JP6130123B2 - 防水層構造 - Google Patents
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Description
形成される防水層と防水層上面に形成される保護層とを具え、この保護層は貯水パンとこの貯水パンに収納される透水性保水ブロックとからなり、降水、潅水等による前記水分を透水性保水ブロックに保持するとともに透水性保水ブロックの水分保持容量を超えた水分は前記貯水パンに導いて貯留し、その貯留容量を超えた水は貯水パン外部に排出させるようになすとともに、前記保護層は前記透水性保水ブロックを収納した前記貯水パンを複数連結して構成し、前記透水性保水ブロックは本体部と脚部とからなり、本体部と貯水パンとの間に貯水空間を形成し、さらにこの透水性保水ブロックはその本体部を貯水パン内に設けられた係合部にねじ止めにより固定してなる防水層構造を、提供する。
冷却作用を有するので夏場でも過度の温度上昇を低廉なコストで抑制できヒートアイランド現象を緩和可能で、しかも、従来の保護コンクリートに比べて軽量であるから防水層、下地に過重な負担がかからない。 また、必要に応じて簡単にすなわち貯水パンを移動させるだけで防水層面を露出させて簡便に改修・補修工事が可能になるから、工期が短縮できかつ施工コストも低廉なものとなる。 さらに、保護層には水が恒常的に存在するため、降雪時にも融雪作用がなされて過度な積雪を防止できる。
貯水パンは風対策として防水層等に固定する必要があるが、防水層や下地部の補修工事を容易になすために接着工法が望ましい。 必要に応じて機械的固定も可能であるが、この場合も貯水パンの撤去による防水そう面の露出作業は従来のコンクリート保護層を撤去するのに比べてはるかに容易である。
図1は、本願発明に係る防水層構造Sの1実施例を示す概略構成を示す一部断面切欠図である。 防水層構造Sは、建造物の屋上等の下地1上面に張設される防水層2と防水層2の上面に設けられる保護層Pとを具えている。 この保護層Pは後述の貯水パン3とこの貯水パン3内に収納され同じく後述する透水性保水ブロック4とからなっている。
このような構成において、降水、潅水等による水分は透水性保水ブロック4に浸透しここで保持される一方、透水性保水ブロック4の水分保持容量を超えた水分は貯水パン3に溢出し貯留され、次いで、貯水パン3の貯留容量を超えた水は貯水パン3の外部に排出されることになる。
また、保護層Pには水が恒常的に存在するため、降雪時にも融雪作用がなされて屋上等への過度な積雪を防止でき建物の保全に資することができる。
透水性保水ブロック4は、本体部41その四隅に形成される脚部42とからなり、この脚部42を介して透水性保水ブロック4は前記貯水パン3内に収納される。前記脚部42により貯水パン3の内底面と本体部41との間には図6に示すように貯水空間45が形成され冷却効果を奏するようになっている。 そして、本体部41の側面には凹部43が形成されている。 この凹部43は段落0018で説明したように、貯水パン3の側壁32の凸条部31に係合するようになっている。なお、透水性保水ブロック4と貯水パン3の内底面の間に保水部材としての不織布層を設けることがある。
固定部60の頂部には前記ねじ47により透水性保水ブロック4の本体部41が固定されることになる。
P...... 保護層
T...... 耐根層
N...... 接着層
1.......下地
2.......防水層
3.......貯水パン
4...... 透水性保水ブロック
5...... クサビ
6...... 給水パイプ
41......本体部
42......脚部
45......貯水空間
46......係合部
47......ねじ
50......基部
60......固定部
Claims (7)
- 建物の屋上等に形成される防水層構造であって、下地上面に形成される防水層と防水層上面に形成される保護層とを具え、この保護層は貯水パンとこの貯水パンに収納される透水性保水ブロックとからなり、降水、潅水等による前記水分を透水性保水ブロックに保持するとともに透水性保水ブロックの水分保持容量を超えた水分は前記貯水パンに導いて貯留し、その貯留容量を超えた水は貯水パン外部に排出させるようになすとともに、前記透水性保水ブロックは本体部と脚部とからなり、本体部と貯水パンとの間に貯水空間を形成し、 前記透水性保水ブロックの側面には前記貯水パンの内壁に形成した凸条部に嵌合する凹部を形成したことを特徴とする防水層構造。
- 建物の屋上等に形成される防水層構造であって、下地上面に形成される防水層と防水層上面に形成される保護層とを具え、この保護層は貯水パンとこの貯水パンに収納される透水性保水ブロックとからなり、降水、潅水等による前記水分を透水性保水ブロックに保持するとともに透水性保水ブロックの水分保持容量を超えた水分は前記貯水パンに導いて貯留し、その貯留容量を超えた水は貯水パン外部に排出させるようになすとともに、前記保護層は前記透水性保水ブロックを収納した前記貯水パンを複数連結して構成し、前記透水性保水ブロックは本体部と脚部とからなり、本体部と貯水パンとの間に貯水空間を形成し、 前記透水性保水ブロックの側面には前記貯水パンの内壁に形成した凸条部に嵌合する凹部を形成したことを特徴とする防水層構造。
- 請求項1記載の防水層構造において、連結される前記貯水パンは凸条部が形成された側壁と凸条部が形成されていない側壁とを連結して、この連結部にスリットを形成して側壁の撓みを可能にして貯水パンへの透水性保水ブロックの収納を容易にしたことを特徴とする防水層構造。
- 請求項2記載の防水層構造において、連結される前記貯水パンは凸条部が形成された側壁と凸条部が形成されていない側壁とを連結して、この連結部にスリットを形成して側壁の撓みを可能にして貯水パンへの透水性保水ブロックの収納を容易にしたことを特徴とする防水層構造。
- 建物の屋上等に形成される防水層構造であって、下地上面に形成される防水層と防水層上面に形成される保護層とを具え、この保護層は貯水パンとこの貯水パンに収納される透水性保水ブロックとからなり、降水、潅水等による前記水分を透水性保水ブロックに保持するとともに透水性保水ブロックの水分保持容量を超えた水分は前記貯水パンに導いて貯留し、その貯留容量を超えた水は貯水パン外部に排出させるようになすとともに、前記透水性保水ブロックは本体部と脚部とからなり、本体部と貯水パンとの間に貯水空間を形成し、さらにこの透水性保水ブロックはその本体部を貯水パン内に設けられた係合部にねじ止めにより固定したことを特徴とする防水層構造。
- 建物の屋上等に形成される防水層構造であって、下地上面に形成される防水層と防水層上面に形成される保護層とを具え、この保護層は貯水パンとこの貯水パンに収納される透水性保水ブロックとからなり、降水、潅水等による前記水分を透水性保水ブロックに保持するとともに透水性保水ブロックの水分保持容量を超えた水分は前記貯水パンに導いて貯留し、その貯留容量を超えた水は貯水パン外部に排出させるようになすとともに、前記保護層は前記透水性保水ブロックを収納した前記貯水パンを複数連結して構成し、前記透水性保水ブロックは本体部と脚部とからなり、本体部と貯水パンとの間に貯水空間を形成し、さらにこの透水性保水ブロックはその本体部を貯水パン内に設けられた係合部にねじ止めにより固定したことを特徴とする防水層構造。
- 請求項5又は6記載の防水層構造において、前記係合部は貯水パン内底に立設した基部とこの基部の頂部に連結される固定部とにより構成したことを特徴とする防水層構造。
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