JP6135016B2 - 扉の施解錠機構及び金庫 - Google Patents

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Description

本発明は、扉の施解錠機構及びこの施解錠機構を備えた金庫に関する。
従来、金庫等の施解錠機構としては、特許文献1に記載されたような構造のものがある。特許文献1の図6には、従来技術として、金庫の施錠装置が開示されており、この施錠装置は、扉体に設けられた閂体が、庫体に形成された係止部に挿入されることによって、扉体が施錠される。解錠する際には、シリンダー錠にキーを差し込んで解錠方向に回転させると、閂体がスプリングの引っ張り力に抗して引っ込み、扉体が解錠される。扉体を閉める際には、キーを回転させて閂体を引っ込めた状態で、扉体を閉め、キーを戻すと、閂体が突出して扉体が施錠される。
実開平5−75367号公報(図6)
しかしながら、特許文献1に記載されたような構造の施錠装置では、閂体が突出する方向にスプリングで付勢されているため、扉体を開けた際にキーから手を離すと、閂体が突出する。この状態で扉体を閉めようとすると、飛び出した閂体が庫体に当たり、閂体が曲がってしまう虞がある。閂体を損傷しないようにするには、キーを回転させて閂体を引っ込めた状態を維持しながら扉体を閉めなければならず、操作が煩雑となる。
本発明の目的は、扉を閉める際に閂を損傷してしまうのを防止することができる扉の施解錠機構及びこの施解錠機構を備えた金庫を提供することにある。
本発明の第1の観点に係る施解錠機構は、本体に対して扉を施錠及び解錠するための施解錠機構であって、本体に取り付けられるとともに扉に向かって突出しまたは扉に取り付けられるとともに本体に向かって突出し、扉を前記本体に対して施錠する施錠位置と、取り付けられた本体または扉に引っ込んで扉を本体に対して解錠する解錠位置との間で移動可能に設けられた閂と、閂を施錠位置に向かって付勢する付勢手段と、閂を施錠位置から解錠位置に移動させるよう使用者が操作可能な操作手段と、扉が閉扉位置にある状態で、閂が操作手段の操作によって施錠位置から解錠位置に移動したとき、閂を解錠位置で保持し、扉が閉扉位置から第1の開扉位置に移動したとき、閂の解錠位置での保持を解放する第1のロック機構と、扉が閉扉位置から第1の開扉位置に移動したとき、第1のロック機構が閂の保持を解放する前に閂を解錠位置で保持し、扉が第1の開扉位置よりも更に開いたとき、閂の解錠位置での保持を維持し、扉が閉扉位置にあるとき閂の保持を解放する第2のロック機構と、を備えた、ことを特徴とする。
本発明においては、扉が閉扉位置にある初期状態では、閂は、付勢手段によって施錠位置に向かって付勢され、扉または本体から突出して扉を本体に対して施錠する施錠位置に位置する。使用者が操作手段を操作することによって閂を施錠位置から解錠位置に移動させると、閂が本体または扉に引っ込んで扉が本体から解錠される。このとき、第1のロック機構が、閂を解錠位置で保持する。その後、扉が閉扉位置から第1の開扉位置に移動したとき、まず、第2のロック機構が、閂を解錠位置で保持する。その後、第1のロック機構が、閂の解錠位置での保持を解放する。第1の開扉位置においては、閂は、第2のロック機構によって解錠位置に維持される。その後、第1の開扉位置よりも扉を開く際には、第2のロック機構が閂を解錠位置で保持するので、閂は引っ込んだままとなる。
扉を閉める際には、扉が閉扉位置に到達すると、第2のロック機構が閂の解錠位置での保持を解放する。これにより、閂は付勢手段によって扉または本体に向かって突出し、扉を本体に対して施錠する。
本発明に係る施解錠機構によれば、第1のロック機構の他に第2のロック機構を設けているので、扉が閉扉位置から第1の開扉位置に移動する間は第1のロック機構が、第1の開扉位置より扉を開く間は第2のロック機構が、閂を解錠位置に保持する。したがって、扉を開けている状態でも閂が扉または本体から突出することがなく、扉を閉める際に閂が扉または本体に当たって損傷するのが防止される。また、閂が第1のロック機構または第2のロック機構によって解錠位置で保持されるので、閂を引っ込めるように操作手段を操作しながら扉を閉める必要がなく、扉の開閉操作が簡単になる。
また、本発明の実施の形態では、第1のロック機構は、閂に係合して閂を解錠位置で保持するための第1の係合部と、扉の開閉位置に応じて係合部を移動させる第1の駆動機構とを備え、第2のロック機構は、閂に係合して閂を解錠位置で保持するための第2の係合部と、扉の開閉位置に応じて移動させる第2の駆動機構とを備えることが望ましい。
この実施の形態においては、第1の駆動機構が、扉の開閉位置に応じて第1の係合部を移動させる。具体的には、扉が閉扉位置にあるとき、第1の駆動機構は、解錠位置にある閂に係合するように第1の係合部を移動させる。また、扉が第1の開扉位置にあるとき、第1の駆動機構は、第1の係合部を移動させて閂に係合しないようにする。
また、第2の駆動機構は、扉の開閉位置に応じて第2の係合部を移動させる。具体的には、扉が閉扉位置から第1の開扉位置に移動したとき、第2の駆動機構は、解錠位置にある閂に係合するように第2の係合部を移動させる。また、扉が閉扉位置にあるとき、第2の駆動機構は、第2の係合部を移動させて閂に係合しないようにする。
したがって、この実施の形態によれば、第1のロック機構が第1の係合部及び第1の駆動機構を有し、また第2のロック機構が第2の係合部及び第2の駆動機構を有するので、第1の駆動機構及び第2の駆動機構がそれぞれ扉の開閉位置に応じて第1の係合部及び第2の係合部を移動させることが可能となる。よって、扉の開閉位置に連動した施解錠機構の動作が確実となり、所望の扉の開き位置で第1及び第2のロック機構が作動する。
本発明の別の実施の形態では、第1の係合部は、閂と係合する係合位置と閂と係合しない非係合位置との間で、閂に対して回動可能に設けられ、第1の駆動機構は、一端が第1の係合部に接続され、他端が扉または本体に向かって本体又は扉から突出するとともに閉扉位置で他端が扉または本体に当接する第1の作動部材と、第1の作動部材を突出方向に向かって付勢する第1の作動部材付勢手段とを有し、第2の係合部は、閂と係合する係合位置と閂と係合しない非係合位置との間で、閂に対して回動可能に設けられ、第2の駆動機構は、一端が第2の係合部に接続され、他端が扉または本体に向かって本体または扉から突出するとともに閉扉位置で他端が扉または本体に当接する第2の作動部材と、第2の作動部材を突出方向に向かって付勢する第2の作動部材付勢手段とを有することが望ましい。
この別の実施の形態においては、扉が開くにつれて、扉と本体との距離が大きくなると、第1の作動部材及び第2の作動部材の他端が、第1及び第2の作動部材付勢手段の付勢力によって本体又は扉から突出する。この突出動作により、第1の作動部材及び第2の作動部材の一端が移動し、第1の係合部及び第2の係合部を回動させる。第1の係合部及び第2の係合部は、回動動作により、閂と係合する係合位置あるいは閂と係合しない非係合位置に移動する。また、扉が閉まるにつれて、第1の作動部材及び第2の作動部材の他端は、扉または本体に当接してこれによって押されるため、本体または扉の内部に引っ込んでいく。この引っ込み動作により、第1の作動部材及び第2の作動部材の一端が移動して、第1の係合部及び第2の係合部を上記とは反対方向に回動させ、非係合位置あるいは係合位置へ移動させる。
したがって、この別の実施の形態によれば、扉の開閉動作に連動して第1の係合部及び第2の係合部が回動して閂に係合し、または係合しなくなるので、扉の開閉位置を検出することなく、扉の開閉位置に応じて第1の係合部及び第2の係合部が確実且つ正確に閂に係合し、または係合が解除される。
本発明の更に別の実施の形態では、扉を閉扉位置から第1の開扉位置へ付勢する扉付勢手段を更に有する。
この更に別の実施の形態においては、扉付勢手段が扉を第1の開扉位置へ付勢するので、閂が解錠された後、扉付勢手段の付勢力によって扉が第1の開扉位置へ自動的に開く。
したがって、この更に別の実施の形態によれば、扉付勢手段が設けられているので、解錠後の第1の開扉位置までの扉の開扉動作が自動的に行われ、開扉動作が容易となる。特に、施解錠機構が、金庫等の重い扉を有する構造に使用される際には、扉を閉扉位置から開くのに力が不要なため、取り扱いが容易になる。
本発明の第1の観点に係る金庫は、本体及び扉と、本体または扉に設けられた、前述の施解錠機構を備えた、ことを特徴とする。
本発明に係る金庫によれば、前述の施解錠機構を備えているので、前述と同様の効果を得ることができ、閂の損傷が防止される。
本発明の一実施形態に係る金庫の正面図である。 本発明の一実施形態に係る金庫の断面図である。 本発明の一実施形態に係る金庫の施解錠機構を示す図である。 本発明の一実施形態に係る施解錠機構の動作を示す図である。 図4の状態における金庫の扉の位置を示す図である。 本発明の一実施形態に係る施解錠機構の動作を示す図である。 本発明の一実施形態に係る施解錠機構の動作を示す図である。 図7の状態における金庫の扉の位置を示す図である。 本発明の一実施形態に係る施解錠機構の動作を示す図である。 図9の状態における金庫の扉の位置を示す図である。 本発明の一実施形態に係る施解錠機構の動作を示す図である。
以下、本発明の好ましい一実施形態を添付図面を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る金庫1の正面図であり、図2は、本発明の一実施形態に係る金庫1の断面図である。これらの図1及び図2に示されるように金庫1は、内部に貴重品等の物品を収容可能な箱型の本体2と、本体2の正面に取り付けられた扉4とを有する。扉4は、下端において本体2に取り付けられており、したがって扉4は、下端を中心に回動可能となっている。扉4の正面上部には、扉4を手前に引いて開けるための取っ手6と、種々の表示を行う表示盤8と、暗証番号等の入力を行うためのテンキー10と、暗証番号等の入力を行った後、金庫1の解錠操作を行うための操作手段としての押しボタン12と、が設けられている。
扉4の裏側には、本体2側に向かって突出する突出部14が設けられており、この突出部14は、扉4が閉じられた状態の閉扉位置において、本体2内に収容され、その上下面及び左右側面が本体2の内面に対向する。また、突出部14の内側面14Aは、平坦となっている。
また、扉4の下端と本体2との間には、図2に示すようにばね13が設けられており、このばね13により扉4は、扉4が閉まる方向に付勢されている。
扉4の突出部14内には、金庫1の施解錠を行う施解錠機構16が設けられている。
図3は、本発明の一実施形態に係る金庫1の施解錠機構16を示す図であり、突出部14の内側面14Aを取り除き、扉4を裏側から見た図である。この図3に示すように、施解錠機構16は、扉4の左右に一対設けられるとともに左右方向(金庫1が水平面に置かれ扉4が閉まった状態の水平方向)にスライド可能な閂18と、閂18を左右方向外側に向かって付勢する付勢手段としてのコイルばね20と、閂18を所定位置で保持するための第1のロック機構22及び第2のロック機構24と、扉4の下端に設けられ扉4を本体2に対して押すように付勢する扉付勢手段としてのスプリングプランジャ26と、閂18の位置を検出する検出装置11と、検出装置11の検出結果に応じて閂18をロックし、またはロックを解除する電子キー15と、を有する。
閂18は、外側の自由端18Aが扉4の突出部14の左右側面から突出する突出位置と、突出部14の左右側面よりも内側に引っ込む引っ込み位置との間で扉4に対して左右方向にスライド可能に設けられている。閂18の突出位置は、扉4が閉扉位置にあるときには、閂18が本体2の内面の凹部(図示せず)に係合した施錠位置となる。また、閂18の引っ込み位置は、閂18が本体2の内面の凹部から係合が外れた解錠位置となる。
閂18の内側の端部18Bは、それぞれ左右方向に延びるスライド可能な走り金具28(28A,28B)に連結されている。走り金具28A、28Bの内側の端部には、それぞれ下側及び上側に切欠29A,29Bが形成されており、閉扉位置において、互いに上下方向に重なって配置されている。これらの切欠29A,29Bが形成された走り金具28A,28Bの端部は、リンク機構30によって互いにリンク結合されている。リンク機構30は、上下方向に延び、その中心部分が扉に対して軸30Aを中心に回動可能に取り付けられており、一端が走り金具28Aの端部に、他端が走り金具28Bの内側の端部に接続されている。
コイルばね20は、扉4の左右方向に沿って配置され、その一端が一方の走り金具28Aに固定され、他端が扉4に固定されている。コイルばね20は、閂18を外側に向かって付勢している。
閂18と押しボタン12との間には、押しボタン12の操作を閂18に伝達する伝達機構31が設けられている。伝達機構31は、押しボタン12に接続された押し棒32と、押し棒32の端部に接続されたリンク部材34とを有する。押し棒32は、扉4の正面側から裏面側に貫通するように設けられ、突出部14の内部においてリンク部材34に連結する。リンク部材34は、L字形に形成されており、その中央部分が、扉4の裏面側に上下方向に沿って設けられた軸34Aに回動可能に取り付けられている。したがって、リンク部材34は、軸34Aを中心に、左右方向に回動可能となっている。L字形のリンク部材34の一方のアーム34Bは、押し棒32の端部に接続されている。また、リンク部材34の他方のアーム34Cは、一方の走り金具28Aに接続されている。
第1のロック機構22は、走り金具28に係合可能な第1の係合部36と、第1の係合部36を扉4の開閉位置に応じて移動させる第1の駆動機構38とを有する。第1の係合部36は、全体としてコ字形に形成されており、中央部36Aと、中央部36Aの上端から延びる上側部36Bと、中央部36Aの下端から延びる下側部36Cとで形成されている。第1の係合部36は、中央部36Aの上部が軸36Dによって扉4に回動可能に取り付けられている。軸36Dは、走り金具28Aと重なる位置に配置されており、走り金具28Aに形成された左右方向に延びる長孔27A内に配置され、走り金具28Aを貫通し、扉4に取り付けられている。上側部36Bの自由端には、下方に突出する突出部36Eが形成されている。この突出部36Eを有する上側部36Bと中央部36Aとの間には、上向きに凹状の凹部36Fが形成される。
また、第1の係合部36の下側部36Cの自由端には、コイルばね37の一端が取り付けられている。このコイルばね37の他端は、扉4に固定されており、このコイルばね37により、第1の係合部36は、下側部36Cが下がる方向に向かって付勢されている。
一方、走り金具28Aには、走り金具28A(閂18)の解錠位置、即ち閂18の引っ込み位置において、第1の係合部36が係合する第1の被係合部40が形成されている。第1の被係合部40は、左右方向に延び走り金具28Aから扉4の内側に向かって突出しており、第1の被係合部40の左右方向の長さは、凹部36Fの長さより小さく設定されている。また、第1の係合部36の突出部36Eは、走り金具28Aの施錠位置、即ち閂18の突出位置において、第1の被係合部40が突出部36Eに当たる位置に配置されている。
このような第1の係合部36及び第2の非係合部40の関係により、第1の係合部36は、第1の被係合部40が凹部36Fに収容されることにより走り金具28Aと係合する係合位置と、凹部36Fが第1の被係合部40から離れて走り金具28Aと係合しない非係合位置との間で回動可能に設けられている。
第1の駆動機構38は、上下方向(金庫1が水平面に置かれ扉4が閉まった状態の垂直方向)に延びる棒状の第1の作動部材42と、第1の作動部材42を付勢する第1の作動部材付勢手段としての第1のコイルばね44と、第1の作動部材42と第1の係合部36とを連結するリンク部材46と、を有する。
第1の作動部材42は、上端がリンク部材46の端部に接続され、下端が突出部14の下面に形成された孔を貫通して下面から突出可能に設けられている。第1の作動部材42は、軸方向、即ち上下方向に沿って移動可能に設けられている。第1の作動部材42は、扉4が閉扉位置にある状態では、下端が本体2の内面に当接され、突出部14内に収容された状態となる。
第1のコイルばね44は、一端がリンク部材46の端部に取り付けられ、他端が扉4に固定されている。したがって、第1のコイルばね44は、リンク部材46の端部が下方に押し下げられ、それにより第1の作動部材42が下方に押し下げられる方向、言い換えると、第1の作動部材42の下端が突出部14の下面から突出する方向に向かって、第1の作動部材42を付勢している。
リンク部材46は、左右方向に延びる板状部材で、略中央において軸46Aで扉4に回動可能に取り付けられている。リンク部材46の一端は、前述のように第1の作動部材42の上端が取り付けられている。リンク部材46の他端は、第1の係合部36の下側部36Cの自由端に当接可能となっている。具体的には、第1の係合部36の下側部36Cの自由端の上部には、扉4に向かってL字形に突出するフランジ部36Gが設けられており、このフランジ部36Gの下面に、リンク部材46の他端が当接可能となっている。
第2のロック機構24は、走り金具28に係合可能な第2の係合部48と、第2の係合部48を扉4の開閉位置に応じて移動させる第2の駆動機構50とを有する。第2の係合部48は、第1の係合部36と同様に、全体としてコ字形に形成されており、中央部48Aと、中央部48Aの上端から延びる上側部48Bと、中央部48Aの下端から延びる下側部48Cとで形成されている。第2の係合部48は、中央部48Aの上部が軸48Dによって扉4に回動可能に取り付けられている。軸48Dは、走り金具28Aと重なる位置に配置されており、走り金具28Aに形成された左右方向に延びる長孔27B内に配置され、走り金具28Aを貫通し、扉4に取り付けられている。上側部48Bの自由端には、下方に突出する突出部48Eが形成されている。この突出部48Eを有する上側部48Bと中央部48Aとの間には、上向きに凹状の凹部48Fが形成される。
一方、走り金具28Aには、走り金具28A(閂18)の解錠位置、即ち閂18の引っ込み位置において、第2の係合部48が係合可能な第2の被係合部52が形成されている。第2の被係合部52は、左右方向に延び走り金具28Aから扉4の内側に向かって突出しており、第2の被係合部52の左右方向の長さは、凹部48Fの長さより小さく設定されている。また、第2の係合部48の突出部48Eは、走り金具28Aの施錠位置、即ち閂18の突出位置において、第2の被係合部52が突出部48Eに当たる位置に配置されている。
このような第2の係合部48及び第2の被係合部52の関係により、第2の係合部48は、第2の被係合部52が凹部48Fに収容されることにより走り金具28Aと係合する係合位置と、凹部48Fが第2の被係合部52から離れて走り金具28Aと係合しない非係合位置との間で回動可能に設けられている。
第2の駆動機構50は、上下方向に延びる棒状の第2の作動部材54と、第2の作動部材54及び第2の係合部48を付勢する第2の作動部材付勢手段としての第2のコイルばね56と、を有する。
第2の作動部材54は、上端が第2の係合部48の下側部48Cの自由端に接続され、下端が突出部14の下面に形成された孔を貫通して下面から突出可能に設けられている。第2の作動部材54は、軸方向、即ち上下方向に沿って移動可能に設けられている。第2の作動部材54は、扉4が閉扉位置にある状態では、下端が本体2の内面に当接され、突出部14内に収容された状態となる。
第2のコイルばね56は、一端が第2の係合部48の下側部48Cの自由端に取り付けられ、他端が扉4に固定されている。したがって、第2のコイルばね56は、第2の作動部材54が下方に押し下げられる方向、言い換えると、第2の作動部材54の下端が突出部14の下面から突出する方向に向かって、第2の作動部材54を付勢している。
スプリングプランジャ26は、扉4の突出部14の下部に設けられ、上下方向に沿って配置されている。スプリングプランジャ26の上端は、扉4に固定されており、スプリングプランジャ26の下端は、扉4の閉扉位置において、突出部14の下端に形成された孔を貫通して本体2の内面に当接されている。このスプリングプランジャ26は、扉4を本体2から離す方向に付勢している。
検出装置11は、突出部14内に配置され、走り金具28Bの上方に位置している。検出装置11は、走り金具28Bの移動を検出する検出子11Aを有し、この検出子11Aは、走り金具28Bが解錠位置にあるとき、走り金具28Bに接触し、走り金具28Bの移動を検出するように構成されている。
電子キー15は、走り金具28Aの上方に設けられ、プランジャ15Aが電子キー15の本体から突出及び引っ込み可能に設けられている。プランジャ15Aは、走り金具28Aの上部に形成された凹部28Cに係合可能となっている。
以上のような構造の金庫1の施解錠機構16は、次のように動作する。
図4は、本発明の一実施形態に係る施解錠機構16の動作を示す図である。また、図5は、図4の状態における金庫1の扉4の位置を示す図である。施解錠機構16は、初期状態において、つまり、図5に示すように扉4が閉扉位置にあり、閂18が施錠位置にある施錠状態にあるとき、図4に示すように、閂18は、突出位置にあり、つまり、閂18の自由端18Aが突出部14から突出した状態となっている。
この状態では、扉4が閉まっているため、第1の作動部材42の下端が本体2の内面に押され、第1の作動部材42の上端が第1のコイルばね44の付勢力に抗してリンク部材46を押し上げる。このため、リンク部材46は、軸46Aを中心に図4において反時計方向に回動した状態で、長手方向がほぼ水平方向に沿って配置されている。
第1の係合部36は、コイルばね37によって図4における反時計方向に係合位置に向かって付勢されているので、反時計方向に回動しようとするが、突出部36Eが、突出位置にある走り金具28Aの第1の被係合部40に当接されるため、それ以上の回動が阻止される。したがって、第1の係合部36は、第1の被係合部40とは係合しない非係合状態で静止している。この状態では、リンク部材46の他端は、第1の係合部36のフランジ部36Gには接触していない。
第2の係合部48の第2の作動部材54は、扉4が閉まっているため、下端が本体2の内面に押され、第2の作動部材54の上端が第2のコイルばね56の付勢力に抗して第2の係合部48を押し上げる。これにより、第2の係合部48は、軸48Dを中心に、図4における反時計回りに回動した状態となっている。この状態では、第2の係合部48は、走り金具28Aの第2の被係合部52とは係合しない被係合位置に位置している。なお、この状態においては、第2の被係合部52は、閂18が突出位置にあるため、第2の係合部48が係合位置にあったとしても、第2の被係合部52に係合しない位置にある。
また、電子キー15は、プランジャ15Aが走り金具28Aの凹部28C内に突出して凹部28Cに係合した状態であり、この状態で押しボタン12を操作しても、施解錠機構16は動作しない。
次に、施解錠機構16の解錠操作を行う。図6は、本発明の一実施形態に係る施解錠機構16の動作を示す図である。
扉4が閉扉位置にあり、金庫1が施錠状態にある初期状態において、使用者が扉4の表面のテンキー10で暗証番号を入力する等の操作により電子キー13を解除する。電子キー13は、解除されると、プランジャ13Aを走り金具28の凹部28Cから引っ込め、走り金具28の移動を可能にする。使用者が押しボタン12を押して金庫1の内部に押し込むと、図6に示すように押しボタン12に連結された伝達機構31の押し棒32が金庫1の内側に押し込まれる。押し棒32は、リンク部材34を軸34Aを中心に回動させる。リンク部材34が回動すると、他方のアーム34Cがコイルばね20の付勢力に抗して走り金具28Aを左右方向にスライド移動させる。走り金具28Aと走り金具28Bとは、リンク機構30で結合されているから、走り金具28Aが内側(図6において右側)に移動することにより、走り金具28Bも内側(図6において左側)に移動する。このスライド動作により、閂18は、突出位置(施錠位置)から引っ込み位置(解錠位置)に移動し、扉4が解錠される。
この解錠状態では、走り金具28Aがスライドしたため、第1の係合部36の突出部36Eとの当接状態が解除され、第1の被係合部40が凹部36F内に移動する。第1の係合部36は、コイルばね37によって付勢されているため、付勢力によって軸36Dを中心に図6において反時計回りに回動し、凹部36F内に第1の被係合部40を収容する。これにより、第1の係合部36が走り金具28Aに係合した係合位置に位置することとなり、走り金具28A、28Bが第1の係合部36によって保持され、閂18が解錠位置で保持される。
走り金具28Aのスライド動作により、第2の被係合部52も第2の係合部48の凹部48F内に移動する。しかしながら、第2の係合部48は、第2の作動部材54によって非係合位置で保持されているので、第2の被係合部52に係合しない状態で維持される。
図6の状態では、第1の係合部36が走り金具28Aと係合する係合位置に位置しているため、この状態では、押しボタン12の押圧を解除しても、第1の係合部36が閂18を解錠位置で保持する。
閂18が解錠位置に移動すると、スプリングプランジャ26の付勢力によって、扉4が自動的に開く。スプリングプランジャ26の付勢力と扉4の重さとが釣り合った第1の開扉位置において、扉4は自動的に停止する。
図7は、本発明の一実施形態に係る施解錠機構16の動作を示す図である。また、図8は、図7の状態における金庫1の扉4の位置を示す図である。なお、図7は、扉4の閉扉位置と第1の開扉位置との間における施解錠機構16を示すものであり、図8は、第1の開扉位置に到達した状態の金庫1を示すものである。
スプリングプランジャ26の付勢力によって扉4が開き始めると、扉4の下端と本体1の下端との間の距離が開き始める。一方、第1の作動部材42及び第2の作動部材54は、それぞれ第1のコイルばね44及び第2のコイルばね56に下方に付勢されているため、下端が本体2の内面に当接した状態を保つ。このため、第1の作動部材42及び第2の作動部材54は、共に、図7に示すように、扉4の下方に向かって、つまり走り金具28から遠ざかる方向に軸方向に移動し、突出部14の下端から突出する。
第1の作動部材42が下方に移動すると、その上端がリンク部材46の一方の端部を下方に移動させる。これにより、リンク部材46は、軸46Aを中心に、図7における反時計回りに回動する。リンク部材46の他方の端部は、上方に移動し、第1の係合部36のフランジ部36Gを若干押し上げる。これにより、第1の係合部36は、軸36Dを中心に図7において時計回りに若干回動するが、この回動により第1の係合部36による第1の被係合部40の係合が解放されるほどではなく、したがって第1の係合部36は、依然として第1の被係合部40に係合する係合位置に位置する。
一方、第2の作動部材54が下方に移動すると、その上端が第2の係合部48を下方に移動させ、第2の係合部48は、軸48Dを中心に図7において反時計回りに回動し、凹部48F内に第2の被係合部52が収容される。これにより、第2の係合部48は、第2の被係合部52に係合する係合位置に位置し、第2の係合部48の係合により、走り金具28(閂18)が解錠位置に保持される。したがって、図7の状態では、第1の係合部36及び第2の係合部48の両方が走り金具28Aと係合し、走り金具28を解錠位置で保持する。
図9は、本発明の一実施形態に係る施解錠機構16の動作を示す図である。図9は、扉4が図7の状態から更に開かれ、図8の第1の開扉位置に位置する状態まで移動したときの施解錠機構16の位置を示すものである。扉4が第1の開扉位置まで到達すると、図9に示すように、第1の作動部材42及び第2の作動部材54が更に下方に移動する。第1の作動部材42が更に下方に移動すると、第1の作動部材42の上端がリンク部材46を更に回動させ、リンク部材46の端部が第1の係合部36のフランジ部36Gを上方に押し上げる。第1の係合部36は、軸36Dを中心に図9における時計回りに回動する。第1の係合部36の上側部36Bは上方に移動し、凹部36Fと第1の被係合部40との係合が外れる。したがって、第1の係合部36は、扉が第1の開扉位置に位置している状態では、第1の被係合部40と係合しない非係合位置に位置する。
一方、第2のロック機構24においては、第2の作動部材54が更に下方に移動すると、第2の係合部48が更に図7の反時計回りに回動するが、凹部48F内に既に第2の被係合部52が収容されているので、第1の係合部48は引き続き第2の被係合部52への係合を維持する。
つまり、扉4の閉扉位置から第1の開扉位置までの移動の間に、第1の係合部36が走り金具28への係合を解除する前に、第2の係合部48が走り金具28に係合し、その後、第2の係合部48が係合状態を維持したまま、第1の係合部36が走り金具28への係合を解除する。したがって、扉4の閉扉位置から第1の開扉位置までの移動の間では、第1の係合部36及び第2の係合部48のいずれかが、走り金具28を解錠位置に保持する。また、図8に示す第1の開扉位置においては、図9に示すように、第1の係合部36は走り金具28と係合せず非係合位置に位置し、第2の係合部48は、走り金具28と係合して係合位置に位置している。
図8に示す第1の開扉位置まで扉4が開くと、スプリングプランジャ26の付勢力と扉4の重さとが釣り合うので、扉4は第1の開扉位置で自動的に停止する。
図10は、本発明の一実施形態に係る施解錠機構16の動作を示す図である。図10は、扉4を、第1の開扉位置よりも更に開いた、全開となる第2の開扉位置まで開いた場合の図である。扉4を第1の開扉位置から、図10の第2の開扉位置まで開いていくと、第1の作動部材42及び第2の作動部材54の下端は、本体2の内面から離れ、図9の位置より若干下方に移動した位置で維持される。この状態では、第1の係合部36は、第1の被係合部40と係合しない非係合位置に位置し、第2の係合部48は、第2の被係合部52と係合する係合位置に位置する。
扉4を第2の開扉位置まで開いた状態では、図10に示すように、扉4はほぼ水平方向に沿って配置される。この状態では、突出部14の内側面が上側に位置するが、この内側面は、平坦となっているので、この面を、簡単な書き物を行う等の作業に用いる作業面として使用することができる。
なお、扉4を第1の開扉位置から第2の開扉位置まで開く際には、扉4の重さとばね13による付勢力が釣り合うため、扉4は任意の位置で停止する。
図11は、本発明の一実施形態に係る施解錠機構16の動作を示す図である。図11は、扉4を第2の開扉位置から閉扉位置へ戻す際の、閉扉位置へ戻る直前の状態を示す。この図11に示すように、扉4が閉扉位置へ戻る直前には、第1の作動部材42及び第2の作動部材52の下端は、再び本体2の内面に接触して押され、コイルばね37,44の付勢力に抗して上方に移動する。この第1及び第2の作動部材42,52の移動により、リンク部材46が図11における時計回りに回動し、リンク部材46の第1の係合部36側の端部が下方に移動する。第1の係合部36は、コイルばね37の付勢力により、軸36Dを中心に図11において反時計回りに係合位置に向かって回動し始める。
これと同時に、第2の係合部48は、図11における時計回りに回動し、第2の被係合部52との係合を解除する。このとき、第1の係合部36は、まだ係合位置まで移動していないため、第1のロック機構22及び第2のロック機構24による走り金具28への係合が解除される。走り金具28は、コイルばね20によって外側に向かって付勢されているので、走り金具28Aは図11の左側に向かって、また走り金具28Bは、リンク機構30を介して図11の右側に向かって移動する。この動作により、走り金具28A,28Bは、解錠位置から施錠位置に向かって移動する。このとき、扉4は、突出部14の周側面のほとんどが本体2の内面に収容され、閂18が本体2の内面に対向するような位置に配置される。したがって、閂18が突出する際には、既に閂18が本体2内部に位置するため、扉4を閉めるときに突出した閂18が本体2に当たることはない。
その後、第1の係合部36は、係合位置に移動しようとするが、既に走り金具28Aが施錠位置に移動しているので、第1の被係合部40が第1の係合部36の凹部36F内に位置しない。したがって、第1の係合部36の突出部36Eは、コイルばね37の付勢力によって第1の被係合部40上に押し付けられ、それ以上の移動が防止される。
第2の係合部48は、係合位置から反時計回りに回動し、非係合位置に移動する。
扉4が閉扉位置まで移動し、閂18が、本体2内面に形成された凹部に到達すると、コイルばね20の付勢力によって閂18が凹部内に突出し、閂18が施錠位置に移動する。走り金具28Aの移動に伴って、伝達機構31を介して押しボタン12が扉4表面側に移動し、元の位置に戻る。
走り金具28Bが施錠位置に移動すると、検出装置11の検出子11Aが走り金具28Bと接触することにより、走り金具28の施錠位置への移動を検知する。そして、この検出装置11の検出信号に基づいて、電子キー15のプランジャ15Aが突出し、走り金具28Aの凹部28Cに係合する。これにより、走り金具28の移動が禁止され、金庫1が施錠される。
以上のような実施形態によれば、以下のような効果が得られる。
施解錠機構16が第1のロック機構22と第2のロック機構24とを備え、扉4が閉扉位置から第1の開扉位置に移動するまでは第1のロック機構22が閂18を解錠位置で保持し、第1の開扉位置に到達したときには、第1のロック機構22が閂18の保持を解除する前に、第2のロック機構24が閂18を解錠位置で保持し、扉4が第1の開扉位置から第2の開扉位置に移動するまでは第2のロック機構24が閂18が解錠位置で保持するので、扉4が開いた状態では、第1のロック機構22または第2のロック機構24のいずれかが閂18を解錠位置で保持する。したがって、押しボタン12から手を離しても、閂18が施錠位置に戻るのを防止することができる。よって、扉4が開いているときに閂18が扉4から突出してしまうのを防止することができ、扉4を閉めたときに閂18が本体2に当たって損傷するのを防止することができる。
第1のロック機構22が、第1の係合部36と第1の駆動機構38とを有し、第2のロック機構24が、第2の係合部48と第2の駆動機構50とを有するので、第1の係合部36及び第2の係合部48をそれぞれ別個に駆動することができる。したがって、第1の係合部36及び第2の係合部48をそれぞれ適切なタイミングで閂18と係合させることができ、閂18の解錠位置での保持動作を確実に安定して行うことができる。
第1の作動部材42及び第2の作動部材54が、扉4の突出部14から突出可能に設けられ、扉4が開くにつれて突出することにより第1の係合部36及び第2の係合部48が回動駆動されるので、扉4の開閉位置に応じて第1の係合部36及び第2の係合部48を扉4の開閉位置に連動させて作動させることができる。したがって、適切なタイミングで確実な係合動作を行うことができる。
スプリングプランジャ26が、扉4と本体2との間に設けられているので、扉4を解錠した後、扉4を閉扉位置から第1の開扉位置まで自動的に開くことができる。通常、金庫1の扉4は重く形成されており、開く動作に力が必要となるが、本実施形態では扉4が第1の開扉位置まで自動的に開くので、金庫1を開ける動作を容易に行うことができる。また、扉4が第1の開扉位置で自動的にいったん停止するので、扉4がいっぺんに全開位置まで移動してしまうのを防止することができる。したがって、重い扉4の急激な移動を防止することができ、安全な開扉動作を行うことができる。
ばね13が扉4と本体2との間に設けられ、扉4が閉まる方向に扉4を付勢しているので、扉4を第1の開扉位置から第2の開扉位置まで開ける際、扉4の重さとばね13の付勢力とが釣り合い、扉4を任意の位置で停止させることができる。したがって、扉4が急激に移動するのを防止することができ、扉4の操作を容易に行うことができる。
本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることはいうまでもない。
施解錠機構は、前述の実施形態では扉に設けられていたが、このような機構に限らず、例えば本体に設けられていてもよい。その場合には、閂は、扉に向かって突出するように構成されればよい。また、第1及び第2の作動部材も、扉に当接され、扉に向かって突出可能に設けられればよい。
施解錠機構は、閂が左右方向に設けられるものに限らず、例えば上下方向にスライド可能に設けられるものであってもよい。また、施解錠機構は、閂を一対有し、それぞれ外側の反対方向に向かって突出可能に設けられているものに限らず、例えば閂を1つだけ有している構造であってもよく、あるいは、複数の閂が同じ方向に向かって突出可能に設けられている構造であってもよい。
第1のロック機構及び第2のロック機構は、第1の駆動機構及び第2の駆動機構を別個に有するものに限らず、例えば第1の係合部及び第2の係合部を1つの駆動機構で駆動するように構成してもよい。
第1の係合部及び第2の係合部は、回動して閂に係合するものに限らず、直線運動等、任意の運動を介して閂に係合するものであってよい。
第1の駆動機構及び第2の駆動機構は、扉の開閉位置に応じて第1及び第2の作動部材が突出し、この突出量によって第1及び第2の係合部の回動量を制御していたが、これに限らず、例えばセンサ等によって扉の開閉位置を検知し、その検知結果によって第1及び第2の係合部を駆動するように構成してもよい。
また、第1及び第2の駆動機構は、第1及び第2の作動部材を付勢する第1及び第2の作動部材付勢手段を有していたが、これに限らず、例えば第1及び第2の作動部材の移動位置に応じて、第1の係合部及び第2の係合部を移動させる任意の駆動機構を採用することができる。
操作手段は、押しボタンの方式に限らず、例えばハンドル等の任意の操作手段を採用することができる。
また、扉は、下端を中心に開くものに限らず、例えば左側あるいは右側、上端を中心に開く構造となっていてもよい。
また、閂は、突出位置と引っ込み位置との間でスライド移動するものに限らず、例えば回動することによって扉と本体とを施錠する構造であってもよい。
1 金庫
2 本体
4 扉
12 押しボタン
18 閂
20 コイルばね(付勢手段)
22 第1のロック機構
24 第2のロック機構
26 スプリングプランジャ(扉付勢手段)
28 走り金具
36 第1の係合部
38 第1の駆動機構
42 第1の作動部材
44 第1のコイルばね(第1の作動部材付勢手段)
48 第2の係合部
50 第2の駆動機構
54 第2の作動部材
56 第2のコイルばね(第2の作動部材付勢手段)

Claims (5)

  1. 本体に対して扉を施錠及び解錠するための施解錠機構であって、
    前記本体に取り付けられるとともに前記扉に向かって突出しまたは前記扉に取り付けられるとともに前記本体に向かって突出し、前記扉を前記本体に対して施錠する施錠位置と、取り付けられた前記本体または前記扉に引っ込んで前記扉を前記本体に対して解錠する解錠位置との間で移動可能に設けられた閂と、
    前記閂を前記施錠位置に向かって付勢する付勢手段と、
    前記閂を前記施錠位置から前記解錠位置に移動させるよう使用者が操作可能な操作手段と、
    前記扉が閉扉位置にある状態で、前記閂が前記操作手段の操作によって前記施錠位置から前記解錠位置に移動したとき、前記閂を前記解錠位置で保持し、前記扉が前記閉扉位置から第1の開扉位置に移動したとき、前記閂の前記解錠位置での保持を解放する第1のロック機構と、
    前記扉が前記閉扉位置から前記第1の開扉位置に移動したとき、前記第1のロック機構が前記閂の保持を解放する前に前記閂を前記解錠位置で保持し、前記扉が前記第1の開扉位置よりも更に開いたとき、前記閂の前記解錠位置での保持を維持し、前記扉が前記閉扉位置にあるとき前記閂の保持を解放する第2のロック機構と、を備えた、
    ことを特徴とする施解錠機構。
  2. 前記第1のロック機構は、前記閂に係合して前記閂を前記解錠位置で保持するための第1の係合部と、前記扉の開閉位置に応じて前記係合部を移動させる第1の駆動機構とを備え、
    前記第2のロック機構は、前記閂に係合して前記閂を前記解錠位置で保持するための第2の係合部と、前記扉の開閉位置に応じて前記係合部を移動させる第2の駆動機構とを備える、
    請求項1に記載の施解錠機構。
  3. 前記第1の係合部は、前記閂と係合する係合位置と前記閂と係合しない非係合位置との間で、前記閂に対して回動可能に設けられ、
    前記第1の駆動機構は、一端が前記第1の係合部に接続され、他端が前記扉または前記本体に向かって前記本体又は前記扉から突出するとともに前記閉扉位置で前記他端が前記扉または前記本体に当接する第1の作動部材と、前記第1の作動部材を突出方向に向かって付勢する第1の作動部材付勢手段とを有し、
    前記第2の係合部は、前記閂と係合する係合位置と前記閂と係合しない非係合位置との間で、前記閂に対して回動可能に設けられ、
    前記第2の駆動機構は、一端が前記第2の係合部に接続され、他端が前記扉または前記本体に向かって前記本体または前記扉から突出するとともに前記閉扉位置で前記他端が前記扉または前記本体に当接する第2の作動部材と、前記第2の作動部材を突出方向に向かって付勢する第2の作動部材付勢手段とを有する、
    請求項2に記載の施解錠機構。
  4. 前記扉を前記閉扉位置から前記第1の開扉位置へ付勢する扉付勢手段を更に有する、
    請求項1から請求項3の何れか1項に記載の施解錠機構。
  5. 本体及び扉と、
    前記本体または前記扉に設けられた、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の施解錠機構を備えた、
    ことを特徴とする金庫。
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