JP6131634B2 - 画像入力装置、及び画像入力方法 - Google Patents

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Description

本発明は、原稿を装置に静止させて画像を入力する画像入力装置とその方法に関係し、特に原稿と画像撮像部とが離れている書画カメラ型あるいはスタンド型画像入力装置の影補正処理に関する。
ここで影補正とは、原稿と画像撮像部とが離れている書画カメラ型あるいはスタンド型画像入力装置において行われる補正である。原稿を電子機器へ画像入力した場合に、照明のムラや物の影によって、異なる強さの光が原稿に反射し、その反射光が画像として取り込まれた際に、この異なる強さの光による影響を除去する処理のことを影補正という。
画像入力装置において行われている影補正の基本的な構成としては、画像撮像部と、影のデータを保存する画像保存部と、保存されている影のデータをもとにその都度、画像撮像部により入力した読取り画像のデータを演算処理する演算部を備えている。
影のデータとしては、予めムラのない白色の白基準シートを用意し、画像入力装置でこれを読込ませる。読込ませる際に影があれば、その部分の濃度レベル値が低くなっているので、影のデータとして保存する。
そして、画像撮像部により入力する原稿画像について、読取り画像と、保存しておいた影のデータとで演算処理を行って影補正を行う方法が行われている。
照明のムラや影の濃度や位置が変化した場合には、保存されている影のデータを更新するために補正用のプログラムを起動し、調整専用の白基準シートを装置に載置して画像取得をし、新たに変化した照明ムラや影の状況を白基準シートの画像に表れる濃度差として影補正テーブルに保存しなければならない。
この方法では、特別な白基準シートが必要な点や、白基準シートの画像を取得する際には、人影や手などが入りこまない状態で取得し影補正テーブルとして保存することが必要となるという課題があった。実際の金融業務の運用においては、保守教育として前記の影補正の方法を受講した保守員をコールし、影補正の変更を実施しなければならないことが生じている。
このような課題を解決する例として、特許文献1のような技術が開示されている。
特許文献1は、画像の入力において、本スキャンと本スキャンの前に画像取り込みを行うプリスキャンを2回実施し、プリスキャン時において得られた画像を解析することにより影補正領域を特定し影補正を実施する技術が開示されている。予め補正テーブルを作成する方法とは異なり、原稿画像を都度入力する際にプリスキャンを行うものである。補正の方法は、低解像度のプリスキャンにより、暗い部分を影領域としておき、高解像度で読み取った本スキャン画像について、プリスキャンで影部分とした領域について補正を行うものである。
また、特許文献2には、画像入力装置の光源部を構成するLEDの発光強度を変えて照明ムラを緩和する技術が開示されている。
さらに、特許文献3では、周囲の明るさ環境による影データを取得する際に常に白い基準シートを使用するのではなく、原稿としては何も載置しない原稿台そのものの画像の濃度差から影データの変動を推測して影補正を行う技術が開示されている。
特開2011−035876号公報 特開2001−298595号公報 特開2008−199556号公報
特許文献1に記載されている技術においては、プリスキャンは、画像取得を2回行うことになり、また、1回目と2回目との間に、画像の影を解析する計算が入る。このため、1回で画像を取得する場合に比べて、影補正までを終了する1枚の画像取得にかかる時間が多くかかるという課題があった。
また、特許文献2に記載されている技術においては、位置により複雑に異なる影や、影による濃度差が急峻である場合に、影を複雑な形状に対応して消したり、急峻な濃度差に対応させて消すことは困難であるという課題があった。
さらに、特許文献3に記載されている技術では、何も載置しない原稿台そのものの画像の濃度差から影データの変動を推測して影補正を行っており、極端に暗い原稿が置かれた場合には、何も原稿が置かれていないことと区別ができなくなるという課題があった。
本発明の目的は、上述した課題を解決する画像入力装置および方法を提供することにある。
本発明は、その一視点において、画像入力装置を提供し、対象物からの反射光を検出するイメージセンサと、前記イメージセンサによって検出された反射光に基づいて、画像を取得する画像処理部を備え、前記画像処理部は、第1の照明条件の下で、前記対象物を基準対象物とする場合において、第2の照明条件を付加した際の、反射光の第1のレベル変化量と、第3の照明条件の下で、前記対象物を所定の目的物とする場合において、前記第2の照明条件を付加した際の、反射光の第2のレベル変化量と、に基づいて、前記第1の照明条件の下で、前記対象物を前記目的物とする場合の反射光のレベルを推定することを特徴としている。
本発明は、その一視点における画像入力装置において、上記課題を解決するため、対象物に光を照射する照明装置と、対象物からの反射光を検出するイメージセンサと、イメージセンサによって検出された反射光を処理する画像処理部を有している。そして、画像処理部は、対象物が白基準シートの場合に照明装置が点灯しているときの反射光のレベルと照明装置が点灯していないときの反射光のレベルの差と、対象物が所定の目的物である場合に照明装置が点灯しているときの反射光のレベルと照明装置が点灯していないときの反射光のレベルの差と、照明がないときの黒レベル補正値を用いて演算し、照明がない環境における、前記対象物の反射光のレベルの実測値、又は推定値を、前記黒レベル補正値として使用することにより、所定の目的物の画像であって周囲環境の影響のない画像を得ることを特徴としている。
本発明は、他の一視点における画像入力装置において、対象物に光を照射する照明装置と、前記対象物からの反射光を検出するイメージセンサと、前記イメージセンサによって検出された反射光を処理する画像処理部を有している。そして、画像処理部は、前記画像処理部は、前記対象物が白基準シートの場合に前記照明装置が点灯しているときの前記反射光のレベルと前記照明装置が点灯していないときの前記反射光のレベルの差と、前記対象物が所定の目的物である場合に前記照明装置が点灯しているときの前記反射光のレベルと前記照明装置が点灯していないときの前記反射光のレベルの差と、所定の補正値を用いて、所定の演算を行って、前記所定の目的物の画像であって周囲環境の影響のない画像を得ることを特徴としている。
また、本発明は、さらに他の一視点において、画像入力方法を提供し、対象物からの反射光を検出する反射光検出ステップと、前記反射光検出ステップによって検出された反射光に基づいて、画像を取得する画像処理ステップを含み、前記画像処理ステップにおいて、第1の照明条件の下で、前記対象物を基準対象物とする場合において、第2の照明条件を付加した際の、反射光の第1のレベル変化量と、第3の照明条件の下で、前記対象物を所定の目的物とする場合において、前記第2の照明条件を付加した際の、反射光の第2のレベル変化量と、に基づいて、前記第1の照明条件の下で、前記対象物を前記目的物とする場合の反射光のレベルを推定することを特徴としている。
なお、本方法は、イメージセンサと、画像処理部とを有する画像入力装置という、特定の機械に結び付けられている。
本発明は、さらなる一視点において、画像入力方法を提供し、イメージセンサと、照明装置と、画像処理部とを有する画像入力装置の画像入力方法において、照明装置が点灯していないときのイメージセンサ上の所定の画素における白基準シートからの反射光のレベル値と、照明装置が点灯しているときのイメージセンサ上の所定の画素における白基準シートからの反射光のレベル値と、照明装置が点灯していないときのイメージセンサ上の所定の画素における所定の目的物からの反射光のレベル値と、照明装置が点灯しているときの前記イメージセンサ上の所定の画素における所定の目的物からの反射光のレベル値とを観測するステップと、観測されたステップから求められた各々の反射光のレベル値に対して、所定の演算を行うステップとを有することを特徴としている。なお、対象物に光を照射する照明装置で影の暗さそのものを低減させることとは異なる発明である。
本発明の効果は、書画カメラやスタンド型の画像入力装置において、影の濃度や影の位置が変化した場合において、影の補正を簡便に更新できることである。
本発明の第1の実施の形態における画像入力装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施の形態における画像入力装置の詳細な構成を示す斜視図である。 (a)、(b)本発明の第1の実施の形態における影の影響による反射率濃度の変化の状態を説明する図である。 (a)、(b)、(c)、(d)本発明の第1の実施の形態による原稿面における反射率濃度の状態を説明する図である。 (a)、(b)本発明の第1の実施の形態における照明装置の例を説明する斜視図である。 本発明の第2の実施の形態における画像入力装置の構成を示す斜視図である。 (a)、(b)本発明の第3及び第4の実施の形態における光の波長と照明との関係を説明する図である。 本発明の第5の実施の形態におけるイメージセンサの画素を平滑化する状態を説明する図である。 本発明の第6の実施の形態におけるイメージセンサのフィールド転送方式を説明する図である。 一実施形態の概要を説明するための図である。
初めに、図10を用いて一実施形態の概要について説明する。なお、この概要に付記した図面参照符号は、理解を助けるための一例として各要素に便宜上付記したものであり、この概要の記載はなんらの限定を意図するものではない。
一例として図10に示す画像入力装置100を提供する。画像入力装置100は、イメージセンサ101と、画像処理部102と、を備える。イメージセンサ101は、対象物からの反射光を検出する。画像処理部102は、イメージセンサによって検出された反射光に基づいて、画像を取得する。
まず、画像処理部102は、第1の照明条件の下で、前記対象物を基準対象物とする場合において、第2の照明条件を付加した際の、反射光の第1のレベル変化量を算出する。例えば、所定の照明条件(第1の照明条件)の下、対象物に新たに照明を照射した状態を、第1の照明条件に第2の照明条件が付加された状態としても良い。なお、基準対象物は、反射率が均一である物体が好ましい。例えば、基準対象物は、白基準シートが好ましい。
次に、画像処理部102は、第3の照明条件の下で、対象物を所定の目的物とする場合において、第2の照明条件を付加した際の、反射光の第2のレベル変化量を算出する。第3の照明条件とは、第1の照明条件、及び第2の照明条件とは異なる照明条件が好ましい。
そして、画像処理部102は、反射光の第1のレベル変化量と、反射光の第2のレベル変化量と、に基づいて、第1の照明条件の下で、対象物を目的物とする場合の反射光のレベルを推定する。つまり、画像処理部102は、イメージセンサ101が反射光を検出した、照明条件(第3の照明条件)とは異なる照明条件(第1の照明条件)における、反射光のレベルを推定できる。
例えば、第1の照明条件は、対象物に影が生じない照明条件であるとする。一方、第3の照明条件は、対象物に影が生じる照明条件であるとする。その場合に、画像処理部102は、対象物に影が生じた状態(第3の照明条件)で検出された反射光のレベルに基づいて、影が生じない照明条件(第1の照明条件)での反射光のレベルを推定できる。具体的には、画像処理部102は、影が生じない照明条件、及び影が生じる照明条件の夫々で、同一の照明条件(第2の照明条件)を付加した場合の、反射光のレベルを算出する。そして、画像処理部102は、影が生じない照明条件で、異なる対象物の反射光のレベルを、数値計算によって、推定する。
ここで、画像入力装置100は、目的物の画像を、1回取得すれば良いため、特許文献1に記載されている技術より、影補正を終了するまでの時間が短い。また、画像入力装置100は、特許文献2に記載されている技術のように、影の形状を考慮する必要がない。また、画像入力装置100は、特許文献3に記載されている技術のように、補正対象画像の色に影響される恐れはない。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。なお、以下の説明では、上記の基準対象物を、白基準シートとして説明する。ただし、これは、基準対象物を、白基準シートに限定する趣旨ではない。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1の実施の形態における画像入力装置の構成を示すブロック図である。
図1において、本発明は、照明装置1、イメージセンサ5、画像処理部10から構成されている。図1より、照明装置1から対象物2である原稿に光を照射し、原稿からの反射光をイメージセンサ5で読み取る。イメージセンサ5では、入力された光を光―電気変換し、画像処理部10で画像処理を行い、画像データを作成する。
具体的には、画像処理部10は、対象物2が白基準シートの場合に照明装置1が点灯しているときの反射光のレベルと照明装置1が点灯していないときの反射光のレベルの差と、対象物2が所定の目的物である場合に照明装置1が点灯しているときの反射光のレベルと照明装置1が点灯していないときの反射光のレベルの差と、所定の補正値、を用いて演算する。その結果、画像処理部10は、所定の目的物の画像であって周囲環境の影響のない画像を得ることに貢献できる。
また、図2は、本発明の第1の実施の形態における具体的な画像入力装置の詳細な構成を示す斜視図である。
図2において、本発明の画像入力装置は、イメージセンサ5と、入射光をイメージセンサ5に結像するレンズ4とからなる画像撮像部3と、撮像対象である原稿を置く原稿載置台6と、原稿面を照射する照明装置1とを備えている。また、原稿載置台上の原稿面と画像撮像部3とを密着させず一定の距離を保つために設けたスタンド部7を備えている。さらに、画像処理装置10として、画像の濃度レベル値について演算する演算部11と、画像データを保存する画像保存部12とを備えている。
なお、画像保存部12については、装置内のメモリであっても、またパーソナルコンピュータ(PC)から制御されるHDDや半導体メモリであってもよい。また、全体を設置環境照明20で照らしている。
図2から図4を用いて、画像処理装置10の演算部11の処理を説明する。
本発明による画像入力装置の原稿面上に対象物2である白基準シート30を置き、その面上の所定の地点における反射率、明るさに着目する。
図3(a)で示すように、
所定の地点における白基準シート30の反射率:Ni
上記の地点における、キャリブレーション時の設置環境の明るさを:Li
とする。
本発明による照明装置1単体による地点の明るさ:Lr
とすると、
キャリブレーション時の設置環境の明るさのもとで、さらに照明装置1を点灯し、ある地点の明るさは、:Li+Lr
で示される。
原稿面の所定の地点から画像入力装置で観測される反射光のレベル値は、通常のオフィスの空間には、よどみや煙が無いと仮定すると、反射率×明るさ=レベルであり、図4(a)に示すように、
キャリブレーション時の明るさで白基準シート30上の地点の観測される反射光のレベル値: P(i、i)は、
P(i、i)=Ni×Li・・・(1)
であらわされる。
また、図4(b)に示すようにキャリブレーション時の明るさに加え、照明装置1を点灯し、白基準シート30上の地点の観測される反射光のレベル値:P(i、ir)は、
P(i、ir)=Ni×(Li+Lr)・・・(2)
であらわされる。
次に、運用時において、設置時とは異なる影がある場合を想定する。
図3(b)に示すように影がある場合においては、影により原稿面を照射する明るさも変化し、加えて運用時では白基準シート30ではなく、目的物である任意の反射率濃度を持つ帳票が原稿台に置かれることになる。
影等でキャリブレーション時より変化した照明で原稿面を照射する明るさ:Ly
原稿面におかれた、任意の帳票における反射率(任意の濃さの印刷):Nx
とすると、図4(c)に示すように運用時に任意の帳票から観測される反射光のレベル値: P(x、y)は、
P(x、y)=Nx×Ly・・・(3)
となる。次に、本発明による照明装置1をこの変化した状態の照明のもとで点灯すると、その明るさは、照明装置1は影などの変化の影響を受けず、
Ly+Lr
で示される。
この変化した照明に加え、照明装置1を点灯し、任意の帳票の反射率:Nxから装置が観測される反射光のレベル値は、図4(d)に示すように、
P(x、yr)=Nx×(Ly+Lr)・・・(4)
となる。
さて、求めるものは、影の影響がないとき明るさLiによる、任意の帳票の濃度Nxから観測される反射光のレベル値であり、
P(x、i)=Nx×Li・・・(5)
が求める反射光のレベル値である。
この反射光のレベル値P(x、i)が、これまでに装置に入力されてきた観測値である、P(i、i)、P(i、ir)、P(x、y)、P(x、yr)
によって、示すことができれば、求まったことになる。
(2)から(1)の両辺を引くと、
P(i、ir)−P(i、i)=Ni×Lr・・・(6)
(4)から(3)の両辺を引くと、
P(x、yr)−P(x、y)=Nx×Lr・・・(7)
となる。
(6)に(1)を代入してNiを消去すると、
P(i、ir)−P(i、i)=P(i、i)×Lr/Li・・・(8)
もともと求める値である、(5)に(7)式および(8)式を代入して整理すると、
P(x、i)=(P(x、yr)−P(x、y))/(P(i、ir)−P(i、i))×P(i、i)・・・(9)
となり、P(x、i)が観測される値だけで示すことができる。
上記は、わかりやすく説明するため、全く光がない明るさの状態でイメージセンサから観測されるレベル値をゼロとし、明るさとレベル値を単純な比例関係として説明した。しかしながら、実際のイメージセンサにおいては、明るさとレベル値とは、全く光が無い状態においても、レベル値はゼロとならないことが生じている。
比例関係とするためには、明るさがゼロの場合における、黒レベル補正値を設ける必要がある。黒レベル補正値:Pbを観測された値に加えておくことで、より精度のよい影補正が可能となる。
すなわち、前記、動作の説明で現れた(1)、(2)、(3)、(4)、(5)においては、
P(i、i) = Ni × Li + Pb・・・(1)‘
P(i、ir) = Ni × (Li+Lr) + Pb・・・(2)‘
P(x、y) = Nx × Ly + Pb・・・(3)‘
P(x、yr) = Nx ×(Ly+Lr) + Pb・・・(4)‘
P(x、i) = Nx × Li + Pb・・・(5)‘
とおく。
Pbは、(1)‘においてLiが0 即ち、全く光を与えない場合において観測された値を使用するか、(1)を既知の濃度帳票を用意し複数の観測した値から予想して、Liを0とすればよい。あるいは、別の方法として、(1)において、精度のよい照度計を用意し明るさを観測しながら装置で観測されるレベル値を実測して、求めた近似線からLiを0として求めても良い。
このようにして求めたPbを使用し、再度求めるレベル値である(9)を式により算出しなおすと、
P(x、i)=(P(x、yr)−P(x、y))/(P(i、ir)−P(i、i))×
(P(i、i)−Pb)+Pb・・・(9)‘
となる。
本発明による照明装置1の実施例として図5(a)、(b)に示す。照明装置1は、原稿面に対して影を作らない位置で、可能な限り原稿面を均一に照明光が照射されることが好ましい。図5(a)においては、発光体としてLED素子を備え、LED素子からの光路を変えて原稿面に効率よく照射するレンズを備えている。また、LED素子に電流を印加するLED駆動回路と、照明装置光が必要な場合には点灯させ、不要な場合には消灯させる信号をLED駆動回路に送出する点滅制御回路を備えている。
図5(b)は、別の照明装置1の実施例を示す。LEDはLED素子とレンズとが一体になった構造を持ち、このLEDを5個並べてひとつの照明装置を構成している。照明装置に対しては、前記と同様にLED駆動回路、点滅制御回路を備え、点滅制御信号を受けて、照明の点滅が制御される。
(第2の実施の形態)
図6は、本発明の第2の実施の形態における画像入力装置の構成を示す斜視図である。
図2の第1の実施の形態の図に比べて、補正テーブルを格納する記憶部13を追加した構成となっている。図2と同じ構成のものは、同じ番号を付してある。
実際に前述の(9)‘で示す式で、任意の帳票の濃度Nxについて影の影響がない反射光のレベル値:P(x、i)を計算するためには、任意の帳票が置かれたときに取得する画像P(x、y)を観測する必要があった。また、加えてその帳票に対して照明装置1の点灯を行い得られる、P(x、yr)を観測する必要があった。
しかしながら、キャリブレーション時から影等が発生し一旦は変化した照明が、それ以降は変動が無い場合においては、影が変更した場合に影補正用のテーブルを更新しておくことで、その都度、照明の点滅をする必要はなく、影の影響を除去することが可能である。
すなわち、キャリブレーション時から影等が発生し変化した照明において、以下の計算によって更新後の影補正テーブルを作成する。
影補正テーブルは、変化した照明:Ly における、白基準シート30濃度の反射率:Ni によって得られるレベル値:P(i、y)を求めることである。
前記と同様に、
P(i、i) = Ni × Li + Pb ・・・(1)‘
P(i、ir) = Ni × (Li+Lr) + Pb・・・(2)‘
P(x、y) = Nx × Ly + Pb ・・・(3)‘
P(x、yr) = Nx ×(Ly+Lr) + Pb・・・(4)‘
から、P(i、y)をP(i、i)、P(i、ir)、P(x、y)、P(x、yr)、Pbで表すと、
P(i、y) = (P(x、y)−Pb)×(P(i、ir)−P(i、i))/(P(x、yr)−P(x、y))+Pb・・・(10)
となる。
(10)のP(i、y)値を更新した補正テーブルとして保存しておき、任意の帳票を画像入力して得られたレベル値から、保存した更新後の補正テーブル値で除すことで、影のキャリブレーション後に変化した影響を排除することができる。あとは最も明るいところが、所望の明るさになるように一律の倍率をかけて反射光のレベル値を得ればよい。
周囲環境の影響のない状態の一般天井灯照明における原稿反射光のレベル値P(x、i)を求める場合、式:P(x、i)=(P(x、y)−Pb)/(P(i、y)−Pb)×(P(i、i)−Pb)+Pb
に従って、演算部で計算を行うことで求めることができる。
第2の実施例によれば、第1の実施例に比べて、照明装置1をその都度点滅させることなく、周囲環境の影響を除去した反射光のレベル値を得ることができる。
(第3の実施の形態)
本発明の第3の実施の形態について、図7(a)、(b)を用いて説明する。
本発明の第3の実施の形態は、第1、第2の実施例に対して、照明装置1の波長領域を赤外にもつことを特徴とする。その他の構成は、第1、第2の実施の形態と同じであるので、省略する。
照明装置1については、必ずしも可視光領域に中心波長がある必要はない。
図7(a)で示すように、本発明によるイメージセンサがもつ感度領域、任意の帳票の濃淡が現れる帳票濃度の曲線、および、周囲環境をつくる照明の波長曲線の重なりに、照明装置1の波長領域が存在すればよい。例えば、一例として、波長870nmに中心波長を有する赤外LEDを使用することが可能である。
また、図7(a)で示すように、イメージセンサーのうち、モノクロームセンサに関しては、赤外領域にイメージセンサの分光波長との重なりが存在する。一方、図7(b)に示すように、カラーイメージセンサのうち一般的なベイヤー配列の原色カラーフィルターをもつセンサーの場合には、赤外領域に関してイメージセンサの分光領域と重なりがある。したがって、照明装置1として、赤外LEDを使用することが可能である。
(第4の実施の形態)
本発明による第4の実施の形態について、図7(a)、(b)を用いて説明する。
本発明による第4の実施の形態は、第1、第2の実施例に対して、照明装置1の波長領域を紫外にもつことを特徴とする。その他の構成は、第1、第2の実施の形態と同じであるので、省略する。
照明装置1については、必ずしも可視光領域に中心波長がある必要はない。
図7(a)で示すように、例えば、波長380nmに中心波長を有する紫外線LEDを照明装置1としてを使用することも可能である。使用する紫外線LEDは、本発明によるイメージセンサがもつ感度領域、任意の帳票の濃淡が現れる帳票濃度の曲線、および、周囲環境をつくる照明の波長曲線の重なりに照明装置1の波長領域が存在すればよい。
また、図7(a)で示すように、イメージセンサーのうち、モノクロームセンサに関しては、紫外領域にイメージセンサの分光波長との重なりが存在する。一方、図7(b)に示すように、カラーイメージセンサのうち一般的なベイヤー配列の原色カラーフィルターをもつセンサーの場合には、紫外線領域では、青色フィルターの場合のみイメージセンサとの分光領域に重なりがある。
このため、カラーイメージセンサでかつ紫外線領域の照明装置1を使用する場合には、青色の画素を用いて処理を行えばよい。
(第5の実施の形態)
図8を用いて、第5の実施の形態について説明する。
第5の実施の形態においては、イメージセンサが有する画素の利用方法が異なっている。その他の構成は、第1、第2の実施の形態と同じであるので、省略する。
イメージセンサが有する1画素毎に対応して、それぞれ補正するための値をもつ影補正テーブルとする必要はない。例えば、上記実施例で得られた更新の影補正テーブルの値を4画素での平均値をとり代表値としておき、影補正テーブルの方では4画素を同一の値として前記の代表値更新の影補正テーブルとする。
イメージセンサ素子がベイヤー配列のカラー素子である場合を図8に示す。この場合には同じ色のカラー素子について、近傍に存在する素子、例えばG1とG2画素の平均値、あるいは、G3とG4画素の平均値といった具合に、2画素の平均値を代表値として、影補正テーブルとすることが可能である。
このようにすることにより、影補正テーブルに要するメモリを低減することができるほか、メモリアクセスの時間も前者の例では4分の1、後者の例では2分の1となるので処理の時間を早くすることができる。
(第6の実施の形態)
第6の実施の形態について、図9を用いて説明する。第6の実施の形態においては、イメージセンサが有する画素の利用方法が異なっている。その他の構成は、第1、第2の実施の形態と同じであるので、省略する。
図9は、フィールド単位で電荷が移送されるCCDセンサの図である。ここでは、画面全体を1行づつ6つのフィールドに分け、同じ番号のフィールドは、同時に移送されるものとしている。
図9に示すように、フィールド単位で移送されるCCDセンサにおいては、ある1フィールドを、LEDを用いた照明装置(図示しない)を点灯した状態で露光を行い、別のフィールドをLEDを用いた照明装置を消灯した状態で露光を行って画像を取得する。
そして両者の1フィールド分から得られた所定の画素の反射光のレベル値を取得し、この値を近傍の反射光のレベルの代表値とする。LEDを用いた照明装置を使用すれば、フィールドが切り替わるだけの短時間の間に点灯、消灯が可能である。すると、フィールドが切り替わるだけの短時間の間に、1画面全体を網羅した短冊状の部分画像として、LEDを用いた照明装置を点灯した部分画像と、消灯した場合の部分画像とを取得することができる。
全体画像の取得と転送時間に比べて1フィールドが切り替わる短い時間であるので、天井灯の照明や装置を囲む環境の影響の変動を小さくすることができる。このため本発明による影補正の処理精度を向上でき、また、2種類の部分画像を高速に取得できるので影補正を行う画像も高速に取得することができる。
上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載され得るが、以下には限られない。
(付記1)対象物からの反射光を検出するイメージセンサと、前記イメージセンサによって検出された反射光に基づいて、画像を取得する画像処理部を備え、前記イメージセンサは、前記画像処理部は、第1の照明条件の下で、前記対象物を基準対象物とする場合において、第2の照明条件を付加した際の、反射光の第1のレベル変化量と、第3の照明条件の下で、前記対象物を所定の目的物とする場合において、前記第2の照明条件を付加した際の、反射光の第2のレベル変化量と、に基づいて、前記第1の照明条件の下で、前記対象物を前記目的物とする場合の反射光のレベルを推定する画像入力装置。
(付記2)対象物に光を照射する照明装置と、前記対象物からの反射光を検出するイメージセンサと、前記イメージセンサによって検出された反射光を処理する画像処理部を有し、前記画像処理部は、前記対象物が白基準シートの場合に前記照明装置が点灯しているときの前記反射光のレベルと前記照明装置が点灯していないときの前記反射光のレベルの差と、前記対象物が所定の目的物である場合に前記照明装置が点灯しているときの前記反射光のレベルと前記照明装置が点灯していないときの前記反射光のレベルの差と、所定の補正値、を用いて演算することにより、前記所定の目的物の画像であって周囲環境の影響のない画像を得る画像入力装置。
(付記3)前記画像処理部は、下記(1)式の演算を行って前記所定の目的物の画像であって周囲環境の影響のない画像を得ることを特徴とする付記1又は付記2に記載の画像入力装置、
P(x、i)=(P(x、yr)−P(x、y))/(P(i、ir)−P(i、i))×(P(i、i)−Pb)+Pb・・・(1)
上記(1)式において、
P(x、i):周囲環境の影響がないときの前記イメージセンサ上の所定の画素における前記所定の目的物からの反射光のレベル値、
P(i、i):前記照明装置が点灯していないときの前記イメージセンサ上の所定の画素における前記白基準シートからの反射光のレベル値、
P(i、ir):前記照明装置が点灯しているときの前記イメージセンサ上の所定の画素における前記白基準シートからの反射光のレベル値、
P(x、y):前記照明装置が点灯していないときの前記イメージセンサ上の所定の画素における前記所定の目的物からの反射光のレベル値、
P(x、yr):前記照明装置が点灯しているときの前記イメージセンサ上の所定の画素における前記所定の目的物からの反射光のレベル値、
Pb:照明がないときの黒レベル補正値
(付記4)前記画像処理部は、周囲環境の影響があるときの白基準シートからの反射光のレベル値P(i、y)を下記(2)式の演算を行って求め、それ以降、周囲環境の変化がない場合は、前記P(i、y)を下記(3)式に用いて前記所定の目的物の画像であって周囲環境の影響のない画像を得ることを特徴とする付記1から付記3のいずれか1項に記載の画像入力装置、
P(i、y)=(P(x、y)−Pb)×(P(i、ir)−P(i、i))/(P(x、yr)−P(x、y))+Pb・・・(2)
P(x、i)=(P(x、y)−Pb)/(P(i、y)−Pb)×(P(i、i)−Pb)+Pb・・・(3)
P(x、i):周囲環境の影響がないときの前記イメージセンサ上の所定の画素における前記所定の目的物からの反射光のレベル値、
P(i、y):周囲環境の影響があるときの前記イメージセンサ上の所定の画素における白基準シートからの反射光のレベル値、
P(i、i):前記照明装置が点灯していないときの前記イメージセンサ上の所定の画素における前記白基準シートからの反射光のレベル値、
P(i、ir):設置時の照明に加え補助光による影がない場合の白基準シート上の光レベル値
P(x、y):前記照明装置が点灯していないときの前記イメージセンサ上の所定の画素における前記所定の目的物からの反射光のレベル値、
P(x、yr):前記照明装置が点灯しているときの前記イメージセンサ上の所定の画素における前記所定の目的物からの反射光のレベル値、
Pb:照明がないときの黒レベル補正値
(付記5)前記照明装置と前記対象物との間に遮蔽物が無いことを特徴とする付記1から付記4のいずれか1項に記載の画像入力装置。
(付記6)前記照明装置は、赤外領域の波長を含む光を照射することを特徴とする付記1から付記5のいずれか1項に記載の画像入力装置。
(付記7)前記照明装置は、紫外領域の波長を含む光を照射することを特徴とする付記1から付記6のいずれか1項に記載の画像入力装置。
(付記8)前記画像処理部は、前記イメージセンサの隣接する分光感度の波長を同じくする所定の複数の画素について前記反射光のレベル値の平均値を求め、前記平均値を用いて前記演算を行うことを特徴とする付記3から付記7のいずれか1項に記載の画像入力装置。
(付記9)前記イメージセンサは、個々のフィールドが短冊状の複数の画素を有する複数のフイールドに分割される構造を持ち、フィールド毎に切換えられて画素に蓄積された電荷を移送し、前記照明装置は、前記イメージセンサの切換えられるフィールドに対応して点灯または消灯を行い、前記画像処理部は、前記照明装置が点灯しているときの前記イメージセンサ上の所定のフィールドにおける前記白基準シートおよび前記所定の目的物からの反射光のレベル値と、前記照明装置が点灯していないときの前記イメージセンサ上の前記フィールドとは別のフィールドにおける前記白基準シートおよび前記所定の目的物からの反射光のレベル値を用いて、前記式の演算を行うことを特徴とする付記3から付記8のいずれか1項に記載の画像入力装置。
(付記10)対象物からの反射光を検出する反射光検出ステップと、前記反射光検出ステップによって検出された反射光に基づいて、画像を取得する画像処理ステップを含み、前記画像処理ステップにおいて、第1の照明条件の下で、前記対象物を基準対象物とする場合において、第2の照明条件を付加した際の、反射光の第1のレベル変化量と、第3の照明条件の下で、前記対象物を所定の目的物とする場合において、前記第2の照明条件を付加した際の、反射光の第2のレベル変化量と、に基づいて、前記第1の照明条件の下で、前記対象物を前記目的物とする場合の反射光のレベルを推定する画像入力方法。
(付記11)前記イメージセンサと、照明装置と、前記画像処理部とを有する画像入力装置の画像入力方法において、前記第1の照明条件を前記照明装置が点灯しているとし、前記第2の照明条件を前記照明装置が点灯していないとする場合、前記画像処理ステップは、前記照明装置が点灯していないときの前記イメージセンサ上の所定の画素における白基準シートからの反射光のレベル値と、前記照明装置が点灯しているときの前記イメージセンサ上の所定の画素における前記白基準シートからの反射光のレベル値と、前記照明装置が点灯していないときの前記イメージセンサ上の所定の画素における所定の目的物からの反射光のレベル値と、前記照明装置が点灯しているときの前記イメージセンサ上の所定の画素における前記所定の目的物からの反射光のレベル値と、を観測するステップと、
前記観測されたステップから求められた各々の反射光のレベル値に対して、下記(4)式の演算を行うステップと、を有する画像入力方法。
P(x、i)=(P(x、yr)−P(x、y))/(P(i、ir)−P(i、i))×(P(i、i)−Pb)+Pb・・・(4)
上記(4)式において、
P(x、i):周囲環境の影響がないときの前記イメージセンサ上の所定の画素における前記所定の目的物からの反射光のレベル値、
P(i、i):前記照明装置が点灯していないときの前記イメージセンサ上の所定の画素における前記白基準シートからの反射光のレベル値、
P(i、ir):前記照明装置が点灯しているときの前記イメージセンサ上の所定の画素における前記白基準シートからの反射光のレベル値、
P(x、y):前記照明装置が点灯していないときの前記イメージセンサ上の所定の画素における前記所定の目的物からの反射光のレベル値、
P(x、yr):前記照明装置が点灯しているときの前記イメージセンサ上の所定の画素における前記所定の目的物からの反射光のレベル値、
Pb:照明がないときの黒レベル補正値
(付記12)前記観測されたステップから求められた各々の反射光のレベル値を記憶するステップと、周囲環境の影響があるときの白基準シートからの反射光のレベル値P(i、y)を下記(5)式の演算を行って求めるステップと、周囲環境の変化がない場合は、前記P(i、y)を下記(6)式に用いて前記所定の目的物の画像であって周囲環境の影響のない画像を得るステップと、を有することを特徴とする付記11に記載の画像入力方法。
P(i、y)=(P(x、y)−Pb)×(P(i、ir)−P(i、i))/(P(x、yr)−P(x、y))+Pb・・・(5)
P(x、i)=(P(x、y)−Pb)/(P(i、y)−Pb)×(P(i、i)−Pb)+Pb・・・(6)
P(x、i):周囲環境の影響がないときの前記イメージセンサ上の所定の画素における前記所定の目的物からの反射光のレベル値、
P(i、y):周囲環境の影響があるときの前記イメージセンサ上の所定の画素における白基準シートからの反射光のレベル値、
P(i、i):前記照明装置が点灯していないときの前記イメージセンサ上の所定の画素における前記白基準シートからの反射光のレベル値、
P(i、ir):設置時の照明に加え補助光による影がない場合の白基準シート上の光レベル値
P(x、y):前記照明装置が点灯していないときの前記イメージセンサ上の所定の画素における前記所定の目的物からの反射光のレベル値、
P(x、yr):前記照明装置が点灯しているときの前記イメージセンサ上の所定の画素における前記所定の目的物からの反射光のレベル値、
Pb:照明がないときの黒レベル補正値
尚、本願発明は、上述の実施の形態に限定されるものではなく、本願発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変更、変形して実施することが出来る。
また、引用した上記の特許文献の開示は、本書に引用をもって繰り込むものとする。本発明の全開示(請求の範囲を含む)の枠内において、さらにその基本的技術思想に基づいて、実施形態ないし実施例の変更・調整が可能である。また、本発明の請求の範囲の枠内において種々の示要素(各請求項の各要素、各実施形態ないし実施例の各要素、各図面の各要素等を含む)の多様な組み合わせ、ないし、選択が可能である。すなわち、本発明は、請求の範囲を含む全開示、技術的思想にしたがって当業者であればなし得るであろう各種変形、修正を含むことは勿論である。特に、本書に記載した数値範囲については、当該範囲内に含まれる任意の数値ないし小範囲が、別段の記載のない場合でも具体的に記載されているものと解釈されるべきである。
さらに、上記実施例に現れる計算式は、撮像素子であるイメージセンサが照射される明るさに対して線形に出力が出る場合を実施例としたが、その関係が非線形であっても、その非線形性を数式で表して計算を行うことができる。すなわち、照明装置の照射の有無に対して観測される値と、前例でPbのように予め測定等により既知とする値とで表すことができれば、照明装置によって周囲環境の影響を除去することが可能である。
本発明は、画像撮像部と撮像対象物の距離が離れている画像入力装置において、周囲環境の影響を少なくする画像入力装置に利用可能である。
本願は、先の日本特許出願2013−005042号(2013年1月16日出願)の優先権を主張するものであり、前記先の出願の全記載内容は、本書に引用をもって繰込みきさいされているものとみなされる。国内優先権の主張の基礎となる先の出願の当初記載事項(特許請求の範囲、明細書、図面を含む)については、先の出願の出願日を優先日(基準日)として判断するものとし、今回追加した記載事項に影響されず、それが無いものとして判断すべきものである。
1 照明装置
2 対象物
3 画像撮像部
4 レンズ
5、101 イメージセンサ
6 原稿載置台
7 スタンド部
10、102 画像処理部
11 演算部
12 画像保存部
13 記憶部
20 設置環境照明
30 白基準シート
100 画像入力装置

Claims (11)

  1. 対象物に光を照射する照明装置と、
    前記対象物からの反射光を検出するイメージセンサと、
    前記イメージセンサによって検出された反射光を処理する画像処理部を有し、
    前記画像処理部は、
    前記対象物が白基準シートの場合に前記照明装置が点灯しているときの前記反射光のレベルと前記照明装置が点灯していないときの前記反射光のレベルの差と、
    前記対象物が所定の目的物である場合に前記照明装置が点灯しているときの前記反射光のレベルと前記照明装置が点灯していないときの前記反射光のレベルの差と、
    照明がないときの黒レベル補正値と、
    を用いて演算し、照明がない環境における、前記対象物の反射光のレベルの実測値、又は推定値を、前記黒レベル補正値として使用することにより、前記所定の目的物の画像であって周囲環境の影響のない画像を得ることを特徴とする画像入力装置。
  2. 対象物に光を照射する照明装置と、
    前記対象物からの反射光を検出するイメージセンサと、
    前記イメージセンサによって検出された反射光を処理する画像処理部を有し、
    前記画像処理部は、
    前記対象物が白基準シートの場合に前記照明装置が点灯しているときの前記反射光のレベルと前記照明装置が点灯していないときの前記反射光のレベルの差と、
    前記対象物が所定の目的物である場合に前記照明装置が点灯しているときの前記反射光のレベルと前記照明装置が点灯していないときの前記反射光のレベルの差と、
    所定の補正値、
    を用いて、下記(1)式の演算を行って、前記所定の目的物の画像であって周囲環境の影響のない画像を得ることを特徴とする画像入力装置
    P(x、i)=(P(x、yr)−P(x、y))/(P(i、ir)−P(i、i))×(P(i、i)−Pb)+Pb・・・(1)
    上記(1)式において、
    P(x、i):周囲環境の影響がないときの前記イメージセンサ上の所定の画素における前記所定の目的物からの反射光のレベル値、
    P(i、i):前記照明装置が点灯していないときの前記イメージセンサ上の所定の画素における前記白基準シートからの反射光のレベル値、
    P(i、ir):前記照明装置が点灯しているときの前記イメージセンサ上の所定の画素における前記白基準シートからの反射光のレベル値、
    P(x、y):前記照明装置が点灯していないときの前記イメージセンサ上の所定の画素における前記所定の目的物からの反射光のレベル値、
    P(x、yr):前記照明装置が点灯しているときの前記イメージセンサ上の所定の画素における前記所定の目的物からの反射光のレベル値、
    Pb:照明がないときの黒レベル補正値
  3. 前記イメージセンサは、個々のフィールドが短冊状の複数の画素を有する複数のフイールドに分割される構造を持ち、フィールド毎に切換えられて画素に蓄積された電荷を移送し、
    前記照明装置は、前記イメージセンサの切換えられるフィールドに対応して点灯または消灯を行い、
    前記画像処理部は、前記照明装置が点灯しているときの前記イメージセンサ上の所定のフィールドにおける前記白基準シートおよび前記所定の目的物からの反射光のレベル値と、
    前記照明装置が点灯していないときの前記イメージセンサ上の前記フィールドとは別のフィールドにおける前記白基準シートおよび前記所定の目的物からの反射光のレベル値を用いて、
    前記(1)式の演算を行うことを特徴とする請求項2に記載の画像入力装置。
  4. 対象物に光を照射する照明装置と、
    前記対象物からの反射光を検出するイメージセンサと、
    前記イメージセンサによって検出された反射光を処理する画像処理部を有し、
    前記画像処理部は、
    前記対象物が白基準シートの場合に前記照明装置が点灯しているときの前記反射光のレベルと前記照明装置が点灯していないときの前記反射光のレベルの差と、
    前記対象物が所定の目的物である場合に前記照明装置が点灯しているときの前記反射光のレベルと前記照明装置が点灯していないときの前記反射光のレベルの差と、
    所定の補正値、
    を用いて、周囲環境の影響があるときの白基準シートからの反射光のレベル値P(i、y)を下記(2)式の演算を行って求め、それ以降、周囲環境の変化がない場合は、前記P(i、y)を下記(3)式に用いて前記所定の目的物の画像であって周囲環境の影響のない画像を得ることを特徴とする画像入力装置。
    P(i、y)=(P(x、y)−Pb)×(P(i、ir)−P(i、i))/(P(x、yr)−P(x、y))+Pb・・・(2)
    P(x、i)=(P(x、y)−Pb)/(P(i、y)−Pb)×(P(i、i)−Pb)+Pb・・・(3)
    P(x、i):周囲環境の影響がないときの前記イメージセンサ上の所定の画素における前記所定の目的物からの反射光のレベル値、
    P(i、y):周囲環境の影響があるときの前記イメージセンサ上の所定の画素における白基準シートからの反射光のレベル値、
    P(i、i):前記照明装置が点灯していないときの前記イメージセンサ上の所定の画素における前記白基準シートからの反射光のレベル値、
    P(i、ir):設置時の照明に加え補助光による影がない場合の白基準シート上の光レベル値
    P(x、y):前記照明装置が点灯していないときの前記イメージセンサ上の所定の画素における前記所定の目的物からの反射光のレベル値、
    P(x、yr):前記照明装置が点灯しているときの前記イメージセンサ上の所定の画素における前記所定の目的物からの反射光のレベル値、
    Pb:照明がないときの黒レベル補正値
  5. 前記イメージセンサは、個々のフィールドが短冊状の複数の画素を有する複数のフイールドに分割される構造を持ち、フィールド毎に切換えられて画素に蓄積された電荷を移送し、
    前記照明装置は、前記イメージセンサの切換えられるフィールドに対応して点灯または消灯を行い、
    前記画像処理部は、前記照明装置が点灯しているときの前記イメージセンサ上の所定のフィールドにおける前記白基準シートおよび前記所定の目的物からの反射光のレベル値と、
    前記照明装置が点灯していないときの前記イメージセンサ上の前記フィールドとは別のフィールドにおける前記白基準シートおよび前記所定の目的物からの反射光のレベル値を用いて、
    前記(2)式乃至前記(3)式の演算を行うことを特徴とする請求項4に記載の画像入力装置。
  6. 前記照明装置と前記対象物との間に遮蔽物が無いことを特徴とする請求項から請求項のいずれか1項に記載の画像入力装置。
  7. 前記照明装置は、赤外領域の波長を含む光を照射することを特徴とする請求項から請求項のいずれか1項に記載の画像入力装置。
  8. 前記照明装置は、紫外領域の波長を含む光を照射することを特徴とする請求項から請求項のいずれか1項に記載の画像入力装置。
  9. 前記画像処理部は、前記イメージセンサの隣接する分光感度の波長を同じくする所定の複数の画素について前記反射光のレベル値の平均値を求め、前記平均値を用いて前記演算を行うことを特徴とする請求項1から請求項のいずれか1項に記載の画像入力装置。
  10. イメージセンサと、照明装置と、画像処理部とを有する画像入力装置の画像入力方法において、
    前記照明装置が点灯していないときの前記イメージセンサ上の所定の画素における白基準シートからの反射光のレベル値と、
    前記照明装置が点灯しているときの前記イメージセンサ上の所定の画素における前記白基準シートからの反射光のレベル値と、
    前記照明装置が点灯していないときの前記イメージセンサ上の所定の画素における所定の目的物からの反射光のレベル値と、
    前記照明装置が点灯しているときの前記イメージセンサ上の所定の画素における前記所定の目的物からの反射光のレベル値と、
    を観測するステップと、
    前記観測されたステップから求められた各々の反射光のレベル値に対して、下記(4)式の演算を行うステップと、
    を有することを特徴とする画像入力方法。
    P(x、i)=(P(x、yr)−P(x、y))/(P(i、ir)−P(i、i))×(P(i、i)−Pb)+Pb・・・(4)
    上記(4)式において、
    P(x、i):周囲環境の影響がないときの前記イメージセンサ上の所定の画素における前記所定の目的物からの反射光のレベル値、
    P(i、i):前記照明装置が点灯していないときの前記イメージセンサ上の所定の画素における前記白基準シートからの反射光のレベル値、
    P(i、ir):前記照明装置が点灯しているときの前記イメージセンサ上の所定の画素における前記白基準シートからの反射光のレベル値、
    P(x、y):前記照明装置が点灯していないときの前記イメージセンサ上の所定の画素における前記所定の目的物からの反射光のレベル値、
    P(x、yr):前記照明装置が点灯しているときの前記イメージセンサ上の所定の画素における前記所定の目的物からの反射光のレベル値、
    Pb:照明がないときの黒レベル補正値
  11. 前記観測されたステップから求められた各々の反射光のレベル値を記憶するステップと、
    周囲環境の影響があるときの白基準シートからの反射光のレベル値P(i、y)を下記(5)式の演算を行って求めるステップと、
    周囲環境の変化がない場合は、前記P(i、y)を下記(6)式に用いて前記所定の目的物の画像であって周囲環境の影響のない画像を得るステップと、
    を有することを特徴とする請求項1記載の画像入力方法。
    P(i、y)=(P(x、y)−Pb)×(P(i、ir)−P(i、i))/(P(x、yr)−P(x、y))+Pb・・・(5)
    P(x、i)=(P(x、y)−Pb)/(P(i、y)−Pb)×(P(i、i)−Pb)+Pb・・・(6)
    P(x、i):周囲環境の影響がないときの前記イメージセンサ上の所定の画素における前記所定の目的物からの反射光のレベル値、
    P(i、y):周囲環境の影響があるときの前記イメージセンサ上の所定の画素における白基準シートからの反射光のレベル値、
    P(i、i):前記照明装置が点灯していないときの前記イメージセンサ上の所定の画素における前記白基準シートからの反射光のレベル値、
    P(i、ir):設置時の照明に加え補助光による影がない場合の白基準シート上の光レベル値
    P(x、y):前記照明装置が点灯していないときの前記イメージセンサ上の所定の画素における前記所定の目的物からの反射光のレベル値、
    P(x、yr):前記照明装置が点灯しているときの前記イメージセンサ上の所定の画素における前記所定の目的物からの反射光のレベル値、
    Pb:照明がないときの黒レベル補正値
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