JP2019147981A - 高炉シャフト吹込み装置および高炉シャフト吹込み装置の運転方法 - Google Patents
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Abstract
Description
COURSE50では、CO2排出の抑制技術の一つとして、高炉から回収された炉頂ガス(BFG)もしくはコークス炉ガス(COG)等、その他のガスを昇温し、還元ガスとして高炉のシャフト部に供給することにより、高炉内における鉄分の還元反応を促進させることが提案されている(特許文献1)。
そこで、特許文献1では、炉頂ガスを600℃以上1000℃以下に昇温して熱量を補うことで、前述した熱量不足の問題を解決し、CO2排出量を大幅に削減することを可能としている。
このような装置として、通常高炉に熱風を供給するために用いられる熱風炉が考えられる。
しかし、熱風炉では、燃焼工程で発生した燃焼排ガスが熱風炉内に残留する。そして、送風工程に切り替えた場合には、残留した燃焼排ガスが高炉に供給される。ここで、燃焼排ガスは既に燃焼されて酸化されているため、還元材機能がほとんどない。そのため、このような燃焼排ガスが還元ガスに混入して高炉に供給されると、還元ガスの還元材機能が低下してしまい、高炉での鉄分の還元反応が抑制されてしまうといった問題が生じる。
ここで、熱風炉では、燃焼工程で発生した燃焼排ガスが熱風炉内に残留する。そのため、このままの状態で送風工程に切り替えると、残留した燃焼排ガスが高炉に送られる。そうすると、燃焼排ガスが還元ガスに混入して高炉に供給され、還元ガスの還元材機能が低下する。そのため、高炉での鉄分の還元反応が抑制されてしまう。
しかし、本発明では、燃焼工程の後に熱風炉内が還元ガスで置換されるので、送風工程で燃焼排ガスが還元ガスに混入することを防ぐことができる。そのため、還元材機能を低下させることなく還元ガスを高炉に供給でき、高炉での鉄分の還元反応が抑制されることを防ぐことができる。
そのため、置換工程において、還元ガス供給ラインから昇温された還元ガスを熱風炉内に導入することができる。そうすると、燃焼工程と置換工程とで熱風炉内の温度がほとんど変化しないので、熱風炉内に積まれた耐火煉瓦等の熱風炉耐火物の温度もほとんど変化しない。そのため、温度変化による熱風炉耐火物の不安定化を防止できる。
本発明では、燃焼工程において、熱風炉内に供給される燃料ガスを昇圧することで、熱風炉内を十分な高圧にすることができる。
ここで、従来の熱風炉のように、燃焼工程を大気圧(常圧)で行った場合、高炉に供給される還元ガスの吹込圧力と熱風炉内の圧力との差が大きくなる。そのため、還元ガス供給ラインから還元ガスを熱風炉内に逆流させようとした場合に、熱風炉内に急激に還元ガスが導入してしまう。そうすると、高炉に供給される還元ガスの流量が不安定となってしまうので、高炉における鉄分の還元反応が抑制されてしまう。
一方、本発明では、圧力調整装置が比較的低温の燃焼排ガスが流通する燃焼排ガス排出ラインに設けられるので、耐熱性が極めて高い特殊温度仕様の圧力調整装置を採用する必要はなく、一般的な高温仕様のものを採用できる。一般的な高温仕様の圧力調整装置は安価な上、構造が複雑でなく不具合が生じ難いので、設備コストを低減できるとともに、設備の信頼性を向上できる。
本発明では、燃料ガスを昇圧する昇圧機を有するので、上述した高炉シャフト吹込み装置の運転方法と同様の効果が期待できる。
本発明では、圧力調整装置は圧力調整弁であるため、燃焼排ガス排出ラインに容易に取り付けることができる。
また、圧力調整装置として排気回収装置のような複雑で高価な装置を採用すると、設備コストが高くなる上、メンテナンスが困難となるが、本発明では圧力調整弁を採用するので、設備コストが低減できるとともに、メンテナンスが容易となる。
本発明では、熱風炉内が還元ガスで置換されたことを置換完了検出装置により判断できるので、熱風炉内に残留する燃焼排ガスを確実に還元ガスで置換することができる。そのため、還元ガスに燃焼排ガスが混入することを確実に防止することができる。
本発明では、置換完了検出装置は流量計、ガス分析計、タイマーのいずれかもしくはそれらの組合せであるため、流量計及びガス分析計は燃焼排ガス排出ラインに容易に取り付けることができるとともに、タイマーは高炉シャフト吹込み装置を制御する装置等に容易に設置できる。
高炉2は商用高炉であり、例えば、炉内容積3,000m3、出鉄量6,600t・pig/D程度の規模の溶鉱炉である。
熱風炉装置1から還元ガスが供給されると、還元ガスは環状管24で分配されて高炉シャフト部羽口23から高炉2のシャフト部に吹き込まれる。
炉頂ガス回収ライン3は、炉頂21に接続された炉頂配管31によりBFGを取り出し、図示しないダストキャッチャ等を順次通過させることでBFGを除塵する。
除塵されたBFGは、図示しない炉頂圧回収設備(TRT)により圧力および熱などの残留エネルギーを回収され、電力などに変換して再利用される。
エネルギー回収されたBFGは、ガスホルダ32に貯蔵され、他の設備の燃料などに利用される。
蓄熱室41は、内部に蓄熱用のチェッカー煉瓦が積まれ、上方に配置された燃焼室42と連通するとともに、炉底部に送風管43および本発明の燃焼排ガス排出ラインとしての煙道管44が接続されている。
燃焼室42は、下部に還元ガス供給管45が接続され、炉頂バーナ部分に空気供給管46および燃料ガス供給管47が接続されている。
BFG供給ライン5は、分岐配管51が炉頂ガス回収ライン3の図示しない炉頂圧回収設備の下流側に接続される。そして、当該部分から取り出したBFGは前処理装置52でCO2や水蒸気が除去されて改質された後、送風本管6に供給される。
送風本管6には、還元ガスブロア61が設置され、BFG供給ライン5から供給されるBFGが所定圧まで昇圧される。そして、BFGは吹込圧力調整弁62および吹込流量調整弁63により所定の圧力・流量が調整され、還元ガスとして蓄熱室41に送られる。そのため、送風工程時の蓄熱室41内および燃焼室42内の圧力は所定の高圧に維持され、高炉2の内部が高圧であっても高炉シャフト部羽口23から還元ガスを吹き込むことができる。
煙道管44には、煙道弁441、燃焼排ガス流量計442(442A,442B)および本発明の圧力調整装置としての燃焼用圧力調整弁443が設置され、後述する燃焼工程および置換工程において、蓄熱室41および燃焼室42を所定の圧力に維持させる。
燃料ガス供給本管8には、本発明の昇圧機として燃料ガスブロア81が設置され、燃焼室42へ送られる燃料ガスは燃料ガスブロア81により所定圧まで昇圧される。そのため、燃焼運転時の燃焼室42内および蓄熱室41内の圧力を所定の圧力まで高くすることができる。
燃料ガス供給本管8から燃焼室42へ供給される燃料ガスの圧力を高めた場合、燃料バランスをとるために、空気供給本管9から燃焼室42に供給される空気の圧力を高める必要がある。そのため、空気供給本管9にはコンプレッサ91が設置され、空気を燃焼室42に圧送することができるようにしている。
図2に示すように、本実施形態の熱風炉装置1では、2本の熱風炉4(4A,4B)に燃焼工程S1および送風工程S4を交互に実行させる。
この際、燃焼工程S1から送風工程S4にそのまま切り替えると、熱風炉4内には燃焼排ガスが残留しているので、燃焼排ガスが還元ガスに混入してしまう。そうすると、還元ガスの還元材機能が低下して、高炉2での鉄分の還元反応が抑制されてしまう。
そこで、本実施形態では、燃焼工程S1から送風工程S4に切り替える際に、熱風炉4内に残留する燃焼排ガスを還元ガスで置換するための置換工程S2を実施する。
図3に示すように、置換工程S2では、熱風炉4内の圧力を低下させ(圧力調整S21)、その後、還元ガス供給本管10から還元ガスを熱風炉4内に導入させるための操作を行う(導入操作S22)。そうすると、還元ガス供給本管10を流通する還元ガスが熱風炉4内に逆流する(逆流S23)。そして、熱風炉4内が還元ガスで置換されたことが確認されたら(置換完了S24)、置換工程S2を終了する。
以下に、燃焼工程S1から送風工程S4に切り替える際の動作状況の詳細を説明する。
ここで、図4〜図10において、白抜きで記載された弁は開いている状況を示し、黒く塗り潰されて記載された弁は閉じている状況を示す。また、熱風炉4A,4Bにおいて、内部が格子状にハッチングされているのは、内部に燃焼排ガスが存在している状況を示し、内部が斜線でハッチングされているのは、内部に還元ガスが存在している状況を示す。
図4に示すように、熱風炉4Aは燃焼工程S1を実行している状況において、煙道弁441A、燃料ガス供給弁471Aおよび空気供給弁461Aが開かれ、送風弁431Aおよび還元ガス供給弁451Aが閉じられている。つまり、熱風炉4Aは、煙道本管7、燃料ガス供給本管8および空気供給本管9と連通されており、送風本管6および還元ガス供給本管10との接続は断絶されている。
また、コンプレッサ91で昇圧された空気は、空気供給本管9から空気供給管46Aを通って熱風炉4Aの炉頂バーナ部に供給される。
そして、炉頂バーナ部に供給された燃料ガスおよび空気は混合され、燃焼室42Aで燃焼される。つまり、熱風炉4Aは、通常の熱風炉とは異なり、高圧状態で燃料ガスおよび空気が燃焼される。そして、燃料ガスおよび燃焼空気の燃焼により、蓄熱室41Aに配置されたチェッカー煉瓦が蓄熱される。
この際、吹込圧力調整弁62は還元ガスの吹込圧が所定の圧力P1となるように調整する。そのため、送風工程S4における熱風炉4Bの燃焼室42B内および蓄熱室41B内の圧力は所定の圧力P1で維持される。つまり、燃焼工程S1における熱風炉4Aと、送風工程S4における熱風炉4Bとは、熱風炉内の圧力がP1に調整されておおよそ等しくなる。
熱風炉4Bの蓄熱室41Bに供給された還元ガスはチェッカー煉瓦により昇温され、還元ガス供給管45Bおよび還元ガス供給本管10を通って環状管24に供給され、環状管24で分配されて高炉シャフト部羽口23から高炉2のシャフト部に吹込まれる。
図5に、熱風炉4Aの置換工程S2において、圧力調整S21を実行している動作状況を示す。この時、熱風炉4Bは送風工程S4を続けている。
図5に示すように、熱風炉4Aが圧力調整S21を実行している状況では、燃料ガス供給弁471Aおよび空気供給弁461Aが閉じられ、熱風炉4Aと燃料ガス供給本管8および空気供給本管9との接続が断絶される。そのため、熱風炉4Aには燃料ガスおよび空気が供給されず、燃焼室42Aでの燃焼は停止される。
図6に示すように、熱風炉4Aに還元ガスが逆流している状況では、還元ガス供給管45Aの還元ガス供給弁451Aが開かれ、熱風炉4Aと還元ガス供給本管10とが連通される。ここで、熱風炉4A内の圧力は燃焼用圧力調整弁443AによりP2に調整されているため、熱風炉4B内の圧力P1よりも僅かに低くなっている。そのため、熱風炉4Bで送風している還元ガスが、還元ガス供給本管10および還元ガス供給管45Aを介して熱風炉4A内に逆流する。そうすると、熱風炉4A内に残留する燃焼排ガスは、煙道管44Aを通って煙道本管7に排出される。つまり、熱風炉4A内は還元ガス供給本管10を流通する還元ガスが逆流することにより燃焼排ガスが排出されて置換される。
また、熱風炉4Bから高炉2に供給される還元ガスの一部が熱風炉4A内に逆流するので、その分だけ高炉2に供給される還元ガスの吹込流量が低下することになる。そこで、高炉2に供給される還元ガスの吹込流量を維持するために、熱風炉4Bに供給される還元ガスの吹込流量を吹込流量調整弁63で調整する。その際、熱風炉4A内から排出される燃焼排ガス流量を燃焼排ガス流量計442Aで検出し、燃焼排ガス流量計442Aで検出した流量分だけ熱風炉4Bに供給される吹込流量を増加させる。例えば、燃焼排ガス流量計442Aの検出値が吹込み量の10%であった場合、還元ガスの吹込流量を10%増加させて、110%となるように吹込流量調整弁63で調整する。
熱風炉4Aで還元ガスの送風が開始されたら、図9に示すように、熱風炉4Bは弁の全てが一旦閉じられて、運転が停止する。
このような切替工程S3を経て、熱風炉4Aで送風工程S4が開始され、熱風炉4Bで燃焼工程S1が開始される。
本実施形態では、高炉2から回収された炉頂ガス(BFG)を800℃以上に昇温する装置として熱風炉装置1を採用するので、炉頂ガス(BFG)を大量に昇温し、還元ガスとして高炉2のシャフト部に高圧状態で安定的に供給できる。そのため、CO2排出量を大幅に削減できる高効率な高炉2の商用運転が可能となる。
ここで、熱風炉4内を還元ガスで置換するためには、例えば、還元ガスが流通する還元ガス供給本管10から放散ラインを分岐し、当該放散ラインに圧力調整弁を設けて、当該放散ラインから圧力調整弁を介して熱風炉4内に残留する燃焼排ガスを放出することも考えられる。この場合、放散ラインには800℃以上に昇温された還元ガスが流通するので、放散ラインに設置される圧力調整弁には極めて耐熱性の高い特殊温度仕様のものを採用する必要がある。そうすると、このような特殊温度仕様の圧力調整弁は高価な上、構造が複雑で不具合が生じ易いので設備の信頼性が損なわれる。
一方、本実施形態では、比較的低温の燃焼排ガスが流通する煙道管44に燃焼用圧力調整弁443が設置されるので、燃焼用圧力調整弁443には一般的な高温仕様のものを採用できる。一般的な高温仕様の圧力調整弁は安価な上、構造が複雑でなく不具合が生じ難いので、設備コストを低減できるとともに、設備の信頼性を向上できる。
ここで、従来の熱風炉のように、燃焼工程S1を大気圧(常圧)で行った場合、高炉2に供給される還元ガスの吹込圧力と熱風炉4内の圧力との差が大きくなりすぎるため、そのままの状態で還元ガスを逆流させると、熱風炉4内に還元ガスが急激に導入されることになる。そうすると、高炉2からの逆流含め、高炉2へ供給される還元ガスの吹込流量が不安定となってしまい、高炉2における鉄分の還元反応が抑制されてしまう。
一方、本実施形態では、燃焼用圧力調整弁443により熱風炉4内の圧力をP1よりも僅かに低いP2に調整することができるので、熱風炉4内の圧力P2と高炉2に供給される還元ガスの吹込圧力P1との圧力差を小さくできる。そのため、熱風炉4内に還元ガスが急激に導入されることを防ぐことができ、置換工程S2を実行している際に、高炉2に供給される還元ガスの吹込流量が不安定となることを抑制することができる。
さらに、燃焼排ガス流量計442で検出される燃焼排ガス流量の積算値が所定の量となったら、熱風炉4A内が還元ガスで置換されたと判断する(置換完了S24)。このように、燃焼排ガス流量計442が置換完了検出装置としても作用するので、熱風炉4内に残留する燃焼排ガスを確実に還元ガスで置換することができる。その際、燃焼排ガス量の積算値の所定量は、熱風炉4内の体積以上としておくことで、熱風炉4内の体積分の燃焼排ガス量が排出されたことを判断できる。
例えば、熱風炉装置1に設置される熱風炉4は2本に限らず、3本以上であってもよい。例えば、熱風炉4が3本の場合、その2本ずつを前述した燃焼工程S1を実行できるほか、1本を休止し、2本で燃焼工程S1と送風工程S4とを交互に繰り返して実行するようにしてもよい。
例えば、還元ガス供給本管10に放散ラインを設け、当該放散ラインに圧力調整弁を設けることで、送風管43を介して還元ガスを熱風炉4内に流入させながら当該放散ラインを介して熱風炉4内に残留する燃焼排ガスを排出するようにしてもよい。
ただし、上述したように、還元ガス供給本管10には800℃以上に昇温された還元ガスが流通しているため、放散ラインには800℃以上の耐熱性を有する特殊温度仕様の高価な圧力調整弁を設置する必要があり、設備コストが高くなってしまう。そのため、前記実施形態のように、比較的低温の燃焼排ガスが流通する煙道管44に燃焼用圧力調整弁443を設けて、還元ガス供給本管10に流通する還元ガスを逆流させることで熱風炉4内を置換する方法を採用するのが好ましい。
また、熱風炉4の燃焼室42へ送られる燃料ガスおよび空気を所定の圧力に高めることにより、熱風炉4の炉内圧力を高めた状態で燃焼工程S1を実行するようにしていたが、通常の熱風炉のように大気圧(常圧)で燃焼工程S1を実行するようにしてもよい。
ただし、この場合、置換工程S2において、還元ガスの吹込圧力と熱風炉4内の圧力との圧力差が大きくなるため、熱風炉4内に還元ガスが急激に導入されてしまう。そうすると、高炉2に供給される還元ガスの吹込流量が不安定となってしまい、高炉2における鉄分の還元反応が抑制されてしまう。また、このような現象を防ぐために、燃焼工程S1の後に熱風炉4内の圧力を高めるための均圧運転を実行することも考えられるが、そうするとその分運転作業が煩雑になってしまう。さらに、送風工程S4から燃焼工程S1に切り替える切替工程S3で排圧運転を実施する必要もあるため、作業効率が低下してしまう。そのため、前記実施形態のように熱風炉4内の圧力を高めた状態で燃焼工程S1を実行するのが好ましい。
また、本発明の置換完了検出装置として燃焼排ガス流量計442を採用したが、例えば、煙道管44にガス分析計を設置し、煙道管44に通るガスの成分を分析することで熱風炉4内が還元ガスに置換されたことを検出したり、熱風炉4内の体積分だけの還元ガスが熱風炉内に導入されたことをタイマーで検出したりしてもよく、熱風炉4に残留する燃焼排ガスが還元ガスに置換されたことを判断できれば、他の構成の置換完了検出装置であってもよい。
Claims (8)
- 還元ガスを複数の熱風炉により昇温して高炉のシャフト部に供給する高炉シャフト吹込み装置の運転方法であって、
前記熱風炉は、前記還元ガスを昇温して前記高炉のシャフト部に供給する送風工程と、
燃料ガスを燃焼させて蓄熱する燃焼工程と、
前記熱風炉内に残留する燃焼排ガスを前記還元ガスで置換する置換工程とを有することを特徴とする高炉シャフト吹込み装置の運転方法。 - 請求項1に記載された高炉シャフト吹込み装置の運転方法において、
前記置換工程は、前記熱風炉内の圧力を前記還元ガスの供給圧力よりも低く調整し、前記熱風炉から前記高炉のシャフト部に前記還元ガスを供給する還元ガス供給ラインから、前記熱風炉内に前記還元ガスを逆流させることを特徴とする高炉シャフト吹込み装置の運転方法。 - 請求項1または請求項2に記載された高炉シャフト吹込み装置の運転方法において、
前記燃焼工程で前記熱風炉内に供給される前記燃料ガスを昇圧することを特徴とする高炉シャフト吹込み装置の運転方法。 - 還元ガスを複数の熱風炉により昇温して高炉のシャフト部に供給する高炉シャフト吹込み装置において、
前記熱風炉から前記高炉のシャフト部に前記還元ガスを供給する還元ガス供給ラインと、
前記熱風炉内から燃焼排ガスを排出する燃焼排ガス排出ラインと、
前記燃焼排ガス排出ラインに設置されて前記熱風炉内の圧力を調整する圧力調整装置とを有することを特徴とする高炉シャフト吹込み装置。 - 請求項4に記載の高炉シャフト吹込み装置において、
前記熱風炉内に供給される燃料ガスを昇圧する昇圧機を有することを特徴とする高炉シャフト吹込み装置。 - 請求項4または請求項5に記載された高炉シャフト吹込み装置において、
前記圧力調整装置は圧力調整弁であることを特徴とする高炉シャフト吹込み装置。 - 請求項4から請求項6のいずれか一項に記載された高炉シャフト吹込み装置において、
前記熱風炉内が前記還元ガスで置換されたことを検出する置換完了検出装置を有することを特徴とする高炉シャフト吹込み装置。 - 請求項7に記載された高炉シャフト吹込み装置において、
前記置換完了検出装置は流量計、ガス分析計、タイマーのいずれかもしくはそれらの組合せであることを特徴とする高炉シャフト吹込み装置。
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CN111363870A (zh) * | 2020-02-21 | 2020-07-03 | 江阴兴澄特种钢铁有限公司 | 一种高炉环保休风方法 |
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