JP6131860B2 - レーザ加工ロボットシステムを用いた教示方法 - Google Patents

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Description

本発明は、レーザ加工ヘッドが取り付けられたロボットによってレーザ加工を行う際の教示方法に関する。
工場の生産ライン等において、レーザ光によって溶接、切断等の加工を行う工程においては、リモートレーザ加工方法が用いられることがある。リモートレーザ加工方法は、レーザ加工ヘッドをロボットの移動先端部に取り付け、レーザ加工ヘッドにおける反射ミラーによってレーザ光の照射方向及び焦点距離を調整して、被加工対象であるワークにおける加工部位にレーザ光を照射するものである。
このリモートレーザ加工方法においては、例えば、次のようにロボットの位置及び姿勢の教示操作を行うようにしている。具体的には、レーザ加工ヘッドの周囲から出射されてワークに照射可能な十字の可視光と、レーザ加工ヘッドにおけるレーザ光と同軸状に出射されてワークに照射可能な直進可視光とを用いる。そして、十字の可視光の交点位置と直進可視光の位置とが一致したときに、レーザ光の焦点がワークにおける加工部位に合ったと判断して、ロボットの位置及び姿勢、並びにレーザ加工ヘッドの照射方向及び照射距離の教示操作を行う。
また、特許文献1においては、レーザ光をワークに照射するスキャナを、多軸ロボットに取り付け、スキャナによって、レーザ光を加工点に正確に照射するようにしたレーザ溶接装置について記載されている。また、特許文献2においては、オフラインティーチングを行う際に、ジグテーブル上の3点からなる平面の法線に、原点座標系を設定することが記載されている。
特開2010−214393号公報 特開2002−103259号公報
ところで、レーザ加工による溶接を行う場合等には、溶接箇所がピンポイントにならないようにし、溶接箇所が円形状等に連続する形状になるようにしている。そして、レーザ光を照射する経路を、ロボットの位置及び姿勢、並びにレーザ加工ヘッドの照射方向及び照射距離の教示が行われた加工部位を中心として、円形状等に展開している。このとき、十字の可視光の交点位置と直線可視光の位置とが一致する状態で、ロボットの位置及び姿勢、並びにレーザ加工ヘッドの照射方向及び照射距離の教示を行う際には、作業者の目視によって、加工部位が設定されたワークの表面に対して、レーザ光が垂直になるようにしている。
しかしながら、作業者の目視によって決定する垂直度の精度には限界がある。そのため、ワークの表面に対してレーザ光が垂直になる状態で教示が行われないと、レーザ光を照射する経路が、目標とする円形状等から変形した楕円形状等となってしまう。その結果、教示作業を再び行う必要が生じ、作業効率の低下に繋がる。
本発明は、かかる背景に鑑みてなされたもので、教示作業の繰返しを回避し、加工部位に、目標とする環形状又は屈曲形状のレーザ光の照射経路を簡単に形成することができるレーザ加工ロボットシステムを用いた教示方法を提供しようとして得られたものである。
本発明の一態様は、三次元に位置及び姿勢が変更可能な移動先端部を有するロボットと、上記移動先端部に取り付けられたレーザ加工ヘッドと、該レーザ加工ヘッド及び上記ロボットの動作を制御する制御装置と、上記ロボット及び上記レーザ加工ヘッドの動作を形成する教示点を上記制御装置に記憶させるための教示ペンダントとを有するレーザ加工ロボットシステムを用い、ワークの平面形状部分に、環形状又は屈曲形状を描くようにレーザ光を照射してレーザ加工するための加工部位の教示を行うに当たって、
上記加工部位内の基準となる第1位置に上記レーザ加工ヘッドから照射されるレーザ光の焦点が合うときの、上記移動先端部の位置及び姿勢と上記レーザ加工ヘッドによるレーザ光の照射方向及び焦点距離とを決定する第1教示点と、上記第1位置から所定距離離れた第2位置に、上記レーザ光の焦点が合うときの、上記移動先端部の位置及び姿勢と上記レーザ加工ヘッドによるレーザ光の照射方向及び焦点距離とを決定する第2教示点と、上記第1位置から所定距離離れるとともに該第1位置及び上記第2位置を結ぶ線上以外に位置する第3位置に上記レーザ光の焦点が合うときの、上記移動先端部の位置及び姿勢と上記レーザ加工ヘッドによるレーザ光の照射方向及び焦点距離とを決定する第3教示点とを、上記教示ペンダントを操作して上記制御装置に記憶させる記憶工程と、
上記第1教示点、上記第2教示点及び上記第3教示点に基づき、上記加工部位が設定された上記平面形状部分の姿勢を算出する姿勢算出工程と、
該算出した姿勢を有する平面形状部分に対して、上記第1位置に焦点が合う上記レーザ光の照射方向が垂直になる状態で、上記第1位置を基準に、上記加工部位における環形状又は屈曲形状を描くよう上記レーザ光の照射経路を算出する経路算出工程と、を含むことを特徴とするレーザ加工ロボットシステムを用いた教示方法にある。
上記レーザ加工ロボットシステムを用いた教示方法においては、ワークの平面形状部分における加工部位に、目標とする環形状又は屈曲形状のレーザ光の照射経路を、簡単に形成するための工夫をしている。具体的には、次の記憶工程、姿勢算出工程及び経路算出工程を行って、ワークの加工部位におけるレーザ光の照射経路を算出する。
記憶工程においては、作業者によって操作される教示ペンダントからの入力に応じて、制御装置が、ロボットの移動先端部及びレーザ加工ヘッドを移動させる。そして、作業者による教示ペンダントの操作によって、加工部位内の基準となる第1位置と、第1位置から所定距離離れた第2位置と、第1位置及び第2位置を結ぶ線上以外の第3位置とのそれぞれに対して、レーザ光の焦点が合うときの第1〜第3教示点を制御装置に記憶させる。ここで、第1〜第3位置は、いずれも三次元位置として表される。
次いで、姿勢算出工程においては、制御装置が、第1〜第3教示点に基づき、加工部位が設定された平面形状部分の姿勢を算出する。この平面形状部分の姿勢は、第1〜第3位置としての3つの三次元位置に基づくことにより、容易に算出することができる。その後、経路算出工程においては、算出した姿勢の平面形状部分に対して垂直にレーザ光が照射されるように、制御装置が、第1位置にレーザ光の焦点が合うときの、移動先端部の位置及び姿勢とレーザ加工ヘッドによるレーザ光の照射方向及び焦点距離とを算出する。これにより、第1位置に焦点が合うレーザ光の照射方向が、平面形状部分に対して垂直になる。そして、この状態において、制御装置は、第1位置を基準に、加工部位における環形状又は屈曲形状を描くようレーザ光の照射経路を算出する。
このレーザ光の照射経路を算出する際には、算出した姿勢を有する平面形状部分に対して平行な状態で、第1位置を基準に、加工部位における環形状又は屈曲形状を描く、移動先端部の位置及び姿勢とレーザ加工ヘッドによるレーザ光の照射方向及び焦点距離とが算出される。この算出の際には、レーザ加工ヘッドによるレーザ光の焦点距離を一定に保って環形状又は屈曲形状を描くことができる。この場合には、レーザ光が平面形状部分に垂直に照射される状態で環形状又は屈曲形状が描かれる。一方、この算出の際には、レーザ加工ヘッドによるレーザ光の照射方向を変更して環形状又は屈曲形状を描くこともできる。この場合には、レーザ光が平面形状部分に略垂直に照射される状態で環形状又は屈曲形状が描かれる。
このように、上記教示方法においては、加工部位が設定された平面形状部分に対して、レーザ光の照射方向が垂直になる状態を、簡単に形成することができる。
また、作業者は、第1〜第3位置にレーザ光の焦点を合わせて第1〜第3教示点を制御装置に記憶させる際には、加工部位が設定された平面形状部分に対して、レーザ光の焦点が垂直に照射される状態を形成する必要はない。そのため、作業者によるロボット及びレーザ加工ヘッドの教示作業を簡単にすることができる。
それ故、上記レーザ加工ロボットシステムを用いた教示方法によれば、教示作業の繰返しを回避し、加工部位に、目標とする環形状又は屈曲形状のレーザ光の照射経路を簡単に形成することができる。
実施例にかかる、教示作業を行う際のレーザ加工ロボットシステムを示す説明図。 実施例にかかる、レーザ加工ロボットシステムを模式的に示す構成図。 実施例にかかる、加工部位が設定された平面形状部分における第1〜第3位置を示す説明図。 実施例にかかる、レーザ加工を行う際のレーザ加工ロボットシステムを示す説明図。 実施例にかかる、レーザ加工ロボットシステムを用いた教示方法を示すフローチャート。
上述したレーザ加工ロボットシステムを用いた教示方法における好ましい実施の形態について説明する。
上記教示方法においては、上記加工部位は、上記環形状としての円形状であり、上記第1位置は、上記円形状の中心位置とし、上記第2位置及び上記第3位置は、上記円形状の加工部位の外部の位置としてもよい。
この場合には、目標とする円形状のレーザ加工を、ワークの加工部位に行うことができる。また、第1位置が円形状の中心位置に設定されることにより、円形状の加工部位の形成が容易である。また、円形状は真円形状とすることができる。
また、上記第1教示点、上記第2教示点及び上記第3教示点は、上記移動先端部の位置及び姿勢が同じ状態で、上記レーザ加工ヘッドによるレーザ光の照射方向及び焦点距離を変更して記憶させてもよい。
この場合には、教示ペンダントを用いた作業者による第1〜第3教示点の教示作業を、迅速かつ簡単に行うことができる。
また、上記経路算出工程において、上記レーザ光の照射経路は、上記移動先端部の位置及び姿勢が同じ状態で、上記レーザ加工ヘッドによるレーザ光の照射方向及び焦点距離を変更して記憶させてもよい。
この場合には、制御装置におけるレーザ光の照射経路の算出を容易にすることができる。
以下に、レーザ加工ロボットシステムを用いた教示方法にかかる実施例について、図1〜図5を参照して説明する。
本例のレーザ加工ロボットシステム1を用いた教示方法においては、図1、図2に示すように、レーザ加工ロボットシステム1を用いて、レーザ光Aを照射してレーザ加工するための加工部位82の教示を行う。レーザ加工ロボットシステム1は、三次元に位置及び姿勢が変更可能な移動先端部41を有するロボット4と、移動先端部41に取り付けられたレーザ加工ヘッド2と、レーザ加工ヘッド2及びロボット4の動作を制御する制御装置5と、ロボット4及びレーザ加工ヘッド2の動作を形成する教示点を制御装置5に記憶させるための教示ペンダント51とを有している。また、加工部位82の教示は、ワーク8の平面形状部分81に、円形状を描くようにして行う。
本例の教示方法においては、次の記憶工程、姿勢算出工程及び経路算出工程を行って、加工部位82に円形状を描くためのレーザ光Aの照射経路Yを算出する。
記憶工程においては、図3に示すように、作業者が教示ペンダント51を操作して、第1〜第3教示点P1,P2,P3を制御装置5に記憶させる(図5のステップS1〜S4)。第1教示点P1は、加工部位82内の基準となる第1位置X1にレーザ加工ヘッド2から照射されるレーザ光Aの焦点が合うときの、移動先端部41の位置及び姿勢とレーザ加工ヘッド2によるレーザ光Aの照射方向及び焦点距離とを決定する制御装置5のプログラム上のデータである。
第2教示点P2は、第1位置X1から所定距離離れた第2位置X2に、レーザ光Aの焦点が合うときの、移動先端部41の位置及び姿勢とレーザ加工ヘッド2によるレーザ光Aの照射方向及び焦点距離とを決定する制御装置5のプログラム上のデータである。第3教示点P3は、第1位置X1から所定距離離れるとともに第1位置X1及び第2位置X2を結ぶ仮想線L1上以外に位置する第3位置X3にレーザ光Aの焦点が合うときの、移動先端部41の位置及び姿勢とレーザ加工ヘッド2によるレーザ光Aの照射方向及び焦点距離とを決定する制御装置5のプログラム上のデータである。
次いで、姿勢算出工程においては、制御装置5が、第1教示点P1、第2教示点P2及び第3教示点P3に基づき、加工部位82が設定された平面形状部分81の姿勢(三次元の傾き)αを算出する(図5のS5)。その後、経路算出工程においては、制御装置5が、算出した姿勢αを有する平面形状部分81に対して、第1位置X1に焦点が合うレーザ光Aの照射方向が垂直になる状態で、第1位置X1を基準に、加工部位82における真円形状を描くようレーザ光Aの照射経路Yを算出する(図5のS6)。
また、制御装置5においてレーザ光Aの照射経路Yが算出された後、ワーク8の加工部位82のレーザ加工を行う際には、制御装置5は、図4に示すように、照射経路Yに沿ってレーザ光Aを照射する。
まず、本例のレーザ加工ロボットシステム1について詳説する。
図2に示すように、ロボット4は、複数の関節部に設けられたサーボモータ42の動作を制御して、移動先端部41の位置及び姿勢を三次元に変更可能な多関節ロボットである。レーザ加工を行うためのワーク8は、ロボット4の可動範囲内に配置された治具に載置される。
レーザ加工ヘッド2は、ロボット4の周囲に設けられたエネルギ発生装置25に電気的に接続されている。そして、エネルギ発生装置25によって生じるエネルギによって、レーザ加工ヘッド2からレーザ光Aが出射される。エネルギ発生装置25は、発振機、チラー等から構成されている。
図1に示すように、レーザ加工ヘッド2は、レーザ光Aを発光するレーザ光源21と、レーザ光源21から発光されたレーザ光Aの焦点距離を可変させる焦点レンズ22と、焦点レンズ22を通過したレーザ光Aの照射方向を可変させる反射ミラー23とを有している。レーザ光源21は、ファイバーケーブル等を介してエネルギ発生装置25に接続されている。
レーザ加工ヘッド2から外部に照射されるレーザ光Aは、反射ミラー23の中心に位置する出射中心位置231から出射される。また、レーザ加工ヘッド2には、ワーク8に十字形状の照準可視光Bを照射する照準可視光照射手段31と、ワーク8に、レーザ光Aと同軸状に直進可視光Cを照射する直進可視光照射手段32とが設けられている。
照準可視光照射手段31は、レーザ加工ヘッド2の外部に取り付けられており、直進可視光照射手段32は、レーザ光Aと同軸状に直進可視光Cが通過するように、レーザ加工ヘッド2の内部に設けられている。直進可視光Cは、ロボット4の位置及び姿勢並びにレーザ加工ヘッド2によるレーザ光Aの照射方向及び焦点距離の教示を行う際に、目に見えないレーザ光Aの代わりに用いるものである。そして、直進可視光Cは、レーザ光Aと同様に、焦点レンズ22を通過して反射ミラー23から出射される。
ワーク8の適宜位置に投影された照準可視光Bにおける十字形状の交点B1と、直進可視光Cとが一致するときに、作業者は、レーザ光Aの焦点がワーク8の適宜位置に合っていると検知することができる。
図1においては、レーザ加工ヘッド2におけるレーザ光Aの照射可能範囲(加工可能範囲)Rを点線によって示す。この照射可能範囲Rは、焦点レンズ22によってレーザ光Aの焦点を合わせることができる距離の範囲と、反射ミラー23によってレーザ光Aを照射することができる方向の範囲とによって形成される。照射可能範囲Rは、レーザ加工ヘッド2におけるレーザ光Aの出射中心位置231から略三角錐状に広がる形状の頂点部を除く範囲として設定される。
図2に示すように、制御装置5は、ロボット4の各サーボモータ42に設けられたエンコーダ43からの信号を受けて、各サーボモータ42の位置、速度及び加速度を制御可能である。また、制御装置5は、レーザ加工ヘッド2における焦点レンズ22の位置及び反射ミラー23の角度を制御可能である。制御装置5は、教示ペンダント51によって教示される教示点及び動作に従って、ロボット4及びレーザ加工ヘッド2の教示プログラムMを作成するよう構成されている。そして、ロボット4及びレーザ加工ヘッド2の教示が終わった後には、制御装置5は、教示プログラムMに従ってロボット4及びレーザ加工ヘッド2を動作させる。
教示ペンダント51は、作業者が手に持って操作できる形状に形成されており、ロボット4の移動先端部41を移動させるとともに、レーザ加工ヘッド2の直進可視光照射手段32による直進可視光Cの照射方向及び焦点距離を変更できるよう構成されている。そして、教示ペンダント51は、移動先端部41及びレーザ加工ヘッド2の教示点の記憶、レーザ加工ヘッド2による加工位置の記憶等を入力できるようになっている。
本例においては、レーザ光Aによってワーク8としての金属部品(車両用フレーム、車両用鋼板等)における加工部位82にレーザ溶接を行う。このとき、加工部位82に対するレーザ光Aの照射は、加工部位82としての1点のみに集中して行うのではなく、円形状を描くように設定したライン状の加工部位82に対して行う。すなわち、加工部位82は、レーザ光Aの照射位置の移動を伴って設定される部位である。
次に、本例のレーザ加工ロボットシステム1を用いた教示方法について、図5のフローチャートを参照して詳説し、本例の作用効果について説明する。
本例においては、レーザ加工ロボットシステム1において、ワーク8の複数箇所に設定された加工部位82のオンラインの教示作業(オンラインティーチング)を行う。このオンラインの教示作業を行う際には、次の記憶工程、姿勢算出工程及び経路算出工程を行って、ワーク8の複数箇所に設定された各加工部位82におけるレーザ光Aの照射経路Yを算出する。また、記憶工程、姿勢算出工程及び経路算出工程は、ワーク8の複数箇所に設定された平面形状部分81ごとに行う。なお、教示作業が終わった後には、制御装置5における教示プログラムMに従って、複数の加工部位82に対してレーザ溶接が行われる。
記憶工程においては、作業者によって操作される教示ペンダント51からの入力に応じて、制御装置5が、ロボット4の移動先端部41及びレーザ加工ヘッド2を移動させる(図5のステップS1)。そして、作業者による教示ペンダント51の操作によって、図3に示すように、加工部位82内の基準となる第1位置X1と、第1位置X1から所定距離離れた第2位置X2と、第1位置X1及び第2位置X2を結ぶ仮想線L1上以外に位置する第3位置X3とのそれぞれに対して、レーザ光Aの焦点を合わせたときの第1〜第3教示点P1,P2,P3を制御装置5に記憶させる(図5のS2〜S4)。
ここで、第1〜第3位置X1,X2,X3は、いずれも三次元位置のデータとして表される。また、第1〜第3教示点P1,P2,P3は、ロボット4の移動先端部41の三次元位置及び三次元姿勢、並びにレーザ加工ヘッド2におけるレーザ光Aの照射方向及び焦点距離のデータとして表される。
本例の複数の加工部位82は、レーザ光Aによって真円形状を描いてレーザ溶接を行う部位であり、第1位置X1は、真円形状の中心位置とする。各加工部位82の真円形状の直径は10mm以下とすることができる。
図3に示すように、第2位置X2は、真円形状の加工部位82の外部の位置であって、真円形状の加工部位82における溶接開始位置X4から、真円形状の径方向に所定距離離れた位置とする。この溶接開始位置X4からの所定距離は、第2位置X2が、加工部位82が配置された平面形状部分81の同一平面内に位置するように決定する。
第3位置X3は、真円形状の加工部位82の外部の位置であって、真円形状の中心と第2位置X2とを結ぶ仮想線L1から、真円形状の中心の回りに90°位相がずれた仮想線L2上の位置とする。第3位置X3は、第2位置X2と同様に、加工部位82が配置された平面形状部分81の同一平面内に位置するように決定する。
第1〜第3教示点P1,P2,P3の教示を行う際には、作業者は、図1に示すように、教示ペンダント51を操作して、真円形状の中心である第1位置X1に照準可視光Bの交点B1を配置し、この交点B1に直進可視光Cを合わせる。このとき、制御装置5は、教示ペンダント51からの入力に応じて、ロボット4の移動先端部41を移動させ、さらにレーザ加工ヘッド2における焦点レンズ22及び反射ミラー23を動かす。そして、制御装置5は、作業者による教示ペンダント51からの入力を受けて、第1位置X1に配置された照準可視光Bの交点B1に、直進可視光Cが合った状態で、移動先端部41の位置及び姿勢並びにレーザ加工ヘッド2の照射方向及び焦点距離を第1教示点P1として記憶する(図5のS2)。
また、作業者は、教示ペンダント51を操作して、第2位置X2に照準可視光Bの交点B1を配置し、この交点B1に直進可視光Cを合わせる。このとき、作業者は、第1位置X1から移動先端部41の位置及び姿勢を変更せず、レーザ加工ヘッド2における焦点レンズ22及び反射ミラー23を動かして、レーザ加工ヘッド2の照射方向及び焦点距離を変更する。そして、制御装置5は、第1位置X1の場合と同様にして、作業者による教示ペンダント51からの入力を受けて、第2位置X2に配置された照準可視光Bの交点B1に、直進可視光Cが合った状態で、移動先端部41の位置及び姿勢並びにレーザ加工ヘッド2の照射方向及び焦点距離を第2教示点P2として記憶する(図5のS3)。
さらに、作業者は、教示ペンダント51を操作して、第3位置X3に照準可視光Bの交点B1を配置し、この交点B1に直進可視光Cを合わせる。このとき、作業者は、第1位置X1から移動先端部41の位置及び姿勢を変更せず、レーザ加工ヘッド2における焦点レンズ22及び反射ミラー23を動かして、レーザ加工ヘッド2の照射方向及び焦点距離を変更する。そして、制御装置5は、第1位置X1の場合と同様にして、作業者による教示ペンダント51からの入力を受けて、第3位置X3に配置された照準可視光Bの交点B1に、直進可視光Cが合った状態で、移動先端部41の位置及び姿勢並びにレーザ加工ヘッド2の照射方向及び焦点距離を第3教示点P3として記憶する(図5のS4)。
次いで、姿勢算出工程においては、制御装置5が、第1〜第3教示点P1,P2,P3に基づき、加工部位82が設定された平面形状部分81の三次元姿勢αを算出する(図5のS5)。この平面形状部分81の三次元姿勢αは、第1〜第3位置X1,X2,X3としての3つの三次元位置から、三次元座標としてのX座標、Y座標及びZ座標における、平面形状部分81の3つの傾きとして容易に算出することができる。これにより、三次元空間における平面形状部分81の三次元姿勢αを認知することができる。
その後、経路算出工程においては、算出した三次元姿勢αの平面形状部分81に対して垂直にレーザ光A(又は直進可視光C)が照射されるように、制御装置5が、第1位置X1にレーザ光Aの焦点を合わせたときの、移動先端部41の位置及び姿勢とレーザ加工ヘッド2によるレーザ光Aの照射方向及び焦点距離とを算出する。これにより、第1位置X1に焦点を合わせたレーザ光Aの照射方向が、平面形状部分81に対して垂直になる。そして、この状態において、制御装置5は、第1位置X1を基準に、加工部位82における真円形状を描くようレーザ光Aの照射経路Yを算出する(図5のS6)。このとき、制御装置5は、加工部位82の真円形状を、作業者が操作する教示ペンダント51からの円の半径の入力を受けて設定することができる。
本例の制御装置5は、第1位置X1から移動先端部41の位置及び姿勢を変更せず、レーザ加工ヘッド2の照射方向及び焦点距離を第1位置X1から変更するようにして、レーザ光Aの照射経路Yを算出する。また、レーザ光Aの照射経路Yは、レーザ加工ヘッド2によるレーザ光Aの照射方向を変更して、真円形状を描くように算出する。このとき、真円形状を描く際の、平面形状部分81に対するレーザ光Aの方向は、完全に垂直な状態から若干傾斜する状態になる。そして、レーザ光Aが平面形状部分81に略垂直に照射される状態で真円形状が描かれる。
なお、第2位置X2及び第3位置X3は、平面形状部分81の三次元姿勢αを算出するために用いる位置であり、この算出が行われた後には使用されない。
また、複数の加工部位82について、記憶工程、姿勢算出工程及び経路算出工程が行われ(図5のS7)、制御装置5においては、複数の加工部位82についてのロボット4の教示プログラムMが形成される。こうして、本例の教示方法によれば、各加工部位82が設定された平面形状部分81に対して、レーザ光Aの照射方向が垂直になる状態を、簡単に形成することができる。そして、平面形状部分81の三次元姿勢αを用いて、真円形状の各加工部位82におけるレーザ光Aの照射経路Yを、迅速かつ簡単に形成することができる。
また、作業者は、第1〜第3位置X1,X2、X3に、照準可視光Bの交点B1と直進可視光Cとを合わせるときには、加工部位82が設定された平面形状部分81に対して、直進可視光Cを垂直にする必要はない。そのため、作業者によるロボット4及びレーザ加工ヘッド2の教示作業を簡単にすることができる。
それ故、本例のレーザ加工ロボットシステム1を用いた教示方法によれば、教示作業の繰返しを回避し、加工部位82に、目標とする真円形状のレーザ光Aの照射経路Yを簡単に形成することができる。
なお、加工部位82は真円形状とする以外にも、楕円形状等の種々の環形状、S字形状、C字形状等の種々の屈曲形状とすることも可能である。
1 レーザ加工ロボットシステム
2 レーザ加工ヘッド
4 ロボット
41 移動先端部
5 制御装置
51 教示ペンダント
8 ワーク
81 平面形状部分
82 加工部位
A レーザ光
P1〜P3 第1〜第3教示点
X1〜X3 第1〜第3位置
Y 照射経路

Claims (4)

  1. 三次元に位置及び姿勢が変更可能な移動先端部を有するロボットと、上記移動先端部に取り付けられたレーザ加工ヘッドと、該レーザ加工ヘッド及び上記ロボットの動作を制御する制御装置と、上記ロボット及び上記レーザ加工ヘッドの動作を形成する教示点を上記制御装置に記憶させるための教示ペンダントとを有するレーザ加工ロボットシステムを用い、ワークの平面形状部分に、環形状又は屈曲形状を描くようにレーザ光を照射してレーザ加工するための加工部位の教示を行うに当たって、
    上記加工部位内の基準となる第1位置に上記レーザ加工ヘッドから照射されるレーザ光の焦点が合うときの、上記移動先端部の位置及び姿勢と上記レーザ加工ヘッドによるレーザ光の照射方向及び焦点距離とを決定する第1教示点と、上記第1位置から所定距離離れた第2位置に、上記レーザ光の焦点が合うときの、上記移動先端部の位置及び姿勢と上記レーザ加工ヘッドによるレーザ光の照射方向及び焦点距離とを決定する第2教示点と、上記第1位置から所定距離離れるとともに該第1位置及び上記第2位置を結ぶ線上以外に位置する第3位置に上記レーザ光の焦点が合うときの、上記移動先端部の位置及び姿勢と上記レーザ加工ヘッドによるレーザ光の照射方向及び焦点距離とを決定する第3教示点とを、上記教示ペンダントを操作して上記制御装置に記憶させる記憶工程と、
    上記第1教示点、上記第2教示点及び上記第3教示点に基づき、上記加工部位が設定された上記平面形状部分の姿勢を算出する姿勢算出工程と、
    該算出した姿勢を有する平面形状部分に対して、上記第1位置に焦点が合う上記レーザ光の照射方向が垂直になる状態で、上記第1位置を基準に、上記加工部位における環形状又は屈曲形状を描くよう上記レーザ光の照射経路を算出する経路算出工程と、を含むことを特徴とするレーザ加工ロボットシステムを用いた教示方法。
  2. 上記加工部位は、上記環形状としての円形状であり、
    上記記憶工程において、上記第1位置は、上記円形状の中心位置とし、上記第2位置及び上記第3位置は、上記円形状の加工部位の外部の位置とすることを特徴とする請求項1に記載のレーザ加工ロボットシステムを用いた教示方法。
  3. 上記記憶工程において、上記第1教示点、上記第2教示点及び上記第3教示点は、上記移動先端部の位置及び姿勢が同じ状態で、上記レーザ加工ヘッドによるレーザ光の照射方向及び焦点距離を変更して記憶させることを特徴とする請求項1又は2に記載のレーザ加工ロボットシステムを用いた教示方法。
  4. 上記経路算出工程において、上記レーザ光の照射経路は、上記移動先端部の位置及び姿勢が同じ状態で、上記レーザ加工ヘッドによるレーザ光の照射方向及び焦点距離を変更して記憶させることを特徴とする請求項1又は2に記載のレーザ加工ロボットシステムを用いた教示方法。
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