JP6132655B2 - 信号処理回路およびカプセル内視鏡 - Google Patents

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Description

本発明は、信号処理回路、およびこの信号処理回路を有するカプセル内視鏡に関する。
図16は、特許文献1に記載されたGmCフィルタ回路の構成を示している。図16に示すGmCフィルタ回路1は、OTA(Operational Transconductance Amplifier)回路2とコンデンサCを有する。GmCフィルタ回路1への入力信号をVin、GmCフィルタ回路1の出力信号をVout、コンデンサCの容量をC、OTA回路2のトランスコンダクタンス値をGmで表すと、出力信号VoutはVout=(Gm・Vin)/jωCで表される。また、このGmCフィルタ回路1のカットオフ周波数Fcは、Fc=Gm・Vin/Cで決まる。
特開2009−33323号公報
一般に、OTA回路のトランスコンダクタンスGmは回路電流に略比例する、若しくは回路電流の平方根に略比例する。したがって、同一のカットオフ周波数Fcを保ちながら従来のGmCフィルタの消費電流を低減するためにはコンデンサCの容量を減らせばよい。しかしながら、製造プロセスの限界等によりコンデンサCの容量の低減には限界があるため、消費電流の低減には限界があった。
OTA回路2とコンデンサCとの間に、オンとオフが切り替え可能なスイッチを有するサンプルアンドホールド回路が挿入されることがある。上記の問題は、サンプルアンドホールド回路を駆動するドライバ回路を実現する手段として存在するOTA回路の低消費電力化の限界も示唆している。何故ならば、定期的にサンプル動作と保持動作を行うサンプルアンドホールド回路を、サンプル動作中に生じる誤差が所定の値以下となるように駆動するためには、OTA回路2およびコンデンサCで構成されるGmCフィルタのカットオフ周波数(Fc=Gm・Vin/C)を所定の値よりも大きくする必要があるためである。
本発明は、上述した課題に鑑みてなされたものであって、サンプルアンドホールド回路を駆動するドライバ回路の消費電力を削減することができる信号処理回路およびカプセル内視鏡を提供することを目的とする。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたもので、複数の電圧信号を時分割して第一の信号列として順次出力し、前記複数の電圧信号を第二の信号列として同時に並列的に出力する信号列生成回路と、前記第二の信号列が入力され、前記複数の電圧信号の略最大値に対応した最大信号と、前記複数の電圧信号の略最小値に対応した最小信号とを出力する最大値/最小値検出回路と、前記最大信号と前記最小信号とが入力され、前記最大信号と前記最小信号との差に応じて変化するバイアス制御信号を出力するバイアス制御回路と、前記第一の信号列と前記バイアス制御信号とが入力され、前記バイアス制御信号に応じたトランスコンダクタンスで前記第一の信号列を変換したドライバ出力電圧を出力するドライバ回路と、前記ドライバ出力電圧が入力され、サンプル期間において前記ドライバ出力電圧をサンプルする動作と、保持期間において前記ドライバ出力電圧を保持する動作とを繰り返すサンプルアンドホールド回路と、を有し、前記ドライバ回路の前記トランスコンダクタンスは、前記最大信号と前記最小信号との差が増加すると値が増加し、前記差が減少すると値が減少するように、前記バイアス制御信号によって制御されることを特徴とする信号処理回路である。
また、本発明の信号処理回路は、前記サンプルアンドホールド回路を入力段に有し、前記サンプルアンドホールド回路に保持されたアナログ信号をデジタル信号であるAD変換信号として外部に出力するAD変換器を有することを特徴とする。
また、本発明は、複数の電圧信号を所定のフレーム周期で繰り返し時分割して第一の信号列として出力する信号列生成回路と、前記第一の信号列とバイアス制御信号とが入力され、前記バイアス制御信号に応じたトランスコンダクタンスで前記第一の信号列を変換したドライバ出力電圧を出力するドライバ回路と、前記ドライバ出力電圧が入力され、サンプル期間において前記ドライバ出力電圧をサンプルする動作と、保持期間において前記ドライバ出力電圧を保持する動作とを繰り返すサンプルアンドホールド回路を入力段に有し、前記サンプルアンドホールド回路に保持されたアナログ信号をデジタル信号であるAD変換信号として出力するAD変換器と、前記AD変換信号の略最大値に対応した最大信号と、前記AD変換信号の略最小値に対応した最小信号とを出力する最大値/最小値検出回路と、第1のフレームに出力された前記最大信号と前記最小信号との差に基づき、前記第1のフレームよりも後の第2のフレームに出力される前記最大信号と前記最小信号との差を予想し、前記第2のフレームに出力される前記第一の信号列に対応する前記バイアス制御信号を出力するバイアス制御回路と、を有し、前記ドライバ回路の前記トランスコンダクタンスは、前記最大信号と前記最小信号との差が増加すると値が増加し、前記差が減少すると値が減少するように、前記バイアス制御信号によって制御されることを特徴とする信号処理回路である。
また、本発明の信号処理回路において、前記ドライバ回路のトランスコンダクタンスは、前記最大信号と前記最小信号との差が増加すると値が増加し、前記差が減少すると値が減少する関数で制御されることを特徴とする。
また、本発明の信号処理回路において、前記サンプルアンドホールド回路は、サンプリングクロックによりオンとオフが制御されるサンプリングスイッチと、容量の値がCSHであるサンプリング容量と、を有し、前記サンプリングスイッチがオンとなる前記サンプル期間の長さをts、前記サンプルアンドホールド回路に許容されるサンプリング誤差をε、前記最大信号と前記最小信号との電圧の差をVCONT_MAXとした場合に、
を満たすトランスコンダクタンスgmで前記ドライバ回路が動作するように前記バイアス制御回路が前記バイアス制御信号を制御することを特徴とする。
また、本発明の信号処理回路において、前記信号列生成回路は、半導体基板の平面上に配列され、受光量に応じた前記電圧信号を生成する複数の受光素子を有する画素列と、第一端子および第二端子を有し、前記第一端子が各々の前記受光素子に接続され、前記第二端子が互いに接続され、オンとオフの切り替えが可能な複数のスイッチと、を有し、オンとなる前記スイッチを順次切り替えることにより、前記複数の受光素子で生成された前記電圧信号を時系列的に切り替えて前記第一の信号列として順次出力し、前記複数の受光素子で生成された前記電圧信号を前記第二の信号列として、前記複数の受光素子の夫々に対応して設けられた信号線に同時に並列的に出力することを特徴とする。
また、本発明の信号処理回路において、前記最大値/最小値検出回路は、複数のNMOSトランジスタと、第一端子および第二端子を有する第一の電流源とを有し、前記複数のNMOSトランジスタの夫々のゲート端子が前記複数の受光素子の全て、若しくは一部に接続され、前記複数のNMOSトランジスタの夫々のドレイン端子が第一の電源に接続され、前記複数のNMOSトランジスタの夫々のソース端子が互いに接続され、前記第一の電流源の前記第一端子が前記複数のNMOSトランジスタの全てのソース端子に接続され、前記第一の電流源の前記第二端子が第二の電源に接続され、前記NMOSトランジスタのソース端子と、前記第一の電流源の前記第一端子とが接続された部分から前記最大信号を出力する最大値検出回路と、複数のPMOSトランジスタと、第一端子および第二端子を有する第二の電流源とを有し、前記複数のPMOSトランジスタの夫々のゲート端子が前記複数の受光素子の全て、若しくは一部に接続され、前記複数のPMOSトランジスタの夫々のドレイン端子が前記第二の電源に接続され、前記複数のPMOSトランジスタの夫々のソース端子が互いに接続され、前記第二の電流源の前記第一端子が前記PMOSトランジスタの全てのソース端子に接続され、前記第二の電流源の前記第二端子が前記第一の電源に接続され、前記PMOSトランジスタのソース端子と、前記第二の電流源の前記第一端子とが接続された部分から前記最小信号を出力する最小値検出回路と、を有することを特徴とする。
また、本発明の信号処理回路において、前記ドライバ回路は、前記バイアス制御信号により出力電流が制御されるテール電流源と、前記テール電流源から入力された前記出力電流の値に応じた所定のトランスコンダクタンスで、反転入力端子および非反転入力端子に入力された電圧の差分に応じた電流を出力する差動対回路と、前記差動対回路から入力された前記電流に応じた電圧を出力する負荷回路と、を有することを特徴とする。
また、本発明は、半導体基板の平面上に配列され、受光量に応じた前記電圧信号を生成する複数の受光素子を有する画素列を前記信号列生成回路に備え、前記電圧信号に対応した前記AD変換信号を出力する前記信号処理回路と、被写体から入力された光束を前記画素列に結像する対物レンズと、前記信号処理回路から入力された前記AD変換信号に基づいた画像処理を行う画像処理回路と、前記信号処理回路および前記画像処理回路に電源を供給する電源供給回路と、を有することを特徴とするカプセル内視鏡である。
本発明によれば、バイアス制御回路は、最大値/最小値検出回路が出力する最大信号と最小信号との差に応じて変化するバイアス制御信号を出力する。あるいは、バイアス制御回路は、1つ前のフレームに出力された最大信号と最小信号との差に基づき、次のフレームに出力される最大信号と最小信号との差を予想し、次のフレームに出力される第一の信号列に対応するバイアス制御信号を出力する。そして、ドライバ回路は、バイアス制御信号に応じたトランスコンダクタンスで第一の信号列を変換したドライバ出力電圧を出力する。これによって、ドライバ回路の消費電力を削減することができる。
本発明の第1の実施形態に係る信号処理回路の構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態に係る信号列生成回路の構成を示す回路図である。 本発明の第1の実施形態に係る受光素子の動作を示すタイミングチャートである。 本発明の第1の実施形態に係る信号読み出し動作を示すタイミングチャートである。 本発明の第1の実施形態に係る最大値/最小値検出回路の構成を示す回路図である。 本発明の第1の実施形態に係るバイアス制御回路、ドライバ回路、およびサンプルアンドホールド回路の構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態に係るサンプルアンドホールド回路の動作を示すタイミングチャートである。 本発明の第1の実施形態に係るドライバ回路の構成を示す回路図である。 本発明の第1の実施形態に係る差動対に流れる電流とトランスコンダクタンスの関係を示すグラフである。 本発明の第1の実施形態に係るテール電流源の構成を示す回路図である。 本発明の第2の実施形態に係るカプセル内視鏡の構成を示すブロック図である。 本発明の第2の実施形態に係るカプセル内視鏡の被写体である人体の胃壁を示す参考図である。 本発明の第2の実施形態に係る信号処理回路の構成を示すブロック図である。 本発明の第2の実施形態に係る信号列生成回路の構成を示す回路図である。 本発明の第2の実施形態に係るドライバ回路におけるトランスコンダクタンスアンプの構成を示す回路図である。 従来のGmCフィルタ回路の構成を示すブロック図である。
以下、図面を参照し、本発明の実施形態を説明する。
(第1の実施形態)
<信号処理回路の構成>
本発明の第1の実施形態に係る信号処理回路SIG_PROC_CIRの構成について図1を用いて説明する。図1は、信号処理回路SIG_PROC_CIRの構成を示している。信号処理回路SIG_PROC_CIRは、信号列生成回路SIG_ARY_GENと、最大値/最小値検出回路MAX_MIN_DETECTと、バイアス制御回路BIAS_GENと、ドライバ回路DRV_CIRと、AD変換器ADCと、を有する。これらの構成は同一の半導体チップ上に形成されている。
信号列生成回路SIG_ARY_GENは、複数の電圧信号(DC電圧信号)で構成される電圧信号群を時分割して第一の信号列SIG_ARY1としてドライバ回路DRV_CIRに順次出力する一方、電圧信号群を第二の信号列SIG_ARY2として最大値/最小値検出回路MAX_MIN_DETECTに同時に並列的に出力する。最大値/最小値検出回路MAX_MIN_DETECTは、第二の信号列SIG_ARY2が入力され、第二の信号列SIG_ARY2を構成する電圧信号群の最大値に対応した最大信号Vmaxと、電圧信号群の最小値に対応した最小信号Vminとを生成してバイアス制御回路BIAS_GENに出力する。
バイアス制御回路BIAS_GENは、最大信号Vmaxと最小信号Vminとが入力され、最大信号Vmaxと最小信号Vminとの差に応じて変化するバイアス制御信号gm_ctrlを生成してドライバ回路DRV_CIRに出力する。ドライバ回路DRV_CIRは、第一の信号列SIG_ARY1とバイアス制御信号gm_ctrlとが入力され、第一の信号列SIG_ARY1を、バイアス制御信号gm_ctrlに応じた駆動力(トランスコンダクタンス)でドライバ出力電圧V_DRVOUTに変換してAD変換器ADCに出力する。
AD変換器ADCは、ドライバ出力電圧V_DRVOUTが入力され、サンプル期間においてドライバ出力電圧V_DRVOUTをサンプルする動作と、保持期間においてドライバ出力電圧V_DRVOUTを保持する動作とを繰り返すサンプルアンドホールド回路SHCを入力段に有する。また、AD変換器ADCは、サンプルアンドホールド回路SHCに保持されたアナログ信号をデジタル信号であるAD変換信号AD_SIGに変換して信号処理回路SIG_PROC_CIRの外部に出力する。各ブロックの内部構成と各信号との詳細については後述する。
<信号列生成回路>
[構成]
以下、図2を用いて、信号列生成回路SIG_ARY_GENの構成についてより詳細に説明する。図2は、信号列生成回路SIG_ARY_GENの構成を示している。信号列生成回路SIG_ARY_GENは、画素列PD_ARYと、スイッチ列SW_ARYと、を有する。
画素列PD_ARYは、半導体基板の平面上に配列され、受光量に応じた電圧信号である画素信号を生成するn(n:2以上の整数)個の受光素子PD[1]〜PD[n]を有する。スイッチ列SW_ARYは、図示しない制御信号によりオンとオフの切り替えが可能であって、第一端子および第二端子を有するn個のスイッチSW[1]〜SW[n]を有する。
n個の受光素子PD[1]〜PD[n]は、夫々、対応する番号のスイッチSW[1]〜SW[n]の第一端子に接続されており、画素信号VPD[1]〜VPD[n]をスイッチSW[1]〜SW[n]の第一端子に出力する。また、n個の受光素子PD[1]〜PD[n]は、夫々に対応して配置された信号線を介して、図1を用いて説明した最大値/最小値検出回路MAX_MIN_DETECTに接続されており、画素信号VPD[1]〜VPD[n]を最大値/最小値検出回路MAX_MIN_DETECTに出力する。n個の受光素子PD[1]〜PD[n]と最大値/最小値検出回路MAX_MIN_DETECTを接続する信号線はn本配置されており、これらn本の信号線の夫々に画素信号VPD[1]〜VPD[n]の夫々が出力される。
スイッチSW[1]〜SW[n]の第二端子は互いに接続されている。例えば、スイッチSW[1]〜SW[n]の第二端子は、信号列生成回路SIG_ARY_GENの出力端子に接続された出力信号線に共通に接続されている。
上記の構成を有する信号列生成回路SIG_ARY_GENは、オンとなるスイッチを順次切り替えることにより、受光素子PD[1]〜PD[n]で生成された画素信号VPD[1]〜VPD[n]を時系列的に切り替えて第一の信号列SIG_ARY1として順次出力する。また、信号列生成回路SIG_ARY_GENは、受光素子PD[1]〜PD[n]で生成された画素信号VPD[1]〜VPD[n]を第二の信号列SIG_ARY2として、受光素子PD[1]〜PD[n]の夫々に対応して配置された信号線を介して、同時に並列的に出力する。
[動作シーケンス]
以下、図3、図4を用いて、信号列生成回路SIG_ARY_GENの動作についてより詳細に説明する。先ず、図3を用いて受光素子PD[k](k:1≦k≦nである任意の整数)の動作について説明する。図3は、受光素子PD[k]の露光動作を説明するためのタイミングチャートである。本タイミングチャートの横軸は時間、縦軸は電圧レベルである。
受光素子PD[k]はリセット期間RESET_Tに、図示しない制御信号によりOBレベルVobにリセットされる。OBレベルVobは、受光素子PD[k]がリセットされ、蓄積された電荷量が0となる場合に生成される電圧信号である。リセット期間RESET_Tが終了すると、続いて蓄積期間INTEG_Tが始まる。蓄積期間INTEG_T中、受光素子PD[k]は、外部から入射された光量に応じた電荷を生成し、生成した電荷に応じた電圧信号を出力する。入射される光量が多い場合、蓄積期間INTEG_T中の画素信号VPD[k]の変化を示すスロープの傾きは急になり、画素信号VPD[k]はより短時間で飽和レベルVsatに近付く。飽和レベルVsatは、受光素子PD[k]が蓄積可能な最大電荷量に対応した電圧信号である。受光素子PD[k]に入射される光量と蓄積期間が適切に制御されている場合、画素信号VPD[k]は飽和レベルVsatとOBレベルVobの間に保たれる。蓄積期間INTEG_Tが終わると、続いて転送期間TRAN_Tが始まり、この時点での画素信号VPD[k]が読み出される。
以下、図4を用いて、転送期間TRAN_T中に受光素子PD[1]〜PD[n]から画素信号VPD[1]〜VPD[n]を読み出す信号読み出し動作について説明する。図4は、転送期間TRAN_T中における信号読み出し動作について説明するためのタイミングチャートである。横軸は時間、縦軸は電圧レベルを表す。
先ず、転送期間TRAN_Tにおける受光素子PD[k]の読み出しシーケンスについて説明する。転送期間TRAN_Tは時刻t[1]に開始し、時刻t[n+1]に終了する。この期間では、スイッチSW[1]〜SW[n]のうち、1つがオン、残りがオフとなり、オンとなるスイッチが順次切り替わることで、電圧信号群G1を構成する、受光素子PD[k]の画素信号VPD[k]が順次読み出される。
受光素子PD[k]の画素信号VPD[k]の読み出しが行われる期間は時刻t[k]に開始し、時刻t[k+1]に終了する。図4において、転送期間TRAN_T中に出力された最小レベルの画素信号はVPD[3]、最大レベルの画素信号はVPD[n]である。以下では、最小レベルの信号と最大レベルの信号との差分を最大コントラストVCONT_MAXと定義する。
画素信号VPD[k]の取りうる電圧の範囲はOBレベルVobから飽和レベルVsatまでの範囲である。以下では、OBレベルVobと飽和レベルVsatとの差分を最大振幅VSWING_MAXと定義する。OBレベルVobは、受光素子PD[k]に光が全く当たらなかった場合に出力される画素信号に相当する。飽和レベルVsatは、光電変換によって受光素子PD[k]に発生した電荷が最大蓄積量に達した場合に出力される画素信号に相当する。
転送期間TRAN_Tが終わると、リセット期間RESET_Tが始まる。リセット期間RESET_Tが終わると、蓄積期間INTEG_Tが始まる。蓄積期間INTEG_Tが終わると、新たな転送期間TRAN_T’が始まる。転送期間TRAN_T’は時刻t’[1]に開始し、時刻t’[n+1]に終了する。この期間では、電圧信号群G2を構成する、受光素子PD[k]の画素信号VPD[k]が順次読み出される。以下では、転送期間TRAN_T’中に得られた最小レベルの信号と最大レベルの信号との差分を最大コントラストV’ CONT_MAXと定義する。
<最大値/最小値検出回路>
[構成]
以下、最大値/最小値検出回路MAX_MIN_DETECTについて図5を用いて説明する。図5は、最大値/最小値検出回路MAX_MIN_DETECTの構成を示している。最大値/最小値検出回路MAX_MIN_DETECTは、最大値検出回路MAX_DETECTと、最小値検出回路MIN_DETECTと、を有する。
最大値検出回路MAX_DETECTは、入力された第二の信号列SIG_ARY2を構成する画素信号VPD[1]〜VPD[n]の中から最大値を検出し、検出した最大値に対応する最大信号Vmaxを出力する。最小値検出回路MIN_DETECTは、入力された第二の信号列SIG_ARY2を構成する画素信号VPD[1]〜VPD[n]の中から最小値を検出し、検出した最小値に対応する最小信号Vminを出力する。
最大値検出回路MAX_DETECTは、n個のNMOSトランジスタTr1[1]〜Tr1[n]と、第一端子および第二端子を有する第一の電流源Iconst1と、を有する。最小値検出回路MIN_DETECTは、n個のPMOSトランジスタTr2[1]〜Tr2[n]と、第一端子および第二端子を有する第二の電流源Iconst2と、を有する。
NMOSトランジスタTr1[1]〜Tr1[n]のゲート端子は、図2に記載された受光素子PD[1]〜PD[n]に夫々接続されており、画素信号VPD[1]〜VPD[n]が入力される。また、NMOSトランジスタTr1[1]〜Tr1[n]のドレイン端子は夫々、第一の電源VDDに接続され、NMOSトランジスタTr1[1]〜Tr1[n]のソース端子は互いに接続されると共に、夫々、第一の電流源Iconst1の第一端子に接続されている。NMOSトランジスタTr1[1]〜Tr1[n]のソース端子と、第一の電流源Iconst1の第一端子とが接続された部分(例えば、両者を接続する信号線上の1つのノード)から、最大信号Vmaxが出力される。また、第一の電流源Iconst1の第二端子は第二の電源VSSに接続されている。
PMOSトランジスタTr2[1]〜Tr2[n]のゲート端子は、図2に記載された受光素子PD[1]〜PD[n]に夫々接続されており、画素信号VPD[1]〜VPD[n]が入力される。また、PMOSトランジスタTr2[1]〜Tr2[n]のドレイン端子は夫々、第二の電源VSSに接続され、PMOSトランジスタTr2[1]〜Tr2[n]のソース端子は互いに接続されると共に、夫々、第二の電流源Iconst2の第一端子に接続されている。PMOSトランジスタTr2[1]〜Tr2[n]のソース端子と、第二の電流源Iconst2の第一端子とが接続された部分(例えば、両者を接続する信号線上の1つのノード)から、最小信号Vminが出力される。また、第二の電流源Iconst2の第二端子は第一の電源VDDに接続されている。
[動作原理]
以下、最大値検出回路MAX_DETECTの動作原理について説明する。NMOSトランジスタTr1[1]〜Tr1[n]と第一の電流源Iconst1は一種のソースフォロアアレーとみなすことができ、ゲートに最も高い電圧が入力されたソースフォロアトランジスタのみがオンとなる。画素信号VPD[1]〜VPD[n]の中の最大値をVPDmaxとした場合、最大信号Vmaxは(1)式で与えられる。
ただし、k1は、NMOSトランジスタの基板効果を表す係数であり、通常0.6〜0.9程度の値である。また、Vgsnは、第一の電流源Iconst1が流す回路電流(定電流)を供給するために必要なNMOSトランジスタのゲート−ソース間電圧である。NMOSトランジスタの基板効果を表す係数k1は製造プロセスにより略一定の値である。また、第一の電流源Iconst1に流す回路電流を正確に制御することにより、Vgsnの概略値を予め予想できる。したがって、本実施形態に係る最大値検出回路MAX_DETECTを用いることにより、画素信号VPD[k]の略最大値に対応した最大信号Vmaxの値を検出することができる。
以下、最小値検出回路MIN_DETECTの動作原理について説明する。PMOSトランジスタTr2[1]〜Tr2[n]と第二の電流源Iconst2は一種のソースフォロアアレーとみなすことができ、ゲートに最も低い電圧が入力されたソースフォロアトランジスタのみがオンとなる。画素信号VPD[1]〜VPD[n]の中の最小値をVPDminとした場合、最小信号Vminは(2)式で与えられる。
ただし、k2は、PMOSトランジスタの基板効果を表す係数であり、通常0.6〜0.9程度の値である。また、Vgspは、第二の電流源Iconst2が流す回路電流(定電流)を供給するために必要なPMOSトランジスタのゲート−ソース間電圧である。PMOSトランジスタの基板効果を表す係数k2は製造プロセスにより略一定の値である。また、第二の電流源Iconst2に流す回路電流を正確に制御することにより、Vgspの概略値を予め予想できる。したがって、本実施形態に係る最小値検出回路MIN_DETECTを用いることにより、画素信号VPD[k]の略最小値に対応した最小信号Vminの値を検出することができる。
<バイアス制御回路、ドライバ回路、およびサンプルアンドホールド回路>
[構成]
以下、図6および図7を参照して、バイアス制御回路BIAS_GEN、ドライバ回路DRV_CIR、およびサンプルアンドホールド回路SHCについてより詳細に説明する。図6は、バイアス制御回路BIAS_GEN、ドライバ回路DRV_CIR、およびサンプルアンドホールド回路SHCの構成を示している。図7は、サンプルアンドホールド回路SHCがドライバ回路DRV_CIRによって駆動される際の動作について説明するためのタイミングチャートである。
先ず、図6を用いてサンプルアンドホールド回路SHCの構成について説明する。サンプルアンドホールド回路SHCは、入力端子、出力端子、および制御端子を有しサンプリングクロックΦSHによりオンとオフが制御可能なサンプリングスイッチS1と、第一端子および第二端子を有し容量の値がCSHであるサンプリング容量CSHと、を有する。
サンプリングスイッチS1の入力端子にはドライバ回路DRV_CIRからドライバ出力電圧V_DRVOUTが入力され、制御端子にはサンプリングクロックΦSHが入力される。また、サンプリングスイッチS1の出力端子はサンプリング容量CSHの第一端子と接続されている。サンプリング容量CSHの第一端子はサンプリングスイッチS1の出力端子に接続されており、サンプリング容量CSHの第二端子は第二の電源VSSに接続されている。以下では、サンプリングスイッチS1の出力端子の電圧をサンプリング電圧V_SHと定義する。図6に記載されているドライバ回路DRV_CIRおよびバイアス制御回路BIAS_GENの動作と互いの接続については図1を用いて既に説明した通りである。より詳細な説明については後述する。
[動作原理]
次に、図7を用いて、サンプルアンドホールド回路SHCの動作と、サンプルアンドホールド回路SHCを駆動するドライバ回路DRV_CIRおよびバイアス制御回路BIAS_GENの動作とについて詳細に説明する。図7に示すタイミングチャートの横軸は時間であり、縦軸は電圧または論理レベルを表す。
図7の上段の矩形波はサンプリングクロックΦSHの時間変化を表す。サンプリングクロックΦSHは、サンプル期間の間、ハイレベル(以降、Hレベル)となり、保持期間の間、ローレベル(以降、Lレベル)となる。サンプル期間はts秒継続し、保持期間はth秒継続し、サンプル期間と保持期間が交互に周期的に繰り返される。ts秒のサンプル期間が継続した後、th秒の保持期間が継続し、続いてts秒のサンプル期間が再度継続した後、th秒の保持期間が再度継続する。サンプル期間ではサンプリングクロックΦSHがHレベルであるためサンプリングスイッチS1はオンであり、ホールド期間ではサンプリングクロックΦSHがLレベルであるためサンプリングスイッチS1はオフである。
図7の下段はサンプリング電圧V_SHの時間変化を表す。図7に示すタイミングチャートは画素信号VPD[k−1]の保持期間から始まっており、この保持期間にサンプリング電圧V_SHはVPD[k−1]に維持されている。時刻t[k]に画素信号VPD[k]のサンプル期間が始まると、時刻t[k]’におけるサンプリング電圧V_SHは以下の(3)式で与えられる。
ここで、サンプリング誤差εは、画素信号VPD[k]と、実際のサンプリング電圧V_SHとの差を表す電圧であり、ε=VPD[k]−V_SHの関係式で与えられる。また、Vは、画素信号VPD[k]と画素信号VPD[k−1]との差を表す電圧である。また、tsは、時刻t[k]’と時刻t[k]との差を表す時間である。また、τは、τ=CSH/gmの関係式で与えられる時定数である。
(3)式を変形することにより、サンプリング誤差が所定のサンプリング誤差ε以下となるようにドライバ出力電圧V_DRVOUTをサンプリングするために求められるドライバ回路DRV_CIRのトランスコンダクタンスgmの値は以下の(4)式を満たす必要があることがわかる。
(4)式において、最大コントラストVCONT_MAXは、図4を用いて説明した通り、最大信号Vmaxと最小信号Vminとの差を表す信号である。また、(4)式において、lnは自然対数(eを底とする対数)である。
もし、本実施形態における最大値/最小値検出回路MAX_MIN_DETECTが存在しない場合、ドライバ回路DRV_CIRは、飽和レベルVsatとOBレベルVobとの間に存在する任意の振幅を有する信号をサンプル期間ts中に駆動する必要がある。このため、以下の(5)式を満たすトランスコンダクタンスgm’でドライバ回路DRV_CIRを動作させ、サンプリング容量CSHを駆動する必要がある。
(5)式において、最大振幅VSWING_MAXは、図4を用いて説明した通り、飽和レベルVsatとOBレベルVobとの差分である。また、(5)式において、lnは自然対数(eを底とする対数)である。図4から、VCONT_MAX<VSWING_MAXは明らかなので、以下の(6)式が成り立つようにドライバ回路DRV_CIRを制御することが可能となる。
gm<gm’ ・・・(6)
詳細については後述する通り、トランスコンダクタンスgmは回路電流の増加関数(回路電流が増加すると値が増加する関数)で表わされる。このため、(6)式が成り立つようにドライバ回路DRV_CIRを制御すると、ドライバ回路DRV_CIRの消費電流は、最大振幅VSWING_MAXに対応するトランスコンダクタンスgm’でドライバ回路DRV_CIRを動作させる場合よりも小さくなる。言い換えると、本実施形態におけるドライバ回路DRV_CIRは、従来よりも小さな消費電流であっても、所定のサンプル期間ts内に、サンプリング誤差を、許容されるサンプリング誤差ε以下に抑えつつドライバ出力電圧V_DRVOUTをサンプリングするようにサンプルアンドホールド回路SHCを駆動することができる。
以上に説明した通り、第1の実施形態における信号処理回路SIG_PROC_CIRでは、ドライバ回路DRV_CIRは、予め最大値/最小値検出回路MAX_MIN_DETECTから得た画素信号の最大値と最小値の差分(被写体映像の最大コントラストに相当)を所定のサンプリング時間内にサンプリングするのに必要最低限なトランスコンダクタンスgmでサンプルアンドホールド回路SHCを駆動する。サンプルアンドホールド回路SHCがフルダイナミックレンジ(画素信号の黒レベルと飽和レベルとの差)を所定のサンプリング時間内にサンプリングするために必要なトランスコンダクタンスよりも小さなトランスコンダクタンスでドライバ回路DRV_CIRが動作しても、サンプリング誤差を所定値以下とすることができる。このため、従来よりもドライバ回路DRV_CIRの消費電力を削減することができる。
<ドライバ回路DRV_CIRの構成および動作原理>
[構成]
以下、ドライバ回路DRV_CIRの構成について、図8を用いて説明する。図8は、ドライバ回路DRV_CIRの構成を示している。ドライバ回路DRV_CIRは、テール電流源I_TAILと、第一のトランジスタM1と、第二のトランジスタM2と、第三のトランジスタM3と、第四のトランジスタM4と、を有する。
テール電流源I_TAILは、第一端子および第二端子を有し、第一端子が第一の電源VDDに接続され、図1に記載されたバイアス制御回路BIAS_GENから入力されるバイアス制御信号gm_ctrlにより電流値が制御されるテール電流Itailを第二端子から出力する。第一のトランジスタM1は、テール電流Itailがソース端子から入力され、ゲート端子が非反転入力端子V+に接続された第一導電型のトランジスタである。第二のトランジスタM2は、テール電流Itailがソース端子から入力され、ゲート端子が反転入力端子V−に接続された第一導電型のトランジスタである。反転入力端子V−は出力端子VOUTと第四のトランジスタM4のドレイン端子に接続されている。
第三のトランジスタM3は、ドレイン端子が第一のトランジスタM1のドレイン端子に接続され、ソース端子が第二の電源VSSに接続され、ゲート端子が第一のトランジスタM1のドレイン端子および第四のトランジスタM4のゲート端子に接続された第二導電型のトランジスタである。第四のトランジスタM4は、ドレイン端子が第二のトランジスタM2のドレイン端子および出力端子VOUTに接続され、ソース端子が第二の電源VSSに接続された第二導電型のトランジスタである。
本実施形態において、第一の電源VDDは電源電圧であり、第二の電源VSSはグラウンドである。また、第一導電型のトランジスタはPMOSトランジスタであり、第二導電型のトランジスタはNMOSトランジスタである。
第一のトランジスタM1および第二のトランジスタM2は、差動対DIFF_STAGE(差動対回路)を構成しており、入力されたテール電流Itailの値に応じた所定のトランスコンダクタンスgmdで、反転入力端子V−と、非反転入力端子V+とに入力された電圧の差分に応じた電流Ioutを出力端子VOUTに出力する。非反転入力端子V+には、第一の信号列SIG_ARY1が入力される。
また、第三のトランジスタM3および第四のトランジスタM4は、負荷回路LOAD_STAGEを構成しており、差動対DIFF_STAGEから入力された電流信号を電圧信号に変換して出力端子VOUTに出力する。
[動作原理]
以下、図8、図9、および図10を用いて、ドライバ回路DRV_CIRの動作原理について説明する。図9は、差動対DIFF_STAGEに流れる電流とトランスコンダクタンスの関係を示している。図10は、テール電流源I_TAILの構成の変形例を示している。
先ず、図8を用いてドライバ回路DRV_CIRの基本動作を説明する。ドライバ回路DRV_CIRは、一般的なOTA(Operational Transcondactance Amplifier)を構成するテール電流源I_TAILの出力電流を可変にしただけである。その詳細な動作は、参考文献のp186−190に記載されている。参考文献では、第一の電源VDDはグラウンド、第二の電源VSSは電源電圧、第一導電型のトランジスタはNMOSトランジスタ、第二導電型のトランジスタはPMOSトランジスタとなっているが、その基本動作は同じである。
参考文献:Behzad Razav、「アナログCMOS集積回路の設計 基礎編」、丸善株式会社、2003年
参考文献からも分かる通り、トランスコンダクタンスアンプのトランスコンダクタンスgmは、差動対を構成する第一のトランジスタM1と第二のトランジスタM2とのトランスコンダクタンスgmdにより決定される(gm=gmd)。
差動対DIFF_STAGEを構成する第一のトランジスタM1と第二のトランジスタM2とが弱反転領域で動作する場合、ドレイン電流Iは以下の(7)式で与えられる。
したがって、これらのトランジスタのトランスコンダクタンスgmdは以下の(8)式で与えられ、ドレイン電流Iに比例することがわかる。
ただし、WはMOSトランジスタのゲート幅、LはMOSトランジスタのゲート長、IはMOSトランジスタのテクノロジー電流、nはMOSトランジスタの弱反転領域におけるスロープファクター、Vは熱電圧、VGSはMOSトランジスタのゲート―ソース間電圧、VDSはMOSトランジスタのドレイン―ソース間電圧である。したがって、テール電流Itailの値の大小により、ドライバ回路DRV_CIRのトランスコンダクタンスgmの値を制御できることは明らかである。
差動対DIFF_STAGEが弱反転領域で動作している場合、トランスコンダクタンスgmの値はドレイン電流Iに比例する。このため、バイアス制御信号gm_ctrlを適切な値に制御することにより、図9の実線に示すような特性を実現することができる。図9に示すグラフの横軸はドレイン電流Iを表し、縦軸はトランスコンダクタンスgmdを表す。
差動対DIFF_STAGEを構成するトランジスタの動作領域は強反転領域であっても良いし、中間領域であっても良い。差動対DIFF_STAGEを構成するトランジスタの動作領域が強反転領域である場合、トランスコンダクタンスgmはドレイン電流Iの平方根に比例するので、バイアス制御信号gm_ctrlを適切な値に制御することにより、図9の破線で示すような特性が得られる。差動対DIFF_STAGEを構成するトランジスタの動作領域が中間領域である場合、弱反転領域と強反転領域の中間の特性が得られる。
図10に示すように、トランスコンダクタンスgmは、テール電流源I_TAILを構成するカレントミラー回路のミラー比をバイアス制御信号gm_ctrlにより変更することによって実現されても良い。ミラー比の変更により、ドレイン電流Iの値は離散的に変化するので、図9の二重丸に示すような特性が得られる。図9では、ミラー比(M)が増加すると、トランスコンダクタンスgmが増加する。以上に説明した全ての変形例において、gmはIに対する増加関数である。
ドレイン電流Iを供給するテール電流源I_TAILのテール電流Itailは、バイアス制御信号gm_ctrlによって制御される。前述したように、バイアス制御信号gm_ctrlは、最大信号Vmaxと最小信号Vminとの差に応じて変化する。より具体的には、最大信号Vmaxと最小信号Vminとの差が増加するとトランスコンダクタンスgmの値が増加し、最大信号Vmaxと最小信号Vminとの差が減少するとトランスコンダクタンスgmの値が減少するように、バイアス制御信号gm_ctrlが制御される。
(第2の実施形態)
<カプセル内視鏡>
[構成]
本発明の第2の実施形態に係るカプセル内視鏡SCOPEについて、図11および図12を用いて説明する。図11は、カプセル内視鏡SCOPEの構成を示している。図12は、人体の胃壁を示している。
先ず、図11を用いてカプセル内視鏡SCOPEの構成について説明する。カプセル内視鏡SCOPEは、対物レンズOLと、信号処理回路SIG_PROC_CIR’と、画像処理回路MPUと、電源供給回路SUPと、を有する。
対物レンズOLは、被写体から入力された光束LIGHTを、信号処理回路SIG_PROC_CIR’上に形成された画素列PD_ARYに結像する。信号処理回路SIG_PROC_CIR’は、画素列PD_ARYに入射された光量に応じて生成された電圧信号に対応したデジタル信号であるAD変換信号AD_SIGを出力する。画像処理回路MPUは、入力されたAD変換信号AD_SIGに基づいた画像処理を行い、被写体に関する画像を生成する。電源供給回路SUPは、信号処理回路SIG_PROC_CIR’と画像処理回路MPUに電源を供給する。
被写体から入力された光束LIGHTは、対物レンズOLを通して、画素列PD_ARYに結像される。信号処理回路SIG_PROC_CIR’は、画像処理回路MPUに接続されており、画像処理回路MPUにAD変換信号AD_SIGを出力する。電源供給回路SUPは、信号処理回路SIG_PROC_CIR’および画像処理回路MPUに接続されており、各回路の動作に必要な電源を供給する。
[動作]
カプセル内視鏡SCOPEは、患者がカプセル内視鏡SCOPEを口から飲み込み肛門から排出するまでの体内の映像を撮影するために用いられる。主な撮影対象は、胃、小腸、大腸である。一次元方向に配列された複数の受光素子を有する画素列PD_ARYを、例えば受光素子が配列された方向と直交する方向に複数配置することによって、二次元映像を取得することができる。例えば、n個の画素列PD_ARYが配置されている場合、n個の画素列PD_ARYのそれぞれが、図12に示す矢印L1,L2,・・・,Lnが通過する領域の画像を構成する電圧信号を生成する。
画素列PD_ARYは、画素列PD_ARYに入力された光量に応じた電圧信号を出力する。画素列PD_ARYから出力された電圧信号はAD変換器ADCでAD変換信号AD_SIGに変換される。AD変換信号AD_SIGに対して、画像処理回路MPUにおいて、画像処理の演算が行われ、最終的に、図12に示すような映像が生成される。映像の更新は所定のフレームレート(フレーム周期)で行われ、典型的な使用例では1秒間に1回から100回程度、映像の更新が行われる。信号処理回路SIG_PROC_CIR’の詳細な動作については以下で説明する。
<信号処理回路SIG_PROC_CIR’>
[構成]
以下、信号処理回路SIG_PROC_CIR’の構成について図13を用いて説明する。図13は、信号処理回路SIG_PROC_CIR’の構成を示している。信号処理回路SIG_PROC_CIR’は、信号列生成回路SIG_ARY_GEN’と、ドライバ回路DRV_CIRと、AD変換器ADCと、最大値/最小値検出回路MAX_MIN_DETECT’と、バイアス制御回路BIAS_GEN’と、を有する。これらの構成は同一の半導体チップ上に形成されている。
信号列生成回路SIG_ARY_GEN’は、複数の電圧信号(DC電圧信号)で構成される電圧信号群を所定のフレーム周期で繰り返し時分割して第一の信号列SIG_ARY1としてドライバ回路DRV_CIRに出力する。ドライバ回路DRV_CIRは、第一の信号列SIG_ARY1とバイアス制御信号gm_ctrl’とが入力され、第一の信号列SIG_ARY1を、バイアス制御信号gm_ctrl’に応じたトランスコンダクタンスでドライバ出力電圧V_DRVOUTに変換してサンプルアンドホールド回路SHCに出力する。AD変換器ADCは、サンプルアンドホールド回路SHCを入力段に有し、サンプルアンドホールド回路SHCに保持されたアナログ信号をデジタル信号であるAD変換信号AD_SIGに変換して、図11に記載された画像処理回路MPUに出力する。
最大値/最小値検出回路MAX_MIN_DETECT’は、AD変換信号AD_SIGが入力され、1フレーム分の第一の信号列SIG_ARY1に対応するAD変換信号AD_SIGの最大値に対応した最大信号Vmax’と、最小値に対応した最小信号Vmin’とを生成してバイアス制御回路BIAS_GEN’に出力する。バイアス制御回路BIAS_GEN’は、最大信号Vmax’と最小信号Vmin’とが入力され、1つ前のフレーム(第1のフレーム)に出力された最大信号Vmax’と最小信号Vmin’との差である最大コントラストVCONT_MAXに基づき、次のフレーム(第2のフレーム)に出力される最大信号Vmax’と最小信号Vmin’との差である最大コントラストV’CONT_MAXを予想し、次のフレームに出力される第一の信号列SIG_ARY1の処理に使用されるバイアス制御信号gm_ctrl’を生成してドライバ回路DRV_CIRに出力する。
[動作]
ドライバ回路DRV_CIRとサンプルアンドホールド回路SHCの内部構成および動作は、図1に記載された各回路の内部構成および動作と同じであり、詳細な説明は省略する。図14は、信号列生成回路SIG_ARY_GEN’の構成を示している。信号列生成回路SIG_ARY_GEN’の構成は、図2に示す信号列生成回路SIG_ARY_GENから、第二の信号列SIG_ARY2を取り出すための信号線を取り除いたこと以外は同じであるため、信号列生成回路SIG_ARY_GEN’の構成についての詳細な説明は省略する。
以下、図4を再度引用し、信号処理回路SIG_PROC_CIR’における読み出しシーケンスについて説明する。最大値/最小値検出回路MAX_MIN_DETECT’およびバイアス制御回路BIAS_GEN’の機能は、図1に記載されたものと異なるため、後述する。
先ず、図4を用いて、最大値/最小値検出回路MAX_MIN_DETECT’について説明する。最大値/最小値検出回路MAX_MIN_DETECT’は、AD変換器ADCによりAD変換された電圧信号群G1に対応したAD変換信号AD_SIGを用いて、1フレーム前の転送期間TRAN_Tに読み出された電圧信号群G1の最大コントラストVCONT_MAXを決定し、次のフレームの転送期間TRAN_T’に読み出される電圧信号群G2の最大コントラストを予想する。例えば、1フレーム前の転送期間TRAN_Tに読み出された電圧信号群G1の最大コントラストVCONT_MAXの2割増しである1.2×VCONT_MAXを次のフレームにおける最大コントラストであると予想する。このような予想演算を行った結果、以下の(9)式が成り立てば、サンプリング誤差を所定のサンプリング誤差ε以下に抑えつつドライバ出力電圧V_DRVOUTをサンプリングするようにサンプルアンドホールド回路SHCを駆動することができる。
V’CONT_MAX≦1.2×VCONT_MAX ・・・(9)
ただし、V’CONT_MAXは、実際に次のフレームで読み出された電圧信号群G2の最大コントラストである。したがって、(9)式および以下の(10)式の両方が成り立つ撮影条件である限り、(6)式が成り立つので、本実施形態に係る信号処理回路SIG_PROC_CIR’は従来技術に比べて消費電流を低減することができる。
1.2×VCONT_MAX<VSWING_MAX ・・・(10)
信号処理回路SIG_PROC_CIR’が、本実施形態に係るカプセル内視鏡SCOPEに搭載されることにより、より消費電力を低減する効果が得られる。これは、以下の2点が挙げられるためである。第一の点は、図12で示した通り、一般に胃壁の腸壁の映像のコントラストは低く、最大コントラストVCONT_MAXの値が小さいことである。第二の点は、カプセル内視鏡SCOPEが定期的に撮影を繰り返すことにより生成される映像が同様な映像であるため、1つ前のフレームに読み出された電圧信号群の最大コントラストVCONT_MAXに基づいた次のフレームにおける最大コントラストV’CONT_MAXの予想を正確に行いやすいことである。
以上に説明した通り、本実施形態に係るカプセル内視鏡SCOPEに搭載された信号処理回路SIG_PROC_CIR’を構成するドライバ回路DRV_CIRは、図12の矢印L1,L2が示すような、コントラスト(明暗差)の低い被写体に対応した部分では小さなトランスコンダクタンスgmでサンプルアンドホールド回路SHCを駆動する。また、本実施形態に係るカプセル内視鏡SCOPEに搭載された信号処理回路SIG_PROC_CIR’を構成するドライバ回路DRV_CIRは、図12の矢印Lnが示すような、比較的大きなコントラストを有する被写体に対応した部分では大きなトランスコンダクタンスgmで動作する。
カプセル内視鏡SCOPEが撮影対象とする被写体(例えば、胃壁や腸壁)の映像がローコントラストであることが多いため、ドライバ回路DRV_CIRが駆動すべき信号の最大値と最小値の差分は小さくなる傾向にある。したがって、本実施形態に係る信号処理回路SIG_PROC_CIR’をカプセル内視鏡SCOPEに搭載することにより、ドライバ回路DRV_CIRはより長い時間、小さなトランスコンダクタンスで動作するため、カプセル内視鏡SCOPEは従来よりも小さな消費電力で動作することができる。
<変形例>
以上、図面を参照して本発明の実施形態について詳述してきたが、具体的な構成は上記の実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
ドライバ回路DRV_CIRの構成は、図8に示す構成に限らない。例えば、図15に示すトランスコンダクタンスアンプでドライバ回路DRV_CIRを構成しても良いし、これ以外の構成のトランスコンダクタンスアンプでドライバ回路DRV_CIRを構成しても良い。
以下、図15に示すトランスコンダクタンスアンプについて説明する。図15に示すトランスコンダクタンスアンプは、PMOSトランジスタP1,P2,P3,P4,P1’,P3’,P4’と、NMOSトランジスタN1,N2,N3,N4,N1’,N3’,N4’と、を有する。
PMOSトランジスタP2は第一のテール電流源I_TAIL1を構成する。NMOSトランジスタN2は第二のテール電流源I_TAIL2を構成する。PMOSトランジスタP3,P3’およびNMOSトランジスタN3,N3’は差動対DIFF_STAGEを構成する。PMOSトランジスタP1,P4,P1’,P4’およびNMOSトランジスタN1,N4,N1’,N4’は負荷回路LOAD_STAGEを構成する。
図15では省略されているが、PMOSトランジスタP3のドレイン端子はNMOSトランジスタN1のドレイン端子およびNMOSトランジスタN4のソース端子に接続され、PMOSトランジスタP3’のドレイン端子はNMOSトランジスタN1’のドレイン端子およびNMOSトランジスタN4’のソース端子に接続され、NMOSトランジスタN3のドレイン端子はPMOSトランジスタP1のドレイン端子およびPMOSトランジスタP4のソース端子に接続され、NMOSトランジスタN3’のドレイン端子はPMOSトランジスタP1’のドレイン端子およびPMOSトランジスタP4’のソース端子に接続されている。
また、図8に記載のドライバ回路DRV_CIRにおいて、第一の電源VDDは電源電圧であり、第二の電源VSSはグラウンドであり、第一導電型のトランジスタはPMOSトランジスタであり、第二導電型のトランジスタはNMOSトランジスタである。電源および導電型の形態はこれ以外であってもよく、例えば、第一の電源VDDがグラウンドであり、第二の電源VSSが電源電圧であり、第一導電型のトランジスタがNMOSトランジスタであり、第二導電型のトランジスタがPMOSトランジスタであっても良い。
また、ドライバ回路DRV_CIRはシングルエンド型であるとして説明を行ったが、全差動型のドライバ回路であっても構わない。
また、図2では、n個の受光素子PD[1]〜PD[n]が全て最大値/最小値検出回路MAX_MIN_DETECTに接続されているが、最大値/最小値検出回路MAX_MIN_DETECTに接続される受光素子の数はn個よりも少なくても良い。例えば、受光素子PD[1]〜PD[n]と最大値/最小値検出回路MAX_MIN_DETECTを接続する信号線を1本毎に間引いても、最大コントラストVCONT_MAXの概算値を求めることができ、配線に必要な面積を抑えることができる。
また、図11に示す信号処理回路SIG_PROC_CIR’が、第1の実施形態に係る信号処理回路SIG_PROC_CIRであっても、同様の効果が得られる。
また、第2の実施形態では、バイアス制御回路BIAS_GEN’は、1つ前のフレームに出力された最大信号Vmax’と最小信号Vmin’との差である最大コントラストVCONT_MAXに基づき、次のフレームに出力される最大信号Vmax’と最小信号Vmin’との差である最大コントラストV’CONT_MAXを予想しているが、次のようにしてもよい。例えば、バイアス制御回路BIAS_GEN’は、第1のフレームに出力された最大信号Vmax’と最小信号Vmin’との差である最大コントラストVCONT_MAXに基づき、第1のフレームよりもmフレーム(m:2以上の整数)後の第2のフレームに出力される最大信号Vmax’と最小信号Vmin’との差である最大コントラストV’CONT_MAXを予想し、第2のフレームにおいて、予め予想した最大コントラストV’CONT_MAXに基づくバイアス制御信号gm_ctrl’を生成してドライバ回路DRV_CIRに出力する。
また、図3および図4では、グラフの縦軸の上方を、蓄積電荷が多い状態(飽和レベルVsat)として説明を行ってきたが、グラフの縦軸の上方を、蓄積電荷が少ない状態(OBレベルVob)としても良い。
SIG_PROC_CIR,SIG_PROC_CIR’ 信号処理回路、SIG_ARY_GEN,SIG_ARY_GEN’ 信号列生成回路、MAX_MIN_DETECT,MAX_MIN_DETECT’ 最大値/最小値検出回路、BIAS_GEN,BIAS_GEN’ バイアス制御回路、DRV_CIR ドライバ回路、ADC AD変換器、SHC サンプルアンドホールド回路、PD_ARY 画素列、SW_ARY スイッチ列、MAX_DETECT 最大値検出回路、MIN_DETECT 最小値検出回路、S1 サンプリングスイッチ、CSH サンプリング容量、Iconst1 第一の電流源、Iconst2 第二の電流源、I_TAIL テール電流源、M1 第一のトランジスタ、M2 第二のトランジスタ、M3 第三のトランジスタ、M4 第四のトランジスタ、DIFF_STASGE 差動対、LOAD_STAGE 負荷回路、SCOPE カプセル内視鏡、OL 対物レンズ、MPU 画像処理回路、SUP 電源供給回路

Claims (8)

  1. 複数の電圧信号を時分割して第一の信号列として順次出力し、前記複数の電圧信号を第二の信号列として同時に並列的に出力する信号列生成回路と、
    前記第二の信号列が入力され、前記複数の電圧信号の略最大値に対応した最大信号と、前記複数の電圧信号の略最小値に対応した最小信号とを出力する最大値/最小値検出回路と、
    前記最大信号と前記最小信号とが入力され、前記最大信号と前記最小信号との差に応じて変化するバイアス制御信号を出力するバイアス制御回路と、
    前記第一の信号列と前記バイアス制御信号とが入力され、前記バイアス制御信号に応じたトランスコンダクタンスで前記第一の信号列を変換したドライバ出力電圧を出力するドライバ回路と、
    前記ドライバ出力電圧が入力され、サンプル期間において前記ドライバ出力電圧をサンプルする動作と、保持期間において前記ドライバ出力電圧を保持する動作とを繰り返すサンプルアンドホールド回路と、
    を有し、
    前記ドライバ回路の前記トランスコンダクタンスは、前記最大信号と前記最小信号との差が増加すると値が増加し、前記差が減少すると値が減少するように、前記バイアス制御信号によって制御されることを特徴とする信号処理回路。
  2. 前記サンプルアンドホールド回路を入力段に有し、前記サンプルアンドホールド回路に保持されたアナログ信号をデジタル信号であるAD変換信号として外部に出力するAD変換器を有することを特徴とする請求項1に記載の信号処理回路。
  3. 複数の電圧信号を所定のフレーム周期で繰り返し時分割して第一の信号列として出力する信号列生成回路と、
    前記第一の信号列とバイアス制御信号とが入力され、前記バイアス制御信号に応じたトランスコンダクタンスで前記第一の信号列を変換したドライバ出力電圧を出力するドライバ回路と、
    前記ドライバ出力電圧が入力され、サンプル期間において前記ドライバ出力電圧をサンプルする動作と、保持期間において前記ドライバ出力電圧を保持する動作とを繰り返すサンプルアンドホールド回路を入力段に有し、前記サンプルアンドホールド回路に保持されたアナログ信号をデジタル信号であるAD変換信号として出力するAD変換器と、
    前記AD変換信号の略最大値に対応した最大信号と、前記AD変換信号の略最小値に対応した最小信号とを出力する最大値/最小値検出回路と、
    第1のフレームに出力された前記最大信号と前記最小信号との差に基づき、前記第1のフレームよりも後の第2のフレームに出力される前記最大信号と前記最小信号との差を予想し、前記第2のフレームに出力される前記第一の信号列に対応する前記バイアス制御信号を出力するバイアス制御回路と、
    を有し、
    前記ドライバ回路の前記トランスコンダクタンスは、前記最大信号と前記最小信号との差が増加すると値が増加し、前記差が減少すると値が減少するように、前記バイアス制御信号によって制御されることを特徴とする信号処理回路。
  4. 前記サンプルアンドホールド回路は、
    サンプリングクロックによりオンとオフが制御されるサンプリングスイッチと、
    容量の値がCSHであるサンプリング容量と、
    を有し、
    前記サンプリングスイッチがオンとなる前記サンプル期間の長さをts、前記サンプルアンドホールド回路に許容されるサンプリング誤差をε、前記最大信号と前記最小信号との電圧の差をVCONT_MAXとした場合に、
    を満たすトランスコンダクタンスgmで前記ドライバ回路が動作するように前記バイアス制御回路が前記バイアス制御信号を制御する
    ことを特徴とする請求項1または請求項3に記載の信号処理回路。
  5. 前記信号列生成回路は、
    半導体基板の平面上に配列され、受光量に応じた前記電圧信号を生成する複数の受光素子を有する画素列と、
    第一端子および第二端子を有し、前記第一端子が各々の前記受光素子に接続され、前記第二端子が互いに接続され、オンとオフの切り替えが可能な複数のスイッチと、
    を有し、オンとなる前記スイッチを順次切り替えることにより、前記複数の受光素子で生成された前記電圧信号を時系列的に切り替えて前記第一の信号列として順次出力し、前記複数の受光素子で生成された前記電圧信号を前記第二の信号列として、前記複数の受光素子の夫々に対応して設けられた信号線に同時に並列的に出力する
    ことを特徴とする請求項1に記載の信号処理回路。
  6. 前記最大値/最小値検出回路は、
    複数のNMOSトランジスタと、第一端子および第二端子を有する第一の電流源とを有し、前記複数のNMOSトランジスタの夫々のゲート端子が前記複数の受光素子の全て、若しくは一部に接続され、前記複数のNMOSトランジスタの夫々のドレイン端子が第一の電源に接続され、前記複数のNMOSトランジスタの夫々のソース端子が互いに接続され、前記第一の電流源の前記第一端子が前記複数のNMOSトランジスタの全てのソース端子に接続され、前記第一の電流源の前記第二端子が第二の電源に接続され、前記NMOSトランジスタのソース端子と、前記第一の電流源の前記第一端子とが接続された部分から前記最大信号を出力する最大値検出回路と、
    複数のPMOSトランジスタと、第一端子および第二端子を有する第二の電流源とを有し、前記複数のPMOSトランジスタの夫々のゲート端子が前記複数の受光素子の全て、若しくは一部に接続され、前記複数のPMOSトランジスタの夫々のドレイン端子が前記第二の電源に接続され、前記複数のPMOSトランジスタの夫々のソース端子が互いに接続され、前記第二の電流源の前記第一端子が前記PMOSトランジスタの全てのソース端子に接続され、前記第二の電流源の前記第二端子が前記第一の電源に接続され、前記PMOSトランジスタのソース端子と、前記第二の電流源の前記第一端子とが接続された部分から前記最小信号を出力する最小値検出回路と、
    を有することを特徴とする請求項に記載の信号処理回路。
  7. 前記ドライバ回路は、
    前記バイアス制御信号により、
    出力電流が制御されるテール電流源と、
    前記テール電流源から入力された前記出力電流の値に応じた所定のトランスコンダクタンスで、反転入力端子および非反転入力端子に入力された電圧の差分に応じた電流を出力する差動対回路と、
    前記差動対回路から入力された前記電流に応じた電圧を出力する負荷回路と、
    を有することを特徴とする請求項1または請求項3に記載の信号処理回路。
  8. 請求項2または請求項3に記載の信号処理回路であって、半導体基板の平面上に配列され、受光量に応じた前記電圧信号を生成する複数の受光素子を有する画素列を前記信号列生成回路に備え、前記電圧信号に対応した前記AD変換信号を出力する前記信号処理回路と、
    被写体から入力された光束を前記画素列に結像する対物レンズと、
    前記信号処理回路から入力された前記AD変換信号に基づいた画像処理を行う画像処理回路と、
    前記信号処理回路および前記画像処理回路に電源を供給する電源供給回路と、
    を有することを特徴とするカプセル内視鏡。
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