JP6646224B2 - 制御装置、通信システム、及び無線制御方法 - Google Patents

制御装置、通信システム、及び無線制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、制御装置、通信システム、及び無線制御方法に関する。
無線通信における高速転送の実現や、無線リソースの効率的な利用に関する技術として、MIMO(Multiple Input Multiple Output)による協調送信技術が挙げられる。
MIMOは、複数の無線装置が協調して、無線装置それぞれの送信重みで、同一周波数の電波を使用してデータを送信する技術である。この複数の協調する無線装置をクラスタと呼ぶ。クラスタを構成する無線装置が、端末装置と無線装置との間の無線伝搬路特性に基づき、データを受信する端末装置の受信電力が大きくなるよう送信重みをつけて電波を送信することで、端末装置は同一周波数の電波に含まれるデータを受信することができる。MIMOによれば、複数の無線装置が単一の周波数で送信するため、周波数リソースの有効利用を可能とするという利点がある。
制御装置に関する技術は、以下の特許文献1に記載されている。
特開2012−75104号公報
3GPP TS36.211 V13.1.0(2016−03)
しかし、端末装置が属するクラスタの無線装置から受信する電波は、隣接する他のクラスタの無線装置が送信する電波によって、干渉を受けることがある。特に端末装置が隣接するクラスタの近くに位置する場合、隣接するクラスタが送信する電波の受信電力がより大きいため、受信電波への干渉の度合もより大きい。端末装置は、干渉の発生により、受信可能な受信品質以上でデータを受信することができない場合がある。
また、クラスタ内の端末装置の位置によっては、クラスタ内の一部の無線装置との距離が遠くなり、一部の無線装置の電波の受信電力が小さくなることがある。端末装置は、受信電力が小さくなると、受信可能な受信電力以上でデータを受信できない場合がある。
そこで、開示の一つの側面は、クラスタを構成する無線装置から送信される電波の端末装置での受信品質を向上させる制御装置、通信システム、及び無線制御方法を提供する。
第1の態様によれば、クラスタを構成する複数の無線装置のそれぞれが、前記クラスタに属する端末装置に、同一周波数及びそれぞれの送信重みでデータを送信する無線通信システムにおける、前記複数の無線装置の無線送信を制御する制御装置であって、前記端末装置と前記複数の無線装置それぞれとの間の無線伝搬特性を取得する取得部と、前記取得した無線伝搬特性に基づいて、前記端末装置に対応するクラスタを構成する複数の無線装置を決定する決定部と、前記決定したクラスタを構成する複数の無線装置それぞれの無線伝搬特性に基づき、前記決定したクラスタを構成する複数の無線装置それぞれの送信重みを決定し、前記決定したクラスタを構成する複数の無線装置に、前記決定したそれぞれの送信重みによる前記端末装置への送信を指示する制御部とを有する。
一開示は、クラスタを構成する無線装置から送信される電波の端末装置での受信品質を向上させる制御装置、通信システム、及び無線制御方法を提供する。
図1は、通信システム10の構成例を示す図である。 図2は、制御装置300の構成例を示す図である。 図3は、無線装置200の構成例を示す図である。 図4は、端末装置100の構成例を示す図である。 図5は、制御装置300におけるデータ送信制御処理の処理フローチャートの例を示す図である。 図6は、端末装置100−2が送信するパイロット信号の、無線装置200における受信電力の例を示す図である。 図7は、端末装置100−2のクラスタの例を示す図である。 図8は、クラスタ情報テーブル322の例を示す図である。 図9は、端末装置100−4の属するクラスタが決定したときの通信システム10の例を示す図である。 図10は、通信システム10が図9の状態であるときの、クラスタ情報テーブル322の例を示す図である。 図11は、制御装置300の構成例を示す図である。 図12は、1つのクラスタに許容数以上の端末装置100が属する通信システム10の例を示す図である。 図13は、制御装置300における端末選択処理の処理フローチャートの例を示す図である。 図14は、第4の実施の形態における通信システム10の構成例を示す図である。 図15は、クラスタ情報テーブル322の例を示す図である。 図16は、クラスタC7とクラスタC8を構成する無線装置200が、1台以上重複している場合の、制御装置300における端末選択処理の処理フローチャートの例を示す図である。 図17は、クラスタC7及びクラスタC8それぞれの端末装置100が選択される例を示した図である。 図18は、3つのクラスタそれぞれで構成するクラスタが重複する通信システム10の構成例を示す図である。 図19は、図18の場合のクラスタ情報テーブル322の例を示す図である。
[第1の実施の形態]
第1の実施の形態について説明する。第1の実施の形態では、制御装置が、端末装置と無線装置との間の無線伝搬特性を取得し、取得した無線伝搬特性に基づいて、端末装置に対応するクラスタを構成する複数の無線装置を決定する。また、制御装置は、決定したクラスタを構成する複数の無線装置それぞれの無線伝搬特性に基づき、決定したクラスタ内の複数の無線装置それぞれの送信重みを決定し、決定した送信重みによる端末装置への送信を複数の無線装置に指示する。
無線伝搬特性とは、無線装置又は端末装置が送信した電波が、どのように相手装置に到達するかを示す指標であり、例えば、電波の受信電力や、受信電力の損失率などである。
また、送信重みとは、送信する電波の特性を決定する指標であり、例えば、位相、送信電力、及びその両方などである。なお、例えば、MIMOに関する規定が記載される、「3GPP TS 36.211」には、送信する電波に、大きさ(電力に対応)及び極座標で表現される複素数をかけること(位相を変えることに対応)が記載されている。送信重みは、例えば、「3GPP TS 36.211」に記載される、電力を示す「大きさ」と位相を示す「複素数」である。
<通信システムの構成例>
図1は、通信システム10の構成例を示す図である。通信システム10は、端末装置100−1(以降、端末装置100と呼ぶ場合がある)、無線送受信を行う無線装置200−1〜12(以降、無線装置200と呼ぶ場合がある)、無線装置200の無線送信を制御する制御装置300、及び外部ネットワーク400を有する。
通信システム10は、例えば、ワイファイ(Wi-Fi:Wireless Fidelity)などのローカルエリアネットワークや、LTE(Long Term Evolution)などの無線通信ネットワークである。通信システム10は、例えば、端末装置100がインターネットなどの外部ネットワーク400のサービスを受けるため、端末装置100に通信を提供する通信システムである。端末装置100は、無線装置200、制御装置300を介して、外部ネットワーク400とデータの送受信を行うことで、通信を実現する。
また、通信システム10は、無線装置200が、端末装置100に対して協調送信を行う通信システムである。協調送信は、例えば、シングルユーザに対応したMIMOや、同時又は平行に複数の端末装置100にデータを送信することが可能なマルチユーザに対応したMIMO(MU-MIMO:Multi User MIMO)である。通信システム10では、複数の無線装置200でクラスタC1,C2を構成する。
クラスタは、端末装置100に対して、同一周波数の電波を用いて、協調送信を行う無線装置群であり、クラスタに属する端末装置100にデータを協調送信する。また、クラスタは、通信システム10が有する全部の無線装置200で構成されてもよいし、一部の無線装置200で構成されてもよい。
制御装置300は、無線装置200が送信する電波を制御する通信装置である。無線装置200とは、例えば、光ケーブルなどの有線で接続される。図1において、制御装置300は、無線装置200−1,5,9と直接接続され、その他の無線装置200とは、無線装置200−1,5,9経由で間接的に接続されているが、全ての無線装置200と直接接続されてもよい。制御装置300は、端末装置100にデータを送信するとき、端末装置100が属するクラスタを決定する。また、制御装置300は、クラスタを構成する無線装置200それぞれの送信重みを決定し、無線装置200に対して、決定した送信重みでデータを送信するよう指示する。送信重みは、例えば、データを送信する電波の位相や送信電力である。
無線装置200は、電波を使用して端末装置100にデータを送信する通信装置である。無線装置200は、例えば、LTEにおけるeNodeB(evolved Node B)や、無線部が独立したRE(Radio Equipment)である。また、無線装置200は、例えば、ワイファイにおけるアクセスポイントである。無線装置200は、制御装置300に指示された送信重みで、端末装置100にデータを送信する。
このように、通信システム10において、制御装置300は、移動する端末装置100に対して動的にクラスタを決定する。例えば、通信システム10に端末装置100が存在しない、あるいは、存在しても通信を行わない場合は、端末装置100に対してデータ送信が不要であるため、クラスタは存在しない。制御装置300は、端末装置100にデータを送信するときに、端末装置100と無線装置200それぞれに間の無線伝搬特性に応じて、端末装置100のクラスタを構成する無線装置200を動的に決定する。
図1における端末装置100−1−1は、制御装置300が外部ネットワーク400から端末装置100−1に送信するデータを、最初に受信したときの端末装置100−1である。一方、図1における端末装置100−1−2は、端末装置100−1−1でのデータ送信後に、端末装置100−1が移動し、再び制御装置300が外部ネットワーク400から端末装置100−1に送信するデータを受信したときの端末装置100−1である。
制御装置300は、端末装置100−1−1に送信するデータを受信すると、端末装置100−1−1と各無線装置200との間の無線伝搬特性を取得し、取得した無線伝搬特性が高い(端末装置100−1−1のおける受信電力が大きい)複数の無線装置200を選出する。そして、制御装置300は、選出した複数の無線装置200を、端末装置100−1−1の属するクラスタを構成する無線装置200と決定する。
図1における制御装置300は、例えば、端末装置100−1−1において、無線装置200からの受信電力が大きい順に、4台の無線装置200−5,6,9,10を選出する。そして、制御装置300は、選出した4台の無線装置200で構成されるクラスタC1を、端末装置100−1−1が属するクラスタと決定する。
そして、時間経過に伴い、端末装置100−1は、端末装置100−1−1から端末装置100−1−2に移動する。このとき、制御装置300は、外部ネットワーク400から端末装置100−1に送信するデータを受信すると、クラスタC1を破棄し、新たなクラスタを端末装置100−1−2の属するクラスタとして決定する。図1における制御装置300は、クラスタC1を決定したときと同様の方法で、4台の無線装置200−3,4,7,8を選出し、選出した4台の無線装置200で構成されるクラスタC2を、端末装置100−1−2が属するクラスタと決定する。
このように、制御装置300は、端末装置100に対するデータ送信時に、端末装置100と無線装置200それぞれとの間の無線伝搬特性を取得し、取得した無線伝搬特性の高い複数の無線装置200を、端末装置100の属するクラスタとする。これにより、端末装置100は、移動する位置に関わらず、無線伝搬特性の高い複数の無線装置200からデータを受信することができる。
<制御装置の構成例>
図2は、制御装置300の構成例を示す図である。制御装置300は、例えば、コンピュータであり、CPU(Central Processing Unit)310、ストレージ320、DRAM(Dynamic Random Access Memory)などのメモリ330、及びNIC(Network Interface Card)340−1〜nを有する。
ストレージ320は、プログラムやデータを記憶するHDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)などの補助記憶装置である。ストレージ320は、データ送信制御プログラム321及びクラスタ情報テーブル322を記憶する。
クラスタ情報テーブル322は、端末装置100毎に決定するクラスタに関する情報を記憶するテーブルである。クラスタ情報テーブル322に記憶される情報要素は、例えば、クラスタの名称や番号、構成する無線装置200の識別子、及び対応する端末装置100の識別子などを含む。クラスタ情報テーブル322は、クラスタを決定するごとに更新される。
メモリ330は、ストレージ320に記憶されているプログラムをロードする領域である。また、メモリ330、プログラムがデータを記憶する領域としても使用される。
NIC340−1〜nは、無線装置200や外部ネットワーク400と接続し、通信を行う装置である。NIC340−1〜nは、ハブやスイッチを介して他の装置と接続してもよい。
CPU310は、ストレージ320に記憶されているプログラムを、メモリ330にロードし、ロードしたプログラムを実行し、各処理を実現するプロセッサである。
また、CPU310は、データ送信制御プログラム321及び各モジュールを実行することで、データ送信制御処理を実行する。データ送信制御処理は、端末装置100にデータを協調送信する処理である。CPU310は、データ送信制御プログラム321が有する各モジュール3211〜3213を実行することで、各処理部を構築し、各処理部の処理を実現する。
また、CPU310は、無線伝搬特性取得モジュール3211を実行することで、取得部を構築し、取得部が実行する無線伝搬特性取得処理を実現する。無線伝搬特性取得処理は、制御装置300が、データ送信対象の端末装置100と、各無線装置200との間の無線伝搬特性を取得する処理である。無線伝搬特性は、端末装置100と無線装置200との間の無線品質を示す指標であり、例えば、端末装置100が送信する無線伝搬特性を測定するためのパイロット信号の、無線装置200における受信電力である。
制御装置300は、例えば、端末装置100に送信するデータを外部ネットワーク400から受信すると、無線装置200それぞれの無線伝搬特性を取得するために、端末装置100に対してパイロット信号を送信するように指示する。また、端末装置100は、定期的にパイロット信号を送信してもよい。そして、無線装置200は、受信したパイロット信号から端末装置100との間の無線伝搬特性(例えば、受信電力)を取得し、取得した無線伝搬特性を制御装置300に送信する。制御装置300は、無線装置200それぞれから送信される無線伝搬特性を取得する。
なお、無線装置200と端末装置100との双方向の無線伝搬特性が同じであるとみなし、無線装置200におけるパイロット信号の受信電力を、端末装置100における無線装置200が送信する電波の受信電力と推定することができる。
また、CPU310は、クラスタ決定モジュール3212を実行することで、決定部を構築し、決定部が実行するクラスタ決定処理を実現する。クラスタ決定処理は、無線伝搬特性を取得した複数の無線装置200のうち、無線伝搬特性が相対的に高い複数の無線装置200を、端末装置100のクラスタを構成する無線装置200と決定する処理である。制御装置300は、例えば、パイロット信号の受信電力が大きい順に所定数の無線装置200を選出し、選出した無線装置200を端末装置100に対応するクラスタと決定する。所定数は、例えば、端末装置100に送信するデータ量に応じた数(データ量が多い程、多い数)や、制御装置300による送信重みの算出時間が、端末装置100に対するデータ送信に遅滞を発生させない時間(基準時間)以内である無線装置200の数である。
また、CPU310は、送信重み決定モジュール3213を実行することで、制御部を構築し、送信重み決定処理を実現する。送信重み決定処理は、端末装置100が属するクラスタを構成する無線装置200それぞれの無線伝搬特性に基づいて、端末装置100に送信する電波の送信重みを決定する処理である。
さらに、CPU310は、無線送信指示モジュール3214を実行することで、制御部を構築し、無線送信指示処理を実現する。無線送信指示処理は、クラスタを構成する無線装置200それぞれが、各無線装置200それぞれが端末装置100に送信するデータを送信し、決定した送信重みでデータを送信するよう指示(無線送信指示)する処理である。
<無線装置の構成例>
図3は、無線装置200の構成例を示す図である。無線装置200は、CPU210、ストレージ220、メモリ230、及びNIC240−1〜n、RF(Radio Frequency)回路250、及びアンテナ251を有する。
CPU210、ストレージ220、メモリ230、及びNIC240−1〜nは、それぞれ、図2のCPU310、ストレージ320、メモリ330、及びNIC340−1〜nと同様の装置である。
但し、ストレージ220は、無線伝搬特性送信プログラム221及びデータ送信プログラム222を記憶する。また、RF回路250は、アンテナ251を介して、電波の送信を実現する装置である。RF回路250は、例えば、端末装置100に対してデータを含む電波を送信する。
CPU210は、無線伝搬特性送信プログラム221を実行することで、測定送信部を構築し、無線伝搬特性送信処理を実現する。無線伝搬特性送信処理は、端末装置100が送信するパイロット信号を受信することで、端末装置100との間の無線伝搬特性を測定し、測定した結果を無線伝搬特性として制御装置300に送信する処理である。
また、CPU210は、データ送信プログラム222及び各モジュールを実行することで、送信部を構築し、データ送信処理を実現する。データ送信処理は、制御装置300から受信した端末装置100に送信するデータを、制御装置300から指示された送信重みで送信する処理である。
また、CPU210は、無線送信指示受信モジュール2221を実行することで、無線送信指示受信処理を実現する。無線送信指示受信処理は、制御装置300から、端末装置100に送信するデータや、送信重みを受信する処理である。
さらに、CPU210は、無線送信モジュール2222を実行することで、無線送信処理を実現する。無線送信処理は、無線送信指示受信処理で受信した端末装置100に送信するデータを、指示された送信重みで送信する処理である。無線装置200は、例えば、RF回路250を制御することで、指示された送信重みでの電波の送信を実現する。
<端末装置の構成例>
図4は、端末装置100の構成例を示す図である。端末装置100は、CPU110、ストレージ120、メモリ130、RF回路150、及びアンテナ151−1〜nを有する。
CPU110、ストレージ120、メモリ130、RF回路150、アンテナ151−1〜nは、それぞれ、図3のCPU210、ストレージ220、メモリ230、RF回路250、及びアンテナ251と同様の装置である。
但し、ストレージ120は、パイロット信号送信プログラム121及びデータ受信プログラム122を記憶する。
また、端末装置100は、例えば、シングルユーザに対応するMIMOで送信されたデータを受信するため、複数のアンテナ151−1〜nを有する。
CPU110は、パイロット信号送信プログラム121を実行することで、送信部を構築し、パイロット信号送信処理を実現する。パイロット信号送信処理は、定期的に、又は制御装置300からの指示受信により、無線装置200が無線伝搬特性を測定するためのパイロット信号を送信する。パイロット信号は、例えば、予め設定された周波数及び送信電力で送信される無線信号である。
また、CPU110は、データ受信プログラム122及びそのモジュールを実行することで、受信部を構築し、データ受信処理を実現する。データ受信処理は、クラスタを構成する無線装置200のそれぞれが送信するデータを受信し、例えば、受信した複数のデータから、元のデータを再構築する処理である。
また、CPU110は、無線信号受信モジュール1221を実行することで、無線信号受信処理を実現する。無線信号受信処理は、RF回路150で受信した無線信号を取得し、内部処理フォーマットのデータに変換する処理である。
さらに、CPU110は、データ再構築モジュール1222を実行することで、データ再構築処理を実現する。データ再構築処理は、複数のアンテナから受信した異なるデータを、元のデータに再構築する処理である。
<データ送信制御処理>
第1の実施の形態では、制御装置300は、外部ネットワーク400から端末装置100に送信するデータを受信した場合、当該端末装置100の属するクラスタを決定する。データ送信制御処理は、制御装置300がクラスタを決定し、各無線装置200に対して端末装置100にデータを送信するよう指示する処理である。以下、制御装置300におけるデータ送信制御処理について説明する。
図5は、制御装置300におけるデータ送信制御処理の処理フローチャートの例を示す図である。制御装置300は、端末装置100に送信するデータを外部ネットワーク400から受信したとき、クラスタ内の無線装置200を介して、端末装置100にデータを送信するため、データ送信制御処理を実行する。
制御装置300は、通信システム10配下の全無線装置200に対して、端末装置100との間の無線伝搬特性を送信するよう指示する(S101)。このとき、制御装置300は、同時に、接続中の無線装置200を介して、端末装置100に対し無線伝搬特性を測定するためのパイロット信号を送信するよう指示してもよい。
そして、制御装置300は、無線伝搬特性取得待ちタイマを起動する(S102)。無線伝搬特性取得待ちタイマは、所定時間以上待っても無線伝搬特性を送信しない無線装置200が存在した場合のガードタイマである。制御装置300は、無線伝搬特性取得待ちタイマの起動中(S104のNo)、無線伝搬特性取得待ちタイマがタイムアウトするまで(S104のYes)、無線装置200からの無線伝搬特性の受信(S103)を継続する。以降、無線伝搬特性は、一例である受信電力として説明する。
図6は、端末装置100−2が送信するパイロット信号の、無線装置200における受信電力の例を示す図である。端末装置100−2は、制御装置300からの指示を受信したことに応答して、又は定期的に、パイロット信号を送信する。図6において、各無線装置200がパイロット信号を受信電力P1で受信できる範囲を範囲A1、パイロット信号を受信電力P2で受信できる範囲を範囲A2とする。
後述する送信重みの決定に用いる無線伝搬特性は、無線装置が送信する電波の端末装置100における受信電力である。そこで、制御装置300は、端末装置100が送信したパイロット信号の無線装置200における受信電力を取得し、取得した各無線装置200の受信電力を、各無線装置200が送信した電波の、端末装置100における受信電力と推定する。これは、通信システム10において、無線装置200が送信した電波の端末装置100における受信電力と、端末装置100が送信した電波の無線装置200における受信電力は、同じ又は同じに近い値であることを前提としている。端末装置100が、各無線装置200が送信した電波の受信電力を測定することができる場合、受信電力を端末装置100で測定してもよい。
図6において、無線装置200−6,7,10,11は、範囲A1内に位置する。よって、無線装置200−6,7,10,11は、端末装置100−2が送信するパイロット信号をP1以上の受信電力で受信する。その結果、無線装置200−6,7,10,11は、受信電力がP1以上であることを示す無線伝搬特性を取得する。
また、図6において、無線装置200−5,8,9,12は、範囲A1外で、かつ範囲A2内に位置する。よって、無線装置200−5,8,9,12は、端末装置100−2が送信するパイロット信号をP2以上P1未満の受信電力で受信する。その結果、無線装置200−5,8,9,12は、受信電力がP2以上P1未満であることを示す無線伝搬特性を取得する。
さらに、図6において、制御装置300は、無線装置200−1〜4は、範囲A1外及び範囲A2外に位置する。よって、制御装置300は、無線装置200−1〜4は、端末装置100−2が送信するパイロット信号の受信電力が、P2未満であることを示す無線伝搬特性を取得する。なお、受信電力P2が、無線装置200の受信感度以下の数値であった場合、無線装置200−1〜4は、端末装置100−2が送信するパイロット信号を受信できない。この場合、制御装置300は、無線装置200−1〜4の無線伝搬特性を取得できない。以下、制御装置300は、無線装置200−1〜4の無線伝搬特性を取得できない例で説明する。
図5の処理フローチャートに戻り、制御装置300は、図6に示す各無線装置200から無線伝搬特性(受信電力)を取得する。制御装置300は、無線伝搬特性(受信電力)を受信した複数の無線装置200から、無線伝搬特性が高い(受信電力が相対的に大きい)複数の無線装置200を選出する(S105)。図6において、無線伝搬特性(受信電力)を受信した無線装置200とは、無線装置200−5〜8及び無線装置200−9〜12の計8つの無線装置200である。そして、制御装置300は、8つの無線装置200の内、受信電力がP1以上である4つの無線装置200−6,7,10,11を、無線伝搬特性が高い複数の無線装置200として選出する。制御装置300は、選出した4つの無線装置200で構成されるクラスタを端末装置100−2のクラスタに決定する。
図7は、端末装置100−2のクラスタの例を示す図である。図7で示すように、制御装置300は、無線装置200−6,7,10,11で構成されるクラスタC1を、端末装置100−2のクラスタに決定する。
図5の処理フローチャートに戻り、制御装置300は、選出した無線装置200を、端末装置100−2の属するクラスタとして、クラスタ情報テーブル322に格納する(S106)。
図8は、クラスタ情報テーブル322の例を示す図である。クラスタ情報テーブル322の情報要素は、例えば、「クラスタ番号」、「無線装置」、「属する端末装置」を含む。「クラスタ番号」は、クラスタの番号や識別子であり、他のクラスタと識別するための情報である。「無線装置」は、クラスタを構成する無線装置200の識別子である。「属する端末装置」は、クラスタに属する端末装置100の識別子である。図8のクラスタ情報テーブル322には、格納処理S106により、端末装置100−2の属するクラスタの番号C3、及びクラスタC3を構成する無線装置200を示す無線装置200−6,7,10,11が、それぞれ格納されている。
図5の処理フローチャートに戻り、制御装置300は、決定したクラスタを構成する無線装置200それぞれの送信重みを決定する(S107)。制御装置300は、取得した無線伝搬特性(受信電力)に基づき送信重みを算出する。制御装置300は、例えば、端末装置100−2における各無線装置200からの受信品質の組み合わせが最良又は最良に近くなるように、各無線装置200の送信重みを算出する。ここで、受信品質は、どれだけ良好な電波を受信できるかを示す指標であり、例えば、端末装置100の各無線装置200からの受信電力の合計値や、端末装置100の各無線装置200からの受信電力と発生するノイズの電力との差異(又は比率)の合計値である。制御装置300は、例えば、端末装置100−2における各無線装置200からの受信電力の合計が最大となるように、送信重みを算出する。送信重みの一例である送信電波の位相と送信電力の組み合わせを最適な組み合わせにすることで、端末装置100での受信品質の組み合わせを最適にする。
そして、制御装置300は、決定した送信重みでデータを送信するよう、端末装置100−2が属するクラスタを構成する無線装置200に指示する(S108)。無線装置200は、指示を受信すると、決定した送信重みでデータを端末装置100−2に送信する。
このように、第1の実施の形態では、制御装置300は、無線伝搬特性の高い無線装置200を、端末装置100が属するクラスタに決定する。すなわち、制御装置300は、端末装置100に対して最適なクラスタを動的に決定する。これにより、端末装置100は、通信システム内のどこに移動しても、動的に決定されるクラスタを構成する複数の無線装置200から、受信電力が大きく無線の受信品質が良い状態でデータを受信することができる。
[第2の実施の形態]
次に、第2の実施の形態について説明する。第2の実施の形態では、制御装置300が決定したクラスタ(第1クラスタ)を構成する無線装置(第1無線装置)200が、他のクラスタ(第2クラスタ)を構成する無線装置(第2無線装置)200と、1つ以上重複する場合の、制御装置の処理である。制御装置300は、第1クラスタを構成する第1無線装置それぞれの送信重みを、第1無線装置が送信する電波の、第1クラスタに属する第1端末装置の第1受信電力と、第2クラスタに属する第2端末装置における第2受信電力とに基づいて決定する。
<データ送信制御処理>
第2の実施の形態における、第1端末装置が属する第1クラスタを構成する第1無線装置と、第2端末装置が属する第2クラスタを構成する第2無線装置が、少なくとも1台以上重複する場合の、制御装置300におけるデータ送信処理について説明する。
図9は、端末装置100−4の属するクラスタが決定したときの通信システム10の例を示す図である。図9では、制御装置300が端末装置100−4の属するクラスタC5を決定したとき、クラスタC4を構成する無線装置200は、端末装置100−3にデータ送信中である。また、図9に示すように、クラスタC5とC6は、ともに無線装置200−6を含んでいるため、無線装置200−6を重複して含むクラスタである。
図9において、クラスタC5が第1クラスタであり、クラスタC4が第2クラスタである。同様に、端末装置100−4は第1端末装置であり、端末装置100−3は第2端末装置である。さらに、無線装置200−2,3,6,7は第1無線装置であり、無線装置200−5,6,9,10は第2無線装置である。無線装置200−6は、第1無線装置でもあり、第2無線装置でもある。
図10は、通信システム10が図9の状態であるときの、クラスタ情報テーブルの例を示す図である。制御装置300は、クラスタ情報テーブル322の「無線装置」に記憶した無線装置200のクラスタC5の識別子が、他のクラスタの無線装置200の識別子と重複しているかどうかを確認する。制御装置300は、クラスタ情報テーブル322に基づいて、クラスタC4とC5が無線装置200−6を重複して含んでいると判定し、クラスタC4とクラスタC5が、1台以上の無線装置200を重複して含むと判定する。
第2の実施の形態の制御装置300のデータ送信制御処理についても、第1の実施の形態と同様に図5の処理フローチャートを用いて説明する。なお、無線伝搬特性送信指示処理S101からクラスタ情報格納処理S106までは、第1の実施の形態と同様であるため、説明を省略する。なお、第2の実施の形態においては、無線伝搬特性は、無線装置200が送信した電波の、端末装置100における受信電力であり、端末装置100が送信するパイロット信号の無線装置200における受信電力と等価である。
図5の処理フローチャートに示すように、制御装置300は、クラスタC5(第1クラスタ)を構成する無線装置200(第1無線装置)それぞれの送信重みを決定する(S107)。このとき、制御装置300は、第1端末装置100−4の受信電力と、第2端末装置100−3における第1無線装置からの受信電力(第2受信電力)とに基づいて、第1無線装置それぞれの送信重み(第1送信重み)を決定する。
通信システム10では、例えば、MIMOによれば、図9の各クラスタC4、C5を構成する無線装置群は、それぞれ互いに独立したタイミングで各端末装置100−4、100−3にデータ送信を行う。クラスタC4とC5は、1台以上の無線装置200−6が重複しており、それぞれのクラスタは近傍に位置する。よって、各クラスタの無線装置群が送信する電波は、送信するタイミングによっては、近傍のクラスタの端末装置100の干渉源となることがある。
従って、第2の実施の形態における制御装置300は、1台以上の無線装置200が重複するクラスタを、電波が干渉する近傍のクラスタとみなし、第2受信電力も考慮した第1無線装置それぞれの送信重みを決定する。
制御装置300は、例えば、第1受信電力から第2受信電力を減じた受信電力差が最大となる第1無線装置の送信重み(第1送信重み)を算出する。これにより、制御装置300は、データ送信対象である第1端末装置の受信電力を大きくし、なおかつ第2端末装置に対する干渉電力を小さくする送信重みを決定することができる。
第2の実施の形態の送信重み決定処理は、データ送信対象の端末装置100(第1端末装置)が属する第1クラスタの無線装置200と、他の端末装置100(第2端末装置)の属する第2クラスタの無線装置200とが、一部重複している場合の処理である。この場合、制御装置300は、他の端末装置100に到達する電波も考慮して、第1クラスタの無線装置200の送信重みを決定する。これにより、第1クラスタの無線装置200が送信する電波による第2端末装置に発生する干渉を抑制しつつ、第1端末装置の受信電力を大きくし、第1端末装置及び第2端末装置の両端末装置100において、良好な受信品質を実現することができる。
[第3の実施の形態]
次に、第3の実施の形態について説明する。第3の実施の形態では、制御装置300は、クラスタに属する端末装置100の数が、クラスタが同時又は並行にデータ送信することを許容する許容数より多い場合、それらの端末装置100から、許容数以下の端末装置100を選択する。
<制御装置の構成例>
図11は、制御装置300の構成例を示す図である。制御装置300は、ストレージ320に、さらに複数ユーザ対応プログラム323を記憶する。
CPU310は、複数ユーザ対応プログラム323及びそのモジュールを実行することで、制御部を構築し、制御部が実行する複数ユーザ対応処理を実行する。複数ユーザ対応処理は、例えば、MU−MIMOなど、1つのクラスタで複数のユーザ(端末装置100)に同時にデータ送信することに対応する処理である。
また、CPU310は、端末選択モジュール3231を実行することで、端末選択処理を実現する。端末選択処理は、あるクラスタに、クラスタが同時通信することを許容する端末台数(許容数)以上の端末装置100が属する場合、許容数以下の端末装置100をデータ送信対象の端末装置100に選択する処理である。制御装置300は、例えば、あるクラスタで端末装置100へのデータ送信を開始するとき、当該クラスタに属する端末装置100が許容数以上か否かを、クラスタ情報テーブル322を参照して判定し、許容数以上の場合、端末選択処理を実行する。
<端末選択処理>
第3の実施の形態では、あるクラスタ(第1クラスタ)に属する端末装置100(第1端末装置)の数が、許容数以上である場合、端末選択処理を実行する。端末選択処理は、例えば、第1の実施の形態における図5の処理フローチャートの処理S107に代えて実行する処理である。
図12は、1つのクラスタに許容数以上の端末装置100が属する通信システム10の例を示す図である。図12では、無線装置200−5,6,9,10の4第の無線装置200で構成されるクラスタC6に、端末装置100−5〜9の5台の端末装置100が属している。
図13は、制御装置300における端末選択処理の処理フローチャートの例を示す図である。以下、図12に通信システム10を例として、図13の処理フローチャートについて説明する。
制御装置300は、端末選択処理S300において、クラスタ情報テーブル322を参照し、クラスタに属する端末装置が、許容数以下かどうかを確認する(S310)。制御装置300は、許容数以下である場合(S310のYes)、図5の処理フローチャートと同様の処理S107を実行し、処理を終了する。制御装置300は、許容数以下でない場合(S410のNo)、処理S301以降の処理を実行する。図12においては、クラスタC6に5台の端末装置100が属しており、クラスタC6の許容数4以下ではないため(S310のNo)、以下の処理を実行する。
制御装置300は、端末選択処理S300において、各端末装置100が選択された場合の、仮の送信重みを算出する(S301)。図12において、制御装置300は、各端末装置100が選択された場合のクラスタC6の無線装置200の仮の送信重みを算出する。仮の送信重みの算出は、当該端末装置100が選択されたと仮定して送信重みを算出する。例えば、制御装置300は、端末装置100−5が選択された場合の仮の送信重みの算出において、端末装置100−5以外の端末装置100はデータ通信の対象外と仮定する。そして、制御装置300は、端末装置100−5の無線伝搬特性(受信電力)に基づき、無線装置200−5,6,9,10の仮の送信重みを算出する。制御装置300は、同様に、他の端末装置100−6〜9が選択された場合の仮の送信重みを算出する。仮の送信重みの算出方法は、例えば、第1の実施の形態における、図5の処理フローチャートの送信重み算出処理S107の送信重みの算出方法と同じである。
そして、制御装置300は、仮の送信重みに基づき、各端末装置100のPF(Proportional Fairness)メトリックを算出する(S302)。PFメトリックとは、端末装置100の予測される瞬間的な無線品質と、過去の平均的な無線品質との比率である。無線品質は、例えば、単位時間あたりに受信したデータ量を示すスループットである。PFメトリックが高い端末装置100は、過去の平均無線品質が低い、言い換えると、過去の一定期間で受信したデータ量が少ない端末装置100である。また、PFメトリックが高い端末装置100は、予測される無線品質が高い、言い換えると、良好な無線環境にある端末装置100である。制御装置300は、例えば、ある端末装置100に対する仮の送信重みに基づき、単位時間あたりの推定の受信データ量を示す推定スループットを算出する。そして、制御装置300は、算出した推定スループットを、前述のある端末装置100の過去の単位時間あたりの受信データ量を示す平均スループットで除した数値(割合)を、ある端末装置100のPFメトリックとして算出する。図12において、制御装置300は、各端末装置100−5〜9それぞれのPFメトリクスを算出する。
そして、制御装置300は、PFメトリックが最も高い端末装置100を選択する(S303)。制御装置300がPFメトリックの高い端末装置100をデータ送信対象とすることで、過去の受信データ量が少ない端末装置100に受信機会を与え、端末装置間のデータ受信の機会の公平性を担保する。また、制御装置300がPFメトリックの最も高い端末装置100をデータ送信対象とすることで、良好な無線環境にある端末装置100にデータ送信が行われ、良好な受信品質が期待できる。図12において、制御装置300は、PFメトリックが最も高い端末装置(例えば、端末装置100−5)を選択する(S303)。
次に、制御装置300は、クラスタの許容数の端末装置100を選択したかどうかを確認する(S304)。制御装置300は、クラスタの許容数の端末装置100を選択済である場合(S304のYes)、処理S305〜S308を実行しない。
ここで、許容数について説明する。許容数は、クラスタが同時通信することを許容する端末台数である。許容数は、例えば、クラスタに属するデータ送信対象の端末装置100が、基準電力以上の受信電力でデータを受信することが可能である端末装置100の最大数である。例えば、1台の端末装置100あたりの受信電力の平均値は、クラスタに属するデータ送信対象の端末装置100が多くなるほど低下する。
そこで、制御装置300は、端末装置100の受信電力が、データを受信することが可能な最低の受信電力を示す基準電力以下にならないように、クラスタごとに許容数を設定する。なお、実験やシミュレーションによると、例えば、端末装置100の数がクラスタを構成する無線装置200の数を超えると、端末装置100の受信品質が極端に低下する。従って、許容数はクラスタを構成する無線装置200の数としてもよい。以下、第3の実施の形態においては、クラスタC5を構成する無線装置200の数である4を、クラスタC5の許容数として説明する。
制御装置300は、クラスタの許容数の端末装置100を選択していない場合(S304のNo)、次の端末装置(2台目の端末装置)100を選択する。次の端末装置100の選択処理として、未選択の端末装置100それぞれと、選択済の端末装置100に基づき、仮の送信重みを算出する(S305)。例えば、図12において、制御装置300は、選択済の端末装置100−5と未選択の端末装置100−6の2台の端末装置100をデータ送信対象とすると仮定して、端末装置100−6が選択された場合の仮の送信重みを算出する。そして、制御装置300は、同様に、未選択の端末装置100−7〜9が選択された場合の仮の送信重みを算出する。なお、複数台の端末装置100をデータ送信対象とした仮の送信重みの算出方法は、例えば、選択した端末装置100それぞれの各無線装置200からの受信品質の組み合わせが最良又は最良に近くなるように送信重みを算出する。また、制御装置300は、例えば、端末装置100それぞれの、各無線装置200からの受信電力の合計が最大となるように、送信重みを算出してもよい。
そして、制御装置300は、1台目の端末装置100を選択したときの処理S302、S303と同様に、各端末装置100のPFメトリックを算出し(S306)、PFメトリックが最も高い端末装置100を選択する(S307)。図12において、制御装置300は、PFメトリックが最も高い端末装置(例えば、端末装置100−6)を、2台目のデータ送信対象の端末装置100として選択する。
制御装置300は、2台目の端末装置100の選択と同様に、3台目、4台目の端末装置100を選択する。
制御装置300は、選択済の端末装置100が許容数になるまで(S304のYes)、端末装置100の選択を繰り返す。制御装置300は、選択済の端末装置100が許容数になると(S304のYes)、最後に算出した仮の送信重みを、クラスタを構成する無線装置200の送信重みと決定する(S308)。
第3の実施の形態では、制御装置300は、1つのクラスタに複数の端末装置100が属する場合、許容数以下の端末装置100をデータ送信対象の端末装置100として選択する。制御装置300は、1台ずつ順次端末装置100を選択し、選択済の端末装置100の受信電力を考慮した送信重みに基づき、次の端末装置100を選択する。
1つのクラスタ属する複数の端末装置100から、許容数のデータ送信対象の端末装置100を選択する方法として、許容数の端末装置100の全組み合わせを抽出し、全組み合わせのPFメトリックを算出し、PFメトリックが最も高い組み合わせを選択する方法がある。しかし、この方法では、1つのクラスタ内に多くの端末装置100が属する場合、抽出する組み合わせが膨大な数となり、全組み合わせ平均PFメトリックの算出に使用する送信重みの算出に時間を要し、端末装置100に対するデータ送信に遅延が発生する。第3の実施の形態における端末装置100の選択方法では、全組み合わせの送信重み及びPFメトリックを算出することなく、端末装置100を選択することができる。
[第4の実施の形態]
次に、第4の実施の形態について説明する。第4の実施の形態では、第3の実施の形態で説明したクラスタ内に複数の端末装置100を選択する処理での仮の送信重みの算出に、第2の実施の形態の近傍の無線装置200が存在する場合の仮の送信重みの算出方法を適用する。
第4の実施の形態では、第1クラスタと第2クラスタを構成する無線装置200が1つ以上重複する。制御装置300は、第1クラスタの端末装置100の選択において、第1クラスタの未選択端末装置100それぞれが選択されたと仮定して仮の送信重みを算出する。そして、仮の送信重みの算出を、第1クラスタ内の無線装置200の無線伝搬特性(受信電力)に加え、第1クラスタの無線装置200が送信する電波の、第2クラスタに属する第2端末装置の無線伝搬特性(受信電力)に基づいて実行する。
<端末選択処理>
図14は、第4の実施の形態における通信システム10の構成例を示す図である。クラスタC7に、端末装置100−10〜14の5台の端末装置100が属し、クラスタC7の許容数4を超えている。また、クラスタC8に、端末装置100−15〜19の5台の端末装置100が属し、クラスタC8の許容数4を超えている。さらに、クラスタC7とクラスタC8は、それぞれを構成する無線装置200として、無線装置200−6が重複する。以降、端末装置100の選択を行うクラスタを選択対象クラスタ(第1クラスタ)、選択対象クラスタと1台以上の無線装置200が重複するクラスタを重複クラスタ(第2クラスタ)と呼ぶ。
図15は、クラスタ情報テーブル322の例を示す図である。図15における、クラスタ番号1のクラスタはクラスタC7であり、クラスタ番号2のクラスタはクラスタC8である。クラスタC7は、無線装置200−5,6,9,10で構成され、端末装置100−10〜14が属する。クラスタはC8、無線装置200−2,3,6,7で構成され、端末装置100−15〜19が属する。
制御装置300は、クラスタ情報テーブル322を参照し、クラスタC7及びクラスタC8に複数の端末装置100が属していることを認識し、端末選択処理を実行する。
図16は、クラスタC7とクラスタC8を構成する無線装置200が、1台以上重複している場合の、制御装置300における端末選択処理の処理フローチャートの例を示す図である。
制御装置300は、図14のように、クラスタC7とクラスタC8が、互いに重複クラスタとなる場合、各クラスタから1台ずつ順番に端末装置100の選択を行う。このように順番に選択する理由は、制御装置300が、重複クラスタ内の選択済端末装置100に対する影響も考慮して、選択対象クラスタの端末装置100の選択を実行するためであり、詳細は図16の処理フローチャートで説明する。
また、制御装置300は、複数のクラスタの端末選択を1台ずつ順番に実行する場合、複数のクラスタで選択した端末装置100の数が、複数のクラスタ全体の全体許容数以下となるよう端末装置100を選択する。例えば、クラスタを構成する無線装置200の数をクラスタごとの許容数とする場合、クラスタC7及びクラスタC8の許容数は4である。しかし、両クラスタの無線装置200の合計数は7台であるため、クラスタC7とクラスタC8の全体許容数は7となる。制御装置300は、全体許容数7以下となるよう、それぞれのクラスタからデータ送信対象となる端末装置100を選択する。
前述したように、実験やシミュレーションによると、端末装置100の数がクラスタを構成する無線装置200の数を超えると、端末装置100の受信品質が極端に低下する。同様に、実験やシミュレーションによると、単独のクラスタでなく、複数のクラスタであっても、選択された端末装置100の数が複数のクラスタを構成する無線装置200の数を超えると、端末装置100の受信品質が極端に低下する。よって、第4の実施の形態における端末選択処理では、クラスタごとの許容数に加え、複数のクラスタの全体許容数も超えないよう、端末装置100を選択する。
図17は、クラスタC7及びクラスタC8それぞれの端末装置100が選択される例を示した図である。以降、図17の例を用いて、図16における端末選択処理のフローチャートについて説明する。
制御装置300は、端末選択処理S400において、クラスタ情報テーブル322を参照し、各クラスタに属する端末装置100が許容数以下であり、かつ全クラスタに属する端末装置100の合計が全体許容数以下であるかを確認する(S410)。制御装置300は、各クラスタに属する端末装置100が許容数以下であり、かつ全クラスタに属する端末装置100の合計が全体許容数以下である場合(S410のYes)、図5の処理フローチャートと同様の処理S107を実行し、処理を終了する。制御装置300は、各クラスタに属する端末装置100が許容数以下であり、かつ全クラスタに属する端末装置100の合計が全体許容数以下でない場合(S410のNo)、処理S301以降の処理を実行する。図14においては、クラスタC7に5台、クラスタC8に5台、合計10台の端末装置100が属しているため(S410のNo)、以下の処理を実行する。
なお、複数のクラスタから端末装置100を選択する場合、複数のクラスタのそれぞれから、交互に端末装置100の選択を繰りかえす。
<(17−1)1台目の選択>
制御装置300は、複数の重複クラスタ内の端末装置100を1台ずつ順番に選択する。図16に示す通り、クラスタ番号「n」に、最初の端末装置100の選択対象クラスタのクラスタ番号である1を代入(n=1)し(S401)、クラスタ番号が1であるクラスタC7からの端末装置100の選択を開始する。すなわち、1台目の端末装置100の選択においては、選択対象クラスタ(第1クラスタ)は、クラスタC7であり、重複クラスタ(第2クラスタ)はクラスタC8である。
制御装置300は、第1クラスタC7の許容数(=4)の端末装置100を選択済かどうか確認する(S401)。端末選択処理開示は1台も選択してないため(S402のNo)、制御装置300は、1台目の端末装置100の選択を実行する。
制御装置300は、1台目の端末装置100の選択において、仮の送信重み決定処理を行う(S403)。仮の送信重み決定処理S403では、選択対象クラスタn内の未選択の1台の端末装置100が選択されたと仮定する。制御装置300は、選択されたと仮定した端末装置100及び選択対象クラスタn内の選択済端末装置100での受信電力と、重複クラスタの選択済の端末装置100での受信電力との差が最大となるよう、仮の送信重みを決定する。この仮の送信重み決定処理は、未選択の端末装置100それぞれについて実行する。
1台目の選択においては、第1クラスタC7、第2クラスタC8ともに選択済の端末装置100が存在しない。よって、制御装置300は、第1クラスタC7の1台の仮選択の未選択端末装置100と0台の選択済端末装置100との受信電力と、第2クラスタC8の0台の選択済み端末装置100の受信電力の差が、最大となる仮の送信重みを決定する。この仮の送信重み決定処理は、第1クラスタC7内の端末装置100−10〜14それぞれが選択されたと仮定して実行される。従って、ここでの仮の送信重みの決定方法は、第1の実施の形態における、図5の送信重み算出処理S107と同様になる。そして、制御装置300は、決定した仮の送信重みに基づいて、端末装置100−10〜14のPFメトリックを算出し(S404)、PFメトリックが最も高い端末装置100を選択する(S405)。図17の例においては、制御装置300は、端末装置100−10を選択し、端末装置100−10が選択済の端末装置100となる。
制御装置300は、1台の端末装置100を選択すると、全体許容数の端末装置100を選択したかを確認する(S406)。制御装置300は、全体許容数の端末装置100を選択済の場合(S406のYes)、端末選択処理を終了する。
制御装置300は、全体許容数の端末装置100を選択済でない場合(S406のNo)、未選択の端末装置100があるかどうか確認する(S407)。制御装置300は、複数のクラスタ内の全てにおいて、未選択の端末装置100がない場合(S407のNo)、端末選択処理を終了する。ここでは、端末装置100の選択数は1であり、全体許容数の7より小さいため、S406のNoとなる。
制御装置300は、未選択の端末装置100がある場合(S407のYes)、nをインクリメント(n=n+1)する(S408)。そして、制御装置300は、nが重複クラスタ数以下である場合(S409のYes)、次のクラスタでの端末選択を行う。また、制御装置300は、nが重複クラスタ数より大きい場合(S409のNo)、nを1にリセットし(S401)、最初のクラスタから端末選択を行う。
<(17−2)2台目の選択>
図17において、第1クラスタC7から1台の端末装置100−10を選択している状態では、選択済の端末装置100の数は全体許容数以下で(S406のNo)、未選択の端末装置100は9台存在する(S407のYes)。制御装置300は、クラスタ番号は2となり(S408)、重複クラスタ数(クラスタC7及びクラスタC8の2つ)以下であると判定する(S409のYes)。そして、制御装置300は、クラスタ番号2のクラスタC8からは端末装置100を未選択であるため(S402のNo)、クラスタC8から2台目の端末装置100の選択を行う。すなわち、2台目の選択処理のおいては、選択対象クラスタ(第1クラスタ)はクラスタC8であり、重複クラスタ(第2クラスタ)はクラスタC7である。
制御装置300は、仮の送信重みの決定処理S403を実行する。2台目の選択は、図17の(17−2)2台目の選択に示す。制御装置300は、第1クラスタC8の重複クラスタである第2クラスタC7において選択済である端末装置100−10の受信電力を考慮し、第1クラスタC8に属する各端末装置100が選択された場合の仮の送信重みを算出する。重複クラスタで選択済の端末装置100を考慮した送信重みの決定方法は、第2の実施の形態における、図5の処理フローチャートの送信重み算出処理S107の送信重みの算出方法と同じである。つまり、第1クラスタC8内の0台の選択済端末装置100と1台の未選択端末装置100の受信電力と、第2クラスタC7内の選択済端末装置100−10の受信電力の差が、最大となる仮の送信重みを決定する。
以下、制御装置300は、処理S404以降は1台目の選択と同様の処理を行う。図17に示すように、制御装置300は、2台目の端末装置100として端末装置100−15を選択し、再度クラスタC7から(S409のNo、S401)、3台目の端末装置100の選択を実行する。
<(17−3)3台目の選択>
図17において、クラスタC7から1台、及びクラスタC8から1台の端末装置の合計2台の端末装置100を選択している状態では、選択済の端末装置100の数は全体許容数以下で(S406のNo)、未選択の端末装置100は8台存在する(S407のYes)。そこで、n=3となるが(S408)、クラスタ番号3のクラスタは存在しないため(S409のNo)、n=1にリセットし(S401)、クラスタ番号1のクラスタC7から3台目の端末装置100の選択を行う。すなわち、3台目の選択処理のおいては、選択対象クラスタ(第1クラスタ)はクラスタC7であり、重複クラスタ(第2クラスタ)はクラスタC8である。
3台目の選択において、制御装置300は、図17の(17−3)に示すように、第1クラスタC7の選択済端末装置100−10及び仮選択される端末装置100と、第2クラスタC8の選択済端末装置100−15を考慮し、仮の送信重みを決定する。制御装置300は、例えば、第1クラスタC7の未選択端末装置100−11を選択候補としたと仮定する。制御装置300は、選択済端末装置100−10と選択候補の端末装置100−11の合計の受信電力と、第1クラスタC7の無線装置200が送信する電波の、第2クラスタC8の選択済端末装置100−15における受信電力との差が、最大となる仮の送信重みを決定する。制御装置300は、処理S404以降は、1台目、2台目の選択と同様の処理を実行する。図17の例では、制御装置300は、端末装置100−11を選択する。
<(17−4)4台目の選択>
制御装置300は、図17の(17−4)に示すように、4台目の端末装置100としてクラスタ2の端末装置100−16を選択する。4台目の選択処理においては、選択対象クラスタ(第1クラスタ)はクラスタC8であり、重複クラスタ(第2クラスタ)はクラスタC7である。
制御装置300は、第1クラスタC8の端末装置100−16を選択候補としたとき、選択済端末装置100−15との合計の受信電力と、第2クラスタC7の選択済端末装置100−10及び100−11における受信電力との差が、最大となる仮の送信重みを決定する。
このように、制御装置300は、複数のクラスタから、順次1台ずつの端末装置100を選択する。7台目の端末装置100を選択した状況では、クラスタC8から選択した端末装置100は3台であり、クラスタC8の許容数以下である。よって、制御装置300は、選択済端末装置100の数が全体許容数となるため(S406のYes)、端末選択処理を終了する。
第4の実施の形態では、制御装置300は、それぞれのクラスタから、1台ずつ順番に端末装置100を選択する。そして、制御装置300は、重複クラスタで選択された端末装置100も考慮して、仮の送信重みを決定し、PFメトリクスに基づき端末装置100を選択する。これにより、クラスタ内の端末装置100だけを考慮した送信重みに基づく端末装置100の選択ではなく、重複クラスタで選択された端末装置100に対しても干渉源とならないように決定した送信重みに基づき、端末装置100を選択することができる。
なお、制御装置300は、重複クラスタでないクラスタは、互いに干渉しないとみなし、それぞれ単独で端末装置100を選択してもよい。しかし、互いのクラスタは重複クラスタではないが、それぞれのクラスタが共通の重複クラスタを有する場合がある。
図18は、3つのクラスタそれぞれで構成するクラスタが重複する通信システム10の構成例を示す図である。図19は、図18の場合のクラスタ情報テーブル322の例を示す図である。クラスタ番号1のクラスタC10は、無線装置200−1,2で構成され、端末装置100−20,21が属する。クラスタ番号2のクラスタC11は、無線装置200−2,3で構成され、端末装置100−22、23が属する。クラスタ番号3のクラスタC12は、無線装置200−3,4で構成され、端末装置100−24、25が属する。図18においては、クラスタC11とC12、及びクラスタC12とC13は、それぞれ重複クラスタである。しかし、クラスタC11とC13は重複クラスタではない。よって、制御装置300は、例えば、クラスタC11が選択対象クラスタ(第1クラスタ)である場合、仮の送信重みを決定するとき、クラスタC13の選択済端末装置100を考慮しない。すなわち、クラスタC11とクラスタC13は、互いのクラスタで選択された端末装置100を考慮せずに送信重みを決定する。
例えば、図18において、制御装置300は、1台目の端末装置100として、クラスタC11の端末装置100−20を選択する。そして、制御装置300は、2台目の端末装置100をクラスタC12から選択する。制御装置300は、2台目の端末装置100を選択するとき、重複クラスタC11の選択済端末装置100−20を考慮した仮の送信重みに基づき、2台目の端末装置100−22を選択する。そして、制御装置300は、3台目の端末装置100をクラスタC13から選択する。制御装置300は、3台目の端末装置100を選択するとき、クラスタC13の重複クラスタC12の選択済端末装置100−22は考慮するが、クラスタC13と重複しないクラスタC11の選択済端末装置100−20は考慮しない、仮の送信重みを決定する。制御装置300は、この送信重みに基づいて、3台目の端末装置100−24を選択する。このように、制御装置300は、重複しないクラスタについては、選択された端末装置100を考慮せずに、仮の送信重みを決定する。
例えば、制御装置300がプロセッサや演算処理装置を複数有し、複数の送信重みを同時に算出することが可能である場合、クラスタC11とC13は、同時に1台ずつ端末装置100を選択し、並行して送信重みを算出してもよい。そして、制御装置300は、クラスタC12から端末装置100を選択する場合、クラスタC11及びC13の選択済端末装置100を考慮した送信重みを算出する。これにより、重複していないクラスタの端末選択時の演算処理を並列で実行することができ、演算処理に要する時間を短くすることができる。
通信システム10におけるクラスタは、単独の基地局装置からデータを受信する通信システムにおける基地局装置に相当する。単独の基地局装置からデータを受信する通信システムでは、基地局装置は固定的に配置されており、端末装置がより快適な通信環境となるよう基地局装置を移動させることはできない。通信システム10においては、クラスタを端末装置に位置に応じて動的に決定することで、端末装置をより快適な通信環境とすることができ、単独の基地局装置からデータを受信する通信システムにおける基地局装置を移動させることと同じ効果を得ることができる。
以上の第1〜第4の実施の形態を含む実施形態に関し、更に以下の付記を開示する。
(付記1)
クラスタを構成する複数の無線装置のそれぞれが、前記クラスタに属する端末装置に、同一周波数及びそれぞれの送信重みでデータを送信する無線通信システムにおける、前記複数の無線装置の無線送信を制御する制御装置であって、
前記端末装置と前記複数の無線装置それぞれとの間の無線伝搬特性を取得する取得部と、
前記取得した無線伝搬特性に基づいて、前記端末装置に対応するクラスタを構成する複数の無線装置を決定する決定部と、
前記決定したクラスタを構成する複数の無線装置それぞれの無線伝搬特性に基づき、前記決定したクラスタを構成する複数の無線装置それぞれの送信重みを決定し、前記決定したクラスタを構成する複数の無線装置に、前記決定したそれぞれの送信重みによる前記端末装置への送信を指示する制御部とを有する
制御装置。
(付記2)
前記無線伝搬特性は、前記無線装置が送信する電波の前記端末装置における受信電力である
付記1記載の制御装置。
(付記3)
前記取得部は、前記端末装置が送信する前記無線伝搬特性を測定するためのパイロット信号の、前記無線装置における受信電力を、前記端末装置における受信電力と推定する
付記2記載の制御装置。
(付記4)
前記無線伝搬特性は、前記受信電力が大きい程高い
付記2記載の制御装置。
(付記5)
前記決定部は、前記取得した無線伝搬特性に対応する複数の無線装置から、前記受信電力が大きい順に所定数の無線装置を選出し、前記選出した無線装置を前記端末装置に対応するクラスタを構成する複数の無線装置と決定する
付記2記載の制御装置。
(付記6)
前記所定数は、基準時間より短い時間で前記送信重みの決定が可能な無線装置の数である
付記5記載の制御装置。
(付記7)
前記送信重みは、前記データを送信する電波の位相及び送信電力のいずれか一方又は両方の値である
付記2記載の制御装置。
(付記8)
前記制御部は、前記端末装置における受信電力が最大となる送信重みを決定する
付記2記載の制御装置。
(付記9)
前記制御部は、第1クラスタと第2クラスタを構成する無線装置が1つ以上重複する場合、前記第1クラスタを構成する第1無線装置それぞれの送信重みを、前記第1クラスタに属する第1端末装置における前記第1無線装置が送信する電波の第1受信電力と、前記第2クラスタに属する第2端末装置における前記第1無線装置が送信する電波の第2受信電力とに基づいて決定する
付記2記載の制御装置。
(付記10)
前記制御部は、前記第1受信電力から前記第2受信電力を減じた値が、最大となる前記第1無線装置それぞれの送信重みを決定する
付記9記載の制御装置。
(付記11)
前記制御部は、第1クラスタに属する第1端末装置が、前記第1クラスタが並行にデータ送信することを許容する許容数より多い場合、前記許容数以下の前記第1端末装置を選択する
付記2記載の制御装置。
(付記12)
前記許容数は、基準電力以上の受信電力でデータを受信する端末装置の数のうち、最大数である
付記11記載の制御装置。
(付記13)
前記許容数は、前記第1クラスタを構成する無線装置の数である
付記11記載の制御装置。
(付記14)
前記制御部は、前記選択において、1台ずつ端末装置を選択し、
前記1台ずつの選択は、
未選択の端末装置それぞれについて、
前記未選択の端末装置の過去の単位時間あたりの受信データ量を示す平均スループットに対する、前記未選択の端末装置及び選択済の端末装置の受信電力に基づき決定した仮の送信重みで推定した前記未選択の端末装置の前記単位時間あたりの受信データ量を示す推定スループットの割合を算出し、
前記割合が最大の前記未選択の端末装置を選択することを含む
付記11記載の制御装置。
(付記15)
前記制御部は、前記第1受信電力から前記第2受信電力を減じた値が、最大となる前記仮の送信重みを決定する
付記14記載の制御装置。
(付記16)
前記制御部は、前記第1クラスタと第2クラスタを構成する無線装置が1つ以上重複する場合、前記未選択の端末装置及び選択済の端末装置における第1受信電力に加え、前記第1クラスタを構成する無線装置が送信する電波の、前記第2クラスタに属する第2端末装置における第2受信電力に基づく仮の送信重みに基づき、前記推定スループットを推定する
付記14記載の制御装置。
(付記17)
前記制御部は、前記選択において、前記第1クラスタと前記第2クラスタとを構成する無線装置の数以下の端末装置を選択する
付記16記載の制御装置。
(付記18)
前記制御部は、前記第1クラスタと前記第2クラスタから端末装置を選択する場合、前記1台ずつの選択において、前記第1クラスタからの端末装置の選択と、前記第2クラスタから端末装置の選択を、交互に繰り返す
付記16記載の制御装置。
(付記19)
複数の無線装置と、
前記複数の無線装置を介してデータを受信する端末装置と、
前記複数の無線装置の無線送信を制御する制御装置を有し、
前記複数の無線装置の全部又は一部によってクラスタが構成される通信システムであって、
前記制御装置は、
前記端末装置と前記無線装置との間の無線伝搬特性を取得し、
前記取得した無線伝搬特性に基づいて、前記端末装置に対応するクラスタを構成する複数の無線装置を決定し、
前記決定したクラスタを構成する複数の無線装置それぞれの無線伝搬特性に基づき、前記決定したクラスタを構成する複数の無線装置それぞれの送信重みを決定し、前記決定したクラスタを構成する複数の無線装置に、前記決定したそれぞれの送信重みによる前記端末装置への送信を指示し、
前記決定したクラスタを構成する複数の無線装置それぞれは、前記指示に従い、同一周波数及び前記決定したそれぞれの送信重みで、前記端末装置にデータを送信する
通信システム。
(付記20)
クラスタを構成する複数の無線装置のそれぞれが、前記クラスタに属する端末装置に、同一周波数及びそれぞれの送信重みでデータを送信する無線通信システムにおける、前記複数の無線装置の無線送信を制御する制御装置による無線制御方法であって、
前記端末装置と前記複数の無線装置それぞれとの間の無線伝搬特性を取得し、
前記取得した無線伝搬特性に基づいて、前記端末装置に対応するクラスタを構成する複数の無線装置を決定し、
前記決定したクラスタを構成する複数の無線装置それぞれの無線伝搬特性に基づき、前記決定したクラスタを構成する複数の無線装置それぞれの送信重みを決定し、前記決定したクラスタを構成する複数の無線装置に、前記決定したそれぞれの送信重みによる前記端末装置への送信を指示する
無線制御方法。
10…通信システム、 100…端末装置、
110…CPU、 120…ストレージ、
121…パイロット信号送信プログラム、 122…データ受信プログラム、
1221…無線信号受信モジュール、 1222…データ再構築モジュール、
130…メモリ、 150…RF回路、
151…アンテナ、 200…無線装置、
210…CPU、 220…ストレージ、
221…無線伝搬特性送信プログラム、 222…データ送信プログラム、
2221…無線送信指示受信モジュール、 2222…無線送信モジュール、
230…メモリ、 240…NIC、
250…RF回路、 250…回路、
251…アンテナ、 300…制御装置、
320…ストレージ、 321…データ送信制御プログラム、
3211…無線伝搬特性取得モジュール、 3212…クラスタ決定モジュール、
3213…送信重み決定モジュール、 3214…無線送信指示モジュール、
322…クラスタ情報テーブル、 323…複数ユーザ対応プログラム、
3231…端末選択モジュール、 330…メモリ、
340…NIC、 400…外部ネットワーク

Claims (11)

  1. クラスタを構成する複数の無線装置のそれぞれが、前記クラスタに属する端末装置に、同一周波数及びそれぞれの送信重みでデータを送信する無線通信システムにおける、前記複数の無線装置の無線送信を制御する制御装置であって、
    前記端末装置と前記複数の無線装置それぞれとの間の無線伝搬特性を取得する取得部と、
    前記取得した無線伝搬特性に基づいて、前記端末装置に対応するクラスタを構成する複数の無線装置を決定する決定部と、
    前記決定したクラスタを構成する複数の無線装置それぞれの無線伝搬特性に基づき、前記決定したクラスタを構成する複数の無線装置それぞれの送信重みを決定し、前記決定したクラスタを構成する複数の無線装置に、前記決定したそれぞれの送信重みによる前記端末装置への送信を指示する制御部とを有し、
    前記無線伝搬特性は、前記無線装置が送信する電波の前記端末装置における受信電力であって、
    前記制御部は、第1クラスタと第2クラスタを構成する無線装置が1つ以上重複する場合、前記第1クラスタを構成する第1無線装置それぞれの送信重みを、前記第1クラスタに属する第1端末装置における前記第1無線装置の送信する電波の第1受信電力と、前記第2クラスタに属する第2端末装置における前記第1無線装置が送信する電波の第2受信電力とに基づいて決定する
    制御装置。
  2. 前記取得部は、前記端末装置が送信する前記無線伝搬特性を測定するためのパイロット信号の、前記無線装置における受信電力を、前記端末装置における受信電力と推定する
    請求項記載の制御装置。
  3. 前記決定部は、前記取得した無線伝搬特性に対応する複数の無線装置から、前記受信電力が大きい順に所定数の無線装置を選出し、前記選出した無線装置を前記端末装置に対応するクラスタを構成する複数の無線装置と決定する
    請求項記載の制御装置。
  4. 前記制御部は、前記第1受信電力から前記第2受信電力を減じた値が、最大となる前記第1無線装置それぞれの送信重みを決定する
    請求項記載の制御装置。
  5. 前記制御部は、前記第1端末装置が、前記第1クラスタが並行にデータ送信することを許容する許容数より多い場合、前記許容数以下の前記第1端末装置を選択する
    請求項記載の制御装置。
  6. 前記制御部は、前記選択において、1台ずつ端末装置を選択し、
    前記1台ずつの選択は、
    未選択の端末装置それぞれについて、
    前記未選択の端末装置の過去の単位時間あたりの受信データ量を示す平均スループットに対する、前記未選択の端末装置及び選択済の端末装置の受信電力に基づき決定した仮の送信重みで推定した前記未選択の端末装置の前記単位時間あたりの受信データ量を示す推定スループットの割合を算出し、
    前記割合が最大の前記未選択の端末装置を選択することを含む
    請求項記載の制御装置。
  7. 前記制御部は、前記第1受信電力から前記第2受信電力を減じた値が、最大となる前記仮の送信重みを決定する
    請求項記載の制御装置。
  8. 前記制御部は、前記第1クラスタと前記第2クラスタを構成する無線装置が1つ以上重複する場合、前記未選択の端末装置及び選択済の端末装置における第1受信電力に加え、前記第1クラスタを構成する無線装置が送信する電波の、前記第2クラスタに属する第2端末装置における第2受信電力に基づく仮の送信重みに基づき、前記推定スループットを推定する
    請求項記載の制御装置。
  9. 前記制御部は、前記第1クラスタと前記第2クラスタから端末装置を選択する場合、前記1台ずつの選択において、前記第1クラスタからの端末装置の選択と、前記第2クラスタから端末装置の選択を、交互に繰り返す
    請求項記載の制御装置。
  10. 複数の無線装置と、
    前記複数の無線装置を介してデータを受信する端末装置と、
    前記複数の無線装置の無線送信を制御する制御装置を有し、
    前記複数の無線装置の全部又は一部によってクラスタが構成される通信システムであって、
    前記制御装置は、
    前記端末装置と前記無線装置との間の無線伝搬特性を取得し、
    前記取得した無線伝搬特性に基づいて、前記端末装置に対応するクラスタを構成する複数の無線装置を決定し、
    前記決定したクラスタを構成する複数の無線装置それぞれの無線伝搬特性に基づき、前記決定したクラスタを構成する複数の無線装置それぞれの送信重みを決定し、前記決定したクラスタを構成する複数の無線装置に、前記決定したそれぞれの送信重みによる前記端末装置への送信を指示し、
    前記決定したクラスタを構成する複数の無線装置それぞれは、前記指示に従い、同一周波数及び前記決定したそれぞれの送信重みで、前記端末装置にデータを送信し、
    前記無線伝搬特性は、前記無線装置が送信する電波の前記端末装置における受信電力であって、
    前記送信重みの決定において、第1クラスタと第2クラスタを構成する無線装置が1つ以上重複する場合、前記第1クラスタを構成する第1無線装置それぞれの送信重みを、前記第1クラスタに属する第1端末装置における前記第1無線装置の送信する電波の第1受信電力と、前記第2クラスタに属する第2端末装置における前記第1無線装置が送信する電波の第2受信電力とに基づいて決定する
    通信システム。
  11. クラスタを構成する複数の無線装置のそれぞれが、前記クラスタに属する端末装置に、同一周波数及びそれぞれの送信重みでデータを送信する無線通信システムにおける、前記複数の無線装置の無線送信を制御する制御装置による無線制御方法であって、
    前記端末装置と前記複数の無線装置それぞれとの間の無線伝搬特性を取得し、
    前記取得した無線伝搬特性に基づいて、前記端末装置に対応するクラスタを構成する複数の無線装置を決定し、
    前記決定したクラスタを構成する複数の無線装置それぞれの無線伝搬特性に基づき、前記決定したクラスタを構成する複数の無線装置それぞれの送信重みを決定し、前記決定したクラスタを構成する複数の無線装置に、前記決定したそれぞれの送信重みによる前記端末装置への送信を指示する
    前記無線伝搬特性は、前記無線装置が送信する電波の前記端末装置における受信電力であって、
    前記送信重みの決定において、第1クラスタと第2クラスタを構成する無線装置が1つ以上重複する場合、前記第1クラスタを構成する第1無線装置それぞれの送信重みを、前記第1クラスタに属する第1端末装置における前記第1無線装置の送信する電波の第1受信電力と、前記第2クラスタに属する第2端末装置における前記第1無線装置が送信する電波の第2受信電力とに基づいて決定する
    無線制御方法。
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