JP6128222B2 - 基地局及びスケジューリング方法 - Google Patents

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Description

本発明は、基地局及びスケジューリング方法に関する。
従来、通信システムにおける伝送容量(以下では、「システム容量」と呼ばれることがある)を増大させるために、様々な工夫がなされている。例えば、3GPP LTE(3rd Generation Partnership Project Long Term Evolution)では、「マクロセル」の他に「小セル」を活用してシステム容量を増大させる技術に関する議論が行われている。ここで、「セル」は、1つの基地局の「通信エリア」と「チャネル周波数」とに基づいて規定される。「通信エリア」とは、基地局から送信された電波が所定の電力値以上で到達するエリア(以下では、「射程エリア」と呼ばれることがある)の全体でもよいし、射程エリアが分割された分割エリア(所謂、セクタ)であってもよい。また、「チャネル周波数」とは、基地局が通信に使用する周波数の一単位であり、中心周波数と帯域幅とに基づいて規定される。また、チャネル周波数は、システム全体に割り当てられている「オペレーティング帯域」の一部である。そして、「マクロセル」は、高い送信電力で送信可能な基地局(マクロ基地局)、つまり射程エリアの大きい基地局のセルである。また、「小セル」は、低い送信電力で送信する基地局(つまり、小セル基地局)、つまり射程エリアの小さい基地局のセルである。また、以上のように、送信電力及び種別の異なる複数の基地局が混在するネットワークは、「ヘテロジニアスネットワーク」と呼ばれることがある。なお、小セルには、例えば、ピコセルが含まれる。
ここで、ヘテロジニアスネットワークでは、例えば、マクロセルの端末が小セルの端末又は基地局に対して与える干渉が問題となることがある。この干渉を抑制するための技術として、例えば、ICIC(Inter-Cell Interference Coordination)という技術が提案されている。ICICでは、マクロ基地局は、自局に接続中の端末に対する割当を制限したリソース(つまり、「非割当対象リソース」)を用意し、当該リソースにおいて小セル基地局又は小セル基地局に接続中の端末に対する干渉を低減する。例えば、3GPP Release 8では、X2インターフェースである高干渉指示(HII:High Interference Indicator)が規定されており、このHIIを用いて隣接セルに高い干渉を与えている端末のリソースを隣接セルに通知することができる。
特開2011−091783号公報 特表2012−511295号公報 特開2012−231217号公報 特表2011−515916号公報
ところで、小セルにおいては、マクロセルの非割当対象リソースに対応するリソースが小セルの割当対象リソースとなる一方、マクロセルの割当対象リソースに対応するリソースは小セルの非割当対象リソースとなる。
すなわち、従来のICICによれば、小セルにおける一部のリソースを使用できないため、小セルで使用可能なリソースが減少してしまい、結果として、スループットが劣化してしまうことになる。
開示の技術は、上記に鑑みてなされたものであって、スループットを向上させることができる、基地局及びスケジューリング方法を提供することを目的とする。
開示の態様では、第1のセルに対応する第1の基地局と、前記第1のセルの第1のエリアよりも小さく前記第1のエリアと少なくとも一部が重複する第2のセルに対応する第2の基地局とを有する通信システムにおける、前記第2の基地局が、算出部と、スケジューラとを具備する。前記算出部は、前記第1の基地局に前記第1のセルを介して接続している第1の端末と自局との間の第1のチャネル推定値と、自局に前記第2のセルを介して接続している第2の端末と自局との間の第2のチャネル推定値とに基づいて、前記第1のチャネル推定値と前記第2のチャネル推定値との位相関係に基づく指標を算出する。前記スケジューラは、前記算出された指標に基づいて、前記第1の基地局が前記第1の端末へ割り当てるリソースについての第1の候補を、前記第2の端末へ割り当てるリソースについての第2の候補に含めるか否かを決定する。
開示の態様によれば、スループットを向上させることができる。
図1は、実施例1の通信システムの一例を示す図である。 図2は、実施例1の第2の基地局の一例を示すブロック図である。 図3は、実施例1の第2の基地局におけるスケジューラの一例を示すブロック図である。 図4は、割当リソース候補の決定基準の例を示す図である。 図5は、干渉ユーザが複数存在する場合における、割当リソース候補の決定基準の例を示す図である。 図6は、実施例1の第1の基地局の一例を示すブロック図である。 図7は、実施例1の端末の一例を示すブロック図である。 図8は、実施例1の通信システムの処理動作の一例の説明に供する図である。 図9は、基地局のハードウェア構成例を示す図である。 図10は、端末のハードウェア構成例を示す図である。
以下に、本願の開示する基地局及びスケジューリング方法の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態により本願の開示する基地局及びスケジューリング方法が限定されるものではない。また、実施形態において同一の機能を有する構成には同一の符号を付し、重複する説明は省略される。
[実施例1]
[通信システムの概要]
図1は、実施例1の通信システムの一例を示す図である。図1において、通信システム1は、基地局10と、基地局30と、端末50−1,2とを有する。なお、以下では、基地局10及び基地局30を、「第1の基地局」及び「第2の基地局」とそれぞれ呼ぶことがある。図1において、セルC10は、基地局10の通信エリア(以下では、「第1の通信エリア」と呼ぶことがある)と第1のチャネル周波数によって規定される。また、セルC30は、基地局30の通信エリア(以下では、「第2の通信エリア」と呼ぶことがある)と第2のチャネル周波数によって規定される。そして、第2の通信エリアは、第1の通信エリアと少なくとも一部が重複している。特に、図1においては、第2の通信エリアは、第1の通信エリアの中に存在している。すなわち、第1の通信エリアは、第2の通信エリアよりも大きい。例えば、セルC10は、マクロセルであり、セルC30は、ピコセルである。すなわち、基地局10は、マクロ基地局であり、基地局30は、ピコ基地局である。また、端末50−1は、セルC10を介して基地局10に接続している。そして、端末50−1は、セルC30に対して大きな干渉を与えているユーザ(つまり、干渉ユーザ)である。ここで、基地局10は、第1の通信エリアに存在する端末50によって報告される「メジャメントレポート」によって、端末50−1が干渉ユーザであることを特定することができる。「メジャメントレポート」は、端末50のセルサーチによって検出された端末50の周辺セルにおいて送信された参照信号についての端末50における受信電力に関する情報を含む。また、端末50−2は、セルC30を介して基地局30に接続している。なお、図1においては、基地局10、基地局30の数をそれぞれ1つとし、端末50の数を2つとしているが、これらの数はこれに限定されるものではない。
基地局30は、基地局30と端末50−1との間のチャネル推定値と、基地局30と端末50−2との間のチャネル推定値とに基づいて、両チャネル推定値の「位相関係に基づく指標」を算出する。換言すれば、基地局30は、基地局30と端末50−1との間のチャネル推定値と、基地局30と端末50−2との間のチャネル推定値とに基づいて、干渉ユーザである端末50−1からの干渉が端末50−2の受信信号に与える影響度を推定している。なお、以下では、基地局30と端末50−1との間のチャネル推定値を、「第1のチャネル推定値」と呼ぶことがある。また、以下では、基地局30と端末50−2との間のチャネル推定値を、「第2のチャネル推定値」と呼ぶことがある。そして、第1のチャネル推定値と第2のチャネル推定値との「位相関係に基づく指標」としては、「直交度」及び「相関値」等を用いることができる。以下では、「位相関係に基づく指標」を「直交度」として説明する。
そして、基地局30は、算出した直交度に基づいて、基地局10が端末50−1へ割り当てるリソースの候補を、端末50−2へ割り当てるリソースの候補に含めるか否かを決定する。以下では、基地局10が端末50−1へ割り当てるリソースの候補を、「第1の候補」と呼ぶことがある。また、基地局30が端末50−2へ割り当てるリソースの候補を、「第2の候補」と呼ぶことがある。
例えば、基地局30は、算出した直交度が閾値以上である場合、第1の候補を第2の候補に含める一方、算出した直交度が閾値未満である場合、第1の候補を第2の候補に含めない。
以上のようにすることで、算出した直交度が閾値以上である場合には第1の候補を第2の候補に含めるので、通信システム1にICICを適用した場合でも、基地局30において使用可能なリソースの減少を低減することができる。この結果として、スループットを向上させることができる。また、第1のチャネル推定値と第2のチャネル推定値との間の直交度が高いときにのみ、端末50−2への割当リソース候補が端末50−1の割当リソース候補と重複することを許容している。これにより、端末50−2から送信された信号を受信する際に、基地局30がIRC(Interference Rejection Combining)受信を行って、端末50−1から送信された信号と端末50−2から送信された信号とを高精度で分離することができる。この結果として、スループットを向上させることができる。また、第1のチャネル推定値と第2のチャネル推定値との間の直交度が低いときには、端末50−2への割当リソース候補が端末50−1の割当リソース候補と重複することを許容しない。すなわち、端末50−1から送信された信号と端末50−2から送信された信号とを精度良く分離できない場合には、端末50−2への割当リソース候補が端末50−1の割当リソース候補と重複することを許容しない。これにより、基地局30及び端末50−2による無駄な処理を防止できる。
[第2の基地局の構成例]
図2は、実施例1の第2の基地局の一例を示すブロック図である。図2において、基地局30は、無線受信部31−1,2と、チャネル推定部32と、算出部33と、スケジューラ34と、受信処理部35と、ネットワークインターフェース(IF)36と、送信処理部37と、無線送信部38とを有する。
無線受信部31−1は、第1のアンテナを介して受信した受信信号に対して所定の受信無線処理、つまりダウンコンバート、アナログディジタル変換等を施し、受信無線処理後の受信信号をチャネル推定部32及び受信処理部35へ出力する。また、無線受信部31−2は、第2のアンテナを介して受信した受信信号に対して所定の受信無線処理、つまりダウンコンバート、アナログディジタル変換等を施し、受信無線処理後の受信信号をチャネル推定部32及び受信処理部35へ出力する。
チャネル推定部32は、基地局10から送信された「参照信号リソース情報」を、ネットワークIF36を介して受け取る。「参照信号リソース情報」は、上記の干渉ユーザが第1の参照信号(SRS:Sounding Reference Signal)を送信するリソースを示す。そして、チャネル推定部32は、無線受信部31−1,2から受け取る受信信号のそれぞれから、参照信号リソース情報の示すリソースに対応する信号成分を抽出し、抽出した信号成分に基づいて、「第1のチャネル推定値」を算出する。ここでは、第1のチャネル推定値は、干渉ユーザである上記の端末50−1から送信された第1の参照信号に基づいて算出される。
また、チャネル推定部32は、無線受信部31−1,2から受け取る受信信号のそれぞれから、基地局30に接続中の各端末50から送信された第1の参照信号に対応する信号成分を抽出し、抽出した信号成分に基づいて「第2のチャネル推定値」を算出する。ここでは、第2のチャネル推定値は、端末50−2から送信された第1の参照信号に基づいて算出される。
そして、チャネル推定部32は、算出した第1のチャネル推定値及び第2のチャネル推定値を算出部33へ出力する。また、チャネル推定部32は、算出した第2のチャネル推定値をスケジューラ34へ出力する。ここで、第1のチャネル推定値は、基地局10によって干渉ユーザに対して割り当てられる可能性がある全てのリソース(例えば、全ての周波数)に対して算出される。また、第2のチャネル推定値は、基地局30に接続中の端末50に対して割り当てられる可能性のある全てのリソース(例えば、全ての周波数)に対して算出される。
また、チャネル推定部32は、基地局10から送信された「スケジューリング情報」を、ネットワークIF36を介して受け取る。この「スケジューリング情報」は、基地局10が上記の干渉ユーザに対して実際に割り当てた、データマッピング用のリソース及びデータ復調用の第2の参照信号(DRS:Demodulation Reference Signal)のマッピング用のリソースを示す。そして、チャネル推定部32は、無線受信部31−1,2から受け取る受信信号のそれぞれから、スケジューリング情報の示す第2の参照信号のマッピング用リソースに対応する信号成分を抽出し、抽出した信号成分に基づいて、「第3のチャネル推定値」を算出する。ここでは、第3のチャネル推定値は、干渉ユーザである上記の端末50−1から送信された第2の参照信号に基づいて算出される。
また、チャネル推定部32は、無線受信部31−1,2から受け取る受信信号のそれぞれから、基地局30に接続中の各端末50から送信された第2の参照信号に対応する信号成分を抽出し、抽出した信号成分に基づいて「第4のチャネル推定値」を算出する。ここでは、第4のチャネル推定値は、端末50−2から送信された第2の参照信号に基づいて算出される。
そして、チャネル推定部32は、算出した第3のチャネル推定値及び第4のチャネル推定値を受信処理部35へ出力する。
算出部33は、上記の第1のチャネル推定値と第2のチャネル推定値とに基づいて、第1のチャネル推定値と第2のチャネル推定値との「直交度」を算出する。ここで、「直交度」は、2つのチャネル推定ベクトルの内積の逆数として定義することができる。第1のチャネル推定値及び第2のチャネル推定値は、それぞれチャネル推定ベクトルである。すなわち、第1のチャネル推定値をhと表し、第2のチャネル推定値をhと表すと、直交度は、次の式で表すことができる。Hは、エルミート転置又は共役転置をとる意味である。
直交度=|h|/h ・|h|/h
つまり、直交度は、相関値の逆数である。
ここで、直交度が大きい程、その端末50は、干渉ユーザからの干渉を受け難いユーザであると扱うことができる。
スケジューラ34は、基地局10から送信された「割当リソース候補情報」を、ネットワークIF36を介して受け取る。「割当リソース候補情報」は、基地局10が上記の干渉ユーザに対して割り当てる可能性のある、データマッピング用のリソースを示す。例えば、「割当リソース候補情報」は、フレーム番号(SFN:System Frame Number)と割当帯域(RB:Resource Block)候補とによって定義されてもよい。そして、スケジューラ34は、上記の直交度に基づいて、基地局30に接続している各端末50についての割当リソース候補に、干渉ユーザについての割当リソース候補を含めるか否かを決定する。例えば、スケジューラ34は、基地局30に接続している或る端末50についての直交度が所定の閾値未満である場合、その端末50についての割当リソース候補から、干渉ユーザについての割当リソース候補を除外する。一方、スケジューラ34は、基地局30に接続している或る端末50についての直交度が所定の閾値以上である場合、その端末50についての割当リソース候補に、干渉ユーザについての割当リソース候補を含める。そして、スケジューラ34は、第2のチャネル推定値と、決定した割当リソース候補とに基づいて、基地局30に接続している各端末50に対してリソース(つまり、割当リソース)を割り当てる。そして、スケジューラ34は、割当リソースに関する情報(以下では、「割当リソース情報」と呼ぶことがある)を、受信処理部35及び送信処理部37へ出力する。
図3は、実施例1の第2の基地局におけるスケジューラの一例を示すブロック図である。図3において、スケジューラ34は、割当リソース候補決定部41と、SIR(Signal to Interference Ratio)算出部42と、メトリック算出部43と、割当ユーザ選択部44とを有する。
割当リソース候補決定部41は、基地局10から送信された「割当リソース候補情報」と、算出部33で算出された直交度とを入力する。そして、上記の直交度に基づいて、基地局30に接続している各端末50についての割当リソース候補に、干渉ユーザについての割当リソース候補を含めるか否かを決定する。例えば、割当リソース候補決定部41は、基地局30に接続している或る端末50についての直交度が所定の閾値未満である場合、その端末50についての割当リソース候補から、干渉ユーザについての割当リソース候補を除外する。一方、割当リソース候補決定部41は、基地局30に接続している或る端末50についての直交度が所定の閾値以上である場合、その端末50についての割当リソース候補に、干渉ユーザについての割当リソース候補を含める。すなわち、図4に示すように、基地局30に接続している或る端末50についての直交度が高い場合、干渉ユーザの割当リソース候補は、その端末50に対して割り当て可能となる。一方、基地局30に接続している或る端末50についての直交度が低い場合、干渉ユーザの割当リソース候補は、その端末50に対して割り当て不可となる。なお、干渉ユーザの割当リソース候補以外のリソースは、直交度の高低に関わらず、端末50に対して割り当て可能となる。図4は、割当リソース候補の決定基準の例を示す図である。
例えば、割当リソース候補決定部41は、「割当リソース候補情報」と直交度と図4に示すテーブルとに基づいて、スケジューリング可能なRBG(Resource Block Group)を決定する。RBGは、リソースの最小単位であるRB(Resource Block)を複数有する。そして、RBGは、リソースの割り当て最小単位である。例えば、LTEの5MHz帯域の場合、RB数は25個である。そして、1つのRBGに5個のRBが含まれる場合、5つのRBGができる。従って、1つのスケジューリングタイミングにおいて、最大5ユーザに対してリソースを割り当てることができる。
SIR算出部42は、上記の第2のチャネル推定値を入力し、当該第2のチャネル推定値に基づいて、SIRを算出する。なお、SIR算出部42は、基地局30に接続中の端末50及びRBGの各組合せについて、SIRを算出する。
メトリック算出部43は、割当リソース候補決定部41で決定された割当リソース候補における、スケジューリングメトリックを算出する。なお、メトリック算出部43は、基地局30に接続中の端末50及びRBGの各組合せについて、スケジューリングメトリックを算出する。例えば、メトリック算出部43は、SIR算出部42で算出されたSIRと、SIRとスループット期待値とが対応づけられたテーブルとを用いて、SIR算出部42で算出されたSIRに対応するスループット期待値を特定する。そして、メトリック算出部43は、この特定したスループット期待値をスケジューリングメトリックとしてもよい。又は、メトリック算出部43は、特定したスループット期待値を平均スループット値で除算した値をスケジューリングメトリックとしてもよい。このとき、割り当て不可のRBGのスケジューリングメトリックの値は、ゼロとする。
割当ユーザ選択部44は、メトリック算出部43で算出されたスケジューリングメトリックに基づいて、割当リソース候補決定部41で決定された割当リソース候補毎に割り当てる端末50(つまり、ユーザ)を選択する。すなわち、割当ユーザ選択部44は、スケジューリングメトリックに基づいて、各RBGへの割当ユーザを選択する。例えば、割当ユーザ選択部44は、RBG毎に最もスケジューリングメトリックが大きいユーザを選択する。ただし、LTEの上り回線では連続しないリソースを或るユーザに割り当てることが許されていないので、非連続となる場合には、次にスケジューリングメトリックが大きいユーザを選択する。こうして各RBGへのユーザ割り当てを行うことができる。
なお、以上の説明では、干渉ユーザが複数存在する場合について特に言及していないが、例えば、次に示すような処理を行うことができる。
<例1>スケジューラ34は、複数の干渉ユーザにそれぞれ対応する直交度の内で最小値を用いればよい。具体的には、スケジューラ34は、或る端末50と各干渉ユーザとの間の直交度の最小値が所定の閾値未満である場合、その端末50についての割当リソース候補から、全ての干渉ユーザについての割当リソース候補を除外する。すなわち、スケジューラ34は、或る端末50と各干渉ユーザとの間の直交度が1つでも所定の閾値を下回れば、その端末50についての割当リソース候補から、全ての干渉ユーザについての割当リソース候補を除外する。
<例2>スケジューラ34は、図5に示すように、干渉ユーザ単位で干渉ユーザの割当リソース候補を含めるか否かを決定する。例えば、図5に示すように、干渉ユーザ#1についての第1のチャネル推定値と基地局30に接続中の或る端末50についての第2のチャネル推定値との直交度が高い場合、その干渉ユーザ#1の割当リソース候補をその或る端末50の割当リソース候補に含める。そして、干渉ユーザ#2についての第1のチャネル推定値とその或る端末50についての第2のチャネル推定値との直交度が低い場合、その干渉ユーザ#2の割当リソース候補をその或る端末50の割当リソース候補に含める。図5は、干渉ユーザが複数存在する場合における、割当リソース候補の決定基準の例を示す図である。
図2に戻り、送信処理部37は、割当リソース情報を入力し、所定の送信処理を施して、無線送信部38へ出力する。所定の送信処理は、符号化処理及び変調処理を含む。また、送信信号がOFDM信号である場合、所定の送信処理は、逆高速フーリエ変換(IFFT:Inverse Fast Fourier Transform)を含む。
無線送信部38は、所定の送信処理後の送信信号に対して所定の無線送信処理、つまりディジタルアナログ変換、アップコンバート等を施し、無線送信処理後の送信信号をアンテナを介して送信する。
受信処理部35は、上記の「スケジューリング情報」及び「割当リソース情報」を入力する。そして、受信処理部35は、「割当リソース情報」の示すリソースの内でスケジューリング情報の示すリソースと重複するリソースに対して、「指向性受信」を実行する。「指向性受信」は、例えば、上記のIRC受信である。IRC受信は、「復調ウェイトベクトル」を用いて実行される。「復調ウェイトベクトル」は、上記の第3のチャネル推定値及び第4のチャネル推定値に基づいて算出される。
例えば、復調ウェイトベクトルWは、次の式(1)を用いて算出することができる。
=h (h +h +σI)−1 ・・・(1)
ここで、hは、上記の第4のチャネル推定値を表し、hは、上記の第3のチャネル推定値を表す。また、σは、干渉ユーザと基地局30に接続中のユーザとを除く干渉電力と熱雑音電力の和である。また、Iは単位行列を表す。なお、式(1)において、第3のチャネル推定値hの代わりに、上記の第1のチャネル推定値(h)を用いてもよい。この場合には、チャネル推定部32による第3のチャネル推定値の算出処理は、省略されてもよい。
また、第3のチャネル推定値を用いなくても、干渉の共分散行列Rを用いて、次の式(2)によって復調ウェイトベクトルWを算出することもできる。
=h (h +R−1 ・・・(2)
なお、式(2)が用いられる場合には、チャネル推定部32による第3のチャネル推定値の算出処理は、省略されてもよい。また、式(2)が用いられる場合には、基地局30が「スケジューリング情報」を取得することを省略してもよい。
そして、受信処理部35は、無線受信部31−1,2から受け取った受信信号に対して受信処理を行い、これにより得られた受信データを後段の機能部(図示せず)へ出力する。
ネットワークIF36は、基地局10を含む他の基地局との間で信号を送受信するためのインターフェースである。
[第1の基地局の構成例]
図6は、実施例1の第1の基地局の一例を示すブロック図である。図6において、基地局10は、無線受信部11と、受信処理部12、スケジューラ13と、干渉ユーザ特定部14と、通知生成部15と、ネットワークIF16と、送信処理部17と、無線送信部18とを有する。
無線受信部11は、アンテナを介して受信した受信信号に対して所定の受信無線処理、つまりダウンコンバート、アナログディジタル変換等を施し、受信無線処理後の受信信号を受信処理部12へ出力する。
受信処理部12は、無線受信部11から受け取った受信信号に対して所定の受信処理を施す。所定の受信処理は、復調処理及び復号処理を含む。また、受信信号がOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)信号である場合、所定の受信処理は、高速フーリエ変換(FFT:Fast Fourier Transform)処理を含む。そして、受信処理部12は、受信処理後の受信信号から各種の信号及び情報を抽出し、対応する機能部へ出力する。例えば、受信処理部12は、受信信号から上記のメジャメントレポートを抽出し、干渉ユーザ特定部14へ出力する。また、受信処理部12は、基地局10に接続中の端末50から報告されるチャネル品質情報(CQI:Channel Quality Indicator)を受信信号から抽出し、スケジューラ13へ出力する。また、受信処理部12は、スケジューラ13から受け取る割当リソース情報に基づいて、受信信号から受信データを抽出し、後段の機能部(図示せず)へ出力する。
干渉ユーザ特定部14は、上記のメジャメントレポートに基づいて、干渉ユーザを特定し、特定した干渉ユーザに関する情報及び干渉ユーザが干渉を与えるセルに対応する基地局の識別情報をスケジューラ13へ出力する。
スケジューラ13は、干渉ユーザ特定部14で特定された干渉ユーザについての「参照信号リソース情報」とその干渉ユーザに対応する基地局識別情報とを通知生成部15へ出力する。また、スケジューラ13は、干渉ユーザ特定部14で特定された干渉ユーザについての「割当リソース候補情報」とその干渉ユーザに対応する基地局識別情報とを通知生成部15へ出力する。また、スケジューラ13は、上記のチャネル品質情報に基づいて、基地局10に接続している端末50に対してリソースを割り当てる。そして、スケジューラ13は、基地局10に接続している端末50に対して割り当てたリソースに関する情報を、送信処理部17及び受信処理部12へ出力する。さらに、スケジューラ13は、干渉ユーザ特定部14で特定された干渉ユーザに対して実際にリソースを割り当てた場合には、その干渉ユーザについての「スケジューリング情報」とその干渉ユーザに対応する基地局識別情報とを通知生成部15へ出力する。なお、スケジューリング情報は、サブフレーム単位で通知される一方、「割当リソース候補情報」は複数のサブフレームで一回通知されてもよい。
ここで、例えば、「参照信号リソース情報」には、次の情報が含められてもよい。すなわち、「参照信号リソース情報」には、SRSが送信されるサブキャリア番号が偶数か又は奇数かを示す送信くし(Transmission comb)情報が含まれてもよい。また、「参照信号リソース情報」には、SRSに割り当てられるリソースブロックの番号の内で最も小さい値を示す開始物理リソースブロック割当(Starting physical resource block assignment)情報が含まれてもよい。また、「参照信号リソース情報」には、SRSの送信間隔を示すSRS周期(SRS periodicity)が含まれてもよい。また、「参照信号リソース情報」には、SRSの送信開始タイミングを示すSRSサブフレームオフセット(SRS subframe offset)情報が含まれてもよい。また、「参照信号リソース情報」には、SRSの送信帯域幅を示すSRS帯域幅(SRS bandwidth)情報が含まれてもよい。また、「参照信号リソース情報」には、SRSの周波数ホッピング帯域を示す周波数ホッピング帯域幅(Frequency hopping bandwidth)情報が含まれてもよい。また、「参照信号リソース情報」には、SRSとして用いられる系列のサイクリックシフト番号を示すサイクリックシフト(Cyclic shift)情報が含まれてもよい。また、「参照信号リソース情報」には、SRSの送信に用いられるアンテナポート数を示すアンテナポート数(Number of antenna ports)情報が含まれてもよい。
通知生成部15は、スケジューラ13から参照信号リソース情報を受け取ると、一緒に受け取る基地局識別情報に対応する基地局に対してその参照信号リソース情報を通知(送信)する。また、通知生成部15は、スケジューラ13から割当リソース候補情報を受け取ると、一緒に受け取る基地局識別情報に対応する基地局に対してその割当リソース候補情報を通知(送信)する。また、通知生成部15は、スケジューラ13からスケジューリング情報を受け取ると、一緒に受け取る基地局識別情報に対応する基地局に対してそのスケジューリング情報を通知(送信)する。
ネットワークIF16は、基地局30を含む他の基地局との間で信号を送受信するためのインターフェースである。
送信処理部17は、送信データ及び割当リソース情報を入力し、所定の送信処理を施して、無線送信部18へ出力する。所定の送信処理は、符号化処理及び変調処理を含む。また、送信信号がOFDM信号である場合、所定の送信処理は、逆高速フーリエ変換(IFFT:Inverse Fast Fourier Transform)を含む。
無線送信部18は、所定の送信処理後の送信信号に対して所定の無線送信処理、つまりディジタルアナログ変換、アップコンバート等を施し、無線送信処理後の送信信号をアンテナを介して送信する。
[端末の構成例]
図7は、実施例1の端末の一例を示すブロック図である。図7において、端末50は、無線受信部51と、受信処理部52と、制御部53と、送信処理部54と、無線送信部55とを有する。
無線受信部51は、アンテナを介して受信した受信信号に対して所定の受信無線処理、つまりダウンコンバート、アナログディジタル変換等を施し、受信無線処理後の受信信号を受信処理部52へ出力する。
受信処理部52は、無線受信部51から受け取った受信信号に対して所定の受信処理を施す。所定の受信処理は、復調処理及び復号処理を含む。また、受信信号がOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)信号である場合、所定の受信処理は、高速フーリエ変換(FFT:Fast Fourier Transform)処理を含む。そして、受信処理部52は、受信処理後の受信信号から各種の信号及び情報を抽出し、対応する機能部へ出力する。例えば、受信処理部52は、受信信号から、端末50が接続している基地局から送信された制御信号を抽出し、制御部53へ出力する。また、受信処理部52は、制御部53から受け取る、下り回線の割当リソースに関する情報を受け取り、その割当リソースにマッピングされているデータを抽出し、受信データとして後段の機能部(図示せず)へ出力する。
制御部53は、受信処理部52から受け取る制御信号から、端末50宛ての割当リソース情報を抽出する。そして、制御部53は、抽出した割当リソース情報に含まれる、下り回線の割当リソース情報及び上り回線の割当リソース情報を、受信処理部52及び送信処理部54へそれぞれ出力する。
送信処理部54は、送信データ及び参照信号(第1の参照信号及び第2の参照信号を含む)を入力し、所定の送信処理を施して、無線送信部55へ出力する。所定の送信処理は、符号化処理及び変調処理を含む。また、送信信号がOFDM信号である場合、所定の送信処理は、逆高速フーリエ変換(IFFT:Inverse Fast Fourier Transform)を含む。ここで、送信処理部54は、送信データを、制御部53から受け取る上り回線の割当リソース情報の示すリソースにマッピングする。また、送信処理部54は、参照信号を所定のリソースにマッピングする。
無線送信部55は、所定の送信処理後の送信信号に対して所定の無線送信処理、つまりディジタルアナログ変換、アップコンバート等を施し、無線送信処理後の送信信号をアンテナを介して送信する。
[通信システムの動作例]
以上の構成を有する通信システム1の処理動作の一例について説明する。図8は、実施例1の通信システムの処理動作の一例の説明に供する図である。
基地局10において干渉ユーザ特定部14は、メジャメントレポートに基づいて、干渉ユーザを特定する(ステップS101)。この干渉ユーザ(ここでは、端末50−1)は、基地局30のセルに干渉を与えている。
通知生成部15は、参照信号リソース情報を基地局30へ送信する(ステップS102)。
また、通知生成部15は、干渉ユーザについての割当リソース候補情報を基地局30へ送信する(ステップS103)。
基地局30においてチャネル推定部32は、無線受信部31−1,2から受け取る受信信号のそれぞれから、参照信号リソース情報の示すリソースに対応する信号成分を抽出し、抽出した信号成分に基づいて第1のチャネル推定値を算出する(ステップS104)。ここで、基地局30に接続中の各端末50についての第2のチャネル推定値も算出される。
算出部33は、第1のチャネル推定値と第2のチャネル推定値とに基づいて、第1のチャネル推定値と第2のチャネル推定値との直交度を算出する(ステップS105)。
割当リソース候補決定部41は、ステップS105で算出した直交度と、基地局10から送信された割当リソース候補情報とに基づいて、割当リソース候補を決定する(ステップS106)。例えば、割当リソース候補決定部41は、基地局30に接続している或る端末50についての直交度が所定の閾値未満である場合、その端末50についての割当リソース候補から、干渉ユーザについての割当リソース候補を除外する。一方、割当リソース候補決定部41は、基地局30に接続している或る端末50についての直交度が所定の閾値以上である場合、その端末50についての割当リソース候補に、干渉ユーザについての割当リソース候補を含める。
SIR算出部42は、上記の第2のチャネル推定値に基づいて、SIRを算出する(ステップS107)。SIR算出部42は、基地局30に接続中の端末50及びRBGの各組合せについて、SIRを算出する。
メトリック算出部43は、ステップS106で決定された割当リソース候補における、スケジューリングメトリックを算出する(ステップS108)。メトリック算出部43は、基地局30に接続中の端末50及びRBGの各組合せについて、スケジューリングメトリックを算出する。
割当ユーザ選択部44は、ステップS108で算出されたスケジューリングメトリックに基づいて、ステップS106で決定された割当リソース候補毎に割り当てる端末50(つまり、割当ユーザ)を選択する(ステップS109)。
基地局10においてスケジューラ13は、干渉ユーザを含む基地局10に接続中の端末50に対してスケジューリングを実行する(ステップS110)。
通知生成部15は、干渉ユーザについてのスケジューリング情報を基地局30へ送信する(ステップS111)。なお、上記の式(2)が用いられる場合には、ステップS111の処理は省略されてもよい。
受信処理部35は、基地局30に接続中の端末50から送信された信号を受信し、受信信号に対して受信処理を実行する(ステップS112)。例えば、受信処理部35は、割当リソース情報の示すリソースの内でスケジューリング情報の示すリソースと重複するリソースに対して、IRC受信を実行する。
基地局10において無線受信部11は、基地局10に接続中の端末50から送信された信号を受信し、受信信号に対して受信処理を実行する(ステップS113)。
以上のように本実施例によれば、基地局30において算出部33は、第1のチャネル推定値と第2のチャネル推定値との間の直交度を算出する。第1のチャネル推定値は、基地局10に接続している端末50−1と基地局30との間のチャネル推定値である。また、第2のチャネル推定値は、基地局30に接続している端末50−2と基地局30との間のチャネル推定値である。そして、スケジューラ34は、算出部33で算出された直交度に基づいて、基地局10が端末50−1へ割り当てるリソースについての第1の候補を、基地局30が端末50−2へ割り当てるリソースについての第2の候補に含めるか否かを決定する。例えば、スケジューラ34は、算出部33で算出された直交度が閾値以上である場合、第1の候補を第2の候補に含める一方、算出部33で算出された直交度が閾値未満である場合、第1の候補を第2の候補に含めない。
この基地局30の構成により、算出した直交度が閾値以上である場合には第1の候補を第2の候補に含めるので、通信システム1にICICを適用した場合でも、基地局30において使用可能なリソースの減少を低減することができる。この結果として、スループットを向上させることができる。また、第1のチャネル推定値と第2のチャネル推定値との間の直交度が高いときにのみ、端末50−2への割当リソース候補が端末50−1の割当リソース候補と重複することを許容している。これにより、端末50−2から送信された信号を受信する際に、基地局30がIRC受信を行って、端末50−1から送信された信号と端末50−2から送信された信号とを高精度で分離することができる。この結果として、スループットを向上させることができる。また、第1のチャネル推定値と第2のチャネル推定値との間の直交度が低いときには、端末50−2への割当リソース候補が端末50−1の割当リソース候補と重複することを許容しない。すなわち、端末50−1から送信された信号と端末50−2から送信された信号とを精度良く分離できない場合には、端末50−2への割当リソース候補が端末50−1の割当リソース候補と重複することを許容しない。これにより、基地局30及び端末50−2による無駄な処理を防止できる。
また、基地局30においてネットワークIF36は、端末50−1が参照信号(SRS)を送信するリソースに関する情報(つまり、上記の参照信号リソース情報)を基地局10から取得する。
この基地局30の構成により、基地局30に接続していない端末50−1と基地局30との間のチャネル推定値を算出することができる。
[他の実施例]
実施例1で図示した各部の各構成要素は、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各部の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部又は一部を、各種の負荷や使用状況等に応じて、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。
更に、各装置で行われる各種処理機能は、CPU(Central Processing Unit)(又はMPU(Micro Processing Unit)、MCU(Micro Controller Unit)等のマイクロ・コンピュータ)上で、その全部又は任意の一部を実行するようにしてもよい。また、各種処理機能は、CPU(又はMPU、MCU等のマイクロ・コンピュータ)で解析実行するプログラム上、又はワイヤードロジックによるハードウェア上で、その全部又は任意の一部を実行するようにしてもよい。
実施例1の基地局及び端末は、例えば、次のようなハードウェア構成により実現することができる。
図9は、基地局のハードウェア構成例を示す図である。図9に示すように、基地局100は、RF(Radio Frequency)回路101と、プロセッサ102と、メモリ103と、ネットワークIF(Inter Face)104とを有する。プロセッサ102の一例としては、CPU(Central Processing Unit)、DSP(Digital Signal Processor)、FPGA(Field Programmable Gate Array)等が挙げられる。また、メモリ103の一例としては、SDRAM(Synchronous Dynamic Random Access Memory)等のRAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ等が挙げられる。なお、基地局10及び基地局30のそれぞれが、図9に示すようなハードウェア構成を有する。
そして、実施例1の基地局で行われる各種処理機能は、不揮発性記憶媒体などの各種メモリに格納されたプログラムを増幅装置が備えるプロセッサで実行することによって実現してもよい。すなわち、受信処理部12と、スケジューラ13と、干渉ユーザ特定部14と、通知生成部15と、送信処理部17とによって実行される各処理に対応するプログラムがメモリ103に記録され、各プログラムがプロセッサ102で実行されてもよい。また、チャネル推定部32と、算出部33と、スケジューラ34と、受信処理部35と、送信処理部37とによって実行される各処理に対応するプログラムがメモリ103に記録され、各プログラムがプロセッサ102で実行されてもよい。また、無線受信部11と、無線送信部18とは、RF回路101によって実現される。また、無線受信部31−1,2と、無線送信部38とは、RF回路101によって実現される。
なお、ここでは、基地局100が一体の装置であるものとして説明したが、これに限定されない。例えば、基地局100は、無線装置と制御装置という2つの別体の装置によって構成されてもよい。この場合、例えば、RF回路101は無線装置に配設され、プロセッサ102と、メモリ103と、ネットワークIF104とは制御装置に配設される。
図10は、端末のハードウェア構成例を示す図である。図10に示すように、端末200は、RF回路201と、プロセッサ202と、メモリ203とを有する。
プロセッサ202の一例としては、CPU、DSP、FPGA等が挙げられる。また、メモリ203の一例としては、SDRAM等のRAM、ROM、フラッシュメモリ等が挙げられる。
そして、実施例1の端末で行われる各種処理機能は、不揮発性記憶媒体などの各種メモリに格納されたプログラムを増幅装置が備えるプロセッサで実行することによって実現してもよい。すなわち、受信処理部52と、制御部53と、送信処理部54とによって実行される各処理に対応するプログラムがメモリ203に記録され、各プログラムがプロセッサ202で実行されてもよい。また、受信処理部52と、制御部53と、送信処理部54とによって実行される各処理は、ベースバンドCPU及びアプリケーションCPU等の複数のプロセッサによって分担されて実行されてもよい。また無線受信部51と無線送信部55とは、RF回路201によって実現される。
1 通信システム
10,30 基地局
11,31,51 無線受信部
12,35,52 受信処理部
13,34 スケジューラ
14 干渉ユーザ特定部
15 通知生成部
17,37,54 送信処理部
18,38,55 無線送信部
32 チャネル推定部
33 算出部
41 割当リソース候補決定部
42 SIR算出部
43 メトリック算出部
44 割当ユーザ選択部
50 端末
53 制御部

Claims (6)

  1. 第1のセルに対応する第1の基地局と、前記第1のセルの第1のエリアよりも小さく前記第1のエリアと少なくとも一部が重複する第2のセルに対応する第2の基地局とを有する通信システムにおける、前記第2の基地局であって、
    前記第1の基地局に前記第1のセルを介して接続している第1の端末と自局との間の第1のチャネル推定値と、自局に前記第2のセルを介して接続している第2の端末と自局との間の第2のチャネル推定値とに基づいて、前記第1のチャネル推定値と前記第2のチャネル推定値との位相関係に基づく指標を算出する算出部と、
    前記算出された指標に基づいて、前記第1の基地局が前記第1の端末へ割り当てるリソースについての第1の候補を、前記第2の端末へ割り当てるリソースについての第2の候補に含めるか否かを決定するスケジューラと、
    を具備することを特徴とする基地局。
  2. 前記算出部は、前記指標として、前記第1のチャネル推定値と前記第2のチャネル推定値との直交度を算出し、
    前記スケジューラは、前記算出された直交度が閾値以上である場合、前記第1の候補を前記第2の候補に含める一方、前記算出された直交度が閾値未満である場合、前記第1の候補を前記第2の候補に含めない、
    ことを特徴とする請求項1に記載の基地局。
  3. 前記第1の端末が参照信号を送信するリソースに関する情報を前記第1の基地局から取得する取得部と、
    前記第1の端末から送信された参照信号に基づいて、前記第1のチャネル推定値を算出するチャネル推定部と、
    をさらに具備することを特徴とする請求項1又は2に記載の基地局。
  4. 前記第1の候補の内で前記第1の基地局によって前記第1の端末へ割り当てられた第1の割当リソースに関する情報を取得する取得部と、
    前記スケジューラによって前記第2の端末へ前記第1の割当リソースと同じ第2の割当リソースが割り当てられた場合、前記第2の端末から送信された信号を指向性受信する受信部と、
    をさらに具備することを特徴とする請求項1又は2に記載の基地局。
  5. 前記第1の候補における受信処理を行う際に、干渉の共分散行列を用いて前記第2の端末から送信された信号を指向性受信する受信部、をさらに具備することを特徴とする請求項1又は2に記載の基地局。
  6. 第1のセルに対応する第1の基地局と、前記第1のセルの第1のエリアよりも小さく前記第1のエリアと少なくとも一部が重複する第2のセルに対応する第2の基地局とを有する通信システムにおける、前記第2の基地局でのスケジューリング方法であって、
    前記第1の基地局に前記第1のセルを介して接続している第1の端末と自局との間の第1のチャネル推定値と、自局に前記第2のセルを介して接続している第2の端末と自局との間の第2のチャネル推定値とに基づいて、前記第1のチャネル推定値と前記第2のチャネル推定値との位相関係に基づく指標を算出し、
    前記算出された指標に基づいて、前記第1の基地局が前記第1の端末へ割り当てるリソースについての第1の候補を、前記第2の端末へ割り当てるリソースについての第2の候補に含めるか否かを決定する、
    ことを特徴とするスケジューリング方法。
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