JP6126962B2 - 溶接部材の寿命評価方法 - Google Patents

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Description

本発明は、高温かつ応力が負荷された環境で使用される溶接部材の寿命評価方法に関するものである。
一般的に、例えば汽力発電プラントの配管やタービンなどの構造部材は、高温環境下(最高約600℃)で使用され、応力が作用していることから、長期運転に伴って、構造部材にはクリープ損傷が発生する。特に、クリープ損傷が進むと、構造部材の結晶粒界にクリープボイドや微小き裂が生成され、最終的にそれらが連結して、き裂が生じ、破損に至ることがある。そこで、発電プラントなどの安定運用のために高温で使用される構造部材の信頼性を確保する上で、クリープ損傷を精度良く評価し、正確な寿命(クリープ寿命)を知ることが重要である。
上述のようなクリープ損傷が生じた構造部材の寿命を評価する方法として、金属組織の変化、硬度変化などについて前述の構造部材の調査を行い、これらの変化量と、予め実験室での実験で把握した前述の金属組織の変化量や硬度変化量と寿命との関係に対応させて、寿命を評価する方法が知られている。
例えば特許文献1には、レプリカ法を用いて、評価対象となる構造部材の金属組織を観察し、クリープによって発生したボイドの個数密度(クリープボイド個数密度)を取得し、この評価対象となる構造部材のクリープボイド個数密度を、予め実験室などでの実験で把握したクリープボイド個数密度と構造部材の寿命との関係に対応させて、寿命を評価する方法が開示されている。
特開2003−315251号公報
ところで、上述した構造部材は、一対の母材とこれらを接続する溶接継手とを有する溶接部材とされることがある。溶接部材として、例えば、タービンロータでは、翼を有するロータ同士が溶接継手によって接合されることにより構成されている。また、配管等においても車室や弁体と溶接継手により接合された構造を有している。このような溶接接合部では、溶接継手の近傍の溶接熱影響部において寿命が低下するおそれがある。しかしながら、これまでに溶接部材の寿命を精度良く評価する手法は確立されていなかった。
また、特許文献1に記載された手法を用いて溶接部材の寿命を評価した場合や硬度変化によって溶接部材の寿命を評価した場合、溶接部材の材質や付与される応力等の違いにより、変化量が小さくなることがある。すなわち、溶接部材の寿命の末期にならないと、変化量を把握することができず、クリープ損傷が小さい時の寿命評価の精度が低下してしまうことがあった。
この発明は前述した事情に鑑みてなされたものであって、高温かつ応力が負荷された環境で使用され、クリープ損傷が生じた溶接部材の寿命を精度良く評価することが可能な溶接部材の寿命評価方法を提供することを目的とする。
前述の課題を解決するために、本発明の溶接部材の寿命評価方法は、一対の母材とこれらを接続する溶接継手とを有し、高温かつ応力が負荷された状態で使用される溶接部材の寿命評価方法であって、前記溶接部材の溶接熱影響部の硬度を検出する硬度検出工程と、予め求めた硬度変化と軟化パラメータとの関係に基づいて、前記硬度検出工程によって検出した硬度から前記特定箇所のメタル温度を取得する温度推定工程と、予め求めた応力とクリープ評価パラメータとの関係に基づいて、前記溶接部材の設計応力及び前記温度推定工程によって取得した前記メタル温度から推定破断時間を取得する破断時間推定工程と、累計使用時間を前記推定破断時間で除した値を第一損傷率として取得する第一損傷率算出工程と、を有する第一クリープ損傷度診断を備えることを特徴としている。
本発明の溶接部材の寿命評価方法によれば、第一クリープ損傷度診断は、溶接部材の特定箇所の硬度を検出する硬度検出工程と、予め求めた硬度変化と軟化パラメータとの関係に基づいて、前述の硬度検出工程によって検出した硬度から特定箇所のメタル温度を取得する温度推定工程と、を有しているので、溶接部材が使用されていた時のメタル温度を取得することができる。次いで、第一クリープ損傷度診断は、予め求めた溶接部材が破断するまでの応力とクリープ評価パラメータとの関係に基づいて、溶接部材の設計応力及び前述のメタル温度から推定破断時間を取得する破断時間推定工程と、を有しているので、精度の良い溶接部材の推定破断時間を取得することができる。そして、第一クリープ損傷度診断は、溶接部材の累計使用時間を前述のようにして求めた推定破断時間で除した値を第一損傷率として取得する第一損傷率算出工程を備えているので、第一損傷率を取得することができる。
このようにして、精度の良い損傷率を取得することによって、溶接部材の寿命を精度良く評価することが可能となる。また、本発明の溶接部材の寿命評価方法は、メタル温度を実測するのではなく、硬度の変化を評価することにより寿命を評価しているので、溶接部材を実測することが困難な場合でも適用することができる。
また、溶接部材が高温環境で使用されているときの溶接熱影響部における温度を取得することができる。また、溶接熱影響部は、高温環境における硬度の変化量が比較的大きいので、精度良く溶接部材のメタル温度を推定することが可能である。
ここで、設計応力とは、溶接部材が実際に使用される環境において設定された設計上の応力である。また、メタル温度とは、溶接部材の温度のことを意味している。
また、軟化パラメータは、温度と時間との関数であり、具体的には、溶接部材が高温環境に置かれる際の温度と、高温環境に置かれる時間との関数である。
また、クリープ評価パラメータも、温度と時間との関数であり、具体的には、溶接部材が高温環境に置かれる際の温度と、高温かつ所定の応力が負荷された状態において溶接部材が破断するまでの時間との関数である。
また、本発明の溶接部材の寿命評価方法は、前記溶接部材における溶接熱影響部の組織調査を行い、ボイド量を検出するボイド量検出工程と、予め求めたボイド量と損傷率との関係に基づいて、前記ボイド量検出工程によって検出したボイド量から第二損傷率を取得する第二損傷率算出工程と、を有する第二クリープ損傷度診断を備えることが好ましい。
この場合、溶接部材の溶接熱影響部のボイド量を検出するボイド量検出工程と、予め求めたボイド量と損傷率との関係に基づいて、前記ボイド量検出工程によって検出したボイド量から第二損傷率を取得する第二損傷率算出工程と、を有する第二クリープ損傷度診断を備えているので、第一クリープ損傷度診断と併せて、複数の評価手法による損傷率を取得し、溶接部材の寿命を評価することができ、寿命評価の精度をさらに高めることができる。
また、本発明の溶接部材の寿命評価方法は、前記第一損傷率及び前記第二損傷率のうち、損傷率の大きい方を用いて寿命評価を行うことが好ましい。
溶接部材の寿命を評価する場合、溶接部材の材質や付与される応力等の違いにより、硬度の変化量又はボイドの変化量が小さくなり、低損傷領域での損傷評価の精度が低くなることがあるが、この場合、第一損傷率及び第二損傷率のうち、損傷率の大きい方を用いて寿命評価を行う構成とされているので、低損傷域における寿命評価の精度を向上させることができる。また、このように複数の評価による損傷率のうち損傷率の大きい方を用いて寿命評価を行うことにより、溶接部材を使用する上で、より安全側の判断をすることができる。
また、本発明の溶接部材の寿命評価方法は、一対の母材とこれらを接続する溶接継手とを有し、高温かつ応力が負荷された状態で使用される溶接部材の寿命評価方法であって、前記溶接部材における前記溶接継手の外表面に予め設けられた評価用溶接金属部の硬度を検出する硬度検出工程と、予め求めた硬度変化と軟化パラメータとの関係に基づいて、前記硬度検出工程によって検出した硬度から前記特定箇所のメタル温度を取得する温度推定工程と、予め求めた応力とクリープ評価パラメータとの関係に基づいて、前記溶接部材の設計応力及び前記温度推定工程によって取得した前記メタル温度から推定破断時間を取得する破断時間推定工程と、累計使用時間を前記推定破断時間で除した値を第一損傷率として取得する第一損傷率算出工程と、を有する第一クリープ損傷度診断を備えるものであってもよい。
この溶接継手の外表面に予め設けられた評価用溶接金属部の初期硬度を、所定の硬度に予め調整しておくことによって、高温環境における溶接継手部の温度をより精度良く推定することができる。例えば、溶接継手は、焼きなましなどの処理をされて溶接時よりも硬度を低下させた上で使用されるが、評価用溶接金属部の強度を、焼きなましされた溶接継手よりも高めに設定することにより、高温環境に置ける硬度の変化量を大きくすることができ、メタル温度の推定精度を向上させることができる。
また、本発明の溶接部材の寿命評価方法は、一対の母材とこれらを接続する溶接継手とを有し、高温かつ応力が負荷された状態で使用される溶接部材の寿命評価方法であって、
前記溶接部材は、翼を有する複数のロータが溶接継手によって溶接されたタービンロータであり、
隣接する前記翼の間隙における前記ロータに設けられた硬度測定用の試験体の硬度を検出する硬度検出工程と、
予め求めた硬度変化と軟化パラメータとの関係に基づいて、前記硬度検出工程によって検出した硬度から前記特定箇所のメタル温度を取得する温度推定工程と、
予め求めた応力とクリープ評価パラメータとの関係に基づいて、前記溶接部材の設計応力及び前記温度推定工程によって取得した前記メタル温度から推定破断時間を取得する破断時間推定工程と、
累計使用時間を前記推定破断時間で除した値を第一損傷率として取得する第一損傷率算出工程と、を有する第一クリープ損傷度診断を備えるものであってもよい。
この場合、隣接する翼の間隙におけるロータに設けられた硬度測定用の試験体を上述の特定箇所として設定することにより、上述のようにして精度の良いメタル温度を取得することができる。
また、タービンロータは、低損傷領域において、硬度変化やボイド量の変化が小さくなる場合があるが、上述の第一損傷率及び第二損傷率を評価することによって、低損傷域における寿命評価の精度を向上させることができる。
本発明によれば、高温かつ応力が負荷された環境で使用され、クリープ損傷が生じた溶接部材の寿命を精度良く評価することが可能な溶接部材の寿命評価方法を提供することができる。
本発明の第一実施形態に係る溶接部材の寿命評価方法が評価の対象とするタービンロータ(溶接部材)の概略説明図である。 本発明の第一実施形態に係るタービンロータ(溶接部材)の寿命評価方法のフロー図である。 第一実施形態に係るタービンロータ(溶接部材)における硬度と測定位置との関係を示す図である。 クリープ試験前後におけるHAZ部の硬度の比と、軟化パラメータとの関係を示す図である。 クリープ試験において、タービンロータ(溶接部材)に負荷される応力と、クリープ評価パラメータとの関係を示す図である。 クリープ試験におけるボイド個数密度と損傷率との関係を示す図である。 本発明の第二実施形態に係る溶接部材の寿命評価方法が評価の対象とするタービンロータ(溶接部材)の概略説明図である。 本発明の第二実施形態に係るタービンロータ(溶接部材)の寿命評価方法のフロー図である。 第二実施形態に係るタービンロータ(溶接部材)における硬度と測定位置との関係を示す図である。 本発明の第三実施形態に係るタービンロータ(溶接部材)の寿命評価方法のフロー図である。
(第一実施形態)
以下に、本発明の実施形態に係る溶接部材の寿命評価方法について添付した図面を参照して説明する。
まず、本発明の実施形態に係る溶接部材の寿命評価方法が評価の対象とするタービンロータ10(溶接部材)について説明する。タービンロータ10は、図1に示すように、翼(図示なし)を有する複数のロータ11(母材)が溶接継手12(溶接金属部)によって溶接されることによって構成されている。図1に示すように、一対のロータ11、11(母材)の溶接部においては、ロータ11と溶接継手12との接合界面において、ロータ11側に溶接熱影響部13(HAZ部)が形成されている。
上述のロータ11の材質は、例えば低合金鋼、高クロム鋼、Ni基超合金などで構成されている。本実施形態においては、一対のロータ11のうち、一方のロータ11は低合金鋼で構成され、他方のロータ11は高クロム鋼で構成されている。
また、溶接継手12(溶接金属部)の材質は、母材と同様の素材であり、例えば低合金鋼、高クロム鋼、Ni基超合金などで構成されている。
上述のタービンロータ10は、例えば蒸気タービンに用いられるタービンロータ10であって、現状最高約600℃の高温環境で使用される。また、タービンロータ10は、高温環境において回転して使用されるため、遠心力が作用し、タービンロータ10に応力が負荷されることになる。
このように、高温かつ応力が負荷された状態で使用されるタービンロータ10には、クリープによる損傷が生じる。本実施形態に係る溶接部材の寿命評価方法は、このクリープによる損傷が生じたタービンロータ10(溶接部材)の寿命を評価するためのものである。
次に、本発明の第一実施形態に係る溶接部材の寿命評価方法について、図2から図6を参照して説明する。
第一実施形態に係る溶接部材の寿命評価方法は、第一クリープ損傷度診断S10と、第二クリープ損傷度診断S20とを備え、これらの結果によって、タービンロータ10(溶接部材)の寿命を把握するものである。
まず、第一クリープ損傷度診断S10について説明する。この第一クリープ損傷度診断S10は、硬度検出工程S11と、温度推定工程S12と、破断時間推定工程S13と、第一損傷率算出工程S14とを有している。以下に、各工程の詳細を説明する。
(硬度検出工程S11)
第一クリープ損傷度診断S10において、まず、硬度検出工程S11が行われる。硬度検出工程S11は、タービンロータ10の運転前後の硬度を測定して、硬度を検出(把握)する工程であり、本実施形態では、図1のAに示す破線上におけるビッカース硬度を測定している。ここで、タービンロータ10の運転前後の硬度とは、タービンロータ10が使用される前の硬度と、タービンロータ10が運転されてクリープ損傷が生じた後の硬度とを意味している。
この測定結果の一例を図3に示す。なお、図3に示される硬度の測定結果は、タービンロータ10の運転前における硬度の測定結果である。本実施形態では、後述する温度推定工程S12において、図3の矢印Bに示される位置における硬度を用いて温度推定を行う。この矢印Bで示される箇所は、溶接熱影響部13(HAZ部)における最も硬度が高い位置である。
(温度推定工程S12)
次いで、温度推定工程S12が行われる。この温度推定工程S12は、タービンロータ10が運転されているときのタービンロータ10のメタル温度を把握する工程である。ここで、メタル温度とは、雰囲気温度ではなく、タービンロータ10の温度のことを意味している。
具体的には、温度推定工程S12は、予め求めた硬度変化と、温度と時間の関数である軟化パラメータとの関係(図4において曲線C)に基づいて、前述の硬度検出工程S11によって検出した硬度から前記特定箇所のメタル温度を取得する工程である。なお、軟化パラメータは、LMP(Larson−Miller Parameter)にて表現され、一般的に、LMP=T*(logt+α)(T:温度、t:時間、α:定数)、によって表される。ここで、定数αは、例えば20とすれば良い。
ここで、予め求めた硬度変化と、軟化パラメータとの関係は、予め実験室での実験によって得られるものであり、例えば、実験室にて、寿命評価の対象となるタービンロータ10と同様の溶接部を有するものを試験片としてクリープ試験や長時間加熱試験を行い、硬度の変化と、当該試験における温度と時間との関数である軟化パラメータと、の関係により得ることができる。図4においては、縦軸は硬度変化として、加熱後の試験片(溶接部材)の硬度HVと、加熱前の硬度HV0との比とされている。また、横軸は、加熱の温度と時間の関数である軟化パラメータとされている。
メタル温度の推定方法を具体的に説明すると、矢印Bで示される位置におけるタービンロータ10のHV/HV0(Y1)を求め、このY1を曲線Cに対応させることにより、X1の値を求める。そして、X1の値と軟化パラメータとの関係、及びタービンロータ10の運転時間から、タービンロータ10のメタル温度T1を算出する。
(破断時間推定工程S13)
次に、破断時間推定工程S13が行われる。破断時間推定工程S13では、予め求めた応力と、クリープ評価パラメータとして時間と温度との関数であるLMP(Larson−Miller Parameter)との関係(図5において曲線D)に基づいて、前記溶接部材の設計応力及び前記温度推定工程S12によって取得したメタル温度から推定破断時間を取得する工程である。
ここで、図5の曲線Dは、寿命評価の対象となるタービンロータ10と同様の溶接部を有するものを試験片として、種々の応力を負荷した状態で、クリープ試験を行い、破断が生じるまでの時間を求めることによって得ることができる。また、クリープ評価パラメータは、前述の試験片がクリープ試験される際の温度と、試験片が破断するまでの温度との関数である。
破断時間の推定方法を具体的に説明すると、タービンロータ10の設計応力Y2を、曲線Dに対応させて、クリープ評価パラメータの値X2を求め、このX2の値とクリープ評価パラメータとの関係、温度推定工程S12で得られたメタル温度T1の関係から推定破断時間を取得する。
(第一損傷率算出工程S14)
次に、第一損傷率算出工程S14が行われる。この第一損傷率算出工程S14は、累計使用時間を前記推定破断時間で除した値を第一損傷率として取得する工程である。この第一損傷率は、タービンロータ10が運転されたことによって損傷を受けたときのタービンロータ10のクリープ損傷率である。
以上のようにして、第一損傷率が算出される。
次に、第二クリープ損傷度診断S20について説明する。第二クリープ損傷度診断S20は、ボイド量検出工程S21と、第二損傷率算出工程S22とを有している。以下に、各工程について詳細を説明する。
(ボイド量検出工程S21)
第二クリープ損傷度診断S20では、まずボイド量検出工程S21が行われる。このボイド量検出工程S21は、タービンロータ10の溶接熱影響部13の組織調査を行い、ボイド量を検出する工程である。ボイド量として具体的には、例えばボイドの個数密度やボイドの面積率などが挙げられ、本実施形態では、ボイド量として、ボイドの個数密度を検出する。
ボイドの評価方法は、例えばレプリカ法を用いることができる。レプリカ法は、所定の処理を施して現出させた測定対象箇所の表面の金属組織に対応する凹凸をフィルムに転写し、この転写した凹凸を光学顕微鏡や走査型電子顕微鏡などを用いて組織観察する方法であり、例えば観察されたクリープボイドを所定の面積当たりのボイドの個数として測定できる。
(第二損傷率算出工程S22)
次に、第二損傷率算出工程S22が行われる。この第二損傷率算出工程S22は、予め求めたボイド量と損傷率(図6において示す曲線E)との関係に基づいて、ボイド量検出工程S21によって検出したボイド量から第二損傷率を取得する工程である。
曲線Eは、例えば実験室において、寿命評価の対象となるタービンロータ10と同様の溶接部を有するものを試験片として、クリープ試験を行い、ボイド個数密度を測定することによって予め取得しておけばよい。
第二損傷率の算出方法を具体的に説明すると、ボイド量検出工程S21で求められたボイドの個数密度Y3を、曲線Eに対応させることによって第二損傷率X3が算出される。
上述のようにして、第一損傷率及び第二損傷率を取得することができる。本実施形態では、第一損傷率及び第二損傷率のうち、大きい方を選択して、タービンロータ10の寿命を把握する構成とされている。
上述のようにして、本実施形態であるタービンロータ10(溶接部材)の寿命評価方法が完了する。
以上のような構成とされた本実施形態に係る溶接部材(タービンロータ)の寿命評価方法によれば、第一クリープ損傷度診断S10は、硬度検出工程S11と、温度推定工程S12とを有しているので、タービンロータ10が使用されていた時のメタル温度を取得することができる。
さらに、第一クリープ損傷度診断S10は、予め求めた応力と軟化パラメータとの関係に基づいて、タービンロータ10の設計応力及び前述のメタル温度から推定破断時間を取得する破断時間推定工程S13とを有しているので、精度の良い推定破断時間を取得することができる。そして、第一クリープ損傷度診断S10は、タービンロータ10の累計使用時間を前述のようにして求めた推定破断時間で除し、この値を第一損傷率として取得する第一損傷率算出工程S14を有しているので、クリープ損傷率である第一損傷率を取得することができる。
このようにして、精度の良い損傷率を取得することによって、タービンロータ10(溶接部材)の寿命を精度良く評価することが可能となる。
また、本実施形態に係る溶接部材の寿命評価方法は、タービンロータ10の溶接部における溶接熱影響部13のボイド量を検出するボイド量検出工程S21と、予め求めたボイド量と損傷率との関係に基づいて、ボイド量検出工程S21によって検出したボイド量から第二損傷率を取得する第二損傷率算出工程S22とを有する第二クリープ損傷度診断S20を備えているので、第一クリープ損傷度診断S10と併せて、複数の評価手法による損傷率を取得し、溶接部材の寿命を評価することができ、寿命評価の精度をさらに高めることができる。
タービンロータ10の寿命を評価する場合、ロータ11及び溶接継手12の材質や付与される応力等の違いにより、硬度変化量又はボイド量の変化量が小さくなり、低損傷領域での損傷評価の精度が低くなることがある。しかしながら、本実実施形態に係る溶接部材の寿命評価方法は、前記第一損傷率及び前記第二損傷率のうち、損傷率の大きい方を用いて寿命評価を行う構成とされているので、低損傷域における寿命評価の精度を向上させることができる。
また、本実施形態に係る溶接部材の寿命評価方法において、硬度試験が溶接熱影響部13に行われる構成とされているので、タービンロータ10が高温環境で使用されているときの溶接熱影響部13におけるメタル温度を取得することができる。また、溶接熱影響部13は、高温環境における硬度の変化量が比較的大きいので、精度良くタービンロータ10のメタル温度を推定することが可能である。さらに、本実施形態においては、溶接熱影響部13において、図3のBで示される硬度の高い位置の硬度変化を測定する構成とされているので、比較的大きな硬度変化を得ることができ、メタル温度の推定精度が向上する。
(第二実施形態)
次に、本発明の第二実施形態に係る溶接部材の評価方法について説明する。第二実施形態において、第一実施形態で説明した溶接部材の評価方法と同様の構成のものについては、同一の符号を付して記載し、詳細な説明を省略する。
この第二実施形態に係る溶接部材の寿命評価方法が評価の対象とするタービンロータ110(溶接部材)は、図7に示すように、複数のロータ11(母材)が溶接継手12(溶接金属部)によって溶接されることによって構成されている。図7に示すように、一対のロータ11(母材)の溶接部においては、ロータ11と溶接継手12との接合界面において、ロータ11側に溶接熱影響部13が形成されている。そして、本実施形態においては、溶接継手12の外周面の一部分に、予め評価用溶接金属部114が形成されている。溶接継手12は、溶接後においては、硬度が高いため焼きなましがされた上で使用されるが、評価用溶接金属部114は、溶接継手12よりも硬度が高く設定されている。
次に、本発明の第二実施形態に係る溶接部材の寿命評価方法について、図8及び図9を参照して説明する。
第二実施形態に係る溶接部材の寿命評価方法は、第一クリープ損傷度診断S110と、第二クリープ損傷度診断S20とを備え、これらの結果によって、タービンロータ110(溶接部材)の寿命を把握するものである。なお、第二クリープ損傷度診断S20は、第一実施形態で説明したものと同様の構成であるため詳細な説明を省略する。
第二実施形態において、第一クリープ損傷度診断S110は、硬度検出工程S111と、温度推定工程S12と、破断時間推定工程S13と、第一損傷率算出工程S14とを有している。なお、硬度検出工程S111以外の工程は、第一実施形態と同様の構成である。
(硬度検出工程S111)
第一クリープ損傷度診断S110において、まず、硬度検出工程S111が行われる。硬度検出工程S111は、タービンロータ110の運転前後の硬度を測定して、硬度を検出(把握)する工程であり、本実施形態では、図7のFに示す破線上におけるビッカース硬度を測定している。
この測定結果の一例を図9に示す。なお、図9に示される硬度の測定結果は、タービンロータ110の運転前における硬度の測定結果である。第二実施形態では、温度推定工程S12において、タービンロータ110の評価用溶接金属部114の硬度を用いて温度推定を行う。図9に示されるように、評価用溶接金属部114においては、溶接継手12よりも硬度が高くなっている。
次いで、温度推定工程S12、破断時間推定工程S13、第一損傷率算出工程S14が順に行われ、第一損傷率が算出される。
第二実施形態おいても、第一実施形態と同様に、第一損傷率及び第二損傷率を取得し、第一損傷率及び第二損傷率のうち、大きい方を選択して、タービンロータ110の寿命を把握する。
上述のようにして、本実施形態である溶接部材(タービンロータ110)の寿命評価方法が完了する。
以上のような構成とされた第二実施形態に係る溶接部材(タービンロータ110)の寿命評価方法によれば、溶接継手12の外表面に予め設けられた評価用溶接金属部114の硬度を、溶接継手12よりも硬度が高く設定されているので、クリープによる硬度変化を大きくすることができ、タービンロータ110のメタル温度をより精度良く推定することができる。このように、メタル温度の推定精度が向上することにより、精度良く寿命を評価することができる。
(第三実施形態)
次に、本発明の第三実施形態に係る溶接部材の評価方法について説明する。第三実施形態において、第一実施形態で説明した溶接部材の評価方法と同様の構成のものについては、同一の符号を付して記載し、詳細な説明を省略する。
この第三実施形態に係る溶接部材の寿命評価方法が評価の対象とするタービンロータ(溶接部材)は、翼を有する複数のロータ(母材)が溶接継手(溶接金属部)によって溶接されることによって構成されている。一対のロータ(母材)の溶接部においては、ロータと溶接継手との接合界面において、ロータ側に溶接熱影響部が形成されている。そして、第三実施形態においては、隣接する翼の間隙におけるロータ(溶接継手の近傍)に硬度測定用の試験体が予め設けられている。
次に、本発明の第三実施形態に係る溶接部材の寿命評価方法について、図10を参照して説明する。
第三実施形態に係る溶接部材の寿命評価方法は、第一クリープ損傷度診断S210と、第二クリープ損傷度診断S20とを備え、これらの結果によって、タービンロータ(溶接部材)の寿命を把握するものである。なお、第二クリープ損傷度診断S20は、第一実施形態で説明したものと同様の構成であるため詳細な説明を省略する。
第三実施形態において、第一クリープ損傷度診断S210は、硬度検出工程S211と、温度推定工程S12と、破断時間推定工程S13と、第一損傷率算出工程S14とを有している。以下に、硬度検出工程S211の詳細を説明する。
(硬度検出工程S211)
第一クリープ損傷度診断S210において、まず、硬度検出工程S211が行われる。硬度検出工程S211は、運転前後のタービンロータの硬度を測定して、硬度を検出(把握)する工程であり、第三実施形態では、予め設けられた硬度測定用の試験体の硬度変化を取得する。
次いで、温度推定工程S12、破断時間推定工程S13、第一損傷率算出工程S14が順に行われ、第一損傷率が算出される。
第三実施形態においても、第一実施形態と同様に、第一損傷率及び第二損傷率を取得し、第一損傷率及び第二損傷率のうち、大きい方を選択して、タービンロータの寿命を把握する。
上述のようにして、本実施形態である溶接部材(タービンロータ)の寿命評価方法が完了する。
以上のような構成とされた第三実施形態に係る溶接部材(タービンロータ)の寿命評価方法によれば、硬度測定用の試験体が予めロータに設けられているので、この試験体の硬度を測定することにより、精度の良いメタル温度を取得することができる。
以上、本発明の実施形態である、溶接部材の寿命評価方法について説明したが、本発明はこれに限定されることはなく、この発明の技術的思想を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
上記実施の形態では、溶接部材の寿命評価方法は、第一クリープ損傷度診断と、第二クリープ損傷度診断とを備える構成について説明したが、これに限定されるものではなく、溶接部材の寿命評価方法は、第一クリープ損傷度診断のみを備える構成とされても良い。
また、溶接部材の寿命評価方法は、第一損傷率及び第二損傷率を算出し、損傷率の大きい方を用いて寿命を評価する場合について説明したが、これに限定されるものではなく、例えば、所定の基準に応じて、どちらかの損傷率を選択して寿命を評価する構成としても良い。
10、110 タービンロータ
11 ロータ
12 溶接継手(溶接金属部)
13 溶接熱影響部
114 評価用溶接金属部
S10、S110、S210 第一クリープ損傷度診断
S11、S111、S211 硬度検出工程
S12 温度推定工程
S13 破断時間推定工程
S14 第一損傷率算出工程
S20 第二クリープ損傷度診断
S21 ボイド量検出工程
S22 第二損傷率算出工程

Claims (5)

  1. 一対の母材とこれらを接続する溶接継手とを有し、高温かつ応力が負荷された状態で使用される溶接部材の寿命評価方法であって、
    前記溶接部材の溶接熱影響部の硬度を検出する硬度検出工程と、
    予め求めた硬度変化と軟化パラメータとの関係に基づいて、前記硬度検出工程によって検出した硬度から前記特定箇所のメタル温度を取得する温度推定工程と、
    予め求めた応力とクリープ評価パラメータとの関係に基づいて、前記溶接部材の設計応力及び前記温度推定工程によって取得した前記メタル温度から推定破断時間を取得する破断時間推定工程と、
    累計使用時間を前記推定破断時間で除した値を第一損傷率として取得する第一損傷率算出工程と、を有する第一クリープ損傷度診断を備えることを特徴とする溶接部材の寿命評価方法。
  2. 一対の母材とこれらを接続する溶接継手とを有し、高温かつ応力が負荷された状態で使用される溶接部材の寿命評価方法であって、
    前記溶接部材における前記溶接継手の外表面に予め設けられた評価用溶接金属部の硬度を検出する硬度検出工程と、
    予め求めた硬度変化と軟化パラメータとの関係に基づいて、前記硬度検出工程によって検出した硬度から前記特定箇所のメタル温度を取得する温度推定工程と、
    予め求めた応力とクリープ評価パラメータとの関係に基づいて、前記溶接部材の設計応力及び前記温度推定工程によって取得した前記メタル温度から推定破断時間を取得する破断時間推定工程と、
    累計使用時間を前記推定破断時間で除した値を第一損傷率として取得する第一損傷率算出工程と、を有する第一クリープ損傷度診断を備えることを特徴とする溶接部材の寿命評価方法。
  3. 一対の母材とこれらを接続する溶接継手とを有し、高温かつ応力が負荷された状態で使用される溶接部材の寿命評価方法であって、
    前記溶接部材は、翼を有する複数のロータが溶接継手によって溶接されたタービンロータであり、
    隣接する前記翼の間隙における前記ロータに設けられた硬度測定用の試験体の硬度を検出する硬度検出工程と、
    予め求めた硬度変化と軟化パラメータとの関係に基づいて、前記硬度検出工程によって検出した硬度から前記特定箇所のメタル温度を取得する温度推定工程と、
    予め求めた応力とクリープ評価パラメータとの関係に基づいて、前記溶接部材の設計応力及び前記温度推定工程によって取得した前記メタル温度から推定破断時間を取得する破断時間推定工程と、
    累計使用時間を前記推定破断時間で除した値を第一損傷率として取得する第一損傷率算出工程と、を有する第一クリープ損傷度診断を備えることを特徴とする溶接部材の寿命評価方法。
  4. 前記溶接部材における溶接熱影響部の組織調査を行い、ボイド量を検出するボイド量検出工程と、
    予め求めたボイド量と損傷率との関係に基づいて、前記ボイド量検出工程によって検出したボイド量から求めた前記損傷率を、第二損傷率として取得する第二損傷率算出工程と、を有する第二クリープ損傷度診断を備えることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の溶接部材の寿命評価方法。
  5. 前記第一損傷率及び前記第二損傷率のうち、損傷率の大きい方を用いて寿命評価を行うことを特徴とする請求項に記載の溶接部材の寿命評価方法。
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