JP6135903B2 - 装置内層流化機構 - Google Patents

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Description

この発明は、小径の処理基板(例えば半導体ウェハ等)を用いてデバイス(半導体デバイス等)を製造するプロセスで使用される小型製造装置の、装置内層流化機構に関する。
従来の製造装置について、半導体製造プロセスに使用される装置、すなわち半導体製造装置を例に採って説明する。
従来の半導体製造装置は、少品種の半導体デバイスを大量に製造することを前提としていた。同一種類の半導体デバイスを大量に且つ安価に製造するためには、大口径の半導体ウェハを使用することが望ましい。大口径の半導体ウェハを使用することにより、多数の半導体デバイスを同時に製造することができるため、同じ種類の半導体デバイスを大量に製造することや、1チップ当たりの製造コストを低減することが容易になる。このため、従来の半導体製造プロセスには、非常に大型の製造装置が使用されていた。従って、半導体製造工場も非常に大規模であり、工場の建設や運営には高額の費用が必要であった。
これに対して、近年、半導体デバイスの多品種少量生産に対する要望が高まっている。また、研究開発等において半導体デバイスを試作する場合には、半導体デバイスを1個或いは数個単位で製造することが望まれる。このような需要を満たすためには、小径の半導体ウェハを用いて、安価に半導体デバイスを製造する技術が望まれる。
また、上述のように、大規模な工場で同一品種の製品を大量に製造する場合、市場の需要変動に合わせて生産量を調整することが非常に困難となる。少量の生産では、工場の運営コストに見合う利益を確保できないからである。更に、半導体製造工場は、高額の建設投資や運営費用が必要であるため、中小企業が参入し難いという欠点もある。
以上のような理由から、小規模な製造工場等で、小径の半導体ウェハや小型の製造装置を用いて、半導体デバイスの多品種少量生産を安価に行うための技術が望まれる。
ここで、半導体デバイスの十分な歩留まりを確保するためには、搬送過程で、半導体ウェハが微粒子に汚染されないようにする必要がある。このような汚染を防止する技術としては、例えば下記特許文献1及び2で開示された技術が知られている。
特許文献1の技術では、クリーンルームの天井にHEPAフィルタを敷設すると共に床をグレーティング構造にして、これら天井と床との間に垂直層流を発生させている。これにより、クリーンルーム全体の空気清浄を行って、半導体ウェハの汚染を低減することができる(特許文献1の段落[0002]−[0005]等参照)。
特許文献2の技術では、上記特許文献1と同様にしてクリーンルーム内の空気清浄を行うと共に、かかる清浄空気を、ケミカルフィルタ34及びULPAフィルタ35で更に清浄化及び層流化して、製造装置21の搬出入室31内に供給している。これにより、半導体ウェハの汚染を、さらに低減することができる(特許文献2の段落[0029]−[0038]、図1等参照)。
このように、特許文献1、2の技術では、クリーンルームや搬出入室の天井にフィルタを配置することで、空気の清浄化及び層流化の両方を行っている。
特開平10−300146号公報 特開平8−88155号公報
上記特許文献1、2に開示されたような技術は、以下のような理由により、小型の製造装置には適さない。
従来の大型製造装置において、HEPAフィルタ等を用いて層流化を行うためには、空気の風速を十分に高くする必要がある(一般に風速350mm/秒程度)。そして、空気の十分な清浄化を行うためには、風速が高いほど、HEPAフィルタ等を厚くする必要が生じる。HEPAフィルタは、圧力損失を低減するために折り畳み構造となっているため、元々厚みが非常に大きい。半導体デバイスの製造において、HEPAフィルタの厚みは、通常、20cm〜30cm程度である。
ここで、製造装置を小型化するためには、ウェハ搬送容器と該製造装置の前室との間の半導体ウェハの搬入・搬出を、該前室の上面側から行うことが望ましい。前室の側面から水平方向に半導体ウェハを搬入・搬出する場合、該前室の側面に搬入・搬出用の扉を設けなければならず、製造装置の専有面積が大きくなってしまうからである。また、前室の側面から半導体ウェハを搬入・搬出する場合、ウェハ搬送容器を前室の横に一旦載置することになり、この点でも、必要なスペースが増大してしまう。更には、ウェハ搬送容器と前室との間の搬入・搬出及び前室と処理室との間の搬入・搬出の両方を水平搬送とした場合、ウェハ搬送機構の構造が複雑且つ大規模になって、前室の小型化や低価格化が困難である。
しかしながら、上述のように、従来の製造装置では、HEPAフィルタ等の厚みが非常に大きいために前室の全高が非常に高くなってしまい、このため、ウェハ搬送容器と前室との間の半導体ウェハの搬入・搬出を該前室の上面側から行うことは困難であった。
このような問題は、半導体製造装置だけで無く、例えばサファイア基板やアルミニウム基板等に処理を施して電子デバイスを製造する装置や、光学デバイスを製造する装置等にも生じる。
本発明の課題は、小型製造装置において空気等のガスの清浄化及び層流化を行う、装置内層流化機構を提供することにある。
本発明に係る装置内層流化機構は、処理基板に所望の処理を施す処理室と、該処理室との間で前記処理基板の搬入及び搬出を行う装置前室とを有する小型製造装置の、装置内層流化機構であって、外部フィルタで微粒子を除去したガスを前記装置前室内のクリーン化室に供給する給気口と、該給気口から供給された前記ガスを貫流させる複数の貫通孔が設けられた上側層流板と、前記ガスを前記クリーン化室から排気するために該クリーン化室の底面側に設けられた、1個の排気口と、該排気口から排気される前記ガスを貫流させる複数の貫通孔が設けられた下側層流板と、該下側層流板の下方であって前記排気口から所定距離だけ上方に配置された整流板とを備え、前記ガスが、前記下側層流板を通過した後、前記整流板の下方に回り込んで前記排気口から排出されるようにしたことを特徴とする。
本発明の装置内層流化機構においては、前記クリーン化室の内部の幅方向及び奥行き方向の寸法が、それぞれ500mm以下であることが望ましい。
本発明の装置内層流化機構においては、前記クリーン化室に供給される前記ガスの風速が10mm/秒以上30mm/秒以下であることが望ましい。
本発明の装置内層流化機構においては、間隔を隔てて配置された複数の前記上側層流板を有し、隣接する該上側積層板の前記貫通孔の位置が相互にずれていることが望ましい。
本発明の装置内層流化機構においては、間隔を隔てて配置された複数の前記下側層流板を有し、隣接する該下側積層板の前記貫通孔の位置が相互にずれていることが望ましい。
本発明の装置内層流化機構においては、前記上側層流板の下側に設けられた層流布と、該層流布の下側に設けられ、該層流布を貫流した前記ガスを貫流させる複数の貫通孔が設けられた中位層流板とを更に備えることが望ましい。
本発明の装置内層流化機構は、前記処理基板が、径が20mm以下のウェハである場合に適用して好適である。
本発明者等の知見によれば、小型の製造装置ではクリーン化室も小さく、ガスが流れる空間の側面間距離が短いことから、ガスの乱流(渦流)が生じ難くなる。このため、小型の製造装置では、ガスの風速を小さくしても、良好な層流を容易に得ることができる。そして、ガスの風速が小さい程、厚みのある清浄化用フィルタを使用しなくても、良好な清浄化を行えるようになる。
また、本発明においては、該下側層流板の下方であって前記排気口から所定距離だけ上方に整流板を配置することにより、さらに良好な層流化を行うことが可能になる。
このため、本発明では、ガスの清浄化を外部フィルタで行うことと、上側層流板及び下側層流板の貫通孔にガスを貫流させることとで、垂直層流化を行うこととした。その結果、本発明によれば、ガス清浄化用フィルタを用いてガスの清浄化及び層流化の両方を行う場合と比較して、製造装置の高さを低くして小型化を図ることができる。
本発明においては、クリーン化室の内部の幅方向及び奥行き方向の寸法をそれぞれ500mm以下とすることにより、ガスの乱流を十分に発生し難くすることができ、このため、ガスの風速を十分に小さくすることができる。このため、本願発明により、良好な清浄化や層流化を行うことが容易になる。
本発明においては、ガスの風速を10mm/秒以上30mm/秒以下とすることにより、良好な清浄化や層流化を行うことが容易になる。
本発明においては、上側層流板及び/又は下側層流板を、隣接する前記積層板の前記貫通孔の位置が相互にずれるように構成することにより、さらに良好な層流化を行うことが可能になる。
本発明においては、前記上側層流板の下側に設けられた層流布と、該層流布の下側に設けられ、該層流布を貫流した前記ガスを貫流させる複数の貫通孔が設けられた中位層流板とを備えることにより、さらに良好な層流化を行うことが可能になる。
この発明の実施の形態1に係る小型半導体製造装置の全体構成を概念的に示す斜視図である。 同実施の形態1に係る装置前室の構造を概略的に示す外観斜視図である。 同実施の形態1に係る装置前室の全体的内部構造を概略的に示す左側面図である。 同実施の形態1に係る装置前室の全体的内部構造を概略的に示す前面図である。 同実施の形態1に係る図4のA−A断面図である。 同実施の形態1に係る図4のB−B断面図である。 同実施の形態1に係る搬送アームの構造を示す側面図である。 同実施の形態1に係る搬送アームの構造を説明するための平面図である。 同実施の形態1に係る搬送アームを分解した状態を示す平面図である。 同実施の形態1に係る図8のC−C断面図である。 同実施の形態1に係る上側パンチングプレートを示す平面図、 同実施の形態1に係る下側パンチングプレートを示す平面図である。 図11Aに示した上側パンチングプレートを三枚配置した場合の、貫通孔の位置関係を概念的に示す平面図である。 同実施の形態1に係る小型半導体製造装置の動作を説明するための断面図である。 同実施の形態1に係る小型半導体製造装置の動作を説明するための断面図である。 同実施の形態1に係る小型半導体製造装置の動作を説明するための断面図である。 同実施の形態1に係る小型半導体製造装置の動作を説明するための断面図である。 この発明の実施の形態2に係る小型半導体製造装置のクリーン化機構を概念的に示す平面図である。 この発明の実施の形態2に係る小型半導体製造装置のクリーン化機構を概念的に示す側面図である。
[発明の実施の形態1]
以下、この発明の実施の形態1について、本発明を半導体製造装置の装置内層流化機構に適用する場合を例に採って説明する。
図1は、この実施の形態1に係る小型半導体製造装置の全体構成を概念的に示す斜視図である。図2は、装置前室120の構造を概略的に示す外観斜視図である。また、図3乃至図6は、装置前室120の内部構造を示す概略図であり、図3は左側面図、図4は前面図、図5は図4のA−A断面図、図6は図4のB−B断面図である。
図1から解るように、この実施の形態1に係る小型半導体製造装置100は、処理室110と、前室としての装置前室120とを収容する。処理室110と装置前室120とは、分離可能に構成されている。これにより、様々な種類の処理室110について装置前室120を共通化でき、従って、小型半導体製造装置全体としての製造コストを低減できる。
処理室110は、図示しないウェハ搬送口を介して装置前室120から半導体ウェハ131を受け取る。そして、この半導体ウェハ131に対して、公知の処理(すなわち、成膜やエッチング、検査処理等)を行う。処理室110についての詳細な説明は、省略する。この実施の形態1では、半導体ウェハ131として、径が20mm以下(例えば12.5±0.2mm)の小径のものを使用する。
一方、装置前室120は、ウェハ搬送容器130に収容された半導体ウェハ131を取り出して、処理室110に搬送するための部屋である。
装置前室120は、金属等で形成された天板120a、側板120b−120e等によって構成された筐体を有し、その天板120aの前面側は側板120bから突出しており、この突出部分の裏側には裏板120fが設けられている(図4参照)。そして、天板120aと裏板120fとの隙間部分は、外部から空気を装置前室120へ導入するための給気路120gを形成している(詳細は後述する)。
装置前室120の天板120aには、ウェハ搬送容器130を載置するための容器載置台121(図3参照)と、載置されたウェハ搬送容器130を上方から押圧固定する押さえレバー122(図2参照)とが設けられている。後述するように、ウェハ搬送容器130から装置前室120内に搬入された半導体ウェハ131は、搬送アーム123を用いて、搬送口120h(図3参照)を通過して処理室110に搬送される。加えて、装置前室120の天板120aには、小型半導体製造装置100の操作を行うための操作釦124等が設けられている。
図3乃至図6に示したように、装置前室120は、仕切り板201により、半導体ウェハ131が搬入・搬出されるクリーン化室210と、後述のモータ機構238,245,249を収容する駆動室220とに、気密に仕切られている。
また、装置前室120には、容器載置台121にセットされたウェハ搬送容器130との間で半導体ウェハ131の搬入・搬出を行うウェハ昇降機構230、搬送アーム123を用いて処理室110に対する半導体ウェハ131の搬入・搬出を行う水平搬送機構240、クリーン化室210内に流れる空気を層流化するクリーン化機構250等が設けられている。
まず、ウェハ昇降機構230の構造について、図3乃至図5を用いて説明する。
ウェハ昇降機構230は、半導体ウェハ131が載置される、略円筒形状の昇降体231を有し、この昇降体231の上面部には、縮径された載置部231aが形成されている。載置部231aの上面には、突起231bが例えば3個設けられている。そして、これら突起231bの上に、ウェハ搬送容器130の受渡底部132が、半導体ウェハ131を載置したままの状態で保持される(詳細は後述する)。この昇降体231は、図5に示すように、昇降軸232により上下動自在に支持されている。
この昇降軸232は、仕切板201の開口孔201a及びウェハ昇降ベローズ233(詳細は後述する)を貫通して昇降体231の下面中央部に連結固定されており、この昇降体231を支持している。
そのウェハ昇降ベローズ233は、クリーン化室210と駆動室220との気密性を維持するために設けられている。ウェハ昇降ベローズ233の上端は、昇降体231の下面周縁部に、気密に固着されている。また、ウェハ昇降ベローズ233の下端は、仕切板201の上面に、開口孔201aの外縁外側を囲むように、気密に固着されている。このウェハ昇降ベローズ233は、昇降体231の昇降に伴って、垂直方向に伸縮する。
また、その昇降軸232は、略鉤型に形成された支持部材234に支持されている。この支持部材234の上板部234aには、昇降軸232の下端が支持固定されている。また、支持部材234の側板部234bは、後述のナット236に固定支持されている。このナット236に、ねじ軸235が螺合されている。
このねじ軸235は、駆動室220内に、鉛直方向に沿って配設されている。ねじ軸235の上端は、仕切板201の下面に、回転自在に支持されている。一方、ねじ軸235の下端は、ウェハ昇降モータ機構238の回転軸に連結された状態で支持されている。
ナット236は、ウェハ昇降モータ機構238がねじ軸235を一方向に回転させることにより案内部材237に沿って上昇し、他方向に回転させることにより案内部材237に沿って下降するようになっている。
次に、水平搬送機構240の構造について、図3、図4及び図6を用いて説明する。
水平搬送機構240は、搬送アーム123と、この搬送アーム123を昇降させるための機構と、この搬送アーム123を伸縮させるための機構とを備えている。
図6に示したように、スライド機構241は、ガイド板241aとスライド板241bとを備えている。ガイド板241aは、仕切板201の上面に固定されている。また、スライド板241bは、ガイド板241aに案内されて、上下動する。このスライド板241bには、昇降板242が固定されており、この昇降板242は、略水平に配置されている。
アーム昇降ベローズ243a,243bは、クリーン化室210と駆動室220との気密性を維持するために設けられている。アーム昇降ベローズ243a,243bの上端は、昇降板242の下面に、気密に固着されている。また、アーム昇降ベローズ243a,243bの下端は、仕切板201の上面に、開口孔201b,201cの外縁外側を囲むように、気密に固着されている。これらのアーム昇降ベローズ243a,243bは、昇降板242の昇降に伴って、上下方向に伸縮する。
昇降軸244は、昇降板242を昇降させる。昇降軸244の上端部分は、昇降板242の下面に設けられた圧入孔242aに、圧入されている。一方、昇降軸243の下端は、アーム昇降モータ機構245に設けられた、プレート245d(詳細は後述する)の上面に当接・支持されている。
アーム昇降モータ機構245は、モータ245aを備えている。このモータ245aがカム245bを回転させると、回転板245cが回転しながら昇降し、これにより、プレート245dが昇降する。
支持台246a,246bは、略円筒形を呈しており、昇降板242の上面に載置固定されている。
この支持台246a,246bの上面には、搬送アーム123のベース板700(詳細は後述する)が載置固定されている。
アーム伸縮モータ機構249は、駆動軸248を回転させ、これにより、搬送アーム123を伸縮させる。このアーム伸縮モータ機構249は、上下動するプレート245dに固定されている。このため、プレート245dの昇降に伴って、アーム伸縮モータ機構249及び駆動軸248も昇降する。
図7乃至図10は、搬送アーム123の構造を示す概略図であり、図7は側面図、図8は、平面図、図9は分解した状態を示す平面図、図10は図8のC−C断面図である。
図7乃至図10に示したように、搬送アーム123は、ベース板700の上に、第1スライドアーム710、第2スライドアーム720、第3スライドアーム730及び第4スライドアーム740を上下方向に積層してなる構造を有する。そして、搬送アーム123は、装置前室120の搬送口120hと、この装置前室120と処理室110とを気密に連結する連結部140とを介して、処理室110内に半導体ウェハ131を搬入する(図8参照)。
ベース板700の両端には、図9に示すように、プーリ701,702が設けられている。そして、これらプーリ701,702間には、ベルト703が巻回されている。このプーリ701は、上述の駆動軸248に連結されており、この駆動軸248の回転に応じて回転する。
更に、ベース板700は、スライド部材704を備えている。スライド部材704は、ガイドレール705の案内により、長手方向に移動自在となるように構成されている。更に、このスライド部材704は、ベルト703を挟持していると共に、上段に設けられた第1スライドアーム710の底面に連結固定されている。
加えて、ベース板700は、伝達部材706を備えている。この伝達部材706は、プーリ702の後方(図7乃至図9では右側)に配置されて、ベース板700に固定されている。そして、この伝達部材706は、上段に設けられた第1スライドアーム710のベルト713を挟持している。更に、この伝達部材706は、上段の第1スライドアーム710の右側面に当接して、この第1スライドアーム710の移動を案内する。
第1スライドアーム710の両端には、プーリ711,712が回転自在に設けられ、これらプーリ711,712間には、ベルト713が巻回されている。
更に、第1スライドアーム710は、スライド部材714を備えている。スライド部材714は、ガイドレール715の案内により、長手方向に移動自在となるように構成されている。更に、このスライド部材714は、ベルト713を挟持しているとともに、上段に設けられた第2スライドアーム720の底面に連結固定されている。
加えて、第1スライドアーム710は、伝達部材716を備えている。この伝達部材716は、プーリ712の後方(図7乃至図9では右側)に配置されて、第1スライドアーム710に固定されている。また、この伝達部材716は、上段に設けられた第2スライドアーム720のベルト723を挟持している。更に、伝達部材716は、上段の第2スライドアーム720の左側面に当接して、この第2スライドアーム720の移動を案内する。
第2スライドアーム710は、上述の第1スライドアームと同様、両端にプーリ721,722が回転自在に設けられており、これらプーリ721,722間にはベルト723が巻回されている。
第2スライドアーム710のスライド部材724は、ガイドレール725の案内により、長手方向に移動自在に構成されている。また、このスライド部材724は、ベルト723を挟持しているとともに、上段の第3スライドアーム730の底面に連結固定されている。
更に、第2スライドアーム720の伝達部材726は、プーリ722の後方(図7乃至図9では右側)に配置されて、第2スライドアーム720に固定されている。また、この伝達部材726は、上段に設けられた第3スライドアーム730のベルト733を挟持している。更に、伝達部材726は、第3スライドアーム730の右側面に当接して、この第3スライドアーム730の移動を案内する。
第3スライドアーム730の両端には、プーリ731,732が設けられている。プーリ731,732は、回転自在に設けられている。これらプーリ731,732間には、ベルト733が巻回されている。
更に、第3スライドアーム730のスライド部材734は、ガイドレール735の案内により、長手方向に移動自在となるように構成されている。また、このスライド部材734は、ベルト733を挟持している。
第4スライドアーム740は、搬送アーム123の伸縮方向と直角な方向に伸びる水平板741を備えている。この水平板741は、上述した第3スライドアーム730のスライド部材734に連結固定されている。
更に、第4スライドアーム740は、この水平板741の先端に固定されて、搬送アーム123の伸縮方向に伸びるハンド部742を備えている。
ハンド部742の先端部分には、半導体ウェハ131(図7乃至図10には示さず)を真空吸着するための吸着孔743が設けられている。この吸着孔743は、吸引管744を介して、吸引孔745に繋がっている(図9参照)。吸引孔745は、樹脂製の配管(図示せず)を介して、真空ポンプ(図示せず)に接続されている。
次に、クリーン化機構250の構造について、図3乃至図5及び図11A乃至図11Cを用いて説明する。
クリーン化機構250は、図4及び図5に示したように、給気バルブ251、排気バルブ253、排気管257、「上側層流板」としての複数枚の上側パンチングプレート254、「下側層流板」としての複数枚の下側パンチングプレート255、整流板256等を備えている。
給気バルブ251は、裏板120fに、設けられている(図4参照)。そして、給気バルブ251は、外部フィルタ等(図示せず)により微粒子が除去されたクリーンな空気を、給気路120g内に導入する。
整流板256は、仕切り板201の排気口201dから上方に所定距離だけ離れた位置に、略水平にネジ256aによって固定される(図5参照)。
排気バルブ253は、排気口201dの下側に固定されている。排気バルブ253には、排気管257が連結される。
上側パンチングプレート254は、多数の貫通孔1101を備えている(図11A参照)。各貫通孔1101において、直径は例えばφ2mm、ピッチは例えば3.5mmである。これらの貫通孔1101は、上側パンチングプレート254に、千鳥格子状に配置されている。上側パンチングプレート254の、昇降体231を通過させる部分には、切り欠き1103が設けられる。上側パンチングプレート254は、互いに所定の間隔を隔てて、例えば三枚配置される。給気路120gからクリーン化室210の本体部に導入された空気は、これらの貫通孔1101を通過して、下方に流れる。また、この実施の形態1では、各上側パンチングプレート254間で、貫通孔1101の位置を互いにずらすことにより、それぞれの上側パンチングプレート254に設けられた貫通孔1101の位置が、平面視において、互いに重ならないようにした。図11Cは、これら三枚の上側パンチングプレートに形成された貫通孔1101の位置関係を概念的に示す平面図であり、xは最上位の上側パンチングプレートに形成された貫通孔1101、yは中位の上側パンチングプレートに形成された貫通孔1101、zは最下位の上側パンチングプレートに形成された貫通孔1101を示している。このような構成により、空気の流れに偏りのない、良好な層流を得やすくなる。
下側パンチングプレート255は、上側パンチングプレート254と同様、多数の貫通孔1102を備えている(図11B参照)。各貫通孔1102において、直径は例えばφ4mm、ピッチは例えば7mmである。これらの貫通孔1102は、下側パンチングプレート255に、千鳥格子状に配置されている。下側パンチングプレート255には、ウェハ昇降ベローズ233を貫通させる貫通孔1104が設けられると共に、アーム昇降ベローズ243a,243bの配置位置に対応する部分に切り欠き1104,1105が設けられる。下側パンチングプレート255も、互いに所定の間隔を隔てて、例えば三枚配置される。上側パンチングプレートの場合(図11C参照)と同様、それぞれの下側パンチングプレート255に設けられた貫通孔1102の位置は、平面視において、互いに重ならないようにした。このような構成により、空気の流れに偏りのない、良好な層流を得やすくなる。
この実施の形態1では、上側パンチングプレート254、下側パンチングプレート255及び整流板256を設けたことにより、給気バルブ251からクリーン化室210内に導入された空気を、層流化している。
クリーン化室210内に導入される空気の風速は、例えばクリーン化室210の内側寸法が幅100mm、奥行き100mm且つ高さ100mmの場合、10〜30mm/秒とすることができる。
続いて、容器載置台121について説明する。
上述のように、容器載置台121には、ウェハ搬送容器130がセットされる。そして、このウェハ搬送容器130の受渡底部132を、半導体ウェハ131が載置された状態で、クリーン化室210内に搬入する。ウェハ搬送容器130としては、例えば特願2010−131470等で開示された搬送容器を使用することができる。
一方、ウェハ搬送容器130がセットされていないときは、容器載置台121の開口部は、昇降体231の上側部分によって塞がれている(図示せず)。
次に、この実施形態に係る小型半導体製造装置の動作について、図12乃至図15を用いて説明する。
上述のように、ウェハ搬送容器130がセットされていないとき、昇降体231は、最も高い位置まで上昇して、容器載置台121の搬入口121aを塞いでいる。この状態で、図示しないポンプ等を用いて、給気バルブ251からクリーン化室210内に、清浄化された空気が導入される。この空気は、排気口201d、排気バルブ253及び排気管257を介して、装置前室120の外部に排気される。このとき、上側パンチングプレート254、下側パンチングプレート255及び整流板256により、空気の流れが制御され、層流が生成される。
安定した層流が得られると、その状態で、容器載置台121に、ウェハ搬送容器130がセットされる(図12参照)。このとき、ウェハ搬送容器130の受渡底部132は、例えば電磁石(図示せず)の吸着力等により、昇降体231に保持される。
ウェハ搬送容器130が容器載置台121にセットされた後、レバー122を押し下げることによって、この容器載置台121上に押圧固定される。
次に、ウェハ昇降モータ機構238が駆動することにより、ねじ軸235が回転を開始する。これにより、ナット236が下降し、その結果、昇降軸232の下降と共に昇降体231が下降する(図13参照)。この実施の形態1では、ウェハ昇降ベローズ233によってクリーン化室210が駆動室220から密閉されているので、ウェハ昇降モータ機構238やねじ軸235の駆動に起因して微粒子が拡散等しても、クリーン化室210内が汚染されるおそれは無い。
昇降体231を下降させると、ウェハ搬送容器130の受渡底部132は、昇降体231に保持されたままの状態で下降する(図13参照)。この結果、半導体ウェハ131は、受渡底部132に載置されたままの状態で、装置前室120内に搬入される。受渡底部132が下降したとき、蓋部133は、そのまま容器載置台121を塞いでいる。このため、受渡底部132が装置前室120内に搬入されても、この装置前室120内に微粒子が進入する可能性は小さい。
昇降体231が所定位置まで下降して停止すると、次に、アーム伸縮モータ機構249が駆動することにより、駆動軸248が回転を開始し、これにより、ベース板700のプーリ701が回転を開始する(図9及び図15参照)。
プーリ701が回転すると、ベルト703が回動する。上述のように、スライド部材704はベルト703を挟持すると共に、第1スライドアーム710の底面に連結固定されている。このため、ベルト703が回動すると、スライド部材704がレール705に案内されて伸延方向(図9の左方向)に移動し、この結果、第1スライドアーム710も伸延方向に移動する。
また、上述のように、伝達部材706は、ベース板700に固定されると共に、第1スライドアーム710のベルト713を挟持している。このため、第1スライドアーム710が伸延方向に移動すると、この第1スライドアーム710のベルト713が回動を開始する。
ベルト713が回動すると、第1スライドアーム710のスライド部材714が、レール715に案内されて伸延方向に移動する。従って、第2スライドアーム720が、第1スライドアーム710に対して相対的に、伸延方向に移動する。そして、第2スライドアーム720が相対的に移動すると、第1スライドアーム710の伝達部材716によって、第2スライドアーム720のベルト723が回動する。
ベルト723が回動すると、第2スライドアーム720のスライド部材724がレール725に案内されて伸延方向に移動する。この結果、第3スライドアーム730が、第2スライドアーム720に対して相対的に、伸延方向に移動する。そして、第3スライドアーム730が相対的に移動すると、第2スライドアーム720の伝達部材726によって、第3スライドアーム730のベルト733が回動する。
ベルト733が回動すると、第3スライドアーム730のスライド部材734がレール735に案内されて伸延方向に移動する。この結果、第4スライドアーム740が、第3スライドアーム730に対して相対的に、伸延方向に移動する。
このようにして、駆動軸248の回転によって、搬送アーム123を伸延させることができる。この実施の形態1では、アーム昇降ベローズ243bによってクリーン化室210が駆動室220から密閉されているので、アーム伸縮モータ機構249や駆動軸248が駆動して微粒子が拡散等しても、クリーン化室210内が汚染されるおそれは無い。
搬送アーム123は、まず、昇降体231の位置まで伸延して、先端部(吸着孔743が設けられた部分)が半導体ウェハ131と受渡底部132との隙間に入り込んだ状態で停止する。そして、ウェハ昇降モータ機構238をさらに駆動して昇降体231をわずかに再下降させることにより、第4スライドアーム740のハンド部742(図9参照)に設けられた吸着孔743の上に、半導体ウェハ131を載置させる。更に、排気穴745から排気を行うことにより、ハンド部742に半導体ウェハ131を真空吸着する。
続いて、駆動軸248の回転を再開して、搬送アーム123を、処理室110内まで伸延させる。そして、処理室110内のウェハ載置台111の上まで、半導体ウェハ131を搬送する(図15参照)。
そして、駆動軸248の回転を停止することによって搬送アームの伸延を停止し、続いて、排気穴745からの排気を停止することによって半導体ウェハ131の吸着を停止する。
次に、アーム昇降モータ機構245を駆動して、カム245bをわずかに回転させる。これにより、回転板245cが下降して、プレート245dも下降する。これにより、搬送アーム123や水平搬送機構240の全体が、わずかに下降する。この結果、半導体ウェハ131が、ウェハ載置台111の上に載置される。
続いて、搬送アーム123が縮んで、クリーン化室210内に戻る。これにより、ウェハ搬送容器130から処理室110への、半導体ウェハ131の搬送が終了する。その後、処理室110内で、半導体ウェハ131に対する所望の処理が行われる。
処理室110内からウェハ搬送容器130までの半導体ウェハ131の搬送は、以上の説明と逆の操作によって行われる。
以上説明したように、この実施の形態1では、外部フィルタ等(図示せず)によって微粒子が除去されたクリーンな空気が、給気路120gからクリーン化室210内に導入される。この実施の形態1では、クリーン化室が小さいので(例えば、幅500mm以下、且つ、奥行き500mm以下)、空気が流れる空間の側面間距離が短く、従って、空気の乱流(渦流)が生じ難い。このため、この実施の形態1では、空気の風速を小さくしても、良好な層流を容易に得ることができる。クリーン化室210内に導入される空気の風速は、例えばクリーン化室210の内側寸法が幅100mm、奥行き100mm且つ高さ100mmの場合、10〜30mm/秒とすることができる。この風速値は、一般的なクリーンルームが350mm/秒であるのに比べて、10分の1以下である。この結果、この実施の形態1では、給気バルブ251や排気バルブ253に連結されるパイプを細くすることができると共に、例えばインラインフィルタ等の外部フィルタを用いて空気を十分に清浄化できる。
そして、この実施の形態1では、クリーン化室210に供給された空気を、三枚の上側パンチングプレート254、三枚の下側パンチングプレート255及び整流板256を用いて、垂直層流化している(図4等参照)。上述のように、この実施の形態1では、クリーン化室210が小さいので、このような構造によっても、良好な層流を得ることができる。
このように、この実施の形態1では、空気の清浄化を外部フィルタで行うと共に、層流化をパンチングプレート254,255等で行っている。すなわち、この実施の形態1の小型半導体製造装置100によれば、空気の清浄化及び層流化を行うために、クリーン化室210内にHEPAフィルタ等の厚いフィルタを配する必要が無い。このため、この実施の形態1によれば、装置前室120の全高を低く抑えることができる。
装置前室120の全高が低いため、この実施の形態1では、ウェハ搬送容器130と装置前室120との間の半導体ウェハの搬入・搬出を、かかる装置前室120の上面側から行うことができる。すなわち、この実施の形態1では、装置前室120の上面にウェハ搬送容器130を載置した後に昇降体231を下降させることにより、半導体ウェハ131がクリーン化室210内に搬入される。そのため、搬送アーム123は、クリーン化室210と処理室110との間で半導体ウェハ131を搬送すれば良く、ウェハ搬送容器130とクリーン化室210との間での搬送を行う必要は無い。従って、この実施の形態1では、搬送アーム123は、伸縮動作及び昇降動作のみのものを使用することができ(図9、図10等参照)、水平方向の回転動作を行う必要が無い。更には、装置前室120の上面側から半導体ウェハの搬入・搬出を行うので、装置前室120の側面に扉を設ける必要や、かかる装置前室120の横にウェハ搬送容器130の設置スペースを確保する必要も無い。この結果、この実施の形態1では、小型半導体製造装置100全体としての専有面積を低減することができる。
なお、この実施の形態1では、半導体ウェハを用いる半導体製造装置を例に採って説明したが、本発明は、他の種類の基板(例えばサファイア基板等の絶縁性基板や、アルミニウム基板等の導電性基板)や、非円盤形状(例えば矩形)の処理基板からデバイスを製造する製造装置にも適用することができる。
また、この実施の形態1では「デバイス」として半導体デバイスを例に採ったが、本発明は他の種類のデバイス(例えば、光学素子や光集積回路等の光デバイス)を製造する製造装置にも適用することができる。
更に、本発明は、基板の処理を行う装置だけで無く、製造プロセスにおける他の工程(例えばデバイスの検査工程)を行う装置にも適用することができる。本発明の「処理室」は、これら他の工程を行うものをも含むこととする。
この実施の形態では、搬送アーム123の第1〜第4スライドアーム710〜740を上下方向に積層させる構成としたが、複数のスライドアームを水平方向に積層させる構成としても良く、また、他の構成であっても良い。
[発明の実施の形態2]
次に、この発明の実施の形態2に係る小型半導体製造装置のクリーン化機構について、図16A及び図16Bを用いて説明する。図16A及び図16Bは、この実施の形態2に係るクリーン化機構を概念的に示す図であり、図16Aは平面図、図16Bは側面図である。
なお、この実施の形態2では、クリーン化機構を前室のクリーン化室に適用した例を説明するが、処理室のクリーン化機構に採用することも可能である。
図16A及び図16Bに示したように、この実施の形態2に係る前室のクリーン化室1600には、給気口1601及び排気口1602が設けられている。給気口1601は、クリーン化室1600の天井1603の略中央に設けられている。すなわち、図16Aに示したように、天井1603の中央に給気口1601が設けられ、その両側下方に、搬送アーム123と昇降体231とが配置される。給気口1601からは、例えば窒素等の空気が、前室1600内に導入される。一方、排気口1602は、クリーン化室1600の床面(すなわち仕切り板1604)の略中央に設けられている。排気口1602からは、クリーン化室1600内の空気が排出される。
クリーン化室1600の天井1603から下方に所定距離だけ離れた位置には、上側整流板1611が、図示しないネジ等によって略水平に固定される。一方、仕切り板1604から上方に所定距離だけ離れた位置には、下側整流板1612が、図示しないネジ等によって略水平に固定される。上側整流板1611及び下側整流板1612の直径は、例えば20mmである。
上側整流板1611の下方には、「上側層流板」としての上側パンチングプレート1621,1622,1623が、複数枚配置されている(ここでは三枚とする)。上側パンチングプレート1621〜1623は、互いに所定の間隔を隔てて、天井1603の全面を覆うように配置される。上側パンチングプレート1621〜1623は、それぞれ、多数の貫通孔1621a,1622a,1623aを備えている。各貫通孔1621a,1622a,1623aは、例えば、直径φ2mm、ピッチ3.5mmである。これらの貫通孔1621a,1622a,1623aは、上側パンチングプレート1621〜1623に、千鳥格子状に配置されている。
一方、下側整流板1612の上方には、「下側層流版」としての下側パンチングプレート1631,1632,1633が、複数枚配置されている(ここでは三枚とする)。下側パンチングプレート1631〜1633は、互いに所定の間隔を隔てて、仕切り板1604の全面を覆うように配置されている。上側パンチングプレート1621〜1623と同様、下側パンチングプレート1631〜1633も、多数の貫通孔1631a,1632a,1633aを備えている。各貫通孔1631a,1632a,1633aにおいて、直径は例えばφ4mm、ピッチは例えば7mmである。これらの貫通孔1631a,1632a,1633aは、下側パンチングプレート1631〜1633に、千鳥格子状に配置されている。
更に、この実施の形態2では、上側パンチングプレート1623の下方には、層流布1641(例えば不織布等)が設けられている。
加えて、層流布1641の下方には、「中位層流板」としての中位パンチングプレート1651が、1枚又は複数枚配置されている(ここでは1枚とする)。中位パンチングプレート1651は、層流布1641の全面を覆うように、設けられる。中位パンチングプレート1651も、多数の貫通孔1651aを備えている。各貫通孔1651aにおいて、直径は例えばφ1mm、ピッチは例えば1.25mmである。これらの貫通孔1651aは、中位パンチングプレート1651に、千鳥格子状に配置されている。
このような構成において、給気口1601からクリーン化室1600内に導入された空気は、上側整流板1611で横方向に拡散されて、上側層流板1621〜1623、層流布1641及び中位パンチングプレート1651を通過して、搬送アーム123や昇降体231に達する。そして、下側パンチングプレート1631〜1633を通過した後、下側整流板1612の下方に回り込んで、排気口1602から、クリーン化室1600の外部に排出される。
この実施の形態2では、クリーン化室1600に供給された空気を垂直層流化するための機構として、上側パンチングプレート1621〜1623、下側パンチングプレート1631〜1633及び整流板1612に加えて、上側整流板1611、層流布1641及び中位パンチングプレート1651を用いた。このため、上記実施の形態1と比較して、更に良好な層流を得ることができる。
なお、上記実施の形態1及び2では、クリーン化機構を前室のクリーン化室に適用した例を説明するが、処理室にクリーンなガスを供給するためのクリーン化機構に採用することも可能である。
100 小型半導体製造装置
110 処理室
120 装置前室
121 容器載置台
123 搬送アーム
130 ウェハ搬送容器
131 半導体ウェハ
132 受渡底部
132b,133a 永久磁石
133 蓋部
201 仕切り板
210,1600 クリーン化室
220 駆動室
230 ウェハ昇降機構
231 昇降体
231a 載置部
231b 突起
231c 突起の先端
231d Oリング
232 昇降軸
233 ウェハ昇降ベローズ
234 支持部材
235 ねじ軸
236 ナット
237 案内部材
238 ウェハ昇降モータ機構
240 水平搬送機構
241 スライド機構
242 昇降板
243a,243b アーム昇降ベローズ
244 昇降軸
245 アーム昇降モータ機構
246a,246b 支持台
248 駆動軸
249 アーム伸縮モータ機構
250 クリーン化機構
251 給気バルブ
253 排気バルブ
254,1621,1622,1623 上側パンチングプレート
255,1631,1632,1633 下側パンチングプレート
256 整流板
257 排気管
700 ベース板
701,702,711,712,721,722,731,732 プーリ
703,713,723,733 ベルト
704,714,724,734 スライド部材
705,715,725,735 ガイドレール
706,716,726,736 伝達部材
710 第1スライドアーム
720 第2スライドアーム
730 第3スライドアーム
740 第4スライドアーム
1611 上側整流板
1612 下側整流板
1641 層流布
1651 中位パンチングプレート

Claims (7)

  1. 処理基板に所望の処理を施す処理室と、該処理室との間で前記処理基板の搬入及び搬出を行う装置前室とを有する小型製造装置の、装置内層流化機構であって、
    外部フィルタで微粒子を除去したガスを前記装置前室内のクリーン化室に供給する給気口と、
    該給気口から供給された前記ガスを貫流させる複数の貫通孔が設けられた上側層流板と、
    前記ガスを前記クリーン化室から排気するために該クリーン化室の底面側に設けられた、1個の排気口と、
    該排気口から排気される前記ガスを貫流させる複数の貫通孔が設けられた下側層流板と、
    該下側層流板の下方であって前記排気口から所定距離だけ上方の位置に配置された整流板と、
    を備え
    前記ガスが、前記下側層流板を通過した後、前記整流板の下方に回り込んで前記排気口から排出されるようにした、
    ことを特徴とする装置内層流化機構。
  2. 前記クリーン化室の内部の幅方向及び奥行き方向の寸法が、それぞれ500mm以下であることを特徴とする請求項1に記載の装置内層流化機構。
  3. 前記クリーン化室に供給される前記ガスの風速が10mm/秒以上30mm/秒以下であることを特徴とする請求項1又は2に記載の装置内層流化機構。
  4. 間隔を隔てて配置された複数の前記上側層流板を有し、隣接する該上側層流板の前記貫通孔の位置が相互にずれていることを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の装置内層流化機構。
  5. 間隔を隔てて配置された複数の前記下側層流板を有し、隣接する該下側層流板の前記貫通孔の位置が相互にずれていることを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の装置内層流化機構。
  6. 前記上側層流板の下側に設けられた層流布と、
    該層流布の下側に設けられ、該層流布を貫流した前記ガスを貫流させる複数の貫通孔が設けられた中位層流板と、
    を更に備えることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の装置内層流化機構。
  7. 前記処理基板が、径が20mm以下のウェハであることを特徴とする請求項1乃至6の何れかに記載の装置内層流化機構。
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