JP6133593B2 - レンズ装着器具 - Google Patents
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Description
眼球の内部を観察するために使用され、かつ、使用時に前記眼球から離した状態で配置される非接触型の眼内観察レンズに装着されるレンズ装着器具であって、
前記レンズ装着器具は、前記眼球と前記眼内観察レンズとの間の空間に対して、空気を吸引する吸引部または空気を吹き出す吹き出し部を有する
ことを特徴とするレンズ装着器具である。
前記吸引部または前記吹き出し部は、前記眼球と前記眼内観察レンズとの間の空間に面して開口する、少なくとも一つの通気孔によって構成されている
ことを特徴とする上記第1の態様に記載のレンズ装着器具である。
前記レンズ装着器具は、前記眼内観察レンズに対して着脱可能に構成されている
ことを特徴とする上記第1または第2の態様に記載のレンズ装着器具である。
前記通気孔は、前記レンズ装着器具を前記眼内観察レンズに装着した状態で前記眼球の内部を観察する場合に、下向きに若しくは横向きにまたはその両方に開口するように形成されている
ことを特徴とする上記第2または第3の態様に記載のレンズ装着器具である。
本発明の実施の形態においては、次の順序で説明を行う。
1.非接触型の広角観察システムの概要
2.本発明の第1の実施の形態に係るレンズ装着器具の構成
3.本発明の第1の実施の形態に係るレンズ装着器具の使用方法
4.本発明の第1の実施の形態に係る効果
5.本発明の第2の実施の形態に係るレンズ装着器具の構成
6.本発明の第2の実施の形態に係るレンズ装着器具の使用方法
7.本発明の第2の実施の形態に係る効果
8.変形例等
図1は非接触型の広角観察システムの構成例を示す概略図である。この広角観察システムは、眼科手術用顕微鏡を用いて構成されるものであり、大きくは、眼科手術用顕微鏡の鏡筒部1と、像変換装置(不図示)と、レンズホルダー(不図示)と、レンズ組立体2とを備える。眼科手術用顕微鏡は、上述した鏡筒部1の他に、図示しない接眼レンズなどを備える。鏡筒部1は図示しない対物レンズを備える。像変換装置は、倒立像を正立像に変換するものである。レンズホルダーは、レンズ組立体2を保持するものである。このレンズホルダーは、後述する眼内観察レンズを用いて眼内を観察する場合に、鏡筒部1の対物レンズから予め決められた距離を隔てた光軸上に眼内観察レンズを配置するようにレンズ組立体2を保持する。
図2は本発明の第1の実施の形態に係るレンズ装着器具の構成を示す三面図であり、図中(A)は側面図、(B)は背面図、(C)は下面図を示している。また、図3(A)は図2のa−a断面図であり、同(B)は図2のb−b断面図である。図示したレンズ装着器具10は、上述した眼内観察レンズ3に間接的に装着されるものである。ここで記述する「間接的に装着される」とは、眼内観察レンズ3との間に当該レンズ以外の部材が介在した状態で、眼内観察レンズ3に装着されることをいう。典型的には、眼内観察レンズ3に直接接触しない状態で装着されることをいう。本形態例では、レンズ組立体2の構造上、眼内観察レンズ3がレンズ支持部材4のリング部6に固定されているため、このリング部6を介してレンズ装着器具10が眼内観察レンズ3に装着されるようになっている。
上記構成からなるレンズ装着器具10を使用する場合は、このレンズ装着器具10をレンズ組立体2に装着する。その際、レンズ装着器具10を図4に示す矢印方向からレンズ組立体2に押し込む。そうすると、図5(A)の側面図および同(B)の下面図に示すように、一対のアーム部12A,12Bがリング部6を両側から挟み込むように把持する状態となる。このとき、レンズ装着器具10をレンズ組立体2に押し込む途中で、一対のアーム部12A,12Bがリング部6の外周面に接触しつつヒンジ部13を支点に一旦押し開かれるが、最終的にはリング部6の外周形状に沿って一対のアーム部12A,12Bがリング部6に接触した状態となる。また、各々のアーム部12A,12Bに3つずつ設けられた突起部15A〜15Cおよび突起部17A〜17Cのうち、突起部15A,15Cおよび17A,17Cはそれぞれリング部6の下面に引っ掛かり、かつ突起部15Bおよび17Bはそれぞれリング部6の上面に引っ掛かるかたちで、リング部6とレンズ装着器具10の相対的な上下動が抑制される。なお、レンズ装着器具10をレンズ組立体2から取り外す場合は、上記図4に示す矢印方向と反対方向にレンズ装着器具10を引き込めばよい。
本発明の第1の実施の形態によれば、以下のような効果が得られる。
まず、眼内観察レンズ3にくもりが生じる主な原因は、眼球5の角膜や結膜から蒸発した水分(水蒸気)が眼内観察レンズ3の表面(以下「下面」ともいう。)に付着し、そこで結露することにある。このため、眼球5と眼内観察レンズ3との間の空間には、眼球5の角膜や結膜から蒸発した水分が含まれる。したがって、レンズ装着器具10のチューブ接続部14に接続されたチューブにつながる真空ポンプで真空引きすると、その水分が、そこに存在する空気と一緒に各々の通気孔16A〜16Fおよび18A〜18Fから吸引される。これにより、眼球5から蒸発する水分が眼内観察レンズ3に付着しにくくなるため、眼内観察レンズ3のくもりの発生を抑制することができる。また、患者の呼気による眼内観察レンズ3のくもりについても有効に抑制することができる。
図6は本発明の第2の実施の形態に係るレンズ装着器具の構成を示す三面図であり、図中(A)は側面図、(B)は背面図、(C)は下面図を示している。また、図7(A)は図6のa−a断面図であり、同(B)は図6のb−b断面図である。図示したレンズ装着器具10は、上述した第1の実施の形態と比較して、通気孔16(16A〜16F)および18(18A〜18F)の孔位置、孔形状および孔径と、使用するポンプの形態が異なり、それ以外の構成は共通する。このため、ここでは通気孔16,18の形態についてのみ説明する。なお、図6においては、一対のアーム部12A,12Bにそれぞれ4つずつ突起部15、17(15A〜15D、17A〜17D)が形成されているが、この個数は上記第1の実施の形態と同様に3つでもかまわない。また、レンズ装着器具10をレンズ組立体2に装着した状態では、図7(B)に示すように、通気孔16(図では16Cのみ表示)がリング部6で塞がれないように、突起部15(図では15Bのみ表示)の形成位置に対応するリング部6の一部に段差が設けられている。
上記構成からなるレンズ装着器具10を使用する場合は、レンズ装着器具10をレンズ組立体2に装着し、かつ、チューブ接続部14にチューブを接続した状態で、圧縮ポンプのスイッチを入れて圧縮空気の供給を開始する。そうすると、レンズ装着器具10のチューブ接続部14に接続されたチューブを通してレンズ装着器具10の中空部11に圧縮空気が導入される。また、レンズ装着器具10内に圧縮空気が導入されると、各々のアーム部12A,12Bに形成された通気孔16A〜16Fおよび18A〜18Fから空気が吹き出す。このとき、各々の通気孔16A〜16Fおよび18A〜18Fからは、眼内観察レンズ3の下面に沿う方向で空気が吹き出す。
本発明の第2の実施の形態によれば、以下のような効果が得られる。
すなわち、眼球5に対向する眼内観察レンズ3の下面付近に、各々の通気孔16A〜16Fおよび18A〜18Fからの空気の吹き出しにより、空気流が形成される。このため、眼球5から上昇してくる水蒸気が、眼内観察レンズ3に到達する手前で、空気流によって押し流される。つまり、眼球5から眼内観察レンズ3に向かう水蒸気に対して、空気流が防壁となって作用する。これにより、眼球5から蒸発する水分が眼内観察レンズ3に付着しにくくなるため、眼内観察レンズ3のくもりの発生を抑制することができる。また、患者の呼気による眼内観察レンズ3のくもりについても有効に抑制することができる。
また、眼科手術のときに用いられる開瞼器の中には、灌流液などの液体を吸引するための小さな吸引孔を有するものがある。この種の開瞼器を用いる場合に、吸引孔から液体と一緒に空気を吸引することにより、眼内観察レンズ3のくもりを抑制することも考えられる。しかし、液体と一緒に空気を吸引する場合は、吸引孔から断続的(液体と交互)に空気を吸引することになるため、水蒸気の上昇を十分に抑えることができない。このため、吸引孔のあいた開瞼器を使用してくもり止めの効果を得るには、かなり強い力で吸引する必要がある。ただし、吸引力を強くすると、以下のような不具合を招くおそれがある。
本発明の技術的範囲は上述した実施の形態に限定されるものではなく、発明の構成要件やその組み合わせによって得られる特定の効果を導き出せる範囲において、種々の変更や改良を加えた形態も含む。以下、具体的な変形例を列挙する。
また、本発明に係るレンズ装着器具は、非接触型の眼内観察レンズ全般に広く適用することが可能である。
3…眼内観察レンズ
4…レンズ支持部材
5…眼球
6…リング部
10…レンズ装着器具
11…中空部
12…把持部
14…チューブ接続部
16,18,20…通気孔
19…突出部
Claims (4)
- 眼球の内部を観察するために使用され、かつ、使用時に前記眼球から離した状態で配置される非接触型の眼内観察レンズに装着されるレンズ装着器具であって、
前記レンズ装着器具は、前記眼球と前記眼内観察レンズとの間の空間に対して、空気を吸引する吸引部を有する
ことを特徴とするレンズ装着器具。 - 前記吸引部は、前記眼球と前記眼内観察レンズとの間の空間に面して開口する、少なくとも一つの通気孔によって構成されている
ことを特徴とする請求項1に記載のレンズ装着器具。 - 前記レンズ装着器具は、前記眼内観察レンズに対して着脱可能に構成されている
ことを特徴とする請求項1または2に記載のレンズ装着器具。 - 前記通気孔は、前記レンズ装着器具を前記眼内観察レンズに装着した状態で前記眼球の内部を観察する場合に、下向きに若しくは横向きにまたはその両方に開口するように形成されている
ことを特徴とする請求項2または3に記載のレンズ装着器具。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2012281933A JP6133593B2 (ja) | 2012-12-26 | 2012-12-26 | レンズ装着器具 |
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