JP4959204B2 - 眼科装置 - Google Patents

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Description

本発明は、被検眼の角膜形状や眼屈折力分布等の被検眼の眼光学特性を測定する眼科装置に関する。
被検眼の眼光学特性を測定し、その測定結果を表示モニタにマッピング表示する眼科装置が知られている。例えば、被検眼の角膜形状データ(角膜トポグラフィー)や眼屈折力分布もしくは波面収差データ等の眼光学特性情報を取得する眼科装置が知られており(特許文献1参照)、これらの眼科装置で取得された眼光学特性情報は、レーザを角膜に照射することにより被検眼の屈折矯正を行うレーザ屈折矯正手術に用いるための切除データの算出等に用いられる。
特開平10−108837号公報
ところで、上記のような眼科装置において、一つの被検眼に対して、眼光学特性の測定結果を複数個取得した場合、検者は、どの測定結果(眼光学特性情報)を用いたらよいかの選択判断は複雑であり、手間であった。
本発明は、上記問題点を鑑み、一つの被検眼に対して複数個の眼光学特性の測定結果を取得した中から測定結果を選択する際に、検者による判断の手間を軽減する眼科装置を提供することを技術課題とする。
上記課題を解決するために、本発明は以下のような構成を備えることを特徴とする。
(1) 被検眼の眼光学特性を測定する測定手段と、前記測定手段からの測定信号を演算処理することにより被検眼の眼光学特性データを複数回取得する取得手段と、被検眼前眼部からの光束を受光する受光手段と、前記取得手段によって取得された眼光学特性データに基づくマッピング表示を複数表示する表示手段と、を備えることを特徴とする眼科装置において、
所定の許容条件を満たす眼光学特性データを選択するための第1選択条件及び,該第1選択条件とは異なる第2選択条件であって、前記第1選択条件を満たす複数の眼光学特性データから一の眼光学特性データを選択するための第2選択条件を用いた選択処理により、前記取得手段によって取得された複数の眼光学特性データから一の眼光学特性データを選択し、該一の眼光学特性データに対応するマッピング表示を表示手段に選択表示させる眼光学特性選択手段を備えることを特徴とする。
(2) (1)の眼科装置において、前記表示手段に選択表示された眼光学特性データを所定のトリガ信号に基づいて装置外部のデータベースへ転送する転送手段を備えることを特徴とする。
本発明によれば、一つの被検眼に対して複数個の眼光学特性の測定結果を取得した中から測定結果を選択する際に、検者による判断の手間を軽減することができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1は、本実施形態に係る装置の光学系及び制御系を説明するための図である。
本実施形態の眼科装置の光学系は、被検眼の角膜上にプラチド指標を投影するプラチド指標投影光学系10と、被検眼の前眼部を撮像する撮像光学系20と、被検眼を固視させるための固視標呈示光学系30と、被検眼角膜にXY方向(上下左右)のアライメント用指標を投影するXYアライメント指標投影光学系40と、被検眼角膜にZ(作動距離)方向のアライメント用指標を投影しその反射光を検出することにより被検眼に対する装置本体のZ方向のアライメント情報を検出する作動距離検出光学系45(投影光学系45a及び検出光学系45b)と、被検眼の眼屈折力分布又は波面収差を測定するための眼屈折力分布測定光学系1と、に大別される。
まず、プラチド投影光学系10について説明する。12は中央部に開口を持つ略半球状のプラチド板であり、光軸L1を中心にした同心円の多数の透光部と遮光部を持つリングパターンが形成されている。13はLED等の可視光を発する照明光源で、光源13を発した光は反射板14で反射され、プラチド板12を背後からほぼ均一に照明するようになっている。被検眼角膜にはプラチドリング像が投影される。なお、プラチド板12の外周には被検眼の前眼部を近赤外光にて照明する前眼部照明光源15が設けられている。
また、反射板14の背後には、光源46とレンズ47を備える作動距離検出用の指標投影光学系45a、レンズ48と位置検出素子49を備える指標検出光学系45bが配置されている。指標投影光学系45aにより角膜に形成された指標像の光束は、プラチド板12及び反射板14に設けられた開口を通り、指標検出光学系45bのレンズ48を介して位置検出素子49に入射する。位置検出素子49に入射した指標像の位置から装置に対する被検眼の作動距離のアライメント情報が検出される。
ビームスプリッタ25により光軸L1と同軸にされる光軸L2上には、固視標呈示光学系30が配置されており、より具体的には、可視の照明光源31、固視標32、レンズ33が配置されている。光源31によって照明された固視標32からの光は、レンズ33、ダイクロイックミラー27、ハーフミラー26、対物レンズ23、ビームスプリッタ25を介して、被検眼の眼底に投影される。なお、光源31及び固視標32は光軸L2方向に移動可能であり、被検眼に固視させる固視標32の視度を変更し、被検眼に雲霧を掛ける。
可視光を透過し赤外光を反射するダイクロイックミラー27により光軸L2と同軸にされる光軸L3上には、XYアライメント指標投影光学系40が配置されており、より具体的には、光源41、レンズ42が配置されている。光源41からの光は、レンズ42を介して、ダイクロイックミラー27にて反射された後、前述の固視標32からの光と同様の光路を経て、被検眼の角膜上に投影される。
ハーフミラー26により光軸L2と同軸にされる光軸L4上には、撮像光学系20が配置されており、より具体的には、撮像レンズ21、二次元撮像素子22が配置されている。被検眼前眼部からの光束は、ビームスプリッタ25、対物レンズ23、ビームスプリッタ26、撮像レンズ21を介して、撮像素子22により撮像(受光)される。撮像素子22は、被検眼の前眼部像の観察用に使用される他、角膜上に投影されるプラチド指標の撮像、光源41により形成されるアライメント指標像の検出用として兼用される。
光軸L1上のビームスプリッタ25の透過方向には、眼屈折力分布測定光学系1が配置されている。眼屈折力分布測定光学系1は、被検眼の眼底に測定指標を投影する投影光学系2と、投影光学系によって投影された眼底反射光を受光する受光光学系3と、ビームスプリッタ4と、対物レンズ6と、を含む。ビームスプリッタ4は、投影光学系2から発せられた測定光束を反射して被検眼方向に向かわせ、被検眼眼底にて反射された測定光束を透過し受光光学系3方向へと向かわせる。なお、被検眼の眼屈折力分布を測定するための光学系としては、位相差方式(例えば、特開平10−108837号公報参照)や、ハルトマン板を用いた方式(例えば、特開平10−216092号公報)のものが考えられる。
次に、制御系について説明する。70は制御部であり、撮像素子22からの撮像信号に基づいて被検眼の角膜形状データ(角膜曲率分布データ)を取得したり、眼屈折力分布測定光学系1の受光光学系3からの受光信号に基づいて被検眼の眼屈折力分布データ(波面収差データ)を取得する。また、制御部70は、光源41により角膜に形成された指標像が撮像素子22により検出されるようになると、指標像の座標位置を得てXY方向のアライメント情報を検出する。また、制御部70は、位置検出素子49からの信号によりZ方向のアライメント情報を検出する。75は表示モニタであり、撮像素子22によって撮像される前眼部像や角膜形状データ等の取得結果が表示される。この場合、制御部70による表示モニタ75の表示制御によって、取得された角膜形状データ及び眼屈折力分布データに基づくマッピング表示が行われる。72は記憶手段としてのメモリであり、制御部70にて取得されたマッピング画像及び数値情報からなる眼光学特性情報(例えば、角膜形状情報及び眼屈折力分布情報)や、各眼光学特性を測定した時の測定精度情報(例えば、測定時の被検眼に対する装置本体のアライメントずれ、測定時における被検眼の瞳孔径など)などが記憶される。なお、表示モニタ75は、タッチパネル方式を採用しており、検者が画面に触れることで、各種入力作業を行うことができるようになっている(例えば、画面上に測定完了ボタンや測定モードを設定する設定スイッチなどが表示される)。また、制御部70には、検者がアライメント作業を行うためのジョイスティック5が設けられている。なお、ジョイスティック5の頂部には、測定開始スイッチ5aが設けられている。300は本装置によって取得された眼光学特性データを記憶するデータベースであり、データベース300に記憶された眼光学特性データは、被検眼の屈折異常をレーザ(例えば、エキシマレーザ)を用いて矯正する角膜矯正手術(以下、エキシマ手術)に利用される解析ソフトにおいて、角膜の切除データを算出するために用いられる。
以上のような構成を備える装置において、その動作について説明する。以下の説明では、被検眼の角膜形状データ及び眼屈折力分布データを複数回取得した場合について説明する。このとき、測定モードを所定の設定スイッチにより角膜形状測定/眼屈折力分布測定モードに設定しておく。
まず、検者は、被検者の顔を図示なき顔支持ユニットに固定させた後、ジョイスティック5を用いて被検眼に対するアライメントを行う。検者は、表示モニタ75に表示される前眼部像を見ながらアライメントを行い、上下左右方向、及び作動距離方向のアライメントが適正な状態となったら、測定開始スイッチ5aを押す。
測定開始スイッチ5aが押されると、制御部70はトリガ信号を発して眼屈折力分布測定光学系1により測定を実行する。投影光学系2に設けられた測定光源から測定光束が発せられると、ビームスプリッタ4、対物レンズ6を介して、被検眼の眼底に指標が投影される。そして、指標が投影された被検眼眼底からの反射光は、対物レンズ6、ビームスプリッタ4を介して受光光学系3に向かい、受光光学系3に設けられた受光素子に受光される。この場合、制御部70は、予備測定を行い、予備測定で得られた屈折力に対して所定の雲霧量分だけ固視標32を遠方に移動し、被検眼に雲霧をかけた状態で本測定を行う。これにより1つの眼屈折力分布データが取得されるので、制御部70は、取得された眼屈折力分布データと、これに対応する被検眼測定時の測定精度情報(例えば、被検眼の瞳孔径、眼屈折力分布データから求められる等価球面値、被検眼に対するアライメントずれ量等)と、測定時の前眼部画像とを各々対応付けてメモリ72に記憶させておく。なお、本実施形態においては、1回の測定開始スイッチ5aの入力動作により1つの眼屈折力分布データが取得できるので、異なるタイミングで複数回測定開始スイッチ5aを押すことにより、眼屈折力分布データと測定精度情報とを対応付けて複数メモリ72に記憶される。なお、1回のトリガ信号に基づいてタイミングの異なる複数の受光信号を検出し、これに基づいて複数の眼屈折力分布データを取得するようにしてもよい。なお、本実施形態において、制御部70は、測定の際に瞬きや大きなアライメントずれが検出されたデータについては、測定エラーとして判定され、眼屈折力分布データの取得を行わないようになっている。
眼屈折力分布測定が完了したら、角膜形状測定モードに移行する。ここで、検者は、被検眼の状態を整えるため、被検者に1、2回ゆっくりと瞬きをするように指示する。そして、被検眼に対するアライメントが適正な状態になっているのを確認した後、測定開始スイッチ5aを押す。測定開始スイッチ5aが押されると、制御部70はトリガ信号を発して照明光源13が点灯され、被検眼の角膜上にプラチド指標が投影される。そして、プラチド指標が投影された被検眼前眼部は、撮像素子22によって撮像される。これにより1つの角膜形状データが取得されるので、制御部70は、取得された角膜形状データと、これに対応する被検眼測定時の測定精度情報(例えば、被検眼に対するアライメントずれ量や、瞳孔の輪郭の検出の可否、等)と、測定時の前眼部画像とを各々対応付けてメモリ72に記憶させておく。なお、本実施形態においては、1回の測定開始スイッチ5aの入力動作により1つの角膜形状データが取得できるので、異なるタイミングで複数回測定開始スイッチ5aを押すことにより、複数の角膜形状データとこれに対応する各測定精度情報がメモリ72に記憶される。なお、本実施形態において、制御部70は、測定の際に瞬きや大きなアライメントずれが検出されたデータについては、測定エラーとして判定され、角膜形状データの取得を行わないようになっている。
以上のようにして一方の眼の測定が完了したら、同様の方法で他方の眼を測定する。このようにして、測定が完了したら、表示モニタ75の画面上に表示された測定完了ボタンを押す。測定完了ボタンが押されたら、制御部70は、表示モニタ75の画面を図2及び図3に示すようなマッピング画像と数値情報が表示されたデータ選択画面に切り換える。図2は眼屈折力分布データのデータ選択画面であり、図3は角膜形状データのデータ選択画面である。図2及び図3において、100及び200は前述のように取得された眼光学特性データ(眼屈折力分布データ及び角膜形状データ)をグラフィックにて表現するマッピング表示であり、101及び201は眼光学特性データの測定時における前眼部の撮像状態を示す前眼部画像であり、102及び202は眼光学特性データの数値情報や測定精度情報(以下、測定精度情報に省略)を示すものである。なお、表示画面の左側半分が右眼のデータであり、右側半分が左眼のデータである。上記のように複数のデータが取得された場合、制御部70は、複数のマッピング表示100及び200、前眼部画像101及び201、測定精度情報102及び202、を表示モニタ75に並列に表示させる。そして、制御部70は、メモリ72に記憶された複数の眼光学特性情報に対応する測定精度情報を用いて第1の選択条件に当てはめることにより第1選択条件に該当する眼特性情報を選択し,第1選択条件に基づいて選択された複数の眼特性情報に対応する測定精度情報を用いてさらに第2の選択条件に当てはめることにより一の眼光学特性情報を選択し,第2選択条件にて選択された一の眼光学特性情報を表示手段に選択表示させる。本実施形態では、並列表示された複数の眼光学特性情報から1つの眼光学特性情報を選択し,該選択された眼光学特性情報を前記表示手段に選択表示させる。なお、本実施形態では、所定の選択条件として、眼光学特性情報がエキシマ手術の手術条件設定に適しているかを判定するための判定基準としている。また、本実施形態では、選択された1つの眼光学特性データに対応する1つのマッピング表示を選択状態とする(枠110及び210で囲む)。なお、データ選択画面において選択状態となった眼光学特性データは、データベース300に転送出力され、データベース300に記憶される対象となる。なお、選択モード欄のOPDは眼屈折力分布を意味しCTは角膜形状を意味するものであって、検者によって、ラジオボタンがOPDを示すように選択入力されると図2の表示画面に切り換わり、ラジオボタンがCTを示すように選択入力されると図3の表示画面に切り換わる。
図4は、複数の眼屈折力分布データから1つの眼屈折力分布データを選択する際の処理を示すフローチャートの一例である。フローチャートは、測定時の被検眼の瞳孔径を判定するステップ(第1の選択条件)と、測定時の被検眼に対するアライメントずれ量を判定するステップ(第1の選択条件)と、複数取得された眼屈折力分布データの等価球面度数の平均値と個々の眼屈折力分布データの等価球面度数との差を判定するステップを含む(第2の選択条件)。この場合、制御部70は、メモリ72に記憶された各眼屈折力分布データの測定時の前眼部画像から、被検眼の瞳孔の輪郭部分を画像処理により抽出し、各眼屈折力分布データにおける測定時の被検眼の瞳孔径を予め算出しておくのが好ましい。また、メモリ72に記憶された各眼屈折力分布データの測定時のアライメント情報から、各眼屈折力分布データにおける測定時の被検眼に対するアライメントずれ量を予め算出しておくのが好ましい。また、制御部70は、メモリ72に記憶された各眼屈折力分布データから、各眼屈折力分布データにおける所定の測定領域(例えば、直径3mm領域)での眼屈折力(S:球面度数、C:円柱度数)の等価球面値(SE値=S+C/2)を予め算出しておき、複数取得された眼屈折力分布データから求められる等価球面度数の平均値と、該平均値と個々の眼屈折力分布データにおける等価球面値との差を予め算出しておく。
瞳孔径を判定するステップでは、予め算出されたn番目の眼屈折力分布データにおける測定時の瞳孔径が少なくとも前述したエキシマ手術に必要な情報を取得するために必要となる所定の瞳孔径(例えば、直径6mm)を満たしているかどうか判定する。アライメントずれ量を判定するステップでは、予め算出されたn番目の眼屈折力分布データにおける測定時のアライメントずれ量が所定の許容アライメントずれ量(例えば、0.3mm以内)を満たしているかどうか判定する。なお、本実施形態においては、被検眼に対するアライメントずれの程度を判定するために、XYZ方向のアライメントずれ量の総和を用いているが、これに限るものではなく、測定精度への影響が大きいZ方向のアライメントずれ量を用いるようにしてもよい。
等価球面度数の平均値と個々の等価球面度数との差を判定するステップでは、等価球面値の平均値とn番目の眼屈折力分布データにおける等価球面値との差が既に算出した最小値よりも小さい場合には、最小と判定されたn番目の眼屈折力分布データに対して選択フラグを立てておくと共に、平均のSE値との差の最小値を更新する。例えば、SE値の平均が−3Dであって、1番目のデータのSE値(−2.5D)との差が0.5D(絶対値)で最小であったが、SE値の平均と3番目のデータのSE値(−2.75D)との差が0.25Dであるような場合には、最小と判定された3番目の眼屈折力分布データに対して選択フラグを立てておくと共に、平均のSE値との差の最小値を0.25Dに更新する。なお、本ステップでは、測定の際の被検眼の固視状態(雲霧状態)が最も適切なデータを選択することを目的とする。
制御部70は、上記のような判定ステップを含むデータの選択処理において、最初に取得された眼屈折力分布データ(n=1)から順に選択処理を進めていき、測定回数<nとなったら、選択処理を終了する。以上のような制御部70による選択処理によって、測定時の被検眼の瞳孔径が所定瞳孔径を満たすと共に、測定時のアライメントずれ量が所定の許容アライメントずれ量を満たし、かつ、平均の等価球面度数との差が最小の眼屈折力分布データが、複数の眼屈折力分布データからエキシマ手術に適したデータとして選択される。そして、制御部70は、選択された眼屈折力分布データに対応する1つのマッピング表示を選択状態として表示モニタ75の画面上に表示させる。
図5は、複数の角膜形状データから1つの角膜形状データを選択する際の処理を示すフローチャートの一例である。フローチャートは、プラチド指標の撮像範囲を判定するステップ(第1の選択条件)と、撮像時の被検眼瞳孔の輪郭の検出を判定するステップ(第1の選択条件)と、測定時の被検眼に対するアライメントずれ量を判定するステップ(第1の選択条件)と、n番目の角膜形状データの測定時のアライメントずれ量が既に比較した最小のデータより小さいかどうかを判定するステップ(第2の選択条件)を含む。この場合、制御部70は、メモリ72に記憶されたプラチド指標撮像時の前眼部画像から、プラチド指標が撮像された領域や瞳孔の輪郭等を予め求めておくのが好ましい。アライメントのずれ量に関しては、前述の眼屈折力分布データでの説明を参考にされたい。
プラチド指標の撮像範囲を判定するステップでは、予め算出されたn番目の角膜形状データにおけるプラチド指標の撮像範囲が少なくともエキシマ手術に必要な情報を取得するために必要となる撮像範囲(例えば、直径6mm)以上あるかどうか判定する。また、瞳孔の輪郭の検出を判定するステップでは、予め抽出された瞳孔画像の輪郭が睫等の影響をうけず全周に渡って適切に検出されているかどうか判定する。
アライメントずれ量が最小かどうか判定するステップでは、n番目の角膜形状データにおける測定時のアライメントずれ量が既に算出された最小値よりも小さい場合には、最小と判定されたn番目の角膜形状データに対して選択フラグを立てておくと共に、アライメントずれ量の最小値を更新する。例えば、1番目のデータの測定時のアライメントずれ量が0.1mmで最小であったが、3番目のデータの測定時のアライメントずれ量が0.05mmであるような場合には、最小と判定された3番目の角膜形状データに対して選択フラグを立てておくと共に、アライメントずれ量の最小値を0.05mmに更新する。
制御部70は、上記のような判定ステップを含むデータの選択処理において、最初に取得された角膜形状データ(n=1)から順に選択処理を進めていき、測定回数<nとなったら、選択処理を終了する。以上のような制御部70による選択処理によって、プラチド指標の撮像範囲が所定の撮像範囲を満たすと共に、瞳孔の輪郭が適切に検出され、測定時のアライメントずれ量が所定の許容アライメントずれ量を満たし、かつ、測定時のアライメントずれ量が最小の角膜形状データが、複数の角膜形状データからエキシマ手術に適した角膜形状データとして選択される。そして、制御部70は、選択された角膜形状データに対応する1つのマッピング表示を選択状態として表示モニタ75の画面上に表示させる。
図2及び図3のデータ選択画面の説明に戻る。前述のようにデータ選択画面が開いた時点では、最適なデータが左右眼1つずつ選択された状態となっている。ただし、図4や図5のような選択処理において適切なデータがないとされた場合には、選択状態となるマッピング表示がない状態となる。なお、検者によって図示なきマウス等の指示手段を用いて、マニュアル操作により表示モニタ75の画面上の未選択状態のマッピング表示100、200が押されると、制御部70は、追加選択されたマッピング表示100、200を選択状態とする。これにより、複数の眼光学特性データを選択状態とすることが可能である(図6参照)。そして、追加選択され選択状態となったマッピング表示100、200がもう一度押されると、制御部70は選択状態を解除しそのマッピング表示100、200を未選択状態とする。この場合、制御部70のデータ選択処理を経て選択されたマッピング表示100、200においても、そのマッピング表示100がもう一度押されると、選択状態が解除される。
以上のようにして、眼屈折力分布データ及び角膜形状データの選択作業が完了したら、検者は、表示モニタ75の画面上のSave to Databaseボタン305を押す。制御部70は、ボタン305によるトリガ信号に基づいて表示モニタ75に選択表示された眼光学特性情報を装置外部のデータベース300へ転送させるとともに、転送時に選択されなかった眼光学特性情報(マッピング表示100)をメモリ72から破棄する。
なお、データベース300に記憶された眼光学特性データは、前述のように解析ソフトにおいて角膜切除データの算出に用いられる。解析ソフトでは、例えば、データベース300に記憶された角膜形状データから角膜三次元形状を求め、スネルの法則を用いて、角膜屈折力に変換する。次に、データベース300に記憶された眼屈折力分布データを角膜位置での眼屈折力分布のデータに変換する。これらにより、被検眼を正視とするに必要な屈折力を角膜屈折力の形式で表した値を求める。そして、この屈折力分布データを、スネルの法則を用いて角膜形状データ、すなわち、角膜の三次元形状データに変換する。最後に、手術領域のデータを与え、角膜形状測定による角膜曲率から求まる三次元形状に対して、屈折力分布を変換した角膜曲率データから求まる三次元形状データを差引くことにより角膜切除データが算出される。そして、算出された角膜切除データは、エキシマ手術を行うエキシマレーザ角膜手術装置に送られ、これに基づいて手術が行われる。
本実施形態に係る装置の光学系及び制御系を説明するための図である。 眼屈折力分布データのデータ選択画面である。 角膜形状データのデータ選択画面である。 複数の眼屈折力分布データから1つの眼屈折力分布データを選択する際の処理を示すフローチャートの一例である。 複数の角膜形状データから1つの角膜形状データを選択する際の処理を示すフローチャートの一例である。 データ選択画面において、複数の眼光学特性データを選択状態とした場合の図である。
符号の説明
1 眼屈折力分布測定光学系
10 プラチド指標投影光学系
20 前眼部撮像光学系
70 制御部
72 メモリ
75 表示モニタ
100 眼屈折力分布データをグラフィックにて表現するマッピング表示
101 眼屈折力分布データの測定時における前眼部画像
102 眼屈折力分布データの数値情報や測定精度情報
110 枠
200 角膜形状データをグラフィックにて表現するマッピング表示
201 角膜形状データの測定時における前眼部画像
202 角膜形状データの数値情報や測定精度情報
210 枠
300 データベース
305 Save to Databaseボタン

Claims (2)

  1. 被検眼の眼光学特性を測定する測定手段と、前記測定手段からの測定信号を演算処理することにより被検眼の眼光学特性データを複数回取得する取得手段と、被検眼前眼部からの光束を受光する受光手段と、前記取得手段によって取得された眼光学特性データに基づくマッピング表示を複数表示する表示手段と、を備えることを特徴とする眼科装置において、
    所定の許容条件を満たす眼光学特性データを選択するための第1選択条件及び,該第1選択条件とは異なる第2選択条件であって、前記第1選択条件を満たす複数の眼光学特性データから一の眼光学特性データを選択するための第2選択条件を用いた選択処理により、前記取得手段によって取得された複数の眼光学特性データから一の眼光学特性データを選択し、該一の眼光学特性データに対応するマッピング表示を表示手段に選択表示させる眼光学特性選択手段を備えることを特徴とする眼科装置。
  2. 請求項1の眼科装置において、前記表示手段に選択表示された眼光学特性データを所定のトリガ信号に基づいて装置外部のデータベースへ転送する転送手段を備えることを特徴とする眼科装置。
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