3−A3線に沿った断面を基端側から見た断面図である。図14は、図15のB3−B3線に沿った断面を右側から見た部分断面図である。
実施の形態3に係る超音波内視鏡は、先端部30a以外は実施の形態1に係る超音波内視鏡2と同一である。さらに、実施の形態3に係る超音波内視鏡の処置具チャンネル、ケーブル等も実施の形態1に係る超音波内視鏡2と同一であるから、これらの構成要素は、適宜説明を省略する。
先端部30aは、図14に示すように、先端硬質部301と、処置具を起上させる処置具起上台302と、処置具起上台302を回転可能に支持する第1歯車303と、操作部11に入力された操作を挿入部10へ伝達するワイヤ304と、ワイヤ304からの操作が入力される内歯車付アーム305と、内歯車付アーム305を回転可能に支持する回転軸306と、内歯車付アーム305からの操作を第1歯車303に伝達する第2歯車307とを備える。さらに、先端部30aは、図15に示すように、先端硬質部301と第1歯車303との間を水密に保つOリング308と、各部を水密に封止するカバー309とを備える。
先端硬質部301は、回転軸301aと、図15に示すように初期状態の処置具起上台302を収容するための開口部301bとを有する。この開口部301bの断面であって挿入方向と直交する断面は、図15の上方に向かって、図15の左右方向の幅W31が大きくなるテーパ形状をなす。
処置具起上台302には、図15に示すように軸孔302aが形成されている。処置具起上台302は、軸孔302aに第1歯車303の回転軸303aを接着やネジで締結されることにより、第1歯車303に回転可能に支持される。また、処置具起上台302と先端硬質部301との間には、実施の形態1と同様の隙間Gが設けられている。
第1歯車303は、回転軸303aを有する。また、第1歯車303は、図15に示すようにOリング308が嵌合される溝303bを有する。さらに、第1歯車303には、回転軸306が挿入される軸孔303cが形成されている。
ワイヤ304は、基端側で操作部11と接続され、操作部11の操作により挿入方向に沿って移動可能である。ワイヤ304の先端部304aは、図14に示すように第2歯車307のワイヤ接続部305bに接続される。また、ワイヤ304は、基準面P(図14、図15参照)に対し、図15の下方に接続される。
内歯車付アーム305には、回転軸306が挿通される軸孔305aが形成され、回転軸306に対して回転可能に支持される。また、内歯車付アーム305は、ワイヤ接続部305bを有する。
回転軸306は、図15に示すように一端が第1歯車303の軸孔303cに接着等で固着され、内歯車付アーム305を回転可能に支持する。ただし、回転軸306は、第1歯車303、内歯車付アーム305、カバー309のいずれかに接着等で固着され、第1歯車303と内歯車付アーム305とが独立に回転可能であればよい。
第2歯車307は、回転軸301aが挿通される軸孔307aが形成され、回転軸301aに対して回転可能に支持される。また、第2歯車307は、第1歯車303及び内歯車付アーム305と噛み合い、内歯車付アーム305から伝達された操作を第1歯車303に伝達する。
ここで、第1歯車303と内歯車付アーム305と第2歯車307とは、ワイヤ304から入力された操作を伝達する操作伝達機構として機能する。この操作伝達機構は、ワイヤ304から入力された操作が伝達する方向を変換し、回転軸303aが処置具を起上させる方向に回転するように伝達する。
Oリング308は、図15に示すように第1歯車303の溝303bに嵌合されて、先端硬質部301と第1歯車303との間を水密に保つ。カバー309は、先端硬質部301の開口部より一回り大きい形状を有し、先端硬質部301に接着等で固定される。そして、Oリング308とカバー309とにより、図15の第1歯車303の溝303bより右側から、ワイヤ304、内歯車付アーム305、第2歯車307を含む領域が水密に保たれる。その結果、これらの水密に保たれた領域は、超音波内視鏡の使用時に汚れが付着することがなく、洗浄する必要がない領域となる。
次に、実施の形態3に係る超音波内視鏡の処置具起上台302を初期状態から起上状態に回転させる動作について説明する。まず、図14の初期状態において、操作部11の操作によりワイヤ304が基端側に引っ張られると、ワイヤ304に連動して、内歯車付アーム305は、回転軸306を軸心として図14の時計回りの方向に回転する。そして、内歯車付アーム305と第2歯車307との噛み合いにより、内歯車付アーム305に連動して第2歯車307が回転軸301aを軸心として図14の時計回りの方向に回転する。さらに、第2歯車307と第1歯車303との噛み合いにより、第2歯車307に連動して第1歯車303が回転軸303aを軸心として図14の反時計回りの方向に回転する。第1歯車303が回転すると、第1歯車303の回転軸303aに固定された処置具起上台302が第1歯車303と一体となって回転することにより、処置具起上台302が起上状態となる。
図16は、処置具起上台の起上状態を説明するための図である。操作部11の操作によりワイヤ304が基端側に引っ張られると、処置具起上台302は、図14の位置から各部が図16の各矢印の方向に連動して動くことにより、図16に示すような起上状態となる。
図17は、図16のC3−C3線に沿った断面を基端側から見た断面図である。図16は、図17のD3−D3線に沿った断面を右側から見た部分断面図である。図17に示すように、処置具起上台302が初期状態から起上状態に回転しても第1歯車303と先端硬質部301との間はOリング308によって水密に保たれる。
ここで、実施の形態3に係る超音波内視鏡では、図15に示すように、処置具起上台302の下方と先端硬質部301との間に実施の形態1と同様の大きさを有する隙間Gが設けられている。そのため、洗浄時にこの隙間Gに直接ブラシを挿入して洗浄することができる。すなわち、この超音波内視鏡は、洗浄効率の良好な超音波内視鏡である。
また、この超音波内視鏡では、先端硬質部301の開口部301bがテーパ形状を有することにより、ブラシが処置具起上台302の下方や回転軸303aの周囲にアクセスしやすいため、さらに洗浄効率が良好である。
また、この超音波内視鏡では、ワイヤ接続部305bが基準面Pより下方に位置している。そのため、先端硬質部301の開口部301bにテーパ形状を設けることができ、さらに隙間Gを設けることにより挿入部10の先端が大きくなってしまうこともない。
さらに、この超音波内視鏡では、従来の内視鏡の操作に慣れている使用者の操作感を維持し、操作時に違和感が生じないように構成されている。この超音波内視鏡では、ワイヤ304を基端側に引っ張ると処置具が起上するため、従来の内視鏡と同様の操作で処置具を起上させることができる。これは、第1歯車303、内歯車付アーム305、第2歯車307からなる操作伝達機構が、ワイヤ304が基端側に引っ張られたときに処置具が起上するように操作を伝達するためである。この超音波内視鏡のように、操作伝達機構は、アームと歯車とを含む構成とすることができる。また、この超音波内視鏡では、軸孔305aとワイヤ接続部305bとの間の距離及び第1歯車303の軸心と第2歯車307の軸心との間の距離を大きくしていることにより、処置具を起上するためにワイヤ304に加える力が小さくてよい。従って、この超音波内視鏡では、使用者の操作感が維持されている。
以上説明したように本実施の形態3に係る超音波内視鏡は、内視鏡の先端部を大型化させず、かつ使用者の操作感を劣化させずに、洗浄効率を向上させることができる内視鏡である。
(実施の形態4)
次に、本発明の実施の形態4について説明する。図18は、本発明の実施の形態4に係る超音波内視鏡を備えた超音波診断システムの要部の構成を示す模式図である。図19は、図18のA4−A4線に沿った断面を基端側から見た断面図である。図18は、図19のB4−B4線に沿った断面を右側から見た部分断面図である。
実施の形態4に係る超音波内視鏡は、先端部40a以外は実施の形態1に係る超音波内視鏡2と同一である。さらに、実施の形態4に係る超音波内視鏡の処置具チャンネル、ケーブル等も実施の形態1に係る超音波内視鏡2と同一であるから、これらの構成要素は、適宜説明を省略する。
先端部40aは、図18に示すように、先端硬質部401と、処置具を起上させる処置具起上台402と、処置具起上台402を回転可能に支持する歯車403と、操作部11に入力された操作を挿入部10へ伝達するワイヤ404と、ワイヤ404からの操作を歯車403に伝達する歯車付アーム405とを備える。さらに、先端部40aは、図19に示すように、先端硬質部401と歯車403との間を水密に保つOリング406と、各部を水密に封止するカバー407とを備える。
先端硬質部401は、回転軸401aと、図19に示すように初期状態の処置具起上台402を収容するための開口部401bとを有する。この開口部401bの断面であって挿入方向と直交する断面は、図19の上方に向かって、図19の左右方向の幅W41が大きくなるテーパ形状をなす。
処置具起上台402には、図19に示すように軸孔402aが形成されている。処置具起上台402は、軸孔402aに歯車403の回転軸403aを接着やネジで締結されることにより、歯車403に回転可能に支持される。また、処置具起上台402と先端硬質部401との間には、実施の形態1と同様の隙間Gが設けられている。
歯車403は、回転軸403aを有する。また、歯車403は、図19に示すようにOリング406が嵌合される溝403bを有する。
ワイヤ404は、基端側で操作部11と接続され、操作部11の操作により挿入方向に沿って移動可能である。ワイヤ404の先端部404aは、図18に示すように歯車付アーム405のワイヤ接続部405bに接続される。また、ワイヤ404は、基準面P(図18、図19参照)に対し、図19の下方に接続される。
歯車付アーム405は、回転軸401aが挿通される軸孔405aが形成され、回転軸401aに対して回転可能に支持される。また、歯車付アーム405は、ワイヤ接続部405bを有する。歯車付アーム405は、歯車403と噛み合い、ワイヤ404から入力された操作を歯車403に伝達する。
ここで、歯車403と歯車付アーム405とは、ワイヤ404から入力された操作を伝達する操作伝達機構として機能する。この操作伝達機構は、ワイヤ404から入力された操作が伝達する方向を変換し、回転軸403aが処置具を起上させる方向に回転するように伝達する。
Oリング406は、図19に示すように歯車403の溝403bに嵌合されて、先端硬質部401と歯車403との間を水密に保つ。カバー407は、先端硬質部401の開口部より一回り大きい形状を有し、先端硬質部401に接着等で固定される。そして、Oリング406とカバー407とにより、図19の歯車403の溝403bより右側から、ワイヤ404、歯車付アーム405を含む領域が水密に保たれる。その結果、これらの水密に保たれた領域は、超音波内視鏡の使用時に汚れが付着することがなく、洗浄する必要がない領域となる。
次に、実施の形態4に係る超音波内視鏡の処置具起上台402を初期状態から起上状態に回転させる動作について説明する。まず、図18の初期状態において、操作部11の操作によりワイヤ404が基端側に引っ張られると、ワイヤ404に連動して、歯車付アーム405は、回転軸401aを軸心として図18の時計回りの方向に回転する。そして、歯車付アーム405と歯車403との噛み合いにより、歯車付アーム405に連動して歯車403が回転軸403aを軸心として図18の反時計回りの方向に回転する。歯車403が回転すると、歯車403の回転軸403aに固定された処置具起上台402が歯車403と一体となって回転することにより、処置具起上台402が起上状態となる。
図20は、処置具起上台の起上状態を説明するための図である。操作部11の操作によりワイヤ404が基端側に引っ張られると、処置具起上台402は、図18の位置から各部が図20の各矢印の方向に連動して動くことにより、図20に示すような起上状態となる。
図21は、図20のC4−C4線に沿った断面を基端側から見た断面図である。図20は、図21のD4−D4線に沿った断面を右側から見た部分断面図である。図21に示すように、処置具起上台402が初期状態から起上状態に回転しても歯車403と先端硬質部401との間はOリング406によって水密に保たれる。
ここで、実施の形態4に係る超音波内視鏡では、図19に示すように、処置具起上台402の下方と先端硬質部401との間に実施の形態1と同様の大きさを有する隙間Gが設けられている。そのため、洗浄時にこの隙間Gに直接ブラシを挿入して洗浄することができる。すなわち、この超音波内視鏡は、洗浄効率の良好な超音波内視鏡である。
また、この超音波内視鏡では、先端硬質部401の開口部401bがテーパ形状を有することにより、ブラシが処置具起上台402の下方や回転軸403aの周囲にアクセスしやすいため、さらに洗浄効率が良好である。
また、この超音波内視鏡では、ワイヤ接続部405bが基準面Pより下方に位置している。そのため、先端硬質部401の開口部401bにテーパ形状を設けることができ、さらに隙間Gを設けることにより挿入部10の先端が大きくなってしまうこともない。
さらに、この超音波内視鏡では、従来の内視鏡の操作に慣れている使用者の操作感を維持し、操作時に違和感が生じないように構成されている。この超音波内視鏡では、ワイヤ404を基端側に引っ張ると処置具が起上するため、従来の内視鏡と同様の操作で処置具を起上させることができる。これは、歯車403と歯車付アーム405とからなる操作伝達機構が、ワイヤ404が基端側に引っ張られたときに処置具が起上するように操作を伝達するためである。この超音波内視鏡のように、操作伝達機構は、アームと歯車とを含む構成とすることができる。また、この超音波内視鏡では、軸孔402aとワイヤ接続部405bとの間の距離及び歯車403の軸心と歯車付アーム405の軸心との間の距離を大きくしていることにより、処置具を起上するためにワイヤ404に加える力が小さくてよい。従って、この超音波内視鏡では、使用者の操作感が維持されている。
以上説明したように本実施の形態4に係る超音波内視鏡は、内視鏡の先端部を大型化させず、かつ使用者の操作感を劣化させずに、洗浄効率を向上させることができる内視鏡である。
(実施の形態5)
次に、本発明の実施の形態5について説明する。図22は、本発明の実施の形態5に係る超音波内視鏡を備えた超音波診断システムの要部の構成を示す模式図である。図23は、図22のA5−A5線に沿った断面を基端側から見た断面図である。図22は、図23のB5−B5線に沿った断面を右側から見た部分断面図である。
実施の形態5に係る超音波内視鏡は、先端部50a以外は実施の形態1に係る超音波内視鏡2と同一である。さらに、実施の形態5に係る超音波内視鏡の処置具チャンネル、ケーブル等も実施の形態1に係る超音波内視鏡2と同一であるから、これらの構成要素は、適宜説明を省略する。
先端部50aは、図22に示すように、先端硬質部501と、処置具を起上させる処置具起上台502と、処置具起上台502を回転可能に支持する第1カム503と、操作部11に入力された操作を挿入部10へ伝達するワイヤ504と、ワイヤ504からの操作を第1カム503に伝達する第2カム505とを備える。さらに、先端部50aは、図23に示すように、先端硬質部501と第1カム503との間を水密に保つOリング506と、各部を水密に封止するカバー507とを備える。
先端硬質部501は、回転軸501aと、図23に示すように初期状態の処置具起上台502を収容するための開口部501bとを有する。この開口部501bの断面であって挿入方向と直交する断面は、図23の上方に向かって、図23の左右方向の幅W51が大きくなるテーパ形状をなす。
処置具起上台502には、図23に示すように軸孔502aが形成されている。処置具起上台502は、軸孔502aに第1カム503の回転軸503aを接着やネジで締結されることにより、第1カム503に回転可能に支持される。また、処置具起上台502と先端硬質部501との間には、実施の形態1と同様の隙間Gが設けられている。
第1カム503は、回転軸503aと、図22に示すように突起部503bとを有する。また、第1カム503は、図23に示すようにOリング506が嵌合される溝503cを有する。
ワイヤ504は、基端側で操作部11と接続され、操作部11の操作により挿入方向に沿って移動可能である。ワイヤ504の先端部504aは、図22に示すように第2カム505のワイヤ接続部505bに接続される。また、ワイヤ504は、基準面P(図22、図23参照)に対し、図23の下方に接続される。
第2カム505は、回転軸501aが挿通される軸孔505aが形成され、回転軸501aに対して回転可能に支持される。また、第2カム505は、ワイヤ接続部505bと、第1カム503の突起部503bと係合する先端側突起部505c及び基端側突起部505dとを有し、ワイヤ504から入力された操作を第1カム503に伝達する。
ここで、第1カム503と第2カム505とは、ワイヤ504から入力された操作を伝達する操作伝達機構として機能する。この操作伝達機構は、ワイヤ504から入力された操作が伝達する方向を変換し、回転軸503aが処置具を起上させる方向に回転するように伝達する。
Oリング506は、図23に示すように第1カム503の溝503cに嵌合されて、先端硬質部501と第1カム503との間を水密に保つ。カバー507は、先端硬質部501の開口部より一回り大きい形状を有し、先端硬質部501に接着等で固定される。そして、Oリング506とカバー507とにより、図23の第1カム503の溝503cより右側から、ワイヤ504、第2カム505を含む領域が水密に保たれる。その結果、これらの水密に保たれた領域は、超音波内視鏡の使用時に汚れが付着することがなく、洗浄する必要がない領域となる。
次に、実施の形態5に係る超音波内視鏡の処置具起上台502を初期状態から起上状態に回転させる動作について説明する。まず、図22の初期状態において、操作部11の操作によりワイヤ504が基端側に引っ張られると、ワイヤ504に連動して、第2カム505は、回転軸501aを軸心として図22の時計回りの方向に回転する。さらに、第2カム505の基端側突起部505dが第1カム503の突起部503bを図22の右側に押すことにより、第1カム503が回転軸503aを軸心として図22の反時計回りの方向に回転する。第1カム503が回転すると、第1カム503の回転軸503aに固定された処置具起上台502が第1カム503と一体となって回転することにより、処置具起上台502が起上状態となる。
図24は、処置具起上台の起上状態を説明するための図である。操作部11の操作によりワイヤ504が基端側に引っ張られると、処置具起上台502は、図22の位置から各部が図24の各矢印の方向に連動して動くことにより、図24に示すような起上状態となる。
また、この超音波内視鏡の処置具起上台502を起上状態から初期状態に回転させる場合、ワイヤ504を先端側に押し込めばよい。ワイヤ504を先端側に押し込むと、ワイヤ504に連動して第2カム505が図24の右側に押され、回転軸501aを軸心として図24の反時計回りの方向に回転する。すると、第2カム505の先端側突起部505cが第1カム503の突起部503bを図24の左側に押すことにより、第1カム503が回転軸503aを軸心として図24の時計回りの方向に回転する。第1カム503が回転すると、処置具起上台502が第1カム503と一体となって回転することにより、処置具起上台502が初期状態へと戻る。
図25は、図24のC5−C5線に沿った断面を基端側から見た断面図である。図24は、図25のD5−D5線に沿った断面を右側から見た部分断面図である。図25に示すように、処置具起上台502が初期状態から起上状態に回転しても第1カム503と先端硬質部501との間はOリング506によって水密に保たれる。
ここで、実施の形態5に係る超音波内視鏡では、図23に示すように、処置具起上台502の下方と先端硬質部501との間に実施の形態1と同様の大きさを有する隙間Gが設けられている。そのため、洗浄時にこの隙間Gに直接ブラシを挿入して洗浄することができる。すなわち、この超音波内視鏡は、洗浄効率の良好な超音波内視鏡である。
また、この超音波内視鏡では、先端硬質部501の開口部501bがテーパ形状を有することにより、ブラシが処置具起上台502の下方や回転軸503aの周囲にアクセスしやすいため、さらに洗浄効率が良好である。
また、この超音波内視鏡では、ワイヤ接続部505bが基準面Pより下方に位置している。そのため、先端硬質部501の開口部501bにテーパ形状を設けることができ、さらに隙間Gを設けることにより挿入部10の先端が大きくなってしまうこともない。
さらに、この超音波内視鏡では、従来の内視鏡の操作に慣れている使用者の操作感を維持し、操作時に違和感が生じないように構成されている。この超音波内視鏡では、ワイヤ504を基端側に引っ張ると処置具が起上するため、従来の内視鏡と同様の操作で処置具を起上させることができる。これは、第1カム503と第2カム505とからなる操作伝達機構が、ワイヤ504が基端側に引っ張られたときに処置具が起上するように操作を伝達するためである。この超音波内視鏡のように、操作伝達機構は、カムを含む構成とすることができる。また、この超音波内視鏡では、軸孔502aとワイヤ接続部505bとの間の距離及び第1カム503の軸心と第2カム505の軸心との間の距離を大きくしていることにより、処置具を起上するためにワイヤ504に加える力が小さくてよい。従って、この超音波内視鏡では、使用者の操作感が維持されている。
以上説明したように本実施の形態5に係る超音波内視鏡は、内視鏡の先端部を大型化させず、かつ使用者の操作感を劣化させずに、洗浄効率を向上させることができる内視鏡である。
(実施の形態6)
次に、本発明の実施の形態6について説明する。図26は、本発明の実施の形態6に係る超音波内視鏡を備えた超音波診断システムの要部の構成を示す模式図である。図27は、図26のA6−A6線に沿った断面を基端側から見た断面図である。図26は、図27のB6−B6線に沿った断面を右側から見た部分断面図である。
実施の形態6に係る超音波内視鏡は、先端部60a以外は実施の形態1に係る超音波内視鏡2と同一である。さらに、実施の形態6に係る超音波内視鏡の処置具チャンネル、ケーブル等も実施の形態1に係る超音波内視鏡2と同一であるから、これらの構成要素は、適宜説明を省略する。
先端部60aは、図26に示すように、先端硬質部601と、処置具を起上させる処置具起上台602と、処置具起上台602を回転可能に支持するアーム603と、操作部11に入力された操作を挿入部10へ伝達するワイヤ604とを備える。さらに、先端部60aは、図27に示すように、先端硬質部601とアーム603との間を水密に保つOリング605と、各部を水密に封止するカバー606とを備える。
先端硬質部601は、図27に示すように初期状態の処置具起上台602を収容するための開口部601aを有する。この開口部601aの断面であって挿入方向と直交する断面は、図27の上方に向かって、図27の左右方向の幅W61が大きくなるテーパ形状をなす。
処置具起上台602には、図27に示すように軸孔602aが形成されている。処置具起上台602は、軸孔602aにアーム603の回転軸603aを接着されることにより、アーム603に回転可能に支持される。また、処置具起上台602と先端硬質部601との間には、実施の形態1と同様の隙間Gが設けられている。
アーム603は、回転軸603aと、図26に示すようにワイヤ接続部603bとを有する。また、アーム603は、図27に示すようにOリング605が嵌合される溝603cを有する。
ワイヤ604は、基端側で操作部11と接続され、操作部11の操作により挿入方向に沿って移動可能である。ワイヤ604の先端部604aは、図26に示すようにワイヤ接続部603bに接続される。また、ワイヤ604は、基準面P(図26、図27参照)に対し、図27の下方に接続される。
Oリング605は、図27に示すようにアーム603の溝603cに嵌合されて、先端硬質部601とアーム603との間を水密に保つ。カバー606は、先端硬質部601の開口部より一回り大きい形状を有し、先端硬質部601に接着等で固定される。そして、Oリング605とカバー606とにより、図27のアーム603の溝603cより右側から、ワイヤ604を含む領域が水密に保たれる。その結果、これらの水密に保たれた領域は、超音波内視鏡の使用時に汚れが付着することがなく、洗浄する必要がない領域となる。
次に、実施の形態6に係る超音波内視鏡の処置具起上台602を初期状態から起上状態に回転させる動作について説明する。この超音波内視鏡では、ワイヤ604を図26の先端側に押し込むことにより処置具が起上する。まず、図26の初期状態において、操作部11の操作によりワイヤ604を先端側に押し込むと、ワイヤ604に連動して、アーム603は、回転軸603aを軸心として図26の反時計回りの方向に回転する。さらに、アーム603が回転すると、アーム603の回転軸603aに固定された処置具起上台602がアーム603と一体となって回転することにより、処置具起上台602が起上状態となる。
図28は、処置具起上台の起上状態を説明するための図である。操作部11の操作によりワイヤ604が基端側に引っ張られると、処置具起上台602は、図27の位置から各部が図28の各矢印の方向に連動して動くことにより、図28に示すような起上状態となる。
また、この超音波内視鏡の処置具起上台602を起上状態から初期状態に回転させる場合、ワイヤ604を基端側に引っ張ればよい。ワイヤ604を基端側に引っ張ると、ワイヤ604に連動してアーム603が図28の左側に引っ張られ、回転軸603aを軸心として図28の時計回りの方向に回転する。アーム603が回転すると、処置具起上台602がアーム603と一体となって回転することにより、処置具起上台602が初期状態へと戻る。
図29は、図28のC6−C6線に沿った断面を基端側から見た断面図である。図28は、図29のD6−D6線に沿った断面を右側から見た部分断面図である。図29に示すように、処置具起上台602が初期状態から起上状態に回転してもアーム603と先端硬質部601との間はOリング605によって水密に保たれる。
ここで、実施の形態6に係る超音波内視鏡では、図27に示すように、処置具起上台602の下方と先端硬質部601との間に実施の形態1と同様の大きさを有する隙間Gが設けられている。そのため、洗浄時にこの隙間Gに直接ブラシを挿入して洗浄することができる。すなわち、この超音波内視鏡は、洗浄効率の良好な超音波内視鏡である。
また、この超音波内視鏡では、先端硬質部601の開口部601aがテーパ形状を有することにより、ブラシが処置具起上台602の下方や回転軸603aの周囲にアクセスしやすいため、さらに洗浄効率が良好である。
また、この超音波内視鏡では、ワイヤ接続部603bが基準面Pより下方に位置している。そのため、先端硬質部601の開口部601aにテーパ形状を設けることができ、さらに隙間Gを設けることにより挿入部10の先端が大きくなってしまうこともない。
さらに、この超音波内視鏡では、従来の内視鏡の操作に慣れている使用者の操作感を維持し、操作時に違和感が生じないように構成されている。この超音波内視鏡では、軸孔602aとワイヤ接続部603bとの間の距離を大きくしていることにより、処置具を起上するためにワイヤ604に加える力が小さくてよい。従って、この超音波内視鏡では、使用者の操作感が維持されている。
また、この超音波内視鏡では、ワイヤ604を先端側に押し込むと処置具が起上するが、操作部11側に操作伝達機構を配設することにより、ワイヤ604を基端側に引っ張ると処置具が起上する構成としてもよい。
図30は、操作部側に配設された操作伝達機構の動作を説明するための図である。図30に示すように、操作レバー610に接続された操作伝達機構611は、操作レバー610に接続された接続部611aと、先端部60aに延伸するワイヤ604と接続された接続部611bと、回転軸611cと、回転軸611cに回転可能に支持される回転部材611dとを備える。
操作レバー610は、回転軸610aに回転可能に支持されている。接続部611aは係合部611aaを有し、接続部611bは係合部611baを有し、回転部材611dには長孔611daと長孔611dbとが形成されている。そして、接続部611aの係合部611aaと回転部材611dの長孔611daとが係合し、接続部611bの係合部611baと回転部材611dの長孔611dbとが係合する。
次に、操作伝達機構611の動作について説明する。まず、図30に示す初期状態において操作レバー610が図30の左側へ操作されると、操作レバー610は、回転軸610aを回転軸として図30の反時計回りの方向に回転する。操作レバー610が回転すると、操作レバー610に接続された接続部611aが図30の右側に引っ張られる。すると、接続部611aの係合部611aaと回転部材611dの長孔611daとが係合することにより、回転部材611dは図30の反時計回りの方向に回転する。回転部材611dが回転すると、接続部611bの係合部611baと回転部材611dの長孔611dbとが係合することにより、接続部611bが図30の左側に押される。そして、接続部611bに接続されたワイヤ604が図30の左側に押される。
図31は、操作部側に配設された操作伝達機構の起上状態を説明するための図である。すなわち、図31は、操作レバー610を操作した後の状態を表す図である。操作レバー610を操作することにより、各部材は図31の各矢印の方向に連動して動作し、ワイヤ604が先端側に押し込まれる。
すなわち、操作伝達機構611により、操作の伝達方向が、図30の右側へ向かう方向から、図30の左側に向かう方向に変換された。その結果、操作部11に基端側に向かう方向の操作を入力した場合に処置具が起上する。従って、従来の内視鏡と同様の操作を行うことができ、使用者の操作感が維持される。このように、操作伝達機構は、操作部11側に配設してもよく、他の実施の形態のように先端部に配設してもよい。
以上説明したように本実施の形態6に係る超音波内視鏡は、内視鏡の先端部を大型化させず、かつ使用者の操作感を劣化させずに、洗浄効率を向上させることができる内視鏡である。
さらなる効果や変形例は、当業者によって容易に導き出すことができる。よって、本発明のより広範な態様は、以上のように表わしかつ記述した特定の詳細及び代表的な実施形態に限定されるものではない。例えば、上記の実施の形態で説明した歯車、カム、リンク、アーム等を適宜組み合わせて操作伝達機構を構成することができる。従って、添付のクレーム及びその均等物によって定義される総括的な発明の概念の精神又は範囲から逸脱することなく、様々な変更が可能である。
1 超音波診断システム
2 超音波内視鏡
3 内視鏡観察装置
4 超音波観察装置
5 表示装置
6 光源装置
7 ビデオケーブル
8 超音波ケーブル
9 光源ケーブル
10 挿入部
10a、20a、30a、40a、50a、60a 先端部
10b 湾曲部
10c 可撓管部
11 操作部
11a 処置具挿入口
12 ユニバーサルコード
13 コネクタ部
14 超音波振動子
15 処置具
101、201、301、401、501、601 先端硬質部
101a、201b、301b、401b、501b、601a 開口部
101b、103a、107a、202a、205a、302a、303c、305a、307a、402a、405a、502a、505a、602a 軸孔
102 処置具チャンネル
103、202、302、402、502、602 処置具起上台
104、203 第1リンク
104a、108、201a、203a、301a、303a、306、401a、403a、501a、503a、603a、610a、611c 回転軸
104b、203b、611aa、611ba 係合部
104c、203c、303b、403b、503c、603c 溝
105 ケーブル
106、204、304、404、504、604 ワイヤ
106a、204a、304a、404a、504a、604a 先端部
107、205 第2リンク
107b、205b、305b、405b、505b、603b ワイヤ接続部
107c、205c、611da、611db 長孔
109、206、308、406、506、605 Oリング
110、207、309、407、507、606 カバー
303 第1歯車
305 内歯車付アーム
307 第2歯車
403 歯車
405 歯車付アーム
503 第1カム
503b 突起部
505 第2カム
505c 先端側突起部
505d 基端側突起部
603 アーム
610 操作レバー
611 操作伝達機構
611a、611b 接続部
611d 回転部材
G 隙間
P 基準面
W1、W2、W21、W31、W41、W51、W61 幅

Claims (6)

  1. 被検体内に挿入される挿入部を備え、前記挿入部の先端から処置具を突出させることが可能な内視鏡であって、
    前記挿入部の先端部に配設された回転軸に支持され、前記回転軸を中心とする回転により前記挿入部が伸びる方向に対して起上する処置具起上台と、
    前記挿入部の基端側に配設され、前記処置具起上台に対し、前記処置具を起上させる角度を変更する操作を入力する操作部と、
    前記操作部と接続されるとともに前記挿入部が伸びる方向に沿って配設されたワイヤと、
    第1の係合部を有し、前記回転軸と一体として構成された第1部材と、
    前記第1部材の前記第1の係合部と係合する第2の係合部と、前記ワイヤと接続されるワイヤ接続部とを有し、回転軸に対して回転可能に支持され、前記操作を前記処置具起上台に伝達する第2部材と、
    を備え、
    前記ワイヤ接続部は、前記挿入部が伸びる方向と前記回転軸の軸心に沿った方向とを含む基準面に対して前記処置具が起上する側と反対側に位置することを特徴とする内視鏡。
  2. 前記ワイヤの前記操作部への接続部が基端側に引っ張られる前記操作が前記操作部に入力された場合に前記処置具が起上することを特徴とする請求項1に記載の内視鏡。
  3. 前記第1部材と前記第2部材とを有する操作伝達機構は、
    前記ワイヤから入力された前記操作を、前記回転軸が前記処置具を起上させる方向に回転するように伝達することを特徴とする請求項2に記載の内視鏡。
  4. 前記第2部材は、水密に保たれた領域に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の内視鏡。
  5. 前記挿入部の先端に配設され、前記挿入部の先端部を構成する先端硬質部を備え、
    前記先端硬質部には、前記処置具を起上する前の初期状態の前記処置具起上台を収容するための開口部が形成され、
    前記開口部の断面であって前記挿入部が伸びる方向と直交する断面は、前記開口部の開口幅が前記処置具を起上させる方向に沿って大きくなるテーパ形状をなすことを特徴とする請求項1に記載の内視鏡。
  6. 前記挿入部の先端に配設され、超音波を送信するとともに観察対象において反射された超音波を受信する超音波振動子を有し、
    前記超音波振動子に接続されるケーブルが、前記基準面に対して前記処置具が起上する側と反対側に、前記挿入部が伸びる方向に沿って配設されることを特徴とする請求項1に記載の内視鏡。
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