JP6132686B2 - 連結構造 - Google Patents

連結構造 Download PDF

Info

Publication number
JP6132686B2
JP6132686B2 JP2013145440A JP2013145440A JP6132686B2 JP 6132686 B2 JP6132686 B2 JP 6132686B2 JP 2013145440 A JP2013145440 A JP 2013145440A JP 2013145440 A JP2013145440 A JP 2013145440A JP 6132686 B2 JP6132686 B2 JP 6132686B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
screw
tool
reinforcing plate
shaft
assembled metal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2013145440A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015017431A (ja
Inventor
義憲 大倉
義憲 大倉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP2013145440A priority Critical patent/JP6132686B2/ja
Publication of JP2015017431A publication Critical patent/JP2015017431A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6132686B2 publication Critical patent/JP6132686B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Joining Of Building Structures In Genera (AREA)

Description

本発明は、木造建築を始めとする各種木構造において、柱や梁などの部材同士をつなぐ連結構造に関する。
木造建築の骨格を構成する柱や梁などの部材は、様々な外力に耐えられるよう、それぞれを強固に連結する必要があり、ホゾをホゾ穴に嵌め込むといった対策が古くから講じられている。ただしホゾやホゾ穴は、断面欠損による強度低下といった課題があり、近年は各種金具を介在させて部材同士を連結することが多い。特に大断面の集成材を用いた大型の木造建築では、金具の使用が必要不可欠となっている。
部材同士の連結構造の例として、以下の特許文献が挙げられる。特許文献1では、大型木造建築物の骨格を構成する縦材と横材をつなぐ連結金物が開示されている。この連結金物は、縦材に取り付ける基本金物と、横材に取り付ける付属金物からなり、それぞれの金物の一端にテーパ部を形成してあり、これを相手方の受部に嵌め込むことで両金物が密着して、縦材と横材が連結される。さらに基本金物や付属金物は、ラグスクリューや連結棒やシャフトを介して縦材や横材に取り付けている。そのため基本金物や付属金物は、縦材や横材の経年変形などの影響を受けにくく、強度に優れている。
特許文献2では、補強軸を用いた部材の締結構造が開示されている。補強軸は、ネジ釘を大型化したもので、そのほぼ全域に凸条を形成してある。そのため、二部材の境界面を貫くように補強軸を差し込むと、その凸条は二部材を跨ぐように配置され、必然的に二部材の密着状態が維持され、しかも部材の経年変形による影響も受けにくく、さらに凸条を介して引張荷重を広く分散できる。ただし作業性やコストの観点から、補強軸の断面径を極端に太くすることはできず、せん断荷重に対する強度は限られる。その対策として、補強軸とは別に、二部材の境界面を跨ぐようにホゾパイプを埋め込んでいる。
特開2007−132168号公報 特開2011−32824号公報
特許文献1で開示される連結金物を実際に長期間使用したところ、連結部に作用するせん断荷重が大きい箇所では、両金物を支えるラグスクリューや連結棒やシャフトを始点として、部材に割れが生じる場合があった。せん断荷重は、建築物の自重などに由来するため極めて大きな値となり、しかも継続して作用することから、当初の想定を超える影響を与えており、以降、ラグスクリューの本数を増やすなどの対策を講じている。ただしこのような対策は、部材の断面が小さい場合には適用が難しく、またコストアップの要因にもなる。
特許文献2では、せん断荷重の伝達をホゾパイプに依存している。そのため、より大きなせん断荷重に対応するには、ホゾパイプの使用数を増やし、さらにホゾパイプの直径を大きくする必要がある。しかしホゾパイプを埋め込むため、部材にパイプ穴を加工する際は、作業性や誤差を考慮して、内径に余裕を持たせることが多い。その結果、ホゾパイプとパイプ穴との接触が面状ではなく線状となり、限られた範囲に荷重が集中して、部材に割れが生じる恐れがある。
このように、せん断荷重の伝達を担うため、二部材の連結部にシャフトやパイプなどを埋め込む方法は、作業性や加工精度やコストなど様々な制約があり、本来の効果を発揮できず、部材に割れが生じる場合がある。そのため、これらに依存しない対策を検討すべきである。
本発明はこうした実情を基に開発されたもので、せん断荷重に対する強度に優れ、部材の割れを抑制可能な連結構造の提供を目的としている。
前記の課題を解決するための請求項1記載の発明は、いずれも棒状の一方材と他方材との連結構造であって、前記一方材と前記他方材との境界面に配置して双方を連結する組金具と、該組金具の背面に組み込む一対の補強板と、前記組金具と該補強板との間でせん断荷重を伝達する接続具と、を用い、前記組金具は、前記一方材側に取り付ける受け具と、前記他方材側に取り付ける掛け具と、からなり、前記補強板は、前記一方材および前記他方材に形成した段差内に収容され、且ついずれも前記境界面に対して斜方向に差し込んだネジ釘で固定してあることを特徴とする連結構造である。
本発明は、木造建築を始めとする各種木構造において、二部材を組金具で連結するほか、せん断荷重の伝達を担う補強板と接続具を組み込むもので、二部材のうち、地盤などに固定されている方を一方材と称し、この一方材で架空に支持されている方を他方材と称し、他方材は、ほぼ水平方向に配置される。なお本発明において、せん断荷重とは、連結部に作用する下向きの荷重を意味する。さらに二部材は、集成材を含む木製の棒状で、仮に一方材の側面と他方材の端面を突き合わせたならば、T字状あるいはL字状の連結部となる。また一方材と他方材の端面同士を突き合わせたならば、直線状に並ぶ。
境界面とは、二部材の連結部において、一方材と他方材が対向する面を指す。仮に、一方材の側面と他方材の端面をT字状に連結する場合、対向する一方材の側面と他方材の端面が境界面となる。また、二部材の端面同士を連結する場合、それぞれの端面が境界面となる。ただし連結後、対向する境界面同士が全域で接触するとは限らず、境界面に何らかの凹状の部位を設けることがある。なお、この凹状の部位の奥面も境界面とする。
組金具は、前記の特許文献1で開示されている連結金物などを指し、一方材側に取り付ける受け具と、他方材側に取り付ける掛け具で構成され、受け具と掛け具を一体化することで、一方材と他方材を連結する。なお組金具の具体的な構造は、自在に選択可能だが、受け具と掛け具のいずれも、境界面の内部に収まる大きさで、一方材や他方材の外部に突出する部分はないものとする。
そのほか組金具は、それ自体で二部材を連結する機能を完備しており、二部材の間に作用する引張荷重や曲げモーメントやせん断荷重の伝達を担うことができる。また組金具を強固に取り付けるため、一方材や他方材にラグスクリューなどを埋め込むこともある。なお受け具と掛け具が対になった後、他方材の浮き上がりを規制する必要がある。そのため、受け具と掛け具を貫通するピンを差し込む等の手段を用いて、双方を完全に一体化する。
補強板は、部材と組金具の間において、せん断荷重の伝達を担う平面状の鋼板で、一方材側と他方材側のそれぞれに一枚ずつ組み込み、さらに、受け具および掛け具の背面と接触するように配置する。なお背面とは、受け具と掛け具を一体化した際、双方の接触面に対して反対側の面を指す。
段差は、補強板を埋め込むため、境界面の一部を削り込んだ部位である。連結部の剛性を向上するため、受け具や掛け具は、できるだけ広い範囲で部材と接触させることが好ましい。そこで補強板は、境界面に設けた段差の中に埋め込み、受け具や掛け具をできるだけ広い範囲で部材と接触させる。その結果、補強板は、外部から視認できなくなる。
接続具は、受け具や掛け具と、その背面に位置する補強板をつなぐもので、一方材や他方材と組金具の間で、せん断荷重の伝達を担う。接続具は、補強板を受け具や掛け具と完全に一体化するものでも構わないが、振動などに対する柔軟性を確保するため、スライド構造とすることもできる。
補強板は、ネジ釘で一方材または他方材に取り付ける。ネジ釘は、いずれの部材側についても、その境界面に対して単純に直角方向に差し込む訳ではなく、境界面に対して斜方向に差し込むものとする。さらに、単に斜方向であれば良い訳ではなく、一方材と他方材の間に作用するせん断荷重(他方材に作用する下向きの荷重)により、ネジ釘に引張荷重が作用する方向に限定する。ただしネジ釘の配置や本数については、自在に決めて構わない。
このように、組金具と併せて補強板を用い、さらに補強板を取り付けるネジ釘を斜方向に差し込むことで、連結部に加わるせん断荷重により、ネジ釘には引張荷重が作用する。この引張荷重は、ネジ釘のネジ山により、一方材や他方材の広い範囲に分散されるため、荷重の集中による部材の割れを抑制できる。また、ネジ釘の本数や長さを調整することで、より広範囲に荷重を分散させることができ、過酷な条件でも安全性を確保しやすい。なお施工時、補強板の位置決めのため、ネジ釘とは別途で、境界面に対して直角方向に釘類を打ち込むこともある。
請求項2記載の発明は、接続具を特定するもので、接続具は、受け具および掛け具の背面から突出し、且つ補強板に形成した抜け孔に差し込むシャフトであることを特徴とする。シャフトは円柱状で、受け具および掛け具の背面から水平方向に突出するものである。そして補強板には、このシャフトを嵌め込むための抜け孔を設け、シャフトの外周と抜け孔の内周が接触することで、せん断荷重の伝達を担う。
このように接続具をシャフトとして、それを補強板の抜け孔に差し込むことで、組金具と補強板に隙間が生じた場合でも、せん断荷重を円滑に伝達できる。そのため、地震による過大な荷重で一方材と他方材に隙間が生じて、組金具が一方材や他方材から離れた場合でも、せん断荷重は接続具を介して円滑に伝達され、組金具やボルトなどに作用する荷重を抑制可能で、連結部の健全性を維持しやすい。
請求項3記載の発明も、接続具を特定するもので、接続具は、受け具および掛け具から差し込み、且つ補強板に形成したメネジに螺合する接続ボルトであることを特徴とする。この発明は、接続ボルトを用いて、補強板を受け具や掛け具と完全に一体化するもので、接続ボルトは、補強板に設けたメネジに向けて差し込む。これによって補強板は、実質的に組金具と一体化して、連結部に作用するあらゆる荷重を補強板が受け止め、連結部の強度が一段と向上する。
請求項1記載の発明のように、一方材と他方材の連結構造において、組金具と補強板を併用して、さらに補強板を取り付けるためのネジ釘は、二部材の境界面に対して斜方向に差し込むことで、連結部に加わるせん断荷重により、ネジ釘には引張荷重が発生する。この引張荷重は、ネジ釘の側周面に形成されたネジ山を介して広範囲に分散していき、境界面付近での荷重の集中が回避され、部材の割れを抑制できる。
補強板には、ネジ釘を差し込むための斜め孔を形成する必要はあるが、補強板自体は単純な板状であり、安価に製造することができる。また補強板の取り付けも、一方材や他方材に向けてネジ釘を差し込むだけで、しかもこの作業は、製材段階でも実施できる。そのため現地での手間を増やすこともなく、補強板の導入に伴うコストアップは、最小限に留めることができる。
請求項2記載の発明のように、組金具と補強板をつなぐ接続具としてシャフトを用いることで、連結部の弾性変形などで組金具が一時的に部材から離れた場合でも、シャフトが補強板に差し込まれた状態は維持され、せん断荷重を円滑に伝達可能で、柔軟性に優れている。また請求項3記載の発明のように、接続具として接続ボルトを用いて、組金具と補強板を一体化することで、補強板が組金具の一部として機能して、連結部の剛性などを向上できる。
本発明による連結構造の具体例を示す斜視図である。 図1の他方材に補強板などを組み込んでいく過程を示す斜視図である。 図1の一方材に補強板などを組み込んでいく過程を示す斜視図である。ただし図1とは反対側から見た状態で描いてある。 図1の一方材と他方材を連結する直前の状態を示す斜視図である。 図1の一方材と他方材が連結した状態を示す斜視図である。 図5の中央部の縦断面図である。 図5の連結構造に過大な引張荷重が作用して、一方材と他方材に隙間が生じた状態の縦断面図である。 図1とは異なる連結構造を示す斜視図で、一方材側と他方材側のいずれも、補強板を上下に二枚配置している。 図8の一方材と他方材を連結した後の中央部の縦断面図である。 一方材と他方材の端面同士を接触させて、直線状につなぐ連結構造を示す斜視図である。 図10の一方材と他方材を連結した後の中央部の縦断面図である。
図1は、本発明による連結構造の具体例を示している。この図では、木造建築の骨格を構成する一方材41と他方材51をL字状に連結することを想定しており、柱に相当する一方材41は垂直方向に伸び、梁に相当する他方材51は水平方向に伸びている。そして一方材41と他方材51は、受け具24と掛け具25からなる組金具20で連結するが、せん断荷重に対する強度を向上するため、一対の補強板14、15を併用している。
組金具20を構成する受け具24と掛け具25は、いずれも鋼鉄製の角棒状で、その一端側には、先細り状のクサビ部26を設け、他端側には、側面から飛び出した帯状のカゴ部23を設け、それぞれのクサビ部26を相手方のカゴ部23に差し込むと、自重とクサビ部26により、受け具24と掛け具25が自然に密着する。なお、この図の受け具24と掛け具25は同一形状で、一方だけを上下反転させて用途を変えている。そしてカゴ部23が下端側に位置する受け具24は、一方材41の側面に取り付け、カゴ部23が上端側に位置する掛け具25は、他方材51の端部中央に取り付ける。施工時は、吊り上げた他方材51を徐々に下降させて一方材41に近づけていき、上下のクサビ部26を相手方のカゴ部23に差し込み、一方材41と他方材51を密着させる。
組金具20は、外観の向上や結露の防止などのため、その外縁をできるだけ覆い隠すことが好ましい。そこで他方材51の端部中央には、組金具20全体を収容可能な収容溝52を加工してある。収容溝52の奥行きは、組金具20の厚さ(他方材51の長手方向に沿う方向)に揃えてあり、また収容溝52よりも外側では、他方材51の端面が一方材41の側面に接触する。そのため連結部の剛性が向上するほか、側面からは組金具20を視認できない。
組金具20を強固に取り付けるため、一方材41や他方材51にはラグスクリュー31を埋め込む。ラグスクリュー31は円柱状の金属棒で、その側周面には、螺旋状に伸びる凸条32を形成してあるほか、埋め込みの際にスパナなどの工具を掛けるため、一端に六角形の頭部33を形成してある。そしてラグスクリュー31を埋め込むため、一方材41と他方材51のいずれにも、丸穴43、53を加工する。丸穴43、53の内径は、ラグスクリュー31の外径(凸条32を除く)とほぼ等しく、凸条32だけが丸穴43、53の外周に食い込んでいく。
組金具20とラグスクリュー31は、長ボルト21で一体化する。そのためラグスクリュー31の頭部33中心には、ネジ穴34を形成してある。ネジ穴34の入り口付近は、長ボルト21の軸部を余裕で差し込める内径となっており、その奥にメネジを形成してある。その結果、長ボルト21の延長が増大して、その弾塑性変形が容易になり、連結部に過大な荷重が加わった際、衝撃を吸収しやすくなる。また受け具24や掛け具25の側面には、長ボルト21を差し込むため、上下二箇所に軸孔27を形成してあり、その入り口側には、長ボルト21の頭部を収容するため、内径を拡大した丸溝29を形成してある。
一方材41と他方材51の連結部において、相手方の部材と向かい合う面を境界面45、55と規定する。この図では、一方材41の側面と他方材51の端面が対向しており、他方材51の端面が境界面55となるほか、一方材41の側面のうち、他方材51の端面と対向する範囲も境界面45となる。なお他方材51の境界面55については、収容溝52の奥面も含まれるものとする。
補強板14、15は長円形の金属板で、ネジ釘19を用いて、一方材41側と他方材51側のそれぞれに一枚ずつ取り付ける。ネジ釘19は、境界面45、55に対して直角に差し込む訳ではなく、あえて斜方向に差し込む。そのため、他方材51に下向きの荷重が作用すると、ネジ釘19にはせん断荷重のほか、引張荷重も作用する。この引張荷重は、ネジ釘19のネジ山全域で受け止められるため、一方材41や他方材51の限られた範囲に荷重が集中することを防止できる。
ネジ釘19を差し込むため、補強板14、15には、境界面45、55に対して斜方向に伸びるガイド孔13を形成してある。ガイド孔13は、ネジ釘19の頭部が通過できない内径で、その一端には、ネジ釘19の頭部を収容するため、直径を広げたザグリ17を形成してある。なお図の補強板14、15は、両側とも同一形状で、一方だけを上下反転させて使用しており、一枚当たりガイド孔13とザグリ17を三組設けてある。
ネジ釘19に作用する引張荷重を増大させるには、境界面45、55とガイド孔13の交角をできるだけ小さくすべきである。ただし補強板14、15の厚さや施工時の作業性など、様々な制約が伴うため、交角は30度から60度の範囲となることが多い。また組金具20は、一方材41や他方材51と広範囲で接触させて剛性を向上すべきである。そのため補強板14、15は、境界面45や、収容溝52の奥面を削り込んだ段差44、54の中に収容する。そのほか、ネジ釘19を差し込む作業を考慮して、収容溝52の幅は、補強板15の幅に合わせている。
組金具20と補強板14、15の間で、せん断荷重を伝達する接続具については、円柱状のシャフト36を用いる。シャフト36は、短ボルト22で受け具24や掛け具25の背面に固定され、さらに補強板14、15に形成された抜け孔16に嵌め込む。抜け孔16は、シャフト36が自在に抜き差し可能な内径としてあり、過大な荷重で連結部に隙間が生じた場合でも、せん断荷重を伝達できる。
短ボルト22を差し込むため、受け具24や掛け具25のほぼ中央には、軸孔28と丸溝29を形成してあり、さらにシャフト36の一端中心には、短ボルト22と螺合するメネジ37を形成してある。また一方材41と他方材51のいずれも、段差44、54の奥には、シャフト36の先端部分を収容する奥穴46、56を加工してある。奥穴46、56の内径は、シャフト36に対して余裕を持たせても構わない。
図2は、図1の他方材51に補強板15などを組み込んでいく過程を示している。上下二本のラグスクリュー31は、その右端を丸穴53の入り口に接触させ、次に頭部33に工具を掛けて回転させながら埋め込んでいく。埋め込みを終了した際、頭部33の端面は、収容溝52の奥面と同一に揃うようにする。さらに収容溝52奥の段差54に補強板15を収容した後、そのガイド孔13にネジ釘19を差し込み、補強板15を固定する。このネジ釘19は、図のように上方から差し込む。
掛け具25は、カゴ部23を上に向けた姿勢として、その中間付近に短ボルト22でシャフト36を取り付ける。次に、掛け具25の上下端付近に位置する軸孔27に長ボルト21を差し込み、その先端をラグスクリュー31のネジ穴34に螺合させると、収容溝52の中に掛け具25が組み込まれる。その際、掛け具25の背面は、ラグスクリュー31の端面のほか補強板15の側面と接触して、さらにシャフト36は、補強板15の抜け孔16に差し込まれる。
図3は、図1の一方材41に補強板14などを組み込んでいく過程を示している。ただし図1とは反対側から見た状態で描いてある。一方材41の側面には、補強板14を収容する段差44を加工してあり、その上下には、ラグスクリュー31を埋め込むための丸穴43を加工してある。なおラグスクリュー31の埋め込みを終了した際、頭部33の端面は、一方材41の側面と同一に揃うようにする。さらに段差44に補強板14を収容した後、そのガイド孔13にネジ釘19を差し込み、補強板14を固定する。このネジ釘19は、先の図2とは逆に下方から差し込む。
受け具24は、クサビ部26を上に向けた姿勢として、その中間付近に短ボルト22でシャフト36を取り付ける。次に、受け具24の上下に位置する軸孔27に長ボルト21を差し込み、その先端をラグスクリュー31のネジ穴34に螺合させると、一方材41の側面に受け具24が組み込まれる。その際、シャフト36は、補強板14の抜け孔16に差し込まれる。
図4は、図1の一方材41と他方材51を連結する直前の状態を示している。一方材41には、図3のように受け具24を組み込み、他方材51には、図2のように掛け具25を組み込んだ後、他方材51を一方材41よりも高く吊り上げてから徐々に下降させ、それぞれのクサビ部26を相手方のカゴ部23に差し込むと、クサビ部26やカゴ部23の傾斜により、他方材51の端面が一方材41の側面に引き寄せられ、一方材41と他方材51が連結される。
図5は、図1の一方材41と他方材51が連結した状態を示している。最終的にはこの図のように、一方材41の側面から他方材51が水平に突出したL字状の連結構造が完成する。完成後、受け具24と掛け具25で構成される組金具20は、収容溝52の中に位置するため、側面からは全く視認できない。また補強板14、15やネジ釘19は、完全に内部に埋め込まれている。なお実際の組金具20は、他方材51の浮き上がりを防止するため、別途にピンを打ち込むなどの対策を講じる。
図6は、図5の中央部の縦断面である。組金具20のうち受け具24は、一方材41の側面に取り付けられ、掛け具25は、他方材51の端部に加工した収容溝52の奥に取り付けられている。また受け具24と掛け具25は、上下のクサビ部26とカゴ部23が接触することで双方が自然に引き寄せられ、密着状態を維持する。なお収容溝52の奥行きは、組金具20の厚さと等しく、収容溝52よりも外側では、他方材51の端面が一方材41の側面に接触する。
受け具24と掛け具25のいずれも、その背面に埋め込んだ上下二本のラグスクリュー31を介して一方材41や他方材51に取り付けてあり、荷重の集中を回避できるほか、経年による木材の変形の影響も受けにくい。また、組金具20とラグスクリュー31を一体化する長ボルト21は、受け具24と掛け具25の接触面に設けた丸溝29に差し込まれ、ラグスクリュー31内部のネジ穴34に螺合している。なお、ネジ穴34の入り口付近は内径をやや大きくしてあり、その奥にメネジを形成してある。そのため長ボルト21の全長が増大して、弾塑性変形がしやすくなる。
補強板14、15は、受け具24と掛け具25のそれぞれの背面付近に加工した段差44、54の中に収容され、段差44、54の奥面のほか、受け具24や掛け具25の背面とも接触している。また補強板14、15は、斜方向に差し込まれたネジ釘19で一方材41や他方材51に取り付けてある。さらに補強板14、15の抜け孔16には、シャフト36が差し込まれている。シャフト36は、短ボルト22を介して受け具24や掛け具25と一体化しており、しかもシャフト36と抜け孔16は、摺動できるよう直径を調整してある。そのため他方材51に作用するせん断荷重は、補強板15からシャフト36を経て組金具20に伝達していく。
一枚の補強板14、15は、三本のネジ釘19で一方材41や他方材51に取り付けており、このネジ釘19は全て、図の右下と左上を結ぶ方向に伸びている。そのため、他方材51に下向きの荷重が作用すると、ネジ釘19にはせん断荷重のほか、引張荷重も作用する。ネジ釘19の太さは限られるため、せん断荷重に対する強度も限られるが、引張荷重に対しては強度を発揮しやすい。しかもネジ釘19のネジ山は、広い範囲で一方材41や他方材51に食い込み、境界面45、55付近に荷重が集中することもなく、一方材41や他方材51の割れを抑制できる。
ネジ釘19に作用する引張荷重を増大させるには、ネジ釘19をできるだけ垂直方向に差し込むことが好ましい。しかし補強板14、15の厚さや、施工時の作業性を考慮する必要があり、境界面45、55とネジ釘19の交角は、30度から60度の範囲となることが多い。またネジ釘19の頭部は、ザグリ17の中に埋め込まれており、連結作業に影響を与えることはない。
図7は、図5の連結構造に過大な引張荷重が作用して、一方材41と他方材51に隙間が生じた状態の縦断面である。この図の連結構造は、過大な荷重が作用した際、他方材51側に差し込まれた長ボルト21を弾塑性変形させて、エネルギーを吸収することを想定しており、掛け具25から他方材51側に差し込む長ボルト21と短ボルト22は、降伏点の低い鋼材を使用している。
実際に長ボルト21が引き伸ばされると、この図のように、受け具24は一方材41からわずかに離れるに過ぎない。しかし他方材51については、右側の長ボルト21や短ボルト22の変形により、掛け具25から大きく離れ、多大なエネルギーが吸収される。なおこの状態においても、受け具24と掛け具25は密着を維持する。さらに、受け具24や掛け具25と一体化したシャフト36は、抜け孔16の中を変位するものの、これまでと同様にせん断荷重を伝達するため、他方材51が過度に傾くこともない。
図8は、図1とは異なる連結構造を示している。ここでも一方材41と他方材51をL字状に連結する点や、補強板14、15を固定するネジ釘19を斜方向に差し込む点は、何ら変わりがない。しかし一方材41側と他方材51側のいずれも、補強板14、15を上下に二枚配置している点が異なる。この補強板14、15は、一方材41側と他方材51側とも同一形状だが、一方だけを上下反転させて組み込んでおり、さらに段差44、54の加工を簡素化するため、外縁を円形としている。また補強板14、15の直径を抑制するため、ザグリ17とガイド孔13は、左右二組としている。そのほか受け具24や掛け具25は、補強板14、15に対応して、上下に二本のシャフト36を取り付ける構造としてある。
図9は、図8の一方材41と他方材51を連結した後の中央部の縦断面である。図8の一方材41と他方材51を連結すると、その外観は図5とほぼ同じになる。ただし縦断面においては、補強板14、15が上下に二枚並び、せん断荷重に対する強度が一段と向上している。また、過大な荷重で連結部に隙間が生じた場合でも、図7と同様、シャフト36は抜け孔16の中を変位して、せん断荷重の伝達を担うため、他方材51の傾きを抑制できる。なおネジ釘19は、一方材41や他方材51の中心から離れて配置してあり、ラグスクリュー31などと干渉を防いでいる。
図10は、一方材41と他方材51の端面同士を接触させて、直線状につなぐ連結構造を示している。ここでも、受け具24と掛け具25からなる組金具20を用いて、一方材41と他方材51を連結する点や、補強板14、15を固定するネジ釘19を斜方向に差し込む点は、何ら変わりがない。ただし受け具24や掛け具25に補強板14、15を取り付ける接続具については、接続ボルト38を使用しており、補強板14、15は、受け具24や掛け具25の背面と一体化する。なお接続ボルト38を差し込むため、受け具24や掛け具25のほぼ中央には、丸溝29と軸孔28を上下二箇所に設けてあり、さらに補強板14、15の上下二箇所には、メネジ18を設けてある。そのほか補強板14、15は、一方材41側と他方材51側とも同一形状である。
図11は、図10の一方材41と他方材51を連結した後の中央部の縦断面である。一方材41と他方材51は、直線状に連結されているほか、補強板14、15は、接続ボルト38を介して受け具24や掛け具25と一体化している。そのため組金具20は、ラグスクリュー31と補強板14、15の両方で一方材41や他方材51に固定され、長ボルト21は、極限状態でのみ弾塑性変形を生じる。
13 ガイド孔
14 補強板(一方材側)
15 補強板(他方材側)
16 抜け孔
17 ザグリ
18 メネジ(補強板の側面)
19 ネジ釘
20 組金具
21 長ボルト
22 短ボルト
23 カゴ部
24 受け具
25 掛け具
26 クサビ部
27 軸孔(長ボルト用)
28 軸孔(短ボルト・接続ボルト用)
29 丸溝
31 ラグスクリュー
32 凸条
33 頭部
34 ネジ穴
36 シャフト(接続具)
37 メネジ(シャフトの端面)
38 接続ボルト(接続具)
41 一方材
43 丸穴
44 段差
45 境界面
46 奥穴
51 他方材
52 収容溝
53 丸穴
54 段差
55 境界面
56 奥穴

Claims (3)

  1. いずれも棒状の一方材(41)と他方材(51)との連結構造であって、
    前記一方材(41)と前記他方材(51)との境界面(45、55)に配置して双方を連結する組金具(20)と、
    該組金具(20)の背面に組み込む一対の補強板(14、15)と、
    前記組金具(20)と該補強板(14、15)との間でせん断荷重を伝達する接続具(36、38)と、
    を用い、
    前記組金具(20)は、前記一方材(41)側に取り付ける受け具(24)と、前記他方材(51)側に取り付ける掛け具(25)と、からなり、
    前記補強板(14、15)は、前記一方材(41)および前記他方材(51)に形成した段差(44、54)内に収容され、且ついずれも前記境界面(45、55)に対して斜方向に差し込んだネジ釘(19)で固定してあることを特徴とする連結構造。
  2. 前記接続具は、前記受け具(24)および前記掛け具(25)の背面から突出し、且つ前記補強板(14、15)に形成した抜け孔(16)に差し込むシャフト(36)であることを特徴とする請求項1記載の連結構造。
  3. 前記接続具は、前記受け具(24)および前記掛け具(25)から差し込み、且つ前記補強板(14、15)に形成したメネジ(18)に螺合する接続ボルト(38)であることを特徴とする請求項1記載の連結構造。
JP2013145440A 2013-07-11 2013-07-11 連結構造 Active JP6132686B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013145440A JP6132686B2 (ja) 2013-07-11 2013-07-11 連結構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013145440A JP6132686B2 (ja) 2013-07-11 2013-07-11 連結構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015017431A JP2015017431A (ja) 2015-01-29
JP6132686B2 true JP6132686B2 (ja) 2017-05-24

Family

ID=52438668

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013145440A Active JP6132686B2 (ja) 2013-07-11 2013-07-11 連結構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6132686B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6506038B2 (ja) * 2015-02-06 2019-04-24 義憲 大倉 連結構造
JP2017125302A (ja) * 2016-01-12 2017-07-20 株式会社ちくま建設工業 木材用あと施工アンカーの施工方法
JP2018132130A (ja) * 2017-02-15 2018-08-23 大倉 憲峰 ナット
JP7086471B2 (ja) * 2018-06-12 2022-06-20 住友林業株式会社 柱梁接合構造
CN112049325A (zh) * 2020-08-31 2020-12-08 西安建筑科技大学 一种预制混杂纤维混凝土可更换连梁及其制备方法

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60123642A (ja) * 1983-12-08 1985-07-02 川島建設合資会社 木造建造物における連結構造
JPS6433328A (en) * 1987-07-28 1989-02-03 Yoshiki Sugizaki Connection structure of pillar and beam
JPH02300442A (ja) * 1989-05-16 1990-12-12 Asahi Chem Ind Co Ltd 木質構造材の接合部構造
JP3117758U (ja) * 2005-10-19 2006-01-12 イケヤ工業株式会社 補強金具
JP5351869B2 (ja) * 2010-10-29 2013-11-27 憲峰 大倉 連結構造とそれに用いる免圧板
JP2013014932A (ja) * 2011-07-04 2013-01-24 Tatsumi:Kk 建築用木材の継合構造

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015017431A (ja) 2015-01-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6132673B2 (ja) 連結構造とそれに用いる組金具
JP6132686B2 (ja) 連結構造
JP5451549B2 (ja) 連結金具
JP6280755B2 (ja) 連結構造
JP5567994B2 (ja) 連結具
JP5385314B2 (ja) 連結構造
JP6403453B2 (ja) 連結構造
JP6106512B2 (ja) 連結具
JP2013044198A (ja) 締結具
JP2017020211A (ja) 箱形金物
JP2010059765A (ja) 土台と柱の締結構造
JP2016108893A (ja) 連結構造
JP2016070022A (ja) 連結構造
JP2012136912A (ja) 連結構造
JP4546492B2 (ja) 木質構造物における木材接合部の補強構造
JP5649553B2 (ja) 連結構造
JP5542117B2 (ja) 連結具
JP5002428B2 (ja) 締結具
JP2015166520A (ja) 締結構造
JP6503314B2 (ja) 連結構造
JP6506038B2 (ja) 連結構造
JP6667273B2 (ja) テンションロッドの取り付け構造
JP5554948B2 (ja) 部材の締結構造
JP2019073908A (ja) 連結具
JP5159333B2 (ja) 階段

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160614

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170208

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170404

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170418

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6132686

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250