JP5703931B2 - コークス炉及びコークス炉の操業方法 - Google Patents

コークス炉及びコークス炉の操業方法 Download PDF

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Description

本発明は、炭化室に装入された石炭を加熱してコークスを生成するコークス炉、及び、このコークス炉の操業方法に関するものである。
前述のコークス炉としては、例えば特許文献1〜3に示すように、複数の炭化室と燃焼室とが交互に配置された構造とされ、炭化室内に装入された石炭を高温で乾留することで、コークスを製造するものが提案されている。
炭化室には、石炭を装入するための装入孔が設けられており、石炭装入車が装入孔に対して装入スリーブを接続した状態で石炭の装入が実施される。ここで、炭化室からは、石炭に含まれる揮発成分が揮発することにより、コークス炉ガスが発生することになる。
炭化室において発生するコークス炉ガスは、各炭化室の天井部に設けられた上昇管からベンド部を経て、ドライメンに排出される。なお、ベンド部に向けて安水を噴射する安水噴射装置が設けられており、この安水噴射のエジェクタ効果によってコークス炉ガスがドライメン側に吸引される。
ドライメンは、オフテークメンを介してサクションメンに接続されており、前述のコークス炉ガスは、オフテークメン及びサクションメンを介して、ガス処理施設へと移送される。
オフテークメンには、内部圧力を計測する圧力センサと、この圧力センサの下流側(サクションメン側)に位置する制御ダンパと、が配設されており、圧力センサの圧力値が設定値となるように、オフテークメンの開度が調整される構成とされている。これにより、ドライメン及び炭化室の内部圧力を正圧に保持することができ、炭化室の内部に外気が混入することを防止している。
ここで、石炭を炭化室に装入した際には、高温の炭化室の側面や底面に石炭が接触することで、石炭に含まれる揮発成分が速やかに揮発し、コークス炉ガスの発生量が多くなる。そこで、例えば特許文献1においては、石炭を装入する炭化室(装入窯)と、この炭化室(装入窯)に隣接する炭化室(隣接窯)と、をジャンパパイプで接続し、石炭を装入した炭化室(装入窯)から発生するコークス炉ガスを、隣接する炭化室(隣接窯)を介してドライメンへと排出する技術が提案されている。
また、例えば特許文献2,3には、コークス炉における乾留時間を短縮してコークスの生産効率を向上させるために、例えば100〜300℃といった高温の状態の石炭を、炭化室に装入する技術が提案されている。
特開2009−249453号公報 特開平07−118640号公報 特開平11−246864号公報
ところで、特許文献2,3に示すように、100〜300℃といった高温の石炭を炭化室に装入した場合には、石炭の揮発成分が急激に揮発することになり、コークス炉ガスの単位時間当たりの発生量が従来よりも大幅に増加することになる。このため、ドライメンに大量のガスが瞬時に流入し、制御ダンパの制御範囲を超えてしまい、ドライメンや炭化室の内部圧力を調整することができなくなるといった問題があった。
また、石炭を装入後に装入孔から装入スリーブを取り外す際に、外気が炭化室内に混入し、石炭から発生するガスと混入した外気とが、ドライメンに吸引されることになる。また、特許文献1に記載されたように、ジャンパパイプを用いる場合には、ジャンパパイプの取り外しの際にも炭化室内に外気が混入することになる。このため、制御ダンパの制御範囲を超えるコークス炉ガスが、ドライメンに流入し、制御ダンパの制御範囲を超えてしまい、やはり、ドライメンや炭化室の内部圧力を調整することができなくなる。
本発明は、前述した状況に鑑みてなされたものであって、100〜300℃といった高温の石炭を炭化室に装入して、炭化室から大量のコークス炉ガスがドライメンに向けて流入する場合であっても、ドライメン及び炭化室の内部圧力を制御でき、安定した操業を行うことが可能なコークス炉、及び、このコークス炉の操業方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明に係るコークス炉は、複数の炭化室に接続された一のドライメンと、他の複数の炭化室に接続された他のドライメンと、を有し、前記一のドライメンには、一のオフテークメンが接続され、前記他のドライメンには、他のオフテークメンが接続されており、前記一のオフテークメンには、この一のオフテークメンの開度を調整する一の開度調整手段が設けられ、前記他のオフテークメンには、この他のオフテークメンの開度を調整する他の開度調整手段が設けられており、前記一のドライメンと前記他のドライメンとの間には、これら前記一のドライメンと前記他のドライメンとを連結する連結管が設けられており、前記連結管には、開閉弁が配設されていることを特徴としている。
この構成のコークス炉においては、一のドライメンに接続された炭化室において石炭の装入を行った際に、一の開度調整手段の制御範囲を超えるような大量のコークス炉ガスが発生した場合であっても、コークス炉ガスが、連結管を介して一のドライメンから他のドライメンへと流入することになり、一の開度調整手段及び他の開度調整手段との協働により、一のドライメン及び他のドライメンの圧力調整を行うことが可能となる。すなわち、連結管によって、一のドライメンと他のドライメンとが均圧化され、石炭を装入した炭化室に接続されたドライメンのみが高圧になることを防止しているのである。これにより、安定してコークス炉の操業を実施することが可能となる。
また、前記連結管には、開閉弁が配設されているので、開閉弁を開放することにより、一のドライメンと他のドライメンとを連通でき、開閉弁を閉止することにより、一のドライメンと他のドライメンとを遮断することができる。
よって、例えば高温の石炭を装入して大量のコークス炉ガスが発生する場合には、開閉弁を開放することで、上述のように、一のドライメンと他のドライメンとを均圧化して、一のドライメンと他のドライメンの圧力制御を行うことができる。
一方、低温の石炭を使用し、コークス炉ガスの発生量が少ない場合には、開閉弁を閉止することにより、それぞれのドライメンに設けられた開度調整手段によってそれぞれのドライメンの圧力制御を行ってもよい。
また、前記一のドライメン及び前記他のドライメンには、前記連結管に連結される接続孔が形成されており、この接続孔が、水平方向よりも上方に向けて開口していることが好ましい。
炭化室から発生するコークス炉ガスには多くの粉塵が混在している。ここで、前記連結管に連結される接続孔が水平方向よりも上方に向けて開口しているので、粉塵が連結管内部に堆積することが防止され、連結管の閉塞を防止することができる。
本発明のコークス炉の操業方法は、上述のコークス炉の操業方法であって、前記一のドライメンと前記他のドライメンとを連結管によって連通した状態で、石炭の装入を実施することを特徴としている。
この構成のコークス炉の操業方法によれば、一のドライメンに接続された炭化室において石炭の装入を行った際に大量のコークス炉ガスが発生する場合であっても、コークス炉ガスを一のドライメンから他のドライメンへと流入させることができ、一の開度調整手段及び他の開度調整手段の制御範囲でコークス炉ガスを流通させることが可能となる。これにより、一の開度調整手段及び他の開度調整手段によって確実に圧力調整を行うことができ、安定した操業を行うことができる。
ここで、前記炭化室に装入される前記石炭の温度が100℃以上の場合には、前記一のドライメンと前記他のドライメンとを連結管によって連通した状態で、石炭の装入を実施することが好ましい。
炭化室に装入される石炭の温度が100℃以上の場合には、炭化室に装入した時点で揮発分が急激に揮発して大量のコークス炉ガスが発生することになる。よって、前記一のドライメンと前記他のドライメンとを連通した状態で石炭の装入を実施することで、ドライメン及び炭化室の圧力を制御することが可能となる。
一方、炭化室に装入される石炭の温度が100℃未満の場合には、炭化室に装入した時点で発生するコークス炉ガスの量が比較的少ないことから、前記一のドライメンと前記他のドライメンとを遮断した状態で石炭の装入を実施することで、それぞれのドライメンに設けられた開度調整手段によってドライメンの圧力制御を行ってもよい。
上述のように、本発明によれば、炭化室から大量のコークス炉ガスがドライメンに向けて流入する場合であっても、ドライメン及び炭化室の内部圧力を制御でき、安定した操業を行うことが可能なコークス炉、及び、このコークス炉の操業方法を提供することが可能となる。
本発明の一実施形態であるコークス炉の概略説明図である。 図1に示すコークス炉に備えられた炭化室の断面説明図である。 図1に示すコークス炉に備えられた連結管の拡大説明図である。 本発明の一実施形態であるコークス炉の操業方法を示すフロー図である。 発生ガス量と制御ダンパの開度との関係を示すグラフである。 発生ガス量と内部圧力との関係を示すグラフである。
以下に、本発明の一実施形態であるコークス炉及びコークス炉の操業方法について、添付した図面を参照して説明する。なお、本発明は、以下の実施形態に限定されるものではない。
本実施形態であるコークス炉1は、図1に示すように、並列された複数の炭化室10を備えており、隣接する2つの炭化室10の間には、図示しない燃焼室が配置されている。
また、コークス炉1は、第1ドライメン30Aに接続された複数の炭化室10を有するA炉団と、第2ドライメン30Bに接続された複数の炭化室10を有するB炉団と、を備えている。
炭化室10は、図1に示すように、上面視して、一方向(図1において左右方向)に延在しており、一端に上昇管11が配設され、他端にスタンドパイプ15が配設されている。また、上昇管11とスタンドパイプ15との間には、複数の装入孔16が形成されている。
並列された複数の炭化室10の上部には、レール19が炭化室10の並列方向に向けて延在するように配設されている。このレール19の上には、石炭装入車20が載置されている。石炭装入車20はレール19に沿って移動する構成とされている。
図2に示すように、石炭装入車20には、炭化室10に設けられた複数の装入孔16にそれぞれ対応する装入スリーブ21が設けられており、この装入スリーブ21を装入孔16に接続した状態で、石炭を炭化室10内に装入する構成とされている。
また、石炭装入車20は、炭化室10のスタンドパイプ15に接続されるジャンパパイプ22を備えている。このジャンパパイプ22は、図1に示すように、石炭を装入する炭化室10(以下、装入窯10a)と、装入窯10aに隣接する炭化室10(以下、隣接窯10b)とを連結する構成とされている。
炭化室10に設けられた上昇管11は、ベンド部12を介して第1ドライメン30A又は第2ドライメン30Bに接続されている。ここで、ベンド部12には、安水噴射装置13が配設されており、ベンド部12に安水が噴射される際のエジェクタ効果によって、炭化室10内のガスが第1ドライメン30A又は第2ドライメン30Bに向けて吸引される構成とされている。
そして、図1に示すように、A炉団の各炭化室10と接続された第1ドライメン30Aには、第1オフテークメン32Aが連結されている。この第1オフテークメン32Aには、第1ドライメン30A側の内部圧力及び温度を測定する第1センサ33Aと、第1オフテークメン32の内部圧力を調整する第1制御ダンパ34Aと、が配設されている。ここで、第1制御ダンパ34Aは、第1センサ33Aによって測定された圧力値が一定となるように、第1オフテークメン32Aの第1制御ダンパ34Aの開度を調整する構成とされている。
また、B炉団の各炭化室10と接続された第2ドライメン30Bには、第2オフテークメン32Bが連結されている。この第2オフテークメン32Bには、第2ドライメン30B側の内部圧力及び温度を測定する第2センサ33Bと、第2オフテークメン32の内部圧力を調整する第2制御ダンパ34Bと、が配設されている。ここで、第2制御ダンパ34Bは、第2センサ33Bによって測定された圧力値が一定となるように、第2オフテークメン32Bの第2制御ダンパ34Bの開度を調整する構成とされている。
また、第1オフテークメン32A及び第2オフテークメン32Bは、図示しないガス処理施設に連結されたサクションメン35に接続されている。
そして、第1ドライメン30Aと第2ドライメン30Bは、連結管40によって連結されている。この連結管40には、開閉弁41が設けられており、連結管40を閉止/開放することが可能な構成とされている。
ここで、本実施形態においては、第1ドライメン30A及び第2ドライメン30Bに設けられた接続孔31A、31Bが水平方向よりも上方に向けて開口しており、連結管40は、第1ドライメン30A及び第2ドライメン30Bから上方に向けて延在するように配設されている。
次に、このコークス炉1の操業方法の一形態について、図4を参照して説明する。
まず、コークス炉1に装入する石炭の温度を確認する。ここで、石炭の乾留時間を短縮してコークスの生産効率を向上させるために、コークス炉に装入する石炭の温度を100℃以上、好ましくは150℃以上、さらに好ましくは250℃以上とすることがある。但し、石炭の温度が高すぎると石炭が溶融するため、上限は300℃以下とすることが好ましい。このように、100℃以上の石炭を用いる場合には、図4に示すように、連結管40に設けられた開閉弁41を開放して、第1ドライメン30Aと第2ドライメン30Bとを連通させた状態で石炭の装入を実施する。
一方、100℃未満の石炭を用いる場合には、図4に示すように、連結管40に設けられた開閉弁41を閉止して、第1ドライメン30Aと第2ドライメン30Bとを遮断させた状態で石炭の装入を実施する。
ここで、石炭の装入作業は、次のように実施される。
まず、石炭装入車20が、装入窯10aの上にまで移動する。そして、装入窯10a及び隣接窯10bのスタンドパイプ15の蓋を開放し、ジャンパパイプ22を接続する。また、装入窯10aの各装入孔16の蓋を開放し、装入スリーブ21を接続する。
そして、装入スリーブ21を介して、装入窯10aの内部に石炭を装入する。このとき、装入窯10a及び隣接窯10bのべンド部12に設けられた安水噴射装置13を噴射する。
これにより、装入窯10aで発生するコークス炉ガスは、装入窯10a及び隣接窯10bを介して第1ドライメン30A又は第2ドライメン30Bへと吸引される。
ここで、100℃以上の高温の石炭を装入する場合には、石炭に含まれる揮発成分が炭化室10に装入された際に瞬時に揮発し、大量のコークス炉ガスが発生することになる。また、石炭の装入作業が終了し、ジャンパパイプ22や装入スリーブ21を取り外す際には、外気が炭化室10内に混入し、この外気も第1ドライメン30A又は第2ドライメン30Bへと吸引されることになる。
本実施形態においては、100℃以上の高温の石炭を装入する場合には、連結管40の開閉弁41を開放し、第1ドライメン30Aと第2ドライメン30Bとを連通した状態としている。このため、例えばB炉団で石炭の装入作業を実施した場合、コークス炉ガスは、第2ドライメン30Bに吸引されるとともに、連結管40を介して第1ドライメン30A側にも流入し、第1ドライメン30Aと第2ドライメン30Bとが均圧化されることになる。そして、コークス炉ガスは、第1ドライメン30Aに接続された第1オフテークメン32A及び第2ドライメン30Bに接続された第2オフテークメン32Bを介して、サクションメン35に排出される。
一方、100℃未満の比較的低温の石炭を装入する場合には、コークス炉ガスの発生量が少なくなる。
本実施形態においては、100℃未満の石炭を装入する場合には、連結管40の開閉弁41を閉止し、第1ドライメン30Aと第2ドライメン30Bとを遮断した状態としている。このため、例えばB炉団において装入作業を実施した場合、コークス炉ガスが第2ドライメン30Bに吸引される。そして、第2ドライメン30Bに接続された第2オフテークメン32Bを介して、サクションメン35に排出される。このとき、第1ドライメン30Aには、コークス炉ガスが流入しないことになる。
このように、本実施形態であるコークス炉1の操業方法においては、装入する石炭の温度に応じて、連結管40の開閉弁41を開放/閉止して、石炭の装入を実施している。
以上のような構成とされた本実施形態であるコークス炉1及びコークス炉1の操業方法においては、例えばB炉団の炭化室10において石炭の装入を行った際に、第2制御ダンパ34Bの制御範囲を超えるような大量のコークス炉ガスが発生する場合であっても、コークス炉ガスが、連結管40を介して第2ドライメン30Bから第1ドライメン30Aへと流入することになり、第2ドライメン30Bと第1ドライメン30Aとが均圧化されることになる。
そして、第2ドライメン30Bに吸引されたコークス炉ガスは、第2オフテークメン32Bを介してサクションメン35へと排出される。また、第1ドライメン30Aに流入したコークス炉ガスは、第1オフテークメン32Aを介してサクションメン35へと排出される。
このように、大量のコークス炉ガスが、第1オフテークメン32A及び第2オフテークメン32Bを介してサクションメンに排出されることから、第1オフテークメン32Aに設けられた第1制御ダンパ34A及び第2オフテークメン32Bに設けられた第2制御ダンパ34Bが、それぞれの制御範囲で動作することが可能となる。よって、第1ドライメン30A及び第2ドライメン30Bの内部圧力を設定値へと制御することができ、安定してコークス炉1の操業を実施することが可能となる。
また、本実施形態では、連結管40に開閉弁41が配設されているので、開閉弁41を開放することにより、第1ドライメン30Aと第2ドライメン30Bとを連通でき、開閉弁41を閉止することにより、第1ドライメン30Aと第2ドライメン30Bとを遮断することができる。
そして、本実施形態では、炭化室10に装入される石炭の温度が100℃以上の場合には、第1ドライメン30Aと第2ドライメン30Bとを連結管40によって連通した状態で石炭の装入を実施し、炭化室10に装入される石炭の温度が100℃未満の場合には、第1ドライメン30Aと第2ドライメン30Bと遮断した状態で、石炭の装入を実施する構成としている。
したがって、炭化室10に装入される石炭の温度が100℃以上の場合には、装入時に大量のガスが急激に発生するため、第1ドライメン30Aと第2ドライメン30Bとを連通した状態で石炭の装入を実施することで、第1ドライメン30A及び第2ドライメン30Bの内部圧力を制御することが可能となる。
一方、炭化室10に装入される石炭の温度が100℃未満の場合には、炭化室10に装入した時点で発生するコークス炉ガスの量が比較的少ない。よって、第1ドライメン30Aと第2ドライメン30Bとを遮断した状態で石炭の装入を実施することで、第1制御ダンパ34Aによって第1ドライメン30Aの圧力を制御し、第2制御ダンパ34Bによって第2ドライメン30Bの圧力を制御することになる。このとき、ガスの発生量が少なく第1制御ダンパ34A及び第2制御ダンパ34Bの制御範囲を超えないため、第1ドライメン30A及び第2ドライメン30Bの圧力制御を安定して行うことが可能となる。
また、本実施形態においては、第1ドライメン30A及び第2ドライメン30Bに設けられた接続孔31A、31Bが水平方向よりも上方に向けて開口しており、連結管40は、第1ドライメン30A及び第2ドライメン30Bから上方に向けて延在するように配設されているので、連結管40の内部や接続孔31A、31B近傍に粉塵が堆積することが防止され、連結管40の閉塞を防止することができる。
以上、炭化室10に装入される石炭の温度が100℃未満の場合に、第1ドライメン30Aと第2ドライメン30Bとを遮断した状態で石炭の装入を実施する形態を例に挙げて説明したが、別の形態として、炭化室10に装入される石炭の温度が100℃未満の場合に、第1ドライメン30Aと第2ドライメン30Bとを連通した状態で石炭の装入を実施してもよい。
ここで、本実施形態のコークス炉1及びコークス炉1の操業方法の作用効果を、図5及び図6を用いて詳細に説明する。
B炉団の炭化室10に、例えば200℃に加熱した石炭を装入した場合、第1ドライメン30A及び第2ドライメン30Bを介してサクションメン35に排出されるコークス炉ガス量は、図5(a)及び図6(a)に示すように変化することになる。ちなみに、図5(a)と図6(a)は同一の図である。すなわち、石炭の装入の直後にガスの発生量が大幅に増加(例えば、ベースに対して、ピーク値が約11000Nm/h増加)し、その後、ガスの発生量は徐々に減少していく。これは、石炭の装入を開始した時点では、石炭が炭化室10の底面と側面とに接触し、揮発成分が急激に揮発してガス発生量が多くなり、その後に装入される石炭は、炭化室10の側面に接触するのみであるため、温度上昇が緩やかになり、ガスの発生量が抑えられるためである。
石炭の装入が終了した後、装入スリーブ21及びジャンパパイプ22を取り外す。このとき、外気が炭化室10内に混入することになり、この外気の影響によってサクションメン35に排出されるコークス炉ガス量が変動することになる。なお、図5(a)、図6(a)に示すように、装入スリーブ21及びジャンパパイプ22の取り外しが段階的に行われることから、その度にコークス炉ガス量が大きく変動(例えば、ベースに対して、ピーク値が約10000Nm/h増加)することになる。ちなみに、上記のベースとは、石炭の装入や、装入スリーブ21等の取り外し作業が行われていない際の発生ガス量を意味している。
ここで、第1ドライメン30Aと第2ドライメン30Bとを遮断した状態で石炭の装入を実施した場合には、図5(b)及び図6(b)に示すように、第2ドライメン30Bには、第2制御ダンパ34Bの制御範囲(例えば、ダンパ開度80%)を超えるコークス炉ガスが吸引されることになり、第2ドライメン30B側の圧力制御範囲を大きく超えてしまう。また、装入スリーブ21及びジャンパパイプ22の取り外し時には、石炭から発生するガスに加えて外気が流入し、やはり、第2制御ダンパ34Bの制御範囲を超えるコークス炉ガスが吸引されることになる。そして、コークス炉ガス発生量が大きく変動することから、第2ドライメン30Bの圧力も大きく変動する。このとき、第2制御ダンパ34Bの制御動作によって内部圧力が負圧となることがあり、第2ドライメン30B及びこの第2ドライメン30Bに接続された炭化室10に外気が混入するおそれがある。
これに対して、第1ドライメン30Aと第2ドライメン30Bとを連通した状態で石炭の装入を実施した場合には、図5(c)及び図6(c)に示すように、第2ドライメン30Bへと吸引されたコークス炉ガスは、連結管40を介して第1ドライメン30A側にも流入し、第1ドライメン30Aと第2ドライメン30Bとが均圧化される。これにより、第2ドライメン30Bには、第2制御ダンパ34Bの制御範囲内のコークス炉ガスが流通し、かつ、第1ドライメン30Aには、第1制御ダンパ34Aの制御範囲内のコークス炉ガスが流通することになる。このように、第2制御ダンパ34Bと第1制御ダンパ34Aとが協働することで、第1ドライメン30A及び第2ドライメン30Bの内部圧力が設定値となるように制御することが可能となっている。なお、装入スリーブ21及びジャンパパイプ22の取り外し時においても、同様の作用によって、第1ドライメン30A及び第2ドライメン30Bおける圧力変動が抑制されている。
以上のように、本実施形態であるコークス炉1及びコークス炉1の操業方法によれば、炭化室10から大量のガスが第1ドライメン30A及び第2ドライメン30Bに向けて吸引される場合であっても、第1ドライメン30A及び第2ドライメン30B及び炭化室10の内部圧力を制御でき、安定した操業を行うことが可能となる。
以上、本発明の実施形態であるコークス炉及びコークス炉の操業方法について説明したが、本発明はこれに限定されることはなく、その発明の技術的思想を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、ジャンパパイプが設けられた石炭装入車を用いたもので説明したが、これに限定されることはなく、ジャンパパイプを有していないものであってもよい。
また、石炭装入車の構造や、炭化室の配置等についても、本実施形態で例示したものに限定されることはない。
さらに、2つのドライメンを連結管で連結するものとして説明したが、3つ以上のドライメンを連結管で連結する構成であってもよい。
1 コークス炉
10 炭化室
20 石炭装入車
30A 第1ドライメン(一のドライメン)
30B 第2ドライメン(他のドライメン)
31A、31B 接続孔
32A 第1オフテークメン(一のオフテークメン)
32B 第2オフテークメン(他のオフテークメン)
34A 第1制御ダンパ(一の開度調整手段)
34B 第2制御ダンパ(他の開度調整手段)
40 連結管
41 開閉弁

Claims (4)

  1. 複数の炭化室に接続された一のドライメンと、他の複数の炭化室に接続された他のドライメンと、を有し、
    前記一のドライメンには、一のオフテークメンが接続され、前記他のドライメンには、他のオフテークメンが接続されており、
    前記一のオフテークメンには、この一のオフテークメンの開度を調整する一の開度調整手段が設けられ、前記他のオフテークメンには、この他のオフテークメンの開度を調整する他の開度調整手段が設けられており、
    前記一のドライメンと前記他のドライメンとの間には、これら前記一のドライメンと前記他のドライメンとを連結する連結管が設けられており、
    前記連結管には、開閉弁が配設されていることを特徴とするコークス炉。
  2. 前記一のドライメン及び前記他のドライメンには、前記連結管に連結される接続孔が形成されており、この接続孔が、水平方向よりも上方に向けて開口していることを特徴とする請求項1に記載のコークス炉。
  3. 請求項1又は請求項2に記載されたコークス炉の操業方法であって、
    前記一のドライメンと前記他のドライメンとを連結管によって連通した状態で、石炭の装入を実施することを特徴とするコークス炉の操業方法。
  4. 前記炭化室に装入される前記石炭の温度が100℃以上の場合には、前記一のドライメンと前記他のドライメンとを連結管によって連通した状態で、石炭の装入を実施することを特徴とする請求項3に記載のコークス炉の操業方法。
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