JP6132906B2 - ラップフィルム収納箱 - Google Patents

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Description

本発明は、一般家庭や食品販売業等で、主として食品の直接包装用に汎用されているラップフィルム収納箱に関し、特にラップフィルム収納箱に用いられる鋸刃に関するものである。
従来から、図1に示すような柱状形の箱本体部の収納室に巻回ラップフィルムを収納したラップフィルム収納箱が知られている。この柱状形の箱には、例えば円柱状、三角から八角の多角柱状形の種々のものが知られている。そして、使用時には、箱本体部内の巻回ラップフィルムからラップフィルムが引き出され、例えば箱本体部の蓋体の前面壁の裏面に取り付けられた鋸刃によって切断される。
現状の市販の収納箱に取り付けられている鋸刃には、一般的に金属製のものが採用されている。従来の金属製の鋸刃の形状デザインは、指等を傷つけない安全性と高度な切断性能、及びその切断性能の持続性という3つの観点から厳選されており、且つその加工精度には細心の注意を払う工程管理が行われているので、これらの観点では、消費者には『極めて優れている』という高い評価を得て重宝されている。
また、近年の環境問題への配慮から、紙製や樹脂製の非金属製の鋸刃が検討されている。鋸刃の全体形状(歯先を結ぶ仮想線の形状)では、直線状のもの、凹形弧状のもの、凸形弧状のもの、V形突形状のもの、台形突形状のもの等が知られている。
特許第3562867号 特許第4996419号
しかしながら、上述のような収納箱には、『縦、横、斜めの方向(意図しない方向)にラップフィルムが裂ける』という苦情が多い。この種の不良現象は、例えば塩化ビニリデン系樹脂の肉厚が8〜15μmのラップフィルムに多い。この不良現象が発生する状況は、例えばラップフィルムの引き出しを容易にするため、収納箱に、ラップフィルムの端部を仮留めしておく仮留め部が形成されている場合に、ラップフィルムの端部をその仮留め部から剥がして次のラップフィルムを引き出す際に、そのラップフィルムの端についている鋸刃の歯山の跡から、ラップフィルムが縦方向、横方向、斜め方向(意図しない方向)に裂けてしまっている。
この不良現象を顕著にした原因は、引き出したラップフィルムの端部が収納箱内に巻戻る現象を完全に防ぐ対策として、仮留め部の係止強度を高めたことが、仮留め部に係止したラップフィルムの剥がし取りを困難にしたことにある。しかしながら、仮に、仮留め部の係止強度を下げてラップフィルムを剥がし易くすると、今度はラップフィルムの端部が巻戻る現象が増加し、ラップフィルムの端部が巻回ラップフィルムにくっついてしまうので、意図しない方向にラップフィルムが裂ける不良現象が、巻回ラップフィルムの表面で発生し、その発生場所が移動するだけとなり、この問題の抜本対策にはなりえない。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、鋸刃が高度な切断性能を持ち、ラップフィルムが、その切断端部から縦、横、斜め(意図しない方向)に裂けることを抑制できるラップフィルム収納箱を提供することをその目的とする。
即ち、本発明は以下の通りである。
(1)筒状の巻回ラップフィルムを収納する箱本体部と、当該箱本体部にその長手方向に沿って設けられ、箱本体部から引き出されたラップフィルムを切断する鋸刃を有する、ラップフィルム収納箱であって、前記鋸刃は、箱本体部の長手方向に並んだ複数の歯山と、隣り合う歯山同士を接続する平坦部を備え、前記各歯山は、歯先から歯元に向けて箱本体部の中央側と端側に傾斜し、当該傾斜と前記平坦部は、円弧状に連接されており、前記歯山の前記箱本体部の中央側の傾斜と前記平坦部との間の円弧の曲率半径R1が、0.36×((H1+H2)/2)<R1<0.55×((H1+H2)/2)の条件を満たし、前記歯山の前記箱本体部の端側の傾斜と前記平坦部との間の円弧の曲率半径R2が、0.36×((H1+H2)/2)<R2<0.55×((H1+H2)/2)の条件を満た(H1、H2は、平坦面に対する歯山の高さであり、歯山の高さが2種類ある場合には、高い方の高さをH1、低い方の高さをH2とし、歯山の高さが1種類の場合には、その高さをH1、H2とする)、前記鋸刃の平坦部の長さが、0.15mm以上、0.25mm以下である、ラップフィルム収納箱。
(2)前記高さH1と前記高さH2は、同じである、(1)に記載のラップフィルム収納箱。
(3)前記鋸刃の歯山の高さH1およびH2が、0.40mm以上、0.60mm以下である、(1)又は(2)に記載のラップフィルム収納箱。
(4)前記歯山の広がり角が55度以上、65度以下である、(1)〜(3)のいずれかに記載のラップフィルム収納箱。
(5)前記歯先の曲率半径が0.02mm以上、0.08mm以下である、(1)〜(4)のいずれかに記載のラップフィルム収納箱。
(6)前記鋸刃の厚みが0.15mm以上、0.30mm以下であり、ラップフィルムと接する側の刃先にバリが立てられている、(1)〜(5)のいずれかに記載のラップフィルム収納箱。
本発明によれば、歯山の箱中央側の傾斜と平坦部との間の円弧の曲率半径R1と、歯山の箱端側の傾斜と平坦部との間の円弧の曲率半径R2を、所定の条件を満たすように設定することにより、初めラップフィルムに歯先が食い込みラップフィルムが破断し、その後隣接する歯先によるラップフィルムの破断同士が繋がる際に、それらの破断が互いにずれることがなく、鋸刃の平坦部に対応するラップフィルムに傷や亀裂が入ることを抑制できる。この結果、ラップフィルムの切断端部から縦、横、斜め(意図しない方向)に発生する裂けを抑制できる。またその際に鋸刃の切断性能が低下することを防止できる。
本発明のラップフィルム収納箱を組み立て、蓋体を開け、フィルムを引き出した状態を示す斜視図である。 鋸刃の全体図である。 前板に掩蓋片が重なった状態を示す説明図である。 鋸刃の中央部の拡大図である。 歯山の向きをセンターライン側に向けた鋸刃の中央部の拡大図である。 歯山の向きをエンドライン側に向けた鋸刃の中央部の拡大図である。 大きさの異なる歯山を交互に配置した鋸刃の中央部の拡大図である。 実施例、比較例の鋸刃の各種寸法を示す表である。 実施例、比較例の評価結果を示す表である。
以下、本発明の実施の形態について説明する。なお、以下の実施の形態は、本発明を説明するための例示であり、本発明はその実施の形態のみに限定されるものではない。
図1に示すラップフィルム収納箱Aは、広く市販され汎用されている四角柱状形のものの一例である。図1において、ラップフィルム収納箱Aは、前板1、底板2、後板3、及び脇板4とで形成された上部が開口した直方体状の収納部Mと、収納部Mの後板3側縁から収納部開口を覆う方向に連接した蓋板5、その蓋板5の側縁から前板1を覆う方向に延した掩蓋片6、及び脇板7で形成された蓋部Nを有し、内部に筒状の巻回ラップフィルムRを収納する箱本体部10を備えている。箱本体部10には、収納部Mに収納した巻回ラップフィルムRから引き出されたラップフィルムFを切断する鋸刃Kが設けられている。鋸刃Kは、例えば長尺の長方形であり、掩蓋片6の先端に箱本体部10の長手方向に沿って設けられている。前板1には、ラップフィルムFの端部を仮留めする仮留め部Qが設けられている。そして、ラップフィルムFを使用する際には、箱本体部10に収納された巻回ラップフィルムRからラップフィルムFを必要量引き出し、掩蓋片6の鋸刃KでラップフィルムFを切断する。また、ラップフィルムFの端部が仮留め部Qに仮留めされている時には、当該仮留め部QのラップフィルムFの端部をつまんで巻回ラップフィルムRから引き出し、鋸刃Kで切断する。
図2は鋸刃Kの全体図である。鋸刃Kは、箱本体部10のセンターラインCLを中心として左右対称に取り付けられ、箱本体部10の長手方向の両端(エンドライン)EL間に亘り形成されている。
鋸刃Kは、図4〜図7に示すように箱本体部10の長手方向に並んだ複数の歯山20と、隣り合う歯山20同士を接続する平坦部21を備えている。各歯山20は、歯先から歯元に向けて箱本体部10のセンターラインCL側とエンドラインEL側に傾斜し、当該傾斜部分22と平坦部21は、円弧状に接続されている。
図4は、歯山20の形状が左右対称の鋸刃Kの一例を示し、図5は、歯山20の形状がセンターラインCL側に傾いた(歯山20の歯先がセンターラインCL側に向いた)鋸刃Kの一例を示し、図6は、歯山20の形状が、長手方向のエンドラインEL側に傾いた(歯山20の歯先がエンドラインEL側に向いた)鋸刃Kの一例を示す。図7は、高さの異なる2種類の歯山20を有する鋸刃Kの一例を示す。
歯山20のセンターラインCL側の傾斜部分22と平坦部21との間の円弧の曲率半径R1は、0.36×((H1+H2)/2)<R1<0.55×((H1+H2)/2)の条件を満たし、歯山20のエンドラインEL側の傾斜部分22と平坦部21との間の円弧の曲率半径R2は、0.36×((H1+H2)/2)<R2<×0.55((H1+H2)/2)の条件を満たしている。なお、H1、H2は、平坦面21に対する歯山20の高さであり、歯山の高さが2種類ある場合には、高い方の高さをH1、低い方の高さをH2とし、歯山の高さが1種類の場合には、その高さをH1、H2とする。H1、H2の高さが異なると、ラップフィルムFが鋸刃Kに食い込む際に、食い込むタイミングが異なり、平坦部21でラップフィルムFの破断同士が繋がる際に破断が互いにずれることがあるため、H1、H2は同じ高さである方が好ましい。
このように、曲率半径R1と曲率半径R2を所定の条件を満たすように設定することにより、初めラップフィルムFに歯先が食い込みラップフィルムFが破断し、その後隣接する歯先によるラップフィルムFの破断同士が繋がる際に、それらの破断が互いにずれることがなく、鋸刃Kの平坦部21に対応するラップフィルムFに傷や亀裂が入ることが抑制される。この結果、ラップフィルムFの切断端部から縦、横、斜め(意図しない方向)に発生する裂けを抑制できる。またその際に鋸刃Kの切断性能が低下することも防止できる。
一方、曲率半径R1および曲率半径R2が、0.36×((H1+H2)/2)未満または0.55×((H1+H2)/2)を超えると、各歯先によるラップフィルムFの破断が繋がる際に互いにずれ、平坦部21にラップフィルムFの亀裂が入り、切断した後のラップフィルムFが、その切断端部から縦、横、斜め(意図しない方向)に裂ける現象が発生することになる。曲率半径R1および曲率半径R2は、同じ曲率半径である方が好ましい。
また、歯山20間の平坦部21の長さL2は、0.15mm以上0.30mm以下の範囲内であることが好ましい。より好ましくは、平坦部21の長さL2は、0.15mm以上0.25mm以下の範囲である。平坦部21の長さL2がこの範囲であると、意図しない方向にラップフィルムFが裂ける現象が発生しにくくなる。なお、平坦部とは、平坦部21内の高低差が、0.05mm以下である部分を示す。
また、鋸刃Kは、金属の場合には、ブリキ等の薄い金属板を用いて作成される。金属板を用いた場合、鋸刃Kの厚みは0.15mm以上0.30mm以下の範囲内であることが望ましい。この場合、図3に示すようにラップフィルムFと接する側の鋸刃Kの刃先にバリ8が立てられていてもよい。バリ8が立てられていると、ラップフィルムFを切断する際に、バリ8がラップフィルムFに食い込みやすく、切断性能が向上する。鋸刃Kの厚みが0.15mm未満であると、ラップフィルムFを切断するための剛性が確保できず、また、0.30mmを超えると、ラップフィルムFを切断する際にラップフィルムFに歯先が食い込みにくくなり、切断性能が低下する。
ラップフィルムFの材質としては、ポリ塩化ビニリデン、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリメチルペンテン、ポリエチレン/ナイロン/ポリエチレン、等を挙げることができる。ポリ塩化ビニリデンが、カット性が良い点で最も好ましい。
鋸刃Kの材質としては、ポリエステル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、アセタール樹脂、ポリフェニレンサルファイド、PEEK(ポリエーテル・エーテル・ケトン樹脂)、PES(ポリエーテルサルフォン樹脂)、PPS(ポリフェニレンサルファイド)等を挙げることができる。
以下、本発明の実施例について説明する。
[実施例1]
本実施例1では、図4に示したような、センターラインCLを中心として左右対称となっており、略二等辺三角形の歯山20が箱本体部10の横幅全域に設置されている鋸刃Kを使用した。鋸刃Kは、歯山20の傾斜部分22と平坦部21の間の曲率半径R1およびR2が0.25mm、歯山20間の平坦部21の長さL2が0.21mmである。この鋸刃Kを具備したラップフィルム収納箱を用い、後述する評価基準で切断性能、端面強度(切断したフィルムの端部の裂けの強度)、復旧作業時縦裂けトラブル(トラブル発生後の縦裂けのしやすさ)を評価した。
[参考例2、実施例3〜5、参考例6、実施例7]
参考例2、実施例3〜5、参考例6、実施例7では、図4に示したような、センターラインCLを中心として左右対称となっており、略二等辺三角形の歯山20が箱本体部10の横幅全域に設置されている鋸刃Kを使用した。鋸刃Kは、歯山20の傾斜部分22と平坦部21の間の円弧の曲率半径R1およびR2が0.20mm以上0.30mm以下の範囲内である。また、歯山20間の平坦部21の長さL2が0.15mm以上0.26mm以下である。
本実施例7では、図7に示したような、センターラインCLを中心として左右対称となっており、大きさの異なる略二等辺三角形の歯山20を箱本体部10の横幅全域に交互に配置した鋸刃Kを使用した。鋸刃Kは、歯山20の傾斜部分22と平坦部21の間の円弧の曲率半径R1およびR2が0.20mm以上0.30mm以下の範囲内である。また、歯山20間の平坦部21の長さL2が0.15mm以上0.26mm以下である。
[比較例1〜13]
本比較例1〜13における鋸刃Kは、上記実施例と同様にセンターラインCLを中心として左右対称となっており、略二等辺三角形の歯山20が箱本体部10の横幅全域に設置されている。比較例1〜5では、歯山20の傾斜部分22と平坦部21の間の円弧の曲率半径R1およびR2が0.15mm以上0.35mm以下の範囲内であり、また、歯山20間の平坦部21の長さL2が0.00mm以上0.41mm以下であり、曲率半径R1と曲率半径R2が等しい。比較例6〜9では、歯山20の傾斜部分22と平坦部21の間の円弧の曲率半径R1およびR2が0.15mm以上0.60mm以下の範囲内であり、センターラインCL側の曲率半径R1がエンドラインEL側の曲率半径R2より小さい。また、歯山20間の平坦部21の長さL2が0.02mm以上0.24mm以下である。比較例10〜13では、歯山20の傾斜部分22と平坦部21の間の円弧の曲率半径R1およびR2が0.15mm以上0.60mm以下の範囲内であり、センターラインCL側の曲率半径R1がエンドラインEL側の曲率半径R2より大きい。また、歯山20間の平坦部21の長さL2が0.02mm以上0.24mm以下である。
[比較例14]
本比較例14では、図5に示したような鋸刃Kを使用し、当該鋸刃KはセンターラインCLを中心として左右対称となっており、鋸刃Kの歯先がセンターラインCL側を向いている。この比較例14では、歯山20の傾斜部分22と平坦部21の間の円弧の曲率半径R1が0.45mmおよびR2が0.25mmであり、また、歯山20間の平坦部21の長さL2が0.17mmである。また、歯山20の広がり角θは49.2度である。
[比較例15、16]
本比較例では、図6に示すような鋸刃Kを使用し、当該鋸刃KはセンターラインCLを中心として左右対称となっており、鋸刃Kの歯先がエンドラインEL側を向いている。比較例15では、歯山20の傾斜部分22と平坦部21の間の円弧の曲率半径R1が0.25mmおよびR2が0.45mmであり、また、歯山20間の平坦部21の長さL2が0.17mmである。比較例16では、歯山20の傾斜部分22と平坦部21の間のセンターラインCL側の円弧の曲率半径R1が0.25mm、エンドラインEL側の円弧の曲率半径R2が0.60mmであり、また、歯山20間の平坦部21の長さL2が0.09mmである。いずれの場合も、歯山20の歯先の広がり角θは49.2度である。
[比較例17〜20]
本比較例17〜20では、図7に示したような鋸刃Kを使用し、当該鋸刃KはセンターラインCLを中心として左右対称となっており、高さH1の高い歯山20と高さH2の低い歯山20の2種の歯を交互に備えている。また本比較例17〜20では、歯山20の傾斜部分22と平坦部21の間の円弧の曲率半径R1およびR2が0.15mm以上0.35mm以下の範囲内であり、また、歯山20間の平坦部21の長さL2が0.00mm以上0.32mm以下である。
以上の実施例及び比較例では、歯山20の高さ、歯山20の歯先の広がり角、平坦部21と歯山20の傾斜部分22の円弧の曲率半径R1、R2、及び歯山20間の平坦部21の長さの異なる金属製の鋸刃Kを用意した。上記実施例及び比較例の各鋸刃Kの構成は、図4〜7に示される形状であり、図8の表1に示す通りである。上記実施例及び比較例の各鋸刃Kは、旭化成ホームプロダクツ株式会社により製造、販売されている「サランラップ」(登録商標)に使用されているラップフィルム収納箱(長さ約31cm、幅4.5cm、高さ4.5cmの紙製の箱)に接着された。そして、該ラップフィルム収納箱内に収容されたポリ塩化ビニリデンのラップフィルムを実際に切断した。
[評価基準と結果]
本発明の実施例に用いた評価方法及び評価尺度は以下のとおりであり、各評価結果と合否(○:合格、×:不合格)は、図9に示した。
(1)切断性能
ラップフィルム収納箱AからラップフィルムFを1m/minの速さで引き出し、収納箱A(掩蓋片6の鋸刃K)とラップフィルムFの端との間でなす角度を50度にし、ラップフィルムFを鋸刃Kの一端から他端に向けて順次切断する『通常スイングカット』と、収納箱AとラップフィルムFとの平行関係を維持したまま、ラップフィルムFを鋸刃Kの一端から他端に向けて順次切断する『疑似スイングカット』を5回ずつ行い、カットエネルギーを測定した。カットのしやすさの観点から、カットエネルギーが25mJ以下を切断性能が良好とみなし、合格とした。各収納箱Aでのカットエネルギーの測定値を図9に示した(小数点第2位以下は四捨五入)。
各実施例1、参考例2、実施例3〜5、参考例6、実施例7と比較例1〜3、5〜15は合格であるが、比較例4、16〜20はカットエネルギーが高いため切断性能が悪いとみなし不合格である。また、比較例17〜20のカットエネルギーが高いことより、異なる大小の2種の歯を交互に備えた場合、切断性能は悪化することがわかる。
(2)端面強度(切断したフィルムの端部の裂けの強度)
ラップフィルム収納箱Aから約30cmの長さのラップフィルムFを引き出し、これを切断したのち、切断したラップフィルムFの端部の中央部の摘みしろ5mmを挟み、速度20deg/secで裂いたときの裂けの強度を20回ずつ測定した。縦裂けの起こりにくさの観点から、端面強度が15N以上を合格とした。各収納箱Aでの端面強度の測定値を表2に示した(小数点第2位以下は四捨五入)。
各実施例1、参考例2、実施例3〜5、参考例6、実施例7〜7と比較例4、5、7、8、12、14、15は合格であるが、比較例1〜3、6、9〜11、13、16〜20は端面強度が低く、切断したラップフィルムFの端部が縦裂けしやすいとみなし不合格である。特に、歯山20間の平坦部21の長さが0.10mm以下であるように短い場合は、歯先でラップフィルムFを切断後、各ラップフィルムFの破断が繋がる際にずれが生じ、平坦部21にラップフィルムFの亀裂が入りやすく、端面強度が低いことがわかる。
(3)復旧作業時縦裂けトラブル(トラブル発生後の縦裂けのしやすさ)
ラップフィルムFを切断後、『巻回ラップフィルムに巻き戻ったラップフィルムが密着』した場合を想定し、収納箱Aから約30cmの長さのラップフィルムFを引き出し、これを切断したのちラップフィルムの切断端部を巻回ラップフィルムRに密着させ、セロテープ(登録商標)で端からラップフィルムFを剥がす復旧作業を20回ずつ行い、縦裂け発生回数を評価し、縦裂け発生率を算出した。縦裂けの起こりにくさの観点から、縦裂け発生率が30%以下を合格とした。各収納箱Aでの縦裂け発生率を図9に示した。
各実施例1、参考例2、実施例3〜5、参考例6、実施例7〜7と比較例7は合格であるが、比較例1〜6、8〜20は縦裂け発生率が高く、ラップフィルムFを切断後、巻回ラップフィルムRに巻戻ったラップフィルムFが密着したトラブルが発生した場合の縦裂けが発生しやすいとみなし不合格である。特に、比較例9、13、16のように、平坦部21と傾斜部分22の円弧の曲率半径が0.60mmと大きい場合は、縦裂けが発生しやすいことがわかる。
以上の結果より、本発明のラップフィルム収納箱Aは、従来(市販)品の持つ切断性能は保持した状態で、切断したラップフィルムFの端部の裂けの強度を従来(市販)品の1.5倍に上昇させる効果がある。また、ラップフィルムFの切断端部を巻回ラップフィルムRに密着させ、セロテープ(登録商標)で端からラップフィルムFを剥がす作業を行った場合、『縦、横、斜めの方向(意図しない方向)にラップフィルムが裂ける』縦裂け発生率を従来(市販)品の1/2以下に減少させる効果がある。
1 前板
2 底板
3 後板
4 脇板
5 蓋板
6 掩蓋片
7 脇板
8 バリ
10 箱本体部
20 歯山
21 平坦部
22 傾斜部分
A ラップフィルム収納箱
F ラップフィルム
K 鋸刃
M 収納部
N 蓋体
Q 仮留め部
R 巻回ラップフィルム
R1、R2 曲率半径

Claims (6)

  1. 筒状の巻回ラップフィルムを収納する箱本体部と、当該箱本体部にその長手方向に沿って設けられ、箱本体部から引き出されたラップフィルムを切断する鋸刃を有する、ラップフィルム収納箱であって、
    前記鋸刃は、箱本体部の長手方向に並んだ複数の歯山と、隣り合う歯山同士を接続する平坦部を備え、
    前記各歯山は、歯先から歯元に向けて箱本体部の中央側と端側に傾斜し、当該傾斜と前記平坦部は、円弧状に連接されており、
    前記歯山の前記箱本体部の中央側の傾斜と前記平坦部との間の円弧の曲率半径R1が、0.36×((H1+H2)/2)<R1<0.55×((H1+H2)/2)の条件を満たし、
    前記歯山の前記箱本体部の端側の傾斜と前記平坦部との間の円弧の曲率半径R2が、0.36×((H1+H2)/2)<R2<0.55×((H1+H2)/2)の条件を満た(H1、H2は、平坦面に対する歯山の高さであり、歯山の高さが2種類ある場合には、高い方の高さをH1、低い方の高さをH2とし、歯山の高さが1種類の場合には、その高さをH1、H2とする)、
    前記鋸刃の平坦部の長さが、0.15mm以上、0.25mm以下である、ラップフィルム収納箱。
  2. 前記高さH1と前記高さH2は、同じである、請求項1に記載のラップフィルム収納箱。
  3. 前記鋸刃の歯山の高さH1およびH2が、0.40mm以上、0.60mm以下である、請求項1又は2に記載のラップフィルム収納箱。
  4. 前記歯山の広がり角が55度以上、65度以下である、請求項1〜3のいずれかに記載のラップフィルム収納箱。
  5. 前記歯先の曲率半径が0.02mm以上、0.08mm以下である、請求項1〜4のいずれかに記載のラップフィルム収納箱。
  6. 前記鋸刃の厚みが0.15mm以上、0.30mm以下であり、ラップフィルムと接する側の刃先にバリが立てられている、請求項1〜5のいずれかに記載のラップフィルム収納箱。
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