JP3852296B2 - 超音波プローブ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、体腔内に挿入されて超音波検査を行う超音波プローブであって、特に複数の超音波振動子を列設した超音波トランスデューサを、その送受信面と直交する方向に回転軸線を有する回転体に装着して、この回転体を回転させることによって、所望の方向の超音波断層像を取得できるようにした超音波プローブに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
超音波プローブとして、多数の超音波振動子を列設した超音波トランスデューサを回転させて、様々な方向の超音波断層像を取得できるようにしたマルチプレーン式の超音波プローブは、例えば特開平6−261903号公報に示されているように、従来から知られている。この種の超音波プローブは、挿入部と本体操作部とを備え、挿入部の先端に電子走査を行うために、短冊状の超音波振動子を多数配列することにより構成される超音波トランスデューサを設けている。超音波トランスデューサは、その送受信面を円形に形成し、この送受信面と直交する方向に回転軸を設けて、この回転軸をその軸回りに回転させることによって超音波トランスデューサの送受信面を回転させることができるように構成している。このように構成される超音波トランスデューサはリニアまたはセクタ走査を行うものであり、従って体内組織に関する情報として、超音波振動子の並び方向の断層像を取得するものである。そして、回転軸を回転させながら超音波走査を行うことによって、マルチプレーン超音波走査を行うことによって、体内における円柱状または円錐状の組織断層データを取得することができる。従って、得られたデータを画像処理することによって体内組織についての3次元画像を生成することができる。
【0003】
超音波トランスデューサの回転軸を回転駆動するために、一対の操作ワイヤを用い、操作ワイヤは挿入部から本体操作部内に延在されて、この本体操作部内に設けたプーリに巻回して設けられる。このプーリを回転駆動することによって、超音波トランスデューサが回転するが、前述した公知の手法ではプーリの回転駆動はマニュアル操作で行うようにしている。そして、このプーリの回転角を検出するためにエンコーダを設けているが、例えば、このエンコーダをエンコーダ付き電動モータとすれば、超音波トランスデューサを自動的に回転駆動できるようになる。
【0004】
超音波トランスデューサは挿入部の先端硬質部に設けられるが、この先端硬質部の方向性をコントロールするために、挿入部の先端硬質部にはアングル部が連設される。また、アングル部と本体操作部との間には体内への挿入経路の長さに応じて、所定の長さを有する軟性部が設けられる。軟性部は曲げ方向に可撓性を有するものである。アングル部は、本体操作部からの遠隔操作によって、上下2方向若しくは上下及び左右の4方向に湾曲できるようになっており、このためにアングル部の先端から本体操作部内にまで2本または4本の操作ワイヤが設けられる。これらの操作ワイヤもプーリに巻回して設けられ、このプーリを回転駆動するために、本体操作部の外に、手指で操作できるアングル操作手段が取り付けられており、このアングル操作手段とプーリとの間は操作軸で連結され、この操作軸は本体操作部のケーシングを貫通させるように装着される。
【0005】
以上のことから、アングル部を上下及び左右方向に湾曲できるように構成した場合には、アングル操作用として2個のプーリが設けられ、また超音波トランスデューサを回転駆動するためにもプーリが設けられる。従って、本体操作部には合計3個のプーリが装着される。前述した従来技術においては、これら3個のプーリを操作軸に同軸に設けられている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、超音波検査を行う際に、術者等の操作者は超音波プローブの本体操作部を片手で把持してこの超音波プローブの操作を行う。従って、操作性を良好にするために、本体操作部は持ち易い寸法とする必要がある。本体操作部には挿入部が連設されており、この本体操作部のケーシングは概略挿入部の軸線の延長方向に向けて長手となっている。そして、この本体操作部のどの位置でも片手で容易に把持できる形状とするのが望ましい。超音波トランスデューサを駆動するための操作ワイヤ及びアングル部を湾曲させるための操作ワイヤは、挿入部の軸線方向に向けて延在されている。しかも、湾曲操作ワイヤを巻回させたプーリはアングル操作手段により駆動されるが、超音波操作ワイヤを巻回したプーリは電動モータにより駆動されるものであるから、このプーリには電動モータとの間に回転力の伝達手段を設けなければならない。このために、操作ワイヤの駆動機構全体が極めて大型化し、特に本体操作部の軸線と直交する方向におけるケーシングが太径化し、かつ操作軸の大径化等のために重量も増すことになる。その結果、操作者が本体操作部を把持する上で好ましくはなく、特に長時間にわたって超音波検査を行うと、大きな疲労が生じる等というように、操作上における難点がある。また、各々のプーリに巻回させた操作ワイヤを同じ位置から同じ方向に延在させるのは、各操作ワイヤを相互に干渉させることなく引き回すこと等の観点からは必ずしも得策とは言えない。特に、超音波操作ワイヤの押し引きにより超音波トランスデューサを回転駆動する際には、回転むら等が生じないようにする必要がある。この超音波操作ワイヤの押し引き時に他の部材、例えば湾曲操作ワイヤと摺接すると、操作ワイヤの動きに対する抵抗が変化して、超音波トランスデューサの回転むらが発生するおそれはないとは言えない。
【0007】
本発明は以上の点に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、本体操作部の内部に設けられ、操作ワイヤの操作手段を小型でコンパクトなものとなし、しかも超音波操作ワイヤの正確な作動を可能にすることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前述した目的を達成するために、本発明は、本体操作部と、この本体操作部への連結側から順に、軟性部、アングル部及び先端硬質部を連設することにより構成される挿入部と、前記本体操作部から導出され、超音波観測装置に接続されるコードとを備え、前記先端硬質部に複数の超音波振動子を列設した超音波トランスデューサを、その送受信面と直交する方向に回転可能に装着し、この超音波トランスデューサの回転操作を行う超音波操作ワイヤを、前記本体操作部内に設けられ、電動モータにより回転駆動される第1の回転部材に巻回させ、また前記アングル部を湾曲させる湾曲操作ワイヤを少なくとも2本設けて、この湾曲操作ワイヤを前記本体操作部に設けた第2の回転部材に巻回し、この第2の回転部材は前記本体操作部外に延在させて設けたアングル操作手段により回転駆動される構成としたものであって、前記本体操作部のケーシング内に支持板を設け、この支持板に前記第1の回転部材及び第2の回転部材と、前記電動モータとを装着し、前記第1の回転部材と前記第2の回転部材とは前記支持板の異なる面で、前後方向に位置を変えて装着し、前記第1の回転部材から延在させた前記超音波操作ワイヤと、前記第2の回転部材から延在させた前記湾曲操作ワイヤとを前記支持板を挟んだ両側に設けたガイド部材にそれぞれガイドさせる構成としたことをその特徴とするものである。
【0009】
ここで、本体操作部のケーシング内に支持板を装着するのは、このケーシングを分解可能とした上で、組み立て状態に固定的に保持するためのものであり、かつケーシングの強度保持のためのものである。従って、支持板は通常、薄い金属板で構成される。この支持板は、また本体操作部内に設けた各種の部材の支持機能を発揮するものである。超音波トランスデューサを回転駆動するための第1の回転部材及びアングル部を湾曲操作するための第2の回転部材や、第1の回転部材を駆動するための電動モータをこの支持板に装着する。これら第1,第2の回転部材は操作ワイヤを押し引きするためのものである。本体操作部の軸線方向、において、第1の回転部材と第2の回転部材とを分散させて配置する。しかも、これら第1,第2の回転部材は、支持板の同じ面に装着するのではなく、相互に反対側の面に装着する。これによって、本体操作部内のスペースを有効に活用でき、その小型化、コンパクト化が図られる。特に、軸線と直交する断面積を小さくできるようになり、術者等が把持しやすい大きさとすることができる。また、支持板は本体操作部の内部を縦方向に2分割するように設けられている。第1の回転部材と第2の回転部材とは、支持板を挟んだ両側に配置されている。このために、第1の回転部材に巻回させた超音波操作ワイヤをガイドするガイド部材と、第2の回転部材に巻回させた湾曲操作ワイヤのガイド部材とは支持板により隔絶されることから、超音波操作ワイヤの動きに対して湾曲操作ワイヤが干渉するおそれはない。
【0010】
具体的には、例えば、アングル操作手段と第2の回転部材との間を連結する操作軸を支持板を貫通して反対側に延在させるようになし、第2の回転部材をこの反対側の面に装着する。また、前記電動モータは支持板の第2の回転部材の装着面と同じ面に装着することにより、この電動モータと第1の回転部材とはそれぞれ支持板の異なる面に設けられる。そして、この電動モータと第1の回転部材との間は傘歯車伝達手段を介して回転力を伝達する構成とする。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について説明する。まず、図1に超音波プローブの全体構成を模式的に示す。図中において、1は体腔内への挿入部であって、この挿入部1は、基端側から順に軟性部1a,アングル部1b及び先端硬質部1cとなっている。このように構成される挿入部1において、その軟性部1aの基端部は、術者等が手で把持する本体操作部2が連結して設けられる。
【0012】
超音波トランスデューサ10は先端硬質部1cに設けられており、アングル部1bはこの先端硬質部1cを所望の方向に向けるために湾曲操作が可能なものである。軟性部1aは、体腔内への挿入経路に沿って任意の方向に曲がる軟性構造体であり、この軟性部1aの基端部に本体操作部2が連設されている。また、本体操作部2からはコード3が延在されており、このコード3の端部には、コネクタ部4が設けられる。コード3は、超音波トランスデューサ10に接続した信号ケーブルを図示しない超音波観測装置に接続するためのものである。
【0013】
図2に示したように、超音波トランスデューサ10は電子走査を行うものであり、短冊状の超音波振動子10aを多数列設したものから構成される。この超音波トランスデューサ10を構成する各超音波振動子10aを順次駆動すると、その並び方向にリニア電子走査することができ、また各超音波振動子10aの駆動タイミングを調整することによって、セクタ電子走査を行える。このように、超音波振動子10aを順次駆動することにより体内の検査位置における組織断層情報が取得される。超音波トランスデューサ10は、その送受信面の中央部を中心として水平方向に回転可能となっており、所定角度回転させると、超音波走査による断層面が回転方向に変位することになる。従って、超音波トランスデューサ10を回転させながら、所定角度毎に超音波走査を行えば、体内における所定の円柱状(リニア走査の場合)または円錐状(セクタ走査の場合)の範囲において立体的に把握できる3次元組織断層情報を取得できる。
【0014】
超音波トランスデューサ10は先端硬質部1cを構成するケーシング5内に設けられている。このケーシング5の一側面は開口しており、この開口部には、超音波の透過性が良好な部材で形成した音響窓6が装着されている。ケーシング10内に装着されている超音波トランスデューサ10は積層構造となっている。最下層はバッキング材11であり、このバッキング材11上に圧電素子からなる超音波振動子10aが積層される。また、超音波振動子10a上には音響整合層12が、さらに音響整合層12上には音響レンズ13が積層されている。バッキング材11は回転体14上に固着されている。音響レンズ13は音響窓6に臨んでおり、音響窓6とケーシング5との間及びケーシング5と音響レンズ13との間にはシール部材7が装着されて、音響レンズ13と音響窓6との間は密閉されて、その内部には流動パラフィン等の音響伝達媒体が封入されている。図示した音響レンズ13は凸曲面形状となっているが、多数設けた超音波振動子10aは実質的に同一平面となるように配列されており、従って以下の説明では、この平面を超音波の送受信面という。
【0015】
超音波トランスデューサ10を回転させるために、回転体14は回転軸15に回転自在に支承されている。回転軸15は、超音波トランスデューサ10の送受信面と直交する方向に延在されて、ケーシング5に固定的に保持されている。回転体14は本体操作部2から遠隔操作により回転駆動されるものであり、このために回転体14には一対の超音波操作ワイヤ16,16が連結されており、一方の超音波操作ワイヤを引っ張り、他方の超音波操作ワイヤを押し出すことによって、回転体14を回転させることができる。
【0016】
超音波トランスデューサ10を構成する各超音波振動子10aにはそれぞれ信号ケーブル17が接続されており、これら信号ケーブル17は挿入部1から本体操作部2を経てコード3内に延在されて、コネクタ部4にまで引き回される。多数の信号ケーブル17は、少なくとも挿入部1内では可撓性のあるチューブ18内に挿通されている。これによって、アングル部1bを湾曲させた時等に各信号ケーブル17が絡み合ったり、後述する湾曲操作ワイヤ等と擦れあったりするのを防止している。また、超音波操作ワイヤ16は少なくとも挿入部1内では、可撓性スリーブとしての密着コイル19内に挿通されて、コントロールケーブルを構成する。
【0017】
アングル部1bは上下及び左右に湾曲できるようになっており、このために、アングル部1bを構成するアングルリングのうち、最も先端のリングには、それぞれ円周方向に概略90°位相を変えて、4本の湾曲操作ワイヤが取り付けられている。これら4本の湾曲操作ワイヤのうち、上下に位置する対の上下湾曲操作ワイヤは符号20,20で図2に示している。また、この図2では省略したが、左右に位置する対の左右湾曲操作ワイヤ21,21が設けられている。これら各湾曲操作ワイヤ20,21は、アングル部1b内では円周方向の位置を規制した状態で延在され、軟性部1a内では、超音波操作ワイヤ16と同様、密着コイル内に挿通することによりコントロールケーブルを構成している。
【0018】
一対からなる超音波操作ワイヤ16,16と、アングル部1bを上下方向に湾曲させるための一対の上下湾曲操作ワイヤ20,20と、アングル部1bを左右方向に湾曲させるための一対の左右湾曲操作ワイヤ21,21は、本体操作部2内でそれぞれ押し引き操作されるようになっている。このために、本体操作部2には、超音波回転操作機構とアングル部湾曲操作機構とが設けられている。そこで、図3に本体操作部2の内部構成を、また図4には超音波回転操作機構の構成を、さらに図5にはアングル部湾曲操作機構の構成を示す。
【0019】
これらの図から明らかなように、超音波回転操作機構は第1の回転部材としての第1のプーリアセンブリ22と、この第1のプーリアセンブリ22を回転駆動するための電動モータ23とを有するものである。また、アングル部湾曲操作機構は、第2の回転部材としての第2のプーリアセンブリ24と、この第2のプーリアセンブリ24を回転駆動するためのアングル操作手段25とを有するものである。そこで、図6に第1のプーリアセンブリ22の構成を、また図7には第2のプーリアセンブリ24の構成をそれぞれ示す。
【0020】
第1のプーリアセンブリ22は、図6から明らかなように、単一のプーリ26を備え、プーリ26はプーリハウジング27内に回転可能に装着されている。プーリハウジング27には、2つのワイヤ通路が形成されており、これら各ワイヤ通路には、一対からなる超音波操作ワイヤ16がそれぞれ挿通されている。そして、これら各超音波操作ワイヤ16は所定角度分だけプーリ26に巻回されている。従って、プーリ26を回転させると、一方の操作ワイヤが引き込まれ、他方の操作ワイヤが繰り出されることになる。電動モータ23はこのプーリ26を回転駆動するためのものであり、この電動モータ23の出力軸23aには傘歯車28が連結して設けられ、またプーリ26の入力軸26aにも傘歯車29が連結されている。そして、これら両傘歯車28,29は相互に噛合しており、従って電動モータ23を駆動すると、傘歯車28,29の噛合によりプーリ26に動力が伝達されて、このプーリ26が回転駆動されることになる。ここで、傘歯車28,29とからなる傘歯車伝達手段を用いたのは、回転力の伝達方向を90°方向転換させるためである。
【0021】
図7に示した第2のプーリアセンブリ24は2個のプーリ30,31から構成され、これらプーリ30,31はプーリハウジング32内に回転可能に装着されている。プーリ30はアングル部1bを上下方向に湾曲させるための一対の上下湾曲操作ワイヤ20が巻回されており、上下方向への湾曲操作用のプーリである。また、プーリ31は左右方向への湾曲操作用のものであり、アングル部1bを左右方向に湾曲させるために、一対からなる左右湾曲操作ワイヤ21が巻回されている。これら2個のプーリ30,31は同軸に設けられており、これら各プーリ30,31の入力軸30a,31aはそれぞれ中空軸からなり、入力軸31aは第1の固定軸33aに摺動可能に挿嵌されている。また、この入力軸31aには中空軸からなる第2の固定軸33bが所定の間隔を空けた状態で挿嵌されており、入力軸30aはこの第2の固定軸33bと摺接している。さらに、入力軸30aには所定の隙間を空けた状態で外筒34が挿嵌されている。入力軸30a,31aは、それぞれアングル操作手段25を構成する上下湾曲操作ノブ35,左右湾曲操作ノブ36に連結されており、これら各ノブ35,36は手指により操作できるようになっている。従って、同心状態に設けた第1の固定軸33a,入力軸31a,第2の固定軸33b,入力軸30a,外筒34によって、アングル操作手段25の操作軸37が構成され、この操作軸37は本体操作部2を貫通して設けられている。
【0022】
このように、第2のプーリアセンブリ24と、アングル操作手段25と、本体操作部2を貫通するように配置された操作軸37とによって、アングル部1bの湾曲操作機構が構成されるが、このアングル部湾曲操作機構は手動操作されるものである。一方、超音波回転操作機構を構成する第1のプーリアセンブリ22及び電動モータ23は、本体操作部2内において、アングル部湾曲操作機構とは独立した機構として装着され、本体操作部2の軸線方向において、アングル部湾曲操作機構は前方側に、また超音波回転操作機構は後方側に設けられている。
【0023】
ところで、挿入部1に連結した本体操作部2のケーシング40は、その軸線方向に長手となっている。この本体操作部2の軸線は、実質的に挿入部1の軸線と一致するか、またはそれと平行な方向となる。そして、本体操作部2の軽量化を図ると共に、内部のスペースをできるだけ広くするために、そのケーシング40は肉厚の薄いプラスチック材で形成される。しかも、本体操作部2の内部に設けた各種の部材に対する修理や点検のために、分解できるようにしている。従って、ケーシング40は、大きくは挿入部1への連結側における第1のケーシング41と、コード3の引き出し側の第2のケーシング42とから構成される。そして、第2のケーシング42の側面は大きく開口しており、この開口部にはカバー43が着脱できるように装着されている。
【0024】
このように分割されたケーシング40を組み付け、かつ組み付け状態で十分な強度を持たせるために、ケーシング40の内部には支持板44が配設される。支持板44は、通常、高い強度を有する金属板から構成される。なお、支持板44は2枚の金属薄板の積層構造としているが、1枚の金属板で構成することもできる。この支持板44は、第2のケーシング42内に設けた複数の支柱45に連結されており、この支柱45への連結部から第1のケーシング41側に延在されている。第1のケーシング41の先端部には、挿入部1の基端部が連結される連結筒46が配置されており、この連結筒46からは左右一対からなる連結腕片47,47が本体操作部2内に向けて延在されている。そして、これらの連結腕片47,47の先端は支持板44の端部にねじ止め等の手段で連結されている。連結筒46は第1のケーシング41に挿嵌されており、かつこの連結筒46にはリングナット48が螺合されている。このリングナット48は第1のケーシング41の端面に当接するものであり、リングナット48を連結筒46に螺合させて、第1のケーシング41に圧接する方向にねじ込むと、連結筒46に連結腕片47を介して連結されている支持板44が先端側に引き込まれることになり、その結果第2のケーシング42が第1のケーシング41に圧接する方向に押圧される。つまり、第1のケーシング41は、第2のケーシング42とリングナット48とにより圧縮された状態に保持されているので、この第1のケーシング41を第2のケーシング42より薄肉化しても、組み立て状態ではその強度を高くすることができる。
【0025】
第1のプーリアセンブリ22,第2のプーリアセンブリ24及び電動モータ23は、この支持板44に固定されている。ここで、第1のプーリアセンブリ22のプーリ26に巻回された超音波操作ワイヤ16、第2のプーリアセンブリ24のプーリ30,31に巻回された湾曲操作ワイヤ20,21は、本体操作部2の軸線方向に延在されているので、これら各プーリ26,30,31の回転中心軸は本体操作部2の軸線と直交する方向に配置される。第2のプーリアセンブリ24はアングル操作手段25と連結されている。アングル操作手段25は術者が本体操作部2を把持する手の指で操作される。従って、本体操作部2におけるアングル操作手段25の配設位置は限定され、通常は、第2のケーシング42における第1のケーシング41への連結部の近傍に配置される。これによって、アングル操作手段25は、第1のケーシング41より厚肉で、高い強度を有する第2のケーシング42に支持され、かつ本体操作部2における後方側の位置に操作者による把持部を形成することができる。
【0026】
ところで、支持板44は、支柱45により第2のケーシング42に固定されるが、この支柱45の長さはできるだけ短い方が強度的に有利である。第2のケーシング42には、アングル操作手段25の装着側とは反対側にはカバー43が設けられている。従って、本体操作部2におけるケーシング40の内部空間は、この本体操作部2の軸線方向に延在させた支持板44により縦方向に2分割され、しかもこの支持板44のカバー43と対面する側の方が、アングル操作手段25が装着されている側のスペースより広くなる。
【0027】
支持板44のアングル操作手段25の装着側に向いている面を表面とし、カバー43に対向する側の面を裏面とすると、まず第1のプーリアセンブリ22は支持板44の表面側に設けられている。この第1のプーリアセンブリ22より大型の第2のプーリアセンブリ24は裏面側に装着される。また、電動モータ23も支持板44の裏面側に装着される。これら第2のプーリアセンブリ24及び電動モータ23は、共に第1のプーリアセンブリ22よりもサイズが大きい。従って、これらはケーシング40内において、広いスペースが確保される支持板44の裏面側に配置する方が有利である。このために、第2のプーリアセンブリ24の操作軸37は支持板44を貫通して裏面側に延在させている。
【0028】
これに対して、第2のプーリアセンブリ24より少なくとも厚み方向のサイズが小さい第1のプーリアセンブリ22は、これとは反対側、つまり支持板44の表面側に装着されている。しかも、第1のプーリアセンブリ22は第2のプーリアセンブリ24とは本体操作部2の軸線方向における位置を違えて配置している。即ち、第2のプーリアセンブリ24は前方側に、第1のプーリアセンブリ22は後方側に配置されている。
【0029】
第2のケーシング42において、アングル操作手段25を設けた位置より後方側には超音波プローブを操作する者の把持部を形成しなければならない。このために、第2のケーシング42は、アングル操作手段25の装着位置より後方側に所定の長さが必要となる。電動モータ23は、その軸線方向に長手となっているので、この電動モータ23の長手方向を把持部を構成する長さ方向に配置している。従って、電動モータ23を第2のプーリアセンブリ24とは干渉しない後方位置に配置することができる。しかも、第1のプーリアセンブリ22におけるプーリ26の入力軸26aは電動モータ23の出力軸23とは直交する方向に設けられている。第1のプーリアセンブリ22と電動モータ23との間は、傘歯車伝達手段により連結することによって、前述したように、電動モータ23の軸線を本体操作部2の軸線方向に向けて配置することができる。そして、支持板44の表面側に設けた第1のプーリアセンブリ22の入力軸26aは、この支持板44を貫通させて裏面側に延在させている。
【0030】
以上のように構成することによって、本体操作部2の内部スペースを有効に活用でき、この本体操作部2を小型でコンパクトなものとすることができる。特に、本体操作部2の軸線と直交する方向のサイズを小さくできるので、超音波プローブの操作者が把持するのに最適な寸法とすることができる。なお、本体操作部2内には、前述した各部材の他に、超音波トランスデューサ10に接続した信号ケーブル17が挿通される。そして、信号ケーブル17は、本体操作部2内に設けたエコーブースタ50に接続されている。また、本体操作部2内には、電動モータ23の制御基板51や、スイッチ基板52等が設けられる。これらの電装品は第1のケーシング41内及び第2のケーシング42内における第2のプーリアセンブリ24の下部位置等、他の部材と干渉しない位置に配置される。
【0031】
第1のプーリアセンブリ22と、第2のプーリアセンブリ24とは、その軸線方向において、支持板44によって区画形成されている。これらプーリアセンブリ22,24からは操作ワイヤが導出されており、これら各操作ワイヤは挿入部1内に延在される。操作ワイヤは、少なくとも挿入部1における軟性部1a内では、密着コイル等のスリーブ内に挿通されて、コントロールケーブルを構成している。従って、複数のコントロールケーブルが接触している状態で、内部に挿通された操作ワイヤを押し引きしても、他の操作ワイヤに影響を与えない。しかしながら、操作ワイヤは対になって押し引き操作されるものであるので、送り出し側の操作ワイヤに弛みが生じないようにするために、弛み防止部材を設けたガイド内に挿通される。
【0032】
而して、上下,左右の湾曲操作ワイヤ20,21の挿通経路は支持板44の裏面側にあり、この挿通経路に弛み防止手段を有するワイヤガイド60が設けられており、このワイヤガイド60は支持板44に固定されている。そして、このワイヤガイド60を挟んで、挿入部1側では密着コイル等の内部に挿通されているが、ワイヤガイド60から第2のプーリアセンブリ24までの部分では操作ワイヤ20,21は外部に露出している。また、第1のプーリアセンブリ22に接続した超音波操作ワイヤ16も同様に、弛み防止部材を設けたワイヤガイド61に挿通されており、このワイヤガイド61の挿入部1側では密着コイル等に挿通されているが、第1のプーリアセンブリ22への接続側は操作ワイヤ16が露出している。従って、合計6本の操作ワイヤはワイヤガイド60,61を過ぎた位置では接近した位置に配置していても問題はないが、第1,第2のプーリアセンブリ22,24からワイヤガイド61,60までの間では操作ワイヤを隔離しなければ、相互に絡み合ったり、擦れたりする可能性があり、操作性が悪くなる。
【0033】
第1のプーリアセンブリ22と第2のプーリアセンブリ24とを支持板44を挟んで相互に反対側に配置しているので、前述したような不都合を生じることはない。特に、超音波トランスデューサ10を回転させる操作は極めて厳格な制御が必要であり、この超音波トランスデューサ10に回転むらが生じると、正確に3次元化できる超音波画像を取得できなくなる。従って、超音波操作ワイヤ16の押し引き操作時には、他の部材と摺動する等して抵抗が変化するのを確実に避けなければならない。超音波操作ワイヤ16を湾曲操作ワイヤ20,21に退位して支持板44で切り離すようにしているので、超音波操作ワイヤ16の動きに対する抵抗が生じるのを確実に防止できるようになる。
【0034】
【発明の効果】
本発明は以上のように構成したので、本体操作部の内部に設けられ、操作ワイヤの操作手段を小型でコンパクトなものとなし、しかも超音波操作ワイヤの正確な作動を可能にする等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の位置態様を示すマルチプレーン式の超音波プローブの全体構成を示す説明図である。
【図2】図1の超音波プローブにおける挿入部の先端部分の断面図である。
【図3】図1の超音波プローブの本体操作部の断面図である。
【図4】本体操作部における超音波回転操作機構を示す平面図である。
【図5】本体操作部におけるアングル部湾曲操作機構の平面図である。
【図6】第1のプーリアセンブリの断面図である。
【図7】第2のプーリアセンブリの断面図である。
【符号の説明】
1 挿入部
1a 軟性部
1b アングル部
1c 先端硬質部
2 本体操作部
3 コード
10 超音波トランスデューサ
10a 超音波振動子
14 回転体
16 超音波操作ワイヤ
20 上下湾曲操作ワイヤ
21 左右湾曲操作ワイヤ
22 第1のプーリアセンブリ
23 電動モータ
24 第2のプーリアセンブリ
25 アングル操作手段
26,30,31 プーリ
40 ケーシング
41 第1のケーシング
42 第2のケーシング
44 支持板
60,61 ワイヤガイド

Claims (2)

  1. 本体操作部と、この本体操作部への連結側から順に、軟性部、アングル部及び先端硬質部を連設することにより構成される挿入部と、前記本体操作部から導出され、超音波観測装置に接続されるコードとを備え、前記先端硬質部に複数の超音波振動子を列設した超音波トランスデューサを、その送受信面と直交する方向に回転可能に装着し、この超音波トランスデューサの回転操作を行う超音波操作ワイヤを、前記本体操作部内に設けられ、電動モータにより回転駆動される第1の回転部材に巻回させ、また前記アングル部を湾曲させる湾曲操作ワイヤを少なくとも2本設けて、この湾曲操作ワイヤを前記本体操作部に設けた第2の回転部材に巻回し、この第2の回転部材は前記本体操作部外に延在させて設けたアングル操作手段により回転駆動される構成としたものにおいて、
    前記本体操作部のケーシング内に支持板を設け、この支持板に前記第1の回転部材及び第2の回転部材と、前記電動モータとを装着し、
    前記第1の回転部材と前記第2の回転部材とは前記支持板の異なる面で、前後方向に位置を変えて装着し、
    前記第1の回転部材から延在させた前記超音波操作ワイヤと、前記第2の回転部材から延在させた前記湾曲操作ワイヤとを前記支持板を挟んだ両側に設けたガイド部材にそれぞれガイドさせる
    構成としたことを特徴とする超音波プローブ。
  2. 前記アングル操作手段と前記第2の回転部材との間を連結する操作軸は前記支持板を貫通して反対側に延在させ、第2の回転部材をこの反対側の面に装着するようになし、また前記電動モータを前記支持板の第2の回転部材の装着面と同じ面に装着することにより、この電動モータと前記第1の回転部材とをそれぞれ前記支持板の異なる面に設けるようになし、この電動モータと第1の回転部材との間は傘歯車伝達手段を介して回転力を伝達する構成としたことを特徴とする請求項1記載の超音波プローブ。
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