JP6135477B2 - 電磁スイッチ - Google Patents

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Description

本発明は、スタータ用の電磁スイッチに関する。
従来から、スタータ用の電磁スイッチでは、以下のように、固定接点と金属フレームとの間に樹脂製の絶縁板を挟んで固定接点と金属フレームとの間の絶縁を保つ絶縁構造が公知である(例えば、特許文献1参照。)。すなわち、金属フレームは、コイルを外周側で覆う外周部および軸方向一端側で覆う軸方向一端部を有してコイルの外周側および軸方向一端側で磁束を通すものである。そして、軸方向一端部の軸方向一端側に固定接点が配置され、固定接点と軸方向一端部との間に樹脂製の絶縁板が挟まって固定接点と金属フレームとの間の絶縁が保たれる。
また、絶縁板は、軸方向一端部の軸方向一端側の表面に軸方向一端側から載り、さらに、固定接点は、絶縁板に軸方向一端側から着座している。
ところで、軸方向一端部において絶縁板が載る位置は、固定接点と金属フレームとの絶縁の沿面距離に直接的に影響するため、非常に重要である。つまり、絶縁板の位置がずれると部分的に沿面距離が短くなってしまう。そこで、金属フレームに対する絶縁板の位置ずれに対して何らかの対策を採って絶縁に対する信頼性を高めておくのが好ましい。
なお、絶縁板の位置ずれ抑制対策として、ボビンに設けた突起により金属フレーム、絶縁板および固定接点を貫通させて保持する構造が開示されている(例えば、特許文献2参照。)。しかし、金属フレームを電磁スイッチのケースにカシめて固定する際に突起が変形し、位置出しが困難になる虞がある。
また、位置出し精度を緩和する方法として、金属フレームと固定接点との軸方向の距離(絶縁隙間)を拡大したり、絶縁部材を追加したりすることが考えられる。しかし、これらの方法は、電磁スイッチの大型化や組付け工数の増加を伴うので好ましくない。
特開平5−190070号公報 特許2806027号公報
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたものであり、その目的は、スタータ用の電磁スイッチにおいて、電磁スイッチの大型化や組付け工数の増加を伴うことなく、固定接点と金属フレームとの間の絶縁に対する信頼性を高めることにある。
本願の第1発明によれば、電磁スイッチは、スタータ用であり、コイル、固定接点および可動接点を備え、コイルへの通電により発生する磁束によって、可動接点を固定接点に当接させるものである。また、電磁スイッチは、コイルを外周側で覆う外周部、軸方向一端側で覆う軸方向一端部および軸方向他端側で覆う軸方向他端部を有してコイルの外周側、軸方向一端側および軸方向他端側で磁束を通す金属フレームを備え、軸方向一端部の軸方向一端側に固定接点が配置される。
また、固定接点と軸方向一端部との間に樹脂製の絶縁板が挟まって固定接点と金属フレームとの間の絶縁が保たれる。さらに、軸方向一端部の軸方向一端側の表面には絶縁性のコーティングが施され、絶縁板は、コーティングの表面に軸方向一端側から載り、さらに、固定接点は、絶縁板に軸方向一端側から着座している。そして、絶縁板を軸方向一端部の軸方向一端側の表面に軸方向に投影したときに、表面に映る絶縁板の投影範囲はコーティングの範囲に含まれる。
これにより、絶縁板の位置がずれても、コーティングの存在により必要な沿面距離を確保することができる。このため、スタータ用の電磁スイッチにおいて、固定接点と金属フレームとの間の絶縁に対する信頼性を高めることができる。
また、第1発明によれば、絶縁隙間を拡大せず、また、絶縁部材を追加しないので、電磁スイッチが大型化せず、かつ、組付け工数も増加しない。
以上により、電磁スイッチの大型化や組付け工数の増加を伴うことなく、固定接点と金属フレームとの間の絶縁に対する信頼性を高めることができる。
本願の第1発明に従属する第2発明によれば、コーティングはゴムである。
これにより、絶縁板がコーティングに対して滑りにくくなるので、固定接点と金属フレームとの間の絶縁に対する信頼性を更に高めることができる。
また、固定接点に可動接点が当接するときの衝撃をコーティングで緩和することができるので、可動接点のバウンドを抑制することができる。このため、電磁スイッチを静音化することができるとともに接点寿命を延長することができる。
本願の第2発明に従属する第3発明によれば、電磁スイッチは、コイルの内周側に配置され、コイルへの通電により発生する磁束によって軸方向他端側に移動するプランジャを備える。また、軸方向一端部には、プランジャを通す穴が開いており、穴の内周面にもコーティングが施され、プランジャは、外周面が内周面に施されたコーティング(以下、内周側コーティングと呼ぶことがある。)と接触しながら軸方向に移動する。
これにより、プランジャの摺接支持領域をプランジャと内周側コーティングとの摺接によりシールすることができる。このため、プランジャの摺接領域に異物が進入するのを防止することができるので、電磁スイッチの信頼性を高めることができる。
本願の第2発明に従属する第4発明によれば、内周面に施されたコーティングの内周およびコイルの内周には、プランジャの摺接を受ける筒状のスリーブが配置されている。また、内周面に施されたコーティングはスリーブの外周面に接触する。
これにより、プランジャの移動に伴いスリーブに径方向に加わる衝撃を内周側コーティングにより緩和することができる。このため、スリーブがプランジャの外周と軸方向一端部の内周とにより挟まれて伸び変形等するのを抑制することができる。
本願の第1〜第4発明に従属する第5発明によれば、コーティングはゴムであり、軸方向一端部の軸方向他端側の表面にもコーティングが施されている。
これにより、軸方向他端側の表面に施されたコーティングによってコイルおよびボビンを軸方向他端側に付勢することができる。このため、コイルおよびボビンを軸方向他端側に付勢して軸方向に固定する部材が不要になるので、部品点数を削減してコストダウンすることができる。
本願の第1〜第5発明に従属する第6発明によれば、外周部の外周側の表面にもコーティングが施されている(以下、外周側の表面に施されたコーティングを外周側コーティングと呼ぶことがある。)。
これにより、外周部の内、外周側コーティングが存在する部分の外周側に端子ボルトを配置しても十分な絶縁空間ギャップを確保することができる。このため、端子ボルトの設定位置の自由度を高めることができる。
また、外周側コーティングによって、固定接点と金属フレームの金属露出部分との間の絶縁空間ギャップを拡大することができる。このため、ケースが樹脂等の非導電性の素材により設けられている場合、端子ボルトを内周側に寄せて電磁スイッチを小型化することができる。
本願の第1〜第6発明に従属する第7発明によれば、軸方向一端部の軸方向一端側の表面に施されたコーティング、穴の内周面に施されたコーティング、軸方向一端部の軸方向他端側の表面に施されたコーティング、および外周部の外周側、内周側それぞれの表面に施されたコーティングは連続している。
これにより、絶縁距離を更に大きくすることができる。
電磁スイッチの全体構成を、二つの直交する切断面による断面図を組み合わせて示す説明図である(実施例1)。 電磁スイッチの要部を示す断面図である(実施例1)。 (a)はコーティングを施した金属フレームの側面図であり、(b)はコーティングを施した金属フレームの正面図である(実施例1)。 図3のIV−IV断面図である(実施例1)。 電磁スイッチの要部を示す断面図である(実施例2)。 電磁スイッチの要部を示す断面図である(実施例3)。
実施形態の電磁スイッチを実施例に基づき説明する。
〔実施例1の構成〕
実施例1の電磁スイッチ1は、内燃機関(図示せず。)を始動するスタータ2を構成するものである。
まず、図1および図2を用いてスタータ2の全体構成および電磁スイッチ1の概略構成を説明する。
スタータ2は、周知構造の直流電動機からなるモータ(図示せず。)と、モータが発生するトルクにより回転駆動されるドライブシャフト3と、ドライブシャフト3の軸方向他端に装着されて内燃機関のリングギヤ(図示せず。)に噛み合うピニオン4とを備える。そして、スタータ2は、モータが発生するトルクによりピニオン4を回転させて内燃機関を始動する。
また、電磁スイッチ1は、コイル6、プランジャ7、固定接点8および可動接点9を備える。そして、電磁スイッチ1は、コイル6への通電により発生する磁束によってプランジャ7を軸方向他端側に駆動することで、ドライブシャフト3を軸方向他端側に前進させてリングギヤにピニオン4を噛み合わせるとともに、可動接点9を固定接点8に当接させてモータへの通電をオンする。
ここで、ドライブシャフト3の外周には、ピニオン4の軸方向一端側でスプラインチューブ11がヘリカルスプライン結合を介して装着されている。そして、ドライブシャフト3は、電磁スイッチ1から伝わる推力により駆動されてスプラインチューブ11の内周で軸方向他端側に移動し、さらに、ドライブシャフト3とスプラインチューブ11とは、モータから伝わるトルクにより一体となって回転する。
また、スプラインチューブ11の外周には、モータから内燃機関へのトルクの伝達を許容するとともに内燃機関からモータへのトルクの伝達を遮断する一方向クラッチ12が設けられている。そして、モータが発生するトルクは、減速機13を介して一方向クラッチ12に伝達され、さらに、スプラインチューブ11およびドライブシャフト3からピニオン4に伝わり、内燃機関の始動に利用される。
また、ドライブシャフト3とスプラインチューブ11との間には、ドライブシャフト3を軸方向一端側に付勢するリターンスプリング14が装着されている。このため、ドライブシャフト3は、電磁スイッチ1が推力の発生を停止すると、リターンスプリング14の付勢力により軸方向一端側に移動する。
また、スプラインチューブ11は、一方向クラッチ12の軸方向他端側、一端側それぞれの側でベアリング15A、15Bを介してハウジング16、センターケース17に回転自在に支持されている。
なお、ハウジング16、センターケース17は両方とも金属製である。また、ハウジング16は、ドライブシャフト3、スプラインチューブ11および一方向クラッチ12等を収容してスタータ2の軸方向他端側の外郭をなし、センターケース17は、コイル6、プランジャ7、固定接点8および可動接点9等を収容して電磁スイッチ1の外郭をなす。
次に、電磁スイッチ1において、コイル6は、樹脂製のボビン19に巻装されて金属フレーム20に収容されている。なお、コイル6は、プルインコイル6Aおよびホールディングコイル6Bからなる。
金属フレーム20は、コイル6への通電により発生する磁束を通す磁性体であり、コイル6を外周側および軸方向一端側で覆うコの字状の第1フレーム20A、および、コイル6を軸方向他端側で覆う板状の第2フレーム20Bからなる。
ここで、第1フレーム20Aの軸方向他端(コの字の先端)は、第2フレーム20Bおよびセンターケース17を軸方向に貫通しており、金属フレーム20は、第1フレーム20Aの軸方向他端をカシめることでセンターケース17に固定されている(以下の説明では、第1フレーム20Aの内、コイル6を外周側で覆ってコイル6の外周側で磁束を通す部分を外周部20Aaと呼び、コイル6を軸方向一端側で覆ってコイル6の軸方向一端側で磁束を通す部分を軸方向一端部20Abと呼ぶ。)。
なお、コイル6への通電は、乗員によるイグニッションスイッチのオン操作等により行われる。また、プルインコイル6Aは、固定接点8の内、モータに導通するものに接続されており、プルインコイル6Aを流れた電流はモータに流れる。さらに、ホールディングコイル6Bは、金属フレーム20にアース接続されており、ホールディングコイル6Bに流れた電流は金属フレーム20を介してアースに流れる。
プランジャ7は、コイル6の内周側に配置され、コイル6への通電により発生する磁束によって軸方向他端側に移動する磁性体である。ここで、軸方向一端部20Abには、プランジャ7を通す穴22が開いている。また、ボビン19の内周には、プランジャ7の摺接を受ける筒状のスリーブ23が配置され、プランジャ7は、スリーブ23の内周に摺接しながら軸方向に移動する。
また、プランジャ7は、円筒状に設けられており、内周にプッシュロッド24が挿入されている。プッシュロッド24は、プランジャ7の軸方向他端側への移動に応じてドライブシャフト3を軸方向他端側に駆動するものであり、電磁スイッチ1から推力を出力する出力軸として機能する。ここで、プッシュロッド24は、プランジャ7の内周でプランジャ7に係合する抜け止め24aを有し、プランジャ7の内周に装着されたドライブスプリング25により軸方向他端側に付勢されてプランジャ7と係合している。
さらに、プッシュロッド24の軸方向他端は、第2フレーム20Bを貫通してドライブシャフト3の側に突出している。ここで、ドライブシャフト3の軸方向一端側には穴27が設けられており、プランジャ7の軸方向他端は穴27まで突出している。また、穴27には、球状の鋼球28が収容されており、鋼球28とプランジャ7との間には、プランジャ7を軸方向一端側に付勢するリターンスプリング29が装着されて第2フレーム20Bを貫通している。
固定接点8は、軸方向一端部20Abの軸方向一端側に樹脂製の絶縁板31を挟んで配置される。つまり、軸方向一端部20Abの軸方向一端側に絶縁板31が載置され、さらに、絶縁板31の軸方向一端側に固定接点8が載置される。
また、固定接点8は、L字状に設けられており、L字の一方の辺部8aが絶縁板31に載る。また、他方の辺部8bには、モータやバッテリに接続するための端子ボルト32の軸部が貫通しており、辺部8bは端子ボルト32と接触して導通している。このため、バッテリに接続する方の端子ボルト32と導通する固定接点8は、常時、バッテリ電圧が印加されている。そして、固定接点8は、辺部8bが辺部8aよりも軸方向一端側に存在するようにセンターケース17に固定される。なお、辺部8bおよび端子ボルト32とセンターケース17との間の絶縁は絶縁部材33により保たれる。
可動接点9は、絶縁体34を介してプランジャ7に一体化している。そして、可動接点9は、プランジャ7とともに軸方向に移動し、固定接点8の軸方向一端側で固定接点8に接近して接触したり、固定接点8から離れて遠ざかったりする。なお、可動接点9は、絶縁部材35を介して接点圧スプリング36により軸方向他端側に付勢されている。
以上の構成により、スタータ2によれば、乗員によるイグニッションスイッチのオン操作等が行われると、プルイン、ホールディングコイル6A、6Bに通電されて磁束が発生し、プランジャ7およびプッシュロッド24がリターンスプリング29を圧縮しながら軸方向一端側に移動する。
そして、プッシュロッド24の軸方向他端が鋼球28に当接すると、プランジャ7およびプッシュロッド24は、さらに軸方向他端側に移動を続け、リターンスプリング14を圧縮しながらドライブシャフト3を軸方向他端側に前進させる。これにより、ピニオン4がリングギヤに噛み合う。また、可動接点9が固定接点8に当接し、可動接点9および固定接点8を介して大きな電流がモータに流れ、内燃機関が始動される。
その後、イグニッションスイッチがオフになると、コイル6への通電が遮断されて磁束が消滅する。これにより、プランジャ7およびプッシュロッド24がリターンスプリング29の反力により軸方向一端側へ戻されて可動接点9が固定接点8から離れ、モータへの通電が遮断される。さらに、ドライブシャフト3がリターンスプリング14の反力により軸方向一端側へ戻され、ピニオン4がリングギヤから離脱する。
〔実施例1の特徴〕
次に、実施例1の電磁スイッチ1の特徴を図2〜図4を用いて説明する。
まず、軸方向一端部20Abの軸方向一端側の表面38Aには絶縁性のコーティング39が施されている(以下、表面38Aに施されたコーティング39をコーティング39Aと呼ぶことがある。)。
そして、絶縁板31は、コーティング39Aの表面に軸方向一端側から載り、さらに、固定接点8は、絶縁板31に軸方向一端側から着座している。ここで、コーティング39Aは表面38Aを全面覆うように施されている。このため、絶縁板31を表面38Aに軸方向に投影したときに、表面38Aに映る絶縁板31の投影範囲はコーティング39Aの範囲に含まれる。
なお、コーティング39の素材はゴムである。
また、穴22の内周面38Bにもコーティング39が施されている(以下、内周面38Bに施されるコーティング39をコーティング39Bと呼ぶことがある。)。そして、プランジャ7は、外周面がコーティング39Bと接触しながら軸方向に移動する。
また、軸方向一端部20Abの軸方向他端側の表面38Cにもコーティング39が全面に亘って施されている(以下、表面38Cに施されるコーティング39をコーティング39Cと呼ぶことがある。)。
さらに、外周部20Aaの外周側、内周側それぞれの表面38D、38Eにもコーティング39が施されている(以下、表面38D、38Eそれぞれに施されたコーティング39をコーティング39D、39Eと呼ぶ。)。また、コーティング39D、39Eは、表面38D、38Eの内、第2フレーム20Bよりも軸方向一端側の範囲に施されている。
なお、コーティング39A〜39Eは連続している。また、コーティング39はディッピングにより設けられる。
〔実施例1の効果〕
実施例1の電磁スイッチ1によれば、軸方向一端部20Abの軸方向一端側の表面38Aの全面にコーティング39Aが施され、絶縁板31は、コーティング39Aの表面に軸方向一端側から載り、さらに、固定接点8は、絶縁板31に軸方向一端側から着座している。
これにより、絶縁板31を表面38Aに軸方向に投影したときに、表面38Aに映る絶縁板31の投影範囲はコーティング39Aの範囲に含まれる。このため、絶縁板31の位置がずれても、コーティング39Aの存在により必要な沿面距離を確保することができる。この結果、電磁スイッチ1において、固定接点8と金属フレーム20との間の絶縁に対する信頼性を高めることができる。
また、実施例1の電磁スイッチ1によれば、絶縁隙間の拡大や絶縁部材の追加によらずに、固定接点8と金属フレーム20との間の絶縁に対する信頼性を高めているので、電磁スイッチ1が大型化せず、かつ、組付け工数も増加しない。
以上により、電磁スイッチ1の大型化や組付け工数の増加を伴うことなく、固定接点8と金属フレーム20との間の絶縁に対する信頼性を高めることができる。
また、コーティング39の素材はゴムである。
これにより、絶縁板31がコーティング39Aに対して滑りにくくなるので、固定接点8と金属フレーム20との間の絶縁に対する信頼性を更に高めることができる。
また、固定接点8に可動接点9が当接するときの衝撃をコーティング39Aで緩和することができるので、可動接点9のバウンドを抑制することができる。このため、電磁スイッチ1を静音化することができるとともに接点寿命を延長することができる。
また、軸方向一端部20Abでは、穴22の内周面38にもコーティング39Bが施され、プランジャ7は、コーティング39Bと接触しながら軸方向に移動する。
これにより、プランジャ7の摺接支持領域、つまり、スリーブ23の内周面とプランジャ7の外周面とが摺接する領域を、プランジャ7とコーティング39Bとの摺接によりシールすることができる。このため、プランジャ7の摺接領域に異物が進入するのを防止することができるので、電磁スイッチ1の信頼性を高めることができる。
また、軸方向一端部20Abの軸方向他端側の表面38Cにもコーティング39Cが施されている。
これにより、コーティング39Cによってコイル6およびボビン19を軸方向他端側に付勢することができる。このため、コイル6およびボビン19を軸方向他端側に付勢して軸方向に固定する部材(例えば、特許文献1における弾性体28)が不要になるので、部品点数を削減してコストダウンすることができる。
また、コーティング39A〜39Eは連続している。これにより、絶縁距離を更に大きくすることができる。
また、コーティング39はディッピングにより設けられる。これにより、コーティング39をはけ塗りにより設ける必要がなくなるので、コーティング39を設けるコストを低減することができる。
さらに、コーティング39D、39Eは、表面38D、38Eの内、第2フレーム20Bよりも軸方向一端側の範囲に施されている。
これにより、第1フレーム20Aの軸方向他端(コの字の先端)を、第2フレーム20Bおよびセンターケース17の孔に軸方向に通して、円滑に第2フレーム20Bおよびセンターケース17から突出させることができる。このとき、第1フレーム20Aをディッピング液に浸す位置を決めることで、コーティング39D、39Eを施す範囲を適切に決めている。
〔実施例2〕
実施例2の電磁スイッチ1によれば、図5に示すように、スリーブ23の軸方向長さが実施例1のスリーブ23よりも長く、スリーブ23はボビン19から軸方向一端側に突出している。そして、突出した部分の外周面にコーティング39Bの内周縁が接触する。
これにより、プランジャ7の軸方向への移動に伴いスリーブ23に径方向に加わる衝撃をコーティング39Bにより緩和することができる。このため、スリーブ23がプランジャ7の外周と軸方向一端部20Abの内周とにより挟まれて伸び変形等するのを抑制することができる。
〔実施例3〕
実施例3の電磁スイッチ1によれば、図6に示すように、固定接点8は、辺部8bが辺部8aよりも軸方向他端側に存在するようにセンターケース17に固定され、端子ボルト32の頭部32aが軸方向に関して金属フレーム20とオーバーラップしている。
外周部20Aaにコーティング39Dが施されている場合、頭部32aを軸方向に関して金属フレーム20とオーバーラップさせても、コーティング39Dの存在により必要な沿面距離を確保することができる。
これにより、外周部20Aaにコーティング39Dを施すことで、頭部32aが軸方向に関して金属フレーム20とオーバーラップするような位置にも端子ボルト32を配置することができる。
すなわち、コーティング39Dを施すことで、端子ボルト32の設定位置の自由度を高めることができる。
さらに、金属フレーム20とオーバーラップするような位置に端子ボルト32を配置することで、固定接点8と可動接点9との軸方向距離を短縮することができるので、電磁スイッチ1の軸方向長さの低減や、コイル6が発生する磁束量を低減することができる。
〔変形例〕
電磁スイッチ1の態様は、実施例に限定されず種々の変形例を考えることができる。
例えば、実施例の電磁スイッチ1によれば、センターケース17は金属製であったが、センターケース17を樹脂製にしてもよい。
この場合、コーティング39Dにより固定接点8と外周部20Aaの金属露出部分との間の絶縁空間ギャップが拡大されているので、端子ボルト32を内周側に寄せて電磁スイッチ1を小型化することができる。
また、実施例の電磁スイッチ1によれば、コーティング39の素材はゴムであったが、樹脂を素材としてもよい。
さらに、実施例の電磁スイッチ1によれば、コーティング39Aは表面38Aの全面に施されていたが、コーティング39Aを施す範囲は、このような態様に限定されない。つまり、絶縁板31を表面38Aに軸方向に投影したときに、表面38Aに映る絶縁板31の投影範囲がコーティング39Aの範囲に含まれるようになっていれば、コーティング39Aを施す範囲は特に限定されない。
1 電磁スイッチ 2 スタータ 6 コイル 8 固定接点 9 可動接点 20 金属フレーム 20A 第1フレーム(金属フレーム、軸方向一端部) 20B 第2フレーム(金属フレーム、軸方向他端部) 20Aa 外周部 20Ab 軸方向一端部 31 絶縁板 38A 表面 39、39A コーティング

Claims (7)

  1. コイル(6)、固定接点(8)および可動接点(9)を備え、前記コイル(6)への通電により発生する磁束によって、前記可動接点(9)を前記固定接点(8)に当接させるものであり、
    前記コイル(6)を外周側で覆う外周部(20A、20Aa)、軸方向一端側で覆う軸方向一端部(20A、20Ab)および軸方向他端側で覆う軸方向他端部(20B)を有して前記コイル(6)の外周側、軸方向一端側および軸方向他端側で磁束を通す金属フレーム(20、20A、20B)を備え、
    前記軸方向一端部(20A、20Ab)の軸方向一端側に前記固定接点(8)が配置されるスタータ(2)用の電磁スイッチ(1)において、
    前記固定接点(8)と前記軸方向一端部(20A、20Ab)との間に樹脂製の絶縁板(31)が挟まって前記固定接点(8)と前記金属フレーム(20、20A、20B)との間の絶縁が保たれ、
    前記軸方向一端部(20A、20Ab)の軸方向一端側の表面(38A)には絶縁性のコーティング(39、39A)が施され、前記絶縁板(31)は、前記コーティング(39、39A)の表面に軸方向一端側から載り、さらに、前記固定接点(8)は、前記絶縁板(31)に軸方向一端側から着座しており、
    前記絶縁板(31)を前記軸方向一端部(20A、20Ab)の軸方向一端側の表面(38A)に軸方向に投影したときに、前記表面(38A)に映る前記絶縁板(31)の投影範囲は前記コーティング(39)の範囲に含まれることを特徴とする電磁スイッチ(1)。
  2. 請求項1に記載の電磁スイッチ(1)において、
    前記コーティング(39)はゴムであることを特徴とする電磁スイッチ(1)。
  3. 請求項2に記載の電磁スイッチ(1)において、
    前記コイル(6)の内周側に配置され、前記コイル(6)への通電により発生する磁束によって軸方向他端側に移動するプランジャ(7)を備え、
    前記軸方向一端部(20A、20Ab)には、前記プランジャ(7)を通す穴(22)が開いており、
    この穴(22)の内周面(38B)にも前記コーティング(39、39B)が施され、
    前記プランジャ(7)は、外周面が前記内周面(38B)に施された前記コーティング(39、39B)と接触しながら軸方向に移動することを特徴とする電磁スイッチ(1)。
  4. 請求項2に記載の電磁スイッチ(1)において、
    前記コイル(6)の内周側に配置され、前記コイル(6)への通電により発生する磁束によって軸方向一端側に移動するプランジャ(7)を備え、
    前記軸方向一端部(20A、20Ab)には、前記プランジャ(7)を通す穴(22)が開いており、
    この穴(22)の内周面(38B)にも前記コーティング(39、39B)が施され、
    前記内周面(38B)に施された前記コーティング(39、39B)の内周および前記コイル(6)の内周には、前記プランジャ(7)の摺接を受ける筒状のスリーブ(23)が配置され、
    前記内周面(38B)に施された前記コーティング(39、39B)は前記スリーブ(23)の外周面に接触することを特徴とする電磁スイッチ(1)。
  5. 請求項1ないし請求項4の内のいずれか1つに記載の電磁スイッチ(1)において、
    前記コーティング(39)はゴムであり、
    前記軸方向一端部(20A、20Ab)の軸方向他端側の表面(38C)にも前記コーティング(39、39C)が施されていることを特徴とする電磁スイッチ(1)。
  6. 請求項1ないし請求項5の内のいずれか1つに記載の電磁スイッチ(1)において、
    前記外周部(20A、20Aa)の外周側の表面(38D)にも前記コーティング(39、39D)が施されていることを特徴とする電磁スイッチ(1)。
  7. 請求項1ないし請求項6の内のいずれか1つに記載の電磁スイッチ(1)において、
    前記コイル(6)の内周側に配置され、前記コイル(6)への通電により発生する磁束によって軸方向他端側に移動するプランジャ(7)を備え、
    前記軸方向一端部(20A、20Ab)には、前記プランジャ(7)を通す穴(22)が開いており、
    この穴(22)の内周面(38B)にも前記コーティング(39、39B)が施され、
    また、前記軸方向一端部(20A、20Ab)の軸方向他端側の表面(38C)にも前記コーティング(39、39C)が施され、
    さらに、前記外周部(20A、20Aa)の外周側、内周側それぞれの表面(38D、38E)にも前記コーティング(39、39D、39E)が施され、
    前記軸方向一端部(20A、20Ab)の軸方向一端側の表面(38A)に施された前記コーティング(39、39A)、前記穴(22)の内周面(38B)に施された前記コーティング(39、39B)、前記軸方向一端部(20A、20Ab)の軸方向他端側の表面(38C)に施された前記コーティング(39、39C)、および前記外周部(20A、20Aa)の外周側、内周側それぞれの表面(38D、38E)に施された前記コーティング(39、39D、39E)は連続していることを特徴とする電磁スイッチ(1)。
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