JP6128076B2 - 車両用駆動装置 - Google Patents

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Description

この発明は、車両が走行するための駆動力を発生する装置に関する。
エンジンやモータが出力したトルクを駆動輪に伝達する駆動装置は、トルクを増減し、あるいは駆動力源の回転数を適宜に制御するように構成されている。その一例が特許文献1に記載されている。この駆動装置は、エンジンと2つのモータとを駆動力源として備えているハイブリッド駆動装置である。エンジンは、駆動力を出力部材と第1モータ・ジェネレータ(第1MG)とに分割する差動機構からなる動力分割機構に連結されている。出力部材には第2モータ・ジェネレータ(第2MG)が連結されており、この第2MGによって出力部材のトルクを増減するように構成されている。
特許文献1に記載された駆動装置は、エンジンの回転と第1MGの回転とを選択的に止める噛み合い式のロック機構を備えている。そのロック機構は、エンジンに連結されている第1ハブと、第1MGに連結されている第2ハブとにスプライン嵌合するスリーブを有している。そのスリーブが軸線方向に移動していずれかのハブにスプライン嵌合することにより、エンジンもしくは第1MGの回転を止め、スリーブがいずれのハブにも嵌合しない位置に移動することにより、エンジンおよび第1MGが回転可能になる。そして、特許文献1に記載された駆動装置では、エンジンと動力分割機構と第1MGとがここに挙げた順序で同一の軸線上に配置されている。また、ロック機構は、前記軸線上でエンジンとは反対側の端部に配置され、前記動力分割機構や第1MGなどを収容しているケースにロック機構が取り付けられている。
特開2013−67262号公報
特許文献1に記載された駆動装置では、第1および第2のハブが軸線方向に並んで配置され、これらのハブの外周側にスリーブが軸線方向に前後動するように配置され、さらにそのスリーブの外周部がケースの内周部に回転不能でかつ軸線方向に移動できるように係合している。ケースは、第1MGを収容しており、その第1MGに隣接して固定部材が配置されているから、ケースのうち前記スリーブを係合させる部分(いわゆる固定部)の外径が第1MGの外径に即して大きいことにより、ロック機構を構成している固定要素の外径やロック機構自体の外径が大きくなる。そのロック機構をセレクタブルワンウェイクラッチ(Selectable One Way Clutch:以下、SOWCと記す)によって構成することが考えられる。しかしながら、SOWCを上記のケースに取り付けるとすれば、上述した事情によりSWOCが大径化してしまう可能性がある。
この発明は上記の技術的課題に着目してなされたものであって、車両用駆動装置の小型化を図ることを目的とするものである。
上記の目的を達成するために、この発明は、エンジンと、モータと、前記エンジンと前記モータとの少なくともいずれか一方が連結された差動機構とを備え、前記差動機構におけるいずれかの回転部材が固定されまたその固定が解除されることにより運転モードが切り替えられる車両用駆動装置において、前記モータを収容しかつ前記エンジン側とは軸線方向で反対側に向けて開口する開口部を有するケースと、前記開口部を閉じるように前記ケースに取り付けられるカバー部材と、前記いずれかの回転部材の正逆いずれか一方向の回転を規制する係合状態と前記いずれかの回転部材の正逆両方向の回転を許容する解放状態とに切り替えられるセレクタブルワンウェイクラッチとを備え、前記セレクタブルワンウェイクラッチは、固定クラッチ板と、前記固定クラッチ板に対向して配置されるとともに前記固定クラッチ板に対して相対回転する回転クラッチ板と、前記固定クラッチ板から前記回転クラッチ板側に突出するように前記固定クラッチ板に保持された係合片と、前記回転クラッチ板側に突出した前記係合片が係合して前記回転クラッチ板の前記固定クラッチ板に対する前記一方向の回転を規制するように前記回転クラッチ板に形成された凹部とを備え、かつ、前記カバー部材の内側で前記モータと同一の軸線上に配置されるとともに前記カバー部材に取り付けられ、前記固定クラッチ板は前記カバー部材に固定されている
この発明においては、前記セレクタブルワンウェイクラッチは、前記係合片を前記回転クラッチ板側に突出させた状態と、前記回転クラッチ板に接触しないように前記固定クラッチ板側に退避した状態とに切り替える切り替え機構と、その切り替え機構を動作させるアクチュエータとを更に備えることができ、そのアクチュエータは前記カバー部材に取り付けられていてよい。
この発明においては、前記差動機構は、前記エンジンが連結された第1回転要素と、前記モータが連結された第2回転要素と、第3回転要素とによって差動作用を行う機構を含むことができ、前記正逆いずれか一方向の回転は、前記エンジンが自立回転する方向の回転であり、前記いずれかの回転部材は、前記エンジンの出力軸もしくは該出力軸に一体化されている部材と前記モータの回転軸もしくは該回転軸に一体化されている部材とのいずれかを含むことができる。
また、この発明においては、前記差動機構は、前記エンジンが連結された第1回転要素と前記モータが連結された第2回転要素と出力要素となっている第3回転要素とによって差動作用を行う第1差動機構と、前記エンジンが連結された第4回転要素と前記モータが連結された第5回転要素と選択的に固定される第6回転要素とによって差動作用を行う第2差動機構とを含むことができ、前記いずれかの回転部材は、前記第6回転要素もしくは該第6回転要素に一体化されている部材を含むことができる。
この発明においては、前記差動機構は、前記エンジンが連結された第1回転要素と、前記モータが連結された第2回転要素と、第3回転要素とによって差動作用を行う機構を含むことができ、前記正逆いずれか一方向の回転は、前記エンジンが自立回転する方向の回転であり、前記係合片は、前記固定クラッチ板の第1の側面に設けられた第1係合片と、前記固定クラッチ板の第2の側面に設けられた第2係合片とを含むことができ、前記回転クラッチ板は、前記第1の側面に対向しかつ前記第1係合片が係合させられる第1凹部が形成された第1回転クラッチ板と、前記第2の側面に対向しかつ前記第2係合片が係合させられる第2凹部が形成された第2回転クラッチ板とを含むことができ、前記第1回転クラッチ板は前記エンジンの出力軸もしくは該出力軸に一体化されている部材に連結され、前記第2回転クラッチ板は前記モータの回転軸もしくは該回転軸に一体化されている部材に連結されていてよい。
さらに、この発明においては、前記差動機構は、前記エンジンが連結された第1回転要素と前記モータが連結された第2回転要素と出力要素となっている第3回転要素とによって差動作用を行う第1差動機構と、前記エンジンが連結された第4回転要素と前記モータが連結された第5回転要素と選択的に固定される第6回転要素とによって差動作用を行う第2差動機構とを含むことができ、前記係合片は、前記固定クラッチ板の第1の側面に設けられた第1係合片と、前記固定クラッチ板の第2の側面に設けられた第2係合片とを含むことができ、前記回転クラッチ板は、前記第1の側面に対向しかつ前記第1係合片が係合させられる第1凹部が形成された第1回転クラッチ板と、前記第2の側面に対向しかつ前記第2係合片が係合させられる第2凹部が形成された第2回転クラッチ板とを含むことができ、前記第1回転クラッチ板は前記エンジンの出力軸もしくは該出力軸に一体化されている部材に連結され、前記第2回転クラッチ板は前記第6回転要素もしくは該第6回転要素に一体化されている部材に連結されていてよい。
そして、この発明では、前記第1係合片と前記第2係合片とは、前記固定クラッチ板の円周方向に互いにずれて配置されていてよい。
この発明によれば、ケースの開口部を閉じるカバー部材にセレクタブルワンウェイクラッチが取り付けられている。ケース部材は、セレクタブルワンウェイクラッチの中心を通る軸線から半径方向に延びている形状を有しているから、その適宜の箇所にセレクタブルワンウェイクラッチを取り付ける取り付け部分を設けることができる。したがって、セレクタブルワンウェイクラッチの取り付け径を小さくすることができ、ひいては駆動装置の小型化を図ることができる。
この発明におけるセレクタブルワンウェイクラッチは、回転クラッチ板に対して突出し、また退避する係合片が固定クラッチ板に保持され、その固定クラッチ板がカバー部材に取り付けられている。このように突出状態と待避状態とに動作せられる係合片およびこれを保持している固定クラッチ板が回転しないように構成されているので、係合片を所期通りに動作させることができるとともに、係合片を動作させるための機構を簡素化することができる。
係合片を上記のように突出した状態と退避した状態にと切り替える切り替え機構を設け、その切り替え機構を動作させるアクチュエータをカバー部材に取り付けることにより、アクチュエータからの放熱を促進することが可能になる。
この発明によれば、それぞれ差動機構に連結されているエンジンとモータとの少なくともいずれか一方の回転をセレクタブルワンウェイクラッチによって阻止するように構成すれば、エンジンを駆動力源とした走行やモータを駆動力源とした走行を選択することが可能になる。また、セレクタブルワンウェイクラッチを備えていることにより、そのような走行状態への切り替え制御が容易になる。
この発明によれば、上記の第6回転要素の回転をセレクタブルワンウェイクラッチによって阻止し、またその回転を許容するように構成すれば、エンジンの回転数を低くした運転状態とエンジンの回転数を高くした運転状態とを選択することが可能になる。また、セレクタブルワンウェイクラッチを備えていることにより、そのような運転状態の切り替え制御が容易になる。
この発明においては、固定クラッチ板の両面に係合片を保持させ、この固定クラッチ板を挟んだ両側に回転クラッチ板を配置することにより、実質的に2つのセレクタブルワンウェイクラッチで1枚の固定クラッチ板を共用することになり、その結果、セレクタブルワンウェイクラッチの取り付け径の小径化に加えて、部品点数を少なくすることが可能になり、それに伴って駆動装置の全体としての構成を小型化することができる。
この発明に係る駆動装置の一部を示す断面図である。 その駆動装置の全体的な構成を示すスケルトン図である。 セレクタープレート式のSOWCの構成を説明するための模式図であって、(a)は係合状態を示し、(b)は解放状態を示す。 プッシャープレートを介してストラットを動作させるように構成したSOWCの一例の構成を説明するための模式図である。 プッシャープレートを介してストラットを動作させるように構成したSOWCの他の例の構成を説明するための模式図である。 セレクタープレートを動作させるためのアクチュエータの取り付け状態の一例を示す図である。 車載状態における第1MGや第2MG、カウンタシャフト、デファレンシャルなどの回転部材の回転中心軸線の相対位置を示す図である。 図1および図2に示す駆動装置の動作状態を説明するための図であって、動力分割機構およびO/D機構を構成している差動機構についての共線図である。 この発明に係る他の駆動装置の一部を示す断面図である。 その駆動装置の全体的な構成を示すスケルトン図である。 そのSOWCの動作状態を説明するための模式図であって、(a)は係合状態、(b)は解放状態を示す。 図9および図10に示す駆動装置の動作状態を説明するための図であって、動力分割機構およびO/D機構を構成している差動機構についての共線図である。 この発明に係る更に他の駆動装置の一部を示す断面図である。 その駆動装置の全体的な構成を示すスケルトン図である。 図13および図14に示す駆動装置をハイブリッドモードおよびオーバードライブモードに設定した状態における、動力分割機構を構成している差動機構についての共線図である。 図13および図14に示す駆動装置をモータモードに設定した状態における、動力分割機構を構成している差動機構についての共線図である。 この発明に係るまた更に他の駆動装置の一部を示す断面図である。 その駆動装置の全体的な構成を示すスケルトン図である。
[第1実施例]
図1にこの発明に係る車両用駆動装置の一部を断面図として示してある。ここに示す駆動装置は、駆動力源として、エンジン(ENG)1と、この発明に係る駆動装置における「モータ」に相当する発電機能のある第1モータ(MG)2と、発電機能のある第2モータ(MG)3とを備えたハイブリッド式の駆動装置である。その全体的な構成を図2にスケルトン図で示してある。図2は、前置きエンジン・前輪駆動車(FF車)に適するように構成した例であるが、この発明は前置きエンジン・後輪駆動車(FR車)に適するように構成してもよい。
図2に示すように、エンジン1の出力軸(クランクシャフト)4と同一軸線上に動力分割機構5と、第1MG2と、オーバードライブ(O/D)機構6とが配置されている。動力分割機構5は、エンジン1が出力した動力を第1MG2側と出力側とに分割するための機構であって、3つの回転要素を備えた差動機構によって構成されている。その差動機構は図2に示す例では、シングルピニオン型の遊星歯車機構であって、キャリヤC5(この発明に係る駆動装置における第1回転要素)にエンジン1が連結され、サンギヤS5(この発明に係る駆動装置における第2回転要素)に第1MG2のロータが連結されている。リングギヤR5(この発明に係る駆動装置における第3回転要素)が出力要素であって、出力部材であるドライブギヤ7がリングギヤR5に連結されている。なお、サンギヤS5とリングギヤR5との間にピニオンギヤが配置され、キャリヤC5がそのピニオンギヤを自転および公転できるように保持している。
O/D機構6は、ドライブギヤ7の回転数に対するエンジン回転数を高低に変化させるための機構であって、3つの回転要素を備えた差動機構によって構成されている。その差動機構は図2に示す例では、ダブルピニオン型の遊星歯車機構であって、キャリヤC6(この発明に係る駆動装置における第4回転要素)にエンジン1が連結され、サンギヤS6(この発明に係る駆動装置における第5回転要素)に第1MG2のロータが連結されている。リングギヤR6(この発明に係る駆動装置における第6回転要素)が固定要素であって、セレクタブルワンウェイクラッチ(SOWC)8に連結されている。なお、サンギヤS6に噛み合っているピニオンギヤと、そのピニオンギヤとリングギヤR6とに噛み合っている他のピニオンギヤとがサンギヤS6とリングギヤR6との間に配置され、キャリヤC6がそれらのピニオンギヤを自転および公転できるように保持している。また、SOWC8については後に説明する。
この第1実施例では、動力分割機構5における所定の回転要素とO/D機構6における所定の回転要素とが互いに連結されて、いわゆる複合遊星歯車機構を構成している。この複合遊星歯車機構が、この発明に係る駆動装置における「差動機構」に相当している。
上記のドライブギヤ7に噛み合っているカウンタドリブンギヤ9が設けられている。カウンタドリブンギヤ9はカウタンシャフト10が取り付けられている。そのカウンタシャフト10には、カウンタドリブンギヤ9より小径のカウンタドライブギヤ11が取り付けられ、そのカウンタドライブギヤ11がデファレンシャル12におけるリングギヤ13に噛み合っている。このデファレンシャル12から左右の駆動輪14に駆動トルクを出力するようになっている。第2MG3のロータ軸に取り付けられたドライブギヤ15が前記カウンタドリブンギヤ9に噛み合っている。このドライブギヤ15はカウンタドリブンギヤ9より小径のギヤであり、したがってドライブギヤ15およびカウンタドリブンギヤ9は減速機構を構成している。
ここでSOWC8の構成について説明する。この発明に係る駆動装置では、特開2012−224148号公報に記載されたSOWCや米国特許出願公開第2010/0252384号に記載されているSOWCなどを採用することができる。図3はこの発明で採用することのできるSOWC8を模式的に示している。ここに示すSOWC8は、セレクタープレート式のSOWCである。この発明に係る駆動装置における固定クラッチ板に相当するポケットプレート16と、この発明に係る駆動装置における回転クラッチ板に相当するノッチプレート17とが、同一軸線上で互いに対向し、かつ相対回転できるように配置されている。これらのプレート16,17は円板状をなしており、これらのプレート16,17の間にセレクタープレート18が、ポケットプレート16およびノッチプレート17とのいずれに対しても相対回転できるように配置されている。
ポケットプレート16のうち回転中心から半径方向で外側にずれた箇所に、回転方向に長い凹部が形成され、この凹部がポケット19となっている。また、ノッチプレート17のポケットプレート16に対する対向面のうち前記ポケット19と同一の半径位置にポケット19とほぼ同形状の凹部であるノッチ20が形成されている。ポケット19は、ポケットプレート16の円周方向に複数、並んで形成されている。各ポケット19には、断面形状がポケット19の形状とほぼ等しい板状の係合片(以下、ストラットと言う)21が収容されている。このストラット21は、ポケットプレート16の半径方向に向けて設けられた支持ピン22を中心にして揺動するようにポケット19の内部に配置されている。すなわち、各ストラット21は、一方の端部を中心にして揺動(俯仰)して、ポケット19の内部に収まった状態(退避した状態)と、他方の端部がノッチプレート17側に突出した状態とに動作するように構成されている。各ストラット21の背面側(図3では下側)にスプリング23が配置されており、このスプリング23の弾性力によってストラット21の他方の端部をノッチプレート17側に押し出すように構成されている。したがって、ストラット21はスプリング23の弾性力に抗する力で押された場合にはポケット19の内部に向けて押し戻されるように構成されている。
一方、前記ノッチ20はストラット21の一方の端部を入り込ませてストラット21を係合させる矩形状の凹部であって、ストラット21に対向する位置に円周方向に複数、並んで形成されている。したがって、ストラット21の一方の端部がノッチ20における内側壁面に突き当たる方向のトルクがポケットプレート16とノッチプレート17との間に作用すると、ポケットプレート16とノッチプレート17とがストラット21によって連結されて両者の相対回転(差回転)が規制される。すなわち、クラッチとしては係合状態になる。これとは反対方向にトルクが作用すると、ノッチプレート17あるいはノッチ20の開口端におけるエッジ20aによってストラット21の上面(図3での上側の面)が押されるので、ストラット21がポケットプレート16側に押し戻され、ノッチ20からストラット21が抜け出る。すなわち、ポケットプレート16とノッチプレート17とのストラット21を介した連結が解除されるので、ポケットプレート16とノッチプレート17との相対回転(負方向の差回転)が可能になる。結局、クラッチとしては一方向クラッチとして機能する。
セレクタープレート18は例えば環状の薄板からなる部材であって、上記のストラット21およびノッチ20に対応する箇所に複数の貫通部24が円周方向に間隔をあけて形成されている。その貫通部24の開口形状は、ストラット21が通過してノッチプレート17側に突き出すことのできる形状である。
セレクタープレート18は、その貫通部24がストラット21の位置に一致する状態(図3の(a)に示す状態)と貫通部24がストラット21の位置からずれてストラット21をポケット19の内部に押し込めた状態(図3の(b)に示す状態)とに移動するように構成されている。セレクタープレート18をこのような二つの状態に移動させるアクチュエータ25が設けられている。このアクチュエータ25は、油圧シリンダや電磁ソレノイド、直動型モータなどによって構成されている。また、そのアクチュエータ25あるいはセレクタープレート18のストロークもしくは動作位置を検出するセンサ26が設けられている。そのセンサ26は、オン・オフセンサや移動量を検出するストロークセンサなどであってよい。
上記のアクチュエータ25として、所定の一方向にのみ推力を発生するいわゆる単動型のアクチュエータを採用した場合には、その推力とは反対方向の復帰力を発生するリターンスプリング27が設けられる。このリターンスプリング27は、所定の固定部と前記セレクタープレート18との間に設けられ、例えばアクチュエータ25がオフ状態に制御されて推力を発生していない場合には、リターンスプリング27の弾性力によってセレクタープレート18が図3の(b)に示す位置に移動させられて、ストラット21がノッチプレート17から退避した状態となるようにポケット19の内部に押し込められる。すなわち、SOWC8が解放状態になる。これとは反対にアクチュエータ25がオン状態に制御されて推力を発生すると、セレクタープレート18が図3の(a)に示す位置に移動させられて、SOWC8がいわゆる係合状態になる。したがって、上記のセレクタープレート18がこの発明に係る駆動装置における切り替え機構を構成している。
なお、この発明に係る駆動装置では、上記のセレクタープレート18によらずに、ストラット21を直接押圧し、また引き戻すように構成したSOWCを採用することができる。その例を図4および図5に模式的に示してある。図4に示す例は、ポケットプレート16の背面側(ノッチプレート17とは反対側)にプッシャープレート28が配置され、そのプッシャープレート28をアクチュエータ25によって、ポケットプレート16に対して前後動させるように構成されている。プッシャープレート28と各ストラット21とは、ポケットプレート16を貫通しているピン(もしくはロッド)29によって連結され、またプッシャープレート28とアクチュエータ25とはスプリング30によって連結されている。このスプリング30は、ノッチプレート17側に突出しているストラット21がポケット19側に押された場合に、ストラット21がポケット19側に退避することを許容して、一方向クラッチとしての機能を生じさせるためのものである。また、図5に示す例は、プッシャープレート28と各ストラット21とをスプリング30によって連結するとともに、プッシャープレート28にアクチュエータ25を連結した例である。これら図4および図5に示す例であっても、ストラット21をアクチュエータ25によってノッチプレート17側に突出させ、またポケット19内に退避させることができる。また、アクチュエータ25とストラット21との間にスプリング30が介在しているので、一方向クラッチとしての機能を果たすことができる。したがって、これら図4や図5に示すプッシャープレート28およびアクチュエータ25、ピン29、スプリング30などがこの発明に係る駆動装置における切り替え機構を構成している。
図2に示すように、SOWC8は、動力分割機構5および第1MG2ならびにO/D機構6と同一の軸線上で、エンジン1とは反対側に配置されている。図1はそのSOWC8の配置状態を具体的に示している。前述した動力分割機構5および第1MG2ならびにドライブギヤ7、これに噛み合っているカウンタドリブンギヤ9などがケース31の内部に収容されている。ケース31は、前述した動力分割機構5や第1MG2などの軸線方向における両端部で開口しており、エンジン1側の開口部はエンジン1に連結することによりエンジン1によって閉じられている。これとは反対側の開口部31aすなわちSOWC8側の開口部31aにはエンドカバー32が取り付けられてそのエンドカバー32によってその開口部31aが閉じられている。エンドカバー32の外周端部にフランジ33が形成され、エンドカバー32はそのフランジ33を貫通するボルト34によってケース31に取り付けられている。
フランジ33より幾分内周側の部分は、ケース31とは反対方向に膨らんでおり、その膨らんだ部分の内部が凹部となっている。その凹部の前記ケース31の内部に向けた開口端に板状のセンターサポート35がボルト36によって取り付けられている。センターサポート35は、主として、軸を支持するための部材であり、前記第1MG2のロータと一体化されているロータ軸37がセンターサポート35を貫通するとともに、軸受38によって回転可能に支持されている。ロータ軸37は中空軸であって、そのロータ軸37の内部を、前記エンジン1の出力軸4に一体化されている入力軸39が貫通している。その入力軸39の外周面とロータ軸37の内周面との間に配置された軸受40によって、入力軸39が回転可能に支持されている。なお、入力軸39は、ロータ軸37の端部から突出し、エンドカバー32の内面近くまで延びている。このように、センターサポート35は、エンドカバー32の内側に形成されている凹部を閉じており、その結果、センターサポート35とエンドカバー32との間に収容室41が形成されている。
収容室41の内部に前述したO/D機構6とSOWC8とが配置されている。収容室41内に突出したロータ軸37の先端部にサンギヤS6がスプライン嵌合されている。キャリヤC6は、上記のロータ軸37から突出している入力軸39にスプライン嵌合しているボス部42を有し、そのボス部42を介して入力軸39(すなわちエンジン1)に連結されている。このキャリヤC6用のボス部42の外周部に、リングギヤR6用のボス部43が相対回転可能に嵌合している。そのボス部43には半径方向で外側に延びているフランジ状部分が一体化されており、そのフランジ状部分の外周端がリングギヤR6に連結されている。そのリングギヤR6用のボス部43にSOWC8が連結されている。すなわち、リングギヤR6の所定方向(正方向)の回転を選択的に止めるように構成されている。正方向とは、エンジン1が自立回転する回転方向である。
エンドカバー32の内側端面(内壁部)には、前記入力軸39の中心軸線を中心にした円筒部44が形成されており、SOWC8はその円筒部44の内部に配置されている。SOWC8は前述したように、円板状のポケットプレート16とノッチプレート17とセレクタープレート18とを備えており、図1に示す例では、これらのプレート16,17,18はO/D機構6とほぼ等しい外径に形成されている。ポケットプレート16とノッチプレート17との軸線方向での配列は必要に応じて適宜に設定することができる。図1に示す例では、ノッチプレート17がO/D機構6側に位置し、ポケットプレート16がエンドカバー32の内壁面側に配置されている。そして、ポケットプレート16は、その外周部で前記円筒部44の内周部にスプライン嵌合されて、エンドカバー32に固定されている。これに対して、ノッチプレート17は、その内周側に一体化されているボス部45をリングギヤR6用のボス部43の外周部にスプライン嵌合させることにより、リングギヤR6に連結されている。
上記の円筒部44は、前記入力軸39の延長方向に突出しており、その円筒部44の外面に、セレクタープレート18を動作させるためのアクチュエータ25が取り付けられている。図6はそのアクチュエータ25の取り付け状態を示しており、ここに示すアクチュエータ25は電磁力で推力を発生するソレノイドタイプのアクチュエータである。このアクチュエータ25はプランジャ46を有し、そのプランジャ46がSOWC8の接線方向に前後動するようにエンドカバー32の外面に取り付けられている。そのアクチュエータ25における端子部分などの一部がエンドカバー32の外部に露出させられている。放熱を促進するためである。なお、特には図示しないが、セレクタープレート18にはその外周側に突出した連結部が設けられており、その連結部にプランジャ46が連結されている。また、他の連結部がセレクタープレート18に形成されており、当該他の連結部にリターンスプリング27が連結されている。そのリターンスプリング27は、エンドカバー32の内部に配置してもよく、あるいはエンドカバー32の外部に配置してもよい。
この発明に係る駆動装置では、図1に示すように、SOWC8がエンドカバー32の内部に配置され、かつエンドカバー32に取り付けられている。そのエンドカバー32はSOWC8の中心軸線に相当する位置から半径方向で外側に延びる平板状の部分を有しているから、SOWC8を取り付けるための前記円筒部44に相当する取付部は、設計上必要とする適宜の半径に設定することができる。すなわち、前述したケース31の内面にSOWC8を取り付ける構成と比較して、SOWC8の取付半径を小さくすることができる。また、駆動装置の全体としての構成を小型化することができる。さらに、可動部材であるストラット21を保持しているポケットプレート16がエンドカバー32に固定されているから、ストラット21に遠心力が作用することがない。そのため、ストラット21をノッチプレート17側に突出した状態とポケット19に収容した状態とに安定して切替動作させることができる。
なお、図1に示す例では、オイルポンプ47が上記の収容室41に、前記O/D機構6およびSOWC8と並列に収容されている。オイルポンプ47は、潤滑や制御のための油圧を発生するためのポンプであり、ロータやギヤなどの回転体の回転によって油圧を発生するギヤポンプやベーンポンプあるいはラジアルピストンポンプなどの適宜のポンプを採用することができる。このオイルポンプ47の回転軸48にギヤ49が取り付けられている。このギヤ49に噛み合っているギヤ50が、O/D機構6におけるキャリヤC6に取り付けられている。したがって、オイルポンプ47はエンジン1の動力によって駆動されるように構成されている。そして、オイルポンプ47における吸入ポートや吐出ポートならびにこれらのポートに連通する油路は、エンドカバー32の内部に形成されている。例えば吐出路51はオイルポンプ47に対向する箇所からエンドカバー32の内部を通って、前記入力軸39の先端部に対向する位置に到るように形成されている。入力軸39は中空軸であって、その中心軸線に沿って形成された油路は、入力軸39の先端部をエンドカバー32の内面に突出させた突起部に嵌合させることにより、エンドカバー32に形成されている吐出路51に連通されている。
上記のSOWC8やO/D機構6は、エンドカバー32を軸線方向に突出させて形成された収容室41の内部に配置されている。したがって、駆動装置の全体としての軸長が、収容室41に応じて長くなる。しかしながら、以下に説明するように構成することにより、車両に対する搭載性(車載性)は良好になっている。図7は図1および図2に示す駆動装置における第1MG2、第2MG3、カウンタシャフト10、デファレンシャル12などの回転部材の中心軸線の相対位置を示している。デファレンシャル12は駆動輪14に連結されるから車両の高さ方向で低い位置に配置されている。デファレンシャル12に駆動力を伝達するカウンタドライブギヤ11やこれが取り付けられているカウンタシャフト10は、デファレンシャル12に対して車両の前後方向にずれた上側の部分に配置されている。入力軸39や入力軸39と同軸上に配置された各回転部材は、カウンタシャフト10とほぼ同一高さで車両の前後方向にずれた箇所に配置されている。第2MG3はカウンタシャフト10より高い位置で前記デファレンシャル12のほぼ上方に位置するように配置されている。
したがって、SOWC8を収容している前記円筒部44は、第2MG3より低い位置に配置されているから、その円筒部44(すなわちSOWC8)やアクチュエータ25およびオイルポンプ47は、車載状態では、ボデーを構成しているサイドメンバー52の下側に配置されている。このようにSOWC8やそのアクチュエータ25あるいはオイルポンプ47をエンドカバー32に取り付けることにより軸長が長くなるとしても、これらの部材の配置スペースがサイドメンバー52の下側に確保されるので、車載性が損なわれることはない。
ここで、図2に示す構成の駆動装置による走行モードについて説明する。図8は上述した動力分割機構5を構成している遊星歯車機構およびO/D機構6を構成している遊星歯車機構についての共線図である。SOWC8が解放状態に制御されると、図8に「HV」と記載してある線で示される駆動状態になる。SOWC8の解放状態は前述した図3の(b)に示す状態であり、ストラット21がセレクタープレート18によってポケット19に押し込められて、ノッチプレート17から退避した状態になる。したがって、ノッチプレート17およびこれに連結されているリングギヤR6が正方向(エンジン1の回転方向)および負(逆)方向(エンジン1の回転方向とは反対方向)のいずれにも回転することができる。この状態で動力分割機構5におけるリングギヤR5には車両の走行抵抗に応じた負方向のトルクが作用する。これに対してキャリヤC5には、エンジン1が出力するトルクに応じた正方向のトルクが作用する。さらにサンギヤS5には第1MG2によるトルクが作用し、図8に示す状態では、正回転している第1MG2を発電機として機能させてサンギヤS5に負方向のトルクを作用させる。その結果、エンジン回転数が第1MG2の回転数に応じた回転数に制御され、通常では、燃費が良好になる回転数に制御される。第1MG2で発生した電力は第2MG3に供給されて第2MG3がモータとして機能する。このようにエンジン1が出力した動力がドライブギヤ7側(出力側)と第1MG2側とに分割される。第1MG2側に分割された動力は一旦電力に変換された後、第2MG3で機械的動力に再変換されて、ドライブギヤ7側に分割された動力に加えられる。このようにSOWC8を解放することによりハイブリッドモードが設定される。
SOWC8を図3の(a)に示す係合状態に制御すると、O/D機構6におけるリングギヤR6の正方向の回転が規制される。この状態は図8に「O/Dロック」と記載してある線で示される。O/D機構6では、リングギヤR6の正方向の回転を規制した状態でキャリヤC6が正方向に回転するので、サンギヤS6が負方向に回転する。このサンギヤS6と動力分割機構5におけるサンギヤS5とが連結されているので、動力分割機構5では、サンギヤS5を負方向に回転させる状態で、キャリヤC5がエンジン1のトルクによって正方向に回転するので、出力要素であるリングギヤR5がキャリヤC5よりも高い回転数で正方向に回転する。すなわち、エンジン回転数が上記のハイブリッドモードでの回転数より低回転数になる。したがって、実質的な変速比は「1」より小さくなるから、SOWC8を係合させた走行モードは、オーバードライブモードとなる。
[第2実施例]
この発明に係る駆動装置は、上記のO/D機構6におけるリングギヤR6の正方向の回転をSOWC8で規制することに加えて、エンジン1の回転をSOWC8によって規制するように構成することができる。図9はその駆動装置の一部を断面図として示し、図10はその全体的な構成をスケルトン図で示している。なお、この第2実施例において、前述した第1実施例と同一の構成の部分については、第1実施例で使用した参照符号と同一の参照符号を図に付してその説明を省略する。図9および図10に示すように、SOWC8は、O/D機構6におけるリングギヤR6に連結されている第1のノッチプレート17(この発明に係る駆動装置における第1回転クラッチ板)に加えて、入力軸39に連結された第2のノッチプレート53(この発明に係る駆動装置における第2回転クラッチ板)と、その第2のノッチプレート53に選択的に係合する第2のストラット54(この発明に係る駆動装置における第2係合片)とを備えている。図11にその構成を模式的に示してある。第2のノッチプレート53は、ポケットプレート16と対向する側面に、第1のノッチプレート17におけるノッチ20(この発明に係る駆動装置における第1凹部)と同形状のノッチ55(この発明に係る駆動装置における第2凹部)が形成された円板状の部材である。この第2のノッチプレート53はポケットプレート16に対してエンドカバー32の内壁面側に配置されている。一方、入力軸39は、前述した各ボス部42,43,45の端部からエンドカバー32側に突出している。その突出した端部の外周部に、第2のノッチプレート53と一体化されているボス部56がスプライン嵌合している。すなわち、第2のノッチプレート53は入力軸39を介してエンジン1に連結されている。
第2のストラット54は、前述した第1のノッチプレート17側のストラット21(この発明に係る駆動装置における第1係合片)と同様の構成であって、ポケットプレート16における第2のノッチプレート53側に形成された第2のポケット57の内部に収容されている。また、第2のストラット54は、特には図示しないが、前述した支持ピン22と同様の支持部材によってその一端部で揺動可能に支持され、また前述したスプリング23と同様の弾性部材によって第2のノッチプレート53側に突出するように構成されている。
なお、ポケットプレート16の第1の側面に設けられているポケット19およびストラット21と、第2の側面に設けられているポケット57およびストラット54とは、ポケットプレート16の円周方向に互いにずれて配置されている。したがって、各ポケット16,57が軸線方向に並ぶことによる板厚の減少を避けることができる。言い換えれば、ポケットプレート16を薄くしても強度が特には低下しないので、SOWC8の小型化に有利になる。
さらに、第2のノッチプレート53とポケットプレート16との間に第2のセレクタープレート58が配置されている。この第2のセレクタープレート58は前述したセレクタープレート18と同様の構成であって、各第2のストラット54に対応して貫通部59が形成され、前述したアクチュエータ25やスプリング30と同様の押圧部材によってポケットプレート16の側面に沿って移動させられるように構成されている。なお、アクチュエータは、各セレクタープレート18,58ごとに設けてもよく、あるいは1つのアクチュエータによって各セレクタープレート18,58を個別に動作させるように構成してもよい。
図11に示す構成では、第1のノッチプレート17の正方向の回転(図11に「×」印を付して示した方向の回転)を止めるSOWCと、第2のノッチプレート53の正方向の回転を止めるSOWCとで1つのポケットプレート16を共用する。したがって図11に示すように構成すれば、部品点数を少なくしてSOWC8やそのSOWC8を用いた駆動装置の小型化を図ることができる。
図9ないし図11に示す構成では、ハイブリッドモードと、オーバードライブモードと、モータモードとに設定することができる。ハイブリッドモードは、各ストラット21,54をそれぞれのポケット19,57内に退避させることにより設定される。したがって、リングギヤR6およびエンジン1のいずれもが正方向に回転できる。また、オーバードライブモードは、第1のストラット21を第1のノッチプレート17側に突き出させてノッチ20に係合させることにより設定される。この状態は前述した第1実施例におけるオーバードライブモードと同じ状態であり、ノッチプレート17およびこれに連結されているリングギヤR6の正方向の回転が規制される。これらハイブリッドモードおよびオーバードライブモードでの動作状態は、前述した第1実施例における各走行モードと同様であるから、その動作状態を共線図で示せば、その共線図は前述した図8に示す共線図と同じになる。
一方、モータモードは、第2のストラット54を第2のノッチプレート53側に突き出させてそのノッチ55に係合させることにより設定される。したがって、第2のノッチプレート53およびこれに連結されている入力軸39およびエンジン1の正方向の回転が規制される。すなわち、エンジン1は停止させられるから、第1MG2および第2MG3の少なくともいずれか一方のモータを駆動力源として走行する。その駆動状態を図12に共線図で示してある。ここに示す例は、後進走行状態であり、第1MG2が正方向のトルクを出力することによりそのトルクが、動力分割機構5におけるリングギヤR5に負方向のトルクとして現れる。また、第2MG3が負方向のトルクを出力し、これがリングギヤR5のトルクに加えられる。なお、前進走行することも可能であって、第2MG3が正方向のトルクを出力することにより車両は前進走行する。
上記の各走行モードを設定するためのSOWC8の動作状態を図10に併記し、また図11に模式的に示してある。図10に「HV」と記載してある動作状態がハイブリッドモードを設定する動作状態であり、これは図11の(b)に示す状態である。また、図10に「O/Dロック」と記載してある動作状態がオーバードライブモードを設定する動作状態であり、これは、図11の(a)における右半分に示す状態である。さらに、図10に「ENGロック」と記載してある状態がモータモードを設定する動作状態であり、これは、図11の(a)における左半分に示す状態である。なお、図11の(a)には各ストラット21,54が、共に、それぞれに対応するノッチプレート17,53に係合しているように記載されているが、これは、図作成上の都合でこのように記載されているのに過ぎず、車両が走行する場合に各ストラット21,54の両方が図11の(a)に示すいわゆる係合状態に動作させられることはない。
以上説明した図9ないし図12に示すように構成された駆動装置であっても、SOWC8がエンドカバー32に取り付けられているから、前述した第1実施例と同様に駆動装置を小型化でき、また車載性を向上させることができる。
[第3実施例]
この発明に係る駆動装置は、前述したO/D機構6を備えていない構成とすることができる。したがって、この第3実施例では動力分割機構5がこの発明に係る駆動装置における「差動機構」に相当する。図13はその駆動装置の一部を断面図として示し、図14はその全体的な構成をスケルトン図で示している。なお、この第3実施例において、前述した第1実施例および第2実施例と同一の構成の部分については、第1実施例および第2実施例で使用した参照符号と同一の参照符号を図に付してその説明を省略する。図14に示すように、入力軸39と同一の軸線上でエンジン1とは反対側の端部に、前述した図9や図10に示す構成のSOWC8が配置されている。前述したロータ軸37および入力軸39は、エンドカバー32の内側にセンターサポート35によって形成された収容室41の内部にまで延びており、そのロータ軸37に前述した第1のノッチプレート17がボス部45を介して連結されている。また、第2のノッチプレート53に一体化されているボス部56は円筒状に形成されていて、ロータ軸37の内周面と入力軸39の内周面との間に挿入され、入力軸39にスプライン嵌合している。すなわち、第2のノッチプレート53は入力軸39を介してエンジン1に連結されている。そして、各ノッチプレート17,53の間に配置されているポケットプレート16は、その外周部でエンドカバー32の内周部にスプライン嵌合している。
なお、図13に示すように、SOWC8と同一の軸線上にオイルポンプ47が配置されている。このオイルポンプ47は、エンドカバー32の内壁面に取り付けられている。また、入力軸39の先端部は、そのオイルポンプ47の内部に挿入されており、オイルポンプ47におけるギヤあるいはロータなどの回転体に入力軸39が連結されている。すなわち、オイルポンプ47はエンジン1の動力で駆動されるように構成されている。
図13および図14に示す駆動装置は、前述した第2実施例で示したSOWC8と同様のSOWC8を備えているから、3つの走行モードを設定することができる。各ストラット21,54をそれぞれに対応して設けられているセレクタープレート18,58によってポケット19,57の内部に退避させてSOWC8をいわゆる解放状態とすることにより、ハイブリッドモードが設定される。SOWC8のこのような動作状態は、前述した図11の(b)に示す状態、および図14に「HV」と記載してある状態である。また、ハイブリッドモードにおける動力分割機構5の動作状態を共線図で示せば、図15のとおりである。図15に「HV」と記載された線で示されるように、キャリヤC5はエンジン1からトルクが伝達されて正方向に回転し、サンギヤS5は第1MG2によって回転させられている。この場合、第1MG2が正方向に回転しつつ発電機として機能することにより、サンギヤS5に負方向のトルクが作用し、エンジン回転数はその第1MG2の回転数に応じた回転数になる。第1MG2で発生した電力は、第2MG3に供給されて第2MG3がモータとして駆動し、走行のための駆動力を発生する。
モータモードは、エンジン1の回転を止めて第1MG2および第2MG3の駆動力で走行するモードである。したがって、モータモードは、上述した第2実施例と同様に、第2のストラット54を第2のノッチプレート53側に突き出させてそのノッチ55に係合させることにより設定される。この場合のSOWC8の動作状態は、前述した図11の(a)での左半分に示す状態であり、図14に「MGロック」と記載した状態である。
モータモードでは、第2のノッチプレート53およびこれに連結されている入力軸39およびエンジン1の正方向の回転が規制される。すなわち、エンジン1は停止させられるから、第1MG2および第2MG3の少なくともいずれか一方のモータを駆動力源として走行する。その駆動状態を図16に共線図で示してある。ここに示す例は、後進走行状態であり、第1MG2が正方向のトルクを出力することによりそのトルクが、動力分割機構5におけるリングギヤR5に負方向のトルクとして現れる。また、第2MG3が負方向のトルクを出力し、これがリングギヤR5のトルクに加えられる。なお、前進走行することも可能であって、第2MG3が正方向のトルクを出力することにより車両は前進走行する。
前記第1のストラット21を第1のノッチプレート17におけるノッチ20に係合させて、第1MG2の正方向の回転を規制することにより、モータロックモードが設定される。そのSOWC8の動作状態は前述した図11の(a)の右半分に示す状態であり、また図14に「MGロック」と記載した線で示す状態である。エンジン1がトルクを出力してキャリヤC5が正方向に回転している状態ではサンギヤS5に正方向のトルクが作用する。SOWC8の第1のストラット21が第1のノッチプレート17に係合していると、第1のノッチプレート17と一体のサンギヤS5の正方向の回転が止められるから、出力要素であるリングギヤR5はキャリヤC5の回転数(エンジン1の回転数)より高回転数で正方向に回転する。その状態を図15に「MGロック」と記載した線で示してある。したがって、このモータロックモードは、エンジン1を駆動力源とする走行モードであって、エンジン回転数が出力要素であるリングギヤR5の回転数より低回転数になるから、実質的な変速比が「1」より小さいオーバードライブ状態である。
ここで説明している第3実施例においても、SOWC8がエンドカバー32に取り付けられとおり、また各ノッチプレート17,53で1つのポケットプレート16を共用しているから、前述した第1実施例や第2実施例における効果と同様の効果を得ることができる。
[実施例4]
この発明に係る駆動装置は、前述したハイブリッドモードと、モータモードとを設定するように構成することができる。図17はその駆動装置の一部を断面図で示し、図18はその全体的な構成をスケルトン図で示している。なお、第4実施例において、前述した第1ないし第3の実施例と同一の構成の部分については、第1実施例ないし第3実施例で使用した参照符号と同一の参照符号を図に付してその説明を省略する。図17および図18に示すように、エンドカバー32に取り付けられたSOWC8は、前述した第1のノッチプレート17を備えておらずに、第2のノッチプレート53を備えている。第2のノッチプレート53は、前述したように、入力軸39に連結されている。したがって図17および図18に示す駆動装置では、エンジン1の回転をSOWC8によって規制するように構成されている。
図17に示す構成を具体的に説明すると、ロータ軸37の先端部は軸受38に嵌合した位置にとどまっており、収容室41の内部にまで到っていない。これに対して入力軸39はその先端部がエンドカバー32の内壁面に到るように収容室41の内部に延び出ており、その先端部外周に、第2のノッチプレート53と一体のボス部56がスプライン嵌合させられている。なお、図17に示す例では、第2のノッチプレート53はポケットプレート16に対してエンジン1側(センターサポート35側)に配置されている。収容室41の内部には、SOWC8と並列にオイルポンプ47が配置されている。このオイルポンプ47の回転軸48にギヤ49が取り付けられ、そのギヤ49に噛み合っているギヤ50が入力軸39に一体となって回転するように入力軸39に取り付けられている。
ハイブリッドモードおよびモータモードを設定するSOWC8の動作状態は前述した第2実施例や第3実施例における動作状態と同じであり、例えば図18に併記してあるように、第2のストラット54を第2のセレクタープレート18によってポケット57の内部に退避させれば、入力軸39およびこれが連結されているエンジン1の回転が規制されないので、ハイブリッド(HV)モードが設定される。これとは反対に、第2のストラット54を第2のノッチプレート53に係合させれば、入力軸39の正方向の回転(すなわちエンジン1の回転)が規制される。この状態では、第1MG2を正方向に回転させ、かつ第2MG3を負方向に回転させて後進走行する。すなわちモータモードが設定される。このモータモードの動作状態を示す共線図は、前述した図16に示すとおりである。また、SOWC8の係合状態は、前述した図11の(a)の左の半分を左右反転させた図で示すことができる。
[他の実施例]
この発明に係る駆動装置は、上述した第1ないし第4の実施例として説明した構成のうち、適宜の部分を入れ替えて組み合わせた構成としてもよい。例えば、前述した第1のノッチプレート17と第2のノッチプレート53とを、図に示す位置から左右に入れ替えて配置してもよい。このような位置の変更に伴う構成の変更を行ってもよい。また、図4および図5では、アクチュエータ25がSOWC8と同一の軸線上に配置され、軸線方向に動作するように記載されている。このような構成に替えて、アクチュエータ25をSOWC8の外周側に配置し、SOWC8の接線方向に動作するように構成してもよい。その場合、アクチュエータ25による操作力をSOWC8の軸線方向の力に変換するためのカム機構やリンク機構などの適宜の機構を設ける。図6には第1実施例におけるアクチュエータ25の取り付け状態を示してある。これと同様の取り付け状態は第2ないし第4の実施例でも採用することができる。さらに、上述した動力分割機構5は、ダブルピニオン型の遊星歯車機構によって構成されていてもよく、またO/D機構6をシングルピニオン型遊星歯車機構によって構成してもよい。
1…エンジン(ENG)、 2…第1モータ(MG)、 3…第2モータ(MG)、 4…出力軸(クランクシャフト)、 5…動力分割機構、 6…オーバードライブ(O/D)機構、 C5…キャリヤ、 S5…サンギヤ、 R5…リングギヤ、 7…ドライブギヤ、 C6…キャリヤ、 S6…サンギヤ、 R6…リングギヤ、 8…セレクタブルワンウェイクラッチ(SOWC)、 9…カウンタドリブンギヤ、 10…カウタンシャフト、 11…カウンタドライブギヤ、 12…デファレンシャル、 13…リングギヤ、 14…駆動輪、 15…ドライブギヤ、 16…ポケットプレート、 17…ノッチプレート、 18…セレクタープレート、 19…ポケット、 20…ノッチ、 21…係合片(ストラット)、 22…支持ピン、 23…スプリング、 24…貫通部、 25…アクチュエータ、 26…センサ、 27…リターンスプリング、 28…プッシャープレート、 29…ピン(もしくはロッド)、 30…スプリング、 31…ケース、 32…エンドカバー、 33…フランジ、 34…ボルト、 35…センターサポート、 36…ボルト、 37…ロータ軸、 38…軸受、 39…入力軸、 40…軸受、 41…収容室、 42,43…ボス部、 44…円筒部、 45…ボス部、 46…プランジャ、 47…オイルポンプ、 48…回転軸、 49…ギヤ、 50…ギヤ、 51…吐出路、 52…サイドメンバー、 53…第2のノッチプレート、 54…第2のストラット、 55…ノッチ、 56…ボス部、 57…第2のポケット、 58…第2のセレクタープレート、 59…貫通部。

Claims (7)

  1. エンジンと、モータと、前記エンジンと前記モータとの少なくともいずれか一方が連結された差動機構とを備え、前記差動機構におけるいずれかの回転部材が固定されまたその固定が解除されることにより運転モードが切り替えられる車両用駆動装置において、
    前記モータを収容しかつ前記エンジン側とは軸線方向で反対側に向けて開口する開口部を有するケースと、
    前記開口部を閉じるように前記ケースに取り付けられるカバー部材と、
    前記いずれかの回転部材の正逆いずれか一方向の回転を規制する係合状態と前記いずれかの回転部材の正逆両方向の回転を許容する解放状態とに切り替えられるセレクタブルワンウェイクラッチとを備え
    前記セレクタブルワンウェイクラッチは、固定クラッチ板と、前記固定クラッチ板に対向して配置されるとともに前記固定クラッチ板に対して相対回転する回転クラッチ板と、前記固定クラッチ板から前記回転クラッチ板側に突出するように前記固定クラッチ板に保持された係合片と、前記回転クラッチ板側に突出した前記係合片が係合して前記回転クラッチ板の前記固定クラッチ板に対する前記一方向の回転を規制するように前記回転クラッチ板に形成された凹部とを備え、かつ、前記カバー部材の内側で前記モータと同一の軸線上に配置されるとともに前記カバー部材に取り付けられ、
    前記固定クラッチ板は前記カバー部材に固定されている
    とを特徴とする車両用駆動装置。
  2. 請求項1に記載の車両用駆動装置において、
    前記セレクタブルワンウェイクラッチは、前記係合片を前記回転クラッチ板側に突出させた状態と、前記回転クラッチ板に接触しないように前記固定クラッチ板側に退避した状態とに切り替える切り替え機構と、その切り替え機構を動作させるアクチュエータとを更に備え、
    そのアクチュエータは前記カバー部材に取り付けられている
    ことを特徴とする車両用駆動装置。
  3. 請求項1または2の車両駆動装置において、
    前記差動機構は、前記エンジンが連結された第1回転要素と、前記モータが連結された第2回転要素と、第3回転要素とによって差動作用を行う機構を含み、
    前記正逆いずれか一方向の回転は、前記エンジンが自立回転する方向の回転であり、
    前記いずれかの回転部材は、前記エンジンの出力軸もしくは該出力軸に一体化されている部材と前記モータの回転軸もしくは該回転軸に一体化されている部材とのいずれかを含む
    ことを特徴とする車両用駆動装置。
  4. 請求項1または2の車両用駆動装置において、
    前記差動機構は、前記エンジンが連結された第1回転要素と前記モータが連結された第2回転要素と出力要素となっている第3回転要素とによって差動作用を行う第1差動機構と、前記エンジンが連結された第4回転要素と前記モータが連結された第5回転要素と選択的に固定される第6回転要素とによって差動作用を行う第2差動機構とを含み、
    前記いずれかの回転部材は、前記第6回転要素もしくは該第6回転要素に一体化されている部材を含む
    ことを特徴とする車両用駆動装置。
  5. 請求項1または2の車両駆動装置において、
    前記差動機構は、前記エンジンが連結された第1回転要素と、前記モータが連結された第2回転要素と、第3回転要素とによって差動作用を行う機構を含み、
    前記正逆いずれか一方向の回転は、前記エンジンが自立回転する方向の回転であり、
    前記係合片は、前記固定クラッチ板の第1の側面に設けられた第1係合片と、前記固定クラッチ板の第2の側面に設けられた第2係合片とを含み、
    前記回転クラッチ板は、前記第1の側面に対向しかつ前記第1係合片が係合させられる第1凹部が形成された第1回転クラッチ板と、前記第2の側面に対向しかつ前記第2係合片が係合させられる第2凹部が形成された第2回転クラッチ板とを含み、
    前記第1回転クラッチは前記エンジンの出力軸もしくは該出力軸に一体化されている部材に連結され、
    前記第2回転クラッチ板は前記モータの回転軸もしくは該回転軸に一体化されている部材に連結されている
    ことを特徴とする車両用駆動装置。
  6. 請求項1または2の車両駆動装置において、
    前記差動機構は、前記エンジンが連結された第1回転要素と前記モータが連結された第2回転要素と出力要素となっている第3回転要素とによって差動作用を行う第1差動機構と、前記エンジンが連結された第4回転要素と前記モータが連結された第5回転要素と選択的に固定される第6回転要素とによって差動作用を行う第2差動機構とを含み、
    前記係合片は、前記固定クラッチ板の第1の側面に設けられた第1係合片と、前記固定クラッチ板の第2の側面に設けられた第2係合片とを含み、
    前記回転クラッチ板は、前記第1の側面に対向しかつ前記第1係合片が係合させられる第1凹部が形成された第1回転クラッチ板と、前記第2の側面に対向しかつ前記第2係合片が係合させられる第2凹部が形成された第2回転クラッチ板とを含み、
    前記第1回転クラッチ板は前記エンジンの出力軸もしくは該出力軸に一体化されている部材に連結され、
    前記第2回転クラッチ板は前記第6回転要素もしくは該第6回転要素に一体化されている部材に連結されている
    ことを特徴とする車両用駆動装置。
  7. 請求項5または6の車両用駆動装置において、
    前記第1係合片と前記第2係合片とは、前記固定クラッチ板の円周方向に互いにずれて配置されていることを特徴とする車両用駆動装置。
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