JP6127684B2 - コークス炉炭化室の炉内圧調整装置及び炉内圧調整方法 - Google Patents

コークス炉炭化室の炉内圧調整装置及び炉内圧調整方法 Download PDF

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Description

コークス炉は、内部に石炭を装入し炭化、乾留する炭化室と石炭乾留に必要な熱を供給するために燃焼ガスを燃焼する燃焼室とが交互に連なった構造を有している。炭化室と燃焼室との間はケイ石れんがなどの耐火れんがが隔壁を形成し、この隔壁を燃焼室で発生した燃焼熱が伝熱することで炭化室内の石炭に熱を供給して乾留を行うものである。炭化室の上部には石炭装入孔が形成されており、また側壁には両サイドとも耐火れんがを内面に有する蓋が形成されており、石炭が乾留してコークスとなった段階で両サイドの蓋が開放され、押出し機により炭化室内のコークスを反対側のガイド車側へ押し出す構成となっている。
石炭の乾留時には石炭の有する揮発成分が乾留ガスとなって発生するが、乾留ガスは炭化室の上部にある上昇管を経由してドライメーンに集められ、乾留ガスの貯蔵設備へ送られる。このように、石炭の炭化、乾留に伴って発生するガスにより炭化室圧力が上昇すると、炭化室の石炭装入孔あるいは蓋の隙間から乾留ガスが炉外へ漏れる可能性がある。また、コークス炉の経年変化により耐火れんがの隔壁に目地切れなどが発生していると、炭化室側から燃焼室側に粉塵等が流れ、燃焼室の排ガス中へ黒煙が混入するといった問題が生じる。
そのため、特許文献1には、装入から押出までの全乾留期間に、コークス炉内圧を大気圧以下に設定し、測定圧力を同設定圧力と比較し、同差圧によって発せられる制御信号によって、上昇管に設けた制御ダンパーの開閉もしくは同上昇管内に圧力流体を吹き込み、もしくは2方法の組合せによって上昇管内の吸引圧を調整するコークス炉炭化室の圧力制御操業方法が提案されている。
特開平6−41537号公報
しかしながら、上述の構成では、全乾留期間に渡って炉内圧変動を安定的に抑制できているとはいえない。そこで、本願発明は、全乾留期間に渡って炉内圧変動を安定的に抑制することを目的とする。
上記課題を解決するために、本願発明に係る炉内圧調整装置は、(1)コークス炉炭化室の炉内圧を制御する炉内圧調整装置において、前記コークス炉炭化室の上昇管及びドライメーンを接続する接続管の内部にノズル装置を介して圧力流体を供給する供給部と、前記接続管の内部に配置される炉内圧調整ダンパーと、前記供給部及び前記炉内圧調整ダンバーの駆動を制御することにより炉内圧変動を抑制する制御部と、を有し、前記制御部は、石炭から放出される乾留ガスのガス量が所定値よりも高い乾留初期において、前記供給部により高圧流体を供給する第1の制御モードを実施し、石炭から放出される乾留ガスのガス量が所定値以下の乾留初期以降において、前記供給部により低圧流体を供給しながら、前記炉内圧調整ダンパーの開度を調節する第2の制御モードを実施し、前記第1の制御モードにおいて、石炭装入車の動作状態に応じて前記高圧流体の圧力レベルを変更し、前記第2の制御モードにおいて、石炭装入車の動作状態に応じて圧力流体を前記高圧流体から前記低圧流体に切替えるとともに、前記炉内圧調整ダンパーの開度を段階的に下げることを特徴とする。(1)の構成によれば、第1の制御モードが実施されることにより、圧力センサーの目詰まりによる検出エラーなどを考慮する必要がなくなるため、炭化室内の炉内圧変動を長期間安定的に抑制することができる。また、第2の制御モードが実施されることにより、微小な炉内圧変動に対して容易に追従することができる。
)さらに、前記高圧流体の圧力レベルを、前記石炭装入車の動作状態に応じて出力される動作信号の種類に対応付けて記憶する記憶部を有し、前記制御部は、前記動作信号を受信した際に、この動作信号に対応した圧力レベルを前記記憶部から読み出すことにより、前記供給部から供給される前記高圧流体の圧力レベルを設定することを特徴とする()に記載の炉内圧調整装置。()の構成によれば、記憶部に記載された情報を用いて、より確実に炭化室内の炉内圧変動を長期間安定的に抑制することができる。
)前記動作信号は、前記石炭装入車の石炭切出装置が回転動作を開始したことを示す第1の動作信号と、前記石炭切出装置が回転動作を停止したことを示す第2の動作信号と、前記石炭装入車により前記コークス炉炭化室の装入蓋が閉じられたことを示す第3の動作信号と、前記石炭装入車により前記装入蓋周りのシール処理が完了したことを示す第4の動作信号と、を含み、前記制御部は、前記第1の動作信号を受信した際に、第1の圧力値の前記高圧流体が供給されるように前記供給部を制御し、前記第2の動作信号を受信した際に、前記第1の圧力値よりも低い第2の圧力値の前記高圧流体が供給されるように前記供給部を制御し、前記第3の動作信号を受信した際に、前記第2の圧力値よりも低い第3の圧力値の前記高圧流体が供給されるように前記供給部を制御し、前記第4の動作信号を受信した際に、前記第3の圧力値よりも低い第4の圧力値の前記低圧流体が供給されるように前記供給部を制御することを特徴とする()に記載の炉内圧調整装置。()の構成によれば、適切な圧力レベルの圧力流体を適切なタイミングで供給することができる。
)前記供給部は、前記ノズル装置に圧力流体を供給する主供給管と、前記主供給管の始端部に形成される合流部に接続されるとともに、前記高圧流体を供給する高圧流体供給管と、前記合流部に接続されるとともに、前記低圧流体を供給する低圧流体供給管と、前記合流部に設けられ、回動することにより前記高圧流体供給管と前記低圧流体供給管との間で供給路を変更する弁体を備える切替バルブと、を有し、前記弁体は、供給路を前記高圧流体供給管から前記低圧流体供給管に変更する方向に回動した際に、回動量に応じて高圧流体に与える抵抗を増大させることにより高圧流体の圧力レベルを下げる圧力調整部材を兼ねていることを特徴とする(1)乃至()のうちいずれか一つに記載の炉内圧調整装置。()の構成によれば、切替バルブを回動させるだけで、圧力流体の圧力レベルを多段に変えることができる。所望の圧力流体を得るために、多数の圧力流体供給部を独立して設ける必要がなくなるため、設備レイアウトが簡素化されるとともに、コストを削減することができる。
)上記課題を解決するために、本願発明に係る炉内圧調整方法は、上昇管及びドライメーンを接続する接続管の内部に炉内圧調整ダンパーを配置したコークス炉炭化室の炉内圧調整方法において、石炭から放出される乾留ガスのガス量が所定値よりも高い乾留初期において、前記接続管内に高圧流体を供給する第1のステップと、石炭から放出される乾留ガスのガス量が所定値以下の乾留初期以降において、前記接続管内に低圧流体を供給しながら、前記炉内圧調整ダンパーの開度を調節する第2のステップと、を有し、前記第1のステップにおいて、石炭装入車の動作状態に応じて前記高圧流体の圧力レベルを変更し、前記第2のステップにおいて、前記炉内圧調整ダンパーの開度を段階的に下げることを特徴とする。(5)の構成によれば、第1のステップが実施されることにより、圧力センサーの目詰まりによる検出エラーなどを考慮する必要がなくなるため、炭化室内の炉内圧変動を長期間安定的に抑制することができる。また、第2のステップが実施されることにより、微小な炉内圧変動に対して容易に追従させることができる。
本願発明によれば、全乾留期間に渡って炉内圧変動を安定的に抑制することをできる。
コークス製造設備の概略構成図である。 炉内圧調整装置を含むコークス製造設備の別の概略構成図である。 装入車の概略構成図である。 装入車の機能ブロック図である。 切替バルブの動作説明図である。 記憶部に記憶される各種情報を示すデータテーブルである。 圧力調整時にシステムコントローラが行う処理を示したフローチャートである。
図1は、コークス製造設備の概略構成図である。図2は、炉内圧調整装置を含むコークス製造設備の別の概略構成図である。これらの図を参照して、コークス製造設備は、装入車10、押出機20及びガイド車30を含む。装入車10は、コークス炉1の装入蓋に形成されたレール軌条上を移動して、コークス炉1の炭化室1Aに石炭を装入する。押出機20は、乾留された赤熱コークスをコークス炉1の炭化室1Aから押し出す。ガイド車30は、コークス炉1の炭化室から押し出された赤熱コークスをバケットに投入する。赤熱コークスを収容したバケットは、消化電車により消火設備40に搬送される。
炉内圧調整装置は、コークス炉1の炭化室1Aの炉内圧を制御する。炭化室1Aの上壁部には、上下方向に延びる上昇管2が接続されている。石炭の乾留時に石炭から放出される乾留ガスは、上昇管2から炭化室1Aの外部に排出される。上昇管2は、L字状に折れ曲がった接続管3を介してドライメーン4に接続されている。ドライメーン4は、炭化室1Aの並設方向に延びており、各炭化室1Aから排出された乾留ガスを図示しない乾留ガス貯蔵設備に移送する。
接続管3の内部には、ノズル装置5が延出している。ノズル装置5は、接続管3の内部に圧力流体(一般には、水に微量なアンモニアを含む安水を使用することができる)を噴出させてエジェクタ効果により炭化室1Aの炉内圧を低下させる。主供給管201は、ノズル装置5に対して接続されている。主供給管201の始端部には、高圧流体供給管202と低圧流体供給管203とが合流する合流部201aが設けられている。合流部201aには、切替バルブ7が設けられている。切替バルブ7は、バルブ駆動モータ108によって開度が調節されることにより、主供給管201に供給される圧力流体の圧力レベルを変更する。切替バルブ7の詳細は、後述する。
高圧流体供給管202の始端部には、高圧流体を供給するための高圧流体供給部8が設けられており、低圧流体供給管203の始端部には、低圧流体を供給するための低圧流体供給部9が設けられている。接続管3の内部には、さらに、炉内圧調整ダンパー6が設けられている。炉内圧調整ダンパー6は、ダンパー駆動モータ107によって開度が調節されることにより、炭化室1A内の微小な炉内圧変動を抑制する。
記憶部60は、炉内圧調整装置を制御するためのシーケンスプログラムと、このシーケンスプログラムを実行するために必要な各種情報を記憶する。各種情報は、ノズル装置5を含む炉内圧抑制部による圧力抑制レベルと装入車10から出力される動作信号とを対応付けた対応情報を含んでいるが、詳細について後述する。記憶部60は、一つの記憶装置、或いは複数の記憶装置で実現してもよい。
システムコントローラ50は、炉内圧調整装置全体の制御を司り、装入車10から出力される動作信号に対応する圧力抑制レベルを記憶部60から読み出すとともに、この圧力抑制レベルに対応した開度に切替バルブ7が設定されるように、バルブ駆動モータ108を駆動する。また、システムコントローラ50は、ダンパー駆動モータ107、高圧流体供給部8及び低圧流体供給部9の駆動を制御する。システムコントローラ50は、一つのCPU、或いは複数のCPUからなるマルチプロセッサであってもよい。例えば、ダンパー駆動モータ107を制御するCPUと、バルブ駆動モータ108を制御するCPUとが異なっていてもよい。システムコントローラ50は、内部タイマー51を実装している。
請求項1に記載された発明特定事項と、本実施形態のハード構成との対応関係について説明する。「供給部」は、ノズル装置5、切替バルブ7、高圧流体供給部8、低圧流体供給部9、主供給管201、高圧流体供給管202及び低圧流体供給管203が協働することによって実現される。「制御部」は、ダンパー駆動モータ107、バルブ駆動モータ108及びシステムコントローラ50が協働することによって実現される。
図3は、装入車の概略構成図である。図4は、装入車の機能ブロック図である。次に、図3及び図4を参照しながら、装入車10の構成について詳細に説明する。装入車10は、装入車コントローラ101と、ポート102と、スクリュー駆動モータ103と、スリーブ駆動モータ104と、ゲート駆動モータ105と、蓋取装置駆動モータ106と、着磁電源110と、制御弁駆動モータ111と、受炭ホッパー11と、スクリューフィーダ(石炭切出装置に相当する)13と、スリーブ14と、ゲート15と、蓋取装置17と、マグネット部16と、モルタル制御弁18とを含む。
図3に図示するように、受炭ホッパー11は、下方に向かって内径が漸減するテーパ形状に形成されており、図示しない石炭塔に貯留されている石炭12を受炭する。スクリュー駆動モータ103は、装入車コントローラ101から出力される動作信号に基づき、スクリューフィーダ13を回転させる。スクリューフィーダ13が回転動作することにより、受炭した石炭12が所定量ずつ切り出される。
ここで、装入車コントローラ101は、スクリュー駆動モータ103に対して回転動作を指示する指示信号を出力する際に、ポート102を介して、スクリューフィーダ13が回転動作を開始したことを報知する動作信号(第1の動作信号に相当する)をシステムコントローラ50に出力する。また、装入車コントローラ101は、スクリュー駆動モータ103に対して回転動作を停止する停止信号を出力する際に、ポート102を介して、スクリューフィーダ13が回転動作を停止したことを報知する動作信号(第2の動作信号に相当する)をシステムコントローラ50に出力する。システムコントローラ50は、これらの動作信号に基づき、ダンパー駆動モータ107及びバルブ駆動モータ108の駆動を制御するが、この点については後述するフローチャートで詳しく説明する。システムコントローラ50は、一つのCPU、或いは複数のCPUからなるマルチプロセッサであってもよい。
ゲート駆動モータ105は、装入車コントローラ101の出力信号に基づき、ゲート15を開閉する。ゲート15が開かれると、スリーブ14への石炭12の落下が許容され、ゲート15が閉じると、スリーブ14への石炭12の落下が禁止される。なお、装入車コントローラ101は、ゲート15の開閉情報をシステムコントローラ50に対して報知してもよいし、報知しなくてもよい。
スリーブ駆動モータ104は、装入車コントローラ101の出力信号に基づき、スリーブ14を待機位置(図3の実線で示す位置)と、石炭装入位置(図3の点線で示す位置)との間で動作させる。スリーブ14は、筒状に形成されており、石炭装入位置において、炭化室1Aの石炭装入孔に接続されるとともに、スクリューフィーダ13によって切り出された石炭12が炭化室1Aに向かって重力落下することを許容する。なお、装入車コントローラ101は、スリーブ14の動作情報をシステムコントローラ50に対して報知してもよいし、報知しなくてもよい。
蓋取装置駆動モータ106は、装入車コントローラ101の出力信号に基づき、装入車10に設けられた蓋取装置17(図3では省略)を蓋開位置(図3の点線で示す位置)と蓋閉位置(図3の実線で示す位置)との間で動作させる。蓋取装置17の先端にはマグネット部16が設けられており、このマグネット部16は、着磁電源110から供給される電力によって着磁される。ここで、マグネット部16は、蓋閉位置において炭化室1Aの石炭装入孔を覆う装入蓋(不図示)の直上に位置する。また、装入蓋には磁性体(例えば、鉄板)が設けられている。したがって、マグネット部16を着磁させた状態で、蓋取装置17を蓋閉位置から蓋開位置に向かって移動させると、マグネット部16とともに装入蓋がスライド移動して、石炭装入孔が開かれる。
また、蓋取装置17は、炭化室1Aに対する石炭の装入作業が完了すると、着磁されたマグネット部16を図3に示す蓋開位置から蓋閉位置に移動させることにより、マグネット部16に吸着された装入蓋を用いて石炭装入孔を閉塞する。ここで、装入車コントローラ101は、蓋取装置駆動モータ106を制御してマグネット部16を図3に示す蓋閉位置に移動させる際に、ポート102を介して、装入蓋を閉じ位置に移動させたことを報知する動作信号(第3の動作信号に相当する)を、システムコントローラ50に出力する。
装入蓋の装着後、装入蓋周囲に形成された隙間から炉内乾留ガスの噴き出しを抑えるために、装入蓋周囲をシールする必要がある。シールには、モルタルを用いることができる。制御弁駆動モータ111は、モルタル制御弁18の開閉を制御することにより、装入蓋周囲に供給されるモルタルの供給量を制御する。なお、モルタル制御弁18は、図示しないモルタル供給装置から延びる供給管の管内に設けられている。モルタル供給装置は、スリーブ14から離隔した位置に設置されており、装入車10とともに移動する。供給管は、装入蓋周囲から退避した待機位置と、装入蓋周囲にモルタルを供給する供給位置との間で伸縮させることができる。
ここで、装入車コントローラ101は、制御弁駆動モータ111に対してモルタル制御弁18を閉じるための指示信号を出力する際に、ポート102を介して、モルタル制御弁18が閉じたことを報知する信号(第4の動作信号に相当する)を、システムコントローラ50に出力する。
次に、図5の動作説明図を参照しながら、切替バルブ7の構成について詳細に説明する。切替バルブ7は、弁体71と、弁体回転軸72とを含む。点線で示す丸印は、弁体71の回転軌跡を表している。弁体71は、弁体回転軸72を回転軸として図5(a)に示す位置と図5(c)に示す位置との間で回動する。
図5(a)を参照して、弁体71は、低圧流体供給管203を閉塞するとともに、高圧流体供給管202に対する開度が最も大きくなっている。したがって、高圧流体供給管202を流れる高圧流体は、弁体71から受ける抵抗が非常に小さくなるため、圧力損失が非常に少ない状態で主供給管201に流入する。図5(c)を参照して、弁体71は、高圧流体供給管202を閉塞するとともに、低圧流体供給管203に対する開度が最も大きくなっている。したがって、主供給管201には、低圧流体供給管203から供給される低圧流体のみが流入する。図5(b)を参照して、弁体71は、高圧流体供給管202を流れる高圧流体と、低圧流体供給管203を流れる低圧流体との双方に抵抗を与えている。
したがって、主供給管201に供給される圧力流体の圧力レベルは、図5(a)、図5(b)及び図5(c)の順序で低くなる。言い換えると、弁体71は回転量に応じて主供給管201に流入する圧力流体の圧力レベルを降下させる圧力調整部材として機能する。
本実施形態の切替バルブ7によれば、弁体71の回転量に応じて圧力流体の圧力レベルを多段に変えることができる。したがって、所望の圧力流体を得るために、多数の圧力流体供給部を独立して設ける必要がなくなるため、設備レイアウトが簡素化されるとともに、コストを削減することができる。
次に、図3及び図4を参照しながら、装入車10が行う作業の作業順序について簡単に説明する。装入車10は、受炭ホッパー11が石炭を受炭すると、最初の炭化室1A(以下、窯Aと称する)に移動する。装入車10は、窯Aに到着すると、マグネット部16を図3に示す蓋開位置から蓋閉位置に移動させるとともに、マグネット部16を着磁させ、装入蓋をマグネット部16に吸着させる。装入車10は、装入蓋を吸着したマグネット部16を図3に示す蓋閉位置から蓋開位置に移動させ、窯Aの石炭装入孔を開く。窯Aの石炭装入孔が開かれると、装入車10は、スリーブ14を図3に示す待機位置から石炭装入位置に動作させて、スリーブ14及び石炭装入孔を接続するとともに、ゲート15を閉じ位置から開き位置に駆動する。
ゲート15が開き位置に駆動されると、装入車10は、スクリューフィーダ13を回転させ、スクリューフィーダ13によって切り出された石炭12を窯Aに装入する。装入車10は、石炭の装入作業が完了すると、スクリューフィーダ13を停止させ、ゲート15を開き位置から閉じ位置に復帰させることにより石炭の落下を禁止する。ゲート15が閉じ位置に復帰すると、装入車10は、スリーブ14を図3に示す石炭装入位置から待機位置に動作させるとともに、着磁されたマグネット部16を図3に示す蓋開位置から蓋閉位置に移動させ、マグネット部16に吸着された装入蓋を用いて石炭装入孔を閉塞する。
石炭装入孔が閉塞されると、装入車10は、石炭塔に戻って新しい石炭を受炭し、次の炭化室1A(以下、窯Bと称する)に向けて移動する。ここで、窯Aと窯Bとの間には、複数(例えば、4個)の炭化室1Aが設けられており、装入車10が窯Bに到達したときに、モルタル供給装置が窯Aに到達する。モルタル供給装置が窯Aに到達すると、装入車10は、モルタル制御弁18を開いて、装入蓋周囲に形成された隙間をモルタルで閉塞してシールする。窯Aのシール処理が完了すると、装入車10は窯Bの装入蓋を開き、上述の作業を繰り返す。
次に、図6及び図7を参照しながら、炭化室1A内の炉内圧調整方法について説明する。図6は、記憶部60に記憶される各種情報を示すデータテーブルである。図7のフローチャートは、乾留中にシステムコントローラ50が行う処理を示している。初期状態において、弁体71は高圧流体供給管202を閉塞する位置(図5(c)に図示する位置)に駆動されており、炉内圧調整ダンパー6は全閉位置に駆動されているものとする。
乾留初期、つまり、石炭装入中、装入直後は、石炭から激しく乾留ガスが噴出して、急激な炉内圧変動が起こるため、高圧流体を供給する(第1の制御モードを実施する)ことにより大きな炉内圧変動を抑制する。乾留初期以降は、石炭から噴出する乾留ガスが少なくなり、炉内圧変動が相対的に小さくなるため、低圧流体を供給しながら炉内圧調整ダンパー6の開度を調節する(第2の制御モードを実施する)ことにより微小な炉内圧変動を抑制する。本実施形態では、スクリューフィーダの回転動作開始後、装入蓋周りのシール処理完了前の期間が、「石炭から放出される乾留ガスのガス量(単位時間当たりのガス発生量)が所定値よりも高い場合」に相当する。所定値は、炭化室1A内の炉内圧を実験、或いはシミュレーションによって予測することができる。
図7を参照して、ステップS101において、システムコントローラ50は、装入車10から出力される動作信号の受信を開始するとともに、内部タイマー51をスタートさせる。ステップS102において、システムコントローラ50は、スクリューフィーダ13が回転動作を開始したことを示す動作信号を受信したか否かを判別する。ここで、本発明者等の知見によると、スクリューフィーダ13が回転動作を開始した直後に、炭化室1A内の炉内圧が急激に増大することがわかっている。そのため、システムコントローラ50は、スクリューフィーダ13が回転動作を開始した場合には(ステップS102、YES)、ステップS103においてノズル装置5による圧力抑制レベルを高圧レベル1に設定するとともに、炉内圧調整ダンパー6を全開に設定する。
これにより、接続管3の内部に高圧レベル1の高圧流体(第1の圧力値の高圧流体に相当する)が供給され、エジェクタ効果により窯Aの急激な炉内圧変動を抑制することができる。なお、高圧レベル1の圧力流体は、圧力レベルが最も高く、例えば、弁体71を図5(a)に示す位置に動作させることにより生成することができる。
ステップS104において、システムコントローラ50は、スクリューフィーダ13が回転動作を停止したことを示す動作信号を受信したか否かを判別する。ここで、本発明者等の知見によると、スクリューフィーダ13が回転動作を停止すると、炭化室1A内の炉内圧変動は、スクリューフィーダ13が回転動作を開始した直後よりも、緩和されることがわかっている。そのため、システムコントローラ50は、スクリューフィーダ13が回転動作を停止した場合には(ステップS104 YES)、ステップS105において、弁体71を時計周り方向に所定量回転させることにより、ノズル装置5による圧力抑制レベルを高圧レベル1よりも低い高圧レベル2に設定する。
これにより、接続管3の内部に高圧レベル2の高圧流体(第2の圧力値の高圧流体に相当する)が供給され、エジェクタ効果により窯Aの急激な炉内圧変動を抑制することができる。また、高圧流体の圧力レベルを下げることにより、外気が炭化室1A内に吸引されて、炉体に悪影響を及ぼすなどの不具合を防止できる。さらに、高圧流体の圧力レベルの下げ幅を限定することにより、スリーブ14の上昇時、装入蓋閉じ時のガス漏れを抑制することができる。なお、高圧レベル2に対応する弁体71の開度は、切替バルブ7の仕様に応じて適宜設定することができる。
ステップS106において、システムコントローラ50は、装入蓋が閉じたことを示す動作信号を受信したか否かを判別する。ここで、本発明者等の知見によると、装入蓋が閉じられると、ガス漏れの度合いが小さくなり、炭化室1A内の炉内圧変動が、スクリューフィーダ13が回転動作を停止した直後よりも、緩和されることがわかっている。そのため、システムコントローラ50は、装入蓋が閉じられた場合には(ステップS106 YES)、ステップS107において、弁体71を時計周り方向にさらに回転させることにより、ノズル装置5による圧力抑制レベルを高圧レベル2よりも低い高圧レベル3に設定する。
これにより、接続管3の内部に高圧レベル3の高圧流体(第3の圧力値の高圧流体に相当する)が供給され、エジェクタ効果により窯Aの急激な炉内圧変動を抑制することができる。なお、高圧レベル3に対応する弁体71の開度は、切替バルブ7の仕様に応じて適宜設定することができる。
ステップS108において、システムコントローラ50は、装入蓋周囲のシール作業が完了したことを示す動作信号を受信したか否かを判別する。ここで、本発明者等の知見によると、装入蓋周囲のシール作業が完了すると、炭化室1A内の炉内圧変動が、装入蓋を閉じた直後よりも、緩和されることがわかっている。そのため、システムコントローラ50は、シール作業が完了した場合には(ステップS108 YES)、ステップS109において、弁体71を時計周り方向にさらに回転させることにより、ノズル装置5による圧力抑制レベルを高圧レベル3よりも低い低圧レベルに変更する。なお、低圧レベルの圧力流体は、圧力レベルが最も低く、例えば、弁体71を図5(c)に示す位置に動作させることにより生成される。これにより、接続管3の内部に低圧レベルの圧力流体(第4の圧力値の低圧流体に相当する)が供給され、エジェクタ効果により窯Aの微小な炉内圧変動を抑制することができる。
ステップS110において、システムコントローラ50は、内部タイマー51によるカウント時間がT1に達したか否かを判別する。カウント時間がT1に達した場合(ステップS110 YES)、処理はステップS111に進む。カウント時間がT1に達していない場合(ステップS110 NO)、処理はステップS109に戻り、低圧レベル1及び炉内圧調整ダンパー6の全開状態を維持する。
ステップS111において、システムコントローラ50は、炉内圧調整ダンパー6の開度を全開から80%に下げる。ここで、石炭(通常、複数銘柄の石炭を配合した配合炭が用いられる)は、約400℃で膨張を開始し、約500℃で再固化して、約1000まで収縮する。乾留期間中に石炭から放出される乾留ガスは徐々に減少するため、カウント時間がT1に達したタイミングで、炉内圧調整ダンパー6の開度を全開から80%に下げる処理を実施する。
ステップS112において、システムコントローラ50は、内部タイマー51によるカウント時間がT2に達したか否かを判別する。カウント時間がT2に達した場合(ステップS112 YES)、処理はステップS113に進む。カウント時間がT2に達していない場合(ステップS112 NO)、処理はステップS111に戻り、低圧レベル1及びこれまでの弁開度(つまり、炉内圧調整ダンパー6の開度が80%)を維持する。
ステップS113において、システムコントローラ50は、炉内圧調整ダンパー6の開度を80%から60%に下げる。すなわち、カウント時間がT2に達した場合には、石炭から放出される乾留ガスのガス量がさらに減少しているため、炉内圧調整ダンパー6の開度を80%から60%に下げる。
ステップS114において、システムコントローラ50は、内部タイマー51によるカウント時間がT3に達したか否かを判別する。カウント時間がT3に達した場合(ステップS114 YES)、処理はステップS115に進む。カウント時間がT3に達していない場合(ステップS114 NO)、処理はステップS113に戻り、低圧レベル1及びこれまでの弁開度(つまり、炉内圧調整ダンパー6の開度が60%)を維持する。
ステップS115において、システムコントローラ50は、炉内圧調整ダンパー6の開度を60%から40%に下げる。すなわち、カウント時間がT3に達した場合には、石炭から放出されるガスのガス量がさらに減少しているため、炉内圧調整ダンパー6の開度を40%に下げる。
ステップS116において、システムコントローラ50は、内部タイマー51によるカウント時間がT4に達したか否かを判別する。カウント時間がT4に達した場合(ステップS116 YES)、石炭の乾留が完了したため処理を終了する。カウント
時間がT4に達していない場合(ステップS116 NO)、処理はステップ115に戻り、低圧レベル1及びこれまでの弁開度(つまり、炉内圧調整ダンパー6の開度が40%)を維持する。
ここで、乾留中の炉内圧調整ダンパー6の開度は一例であり、炉内圧調整ダンパー6の仕様に応じて適宜変更することができる。また、カウント時間T1、T2、T3及びT4は、時々刻々と変化する炭化室1A内の圧力を、例えば圧力センサーを使ってモニタし、このモニタ結果に基づき設定することができる。また、配合炭の銘柄が変わることによって、ガス放出量の挙動が変化する場合には、配合炭の性状に応じてカウント時間T1、T2、T3及びT4を変化させることもできる。さらに、DAPS(Dry -cleaned and Agglomerated Precompaction System)による予熱炭を炭化室1Aに装入した場合にも、予熱炭の性状に応じてカウント時間T1、T2、T3及びT4を変化させることができる。さらにまた、稼働率変更(コークス炉炉温や装入炭温度の変更)に伴うガス放出量の挙動変化に応じてカウント時間T1、T2、T3及びT4を適宜に設定することもできる。
このように、石炭装入から乾留終了までの全期間をガスの発生レベルに応じて乾留初期と、乾留初期以降の期間とに分けて、各期間に対応した圧力調整方法を実施することにより、全期間において炉内変動を安定的に抑制することができる。
また、乾留初期における大きな圧力変動を、装入車10から出力される動作信号に基づき、抑制することができる。これにより、圧力センサーの目詰まりなどによる検出エラーを考慮する必要がなくなるため、コークス炉を安定的に操業することができる。すなわち、石炭装入中、石炭装入直後に特有の急激な炉内圧変動に容易に追従できるため、炭化室1Aの炉内圧をより安定的に維持することができる。さらに、乾留初期以降における微小な炉内圧変動を、炉内圧調整ダンパー6を駆動することにより、容易に調節することができる。
(変形例1)
上述の実施形態では、ノズル装置5、高圧流体供給部8、低圧流体供給部9、主供給管201、高圧流体供給管202及び低圧流体供給管203が協働することによって、「供給部」を構成したが、本発明はこれに限るものではなく、他の構成であってもよい。すなわち、「供給部」は、ノズル装置5と、それぞれがノズル装置5に対して圧力レベルの異なる圧力流体を供給可能な複数の圧力流体供給装置とから構成してもよい。この場合、「制御部」は、ダンパー駆動モータ107と、システムコントローラ50と、所望の圧力に対応した圧力流体供給部を選択するための切替弁と、前記切替弁を動作させるモータとが協働することによって実現してもよい。また、「供給部」は、ノズル装置と、ノズル装置に圧力流体を供給する一つの供給装置とが協働することによって実現してもよい。この場合、「制御部」は、ダンパー駆動モータ107と、システムコントローラ50と、ノズル装置5自体の圧力を調整する調整部とが協働することによって実現してもよい。
(変形例2)
上述の実施形態では、スクリューフィーダ13の回転動作開始時、スクリューフィーダ13の回転動作停止時、装入蓋による石炭装入孔の閉塞時、装入蓋周りのシール完了時に高圧流体の圧力レベルを変化させたが、本発明はこれに限るものではなく、石炭の装入中、装入直後の急激な炉内圧変動を抑制できれば、他のタイミングで圧力レベルを変更してもよい。例えば、スクリューフィーダ13の回転動作停止信号に変えてゲート15の閉信号を受信した際に、圧力流体を高圧レベル1から高圧レベル2に変更してもよい。例えば、石炭装入孔の閉塞時では無く、マグネット部16の着磁を解除したことを示す励磁OFF信号を受信した際に、圧力流体を高圧レベル2から高圧レベル3に変更してもよい。
(変形例3)
上述の実施形態では、装入車10が出力する動作信号に基づき、圧力レベルを変更したが、本発明はこれに限るものではなく、装入車10の動作状態を特定できる他の情報を用いることもできる。例えば、スクリューフィーダ13が回転動作を開始した直後に内部タイマー51によるカウントを開始し、カウント時間がスクリューフィーダ13を停止する時刻、装入蓋を閉じる時刻等に到達した時に、圧力流体の圧力レベルを変更してもよい。また、スクリューフィーダ13を停止する時刻、装入蓋を閉じる時刻は、実験、或いはシミュレーションを実施することによって推定することが可能であり、この推定した時刻を記憶部60に記憶させておくことにより、適切なタイミングで圧力レベルを変更することができる。
(変形例4)
上述の実施形態では、石炭切出装置としてスクリューフィーダを使用したが、本発明はこれに限るものではなく、例えば、ロータリバルブ、テーブルフィーダーなど他の石炭切出装置を用いることもできる。
1・・・コークス炉 1A・・・コークス炉炭化室
2・・・上昇管 3・・・接続管 4・・・ドライメーン 5・・・ノズル装置 6・・・炉内圧調整ダンパー
7・・・切替バルブ 8・・・高圧流体供給部
9・・・低圧流体供給部 10・・・装入車
11・・・受炭ホッパー 12・・・石炭
13・・・スクリューフィーダ 14・・・スリーブ
15・・・ゲート 16・・・マグネット部
17・・・蓋取装置 18・・・モルタル制御弁
20・・・押出機 30・・・ガイド車
50・・・システムコントローラ 60・・・記憶部
71・・・弁体 72・・・弁体回転軸
101・・・装入車コントローラ 102・・・ポート
103・・・スクリュー駆動モータ 104・・・スリーブ駆動モータ
105・・・ゲート駆動モータ 106・・・蓋取装置駆動モータ
107・・・ダンパー駆動モータ 108・・・バルブ駆動モータ
201・・・主供給管 201a・・・合流部
202・・・高圧流体供給管 203・・・低圧流体供給管

Claims (6)

  1. コークス炉炭化室の炉内圧を制御する炉内圧調整装置において、
    前記コークス炉炭化室の上昇管及びドライメーンを接続する接続管の内部にノズル装置を介して圧力流体を供給する供給部と、
    前記接続管の内部に配置される炉内圧調整ダンパーと、
    前記供給部及び前記炉内圧調整ダンバーの駆動を制御することにより炉内圧変動を抑制する制御部と、
    を有し、
    前記制御部は、石炭から放出される乾留ガスのガス量が所定値よりも高い乾留初期において、前記供給部により高圧流体を供給する第1の制御モードを実施し、石炭から放出される乾留ガスのガス量が所定値以下の乾留初期以降において、前記供給部により低圧流体を供給しながら、前記炉内圧調整ダンパーの開度を調節する第2の制御モードを実施し、
    前記第1の制御モードにおいて、石炭装入車の動作状態に応じて前記高圧流体の圧力レベルを変更し、
    前記第2の制御モードにおいて、石炭装入車の動作状態に応じて圧力流体を前記高圧流体から前記低圧流体に切替えるとともに、前記炉内圧調整ダンパーの開度を段階的に下げることを特徴とする炉内圧調整装置。
  2. さらに、前記高圧流体の圧力レベルを、前記石炭装入車の動作状態に応じて出力される動作信号の種類に対応付けて記憶する記憶部を有し、
    前記制御部は、前記動作信号を受信した際に、この動作信号に対応した圧力レベルを前記記憶部から読み出すことにより、前記供給部から供給される前記高圧流体の圧力レベルを設定することを特徴とする請求項に記載の炉内圧調整装置。
  3. 前記動作信号は、
    前記石炭装入車の石炭切出装置が回転動作を開始したことを示す第1の動作信号と、
    前記石炭切出装置が回転動作を停止したことを示す第2の動作信号と、
    前記石炭装入車により前記コークス炉炭化室の装入蓋が閉じられたことを示す第3の動作信号と、
    前記石炭装入車により前記装入蓋周りのシール処理が完了したことを示す第4の動作信号と、を含み、
    前記制御部は、
    前記第1の動作信号を受信した際に、第1の圧力値の前記高圧流体が供給されるように前記供給部を制御し、
    前記第2の動作信号を受信した際に、前記第1の圧力値よりも低い第2の圧力値の前記高圧流体が供給されるように前記供給部を制御し、
    前記第3の動作信号を受信した際に、前記第2の圧力値よりも低い第3の圧力値の前記高圧流体が供給されるように前記供給部を制御し、
    前記第4の動作信号を受信した際に、前記第3の圧力値よりも低い第4の圧力値の前記低圧流体が供給されるように前記供給部を制御することを特徴とする請求項に記載の炉内圧調整装置。
  4. 前記供給部は、
    前記ノズル装置に圧力流体を供給する主供給管と、
    前記主供給管の始端部に形成される合流部に接続されるとともに、前記高圧流体を供給する高圧流体供給管と、
    前記合流部に接続されるとともに、前記低圧流体を供給する低圧流体供給管と、
    前記合流部に設けられ、回動することにより前記高圧流体供給管と前記低圧流体供給管との間で供給路を変更する弁体を備える切替バルブと、を有し、
    前記弁体は、供給路を前記高圧流体供給管から前記低圧流体供給管に変更する方向に回動した際に、回動量に応じて高圧流体に与える抵抗を増大させることにより高圧流体の圧力レベルを下げる圧力調整部材を兼ねていることを特徴とする請求項1乃至のうちいずれか一つに記載の炉内圧調整装置。
  5. 上昇管及びドライメーンを接続する接続管の内部に炉内圧調整ダンパーを配置したコークス炉炭化室の炉内圧調整方法において、
    石炭から放出される乾留ガスのガス量が所定値よりも高い乾留初期において、前記接続管内に高圧流体を供給する第1のステップと、
    石炭から放出される乾留ガスのガス量が所定値以下の乾留初期以降において、前記接続管内に低圧流体を供給しながら、前記炉内圧調整ダンパーの開度を調節する第2のステップと、
    を有し、
    前記第1のステップにおいて、石炭装入車の動作状態に応じて前記高圧流体の圧力レベルを変更し、
    前記第2のステップにおいて、前記炉内圧調整ダンパーの開度を段階的に下げることを特徴とする炉内圧調整方法。
  6. 前記第1のステップにおいて、
    前記石炭装入車の石炭切出装置が回転動作を開始した際に、第1の圧力値の前記高圧流体を供給し、
    前記石炭切出装置が回転動作を停止した際に、前記第1の圧力値よりも低い第2の圧力値の前記高圧流体を供給し、
    前記石炭装入車により前記コークス炉炭化室の装入蓋が閉じられた際に、前記第2の圧力値よりも低い第3の圧力値の前記高圧流体を供給し、
    前記石炭装入車により前記装入蓋周りのシール処理が完了した際に、前記第3の圧力値よりも低い第4の圧力値の前記低圧流体を供給することを特徴とする請求項に記載の炉内圧調整方法。
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