JP6130601B2 - 光反応性化合物の精製方法および光反応性化合物 - Google Patents

光反応性化合物の精製方法および光反応性化合物 Download PDF

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Description

本発明は、光反応性化合物の精製方法および光反応性化合物に関するものである。より具体的に、分子蒸留によって光と熱に敏感な光反応性化合物を高純度で精製する方法に関するものである。
本出願は2013年8月2日に韓国特許庁に提出された韓国特許出願第10−2013−0091892号、および2014年7月31日に韓国特許庁に提出された韓国特許出願第10−2014−0098440号の出願日の利益を主張し、その内容全部は本明細書に含まれる。
最近、液晶ディスプレイが大型化されるに従ってモバイルフォン、ノートパソコンなどの個人用から次第に壁掛けTVなどの家庭用に用途が拡張されることにより液晶ディスプレイに対しては高画質、高品位化および広視野角が要求されている。特に薄膜トランジスタによって駆動される薄膜トランジスタ液晶ディスプレイ(TFT−LCD)は個々の画素を独立して駆動させるため、液晶の応答速度が非常に優れ、高画質の動画像を実現することができ次第に応用範囲を拡張しつつある。
このようなTFT−LCDにおいて、液晶が光スイッチとして使用できるためにはディスプレイセルの最も内側に薄膜トランジスタが形成された層の上に液晶が一定の方向に初期配向されなければならず、そのために液晶配向膜を使用している。
液晶ディスプレイにおいて、現在まで液晶を配向させる方法は、配向膜を擦って配向させるラビング工程(rubbing process)、光による液晶配向(以下、光配向)工程などがある。
光配向とは、線偏光されたUVによって高分子に結合された感光性グループが光反応を起こし、この過程で高分子の主鎖が一定の方向に配列することによって結局液晶が配向される光重合型液晶配向膜を形成するメカニズムをいう。
このような光配向の代表的な例が、M.Schadtなど(Jpn.J.Appl.Phys.,Vol31,1992,2155)、Dae S.Kangなど(米国特許第5,464,669号)、Yuriy Reznikov(Jpn.J.Appl.Phys.Vol.34,1995,L1000)が発表した光重合による光配向である。
前記のような既存の特許および論文で使用された光配向重合体は、PVCN(poly(vinyl cinnamate))とPVMC(poly(vinyl methoxycinnamate))のようなポリシンナメート系のポリマーが主に用いられた。これを光配向させる場合、照射されたUVによってシンナメートの二重結合が[2+2] 付加環化([2+2] cycloaddition)反応をしてシクロブタン(cyclobutane)が形成され、これによって異方性が形成され液晶分子を一方向に配列させて液晶の配向が誘導されるのである。
従来の光配向重合体としては、日本公開公報平11−181127にアクリレート、メタクリレートなどの主鎖とシンナメート基などの光反応基を含む側鎖を有する高分子型配向膜製造方法とこれによって製造された配向膜が開示されているが、高分子主鎖の熱的安定性が低下して、配向膜の安定性にも良くない影響を与える。また、シンナメートの置換基を通じた光反応速度の調節も容易でない。
優れた性能の光配向重合体を製造するために、モノマーとして高い純度の光反応性化合物が必要となる。しかし、光反応性化合物は、光と熱に敏感であり高沸点(high boiling point)の特性を有しているため高い純度で精製することは容易ではない。
韓国特許出願第10−2013−0091892号 韓国特許出願第10−2014−0098440号 米国特許第5,464,669号
M.Schadtなど(Jpn.J.Appl.Phys.,Vol31,1992,2155) Yuriy Reznikov(Jpn.J.Appl.Phys.Vol.34,1995,L1000)
前記のような従来技術の問題点を解決するために、本発明は、高純度で光反応性化合物を精製する方法および光反応性化合物を提供することを目的とする。
前記の目的を達成するための本発明の一実施形態によれば、下記の化学式2乃至4から選択されるいずれか一つ以上の光反応基、および重合可能な不飽和結合を含む光反応性化合物を含む粗(crude)生成物を準備する段階;
前記光反応性化合物を含む粗生成物を分子蒸留する段階;および
前記光反応性化合物を回収する段階を含む光反応性化合物の精製方法を提供する。
Figure 0006130601
上記化学式2、3および4の置換基については下記で詳しく説明する。
本発明の一実施形態によれば、前記粗生成物を分子蒸留する段階は、50乃至300℃の温度および0.01乃至100mmbarの圧力で行うことができる。
また、本発明の一実施形態によれば、前記粗生成物を分子蒸留する段階以前に20乃至200℃の温度および0.01乃至100mmbarの圧力で予備蒸留する段階をさらに含むことができる。
また、本発明の他の一実施形態によれば、前記化学式2乃至4から選択されるいずれか一つ以上の光反応基、および重合可能な不飽和結合を含み、50未満のAPHA値を示す光反応性化合物を提供する。
本発明の光反応性化合物の精製方法によれば、光反応性化合物を高純度で精製することができ、このように精製された光反応性化合物を用いれば高分子量の光配向重合体を高い収率で収得することができる。
本発明の光反応性化合物の精製方法は、
下記の化学式2乃至4から選択されるいずれか一つ以上の光反応基、および重合可能な不飽和結合を含む光反応性化合物を含む粗(crude)生成物を準備する段階;
前記光反応性化合物を含む粗生成物を分子蒸留する段階;および
前記光反応性化合物を回収する段階を含む。
Figure 0006130601
また、本発明の光反応性化合物は上記の化学式2乃至4から選択されるいずれか一つ以上の光反応基、および重合可能な不飽和結合を含み、50未満のAPHA値を示す。
本発明の精製方法によって得られた高純度の光反応性化合物を用いれば高分子量の光配向重合体を高い収率で収得することができる。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の光反応性化合物の精製方法において、下記の化学式2乃至4から選択されるいずれか一つ以上の光反応基、および重合可能な不飽和結合を含む光反応性化合物を含む粗(crude)生成物を準備する。
Figure 0006130601
上記化学式2、3および4において、
Aは、単純結合、置換若しくは非置換のC−C20のアルキレン、カルボニル、カルボキシ、置換若しくは非置換のC−C40のアリーレン、および置換若しくは非置換のC−C40のヘテロアリーレンから選択され;
Bは、単純結合、酸素、硫黄、または−NH−であり;
Xは、酸素または硫黄であり;
は、単純結合、置換若しくは非置換のC−C20のアルキレン、置換若しくは非置換のC−C20のアルケニレン、置換若しくは非置換のC−C12のシクロアルキレン、置換若しくは非置換のC−C40のアリーレン、置換若しくは非置換のC−C15のアラルキレン、および置換若しくは非置換のC−C20のアルキニレンから選択され;
10、R11、R12、R13、およびR14は、互いに同一若しくは異なってもよく、それぞれ独立して水素、ヒドロキシ基、ハロゲン基、置換若しくは非置換のC−C15のアラルキル、置換若しくは非置換のC−C20のアルキニル、置換若しくは非置換のC−C20のアルキル、置換若しくは非置換のC−C20のアルコキシ、置換若しくは非置換のC−C30のアリールオキシ、置換若しくは非置換のC−C40のアリール、14族、15族、16族のヘテロ元素が含まれているC−C40のヘテロアリール、および置換若しくは非置換のC−C40のアルコキシアリールからなる群より選択される。
本発明の一実施形態によれば、前記光反応性化合物は、ビニル系化合物、二重結合を有するシクロオレフィン系化合物または(メタ)アクリレート系化合物であり得る。
また、本発明の一実施形態によれば、前記光反応性化合物は、下記の化学式1で表されるものであり得る。
Figure 0006130601
上記化学式1において、
pは、0乃至4の整数であり、
、R、R、およびRのうちの少なくとも一つは、下記化学式2、3および4からなる群より選択されたラジカルであり、
残りは、それぞれ独立して、水素、ハロゲン、置換若しくは非置換のC−C20のアルキル、置換若しくは非置換のC−C20のアルケニル、置換若しくは非置換のC−C12のシクロアルキル、置換若しくは非置換のC−C40のアリール、置換若しくは非置換のC−C15のアラルキル;置換若しくは非置換のC−C20のアルキニルおよび少なくとも一つ以上の酸素、窒素、リン、硫黄、シリコン、またはボロンを含む非炭化水素極性基(non−hydrocarbonaceous polar group)からなる群より選択される極性官能基であり、
前記R、R、R、およびRは、水素、ハロゲン、または極性官能基でなければ、RとR、またはRとRが互いに連結されてC−C10のアルキリデングループを形成することができ、またはRまたはRがRおよびRのうちのいずれか一つと連結されてC−C12の飽和または不飽和環状基環、または炭素数6乃至24の芳香族環化合物を形成することができる。
Figure 0006130601
上記化学式2、3および4において置換基の定義は前述のとおりである。
本発明の一実施形態によれば、前記化学式1のRは前記化学式2で表される化合物であり、R、R、およびRのうちの少なくとも一つは前記化学式2、3および4からなる群より選択されたものであり得る。
この時、前記非炭化水素極性基(non−hydrocarbonaceous polar group)は、下記化合物を含むものであり得る。
−OR、−ROR、−OC(O)OR、−ROC(O)OR、−C(O)OR、−RC(O)OR、−C(O)R、−RC(O)R、−OC(O)R、−ROC(O)R、−(RO)−OR(pは1乃至10の整数)、−(OR)p−OR(pは1乃至10の整数)、−C(O)−O−C(O)R、−RC(O)−O−C(O)R、−SR、−RSR、−SSR、−RSSR、−S(=O)R、−RS(=O)R、−RC(=S)R、−RC(=S)SR、−RSO、−SO、−RN=C=S、−N=C=S、−NCO、R−NCO、−CN、−RCN、−NNC(=S)R、−RNNC(=S)R、−NO、−RNO
Figure 0006130601
Figure 0006130601
からなる群より選択された1種以上を含むことができ、
前記官能基において、それぞれのRは、置換若しくは非置換のC−C20のアルキレン、置換若しくは非置換のC−C20のアルケニレン、置換若しくは非置換のC−C12のシクロアルキレン、置換若しくは非置換のC−C40のアリーレン、置換若しくは非置換のC−C15のアラルキレンおよび置換若しくは非置換のC−C20のアルキニレンから選択され、
、R、およびRは、それぞれ独立して、水素、ハロゲン、置換若しくは非置換のC−C20のアルキル、置換若しくは非置換のC−C20のアルケニル、置換若しくは非置換のC−C12のシクロアルキル、置換若しくは非置換のC−C40のアリール、置換若しくは非置換のC−C15のアラルキルおよび置換若しくは非置換のC−C20のアルキニルから選択され得る。
また、本発明の一実施形態によれば、前記置換基においてC−C40のアリールおよび14族、15族または16族のヘテロ元素が含まれているC−C40のヘテロアリールは、下記の化学式を含むものであり得る。
Figure 0006130601
上記化学式において、R'10乃至R'18のうちの少なくとも一つは必ず置換若しくは非置換のC−C20のアルコキシ、または置換若しくは非置換のC−C30のアリールオキシであり、
残りは、それぞれ独立して、置換若しくは非置換のC−C20のアルキル、置換若しくは非置換のC−C20のアルコキシ、置換若しくは非置換のC−C30のアリールオキシ、および置換若しくは非置換のC−C40のアリールからなる群より選択され得る。
以下、前述の置換基の定義を具体的に述べる。
“アルキル”は、1乃至20個、好ましくは1乃至10個、より好ましくは1乃至6個の炭素原子の直鎖または分枝鎖飽和一価炭化水素部位を意味する。アルキル基は1以上のハロゲン置換体によって任意に置換され得る。アルキル基の例として、メチル、エチル、プロピル、2−プロピル、n−ブチル、イソ−ブチル、tert−ブチル、ペンチル、ヘキシル、ドデシル、フルオロメチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、クロロメチル、ジクロロメチル、トリクロロメチル、ヨードメチル、ブロモメチルなどが挙げられる。
“アルケニル”は、1以上の炭素−炭素二重結合を含む2乃至20個、好ましくは2乃至10個、より好ましくは2乃至6個の炭素原子の直鎖または分枝鎖一価炭化水素部位を意味する。アルケニル基は、炭素−炭素二重結合を含む炭素原子を通じて、または飽和された炭素原子を通じて結合され得る。アルケニル基は1以上のハロゲン置換体によって任意に置換され得る。アルケニル基の例として、エテニル、1−プロペニル、2−プロペニル、2−ブテニル、3−ブテニル、ペンテニル、5−ヘキセニル、ドデセニルなどが挙げられる。
“シクロアルキル”は、3乃至12個の環炭素の飽和されたまたは不飽和された非芳香族一価単環式、二環式または三環式炭化水素部位を意味し、1以上のハロゲン置換体によって任意に置換され得る。例えば、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロペンテニル、シクロヘキシル、シクロヘキセニル、シクロへプチル、シクロオクチル、デカヒドロナフタレニル、アダマンチル、ノルボルニル(即ち、ビシクロ[2,2,1]ヘプト−5−エニル)などが挙げられる。
“アリール”は、6乃至20個、好ましくは6乃至12個の環原子を有する一価単環式、二環式または三環式芳香族炭化水素部位を意味し、1以上のハロゲン置換体などによって任意に置換され得る。アリール基の例として、フェニル、ナフタレニルおよびフルオレニルなどが挙げられる。
“アルコキシアリール”は、前記定義されたアリール基の水素原子1つ以上がアルコキシ基で置換されているものを意味する。アルコキシアリール基の例として、メトキシフェニル、エトキシフェニル、プロポキシフェニル、ブトキシフェニル、ペントキシフェニル、ヘキトキシフェニル、ヘプトキシ、オクトキシ、ナノキシ、メトキシビフェニル、メトキシナフタレニル、メトキシフルオレニル或いはメトキシアントラセニルなどが挙げられる。
“アラルキル”は、前記定義されたアルキル基の水素原子が1つ以上がアリール基で置換されているものを意味し、1以上のハロゲン置換体によって任意に置換され得る。例えば、ベンジル、ベンズヒドリルおよびトリチルなどが挙げられる。
“アルキニル”は、1以上の炭素−炭素三重結合を含む2乃至20個の炭素原子、好ましくは2乃至10個、より好ましくは2乃至6個の直鎖または分枝鎖の一価炭化水素部位を意味する。アルキニル基は炭素−炭素三重結合を含む炭素原子を通じてまたは飽和された炭素原子を通じて結合され得る。アルキニル基は1以上のハロゲン置換体によって任意に置換され得る。例えば、エチニルおよびプロピニルなどが挙げられる。
“アルキレン”は、1乃至20個、好ましくは1乃至10個、より好ましくは1乃至6個の炭素原子の直鎖または分枝鎖の飽和された二価炭化水素部位を意味する。アルキレン基は1以上のハロゲン置換体によって任意に置換され得る。アルキル基の例として、メチレン、エチレン、プロピレン、ブチレン、へキシレンなどが挙げられる。
“アルケニレン”は、1以上の炭素−炭素二重結合を含む2乃至20個、好ましくは2乃至10個、より好ましくは2乃至6個の炭素原子の直鎖または分枝鎖の二価炭化水素部位を意味する。アルケニレン基は炭素−炭素二重結合を含む炭素原子を通じておよび/または飽和された炭素原子を通じて結合され得る。アルケニレン基は1以上のハロゲン置換体によって任意に置換され得る。
“シクロアルキレン”は、3乃至12個の環炭素の飽和されたまたは不飽和された非芳香族二価単環式、二環式または三環式炭化水素部位を意味し、1以上のハロゲン置換体によって任意に置換され得る。例えば、シクロプロピレン、シクロブチレンなどが挙げられる。
“アリーレン”は、6乃至20個、好ましくは6乃至12個の環原子を有する二価単環式、二環式または三環式芳香族炭化水素部位を意味し、1以上のハロゲン置換体によって任意に置換され得る。アリール基の芳香族部分は炭素原子のみを含む。アリーレン基の例として、フェニレンなどが挙げられる。
“アラルキレン”は、前記定義されたアルキル基の水素原子が1つ以上がアリール基で置換されている二価部位を意味し、1以上のハロゲン置換体によって任意に置換され得る。例えば、ベンジレンなどが挙げられる。
“アルキニレン”は、1以上の炭素−炭素三重結合を含む2乃至20個の炭素原子、好ましくは2乃至10個、より好ましくは2つ乃至6個の直鎖または分枝鎖の二価炭化水素部位を意味する。アルキニレン基は炭素−炭素三重結合を含む炭素原子を通じてまたは飽和された炭素原子を通じて結合され得る。アルキニレン基は1以上のハロゲン置換体によって任意に置換され得る。例えば、エチニレンまたはプロピニレンなどが挙げられる。
本発明の一実施形態によれば、前記化学式1で表される光反応性化合物は例えば、韓国公開特許第2009−0047720号に開示された方法によって合成することができる。
前記方法によって得られた粗(crude)生成物には前記光反応性化合物だけでなく、溶媒および出発物質をはじめとする揮発性化合物、またはオリゴマーのような不純物が含まれている。
本発明による光反応性化合物の精製方法において、前記光反応性化合物を含む粗生成物に対して分子蒸留を行う。
アルケン、アルキン、アルコール、アミン、チオール(thiol)、ホスフィン(phosphine)化合物およびその他の揮発性化合物などは重合反応時に触媒を汚染させ重合の活性を阻害する物質として作用する可能性が非常に高い。また、前記化合物は重合反応時に鎖移動剤(chain transfer)役割を果たし、所望の分子量より小さい低分子量の重合物を生成することもある。このような問題点を防止するために多様な揮発性化合物を除去しなければならない必要性がある。
また、オリゴマーは最終重合物に最後まで残っていて熱的安定性を阻害し、重合物の光学的および機械的物性を実現するのに阻害となる。また、場合によってはオリゴマー自体が重合反応活性に阻害要因になることもあり、これは最終的に収率減少になることがある。
したがって、粗生成物に対する蒸留過程を通じて揮発性化合物およびオリゴマーを最大限除去しなければならない必要がある。
一方、本発明の精製方法において、精製対象である前記光反応性化合物は、一般的な蒸留方法によっては蒸留が困難な高沸点化合物である特性を有する。例えば、前述の光反応性化合物の沸点は約180℃以上、例えば約180乃至約300℃の範囲であって、通常の減圧蒸留方法によっては精製が容易ではない。
前記分子蒸留(Short path distillation、Molecular distillation)は、ほぼ真空下で遂行される蒸留する工程で比較的に低温で遂行できるため、蒸留で必要とする物質のみを他の物質と衝突せずに分離することができる。また、蒸発領域と凝縮領域の間が短いため熱安定性の低い物質の破壊や損傷を最少化しながら速い時間内に大量蒸発および濃縮させることが可能である。また、一般的な減圧蒸留よりはるかに低い圧力条件で遂行されるため、本発明の精製対象物である高沸点の光反応性化合物の蒸留に適合し得る。
本発明の精製方法において、前記分子蒸留に使用される蒸留装置は、例えばマイヤーズ−バキューム(MYERS−VACUUM)、インコン(INCON)、ケムテック−サービス(CHEMTECH SERVICE)、旭(ASAHI)、アルバック(ULVAC)、ヴィティエイ(VTA)またはユーアイシー(UIC)社の製品が使用可能であるが、必ずしもこれら設備に限定されるのではない。
本発明の一実施形態によれば、前記光反応性化合物を含む粗生成物の分子蒸留工程は、約50乃至約300℃、好ましくは約90乃至約240℃の温度で遂行することができる。蒸留温度が50℃未満である場合、蒸留による不純物の分離が効果的に起こらないことがあり、300℃を超過する場合、蒸留しようとする化合物が熱によって分解される問題がある。
また、本発明の一実施形態によれば、前記光反応性化合物を含む粗生成物の分子蒸留工程は、真空乃至ほぼ真空の条件で遂行する。例えば、約0.001乃至約100mmbar、好ましくは約0.001乃至約10mmbarの圧力で分子蒸留することができる。圧力が0.001mmbar未満である場合、除去しなければならない不純物まで全て蒸留され純度が低下する問題が発生することがあり、100mmbarを超過する場合、化合物の気化が容易になされず蒸留の効率が低下する問題がある。
また、前記蒸留は、短時間内に、例えば約5乃至400秒間、好ましくは約20乃至約300秒間遂行できる。
本発明の一実施形態によれば、前記粗生成物を蒸留する段階以前に、予備蒸留する段階をさらに行うことができる。
前記予備蒸留は、前記光反応性化合物を製造する過程で前記粗生成物に残留する溶媒を除去するためのことであって、前記分子蒸留に使用する蒸留装置と同一または異なる装置を用いて実施することができる。粗生成物に溶媒が残っている場合、前記光反応性化合物を用いて重合された重合体の分子量が減少し重合体の物性が劣化することがある。
本発明の一実施形態によれば、前記予備蒸留は前記分子蒸留条件より低い温度、例えば約20乃至約200℃の温度および約0.01乃至約100mmbarの圧力で行うことができる。
予備蒸留温度が20℃未満である場合、蒸留による分離が効果的に起こらないことがあり、200℃を超過する場合、不純物まで蒸留され純度が低下する問題がある。
圧力が0.001mmbar未満である場合、除去しなければならない溶媒や低沸点の不純物まで全て蒸留され純度が低下する問題が発生することがあり、100mmbarを超過する場合、化合物の気化が容易になされず時間当り蒸留の効率が低下する問題がある。
前記予備蒸留を経るか、または前記予備蒸留を経ず分子蒸留を行った粗生成物から光反応性化合物を回収する。
本発明の精製方法を経て回収された光反応性化合物の純度は、約90.0%以上、好ましくは約90.0乃至約99.9%、より好ましくは約95.0乃至約99.9%であり得る。
本発明の精製方法によって高純度で得られた前記光反応性化合物をモノマーとして光反応性重合体を重合することができる。
前記光反応性重合体は、本発明の精製方法によって得られた光反応性化合物を、10族の遷移金属を含む前触媒、前記前触媒の金属と弱く配位結合することができるルイス塩基を提供する第1助触媒、および選択的に中性の15族電子供与リガンドを含有する化合物を提供する第2助触媒からなる触媒混合物の存在下に重合され得る。この時、前記光反応性重合体は約10乃至約200℃の温度で重合され得る。前記反応温度が10℃より低い場合には重合活性が非常に低くなる問題が生じ、200℃より高い場合には触媒が分解される問題が生ずるため好ましくない。
前記触媒混合物は、10族の遷移金属を含む前触媒1モルに対して前記前触媒の金属と弱く配位結合することができるルイス塩基を提供する第1助触媒を約1乃至約1000モル、および選択的に中性の15族電子供与リガンドを含有する化合物を提供する第2助触媒を約1乃至約1000モルを含むのが好ましい。前記第1および第2助触媒の含量が1モルより小さい場合には触媒活性化がなされない問題があり、1000モルより大きい場合には触媒活性が低くなる問題があるため好ましくない。
前記10族の遷移金属を含む前触媒は、ルイス酸を提供する第1助触媒によって容易に分離されて中心遷移金属が触媒活性種に変われるよう、ルイス酸−塩基反応に容易に参加して中心金属から脱落するルイス塩基官能基を有している化合物を使用することができる。例えば、[(Allyl)Pd(Cl)](Allylpalladium chloride dimer)、(CHCOPd[Palladium(II)acetate]、[CHCOCH=C(O−)CHPd[Palladium(II)acetylacetonate]、NiBr(NP(CH、[PdCl(NB)O(CH)]などがある。
また、前記前触媒の金属と弱く配位結合することができるルイス塩基を提供する第1助触媒としては、ルイス塩基と容易に反応して遷移金属の空いた座をつくり、またこのように生成された遷移金属を安定化させるために遷移金属化合物と弱く配位結合する化合物或いはこれを提供する化合物が使用され得る。例えば、B(Cのようなボランまたはジメチルアニリニウムテトラキスペンタフルオロフェニルボレート(dimethylaniliniumtetrakis(pentafluorophenyl)borate)のようなボレート、メチルアルミノキサン(MAO)またはAl(Cのようなアルキルアルミニウム、或いはAgSbFのような遷移金属ハライドなどがある。
また、前記第1助触媒と第2助触媒を一つの塩にして触媒を活性化させる化合物が使用され得る。例えば、アルキルホスフィンとボラン化合物をイオン結合させて製造した化合物などが使用され得る。
前記のように本発明の精製方法によって得られた光反応性化合物は約50未満、例えば約0乃至約50未満、好ましくは約0乃至約30未満、さらに好ましくは約0乃至約20未満の低いAPHA値を有し優れた色特性を示すことができる。
よって、本発明の他の一実施形態によれば、下記の化学式2乃至4から選択されるいずれか一つ以上の光反応基、および重合可能な不飽和結合を含み、50未満のAPHA値を示す光反応性化合物を提供する。
Figure 0006130601
上記化学式2、3および4において、
Aは、単純結合、置換若しくは非置換のC−C20のアルキレン、カルボニル、カルボキシ、置換若しくは非置換のC−C40のアリーレン、および置換若しくは非置換のC−C40のヘテロアリーレンから選択され;
Bは、単純結合、酸素、硫黄、または−NH−であり;
Xは、酸素または硫黄であり;
は、単純結合、置換若しくは非置換のC−C20のアルキレン、置換若しくは非置換のC−C20のアルケニレン、置換若しくは非置換のC−C12のシクロアルキレン、置換若しくは非置換のC−C40のアリーレン、置換若しくは非置換のC−C15のアラルキレン、および置換若しくは非置換のC−C20のアルキニレンから選択され;
10、R11、R12、R13、およびR14は、互いに同一若しくは異なってもよく、それぞれ独立して水素、ヒドロキシ基、ハロゲン基、置換若しくは非置換のC−C15のアラルキル、置換若しくは非置換のC−C20のアルキニル、置換若しくは非置換のC−C20のアルキル、置換若しくは非置換のC−C20のアルコキシ、置換若しくは非置換のC−C30のアリールオキシ、置換若しくは非置換のC−C40のアリール、14族、15族、16族のヘテロ元素が含まれているC−C40のヘテロアリール、および置換若しくは非置換のC−C40のアルコキシアリールからなる群より選択される。
前記光反応性化合物に関するより詳しい説明および具体的な化合物に関する例示は、前記光反応性化合物の精製方法で説明したとおりである。
前記光反応性化合物は約50未満、例えば約0乃至約50未満、好ましくは約0乃至約30未満、さらに好ましくは約0乃至約20未満の低いAPHA値を有し優れた色特性を示すことができる。前記APHA値は前記光反応性化合物を10wt%濃度のMC(methyl chloride)溶液に製造して測定した値であり得る。
前記のように本発明の精製方法によって高純度で得られた光反応性化合物を用いて重合された重合体は高い数平均分子量および重量平均分子量を有し得る。例えば、約10,000乃至約500,000g/mol、好ましくは約20,000乃至約200,000g/molの数平均分子量を有し得る。また、約30,000乃至約1,000,000g/mol、好ましくは約60,000乃至約300,000g/molの重量平均分子量を有し得る。
また、本発明の精製方法によって高純度で得られた光反応性化合物を用いた時、高い収率で光反応性重合体を重合することができる。本発明の一実施形態によれば、例えば約70乃至約90%、好ましくは約80乃至約98%の収率で重合することができる。
本発明を下記の実施例でより詳細に説明する。但し、下記の実施例は本発明を例示するものに過ぎず、本発明の内容が下記の実施例によって限定されるのではない。
<実施例>
実施例1
2−(4−プロポキシシンナミックエステル−5−ノルボルネン(2−(4−propoxy cinnamic ester)−5−norbornene)の精製
5−ノルボルネン−2−メタノール(993.6g、8.0mol)と4−プロポキシ桂皮酸(4−propoxy cinnamic acid)(1,650g、8.0mol)、キシレン(xylene)2.0Lを10Lガラス反応器に投入した。Zr(OAc)x(OH)y(38.8g、0.16mol、2mol%)を投入し、窒素で弱く吹き入れながら共沸還流(azeotropic reflux)を行った。加熱する油浴(oil bath)の温度は190℃に調整し約一日間反応しながら1時間ごとに一部溶液をサンプリングしてGCで反応程度を点検した。
26時間後、GCで反応が終結したことを確認し100℃に温度を調整した後、16mbar程度減圧下で溶媒キシレンを除去した。その後、エチルアセテート(ethyl acetate)4.0Lを添加した。溶けない固体化合物が下に沈殿した後、1.0M(mol/L)希塩酸溶液2Lを添加した後に洗浄した。この過程を二回行った。再び飽和された炭酸水素ナトリウム(NaHCO)水溶液4Lを添加した後に洗浄した。この過程も二回行った。
別に分離した有機溶液に硫酸マグネシウム(MgSO)を添加して残っている微量の水を除去した。水を除去した後に硫酸マグネシウムをろ過した後、減圧下で溶媒を飛ばした。
淡黄色の粗生成物であって、液体化合物である2−(4−プロポキシシンナミックエステル−5−ノルボルネン(2−(4−propoxy cinnamic ester)−5−norbornene、以下、NB−Cin−OPr)1,736gを得た。(収率70%、純度(GC)93%)
NB−Cin−OPr(MW=312.41)を含む粗生成物1,736gを分子蒸留装置(Short path distillatory、UIC社、モデルKDL5)を用いて精製を行った。
機器実験条件は以下のとおりである。
圧力:0.0021mbar
Feed(供給)速度:150ml/h
蒸留部分ジャケット温度:150〜160℃
内部冷却コイル温度:100〜120℃
Feed(供給)部分ジャケット温度:100℃
Residue discharge(残留物排出)温度:70℃
Distillate discharge(蒸留物排出)温度:none(無し)
前記のように精製を行った結果、白色スラリー形態のNB−Cin−OPrモノマー1,406gを得ることができた。(81%精製収率、純度99.2%)
実施例2
2−(4−メトキシシンナミックエステル−5−ノルボルネン(2−(4−methoxy cinnamic ester)−5−norbornene)の精製
4−メトキシけい皮酸(4−methoxy cinnamic acid)(997.9g、5.6mol)、5−ノルボルネン−2−メタノール(5−norbornene2−methanol)(695g、5.6mol)、ジルコニウムアセテートヒドロキシド(zirconium(IV) acetate hydroxide)(27.2g、0.02eq.)をトルエン(toluene)100mLに入れて攪拌した。窒素大気下で145℃に温度を上げて24時間共沸還流(azeotropic reflux)を実施した。反応後、温度を常温に下げて、エチルアセテート(ethyl acetate)を100v%だけ加えた。1M HClで抽出し、水でもう一度洗浄した。
有機層を硫酸ナトリウム(NaSO)で乾燥して溶媒を飛ばした後、粘性の高い液状化合物である2−(4−メトキシシンナミックエステル−5−ノルボルネン(2−(4−methoxy cinnamic ester)−5−norbornene、以下、NB−Cin−OMe)1,321gを得た。(収率83%、純度(GC)94%)
NB−Cin−OMe(MW=284.35)を含む粗生成物1,321gを分子蒸留装置(Short path distillatory、UIC社、モデルKDL5)を用いて精製を行った。
機器実験条件は以下のとおりである。
圧力:0.0020〜0.0026mbar
Feed (供給)速度:300ml/h
蒸留部分ジャケット温度:180〜190℃
内部冷却コイル温度:100℃
Feed(供給)部分ジャケット温度:100℃
Residue discharge(残留物排出)温度:100℃
Distillate discharge(蒸留物排出)温度:none(無し)
前記のように精製を行った結果、淡黄色(pale yellow)のNB−Cin−OMeモノマー1,097gを得ることができた。(精製収率83%、純度(GC)99.1%)
実施例3
2−(4−Fシンナミックエステル)−5−ノルボルネン(2−(4−F cinnamic ester)−5−norbornene)の精製
4−Fけい皮酸(4−F cinnamic acid)(1,000g、6mol)、5−ノルボルネン−2−メタノール(5−norbornene2−methanol)(745g、6mol)、ジルコニウムアセテートヒドロキシド(zirconium(IV)acetate hydroxide)(30g、0.02eq.)をトルエン(toluene)2Lに入れて攪拌した。窒素大気下で145℃に温度を上げて24時間共沸還流(azeotropic reflux)を実施した。反応後、温度を常温に下げて、エチルアセテート(ethyl acetate)を100v%だけ加えた。1M HClで抽出し、水でもう一度洗浄した。
有機層を硫酸ナトリウム(NaSO)乾燥して溶媒を飛ばした後、白色化合物である2−(4−Fシンナミックエステル)−5−ノルボルネン(2−(4−F cinnamic ester)−5−norbornene、以下、NB−Cin−4F)1,111gを得た。(収率68%、純度(GC)92%)
NB−Cin−4F(MW=272.32)を含む粗生成物1,111gを分子蒸留装置(Short path distillatory、UIC社、モデルKDL5)を用いて2段階精製を行った。
1段階予備蒸留(メタノール精製)の条件
圧力:5mbar
Feeding pump speed(供給ポンプ速度):0.72L/h
Distilled part pump speed(蒸留部分ポンプ速度):5〜10rpm
Residue part pump speed(残渣部分ポンプ速度):40rpm
Body(本体)メインジャケット温度:160℃
Condenserおよびdistilled part(蒸留部分)温度:110℃
Residue discharge(残渣排出)温度:140℃
Feeding part(供給部分)ジャケット温度:90℃
その結果、メタノールが検出されない程度に精製されたことを確認した。
2段階蒸留条件
圧力:0.8mbar
Feeding pump speed(供給ポンプ速度):0.72L/h
Distilled part pump speed(蒸留部分ポンプ速度):10rpm
Residue part pump speed(残渣部分ポンプ速度):40rpm
Body(本体)メインジャケット温度:190℃
Condenserおよびdistilled part(蒸留部分)温度:140℃
Residue discharge(残渣排出)温度:140℃
Feeding part(供給部分)ジャケット温度:90℃
前記のように精製を行った結果、白色のNB−Cin−4Fモノマー933.3gを得ることができた。(精製収率84%、純度98.9%)
<比較例>
比較例1
NB−Cin−OPrを含む粗生成物の製造は実施例1と同様に行った。
アルミナ(Alumina)充填剤をトルエン2Lに分散させた後、直径7cm、長さ30cmのガラス管に徐々に入れた。その後、トルエンを継続して徐々に加えながら気泡がガラス管中のアルミナの間に残っていないようにトルエンを流れるようにした。その後、NB−Cin−OPrを含む粗生成物100gをトルエン200gに溶かしてアルミナが充填された上に徐々に注いだ。その後、トルエンを継続して加えながらアルミナを通過して精製されたNB−Cin−OPr溶液をガラス管の下で収集した。精製されたNB−Cin−OPr溶液から溶媒を飛ばして非常に淡い黄色のNB−Cin−OPr固体を得た。(精製収率64%、純度97.6%)
<製造例>
製造例1
NB−Cin−OPrの重合
実施例1による精製方法を経て回収されたNB−Cin−OPr(5g、18.4mmol)をトルエン15mLに溶かした後、窒素を吹き入れながら30分間攪拌した。温度を90℃に上げ、メチレンクロリド(methylene chloride)(1mL)に溶けているPd(acetate)(4.13mg、18.4μmol)、トリス(シクロヘキシル)ヒドロゲンホスフィノテトラキス(ペンタフルオロベンズ)ボレート(tris(cyclohexyl)hydrogen phosphino tetrakis(pentafluorobenz)borate)(37.2mg、38.6μmol)を加えた。90℃で15時間攪拌した。反応後、温度を常温に下げた後、エタノールを用いて沈殿を得て、ろ過後に真空オーブンで乾燥した。
収率:91%、Mw:203,000、PDI:5.01
製造例2
NB−Cin−Fの重合
実施例3による精製方法を経て回収されたNB−Cin−F(5g、18.4mmol)をトルエン(toluene)(15ml)に溶かした後、窒素を吹き入れながら30分間攪拌した。温度を90℃に上げ、メチレンクロリド(methylene chloride)(1mL)に溶けているPd(acetate)(4.13mg、18.4μmol)、トリス(シクロヘキシル)ヒドロゲンホスフィノテトラキス(ペンタフルオロベンズ)ボレート(tris(cyclohexyl)hydrogen phosphino tetrakis(pentafluorobenz)borate)(37.2mg、38.6μmol)を加えた。90℃で15時間攪拌した。反応後、温度を常温に下げた後、エタノールを用いて沈殿を得て、ろ過後に真空オーブンで乾燥した。
収率:92%、Mw:318,000、PDI:4.79
比較製造例1
粗NB−Cin−OPrを用いた重合
精製をしない粗NB−Cin−OPr(5g、18.4mmol)をトルエン(toluene)(15mL)に溶かした後、窒素を吹き入れながら30分間攪拌した。温度を90℃に上げ、メチレンクロリド(methylene chloride)(1mL)に溶けているPd(acetate)(4.13mg、18.4μmol)、トリス(シクロヘキシル)ヒドロゲンホスフィノテトラキス(ペンタフルオロベンズ)ボレート(tris(cyclohexyl)hydrogen phosphino tetrakis(pentafluorobenz)borate)(37.2mg、38.6μmol)を加えた。90℃で15時間攪拌した。反応後、温度を常温に下げた後、エタノールを用いて沈殿を得て、ろ過後に真空オーブンで乾燥した。得られたポリマーの収率および分子量は次のとおりである。
収率:49.3%、Mw:45,000、PDI:2.25
比較製造例2
アルミナによって精製したNB−Cin−OPrを用いた重合
比較例1によるアルミナカラムを用いた精製方法を経て回収されたNB−Cin−OPr(5g、18.4mmol)をトルエン(toluene)(15mL)に溶かした後、窒素を吹き入れながら30分間攪拌した。温度を90℃に上げ、メチレンクロリド(methylene chloride)(1mL)に溶けているPd(acetate)(4.13mg、18.4μmol)、トリス(シクロヘキシル)ヒドロゲンホスフィノテトラキス(ペンタフルオロベンズ)ボレート(tris(cyclohexyl)hydrogen phosphino tetrakis(pentafluorobenz)borate)(37.2mg、38.6μmol)を加えた。90℃で15時間攪拌した。反応後、温度を常温に下げた後、エタノールを用いて沈殿を得て、ろ過後に真空オーブンで乾燥した。得られたポリマーの収率および分子量は次のとおりである。
収率:87.5%、Mw:149,000、PDI:4.21
<実験例>
<実験例1>
モノマーの物性評価
実施例1および比較例1によって得られたNB−Cin−OPrモノマーの黄色数値を示すAPHA値を測定してその結果を下記表1に示した。
APHA値は試料をメチルクロリド(MC)に溶かして10wt%の濃度の溶液を製造した後、APHA値測定用セル(cell)に入れてコニカミノルタ(Konica Minolta)社の多機能分光測色計CM−5を用いて測定した。
Figure 0006130601
<実験例2>
重合体の物性評価
製造例1および比較製造例1、2によって得られた重合体の重合条件および物性を評価してその結果を下記表2に示した。
Figure 0006130601
上記表2を参照すれば、本発明の精製方法を経て回収された化合物を用いた時、91%の高い収率で重合体が収得された。また、精製しない化合物やアルミニウムカラムによって精製された化合物を用いた場合に対して高い数平均分子量および重量平均分子量を示した。

Claims (6)

  1. 下記化学式1で表される光反応性化合物を含む粗(crude)生成物を準備する段階;
    前記光反応性化合物を含む粗生成物を90乃至240℃の温度および0.01乃至10mmbarの圧力で分子蒸留する段階;および
    前記光反応性化合物を90.0乃至99.9%の純度で回収する段階を含み、
    前記光反応性化合物は50未満のAPHA値を示す光反応性化合物の精製方法:
    Figure 0006130601
    上記化学式1において、
    pは、0乃至4の整数であり、
    、R 、R 、およびR のうちの少なくとも一つは、下記化学式2、3および4からなる群より選択された基であり、
    残りは、それぞれ独立して、水素、ハロゲン、置換若しくは非置換のC −C 20 のアルキル、置換若しくは非置換のC −C 20 のアルケニル、置換若しくは非置換のC −C 12 のシクロアルキル、置換若しくは非置換のC −C 40 のアリール、置換若しくは非置換のC −C 15 のアラルキル;置換若しくは非置換のC −C 20 のアルキニルおよび少なくとも一つ以上の酸素、窒素、リン、硫黄、シリコン、またはボロンを含む非炭化水素極性基(non−hydrocarbonaceous polar group)からなる群より選択される極性官能基であり、
    前記R 、R 、R 、およびR は、水素、ハロゲン、または極性官能基でなければ、R とR 、またはR とR が互いに連結されてC −C 10 のアルキリデングループを形成することができ、またはR またはR がR およびR のうちのいずれか一つと連結されてC −C 12 の飽和または不飽和環状基環、または炭素数6乃至24の芳香族環化合物を形成することができ、
    Figure 0006130601
    上記化学式2、3および4において、
    Aは、単純結合、置換若しくは非置換のC−C20のアルキレン、カルボニル、カルボキシ、置換若しくは非置換のC−C40のアリーレン、および置換若しくは非置換のC−C40のヘテロアリーレンから選択され;
    Bは、単純結合、酸素、硫黄、または−NH−であり;
    Xは、酸素または硫黄であり;
    は、単純結合、置換若しくは非置換のC−C20のアルキレン、置換若しくは非置換のC−C20のアルケニレン、置換若しくは非置換のC−C12のシクロアルキレン、置換若しくは非置換のC−C40のアリーレン、置換若しくは非置換のC−C15のアラルキレン、および置換若しくは非置換のC−C20のアルキニレンから選択され;
    10、R11、R12、R13、およびR14は、互いに同一若しくは異なってもよく、それぞれ独立して水素、ヒドロキシ基、ハロゲン基、置換若しくは非置換のC−C15のアラルキル、置換若しくは非置換のC−C20のアルキニル、置換若しくは非置換のC−C20のアルキル、置換若しくは非置換のC−C20のアルコキシ、置換若しくは非置換のC−C30のアリールオキシ、置換若しくは非置換のC−C40のアリール、14族、15族、16族のヘテロ元素が含まれているC−C40のヘテロアリール、および置換若しくは非置換のC−C40のアルコキシアリールからなる群より選択される。
  2. 前記化学式1のRは前記化学式2で表される化合物であり、R、R、およびRのうちの少なくとも一つは前記化学式2、3および4からなる群より選択されたものである請求項に記載の光反応性化合物の精製方法。
  3. 前記非炭化水素極性基(non−hydrocarbonaceous polar group)は、下記化合物を含むものである請求項に記載の光反応性化合物の精製方法:
    −OR、−ROR、−OC(O)OR、−ROC(O)OR、−C(O)OR、−RC(O)OR、−C(O)R、−RC(O)R、−OC(O)R、−ROC(O)R、−(RO)−OR(pは1乃至10の整数)、−(OR−OR(pは1乃至10の整数)、−C(O)−O−C(O)R、−RC(O)−O−C(O)R、−SR、−RSR、−SSR、−RSSR、−S(=O)R、−RS(=O)R、−RC(=S)R、−RC(=S)SR、−RSO、−SO、−RN=C=S、−N=C=S、−NCO、R−NCO、−CN、−RCN、−NNC(=S)R、−RNNC(=S)R、−NO、−RNO
    Figure 0006130601
    Figure 0006130601
    からなる群より選択された1種以上を含むことができ、
    前記官能基において、それぞれのRは、置換若しくは非置換のC−C20のアルキレン、置換若しくは非置換のC−C20のアルケニレン、置換若しくは非置換のC−C12のシクロアルキレン、置換若しくは非置換のC−C40のアリーレン、置換若しくは非置換のC−C15のアラルキレンおよび置換若しくは非置換のC−C20のアルキニレンから選択され、
    、R、およびRは、それぞれ独立して、水素、ハロゲン、置換若しくは非置換のC−C20のアルキル、置換若しくは非置換のC−C20のアルケニル、置換若しくは非置換のC−C12のシクロアルキル、置換若しくは非置換のC−C40のアリール、置換若しくは非置換のC−C15のアラルキルおよび置換若しくは非置換のC−C20のアルキニルから選択される。
  4. 前記置換基において、C−C40のアリールおよび14族、15族または16族のヘテロ元素が含まれているC−C40のヘテロアリールは、下記の化学式を含むものである請求項に記載の光反応性化合物の精製方法:
    Figure 0006130601
    上記化学式において、R'10乃至R'18のうちの少なくとも一つは必ず置換若しくは非置換のC−C20のアルコキシ、または置換若しくは非置換のC−C30のアリールオキシであり、
    残りは、それぞれ独立して、置換若しくは非置換のC−C20のアルキル、置換若しくは非置換のC−C20のアルコキシ、置換若しくは非置換のC−C30のアリールオキシ、および置換若しくは非置換のC−C40のアリールからなる群より選択される。
  5. 前記光反応性化合物の沸点は180℃以上である、請求項1に記載の光反応性化合物の精製方法。
  6. 前記粗生成物を分子蒸留する段階以前に、20乃至200℃の温度および0.01乃至100mmbarの圧力で予備蒸留する段階をさらに含む請求項1に記載の光反応性化合物の精製方法。
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