JP6137363B2 - 消耗品管理装置及び消耗品管理プログラム - Google Patents

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Description

本発明は、消耗品管理装置及び消耗品管理プログラムに関する。
紙などの記録材に画像を形成する機能を備えた画像形成装置として、複写機、プリンタ装置、ファクシミリ装置、これらの機能を併せもった複合機などが知られている。
このような画像形成装置では、画像形成に伴って消費されるトナー、画像形成に伴って磨耗や劣化が生ずる感光体ドラムや光源LED(Light Emitting Diode)、といった種々の消耗品が用いられている。これらの消耗品を適宜に補給又は交換しなければ、画像形成装置の動作に不具合等を生ずる原因となり得る。そこで、画像形成装置の保守サービスの一環として、消耗品を補給又は交換する作業が必要となる前までに画像形成装置の設置場所へ消耗品を配送しておくことで、その作業が必要となった際に速やかに消耗品を補給又は交換できるようにすることが求められている。
ここで、画像形成装置の保守に係る技術に関し、種々の発明が提案されている。
例えば、特許文献1には、画像形成装置のトナー搬送機構におけるトナーの搬送時間に関する情報と、現像器でのトナー消費量の変動に係わる特性量に関する情報と、画像形成装置内の環境を表す特性量に関する情報とを取得し、取得したトナーの搬送時間に関する情報により、予測部にてトナー容器のトナー残量についての予測値を算出し、さらに、補正部にて、記憶部からこの予測値とトナー容器におけるトナー残量についての実測値との対応関係を取得し、取得した対応関係をトナー消費量の変動に係わる特性量と環境を表す特性量とにより補正して、補正した対応関係を用いて予測値を補正する発明が記載されている。
特開2011−65003号公報
本発明は、画像形成装置の設置場所に対する消耗品の配送時期の決定を精度良く行えるようにすることを目的とする。
請求項1に記載の本発明は、画像形成装置から提供される、消耗品の消耗度を示す値と画像形成装置の稼働条件を示す温度、湿度又は画像記録材上の画像密度の少なくともいずれかの値とに基づいて、画像形成装置の消耗品の交換時期を予測する予測手段と、過去に消耗品を交換した複数の事例における予測の交換時期と実際の交換時期との差分の分布に基づいて、画像形成装置の設置場所への消耗品の到着時期より実際の交換時期が前となる緊急配送の程度、又は、消耗品の到着時期より実際の交換時期が後となる預託在庫の程度が予定値となるように、予測の交換時期と消耗品の到着時期との間に設けるオフセット期間を設定する設定手段と、管理対象の画像形成装置について、前記予測手段により予測された交換時期から前記オフセット期間を遡った時期を消耗品の到着時期に決定し、当該到着時期から消耗品の配送に要する期間を遡った時期を消耗品の配送時期に決定する決定手段と、を備えたことを特徴とする消耗品管理装置である。
請求項2に記載の本発明は、コンピュータに、画像形成装置から提供される、消耗品の消耗度を示す値と画像形成装置の稼働条件を示す温度、湿度又は画像記録材上の画像密度の少なくともいずれかの値とに基づいて、画像形成装置の消耗品の交換時期を予測する予測機能と、過去に消耗品を交換した複数の事例における予測の交換時期と実際の交換時期との差分の分布に基づいて、画像形成装置の設置場所への消耗品の到着時期より実際の交換時期が前となる緊急配送の程度、又は、消耗品の到着時期より実際の交換時期が後となる預託在庫の程度が予定値となるように、予測の交換時期と消耗品の到着時期との間に設けるオフセット期間を設定する設定機能と、管理対象の画像形成装置について、前記予測機能により予測された交換時期から前記オフセット期間を遡った時期を消耗品の到着時期に決定し、当該到着時期から消耗品の配送に要する期間を遡った時期を消耗品の配送時期に決定する決定機能と、を実現させるための消耗品管理プログラムである。
請求項1,2に記載の本発明によれば、画像形成装置の設置場所に対する消耗品の配送時期を、本発明を適用しない場合に比べて適正化することができる。また、画像形成装置の稼働条件(温度、湿度又は画像記録材上の画像密度)の相違による消耗品の消耗度の変動を考慮することで、消耗品の交換時期の予測を精度よく行うことができ、消耗品の配送時期の更なる適正化を実現できる。
消耗品管理システムの全体構成の概略を示す図である。 消耗品管理装置の機能ブロックの例を示す図である。 トナー交換の予測日とトナー交換の実施日との差分の分布例を示す図である。 クラスタリング処理におけるデータの流れを示す図である。 トナー交換の予測日とトナー交換の実施日との差分の分布例をクラスタ別に示す図である。
本発明の一実施形態について図面を参照して説明する。
図1には、本発明の一実施形態に係る消耗品管理システムの全体構成の概略を示してある。
本例の消耗品管理システム1は、消耗品管理装置2にネットワーク4を介して複数台(本例では、6台)の画像形成装置3A〜3F(以下、画像形成装置3)を接続した構成になっている。
ここで、以下の説明では、画像形成装置3による消耗品の一種であるトナーを例にして、消耗品の補給又は交換が必要となる時期を予測して消耗品の配送時期を決定する処理を説明するが、感光体ドラムや光源LEDといった他の消耗品についても適用することができる。
画像形成装置3としては、紙などの記録材にトナーによって画像を形成する機能を備えた種々の装置を用いることができ、例えば、複写機、プリンタ装置、ファクシミリ装置、これらの機能を併せもった複合機などが用いられる。
ネットワーク4としては、種々の通信路を用いることができ、例えば、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)、インターネットなどが用いられる。
消耗品管理装置2は、例えば、消耗品の配送サービスを管理する管理センタに設置され、オフィス等の種々な場所に設置された画像形成装置3をネットワーク4経由の通信により遠隔監視する。
消耗品管理装置2は、図2に機能ブロックの例を示すように、通信部21、想定消費量特定部22、予測部23、配送指示部24を有している。
通信部21は、各々の画像形成装置3から、ネットワーク4を介して、トナーの消耗度を示す値と画像形成装置3の稼働条件を示す値を取得する。これらの値は、後段の処理部(想定消費量特定部23や予測部24など)による処理で用いられる。
なお、画像形成装置3には、トナーの消耗度を示す値と画像形成装置3の稼働条件を示す値を提供するために、これらの値を検出する検出部が設けられてあり、検出部により検出された値を定期的(本例では1日毎)に消耗品管理装置2へ送信する仕組みとなっている。
ここで、本例では、画像形成装置3のトナーの消耗度を示す値として、トナー供給用のディスペンスモータの通電積算時間を用いる。これは、トナーの消費量(トナーの消耗度を表す指標)とディスペンスモータの通電積算時間とが比例関係にあることを利用している。
なお、他の値をトナーの消耗度を示す値として用いてもよく、トナーの消耗度を把握することが可能な値であればよい。
また、トナー以外の消耗品を後段の想定消費量特定部23及び予測部24による処理の対象とする場合には、その消耗品の種別に応じた値を取得すればよく、該当する消耗品の消耗度を把握することが可能な値であればよい。具体的には、例えば、感光体ドラムを処理の対象とする場合には、画像形成装置3による画像形成の枚数を計数するカウンタ値を、感光体ドラムの消耗度を示す値として取得する。また、例えば、光源LEDを処理の対象とする場合には、画像形成装置3の稼働積算時間を、光源LEDの消耗度を示す値として取得する。
また、本例では、画像形成装置3の稼働条件を示す値として、温度や湿度といった環境要因を示す値や、記録材上の画像形成密度といった使用状況を示す値を用いる。すなわち、ディスペンスモータの通電積算時間が同じであっても、温度、湿度、画像形成密度といった稼働条件の相違によってトナーの消耗度が変動するので、トナーの消耗度の予測精度の向上を図るべくこれらの値を取得する。なお、これらは例示であり、トナーの消耗度に影響を与え得る種々の要素の値を用いることができる。
想定消費量特定部22は、通信部21により各々の画像形成装置3から取得されたトナーの消耗度を示す値と稼働条件を示す値に基づいて、画像形成装置3毎に、現時点において想定(予想)されるトナーの消費量(トナーの消耗度を表す指標)である想定消費量を特定(算出)する。
ここで、トナーの消耗度を示す値(本例ではディスペンスモータの通電積算時間)のみを用いた単回帰でもトナーの想定消費量を算出できるが、正確性が十分とはいえないため、本例では、稼働条件を示す値を加味した重回帰によりトナーの想定消費量を算出している。また、稼働条件を示す値は多様であり、全ての値を用いることは処理負担の観点から見れば好ましくないため、本例では、稼働条件を示す各種の値の全てではなく、トナーの消耗度に与える影響の寄与度が高いと推定される幾つかの値を所定のアルゴリズムにより選択して重回帰に用いるようにしている。所定のアルゴリズムとしては、例えば、AIC(Akaike’s Information Criterion)を採用したアルゴリズムが挙げられる。
予測部23は、想定消費量特定部22により特定された画像形成装置3毎のトナーの想定消費量に基づいて、画像形成装置3毎に、トナーの残量がゼロとなる時期を予測(すなわち、トナー交換の予測日を算出)する。
この予測は種々の手法により行うことができ、例えば、これまでのトナーの想定消費量の推移に基づいて、トナー消費の推移傾向(時間的変化)を表す回帰直線(或いは回帰曲線)を求め、この回帰直線(或いは回帰曲線)からトナーの残量がゼロとなる時期を予測する手法などがある。
配送指示部24は、予測部23により予測された時期(トナー交換の予測日)に基づいて、画像形成装置3の設置場所へトナーを配送する指示を担当部署(例えば配送センタ)の端末装置の表示部に出力させる。配送指示の出力は任意の手法により行うことが可能であり、例えば、担当部署に宛てた電子メールにより行うことができる。
本例の消耗品管理装置2による配送指示について、従来方式と比較して説明する。
図3には、トナー交換の予測日とトナー交換の実施日との差分の分布例を示してある。
図3(a)のグラフは従来方式による分布例であり、図3(b)のグラフは本実施例による分布例である。これらのグラフにおいて、横軸は、トナー交換の予測日とトナー交換の実施日との差分(ずれ日数)を表し、縦軸は各差分の発生頻度(本例ではトナーカートリッジの本数)を表す。
まず、従来方式による配送指示について、図3(a)を参照して説明する。
本例の比較対象とする従来方式では、トナー供給用のディスペンスモータの通電積算時間(トナーの消耗度を示す値)のみを用いた単回帰によりトナーの残量がゼロとなる日を予測してトナー交換の予測日とし、トナー交換の予測日にトナーが到着するように、トナー交換の予測日からトナー配送日数(トナーの配送に要すると想定される日数)分を遡った日をトナーの配送日(配送センタからトナーを送り出す日)に決定する。なお、従来方式では、過去のデータに基づき、トナー交換の予測日からトナー配送日数分を遡った日の時点(例えば10日)におけるトナーの平均的な残量(例えば15%)を、PN(Pre Near)と規定してあるものとする。すなわち、従来方式では、トナーの残量がPN未満となった時点でトナーの配送指示が行われる。
トナーの残量がPN未満になった時点(トナーの配送日)から10日以内にトナーの残量がゼロとなる場合は、該当する画像形成装置3でトナー切れが生じて装置を稼働できなくなるので、画像形成装置3のユーザ側からトナーの緊急配送が要求されることになる。一方、トナー交換の予測日より後にトナーの残量がゼロとなる場合は、画像形成装置3のユーザ側に消耗品が預託在庫されることになる。
ここで、図3(a)のグラフでは、トナー交換の予測日D1とトナーの配送日D2を示してあり、D1とD2間の日数dがトナー配送日数となる。また、グラフ中の斜線ハッチ領域(D1より小さい領域)が緊急配送を表し、残余の領域(D1より大きい領域)が預託在庫を表している。
次に、本例の消耗品管理装置2による配送指示について、図3(b)を参照して説明する。
本例の消耗品管理装置2では、トナーの消耗度を示す値のみを用いた単回帰による予測と、トナーの消耗度を示す値及び画像形成装置3の稼働条件を示す値を用いた重回帰による高精度予測を組み合わせて用いている。具体的には、トナーの残量がPN以上の予め定められた時点(例えば20%)までは従来方式と同様の単回帰によりトナーの想定消費量の特定を行い、それ以降は重回帰によりトナーの想定消費量を高精度に特定して、トナー交換の予測日を算出する。この重回帰による高精度予測では、トナーの消耗度に影響を与え得る画像形成装置3の稼働条件を考慮すべく、温度、湿度、画像形成密度などの値(画像形成装置3の稼働条件を示す各種の値からAIC等により選択したもの)を取り込んで統計処理等のデータ処理やデータ解析を行うことで、従来方式より高精度にトナーの想定消費量を特定でき、トナー交換の予測日を精度良く算出することができる。
この結果、図3(b)に示すように、トナー交換の予測日とトナー交換の実施日との差分(ずれ日数)が低減して、ずれ日数のばらつきが小さくなり、従来方式(図3(a))と比べて大幅に予測精度が向上していることがわかる。
配送指示部24では、予測部23で算出されたトナー交換の予測日に対して、従来方式と同じトナーNG本数となるように遡った日をトナーの到着日に設定し、トナーの到着日から更にトナー配送日数分を遡った日をトナーの配送日に決定して、トナーの配送指示を行う。トナーNG本数は、緊急配送となったトナーカートリッジの本数(トナーの残量がゼロの時点でトナーが到着していないもの)を意味する。図3(b)によれば、トナー交換の予測日から8日前にトナーの到着日が設定されている。
ここで、図3(b)のグラフでは、トナー交換の予測日D1とトナーの配送日D2とトナーの到着日D3を示してあり、D2とD3間の日数dがトナー配送日数となる。また、グラフ中の斜線ハッチ領域(D2より小さい領域)が緊急配送を表し、残余の領域(D2より大きい領域)が預託在庫を表している。
すなわち、配送指示部24では、図3(b)の斜線ハッチ領域の面積が図3(a)の斜線ハッチ領域の面積と一致するようにトナーの到着日を設定する。
以上のように、本例の消耗品管理装置2では、トナーの残量がPNより多いポイント(本例では20%の時点)で高精度予測に切り替えてトナー交換の予測日を算出し、トナー交換の予測日に対して、トナーNG本数が予定値(本例では、従来方式と同じトナーNG本数)となるようにトナーの到着日を設定し、トナーの到着日からトナー配送日数分を遡った日をトナーの配送日に決定している。
ここで、ずれ日数(t)毎のトナーカートリッジ本数(n)に基づいてトナーカートリッジ一本あたりの平均在庫日数(=Σ(t×n)/Σ(n))を算出すると、図3(a)の例では29日となるのに対し、図3(b)の例では14日となる。すなわち、本例の消耗品管理装置2によれば、従来方式と同じトナーNG本数でありながら、平均在庫日数が大幅に削減されており、従来方式に比べて消耗品の配送時期が適正化されていることが分かる。
なお、図3(a)や(b)のグラフは、各々の画像形成装置3について収集した、消耗品の消耗度を示す値と画像形成装置の稼働条件を示す値と、トナー交換の実施日とをデータベースに蓄積しておき、これらを用いて画像形成装置3毎に従来方式の予測や高精度予測をシミュレートすることで作成できる。そして、このようにして作成した各グラフのデータに基づいて、トナーNG本数の予定値を従来方式と同じ値に設定することができる。トナー交換の実施日は、各々の画像形成装置3で検出してもよく、ユーザの操作により入力されてもよい。
以上のように、本例の消耗品管理装置2では、通信部21が、画像形成装置3からトナーの消耗度を示す値と画像形成装置3の稼働条件を示す値を取得し、想定消費量特定部22が、画像形成装置3から取得したトナーの消耗度を示す値と稼働条件を示す値に基づいて、現時点におけるトナーの想定消費量を特定し、予測部23が、トナーの想定消費量に基づいて、トナー交換の予測日を算出し、配送指示部24が、トナー交換の予測日に対して、従来方式と同じトナーNG本数となるように遡った日をトナーの到着日に設定し、トナーの到着日から更にトナー配送日数分を遡った日をトナーの配送日に決定して、トナーの配送指示を行う。
これにより、緊急配送や預託在庫を削減可能なトナーの配送日を決定することができ、トナーの配送時期の適正化を実現することができる。
ここで、以上の説明では、従来方式との相違を把握し易いように、トナーNG本数の予定値を従来方式と同じ値に設定しているが、トナーNG本数の予定値は任意に設定することができる。すなわち、緊急配送と預託在庫のいずれを優先するか等に応じて適宜定めればよく、例えば、各顧客の要望に沿うように顧客毎の予定値を設定することができる。
また、以上の説明では、トナーNG本数、すなわち、緊急配送の発生量について予定値を設定しているが、緊急配送の発生率(=トナーNG本数/全トナー配送本数)などの他の指標について予定値を設定してもよく、緊急配送の程度を表す種々の指標について予定値を設定することができる。
また、以上の説明では、緊急配送の程度に着目して予定値を設定しているが、預託在庫の程度に着目して予定値を設定してもよい。すなわち、トナー交換の予測日に対して、トナーの預託在庫の程度が予定値となるようにトナーの到着日を設定し、トナーの到着日からトナー配送日数分を遡った日をトナーの配送日に決定する。このような構成によっても、従来方式に比べてトナーの配送時期を適正化することができ、緊急配送や預託在庫の削減が図られる。
また、以上の説明では、演算負荷は低いものの予測精度が低い単回帰と、演算負荷が高いものの予測精度が高い重回帰のそれぞれの特性を活かして、或る段階(例えば、トナーの残量が20%の時点)までは単回帰により消耗品の消耗度を比較的粗い精度で特定し、それ以降は重回帰により消耗度を高精度に特定する構成としているが、単回帰のみを用いた構成や、重回帰のみを用いた構成としても構わない。
次に、画像形成装置のクラスタリングについて説明する。
本例では、複数の画像形成装置3をトナーの消耗速度に応じてクラスタ(画像形成装置群)に分類し、クラスタ別にその特性を考慮してトナーの交換日を予測し、トナーの配送日を決定する。
図4には、クラスタリング処理におけるデータの流れを示してある。
クラスタリング処理は、データマイニングツール部41、データ管理システム部42、物流部43の各ブロック部により実施される。ここで、データ管理システム部42は想定消費量特定部22及び予測部23に相当し、物流部43は配送指示部24に相当する。
データマイニングツール部41は、データ管理システム42のデータベースより、予測用のデータを取得し、予測モデルを生成する。この予測モデルの生成時に、クラスタ分類用の閾値と、各クラスタで採用される説明変数と、その補正係数が決定される。クラスタ分類用の閾値は、複数の画像形成装置3を使用状況に応じて各クラスタに分類する基準となる値(例えば、各クラスタが取り得るトナーの消耗速度の上限や下限を定める値)であり、REPTree等により決定される。各クラスタ用説明変数及びその補正係数は、該クラスタにおいてトナー消費に与える影響の寄与度が高い稼動条件の値及びこれに関わる補正係数であり、AIC重回帰等により決定される。
また、データマイニングツール部41は、予測モデルを用いて、各クラスタ別に緊急配送と預託在庫のバランス点を選定し、このバランス点をトナー交換の予測日に対するオフセット日数(トナー交換の予測日とトナーの到着日の間に設ける日数)として設定する。すなわち、クラスタ別に緊急配送や預託在庫に係る予定値を設定して、クラスタ別のオフセット日数を定めておく。
データ管理システム部42は、データマイニングツール部42より提供された、クラスタ分類用の閾値と、各クラスタで採用される説明変数及びその補正係数とを用いて、シリアル(個々の画像形成装置3)毎にトナー交換の予測日を算出し、更に、シリアル毎にクラスタ属性(そのシリアルが属するクラスタを識別する情報)を付加する。
物流部43は、データ管理システム部42より提供された、シリアル毎のトナー交換の予測日及びクラスタ属性と、データマイニングツール部42より提供された、各クラスタ別のオフセット日数とを用いて、各シリアルについてトナーの発注日(配送日)を決定する。すなわち、シリアル毎のトナー交換の予測日から該シリアルのクラスタ属性に対応するオフセット日数を遡った日をトナーの到着日に設定し、更にトナー配送日数を遡った日をトナーの配送日に決定する。
図5には、画像形成装置3の使用状況に応じて4つのクラスタに分類した場合について、クラスタ別に、トナー交換の予測日とトナー交換の実施日との差分の分布例を示してある。図5の各グラフにおいて、横軸は、トナー交換の予測日とトナー交換の実施日との差分(ずれ日数)を表し、縦軸は各差分の発生頻度(本例ではトナーカートリッジの本数)を表す。
本例では、トナー交換の平均日数(トナーを交換してから次のトナーに交換するまでの平均日数)、すなわち、トナーの消耗速度に応じて分類を行っている。
図5(a)は、トナー交換の平均日数が6日未満の画像形成装置群であるクラスタ1についてのグラフであり、図5(b)は、トナー交換の平均日数が6日以上10日未満の画像形成装置群であるクラスタ2についてのグラフであり、図5(c)は、トナー交換の平均日数が10日以上20日未満の画像形成装置群であるクラスタ3についてのグラフであり、図5(d)は、トナー交換の平均日数が20日以上50日未満の画像形成装置群であるクラスタ4についてのグラフである。
クラスタ1ではオフセット日数(トナー交換の予測日D1とトナーの到着日D3の間に設ける日数)が8日、クラスタ2ではオフセット日数が16日、クラスタ3ではオフセット日数が24日、クラスタ4ではオフセット日数が48日、となっている。なお、各グラフにおける網掛け領域は、緊急配送を表している。
以上のように、複数の画像形成装置3を使用状況(例えば、トナーの消耗速度)に応じて各クラスタに分類し、クラスタ別に緊急配送や預託在庫に係る予定値を設定してオフセット日数を定めておき、個々の画像形成装置3について算出したトナー交換の予測日と、当該画像形成装置3の属するクラスタについてのオフセット日数と、各クラスタで共通のトナー配送日数とに基づいて、トナーの配送日を決定する。
これにより、画像形成装置3の使用状況を考慮してトナーの配送日を決定することができ、トナーの配送時期の更なる適正化(緊急配送や預託在庫の削減)を実現することができる。
なお、画像形成装置3の分類は、トナーの消耗速度以外の値を用いて分類してもよく、画像形成装置3の使用状況を特徴付ける種々の値を用いて分類することができる。
ここで、本例の消耗品管理装置2は、各種演算処理を行うCPU(Central Processing Unit)、CPUの作業領域となるRAM(Random Access Memory)や基本的な制御プログラムなどを記録したROM(Read Only Memory)等の主記憶装置、各種のプログラムやデータを記憶するHDD(Hard Disk Drive)等の補助記憶装置、各種の情報を表示出力するための表示装置及び操作者により入力操作に用いられる操作ボタンやタッチパネル等の入力機器とのインタフェースである入出力I/F、他の装置との間で有線又は無線により通信を行うインタフェースである通信I/F、といったハードウェア資源を備えたコンピュータにより実現されている。
すなわち、本発明に係るプログラムを補助記憶装置等から読み出してRAMに展開し、これをCPUにより実行させることで、本発明に係る消耗品管理装置の機能をコンピュータ上に実現している。
本例では、本発明に係る予測手段の機能を想定消費量特定部22及び予測部23により実現し、本発明に係る決定手段の機能を配送指示部24により実現している。
ここで、本発明に係るプログラムは、例えば、当該プログラムを記憶したCD−ROM等の外部記憶媒体から読み込む形式や、通信網等を介して受信する形式などにより、消耗品管理装置2のコンピュータに設定される。
なお、本例のようなソフトウェア構成により各機能部を実現する態様に限られず、各機能部を専用のハードウェアモジュールで実現するようにしてもよい。
1:消耗品管理システム、 2:消耗品管理装置、 3(3A〜3F):画像形成装置、 4:ネットワーク、
21:通信部、 22:想定消費量特定部、 23:予測部、 24:配送指示部、
41:データマイニングツール部、 42:データ管理システム部、 43:物流部、
D1:トナー交換の予測日、 D2:トナーの配送日、 D3:トナーの到着日

Claims (2)

  1. 画像形成装置から提供される、消耗品の消耗度を示す値と画像形成装置の稼働条件を示す温度、湿度又は画像記録材上の画像密度の少なくともいずれかの値とに基づいて、画像形成装置の消耗品の交換時期を予測する予測手段と、
    過去に消耗品を交換した複数の事例における予測の交換時期と実際の交換時期との差分の分布に基づいて、画像形成装置の設置場所への消耗品の到着時期より実際の交換時期が前となる緊急配送の程度、又は、消耗品の到着時期より実際の交換時期が後となる預託在庫の程度が予定値となるように、予測の交換時期と消耗品の到着時期との間に設けるオフセット期間を設定する設定手段と、
    管理対象の画像形成装置について、前記予測手段により予測された交換時期から前記オフセット期間を遡った時期を消耗品の到着時期に決定し、当該到着時期から消耗品の配送に要する期間を遡った時期を消耗品の配送時期に決定する決定手段と、
    を備えたことを特徴とする消耗品管理装置。
  2. コンピュータに、
    画像形成装置から提供される、消耗品の消耗度を示す値と画像形成装置の稼働条件を示す温度、湿度又は画像記録材上の画像密度の少なくともいずれかの値とに基づいて、画像形成装置の消耗品の交換時期を予測する予測機能と、
    過去に消耗品を交換した複数の事例における予測の交換時期と実際の交換時期との差分の分布に基づいて、画像形成装置の設置場所への消耗品の到着時期より実際の交換時期が前となる緊急配送の程度、又は、消耗品の到着時期より実際の交換時期が後となる預託在庫の程度が予定値となるように、予測の交換時期と消耗品の到着時期との間に設けるオフセット期間を設定する設定機能と、
    管理対象の画像形成装置について、前記予測機能により予測された交換時期から前記オフセット期間を遡った時期を消耗品の到着時期に決定し、当該到着時期から消耗品の配送に要する期間を遡った時期を消耗品の配送時期に決定する決定機能と、
    を実現させるための消耗品管理プログラム。
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