JP6133174B2 - チェアリフトの搬器 - Google Patents

チェアリフトの搬器 Download PDF

Info

Publication number
JP6133174B2
JP6133174B2 JP2013179706A JP2013179706A JP6133174B2 JP 6133174 B2 JP6133174 B2 JP 6133174B2 JP 2013179706 A JP2013179706 A JP 2013179706A JP 2013179706 A JP2013179706 A JP 2013179706A JP 6133174 B2 JP6133174 B2 JP 6133174B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
transporter
seat
sheet
tsunami
chair lift
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2013179706A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015047913A (ja
Inventor
元幸 中村
元幸 中村
Original Assignee
日本ケーブル株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 日本ケーブル株式会社 filed Critical 日本ケーブル株式会社
Priority to JP2013179706A priority Critical patent/JP6133174B2/ja
Publication of JP2015047913A publication Critical patent/JP2015047913A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6133174B2 publication Critical patent/JP6133174B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Emergency Lowering Means (AREA)

Description

本発明は、チェアリフトの搬器に関し、詳しくは、津波や洪水の発生時に避難者が高台へ避難するのを支援することのできるチェアリフトの搬器に関する。
我が国は、四方を海に囲まれた島国であるとともに、世界でも有数の地震国である。このため海岸部の地域では、従来から地震により発生した津波による被害が繰り返し引き起こされてきた。津波から逃れるには、津波が到達しない高所へ早急に避難するのが有効であり、多くの自治体では、高台の学校や神社等を避難場所として指定したり、避難場所への避難経路を設定した避難計画を策定している。
しかしながら、このような高台への移動にあたって、避難者が身体障害者や高齢者、あるいは小さな子供の場合には、避難するのに多くの時間を要したり、自力での避難が困難であるという事情がある。このようなことから従来、津波が襲来しない標高の津波不及域までを地質の安定したルートを選定して軌条を敷いておき、この軌条上を軌条に対して噛合い走行する移動体に乗って集落部から津波不及域まで避難する津波避難方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−21623号公報
特許文献1に記載の噛合い走行する移動体は、急な傾斜地であっても登坂が可能であり、この点において好適な装置ではあるが、多数の避難者を連続して輸送できないという難点があった。また、この移動体はラックとピニオンが噛合して移動するものであるため、移動速度が比較的遅いということがあり、このため、移動中に津波が来襲してしまうことが考えられる。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、多くの人員を高台まで迅速に輸送することができ、また、輸送中に津波が来襲しても避難者の救命率を高めることのできるチェアリフトの搬器を提供することを目的としている。
本発明は、低所側停留場と高所側停留場とに備えた滑車間に索条を無端状に張架し、該索条に搬器を連結して人員の輸送を行うチェアリフトにおいて、前記搬器には、浮力を有し該搬器に着脱可能なシートと、該シートを前記搬器に固定及び固定解除するロック機構と、を備え、前記ロック機構は、前記搬器が浸水していないときは前記シートを前記搬器に固定し、前記搬器の浸水時には前記シートの固定を解除することを特徴としている。
本発明によれば、津波や洪水の発生時には、避難者を高台へ連続して輸送することができ、また、津波が搬器に到達した場合には、搬器からシートが離脱して浮き上がり、これに避難者が掴まることによって避難者の救命率を高めることができる。
チェアリフトの全体を表す模式図 搬器の正面図 搬器の側面図 搬器と水位との関係を示した図 シートの一例を示した図
以下、本発明の具体的な実施の形態を図面を参照して説明する。図1は、チェアリフトの全体を表す模式図である。低所側停留場10と高所側停留場11には、それぞれ折返し滑車12と原動滑車13とを回転自在に備え、これらの滑車12、13間に索条14を無端状に張架している。線路中には地形に応じて支柱15を立設し、索条14を移動可能に支持している。高所側停留場11の原動滑車13は、減速機16及び電動機17等からなる駆動装置に連結されており、これを駆動することにより原動滑車13が回転して索条14が線路に沿って循環移動する。
索条14には、椅子式の搬器18が所定の間隔で取り付けられており、これによって低所側停留場10と高所側停留場11間で人員の輸送を行う。また、高所側停留場11には予備駆動機19を備えており、商用電力が停電した場合には、この予備駆動機19によりチェアリフトを運行することができる。予備駆動機19は、例えば、発電機を用いて電動機17に電力を供給したり、内燃機関の動力により油圧を発生させ、この油圧力により原動滑車13を駆動するように構成される。
図2は、搬器18の正面図であり、図3は、搬器18の側面図である。搬器18は、大別して握索機20と、サスペンダー21と、シートフレーム22と、背板24と、シート25とからなっている。握索機20は、ばね等の作用力により索条14を握索しており、この握索機20には、サスペンダー21を進行方向へ揺動自在に枢支している。サスペンダー21は、正面視において略L字形状をなしており、下端部の水平部分にシートフレーム22を固着している。シートフレーム22は、正面視において略門型形状をなすとともに、側面視において略J字形状をなして枠組み形成されている。
シートフレーム22の両側方の部材間には、背板24を掛け渡して固着するとともに、この両側方の部材の下部には手摺23を固着し、この手摺23間にシート25を備えている。シート25は、ウレタンなどの発泡性合成樹脂剤等によって形成されるか、又は空気等を内部に封入した浮力体であって、浮力を有し水に浮かぶことができる。またシート25は、上方向へ着脱可能にシートフレーム22に取り付けられており、通常時にはロック機構26によりシートフレーム22に固定されている。
ロック機構26は、左右対称に配置されたレバー27と、このレバー27間に連結されたフロート28とからなっている。レバー27は、正面視において略J字形状をなしており、屈曲部付近においてピン29によってシートフレーム22に枢支され垂直方向へ回動自在になっている。レバー27の上端部は、シート25側へ突出して掛合爪31が形成されており、この掛合爪31がシート25と掛合してシート25がシートフレーム22に固定される。両レバー27の他端部には、水に対して浮力を有するフロート28がピン30を介して取り付けられている。
以上の構成により本チェアリフトは、通常時において一般のチェアリフトとして運行することもできるが、津波や洪水の発生時には避難設備として機能する。すなわち、津波や洪水の警報が発せられると、高所側停留場11の係員は駆動装置を予備駆動機19に切り替えて運行を行う。これにより商用電源が停電していても、また運行中に停電してもチェアリフトを連続して稼働することができる。低所側停留場10からは、避難者が順次搬器18に搭乗し、連続して高所側停留場11へと輸送される。
次に、搬器18に津波や洪水が到達し水位が上昇した場合を説明する。図4は、搬器18と水位との関係を示した図である。図4(A)に示すように、搬器18に水位が達していない場合には、ロック機構26のフロート28の自重により、これに連結されたレバー27の端部は下方に押し下げられており、他端部の掛合爪31がシート25側に回動してシート25と掛合している。図4(B)に示すように、水面が上昇してフロート28に達すると、水面の上昇にともなってフロート28が上昇し、これに連結したレバー27の端部が上方へ回動する。これにより掛合爪31が両側方へ回動し、掛合爪31がシート25から外れる。図4(C)に示すように、さらに水位が上昇すると、シート25が水面に浮き上がり、シートフレーム22から離脱する。この時に避難者が搬器18に取り残されていたならば、この避難者は離脱したシートフレーム22に掴まって水上に浮き続けることができる。
図5は、シート25の一例を示した図である。図においては、シート25の外周部から外側へコ字状に突出して取っ手32を備えており、水没した避難者がこれを掴むことによりシート25を身体側に引き寄せ易く、また引き離され難くできる。この取っ手32は、ロープや紐をシート25の外周部に配設し、これの数カ所をシート25に固着するように構成して、これを掴むことができるようにしてもよい。また、シート25は、搬器18の搭乗員数分に分割されていてもよい。このように構成すれば、搭乗した避難者は個々にシート25を使用し、水面上に浮かぶことができる。
10 低所側停留場
11 高所側停留場
12 折返し滑車
13 原動滑車
14 索条
15 支柱
16 減速機
17 電動機
18 搬器
19 予備駆動機
20 握索機
21 サスペンダー
22 シートフレーム
23 手摺
24 背板
25 シート
26 ロック機構
27 レバー
28 フロート
29 ピン
30 ピン
31 掛合爪
32 取っ手

Claims (1)

  1. 低所側停留場と高所側停留場とに備えた滑車間に索条を無端状に張架し、該索条に搬器を連結して人員の輸送を行うチェアリフトにおいて、前記搬器には、浮力を有し該搬器に着脱可能なシートと、該シートを前記搬器に固定及び固定解除するロック機構と、を備え、前記ロック機構は、前記搬器が浸水していないときは前記シートを前記搬器に固定し、前記搬器の浸水時には前記シートの固定を解除することを特徴とするチェアリフトの搬器。
JP2013179706A 2013-08-30 2013-08-30 チェアリフトの搬器 Active JP6133174B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013179706A JP6133174B2 (ja) 2013-08-30 2013-08-30 チェアリフトの搬器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013179706A JP6133174B2 (ja) 2013-08-30 2013-08-30 チェアリフトの搬器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015047913A JP2015047913A (ja) 2015-03-16
JP6133174B2 true JP6133174B2 (ja) 2017-05-24

Family

ID=52698304

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013179706A Active JP6133174B2 (ja) 2013-08-30 2013-08-30 チェアリフトの搬器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6133174B2 (ja)

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS50134993U (ja) * 1974-04-22 1975-11-06
JPS51132798U (ja) * 1975-04-16 1976-10-26
US4246848A (en) * 1979-04-26 1981-01-27 Schneider Donald C Ski lift with swivel chair
JPS6239549U (ja) * 1985-08-24 1987-03-09
JPH03218792A (ja) * 1990-01-24 1991-09-26 Kokushin Sangyo Kk 座席用シートクッション材及びその製造方法
JPH042767U (ja) * 1990-04-25 1992-01-10
JP2004305737A (ja) * 2002-12-30 2004-11-04 Fujika:Kk 津波・洪水等の非常事態からの避難装置
AT7477U1 (de) * 2003-03-10 2005-04-25 Seibt Ute Verfahren zum beheizen des sitz- und/oder rückenpolsters eines sessels einer seilbahnanlage und hierfür geeigneter sessel
US20100075556A1 (en) * 2008-09-19 2010-03-25 Laura Starmer Buoyant Cushion
JP6033610B2 (ja) * 2012-08-31 2016-11-30 日本ケーブル株式会社 避難支援装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015047913A (ja) 2015-03-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20080202375A1 (en) Self-driven cable transportation system for persons used for the (aerial) panoramic observation of the environment
KR101246055B1 (ko) 해상 탈출 장치
US11858636B2 (en) Rescue basket
CN105464484B (zh) 锁装置、升降装置、直降逃生系统、管道及车辆
CN107254869A (zh) 一种升船机承船厢的入水和浮运方法
JP6133174B2 (ja) チェアリフトの搬器
CN103687786A (zh) 充气式可漂浮装置
CN108298026A (zh) 艇回收装置
CN202863199U (zh) 一种可用作水中救生的靠垫
JP2013067952A (ja) 津波シェルター及び構築工法
JP6033610B2 (ja) 避難支援装置
JP2015151060A (ja) 津波避難用浮遊体及び空気保持形成体
JP6295479B2 (ja) 津波・洪水などの非常事態からの避難装置
CN201989933U (zh) 海啸自救装置
CN104149948A (zh) 海上组合式救生岛
JP2014231295A (ja) 空中・水上両用索道設備
CN102180240A (zh) 海啸自救装置
CN110384877B (zh) 紧急自走式避难梯结构
JP2021001522A (ja) 洪水・津波用車両浮上シート
KR20110061794A (ko) 수중 케이블 캡슐카 이동장치
CN106477409B (zh) 具有空气整流装置的电梯及其维修方法
JP2016020191A (ja) 自動車用浮上マット
WO2019213788A1 (zh) 紧急自走式避难梯结构
JP2020125094A (ja) 車両浮上方法
JP2013129354A (ja) 浮上袋

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160829

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20160829

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170418

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170420

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170419

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6133174

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150