JP6131745B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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この発明は画像形成装置に関するものである。
従来、転写材のもつ色等の下地の色により仕上がり画像の色味が変化して画質が劣化するのを防止する画像形成装置として、通常のトナー像と転写材間に白色トナー像を形成し、白色トナー像用の画像データとして通常のトナー像を形成するための画像データを用いるとともに、トナー像形成部に略一定量の白色トナーを付着させる処理を行う構成からなる画像形成装置が知られている(特許文献1)。
また、画像形成モードや記録紙の種類等に応じて与える定着熱量を切り替えることにより常に良好な定着が行える画像形成装置として、OHPフィルムへの画像形成を行う場合又は光沢度の高い画像形成を行う場合を対象としたOHP・光沢モードでの複写を行う場合に、通常モードでの定着初期速度よりも低速の定着初期速度と通常モードでの減速度よりも小さい設定の減速度とに設定された定着条件で定着を行う構成からなる画像形成装置が知られている(特許文献2)。
また、定着不良がなく裏写りのない良好な成果物が得られる画像形成装置として、白色トナー像の画像形成を行う場合と行わない場合とで定着の圧力を変更する構成からなる画像形成装置が知られている(特許文献3)。特許文献3には、例えば、上質紙やグロスコート紙などの薄紙に白色トナー像を形成して定着する場合、その定着時の加圧力を通常時の定着圧力よりも高い圧力に変更することが示されている。また、特許文献3には、白色トナーの単色の画像形成装置と4色のフルカラー画像形成装置を並べて、予め白色トナーを画像形成した後に、フルカラー画像形成を行ってもよいことが示されている。
さらに、転写材に接している白色トナーが転写材へ過剰に染み込まず且つ定着性を損なわない程度に溶融することができる画像形成方法として、白色トナーを、複数の有色のトナーを重ね合わせる多色トナー像に合せて現像し、転写を行うことで、転写材と多色トナー画像との間に白色トナー像を形成する画像形成工程と、該転写材に該多色トナー像及び白色トナー像を定着するための定着工程とを有する画像形成方法であり、該定着工程時の白色トナー像の定着ニップ内の到達温度における貯蔵弾性率G´(T)(W)が、該定着工程時の個々の有色トナーの定着ニップ内の到達温度における貯蔵弾性率よりも高く、且つ、該定着工程時の白色トナーの定着ニップ内の到達温度における貯蔵弾性率G´(T)(W)が特定の数値範囲(dyn/cm2)である画像形成方法が知られている(特許文献4)。特許文献4には、この画像形成方法によれば、転写材の最近傍に転写されている白色トナーにより多色トナー画像の転写材への過剰な染み込みが防止され、かつ、画像表面の有色トナーは十分に溶融され、この結果、画像表面の光沢度が一様な、画像濃度低下のない定着性の良好な高画質画像が得られることが示されている。
特開2002−99127号公報 特開平08−95425号公報 特開2012−98655号公報 特開2006−209090号公報
この発明は、少なくとも遮蔽用トナー像を形成して白色以外の有色又は透明の記録媒体に転写する場合、その遮蔽用トナー像を含む仕上がり画像を下地となる記録媒体の影響を受けずに遮蔽性が確保された画質で形成することができる画像形成装置を提供するものである。
この発明(A1)の画像形成装置は、
遮蔽用トナー像及び非遮蔽用トナー像の少なくとも一方を形成して記録媒体に転写する像形成部と、
前記像形成部において前記記録媒体に転写される前記遮蔽用トナー像及び非遮蔽用トナー像の少なくとも一方を当該記録媒体に定着させる定着部と、
前記像形成部において前記遮蔽用トナー像を形成して白色以外の有色又は透明の記録媒体に転写する場合、前記定着部における定着温度、定着圧力及び定着時間の3要素で設定される定着条件のうち前記遮蔽用トナー像の定着条件について、前記非遮蔽用トナー像の定着条件における前記3要素の少なくとも1つの要素を減少させた条件又は少なくとも定着圧力を零にさせた条件にする制御を行う制御手段と
を備え、
前記制御手段が制御する前記遮蔽用トナー像の定着条件は、定着後の遮蔽用トナー像が、そのトナー像を構成する遮蔽用トナーの粒子が粒形状を識別できる状態で記録媒体の表面凹凸の凸部にも存在するようになるよう設定された条件であることを特徴するものである。
また、この発明(A2)の画像形成装置は、上記発明A1の画像形成装置において、前記制御手段は、前記記録媒体として王研式平滑度が1000s以下の範囲の記録媒体又は表面粗さがトナーの平均粒径以上の粗さからなる記録媒体を使用する場合に、前記遮蔽用トナー像の定着条件について前記3要素の少なくとも1つの要素を減少させる制御又は前記少なくとも定着圧力を零にさせた条件にする制御を行うものである。
また、この発明(A3)の画像形成装置は、上記発明A1又はA2の画像形成装置において、
前記像形成部において前記遮蔽用トナー像を形成して記録媒体に転写した後に前記定着部において前記制御手段が制御する前記遮蔽用トナー像の定着条件により前記遮蔽用トナー像を当該記録媒体に定着させる第1動作と、
前記第1動作の後に、前記像形成部において非遮蔽用トナー像を形成して前記遮蔽用トナー像が定着された前記記録媒体に転写した後に前記定着部において前記非遮蔽用トナー像の定着条件で前記非遮蔽用トナー像を当該記録媒体に定着させる第2動作と
が行われるものである。
上記発明A1の画像形成装置によれば、少なくとも遮蔽用トナー像を形成して白色以外の有色又は透明の記録媒体に転写する場合、制御手段が制御する遮蔽用トナー像の定着条件により、前記遮蔽用トナー像の定着条件を制御手段の制御による条件と異なる条件にした場合に比べて、その遮蔽用トナー像を含む仕上がり画像を下地となる記録媒体の影響を受けずに遮蔽性が確保された画質で確実に形成することができる。
上記発明A2では少なくとも遮光用トナー像を含む仕上がり画像を、上記王研式平滑度又は表面粗さからなる記録媒体の影響を受けずに遮蔽性が確保された画質で的確に形成することができる。
上記発明A3では、その発明の構成を有しない場合に比べて、少なくとも遮光用トナー像を含む仕上がり画像を下地となる記録媒体の影響を受けずに遮蔽性が確保された画質で確実に形成することができる。
実施の形態1に係る画像形成装置の要部を示す概略説明図である。 図1の画像形成装置における定着条件の選択手段に関する構成を概念的に示す概略ブロック図である。 図1の画像形成装置による画像形成時における定着動作の制御内容を示すフローチャートである。 図1の画像形成装置による3つの画像パターンでそれぞれ形成されて得られる仕上がり画像の状態等を概念的に示す概略断面図である。 白色以外の有色又は透明の記録媒体に少なくとも遮蔽用トナー像を形成して得られた仕上がり像の状態を拡大して示す概略断面図であり、(a)は通常の定着条件で定着したときに得られた仕上がり像の状態を示し、(b)は特別の定着条件で定着したときに得られた仕上がり画像の状態を示している。 評価試験1の条件の一部及びそのときの結果を示す図表である。 評価試験2の結果を示すグラフ図である。 他の実施の形態に係る画像形成装置の一例(その要部)を示す概略説明図である。
以下、この発明を実施するための形態(以下「実施の形態」という)について図面を参照しながら説明する。
[実施の形態1]
図1は、実施の形態1に係る画像形成装置の概略を示す概略説明図である。
実施の形態1に係る画像形成装置1Aは、遮蔽用トナー像を形成して記録媒体9に転写する像形成部2Aとその遮蔽用トナー像を記録媒体9に定着する定着部5Aを有する第1の画像形成装置10Aと、非遮蔽用トナー像を形成して記録媒体9に転写する像形成部2Bとその非遮蔽用トナー像を記録媒体9に定着する定着部5Bを有する第2の画像形成装置10Bとを接続して構成したものである。この画像形成装置1Aは、例えば、その全体がプリンタとして構成されている。
このうち第1の画像形成装置10Aは、筐体11Aの内部空間に、遮蔽用トナー像を形成して記録媒体9に転写する像形成部2Aと、像形成部2Aに供給する記録媒体9を収容するとともに送り出す媒体供給部4Aと、像形成部2Aで転写された遮蔽用トナー像を記録媒体9に定着する定着部5Aが主に配置されている。
ここで、遮蔽用トナーとは、記録媒体9が有する色や表面状態を主に光を反射させることによって遮蔽(隠蔽)するために使用される乾式現像剤のトナー(着色等された微粉末)である。像形成部2Aでは、遮蔽用トナーとして例えば白色(W)のトナー(Tw)、金色(G)のトナー(Tg)及び銀色(S)のトナー(Ts)を採用しており、その各遮蔽用トナーによる遮蔽用トナー像(Iw,Ig,Is)を個別に形成することができるよう構成されている。
像形成部2Aは、上記白色トナー(Tw)、金色トナー(Tg)及び銀色トナー(Ts)からなる遮蔽用トナー像(Ia)を個別に形成する3つの作像ユニット20W,20G、20Sと、ベルト式の中間転写ユニット30とで構成されている。
作像ユニット20W,20G、20Sは、公知の電子写真方式等の記録方式を採用したものであり、現像装置で使用する遮蔽用トナーが異なる以外はほぼ共通した構成になっている。
すなわち、作像ユニット20(W,G、S)は、矢印で示す方向(図1中において時計回りの方向)に回転駆動する感光ドラム21の周囲に、感光ドラム21の表面(像保持面)を所要の電位に帯電させる接触方式等の帯電装置22と、帯電後の感光ドラム21の表面に画像データ(信号)に基づく光を照射して所要の電位からなる静電潜像を形成するLEDアレイ、レーザ走査装置等からなる露光装置23と、その静電潜像を対応する種類の遮蔽用トナー(Tw,Tg,Ts)で現像して遮蔽用トナー像(Ia)にする現像装置24(W,G、S)と、転写後の感光ドラム21の表面を清掃する図示しないドラム用の清掃装置等を配置して構成されている。各作像ユニット20の露光装置23には、図示しない画像処理部から遮蔽用トナー像を形成するための所要の画像データが送信されるようになっている。
中間転写ユニット30は、作像ユニット20W,20G、20Sにおける各感光ドラム21にそれぞれ形成される遮蔽用トナー像(Ia)を後述する中間転写ベルトで中継して記録媒体9に転写させるものである。この中間転写ユニット30は、作像ユニット20(W,G,S)における各感光ドラム21の一次転写位置を通過しながら矢印で示す方向(図1中において反時計回りの方向)に回転駆動する無端ベルト状の中間転写ベルト31と、中間転写ベルト31を回転自在に支持する複数のベルト支持ロール32a〜32dと、作像ユニット20(W,G,S)の各感光ドラム21上の遮蔽用トナー像を中間転写ベルト31の外周面に一次転写させる接触方式等の一次転写装置33と、中間転写ベルト31に一次転写された遮蔽用トナー像を記録媒体9に二次転写する接触方式等の二次転写装置35と、二次転写後の中間転写ベルト31の外周面を清掃するベルト用の清掃装置36等で構成されている。
媒体供給部4Aは、所要のサイズ、種類等からなる複数枚の記録媒体9を積み重ねた状態で収容するトレイ方式等の収容体41と、その収容体41に収容される記録媒体9を1枚ずつ搬送路に送り出すロール方式等の送出装置42等で構成されている。収容体41(送出装置42)については、利用形態に応じて複数装備される。記録媒体9としては、所要のサイズに裁断されたカット紙が使用される。記録媒体9の種類としては、トナー像の形成が可能なものであれば特に限定されるものでなく、白色の記録用紙をはじめ、白色以外の有色の記録用紙や透明(無色透明又は有色透明)の記録フィルム等が可能である。
媒体供給部4Aと像形成部2Aの二次転写位置との間には、媒体供給部4Aから送り出される記録媒体9を二次転写位置まで搬送して供給するための、搬送ロール43a、ベルト搬送装置43b、搬送ガイド部材等で構成される供給搬送路43が設けられている。また、像形成部2Aの二次転写位置と定着部5Aとの間には、二次転写後の記録媒体9を定着部5Aに搬送するための、ベルト搬送装置44a等で構成される中継搬送路44が設けられている。図1における二点鎖線は、記録媒体9の主な搬送経路を示している。
定着部5Aは、図示しない専用の筐体の内部に、矢印で示す方向(図中において反時計回りの方向)に所要の速度で回転駆動するとともに表面温度が所要の温度に保持されるよう加熱手段によって加熱されるロール形式、ベルト形式等の加熱用回転体52と、この加熱用回転体52の軸方向にほぼ沿うように所要の圧力で接触して従動回転するロール形式、ベルト形式等の加圧用回転体53とを設置した定着装置50Aにて構成されている。
この定着装置50Aによる定着は、原則として、加熱された状態で回転する加熱用回転体52と加圧用回転体53が接触する接触部に、未定着の遮蔽用トナー像(Ia)が転写された記録媒体9が導入され、その接触部を通過する際に(所要の時間だけ)加熱及び加圧されることで行われる。定着部5Aの記録媒体の排出側には、定着後の記録媒体9を筐体11Aの外部に排出するための排出ロール45a等で構成される排出搬送路45が設けられている。
実施の形態1における定着装置50Aとしては、ベルト方式の定着装置を適用している。このベルト方式の定着装置50Aは、加熱用回転体52として回転駆動する加熱ロールを使用し、加圧用回転体53として無端状のベルトをその内側から加圧パット54等により加熱ロールにむけて所要の幅及び圧力で押し当てて回転可能に接触させる構造のものを使用している。加熱ロールについては、そのロール内部に設置する加熱ヒータにより加熱する。
一方、第2の画像形成装置10Bは、筐体11Bの内部空間に、非遮蔽用トナー像を形成して記録媒体9に転写する像形成部2Bと、像形成部2Bに(遮蔽用トナー像が形成された)記録媒体9を供給する媒体供給部4Bと、像形成部2Bで転写された被遮蔽用トナー像を記録媒体9に定着する定着部5Bが主に配置されている。
ここで、非遮蔽用トナーとは、遮蔽用トナーのような遮蔽が要求されず、画像を形成するために使用される乾式現像剤としてのトナーである。像形成部2Bでは、非遮蔽用トナーとして、光を透過させて(又は光を反射させず吸収して)発色させる有色トナーのうちイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)及びブラック(K)の4色のトナー(Ty,Tm,Tc,Tk)を採用しており、その各非遮蔽用トナー(Ty,Tm,Tc,Tk)による非遮蔽用トナー像(Ib)を個別に又は複数組み合わせて形成することができるよう構成されている。
像形成部2Bは、上記イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)及びブラック(K)からなる各非遮蔽トナー像(Ib)を個別に形成する4つの作像ユニット20Y,20M、20C、20Kと、ベルト式の中間転写ユニット30とで構成されている。
作像ユニット20Y,20M、20C、20Kは、公知の電子写真方式等の記録方式を採用したものであり、現像装置で使用する非遮蔽用トナーが異なる以外はほぼ共通した構成になっている。
すなわち、作像ユニット20(Y,M,C、K)は、前記作像ユニット20(W,G、S)の場合とほぼ同様に、矢印で示す方向(図1中において時計回りの方向)に回転駆動する感光ドラム21の周囲に、感光ドラム21の表面を所要の電位に帯電させる接触方式等の帯電装置22と、帯電後の感光ドラム21の表面に画像データに基づく光を照射して所要の電位からなる静電潜像を形成する露光装置23と、その静電潜像を対応する種類の非遮蔽用トナー(Ty,Tm,Tc,Tk)で現像して非遮蔽用トナー像(Ib)にする現像装置24(Y,M,C、K)と、転写後の感光ドラム21の表面を清掃する図示しないドラム用の清掃装置等を配置して構成されている。各作像ユニットの露光装置23には、図示しない画像処理部から非遮蔽トナー像を形成するための所要の画像データが送信されるようになっている。中間転写ユニット30は、前記第1の画像形成装置10Aにおける像形成部2Aの中間転写ユニット30とほぼ同様の構成になっている。
媒体供給部4Bは、第1の画像形成装置1Aにおいて遮蔽用トナー像が形成(転写及び定着)された記録媒体9を像形成部2Bの二次転写位置まで搬送して供給するものである。実施の形態1における媒体供給部4Bは、第1の画像形成装置1Aにおける筐体11Aの外部に排出路45と通して排出された上記記録媒体9を、筐体11Bの内部に送り込んで像形成部2Bの二次転写位置に搬送するためのベルト搬送装置46等を配置して構成されている。像形成部2Bの二次転写位置と定着部5Bとの間には、二次転写後の記録媒体9を定着部5Bに搬送するための、ベルト搬送装置47a等で構成される中継搬送路47が配置されている。
定着部5Bは、図示しない専用の筐体の内部に、矢印で示す方向(図中において反時計回りの方向)に所要の速度で回転駆動するとともに表面温度が所要の温度に保持されるように加熱手段によって加熱されるロール形式、ベルト形式等の加熱用回転体52と、この加熱用回転体52の軸方向にほぼ沿うように所要の圧力で接触して従動回転するロール形式、ベルト形式等の加圧用回転体53とを設置した定着装置50Bで構成されている。
この定着装置50Bによる定着は、原則として、加熱された状態で回転する加熱用回転体52と加圧用回転体53が接触する接触部に、未定着の非遮蔽用トナー像(Ib)が転写された記録媒体9が導入され、その接触部を通過する際に(所要の時間だけ)加熱及び加圧されることで行われる。定着部5Bの記録媒体の排出側には、定着後の記録媒体9を筐体11Bの外部に排出するための排出ロール48a等で構成される排出搬送路48が設けられている。
実施の形態1における定着装置50Bとしては、電磁誘導加熱(IH)方式の定着装置を適用している。このIH方式の定着装置50Bは、加圧用回転体53として回転駆動する加圧ロールを使用し、加熱用回転体52として導電層を有する無端状のベルトをその内側から押付けロール又はパット55等により加圧ロールにむけて所要の幅で押し当てて回転可能に接触させ、また無端状のベルトを電磁誘導加熱する加熱手段56を配置した構造のものを使用している。
この画像形成装置1Aは、次の3つのパターンで区別される画像形成を行うことができるよう構成されている。
すなわち、第1の画像形成装置10Aにおいて遮蔽用トナー像を形成することにより遮蔽用トナー像のみからなる仕上がり画像を形成する画像パターン1と、第1の画像形成装置10Aにおいて遮蔽用トナー像を形成した後に第2の画像形成装置10Bにおいて非遮蔽用トナー像を形成することにより遮蔽用トナー像及び非遮蔽用トナー像からなる仕上がり画像を形成する画像パターン2と、第2の画像形成装置10Bにおいて非遮蔽用トナー像を形成することにより非遮蔽用トナー像のみからなる仕上がり画像を形成する画像パターン3である。
画像パターン1の画像形成は、概略、次にようにして行われる。
まず、第1の画像形成装置10Aの像形成部2Aにおけるいずれかの作像ユニット20W等において白色トナー等(Tw等)からなる遮蔽用トナー像(Ta)が形成された後に中間転写ユニット30において一次転写されるとともに二次転写位置まで搬送され、その一方で、媒体供給部4Aから所望の記録媒体9が供給搬送路43を経由して像形成部2Aの二次転写位置まで搬送され、その二次転写位置において上記遮蔽用トナー像が記録媒体9に二次転写される。
続いて、像形成部2Aで遮蔽用トナー像(Ta)が転写された記録媒体9が中継搬送路44により定着部5Aに搬送され、定着部5Aにおいて所要の時間だけ加熱及び加圧されることで遮蔽用トナー像(Ta)が記録媒体9に定着される。しかる後、その定着後の記録媒体9が、排出搬送路45を経由して第2の画像形成装置10Bに送り出された後、第2の画像形成装置10Bにおける媒体供給部4B、中継搬送路47及び排出搬送路48を経て筐体11Bの外部にある図示しない排出収容部に排出される。
以上の動作により、図4(a)に例示するように遮蔽用トナー像(Ta)のみからなる仕上がり画像(Ia)が形成された記録媒体9が得られる(出力される)。この画像形成時には、第2の画像形成装置10Bにおける像形成部2Bでは、二次転写装置35が中間転写ベルト31から離れた離間位置に移動して記録媒体9を素通りさせる状態になり、また、定着部5Bでは、加圧用回転体53が加熱用回転体52から離れた離間位置に移動して記録媒体9を素通りさせる(定着処理しない)状態になる。
また、画像パターン2の画像形成は、概略、次にようにして行われる。
まず、第1の画像形成装置10Aの像形成部2A及び定着部5Aにおける動作より所要の遮蔽用トナー像(Ta)が形成された記録媒体9が得られ(第1動作)、その記録媒体9が排出搬送路45を経由して第2の画像形成装置10Bに送られる。この際、遮蔽用トナー像(Ta)は、記録媒体9の全面に一様に形成されるか、あるいは、後記の非遮蔽用トナー像(Tb)が形成される記録媒体9の一部領域又はその領域より少し広い領域に形成されることになる。
続いて、第2の画像形成装置10Bの像形成部2Bにおける1つ又は複数の作像ユニット20において非遮蔽用トナーからなる非遮蔽用トナー像(Tb)が形成された後に中間転写ユニット30において一次転写されるとともに二次転写位置まで搬送される。その一方で、遮蔽用トナー像(Ta)を有する記録媒体9が媒体供給部4Bにより像形成部2Bの二次転写位置まで搬送される。そして、その二次転写位置において上記非遮蔽用トナー像(Tb)が記録媒体9の遮蔽用トナー像(Ta)上に二次転写される。
続いて、像形成部2Bで非遮蔽用トナー像(Tb)が転写された遮蔽用トナー像(Ta)を有する記録媒体9が中継搬送路44により定着部5Bに搬送され、定着部5Bにおいて所要の時間だけ加熱及び加圧されることで非遮蔽用トナー像(Tb)が遮蔽用トナー像(Ta)を有する記録媒体9に定着される(第2動作)。しかる後、その定着後の記録媒体9が、排出搬送路48を経て筐体11Bの外部にある図示しない排出収容部に排出される。
以上の動作により、図4(b)に例示するように遮蔽用トナー像(Ta)と非遮蔽トナー像(Tb)からなる仕上がり画像(Ib)が形成された記録媒体9が得られる。
さらに、形成パターン3の画像形成は、概略、次にようにして行われる。
まず、第2の画像形成装置10Bの像形成部2Bにおける1つ又は複数の作像ユニット20において非遮蔽用トナーからなる非遮蔽用トナー像(Tb)が形成された後に中間転写ユニット30において一次転写されるとともに二次転写位置まで搬送される。その一方で、第1の画像形成装置10Aの媒体供給部4Aから所望の記録媒体9が供給搬送路43、中継搬送路44及び排出搬送路46を経て第2の画像形成装置10Bの媒体供給部4Bにより像形成部2Bの二次転写位置まで搬送される。そして、その二次転写位置において上記非遮蔽用トナー像(Tb)が記録媒体9に二次転写される。
続いて、像形成部2Bで非遮蔽用トナー像(Tb)が転写された記録媒体9が中継搬送路47により定着部5Bに搬送され、定着部5Bにおいて所要の時間だけ加熱及び加圧されることで非遮蔽用トナー像(Tb)が記録媒体9に定着される。しかる後、その定着後の記録媒体9が、排出搬送路48を経て筐体11Bの外部にある図示しない排出収容部に排出される。
以上の動作により、図4(c)に例示するように非遮蔽トナー像(Tb)のみからなる仕上がり画像(Ic)が形成された記録媒体9が得られる。この画像形成時には、第1の画像形成装置10Aにおける像形成部2Aでは、例えば、二次転写装置35が中間転写ベルト31から離れた離間位置に移動して記録媒体9を素通りさせる状態になり、また、定着部5Aでは、加圧用回転体53が加熱用回転体52から離れた離間位置に移動して記録媒体9を素通りさせる(定着処理しない)状態になる。
そして、この画像形成装置1Aにおいては、例えば第1の画像形成装置10A側に配置された制御装置6により、各画像形成装置10A,10Bにおける各構成部の動作等が総合的に制御されるよう構成されている。
制御装置6は、演算処理装置、記憶手段、制御手段、入出力手段等で主に構成されたものであり、各構成部の動作等に応じて設定された制御プログラムとその他の関連する情報に基づいて所定の制御動作を行うようになっている。また、制御装置6は、画像形成装置1Aに接続又は装備される画像読取装置、パーソナルコンピュータ(PC)、記憶媒体読書き装置等の機器から送信される画像データや操作指示データ等の各情報についても把握や必要な後処理をするようになっている。
また、この画像形成装置1Aにおいては、制御装置6が、遮蔽トナー像(Ta)を形成する第1の画像形成装置10Aにおける定着部5Aの定着条件について所望の条件にする制御を行うよう構成されている。
ここで、定着条件は、定着温度、定着圧力及び定着時間の3要素で設定される条件である。定着温度は、定着装置50における加熱用回転体52の定着時における加熱保持温度に相当する。定着圧力は、定着装置50における加圧用回転体53の定着時における加圧保持圧力に相当する。定着時間は、定着対象の記録媒体9を定着装置10における加熱用回転体52と加圧用回転体53の接触部を通過させて定着処理を施すための所要時間であり、その接触部の移動方向の長さを回転駆動する加熱用回転体52の回転速度で除した値に相当する。
そして、制御装置6は、第1の画像形成装置10Aの像形成部2Aにおいて遮蔽用トナー像(Ta)を形成して白色以外の有色又は透明の記録媒体9Bに転写する場合、第1の画像形成装置10Aの定着部5Aにおける遮蔽用トナー像(Ta)の定着条件について、非遮蔽用トナー像(Tb)の定着条件における上記3要素の少なくとも1つの要素を減少させた条件又は少なくとも定着圧力を零にさせた条件にする制御を行うようになっている。ちなみに、制御装置6は、白色以外の有色又は透明の記録媒体9B以外の記録媒体9(白色の記録媒体9など)に遮蔽用トナー像(Ta)を形成する場合、上記3要素の少なくとも1つの要素を減少させた条件又は少なくとも定着圧力を零にさせた条件(以下では、これらの条件を「特別条件」ともいう。)を選択することなく、非遮蔽用トナー像(Tb)の定着条件である「通常の定着条件」で定着を行うことが可能になっている。
上記特別条件を選択する際の目安となる白色以外の有色又は透明の記録媒体9Bとしては、例えば、上述した黒(ブラック)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)や、赤色、青色、緑色や、淡い色にしたもの(例えば黒を灰色にした場合)等の有色の記録媒体(記録用紙等)9Bや、無色透明又は有色透明の記録媒体(OHPなどの樹脂フィルムや、フィルム系粘着紙等)9Bが対象となる。
また、制御装置6は、上記白色以外の有色又は透明の記録媒体9Bのなかでも、少なくとも遮蔽用トナー像を形成する側の表面9Baの王研式平滑度が1000s(秒)以下の範囲の記録媒体9B、又はその表面9Baの表面粗さがトナーの平均粒径以上の粗さからなる記録媒体9Bを使用する場合に、上記定着条件の特別条件にする制御が行われるように設定されている。このときの表面粗さとは、表面の微細凹凸の深さ等で表されるものである。表面粗さがトナーの平均粒径以上の粗さとは、その微細凹凸の深さ等がトナーの平均粒径以上の寸法からなる状態をいう。実施の形態1で使用する上記各トナーは、その平均粒径が6μmである。ちなみに、記録媒体9Bについては、その王研式平滑度と表面粗さがいずれも上記数値範囲に入るものが多いが、いずれか一方の数値範囲に入るだけのものがある。
王研式平滑度は、日本工業規格(JIS)における「P8155(2010)」の平滑度試験方法に準拠して測定されるものである。また、上記表面粗さは、算術平均粗さ(Ra)により表現した場合、算術平均粗さRaが8μm以上となる範囲にほぼ相当する。この場合の算術平均粗さRaは、JISにおける「B0601(1994)」(「B0031(1994)」)の測定方法や算出式に準拠して得られるものである。
このような表面特性の記録媒体9Bは、表面平滑性が相対的に劣るもの(換言すれば、表面が微細な凹凸を有するもの)であるが、このような表面特性の記録媒体9Bを使用する場合に、定着条件を特別条件にして定着を行うか(又は定着を行わない)ことにより、その仕上がり画像(Ia又はIb)を下地となる記録媒体9Bの影響を受けずに遮蔽トナーによる遮蔽性が確保された画質で的確に形成することが可能になる。なお、図4では、記録媒体として表面が微細な凹凸を有する記録媒体9Bを図示しており、特にその表面9Baの微細な凹凸を誇張した状態で示している。また、記録媒体9Bにおける表面9Baの凹凸は、例えば、用紙を構成するパルプ繊維が表面に露出していることに起因して存在する凹凸や、表面9Baが粗面化処理されている場合の凹凸などになる。
上記定着条件の特別条件(以下「特別の定着条件」ともいう。)のうち3要素の少なくとも1つを減少させる条件としては、定着温度、定着圧力又は定着時間の1つ(1要素)のみを減少させる条件や、定着温度、定着圧力及び定着時間のうちの2要素のみを減少させる条件や、定着温度、定着圧力及び定着時間の3要素のすべてを減少させる条件が挙げられる。
この場合、3要素である定着温度、定着圧力及び定着時間の減少させる割合は、実験等により設定することができるが、例えば、定着温度については非遮蔽用トナー像の定着条件(以下「通常の定着条件」ともいう)における定着温度に対して0.6〜0.9倍程度に減少させ、定着圧力については通常の定着条件における定着圧力に対して0.4〜0.8倍程度に減少させ、定着時間については通常の定着条件における定着時間に対して0.3〜0.7倍程度に減少させるとよい。
また、上記定着条件の特別条件のうち少なくとも定着圧力を零にする場合の条件としては、定着温度も零にする条件(この場合は、定着時間も完全に零になる)や、加熱を少しする条件(この場合は、本体の定着温度よりも低い加熱温度となる。また、定着時間はその加熱温度で加熱される分だけ少し存在する。)が挙げられる。
また、この特別条件は、例えば、定着後の遮蔽用トナー像(Ta)を構成する遮蔽用トナー(Tw等)の粒子が(完全にはつぶれずに)粒形状を識別できる状態で記録媒体の表面凹凸の凸部にも存在するようになること(図5c参照)を判断基準にして設定された条件とすることが好ましい。特別条件は、この判断基準を満たすようにする観点から、定着条件の3要素の少なくとも1つの要素を減少させた設定の条件に設定される。
制御装置6は、例えば、図2に示すように、定着部5Aの定着条件を実際に変更するための変更手段71と、定着条件として特別条件を実際に選択して入力するための選択入力手段72とに接続されている。
変更手段71については、図2に示すように、制御装置6における定着部5Aの定着制御部62Aの一部(定着条件の変更部)として構成される。また、選択入力手段72については、図2に二点鎖線で示すように第1の画像形成装置10Aの筐体11Aの外面に設ける操作パネルに含まれる選択入力部(ボタン、選択画面など)として構成されるか、あるいは、画像形成装置1Aに接続されるPC等の端末機でドライバーのソフトウェアにより表示される選択入力画面として構成される。選択入力手段72については、画像形成に使用する記録媒体9の種類の設定情報や検出情報に基づき、そのときの記録媒体9が特別の定着条件を選択することが好ましい記録媒体9Bである場合に自動的に特別の定着条件を選択(選択した情報として出力)するようにソフトウェアにより構成することも可能である。選択入力手段72が画像形成装置1Aとは別体の外部機器で表示されるような上記選択入力画面として構成される場合は、制御装置6は変更手段71のみに接続した構成にすれば十分である。
制御装置6においては、選択入力手段72で入力された入力情報により、定着制御部62Aの定着条件変更部71へ定着条件の変更の有無に関する情報(制御信号)を送信するようになっている。また、定着制御部62Aは、図2に示すように、定着装置50Aの定着条件に関する3要素(定着温度、定着圧力及び定着時間)を実際に変更する3要素制御部55に接続されている。3要素制御部55とは、加熱制御部、加圧制御部、回転速度制御部等で構成されている。
制御装置6により定着条件が変更される第1の画像形成装置10Aにおける定着部5Aの定着装置50Aは、制御装置6から前記特別の定着条件に制御する指示を受けた場合、上記定着制御部62Aの3要素制御部55により、定着温度、定着圧力、定着時間の少なくとも1つが減少されるよう制御されるか、あるいは、少なくとも定着圧力を零にするように制御される。具体的に説明すると、定着温度については加熱ロール52における加熱ヒータの設定温度が所定量だけ下げられ、定着圧力についてはベルト式加圧用回転体53における加圧パット54の設定圧力が所定量だけ下げられ、定着時間については加熱ロール52の回転速度が所定量だけ下げられる。また、少なくとも定着圧力を零にする制御とは、具体的には、定着圧力を零に設定したうえで定着温度を通常の設定にする場合や、定着圧力を零に設定するとともに定着温度を零に設定する場合である。前者の場合は、定着対象の記録媒体等は加圧されず少し加熱された状態になる(つまり、この場合は少し熱定着が施されることになる)。後者の場合は、定着対象の記録媒体等は加熱も加圧もされないことになる(つまり、この場合は定着処理を施さないことに相当する)。なお、定着装置50Aは、制御装置6から前記特別の定着条件が選択されない間は、通常の定着条件に設定されている。また、非遮蔽トナー像(Ib)を形成する第2の画像形成装置10Bにおける定着部5Bの定着装置5Bでは、常時、通常の定着条件に設定されている。
このような定着条件の制御を行う制御装置6を有する画像形成装置1Aでは、前記画像パターン1,2による画像形成を行うときに、その定着部5Aでの定着条件として制御装置6により前記特別条件を選択することが可能になっている。この選択は、原則として画像形成装置1Aの使用者が必要に応じて行うが、前記したように記録媒体9として記録媒体9Bが使用される場合に特別条件が自動的に選択される構成を採用した場合には、画像形成装置1Aが自動で行うことになる。
そして、この画像形成装置1Aにおいて画像パターン1,2による画像形成が行われる場合には、遮蔽用トナー像(Ta)が形成される第1の画像形成装置10Aにおける定着部5Aの定着動作について制御装置6による以下の制御が行われる。
すなわち、画像パターン1,2による画像形成が要求されると、図3に示すように、制御装置6では、定着条件の確認がなされ(ステップ10:以下「S10」と略記する。)、特別の定着条件が選択されているか否かが判断される(S11)。
この際、特別の定着条件が選択されていない場合は、遮蔽用トナー像(Ta)の定着を行う定着部5Aの定着装置50Aでは、その定着条件が通常の定着条件に設定されているので、遮蔽用トナー像(Ta)に対する定着動作が通常の定着条件で実行され(S12)、その定着条件下での定着動作がすべて終了するまで継続して行われる(S13)。遮蔽用トナー像(Ta)の定着を通常の定着条件で行う場合とは、例えば、記録媒体9として前記白色以外の有色又は透明の記録媒体9Bでない記録媒体や前記表面特性を有しない記録媒体を使用する場合などが挙げられる。
一方、特別の定着条件が選択されている場合は、遮蔽用トナー像(Ta)の定着を行う定着部5Aの定着装置50Aでは、その定着条件が図2に示す定着制御部62の定着条件変更部71を介して定着装置の3要素制御部55により3要素の必要な要素について通常の定着条件よりも減少した設定値又は少なくとも定着圧力を零にした設定値に変更される(S14)。続いて、遮蔽用トナー像(Ta)に対する定着動作が特別の定着条件で実行され(S15)、その定着条件下での定着動作がすべて終了するまで継続して行われる(S16)。
画像パターン1,2による画像形成において遮蔽用トナー像(Ta)の定着動作が特別の定着条件で行われた場合は、図5cに例示するように、遮蔽用トナー(Tw等)の粒子が粒形状を識別できる状態で記録媒体9Bの表面凹凸における凸部にも存在するようになり、そのときの仕上がり画像(Ia,Ib)がその下地となる記録媒体9Bの色や凹凸形状等の影響を受けないで遮蔽用トナーによる遮蔽性が確保された良好な画質の画像として得ることができる。
本発明者らの研究によれば、上記記録媒体9Bに転写した遮蔽用トナー像(a)を非遮蔽用トナー像(Tb)のための通常の定着条件で定着した場合には、以下のような画質の不良が発生することが判明した。
すなわち、この場合は、図5aに例示するように、通常の定着条件での定着では、遮蔽用トナー像(Ta)のみからなる仕上がり画像(Ia)を構成する遮蔽用トナー(Tw等)の粒子が十分につぶされて膜状になって主に記録媒体9Bの表面凹凸における凹部に集中するよう片寄って存在することがあり、表面凹凸における凸部に厚さが相対的に薄い膜のような状態で存在している部分では、入射光h1の一部bがその薄い膜状態で隠蔽性が低下した遮蔽用トナー像(Ta)のみからなる仕上がり画像(Ia)部分を透過して記録媒体9Bの表面の凸部まで到達して反射するようになってしまい、この結果、仕上がり画像(Ia)が記録媒体9Bの色等の影響を受けてくすんだ色調で見える等、所要通りの画質にならないことがある。また、遮蔽用トナー像(a)上に図5aに二点鎖線で示すように非遮蔽用トナー像(Tb)を形成した仕上がり画像(Ib)とする場合でも、その入射光h3の一部bが非遮蔽用トナー像(b)と薄い膜状態で隠蔽性が低下した遮蔽用トナー像(Ia)部分の双方を透過して記録媒体9Bの表面の凸部に到達し、反射するようになってしまう。
この点は、例えば、図5bに例示するように、遮蔽用トナー像(a)を構成する遮蔽用トナー(Tw等)の粒子がつぶされない状態であるが、記録媒体9Bの表面凹凸における凸部に存在していた遮蔽用トナー(Tw等)の粒子が定着加圧等の作用により表面凹凸における凹部に押し込まれるように移動させられた場合にも、入射光h1の一部bが記録媒体9Bの表面の凸部に到達して反射するようになってしまい、この結果、仕上がり画像(Ia)が記録媒体9Bの色等の影響を受けてくすんだ色調で見える等、所要通りの画質にならないこともある。また、遮蔽用トナー像(a)上に図5bに二点鎖線で示すように非遮蔽用トナー像(b)を形成する場合でも、その入射光h3の一部bが非遮蔽用トナー像(b)を透過して記録媒体9Bの表面の凸部に到達し、反射するようになってしまう。
これに対し、上記記録媒体9Bに転写した遮蔽用トナー像(Ta)を遮蔽用トナー像(Ta)のための特別の定着条件で定着した場合には、以下のように画質不良の発生が低減することが判明した。
すなわち、この場合は、図5cに例示するように、特別の定着条件で定着を行うことにより遮蔽用トナー像(Ta)を構成する遮蔽用トナー(Tw等)の粒子が粒形状を識別できる状態で記録媒体9Bの表面凹凸における凸部にも存在するようになる。これにより、その遮蔽用トナー像(Ta)の部分では、その遮蔽用トナー(Tw等)の粒子により光が散乱(反射)されるようになることで(散乱光b1,b2,b3,…)、光透過性が低下して隠蔽性が確保されるようになる。このため、遮蔽用トナー像(Ta)が存在する記録媒体9Bの表面凹凸における凸部に入射した入射光h1,h3は、遮蔽用トナー(Tw等)の粒子で散乱(反射)されて記録媒体9Bの凸部に到達して反射することなく、遮蔽用トナー像(Ta)又は非遮蔽トナー像(Tb)で正常に反射する。このことは、遮蔽用トナー像(Ta)のみからなる仕上がり画像(Ia)上に図5cに二点鎖線で示すように非遮蔽用トナー像(Tb)のみからなる仕上がり画像(Ib)を形成する場合でも、同様である。この結果、そのときの仕上がり画像(Ia,Ib)は、記録媒体9Bの色等の影響を受けることが少なく所望通りの画質で得られるようになる。遮蔽用トナー像(Ta)のみの仕上がり画像(Ia)を形成した場合(図4a参照)には、図5cにおいて非遮蔽用トナー像(Tb)がない状態で得られることになる。
<評価試験1>
以下、この画像形成装置1Aを用いて行った評価試験について説明する。
この試験1は、図6に示す各種の記録媒体9,9Bに対して下記の遮蔽用トナーのみからなるテスト画像を形成して下記の通常の定着条件又は特別の定着条件で定着したときに、その仕上がりテスト画像の発色及び画像強度のグレードについて調べた。この評価試験1の結果を図6に示す。
テスト画像の遮蔽用トナー像(Ta)としては、白色トナー(Tw)を用いて記録媒体の片面全面に広がる像(画像面積率:Cin=100%)を形成した。
通常の定着条件は、定着温度を約160℃、定着圧力を約4kgf/cm2(≒40N/cm2)、定着時間を約80ms(ミリ秒)とした。一方、特別の定着条件は、定着温度を約130℃、定着圧力を約4kgf/cm2、定着時間を約80msとした。ちなみに、このときの特別の条件は、定着温度のみを減少させる条件にした。このように定着温度を下げることで特別の条件にする制御は、他の構成上の制約が比較的少なく容易に行える点で有利である。
白濃度のグレードは、得られた仕上がりテスト画像(遮蔽用トナー像Ia)の濃度を濃度測定器(X−Rite社製:938分光濃度計)によりL*,a*,b*表色系におけるL*の値として測定し、そのときのL*の値を以下の基準で5つの発色グレードに区分した。白濃度グレードが3以上の場合が良好な結果である。なお、透明フィルムの記録媒体の白濃度については、その透明フィルムの下に基準の黒色紙を置いて測定している。
白濃度グレード1:L*の値が59以下の場合
白濃度グレード2:L*の値が60〜64の場合
白濃度グレード3:L*の値が65〜69の場合
白濃度グレード4:L*の値が70〜74の場合
白濃度グレード5:L*の値が75以上の場合
画像強度のグレードは、得られた仕上がりテスト画像(遮蔽トナー像Iaと非遮蔽用トナー像Ibが重なる部分)を硬さの異なる鉛筆(鉛筆硬度6H〜HB〜6B)により引き掻き(スクラッチし)、テスト画像が破壊されない最低の硬度を調べ、そのときの硬度を以下の基準で5つの画像強度グレードに区分した。画像強度グレードが4以上の場合が良好な結果である。
画像強度グレード1:鉛筆硬度が6B〜4Bの場合
画像強度グレード2:鉛筆硬度が3B〜Bの場合
画像強度グレード3:鉛筆硬度がHB〜Hの場合
画像強度グレード4:鉛筆硬度が2H〜4Hの場合
画像強度グレード5:鉛筆硬度が5H〜6Hの場合
図6に示す結果から、王研式平滑度が1000s以下の範囲であるか又は表面の算術平均粗さRaが8μm以上となる範囲の記録媒体(エンボス紙、上質紙)9Bに遮蔽トナー像からなるテスト画像を形成する場合、特別の定着条件を適用したときには、その得られた仕上がりテスト画像は、通常の定着条件を採用して得られたテスト画像に比べて、白濃度が十分に得られることがわかる。また、白色以外の有色又は透明の記録媒体9Bでも王研式平滑度と表面粗さがいずれも上記数値範囲から外れる記録媒体(コート紙、黒色フィルム、無色透明フィルム)に特別の定着条件を適用してテスト画像を形成した場合には、その得られた仕上がりテスト画像は、通常の定着条件を採用して得られたテスト画像に比べて、白濃度は十分に得られるものの、画像強度が大幅に低下することがわかる。
<評価試験2>
また、この画像形成装置1Aを用いて行った評価試験2について説明する。
この試験2は、記録媒体9Bとして評価試験1における上質紙(図6)を使用し、これに評価試験1と同じテスト画像を形成して図7に示す各種の定着条件で定着したときに、その仕上がりテスト画像の白濃度グレードについて調べた。白濃度グレードは、試験1と同じ方法で測定して区分し、その白濃度ブレードが3以上を「○」、2以下を「×」として評価した。この評価試験2の結果を図7に示す。
通常の定着条件は、図7aに※1で示す条件であり、具体的には、試験1の場合と同様に、定着温度を約160℃、定着圧力を約4kgf/cm2(≒40N/cm2)、定着時間を約80ms(ミリ秒)とした。それ以外の定着条件については、図7に示すように定着温度、定着圧力及び定着時間の少なくとも1つを減少又は増加させる内容とした。
図7に示す結果から、定着条件として、通常の定着条件の3要素の1つでも減少させた条件(「特別条件」に相当する)にした場合には、そのときに得られる仕上がりテスト画像の白濃度がすべて向上することがわかる。一方、定着条件として、通常の定着条件の3要素の1つでも増加させた条件にした場合には、そのときに得られる仕上がりテスト画像の白濃度がいずれも低下することもわかる。
なお、本発明者らの研究によれば、表面粗さがトナーの平均粒径(本例では6μm)以上の粗さからなる記録媒体(エンボス紙、上質紙)9Bに遮蔽トナー像からなるテスト画像を形成する場合、特別の定着条件を適用すれば、その得られた仕上がりテスト画像は、評価試験1における算術平均粗さRaの記録媒体にテスト画像を形成したときと同様に、通常の定着条件を採用して得られたテスト画像に比べて、白濃度が十分に得られることが確認されている。しかも、表面粗さが上記トナーの平均粒径以上の粗さからなる記録媒体(エンボス紙、上質紙)9Bに遮蔽トナー像からなるテスト画像を図7に示す各種の定着条件で定着して形成する場合でも、そのときに得られる仕上がりテスト画像の白濃度がすべて向上することが確認されている。
[他の実施形態]
上記定着条件の制御を行う制御装置6を有する画像形成装置としては、実施の形態1に係る画像形成装置1Aに限らず、他の構成(形式)の画像形成装置を適用することができる。
例えば、図8に示すように、遮蔽用トナー像(Ta)と非遮蔽用トナー像(Tb)の双方を形成することができる像形成部2Cと、遮蔽用トナー像(Ta)と非遮蔽用トナー像(Tb)を通常の定着条件又は特別の定着条件で定着することができる定着部5Cと、像形成部2Cに供給する記録媒体9を収容するとともに送り出す媒体供給部4Cとを備えた画像形成装置1Bを適用することが可能である。媒体供給部4Cは、前記第1の画像形成装置10Aにおける媒体供給部4Aとほぼ同じ構成になっている。
像形成部2Cは、遮蔽用トナー像(Ta)と非遮蔽用トナー像(Tb)を個別に形成する5つの作像ユニット20W,20Y、20M,20C,20Kと、ベルト式の中間転写ユニット30とで構成されている。遮蔽用トナー像(Ta)を形成する作像ユニット20Wは、遮蔽用トナーとして例えば白色トナー(Tw)を適用しており、実施の形態1における像形成部2Aにおける作像ユニット20Wと同じ構成からなるものである。非遮蔽用トナー像(Tb)を形成する作像ユニット20Y、20M,20C,20Kは、非遮蔽用トナーとして例えば前記4色の有色トナー(Ty,Tm,Tc,Tk)を適用しており、実施の形態1における像形成部2Bにおける作像ユニット20Y、20M,20C,20Kと同じ構成からなるものである。中間転写ユニット30は、前記第1の画像形成装置10A等における像形成部2Aの中間転写ユニット30とほぼ同様の構成になっている。
また、像形成部2Cは、実施の形態1における像形成部2A,2Bと対比した場合、定着部5Cによる定着後の記録媒体9を供給搬送路43の途中部分に合流するように再送する再送搬送路49を増設している点が相違している。この再送搬送路49は、定着部5Cの記録媒体の排出側の排出搬送路48の途中部分と供給搬送路43の途中部分との間を接続する搬送路であり、複数の搬送ロール対49B〜49e、搬送ガイド部材等で構成されている。なお、排出搬送路48の途中部分には、図示しない記録媒体9の搬送先を排出搬送路48又は再送搬送路49のいずれかに切り替えるための搬送先切替装置が配置されている。
定着部5Cは、図示しない専用の筐体の内部に、矢印で示す方向(図中において反時計回りの方向)に所要の速度で回転駆動するとともに表面温度が所要の温度に保持されるよう加熱手段によって加熱されるロール形式、ベルト形式等の加熱用回転体52と、この加熱用回転体52の軸方向にほぼ沿うように所要の圧力で接触して従動回転するロール形式、ベルト形式等の加圧用回転体53とを設置した定着装置50Cにて構成されている。
この定着装置50Cによる定着は、原則として、加熱された状態で回転する加熱用回転体52と加圧用回転体53が接触する接触部に、未定着の遮蔽用トナー像(Ia)及び非遮蔽用トナー像(Ib)の少なくとも一方が転写された記録媒体9が導入され、その接触部を通過する際に(所要の時間だけ)加熱及び加圧されることで行われる。
定着装置50Cとしては、例えば、ロールニップ方式の定着装置を適用している。このロールニップ方式の定着装置50Cは、加熱用回転体52として回転駆動する加熱ロールを使用し、加圧用回転体53として従動回転する加圧ロールを使用している。加熱ロールについては、そのロール内部に設置する加熱ヒータで加熱されるよう構成されている。また、加圧ロールについては、加熱ロールとの接触時の圧力を変更できるよう構成されている。
そして、この画像形成装置1Bにおいても、実施の形態1に係る画像形成装置1Aの場合と同様に、以下3つのパターン(画像パターン1〜3)で区別される画像形成を行うことができるよう構成されている。
すなわち、画像パターン1は、像形成部2C及び定着部5Cにおいて作像ユニット20wを作動して遮蔽用トナー像を形成して定着することにより遮蔽用トナー像(Ta)のみからなる仕上がり画像(Ia)を形成するパターンである。画像パターン2は、像形成部2C及び定着部5Cにおいて作像ユニット20wを作動して遮蔽用トナー像(Ta)を形成して定着した後に、遮蔽用トナー像(Ta)が形成された記録媒体9を再送搬送路49により像形成部2Cに再送して再び像形成部2C及び定着部5Cにおいて作像ユニット20(Y,M,C,K)のいずれか1つ又は複数を作動して非遮蔽用トナー像(Tb)を形成して定着し、これにより遮蔽用トナー像(Ta)及び非遮蔽用トナー像(Tb)からなる仕上がり画像(Ib)を形成するパターンである。画像パターン3は、像形成部2C及び定着部5Cにおいてにおいて作像ユニット20(Y,M,C,K)のいずれか1つ又は複数を作動して非遮蔽用トナー像(Tb)を形成して定着することにより非遮蔽用トナー像(Tb)のみからなる仕上がり画像(Ic)を形成するパターンである。
また、この画像形成装置1Bにおいても、実施の形態1に係る画像形成装置1Aの場合と同様に、定着条件の制御を行う制御装置6を備えており、遮蔽トナー像(Ta)を形成する第1の画像形成装置10Aにおける定着部5Aの定着条件について所望の条件を選択することができるようになっている。すなわち、制御装置6は、像形成部2Cにおいて遮蔽用トナー像(Ta)を形成して白色以外の有色又は透明の記録媒体9Bに転写する場合、定着部5Cにおける遮蔽用トナー像(Ta)の定着条件として、非遮蔽用トナー像(Tb)の定着条件における上記3要素の少なくとも1つの要素を減少させた条件又は少なくとも定着圧力を零にさせた条件からなる特別条件を選択し得るようになっている。
この制御装置6により定着条件が変更される対象の定着部5Cの定着装置50Cでは、制御装置6にて特別の定着条件が選択される制御が行われた場合、図2に示すように制御装置6と接続される定着制御部62Aの3要素制御部55により、定着温度、定着圧力、定着時間の少なくとも1つが減少されるよう制御されるか、又は少なくとも定着圧力が零になるように制御される。
この他にも、上記定着条件の制御を行う制御装置6を有する画像形成装置としては、例えば、次の構成からなる画像形成装置を適用することも可能である。一例としては、実施の形態1における遮蔽用トナー像を形成する像形成部2A及び非遮蔽用トナー像を形成する像形成部2Bと、上記他の実施の形態における定着部5Cと、記録媒体9を収容して像形成部2A,2Bのいずれかに供給する媒体供給部と、定着部5Cの定着後の記録媒体9を像形成部2A,2Bのいずれか一方に後処理搬送する後処理搬送路とを備えた画像形成装置である。
ちなみに、この画像形成装置による画像パターン2は、像形成部2Aにおいて作像ユニット20w等を作動させて遮蔽用トナー像(Ta)を形成して定着部5Cで定着した後に、その遮蔽用トナー像(Ta)が形成された記録媒体9を後処理搬送路により像形成部2Bに搬送して像形成部2Cにおいて作像ユニット20(Y,M,C,K)のいずれか1つ又は複数を作動させて非遮蔽用トナー像(Tb)を形成して定着部5Cで定着し、これにより遮蔽用トナー像(Ta)及び非遮蔽用トナー像(Tb)からなる仕上がり画像(Ib)を形成することになる。
また、他の例としては、上記他の実施の形態における像形成部2C及び媒体供給部4Cと、実施の形態1における定着部5A及び定着部5Bと、像形成部2Cから排出される転写後の記録媒体9を定着部5A及び定着部5Bのいずれか一方に搬送する搬送路と、定着部5Aから排出される定着後の記録媒体9を像形成部2Cに再送する再送搬送路とを備えた画像形成装置である。この画像形成装置では、制御装置6からの選択結果に応じて定着部5Aが通常の定着条件及び特別の定着条件のいずれか一方で定着を行うことが可能になっている。
この他、画像形成装置1は、遮蔽用トナー像と非遮蔽用トナー像を形成することができるものであればよく、その像形成部の画像形成方式、中間転写方式の構成や有無等については実施の形態1や他の実施の形態で例示した構成等に限定されない。
制御装置6により定着条件が選択変更される定着部5を構成する定着装置50についても、通常の定着条件と特別の定着条件を切り替えることが可能な構成であれば、その形式等については特に限定されない。
また、記録媒体9としては、実施の形態1等で例示したカット紙に限定されず、その他にも例えば巻き取り形式で搬送する連続した連続用紙(フィルム系のものを含む)を適用してもよい。この連続用紙を適用する場合、画像形成装置としては例えば実施の形態1に係る画像形成装置1A等に採用することができる。
1A,2B…画像形成装置
2A,2B,2C…像形成部
5A,5B,5C…定着部
6 …制御装置(制御手段)
9 …記録媒体
9B…白色以外又は有色又は透明の記録媒体
Ta…遮蔽用トナー像
Tb…非遮蔽用トナー像

Claims (3)

  1. 遮蔽用トナー像及び非遮蔽用トナー像の少なくとも一方を形成して記録媒体に転写する像形成部と、
    前記像形成部において前記記録媒体に転写される前記遮蔽用トナー像及び非遮蔽用トナー像の少なくとも一方を当該記録媒体に定着させる定着部と、
    前記像形成部において前記遮蔽用トナー像を形成して白色以外の有色又は透明の記録媒体に転写する場合、前記定着部における定着温度、定着圧力及び定着時間の3要素で設定される定着条件のうち前記遮蔽用トナー像の定着条件について、前記非遮蔽用トナー像の定着条件における前記3要素の少なくとも1つの要素を減少させた条件又は少なくとも定着圧力を零にさせた条件にする制御を行う制御手段と
    を備え、
    前記制御手段が制御する前記遮蔽用トナー像の定着条件は、定着後の遮蔽用トナー像が、そのトナー像を構成する遮蔽用トナーの粒子が粒形状を識別できる状態で記録媒体の表面凹凸の凸部にも存在するようになるよう設定された条件であることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記制御手段は、前記記録媒体として王研式平滑度が1000s以下の範囲の記録媒体又は表面粗さがトナーの平均粒径以上の粗さからなる記録媒体を使用する場合に、前記遮蔽用トナー像の定着条件について前記3要素の少なくとも1つの要素を減少させた条件又は前記少なくとも定着圧力を零にさせた条件にする制御を行う請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記像形成部において前記遮蔽用トナー像を形成して記録媒体に転写した後に前記定着部において前記制御手段が制御する前記遮蔽用トナー像の定着条件により前記遮蔽用トナー像を当該記録媒体に定着させる第1動作と、
    前記第1動作の後に、前記像形成部において非遮蔽用トナー像を形成して前記遮蔽用トナー像が定着された前記記録媒体に転写した後に前記定着部において前記非遮蔽用トナー像の定着条件で前記非遮蔽用トナー像を当該記録媒体に定着させる第2動作と
    が行われる請求項1又は2に記載の画像形成装置。
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