JP6126695B2 - 荷電粒子線装置、荷電粒子線装置の制御方法 - Google Patents

荷電粒子線装置、荷電粒子線装置の制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、荷電粒子線装置に関する。
走査電子顕微鏡などの荷電粒子線装置は、試料に対して1次荷電粒子線を照射することにより放出される2次荷電粒子を荷電粒子検出器によって検出し、1次荷電粒子線の照射位置と検出された信号を対応付けることにより、試料の観察画像を高倍率で取得することができる。
2次荷電粒子には、主に2次電子と反射電子がある。走査電子顕微鏡は、対物レンズと試料の間に、反射電子を検出する反射電子検出器を備えたものがある。反射電子検出器は、反射電子を検出する反射電子検出素子を備えている。
下記特許文献1に記載されている荷電粒子線装置は、2つ以上の円環状の反射電子検出素子を備え、それぞれ独立した増幅器を有する反射電子検出器を備えている。特許文献1においては、当該反射電子検出器が備える反射電子検出素子のうち内周側に配置されたものを選択することにより組成像を取得し、外周側に配置された検出素子を選択することにより凹凸像を取得している。
特開平7−65775号公報
本願発明者が、反射電子検出器により目的の画像を取得することについて鋭意検討した結果、次の知見を得るに至った。
上記特許文献1の荷電粒子線装置において、組成像や凹凸像を適切に取得するためには、反射電子検出素子の大きさや形状、試料と反射電子検出素子との間の位置関係、試料周囲の真空状態などを検討した上で、最適な反射電子検出素子を選択して使用する必要がある。
しかしながら、荷電粒子線装置のオペレータが、当該荷電粒子線装置が備える反射電子検出素子の大きさや形状、試料と反射電子検出素子との間の位置関係、試料周囲の真空状態などに応じて最適な反射電子検出素子を選択することは困難である。素子の分割数が増せば増すほど、選択はより困難になる。オペレータが、目的の画像を取得するためにはいずれの反射電子検出素子を選択すればよいかを判断するために、反射電子検出素子を選択し、反射電子検出素子と試料との間の位置関係を変更し、試料周囲の真空状態を変えることを繰り返しながら、試行錯誤することは、多くの時間が必要であり、実用的ではない。
本発明は、上記のような課題に鑑みてなされたものであり、反射電子検出素子と試料との間の位置関係や試料周囲の真空状態を認識し、目的の画像を取得するために適した反射電子検出素子を自動的に選択する荷電粒子線装置を提供することを目的とする。
本発明に係る荷電粒子線装置は、試料室内の真空度が高く試料と反射電子検出器が離れているときは全ての反射電子検出素子を選択し、試料室内の真空度が高く試料と反射電子検出器が接近しているときは組成像または凹凸像を取得するのに適した反射電子検出素子を選択する。試料室内の真空度が低いときは全ての反射電子検出素子を選択する。
本発明に係る荷電粒子線装置によれば、オペレータは、反射電子検出素子のサイズや形状、反射電子検出素子と試料との間の位置関係、試料周囲の真空状態などを意識しなくても、目的の画像を簡便に取得することができる。
実施形態1に係る荷電粒子線装置の全体構成を示す側面図である。 反射電子検出器18を真下から見た平面図である。 反射電子検出器18と試料9との間の位置関係を示す側面図である。 試料9と反射電子検出器18との間の距離を長くした位置関係を示す側面図である。 表示装置22が画面表示する、画像取得条件を選択するためのユーザーインターフェース(UI)の1例を示す図である。 選択ボタン304が押下されたとき表示装置22が画面表示するUIの1例を示す図である。 領域400〜404が押下されたときの画像の一例を示す図である。 組成ボタン301が押下されたときの荷電粒子線装置の動作フローである。 凹凸ボタン302が押下されたときの荷電粒子線装置の動作フローである。 実施形態2における反射電子検出器18を真下から見上げた平面図である。 実施形態3に係る荷電粒子線装置が備える反射電子検出器18を真下から見上げた平面図である。
<実施の形態1>
図1は、本発明の実施形態1に係る荷電粒子線装置の全体構成を示す側面図である。ここでは荷電粒子の例として電界放出型電子銃(Field−emission Electron Gun:FEG)を搭載した走査電子顕微鏡について説明するが、荷電粒子線装置および電子銃の形式ともに他の形式であってもよい。例えば荷電粒子線装置は走査型透過電子顕微鏡(Scanning Transmission Electron Microscope:STEM)でもよい。また電子銃は、例えば電界放出型電子銃のほか、ショットキー放出形電子銃(Schottky−type electron gun)、熱陰極電界放出型電子銃(thermal(thermally assisted)field−emission electron gun)、熱電子放出型電子銃(thermionic−emission electron gun)などを用いてもよい。
陰極1と第1陽極2との間に印加される引出電圧Vextによって電子線3が放出される。電子線3はさらに第2陽極4に印加される加速電圧Vaccによって加速され、後段の電磁レンズ系に進行する。レンズ系は、収束レンズ5、対物シボリ6、偏向コイル7、対物レンズ8を有する。加速された電子線3は、1つ以上の収束レンズ5と対物シボリ6によって所定の電流量に制御される。偏向コイル7は、電子線3を試料9上で走査するために使用される。対物レンズ8は、電子線3を試料9上で収束するように制御される。電子線制御回路10は、電子線3の発生から試料照射までのレンズ系の制御を実施する。電子線制御回路10は、コンピュータ11によって制御される。
試料移動装置12は、試料9を機械的に移動させるための機構と動作用のモータを有している。動作用のモータは、試料移動制御回路13によって制御される。試料移動制御回路13は、コンピュータ11によって制御される。試料移動装置12の動作軸は、試料9を平面移動させるXY軸、高さを変更するZ軸、傾斜させるT軸、回転させるR軸の5軸を有している。
陰極1の周囲は、電子線3を電界放出で引き出すために1×10−8Pa以下の超高真空に保つ必要がある。試料9の周囲の真空度は、通常1×10−3Pa以下である。ただし、試料9の帯電を抑制するため、数100Paで使用される場合もある。走査電子顕微鏡は、陰極1と試料9との間の排気差を達成するために、電子線3が通過する微小な穴を有する空間を有し、各空間を異なるポンプによって排気するように構成されている。陰極1の雰囲気は、ゲッタポンプ14で排気される。走査電子顕微鏡においては、陰極1と試料9との間の排気差を達成するために、ゲッタポンプ14は複数使用されることが多い。試料9の周囲の雰囲気は、通常ターボ分子ポンプ15で排気される。ターボ分子ポンプ15の背圧は図示していないロータリーポンプによって排気される。試料9が配置してある空間には、リークバルブ16が配置されている。リークバルブ16は、試料9が配置されている空間に大気を少量流入させ、試料9周囲の空間を数Paから数100Paに保持することができる。この数Paから数100Paに保持された状態を、低真空状態という。排気制御回路17は、これらのポンプおよびバルブを制御する。排気制御回路17は、コンピュータ11によって制御される。
反射電子検出器18は、2つ以上に分割された反射電子検出素子を有している。各反射電子検出素子は、独立した増幅器19に接続されている。反射電子検出素子は、試料9から発生した反射電子20を検出する。増幅器19は信号制御回路21に接続されている。信号制御回路21は、コンピュータ11からの制御によって増幅器19の選択および増幅量を制御する。
コンピュータ11には、表示装置22と入力装置23が接続されている。また、コンピュータ11は、電子線制御回路10、試料移動制御回路13、排気制御回路17、信号制御回路21を制御する。またコンピュータ11は、反射電子20の検出信号を用いて、試料9の観察画像を生成する。入力装置23は、オペレータの入力を受け取る。表示装置22は、試料9の観察画像と荷電粒子線装置の状態に関する情報を表示する。
図2は、反射電子検出器18を真下から見た平面図である。反射電子検出器18は、反射電子検出素子100、101、102、103、104を有する。反射電子検出素子100は円環状の形状を有する。反射電子検出素子101〜104はそれぞれ扇形であり、4つが連結することにより円環状の形状となるように形成されている。反射電子検出素子100の円環は内周側に配置され、反射電子検出素子101〜104の円環は外周側に配置されている。円環形状の中心部分には、電子線3が通過する穴が形成されている。
図3は、反射電子検出器18と試料9との間の位置関係を示す側面図である。反射電子20は、電子線3を試料9へ照射することにより発生する。反射電子20の反射率は、原子番号が大きい物質ほど大きく、照射面の角度が電子線3に対して鋭角なほど反射率が大きくなる特徴がある。この特徴により、電子線3に近接する方向に反射した高角反射電子200を用いて試料9の観察画像を生成すると、凹凸が抑制され、原子番号の違いがコントラストによって現れた組成像になる。また、電子線3から離れた方向に反射した低角反射電子201を用いて試料9の観察画像を生成すると、試料9の凹凸がコントラストによって現れた凹凸像になる。低角反射電子201を全方位で取得しても凹凸像とはなるが、分割されている外周側の反射電子検出素子101、102、103、または104のうち、例えば反射電子検出素子102のみを用いて試料9の観察画像を生成すると、試料の凹凸が特に強調された像になる。
図3におけるd1は、電子線3の照射軸に沿った試料9と反射電子検出器18との間の距離である。図3に示す状態においては、距離d1が短いため、各反射電子検出素子を単独で使用しても十分な量の反射電子20を検出して観察画像を取得することができる。
図4は、試料9と反射電子検出器18との間の距離を長くした位置関係を示す側面図である。d2は、電子線3の照射軸に沿った試料9と反射電子検出器18との間の距離である。図4においては、反射電子検出器18に到達する反射電子20は高角反射電子200のみであり、反射電子検出器18は低角反射電子201を検出できない。試料9の観察画像を取得するためには、全ての反射電子検出素子100〜104を使用する必要がある。
試料9の周囲は通常、1×10−3Pa以下の高真空状態、または数Paから数100Paの低真空状態である。高真空状態においては、反射電子20が気体分子と衝突する確率は非常に低く、発生した反射電子20のほとんどは、反射電子検出素子に達するか、またはチャンバー内の内壁に衝突することになる。低真空状態においては、反射電子20が気体分子と衝突する確率が大きく、反射電子検出素子に到達する反射電子数が減る。したがって、試料9と反射電子検出器18との間の距離が十分に短くとも、全ての反射電子検出素子を使用して観察画像を取得する必要がある。なお試料9周囲の気圧は、試料室内の気圧を測定する圧力計を用いて測定すればよい。
オペレータは通常、各反射電子検出素子の大きさと形状の詳細を知りえない。また、試料9と反射電子検出器18との間の距離も知りえない。仮に、複数の反射電子検出素子を有する反射電子検出器18を用いて目的の画像を得るために、反射電子検出素子を選択し、試料9と反射電子検出器18との間の距離を変えることを繰り返しながら、最適な素子選択条件を探索しようとすれば、多大な時間を要することとなる。また試料9のなかには、電子線3の影響によって変質しやすいものもあり、条件探索のための試行錯誤を多数回実施することができない場合もある。そこで本実施形態1においては、走査電子顕微鏡自身が装置の状態を認識し、反射電子検出素子を自動的に選択してオペレータをアシストする。
図5は、表示装置22が画面表示する、画像取得条件を選択するためのユーザーインターフェース(UI)の1例を示す図である。図5に示すUIは、組成ボタン301、凹凸ボタン302、3Dボタン303、選択ボタン304、全てボタン305を有する。組成ボタン301は、組成像を取得するよう指示するためのボタンである。凹凸ボタン302は、凹凸像を取得するよう指示するためのボタンである。3Dボタン303は、反射電子検出素子101〜104のいずれか1つを使用して凹凸を強調した像を取得するよう指示するためのボタンである。選択ボタン304は、反射電子検出素子をオペレータが選択させるよう指示するためのボタンである。全てボタン305は、全ての反射電子検出素子を選択するよう指示するためのボタンである。オペレータがこれらのボタンを押下すると、コンピュータ11は荷電粒子線装置を指定された各動作モードで動作させる。ここでは5つのボタン例を示したが、反射電子検出素子の形状・大きさ・分割の仕方によっては、新たなオペレートモード用のボタンを追加することもできる。
図6Aは、選択ボタン304が押下されたとき表示装置22が画面表示するUIの1例を示す図である。領域400は反射電子検出素子100に対応し、領域401〜404はそれぞれ反射電子検出素子101〜104に対応する。同心円状の領域400の上下左右に4つの扇型の領域401〜404が連結配置されている。オペレータは各領域を選択することにより、使用する反射電子検出素子を選択することができる。図6においては、反射電子検出素子100が選択されている。このUIにより、オペレータはどの反射電子検出素子を選択しているかを視覚的に認識することがでる。
図6Bは、領域400〜404が押下されたときに表示装置22に表示される観察画像とUIを表した図である。試料は、一例として、レーザプリンタ用のトナーを用いている。(a)は、反射電子検出素子100が選択された場合であり、反射電子検出素子100が選択されていることを領域400の表示から視覚的に認識することができる。観察画像は、凹凸が抑制され、原子番号の違いがコントラストによって現れた組成像になっている。(b)は、反射電子検出素子101と104が選択された場合であり、反射電子検出素子101と104が選択されていることを、領域401と404から視覚的に認識することができる。観察画像は、領域401と404の方向から光に照らされているかのように、試料の凹凸がコントラストによって現れた凹凸像になっている。(b)と同様に、(c)は、反射電子検出素子103と104が選択された場合であり、(d)は、反射電子検出素子101と102が選択された場合であり、(e)は、反射電子検出素子102と103が選択された場合である。
図6に示すUIは、当該荷電粒子線装置の仕様を熟知した熟練オペレータにとっても有用である。例えば熟練オペレータが、組成像内にわずかに凹凸像を含めた画像を取得したいと考えたものと仮定する。このときオペレータは、初めに組成像を取得するために使用する反射電子検出素子を確認し、その後に電子線3から離れて配置された例えば反射電子検出素子101を選択し観察画像を取得する。これによりオペレータは、目的画像を素早く入手することができる。
図7は、組成ボタン301が押下されたときの荷電粒子線装置の動作フローである。組成ボタン301が押下されると、コンピュータ11はステップS501においてその旨を認識する。ステップS502においてコンピュータ11は、試料9周囲の真空度を確認する。低真空状態(例えば試料室内の気圧が数Pa以上)の場合は、信号制御回路21は全ての反射電子検出素子を選択する。高真空状態(例えば試料室内の気圧が1×10−3Pa未満)の場合は、ステップS503に進む。ステップS503においてコンピュータ11は、電子線3の照射軸に沿った試料9と反射電子検出器18との間の距離を確認する。距離が長い場合(図4)は、信号制御回路21は全ての反射電子検出素子を選択する。距離が短い場合(図3)は、信号制御回路21は電子線3近傍に配置された反射電子検出素子を選択する。
図8は、凹凸ボタン302が押下されたときの荷電粒子線装置の動作フローである。凹凸ボタン302が押下されると、コンピュータ11はステップS601においてその旨を認識する。ステップS602においてコンピュータ11は、試料9周囲の真空度を確認する。低真空状態の場合は、信号制御回路21は全ての反射電子検出素子を選択する。高真空状態の場合は、ステップS603に進む。ステップS603においてコンピュータは、電子線3の照射軸に沿った試料9と反射電子検出器18との間の距離を確認する。距離が長い(図4)場合は、信号制御回路21は全ての反射電子検出素子を選択する。距離が短い場合(図3)は、信号制御回路21は電子線3から離れた側に配置された反射電子検出素子を選択する。
図7〜図8で説明した動作フローにおいて、試料室が高真空状態であるか否かを判定するための閾値(ステップS502とS602)を例示したが、この値は例えばあらかじめ荷電粒子線装置のいずれかの機能部(例えばコンピュータ11や信号制御回路21)が備える記憶装置内に格納しておいてもよいし、ユーザがコンピュータ11を介して設定できるようにしてもよい。試料9と反射電子検出器との間の距離が長いか否かを判定する閾値(ステップS503とS603)についても同様である。
図7〜図8は、動作フローの1例として組成像を取得する場合と凹凸像を取得する場合について記載した。その他、反射電子検出素子の大きさ・分割の仕方によっては、図7〜図8とは異なる動作フローを用いることもできる。例えば、反射電子検出素子が十分に大きい場合は、電子線3近傍の反射電子検出素子と遠方の反射電子検出素子を使い分けることができる。これにより、数Pa程度の低真空状態であっても組成像と凹凸像を選択的に取得することができる。
図5に示したUIにおいて組成ボタン301を押下したとき、試料9と反射電子検出器18との間の距離が長く、明確な組成像が取得できない場合が考えられる。このときコンピュータ11は、距離を短くするよう促すメッセージを表示装置22上に表示したり、自動で距離を短くしたりすることにより、オペレータの操作をアシストすることもできる。
<実施の形態1:まとめ>
以上のように、本実施形態1に係る荷電粒子線装置は、試料室が高真空状態であり、かつ試料9と反射電子検出器18との間の距離が長い場合は、全ての反射電子検出素子を選択する。これにより、反射電子20をできる限り多く用いて観察画像を生成することができる。
また本実施形態1に係る荷電粒子線装置は、試料室が高真空状態であり、かつ試料9と反射電子検出器18との間の距離が短い場合は、組成像を生成するか凹凸像を生成するかに応じて、外周側の反射電子検出素子または内周側の反射電子検出素子を選択する。これにより、オペレータは試料9と反射電子検出器18との間の距離を変えながら試行錯誤することなく、所望する観察像を得ることができる。
また本実施形態1に係る荷電粒子線装置は、試料室が低真空状態である場合は全ての反射電子検出素子を選択する。これにより、反射電子数が少なくてもできる限り多くの反射電子を検出して観察画像を生成することができる。
本実施形態1においては、信号制御回路21は増幅器19のゲインを調整することにより、各反射電子検出素子を選択することができる。例えば選択しない反射電子検出素子に対応する増幅器19のゲインを0にすればよい。反射電子検出素子を選択する手法はこれに限られるものではなく、同等の動作を実現できればよい。例えば信号制御回路21は、選択しない反射電子検出素子による検出信号を破棄するようにコンピュータ11その他の機能部へ指示することにより、同等の動作を実現することができる。
本実施形態1においては反射電子検出素子が2重の同心円環状に形成されている例を説明したが、3重以上の円環状に形成することもできる。この場合、例えばステップS503において電子線3近傍の反射電子検出素子を選択する場合、最外周に配置された反射電子検出素子を除くその他の反射電子検出素子を選択するようにしてもよい。また必ずしも最外周の反射電子検出素子を除く全ての反射電子検出素子を選択する必要はなく、電子線3の近傍寄りに配置されたいずれか1以上を選択するようにしてもよい。ステップS603においてはこの反対の動作となる。すなわち、最内周に配置された反射電子検出素子を除くその他の反射電子検出素子を選択するようにしてもよい。以下の実施形態においても同様である。
<実施の形態2>
実施形態1では、円環形状の反射電子検出素子を例示した。本発明の実施形態2では、反射電子検出素子の形状および分割が実施形態1とは異なる構成例について説明する。その他の構成は実施形態1と同様であるため、以下では差異点を中心に説明する。
図9は、本実施形態2における反射電子検出器18を真下から見上げた平面図である。反射電子検出器18は、3層の円環状に配置された反射電子検出素子を有する。外周反射電子検出素子701は、反射電子検出器18の外周側に円環状に配置されている。内周反射電子検出素子703は、反射電子検出器18の内周側に円環状に配置されている。中周反射電子検出素子702は、外周反射電子検出素子701と内周反射電子検出素子703との間に円環状に配置されている。各反射電子検出素子は扇形に分割され、これが連結することにより同心円環形状となっている。
図9に示す反射電子検出素子は、分割された個々の検出素子の数が非常に多いため、反射電子検出素子の選択の仕方や反射電子検出器18と試料9との間の位置関係に応じて様々な情報を試料9から取得できる。他方、反射電子検出素子の数が多いため、目的の情報を得るために必要な反射電子検出素子の選択および反射電子検出器18と試料9との間の位置関係を見つけ出すための試行錯誤に多大な時間を有してしまう。
そこで信号制御回路21は、実施形態1で説明した手法にしたがって、例えばステップS503においては内周反射電子検出素子703と中周反射電子検出素子702を選択し、ステップS603においては外周反射電子検出素子701を選択することができる。さらにはオプションで、各反射電子検出素子を構成する分割された素子のうち一部のみを選択することもできる。これにより、反射電子検出器18を設計した設計者の開発意図を的確に反映させ、走査電子顕微鏡の性能を自動的かつ効果的に引き出すことができる。
<実施の形態3>
図10は、本発明の実施形態3に係る荷電粒子線装置が備える反射電子検出器18を真下から見上げた平面図である。本実施形態3において、反射電子検出器18の反射電子検出素子は、実施形態1〜2とは異なり、三角形状の素子を同心円環に沿って配置することによって構成されている。反射電子検出器18は、電子線3が通過する穴810を有し、外周に向かって発散する(中心に向かって先細る)三角形状の外周発散反射電子検出素子801、803、805、807と、外周に向かって収束する(外周に向かって先細る)三角形状の外周集束反射電子検出素子802、804、806、808とを有する。
外周発散反射電子検出素子801、803、805、807は、その形状に起因して、電子線3から離れる方向に放出された反射電子20を多く検出する。そのためこれら反射電子検出素子を用いて取得した観察画像は、凹凸情報が多くなる。他方、外周発収束反射電子素子802、804、806、808は、その形状に起因して、電子線3近傍に放出された反射電子20を多く検出する。そのためこれら反射電子検出素子を用いて取得した画像は、組成情報が多くなる。
図10に示す反射電子検出素子も、実施形態1で示した反射電子検出素子と同等の機能を発揮することができる。ただし、本実施形態3における反射電子検出素子は特殊な形状を有するため、初めてこの素子を使用するオペレータは、目的の画像を得られる反射電子検出素子の選択および反射電子検出器18と試料9との間の位置関係を見つけ出すための試行錯誤に多大な時間を有することになる。実施形態1で説明した手法を用いることにより、本実施形態3においても反射電子検出器18を設計した設計者の開発意図を的確に反映させ、走査電子顕微鏡の性能を自動的かつ効果的に引き出すことができる。
本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。上記実施形態は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施形態の構成の一部を他の実施形態の構成に置き換えることもできる。また、ある実施形態の構成に他の実施形態の構成を加えることもできる。また、各実施形態の構成の一部について、他の構成を追加・削除・置換することもできる。
1:陰極、2:第1陽極、3:電子線、4:第2陽極、5:収束レンズ、6:対物シボリ、7:偏向コイル、8:対物レンズ、9:試料、10:電子線制御回路、11:コンピュータ、12:試料移動装置、13:試料移動制御回路、14:ゲッタポンプ、15:ターボ分子ポンプ、16:リークバルブ、17:排気制御回路、18:反射電子検出器、19:増幅器、20:反射電子、21:信号制御回路、22:表示装置、23:入力装置、100〜104:反射電子検出素子、200:高角反射電子、201:低角反射電子。

Claims (16)

  1. 試料に対して荷電粒子線を照射する荷電粒子線装置であって、
    荷電粒子線を出射する荷電粒子線源、
    前記試料の位置を移動させる試料移動装置、
    前記荷電粒子線を前記試料に対して照射することにより前記試料から発生する反射電子を検出する検出素子を複数有する反射電子検出器、
    前記反射電子検出器が有する前記検出素子のうちいずれを使用するかを選択する信号制御回路、
    前記試料を配置する試料室内の気圧を計測する圧力計、
    前記試料室内を真空排気する排気系、
    を備え、
    前記検出素子は、同心環に沿って複数配置されており、
    前記信号制御回路は、
    前記試料室内の気圧が所定気圧閾値未満であり、かつ前記荷電粒子線の照射軸に沿った前記試料と前記反射電子検出器との間の距離が所定距離閾値以上である場合は、全ての前記検出素子を選択し、
    前記試料室内の気圧が前記所定気圧閾値未満であり、かつ前記距離が前記所定距離閾値未満である場合は、最も内周側の前記同心環に沿って配置されている前記検出素子を除いた前記検出素子のうち少なくともいずれかを選択するか、または最も外周側の前記同心環に沿って配置されている前記検出素子を除いた前記検出素子のうち少なくともいずれかを選択する
    ことを特徴とする荷電粒子線装置。
  2. 前記荷電粒子線装置はさらに、
    前記反射電子の検出信号を用いて前記試料の観察画像を生成する演算装置、
    前記試料の原子組成を強調した組成像を生成するか、それとも前記試料の凹凸形状を強調した凹凸像を生成するかを指示するためのユーザインターフェース、
    を備え、
    前記信号制御回路は、
    前記組成像を生成すべき旨の指示が前記ユーザインターフェースを介して入力され、前記試料室内の気圧が前記所定気圧閾値未満であり、かつ前記距離が前記所定距離閾値未満である場合は、最も外周側の前記同心環に沿って配置されている前記検出素子を除いた前記検出素子のうち少なくともいずれかを選択し、
    前記凹凸像を生成すべき旨の指示が前記ユーザインターフェースを介して入力され、前記試料室内の気圧が前記所定気圧閾値未満であり、かつ前記距離が前記所定距離閾値未満である場合は、最も内周側の前記同心環に沿って配置されている前記検出素子を除いた前記検出素子のうち少なくともいずれかを選択する
    ことを特徴とする請求項1記載の荷電粒子線装置。
  3. 前記信号制御回路は、前記試料室内の気圧が前記所定気圧閾値以上である場合は、前記距離によらず全ての前記検出素子を選択する
    ことを特徴とする請求項2記載の荷電粒子線装置。
  4. 前記ユーザインターフェースは、いずれの前記検出素子を選択するかを指示する入力部を備えており、
    前記信号制御回路は、前記ユーザインターフェースを介して前記検出素子が選択された場合は、その指示にしたがって前記検出素子を選択する
    ことを特徴とする請求項2記載の荷電粒子線装置。
  5. 前記検出素子は、扇形の前記検出素子を前記同心環に沿って複数連結することにより構成されている
    ことを特徴とする請求項1記載の荷電粒子線装置。
  6. 前記検出素子は、前記同心環の中心に向かって細くなる先細り形状を有する前記検出素子を前記同心環に沿って配置することにより構成されている
    ことを特徴とする請求項1記載の荷電粒子線装置。
  7. 前記検出素子は、前記同心環の中心から外周に向かって細くなる先細り形状を有する前記検出素子を前記同心環に沿って配置することにより構成されている
    ことを特徴とする請求項1記載の荷電粒子線装置。
  8. 試料に対して荷電粒子線を照射する荷電粒子線装置であって、
    荷電粒子線を出射する荷電粒子線源、
    前記試料の位置を移動させる試料移動装置、
    前記荷電粒子線を前記試料に対して照射することにより前記試料から発生する反射電子を検出する検出素子を複数有する反射電子検出器、
    前記反射電子検出器が有する前記検出素子のうちいずれを使用するかを選択する信号制御回路、
    前記試料を配置する試料室内の気圧を計測する圧力計、
    前記試料室内を真空排気する排気系、
    を備え、
    前記検出素子は、同心環に沿って複数配置されており、
    前記信号制御回路は、前記試料室内の気圧が所定気圧閾値以上である場合は、前記荷電粒子線の照射軸に沿った前記試料と前記反射電子検出器との間の距離によらず、全ての前記検出素子を選択する
    ことを特徴とする荷電粒子線装置。
  9. 前記信号制御回路は、
    前記試料室内の気圧が前記所定気圧閾値未満であり、かつ前記距離が所定距離閾値以上である場合は、全ての前記検出素子を選択し、
    前記試料室内の気圧が前記所定気圧閾値未満であり、かつ前記距離が前記所定距離閾値未満である場合は、最も内周側の前記同心環に沿って配置されている前記検出素子を除いた前記検出素子のうち少なくともいずれかを選択するか、または最も外周側の前記同心環に沿って配置されている前記検出素子を除いた前記検出素子のうち少なくともいずれかを選択する
    ことを特徴とする請求項8記載の荷電粒子線装置。
  10. 前記荷電粒子線装置はさらに、
    前記反射電子の検出信号を用いて前記試料の観察画像を生成する演算装置、
    前記試料の原子組成を強調した組成像を生成するか、それとも前記試料の凹凸形状を強調した凹凸像を生成するかを指示するためのユーザインターフェース、
    を備え、
    前記信号制御回路は、
    前記組成像を生成すべき旨の指示が前記ユーザインターフェースを介して入力され、前記試料室内の気圧が前記所定気圧閾値未満であり、かつ前記距離が前記所定距離閾値未満である場合は、最も外周側の前記同心環に沿って配置されている前記検出素子を除いた前記検出素子のうち少なくともいずれかを選択し、
    前記凹凸像を生成すべき旨の指示が前記ユーザインターフェースを介して入力され、前記試料室内の気圧が前記所定気圧閾値未満であり、かつ前記距離が前記所定距離閾値未満である場合は、最も内周側の前記同心環に沿って配置されている前記検出素子を除いた前記検出素子のうち少なくともいずれかを選択する
    ことを特徴とする請求項9記載の荷電粒子線装置。
  11. 前記ユーザインターフェースは、いずれの前記検出素子を選択するかを指示する入力部を備えており、
    前記信号制御回路は、前記ユーザインターフェースを介して前記検出素子が選択された場合は、その指示にしたがって前記検出素子を選択する
    ことを特徴とする請求項10記載の荷電粒子線装置。
  12. 前記検出素子は、扇形の前記検出素子を前記同心環に沿って複数連結することにより構成されている
    ことを特徴とする請求項8記載の荷電粒子線装置。
  13. 前記検出素子は、前記同心環の中心に向かって細くなる先細り形状を有する前記検出素子を前記同心環に沿って配置することにより構成されている
    ことを特徴とする請求項8記載の荷電粒子線装置。
  14. 前記検出素子は、前記同心環の中心から外周に向かって細くなる先細り形状を有する前記検出素子を前記同心環に沿って配置することにより構成されている
    ことを特徴とする請求項8記載の荷電粒子線装置。
  15. 試料に対して荷電粒子線を照射する荷電粒子線装置を制御する方法であって、
    前記荷電粒子線装置は、
    荷電粒子線を出射する荷電粒子線源、
    前記試料の位置を移動させる試料移動装置、
    前記荷電粒子線を前記試料に対して照射することにより前記試料から発生する反射電子を検出する検出素子を複数有する反射電子検出器、
    前記試料を配置する試料室内の気圧を計測する圧力計、
    前記試料室内を真空排気する排気系、
    を備え、
    前記検出素子は、同心環に沿って複数配置されており、
    前記方法は、
    前記反射電子検出器が有する前記検出素子のうちいずれを使用するかを選択する信号制御ステップを有し、
    前記信号制御ステップにおいては、
    前記試料室内の気圧が所定気圧閾値未満であり、かつ前記荷電粒子線の照射軸に沿った前記試料と前記反射電子検出器との間の距離が所定距離閾値以上である場合は、全ての前記検出素子を選択し、
    前記試料室内の気圧が前記所定気圧閾値未満であり、かつ前記距離が前記所定距離閾値未満である場合は、最も内周側の前記同心環に沿って配置されている前記検出素子を除いた前記検出素子のうち少なくともいずれかを選択するか、または最も外周側の前記同心環に沿って配置されている前記検出素子を除いた前記検出素子のうち少なくともいずれかを選択する
    ことを特徴とする荷電粒子線装置の制御方法。
  16. 試料に対して荷電粒子線を照射する荷電粒子線装置を制御する方法であって、
    前記荷電粒子線装置は、
    荷電粒子線を出射する荷電粒子線源、
    前記試料の位置を移動させる試料移動装置、
    前記荷電粒子線を前記試料に対して照射することにより前記試料から発生する反射電子を検出する検出素子を複数有する反射電子検出器、
    前記試料を配置する試料室内の気圧を計測する圧力計、
    前記試料室内を真空排気する排気系、
    を備え、
    前記検出素子は、同心環に沿って複数配置されており、
    前記方法は、
    前記反射電子検出器が有する前記検出素子のうちいずれを使用するかを選択する信号制御ステップを有し、
    前記信号制御ステップにおいては、前記試料室内の気圧が所定気圧閾値以上である場合は、前記荷電粒子線の照射軸に沿った前記試料と前記反射電子検出器との間の距離によらず、全ての前記検出素子を選択する
    ことを特徴とする荷電粒子線装置の制御方法。
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