JP6128606B2 - 嵌合式屋根板材の固定方法、その固定構造およびその方法に使用する固定治具 - Google Patents

嵌合式屋根板材の固定方法、その固定構造およびその方法に使用する固定治具 Download PDF

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Description

本発明は、屋根板材本体の幅端部の一方に設けられた下ハゼを、別途に隣接配置する屋根板材の上ハゼに嵌合させる一方、該屋根板材本体の幅端部の他方に設けられた上ハゼを、別途に隣接配置する他の屋根板材の下ハゼに嵌合させることによって屋根材同士を相互につなぎ合わせる嵌合式屋根板材につき、該屋根板材を、屋根の下地材に固定するための方法、その固定構造およびその方法に使用する固定用治具に関するものである。
屋根板材本体の幅端部の一方に下ハゼを有し、該屋根板材本体の幅端部の他方に上ハゼを有する嵌合式の屋根板材は、上ハゼを、別途に隣接配置する屋根板材の下ハゼに嵌合させ、下ハゼを別途に隣接配置する屋根板材の上ハゼに嵌合させることによって屋根材同士のつなぎ合わせを可能とするものであって、吊子等を使って屋根板材同士つなぎ合わせた瓦棒葺屋根の改修工事等に多用されている。
上記の下ハゼ、上ハゼは、いずれにおいても下側(下地材側)に向けて開放された凹所を形成する山形の断面形状からなっており、隣接配置する屋根板材の下ハゼ、上ハゼにそれぞれ嵌合させたのちにおいては、それらの嵌合状態が容易に解除されることがないよう側壁の対向位置には外側に向けて逆向きに張り出した係止顎部が形成されている。ここに、上ハゼと下ハゼとの嵌合は、上ハゼを下ハゼの頂部に位置せしめ、該上ハゼを下ハゼに向けて押圧することによって弾性変形させ、該上ハゼのスプリングバック力により該下ハゼを該上ハゼの内側に位置せしめることにより行われる。
一方、かかる構成からなる屋根板材の下地材への固定は、下ハゼの下端外縁部に形成されたフランジ部と屋根の下地材とを、止め付けねじを用いて連結しているのが普通である。ところで、屋根板材の幅方向の剛性を高め、暴風時に作用する負圧(屋根板材を屋根から剥離させようとする圧力)に対する抵抗力を向上させる場合においては、例えば、特許文献1にみられるように、下ハゼの頂部に止め付けねじの頭部を収納する凹所(凹条)を設け、この凹所の底壁部と、この底壁部の直下に位置する屋根の下地材とを直接止め付けねじにより相互間に連結しているところ(屋根の下地材が平坦な新築の屋根等)、この場合にあっては以下に述べるような不具合を有していた。
登録実用新案第3014906号公報
すなわち、下ハゼの底壁部とその直下に位置する下地材とを連結する止め付けねじは、底壁部側から下地材に向けてインパクトドライバー等の高速回転式の電動工具を用いてねじ込んでいくが、該底壁部は何らの支えもないことから止め付けねじのねじ込み量が多くなるほど該底壁部が屋根の下地材側へ押し込まれていくため、止め付けねじのねじ込みを途中で止めて底壁部のねじ込み高さを一定に揃える必要がある。
しかし、底壁部のねじ込み高さの調整は、目分量で行われており、止め付けねじの締付け作業の作業効率を著しく低下させる原因になっている。また、その精度が悪いと、止め付けねじの頭部下面と底壁部との間に配置される防水パッキン等の締め込みが不足してその効果を十分に発揮させることができず、止め付けねじのねじ込みが過剰の場合には、下ハゼが大きく弾性変形することからその側壁の対向位置に設けられた係止顎部の張り出し幅が過大となり、隣接配置する屋根板材の上ハゼとの嵌合が困難になることがあった。
本発明の課題は、下ハゼの底壁部と屋根の下地材を止め付けねじで連結する場合に生じていた上述の如き不具合を生じることなしに効率的な作業のもとに屋根板材を固定できる方法、その固定構造およびその方法に使用する固定用治具を提案するところにある。
本発明は、隣接配置する屋根板材の上ハゼに嵌合して屋根板材同士をつなぎ合わせる下ハゼを備え、該下ハゼの頂部に、上向きに開放され、かつ、屋根の軒側から棟側に向けて伸延する凹所を形成してなる屋根板材につき、該凹所の底壁部とその直下に位置する屋根の下地とを、止め付けねじを介して連結する嵌合式屋根板材の固定方法において、前記凹所の底壁部に、前記止め付けねじを保持するねじ保持部を設置して該ねじ保持部により前記下ハゼを屋根の下地材に向けて押圧して極僅かに弾性変形させるとともに、その変形状態を維持したまま該ねじ保持部を起点に止め付けねじをねじ込み、止め付けねじのねじ込みを終えたならば、該ねじ保持部を取り外して該下ハゼを復元させることを特徴とする嵌合式屋根板材の固定方法である。
上記の構成からなる方法においては、止め付けねじの頭部と、ねじ保持部との間にクッション材を配置するのが好ましい。
また、本発明は、隣接配置する屋根板材の上ハゼに嵌合して屋根板材同士をつなぎ合わせる下ハゼを備え、該下ハゼの頂部に、上向きに開放され、かつ、屋根の軒側から棟側に向けて伸延する凹所を形成してなる屋根板材につき、該凹所の底壁部とその直下に位置する屋根の下地材とを、止め付けねじを介して連結する嵌合式屋根板材の固定構造であって、前記止め付けねじの頭部直下にクッション材を設け、該止め付けねじのねじ込みを終えたのちの該下ハゼの復元によって該クッション材を該凹所の底壁部との相互間で挟持してなることを特徴とする嵌合式屋根板材の固定構造である。
さらに、本発明は、上記の方法に使用する嵌合式屋根板材の固定用治具であって、下
ゼを両側に挟み込んで屋根板材の表面および屋根の下地材においてそれぞれ起立可能な一対の脚部と、この一対の脚部の各上端部につながる連結部材とを備え、該連結部材に、前記脚部の起立姿勢で下ハゼを屋根の下地に向けて押圧して極僅に弾性変形させるとともに底壁部から屋根の下地材に至るまでの間隔を一定に維持し、かつ、止め付けねじを着脱自在に保持するねじ保持部を設けたことを特徴とする嵌合式屋根板材の固定用治具である。
上記の構成からなる嵌合式屋根板材の固定用治具においては、一対の脚部を、連結部材に直接つながる脚部本体と、該脚部本体の末端部にヒンジを介して回転可能に保持された接地片からなり、脚部本体に、脚部本体に沿ってスライド可能に保持され、先端部を該接地片に押し付けて該接地片を回動不能に支持するストッパーを設けるのが好ましい。
本発明の屋根板材の固定方法によれば、ねじ保持部により底壁部から屋根の下地材に至るまでの間隔が一定に維持されるため、止め付けねじのねじ込みに際して止め付けねじの頭部がねじ保持部に到達すると止め付けねじはそれ以上ねじ込まれることがなくなり、底壁部のねじ込み高さは常に一定に保たれる。また、止め付けねじのねじ込みを終えてねじ保持部を取り外したのちにおいては下ハゼは初期形状へと復元するため、止め付けねじの頭部と下ハゼの底壁部との間に隙間が生じることはなく、止め付けねじの頭部と底壁部との間にクッション材が配置される場合には、クッション材の締め代を確保し得る。
本発明の屋根板材の固定方法によれば、止め付けねじの頭部とねじ保持部との間にクッション材(ゴム、樹脂、アスファルトの如き弾性部材)を配置したため、雨水の侵入を防止する防水パッキンあるいは疵の発生を防止するパッキンとして機能させることができる。
また、本発明の嵌合式屋根板材の固定構造によれば、止め付けねじの頭部直下にクッション材を設け、該止め付けねじのねじ込みを終えたのちの該下ハゼの復元によって該クッション材を該凹所の底壁部との相互間で挟持するようにしたため、クッション材の締め代を確保することが可能であり、止め付けねじの頭部と底壁部との間に隙間が生じたり疵がつくのを回避することができる。
また、本発明の嵌合式屋根板材の固定用治具によれば、該固定用治具を、下ハゼを両側に挟み込んで屋根板材の表面および屋根の下地材においてそれぞれ起立可能な一対の脚部と、この一対の脚部の各上端部につながる連結部材とを備えたもので構成し、連結部材に、前記下ハゼを屋根の下地材に向け押圧して極僅かに弾性変形させるとともに底壁部から屋根の下地材に至るまでの間隔を一定に維持し、かつ、止め付けねじを着脱自在に保持するねじ保持部を設けたため、止め付けねじのねじ込み量が一定化され、下ハゼの締め込み高さを揃えることができる。
さらに、本発明の嵌合式屋根板材の固定用治具によれば、一対の脚部を、連結部材に直接つながる脚部本体と、該脚部本体の末端部にヒンジを介して回動可能に保持された接地片とで構成し、脚部本体に、該脚部本体に沿ってスライド可能に保持され、先端部を該接地片に押し付けて該接地片を回動不能に支持するストッパーを設けたため、止め付けねじの確実なねじ込みを行えることができるとともに接地片の回動による脚部の折り畳みにて治具を簡便に取り外すことができる。
本発明に従う嵌合式屋根板材の正面を示した図である。 図1に示した嵌合式屋根板材の重ね合わせ状態を模式的に示した図である。 図1に示した嵌合式屋根板材の固定構造を模式的に示した図である。 固定治具の構成を示した外観斜視図である。 (a)(b)は、本発明に従う嵌合式屋根板材の固定要領の説明図である。 (a)(b)は、本発明に従う嵌合式屋根板材の固定要領の説明図である。 (a)(b)は、本発明に従う嵌合式屋根板材の固定要領の説明図である。 (a)(b)は、本発明に従う嵌合式屋根板材の固定要領の説明図である。
以下、図面を参照して、本発明をより具体的に説明する。
図1は、本発明の実施において使用する嵌合式屋根板材の正面を示した図であり、図2は、図1に示した嵌合式屋根板材の重ね合わせ状況を模式的に示した図であり、図3は、図1に示した嵌合式屋根板材の下ハゼの固定状況を示した図である。なお、ここで使用する嵌合式屋根板材は、隣接配置する屋根板材を含め全て同一の構成を有するものを適用する場合を前提としている。
図1〜3における符号1は、屋根の下地材Sの外表面に重ね合わさるように配置される屋根板材本体(軒〜棟方向の寸法L、桁行方向の寸法(幅寸法)Wは、屋根のサイズに応じて任意に変更されるものであり、以下、この屋根板材本体を底板と称することとする)、2は、底板1の一方の幅端部に一体的に設けられた下ハゼである。
下ハゼ2は、底板1の幅端部に一体的につながり外方斜め上方に向けて立ち上る傾斜壁部2aと、この傾斜壁部2aの上端部に一体的につながり上方に向けて膨出する頭部2bと、この頭部2bの幅端の下部に一体的につながる垂下壁2cと、この垂下壁2cの下端に一体的につながり下地材Sと平行に外方に向けて伸延するフランジ部2dから構成されている。
下ハゼ2は単一の板材を屈曲加工することにより形成することができるものであって全体として山形の断面形状をなしており、その内側には下側(下地材S側)に向けて開放された凹所Mが形成されている。
また、3は、屋根板材本体のもう一方の幅端部に設けられた上ハゼである。上ハゼ3は、屋根板材本体1の幅端部に一体的につながり外方斜め上方に向けて立ち上がる傾斜壁部3aと、この傾斜壁部3aの上端部に一体的につながり上方へ向けて膨出する頭部3bと、この頭部3bの幅端の下部に一体的につながる垂下片3cから構成されている。上ハゼ3も下ハゼ2と同様、単一の板材を屈曲加工することにより形成されるものであって全体として山形の断面形状をなしており、その内側には下側(下地材S側)に向けて開放された凹所Nが形成されている。
また、4a、4bは、下ハゼ2の頭部2bの側壁の対向位置に設けられた係止顎部である。この係止顎部4a、4bは、外側に向けて互いにそれぞれ逆向きに張り出した形状からなっている。また、5a、5bは、上ハゼ3の頭部3bの側壁の対向位置に設けられた係止顎部である。この係止顎部5a、5bは、外側に向けて互いにそれぞれ逆向きに張り出した形状からなっている。
6は、下ハゼ2の頭部2bの頂部に設けられ、屋根の軒から棟に向けて伸延する凹所である。この凹所6は、止め付けねじの頭部を収納する収納空間を形成するとともに下ハゼ2と上ハゼ3との相互間から雨水等が侵入した場合にその雨水等を軒側に流して屋外へ排出する樋として機能するものであって、底壁部6aと、この底壁部6aの幅端および頭部2bの頂部を相互に連結する側壁6b、6cから構成されている。
7は下ハゼ2のフランジ部2dと屋根の下地材Sとを連結する止め付けねじ、8は、下ハゼ2の凹所6の底壁部6aとその直下に位置する下地材Sを直接連結する止め付けねじである。止め付けねじ8は、それをねじ込む際の下ハゼ2の疵の発生防止あるいは防水効果を高めるため、その頭部直下にワッシャー8a、クッション部材8bが組み付けられている。なお、瓦棒葺屋根の改修工事等において、吊子等が存在する場合(図3の仮想線参照)には、底壁部6aは、止め付けねじ8を介して吊子等に固定される。
上記の構成からなる屋根板材は、図3に示す如く、下ハゼ2を、隣接配置する屋根板材の上ハゼ3に嵌合させることにより屋根板材同士をつなぎ合わせることになるが、このとき下ハゼ2の係止顎部4a、4bが、隣接配置する屋根板材の上ハゼ3の内側で係止顎部5a、5bに強固に連係する。
屋根板材同士をつなぎ合わせるに際しては、まず、屋根板材の下ハゼ2を屋根の下地材Sに固定することになるが、その際には図4に示すような構成からなる固定治具を用いる。
図4における符号9は、下ハゼ2を幅方向の両側に挟み込んで屋根板材の表面(底板1)および屋根の下地材Sにおいてそれぞれ起立する一対の脚部、10は、脚部9の各上端部につながる連結部材、11は、連結部材10の幅方向の中央部に設けられ、止め付けねじ8を保持するねじ保持部である。
脚部9としては、連結部材10に直接つながる脚部本体9a、9bと、該脚部本体9a、9bの末端部にヒンジhを介して回転可能に保持されたL字形状をなす接地片9c、9dからなるものが適用される。
また、ねじ保持部11としては、連結部材10に一体連結して垂下保持される舌片11aと、この舌片11aの下端に一体連結され、凹所6の底壁部6aに当接可能なプレート11bからなるものが適用される。プレート11bには、上下方向において止め付けねじ8のねじ部のみを通し、その頭部をプレート11bの上面に当接させる切欠き部Pが形成されている。
さらに、図4における符号12は、脚部本体9a、9bに設けられたストッパーである。このストッパー12は、脚部本体9a、9bに沿い上下方向にスライド可能保持されており、その先端部を接地片9c、9dに押し付けて該接地片9c、9dを回動不能に支持するものである。
ストッパー12としては、例えば、脚部本体9a、9bにそれぞれに起立姿勢で配置される押込みロッド12a、12bと、この押込みロッド12a、12bをスライド可能に保持するガイド12cと、接地片9c、9dの上面に設けられ、押込みロッド12a、12bの先端部(下端部)を入れ込んでその位置決めを行う位置決め部材12dと、押込みロッド12a、12bを位置決め部材12dに向けて弾性支持するばね部材12eと、押込みロッド12a、12bを上端部において相互に連結するストレートナー12fとによって構成されたものが適用される。なお、ストッパー12の構造は適宜変更できるものであって、図示のものに限定されることはない。
上記の固定治具を用いて本発明に従う嵌合式屋根板材の固定構造を構成するべく屋根板材を屋根の下地材Sに固定するには、まず、屋根板材を、屋根の下地材Sの所定の部位に配置して止め付けねじ7にて下ハゼ2のフランジ部2dと屋根の下地材Sとを連結する。そして、図5(a)(b)、図6(a)(b)の手順にて固定治具を配置してねじ保持部11を起点に止め付けねじ8をねじ込んでいけばよい。
この際、固定治具のねじ保持部11から接地片9c、9dの下面に至るまでの垂直距離を、凹所6の底壁部6aから下地材Sに至るまでの垂直距離よりも若干低くなるように設定しておき、固定治具の接地片9c、9dが、底板1、下地材Sにそれぞれ接触した状態で、図6(a)(b)の仮想線の如く、下ハゼ2を弾性変形させて沈み込ませる(止め付けねじ8のねじ込みを終えた状態で、下ハゼ2を弾性変形したままの状態に保持しておく)。
止め付けねじ8のねじ込みを終えたのちにおいては、図7(a)(b)に示すように、ストレートナー12fを介して押込みロッド12a、12bを上方に向けてスライドさせて該押込みロッド12a、12bの先端部を位置決め部材12dから引き抜き、その状態を維持したまま固定治具そのものを水平方向へ移動させる。
押込みロッド12a、12bの上方へのスライドにより、接地片9c、9dは回動可能になるため、固定治具を水平方向へ移動させるとき接地片9c、9dが回動して脚部9の長さが短縮され、止め付けねじ8がねじ込まれた状態にあっても固定治具を簡単に取り外すことができる。
固定治具の取り外しにより下ハゼ2は、図8(a)(b)に示す如くねじ保持部11のプレート11の厚さ分だけ復元し、クッション材8bには、底壁部6aによって押圧力が付与され、止め付けねじ8をねじ込む際に形成された貫通孔は封止させることとなり、とくに、クッション材8bが防水パッキンの場合には、貫通孔からの雨水等の侵入を確実に防止することができる。
クッション材8bとしては、合成樹脂製、ゴム、あるいはアスファルト含侵フェルト等、弾性変形量の大きな部材を用いることができる。
上記の固定治具では、ねじ保持部11は、一定の高さに保持されているため、止め付けねじ8のねじ込み量はねじ保持部11よって規制されることから、屋根板材の固定に当たっては下ハゼ2の高さを一定に保持することが可能となり、止め付けねじ8のねじ込み過大による不具合(下ハゼ2の底壁部のねじ込み高さの不揃い、係止顎部の張り出し過大による下ハゼ、上ハゼの嵌合不良)が生じることがない。また、止め付けねじ8のねじ込み量を設定する必要もないので屋根板材の効率的な取り付けが可能となる。
ねじ保持部11の舌片11aについては、その長さを任意に変更できる構造を採用することも可能であり、これによれば、下ハゼ2の弾性変形量を適宜調整することができる利点がある。
本発明にしたがう屋根材は、厚さ0.4〜0.8mm程度の例えば、溶融亜鉛めっき鋼板やカラー鋼板等の防錆処理鋼板、あるいはステンレス鋼板、銅板、アルミニウム合金板、亜鉛板等を、ロール成形によって成形される定尺部材からなるものが適用される。
本発明に従う屋根板材を使用して建築構造物等の屋根を葺きあげるにあたっては、同じ屋根板材を複数枚用意し、これを、桁行方向、軒乃至棟方向に沿ってそれぞれつなぎ合わせる作業を繰り返していけばよい。
本発明によれば、効率的な施工が可能であり、雨水等の侵入を長期にわたって防止し得る嵌合式屋根板材の固定方法、その固定構造およびその方法に使用する固定治具が提供できる。
1 屋根板材本体(底板)
2 下ハゼ
2a 傾斜側壁
2b 頭部
2c 垂下壁
2d フランジ部
3 上ハゼ
3a 傾斜側壁
3b 頭部
3c 垂下壁
4a、4b 係止顎部
5a、5b 係止顎部
6 凹所
6a 底壁部
6b、6c 側壁部
7、8 止め付けねじ
9 脚部
9a、9b 脚部本体
9c、9d 接地片
10 連結部材
11 ねじ保持部
11a 舌片
11b プレート
12 ストッパー
12a、12b 押込みロッド
12c ガイド
12d 位置決め部材
12e ばね部材
12f ストレートナー
S 下地材
M 凹所
N 凹所
h ヒンジ
P 切欠き部

Claims (5)

  1. 隣接配置する屋根板材の上ハゼに嵌合して屋根板材同士をつなぎ合わせる下ハゼを備え、該下ハゼの頂部に、上向きに開放され、かつ、屋根の軒側から棟側に向けて伸延する凹所を形成してなる屋根板材につき、該凹所の底壁部とその直下に位置する屋根の下地材とを、止め付けねじを介して連結する嵌合式屋根板材の固定方法において、
    前記凹所の底壁部に、前記止め付けねじを保持するねじ保持部を設置して該ねじ保持部により前記下ハゼを屋根の下地材に向け押圧して極僅に弾性変形させるとともに、その変形状態維持したまま該ねじ保持部を起点に止め付けねじをねじ込み、該止め付けねじのねじ込みを終えたならば、該ねじ保持部を取り外して該下ハゼを復元させることを特徴とする嵌合式屋根板材の固定方法。
  2. 前記止め付けねじの頭部と前記ねじ保持部との間にクッション材を配置したことを特徴とする請求項1に記載した嵌合式屋根板材の固定方法。
  3. 隣接配置する屋根板材の上ハゼに嵌合して屋根板材同士をつなぎ合わせる下ハゼを備え、該下ハゼの頂部に、上向きに開放され、かつ、屋根の軒側から棟側に向けて伸延する凹所を形成してなる屋根板材につき、該凹所の底壁部とその直下に位置する屋根の下地材とを、止め付けねじを介して連結する嵌合式屋根板材の固定構造であって、
    前記止め付けねじの頭部直下にクッション材を設け、該止め付けねじのねじ込みを終えたのちの該下ハゼの復元によって該クッション材を該凹所の底壁部との相互間で挟持してなることを特徴とする嵌合式屋根板材の固定構造。
  4. 請求項1または2に記載された固定方法に使用する嵌合式屋根板材の固定用治具であって、
    前記下ハゼを両側に挟み込んで屋根板材の表面および屋根の下地材においてそれぞれ起立可能な一対の脚部と、この一対の脚部の各上端部につながる連結部材とを備え、
    前記連結部材に、前記脚部の起立姿勢で前記下ハゼを屋根の下地材に向け押圧して極僅かに弾性変形させるとともに止め付けねじを着脱自在に保持するねじ保持部を設けたことを特徴とする嵌合式屋根板材の固定用治具。
  5. 前記一対の脚部は、前記連結部材に直接つながる脚部本体と、該脚部本体の末端部にヒンジを介して回動可能に保持された接地片からなり、
    前記脚部本体に、該脚部本体に沿ってスライド可能に保持され、先端部を該接地片に押し付けて該接地片を回動不能に支持するストッパーを設けたことを特徴とする請求項4に記載した嵌合式屋根板材の固定用治具。
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