JP2017072180A - セレクタブルワンウェイクラッチ - Google Patents

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祐樹 黒崎
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祐樹 黒崎
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Hiroyuki Shioiri
広行 塩入
駒田 英明
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英明 駒田
寛之 柴田
Hiroyuki Shibata
寛之 柴田
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Abstract

【課題】プレート間のオイルによってセレクタプレートが連れ回されて誤係合することを抑制すること。【解決手段】ポケットプレート31の係合片36がノッチプレート32の係合凹部32bに係合してノッチプレート32の回転を一方向に規制する係合状態と、ノッチプレート32の両方向の回転を許容する解放状態とを選択的に切り替えるように構成されたセレクタブルワンウェイクラッチ30において、切替部材であるセレクタプレート33とノッチプレート32との少なくともどちらか一方の外周縁部に厚さ方向に貫通している形状の切欠き部33b,32cが形成されていることを特徴とする。【選択図】図3

Description

本発明は、セレクタブルワンウェイクラッチに関する。
ワンウェイクラッチの一種として、回転部材の回転方向を一方向に規制する状態(係合状態)と、回転部材が両方向に回転することを許容する状態(解放状態)とを選択的に切り替えることができるセレクタブルワンウェイクラッチが知られている。
特許文献1には、固定プレートと、固定プレートに対して相対回転する回転プレートと、係合状態と解放状態とを切り替えるセレクタプレートと、回転プレートの係合凹部と係合するように固定プレートに取り付けられた係合片とを備えたセレクタブルワンウェイクラッチが開示されている。固定プレートと回転プレートとが対向しており、そのプレート間にセレクタプレートが配置されている。セレクタプレートは、アクチュエータによって回転するように構成され、係合片が回転プレート側に突出可能になる周方向の位置(係合位置)と、係合片が回転プレート側に突出不可能になる周方向の位置(解放位置)とを周方向に往復動する。そのセレクタブルワンウェイクラッチでは、セレクタプレートが係合位置の場合に固定プレートの係合片が回転プレート側に突出して係合状態となり、セレクタプレートを係合位置から解放位置に回転させることで係合片が固定プレート側に退避して解放状態となるように構成されている。
特開2008−082478号公報
ところで、セレクタブルワンウェイクラッチを車両に搭載する場合、トランスアクスルを構成する回転部材を対象としてセレクタブルワンウェイクラッチが配置されるため、トランスアクスルを潤滑するオイルがセレクタブルワンウェイクラッチ内に供給されることになる。
特許文献1の構成では、アクチュエータによってセレクタプレートを回転させることにより係合位置と解放位置とを切り替えている。しかしながら、セレクタブルワンウェイクラッチ内にオイルが供給された状態では、回転プレートがセレクタプレートに対して相対回転すると、回転プレートとセレクタプレートとの間に介在するオイルにせん断応力が生じる。オイルのせん断応力によってセレクタプレートが周方向に引き摺られて回転してしまう可能性がある。そのため、相対回転時に生じるオイルのせん断応力が大きくなると、オイルによって解放位置のセレクタプレートが係合方向へ連れ回されて、セレクタブルワンウェイクラッチが誤って係合する虞がある。
本発明は、上記事情を鑑みてなされたものであって、回転プレートがセレクタプレートに対して相対回転する場合に、回転プレートとセレクタプレートとの間に介在するオイルによって、セレクタプレートが連れ回されて誤係合することを抑制できるセレクタブルワンウェイクラッチを提供することを目的とする。
本発明は、固定プレートと、前記固定プレートと対向して配置され、かつ前記固定プレートに対して相対回転する環状の回転プレートと、前記固定プレート側から前記回転プレート側に突出するように前記固定プレートに保持された係合片と、前記固定プレート側から前記回転プレート側に突出した前記係合片が係合するように前記回転プレートに形成された係合凹部と、前記固定プレートと前記回転プレートとの間に配置され、かつ前記係合片を前記回転プレート側に突出させた状態と前記係合片を前記回転プレートに接触させないように前記固定プレート側に退避させた状態とに切り替える環状のセレクタプレートとを備え、前記係合片が前記係合凹部に係合して前記回転プレートの回転を一方向に規制する係合状態と、前記回転プレートの両方向の回転を許容する解放状態とを選択的に切り替えるように構成されたセレクタブルワンウェイクラッチにおいて、前記セレクタプレートと前記回転プレートとの少なくともどちらか一方の外周縁部に厚さ方向に貫通している形状の切欠き部が形成されていることを特徴とする。
上記発明では、回転プレートとセレクタプレートとの少なくともどちらか一方の外周縁部に厚さ方向に貫通している切欠き部が形成されている。そのため、回転プレートとセレクタプレートとの間隔が広がるように各プレートの配置を変更しなくても、回転プレートとセレクタプレートとの間に潤滑用のオイルが介在する状態で回転プレートがセレクタプレートに対して相対回転する場合には、オイルが介在する二枚の平板間の間隔を広げた構造と同じように、オイルに生じるせん断応力を低減させることができる。これにより、セレクタプレートがオイルに引き摺られて係合方向へ誤って回転することを抑制でき、セレクタブルワンウェイクラッチが誤って係合することを抑制できる。加えて、プレート間に介在するオイルのせん断応力を低減させるために回転プレートとセレクタプレートとの間隔が広がるように配置を変更しなくてもよいので、セレクタブルワンウェイクラッチの大型化を防止できる。また、切欠き部がプレートの外周縁部に形成されているので、回転プレートの相対回転時にオイルの流速が速くなる径方向外側で、効果的にオイルのせん断応力を低減させることができる。さらに、切欠き部が厚さ方向に貫通しているので、プレートを厚さ方向全体に肉抜きしていることになり、プレートが軽量になり、セレクタブルワンウェイクラッチを軽量化できる。
本発明は、固定プレートと、前記固定プレートと対向して配置され、かつ前記固定プレートに対して相対回転する環状の回転プレートと、前記固定プレート側から前記回転プレート側に突出するように前記固定プレートに保持された係合片と、前記固定プレート側から前記回転プレート側に突出した前記係合片が係合するように前記回転プレートに形成された係合凹部と、前記固定プレートと前記回転プレートとの間に配置され、かつ前記係合片を前記回転プレート側に突出させた状態と前記係合片を前記回転プレートに接触させないように前記固定プレート側に退避させた状態とに切り替える環状のセレクタプレートとを備え、前記係合片が前記係合凹部に係合して前記回転プレートの回転を一方向に規制する係合状態と、前記回転プレートの両方向の回転を許容する解放状態とを選択的に切り替えるように構成されたセレクタブルワンウェイクラッチにおいて、前記セレクタプレートと前記回転プレートとの少なくともどちらか一方の外周縁部に切欠き部が形成され、前記切欠き部は、前記セレクタプレートと前記回転プレートとの対向面を厚さ方向に肉抜きした凹部であることを特徴とする。
上記発明では、回転プレートとセレクタプレートとの少なくともどちらか一方の外周縁部に形成された切欠き部が、セレクタプレートと回転プレートとの対向面を厚さ方向に肉抜きした凹部である。つまり、対向する回転プレートとセレクタプレートとの間隔において、少なくとも一方の対向面が凹部によって形成されている箇所では、凹部ではない部分同士が対向している箇所よりも、対向面同士の間隔が広くなる。そのため、回転プレートとセレクタプレートとの間に潤滑用のオイルが介在する状態で回転プレートがセレクタプレートに対して相対回転する場合には、オイルが介在する二枚の平板間の間隔を広げた構造と同じように、オイルに生じるせん断応力を低減させることができる。これにより、セレクタプレートがオイルに引き摺られて係合方向へ誤って回転することを抑制でき、セレクタブルワンウェイクラッチが誤って係合することを抑制できる。加えて、プレート間に介在するオイルのせん断応力を低減させるために回転プレートとセレクタプレートとの間隔が広がるように各プレートの配置を変更しなくてもよいので、セレクタブルワンウェイクラッチの大型化を防止できる。また、切欠き部がプレートの外周縁部に形成されているので、回転プレートの相対回転時にオイルの流速が速くなる径方向外側で、効果的にオイルのせん断応力を低減させることができる。さらに、切欠き部がプレートを肉抜きしていることになり、プレートが軽量になり、セレクタブルワンウェイクラッチを軽量化できる。
本発明では、回転プレートとセレクタプレートとの少なくともどちらか一方の外周縁部に厚さ方向に肉抜きした切欠き部が形成されている。そのため、回転プレートとセレクタプレートとの間隔を広がるように各プレートの配置を変更しなくても、回転プレートとセレクタプレートとの間に潤滑用のオイルが介在する状態で回転プレートがセレクタプレートに対して相対回転する場合には、オイルが介在する二枚の平板間の間隔を広げた構造と同じように、オイルに生じるせん断応力を低減させることができる。これにより、セレクタプレートがオイルに引き摺られて係合方向へ誤って回転することを抑制でき、セレクタブルワンウェイクラッチが誤って係合することを抑制できる。加えて、プレート間に介在するオイルのせん断応力を低減させるために回転プレートとセレクタプレートとの間隔が広がるように各プレートの配置を変更しなくてもよいので、セレクタブルワンウェイクラッチの大型化を防止できる。また、切欠き部がプレートの外周縁部に形成されているので、回転プレートの相対回転時にオイルの流速が速くなる径方向外側で、効果的にオイルのせん断応力を低減させることができる。さらに、切欠き部がプレートを肉抜きしていることになり、プレートが軽量になり、セレクタブルワンウェイクラッチを軽量化できる。
図1は、セレクタブルワンウェイクラッチを搭載した車両の一例を示すスケルトン図である。 図2は、トランスアクスルケース内のセレクタブルワンウェイクラッチの構造を示す断面図である。 図3(a)は、セレクタブルワンウェイクラッチの分解図である。図3(b)は、ノッチプレートにおいて、図3(a)のノッチプレートでは見えていないセレクタプレートとの対向面を示す斜視図である。 図4(a)は、ODモードで前進走行する場合の車両状態を示す共線図である。図4(b)は、THSモードで前進走行する場合の車両状態を示す共線図である。図4(c)は、エンジン始動時の車両状態を示す共線図である。 図5(a)は、セレクタプレートの切欠き部と貫通孔とが同位相となる変形例の一例を示す模式図である。図5(b)は、図5(a)に示す例の変形例を示す模式図である。図5(c)は、図5(a)に示す例の別の変形例を示す模式図である。 図6(a)は、セレクタプレートの切欠き部と貫通孔とが同位相となる変形例の別の例を示す模式図である。図6(b)は、図6(a)のA−A断面を示す断面図である。 図7(a)は、セレクタプレートの切欠き部と貫通孔とが同位相となる変形例のさらに別の例を示す模式図である。図7(b)は、図7(a)のB−B断面を示す断面図である。 図8(a)は、図3(a)に示すセレクタプレートの切欠き部が薄肉化された凹部となる変形例を示す模式図である。図8(b)は、図8(a)のC−C断面を示す断面図である。 図9(a)は、図5(b)に示すセレクタプレートの切欠き部が薄肉化された凹部となる変形例を示す模式図である。図9(b)は、図9(a)のD−D断面を示す断面図である。 図10は、車両の変形例の一例を示すスケルトン図である。 図11は、車両の別の変形例を示すスケルトン図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態におけるセレクタブルワンウェイクラッチについて具体的に説明する。
図1は、セレクタブルワンウェイクラッチを搭載した車両の一例を模式的に示すスケルトン図である。車両Veは、動力源としてエンジン1と、第一モータMG1と、第二モータMG2とを備えたハイブリッド車両である。エンジン1は、周知の内燃機関により構成されている。各モータMG1,MG2は、モータ機能と発電機能とを有する周知のモータ・ジェネレータであって、インバータを介してバッテリ(いずれも図示せず)に電気的に接続されている。
車両Veのパワートレーン100は、動力分割機構10と、変速部20と、セレクタブルワンウェイクラッチ(以下「SOWC」という)30と、カウンタギヤ機構40と、デファレンシャルギヤ機構50とを備えている。車両Veにおいて、エンジン1が出力した動力は、動力分割機構10によって第一モータMG1側と駆動輪2側とに分割することができる。エンジントルクを駆動輪2に伝達する際、SOWC30がエンジン反力を受け持つ機構として機能することで、変速部20は増速機として機能する。さらに、第一モータMG1側に分割された機械的な動力によって、第一モータMG1を発電機として機能させ、その第一モータMG1で発電した電力をバッテリに充電し、もしくはインバータを介して第二モータMG2に供給する。さらに、その電力によって第二モータMG2をモータとして機能させることができる。
具体的には、エンジン1のクランクシャフトは、入力軸3に連結されている。入力軸3は、クランクシャフトの回転中心軸線と同一軸線上に配置されている。パワートレーン100は、入力軸3と同一軸線上に、動力分割機構10と、第一モータMG1と、変速部20と、SOWC30とが配置されている。第二モータMG2は、エンジン1の回転中心軸線とは異なる軸線上に配置されている。
動力分割機構10は、複数の回転要素を有する差動機構からなり、図1に示す例ではシングルピニオン型の遊星歯車機構(第一遊星歯車機構)によって構成されている。動力分割機構10は、三つの回転要素として、外歯歯車の第一サンギヤS1と、第一サンギヤS1に対して同心円上に配置された内歯歯車の第一リングギヤR1と、これら第一サンギヤS1と第一リングギヤR1とに噛み合っているピニオンギヤを自転可能かつ公転可能に保持している第一キャリヤC1とを備えている。
第一サンギヤS1には、第一モータMG1のロータ軸4が一体回転するように連結されている。第一キャリヤC1には、入力軸3が一体回転するように連結されており、その入力軸3を介してエンジン1が連結されている。第一リングギヤR1には、動力分割機構10から駆動輪2側へトルクを伝達する外歯歯車の出力ギヤ5が一体化されている。
出力ギヤ5は、カウンタドリブンギヤ42と噛み合っており、そのカウンタドリブンギヤ42を含むカウンタギヤ機構40を介してデファレンシャルギヤ機構50に連結されている。カウンタギヤ機構40には、入力軸3と平行に配置されたカウンタシャフト41と、出力ギヤ5と噛み合っているカウンタドリブンギヤ42と、デファレンシャルギヤ機構50のリングギヤ51と噛み合っているカウンタドライブギヤ43とが含まれる。カウンタシャフト41には、カウンタドリブンギヤ42とカウンタドライブギヤ43とが一体回転するように取り付けられている。デファレンシャルギヤ機構50には、左右のドライブシャフト6を介して駆動輪2が連結されている。
車両Veでは、エンジン1から駆動輪2に伝達されるトルクに、第二モータMG2が出力したトルクを付加できるように構成されている。第二モータMG2は、ロータと一体回転するロータ軸7を備え、そのロータ軸7はカウンタシャフト41と平行に配置されている。また、ロータ軸7には、カウンタドリブンギヤ42と噛み合っているリダクションギヤ8が一体回転するように取り付けられている。
変速部20は、複数の回転要素を有する差動機構からなり、図1に示す例ではダブルピニオン型の遊星歯車機構(第二遊星歯車機構)によって構成されている。変速部20は、三つの回転要素として、外歯歯車の第二サンギヤS2と、第二サンギヤS2に対して同心円上に配置された内歯歯車の第二リングギヤR2と、第一ピニオンギヤおよび第二ピニオンギヤを自転可能かつ公転可能に保持している第二キャリヤC2とを備えている。第一ピニオンギヤは、第二サンギヤS2と噛み合っている。第二ピニオンギヤは、第一ピニオンギヤと第二リングギヤR2とに噛み合っている。
第二サンギヤS2には、第一モータMG1のロータ軸4が一体回転するように連結されている。第二キャリヤC2には、入力軸3が一体回転するように連結されており、その入力軸3を介してエンジン1が連結されている。つまり、変速部20と動力分割機構10とにおいて、第一サンギヤS1と第二サンギヤS2とが一体回転し、かつ第一キャリヤC1と第二キャリヤC2とが一体回転する。また、変速部20の第二リングギヤR2には、連結部材9を介して、SOWC30の回転側部材が連結されている。第二リングギヤR2と連結部材9とSOWC30の回転側部材とが一体回転するように構成されている。
SOWC30は、第二リングギヤR2の回転方向を一方向のみに規制する係合状態(ロック状態)と、第二リングギヤR2が両方向に回転可能となる解放状態(非ロック状態)とを選択的に切り替えるように構成されている。SOWC30が係合状態の場合、第二リングギヤR2の正方向の回転を規制し、第二リングギヤR2の逆方向の回転を許容する。正方向とは、エンジン1のクランクシャフトの回転方向と同一方向のことである。逆方向とは、正方向とは逆方向のことである。そのSOWC30は、トランスアクスルケースの内部に設けられている。
図2は、トランスアクスルケース内のSOWC30を示す断面図である。トランスアクスルケース60の内部では、入力軸3上にSOWC30が配置されている。SOWC30は、固定側部材であるポケットプレート31と、回転側部材であるノッチプレート32と、切替部材であるセレクタプレート33と、スナップリング34と、ポケットプレート31に保持された係合片であるストラット36とを備えている。
SOWC30において、各プレート31,32,33はいずれも円環状に形成されており、互いに軸線方向で対向している。軸線方向において、ポケットプレート31とノッチプレート32とが対向して配置され、かつポケットプレート31とノッチプレート32との間にセレクタプレート33が配置されている。
また、トランスアクスルケース60の内部には、エンジン1によって駆動する機械式のオイルポンプ70が設けられている。オイルポンプ70は、入力軸3の回転中心軸線からオフセットされた位置に設けられ、伝動機構を介して入力軸3と連結されている。その伝動機構には、ポンプロータ71と一体回転するポンプ軸72と、ポンプ軸72に取り付けられた従動ギヤ73と、その従動ギヤ73と噛み合っているポンプ駆動ギヤ74とが含まれる。従動ギヤ73はポンプロータ71と一体回転する。ポンプ駆動ギヤ74は、変速部20の第二キャリヤC2と一体回転する。ポンプ軸72は、トランスアクスルケース60と一体化された支持部材61に支持されている。その支持部材61には、第一モータMG1のロータ軸4を支持する軸受62が取り付けられている。
オイルポンプ70から供給油路へ吐出されたオイルは、トランスアクスルケース60内の動力分割機構10や変速部20などの潤滑必要部に供給される。潤滑必要部には、トランスアクスルを構成するギヤ機構が含まれる。そのトランスアクスルを潤滑するオイルは、SOWC30にも供給される。図2に示す例では、オイルポンプ70の吐出口に接続された第一油路81が、中空軸である入力軸3の内部に形成された第二油路82と連通している。第一油路81は、トランスアクスルケース60に形成されている。第二油路82は、入力軸3内部を軸線方向に延びている。また、入力軸3には、径方向に貫通する第三油路83が形成されており、第二油路82と第三油路83とが連通している。オイルポンプ70から吐出されたオイルは、第一から第三油路81〜83を介して、入力軸3の外周側に配置された変速部20やSOWC30に供給される。この場合、第三油路83から流出したオイルは、遠心力や重力によって入力軸3側から径方向外側へ移動して、SOWC30に供給される。SOWC30には、セレクタプレート33とノッチプレート32とが対向している部分の内周側からオイルが供給されることになる。
ここで、図2,3を参照して、SOWC30について詳細に説明する。図3(a)は、SOWC30の分解図である。なお、図3(a)には、SOWC30の中心軸線を一点鎖線Oで示す。図3(b)は、図3(a)のノッチプレート32では見えていないセレクタプレート33との対向面を示す斜視図である。
ポケットプレート31は、トランスアクスルケース60に取り付けられて回転不能に固定される固定プレートである。ポケットプレート31には、軸線方向でセレクタプレート33と対向する面(対向面)31aに凹状のポケット部31bが複数形成されている。複数のポケット部31bは、周方向で所定間隔を空けて位置している。ポケット部31bの内部には、ノッチプレート32に係合するストラット36が取り付けられている。
ノッチプレート32は、ポケットプレート31に対して相対回転可能に構成されている回転プレートである。図2に示すように、ノッチプレート32の内周部が連結部材9の中空軸部とスプライン嵌合し、ノッチプレート32と第二リングギヤR2とが一体回転する。図3(a),(b)に示すように、ノッチプレート32には、ポケットプレート31と対向する面(対向面)32aに、ストラット36が係合する係合凹部32bが形成されている。係合凹部32bは、ポケットプレート31に設けられたストラット36の位置すなわちポケット部31bに対応する位置に設けられる。そのため、ノッチプレート32の対向面32a上には、複数の係合凹部32bが周方向で所定間隔を空けた位置に形成されている。
ノッチプレート32の外周縁部には、厚さ方向に貫通している形状の切欠き部32cが形成されている。切欠き部32cは、対向面32a側から反対側の面に向けて、厚さ方向に沿ってノッチプレート32を切り欠いた(肉抜きした)形状に形成されている。また、切欠き部32cは、周方向で所定間隔を空けて複数設けられている。SOWC30において、ノッチプレート32の切欠き部32cは、軸線方向に延びる溝状に形成されている。ノッチプレート32の外周形状は、軸線方向から見た場合に凹凸状となる。
セレクタプレート33は、SOWC30を解放状態と係合状態とに選択的に切り替える切替部材である。セレクタプレート33は、ポケットプレート31に対して相対回転可能に構成されている。セレクタプレート33には、周方向に所定間隔を空けた位置に、ストラット用の貫通孔33aが複数形成されている。周方向で貫通孔33a同士の間を形成している板部分が、ストラット36をポケットプレート31側へ退避させるための構造として機能する。貫通孔33aは、ポケットプレート31のポケット部31bに対応する位置に形成されている。セレクタプレート33は、図示しないアクチュエータによって、ポケットプレート31に対して周方向へ移動(相対回転)するように構成されている。セレクタプレート33の周方向の位置に応じて、ストラット36がポケット部31bに収納された収納状態と、ストラット36が係合凹部32bに係合した起立状態とが選択的に切り替えられる。なお、セレクタプレート33は、セレクタアーム35を介してアクチュエータに連結されている。
セレクタプレート33の外周縁部には、厚さ方向に貫通している形状の切欠き部33bが形成されている。切欠き部33bは、ノッチプレート32と対向する面(対向面)33c側から反対側の面に向けて、厚さ方向に沿ってセレクタプレート33を切り欠いた(肉抜きした)形状に形成されている。また、切欠き部33bは、周方向で所定間隔を空けて複数設けられている。SOWC30においてセレクタプレート33の切欠き部33bは、軸線方向に延びる溝状に形成されている。セレクタプレート33の外周形状は、軸線方向から見た場合に凹凸状となる。
スナップリング34は、ポケットプレート31の円筒部の内周面に嵌合している。SOWC30では、ポケットプレート31の円筒部からノッチプレート32とセレクタプレート33とが抜け落ちないように、スナップリング34によって各プレート32,33の軸線方向の移動を規制している。また、図2に示すように、セレクタプレート33の外周部がポケットプレート31の円筒部の内周面に支持されている。SOWC30では、ノッチプレート32の外周縁部と、セレクタプレート33の外周縁部とに切欠き部32c,33bを設けたことによって、それらのプレート32,33の外径が小さくならないように構成されている。
セレクタアーム35は、アクチュエータとセレクタプレート33とを連結する部材である。アクチュエータから出力された力がセレクタアーム35を介してセレクタプレート33に伝達されることによって、セレクタプレート33は周方向で係合方向に移動(正方向に回転)するように構成されている。また、アクチュエータに設けられたリターンスプリング(図示せず)によって、セレクタプレート33は周方向で解放方向に移動(逆方向に回転)するように構成されている。そのリターンスプリングは、セレクタプレート33を逆方向に回転させようとする付勢力を生じている。SOWC30は、アクチュエータによってセレクタプレート33が所定角度の範囲で周方向に往復動(相対回転)できるように構成されている。
ストラット36は、板状の係合片であって、係合凹部32bに係合することによってノッチプレート32が正方向に回転することを規制する部材である。ストラット36の逆方向側の端部が係合凹部32bの逆方向側の壁面(係合凹面)32dに当接することによって、ノッチプレート32が正方向に回転することを規制する。
例えば、ストラット36の正方向側の端部は、支持ピンなどによってポケット部31b内に支持されている。ストラット36は、その正方向側の端部が支点となることで逆方向側の端部が揺動できるように構成されている。そのため、ストラット36は、その逆方向側の端部が起立してポケット部31b外側すなわちセレクタプレート33よりもノッチプレート32側に突出する起立状態と、その逆方向側の端部がポケット31b内部に収納された収納状態とになることができる。ストラット36とポケット部31bの底部との間には、バネ部材(図示せず)が設けられている。そのバネ部材は、ストラット36をノッチプレート32側に向けて軸線方向に押圧する。そのバネ部材から作用する弾性力によって、ストラット36の逆方向側の端部が起立できる。一方、セレクタプレート33がバネ部材の弾性力に抗してストラット36をポケット部31b内に収納させる荷重、すなわちセレクタプレート33からストラット36に作用する軸線方向の荷重によって、ストラット36の逆方向側の端部をポケットプレート31側に退避させることができる。ストラット36がポケット部31bに収納された状態ではノッチプレート32の回転は規制されないので、ノッチプレート32は正方向と逆方向の両方向に回転可能となり、SOWC30が解放状態となる。この場合、パワートレーン100では、第二キャリヤC2は正方向と逆方向の両方向に回転可能である。
このように構成されたSOWC30において、ノッチプレート32の切欠き部32cは、ノッチプレート32とセレクタプレート33との間に介在するオイルによって、SOWC30が誤係合することを抑制するための構造である。つまり、切欠き部32cは、ノッチプレート32がポケットプレート31に対して相対回転する際に、ノッチプレート32とセレクタプレート33との間で生じるオイルのせん断応力を低減するための構造である。ノッチプレート32とセレクタプレート33との間のオイルに生じるせん断応力は、オイル粘度や、オイル流速や、オイル層の厚さ、すなわちノッチプレート32とセレクタプレート33との間隔によって、その大きさが変化する。例えば、二枚の平板間の流れの基礎方程式{τ=μ・dU/dY}に基づいて、オイルのせん断応力を表すことができる。τは、オイルのせん断応力である。μは、オイルの粘度である。dUは、オイル流速の変化量である。dYは、二枚の平板間に形成されるオイル層の厚さの変化量である。まず、オイル粘度μについて、オイル粘度が高い場合には、オイル粘度が低い場合に比べて、プレート32,33間で生じるオイルのせん断応力は大きくなる。このオイル粘度はオイルの温度変化に応じて変化するものであり、一般に、オイル温度が低い場合には、オイル温度が高い場合に比べてオイル粘度は高くなる。よって、オイル温度が低い場合には、オイル温度が高い場合に比べて、プレート32,33間で生じるオイルのせん断応力は大きくなる。次に、オイル流速の変化量dUについて、プレート32,33間のオイル流速が速い場合には、オイル流速が遅い場合に比べて、プレート32,33間のオイルのせん断応力は大きくなる。SOWC30内におけるオイルの流れは、ノッチプレート32が回転することによって生じるため、オイルが流れる方向は周方向(回転方向)となる。そのため、オイル流速は、回転中心から径方向外側に向かうほど速くなる。つまり、ノッチプレート32の外径側でのオイル流速は、ノッチプレート32の内径側の流速に比べて速くなる。そして、オイル層の厚さの変化量dYについて、オイル層の厚さが薄い場合には、オイル層の厚さが厚い場合に比べて、プレート32,33間で生じるオイルのせん断応力は大きくなる。すなわち、ノッチプレート32とセレクタプレート33との間隔が狭い場合には、ノッチプレート32とセレクタプレート33との間隔が広い場合に比べて、プレート32,33間のオイルのせん断応力は大きくなる。本実施形態では、ノッチプレート32の外周縁部に切欠き部32cを設けることによって、相対的にオイル流速が速くなる径方向外側部分でオイル層の厚さを厚くできるので、オイルのせん断応力の大きさを効果的に低減するように構成されている。
さらに、セレクタプレート33の切欠き部33bは、ノッチプレート32の切欠き部32cと同様に、ノッチプレート32とセレクタプレート33との間に介在するオイルによってSOWC30が誤係合することを抑制するための構造である。つまり、切欠き部33bは、ノッチプレート32がポケットプレート31に対して相対回転する際に、ノッチプレート32とセレクタプレート33との間で生じるオイルのせん断応力を低減するための構造である。よって、セレクタプレート33の外周縁部に切欠き部33bを設けることによって、相対的にオイル流速が速くなる径方向外側部分でオイル層の厚さを厚くできるので、オイルのせん断応力の大きさを効果的に低減するように構成されている。
次に、図4を参照して、SOWC30を搭載した車両Veの走行モードについて説明する。ここでは、SOWC30を係合状態とすることで設定できる走行モード(ODモード)と、SOWC30を解放状態とすることで設定できる走行モード(THSモード)およびエンジン始動時とについて説明する。図4(a)は、ODモードで前進走行する場合の車両状態を示す共線図である。図4(b)は、THSモードで前進走行する場合の車両状態を示す共線図である。図4(c)は、エンジン始動時の車両状態を示す共線図である。なお、ハイブリッド式の車両Veでは様々なモードに設定可能である。
ODモードは、SOWC30を係合状態とすることで、変速部20が増速機として機能する。走行モードを他のモードからODモードへ遷移させる際、図示しない電子制御装置(ECU)がSOWC30のアクチュエータに指令信号を出力して、ストラット36が係合凹部32bに係合可能となる位置まで、セレクタプレート33を移動させるように構成されている。その際、アクチュエータがセレクタプレート33を正方向に回転させて、貫通孔33aとポケット部31bとの周方向での位置を合わせることによって、ポケット部31bを開放させる。これにより、バネ部材によって押圧されたストラット36の逆方向側の端部が、開放されたポケット部31bからノッチプレート32側に向けて突出し、係合凹部32bの逆方向側の係合凹面32dに当接する。その結果、ノッチプレート32の正方向の回転が規制される状態となる。
図4(a)に示すように、ODモードでは、第二キャリヤC2の正方向の回転がSOWC30によって規制されるので、SOWC30はエンジントルクに対する反力受けとして機能する。このODモードでは、第一モータMG1がエンジン反力を受け持つために電力を消費しなくても、SOWC30という機械的な構造によってエンジン反力を受けることができる。そして、入力要素である第一キャリヤC1の回転数が、出力要素である第一リングギヤR1の回転数よりも低回転であり、エンジン1から入力される回転が増速されて出力ギヤ5から出力される。すなわち、オーバードライブ状態となる。
図4(b)に示すように、THSモードは、SOWC30を解放状態とし、第一モータMG1によってエンジン1の動力に対する反力を発生させて走行するモードである。車両VeがTHSモードで前進走行時、エンジン1がトルクを出力し、かつ第一モータMG1がそのエンジントルクとは逆方向のモータトルクを出力する。これにより、第一モータMG1はエンジントルクに対する反力受けとして機能し、エンジントルクを動力分割機構10から駆動輪2側に向けて出力させる。なお、正方向のトルクとは、エンジントルクと同じ方向に作用するトルクである。逆方向のトルクとは、エンジントルクとは逆方向に作用するトルクである。
図4(c)に示すように、エンジン始動時、SOWC30を解放状態とし、第一モータMG1によってエンジン回転数を上昇させることになる。停車中、シフトレバーがパーキングレンジに位置することで、ドライブシャフト6が回転不可にロックされる。そのため、第一モータMG1が正方向のトルクを出力してモータ回転数が正方向に上昇すると、第一リングギヤR1が回転不可であるため、第二リングギヤR2は正方向に回転しエンジン1の回転数が上昇する。SOWC30が解放状態であることによって、第一モータMG1によるモータリングを可能にしている。すなわち、エンジン始動時に、SOWC30が誤って係合してしまうと、第二リングギヤR2が正方向に回転できなくなり、クランクシャフトが回転できない状態となってしまう。特に、エンジン1が停止している場合にはオイル温度が低温となるため、オイル粘度が高くなってしまう。そのような低温で高粘度のオイル状態であっても、本実施形態のSOWC30によれば、各プレート32,33の外周縁部に切欠き部32c,33bが設けられているので、オイル温度が低い状態からエンジン1を始動させる際(冷間始動時)にオイルのせん断応力を効果的に低減することができる。したがって、エンジン始動時に、SOWC30が誤って係合することを抑制できるので、意図せずに回転軸がロックされてしまいエンジンストールが起きることを抑制できる。
以上説明した通り、本実施形態のセレクタブルワンウェイクラッチによれば、セレクタプレートの外周縁部とノッチプレートの外周縁部に切欠き部が設けられているので、ノッチプレートとセレクタプレートとの間のオイルに生じるせん断応力を低減することができる。これにより、ノッチプレートが相対回転する場合に、セレクタプレートが引き摺られて係合方向へ誤って回転することを抑制できる。つまり、セレクタブルワンウェイクラッチが誤って係合することを抑制できる。
また、セレクタブルワンウェイクラッチは、プレートを対向させることによって軸長が短い小型な体格を実現している。本実施形態によれば、小型のセレクタブルワンウェイクラッチで誤係合を抑制することができる。例えば、セレクタプレートが係合方向に誤って移動しないようにリターンスプリングを強化すると、係合時には、そのリターンスプリングに抗する力を出力可能なアクチュエータを備える必要がある。しかしながら、アクチュエータが大型化してしまい、搭載性が不利になり、コストが増大してしまう。あるいは、オイルのせん断応力を低減するために、プレート間の間隔が大きくなるように各プレートを配置することも考えられる。しかしながら、セレクタブルワンウェイクラッチの軸長が長くなってしまい、体格が大型化してしまう。本実施形態では、上述した背反を伴わずに、小型のセレクタブルワンウェイクラッチにおいて、誤係合を抑制できる構造を実現することになる。
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されず、この発明の目的を逸脱しない範囲で適宜変更が可能である。
上述した実施形態は、ノッチプレートとセレクタプレートの両方の外周縁部に切欠き部が設けられた構成例であるが、本発明は、ノッチプレートとセレクタプレートとのうち、少なくともどちらか一方の外周縁部に切欠き部が設けられた構成を含む。例えば、その二枚のプレートのうち、ノッチプレートの外周縁部のみに切欠き部が設けられた構成の場合、切欠き部がないセレクタプレートの外周形状は円弧状となる。あるいは、その二枚のプレートのうち、セレクタプレートの外周縁部のみに切欠き部が設けられた構成の場合、切欠き部がないノッチプレートの外周形状は円弧状となる。要は、その二枚のプレートのうちどちらか一方の外周縁部に切欠き部が設けられた構造であれば、プレート間に介在するオイルのせん断応力を低減させるために回転プレートとセレクタプレートとの間隔を広げるように各プレートの配置を変更しなくてもよくなる。すなわち、回転プレートとセレクタプレートとの間に潤滑用のオイルが介在する状態で回転プレートがセレクタプレートに対して相対回転する場合には、オイルが介在する二枚の平板間の間隔を広げた構造と同じように、オイルに生じるせん断応力を低減させることができる。これにより、小型な構造であって、セレクタプレートがオイルに引き摺られて係合方向へ誤って回転することを抑制でき、セレクタブルワンウェイクラッチが誤って係合することを抑制できる。
また、本発明の切欠き部は、円環状プレートにおける径方向で外周縁部に設けられているものであって、その周方向位置は特に限定されない。例えばセレクタプレートにおいて、上述した実施形態では、切欠き部33bが貫通孔33aと別位相(周方向で異なる位置)の構成例であるが、その変形例として、切欠き部33bが貫通孔33aと同位相(周方向で同じ位置)となる構造がある。図5(a)〜(c)は、その変形例を示す模式図である。図5(a)に示すように、この変形例のセレクタプレート33Aの外周縁部には、切欠き部33bが貫通孔33aと同位相に設けられている。切欠き部33bが貫通孔33aと同位相の場合、その切欠き部33bの周方向幅は貫通孔33aと同程度の大きさであってもよい。例えば、図5(b)に示すように、貫通孔33aが切欠き部33bと繋がって外径側まで延びている形状に形成されたセレクタプレート33Aであってもよい。すなわち、貫通孔33aが外径側まで切り欠かれている構造のセレクタプレート33Aとなる。あるいは、図5(c)に示すように、切欠き部33bと貫通孔33aとが繋がらないように形成されたセレクタプレート33Aであってもよい。
図5(a)〜(c)に示すような切欠き部と貫通孔とが同位相となる変形例のさらなる変形例として、セレクタプレートにおいて凹部を形成する第二切欠き部が、貫通孔と別位相に設けられる構造がある。図6は、その変形例の一例を示す模式図であり、図7は、その変形例の別の例を示す模式図である。図6(a)に示すように、セレクタプレート33Bの外周縁部には、切欠き部33bに加え、外周縁部を周方向に沿うように延びる溝部を形成する第二切欠き部33dが設けられている。図6(b)に示すように、第二切欠き部33dは、対向面33cから薄肉化された形状に形成された凹部であり、相対的にその径方向内側よりも薄く形成されている。また、軸線方向からセレクタプレート33Bの対向面33cを見た場合に、第二切欠き部33dは、周方向で隣り合う切欠き部33b,33bの間を繋ぐようにして周方向に延びて形成されている。また、図7(a)に示すように、セレクタプレート33Cでは、外周縁部の切欠き部33bに加え、外周縁部よりも径方向内側に第三切欠き部33eが設けられている。第三切欠き部33eは、貫通孔であって、切欠き部33bとは繋がらない位置に設けられている。なお、第三切欠き部33eは、貫通孔に限定されず、対向面33c側から反対側の面へ向けて窪む凹部(穴)であってもよい。
また、上述した構成例の切欠き部33bは、厚さ方向に沿ってセレクタプレート33を貫通する形状(板厚全体を肉抜きした構造)であるが、その変形例として、セレクタプレート33を薄肉化した構造でもよい。その変形例の構成例を、図8と図9に示す。図8(a)は、図3(a)に示す切欠き部33bが板厚の一部を残すように薄肉化された凹部となる変形例のセレクタプレート33Dを示す模式図である。セレクタプレート33Dでは、切欠き部33bと貫通孔33aとが別位相に配置されている。図8(b)に示すように、セレクタプレート33Dの切欠き部33bは、対向面33cの一部を形成するように肉抜きされた凹部に形成されている。また、図9(a)は、図5(b)に示す切欠き部33bが板厚の一部を残すように薄肉化された凹部となる変形例のセレクタプレート33Eを示す模式図である。セレクタプレート33Eでは、切欠き部33bと貫通孔33aとが同位相に配置されている。図9(b)に示すように、セレクタプレート33Eの切欠き部33bは、対向面33cの一部を形成するように薄肉化された凹部であって、貫通孔33aの径方向外側で対向面33cを形成している。なお、さらなる変形例として、図9に示す切欠き部33bを、上述した図6,7に示す構成例に適用することが可能である。
さらに、図5〜図9を参照して上述した各変形例は、セレクタプレート33についての変形例であるが、それらの変形例における構造をノッチプレート32の外周縁部に設けられる切欠き部の構造として適用することができる。そのように、ノッチプレート32に各変形例を適用した場合には、上述した変形例の説明における貫通孔33aを係合凹部32bと読み替える。この場合に、係合凹部32bは凹部であるため対向面32aの一部を形成するものであることが、上述した各変形例とは異なる構造となる。
また、SOWC30を搭載する車両は、図1を参照して上述した車両Veに限定されない。図10は、車両Veの変形例の一例を示すスケルトン図である。図10に示す車両Veでは、上述した図1に示す車両Veとは異なり変速部20を搭載していない。図10に示すパワートレーン100では、動力分割機構10の第一サンギヤS1に、SOWC30のノッチプレート32が一体回転するように連結されている。SOWC30は、動力分割機構10の第一サンギヤS1を係合状態と解放状態とに選択的に切り替えるように構成されている。例えば、SOWC30を係合状態とし、エンジン1の動力で車両を前進走行させる場合、第一サンギヤS1の正回転が規制されるので、動力分割機構10が増速機として機能する。また、エンジン始動時、SOWC30を解放状態とすることで、第一モータMG1が正方向のトルクを出力し、かつ正回転することによって、第一モータMG1によってエンジン1をモータリングすることが可能である。
図11は、車両Veの別の変形例を示すスケルトン図である。図11に示す車両Veは、上述した図1に示す車両Veとは異なり変速部20を搭載していない。図11に示すパワートレーン100では、動力分割機構10の第一キャリヤC1に、SOWC30のノッチプレート32が一体回転するように連結されている。SOWC30は、動力分割機構10の第一キャリヤC1を係合状態と解放状態とに選択的に切り替えるように構成されている。すなわち、SOWC30を係合状態にすると、エンジン1のクランクシャフトが回転できない状態となる。そのため、EV走行モードにおいて、SOWC30を係合状態として、第二モータMG2のモータトルクを駆動輪2に伝達する際に、SOWC30がその反力を受け持つことになる。また、SOWC30を解放状態とすることによって、第一モータMG1によってエンジン1をモータリングできるとともに、エンジン1が出力した動力によって車両Veを前進走行させることが可能である。
1 エンジン
10 動力分割機構(第一遊星歯車機構)
20 変速部(第二遊星歯車機構)
30 セレクタブルワンウェイクラッチ(SOWC)
31 ポケットプレート(固定プレート)
31b ポケット部
32 ノッチプレート(回転プレート)
32a 対向面
32b 係合凹部
32c 切欠き部
32d 係合凹面(壁面)
33 セレクタプレート
33a 貫通孔
33b 切欠き部
33c 対向面
34 スナップリング
35 セレクタアーム
36 ストラット(係合片)
Ve 車両

Claims (2)

  1. 固定プレートと、
    前記固定プレートと対向して配置され、かつ前記固定プレートに対して相対回転する環状の回転プレートと、
    前記固定プレート側から前記回転プレート側に突出するように前記固定プレートに保持された係合片と、
    前記固定プレート側から前記回転プレート側に突出した前記係合片が係合するように前記回転プレートに形成された係合凹部と、
    前記固定プレートと前記回転プレートとの間に配置され、かつ前記係合片を前記回転プレート側に突出させた状態と前記係合片を前記回転プレートに接触させないように前記固定プレート側に退避させた状態とに切り替える環状のセレクタプレートとを備え、
    前記係合片が前記係合凹部に係合して前記回転プレートの回転を一方向に規制する係合状態と、前記回転プレートの両方向の回転を許容する解放状態とを選択的に切り替えるように構成されたセレクタブルワンウェイクラッチにおいて、
    前記セレクタプレートと前記回転プレートとの少なくともどちらか一方の外周縁部に厚さ方向に貫通している形状の切欠き部が形成されている
    ことを特徴とするセレクタブルワンウェイクラッチ。
  2. 固定プレートと、
    前記固定プレートと対向して配置され、かつ前記固定プレートに対して相対回転する環状の回転プレートと、
    前記固定プレート側から前記回転プレート側に突出するように前記固定プレートに保持された係合片と、
    前記固定プレート側から前記回転プレート側に突出した前記係合片が係合するように前記回転プレートに形成された係合凹部と、
    前記固定プレートと前記回転プレートとの間に配置され、かつ前記係合片を前記回転プレート側に突出させた状態と前記係合片を前記回転プレートに接触させないように前記固定プレート側に退避させた状態とに切り替える環状のセレクタプレートとを備え、
    前記係合片が前記係合凹部に係合して前記回転プレートの回転を一方向に規制する係合状態と、前記回転プレートの両方向の回転を許容する解放状態とを選択的に切り替えるように構成されたセレクタブルワンウェイクラッチにおいて、
    前記セレクタプレートと前記回転プレートとの少なくともどちらか一方の外周縁部に切欠き部が形成され、
    前記切欠き部は、前記セレクタプレートと前記回転プレートとの対向面を厚さ方向に肉抜きした凹部である
    ことを特徴とするセレクタブルワンウェイクラッチ。
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