JP6128736B2 - 眼科装置およびプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、眼科装置およびプログラムに関するものである。
非接触眼圧計はバーナード・グロールマン氏が開発した特許文献1の空気吹付けタイプの眼圧計に代表されている。これは被検眼の角膜から11mm離れたノズルから空気を吹付け、角膜の圧平を光学的に検出し、圧平までの時間を接触型のゴールドマンタイプ眼圧計で校正して眼圧値を算出している。被検眼は常に静止を保っているわけではなく、空気の吹付け直前に固視ずれやまつげの影響により、正確な測定値が得らないことがある。従来の技術としては、角膜変形信号の解析情報から信頼度を測定値に付加したり、複数回分の測定値を統計処理することにより標準値を算出することにより、検者が正確な測定値を選択可能としていた。
空気吹付け直前の固視ずれ、まぶたやまつげにより、角膜変形信号が検出できず、測定エラーとなって再測定することになってしまうこともある。測定エラーとなったときに被検眼が動いて測定できなかったのか、瞬きして測定できなかったのか分からない場合もある。従来の技術として、被検眼を観察して空気吹付け直前の前眼部像を撮影し、撮影画像を記憶する非接触眼圧計は、特許文献2に知られている。この発明は空気吹付け直前の前眼部像を記憶して、測定エラーで、被検眼角膜に投影した角膜反射輝点が検出された場合に静止画を表示させ、瞼やまつ毛による影響がないか確認するものである。
複数回の測定を行って平均的なデ−タを求めたりするときには、検者は何回測定を行ったかを数えたり、表示される測定値を確認して検査を終了するかどうかを判断する必要があり、手間がかかっていた。従来の技術としては、有効な測定値が得られるまで、測定を続ける眼科装置は、特許文献3に知られている。この発明は、測定エラーが所定回数続いた場合に検者に報知し、アライメント完了が一旦外れた後、再度アライメント完了状態になると測定を開始し有効な測定値が得られるまで測定を行うことにより、検者の手間を軽減するものであった。
米国特許第3585849号明細書 特許第3885015号公報 特許第3649839号公報
しかし、複数回の測定を行い、信頼度が良いにも関わらず、測定値が均等にばらついている場合がある。これは、微小な固視ずれ、まぶたやまつげの影響により角膜変形信号の形状には微小な違いしかないが、角膜変形信号の最大値検出のタイミングが異なったためである。検者は各測定値の信頼度が良いため、どの測定値を選択すればよいのか判断ができない。
前述の特許文献2は、測定直前の前眼部像を記憶しているが、測定エラーの場合に限られるため、正常に測定が行われた場合は、固視ずれの確認ができないという問題があった。特許文献3では、測定値のばらつきを測定終了条件とし、平均値からの標準偏差が所定範囲に入るまで測定を継続すると記載されており、特に非接触眼圧計では、非検眼に空気を吹付けるため、被検者の負担となってしまっていた。
本発明は、上記の従来技術の問題点を解消し、複数回の測定で測定された固有情報がばらついていた場合に、検者が有効な固有情報を選択することができ、被検者への負担を軽減することができる眼科装置を提供する。
本発明の一つの側面にかかる眼科装置は、
被検眼の前眼部像を撮像する撮像手段と、
前記被検眼の角膜を変形させるために当該角膜に対して圧縮空気を吹付ける吹付手段と、
前記角膜に測定光を投影して前記角膜が前記圧縮空気により変形した状態を示す角膜変形信号を検出する検出手段と、
前記検出手段で検出された前記角膜変形信号から前記被検眼の眼圧値を前記被検眼の固有情報として測定する測定手段と、
前記測定手段により測定した複数の固有情報のばらつきを算出する算出手段と、
記複数の固有情報それぞれに対応した複数の前眼部像を表示手段に表示させる表示制御手段と、
前記表示手段に表示された前記複数の前眼部像に基づいて前記複数の固有情報のうち一の固有情報の選択を受け付ける選択受付手段と、を有し、
前記算出手段が、前記複数の固有情報の平均値を算出し、前記平均値に対する前記複数の固有情報のばらつきを算出し、
前記表示制御手段は、前記算出手段によって算出された前記平均値に対する前記複数の固有情報のばらつきのうち、均等なばらつきが存在する場合、当該複数の固有情報のそれぞれに対応する前記複数の前眼部像を前記表示手段に表示させることを特徴とする。
本発明によれば、複数回の測定で測定された固有情報がばらついていた場合であっても、検者が有効な固有情報を選択することができ、被検者への負担を軽減することができる。例えば、複数回の測定で測定された固有情報がばらついていた場合に、各測定直前の前眼部像を表示することで、検者が、固視ずれ、まぶたやまつげの状況を判断し、有効な固有情報の選択が可能になる。また、再測定を行う必要が減少するため、被検者への負担も軽減することができる。
実施形態に係る非接触眼圧計の概略構成を示す図。 測定部内の光学系の構成を説明する図。 非接触眼圧計のシステム構成を示す図。 被検眼の前眼部像を例示した図。 非接触眼圧計のアライメント方法を説明する図。 第1実施形態の非接触眼圧計における測定フローを説明する図。 第1実施形態の非接触眼圧計による測定結果の表示例を示す図。 第2実施形態の非接触眼圧計における測定フローを説明する図。 第2実施形態の非接触眼圧計による測定結果の表示例を示す図。
本発明の実施形態に係る眼科装置の概略構成を図1の参照により説明する。眼科装置には、被検眼に対するアライメントが必要であり、アライメント完了後に測定データの信頼度判定を行う装置として、例えば、非接触眼圧計、眼屈折力装置、角膜形状測定装置、OCT、角膜厚測定装置などが含まれる。本実施形態では、眼科装置の例として、非接触眼圧計を例として説明する。
ベース100に対してフレーム102は左右方向(以下、X軸方向:紙面に対して垂直な方向)に移動可能である。X軸方向の駆動機構はベース100上に固定されたX軸モータ103と、モータ出力軸に連結された送りねじ(不図示)と、送りねじ上をX軸方向に移動可能でフレーム102に固定されたナット(不図示)で構成されている。X軸モータ103の回転により、送りねじ、ナットを介してフレーム102がX軸方向に移動する。
フレーム102に対してフレーム106は上下方向(以下、Y軸方向)に移動可能である。Y軸方向の駆動機構は、フレーム102上に固定されたY軸モータ104と、モータ出力軸に連結された送りねじ105と、送りねじ上をY軸方向に移動可能でフレーム106に固定されたナット114で構成されている。Y軸モータ104の回転により、送りねじ105、ナット114を介してフレーム106がY軸方向に移動する。
フレーム106に対してフレーム107は前後方向(以下、Z軸方向)に移動可能である。Z軸方向の駆動機構は、フレーム107上に固定されたZ軸モータ108と、モータ出力軸に連結された送りねじ109と、送りねじ上をZ軸方向に移動可能でフレーム106に固定されたナット115で構成されている。Z軸モータ108の回転により、送りねじ109、ナット115を介してフレーム107がZ軸方向に移動する。
フレーム107上には測定を行うための測定部110が固定されている。測定部110の被検者側端部には、眼圧測定に必要な空気を排出するためのノズル22が設けられている。測定部110の検者側端部には、被検眼Eを観察するための表示部材であるLCDモニタ116が設けられている。
ベース100には、被検眼Eに対して測定部110を位置合わせするための操作部材であるジョイスティック101が設けられている。眼圧の測定を行う際に、被検者は顎受け112上に顎を乗せ、かつベース100に固定されている顔受けフレーム(不図示)の額受け部分に額を押し当てることで被検眼の位置を固定させることができる。顎受け112は、被検者の顔のサイズに応じて、顎受モータ113によりY軸方向に調整可能である。
図2の参照により、測定部110内の光学系の構成を説明する。被検眼Eの角膜Ecに対向して平行平面ガラス20が配置され、平行平面ガラス20の後方に対物レンズ21が配置されている。対物レンズ21の中心軸上にはノズル22が配置されている。ノズル22の一端は被検眼Eの角膜Ec側に開口しており、ノズル22の他端は空気室23側に開口している。対物レンズ21の後方に空気室23、観察窓24、ダイクロイックミラー25、プリズム絞り26、結像レンズ27、CCD28が配列されている。これらは被検眼Eに対する観察光学系の受光用光路及びアライメント検出用光路を構成している。平行平面ガラス20、対物レンズ21は対物鏡筒29によって支持され、その外側には被検眼Eを照明する外眼照明光源30a、30bが配置されている。尚、説明の都合で外眼照明光源30a、30bは図面上下に記述しているが実際には紙面に対して垂直方向に光軸に対して対向して配置されている。
ダイクロイックミラー25の反射方向には、リレーレンズ31、ハーフミラー32、アパーチャ33、受光素子34が配置されている。アパーチャ33の位置は、角膜Ecの所定の変形時に後述する測定用光源37の角膜反射像が共役になる位置に配置され、受光素子34と共に角膜Ecが視軸方向に変形するときの角膜反射像(角膜変形信号)を検出する検出光学系とされている。
リレーレンズ31は角膜Ecの所定の変形時にアパーチャ33とほぼ同等の大きさの角膜反射像を結像するように設計されている。ハーフミラー32の入射方向には、ハーフミラー35、投影レンズ36、測定及び被検眼Eに対するアライメント兼用の不可視波長である近赤外LEDから成る測定用光源37が配置されている。ハーフミラー35の入射方向には、被検者が固視するLEDから成る固視用光源38が配置されている。
空気室23内にはその一部を構成するシリンダ39にピストン40が嵌合され、このピストン40はソレノイド42によって駆動されるようになっている。なお、空気室23内には、内圧をモニタするための圧力センサ43が配置されている。
本発明の実施形態に係る非接触眼圧計のシステム構成を図3のシステムブロック図を参照して説明する。システム制御部301は、非接触眼圧計の全体を制御する。システム制御部301はプログラム格納部、測定された被検眼の眼圧値(以下、測定値)を補正するためのデータが格納されたデータ格納部、各種デバイスとの入出力を制御する入出力制御部、各種デバイスから得られたデータを演算する演算処理部を有している。
システム制御部301には、ジョイスティック101から測定部110を被検眼Eに位置合わせするための操作および測定を開始するための操作指令が入力される。ジョイスティック101を、前後左右に傾けたときの傾倒角度検出302、回転させたときのエンコーダ入力303、測定開始釦押下時の測定開始釦入力304がシステム制御部301に入力される。また、ベース100上に設けられている操作パネル305には、印刷釦や顎受上下釦などが配置されており、釦入力時にシステム制御部301に信号が通知される。
CCD28で撮像された被検眼Eの前眼部像は、メモリ306に格納される。メモリ306に格納された画像から被検眼Eの瞳孔と角膜反射像を抽出し、被検者の被検眼と測定部110のとのアライメント状態が検出される。検出結果がシステム制御部301に入力されると、システム制御部301の制御の下にアライメント動作が実行される。システム制御部301は、アライメント状態検出の結果から、モータ駆動回路312を介して、X軸モータ103、Y軸モータ104およびZ軸モータ108を制御して、被検眼に対して測定部110の位置合わせを行う。CCD28で撮像された被検眼Eの前眼部像は、システム制御部301の表示制御により、眼圧の測定値、受光素子34と圧力センサ43からの出力値の変化を表した測定情報と合わせてLCDモニタ116上に表示される。受光素子34で受光された角膜変形信号と、空気室23内に配置された圧力センサ43の信号はメモリ306に格納される。
システム制御部301は、ソレノイド駆動回路310を介して、ソレノイド42の駆動制御を行う。システム制御部301は、モータ駆動回路312を介して、X軸モータ103、Y軸モータ104、Z軸モータ108、顎受モータ113の駆動制御を行う。システム制御部301は、光源駆動回路311を介して、測定用光源37、外眼照明光源30a、30b、固視用光源38の点灯、消灯、光量変更を制御する。
被検眼の前眼部像は、図4に示すように撮像される。アライメント時において、角膜Ecに結像した角膜輝点は、プリズム絞り26によって分割される(T1、T2)。外眼照明光源30a、30bによって照明された被検眼Eと、外眼照明光源30a、30bの輝点像30a’、30b’とともに、分割された指標像(T1、T2)がCCD28により撮像される。CCD28で撮像された指標像の座標T1、T2を用いて精密な位置合わせを行う。図4ではノズル22の中心軸方向と、ノズル22の中心軸と角膜Ecの中心とが面内方向にもずれた状態を示している。
システム制御部301はアライメントに際して、2つの指標像の座標T1 (x1, y1)、T2(x2, y2)と、T1およびT2の中心座標T(xt, yt)を算出する。ここで、中心座標T(xt, yt)は測定部110の光学部光軸と一致するものとする。指標像の座標T1、T2を用いたアライメントについて、図5を用いて説明する。尚、図5では角膜Ecの中心をx座標とy座標の交点C(x0, y0)として示している。ノズル22の中心軸と角膜Ecの中心とが上下方向(y方向)にずれている場合、図5(a)のように角膜中心C(x0, y0)のx座標値(x0)と、中心座標T(xt, yt)のx座標値(xt)とは一致する。しかし、角膜中心Cのy座標値(y0)と、中心座標Tのy座標値(yt)とは異なる。この場合のアライメントとして、システム制御部301は、Y軸モータ104を駆動させて、上下方向(y方向)に測定部110を動かして、角膜中心Cのy座標値(y0)と、中心座標Tのy座標値(yt)とが同じ座標値になるように制御する。
左右方向(x方向)にずれている場合、図5(b)のように、角膜中心Cのx座標値(x0)と中心座標Tのx座標値(xt)とが異なる。このような場合、システム制御部301は、X軸モータ103を駆動させ左右方向(x方向)に測定部110を動かして、角膜中心Cのx座標値(x0)と中心座標Tのx座標値(xt)とが同じ座標値になるように制御する。
ノズル22の中心と角膜Ecの中心が作動距離方向(z方向)にずれている場合、図5(c)のように中心座標T(xt, yt)は角膜中心C(x0, y0)に一致しているが、2つの指標像のx座標値x1とx2、y座標値y1とy2は、ともに異なる。この場合のアライメントとして、システム制御部301は、Z軸モータ108を駆動させノズル22の中心軸方向(z方向)にシリンダ39の筺体を動かして、2つの指標像のx座標値x1とx2、y座標値y1とy2を一致させるように制御する。アライメントが完了すると図5(d)のように2つの指標像の座標T1、T2が角膜Ecの中心座標Tから等間隔の位置で、かつx軸上に並び、指標像の座標T1およびT2の中心座標T (xt,yt)と角膜中心C(x0, y0)とが一致する。
(固有情報の測定)
眼科装置で測定する測定値(固有情報)の測定について説明する。上述の眼科装置に含まれる各装置の固有情報としては、例えば、眼圧、眼屈折力、角膜形状、角膜厚などが測定される。以下の説明では、非接触眼圧計で測定される眼圧の測定を例として説明する。アライメント状態検出の動作と、被検眼に対して測定部110の位置合わせを行うアライメント動作と、アライメント動作による位置合わせの完了後に、システム制御部301は、非接触眼圧計の動作を制御して、眼圧測定を行う。システム制御部301は、ソレノイド駆動回路310を介してソレノイド42を駆動する。ソレノイド42の駆動により、空気室23内の空気はソレノイド42により押し上げられるピストン40によって圧縮され、パルス状の空気としてノズル22の開口部から被検眼Eの角膜Ecに向けて噴出する。空気室23の圧力センサ43で検出された圧力信号と、受光素子34からの角膜変形信号はシステム制御部301に入力される。システム制御部301は、受光素子34から入力された角膜変形信号(受光信号)のピーク値と、圧力センサ43から入力された、ピーク値に対応する時の圧力信号と、から固有情報を算出する。
本発明の実施形態に係る非接触眼圧計における測定フローを図6の参照により説明する。本測定フローはシステム制御部301の全体的な制御の下に実行される。ステップS1において、システム制御部301は眼圧測定を開始する。検者は、被検者に顎受け112に顎を乗せさせ、被検眼のY軸方向を所定の高さになるように顎受モータ113により調整する。検者は、LCDモニタ116に映されている被検眼Eの角膜反射像が表示される位置まで、ジョイスティック101を操作して、被検眼のY軸方向を所定の高さになるように調整し、調整が完了したら測定開始釦を押下する。
測定開始釦が押下されると、ステップS2で、システム制御部301はオートアライメントを開始する。メモリ306に格納されている被検眼Eの前眼部像から、角膜反射像を抽出し、図5を用いて先に説明したアライメント方法でアライメントを行う。
アライメントが完了したら、処理はステップS3に進められ、システム制御部301の制御の下に先に説明した眼圧測定方法が実行される。眼圧測定において、システム制御部301は、システム制御部301に入力された角膜変形信号と圧力信号とをメモリ306に格納する。また、被検眼Eの角膜Ecへ空気を噴出する測定の開始前の被検眼Eの前眼部像を撮像し、メモリ306に格納する。
ステップS4において、複数回の連続測定が完了したかどうかを判断する。例えば、眼圧測定を3回連続行うことを完了条件としているときは、3回の測定が完了していない場合(S4−No)、処理はステップS2に戻される。そして、再び、眼圧測定を行い(S3)、3回の連続測定が終了した場合(S4−Yes)、処理はステップS5に進められる。測定の開始前に撮像された前眼部像と、測定された測定情報と、は対応付けてメモリ306に格納される。
ステップS5で、システム制御部301は、測定エラーが発生したかを判断し、測定エラーが発生したと判断した場合(S5−Yes)、LCDモニタ116に測定エラーを表示し(S6)、測定を終了する。測定エラーが発生していない場合(S5−No)、ステップS7に進む。
ステップS7において、システム制御部301(第1の判断部)は、固有情報として測定された測定値(固有情報)が信頼性を示す基準となる条件を満たすか否かを判断する。固有情報の信頼性の判断として、システム制御部301は、角膜変形信号の解析情報から信頼性を判断することが可能である。例えば、システム制御部301は、角膜変形信号のピーク光量が基準となる所定の閾値より低い場合に、固有情報は信頼性を示す基準となる条件を満たさないと判断する。角膜変形信号のピーク光量の他、角膜変形信号のピーク光量を示す部分の波形が、基準となる波形に比べて所定の閾値を超えて乱れている場合に、システム制御部301は、固有情報が信頼性を示す基準となる条件を満たさないと判断する。また、システム制御部301は複数の固有情報から統計処理を行い、固有情報の平均値から所定値以上離れている場合や所定値以上離れている固有情報をグループに分け、グループ内のデータ数が少ないグループの信頼性を低いと判断する。システム制御部301は、全ての固有情報が信頼性を示す基準となる条件を満たさないと判断した場合(S7−Yes)、処理をステップS8に進め、LCDモニタ116に低信頼性警告表示を行い(S8)、測定を終了する。例えば、眼圧測定を3回連続行った場合に、3回の眼圧測定の固有情報の全てが信頼性を示す基準となる条件を満たさないと判断されると、低信頼性警告表示がなされる。一方、ステップS7の判断で、一つでも信頼性が高い固有情報があると判断した場合に、処理はステップS9に進められる。
ステップS9で、システム制御部301は、全ての固有情報について統計処理を行い、統計処理の結果から固有情報として測定された固有情報が均等にばらついているか否かを判断する。本実施例では、平均値から例えば3(mmHg)以上ばらついている場合に、ばらつき(偏差)があると判定する。なお、ばらつきがあると判定する場合の平均値からのずれは3(mmHg)に限定されるものではなく、この値は検者等によって任意の値に設定することができる。
例えば、3回の眼圧測定の結果として、「10,13,16(mmHg)」が得られた場合を想定する。3回の測定値(固有情報)の平均値と、平均値に対する固有情報の偏差を算出すると、平均値(13mmHg)に対して、10(mmHg)は−3(mmHg)のばらつき(偏差)があり、16(mmHg)は+3(mmHg)のばらつき(偏差)がある。平均値に対してプラスの偏差が生じる固有情報の数とマイナスの偏差が生じる固有情報の数とが等しくなるよう(均等)にばらついているか否かを判断する。この場合、平均値13(mmHg)に対して−3の偏差が生じる固有情報(10mmHg)と+3の偏差が生じる固有情報(16mmG)とは均等にばらついているため、どの固有情報の信頼性が低いか統計処理からは判断することができない。また、4回の測定の結果として、「11,12,18,19(mmHg)」が得られた場合を想定すると、平均値は15(mmHg)になる。平均値に対して+/−3mmHg以内のばらつき(偏差)がある固有情報を第1のグループに分けると「12、18(mmHg)」がこのグループに含められる。更に、平均値に対して+/−3mmHgを超える固有情報を第2のグループに分けると「11、19(mmHg)」がこのグループに含られる。統計処理により第1のグループ、第2のグループに分けられるが、各グループのデータ数が同一(上記の例ではそれぞれ2つ)であるため、信頼性の低いグループを判断することができない。また、3回の眼圧測定の結果として、「9、10、11(mmHg)」が得られた場合を想定すると平均値10(mmHg)に対して、9(mmHg)は−1(mmHg)の差があり、11(mmHg)は+1(mmHg)の差がある。しかし、3(mmHg)以上のばらつき(偏差)がないためばらつきなしと判定し、均等にばらついていないと判断する。
ステップS9の判断において、システム制御部301は、固有情報として測定された固有情報が均等にばらついていないと判断した場合には測定を終了する。一方、システム制御部301は、平均値に対して固有情報が均等にばらついていると判断した場合には(S9−Yes)、ステップS10に処理を進める。
ステップS10では、システム制御部301の表示制御の下に、各測定でメモリ306に格納した測定直前(測定の開始前)の前眼部像と角膜変形信号と圧力信号の波形と眼圧の固有情報をLCDモニタ116に表示する。図7は3回の測定結果の表示例を示すものである。
図7の701a、701b、701cは、各測定直前に撮像した前眼部像である。前眼部像701aは固視ずれもなく開瞼状態も良好な場合を示している。前眼部像701bは、固視ずれはないが瞼が下がって来ているため瞬きの直前に測定開始を行った場合を示している。前眼部像701cは、開瞼状態は良好だが固視がずれているかアライメントがずれた状態を示している。画像702は、サンプリング時間毎における受光素子34と圧力センサ43からの出力値の変化を表した図である。出力波形703は、受光素子34からの各測定での出力値(角膜変形信号)の波形である。出力波形704は、圧力センサ43からの各測定での出力値(圧力信号)の波形を示している。出力波形703、704のうち、実線が前眼部像701aに対応し、2点鎖線が前眼部像701bに対応し、破線が前眼部像701cに対応している。固視ずれもなく開瞼状態も良好な前眼部像701aに対する受光素子の出力ピーク(実線)は、他の前眼部像701b、cの受光素子の出力ピークに比べて高くなり、良好な受光状態であることが分かる。前眼部像701bに対する受光素子の出力応答(2点鎖線)は、瞼やまつ毛の影響で立ち上がりに遅れが生じ、出力ピークは前眼部像701a、cの受光素子の出力ピークに比べて低くなっている。一方、前眼部像701bに対する圧力センサの出力(2点鎖線)は、瞼やまつ毛の影響で、他の前眼部像701a、cの圧力センサの出力に比べて高くなっている。前眼部像701cに対する受光素子の出力ピーク(破線)は、固視のずれまたはアライメントのずれの影響により、前眼部像701aの受光素子の出力ピーク(実線)に比べて低くなっている。前眼部像701cに対する圧力センサの出力も、他の前眼部像701a、bの圧力センサの出力に比べて低くなっている。
システム制御部301は、複数の固有情報のばらつき(偏差)が、複数の固有情報の平均値に対して均等にばらついている場合に、メモリ306に記憶されている前眼部像と測定情報とを組み合わせてLCDモニタ116上に表示する。ここで、測定情報としては、測定により求められた眼圧測定値(例えば、10、13、16mmHg等)、サンプリング時間毎における受光素子34と圧力センサ43からの出力値の時系列の変化を示す波形情報が含まれる。LCDモニタ116の画面上に表示されている前眼部像701aには、眼圧測定値705a(10mmHg)が表示されている。また、前眼部像701bには、眼圧測定値705b(13mmHg)が表示され、前眼部像701cには、眼圧測定値705c(16mmHg)が表示されている(図7)。図7のように表示されている情報から検者は、固視がずれていない、開瞼状態も良好な前眼部像701aの眼圧測定値705a(10mmHg)を選択すれば良いことが分かる。図7の画面で、検者が最も信頼度が高いと判断した前眼部像を選択することで、システム制御部301は、選択された前眼部像の固有情報を最も信頼度の高い固有情報としてメモリ306に記憶する。LCDモニタ116がタッチパネルの場合、検者が前眼部像をタッチして選択することにより最も信頼度が高いと判断した前眼部像を選択することができる。あるいは、検者が、マウス等の入力装置を操作することにより、画面の前眼部像にカーソルを移動させて、最も信頼度が高いと判断した前眼部像を選択することも可能である。システム制御部301は、検者により選択された前眼部像の固有情報を標準値(代表値)として、他の前眼部像の固有情報と識別するために、識別マーク(○など)を画面上に付加する。システム制御部301は選択された固有情報に最も信頼度の高い信頼度であることを示す信頼度係数を設定する。
先に説明した実施形態では、片眼について複数回の連続測定を行う例を説明した。被検者の一方の眼および他方の眼を被検眼として、一方の被検眼について眼圧の測定を行った後、他方の被検眼の眼圧を連続測定するための動作指示をシステム制御部301が受け付けた場合、以下のように非接触眼圧計の動作は制御される。
左右の眼の眼圧を連続測定で測定する場合、システム制御部301は、まず、一方の眼として右眼測定を行い、右眼から左眼へ測定部110を自動で駆動し、他方の眼として左眼測定を、一連の動作として自動で行う(フルオート測定)。このようなフルオート測定においては、右眼測定の完了時に固有情報が均等にばらついていた場合に、システム制御部301は、フルオート測定を一時中断する。
そして、システム制御部301は、右眼の測定直前(測定の開始前)の前眼部像と角膜変形信号と圧力信号の波形と固有情報をLCDモニタ116に表示する(例えば、図7)。検者による有効な固有情報の入力を受け付けた後に、複数回分の測定結果から選択された一の測定結果の選択を、システム制御部301が受け付ける。測定開始釦が押下されると、選択受付に応じてシステム制御部301は一時中断したフルオート測定を再開する。システム制御部301は、フルオート測定の再開後、他方の眼として左眼測定を行ない、固有情報が均等にばらついていた場合には、左眼の測定直前の前眼部像と角膜変形信号と圧力信号の波形と固有情報をLCDモニタ116に表示する(例えば、図7)。そして、検者による有効な固有情報の入力を受け付けた後、処理を終了する。
本実施形態によれば、複数回の測定による固有情報が、測定エラーがなく正常に測定され、かつ、固有情報のばらつきが均等であっても、測定直前の前眼部像を表示することで、検者が、固視ずれ,まぶたやまつげの状況を判断し、有効な固有情報を選択できる。また、再測定を行う必要が減少するため、被検者への負担も軽減することができる。
また、本実施形態によれば、ばらつきがあると判定する場合の平均値からのずれを所定値以上としているので、均等にばらついているが平均値からのずれが小さい場合には測定直前の前眼部像を表示しない。すなわち、測定値がほぼ一定の値となる場合には測定直前の前眼部像を表示しない。従って、必要以上に測定直前の前眼部像を表示することを回避することができる。
(第2実施形態)
第1実施形態では固有情報が信頼性を示す基準となる条件、固有情報が均等にばらついているかという条件から、測定直前の前眼部像と角膜変形信号と圧力信号の波形と固有情報をLCDモニタ116に表示する構成を説明した。本実施形態では、眼圧測定の結果を選択するための情報として、測定光軸のずれが所定の閾値以上か否かを、上述の条件に追加した構成を説明する。本発明の実施形態に係る非接触眼圧計における測定フローを図8の参照により説明する。
図8は、図6で説明した測定フローに、測定直前(測定の開始前)の前眼部像の測定光軸のずれが所定の閾値を超えるか否かを判断する処理ステップ(S10)を追加した測定フローである。図6の処理ステップと共通の処理ステップについては重複を避けるため説明を省略する。
ステップS9において、システム制御部301は、複数の固有情報の平均値に対して固有情報が均等にばらついていると判断した場合には(S9−Yes)、ステップS10に処理を進める。
ステップS10において、システム制御部301は、メモリ306に格納した前眼部像から測定光軸に対するずれ量を算出し、閾値と比較して、ずれ量が所定の閾値以内であると判断した場合には、測定終了となる。一方、システム制御部301(第2の判断部)は、ずれ量が所定の閾値を超えると判断した場合には(S10−Yes)、ステップS11に処理を進める。
ステップS11では、測定直前(測定の開始前)の前眼部像、受光素子の出力信号(角膜変形信号)および圧力センサの出力信号(圧力信号)の波形、眼圧の固有情報、および測定光軸からのずれ量をLCDモニタ116に表示する。図9は3回の測定分の表示例を示すものである。システム制御部301は、メモリ306に記憶されている前眼部像と測定情報とを組み合わせてLCDモニタ116上に表示する。ここで、測定情報としては、眼圧測定値(例えば、10、13、16mmHg等)、サンプリング時間毎における受光素子34と圧力センサ43からの出力値の時系列の変化の他、測定光軸からのずれ量を示す情報が含まれる。
図9の910a、910b、910cは、各測定直前(測定の開始前)に撮像した前眼部像である。前眼部像910a、910cは開瞼状態を示している。前眼部像910bは、瞼が下がって来ているため瞬きの直前に測定開始を行った場合を示している。画像930は、サンプリング時間毎における受光素子34と圧力センサ43からの出力値の変化を表した図である。出力波形940は、受光素子34からの各測定での出力値(角膜変形信号)の波形である。出力波形950は、圧力センサ43からの各測定での出力値(圧力信号)の波形を示している。出力波形940、950のうち、実線が前眼部像910aに対応し、2点鎖線が前眼部像910bに対応し、破線が前眼部像910cに対応している。
図9の901a、901b、901cは、複数回の測定のそれぞれについて、測定直前(測定の開始前)の前眼部像の測定光軸のずれ量(D1、D2)を示している。測定光軸のずれ量のうち、D1は角膜頂点に投影した角膜反射像から算出した角膜中心と測定光軸とのずれ量を示し、D2は瞳孔中心と測定光軸とのずれ量を示している。前眼部像910aのずれ量901aでは、角膜中心と測定光軸とは一致しているが(D1)、瞳孔中心と測定光軸とは一致していない(D2)。前眼部像910bのずれ量901bでは、角膜中心と測定光軸とは一致しているが(D1)、瞳孔中心と測定光軸とは一致していない(D2)。前眼部像910cのずれ量901cでは、角膜中心と測定光軸とは一致していないが(D1)、瞳孔中心と測定光軸とは一致している(D2)。
開瞼状態は良好な場合を示している前眼部像910aと前眼部像910cについて、更に選択の絞り込みをかけるために、ずれ量901aと901cとを比較する。角膜中心と測定光軸とのずれが無い場合、圧縮空気の吹付けにより、角膜は扁平な状態に変形するため良好な測定結果を得ることができる。例えば、前眼部像910cの角膜中心と測定光軸とのずれ(901cのD1)は、前眼部像910aの角膜中心と測定光軸とのずれ(901aのD1)に比べて大きい。そのため、検者は測定光軸と角膜中心とのずれが少ない前眼部像910aの眼圧測定値(10mmHg)を固有情報として選択すればよいことが分かる。
本実施形態によれば、複数回の測定による固有情報が、測定エラーがなく正常に測定され、かつ、固有情報のばらつきが均等であっても、測定直前の前眼部像を表示することで、検者が、固視ずれ,まぶたやまつげの状況を判断し、有効な固有情報を選択できる。また、再測定を行う必要が減少するため、被検者への負担も軽減することができる。
開示の技術は上述した実施形態に限定されるものではなく、本実施形態の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
本実施形態では、複数の固有情報が複数の固有情報の平均値に対して均等にばらついている場合に、前眼部像と測定情報とを組み合わせてLCDモニタ116上に表示することとしているが、これに限定されるものではない。例えば、システム制御部301は複数の固有情報が複数の固有情報の平均値に対して均等にばらついている場合に前眼部像のみをLCDモニタ116上に表示することとしてもよい。この場合、前眼部像の状態(例えば、瞼、まつ毛、アライメントの状態等)に基づいて、検者が最も信頼度が高いと判断した前眼部像を選択する。そしてシステム制御部301は、選択された前眼部像の固有情報を最も信頼度の高い固有情報としてメモリ306に記憶する。
また、本実施形態では測定回数を3回としたがこれに限定されるものではなく、任意の測定回数とすることができる。
(その他の実施例)
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。

Claims (11)

  1. 被検眼の前眼部像を撮像する撮像手段と、
    前記被検眼の角膜を変形させるために当該角膜に対して圧縮空気を吹付ける吹付手段と、
    前記角膜に測定光を投影して前記角膜が前記圧縮空気により変形した状態を示す角膜変形信号を検出する検出手段と、
    前記検出手段で検出された前記角膜変形信号から前記被検眼の眼圧値を前記被検眼の固有情報として測定する測定手段と、
    前記測定手段により測定した複数の固有情報のばらつきを算出する算出手段と、
    記複数の固有情報それぞれに対応した複数の前眼部像を表示手段に表示させる表示制御手段と、
    前記表示手段に表示された前記複数の前眼部像に基づいて前記複数の固有情報のうち一の固有情報の選択を受け付ける選択受付手段と、
    を有し、
    前記算出手段が、前記複数の固有情報の平均値を算出し、前記平均値に対する前記複数の固有情報のばらつきを算出し、
    前記表示制御手段は、前記算出手段によって算出された前記平均値に対する前記複数の固有情報のばらつきのうち、均等なばらつきが存在する場合、当該複数の固有情報のそれぞれに対応する前記複数の前眼部像を前記表示手段に表示させることを特徴とする眼科装置。
  2. 前記表示制御手段は、前記算出手段により算出したばらつきが所定の条件を満たす場合に、前記複数の固有情報を前記表示手段に更に表示させることを特徴とする請求項1に記載の眼科装置。
  3. 前記複数の固有情報それぞれが信頼性を示す基準となる条件を満たすか否かを判断する判断手段を更に有し、
    前記算出手段が、前記判断手段により前記条件を満たすと判断された前記複数の固有情報の平均値を算出し、前記平均値に対する前記複数の固有情報のばらつきを算出することを特徴とする請求項2に記載の眼科装置。
  4. 前記算出手段により算出された前記平均値に対する前記複数の固有情報のばらつきが前記所定の条件を満たす場合、前記表示制御手段は前記複数の前眼部像を前記表示手段に表示させることを特徴とする請求項3に記載の眼科装置。
  5. 前記前眼部像から、前記測定手段の測定光軸に対するずれ量を算出し、当該ずれ量が所定の閾値を超えるか否かを判断する第2の判断手段を更に有し、
    前記算出手段により算出された前記平均値に対して前記複数の固有情報がばらついており、かつ、前記第2の判断手段によって前記ずれ量が所定の閾値を超えると判断された場合に、前記表示制御手段は、複数回分の測定について、前記前眼部像と前記測定光軸に対するずれ量とを合わせて前記表示手段に表示することを特徴とする請求項3に記載の眼科装置。
  6. 被検者の被検眼と前記測定手段とのアライメント状態を検出するアライメント状態検出手段と、
    前記アライメント状態検出手段の検出結果から前記被検眼に対して前記測定手段の位置合わせを行うアライメント手段と、
    を更に有することを特徴とする請求項1に記載の眼科装置。
  7. 前記複数の固有情報それぞれが信頼性を示す基準となる条件を満たすか否かを判断する判断手段を更に有し、前記算出手段が、前記判断手段により前記条件を満たすと判断された前記複数の固有情報の平均値を算出し、前記平均値に対する前記複数の固有情報のばらつきを算出し、
    前記被検眼の角膜を変形させるために当該角膜に対して圧縮空気を吹付ける吹付手段と、
    前記角膜に測定光を投影して前記角膜が前記圧縮空気により変形した状態を示す角膜変形信号を検出する検出手段と、を更に有し、
    前記測定手段が、前記検出手段で検出された前記角膜変形信号から前記被検眼の眼圧値を前記固有情報として測定し、
    被検者の被検眼と前記測定手段とのアライメント状態を検出するアライメント状態検出手段と、
    前記アライメント状態検出手段の検出結果から前記被検眼に対して前記測定手段の位置合わせを行うアライメント手段と、
    前記アライメント状態検出手段の動作と前記アライメント手段の動作と前記アライメント手段による位置合わせ動作との完了後に、前記撮像手段、前記吹付手段、前記検出手段および前記測定手段の動作とを制御する制御手段を更に備え、
    前記制御手段が、被検者の一方の眼および他方の眼を被検眼として、一方の被検眼について眼圧の測定を行った後、他方の被検眼の眼圧を連続測定するための動作指示を受け付けた場合において、
    一方の被検眼について、複数回の測定で測定された複数の固有情報のうち、少なくとも一つの固有情報が、前記判断手段により前記条件を満たすと判断され、かつ、前記算出手段により算出された前記平均値に対する前記複数の固有情報のばらつきが前記所定の条件を満たす場合に、
    前記制御手段は、他方の被検眼の眼圧の測定を中断し、
    前記表示手段は、前記一方の被検眼に対する複数回分の測定結果として、記憶手段に記憶されている前記前眼部像と前記固有情報とを合わせて表示し、
    前記制御手段は、前記選択受付手段を介して、前記複数回分の測定結果から選択された一の測定結果の選択を受け付けた後、中断した前記他方の被検眼の眼圧の測定を再開することを特徴とする請求項に記載の眼科装置。
  8. 前記均等なばらつきが存在する場合、前記表示制御手段は前記測定手段で測定された前記被検眼の固有情報および前記検出手段で検出された前記角膜変形信号を前記表示手段に更に表示させることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の眼科装置。
  9. 前記測定手段の測定光軸に対するずれ量には、角膜中心と測定光軸とのずれ量および瞳孔中心と測定光軸とのずれ量が含まれることを特徴とする請求項に記載の眼科装置。
  10. 前記表示制御手段は、前記均等なばらつきが存在しない場合に、前記複数の前眼部像を前記表示手段に表示させないことを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載の眼科装置。
  11. コンピュータを、請求項1乃至10のいずれか1項に記載の眼科装置の各手段として機能させるためのプログラム。
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