JP6137052B2 - エンジン冷却装置 - Google Patents

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本発明は、エンジン冷却装置に関し、詳しくは、電動ポンプにより圧送された冷却媒体がエンジンを流通して循環する冷却循環流路と、冷却媒体が冷却循環流路から分岐してエンジンをバイパスして冷却循環流路に合流するバイパス流路と、閉弁することにより冷却媒体のエンジンへの流通を規制するバルブと、を備えるエンジン冷却装置に関する。
従来、この種のエンジン冷却装置としては、電動式のウォータポンプにより冷却水がエンジンを流通する第1冷却水回路と、第1冷却水回路から分岐してエンジンの内部を通らずに第1冷却水回路に合流する第2冷却水回路と、閉弁することでエンジン内部の冷却水の第1冷却水回路と第2冷却水回路との合流位置への流通を停止させるバルブと、を備えるものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。この装置では、バルブが正常に開弁しているときには、冷却水が第1,第2冷却水回路を循環してエンジン内部の冷却水温と第2冷却水回路の冷却水温との差が所定範囲内であることから、開弁するようバルブを制御しているときにエンジン内部の冷却水温と第2冷却水回路の冷却水温との差が異常判定値以上であるときには、バルブにおける弁閉故障が発生していると判定している。
特許第4883225号公報
上述のエンジン冷却装置では、冷却水の注水時などに、第1,第2冷却水回路に空気が混入したり発生したりすると、電動式のウォータポンプの回転駆動部位に混入または発生した空気が滞留する、いわゆる、「エア噛み」が生じる場合がある。ウォータポンプにエア噛みが生じると、ウォータポンプの吐出量が減り第1,第2冷却水回路を循環する冷却水量が低下するため、バルブが正常に開弁していても、エンジンの内部の冷却水温が上昇し、エンジン内部の冷却水温と第2冷却水回路の冷却水温との差が異常判定値を超えてしまい、バルブに異常(弁閉故障)が発生していると誤判定してしまう場合がある。
本発明のエンジン冷却装置は、バルブの異常の誤判定を抑制することを主目的とする。
本発明のエンジン冷却装置は、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
本発明のエンジン冷却装置は、
電動ポンプにより圧送された冷却媒体がエンジンを流通して循環する冷却循環流路と、前記冷却媒体が前記冷却循環流路から分岐して前記エンジンをバイパスして前記冷却循環流路に合流するバイパス流路と、閉弁することにより前記エンジンを流通した冷却媒体のバイパス流路への流通を規制するバルブと、前記冷却循環流路の前記エンジンの直ぐ下流に取り付けられた第1温度センサと、前記バルブからの流路と前記バイパス流路との合流部の直ぐ下流に取り付けられた第2温度センサと、を備えるエンジン冷却装置において、
開弁するよう前記バルブを制御した後に、前記第1温度センサにより検出された第1温度と前記第2温度センサにより検出された第2温度との温度差が所定温度以上であると共に前記電動ポンプが空転していないと判定されたときには、前記バルブに異常が生じていると判定する異常判定手段、
を備えることを要旨とする。
この本発明のエンジン冷却装置では、開弁するようバルブを制御した後に、第1温度センサにより検出された第1温度と第2温度センサにより検出された第2温度との温度差が所定温度以上であると共に電動ポンプが空転していないと判定されたときには、バルブに異常が生じていると判定する。電動ポンプにエア噛みが生じると、電動ポンプの吐出量が減り、循環流路に循環する冷却水量が低下するため、バルブが正常に開弁していても、エンジンの直ぐ下流の冷却水温が上昇し、第1温度センサからの第1温度と第2温度センサからの第2温度との差が所定温度以上となり、バルブに異常が生じていると誤判定する場合がある。電動ポンプにエア噛みが生じると、電動ポンプに空転が生じることから、第1温度と第2温度との温度差が所定温度以上であると共に電動ポンプが空転していないと判定されたときには、バルブに異常が生じていると判定することにより、バルブの異常の誤判定を抑制することができる。
こうした本発明のエンジン冷却装置において、前記異常判定手段は、前記電動ポンプの目標回転数と該電動ポンプの実回転数との回転数差が所定回転数未満のときに前記バルブに故障が生じていると判定する、ものとしたり、前記電動ポンプの実回転数が所定回転数より低いときに前記バルブに故障が生じていると判定する、ものとすることもできる。
また、本発明のエンジン冷却装置において、前記冷却循環流路は、前記電動ポンプ、前記エンジン、ラジエータ、サーモスタット、前記電動ポンプの順に循環する流路であり、前記バイパス流路は、前記電動ポンプと前記エンジンとの間で前記冷却循環流路から分岐し、前記サーモスタットで前記冷却循環流路に合流する流路であり、前記バルブは、前記冷却循環流路の前記エンジンと前記ラジエータとの間と前記バイパス流路とを連絡する連絡流路に取り付けられている、ものとすることもできる。
排気再循環を行なうEGRシステム(図示せず)を有するエンジン10からの動力で走行する車両に搭載された本発明の一実施例としてのエンジン冷却装置20の構成の概略を示す構成図である。 サーモスタット32が閉弁しているときに冷却水が循環する流路を示す説明図である。 電子制御ユニット50により実行されるバルブ異常判定ルーチンの一例を示すフローチャートである。 電動W/P34の目標ポンプ回転数Nwp*とW/P駆動デューティDとの関係を示す説明図である。 変形例のバルブ異常判定ルーチンの一例を示すフローチャートである。 他の変形例のバルブ異常判定ルーチンの一例を示すフローチャートである。
次に、本発明を実施するための形態を実施例を用いて説明する。
図1は、排気を吸気系に供給する排気再循環を行なうEGRシステム(図示せず)を有するエンジン10からの動力で走行する車両に搭載された本発明の一実施例としてのエンジン冷却装置20の構成の概略を示す構成図である。エンジン冷却装置20は、電動ウォータポンプ(W/P)34,エンジン10,ラジエータ30,サーモスタット32,電動ウォータポンプ(W/P)34の順に冷却水が循環する循環流路22と、電動W/P34とエンジン10との間で循環流路22から分岐してサーモスタット32で循環流路22に合流しエンジン10およびラジエータ30をバイパスしてEGRクーラ36と空調装置(図示せず)のヒータ38とに冷却水を流通させるバイパス流路24と、循環流路22のエンジン10とラジエータ30との間とバイパス流路24のEGRクーラ36より上流側とを連通する連絡流路26と、連絡流路26に取り付けられ閉弁することによりエンジン10を流通した冷却水のバイパス流路24への流通を規制するバルブ40と、バルブ40の開閉や電動W/P34の駆動を制御する電子制御ユニット50と、を備える。ここで、実施例では、循環流路22が本発明の「冷却循環流路」に相当する。
サーモスタット32は、バイパス流路24からサーモスタット32へ流通する冷却水温(ヒータ38の直ぐ下流の冷却水温)がエンジン10の暖機が完了したときのバイパス流路24からサーモスタット32へ流通する冷却水温として予め定めた暖機完了時バイパス水温T1(例えば、80℃,82℃,84℃など)以上であるときには開弁し、バイパス流路24から流通する冷却水温が暖機完了時バイパス水温T1未満であるときには閉弁するよう構成されている。
電子制御ユニット50は、CPU(図示せず)を中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPUの他に、いずれも図示しないが、処理プログラムを記憶するROMやデータを一時的に記憶するRAM,入出力ポートなどを備える。電子制御ユニット50には、エンジン10の直ぐ下流に取り付けられ冷却水の温度を検出する水温センサ60から冷却水温Thwやバイパス流路24と連絡流路26との合流部の直ぐ下流に取り付けられ冷却水温の温度を検出する水温センサ62から冷却水温Thb,電動W/P34の回転数を検出する図示しない回転数センサからのポンプ回転数Nwpなどが入力ポートを介して入力されている。また、電子制御ユニット50からは、バルブ40への駆動信号や電動W/P34への駆動信号などが出力されている。
こうして構成された実施例のエンジン冷却装置20では、電動W/P34で冷却水を循環流路22に圧送しながら、サーモスタット32が閉弁しているときにはラジエータ30への冷却水の流通を規制してエンジン10を暖機し、サーモスタット32が開弁しているときにはラジエータ30へ冷却水を循環させてエンジン10で暖められた冷却水をラジエータ30で放熱しながら循環流路22に冷却水を循環させてエンジン10を冷却する。
図2は、サーモスタット32が閉弁しているときに冷却水が循環する流路を示す説明図である。図中、破線は、循環流路22のうちサーモスタット32が閉弁しているときに冷却水が循環しない箇所を示している。サーモスタット32が閉弁しているときには、水温センサ60からの冷却水温Thwに応じてバルブ40を開閉させる。より具体的には、サーモスタット32が開弁するとき、つまり、バイパス流路24からサーモスタット32へ流通する冷却水温が暖機完了時バイパス水温T1であるときに水温センサ60により検出される温度より低い所定温度T2(例えば、70℃,72℃,74℃など)未満であるときには、閉弁するようバルブ40を制御する。サーモスタット32が閉弁した状態でバルブ40を閉弁させることにより、エンジン10を流通した冷却水のバイパス流路24への流通が規制され、冷却水がエンジン10をバイパスしてバイパス流路24を通り電動W/P34,EGRクーラ36,ヒータ38,サーモスタット32を循環する。エンジン10の内部には冷却水が滞留するから、エンジン10の暖機運転に伴ってエンジン10内部の冷却水の昇温を促進することができ、エンジン10の暖機を促進することができる。
そして、エンジン10の暖機を促進して冷却水温Thwが所定温度T2以上となったときには、開弁するようバルブ40を制御する。このとき、サーモスタット32は閉弁しているから、冷却水が、ラジエータ30をバイパスして、バイパス流路24と連絡流路26とを通りエンジン10,EGRクーラ36,ヒータ38,サーモスタット32,電動W/P34を循環する。冷却水がラジエータ30をバイパスして循環するから、エンジン10の暖機が継続される。
こうしてエンジン10の暖機を継続すると、バイパス流路24と連絡流路26とを通り、エンジン10,EGRクーラ36,ヒータ38,サーモスタット32,電動W/P34を循環する冷却水の温度が上昇し、バイパス流路24からサーモスタット32へ流通する冷却水温が暖機完了時バイパス水温T1以上になってサーモスタット32が開弁する。サーモスタット32が開弁すると、冷却水が循環流路22,バイパス流路24,連絡流路26を通り、エンジン10,ラジエータ30,サーモスタット32,電動W/P34,バルブ40,EGRクーラ36,ヒータ38を循環する。これにより、エンジン10で暖められた冷却水をラジエータ30で放熱しながら冷却水を循環させてエンジン10を冷却する。
また、実施例のエンジン冷却装置20では、エンジン10の出力や冷却水温Thwに応じた目標流量で冷却水が吐出されるよう電動W/P34を制御し、より具体的には、エンジン10の出力が大きいほど大きくなる傾向で且つ冷却水温Twhが高いほど大きくなる傾向に電動W/P34の目標吐出量を設定し、電動W/P34が目標吐出量に応じた目標ポンプ回転数Nwp*で回転させる駆動デューティ比D(以下、「W/P駆動デューティD」という)を用いて電動W/P34を制御する。実施例では、目標ポンプ回転数Nwp*が高くなるほどW/P駆動デューティDを大きくするものとする。
次に、こうして構成された実施例のエンジン冷却装置20の動作、特に、バルブ40の異常を判定する際の動作について説明する。図3は、電子制御ユニット50により実行されるバルブ異常判定ルーチンの一例を示すフローチャートである。本ルーチンは、水温センサ60からの冷却水温Thwが低くサーモスタット32が閉弁しているときに、所定時間毎(例えば、数msec毎)に繰り返して実行されるものとする。
本ルーチンが実行されると、電子制御ユニット50の図示しないCPUは、バルブ40が開弁するよう制御されてから所定時間Tref1を経過し且つ水温センサ60からの冷却水温Thwから水温センサ62からの冷却水温Thbを減じた冷却水温差ΔThが所定温度差Tdetを超えているか否かを判定する処理を実行する(ステップS100)。ここで、所定時間Tref1は、バルブ40が開弁して、エンジン10への冷却水の流通が開始されてからエンジン10内の冷却水が入れ替わるまでの時間として予め定められた時間(例えば、8sec,10sec,12secなど)であるものとした。また、所定温度差Tdetは、バルブ40に閉固着異常(バルブ40を開弁させようとしても開弁しない異常)が生じている可能性があるか否かを判定するための閾値であり、バルブ40が正常に開弁しているときに冷却水温差ΔThが取り得る値の最大値(例えば、18℃,20℃,22℃など)として設定されるものとした。ここで、冷却水温差ΔThと所定温度差Tdetとを比較するのは、以下の理由に基づく。電動W/P34が正常である場合、バルブ40が正常に開弁しているときには、エンジン10で暖められた冷却水が連絡流路26を通りバイパス流路24に合流するため、冷却水温差ΔThが比較的小さくなるが、バルブ40に閉固着異常が生じているときには、バルブ40の上流では冷却水が滞留してエンジン10の熱により冷却水温Thwが上昇し冷却水温差ΔThが大きくなって所定温度差Tdetを超えてしまう。したがって、冷却水温差ΔThと所定温度差Tdetとを比較することにより、バルブ40に閉固着異常が生じている可能性があることを判定することができる。こうした理由により、冷却水温差ΔThと所定温度差Tdetとを比較するのである。
開弁するようバルブ40を制御しているときに冷却水温差ΔThが所定温度差Tdet以下であるときや閉弁するようバルブ40を制御しているときに、バルブ40が正常であると判定して(ステップS150)、本ルーチンを終了する。
開弁するようバルブ40を制御して所定時間Tref1を経過しているときに冷却水温差ΔThが所定温度差Tdetを超えているときには、バルブ40の閉固着異常を仮判定する閉固着仮異常判定を行ない(ステップS110)、続いて、電動W/P34が空転しているか否かを判定する(ステップS120)。この判定は、電動W/P34の目標ポンプ回転数Nwp*と実際の電動W/P34のポンプ回転数Nwpとを比較して、目標ポンプ回転数Nwp*とポンプ回転数Nwpとの差が所定回転数差Ndet(例えば、500rpm,600rpm,700rpm)以上であるときには、電動W/P34が空転していると判定するものとした。所定回転数差Ndetは、実施例では、回転数センサの誤差を考慮して、電動W/P34の空転を確実に判定できる値に設定されるものとした。図4に電動W/P34の目標ポンプ回転数Nwp*とW/P駆動デューティDとの関係を示す。図中、破線は、電動W/P34に空転が発生しているときのポンプ回転数Nwp(以下、空転時ポンプ回転数Nwp_s)とW/P駆動デューティDとの関係を示している。図示するように、W/P駆動デューティDが大きくなるほど目標ポンプ回転数Nwp*と空転時ポンプ回転数Nwp_sとの差が大きくなるものとした。ここで、電動W/P34が空転しているか否かを判定する理由について説明する。
冷却水の注水時などに循環流路22に空気が混入したり発生したりすると、電動W/P34の回転駆動部位に混入または発生した空気が滞留する、いわゆる、「エア噛み」が生じる場合がある。電動W/P34にエア噛みが生じると、電動W/P34の吐出量が減って循環流路22を循環する冷却水量が低下し、バルブ40が正常に開弁していても、エンジン10を通過した後に検出される水温センサ60からの冷却水温Thwが上昇し、冷却水温Thwと冷却水温Thbとの差である冷却水温差ΔThが大きくなる。そのため、冷却水温差ΔThのみでバルブ40の閉固着異常が生じているか否かを判定すると、誤判定してしまう可能性がある。実施例では、こうした誤判定を抑制するために、電動W/P34にエア噛みが生じると電動W/P34に空転が生じることから、ステップS120の処理で、電動W/P34に空転が生じているか否かを判定したのである。したがって、ステップS120の処理は、冷却水温差ΔThに基づいて閉固着異常を判定したときに誤判定が生じる可能性が高いか否かを判定する処理となる。
電動W/P34が空転していないと判定されたときに(ステップS120)、冷却水温差ΔThに基づいて閉固着異常を判定しても差し支えないと判断して、バルブ40に閉固着異常が生じていると判定する閉固着本異常判定を行なって(ステップS130)、本ルーチンを終了し、電動W/P34が空転していると判定されたときには(ステップS120)、冷却水温差ΔThに基づいて閉固着異常を判定すると誤判定する可能性が高いと判断して、閉固着仮異常判定していることを解除して(ステップS140)、本ルーチンを終了する。このように、冷却水温差ΔThに基づいて閉固着異常が判定されており、且つ、電動W/P34が空転していないと判定されたときに、閉固着本異常判定を行なうことにより、閉固着異常を誤判定することが抑制できる。
以上説明した実施例のエンジン冷却装置20によれば、開弁するようバルブ40を制御したときに冷却水温Thwと冷却水温Thbとの差である冷却水温差ΔThが所定温度差Tdetより大きく、且つ、電動W/P34の目標ポンプ回転数Nwp*と電動W/P34のポンプ回転数Nwpとの差が所定回転数Ndet未満であり電動W/P34が空転していると判定されたときには、バルブ40に異常が生じていると判定することにより、バルブ40の異常を誤判定することを抑制できる。
実施例のエンジン冷却装置20では、図3に例示したバルブ異常判定ルーチンのステップS120の処理において、目標ポンプ回転数Nwp*とポンプ回転数Nwpとの差が所定回転数差Ndet以上であるときには、電動W/P34が空転していると判定するものとしたが、電動W/P34のポンプ回転数Nwpが電動W/P34にエア噛みによる空転が生じていると判定可能な判定用閾値以上であるときに、電動W/P34にエア噛みによる空転が生じていると判定するものとしてもよい。この判定用閾値は、図4に示したように、空転時ポンプ回転数Nwp_sがW/P駆動デューティDが大きくなると大きくなる傾向にあるため、W/P駆動デューティDが大きくなると高くなる値として定めるものとしてもよい。
実施例のエンジン冷却装置20では、図3に示したバルブ異常判定ルーチンを、サーモスタット32が閉弁しているときに実行するものとしたが、サーモスタット32が閉弁しており且つ電動W/P34のW/P駆動デューティDが目標ポンプ回転数Nwp*と空転時ポンプ回転数Nwp_sとの差が比較的大きいデューティD1(例えば、82%,85%,87%など)のときに実行するものとしてもよい。こうすれば、より精度良く、電動W/P34が空転しているか否かを判定することができ、バルブ40の異常の誤判定をより抑制できる。
実施例のエンジン冷却装置20では、バルブ40の閉固着仮異常判定を行なった後に電動W/P34が空転しているか否かを判定するものとしたが(ステップS110,S120)、図4に示したように、W/P駆動デューティDが大きくなるほど目標ポンプ回転数Nwp*と空転時ポンプ回転数Nwp_sとの差が大きくなることから、図5の変形例のバルブ異常判定ルーチンに示すように、ステップS110の処理で閉固着仮異常判定を行った後に、目標ポンプ回転数Nwp*と空転時ポンプ回転数Nwp_sとの差が比較的大きくなるデューティD2(例えば、82%,85%,87%など)より電動W/P34のW/P駆動デューティDが小さいときにはデューティD2になるまでW/P駆動デューティDを大きくし(ステップS112)、W/P駆動デューティDが安定する時間として予め定められた所定時間Tref2(例えば、8sec,10sec,12secなど)を経過したら(ステップS114)、ステップS120の処理を実行して電動W/P34が空転しているか否かを判定するものとしてもよい。目標ポンプ回転数Nwp*と空転時ポンプ回転数Nwp_sとの差が比較的大きいデューティD1になるまでW/P駆動デューティDを大きくした後に電動W/P34が空転しているか否かを判定することにより、より精度良く、電動W/P34が空転しているか否かを判定することができ、バルブ40の異常の誤判定をより抑制できる。
実施例のエンジン冷却装置20では、図3のバルブ異常判定ルーチンにおいて、開弁するようバルブ40を制御してから所定時間Tref1が経過しているときに冷却水温差ΔThが所定温度差Tdetを超えているときには、バルブ40の閉固着異常を仮判定する閉固着仮異常判定を行ない(ステップS110)、続いて、電動W/P34が空転しているか否かを判定する(ステップS120)ものとしたが、図6の変形例のバルブ異常判定ルーチンに例示するように、まず、図3のステップS120と同様の処理で電動W/P34が空転しているか否かを判定し(ステップS50)、電動W/Pが空転していると判定されたときには、本ルーチンを終了し、電動W/Pが空転していないと判定されたときには、開弁するようバルブ40を制御してから所定時間Tref1を経過しており且つ冷却水温差ΔThが所定温度差Tdetを超えているか否かを判定し(ステップS100)、バルブ40を制御して所定時間Tref1を経過しており且つ冷却水温差ΔThが所定温度差Tdetを超えていると判定されたときには、閉固着異常判定を行ない(ステップS130)、バルブ40を制御して所定時間Tref1を経過していなかったり、冷却水温差ΔThが所定温度差Tdetを超えていないと判定されたときには、正常判定を行なう(ステップS150)ものとしてもよい。
実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係について説明する。実施例では、電動W/P34が「電動ポンプ」に相当し、電動W/P34により圧送された冷却水がエンジン10を流通して循環する流路が「冷却循環流路」に相当し、バイパス流路24が「バイパス流路」に相当し、バルブ40が「バルブ」に相当し、水温センサ60が「第1温度センサ」に相当し、水温センサ62が「第2温度センサ」に相当し、電子制御ユニット50が「異常判定手段」に相当する。また、電動W/P34,エンジン10,ラジエータ30,サーモスタット32,電動W/P34の順に循環する循環流路22も「冷却循環流路」に相当し、連絡流路26が「連絡流路」に相当する。
なお、実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係は、実施例が課題を解決するための手段の欄に記載した発明を実施するための形態を具体的に説明するための一例であることから、課題を解決するための手段の欄に記載した発明の要素を限定するものではない。即ち、課題を解決するための手段の欄に記載した発明についての解釈はその欄の記載に基づいて行なわれるべきものであり、実施例は課題を解決するための手段の欄に記載した発明の具体的な一例に過ぎないものである。
以上、本発明を実施するための形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
本発明は、エンジン冷却装置の製造業などに利用可能である。
10 エンジン、20 エンジン冷却装置、22 循環流路、24 バイパス流路、26 連絡流路、30 ラジエータ、32 サーモスタット、34 電動ウォータポンプ(W/P)、36 EGRクーラ、38 ヒータ、40 バルブ、50 電子制御ユニット、60,62 水温センサ。

Claims (1)

  1. 電動ポンプにより圧送された冷却媒体がエンジンを流通して循環する冷却循環流路と、前記冷却媒体が前記冷却循環流路から分岐して前記エンジンをバイパスして前記冷却循環流路に合流するバイパス流路と、閉弁することにより前記エンジンを流通した冷却媒体のバイパス流路への流通を規制するバルブと、前記冷却循環流路の前記エンジンの直ぐ下流に取り付けられた第1温度センサと、前記バルブからの流路と前記バイパス流路との合流部の直ぐ下流に取り付けられた第2温度センサと、を備えるエンジン冷却装置において、
    開弁するよう前記バルブを制御した後に、前記第1温度センサにより検出された第1温度と前記第2温度センサにより検出された第2温度との温度差が所定温度以上であると共に前記電動ポンプが空転していないと判定されたときには、前記バルブに異常が生じていると判定する異常判定手段、
    を備えるエンジン冷却装置。
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