JP6126525B2 - コンテンツ配信システム及びコンテンツ配信方法 - Google Patents
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Description
また、コンテンツのキャッシュサーバをユーザ領域と公衆網の境界に設置することにより、コンテンツ配信側の主導でコンテンツの流通を管理するシステムが知られている(例えば、特許文献2参照)。
コンテンツ記憶装置10、認証装置20及びコンテンツ配信端末30は、ネットワーク50を介して通信可能に接続されている。
端末装置40は、ユーザが利用する端末であって、コンテンツ配信端末30と通信可能である。
認証処理にあたっては、コンテンツ配信端末30が端末装置40から受信したアカウントやパスワードなどの認証情報をネットワーク50経由で認証装置20に送信する。認証装置20は、コンテンツ配信端末30から受信した認証情報を利用して認証処理を実行する。
コンテンツ配信端末30は、端末装置40に転送すべきコンテンツが、自己が備える記憶部に記憶されていれば、自己が備える記憶部から読み出したコンテンツを端末装置40に転送する。
一方、端末装置40に転送すべきコンテンツが、自己が備える記憶部に記憶されていなければ、コンテンツ配信端末30は、コンテンツ記憶装置10から端末装置40に転送すべきコンテンツを取得し、取得したコンテンツを端末装置40に転送する。
このように、端末装置40に対してコンテンツ配信システムが配信するコンテンツをダウンロードすることができる。
なお、コンテンツ配信端末30と端末装置40との通信は、無線と有線のいずれであってもよい。
そこで、コンテンツ配信システムが配信可能なコンテンツの全てをコンテンツ配信端末30に予め記憶させておくことも考えられる。しかし、この場合には、ダウンロードされる頻度の少ないコンテンツも記憶されることから、コンテンツ配信端末30の記憶容量を無駄に使用することになってしまう。
[コンテンツ配信システムの構成例]
図1は、本実施形態おけるコンテンツ配信システムの構成例を示している。同図に示すコンテンツ配信システムは、コンテンツ記憶装置100、コンテンツ配信端末200、無線アクセス装置300、認証・ユーザ管理装置400、位置情報管理装置500、コンテンツ記憶制御装置600及び端末装置700を備える。
端末装置700がコンテンツ配信端末200と通信するにあたっての近距離無線通信方式としては特に限定されるものではないが、例えば、NFC(Near Field Communication)、TransferJet(登録商標)、ミリ波帯を用いた超高速近距離無線伝送技術による方式などを挙げることができる。
なお、コンテンツ配信端末200と端末装置700との通信は、有線や接触式などによる所定の通信方式であってもよい。
コンテンツ配信端末200は、コンテンツ記憶装置100から送信されたコンテンツを、コンテンツ配信端末200と通信可能な状態の端末装置700に転送する。
また、コンテンツ配信端末200は、コンテンツ記憶装置100から送信されたコンテンツを記憶しておくこともできる。コンテンツ配信端末200は、接続された端末装置700にダウンロードすべきコンテンツが自己の記憶しているコンテンツのうちに有れば、自己が記憶しているコンテンツを端末装置700に転送することができる。この場合、コンテンツ配信端末200は、コンテンツ記憶装置100にコンテンツを送信してもらうことなく、端末装置700にコンテンツをダウンロードさせることができる。
このように、本実施形態におけるコンテンツ配信システムから端末装置700へのコンテンツのダウンロードが行われる。
なお、同図では1つの無線アクセス装置300のみが示されているが、本実施形態のコンテンツ配信システムにおいては複数の無線アクセス装置300が備えられ、それぞれ所定の場所に設置されている。
認証・ユーザ管理装置400は、ユーザ認証に必要なユーザ情報をユーザごとに対応付けて記憶している。ユーザ情報には、例えばユーザ識別子、端末装置700の端末識別子、パスワードなどが含まれる。
認証・ユーザ管理装置400が行う認証処理は、端末装置700のユーザが本実施形態のコンテンツ配信システムのサービスを受けることのできる正規のユーザか否かについて判定する処理である。
これに対して、受信した認証結果が認証不成立を示していれば、接続された端末装置700へのコンテンツのダウンロードを実行しない。つまり、この場合には、不正なユーザの端末装置700へのコンテンツのダウンロードが禁止される。なお、この際には、例えば認証・ユーザ管理装置400または端末装置700において、認証が不成立であったためにコンテンツをダウンロードできない旨を示すメッセージなどが表示されるようにすることが好ましい。
端末装置700は、上記のように取得した位置情報を、無線アクセス装置300からネットワーク800を経由して位置情報管理装置500に送信する。位置情報管理装置500は、端末装置700から受信した位置情報を、送信元の端末装置700の端末装置識別子などと対応付けて記憶する。このようにして位置情報管理装置500は、端末装置700の位置情報を管理する。
コンテンツ配信端末200のそれぞれは店舗などに設置されるものであることから、その位置は既知であって固定である。位置情報管理装置500には、各コンテンツ配信端末200の位置を示す位置情報が管理対象として予め記憶されている。
図2は、端末装置700の構成例を示している。同図に示す端末装置700は、第1アンテナ701−1、第2アンテナ701−2、第1通信方式対応通信部702−1、第2通信方式対応通信部702−2、制御部703、認証処理部704、位置情報取得部705及び記憶部706を備える。
第2通信方式対応通信部702−2は、第2アンテナ701−2を介してコンテンツ配信端末200との通信を実行する。ここでは、コンテンツ配信端末200との通信に対応する近距離無線通信方式を第2通信方式と呼ぶ。
上記のように暗号化されたユーザ情報は、制御部703の制御によって、認証・ユーザ管理装置400が送信先として指定されたうえで、第2通信方式対応通信部702−2からコンテンツ配信端末200に送信される。コンテンツ配信端末200は、端末装置700から受信したユーザ情報を、ネットワーク800経由で認証・ユーザ管理装置400に転送するように中継を行う。
上記のように位置情報取得部705が取得した位置情報は、制御部703の制御によって、位置情報管理装置500が送信先として指定されたうえで、第1通信方式対応通信部702−1から無線アクセス装置300に送信される。これにより、端末装置700から送信された位置管理装置は、ネットワーク800を経由して位置情報管理装置500に対して送信される。
なお、端末装置700は、記憶部706に記憶されたコンテンツを再生する機能を有してもよい。
図3は、コンテンツ配信端末200の構成例を示している。同図に示すコンテンツ配信端末200は、アンテナ201、第2通信方式対応通信部202、制御部203、認証処理部204、記憶部205及びネットワークインターフェース(I/F)部206を備える。
ネットワークインターフェース部206は、ネットワーク800経由による通信を実行する。
一方、制御部203は、端末装置700にダウンロードすべきコンテンツが記憶部205に記憶されていなければ、ネットワークインターフェース部206からネットワーク800を経由して、ダウンロードすべきコンテンツをコンテンツ記憶装置100に要求する。
そして、制御部203は、コンテンツの要求に応答してコンテンツ記憶装置100から送信されたコンテンツを、ネットワークインターフェース部206から入力し、入力したコンテンツを第2通信方式対応通信部202から端末装置700に送信(転送)する。
このように、コンテンツ配信端末200においては、自己が記憶するコンテンツを端末装置700に転送することにより、あるいは、コンテンツ記憶装置100に送信させたコンテンツを端末装置700に転送することにより、端末装置700にコンテンツをダウンロードさせることができる。
一方、受信した認証結果情報が不成立を示している場合には、制御部203は、端末装置700へのコンテンツのダウンロードを行わないように制御する。
次に、図4を参照して、コンテンツ記憶制御装置600の構成例について説明する。同図に示すコンテンツ記憶制御装置600は、ネットワークインターフェース部601、制御部602及び閾値記憶部603を備える。
制御部602は、コンテンツ記憶制御装置600としての機能を実現するために各種制御を実行する。制御部602は、例えばCPU、RAM、ROMなどを備えて構成される。
ここで、端末位置情報取得部621が取得する位置情報は、例えば端末装置を一意に識別可能な端末装置識別子と対応付けられている。このように端末位置情報取得部621が取得する位置情報が端末装置識別子と対応付けられていることで、端末位置情報取得部621は、取得した位置情報に基づいてどの端末装置がどの位置に存在しているのかを認識できる。
また、第1実施形態における端末位置情報取得部621は、位置情報管理装置500からコンテンツ配信端末200ごとの位置情報を取得することもできる。
ここで、距離算出部622は、各コンテンツ配信端末200の位置については、位置情報管理装置500から受信した各コンテンツ配信端末200の位置情報に基づいて取得すればよい。つまり、距離算出部622は、ネットワークインターフェース部601からネットワーク800を介した通信によって、位置情報管理装置500が記憶する各コンテンツ配信端末200の位置情報を取得する。
そして、コンテンツ記憶制御部623は、コンテンツ記憶装置100に記憶されているコンテンツのうちから、距離の算出対象とされた端末装置700に配信すべきコンテンツを制御対象のコンテンツ配信端末200にネットワーク800経由で送信させることで、送信されたコンテンツが制御対象のコンテンツ配信端末200にて記憶されるように制御する。
図5のフローチャートは、コンテンツ記憶制御装置600がコンテンツ配信システムにおけるコンテンツ記憶制御のために実行する処理手順例を示している。なお、同図に示す処理は、1つの端末装置700に配信すべきコンテンツに対応してコンテンツ記憶制御装置600が実行するコンテンツ記憶制御となる。
また、同図の説明にあたり、コンテンツ配信システムにおいては、コンテンツ配信端末200として、第1コンテンツ配信端末200−1〜第Mコンテンツ配信端末200−MのM個が備えられている場合を例に挙げる。この場合、位置情報管理装置500は、第1コンテンツ配信端末200−1〜第Mコンテンツ配信端末200−Mごとの位置情報を記憶する。
このために、端末位置情報取得部621は、ネットワークインターフェース部601からネットワーク800を介した通信によって、位置情報管理装置500に、端末装置識別子を指定して位置情報を要求する。なお、端末位置情報取得部621は、例えば認証・ユーザ管理装置400が記憶するユーザ情報に含まれている端末装置識別子を予め取得しておき、位置情報の要求にあたっては、距離の算出対象として決定した端末装置700の端末装置識別子を指定すればよい。
このように送信された端末装置700の位置情報は、コンテンツ記憶制御装置600におけるネットワークインターフェース部601にて受信される。端末位置情報取得部621は、ネットワークインターフェース部601にて受信された位置情報を入力する。このようにして、端末位置情報取得部621は、端末装置700の位置情報を取得する。
つまり、距離算出部622は、第1コンテンツ配信端末200−1〜第Mコンテンツ配信端末200−Mのそれぞれと端末装置700までの各距離Z[1]〜Z[M]を算出する(ステップS103)。なお、ステップS103にて算出される距離Z[1]〜Z[M]は、直線距離であればよいが、例えば地図情報などを利用してコンテンツ配信端末200までの経路に応じた距離が求められるようにしてもよい。
距離算出部622は、第1コンテンツ配信端末200−1の位置情報が示す位置としての緯度及び経度と、端末装置700の位置情報が示す位置としての緯度及び経度とを利用して直線距離を求める。距離算出部622は、このように求めた直線距離を端末装置700と第1コンテンツ配信端末200−1との距離Z[1]とする。
同様に、距離算出部622は、第2コンテンツ配信端末200−2〜第Mコンテンツ配信端末200−Mの各位置情報が示す位置としての緯度及び経度と、端末装置700の位置情報が示す位置としての緯度及び経度とを利用して、第2コンテンツ配信端末200−2〜第Mコンテンツ配信端末200−Mごとに対応する直線距離を求める。そして、距離算出部622は、求めた各直線距離を距離Z[2]〜Z[M]とする。
つまり、コンテンツ記憶制御部623は、ステップS104にてZ[m]≦Yが新規に成立すると判定されたコンテンツ配信端末200をコンテンツ記憶制御の制御対象として決定する。
そのうえで、コンテンツ記憶制御部623は、コンテンツ記憶装置100に対して、制御対象のコンテンツ配信端末200のそれぞれに対するコンテンツの送信を指示する(ステップS105)。この場合において、送信が指示されるコンテンツは、ステップS103にて距離の算出対象となった端末装置700にダウンロードすべきコンテンツである。端末装置700にダウンロードすべきコンテンツの情報は、例えば、事前のコンテンツの予約状況などを認証・ユーザ管理装置400が管理するユーザ情報に含まれるコンテンツ予約情報などから取得すればよい。
また、制御対象のコンテンツ配信端末200のネットワーク800上でのアドレスについては、位置情報管理装置500から取得すればよい。つまり、位置情報管理装置500において、コンテンツ配信端末200ごとの位置情報とともにアドレスも対応付けて記憶させておく。そのうえで、端末位置情報取得部621は、例えばステップS101にて第1コンテンツ配信端末200−1〜第Mコンテンツ配信端末200−Mの位置情報を取得する際に、位置情報とともにアドレスについても取得すればよい。
このように、ステップS105によっては、端末装置700にダウンロードすべきコンテンツをコンテンツ記憶装置100から送信させ、送信されたコンテンツを制御対象のコンテンツ配信端末200に記憶させるという制御が実行される。
コンテンツ削除制御部624は、これまでのステップS105により制御対象とされたコンテンツ配信端末200のうちで、ステップS103により算出した距離Z[m]が閾値Yよりも大きくなったコンテンツ配信端末200が有るか否かについて判定する(ステップS106)。
つまり、ステップS106においては、ステップS105に対応して制御対象とされたコンテンツ配信端末200のうち、端末装置700が閾値Yを越える一定以上の距離まで離れてしまったコンテンツ配信端末200が有るか否かについて判定する。
コンテンツ削除制御部624は、距離Z[m]が閾値Yよりも大きくなった制御対象のコンテンツ配信端末200を、非制御対象に変更する。そのうえで、コンテンツ削除制御部624は、非制御対象となったコンテンツ配信端末200に対して、ネットワーク800を経由して、ステップS105の制御に応じて記憶部205に記憶されているコンテンツの削除を指示する(ステップS107)。
端末装置700は、ユーザが携帯しているものであって、ユーザの移動に伴って移動する。従って、時間経過に応じて、端末装置700と第1コンテンツ配信端末200−1〜第Mコンテンツ配信端末200−Mのそれぞれとの距離は変化する可能性がある。
上記のようにステップS102の処理が戻されることによって、例えばユーザの移動に伴う端末装置700の位置の変化に応じて、制御対象のコンテンツ配信端末200と,非制御対象のコンテンツ配信端末200とを適宜変更することができる。
このため、ユーザがコンテンツをダウンロードしようとして最寄りの店舗などに設置されたコンテンツ配信端末200にまで赴いたときには、そのコンテンツ配信端末200には、既にダウンロードすべきコンテンツが記憶されている。従って、コンテンツ配信端末200は、端末装置700が接続されてからダウンロードすべきコンテンツをコンテンツ記憶装置100から取得するための通信を実行することなく、記憶部205に記憶されているコンテンツを端末装置700に転送することができる。この場合、コンテンツのダウンロードに要する時間は、コンテンツ記憶装置100との間での通信が行われないことで大幅に短縮され、迅速なコンテンツのダウンロードが行われる。
つまり、本実施形態では、コンテンツ配信システムにおける全てのコンテンツ配信端末200に対して端末装置700にダウンロードすべきコンテンツを記憶させるものではない。本実施形態では、端末装置700との距離に応じて、コンテンツを記憶させるべきコンテンツ配信端末200とコンテンツを記憶させるべきでないコンテンツ配信端末200とを適宜振り分けるようにしている。
このような構成の場合、コンテンツ配信端末200の記憶部205に記憶されたコンテンツについては、例えば一定の時間が経過した後に制御部203が削除するようにしてもよい。
[概要]
続いて、第2実施形態について説明する。第1実施形態においては、閾値Yは予め定められた固定値であった。これに対して、第2実施形態においては、コンテンツ記憶制御装置600が、コンテンツ配信端末200ごとの記憶部205の空き容量に基づいて閾値Yを変更する。
図6は、第2実施形態におけるコンテンツ記憶制御装置600の構成例を示している。なお、同図において、図4と同一部分については同一符号を付して説明を省略し、ここでは、主に図4との相違点について説明する。
図6に示す制御部602は、空き容量取得部625と、閾値算出部626とをさらに備える。
このために、空き容量取得部625は、ネットワークインターフェース部601からネットワーク800経由で、コンテンツ配信端末200のそれぞれに対して空き容量通知要求を送信する。
空き容量通知要求を受信したコンテンツ配信端末200の制御部203は、それぞれ、記憶部205の空き容量を求め、求めた空き容量を示す空き容量情報をコンテンツ記憶制御装置600に対して送信する。
空き容量取得部625は、上記のように各コンテンツ配信端末200から送信され、ネットワークインターフェース部601にて受信されたた空き容量情報を入力する。このようにして、空き容量取得部625は、各コンテンツ配信端末200の空き容量を取得することができる。
なお、第2実施形態においては、閾値算出部626によって閾値Yが算出されるのに応じて、図4のコンテンツ記憶制御装置600に備えられていた閾値記憶部603は省略される。
Y=α×X・・・(式1)
上記の式1において、αは、予め定められた正の係数である。このように式1により求められる閾値Yは記憶部205の空き容量に応じて変化する。より具体的には、閾値Yは、記憶部205の空き容量Xが多くなるのに応じて大きくなり、記憶部205の空き容量Xが少なくなるのに応じて小さくなる。
図7のフローチャートを参照して、第2実施形態におけるコンテンツ記憶制御装置600がコンテンツ配信システムにおけるコンテンツ記憶制御のために実行する処理手順例について説明する。なお、同図において、図5と同様の処理となるステップについては同一符号を付している。
また、同図に示す処理は、図5の場合と同様に、1つの端末装置700に配信すべきコンテンツについてのコンテンツ記憶制御となる。
また、同図の説明にあたっては、図5の場合と同様に、コンテンツ配信システムにおいては、コンテンツ配信端末200として、第1コンテンツ配信端末200−1〜第Mコンテンツ配信端末200−MのM個が備えられている場合を例に挙げる。この場合にも、位置情報管理装置500は、第1コンテンツ配信端末200−1〜第Mコンテンツ配信端末200−Mごとの位置情報を記憶する。
閾値算出部626は、閾値Y[1]〜Y[M]のそれぞれを算出するにあたり、ステップS101−1により取得された第1コンテンツ配信端末200−1〜第Mコンテンツ配信端末200−Mごとに対応する空き容量X[1]〜X[M]を利用する。閾値算出部626は、空き容量X[1]〜X[M]ごとに、式1に示す演算を行うことで、閾値Y[1]〜Y[M]を算出する。
そして、コンテンツ記憶制御部623は、距離Z[1]〜Z[M]と閾値Y[1]〜Y[M]との比較の結果、Z[m]≦Y[m]が新規に成立するコンテンツ配信端末200が有るか否かについて判定する(ステップS104A)。
つまり、コンテンツ記憶制御部623は、ステップS104AにてZ[m]≦Y[m]が新規に成立すると判定されたコンテンツ配信端末200をコンテンツ記憶制御の制御対象として決定する。
そのうえで、コンテンツ記憶制御部623は、コンテンツ記憶装置100に対して、制御対象のコンテンツ配信端末200のそれぞれに対するコンテンツの送信を指示する(ステップS105)。この場合においても、送信が指示されるコンテンツは、ステップS103にて距離の算出対象となった端末装置700にダウンロードすべきコンテンツである。
コンテンツ削除制御部624は、これまでのステップS105により制御対象とされたコンテンツ配信端末200のうちで、ステップS103により算出した距離Z[m]が閾値Y[m]よりも大きくなったコンテンツ配信端末200が有るか否かについて判定する(ステップS106A)。
つまり、ステップS106Aにおいても、図5のステップS106と同様に、ステップS105に対応して制御対象とされたコンテンツ配信端末200のうち、端末装置700が一定以上の距離まで離れてしまったコンテンツ配信端末200が有るか否かについて判定する。
コンテンツ削除制御部624は、距離Z[m]が閾値Y[m]よりも大きくなった制御対象のコンテンツ配信端末200を、非制御対象に変更する。そのうえで、コンテンツ削除制御部624は、非制御対象となったコンテンツ配信端末200に対して、ステップS105の制御に応じて記憶部205に記憶されているコンテンツの削除を指示する(ステップS107)。
ステップS107の制御によって、非制御対象とされたコンテンツ配信端末200から、端末装置700にダウンロードすべきコンテンツが削除される。
ステップS107の処理を経た後、あるいは距離Z[m]が閾値Y[m]よりも大きくなったコンテンツ配信端末200が無い場合(ステップS106A−NO)、コンテンツ削除制御部624は、ステップS102に処理を戻す。
このように、閾値Yがコンテンツ配信端末200における空き容量に応じて変化することで、端末装置700の近距離に在る状態であっても空き容量に余裕がないコンテンツ配信端末200は閾値Yが相当に小さくなる。従って、図7のステップS104Aにおいて、Z[m]≦Y[m]が成立するコンテンツ配信端末200であるとは判定されず、制御対象から除外される。
つまり、本実施形態においては、端末装置700の近距離に配置されており、かつ、記憶部205の空き容量に余裕のあるコンテンツ配信端末200が制御対象として決定され、端末装置700にダウンロードすべきコンテンツが記憶される。
このように制御対象のコンテンツ配信端末200が決定されることで、たとえ端末装置700の近距離であっても記憶容量に余裕の無いコンテンツ配信端末200には、端末装置700にダウンロードすべきコンテンツが事前に記憶されることがないようにできる。これにより、第2実施形態では、コンテンツ配信システムにおけるコンテンツ配信端末200の記憶容量の利用効率がさらに向上される。
Claims (3)
- 端末装置の位置を示す位置情報を取得する端末位置情報取得部と、
前記端末位置情報取得部により取得された位置情報と、コンテンツを端末装置に送信するコンテンツ配信端末の位置とに基づいて、前記端末装置から各コンテンツ配信端末までの距離を算出する距離算出部と、
前記コンテンツ配信端末においてコンテンツが記憶される記憶部の空き容量を、前記コンテンツ配信端末ごとに対応して取得する空き容量取得部と、
前記空き容量取得部が取得したコンテンツ配信端末ごとに対応する空き容量に基づいて、前記コンテンツ配信端末ごとに対応する閾値を算出する閾値算出部と、
コンテンツ記憶装置に記憶されているコンテンツのうちから、前記距離の算出対象の端末装置に配信すべきコンテンツを、前記距離算出部により算出された距離が前記閾値算出部により算出された対応する前記閾値以下となる制御対象のコンテンツ配信端末にネットワーク経由で送信させることで、送信されたコンテンツが前記制御対象のコンテンツ配信端末にて記憶されるように制御するコンテンツ記憶制御部と
を備えるコンテンツ配信システム。 - 前記制御対象のコンテンツ配信端末から前記算出対象の端末装置までの距離が当該コンテンツ配信端末に対応する前記閾値よりも大きくなったことに応じて、前記コンテンツ記憶制御部の制御によって前記制御対象のコンテンツ配信端末に記憶されたコンテンツが削除されるように制御するコンテンツ削除制御部をさらに備える
請求項1に記載のコンテンツ配信システム。 - 端末装置の位置を示す位置情報を取得する端末位置情報取得ステップと、
前記端末位置情報取得ステップにより取得された位置情報と、コンテンツを端末装置に送信するコンテンツ配信端末の位置とに基づいて、前記端末装置から各コンテンツ配信端末までの距離を算出する距離算出ステップと、
前記コンテンツ配信端末においてコンテンツが記憶される記憶部の空き容量を、前記コンテンツ配信端末ごとに対応して取得する空き容量取得ステップと、
前記空き容量取得ステップで取得したコンテンツ配信端末ごとに対応する空き容量に基づいて、前記コンテンツ配信端末ごとに対応する閾値を算出する閾値算出ステップと、
コンテンツ記憶装置に記憶されているコンテンツのうちから、前記距離の算出対象の端末装置に配信すべきコンテンツを、前記距離算出ステップにより算出された距離が前記閾値算出ステップで算出した対応する前記閾値以下となる制御対象のコンテンツ配信端末にネットワーク経由で送信させることで、送信されたコンテンツが前記制御対象のコンテンツ配信端末にて記憶されるように制御するコンテンツ記憶制御ステップと
を備えるコンテンツ配信方法。
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