JP6137308B2 - 基地局及びスケジューリング方法 - Google Patents

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Description

本発明は、基地局及びスケジューリング方法に関する。
従来、通信システムにおける伝送容量(以下では、「システム容量」と呼ばれることがある)を増大させるために、様々な工夫がなされている。例えば、3GPP LTE(3rd Generation Partnership Project Long Term Evolution)では、「マクロセル」の他に「小セル」を活用してシステム容量を増大させる技術に関する議論が行われている。ここで、「セル」は、1つの基地局装置(以下では、単に「基地局」と呼ばれることがある)の「通信エリア」と「チャネル周波数」とに基づいて規定される。「通信エリア」とは、基地局から送信された電波が到達するエリア(以下では、「射程エリア」と呼ばれることがある)の全体でもよいし、射程エリアが分割された分割エリア(所謂、セクタ)であってもよい。また、「チャネル周波数」とは、基地局が通信に使用する周波数の一単位であり、中心周波数と帯域幅とに基づいて規定される。また、チャネル周波数は、システム全体に割り当てられている「オペレーティング帯域」の一部である。そして、「マクロセル」は、高い送信電力で送信可能な基地局、つまり射程エリアの大きい基地局のセルである。また、「小セル」は、低い送信電力で送信する基地局、つまり射程エリアの小さい基地局のセルである。
すなわち、通信システムの構成として、図1に示すように、大きさの異なるセルが混在する構成が検討されている。例えば、通信システムの構成として、マクロセルの中に複数の小セルが含まれる第1構成や、マクロセルと関係なく複数の小セルが配置される第2構成等があり得る。図1は、通信システムの構成例を示す図である。
このようにセルサイズの態様化及びセル数の増加に伴い、セル間の干渉が問題となる可能性がある。すなわち、図2に示すように、1つの基地局と1つの端末装置(以下では、単に「端末」と呼ばれることある)との間の通信に対して、他の基地局から送信された電波が干渉となる可能性がある。図2は、セル間干渉の説明に供する図である。このようなセル間干渉を解決する技術の一つとして、図3に示すCoMP(Coordinated Multi-Point)通信(送受信)技術、つまり「協調通信」技術が検討されている。図3は、協調通信の説明に供する図である。協調通信は、複数のポイント(基地局又はアンテナ)と1つの端末との間で同時に通信する技術である。すなわち、協調通信は、例えば、複数のポイントから同一のデータを1つの端末に送信する、又は、1つの端末から同一のデータを複数のポイントに送信する技術である。この協調通信によって、通信の受信側における非協調セルからの干渉を抑圧する効果と、希望波についての受信電力を高める効果(つまり、空間ダイバーシチ効果)が得られる。これにより、セル端に存在する端末のスループットを向上させることができる。なお、図3に示すように、協調通信に関わるセル(つまり、協調セル)以外のセル(つまり、非協調セル)での通信を停止することにより、干渉抑圧効果をさらに高めることができる。
特開2012−212956号公報 特開2011−071993号公報 特開2010−258693号公報
"Coordinated multipoint transmission / reception techniques for LTE-Advanced", IEEE Wireless Commun. Mag., vol. 17, no. 4, June 2010 "Greedy and progressive user scheduling for CoMP wireless networks", in Proc. IEEE International Conference on Communication, June 2012
しかしながら、協調通信を行う場合、スケジューリングの処理効率が悪化してしまう可能性がある。すなわち、協調通信は複数の協調セルが関わる通信であるため、協調通信のためのスケジューリングとしては、各協調セルに在圏する端末のすべてを考慮するスケジューリングが考えられる。このスケジューリングの場合、並列して実行可能であった各セルにおけるスケジューリングを直列に実行することになるため、スケジューリングの処理効率が悪くなる可能性がある。また、複数の協調セルに対応する複数の基地局が各スケジューリングタイミングで協調してスケジューリングを行う場合、基地局間で多くの情報を短時間で遣り取りすることになるが、実現が難しい。
開示の技術は、上記に鑑みてなされたものであって、スケジューリングの効率を向上させることを目的とする。
開示の態様では、第1のセルと第2のセルとを用いた協調通信を行う端末候補に対する前記第2のセルにおけるスケジューリングを行う場合、前記第1のセルにおける前記端末候補についての通信予定タイミングと、前記端末候補についてのスケジューリング指標とを取得する。そして、前記端末候補についてのスケジューリング指標と、前記第2のセルに在圏する他の端末についてのスケジューリング指標とに基づいて、前記第2のセルにおける前記通信予定タイミングでの前記端末候補による通信の可否を決定する。
開示の態様によれば、スケジューリングの効率を向上させることができる。
図1は、通信システムの構成例を示す図である。 図2は、セル間干渉の説明に供する図である。 図3は、協調通信の説明に供する図である。 図4は、実施例1の通信システムの一例を示す図である。 図5は、実施例1の第1の基地局の一例を示すブロック図である。 図6は、実施例1の第2の基地局の一例を示すブロック図である。 図7は、実施例1の端末の一例を示すブロック図である。 図8は、第1の基地局による端末候補の決定処理の一例を示すフローチャートである。 図9は、第1の基地局によるスケジューリング処理及び第1のスケジューリング指標の算出処理の一例を示すフローチャートである。 図10は、第2の基地局による協調通信の可否判定処理の一例を示すフローチャートである。 図11は、第2の基地局による協調通信の可否判定処理の一例の説明に供する図である。 図12は、第2の基地局による第1のスケジューリング指標の補正処理の一例を示すフローチャートである。 図13は、実施例2の基地局の一例を示すブロック図である。 図14は、端末のハードウェア構成を示す図である。 図15は、基地局のハードウェア構成を示す図である。
以下に、本願の開示する基地局、端末、及びスケジューリング方法の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態により本願の開示する基地局、端末、及びスケジューリング方法が限定されるものではない。また、実施形態において同一の機能を有する構成には同一の符号を付し、重複する説明は省略される。また、以下では、一例として、通信システムがLTE及びLTE−Advancedシステムである場合について説明するが、これに限定されるものではない。
[実施例1]
[通信システムの概要]
図4は、実施例1の通信システムの一例を示す図である。図4において、通信システム1は、基地局10と、基地局30と、端末50とを有する。図4において、セルC10は、基地局10の射程エリアと第1のチャネル周波数によって規定される。また、セルC30は、基地局30の射程エリアと第2のチャネル周波数によって規定される。図4に示す端末50は、セルC10とセルC30とのオーバラップ領域に位置している。なお、第1のチャネル周波数と第2のチャネル周波数とは、同じでもよいし、異なっていてもよい。また、図4に示した基地局10と、基地局30と、端末50との数は一例であり、これに限定されるものではない。また、基地局10と基地局30とは、上位局と有線で接続され、上位局を介して互いに接続されていてもよい。又は、基地局10と基地局30とは、有線で論理的に又は物理的に直接接続されていてもよい。また、基地局10と基地局30とは、例えば、LTEシステムにおける、張出基地局(RRH:Radio Remote Header)を用いた基地局、フェムト基地局、又は、小型基地局であってもよい。
基地局10は、セルC10に在圏する各ユーザ(端末50及び他の端末を含む)から、各ユーザにおける各セル(セルC10及びセルC30を含む)の通信路品質(Channel Quality)の報告を受ける。ここでは、通信路品質として、例えば、RSRP(Reference Signal Received Power)及びRSRQ(Reference Signal Received Quality)等が用いられる。なお、各ユーザは、自身が在圏している各セルで送信された参照信号(RS:Reference Signal)に基づいて各セルの通信路品質を測定する。
そして、基地局10は、各ユーザから報告された各セルの通信路品質に基づいて、各ユーザについて自身のセルC10と他のセルとの協調通信を適用するか否か、つまり、各ユーザを協調通信の適用対象の端末候補とするか否かを決定する。以下では、協調通信の適用対象の端末候補を、単に「端末候補」と呼ぶことがある。例えば、基地局10は、各ユーザから報告された、自身のセルC10の第1の通信路品質とセルC10以外のセルの第2の通信路品質とを比較し、第1の通信路品質と第2の通信路品質との差が閾値より小さくなるユーザが存在する場合、そのユーザを端末候補として判定(決定)する。なお、以下では、端末50が端末候補として判定されるユーザであることを前提に説明する。
そして、基地局10は、端末候補である端末50に対して、セルC10におけるスケジューリングを行う。すなわち、基地局10は、端末50に対して、通信予定タイミング、及び、通信方法(通信周波数及び通信データサイズを含む)等を決定する。以下では、通信予定タイミング及び通信方法を総称して、リソース情報と呼ぶことがある。この決定は、例えば、端末50に関するサービスの詳細を示すQoS(Quality of Service)クラス、目標データレート、若しくは、バッファに残留するデータサイズ等、又は、これらの任意の組合せに基づいて、行われる。詳細には、例えば、端末50へのスケジューリングは次の様に行われる。端末候補である端末50に対しては、基地局10は、端末候補であること、及び、協調通信に用いられるセル(ここでは、セルC30)に関する情報を通知する。この通知には、例えば、上位レイヤのシグナリングが用いられる。そして、端末50は、接続中のセルC10の通信路品質とセルC30の通信路品質を測定し、これらの通信路品質を合成し、合成した合成品質に関する情報を基地局10に報告する。すなわち、端末50は、協調通信を実施した場合の通信路状態情報(CSI:Channel State Information)を基地局10へ報告する。基地局10は、受信した通信路状態情報に基づいて、最も品質の高いサブキャリアから順番に予め定められた帯域幅分のサブキャリアを選択することにより、端末50についての使用サブキャリアを決定する。そして、基地局10は、使用サブキャリアとこれに対応する通信路状態情報とに基づいて、端末50の通信に適用する符号化率及び変調方式を決定することにより、端末50の通信における通信データサイズを決定する。そして、基地局10は、決定した通信データサイズと目標データレートに基づいて、端末50の通信における通信周期を決定する。すなわち、端末候補である端末50に対しては、周期スケジューリングが適用される。また、端末候補に対するスケジューリングは、端末候補以外の端末に対するスケジューリングよりも先に(つまり、優先して)、行われてもよい。また、端末候補に対するスケジューリングは、通信効率を向上させるために、所定の周期毎に行われてもよい。
そして、基地局10は、端末候補である端末50について、基地局30によるセルC30におけるスケジューリングで用いられる、「スケジューリング指標(つまり、スケジューリングメトリック)」を算出する。この端末候補についてのスケジューリング指標については、後に詳しく説明する。
そして、基地局10は、算出した端末50についてのスケジューリング指標、及び、決定した端末50についてのリソース情報(上記の通信予定タイミング及び通信方式を含む)を、基地局30へ通知する。この通知には、例えば、基地局間インタフェースであるX2が用いられる。
基地局30は、基地局10から受け取った端末50についてのスケジューリング指標と、セルC30に在圏する端末50以外の端末についてのスケジューリング指標とに基づいて、スケジューリングを行う。以下では、端末50についてのスケジューリング指標を「第1のスケジューリング指標」と呼び、セルC30に在圏する端末50以外の端末についてのスケジューリング指標を、「第2のスケジューリング指標」と呼ぶことがある。具体的には、基地局30は、第1のスケジューリング指標と第2のスケジューリング指標とに基づいて、セルC30における通信予定タイミングでの端末50による通信の可否を決定する。セルC30における通信予定タイミングは、上記のセルC10における通信予定タイミングと同じである。
以上のように、基地局10が、端末候補に対して周期スケジューリングを行うと共に、端末候補についての第1のスケジューリング指標を算出し、決定したリソース情報及び算出した第1のスケジューリング指標を基地局30へ通知する。そして、基地局30は、第1のスケジューリング指標と第2のスケジューリング指標とに基づいて、セルC30における通信予定タイミングでの端末50による通信の可否を決定する。
この基地局10及び基地局30の構成により、基地局30が協調通信スケジュールを、セルC30に在圏する端末50以外の端末に対するスケジューリングと同列に、且つ、基地局10から独立して、行うことができる。これにより、協調通信に関するスケジューリングの効率を向上させることができ、また、基地局10と基地局30との間での情報の遣り取りを最小限に抑えることができる。
なお、実際上、基地局30も基地局10と同様のことをしているが、その説明については省略する。
[第1の基地局の構成例]
図5は、実施例1の第1の基地局の一例を示すブロック図である。図5において、基地局10は、受信無線部11と、受信処理部12と、協調通信制御部13と、スケジューリング部14と、送信処理部15と、送信無線部16と、ネットワークインタフェース(IF)17とを有する。
受信無線部11は、アンテナを介して受信した受信信号に対して所定の受信無線処理、つまりダウンコンバート、アナログディジタル変換等を施し、受信無線処理後の受信信号を受信処理部12へ出力する。
受信処理部12は、受信無線部11から受け取る受信信号に対して、所定の受信処理(つまり、復調、復号等)を施し、受信データを協調通信制御部13及び後段の機能部へ出力する。ここで、受信処理部12は、スケジューリング部14によって各ユーザに割り当てられたリソースから、各ユーザ宛のデータを抽出する。なお、受信信号がOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)信号である場合、受信処理部12は、IFFT(Inverse Fast Fourier Transform)等も行う。
協調通信制御部13は、受信処理部12から受け取る受信データから、セルC10に在圏する各ユーザから報告された各セルの通信路品質に関する情報を抽出する。そして、協調通信制御部13は、各ユーザから報告された各セルの通信路品質に基づいて、各ユーザについて自身のセルC10と他のセルとの協調通信を適用するか否か、つまり、各ユーザを協調通信の適用対象の端末候補とするか否かを決定する。具体的には、協調通信制御部13は、各ユーザから報告された、セルC10の第1の通信路品質とセルC10以外のセルの通信路品質とを比較する。そして、協調通信制御部13は、第1の通信路品質と第2の通信路品質との差が閾値より小さくなるユーザが存在する場合、そのユーザ(ここでは、端末50)を端末候補として判定(決定)する。そして、協調通信制御部13は、端末候補として決定した端末50に関する情報をスケジューリング部14へ出力する。
スケジューリング部14は、上記のように、端末候補である端末50に対して、セルC10におけるスケジューリングを行う。すなわち、基地局10は、端末50に対して、通信予定タイミング及び通信方法(通信周波数及び通信データサイズを含む)等のリソース情報を決定する。
そして、スケジューリング部14は、端末50が端末候補であることを示す情報、及び、決定したリソース情報を、送信処理部15、送信無線部16及びアンテナを介して、端末50へ送信する。
また、スケジューリング部14は、端末候補である端末50について、基地局30によるセルC30におけるスケジューリングで用いられる、第1のスケジューリング指標を算出する。
ここで、第1のスケジューリング指標の具体例について説明する。
〈具体例1〉
第1のスケジューリング指標の具体例1として、PF(Proportional Fairness)メトリックを挙げることができる。すなわち、スケジューリング部14は、第1のスケジューリング指標を、次の式(1)に基づいて算出する。
CoMP=rCoMP/(S/T) ・・・(1)
また、協調通信の対象外である端末についての第2のスケジューリング指標は、次の式(2)によって算出される。
conventional=rnormal/R ・・・(2)
ここで、Mconventionalは、協調通信の対象外である端末のスケジューリングメトリックである。MCoMPは、協調通信の対象である端末候補のスケジューリングメトリックである。rnormalは、協調通信の対象外である端末が1つのセルで通信を行った場合の瞬間の通信可能スループット(つまり、推定スループット)である。rCoMPは、協調通信の対象である端末候補が協調通信を行った場合の通信可能スループット(つまり、推定スループット)である。このrCoMPは、上記した合成品質に基づいて算出することができる。Rは、協調通信の対象外である端末の実際の平均スループットである。また、Sは、上記の通信データサイズである。また、Tは、上記の通信周期である。
この具体例1として挙げたスケジューリング指標を用いることにより、平均スループットが同じ端末間では、無線品質が良く瞬間の通信可能スループットが高い端末のスケジューリング指標が大きくなる。また、通信可能スループットが同じ端末間では、過去の通信機会が少なく平均スループットが小さい端末のスケジューリング指標が大きくなる。
〈具体例2〉
第1のスケジューリング指標の具体例2として、次のようなメトリックを挙げることができる。すなわち、スケジューリング部14は、第1のスケジューリング指標を、次の式(3)に基づいて算出する。
CoMP=1/(S/T) ・・・(3)
また、協調通信の対象外である端末についての第2のスケジューリング指標は、次の式(4)によって算出される。
conventional=1/R ・・・(4)
この具体例2として挙げたスケジューリング指標によれば、端末の瞬間の無線品質を考慮することなく、平均スループットが小さい端末のメトリックが常に大きくなる。従って、このスケジューリング指標を用いることにより、全端末のスループットが一定となるように、スケジューリングが実施される。
〈具体例3〉
第1のスケジューリング指標の具体例3として、次のようなメトリックを挙げることができる。すなわち、スケジューリング部14は、第1のスケジューリング指標を、次の式(5)に基づいて算出する。
CoMP=rCoMP ・・・(5)
また、協調通信の対象外である端末についての第2のスケジューリング指標は、次の式(6)によって算出される。
conventional=rnormal ・・・(6)
この具体例3として挙げたスケジューリング指標によれば、常に無線品質の高い端末を選択することができ、システム全体のスループットを可能な限り最大に近くすることが可能となる。
そして、スケジューリング部14は、算出した端末50についての第1のスケジューリング指標、及び、決定した端末50についてのリソース情報を、ネットワークIF17を介して基地局30へ送信する。
送信処理部15は、入力された送信データ及びスケジューリング部14から受け取る情報に対して、所定の送信処理(つまり、符号化、変調等)を施して送信信号を形成し、送信無線部16へ出力する。ここで、送信処理部15は、スケジューリング部14によって各ユーザに割り当てられたリソースに対して、各ユーザ宛のデータをマッピングする。なお、送信信号がOFDM信号である場合、送信処理部15は、FFT(Fast Fourier Transform)等も行う。
送信無線部16は、送信処理部15から受け取る送信信号に対して所定の送信無線処理、つまりディジタルアナログ変換、アップコンバート等を施して無線信号を形成し、形成した無線信号をアンテナを介して送信する。
ネットワークIF17は、基地局30を含む他の基地局との間のインタフェースである。すなわち、ネットワークIF17は、基地局30に対して信号を送信し、また、基地局30から送信された信号を受信(取得)する。
[第2の基地局の構成例]
図6は、実施例1の第2の基地局の一例を示すブロック図である。図6において、基地局30は、受信無線部31と、受信処理部32と、ネットワークIF33と、スケジューリング部34と、送信処理部35と、送信無線部36とを有する。
受信無線部31は、アンテナを介して受信した受信信号に対して所定の受信無線処理、つまりダウンコンバート、アナログディジタル変換等を施し、受信無線処理後の受信信号を受信処理部32へ出力する。
受信処理部32は、受信無線部31から受け取る受信信号に対して、所定の受信処理(つまり、復調、復号等)を施し、受信データをスケジューリング部34及び後段の機能部へ出力する。ここで、受信処理部32は、スケジューリング部34によって各ユーザに割り当てられたリソースから、各ユーザ宛のデータを抽出する。例えば、受信処理部32は、スケジューリング部34から端末50の通信許可を示す信号を受け取ると、通信予定タイミングで端末50から送信されてくる信号を受信する準備を行う。なお、受信信号がOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)信号である場合、受信処理部12は、IFFT(Inverse Fast Fourier Transform)等も行う。
ネットワークIF33は、基地局30から、端末50についての第1のスケジューリング指標と、端末50についてのリソース情報と、端末50宛ての送信データとを取得する。そして、ネットワークIF33は、端末50についての第1のスケジューリング指標と、端末50についてのリソース情報とをスケジューリング部34へ出力する。また、ネットワークIF33は、端末50宛ての送信データを送信処理部35へ出力する。
スケジューリング部34は、受信処理部32から受け取る受信データから、セルC10に在圏する各ユーザから報告された各セルの通信路品質に関する情報を抽出する。そして、スケジューリング部34は、セルC30に在圏する端末50以外の端末についての第2のスケジューリング指標を算出する。
そして、スケジューリング部34は、端末50についての第1のスケジューリング指標と、セルC30に在圏する端末50以外の端末についての第2のスケジューリング指標とに基づいて、スケジューリングを行う。
具体的には、端末50に対しては周期スケジューリングが適用されているので、スケジューリング部34は、端末50の通信予定タイミング毎に、第1のスケジューリング指標及び第2のスケジューリング指標に基づいて、セルC30における端末50の通信の可否を決定する。
詳細には、スケジューリング部34は、スケジューリングタイミング毎に、スケジューリング指標を大きい順に並べ、大きい方から所定数のスケジューリング指標に対応する端末を、そのスケジューリングタイミングにおけるスケジューリング対象とする。スケジューリングタイミングの周期は、上記の端末50の通信周期よりも短い。端末50についての第1のスケジューリング指標は、各スケジューリングタイミングで順位付けの対象とされる。しかし、スケジューリングタイミングで第1のスケジューリング指標が所定の順番以内に入ったとしても、端末50の通信が実際に行われるのは、通信予定タイミングでのみである。そして、スケジューリング部34は、前回の通信予定タイミングから今回の通信予定タイミングまでの各スケジューリングタイミングにおける第1のスケジューリング指標の順位に基づいて、今回の通信予定タイミングにおける端末50の通信の可否を決定する。
そして、スケジューリング部34は、端末50の通信を許可する通信予定タイミングにおいて、端末50の通信許可を示す信号を送信処理部35及び受信処理部32へ出力する。これにより、その通信予定タイミングでは、端末50についての協調通信が実行される。
例えば、スケジューリング部34は、端末50の下りの協調通信を許可する場合、端末50の通信許可を示す信号を送信処理部35へ出力する。これにより、送信処理部35は、端末50宛てのデータから送信信号を形成し、通信予定タイミングで送信無線部36及びアンテナを介して端末50へ送信する。
また、スケジューリング部34は、端末50の上り協調通信を許可する場合、端末50の通信許可を示す信号を送信処理部35へ出力する。この端末50の通知許可を示す信号は端末50へ送信され、端末50は、この信号に基づいて、上りの協調通信を通信予定タイミングで行う。また、スケジューリング部34は、端末50の上り協調通信を許可する場合、端末50の通信許可を示す信号を受信処理部32へ出力する。これにより、受信処理部32は、通信予定タイミングで端末50から送信されてくる信号を受信する準備を行う。
ここで、スケジューリング部34は、今回の通信予定タイミングでの端末50の通信可否の判定結果に基づいて、今回の通信予定タイミングでの端末50のスケジューリングに用いた第1のスケジューリング指標を補正して、次回の通信予定タイミングでの第1のスケジューリング指標としてもよい。例えば、スケジューリング部34は、通信の可否に関する今回の決定で可と決定した場合には、今回の決定で用いた第1のスケジューリング指標から所定値を減算した値を次回の決定で用いる第1のスケジューリング指標とする。また、スケジューリング部34は、今回の決定で否と決定した場合には、今回の決定で用いた第1のスケジューリング指標に所定値を加算した値を次回の決定で用いる第1のスケジューリング指標とする。この第1のスケジューリング指標の補正処理により、より公平なスケジューリングの実施が可能となる。
送信処理部35は、入力された送信データ及びスケジューリング部34から受け取る情報に対して、所定の送信処理(つまり、符号化、変調等)を施して送信信号を形成し、送信無線部36へ出力する。ここで、送信処理部35は、スケジューリング部34によって各ユーザに割り当てられたリソースに対して、各ユーザ宛のデータをマッピングする。例えば、送信処理部35は、スケジューリング部34から端末50の通信許可を示す信号を受け取ると、端末50宛てのデータから送信信号を形成し、通信予定タイミングで送信無線部36及びアンテナを介して端末50へ送信する。なお、送信信号がOFDM信号である場合、送信処理部35は、FFT(Fast Fourier Transform)等も行う。
送信無線部36は、送信処理部35から受け取る送信信号に対して所定の送信無線処理、つまりディジタルアナログ変換、アップコンバート等を施して無線信号を形成し、形成した無線信号をアンテナを介して送信する。
[端末の構成例]
図7は、実施例1の端末の一例を示すブロック図である。図7において、端末50は、受信無線部51と、受信処理部52と、通信路品質測定部53と、合成品質算出部54と、送信処理部55と、送信無線部56とを有する。
受信無線部51は、アンテナを介して受信した受信信号に対して所定の受信無線処理、つまりダウンコンバート、アナログディジタル変換等を施し、受信無線処理後の受信信号を受信処理部52へ出力する。
受信処理部52は、受信無線部51から受け取る受信信号に対して、所定の受信処理(つまり、復調、復号等)を施し、受信データを通信路品質測定部53、送信処理部55及び後段の機能部へ出力する。ここで、受信処理部52は、自装置宛ての制御信号が示すリソースから、自装置宛のデータを抽出する。なお、受信信号がOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)信号である場合、受信処理部12は、IFFT(Inverse Fast Fourier Transform)等も行う。
通信路品質測定部53は、自装置が在圏する各セルで送信された参照信号に基づいて、各セルの通信路品質を測定する。そして、通信路品質測定部53は、測定した各セルの通信路品質を合成品質算出部54へ出力する。
合成品質算出部54は、自装置が端末候補であることを示す情報が受信データに含まれている場合、協調セルの通信路品質を合成し、得られる合成品質に関する情報を送信処理部55へ出力する。
送信処理部55は、入力された送信データ及び合成品質算出部54から受け取る情報に対して、所定の送信処理(つまり、符号化、変調等)を施して送信信号を形成し、送信無線部56へ出力する。
送信無線部56は、送信処理部55から受け取る送信信号に対して所定の送信無線処理、つまりディジタルアナログ変換、アップコンバート等を施して無線信号を形成し、形成した無線信号をアンテナを介して送信する。
[通信システムの動作例]
以上の構成を有する通信システム1の処理動作例について説明する。
<端末候補の決定処理>
図8は、第1の基地局による端末候補の決定処理の一例を示すフローチャートである。
基地局10において協調通信制御部13は、自セル(つまり、セルC10)に在圏する全ユーザのうちの1つを処理対象ユーザに設定する(ステップS101)。
協調通信制御部13は、自セルに隣接する全隣接セルのうちの1つを処理対象隣接セルに設定する(ステップS102)。
協調通信制御部13は、自セルの通信路品質と処理対象隣接セルの通信路品質との差が閾値より小さいか否かを判定し(ステップS103)、その差が閾値より小さい場合(ステップS103肯定)、処理対象ユーザを端末候補として決定する(ステップS104)。なお、その差が閾値以上である場合(ステップS103否定)、処理はステップS105へ移る。
協調通信制御部13は、全ての隣接セルを処理対象としたか否かを判定する(ステップS105)。そして、協調通信制御部13は、未だ処理対象としていない隣接セルがある場合(ステップS105否定)、未だ処理対象としていない隣接セルを処理対象の隣接セルとするように、処理対象隣接セルを変更する(ステップS106)。すなわち、1つの処理対象ユーザに関して、ステップS103及びステップS104の処理を全ての隣接セルについて実行する。
そして、未だ処理対象としていない隣接セルがない場合(ステップS105肯定)、協調通信制御部13は、全てのユーザを処理対象としたか否かを判定する(ステップS107)。そして、処理対象としていないユーザが残っている場合(ステップS107否定)、協調通信制御部13は、処理対象のユーザ及び処理対象隣接セルを変更する(ステップS108)。すなわち、ステップS103、ステップS104、ステップS105及びステップS106の処理を全てのユーザについて実行する。そして、協調通信制御部13は、処理対象としていないユーザが残っていない場合(ステップS107肯定)、処理を終了する。
<端末候補に対するスケジューリング処理及び第1のスケジューリング指標の算出処理>
図9は、第1の基地局によるスケジューリング処理及び第1のスケジューリング指標の算出処理の一例を示すフローチャートである。
基地局10においてスケジューリング部14は、協調通信を実施した場合のCSI(通信路状態情報)から、送信帯域を決定する(ステップS201)。また、スケジューリング部14は、決定した送信帯域と、協調通信を実施した場合のCSIとから、送信データサイズを決定する(ステップS202)。また、スケジューリング部14は、決定した送信データサイズと目標データレートから送信周期を決定する(ステップS203)。
そして、スケジューリング部14は、協調通信を実施した場合のCSIと目標データレートから、第1のスケジューリング指標を算出する(ステップS204)。ここでは、上記の具体例1で示した第1のスケジューリング指標を用いることとする。
そして、スケジューリング部14は、決定したリソース情報と、算出した第1のスケジューリング指標とを、他の基地局(つまり、基地局30)へ通知する(ステップS205)。
<協調通信の可否判定処理>
図10は、第2の基地局による協調通信の可否判定処理の一例を示すフローチャートである。図11は、第2の基地局による協調通信の可否判定処理の一例の説明に供する図である。
基地局30においてスケジューリング部34は、処理対象のサブフレームを設定する(ステップS301)。
スケジューリング部34は、自セルに在圏するユーザのスケジューリング指標を大きい順にソートする(ステップS302)。このソート対象には、第1のスケジューリング指標及び第2のスケジューリング指標が含まれる。
スケジューリング部34は、第1のスケジューリング指標の順位を特定する(ステップS303)。例えば、図11のサブフレーム#1では、第1のスケジューリング指標の順位が6位となっている。
スケジューリング部34は、特定した第1のスケジューリング指標の順位がn位以内であるか否かを判定する(ステップS304)。nには、任意の自然数を設定することができる。なお、図11では、nが3とされている。
特定した第1のスケジューリング指標の順位がn位以内である場合(ステップS304肯定)、スケジューリング部34は、第1のスケジューリング指標に対応する端末50による次の通信予定タイミングでの通信が「可」であると判定する(ステップS305)。すなわち、次の通信予定タイミングでは、セルC10及びセルC30において端末50についての協調通信が実行される。すなわち、図11において、サブフレーム#6において第1のスケジューリング指標の順位が3位以内となっているので、次の通信予定タイミングであるサブフレーム#8では、端末50についての協調通信が実行される。
一方、特定した第1のスケジューリング指標の順位がn位以下の場合(ステップS304否定)、スケジューリング部34は、処理対象のサブフレームが通信予定タイミングに対応するか否かを判定する(ステップS306)。
処理対象のサブフレームが通信予定タイミングに対応しない場合(ステップS306否定)、スケジューリング部34は、処理対象のサブフレームを変更する(ステップS307)。すなわち、スケジューリング部34は、処理対象のサブフレームを、次のサブフレームに移す。例えば、図11において、サブフレーム#1は通信予定タイミングに対応しないので、サブフレーム#2に処理対象サブフレームが変更される。
一方、処理対象のサブフレームが通信予定タイミングに対応する場合(ステップS306肯定)、スケジューリング部34は、第1のスケジューリング指標に対応する端末50による次の通信予定タイミングでの通信が「否」であると判定する(ステップS308)。
図11においては、図10のフローチャートに従って処理されることにより、サブフレーム#1〜#4の間に第1のスケジューリング指標の順位が一度も3位以内に入らない場合には、サブフレーム#4の通信予定タイミングでは協調通信を実行しない。また、サブフレーム#5〜#8の間に第1のスケジューリング指標の順位が一度でも3位位内に入った場合には、サブフレーム#8の通信予定タイミングでは協調通信を実行する。
なお、通信予定タイミングにおける協調通信の可否を決定する基準は、上記の基準に限定されるものではない。例えば、前回の通信予定タイミングから今回の通信予定タイミングの間の各スケジューリングタイミングにおける第1のスケジューリング指標の順位が所定順位以上となる回数が所定回数以上となることを基準としてもよい。又は、前回の通信予定タイミングから今回の通信予定タイミングの間の各スケジューリングタイミングにおける第1のスケジューリング指標の順位の合計値が所定の閾値未満となることを基準としてもよい。
<第1のスケジューリング指標の補正処理>
図12は、第2の基地局による第1のスケジューリング指標の補正処理の一例を示すフローチャートである。
基地局30においてスケジューリング部34は、通信予定タイミングにおいて協調通信が「可」と判定したか否かを判定する(ステップS401)。
そして、スケジューリング部34は、通信予定タイミングにおいて協調通信が「可」と判定した場合(ステップS401肯定)、現在の第1のスケジューリング指標から所定値を減算して、新しい第1のスケジューリング指標を算出する(ステップS402)。例えば、図11においては、サブフレーム#8で協調通信が「可」と判定したので、スケジューリング部34は、サブフレーム#5から#8の間で使用していた第1のスケジューリング指標から所定値を減算して新しい第1のスケジューリング指標を算出する。そして、この新しい第1のスケジューリング指標を、スケジューリング部34は、サブフレーム#9〜#13の間で使用する。
一方、スケジューリング部34は、通信予定タイミングにおいて協調通信が「否」と判定した場合(ステップS401否定)、現在の第1のスケジューリング指標に所定値を加算して、新しい第1のスケジューリング指標を算出する(ステップS403)。例えば、図11においては、サブフレーム#4で協調通信が「否」と判定したので、スケジューリング部34は、サブフレーム#1から#4の間で使用していた第1のスケジューリング指標に所定値を加算して新しい第1のスケジューリング指標を算出する。そして、この新しい第1のスケジューリング指標を、スケジューリング部34は、サブフレーム#5〜#8の間で使用する。
以上のように本実施例によれば、基地局30において、ネットワークIF33が、セルC10における、端末50についての通信予定タイミングと、端末50についての第1のスケジューリング指標とを取得する。そして、スケジューリング部34が、端末50についてのスケジューリング指標と、セルC30に在圏する他の端末についての第2のスケジューリング指標とに基づいて、セルC30における通信予定タイミングでの端末50による通信の可否を決定する。
この基地局30の構成により、基地局30が協調通信スケジュールを、セルC30に在圏する端末50以外の端末に対するスケジューリングと同列に、且つ、基地局10から独立して、行うことができる。これにより、協調通信に関するスケジューリングの効率を向上させることができ、また、基地局10と基地局30との間での情報の遣り取りを最小限に抑えることができる。
また、端末50についての第1のスケジューリング指標は、端末50におけるセルC10の通信路品質とセルC30の通信路品質とに基づく第1の推定スループットと、通信予定タイミングの周期(上記の通信周期)と端末50についての通信データサイズとに基づく第2の推定スループットとの比であってもよい(上記の具体例1参照)。
また、端末50についての第1のスケジューリング指標は、端末50におけるセルC10の通信路品質とセルC30の通信路品質とに基づく推定スループットであってもよい(上記の具体例2を参照)。
また、端末50についての第1のスケジューリング指標は、通信予定タイミングの周期と端末50についての通信データサイズとに基づく推定スループットの逆数であってもよい。
また、スケジューリング部34が、通信の可否に関する今回の決定で可と決定した場合には、今回の決定で用いたスケジューリング指標から所定値を減算した値を次回の決定で用いるスケジューリング指標としてもよい。また、スケジューリング部34が、今回の決定で否と決定した場合には、今回の決定で用いたスケジューリング指標に所定値を加算した値を次回の決定で用いるスケジューリング指標としてもよい。
この基地局30の構成により、より公平なスケジューリングの実施が可能となる。
[実施例2]
実施例1では、主に、各セルが異なる基地局に対応する複数のセルにおける協調通信の場合について説明した。これに対して、実施例2は、各セルが同じ基地局に対応する複数のセルにおける協調通信に関する。
[基地局の構成例]
図13は、実施例2の基地局の一例を示すブロック図である。図13に示す基地局110は、基本的には、実施例1の基地局10と実施例1の基地局30とを組み合わせた構成を有している。基地局110において、受信無線部11と、受信処理部12と、協調通信制御部13と、スケジューリング部14と、送信処理部15と、送信無線部16とは、セルC10についての処理を実行する。また、受信無線部31と、受信処理部32と、スケジューリング部34と、送信処理部35と、送信無線部36とは、セルC30についての処理を実行する。ただし、実施例2では、セルC10及びセルC30は共に共通の基地局110のセル(又はセクタ)である。従って、スケジューリング部14とスケジューリング部34との間の信号の遣り取りが、実施例1では基地局間で行われていたのに対して、実施例2では装置内で行われている。
以上のような、各セルが同じ基地局に対応する複数のセルにおける協調通信においても、実施例1と同様の効果を得ることができる。
[他の実施例]
[1]実施例1及び実施例2では、スケジューリング部14が第1のスケジューリング指標MCoMPを算出し、ネットワークIF33又はスケジューリング部34がその第1のスケジューリング指標MCoMPを取得するものとして説明したが、これに限定されるものではない。例えば、スケジューリング部14が第1のスケジューリング指標MCoMPに用いるパラメータをスケジューリング部34へ送出し、スケジューリング部34が、受け取ったパラメータに基づいて、第1のスケジューリング指標MCoMPを算出してもよい。この場合には、スケジューリング部34が、第1のスケジューリング指標MCoMPを取得する機能を有している。
[2]実施例1及び実施例2で説明した協調通信のスケジューリングは下りリンクだけでなく上りリンクにも適用可能である。
[3]実施例1及び実施例2で図示した各部の各構成要素は、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各部の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部又は一部を、各種の負荷や使用状況等に応じて、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。
更に、各装置で行われる各種処理機能は、CPU(Central Processing Unit)(又はMPU(Micro Processing Unit)、MCU(Micro Controller Unit)等のマイクロ・コンピュータ)上で、その全部又は任意の一部を実行するようにしてもよい。また、各種処理機能は、CPU(又はMPU、MCU等のマイクロ・コンピュータ)で解析実行するプログラム上、又はワイヤードロジックによるハードウェア上で、その全部又は任意の一部を実行するようにしてもよい。
実施例1及び実施例2の基地局及び端末は、例えば、次のようなハードウェア構成により実現することができる。
図14は、端末のハードウェア構成例を示す図である。図14に示すように、端末200は、RF(Radio Frequency)回路201と、プロセッサ202と、メモリ203とを有する。
プロセッサ202の一例としては、CPU(Central Processing Unit)、DSP(Digital Signal Processor)、FPGA(Field Programmable Gate Array)等が挙げられる。また、メモリ203の一例としては、SDRAM(Synchronous Dynamic Random Access Memory)等のRAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ等が挙げられる。
そして、実施例1及び実施例2の端末で行われる各種処理機能は、不揮発性記憶媒体などの各種メモリに格納されたプログラムを増幅装置が備えるプロセッサで実行することによって実現してもよい。すなわち、受信処理部52と、通信路品質測定部53と、合成品質算出部54と、送信処理部55とによって実行される各処理に対応するプログラムがメモリ203に記録され、各プログラムがプロセッサ202で実行されてもよい。また、受信処理部52と、通信路品質測定部53と、合成品質算出部54と、送信処理部55とによって実行される各処理は、ベースバンドCPU及びアプリケーションCPU等の複数のプロセッサによって分担されて実行されてもよい。また、受信無線部51と送信無線部56とは、RF回路201によって実現される。
図15は、基地局のハードウェア構成例を示す図である。図15に示すように、基地局300は、RF回路301と、プロセッサ302と、メモリ303と、ネットワークIF(Inter Face)304とを有する。プロセッサ302の一例としては、CPU、DSP、FPGA等が挙げられる。また、メモリ303の一例としては、SDRAM等のRAM、ROM、フラッシュメモリ等が挙げられる。なお、実施例1の場合には、基地局10及び基地局30のそれぞれが、図15に示すようなハードウェア構成を有し、実施例2の場合には、基地局110が図15に示すようなハードウェア構成を有する。
そして、実施例1及び実施例2の基地局で行われる各種処理機能は、不揮発性記憶媒体などの各種メモリに格納されたプログラムを増幅装置が備えるプロセッサで実行することによって実現してもよい。すなわち、受信処理部12,32と、協調通信制御部13と、スケジューリング部14,34と、送信処理部15,35とによって実行される各処理に対応するプログラムがメモリ303に記録され、各プログラムがプロセッサ302で実行されてもよい。また、ネットワークIF17,33は、ネットワークIF304によって実現される。また、受信無線部11,31と、送信無線部16,36とは、RF回路301によって実現される。
なお、ここでは、基地局300が一体の装置であるものとして説明したが、これに限定されない。例えば、基地局300は、無線装置と制御装置という2つの別体の装置によって構成されてもよい。この場合、例えば、RF回路301は無線装置に配設され、プロセッサ302と、メモリ303と、ネットワークIF304とは制御装置に配設される。
1 通信システム
10,30,110 基地局
11,31,51 受信無線部
12,32,52 受信処理部
13 協調通信制御部
14,34 スケジューリング部
15,35,55 送信処理部
16,36,56 送信無線部
17,33 ネットワークIF
50 端末
53 通信路品質測定部
54 合成品質算出部

Claims (10)

  1. 第1のセルと第2のセルとを用いた協調通信を行う端末候補に対して前記第2のセルにおけるスケジューリングを行う基地局であって、
    前記第1のセルにおける前記端末候補についての通信予定タイミングと、前記端末候補についてのスケジューリング指標とを取得する取得手段と、
    前記端末候補についてのスケジューリング指標と、前記第2のセルに在圏する他の端末についてのスケジューリング指標とに基づいて、前記第2のセルにおける前記通信予定タイミングでの前記端末候補による通信の可否を決定する決定手段と、
    を具備することを特徴とする基地局。
  2. 前記端末候補についてのスケジューリング指標は、前記端末候補における前記第1のセルの通信路品質と前記第2のセルの通信路品質とに基づく第1の推定スループットと、前記通信予定タイミングの周期と前記端末候補についての通信データサイズとに基づく第2の推定スループットとの比である、
    ことを特徴とする請求項1に記載の基地局。
  3. 前記端末候補についてのスケジューリング指標は、前記端末候補における前記第1のセルの通信路品質と前記第2のセルの通信路品質とに基づく推定スループットである、
    ことを特徴とする請求項1に記載の基地局。
  4. 前記端末候補についてのスケジューリング指標は、前記通信予定タイミングの周期と前記端末候補についての通信データサイズとに基づく推定スループットの逆数である、
    ことを特徴とする請求項1に記載の基地局。
  5. 前記決定手段は、
    前記通信の可否に関する今回の決定で可と決定した場合には、今回の決定で用いたスケジューリング指標から所定値を減算した値を次回の決定で用いるスケジューリング指標とし、
    今回の決定で否と決定した場合には、今回の決定で用いたスケジューリング指標に所定値を加算した値を次回の決定で用いるスケジューリング指標とする、
    ことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の基地局。
  6. 第1のセルと第2のセルとを用いた協調通信を行う端末候補と前記第1のセルを用いて通信を行う基地局であって、
    前記端末候補の前記第1のセルにおける通信周期及び通信データサイズを含むスケジューリング情報を決定し、前記端末候補についてのスケジューリング指標を算出するスケジューリング手段と、
    前記決定したスケジューリング情報と前記算出したスケジューリング指標とを前記第2のセルに対応する基地局へ送信する送信手段と、
    を具備することを特徴とする基地局。
  7. 前記スケジューリング手段は、前記端末候補についてのスケジューリング指標として、前記端末候補における前記第1のセルの通信路品質と前記第2のセルの通信路品質とに基づく第1の推定スループットと、前記通信周期と前記通信データサイズとに基づく第2の推定スループットとの比を算出する、
    ことを特徴とする請求項6に記載の基地局。
  8. 前記スケジューリング手段は、前記端末候補についてのスケジューリング指標として、前記端末候補における前記第1のセルの通信路品質と前記第2のセルの通信路品質とに基づく推定スループットを算出する、
    ことを特徴とする請求項6に記載の基地局。
  9. 前記スケジューリング手段は、前記端末候補についてのスケジューリング指標として、前記通信周期と前記通信データサイズとに基づく推定スループットの逆数を算出する、
    ことを特徴とする請求項6に記載の基地局。
  10. 第1のセルと第2のセルとを用いた協調通信を行う端末候補に対する前記第2のセルにおけるスケジューリング方法であって、
    前記第1のセルにおける前記端末候補についての通信予定タイミングと、前記端末候補についてのスケジューリング指標とを取得し、
    前記端末候補についてのスケジューリング指標と、前記第2のセルに在圏する他の端末についてのスケジューリング指標とに基づいて、前記第2のセルにおける前記通信予定タイミングでの前記端末候補による通信の可否を決定する、
    ことを特徴とするスケジューリング方法。
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