JP6132299B2 - コラーゲンを含む組成物 - Google Patents

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Description

本発明は、魚類由来の吸湿率に優れたコラーゲンを含む液体組成物(例えば、液体化粧品組成物、細胞培養溶液組成物、美容形成用注入組成物、液体医薬組成物、又は液体食品組成物)、及び化粧品基剤に関する。本発明によれば、浮遊物又は沈殿物(澱)の発生がない液体組成物を得ることができる。特には、前記魚類由来コラーゲンを用いることにより製造時の浮遊物又は沈殿物(澱)の形成が抑えられ、且つ保湿性に優れた化粧品を製造することができる。
コラーゲンは、化粧品、美容形成用材料、医薬組成物、細胞培養用材料、又は食品などに、様々な目的で使用されている。
例えば、化粧品には、皮膚又は髪の潤いを保つために、保湿剤としてコラーゲンが添加されている。具体的には、特許文献1において、皮膚の真皮の成分であるヒアルロン酸、コンドロイチン硫酸、及びコラーゲンを含有する化粧料が提案されており、バリア機能及び肌改善機能を示すことが開示されている。また、特許文献2には、真皮の線維成分であるコラーゲン、及びエラスチン、並びに真皮の基質成分であるヒアルロン酸ナトリウム、コンドロイチン硫酸ナトリウム、及びN−アセチルグルコサミンを含む化粧料が開示されている。
また、細胞培養溶液組成物としては、特許文献3及び特許文献4に、それぞれ細胞培養基材及び骨芽細胞分化誘導用培養基材を作成するための、魚類由来コラーゲンを含む液体組成物が開示されている。更にコラーゲンは、美容形成用注入組成物又は医薬組成物の有効成分として用いられたり、又は食品又は飲料に添加されて栄養素として摂取されたりしている。
特開2002−145753号公報 特開2011−42589号公報 特開2010−193808号公報 特開2012−120529号公報
「ジャーナル・オブ・モラキュラー・バイオロジー(Journal of Molecular Biology)」(米国)1982年、第157巻、p.105〜132
従来、液体化粧品にコラーゲンを用いる場合、浮遊物又は沈殿物(澱)を形成させない、つまり相溶性を高めるために、コラーゲンをサクシニル化し、化粧品に添加していた。すなわち、従来のコラーゲンは、化粧品の添加成分として用いるために、サクシニル化などの処理が必要であった。しかし、サクシニル化により、コラーゲンがゼラチンに変わる温度、変性温度、が低下することが知られている。
本発明者らは、化粧品における保湿成分として、コラーゲンの研究を進めていたところ、熱処理によって3重らせん構造の破壊された変性コラーゲン(ゼラチン又は水溶性コラーゲン)や、酵素処理されたコラーゲンペプチドと比較して、3重らせん構造が維持されたコラーゲン(以下、「非変性コラーゲン」と称することがある)が保湿成分として有用であることを見出した。しかしながら、この非変性コラーゲンも、相溶性が低く、化粧品に添加すると浮遊物や沈殿物(澱)が発生することがあった。本発明者らは、この澱について検討を重ね、特定の界面活性剤を用いることにより、澱の生成を防ぐことを見出した。しかしながら、界面活性剤の添加は、コストの増加につながるものであった。
従って、本発明の目的は、液体組成物において、浮遊物や沈殿物(澱)が発生しない優れたコラーゲン並びにそれを含む液体組成物を提供することである。また、本発明の更なる目的は、保湿性に優れ、且つ化粧品の成分として操作性に優れたコラーゲン並びにそれを含む組成物及び化粧品基剤を提供することである。
本発明者は、液体組成物の成分として、浮遊物や沈殿物(澱)が発生しない相溶性に優れたコラーゲンについて、鋭意研究した結果、驚くべきことに、相対湿度85%及び温度23℃における吸湿率が40重量%以上である、魚類由来のコラーゲンを用いることにより、液体組成物に浮遊物や沈殿物(澱)が発生しないことを見出した。更に、前記魚類由来のコラーゲンの吸湿率は、従来化粧品に含まれていたコラーゲンより顕著に優れており、化粧品の保湿成分として有用であった。
すなわち、前記魚類由来コラーゲンは、特定の界面活性剤を添加することなく、またサクシニル化することなく、容易に液体組成物に溶解し、操作性に優れるものであった。更に、前記魚類由来コラーゲンは高い保湿性を示し、化粧品の保湿成分として有用であった。
本発明は、こうした知見に基づくものである。
従って、本発明は、
[1]相対湿度85%及び温度23℃における吸湿率が40重量%以上である、魚類由来のコラーゲンを含む液体組成物、
[2]前記コラーゲンのアミノ酸組成が、アミノ酸組成分析から計算される全アミノ酸の数を1000残基に換算した場合に、グルタミン及びグルタミン酸が75残基以上及びリシンが24残基以下である、[1]に記載の液体組成物、
[3]前記コラーゲンの変性温度が25℃以上である、[1]又は[2]に記載の液体組成物、
[4]前記組成物が、液体化粧品組成物、細胞培養溶液組成物、美容形成用注入組成物、液体医薬組成物、又は液体食品組成物である、[1]〜[3]のいずれかに記載の液体組成物、
[5]相対湿度85%及び温度23℃における吸湿率が40重量%以上である、魚類由来コラーゲンを含む化粧品基剤、
[6]前記コラーゲンのアミノ酸組成が、アミノ酸組成分析から計算される全アミノ酸の数を1000残基に換算した場合に、グルタミン及びグルタミン酸が75残基以上及びリシンが24残基以下である、[5]に記載の化粧品基剤、及び
[7]前記コラーゲンの変性温度が25℃以上である、[5]又は[6]に記載の化粧品基剤、
に関する。
前記相対湿度85%及び温度23℃における吸湿率が40重量%以上である、魚類由来のコラーゲンを液状組成物に用いると、特定の界面活性剤を用いることなく、またサクシニル化を行うことなく、従来発生していた浮遊物又は沈殿物(澱)の発生を抑制することができる。更に、前記魚類由来コラーゲンを、化粧品用基剤及びそれを含む化粧品に、保湿成分として用いることにより、浮遊物又は沈殿物の発生を防ぐだけでなく、優れた保湿性を示す。また、魚類由来コラーゲンは、膨潤性にも優れており、この点からも優れた化粧品基剤及び化粧品組成物を調製することができる。
界面活性剤を添加しない化粧品基剤にテラピア鱗由来I型コラーゲン(試作品A;図左)、又はベステル(チョウザメ)脊索由来II型コラーゲン(試作品B;図右を添加した場合の澱の発生の有無を示した写真である。 ベステル(チョウザメ)脊索由来II型コラーゲン、アムール(チョウザメ)脊索由来II型コラーゲン、及びブタ真皮由来I型コラーゲン、テラピア鱗由来I型コラーゲンの吸湿率を示したグラフである。 ベステル(チョウザメ)脊索由来II型コラーゲン、トリ胸部肋軟骨由来II型コラーゲン、及びブタ真皮由来I型コラーゲンの膨潤率を示したグラフである。 コラーゲンの3重らせん構造を、円偏光二色性分光法により測定したグラフである。221nmのピークが3重らせん構造を示す。
[1]液体組成物
本発明の液体組成物は、相対湿度85%及び温度23℃における吸湿率が40重量%以上である、魚類由来のコラーゲンを含む。前記魚類由来コラーゲンを含む液体組成物は、浮遊物や沈殿物(澱)の発生が無く、液体化粧品組成物、細胞培養溶液組成物、美容形成用注入組成物、液体医薬組成物、又は液体食品組成物に、用いることにより、それらの組成物の効果、保湿性・細胞親和性・組織安定性・粘稠性などを高めることができる。
《魚類由来コラーゲン》
本発明の液体組成物に用いる魚類由来コラーゲンは、相対湿度85%及び温度23℃における吸湿率が40重量%以上であるが、吸湿率は45重量%以上が好ましく、50重量%以上がより好ましく、55重量%以上が更に好ましく、60重量%以上が最も好ましい。吸湿率が40重量%以上であることにより、優れた相溶性を示す。
従って、液体組成物(例えば、液体化粧品組成物、細胞培養溶液組成物、美容形成用注入組成物、液体医薬組成物、又は液体食品組成物)に用いた場合に、浮遊物又は沈殿物の発生が見られず、それぞれの液体組成物の機能性を向上させたり、商品価値を高めたりすることができる。例えば、化粧品に添加した場合は、澱の発生が見られず、サクシニル化することなく高い相溶性を示すことができる。更に、本発明に用いるコラーゲンは、高い膨潤性を有しており、優れた化粧品基剤及び化粧品組成物を調製することができる。すなわち、前記魚類由来コラーゲンは優れた膨潤性を有しており、例えば前記魚類由来コラーゲンを含む化粧品基剤を、化粧品用クリームに用いることにより、膨潤性及び保湿性に優れた化粧品を得ることができる。
コラーゲンの吸湿率は、以下の吸着試験方法によって測定することができる。
コラーゲンを、pH3の塩酸水溶液に1.0重量%となるように溶解する。1.0gのコラーゲン溶液を24ウェルに分注し−20℃で凍結する。凍結したコラーゲン溶液を一昼夜凍結乾燥させて、コラーゲンスポンジを得る。得られたコラーゲンスポンジを、五酸化ニリンを置いた減圧デシケーター中に室温で1週間保持し、絶乾する。絶乾したコラーゲンスポンジの重量を測定し、絶乾重量を求める。減圧デシケーター(ポリカデシケーターミニPC−150KG)中に、飽和塩化カリウム水溶液(塩化カリウム100gを超純水40mLに溶解して調製)を置き、温度23℃で、相対湿度85%に調湿し、24時間保持する。デシケーターから取り出し、コラーゲンスポンジの吸着後重量を測定する。吸湿率は、以下の式(3)により計算する。
吸湿率(%)=[(吸着後重量−絶乾重量)/絶乾重量]×100 (3)
本発明の液体組成物に用いる魚類由来コラーゲンは、限定されるものではないが、3重らせん構造が保持されたものが好ましい。前記魚類由来コラーゲンは分子量約10万のポリペプチド鎖が3本集まって「3重らせん構造」を作っており、分子量は約30万である。3重らせん構造を形成するポリペプチド鎖の種類は限定されるものではなく、α1鎖、α2鎖、又はα3鎖のいずれの組み合わせでもよいが、好ましくは3本のα1鎖からなるものである。
3重らせん構造は円偏光二色性分光法により、以下のように確認することができる。CD分光計(例えば、Jasco model725 spectrometer)を用い、2mLのコラーゲンを含む組成物を、光波長2mmの石英セルに入れ、スキャンスピード50nm/分で測定する。例えば、図4に示すように、円偏光二色性スペクトルにおいて、221nm〜226nm付近にコラーゲンのα―へリックス構造に対応するピークが観察される。この場合、コラーゲンの3重らせん構造が維持されていると判断可能である。
本発明に用いる魚類コラーゲンは、3重らせん構造が保持されたものが好ましい。すなわち「非変性コラーゲン」が好ましい。従って、コラーゲンが変性したゼラチン、水溶性コラーゲン又はコラーゲンが分解したペプチドコラーゲンは、本発明の液体組成物に含まれる魚類コラーゲンとしては、好ましくない。しかしながら、液体組成物の用途によっては、ゼラチン、水溶性コラーゲン又はペプチドコラーゲンによって、その液体組成物の機能を発揮できることがある。従って、本発明の液体組成物において、相対湿度85%及び温度23℃における吸湿率が40重量%以上である限りにおいて、3重らせん構造が保持されていないコラーゲンが用いられることを排除するものではない。
本発明の液体組成物に用いるコラーゲンは魚類由来である。魚類コラーゲンを抽出する組織及び器官は限定されず、皮膚、骨、浮袋、皮、筋肉、鱗、及び軟骨(例えば、吻部軟骨)又は脊索を挙げることができるが、特には、吻部軟骨又は脊索が好ましい。
また、魚類の種類も限定されるものでなく、例えば、チョウザメ、テラピア、タイ、ヒラメ、サメ、イワシ、マグロ、フグ、キンギョ、タラ、カレイ、コイ、又はクラゲを挙げることができるが、特にはチョウザメ由来コラーゲンが好ましい。チョウザメは、チョウザメ亜目(Acipenseroidei)に属し、2科6属27種に分類されている。2つの科はチョウザメ科(2亜科、4属、25種)とヘラチョウザメ科(2属、2種)とに分類される。
チョウザメ科のAcipenserinae亜科のチョウザメ属(Acipenser属)には、Acipenser baeri、Acipenser brevirostrum、Acipenser dabryanus(ダブリーチョウザメ)、Acipenser fulvescens(レイクチョウザメ)、Acipenser gueldenstaedti(ロシアチョウザメ)、Acipenser medirostris(ミドリチョウザメ)、Acipenser mikadoi(ミカドチョウザメ)、Acipenser naccarii(アドリアチョウザメ)、Acipenser nudiventris、Acipenser oxyrinchus、Acipenser persicus(ペルシャチョウザメ)、Acipenser ruthenus(コチョウザメ)、Acipenser schrencki(アムールチョウザメ)、Acipenser sinensis(カラチョウザメ)、Acipenser stellatus、Acipenser sturio(バルトチョウザメ)、及びAcipenser transmontanus(シロチョウザメ)の17種が含まれる。チョウザメ科のAcipenserinae亜科のPseudoscaphirhynchus属には、Pseudoscaphirhynchus fedtschenkoi、Pseudoscaphirhynchus hermannii、及びPseudoscaphirhynchus kaufmanniの3種が含まれる。チョウザメ科のAcipenserinae亜科のScaphirhynchus属には、Scaphirhynchus albus、Scaphirhynchus platorynchus、及びScaphirhynchus suttkusiの3種が含まれる。また、チョウザメ科のHusinae亜科のダウリアチョウザメ属(Huso属)には、Huso huso(オオチョウザメ)、及びHuso douricus(ダウリアチョウザメ)の2種が含まれる。
ヘラチョウザメ科には、ヘラチョウザメ属(Polyodon)のPolyodon spathula(ヘラチョウザメ)及びハシナガチョウザメ属(Psephurus)のPsephurus gladius(シナヘラチョウザメ)の2種が含まれる。
また、養殖種としてオオチョウザメの雌とコチョウザメの雄を人工交配して作出されたベステル(Acipenser ruthenus×Huso huso)、その他、人工交配して作出されたチョウザメも含まれる。
本発明に用いる魚類由来コラーゲンを得るためのチョウザメは限定されるものではないが、ベステル又はアムールチョウザメが好ましい。また、魚類由来コラーゲンを抽出する組織も特に限定されるものではないが、吻部軟骨又は脊索が好ましい。
従来コラーゲンは、そのほとんどがウシ又はニワトリなど家畜の組織から採取されていた。近年、ウシのBSE(牛海綿状脳症)やヒツジの振戦病の原因物質が、プリオンと呼ばれる伝染性蛋白質であることが報告され、家畜由来の原料を用いたコラーゲン製品から、ヒトにプリオンなどの病原体が感染する危険性が指摘されている。また、ニワトリもヒトに感染する鳥インフルエンザが発見された。従って、安全性と資源量等の観点からも、人畜共通伝染病の存在しない魚類由来コラーゲンが化粧品材料、食品材料及び医薬品材料のコラーゲンとして好ましい。
本発明の液体組成物に用いる魚類由来コラーゲンは、限定されるものではないが、アミノ酸組成分析から計算される全アミノ酸の数を1000残基に換算した場合の、グルタミン及びグルタミン酸が75残基以上及びリシンが24残基以下の魚類由来のコラーゲンが好ましい。
グルタミン及びグルタミン酸の個数は、特に限定されるものではないが、下限は80残基以上が好ましく、83残基以上がより好ましく、86残基以上が更に好ましい。グルタミン及びグルタミン酸の個数の上限は、特に限定されるものではないが、120残基以下が好ましく、110残基以下がより好ましく、100残基以下が更に好ましい。
リシンの個数は、限定されるものではないが、上限は22残基以下が好ましく、20残基以下がより好ましく、18残基以下が更に好ましく、16残基以下が最も好ましい。リシンの個数の下限は、特に限定されるものではないが、7残基以上が好ましく、10残基以上がより好ましく、14残基以上が更に好ましい。
本発明に用いる魚類由来コラーゲンは、アミノ酸組成分析から計算される全アミノ酸の数を1000残基に換算した場合の、グルタミン及びグルタミン酸が75残基以上及びリシンが24残基以下のコラーゲンであることによって、更に優れた相溶性を示すものと考えられる。
アミノ酸組成分析の方法は、特に限定されるものではなく、通常の方法を用いることができる。例えば、精製されたコラーゲンを強酸性溶液中で膨潤させ、110℃で24時間加水分解する。強陽イオン交換樹脂を用いたアミノ酸分析機により、アミノ酸の組成を分析する。アミノ酸の検出方法は、通常ニンヒドリン法を用いて行うが、プロリンは発色が異なるため、440nmで検出するとよい。
本発明におけるコラーゲンの1000個のアミノ酸の特定は、高速液体クロマトグラフを用いたニンヒドリン法によって行う。クロマトグラフにより得られたピークエリアと標準物質を比較し、その面積からアミノ酸個数に換算する。更に、総アミノ酸数を1000個に補正し、1000残基に換算したアミノ酸の組成が求められる。
前記魚類由来コラーゲンの1000個のアミノ酸におけるグルタミン、グルタミン酸、及びリシン以外のアミノ酸組成は、特に限定されるものではない。しかしながら、ヒドロキシリシンは、好ましくは10個以上であり、更に好ましくは15個以上である。また、プロリンは、好ましくは115以上であり、より好ましくは120以上である。システインは、好ましくは15以下であり、より好ましくは10以下であり、更に好ましくは5以下であり、更に好ましくは3以下である。特にヒドロキシリシンの数が多いと、単糖や二糖などが多く結合可能で、更に相溶性を高める効果がある。
《変性温度》
本発明に用いる魚類由来コラーゲンの変性温度は、特に限定されるものではないが、好ましくは、25℃以上であり、より好ましくは30℃以上であり、更に好ましくは33.5℃以上である。変性温度が25℃未満であると、液体組成物が高温に置かれた場合などに、コラーゲンの3重らせん構造が壊れることがあり、コラーゲンの機能を発揮できないことがある。また、変性温度の上限は特に限定されるものではないが、50℃以下でよい。
魚類由来コラーゲンの変成温度は、International Journal of Biological Macromolecules,32199(2003)に記載の方法に従って、CD分光計(Jasco model725 spectrometer)を使用してコラーゲン水溶液の温度を段階的に上昇させることによって求めることができる。具体的には、サンプルをpH3の希塩酸100mLに溶解し、光路長2mmの石英セルに入れる。セルの温度を1℃/min(60℃/時間)で上昇させ、226nmにおける旋光度を0.2℃ごとに測定した。各温度における旋光度を温度に対してプロットすると、旋光度の値がコラーゲン螺旋の値からランダムコイルの値へと急激に変化する変成曲線が得られる。それらの旋光度値の中間値を与える温度、すなわち、螺旋率(Helicity;%)が50%になるときの温度を変成温度とする。
《総疎水性値》
本発明に用いる魚類由来コラーゲンは、限定されるものではないが、総疎水性値が−710以下である魚類由来コラーゲンが好ましい。前記総疎水性値(THV)は、下記式(1)によって求めることができる。
式(1)
HV=dn×(−3.5)+t×(−0.7)+s×(−0.8)+qe×(−3.5)+g×(−0.4)+a×1.8+v×4.2+m×1.9+i×4.5+l×3.8+f×2.8+hk×(−0.8)+k×(−3.9)+r×(−4.5)+c×2.5+y×(−0.3)+h×(−3.2)+hp×(−0.6)+p×(−0.6)
[式中、アミノ酸組成分析から計算される全アミノ酸数を1000残基に換算した場合の、dnはアスパラギン及びアスパラギン酸の数、tはトレオニンの数、sはセリンの数、qeはグルタミン及びグルタミン酸の数、gはグリシンの数、aはアラニンの数、vはバリンの数、mはメチオニンの数、iはイソロイシンの数、lはロイシンの数、fはフェニルアラニンの数、hkはヒドロキシリシンの数、kはリシンの数、rはアルギニンの数、cはシステインの数、yはチロシンの数、hはヒスチジンの数、hpはヒドロキシプロリンの数、pはプロリンの数を表す]。
総疎水性値(THV)は、好ましくは−710以下であり、好ましくは−720以下であり、より好ましくは−730以下であり、より好ましくは−740以下であり、更に好ましくは−745以下であり、更に好ましくは−750以下であり、最も好ましくは−760以下である。総疎水性値(THV)が−710以下であることによって、更に相溶性を高めることができる。また、総疎水性値は低い方が、相溶性を高めることができると考えられる。従って、総疎水性値(THV)の下限は、特に限定されるものではないが、アミノ酸組成の点から−1740以上が好ましく、−1500以上がより好ましく、−1300以上が更に好ましい。
総疎水性値(THV)は、アミノ酸組成分析から得られたそれぞれのアミノ酸の比率を1000個のアミノ酸残基に換算して、各アミノ酸の数と、アミノ酸の疎水性インデックスとを乗じて、得られた値を加えたものである。アミノ酸の疎水性インデックスは、Kyte及びDoolittleのものを用いた(非特許文献1)。アルギニンは「−4.5」、リシンは「−3.9」、アスパラギンは「−3.5」、アスパラギン酸は「−3.5」、グルタミンは「−3.5」、グルタミン酸は「−3.5」、ヒスチジンは「−3.2」、プロリンは「−1.6」、チロシンは「−1.3」、セリンは「−0.8」、ヒドロキシリシンは「−0.8」、トレオニンは「−0.7」、ヒドロキシプロリンは「−0.6」、グリシンは「−0.4」、アラニンは「1.8」、メチオニンは「1.9」、システインは「2.5」、フェニルアラニンは「2.8」、ロイシンは「3.8」、バリンは「4.2」、及びイソロイシンは「4.5」である。
《液体組成物》
本発明の液体組成物は、前記魚類由来コラーゲンを含む液状の組成物である限り限定されないが、液体化粧品組成物、細胞培養溶液組成物、美容形成用注入組成物、液体医薬組成物、又は液体食品組成物を挙げることができる。これらの組成物は、コラーゲン由来の浮遊物又は沈殿物の発生がない。従って、浮遊物や沈殿物の発生によるコラーゲンの機能又は作用の低下が見られない。
《液体化粧品組成物》
本発明の液体化粧品組成物が、後述の本発明の化粧品基剤を含んでもよい。本発明の液体化粧品組成物は、前記魚類由来コラーゲンに加えて、通常、基剤(又は担体)、有効成分(保湿剤など)、又は添加剤を含むことができる。
基剤のうち粉末状基剤としては、糖類(グルコース、ラクトース、デンプンなどの単糖類又は多糖類;ソルビトールなどの糖アルコールなど)、アミノ酸類(セリン、グリシン、スレオニン、アラニンなど)、金属石鹸類(脂肪酸金属塩、例えば、ステアリン酸カリウム、やし油脂肪酸ナトリウム、ミリスチン酸マグネシウム、ステアリン酸カルシウムなど)、樹脂類[ポリエチレンなどのオレフィン系樹脂、スチレン系樹脂、アクリル系樹脂、ビニルアルコール系重合体、カルボン酸ビニルエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリエステル系樹脂などの熱可塑性樹脂;フェノール樹脂、アミン樹脂(尿素樹脂、メラミン樹脂など)、熱硬化性アクリル樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、アルキド樹脂、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂(メチルポリシロキサンなど)などの熱硬化性樹脂など]、無機粉末成分[セリサイト、体質顔料(カオリン、タルク、雲母などの天然粘度鉱物;合成フッ素金雲母、六方晶窒化ホウ素など)など]などが挙げられる。
固形又は半固形基剤としては、動植物由来の固形又は半固形油性基剤(蜜ろう、木ろう、カルナバろう、キャンデリラろう、カカオ脂、牛脂;ラノリンなど)、鉱物由来の固形又は半固形油性基剤(固形パラフィン、セレシン、ミクロクリスタリンワックス;ワセリンなど)の他、脂肪酸エステル(2−エチルヘキサン酸セチルなどの飽和又は不飽和脂肪酸アルキルエステル;リンゴ酸イソステアリルなどの飽和又は不飽和オキシ酸アルキルエステル;グリセリルモノステアレート、エチレングリコールジステアリン酸エステルなどの飽和脂肪酸と多価アルコールとのエステルなど)、高級アルコール(セチルアルコール、ステアリルアルコール、オレイルアルコールなどの飽和脂肪族アルコールなど)、高級脂肪酸(ステアリン酸、オレイン酸など)、ゲル基剤(粘液質など)などが挙げられる。
前記ゲル基剤の粘液質としては、動植物系粘液質(クインシードガム、トラガントガム、キサンタンガムなどのガム類;ペクチン、デンプンなどの糖類;アイリッシュモス;アルギン酸ナトリウム、プロピレングリコールアルギネートなどのアルギン酸類;ヒアルロン酸、コンドロイチン硫酸ナトリウム、コンドロイチンヘパリンなどの多糖類;カゼイン、ビトロネクチン、フィブロネクチン、ケラチン、エラスチン、ローヤルゼリーなどのタンパク質類など)、セルロース又はその誘導体(セルロース;メチルセルロース、エチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロースなど)、合成ポリマー(ポリアクリル酸ナトリウム、ポリビニルアルコール、ポリビニルメチルエーテル、ポリビニルピロリドン、カルボキシビニルポリマー、高分子量のポリオキシアルキレングリコール(ポリエチレングリコールなど)など)、無機系粘液質(ビーガム、ベントナイト、有機変性ベントナイト、膨潤性ベントナイトなど)などが挙げられる。
液状基剤は、本発明の化粧品基剤に用いるものを、制限なく用いることができる。具体的には、液状基剤としては、油性基剤(ホホバ油、オリーブ油、やし油、つばき油、マカデミアンナッツ油、ひまし油、スクアランなど)、鉱物系油性基剤(流動パラフィン、ポリブテン、シリコーン油など)、合成系油性基剤(合成エステル油、合成ポリエーテル油など)などの油性基剤;水性基剤、例えば、水、水溶性有機溶媒[低級脂肪族アルコール(エタノール、イソプロパノールなど);アルキレングリコール類(エチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ポリエチレングリコール、ジエチレングリコールモノエチルエステルなどの低分子量のポリオキシアルキレングリコール又はそのモノアルキルエステルなど);グリセリン、ペンタエリスリトールなどの多価アルコール類;乳酸、ピロリドンカルボン酸ナトリウムなどのカルボン酸類]などが挙げられる。基剤は、単独で又は二種以上組み合わせて使用できる。
基剤の割合は、化粧品全体に対して、10〜99.999重量%、好ましくは10〜99重量%、更に好ましくは20〜95重量%程度であってもよい。また、コラーゲン組成物の割合は、基剤100重量部に対して、0.001〜500重量部、好ましくは0.01〜300重量部、更に好ましくは0.1〜100重量部(例えば、1〜50重量部)程度であってもよい。
有効成分としては、収れん剤(クエン酸、乳酸、酒石酸などのオキシ酸又はこれらの塩など;塩化アルミニウムなどのアルミニウム化合物;硫酸亜鉛、スルホフェノキソ亜鉛などの亜鉛化合物;プロアントシアニジン類;ハマメリス、白樺などのタンニン含有植物抽出物;ガイヨウエキス、ダイオウエキス、スギナエキスなど)、エモリエント剤(トリグリセリド油、スクワラン、エステル油などの油性成分を、モノグリセリドなどの非イオン乳化剤などにより乳化した乳化物など)、保湿剤、皮膚軟化剤(サリチル酸又はその誘導体、乳酸、尿素など)、抗酸化剤(トコフェロール又はその誘導体;アントシアニンなどのポリフェノール類など)、紫外線吸収剤や紫外線を散乱する無機顔料、美白剤(アスコルビン酸又はその誘導体、システイン、プラセンタエキス、アルブチン、コウジ酸、ルシノール、エラグ酸、カミツレ抽出物など)、制汗剤(アルミニウム化合物、亜鉛化合物、タンニンなどの収れん剤など)、肌荒れ防止剤(グリチルリチン酸塩、ビタミン類など)、抗炎症剤(アラントイン、グアイアズレン、グリチルリチン酸又はその塩、グリチルレチン酸又はその塩、ε−アミノカプロン酸、トラネキサム酸、イブプロフェン、インドメタシン、酸化亜鉛、或いはこれらの誘導体;アルニカ抽出物などの植物抽出物など)、殺菌剤又は抗菌剤(塩化ベンザルコニウム、塩化ジステアリルメチルアンモニウムなどの第四級アンモニウム塩;安息香酸、安息香酸ナトリウム、パラオキシ安息香酸エステルなどの安息香酸類;サリチル酸、サリチル酸ナトリウムなどのサリチル酸類;トリクロロカルバニリド、トリクロサンなど)、酵素(プロテアーゼ、リパーゼなど)、ビタミン類(ビタミンA、ビタミンB、ビタミンC、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンKなど)、アミノ酸(トリプトファン、システインなど)、細胞賦活剤(リボフラビン、ピリドキシン、ニコチン酸、パントテン酸、α−トコフェロール、又はこれらの誘導体;ユキノシタエキスなどの植物抽出物など)などが挙げられる。
本発明の液体化粧品組成物は、前記魚類由来コラーゲンに加えて、他の保湿剤を添加することができる。他の保湿剤としては、アルキレングリコール類(エチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ポリエチレングリコール、ジエチレングリコールモノエチルエステルなどのポリアルキレングリコール又はそのモノアルキルエステルなど)、グリセリン、ペンタエリスリトールなどの多価アルコール類;乳酸、ピロリドンカルボン酸ナトリウム;アミノ酸類(セリン、グリシン、スレオニン、アラニンなど);糖類(ソルビトールなどの糖アルコール;ヒアルロン酸、コンドロイチン硫酸ナトリウム、コンドロイチンヘパリンなどの多糖類など);タンパク質(ビトロネクチン、フィブロネクチン、ケラチン、エラスチン、ローヤルゼリーなど)などが挙げられる。
前記紫外線吸収剤としては、オキシベンゾン、オキシベンゾンスルホン酸、ヒドロキシメトキシベンゾフェノンスルホン酸ナトリウムなどのベンゾフェノン系吸収剤;メトキシケイ皮酸オクチル、ジイソプロピルケイ皮酸メチル、ジイソプロピルケイ皮酸エチル、p−メトキシケイ皮酸イソプロピル、ジ−p−メトキシケイ皮酸モノ−2−エチルヘキサン酸グリセリルなどのケイ皮酸系吸収剤;p−アミノ安息香酸、p−アミノ安息香酸エチル、p−アミノ安息香酸オクチル、p−ジメチルアミノ安息香酸オクチルなどのp−アミノ安息香酸系吸収剤;サリチル酸オクチルなどのサリチル酸系吸収剤;4−t−ブチル−4’−メトキシベンゾイルメタンなどのジベンゾイルメタン系吸収剤;ウロカニン酸又はそのエステル;β−イソプロピルフラノン;β−カロチンなどが挙げられる。前記紫外線を散乱する無機顔料としては、酸化チタン(二酸化チタン)、酸化ジルコニウム、酸化亜鉛、酸化鉄などが挙げられる。また、有効成分には、用途に応じて、毛髪用化粧料の有効成分(コンディショニング剤、ふけ抑制剤など)、しみそばかす用化粧料の有効成分(チロシナーゼ活性阻害剤、メラニン還元剤など)、ニキビ用化粧料の有効成分(硫黄などの角質軟化剤、消炎剤、副腎皮質ホルモン、皮脂分泌抑制剤など)なども含まれる。前記有効成分は単独で又は二種以上組み合わせて使用できる。
有効成分の割合は、化粧品全体に対して、0.001〜90重量%、好ましくは0.01〜80重量%、更に好ましくは0.1〜60重量%程度であってもよい。
添加剤としては、界面活性剤、無機塩類(硫酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、塩化カリウムなど)、着色剤、繊維(ナイロン繊維などの合成繊維、天然繊維など)、研磨剤(リン酸水素カルシウム、炭酸カルシウム、無水ケイ酸など)、発泡剤(ラウリル硫酸ナトリウムなど)、湿潤剤(ソルビット、グリセリンなど)、粘結剤(前記例示の粘液質、例えば、カルボキシルメチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、カラギーナンなど)、不透明化剤、香料(合成香料、精油、精油成分など)、甘味剤(サッカリンナトリウムなど)、植物抽出物などが挙げられる。
本発明の液体化粧品組成物において、コラーゲンを可溶化させるための界面活性剤は、基本的に必要ないが、その他の目的のために界面活性剤を含んでもよい。界面活性剤としては、陰イオン性界面活性剤(アルキル硫酸塩;アルキルエーテル硫酸ナトリウム、アルキルエーテル硫酸トリエタノールアミンなどのアルキルエーテル硫酸塩;アシルメチルタウリン塩;アシルグルタミン酸ナトリウムなどのアシルグルタミン酸塩;アミドエーテル硫酸塩;ソルビタンセスキオレイン酸エステルなどのソルビタン脂肪酸エステル類;グリセリルモノステアレートなどのグリセリン脂肪酸エステル類;ポリオキシエチレングリセリルモノステアレートなどのポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステルなど)、両性界面活性剤(アルキル酢酸ベタイン、アミド酢酸ベタイン、イミダゾリニウムベタイン(アミンオキシド型半極性界面活性剤)など)、非イオン性界面活性剤(ラウリン酸ジエタノールアミド、ヤシ脂肪酸ジエタノールアミドなどの脂肪酸アルカノールアミド;ポリオキシエチレンオレイルエーテル、ポリオキシエチレンオクチルドデシルエーテルなどのポリオキシエチレンアルキルエーテル;ポリオキシエチレン−ポリオキシプロピレンブロック共重合体など)、陽イオン界面活性剤(塩化アルキルトリメチルアンモニウム塩、塩化ジアルキルジメチルアンモニウム塩など)などが挙げられる。
前記着色剤(染顔料)としては、合成又は天然顔料(染料、色素)、例えば、タール色素、酸化鉄系無機顔料、黒酸化鉄レーキ、二酸化チタンなどの白色顔料;パール顔料(雲母チタン系、オキシ塩化ビスマス、魚鱗箔など);赤色223号、橙色201号などの染料;天然色素(コチニール、カルサミンなど)などが挙げられる。
更に添加剤には、pH調整剤(炭酸水素ナトリウムなどの塩基;リン酸一水素ナトリウムなどの酸;ホウ砂など)、キレート剤(クエン酸などのオキシカルボン酸、メタリン酸などのリン酸など)、金属イオン封鎖剤(ポリリン酸塩、エチレンジアミン四酢酸塩など)、固化剤(前記基剤の項で例示の高級アルコール、飽和脂肪酸、ワックス類など)、可溶化剤(ポリオキシエチレン硬化ひまし油など)、可塑剤(カンファー、フタル酸ジブチルなどのフタル酸エステル、アセチルクエン酸トリブチルなどの脂肪族多塩基酸エステルなど)、ゲル化剤(有機変性ベントナイトなど)、増粘剤(前記基剤の項で例示の粘液質など)、有機溶剤(エタノール、ブタノールなどのアルコールなど)、還元剤(チオグリコール酸又はその塩、システインなど)、塩基性剤(アンモニア水、炭酸アンモニウム、エタノールアミンなど)、酸化剤(臭素酸ナトリウム、過酸化水素、過ホウ素酸ナトリウムなど)、防腐剤又は保存料(パラベン、安息香酸ナトリウムなど)、清涼剤(メントールなど)なども含まれる。前記添加剤は、単独で又は二種以上組み合わせて使用できる。
前記添加剤の割合は、化粧品組成物全体に対して、0.001〜40重量%、好ましくは0.01〜30重量%、0.1〜20重量%程度であってもよい。
なお、基剤、有効成分及び添加剤は、魚類由来コラーゲンの3重らせん構造の特性を損なわない限り、魚類由来コラーゲンと相互作用していてもよい。
本発明の液体化粧品組成物は、皮膚などに適用する外用組成物として利用できる。適用部位としては、特に制限されないが、例えば、頭、顔、首、腕、手、胴、足などの種々の部位の外皮の他、口腔内、頭髪、睫、眉毛などの体毛、爪などが例示できる。
本発明の液体化粧品組成物は、化粧品の最終形態のみではなく、中間の液体形態の組成物を含む。従って、化粧品の最終形態は、特に制限されず、例えば、液剤(ローション、乳剤、懸濁液など)、半固形剤(ゲル剤、軟膏剤、硬膏剤、クリーム剤など)、固形剤(粉末、ケークなど)などが挙げられる。液剤及び半固形剤は、基材(不織布、織布、紙、ポリマーフィルムなど)に含浸又は塗布した形態、例えば、パック、マスク、ウェットティッシュなどとして用いてもよい。
前記液剤は、溶液、又は分散液(水性液剤に粉末が分散した分散液、水−非水系有機溶媒の二層系液剤の分散液、水−非水系有機溶媒の二層系液剤に粉末が分散した分散液など)であってもよい。また、液剤は、スプレーやエアゾール剤として用いてもよく、スプレー又はエアゾール剤では、噴射される液剤は、霧状であってもよく、泡状であってもよい。なお、エアゾール剤の噴射剤としては、液化ガス(フッ化炭化水素、炭化水素類、液化石油ガス、ジメチルエーテルなど)、圧縮ガス(窒素ガス、二酸化炭素などの圧縮不活性ガスなど)などが使用できる。
液体化粧品組成物の最終使用形態としては、基礎化粧料(ローション、化粧水、ジェル状化粧水、乳液、クリーム、美容液など)、メークアップ化粧料(液体又は粉末状ファンデーション、頬紅、アイシャドー、整髪剤など)、入浴料(浴用剤など)、洗浄料(洗顔料、クレンジング剤、石鹸、ボディーシャンプー、シャンプー、リンス、コンディショナーなど)などが挙げられる。
また、液体化粧品組成物には、適用部位や用途(機能)に応じて、例えば、頭皮・頭髪用化粧料(シャンプー、ヘアリンス、ヘアトリートメント、毛髪用美容液、ヘアスタイリング剤、パーマ液、コールドウェーブローション、染毛料など)、部分用化粧料[アイライナー、マスカラなどのアイメーク用化粧料;リップクリーム、口唇用美容液、口紅、リップグロス、口紅用リムーバーなどの口唇用化粧料;口腔用化粧料(歯磨き剤、洗口剤、口中清涼剤など);爪用化粧料(爪用美容液、ネールエナメル、エナメルリムーバーなど)など]、日焼け・日焼け止め用化粧料、しみそばかす用化粧料、ニキビ用化粧料、防臭化粧料(制汗剤など)なども含まれる。
本発明の液体化粧品組成物の用法及び用量は、液体化粧品組成物の種類(用途)や形態などに応じて選択でき、例えば、1日あたり1〜5回程度、所定部位に適用できる。例えば、パーマ液などの用途では、1週間〜数ヶ月に1〜3回程度、所定部位に適用でき、エナメルなどの用途では、1日〜1週間に1〜10回程度、所定部位に適用できる。また、洗浄料、毛髪料(リンス、コンディショナー、トリートメント、パーマ液など)などの用途では、液体化粧品組成物を適用後、水や湯などにより洗い落としてもよい。
《細胞培養溶液組成物》
本発明の細胞培養溶液組成物は、前記魚類由来コラーゲンを含む細胞培養溶液組成物である。具体的には、細胞培養溶液組成物は、細胞培養用培地として用いることができる。前記魚類由来コラーゲンは、浮遊物や沈殿物(澱)の発生が無いという効果に加えて、前記のグルタミン及びグルタミン酸などのアミノ酸組成を有している。従って、前記魚類由来コラーゲンは、細胞親和性にも優れており、細胞培養用培地として効果的に用いることができる。そのため、細胞培養溶液組成物をポリスチレンなどでつくられた細胞培養皿に滴下後、洗浄を行い、そこに細胞を播種すると、細胞の接着・増殖・分化などに有効である。特に、細胞の3次元培養などにおいて、細胞と担体との接着や細胞外基質の産生に有効である。
《作用》
本発明に用いる魚類由来コラーゲンが優れた相溶性を示し、優れた吸湿性、及び優れた膨潤性を示す理由は、明確に解明されたわけではないが、吸湿性に関しては、以下のように考えることができる。しかしながら、本発明は以下の説明によって限定されるものではない。
魚類由来コラーゲンの吸湿性は、グルタミン及びグルタミン酸の個数からリシンの個数を除した個数によって規定されていると考えられる。吸湿性はグルタミン及びグルタミン酸に含まれるカルボキシル基が多いほうが優れていると考えられる。しかしながら、リシンが多いとグルタミン及びグルタミン酸の優れた吸湿性を示すカルボキシル基の吸湿性の効果が減少する。従って、優れた吸湿性を示すためには、グルタミン及びグルタミン酸の個数からリシンの個数を減算した個数が多いほうが好ましい。
しかしながら、相溶性及び膨潤性との関連から、グルタミン及びグルタミン酸とリシンとの個数のバランス、及びその他のアミノ酸の個数とのバランスや配列も重要である。
[2]化粧品基剤
本発明の化粧品基剤は、化粧品に用いることのできる基剤に前記魚類由来コラーゲンが含まれるものである。化粧品基剤における魚類由来コラーゲンの含有量は、特に限定されるものではないが、0.001重量%〜20重量%であり、好ましくは0.01重量%〜15重量%であり、より好ましくは0.1重量%〜10重量%である。
《基剤》
基剤は特に限定されるものでないが、液状基剤を用いることができる。液状基剤としては、油性基剤(ホホバ油、オリーブ油、やし油、つばき油、マカデミアンナッツ油、ひまし油、スクアランなど)、鉱物系油性基剤(流動パラフィン、ポリブテン、シリコーン油など)、合成系油性基剤(合成エステル油、合成ポリエーテル油など)などの油性基剤;水性基剤、例えば、水、水溶性有機溶媒[低級脂肪族アルコール(エタノール、イソプロパノールなど);アルキレングリコール類(エチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ポリエチレングリコール、ジエチレングリコールモノエチルエステルなどの低分子量のポリオキシアルキレングリコール又はそのモノアルキルエステルなど);グリセリン、ペンタエリスリトールなどの多価アルコール類;乳酸、ピロリドンカルボン酸ナトリウムなどのカルボン酸類]などが挙げられる。基剤は、単独で又は二種以上組み合わせて使用できる。
以下、実施例によって本発明を具体的に説明するが、これらは本発明の範囲を限定するものではない。
《製造例1》
本実施例では、ベステルチョウザメの脊索からII型コラーゲンを製造した。ベステルチョウザメの脊索1尾分を、4℃の脱イオン水で洗浄後、0.5cm×0.5cm程度に切断し、0.1%(w/v)ブタペプシンを含む塩酸溶液(pH2.0)を10倍量用いて、4℃で48時間、抽出及びアテロ化を行った。その後、溶液を2000gで1時間遠心分離し、上清を回収した。回収した上清は孔径3.0、0.8、0.47μmのフィルターで順次濾過した。次に、濾液に最終濃度1MとなるようにNaClを添加し(塩析)、4℃下で2000gで90分遠心分離して沈殿を回収した。沈殿は再び塩酸溶液(pH2.0)に溶解した。以上の塩析と遠心分離を合計3度繰り返した。更に、50倍の容量の脱イオン水を用い、2回交換しながら4℃で透析を行い、透析された産物を凍結乾燥して、脊索由来コラーゲン1を得た。
《製造例2》
ベステルチョウザメの脊索に代えて、アムールチョウザメの脊索を用いたことを除いては、製造例1の操作を繰り返して、脊索由来コラーゲン2を得た。
《製造例3》
脊索に代えて、ベステルチョウザメ吻部軟骨を用いたことを除いては、製造例1の操作を繰り返して、吻部軟骨コラーゲン3を得た。
《製造例4》
本製造例では、テラピアの鱗からI型コラーゲンを製造した。
(1)魚鱗のアルカリ処理
ナイルテラピアの鱗を水で十分に洗浄し、鰭等の夾雑物を除去した後風乾した後、冷凍庫で保管したものをコラーゲン取得に供した。乾燥魚鱗50gを500mLの0.1M水酸化ナトリウム水溶液に浸漬し、攪拌羽根を用いて24時間穏やかに攪拌した。金網で魚鱗をろ過し、1000mLの0.1M水酸化ナトリウム水溶液に加えて同様の操作を行った。魚鱗を水でpHが中性を示すまで繰り返し洗浄した。
(2)魚鱗のペプシン処理
上記魚鱗を1000mLの0.5M酢酸水溶液に加え、攪拌羽根を用いて25℃±1℃(以下、単に室温と表記する)で3日間穏やかに攪拌した。この水溶液を遠心(10000×g,20分)し、魚鱗を沈殿させた。5gのペプシン(和光純薬、ペプシン1:100)を含む1000mLの0.5M酢酸水溶液に前記魚鱗を加え、攪拌羽根を用いて室温で3日間穏やかに攪拌した。この水溶液を遠心(10000×g、20分)し、魚鱗を沈殿させた。上清を回収し、ガラスフィルター(SHIBATA、151G P16)を用いて吸引ろ過した。ろ液に0.5g/Lになるようにペプシンを加え、室温で24時間攪拌した。魚鱗残渣を上記と同様のペプシン含有酢酸水溶液に加え、同様に攪拌した。この操作を4回繰り返し、4バッチの上清を得た。
(3)コラーゲンの精製
ペプシン処理を終えた上清に対し、終濃度が0.9Mになるように塩化ナトリウム水溶液を加え、ガラス棒で混合した後、4℃で24時間静置して塩析した。これを遠心(10000×g,20分)し、沈殿物を300mLの0.5M酢酸水溶液に溶解した。この塩析工程を3回繰り返し、コラーゲンの酢酸水溶液をセルロースチューブに入れて蒸留水に対して透析し、凍結乾燥した。コラーゲンの合計収率は1.70(%)であった。
《アミノ酸組成分析》
製造例1及び2で得られた脊索由来コラーゲン1及び2のアミノ酸組成分析を行った。
脊索由来コラーゲン1及び2それぞれ約300μgを、110℃、減圧下で、0.1%フェノールを含む6N塩酸中で加水分解した。加水分解後の試料をエバポレーターで乾固させた後、3mLの溶媒(クエン酸ナトリウム2水和物4.9g、塩化ナトリウム8.77g、クエン酸1水和物35g、チオジグリコール5mL、カプリル酸0.1mL、pH2.2として1リットルにメスアップしたもの)に溶解させ、その0.1mLを全自動アミノ酸分析装置に供し、アミノ酸組成を分析した。アミノ酸組成は1000残基あたりのアミノ酸数で表した。
アミノ酸組成分析の結果を表1に示す。また、参考として、「ウシ軟骨II型コラーゲン(H.Cao, S.Y. Zu, "Purification and characterization of type II collagen from chick sternal cartilage", Food Chem., 108 (2008) 439-445)」、「トリ胸部軟骨II型コラーゲン(H.Cao, S.Y. Zu, "Purification and characterization of type II collagen from chick sternal cartilage", Food Chem., 108 (2008) 439-445)」、「サケ鼻軟骨II型コラーゲン(バイオマテックジャパンホームページ)」、「テラピアI型コラーゲン(T.Ikoma et al,International Journal of Biological Macromolecules,32199(2003))」、「タイI型コラーゲン(T. Ikoma et al)」、及び「ブタI型コラーゲン(T. Ikoma et al)」の1000アミノ酸組成を示す。
《実施例1》
本実施例では、製造例1で得られた脊索由来コラーゲン1を用いて、化粧品を製造した。基礎原料(キサンタンガム、カルボマー、BG、グリセリン、フェノキシエタノール、1%水酸化カリウム溶液、HCO−50)10.04重量部、脊索由来コラーゲン1(ベステルII型)0.10重量部、精製水89.86重量部を混合して、化粧品Dを得た。
化粧品Dは沈殿物(澱)の発生が見られなかった(表2、図1)。
《実施例2》
本実施例では、製造例2で得られた脊索由来コラーゲン2を用いて、化粧品を製造した。脊索由来コラーゲン1に代えて、脊索由来コラーゲン2を用いたことを除いては、実施例1の操作を繰り返して、化粧品Cを得た。
化粧品Cは沈殿物(澱)の発生が見られなかった(表2)。
《比較例1》
本比較例では、製造例4で得られたテラピア鱗I型コラーゲンを用いて、化粧品を製造した。脊索由来コラーゲン1に代えて、テラピア鱗I型コラーゲンを用いたことを除いては、実施例1の操作を繰り返して、化粧品Bを得た。
化粧品Bは沈殿物(澱)の発生が見られた(表2、図1)。
《参考例1》
本参考例では、製造例4で得られたテラピア鱗I型コラーゲン、及び界面活性剤を用いて、化粧品を製造した。基礎原料(キサンタンガム、カルボマー、BG、グリセリン、フェノキシエタノール、1%水酸化カリウム溶液、HCO−50)10.04重量部、テラピア鱗I型コラーゲン0.10重量部、精製水88.86重量部、及び界面活性剤(Polyolprepolymer−15)1.00重量部を混合して、化粧品Aを得た。
化粧品Aは沈殿物(澱)の発生が見られなかった(表2)。
脊索由来コラーゲン1及び脊索由来コラーゲン2では、界面活性剤を添加せず、沈殿物(澱)の発生を防ぐことができた。
《吸湿率の測定》
製造例1で得られた脊索由来コラーゲン1、製造例2で得られた脊索由来コラーゲン2、製造例4で得られたテラピアI型コラーゲン、及びブタI型コラーゲン(新田ゼラチン社製)を用いて吸湿試験を行った。
それぞれのコラーゲンをpH3の塩酸水溶液に1.0重量%となるように溶解させ、コラーゲン溶液とした。1.0gのコラーゲン溶液を24ウェルに分注し、−20℃で凍結後、凍結乾燥させてコラーゲンスポンジを得た。得られたコラーゲンスポンジのいくつかは、減圧下130℃で1日間熱架橋処理を行った。吸湿試験に供するコラーゲンスポンジはすべて、五酸化ニリンを置いた減圧デシケーター中に室温で1週間保持し、絶乾した。吸湿試験は、減圧デシケーター(ポリカデシケーターミニPC−150KG)中に飽和塩化カリウム水溶液(塩化カリウム100gを超純水40mLに溶解して調製)を置き、23℃で85%に調湿した環境で行った。絶乾したそれぞれのコラーゲンスポンジを重量測定後、調湿したデシケーター中に23℃で1日間保持した。1日間経過後、コラーゲンスポンジの吸湿後重量を測定した。吸湿率は、以下式(3)により求めた。
吸湿率(%)=[(吸湿後重量−絶乾重量)/絶乾重量]×100 (3)
結果を表3及び図2に示す。吸湿量をグルタミン及びグルタミン酸の個数からリシンの個数を減算した個数に対してプロットした。グルタミン及びグルタミン酸の個数からリシンの個数を減算した個数が多いほうが、優れた吸湿性を示した。このことは、脊索由来コラーゲン1、及び脊索由来コラーゲン2が、テラピアI型コラーゲン、及びブタI型コラーゲンに比べて、高い吸湿性を有していることを意味している。
《膨潤率の測定》
製造例1で得られた脊索由来コラーゲン1、ブタI型コラーゲン(新田ゼラチン社製)、及びトリ胸部肋軟骨由来のII型コラーゲン(日本ハム社製)を用いて膨潤試験を行った。
それぞれのコラーゲンをpH3の塩酸水溶液に1.0重量%となるように溶解させ、コラーゲン水溶液とした。1.0gのコラーゲン水溶液を24ウェルに分注し、−20℃で凍結後、凍結乾燥させてコラーゲンスポンジを得た。得られたコラーゲンスポンジは、減圧下130℃で1日間熱架橋処理を行った。コラーゲンスポンジの膨潤率の測定は、超純水を用いて行った。それぞれのコラーゲンスポンジを重量測定後、1日間超純水に浸漬させた。1日間経過後、再度コラーゲンスポンジの重量を測定した。膨潤率は、以下式(4)により求めた。
膨潤率(%)=(浸漬後重量−浸漬前重量)/浸漬前重量×100 (4)
結果を図3に示す。脊索コラーゲン1は、ブタI型コラーゲン、及びトリ胸部肋軟骨由来II型コラーゲンと比較して、非常に高い膨潤率を示した。
アミノ酸組成分析から計算される全アミノ酸の数を1000残基に換算した場合の、グルタミン及びグルタミン酸が75残基以上及びリシンが24残基以下である、魚類由来のコラーゲンを用いることにより、相溶性に優れている本発明の液体組成物(特には、液体化粧品組成物)及び化粧品基剤を製造することができる。すなわち本発明の液体組成物は、特定の界面活性剤を用いることなく、沈殿(澱)の発生を防ぐことができる。本発明に用いる魚類由来コラーゲンは高い相溶性を示すため、サクシニル化することなく化粧品の成分として用いることが可能である。

Claims (3)

  1. チョウザメ由来のII型コラーゲンを含む液体化粧品組成物。
  2. 前記チョウザメがチョウザメ科に属する、請求項1に記載の液体化粧品組成物
  3. 前記チョウザメがアムールチョウザメ又はベステルチョウザメである、請求項1に記載の液体化粧品組成物。
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